JP2020087311A - シミュレーションシステム及びシミュレート方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高品質な試験を効率よく行うことができるシミュレーションシステム等を提供する。【解決手段】ソフトウェアシミュレータ20と、ハードウェアシミュレータ30と、を備え、ソフトウェアシミュレータ20は、仮想のハードウェアモデル14に入力された入力信号に基づいて、ハードウェアモデル14上においてソフトウェア16が実行されることにより出力される仮想出力信号が規定出力信号に適合しているか否かを判定し、ハードウェアシミュレータ30は、ソフトウェアシミュレータ20において適合していると判定されたソフトウェア16及び入力信号を用い、ハードウェア15に入力された入力信号に基づいて、ハードウェア15上においてソフトウェア16が実行されることにより出力される実出力信号が規定出力信号に適合しているか否かを判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、シミュレーションシステム及びシミュレート方法に関するものである。
従来、ソフトウェアプログラムのシミュレーションを実行するソフトウェアシミュレータと、ハードウェアを模擬するハードウェアシミュレータと、ソフトウェアシミュレータとハードウェアシミュレータとの間の信号の受け渡しを行い、ソフトウェアプログラムの試験を実行する試験シナリオ実行モデルと、を備えたシミュレーション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−84082号公報
ところで、航空機が搭載する電子装備品に組み込まれるソフトウェアは、高品質の試験が要求されている。このため、電子装備品では、HILS(Hardware In the Loop Simulator)と呼ばれるシミュレータを使用して、ハードウェアとソフトウェアとの適合性を全機能において確認する必要がある。ここで、HILSを用いた試験では、ハードウェアとソフトウェアとを含む様々な不適合を検出する。また、HILSは、高価な装置であることから、多くの台数を導入することは困難である。このため、少ない台数のHILSを用いて試験を行うと共に、検出された不適合の原因を特定するためにハードウェアとソフトウェアとの切り分けを行うことから、試験期間が長期化し、試験コストが増大してしまう。一方で、ハードウェアとソフトウェアとの切り分けを容易とするために、特許文献1のシミュレーション装置を用いることが考えられる。特許文献1のようなシミュレーション装置としては、例えば、SILS(Software In the Loop Simulator)がある。SILSは、ソフトウェアの試験を実行することから、ソフトウェアの適合性を確認できるものの、ハードウェアとソフトウェアとの適合性の確認を行うことができない。このため、航空機の電子装備品に係る試験の要求を満たすことができない。なお、SILSを用いてソフトウェアの試験を行って、ソフトウェアの適合性を確認すると共に、HILSを用いてハードウェアとソフトウェアの試験を行って、ハードウェアの適合性を確認することが考えられる。しかしながら、1つの電子装備品に対して、SILS及びHILSの試験をそれぞれ行うこととなるため、試験期間が長期化し、試験コストが増大してしまう。
そこで、本発明は、高品質な試験を効率よく行うことができるシミュレーションシステム及びシミュレート方法を提供することを課題とする。
本発明のシミュレーションシステムは、ハードウェアを模擬したハードウェアモデルと、前記ハードウェアモデル上において実行されるソフトウェアとの動作をシミュレートするソフトウェアシミュレータと、前記ハードウェアと、前記ハードウェア上において実行される前記ソフトウェアとの動作をシミュレートするハードウェアシミュレータと、を備え、前記ソフトウェアシミュレータは、前記ハードウェアモデルに入力された入力信号に基づいて、前記ハードウェアモデル上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される仮想出力信号が、前記入力信号に対応する予め規定された規定出力信号に適合しているか否かを判定し、前記ハードウェアシミュレータは、前記ソフトウェアシミュレータにおいて適合していると判定された前記ソフトウェア及び前記入力信号を用い、前記ハードウェアに入力された前記入力信号に基づいて、前記ハードウェア上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される実出力信号が、前記規定出力信号に適合しているか否かを判定する。
また、本発明のシミュレート方法は、ハードウェアを模擬したハードウェアモデル上においてソフトウェアを実行して動作をシミュレートするソフトウェアシミュレータと、前記ハードウェア上において前記ソフトウェアを実行して動作をシミュレートするハードウェアシミュレータと、を備えたシミュレーションシステムに、前記ソフトウェアシミュレータにおいて、前記ハードウェアモデルに入力された入力信号に基づいて、前記ハードウェアモデル上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される仮想出力信号が、前記入力信号に対応する予め規定された規定出力信号に適合しているか否かを判定する第1のステップと、前記第1のステップにおいて、前記仮想出力信号が前記規定出力信号に適合していると判定された場合、前記ハードウェアシミュレータにおいて、前記第1のステップで適合していると判定された前記ソフトウェア及び前記入力信号を用い、前記ハードウェアに入力された前記入力信号に基づいて、前記ハードウェア上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される実出力信号が、前記規定出力信号に適合しているか否かを判定する第2のステップと、を実行させる。
これらの構成によれば、ソフトウェアシミュレータにおいて、仮想出力信号と規定出力信号とが適合する場合、ソフトウェアの動作が正常であると判定することができる。つまり、ハードウェアモデルは、ハードウェアを模擬したものであることから、ハードウェアの動作は正常であるものとして、ソフトウェアの動作を評価することができる。そして、ハードウェアシミュレータにおいて、動作が正常であると判定されたソフトウェアと入力信号とを用いることで出力された、実出力信号と規定出力信号とが適合する場合、ハードウェアの動作が正常であると判定することができる。以上のように、ハードウェアシミュレータにおいて、ハードウェアとソフトウェアとの適合性を評価することができるため、高品質な試験を行うことができる。また、ハードウェアとソフトウェアとを切り分けて、ハードウェアとソフトウェアとの適合性を評価することができるため、試験を効率よく行うことができる。さらに、ソフトウェアシミュレータにおいて適合していると判定された入力信号をハードウェアシミュレータに用いることができるため、ソフトウェアシミュレータとハードウェアシミュレータとのそれぞれに対して、入力信号を生成する必要がないことから、試験を効率よく行うことができる。なお、ソフトウェアシミュレータにおいて適合していると判定されたソフトウェア及び入力信号を、自動でハードウェアシミュレータに入力する構成としてもよく、この場合においても、試験を効率よく行うことが可能となる。
また、前記入力信号は、前記ソフトウェア及び前記ハードウェアの動作試験の試験シナリオに基づいて生成される信号であることが、好ましい。
この構成によれば、試験シナリオに基づく入力信号を生成することができる。
また、ソフトウェアシミュレータは、前記試験シナリオに基づく前記入力信号と前記仮想出力信号とを含む情報を、試験シナリオファイルとして出力し、出力された前記試験シナリオファイルは、前記ハードウェアシミュレータに入力されることが、好ましい。
この構成によれば、出力された試験シナリオファイルを、ハードウェアシミュレータに送信可能な情報として出力することができる。
また、前記試験シナリオファイルは、編集可能な情報であることが、好ましい。
この構成によれば、試験シナリオファイルに含まれる不要な情報を削除したり、試験シナリオファイルに含まれる誤った情報を正しい情報に修正したりすることができる。
また、前記試験シナリオは、複数用意されており、前記ハードウェアシミュレータは、複数の前記試験シナリオの順番に関する情報であるスケジュール情報に基づいて、前記試験シナリオに基づく前記ソフトウェア及び前記ハードウェアの動作試験を、順次実行することが、好ましい。
この構成によれば、スケジュール情報に基づいて、任意の試験シナリオを順番通りに実行することができるため、試験の効率化を図ることができる。
本発明の他のシミュレーションシステムは、ハードウェアを模擬したハードウェアモデルと、前記ハードウェアモデル上において実行されるソフトウェアとの動作をシミュレートするソフトウェアシミュレータと、前記ハードウェアと、前記ハードウェア上において実行される前記ソフトウェアとの動作をシミュレートするハードウェアシミュレータと、を備え、前記ハードウェアシミュレータは、前記ハードウェアに入力された入力信号に基づいて、前記ハードウェア上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される実出力信号が、前記入力信号に対応する予め規定された規定出力信号に適合しているか否かを判定し、前記ソフトウェアシミュレータは、前記ハードウェアシミュレータにおいて適合していないと判定された前記ソフトウェア及び前記入力信号を用い、前記ハードウェアモデルに入力された前記入力信号に基づいて、前記ハードウェアモデル上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される仮想出力信号が、前記規定出力信号に適合しているか否かを判定する。
また、本発明の他のシミュレート方法は、ハードウェアを模擬したハードウェアモデル上においてソフトウェアを実行して動作をシミュレートするソフトウェアシミュレータと、前記ハードウェア上において前記ソフトウェアを実行して動作をシミュレートするハードウェアシミュレータと、を備えたシミュレーションシステムに、前記ハードウェアシミュレータにおいて、前記ハードウェアに入力された入力信号に基づいて、前記ハードウェア上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される実出力信号が、前記規定出力信号に適合しているか否かを判定する第3のステップと、前記第3のステップにおいて、前記実出力信号が前記入力信号に対応する予め規定された規定出力信号に適合していないと判定された場合、前記ソフトウェアシミュレータにおいて、前記第3のステップで適合していないと判定された前記ソフトウェア及び前記入力信号を用い、前記ハードウェアモデルに入力された前記入力信号に基づいて、前記ハードウェアモデル上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される仮想出力信号が、前記規定出力信号に適合しているか否かを判定する第4のステップと、を実行させる。
これらの構成によれば、ハードウェアシミュレータにおいて、実出力信号と規定出力信号とが適合しない場合、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の動作が異常であると判定することができる。そして、ソフトウェアシミュレータにおいて、動作が異常であると判定されたソフトウェアと入力信号とを用いることで出力された、仮想出力信号と規定出力信号とが適合しない場合、ソフトウェアの動作が異常であると判定することができる。一方で、ソフトウェアシミュレータにおいて、動作が異常であると判定されたソフトウェアと入力信号とを用いることで出力された、仮想出力信号と規定出力信号とが適合する場合、ハードウェアの動作が異常であると判定することができる。以上のように、ハードウェアシミュレータ及びソフトウェアシミュレータを用いることで、ハードウェア及びソフトウェアの異常を判定する、つまり、エラーチェックを行うことができる。
図1は、本実施形態に係るシミュレーションシステムを概念的に示す構成図である。 図2は、本実施形態に係るシミュレーションシステムの試験シナリオの作成に関する一例のフローチャートである。 図3は、本実施形態に係るシミュレーションシステムの試験シナリオの編集に関する一例のフローチャートである。 図4は、本実施形態に係るシミュレーションシステムのスケジュールファイルの作成に関する一例のフローチャートである。 図5は、本実施形態に係るシミュレーションシステムの自動試験の実施に関する一例のフローチャートである。 図6は、本実施形態に係るシミュレーションシステムのシミュレート方法に関する一例のフローチャートである。 図7は、本実施形態に係るシミュレーションシステムのシミュレート方法に関する一例のフローチャートである。 図8は、本実施形態に係るシミュレーションシステムのシミュレート方法に関する一例のフローチャートである。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[実施形態]
本実施形態に係るシミュレーションシステム10は、ハードウェア15とソフトウェア16との適合性をシミュレートするものである。つまり、設計されたハードウェア15及びソフトウェア16に対して、作成したハードウェア15及びソフトウェア16が適切な動作を行うか否かを判定するために、作成したハードウェア15及びソフトウェア16の動作を試験するものである。
図1は、本実施形態に係るシミュレーションシステムを概念的に示す構成図である。図2は、本実施形態に係るシミュレーションシステムの試験シナリオの作成に関する一例のフローチャートである。図3は、本実施形態に係るシミュレーションシステムの試験シナリオの編集に関する一例のフローチャートである。図4は、本実施形態に係るシミュレーションシステムのスケジュールファイルの作成に関する一例のフローチャートである。図5は、本実施形態に係るシミュレーションシステムの自動試験の実施に関する一例のフローチャートである。図6から図8は、本実施形態に係るシミュレーションシステムのシミュレート方法に関する一例のフローチャートである。
図1を参照して、シミュレーションシステム10について説明する。シミュレーションシステム10は、ソフトウェアシミュレータ20と、ハードウェアシミュレータ30と、を備える。
ソフトウェアシミュレータ20は、ハードウェア15を模擬したハードウェアモデル14と、ハードウェアモデル14上において実行されるソフトウェア16と、の動作をシミュレートする。ハードウェアモデル14は、ソフトウェアシミュレータ20上において動作する仮想のハードウェア15である。ソフトウェアシミュレータ20としては、例えば、SILS(Software In the Loop Simulator)がある。
ソフトウェアシミュレータ20は、マウス及びキーボード等の入力デバイスで構成された入力装置と、モニタ等の出力デバイスで構成された出力装置と、制御装置と、記憶装置とを有している。制御装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の集積回路を含んでいる。記憶装置は、作業領域となるメモリ及び記録媒体としての半導体記憶デバイスまたは磁気記憶デバイス等を含んでいる。なお、ソフトウェアシミュレータ20は、単体の装置で構成してもよいし、制御装置及びデータサーバ等を組み合わせた複数の装置で構成してもよく、特に限定されない。
ソフトウェアシミュレータ20は、入力装置が操作されることで、所定の操作情報が入力される。操作情報としては、例えば、ハードウェア15及びソフトウェア16の試験シナリオに関する情報である。つまり、試験シナリオとは、ハードウェア15及びソフトウェア16に対して所定の機能を動作させるための試験手順である。操作者が、入力装置を介して所定の試験手順を入力すると、ソフトウェアシミュレータ20は、試験手順に基づく入力信号を生成する。生成された入力信号は、メモリ上に展開された仮想のハードウェアモデル14に入力される。ハードウェアモデル14は、設計上におけるハードウェア15の仮想モデルであることから、設計に則った動作を実行する。
ハードウェアモデル14とソフトウェア19との間では、I(Input)/O(Output)変換が行われる。I/O変換は、ソフトウェアシミュレータ20とハードウェアシミュレータ30とのインターフェースの違いによって、I/Oの違いが生じないように、入出力信号を変換している。このため、ソフトウェアシミュレータ20において用いられるソフトウェア16は、ハードウェアシミュレータ30において用いられるソフトウェア16と同一にできる。
ソフトウェアシミュレータ20は、ハードウェアモデル14に入力された入力信号に基づいて、ハードウェアモデル14上においてソフトウェア16が実行されることにより生成される出力信号(仮想出力信号)を出力する。また、ソフトウェアシミュレータ20は、ハードウェアモデル14(ハードウェア15)周りの周辺機器を模擬した周辺機器モデルを用いている。周辺機器モデルは、ハードウェアモデル14との間で入出力信号のやり取りを行っている。このため、ハードウェアモデル14は、周辺機器モデルの動作を含めた動作を実行する。
そして、ソフトウェアシミュレータ20は、ハードウェアモデル14から出力された出力信号が適合しているか否かを判定している。つまり、設計されたハードウェア15及びソフトウェア16から出力される、入力信号に対応する出力信号は、設計要領または設計仕様等によって、予め規定された規定出力信号として設計されている。ソフトウェアシミュレータ20は、ハードウェアモデル14から出力された出力信号が、規定出力信号と適合しているか否かを判定することで、適合性を判定している。ソフトウェアシミュレータ20は、ハードウェアモデル14から出力された出力信号が規定出力信号と適合している場合、ソフトウェア16が正常(良好)であると判定する。一方で、ソフトウェアシミュレータ20は、ハードウェアモデル14から出力された出力信号が規定出力信号と適合していない場合、ソフトウェア16が異常(不良)であると判定する。このように、ソフトウェアシミュレータ20は、作成したソフトウェア16の動作の適合性を試験している。
また、ソフトウェアシミュレータ20は、ハードウェアモデル14に入力される入力信号を入力ログとして収集し、また、ハードウェアモデル14から出力される出力信号を出力ログとして収集している。ソフトウェアシミュレータ20は、収集した入力ログ及び出力ログを、試験シナリオに基づく情報である試験シナリオファイルとして生成する。また、ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオファイルを出力可能となっている。ソフトウェアシミュレータ20は、同じ試験シナリオを繰り返し実行する場合、生成した試験シナリオを用いて、自動で試験を実行することが可能となっている。すなわち、ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオファイルに含まれる入力ログに基づく入力信号を生成する。ソフトウェアシミュレータ20は、生成された入力信号を、ハードウェアモデル14に入力することで、試験を実行する。
次に、ハードウェアシミュレータ30について説明する。ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15と、ハードウェア15上において実行されるソフトウェア16と、の動作をシミュレートする。ハードウェア15は、作成された供試体としての実物のハードウェア15である。ハードウェアシミュレータ30としては、例えば、HILS(Hardware In the Loop Simulator)がある。
ハードウェアシミュレータ30は、マウス及びキーボード等の入力デバイスを含む入力装置と、モニタ等の出力デバイスを含む出力装置と、制御装置と、記憶装置とを有している。制御装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の集積回路を含んでいる。記憶装置は、作業領域となるメモリ及び記録媒体としての半導体記憶デバイスまたは磁気記憶デバイス等を含んでいる。なお、ハードウェアシミュレータ30も、ソフトウェアシミュレータ20と同様に、単体の装置で構成してもよいし、制御装置及びデータサーバ等を組み合わせた複数の装置で構成してもよく、特に限定されない。
ハードウェアシミュレータ30は、ソフトウェアシミュレータ20で生成された試験シナリオファイルが入力される。ハードウェアシミュレータ30は、試験シナリオファイルに基づいて、自動で試験を実行する。すなわち、ハードウェアシミュレータ30は、試験シナリオファイルに含まれる入力ログに基づく入力信号を生成する。ハードウェアシミュレータ30は、生成された入力信号を、ハードウェア15に入力することで、試験を実行する。
ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15に入力された入力信号に基づいて、ハードウェア15上においてソフトウェア16が実行されることにより生成される出力信号(実出力信号)を出力する。また、ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15周りの周辺機器を模擬した周辺機器モデルを用いている。周辺機器モデルは、ハードウェア15との間で入出力信号のやり取りを行っている。このため、ハードウェア15は、周辺機器モデルの動作を含めた動作を実行する。
そして、ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15から出力された出力信号が適合しているか否かを判定している。つまり、ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15から出力された出力信号が、規定出力信号と適合しているか否かを判定することで、ハードウェア15及びソフトウェア16の適合性を判定している。ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15から出力された出力信号が規定出力信号と適合している場合、ハードウェア15及びソフトウェア16が正常(良好)であると判定する。一方で、ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15から出力された出力信号が規定出力信号と適合していない場合、ハードウェア15及びソフトウェア16の少なくとも一方が異常(不良)であると判定する。このとき、ハードウェアシミュレータ30は、ソフトウェア16が正常であると予め判定されていれば、ハードウェア15の異常であると判定することが可能となる。このように、ハードウェアシミュレータ30は、作成したハードウェア15の動作の適合性を試験している。
次に、図2から図5を参照して、ソフトウェアシミュレータ20及びハードウェアシミュレータ30において実行される各作動モードについて説明する。なお、図2から図5に示す各作動モードは、ソフトウェアシミュレータ20及びハードウェアシミュレータ30においてそれぞれ実行可能となっている。
図2は、上記した試験シナリオファイルを作成する試験シナリオ作成モードのフローチャートである。以下の説明では、ソフトウェアシミュレータ20が生成する場合について説明するが、ハードウェアシミュレータ30が生成してもよい。
ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオ作成モードを実行する(ステップS11)。すると、ソフトウェアシミュレータ20は、ログ収集の開始を実行する(ステップS12)。ソフトウェアシミュレータ20は、ログ収集の開始を実行すると、ハードウェアモデル14に入力される入力信号を入力ログとして収集する(ステップS13)。また、ソフトウェアシミュレータ20は、ハードウェアモデル14から出力される出力信号を出力ログとして収集する(ステップS14)。ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオ(試験手順)が終了したか否かを判定する(ステップS15)。ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオが終了したと判定する(ステップS15:Yes)と、試験シナリオにおいて収集した入力ログと出力ログとを含む情報を、試験シナリオファイルとして出力し(ステップS16)、試験シナリオ作成モードの処理を終了する。一方で、ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオが終了していないと判定する(ステップS15:No)と、ステップS13に進み、試験シナリオが終了するまで、引き続き、入力ログ及び出力ログを収集する。
なお、ソフトウェアシミュレータ20(ハードウェアシミュレータ30)は、試験シナリオ作成モードの実行時において、入力ログ及び出力ログを、適宜取捨選択して収集している。ソフトウェアシミュレータ20(ハードウェアシミュレータ30)は、適合性の判定において評価の対象外となる信号の収集を省いている。ソフトウェアシミュレータ20(ハードウェアシミュレータ30)は、例えば、ハードウェアモデル14(ハードウェア15)からの出力信号に対する、ソフトウェアシミュレータ20(ハードウェアシミュレータ30)の応答信号のうち、評価対象外となる信号を省いている。また、ソフトウェアシミュレータ20(ハードウェアシミュレータ30)は、例えば、各作動モードの変更等に関する準備操作において生成される、ソフトウェアシミュレータ20(ハードウェアシミュレータ30)の入力信号を省いている。
なお、ソフトウェアシミュレータ20により生成された試験シナリオファイルは、要領書を自動で作成するために用いてもよい。
図3は、作成した試験シナリオファイルを編集する試験シナリオ編集モードのフローチャートである。以下の説明でも、ソフトウェアシミュレータ20上において編集する場合について説明するが、ハードウェアシミュレータ30上において編集してもよい。
ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオ編集モードを実行する(ステップS21)。すると、ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオファイルの編集の開始を実行する(ステップS22)。ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオファイルの編集の開始を実行すると、入力ログ及び出力ログへの追加修正を受け付け、追加修正に関する操作に応じて、入力ログ及び出力ログを追加修正する(ステップS23)。また、ソフトウェアシミュレータ20は、入力ログ及び出力ログへの変更修正を受け付け、変更修正に関する操作に応じて、入力ログ及び出力ログを変更修正する(ステップS24)。さらに、ソフトウェアシミュレータ20は、入力ログのログ間のインターバルへの変更修正を受け付けると共に、出力ログのログ間のインターバルへの変更修正を受け付け、変更修正に関する操作に応じて、入力ログ及び出力ログのログ間のインターバルを変更修正する(ステップS25)。ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオファイルの編集が終了したか否かを判定する(ステップS26)。ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオファイルの編集が終了したと判定する(ステップS26:Yes)と、編集後の試験シナリオファイルを出力し(ステップS27)、試験シナリオ編集モードの処理を終了する。一方で、ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオファイルの編集が終了していないと判定する(ステップS26:No)と、ステップS23に進み、試験シナリオファイルの編集が終了するまで、引き続き、編集を受け付ける。
図4は、作成した試験シナリオのスケジュールファイルを作成するスケジュールファイル作成モードのフローチャートである。スケジュールファイルは、試験シナリオの順番に関する情報である。試験シナリオは、試験時において複数実行可能なように、複数用意されている。ソフトウェアシミュレータ20及びハードウェアシミュレータ30は、スケジュールファイルに基づいて、複数の試験シナリオを順次実行している。以下の説明でも、ソフトウェアシミュレータ20上において編集する場合について説明するが、ハードウェアシミュレータ30上において編集してもよい。
ソフトウェアシミュレータ20は、スケジュールファイル作成モードを実行する(ステップS31)。すると、ソフトウェアシミュレータ20は、スケジュールファイルの作成の開始を実行する(ステップS32)。ソフトウェアシミュレータ20は、スケジュールファイルの作成の開始を実行すると、任意の試験シナリオの選択を受け付けると共に、試験シナリオの順番を受け付け、試験シナリオの選択及び順番に関する操作に応じて、任意の試験シナリオを選択したり、試験シナリオの順番を変更したりする(ステップS33)。ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオの順番の選択が終了したか否かを判定する(ステップS34)。ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオの順番の選択が終了したと判定する(ステップS34:Yes)と、順番選択後の試験シナリオのスケジュールファイルを生成して出力し(ステップS35)、スケジュールファイル作成モードの処理を終了する。一方で、ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオの順番の選択が終了していないと判定する(ステップS34:Yes)と、ステップS33に進み、試験シナリオの順番の選択が終了するまで、引き続き、順番の選択を受け付ける。
図5は、試験シナリオファイルに基づく自動試験を実行する自動試験モードのフローチャートである。以下の説明では、ハードウェアシミュレータ30において自動試験を行う場合について説明するが、ソフトウェアシミュレータ20上において自動試験を行ってもよい。
ハードウェアシミュレータ30は、自動試験モードを実行する(ステップS41)。すると、ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15及びソフトウェア16の自動試験を開始する(ステップS42)。ハードウェアシミュレータ30は、自動試験を開始すると、スケジュールファイルを読み込むと共に、スケジュールファイルに含まれる試験シナリオファイルを読み込む(ステップS43)。ハードウェアシミュレータ30は、試験シナリオファイルに基づいて、自動試験を実施する(ステップS44)。ハードウェアシミュレータ30は、全ての試験シナリオ(試験手順)が終了したか否かを判定する(ステップS45)。ハードウェアシミュレータ30は、全ての試験シナリオが終了したと判定する(ステップS45:Yes)と、試験シナリオにおいて取得した試験結果に関する情報を、試験結果ファイルとして出力し(ステップS46)、自動試験モードの処理を終了する。一方で、ハードウェアシミュレータ30は、全ての試験シナリオが終了していないと判定する(ステップS45:No)と、ステップS43に進み、全ての試験シナリオが終了するまで、引き続き、自動試験を実施する。
次に、図6及び図7を参照して、ソフトウェアシミュレータ20とハードウェアシミュレータ30とを用いた、ハードウェア15及びソフトウェア16の適合性の試験について、具体的に説明する。この試験では、先ず、図6に示すソフトウェアシミュレータ20による試験(SILS試験)を実施した後に、図7に示すハードウェアシミュレータ30による試験(HILS試験)を実施している。
ソフトウェアシミュレータ20は、ソフトウェア16の適合性の試験を開始する(ステップS51)。すると、ソフトウェアシミュレータ20は、ログ収集の開始を実行する(ステップS52)。ソフトウェアシミュレータ20は、ログ収集の開始を実行すると、ハードウェアモデル14に入力される入力信号を入力ログとして収集する(ステップS53)。また、ソフトウェアシミュレータ20は、ハードウェアモデル14に入力される入力信号に基づくSILS試験を実施する(ステップS54)。ソフトウェアシミュレータ20は、ハードウェアモデル14上においてソフトウェア16を実行することにより、出力信号を生成して出力する。ソフトウェアシミュレータ20は、ハードウェアモデル14から出力される出力信号を出力ログとして収集する(ステップS55)。ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオ(試験手順)が終了したか否かを判定する(ステップS56)。ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオが終了したと判定する(ステップS56:Yes)と、試験シナリオにおいて収集した入力ログと出力ログとを含む情報を、試験シナリオファイルとして出力する(ステップS57)。一方で、ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオが終了していないと判定する(ステップS56:No)と、ステップS43に進み、試験シナリオが終了するまで、引き続き、SILS試験を実施して、入力ログ及び出力ログを収集する。
ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオファイルを出力すると、試験シナリオにおいて取得した試験結果に基づいて、ソフトウェア16の動作が正常(良好)であったか否かを判定する(ステップS58:第1のステップ)。ソフトウェアシミュレータ20は、ソフトウェア16の動作が正常(良好)であったと判定する(ステップS58:Yes)と、SILS試験を終了する。一方で、ソフトウェアシミュレータ20は、ソフトウェア16の動作が異常(不良)であったと判定すると、ソフトウェア16のデバッグが実施される(ステップS59)。また、ソフトウェアシミュレータ20は、出力した試験シナリオファイルが不良のファイルであるとして、試験シナリオ編集モードを実行する。試験シナリオ編集モードでは、適切な試験シナリオファイルとなるように編集される(ステップS60)。そして、ソフトウェアシミュレータ20は、編集後の試験シナリオファイルを読み込む(ステップS61)と共に、デバッグが実施されたソフトウェア16に書き換えて、再びステップS41に進み、ソフトウェア16の動作が正常となるまで、SILS試験を実施する。
SILS試験の実施後、図7に示すHILS試験を自動で実施する。ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15及びソフトウェア16のHILS試験を開始する(ステップS71)。ハードウェアシミュレータ30は、HILS試験を開始すると、SILS試験において生成された試験シナリオファイルを読み込む(ステップS72)。ハードウェアシミュレータ30は、試験シナリオファイルに基づいて、自動HILS試験を実施する(ステップS73)。ハードウェアシミュレータ30は、試験シナリオにおいて取得した試験結果に関する情報を、試験結果ファイルとして出力する(ステップS74)。ハードウェアシミュレータ30は、試験シナリオファイルを出力すると、試験シナリオにおいて取得した試験結果に基づいて、ハードウェア15及びソフトウェア16の動作が正常(良好)であったか否かを判定する(ステップS75:第2のステップ)。なお、ステップS75では、SILS試験において正常とされたソフトウェア16を用いていることから、ハードウェア15の動作が正常(良好)であったか否かを判定している。ソフトウェアシミュレータ20は、ステップS75において、ハードウェア15の動作が正常(良好)であったと判定した場合(ステップS76)、ハードウェア15が適合しているとして、HILS試験を終了する。一方で、ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15の動作が異常(不良)であったと判定した場合(ステップS77)、ハードウェア15が不適合であるとして、HILS試験を終了する。
次に、図8を参照して、ソフトウェアシミュレータ20とハードウェアシミュレータ30とを用いた、ハードウェア15及びソフトウェア16のエラーチェック試験について、具体的に説明する。この試験では、先ず、ハードウェアシミュレータ30による試験(HILS試験)を実施した後に、ソフトウェアシミュレータ20による試験(SILS試験)を実施している。
ハードウェアシミュレータ30は、HILS試験を開始する(ステップS81)。すると、ハードウェアシミュレータ30は、ログ収集の開始を実行する(ステップS82)。ハードウェアシミュレータ30は、ログ収集の開始を実行すると、ハードウェア15に入力される入力信号を入力ログとして収集する(ステップS83)。また、ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15に入力される入力信号に基づくHILS試験を実施する(ステップS84)。ハードウェア15に入力信号が入力されるとハードウェア15は、ソフトウェア16を実行することにより、出力信号を生成して出力する。ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15から出力される出力信号を出力ログとして収集する(ステップS85)。ハードウェアシミュレータ30は、エラーチェックに関する試験シナリオ(試験手順)が終了したか否かを判定する(ステップS86)。ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオが終了したと判定する(ステップS86:Yes)と、試験シナリオにおいて収集した入力ログと出力ログとを含む情報を、試験シナリオファイルとして出力する(ステップS87)。一方で、ハードウェアシミュレータ30は、試験シナリオが終了していないと判定する(ステップS86:No)と、ステップS83に進み、試験シナリオが終了するまで、引き続き、HILS試験を実施して、入力ログ及び出力ログを収集する。
ハードウェアシミュレータ30は、試験シナリオファイルを出力すると、試験シナリオにおいて取得した試験結果に基づいて、ハードウェア15及びソフトウェア16の動作が正常(良好)であったか否かを判定する(ステップS88:第3のステップ)。ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15及びソフトウェア16の動作が正常(良好)であったと判定する(ステップS88:Yes)と、エラーがないとして、SILS試験を実施せずに、HILS試験を終了する。一方で、ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15及びソフトウェア16の動作が異常(不良)であったと判定する(ステップS88:No)と、ハードウェア15及びソフトウェア16のいずれかの異常であるかを特定すべく、シミュレーションシステム10は、SILS試験を実施する。ハードウェアシミュレータ30は、ハードウェア15及びソフトウェア16の動作が異常(不良)であったと判定する(ステップS88:No)と、出力した試験シナリオファイルが不良のファイルであるとして、試験シナリオ編集モードを実行する(ステップS89)。試験シナリオ編集モードでは、適切な試験シナリオファイルとなるように編集される。
HILS試験の実施後、ソフトウェアシミュレータ20は、SILS試験を自動で実施する。ソフトウェアシミュレータ20は、ソフトウェア16のSILS試験を開始する(ステップS90)。ソフトウェアシミュレータ20は、SILS試験を開始すると、HILS試験において生成された試験シナリオファイルを読み込む(ステップS91)。ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオファイルに基づいて、自動SILS試験を実施する(ステップS92)。ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオにおいて取得した試験結果に基づいて、ソフトウェア16の動作が正常(良好)であったか否かを判定する(ステップS93:第4のステップ)。ソフトウェアシミュレータ20は、ソフトウェア16の動作が正常(良好)であったと判定する(ステップS93:Yes)と、正常(良好)と判定された回数(i’)が、所定の試験回数(N’)よりも多いか否かを判定する(ステップS94)。ソフトウェアシミュレータ20は、正常(良好)と判定された回数(i’)が、所定の試験回数(N’)よりも多いと判定する(ステップS94:i’>N’)と、ソフトウェア16が正常であるとして、SILS試験を終了する。ここで、デバックを実施せずに、ソフトウェア16が正常であると判定された場合は、ハードウェア15の異常であると推定できる。ソフトウェアシミュレータ20は、正常(良好)と判定された回数(i’)が、所定の試験回数(N’)以下であると判定する(ステップS94:i’≦N’)と、再びステップS90に進み、SILS試験を実施する。
ソフトウェアシミュレータ20は、ステップS93において、ソフトウェア16の動作が異常(不良)であったと判定する(ステップS93:No)と、ソフトウェア16のデバッグが実施される(ステップS96)。ソフトウェアシミュレータ20は、デバッグが実施された後のソフトウェア16に書き換えて、再びステップS90に進み、SILS試験を実施する。なお、SILS試験において、ソフトウェア16の異常を判定され、ソフトウェア16のデバッグが実施された後、再びHILS試験を実施してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、ソフトウェアシミュレータ20(SILS試験)において、仮想出力信号と規定出力信号とが適合する場合、ソフトウェア16の動作が正常であると判定することができる。そして、ハードウェアシミュレータ30(HILS試験)において、動作が正常であると判定されたソフトウェア16と、入力信号を含む試験シナリオファイルとを用いることで出力された、実出力信号と規定出力信号とが適合する場合、ハードウェア15の動作が正常であると判定することができる。以上のように、ハードウェアシミュレータ30において、ハードウェア15とソフトウェア16との適合性を評価することができるため、高品質な試験を行うことができる。また、ハードウェア15とソフトウェア16とを切り分けて、ハードウェア15とソフトウェア16との適合性を評価することができるため、試験を効率よく行うことができる。さらに、ソフトウェアシミュレータ20において適合していると判定された入力信号を含む試験シナリオを、ハードウェアシミュレータ30に用いることができるため、ソフトウェアシミュレータ20とハードウェアシミュレータ30とのそれぞれに対して、入力信号を含む試験シナリオを生成する必要がないことから、試験を効率よく行うことができる。また、ソフトウェアシミュレータ20において適合していると判定されたソフトウェア16及び入力信号を含む試験シナリオを、自動でハードウェアシミュレータ30に入力することで、試験を効率よく行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、ハードウェア15及びソフトウェア16の動作試験の試験シナリオに基づいて、入力信号を生成することができる。
また、本実施形態によれば、ソフトウェアシミュレータ20は、試験シナリオファイルを、ハードウェアシミュレータ30に送信可能な情報として出力することができる。このため、ソフトウェアシミュレータ20とハードウェアシミュレータ30との情報のやり取りをスムーズに行うことができる。
また、本実施形態によれば、試験シナリオファイルを編集できるため、試験シナリオファイルに含まれる不要な情報を削除したり、試験シナリオファイルに含まれる誤った情報を正しい情報に修正したりすることができる。
また、本実施形態によれば、スケジュールファイルに基づいて、任意の試験シナリオを順番通りに実行することができるため、試験の効率化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、ハードウェアシミュレータ30(HILS試験)において、実出力信号と規定出力信号とが適合しない場合、ハードウェア15及びソフトウェア16の少なくとも一方の動作が異常であると判定することができる。そして、ソフトウェアシミュレータ20(SILS試験)において、動作が異常であると判定されたソフトウェア16と入力信号とを用いることで出力された、仮想出力信号と規定出力信号とが適合しない場合、ソフトウェア16の動作が異常であると判定することができる。一方で、ソフトウェアシミュレータ20(SILS試験)において、動作が異常であると判定されたソフトウェア16と入力信号とを用いることで出力された、仮想出力信号と規定出力信号とが適合する場合、ハードウェア15の動作が異常であると判定することができる。以上のように、ハードウェアシミュレータ30及びソフトウェアシミュレータ20を用いることで、ハードウェア15及びソフトウェア16の異常を判定する、つまり、エラーチェックを行うことができる。
10 シミュレーションシステム
14 ハードウェアモデル
15 ハードウェア
16 ソフトウェア
20 ソフトウェアシミュレータ
30 ハードウェアシミュレータ

Claims (8)

  1. ハードウェアを模擬したハードウェアモデルと、前記ハードウェアモデル上において実行されるソフトウェアとの動作をシミュレートするソフトウェアシミュレータと、
    前記ハードウェアと、前記ハードウェア上において実行される前記ソフトウェアとの動作をシミュレートするハードウェアシミュレータと、を備え、
    前記ソフトウェアシミュレータは、前記ハードウェアモデルに入力された入力信号に基づいて、前記ハードウェアモデル上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される仮想出力信号が、前記入力信号に対応する予め規定された規定出力信号に適合しているか否かを判定し、
    前記ハードウェアシミュレータは、前記ソフトウェアシミュレータにおいて適合していると判定された前記ソフトウェア及び前記入力信号を用い、前記ハードウェアに入力された前記入力信号に基づいて、前記ハードウェア上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される実出力信号が、前記規定出力信号に適合しているか否かを判定するシミュレーションシステム。
  2. 前記入力信号は、前記ソフトウェア及び前記ハードウェアの動作試験の試験シナリオに基づいて生成される信号である請求項1に記載のシミュレーションシステム。
  3. 前記ソフトウェアシミュレータは、前記試験シナリオに基づく前記入力信号と前記仮想出力信号とを含む情報を、試験シナリオファイルとして出力し、
    出力された前記試験シナリオファイルは、前記ハードウェアシミュレータに入力される請求項2に記載のシミュレーションシステム。
  4. 前記試験シナリオファイルは、編集可能な情報である請求項3に記載のシミュレーションシステム。
  5. 前記試験シナリオは、複数用意されており、
    前記ハードウェアシミュレータは、複数の前記試験シナリオの順番に関する情報であるスケジュール情報に基づいて、前記試験シナリオに基づく前記ソフトウェア及び前記ハードウェアの動作試験を、順次実行する請求項2から4のいずれか1項に記載のシミュレーションシステム。
  6. ハードウェアを模擬したハードウェアモデルと、前記ハードウェアモデル上において実行されるソフトウェアとの動作をシミュレートするソフトウェアシミュレータと、
    前記ハードウェアと、前記ハードウェア上において実行される前記ソフトウェアとの動作をシミュレートするハードウェアシミュレータと、を備え、
    前記ハードウェアシミュレータは、前記ハードウェアに入力された入力信号に基づいて、前記ハードウェア上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される実出力信号が、前記入力信号に対応する予め規定された規定出力信号に適合しているか否かを判定し、
    前記ソフトウェアシミュレータは、前記ハードウェアシミュレータにおいて適合していないと判定された前記ソフトウェア及び前記入力信号を用い、前記ハードウェアモデルに入力された前記入力信号に基づいて、前記ハードウェアモデル上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される仮想出力信号が、前記規定出力信号に適合しているか否かを判定するシミュレーションシステム。
  7. ハードウェアを模擬したハードウェアモデル上においてソフトウェアを実行して動作をシミュレートするソフトウェアシミュレータと、前記ハードウェア上において前記ソフトウェアを実行して動作をシミュレートするハードウェアシミュレータと、を備えたシミュレーションシステムに、
    前記ソフトウェアシミュレータにおいて、前記ハードウェアモデルに入力された入力信号に基づいて、前記ハードウェアモデル上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される仮想出力信号が、前記入力信号に対応する予め規定された規定出力信号に適合しているか否かを判定する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいて、前記仮想出力信号が前記規定出力信号に適合していると判定された場合、前記ハードウェアシミュレータにおいて、前記第1のステップで適合していると判定された前記ソフトウェア及び前記入力信号を用い、前記ハードウェアに入力された前記入力信号に基づいて、前記ハードウェア上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される実出力信号が、前記規定出力信号に適合しているか否かを判定する第2のステップと、を実行させるシミュレート方法。
  8. ハードウェアを模擬したハードウェアモデル上においてソフトウェアを実行して動作をシミュレートするソフトウェアシミュレータと、前記ハードウェア上において前記ソフトウェアを実行して動作をシミュレートするハードウェアシミュレータと、を備えたシミュレーションシステムに、
    前記ハードウェアシミュレータにおいて、前記ハードウェアに入力された入力信号に基づいて、前記ハードウェア上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される実出力信号が、前記入力信号に対応する予め規定された規定出力信号に適合しているか否かを判定する第3のステップと、
    前記第3のステップにおいて、前記実出力信号が前記規定出力信号に適合していないと判定された場合、前記ソフトウェアシミュレータにおいて、前記第3のステップで適合していないと判定された前記ソフトウェア及び前記入力信号を用い、前記ハードウェアモデルに入力された前記入力信号に基づいて、前記ハードウェアモデル上において前記ソフトウェアが実行されることにより出力される仮想出力信号が、前記規定出力信号に適合しているか否かを判定する第4のステップと、を実行させるシミュレート方法。
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