JP2020087076A - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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その共有メニュー内の項目が多くなった場合、必要とする項目を見つけるのが容易ではなくなってしまうことがある。特に、その集団用に適した共有メニューになっているので、その集団には属しているが、その集団内の他の者とは異なる使い方をしている操作者にとっては、使いづらいこととなってしまう。
本発明は、集団毎に設定された共有メニューについて、項目や順番等が固定されたメニューと比較して、その集団内の他の者とは異なる使い方をしている操作者であっても、項目を見つけることが容易にできる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、情報処理装置であって、複数人の集団毎に定められた複数の項目によって構成されている共有メニューが設定されており、該共有メニューについて、該集団による利用頻度により表示内容が決定される第1共有メニューの表示、又は、該集団内の操作者による利用頻度により表示態様が決定される第2共有メニューの表示、のいずれかを行うメニュー表示手段と、操作者によって選択された前記共有メニュー内の項目を、該操作者毎及び該操作者が所属する集団毎に利用頻度を計数する計数手段と、前記集団に所属するある操作者によって前記共有メニューの表示が指示された場合に、当該操作者の前記情報処理装置の利用の傾向が、前記集団毎の前記情報処理装置の利用の傾向に類似する度合いが低い場合に、前記第2共有メニューを表示するよう制御する制御手段と、を有する情報処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスクドライブ、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
ここで「機器」として、複数人で使用するものであって、例えば、事務機器である複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)等の画像処理装置であってもよいし、情報家電、ロボット等であってもよい。
また、メニュー表示制御モジュール110は、操作者の利用頻度とその操作者が所属する集団の利用頻度と類似する度合い(以下、類似度ともいう)に応じて、いずれかを表示するように制御してもよい。
具体的には、メニュー表示制御モジュール110は、類似度が予め定められた閾値より高い又は以上である場合、第1共有メニューを表示するように制御してもよい。そして、メニュー表示制御モジュール110は、類似度が予め定められた閾値未満又は以下である場合、第2共有メニューを表示するように制御してもよい。
また、メニュー表示制御モジュール110は、集団に所属するある操作者によって共有メニューの表示が指示された場合に、その操作者の情報処理装置100の利用の傾向が、集団ごとの情報処理装置100の利用の傾向に類似する度合いが低い場合に、第2共有メニューを表示するように制御してもよい。ここで「類似する度合いが低い」とは、予め定められた閾値と類似する度合いとを比較して、類似する度合いが、その閾値未満又は以下となる場合をいう。
また、メニュー表示制御モジュール110は、操作者の利用頻度が予め定められた閾値より少ない又は以下である場合、元の共有メニューを表示するように制御してもよい。
例えば、後者として、操作者の役割を示すベクトルを用いたクラスター化によって生成したものであってもよい。
ここで「役割」として、例えば、部門(操作者が属している組織)、地位、職歴、対象機器の利用日時等があり、これらをベクトルの要素とすればよい。
「クラスター化」の手法として、階層クラスター分析、k−means法等がある。
例えば、メニュー表示制御モジュール110は、新たな項目が共有メニュー内に追加された後、その項目の表示回数が予め定められた回数未満又は以下である場合は、項目を第1共有メニュー及び第2共有メニュー内で高い優先度があるとして表示するように制御してもよい。
ここで「高い優先度があるとして表示する」は、対象の項目の表示順位、形態(形状、模様、色彩、動的に変化すること(例えば、フラッシュ、アニメーション等)、点滅(点滅における変更対象は、点滅を行うか否か、点滅を行っている期間、点滅の間隔等がある)、又は、これらの組み合わせ)を他の項目の形態とは異ならせて表示することである。例えば、表示順位をA番以内(例えば、3番以内等)にすること、他の項目を黒色を用いて表示しているが、対象の項目を赤色を用いて表示すること、「新」等の文字を付加して表示すること等が該当する。
具体的には、計数モジュール120は、ログ記憶モジュール140内に記憶されている操作ログを参照して、その操作者によって操作された項目の回数、その操作者が所属する集団(その集団の構成員全員)によって操作された項目の回数を計数し、その結果をメニュー表示制御モジュール110に渡す。
ログ記憶モジュール140は、計数モジュール120、ユーザー操作受付モジュール130と接続されている。ログ記憶モジュール140は、ユーザー操作受付モジュール130によって受け付けられた操作を記憶する。例えば、後述する図7に例示するログ管理テーブル700を記憶する。また、ログ管理テーブル700以外に、後述するユーザー・グループ管理テーブル400、ユーザー・役割管理テーブル450、ユーザー・集団管理テーブル480、利用頻度管理テーブル500、共有アイコン管理テーブル600、共有アイコン管理テーブル650、新アイコン管理テーブル1100等を記憶していてもよい。
処理モジュール150は、ユーザー操作受付モジュール130が受け付けた操作にしたがって処理を行うように制御する。具体的には、操作者によって選択された項目に対応するアプリケーションの処理を機器が行うように制御する。
情報処理装置100は、画像処理装置200A、画像処理装置200B、画像処理装置200Cと通信回線290を介してそれぞれ接続されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、情報処理装置100による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
画像処理装置200には表示装置(液晶ディスプレイ、有機EL(organic Electro−Luminescence)ディスプレイ等)が備え付けられており、その表示装置における表示は、情報処理装置100によって制御される。以下、画像処理装置200での表示は、情報処理装置100の制御によるものである。また、画像処理装置200での操作は、情報処理装置100に送信され、操作ログとして記憶される。
各画像処理装置200では、操作者がログインを行い、その画像処理装置200を操作する。ログインによって、どの操作者が操作を行ったかがわかる。そして、操作者は何らかの集団に所属しており、画像処理装置200ではその集団における共有メニューが表示される。共有メニューが選択された場合、その共有メニュー内の項目として、第1共有メニュー又は第2共有メニューのいずれかを表示させる。具体的には、その操作者が集団内の他の人と同様の操作(つまり、その集団内で標準的な操作)を行っている場合は第1共有メニューを表示し、その操作者が集団内の他の人とは異なる操作(つまり、その集団内では特異な操作)を行っている場合は第2共有メニューを表示する。
なお、情報処理装置100は、画像処理装置200内に備え付けられていてもよい。その場合、情報処理装置100は、備え付けられている画像処理装置200だけのユーザーインタフェースを制御してもよいし、通信回線290によって通信可能となっている他の画像処理装置200のユーザーインタフェースを制御してもよい。
(1)経理部経理課のAさん、Bさん、Cさんが画像処理装置200Aを利用している。この場合、Aさん、Bさん、Cさんの役割は「経理」(集団の一例)である。
(2)画像処理装置200Aを使用していくうちに、利用頻度に応じた共有メニュー内のアイコンの並び順に変化が生じる(初期の頃の並び順と現在の並び順とが異なる)。ただし、Aさん、Bさん、Cさんの利用頻度の傾向は同じであり、3人における共有メニュー内のアイコンの並び順は同じである。
(3)ここで、新たにDさんが「経理」役割で入社したとする。初めての利用でも、「経理」役割に適した並び順で画像処理装置200Aを活用することができるようになる。
(4)Aさんは管理職に昇進したため承認関係の作業が増える。なお、役割は「経理」のままである。
(5)Aさんが承認関係のアプリケーションの利用頻度が高まり、他の「経理」のユーザーの利用における利用頻度との類似度が低下し、Aさんの利用頻度に合わせた並び順で表示される。この場合、Bさん、Cさん、Dさんにおける共有メニュー内のアイコンの並び順と、Aさんにおける共有メニュー内のアイコンの並び順は異なったものになっている。共有メニュー内のアイコンの数も異なっていてもよい。例えば、Aさんがまったく利用しないアイコンは表示しないようにしてもよい。
ステップS302では、利用者(操作者)を識別する。例えば、利用者が画像処理装置200にログインすることによって、利用者を識別する。具体的には、ICカードの読み取り、ユーザー名とパスワードの入力、指紋等の生体認証等がある。
ステップS304では、全体メニューを表示するよう制御する。画像処理装置200は、表示装置に初期メニューを表示するよう制御する。その中に、共有アイコンが含まれている。
ステップS306では、利用者による「共有アイコン」選択を検知する。もちろんのことながら、共有アイコン以外の他のアイコンが選択された場合は、その選択されたアイコンに対応する処理(ステップS328と同等の処理)を行う。
図4は、ユーザー・グループ管理テーブル400、ユーザー・役割管理テーブル450、ユーザー・集団管理テーブル480のデータ構造例を示す説明図である。図4(b)は、ユーザー・役割管理テーブル450のデータ構造例を示す説明図である。ユーザー・役割管理テーブル450は、ユーザーID欄455、役割欄460を有しており、役割欄460は、部門欄462、地位欄464、職歴欄466、利用日時欄468等を有している。ユーザーID欄455は、本実施の形態において、ユーザーを一意に識別するための情報(ユーザーID:IDentification)を記憶している。役割欄460は、そのユーザーの役割を記憶している。部門欄462は、そのユーザーが所属している部門を記憶している。地位欄464は、そのユーザーの地位(リーダー、課長、部長等の職位等)を記憶している。職歴欄466は、そのユーザーの職歴を記憶している。利用日時欄468は、そのユーザーがその機器を過去に利用した日時(年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい)を記憶している。
利用頻度管理テーブル500を集団毎に生成する。この集団には、ユーザーA、B、C、…が属している。
集団利用頻度欄505のアイコンIa欄555のセルは、その集団においてアイコンIaが利用された回数を記憶している。ユーザーA利用頻度欄510のアイコンIa欄555のセルは、ユーザーAによってアイコンIaが利用された回数を記憶している。ユーザーB利用頻度欄515のアイコンIa欄555のセルは、ユーザーBによってアイコンIaが利用された回数を記憶している。ユーザーC利用頻度欄520のアイコンIa欄555のセルは、ユーザーCによってアイコンIaが利用された回数を記憶している。
集団利用頻度欄505のアイコンIb欄560のセルは、その集団においてアイコンIbが利用された回数を記憶している。ユーザーA利用頻度欄510のアイコンIb欄560のセルは、ユーザーAによってアイコンIbが利用された回数を記憶している。ユーザーB利用頻度欄515のアイコンIb欄560のセルは、ユーザーBによってアイコンIbが利用された回数を記憶している。ユーザーC利用頻度欄520のアイコンIb欄560のセルは、ユーザーCによってアイコンIbが利用された回数を記憶している。
集団利用頻度欄505のアイコンIc欄565のセルは、その集団においてアイコンIcが利用された回数を記憶している。ユーザーA利用頻度欄510のアイコンIc欄565のセルは、ユーザーAによってアイコンIcが利用された回数を記憶している。ユーザーB利用頻度欄515のアイコンIc欄565のセルは、ユーザーBによってアイコンIcが利用された回数を記憶している。ユーザーC利用頻度欄520のアイコンIc欄565のセルは、ユーザーCによってアイコンIcが利用された回数を記憶している。
なお、利用頻度管理テーブル500内の内容(利用回数)は、図7の例を用いて後述するログ管理テーブル700を用いて計数すればよい。また、この利用回数は、その機器における全ての利用回数を計数したものであってもよいし、予め定められた期間(例えば、過去3ヶ月間等)における利用回数を計数したものであってもよい。
ステップS316では、集団における利用頻度と利用者における利用頻度との類似度を算出する。例えば、正規化された、集団における利用頻度のベクトルと、利用者個人の利用頻度ベクトルの、コサイン類似度を算出するようにしてもよい。
ステップS320では、集団利用頻度行列を採用する。つまり、その利用者が所属している集団における共有メニュー内の項目を採用する。具体的には、共有アイコン管理テーブル600を用いる。図6は、共有アイコン管理テーブル600、共有アイコン管理テーブル650のデータ構造例を示す説明図である。図6(a)は、共有アイコン管理テーブル600のデータ構造例を示す説明図である。共有アイコン管理テーブル600は、集団ID欄605、表示順欄610を有しており、表示順欄610は、1位アイコン欄612、2位アイコン欄614等を有している。集団ID欄605は、集団IDを記憶している。表示順欄610は、その集団における共有メニュー内のアイコンの表示順を記憶している。1位アイコン欄612は、表示順が1位のアイコンを記憶している。2位アイコン欄614は、表示順が2位のアイコンを記憶している。表示順欄610は、利用頻度管理テーブル500の集団利用頻度欄505内の各アイコンの利用回数を降順にソートしたものを用いればよい。
ステップS326では、利用者による共有メニュー内のアイコン選択を検知する。
ステップS328では、そのアイコンに対応したアプリケーションを実行する。
事務グループ(集団の一例)に属する利用者A:890aが利用する画面800aには、Copyアイコン802a、Scanアイコン804a、Faxアイコン806a、共有アイコン808a、iFaxアイコン810aを表示するよう制御する。利用者A:890aによって共有アイコン808aが選択された場合、事務グループにおいて共有されているアイコンを含む事務共有画面850aを表示するよう制御する。事務共有画面850aには、社員名簿アイコン852a、稟議処理アイコン854a、交通費アイコン856a、Coffee会費アイコン858a、経費処理アイコン860aを表示するよう制御する。ここで、事務共有画面850a(共有メニュー)に表示されるアイコン、その並び順は初期値が設定されている。個々のアイコン(アプリケーション)の利用頻度によって、並び順が変更される。
ここで、利用者B:890bによって共有アイコン802bが選択された場合、経理グループにおいて共有されているアイコンを含む経理共有画面850bを表示するよう制御する。
経理グループに属する利用者C:890cが利用する画面800cには、Copyアイコン802c、共有アイコン804c、Scanアイコン806c、iFaxアイコン808cを表示するよう制御する。
ここで、利用者C:890cによって共有アイコン804cが選択された場合、経理グループにおいて共有されているアイコンを含む経理共有画面850bを表示するよう制御する。
経理共有画面850bには、売上予測アイコン852b、予算管理アイコン854b、予算執行アイコン856b、経費処理アイコン858b、社員名簿アイコン860b、稟議処理アイコン862bを表示するよう制御する。
なお、図8の例は、利用者C:890cも経理グループ(他の経理グループ員、例えば、利用者B:890b)と類似の利用頻度である場合における本実施の形態による表示例を示していると捉えてもよい。
図8の例と同様に、経理グループに属する利用者C:890cが利用する画面800cには、Copyアイコン802c、共有アイコン804c、Scanアイコン806c、iFaxアイコン808cを表示するよう制御する。
ここで、利用者C:890cによって共有アイコン804cが選択された場合、経理グループにおいて共有されているアイコンを含む経理共有画面850bを表示するよう制御する。
経理共有画面850bには、売上予測アイコン852b、予算管理アイコン854b、予算執行アイコン856b、経費処理アイコン858b、社員名簿アイコン860b、稟議処理アイコン862bを表示するよう制御する。これは、経理グループ員における利用頻度順に並べられている。利用者C:890cは、経理グループにおける共有メニューの使い方が、他の経理ユーザーと同じ、又は類似しているからである。
ここで、利用者B:890bによって共有アイコン802bが選択された場合、経理グループであるが利用者B:890b専用の経理共有画面950bを表示するよう制御する。
経理共有画面950bには、予算執行アイコン952b、稟議処理アイコン954bを表示するよう制御する。利用者B:890bは、経理グループに属しているが、経理共有画面850bとは異なる内容が表示されている。利用者B:890bは、予算執行アイコン952bを最も多く利用し、次に稟議処理アイコン954bを利用し、他のアイコン(例えば、売上予測アイコン852b、予算管理アイコン854b、経費処理アイコン858b、社員名簿アイコン860b)の利用は無いからである。このように、利用者B:890bは、経理グループに属しているが、経理グループ員に標準に表示する経理共有画面850bではなく、利用者B:890b専用の経理共有画面950bを表示するよう制御している。利用者B:890bは、経理共有メニューの使い方が、他の経理ユーザーとは異なるからである。
利用頻度の集計は複数の機器間で行ってもよい。その際は、利用者個人の利用頻度も機器間で共有する。
利用頻度の低いアイコンは別画面表示(又は、非表示)でもよい。また、共有メニューとして表示するアイコン数の上限を設けるようにしてもよい。
また、複数のアイコンのうち一部の並び順を固定してもよい。つまり、利用頻度の算出から除外して、固定的な位置に表示するよう制御してもよい。
ステップS1002では、アイコンの共有メニュー内への登録日は現在から閾値X日以内であるか否かを判断し、閾値X日以内の場合はステップS1004へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS1099)。
ステップS1004では、「表示回数<閾値Y回」であるか否かを判断し、「表示回数<閾値Y回」の場合はステップS1006へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS1099)。
ステップS1006では、そのアイコンの表示順位をZ位以内とする。Zは、予め定められた値であり、例えば、「2」としてもよい。この場合、の登録日は現在から閾値X日以内であり、表示回数<閾値Y回である共有メニュー内のアイコンは、表示順位2位以内に表示するよう制御する。
なお、図12に示す情報処理装置100、画像処理装置200のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図12に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)や再構成可能な集積回路(field−programmable gate array:FPGA)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図12に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…メニュー表示制御モジュール
120…計数モジュール
130…ユーザー操作受付モジュール
140…ログ記憶モジュール
150…処理モジュール
200…画像処理装置
290…通信回線
Claims (8)
- 情報処理装置であって、
複数人の集団毎に定められた複数の項目によって構成されている共有メニューが設定されており、該共有メニューについて、該集団による利用頻度により表示内容が決定される第1共有メニューの表示、又は、該集団内の操作者による利用頻度により表示態様が決定される第2共有メニューの表示、のいずれかを行うメニュー表示手段と、
操作者によって選択された前記共有メニュー内の項目を、該操作者毎及び該操作者が所属する集団毎に利用頻度を計数する計数手段と、
前記集団に所属するある操作者によって前記共有メニューの表示が指示された場合に、当該操作者の前記情報処理装置の利用の傾向が、前記集団毎の前記情報処理装置の利用の傾向に類似する度合いが低い場合に、前記第2共有メニューを表示するよう制御する制御手段と、
を有する情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記類似の度合いが予め定められた閾値より高い又は以上である場合、前記第1共有メニューを表示するよう制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記操作者の利用頻度が予め定められた閾値より少ない又は以下である場合、元の共有メニューを表示するよう制御する、
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記集団は、操作者が属している組織又は操作者の役割に応じて生成されたものである、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 操作者の前記役割を示すベクトルを用いたクラスター化によって、前記集団は生成されたものである、
請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記共有メニュー内に新たな項目が追加された場合は、該項目を前記第1共有メニュー及び前記第2共有メニュー内で高い優先度があるとして表示するよう制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記新たな項目が前記共有メニュー内に追加された後、該項目の表示回数が予め定められた回数未満又は以下である場合は、該項目を前記第1共有メニュー及び前記第2共有メニュー内で高い優先度があるとして表示するよう制御する、
請求項6に記載の情報処理装置。 - 情報処理装置であるコンピュータを、
複数人の集団毎に定められた複数の項目によって構成されている共有メニューが設定されており、該共有メニューについて、該集団による利用頻度により表示内容が決定される第1共有メニューの表示、又は、該集団内の操作者による利用頻度により表示態様が決定される第2共有メニューの表示、のいずれかを行うメニュー表示手段と、
操作者によって選択された前記共有メニュー内の項目を、該操作者毎及び該操作者が所属する集団毎に利用頻度を計数する計数手段と、
前記集団に所属するある操作者によって前記共有メニューの表示が指示された場合に、当該操作者の前記情報処理装置の利用の傾向が、前記集団毎の前記情報処理装置の利用の傾向に類似する度合いが低い場合に、前記第2共有メニューを表示するよう制御する制御手段
として機能させるための情報処理プログラム。
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