JP2020082353A - インクの交換方法およびインクジェット印刷装置 - Google Patents

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尚史 羽橋
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【課題】インクジェット印刷装置におけるインクの交換を行う際に、交換されるインク間の混合に伴う凝集等の不具合を引き起こさず、安定的にかつ効率的にインクの交換が行える方法を提供する。【解決手段】インクジェット印刷装置に充填されているインクAを、インクBに交換する方法であり、 インクAが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、インクAに対し親和性の高い洗浄液Aにより洗浄する工程(1)と、洗浄液Aが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、インクBに対し親和性の高い洗浄液Bにより洗浄する工程(2)と、洗浄液Bが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、インクBにより置換する工程(3)と、を有し、洗浄液Aの表面張力は、インクAの表面張力以上であり、かつ洗浄液Bの表面張力はインクBの表面張力以上であるインクの交換方法。【選択図】図5

Description

本発明は、インクの交換方法およびインクジェット印刷装置に関する。
インクジェット印刷装置は、低騒音、低ランニングコスト、カラー印刷が容易などの利点を有するため、デジタル信号の出力機器として一般家庭に広く普及している。近年、インクジェット印刷装置は、家庭用のみならず、産業用にも使用されており、連帳紙を用いた高速印刷機、A0版を印字する大判印刷機、布帛や縫製品に対するデジタル印刷機などに利用されている。
このような産業用途の場合、記録媒体の種類、発色性、耐候性、生産速度、印刷コストなどの要望に応じて使用しているインクを交換して印刷することが行われている。従来のインクの交換は、交換されるインク間の種類が限定される。すなわち、交換されるインク間の溶剤組成が近く、両者の混合の影響が軽微なものであることが必要である。交換されるインク間で特性(例えば溶剤組成)が大幅に異なる場合、印字ヘッドやインク供給路における交換時のインク混合に伴って、好ましくない化学反応やインク中分散物の分散状態の変化が引き起こされインクの凝集という現象が生じ、インク交換の影響が大きくなってしまう。
特許文献1には、前記問題点を解決するために、インクを交換する際に、残存する交換前のインクを気体の供給により印字ヘッドから押出し、さらに洗浄液を用いて洗浄し、再度、気体の供給により洗浄液を印字ヘッドから排出し、新たなインクに交換する手法が開示されている。
上述のように、従来技術では、交換されるインク間の種類が限定され、インク交換の自由度が低いという問題点があった。
また、特許文献1に開示された手法では、作業工数が非常に多くなるとともに、近年の装置は多ノズル、多ヘッド化しており、印字ヘッドへ気体、インクおよび洗浄液をすべて十分に供給するのは容易ではないという問題点があった。
したがって本発明の目的は、インクジェット印刷装置におけるインクの交換を行う際に、交換されるインク間の混合に伴う凝集等の不具合を引き起こさず、安定的にかつ効率的にインクの交換が行えるインクの交換方法を提供することにある。
上記課題は、下記構成1)により解決される。
1) インクジェット印刷装置に充填されるインクの交換方法において、
前記インクの交換方法は、少なくとも前記インクジェット印刷装置に充填されているインクAを、交換すべきインクBに交換する方法であり、
前記インクAが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクAに対し親和性の高い洗浄液Aにより洗浄する工程(1)と、
前記工程(1)後、前記洗浄液Aが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクBに対し親和性の高い洗浄液Bにより洗浄する工程(2)と、
前記工程(2)後、前記洗浄液Bが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクBにより置換する工程(3)と、
を有し、
前記洗浄液Aの表面張力は、前記インクAの表面張力以上であり、かつ
前記洗浄液Bの表面張力は、前記インクBの表面張力以上である
ことを特徴とするインクの交換方法。
本発明によれば、インクジェット印刷装置におけるインクの交換を行う際に、交換されるインク間の混合に伴う凝集等の不具合を引き起こさず、安定的にかつ効率的にインクの交換が行えるインクの交換方法を提供できる。
本発明で使用されるインクカートリッジの一例を説明するための図である。 本発明で使用されるインクカートリッジの一例を説明するための図である。 本発明のインクの交換方法を好適に実施可能なシリアル型インクジェット印刷装置を説明するための図である。 本発明のインクの交換方法を好適に実施可能なシリアル型インクジェット印刷装置を説明するための図である。 本発明におけるインクジェット印刷装置の制御部の全体ブロック説明図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明のインクの交換方法は、少なくとも前記インクジェット印刷装置に充填されているインクAを、交換すべきインクBに交換する方法であり、
前記インクAが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクAに対し親和性の高い洗浄液Aにより洗浄する工程(1)と、
前記工程(1)後、前記洗浄液Aが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクBに対し親和性の高い洗浄液Bにより洗浄する工程(2)と、
前記工程(2)後、前記洗浄液Bが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクBにより置換する工程(3)と、
を有し、
前記洗浄液Aの表面張力は、前記インクAの表面張力以上であり、かつ
前記洗浄液Bの表面張力は、前記インクBの表面張力以上である
ことを特徴とする。
本発明における前記工程(1)は、前記インクAが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクAに対し親和性の高い洗浄液Aにより洗浄する工程である。
インクAに対し親和性の高い洗浄液Aにより洗浄することによって、インクA由来のインク成分の固化や凝集を抑制することができ、安定して装置内からインクAを取り除くことができる。
一般的に従来技術では、装置内からインクAを完全に除去するためには、多量の洗浄液Aを必要とし、かつかなりの時間も必要となる。本発明では、洗浄液Aの表面張力をインクAの表面張力以上とすることで、インクAと比較し、置換後の液(インクAと洗浄液Aの混合液)の表面張力を高くすることができる。一般的に表面張力が低い液体は様々な部材への濡れ性が高くなり、インクや、インクと洗浄液の混合液が、インクの流路を形成する部材やインクを吐出する印字ヘッドのノズル表面等の流路外に存在する部材にも吸着されやすい。またノズル面を払拭部材で拭くなどのメンテナンスを行っても液が残留しやすい。さらにノズル表面等の流路外にインクAの成分が残留することで、インク置換後にインクAの影響が残りやすくなる。しかし本発明によれば、洗浄液Aの表面張力をインクAの表面張力以上とすることで、インクAが存在する少なくとも1部または全部の箇所、例えばインクの流路を形成する部材やノズル表面等の流路外にインクAの成分が残留することを抑制し、インクAの残留の影響を小さくすることができる。
本発明における前記工程(2)は、前記工程(1)後、前記洗浄液Aが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクBに対し親和性の高い洗浄液Bにより洗浄する工程である。
洗浄液Aから洗浄液Bへ置換することで、インクAの影響を小さくした状態で洗浄液Bに置換することができ、インクAの影響をより小さい状態に置換することができる。
本発明における前記工程(3)は、前記工程(2)後、前記洗浄液Bが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクBにより置換する工程である。
洗浄液BはインクBに対し親和性が高いため、インクBは凝集することなく置換される。このとき洗浄液Bの表面張力をインクBの表面張力以上とすることで、インクBに洗浄液Bが少量残った場合でもインクBの表面張力が異常に低下することがなく、吐出性やメンテナンス性に悪影響を示さない。
このように本発明の前記工程(1)〜(3)を経ることにより、混合すると凝集するインクAとインクBであっても、安定的にインクを交換することが可能となる。また本発明のインクの交換方法は、液体同士の交換であるため、印字ヘッド内に気体を入れることなくインクを交換することができる。印字ヘッド内に気体を入れてしまうと多数ある各個別液室やヘッド内フィルターに気体が残存し、印字の際にはこれら気体をインクに置換する必要があるが、一度のインク充填動作で完全に気体からインクへと置換充填させることは困難である。本発明のインクの交換方法では、液体を連続して置換するため印字ヘッド内に気体を入れることなくインクの交換が可能であり、気体を供給する従来技術に比べて、交換されるインク間の混合に伴う凝集等の不具合を引き起こさず、安定的にかつ効率的にインクの交換を行うことができる。
また本発明では、前記洗浄液Aは、前記洗浄液Bよりも表面張力が低いことが好ましい。このような形態によれば、置換後の液の表面張力を高くすることができ、洗浄液Bに置換した際に残存したインクAや洗浄液Aの悪影響を防止することができる。一方、洗浄液Aが洗浄液Bより表面張力が高い場合、洗浄液Aと混ざりながら洗浄液Bが、吐出ヘッドを構成する部材の表面など界面に馴染みやすくなり、洗浄液Bへの置換が進みやすくなる。そして洗浄液Bに置換した際に洗浄液Aの残留量が少なるためインクAや洗浄液Aの影響を下げることが出来る。
また本発明では、インクジェット印刷装置が表示機構を有し、前記表示機構は、インクカートリッジの識別情報に応じて、インク交換の交換手順を表示し、前記交換手順にしたがってインクの交換を行うことが好ましい。
表示機構が交換手順を表示することで、ユーザーが洗浄液A、洗浄液B、インクBを手順通りに、必要とされるタイミングで間違えなく装置に取り付けることが可能となる。また必要な液種が表示されることで、ユーザーがインク交換に必要とされる液種を把握でき、インク交換を実行する前にそれぞれの液に対応した、洗浄液やインクカートリッジを準備することができる。事前にこれらの液種が準備できていない場合、インク交換の作業の途中で動作が止まってしまい、無駄なダウンタイムを発生させてしまう恐れがあるが、本発明の上記好適な形態によれば、インク交換に伴うダウンタイムを最低限に留めることができる。
また本発明では、インクジェット印刷装置が表示機構およびインクカートリッジを識別する機構を有し、前記識別する機構により感知されるインクカートリッジの識別情報に応じて、前記表示機構はインク交換の交換手順を表示し、前記交換手順にしたがってインクの交換を行うことが好ましい。
このような形態によれば、より円滑にインクの交換を行うことができる。例えばユーザーが誤ったインクカートリッジを装置に取り付けても表示機構が交換手順の不適合を示すことができ、インク交換動作を中止するとともに正しいインクカートリッジの付け替えをユーザーに促すことが可能となる。
また、光学式(バーコード)や、RFIDなどにより、識別を装置に接触することなく行うことができる場合、即ち、識別する機構が非接触によりインクカートリッジの識別情報を感知する場合は、インクカートリッジを装置に完全に取り付ける前にインクカートリッジが適切か否かを判定し、取り付けが不適当である場合は表示機構を通じて取り付けの誤りを示すことができる。したがって、ユーザーが誤ったインクカートリッジを取り付けることを未然に防止することが可能となる。
またインクジェット印刷装置には、インクカートリッジ取り付け抑制機構を設けることもできる。インクカートリッジ取り付け抑制機構は、カートリッジ扉のロック解除や差し込み抑制が可能であり、誤ったインクカートリッジを感知された場合はロック解除を行わず、もしくは差し込み抑制を行うことで、ユーザーが誤ってインクカートリッジを取り付けることを抑制することが可能となる。
また本発明では、前記洗浄液Aは、前記洗浄液Bよりも乾燥速度が遅いことが好ましい。前記工程(1)において、インクAから洗浄液Aに置換した状態ではインクAの残渣が存在している可能性がある。長期間にわたりインクジェット印刷装置を稼働させない場合、該装置をインクを抜いた状態に置くことがしばしば行われるが、従来技術ではこの非稼働期間にインクAの残渣が乾燥して装置内外の各部材に固着するという問題点があった。本発明では洗浄液の乾燥性を洗浄液Bよりも遅くすることにより、インクAの残渣の存在可能性のある洗浄液A置換状態(インクAと洗浄液Aの混合液が存在する状態)の乾燥性を遅くし、インクA残渣の、例えば吐出ヘッドを構成する部材への固着を抑制することができる。
また本発明では、前記インクA、前記インクB、前記洗浄液Aおよび前記洗浄液Bは水を含有し、さらに、前記洗浄液Aは沸点が250℃以上の水溶性有機溶剤を含有することが好ましい。この形態では、各液種が水を含有することで、乾燥性に優れ、臭気が少なく、かつ安全性が高い液種を提供でき、ユーザーの取扱い性が向上する。また、洗浄液Aが沸点250℃以上の水溶性有機溶剤を含有することにより、乾燥を抑制することができ、上述のようなインクAの固着を抑制し安定的にインクを交換することができる。
<インクおよび洗浄液>
以下、インクAまたはB、および洗浄液に用い得る各種成分について説明する。
<インク>
本発明に用いられるインク(インクAまたはBを含む。以下同様)としては、インクジェット印刷装置に用いられるものであって、吐出温度においてインクジェットヘッド(印字ヘッド)から吐出可能な粘度を有する液体である。前記条件を満たし、かつインク流路で詰まるような粗大粒子を含まないものであればインクとして使用することができる。
このようなインクとしては、水を主成分とする液体を連続層とする水系インク、液体の低分子有機化合物を主成分とする液体を連続層とする油系インク、ワックスなどの溶解性高分子を主成分とする常温固体だが高温時に液体となるものを連続層とするソリッドインクなどがある。なお、インクは水を含有するものが好ましいことは、上述の通りである。
このようなインクは、必要に応じて公知の色材、樹脂微粒子、界面活性剤、有機溶剤、浸透剤、反応性化合物、反応開始剤、消泡剤、その他添加剤を配合することができ、配合量は印字を目的とした機能を発現するために最適化されればよい。
<色材>
色材としては特に限定されず、顔料、染料を使用可能である。
顔料としては、無機顔料又は有機顔料を使用することができる。これらは、1種単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。また、混晶を使用しても良い。
顔料としては、例えば、ブラック顔料、イエロー顔料、マゼンダ顔料、シアン顔料、白色顔料、緑色顔料、橙色顔料、金色や銀色などの光沢色顔料やメタリック顔料などを用いることができる。
無機顔料として、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエローに加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。
また、有機顔料としては、アゾ顔料、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを使用できる。これらの顔料のうち、溶媒と親和性の良いものが好ましく用いられる。その他、樹脂中空粒子、無機中空粒子の使用も可能である。
顔料の具体例として、黒色用としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、または銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料があげられる。
さらに、カラー用としては、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83、95、97、98、100、101、104、108、109、110、117、120、138、150、153、155、180、185、213、C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22、23、31、38、48:2、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3、48:4、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、184、185、190、193、202、207、208、209、213、219、224、254、264、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルー)、15:1、15:2、15:3、15:4(フタロシアニンブルー)、16、17:1、56、60、63、C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36、等がある。
染料としては、特に限定されることなく、酸性染料、直接染料、反応性染料、及び塩基性染料が使用可能であり、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記染料として、例えば、C.I.アシッドイエロー 17,23,42,44,79,142、C.I.アシッドレッド 52,80,82,249,254,289、C.I.アシッドブルー 9,45,249、C.I.アシッドブラック 1,2,24,94、C.I.フードブラック 1,2、C.I.ダイレクトイエロー 1,12,24,33,50,55,58,86,132,142,144,173、C.I.ダイレクトレッド 1,4,9,80,81,225,227、C.I.ダイレクトブルー 1,2,15,71,86,87,98,165,199,202、C.I.ダイレクドブラック 19,38,51,71,154,168,171,195、C.I.リアクティブレッド 14,32,55,79,249、C.I.リアクティブブラック 3,4,35が挙げられる。
インク中の色材の含有量は、画像濃度の向上、良好な定着性や吐出安定性の点から、0.1質量%以上15質量%以下が好ましく、より好ましくは1質量%以上10質量%以下である。
<顔料分散体>
顔料に、水や有機溶剤などの材料を混合してインクを得ることが可能である。また、顔料と、その他水や分散剤などを混合して顔料分散体としたものに、水や有機溶剤などの材料を混合してインクを製造することも可能である。
前記顔料分散体は、水、顔料、顔料分散剤、必要に応じてその他の成分を混合、分散し、粒径を調整して得られる。分散は分散機を用いると良い。
顔料分散体における顔料の粒径については特に制限はないが、顔料の分散安定性が良好となり、吐出安定性、画像濃度などの画像品質も高くなる点から、最大個数換算で最大頻度が20nm以上500nm以下が好ましく、20nm以上150nm以下がより好ましい。顔料の粒径は、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
前記顔料分散体における顔料の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、良好な吐出安定性が得られ、また、画像濃度を高める点から、0.1質量%以上50質量%以下が好ましく、0.1質量%以上30質量%以下がより好ましい。
前記顔料分散体は、必要に応じて、フィルター、遠心分離装置などで粗大粒子をろ過し、脱気することが好ましい。
<樹脂>
インク中に含有する樹脂の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂などが挙げられる。
これらの樹脂からなる樹脂粒子を用いても良い。樹脂粒子を、水を分散媒として分散した樹脂エマルションの状態で、色材や有機溶剤などの材料と混合してインクを得ることが可能である。前記樹脂粒子としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。また、これらは、1種を単独で用いても、2種類以上の樹脂粒子を組み合わせて用いてもよい。
樹脂粒子の体積平均粒径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、良好な定着性、高い画像硬度を得る点から、10nm以上1,000nm以下が好ましく、10nm以上200nm以下がより好ましく、10nm以上100nm以下が特に好ましい。
前記体積平均粒径は、例えば、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
樹脂の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、定着性、インクの保存安定性の点から、インク全量に対して、1質量%以上30質量%以下が好ましく、5質量%以上20質量%以下がより好ましい。
インク中の固形分の粒径については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、吐出安定性、画像濃度などの画像品質を高くする点から、最大個数換算で最大頻度が20nm以上1000nm以下が好ましく、20nm以上150nm以下がより好ましい。固形分は樹脂粒子や顔料の粒子等が含まれる。粒径は、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
<界面活性剤>
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤のいずれも使用可能である。
シリコーン系界面活性剤には特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができる。中でも高pHでも分解しないものが好ましく、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられ、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するものが、水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。また、前記シリコーン系界面活性剤として、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤を用いることもでき、例えば、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルシロキサンのSi部側鎖に導入した化合物等が挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物が、起泡性が小さいので特に好ましい。前記パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩等が挙げられる。前記パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等が挙げられる。前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩等が挙げられる。これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH、NHCHCHOH、NH(CHCHOH)、NH(CHCHOH)等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばラウリルアミノプロピオン酸塩、ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタインなどが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩、などが挙げられる。
これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
インク中における界面活性剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、濡れ性、吐出安定性に優れ、画像品質が向上する点から、0.001質量%以上5質量%以下が好ましく、0.05質量%以上5質量%以下がより好ましい。
<消泡剤>
消泡剤としては、特に制限はなく、例えば、シリコーン系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡剤などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、破泡効果に優れる点から、シリコーン系消泡剤が好ましい。
<防腐防黴剤>
防腐防黴剤としては、特に制限はなく、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。
<防錆剤>
防錆剤としては、特に制限はなく、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
<pH調整剤>
pH調整剤としては、pHを7以上に調整することが可能であれば、特に制限はなく、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミンなどが挙げられる。
インクの物性としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、粘度、表面張力、pH等が以下の範囲であることが好ましい。
インクの25℃での粘度は、印字濃度や文字品位が向上し、また、良好な吐出性が得られる点から、5mPa・s以上30mPa・s以下が好ましく、5mPa・s以上25mPa・s以下がより好ましい。ここで、粘度は、例えば回転式粘度計(東機産業社製RE−80L)を使用することができる。測定条件としては、25℃で、標準コーンローター(1°34’×R24)、サンプル液量1.2mL、回転数50rpm、3分間で測定可能である。
インクの表面張力としては、記録媒体上で好適にインクがレベリングされ、インクの乾燥時間が短縮される点から、25℃で、35mN/m以下が好ましく、32mN/m以下がより好ましい。
インクのpHとしては、接液する金属部材の腐食防止の観点から、7〜12が好ましく、8〜11がより好ましい。
<洗浄液>
本発明に用いられる洗浄液(洗浄液AまたはBを含む。以下同様)としては、インクジェット装置のインク流路(印字ヘッドを含む)を洗浄し、インクを押し流す機能が必要とされる。インク流路の洗浄にはインクと混合置換しながらインク成分をインク流路から剥離させることが求められる。このとき洗浄液によってインク流路の部材を劣化させないことが求められる。
また、洗浄液は、インクと親和性を有するものが好ましい。この条件を満たすことにより、インク流路内のインクから洗浄液への置換が短時間で行われる。また、洗浄液中に残存したインクが凝集し、印字ヘッドのノズルやフィルターに吸着し、吐出不良や抵抗の増加を引き起こすことが防止される。
洗浄液には、必要に応じて、前記界面活性剤、有機溶剤、浸透剤、消泡剤、その他添加剤を配合することができ、配合量は印字を目的とした機能を発現するために最適化されればよい。
<親和性>
本発明では、インクAと洗浄液Aとが、かつ、インクBと洗浄液Bとが親和性を有する必要がある。
ここで本発明で言う親和性について説明する。
親和性は、インクと洗浄液とを混合し、得られた混合液の状態変化から判断できる。
具体的には、前記混合液が単一層である場合は親和性が高く、二層に分離する場合は親和性が低いといえる。またインクまたは洗浄液が複数層からなるもの、すなわち溶質のすべてが溶媒に溶解せず複数の異なる層が形成されている場合、前記混合液を形成しても前記異なる層の状態に変動が認められないものは親和性が高く、変動が認められるものは親和性が低いといえる。
一方、親和性は、前記混合液に含まれる成分の凝集や析出が生じているか、否かで判断することもできる。具体的には、前記混合液に含まれる粒子の粒子径を測定することにより前記判断が可能である。粒子径の増大は印字ヘッドのノズルやフィルター詰まりを促すため、混合液に含まれる分散粒子の90%累積体積粒径(D90)としては、1μm以下であることが好ましく、600nm以下であることがさらに好ましい。D90が1μm以下であると、インクと洗浄液との親和性が高いと判断され、本発明の前記工程(1)〜(3)を行った後に印字ヘッドのノズルやフィルター詰まりが生じない。またD90が600nm以下であると粒子の大きさがヘッド内流路や印字ヘッドのノズルに対して充分に小さいため、安定して液をヘッドから排出することができる。なお、D90は混合液中の粒子の二次粒子径である。D90は、混合液中の粒子の直径、存在数を求める測定を行い、結果を統計的に処理して得られる粒径加積曲線から、総質量の90%となるときの粒子の直径を指す。該当する粒子の直径は、粒子自身の直径であってもよいし、粒子がコロイド状で分散している場合には、粒子コロイドの直径であってもよい。
粒子の直径は、溶媒中分散状態であるなら、例えば、動的光散乱法に基づく粒子径分布測定装置を使用することによって求めることができる。動的光散乱法による粒子径分布測定装置としては、例えば、ナノトラック Wave−UT151(マイクロトラック・ベル株式会社製)、ナノトラック Wave−EX150(日機装株式会社製)、ELSZ−2、DLS−8000(以上、大塚電子株式会社製)、LB−550(株式会社堀場製作所製)などが挙げられる。
なお、前記以外でも電子顕微鏡法によってD90を求めることができる。前記電子顕微鏡により粒子の写真を得て、この写真を画像処理して計測することにより、粒子の直径を求めることができる。一例として、写真よりランダムに写真中の50個以上の粒子の面積を求め、同等となる円の直径を計算し粒子径として求める。そして得られた粒子径から粒径加積曲線を求めることができる。
<有機溶剤>
本発明に用いられるインクおよび/または洗浄液は、有機溶剤を含むことができる。
本発明に使用する有機溶剤としては特に制限されず、水溶性有機溶剤を用いることができる。例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類や多価アルコールアリールエーテル類などのエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類が挙げられる。
水溶性有機溶剤の具体例としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、エチル−1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類、トリメチルペンタンジオールモノイソブチレート等のエーテル、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、3−メトキシ−N,N-ジメチルプロピオンアミド、3−ブトキシ−N,N-ジメチルプロピオンアミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等が挙げられる。
有機溶剤のインクおよび洗浄液中における含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、液の乾燥性及び部材への腐食性の点から、10質量%以上80質量%以下が好ましく、20質量%以上60質量%以下がより好ましい。
上述のように、とくに洗浄液Aは沸点が250℃以上の水溶性有機溶剤を含有することが好ましく、洗浄液A中の沸点が250℃以上の水溶性有機溶剤の含有量は、例えば1質量%以上、20質量%以下が好ましい。
<水>
インクおよび洗浄液における水の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、インクの乾燥性及び吐出信頼性の点から、10質量%以上90質量%以下が好ましく、20質量%〜80質量%がより好ましい。
<インクおよび洗浄液の物性>
インクAの23℃での表面張力は、18〜35mN/mが好ましく、20〜26mN/mがさらに好ましい。
洗浄液Aの23℃での表面張力は、インクAに対する洗浄性や、インク流路やインジヘッドのノズル等の部材に対する濡れ性を確保する観点から、20〜45mN/mが好ましく、25〜35mN/mがさらに好ましい。
洗浄液AとインクAの表面張力の差は、2〜20mN/mが好ましく、5〜10mN/mがさらに好ましい。
インクBの23℃での表面張力は、18〜35mN/mが好ましく、20〜26mN/mがさらに好ましい。
洗浄液Bの23℃での表面張力は、インク流路やインジヘッドのノズル等の部材に対する濡れ性を確保する観点から、20〜45mN/mが好ましく、25〜35mN/mがさらに好ましい。
洗浄液BとインクBの表面張力の差は、2〜20mN/mが好ましく、5〜10mN/mがさらに好ましい。
洗浄液Bと洗浄液Aの表面張力の差は、2〜20mN/mが好ましく、5〜10mN/mがさらに好ましい。
なお、洗浄液Aと洗浄液Bとは、親和性が高いことが好ましい。
表面張力は、例えば協和界面化学製表面張力計DY−300にて、23℃の条件で測定することができる。
また本発明では、洗浄液Aは、前記洗浄液Bよりも乾燥速度が遅いことが好ましい。乾燥速度は、水分蒸発速度として計測することができ、具体的には、23℃10%RH無風環境下で、表面積2.5cmとなるように1gの液体をガラスシャーレに入れ、400分後まで重量を測定し平均蒸発速度を計測することにより、両者の乾燥速度を把握することができる。
また洗浄液は、例えば、粘度、pH等が以下の範囲であることが好ましい。
洗浄液の25℃での粘度は、洗浄性の面からインクより低いことが好ましく、インクとの混合およびインクの排出が進みやすい点から、1mPa・s以上10mPa・s以下が好ましく、1mPa・s以上5mPa・s以下がより好ましい。ここで、粘度は、例えば回転式粘度計(東機産業社製RE−80L)を使用することができる。測定条件としては、25℃で、標準コーンローター(1°34’×R24)、サンプル液量1.2mL、回転数100rpm、3分間で測定可能である。
洗浄液のpHとしては、接液する金属部材の腐食防止の観点から、7〜12が好ましく、8〜11がより好ましい。
<インクカートリッジ>
本発明で使用されるインクカートリッジは、本発明のインクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有してなる。またインクカートリッジには洗浄液を収容することもできる。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを少なくとも有するもの、などが好適に挙げられる。
次に、本発明で使用されるインクカートリッジの一例について、図1および図2を参照しながら説明する。
ここで、図1は、前記インクカートリッジを示す概略図であり、図2は、図1のインクカートリッジの変形例を示す概略図である。図1に示すように、インクカートリッジ201は、インクがインク注入口242からインク袋241内に充填され、排気した後、該インク注入口242が融着により閉じられる。使用時には、ゴム部材からなるインク排出口243に、インクジェット印刷装置の針が刺されて、前記インクジェット印刷装置に供給される。インク袋241は、透気性の低いアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。このインク袋241は、図2に示すように、通常、プラスチック製のカートリッジケース244内に収容され、各種インクジェット印刷装置に着脱可能に装着して用いられるようになっている。前記インクカートリッジ201は、インクを収容し、各種インクジェット印刷装置に着脱可能に装着して用いることができ、また、後述するインクジェット印刷装置に着脱可能に装着して用いるのが特に好ましい。
<記録媒体>
記録媒体としては特に制限はなく、普通紙、光沢紙、特殊紙、布などを用いることもできるが、難吸水性記録媒体を用いても良好な画像形成が可能である。
前記難吸水性記録媒体とは、水透過性、及び吸収性が低い表面を有する記録媒体であり、内部に多数の空洞があっても外部に開口していない材質も含まれ、より定量的には、「JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法2000年版」の規格No.51「紙及び板紙−液体吸収性試験方法−ブリストー法」に記載されているブリストー(Bristow)法において、接触開始から30msec1/2までの水吸収量が10mL/m以下である記録媒体をいう。
前記難吸水性記録媒体としては、例えば、塩化ビニル樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム等のプラスチックフィルム、印刷用コート紙、アート紙などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、塩化ビニル樹脂フィルム、印刷用コート紙が好ましい。
本発明に使用されるインクは、難吸水性記録媒体だけでなく、普通紙やインクジェット用紙のような多孔質媒体及び無機物コート多孔質媒体など、従来用いられてきた多孔質媒体に対しても十分な性能を示すものを使用できる。
本発明に使用されるインクは、前記難吸水性記録媒体に高画像品質な印字ができるが、より一層高画質で耐擦性や接着性の高い画像を形成するため、及び高速の印字条件にも対応できるようにするために、印字後に記録媒体を加熱することがより好ましい。
<インクジェット印刷装置>
ここで、本発明のインクの交換方法を好適に実施可能なシリアル型インクジェット印刷装置について、図面を参照しながら説明する。
図3に示すインクジェット印刷装置は、装置本体101と、装置本体101に用紙を装填するための給紙トレイ102と、装置本体101に装填され画像が形成(記録)された用紙をストックするための排紙トレイ103と、インクカートリッジ装填部104とを有する。インクカートリッジ装填部104の上面には、操作キーや表示器などの操作部105が配置されている。インクカートリッジ装填部104は、図1または2に示すインクカートリッジ201の脱着を行うための開閉可能な前カバーを有している。
装置本体101内には、図3および4に示すように、図示を省略している左右の側板に横架したガイド部材161であるガイドロッド131とサブガイドロッド132とが設けられている。そして、このガイドロッド131とサブガイドロッド132とでキャリッジ133を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータによって図4で矢示方向に移動走査する。
キャリッジ133には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインクジェット用インク滴を吐出する4個のインクジェット記録用ヘッドが設けられている。キャリッジ133には、この4個のインクジェット記録用ヘッドからなる印字ヘッド134を、複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
印字ヘッド134を構成するインクジェット記録用ヘッドとしては、例えば、次に挙げる手段を、インクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものを用いることができる。
圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなど。
また、キャリッジ133には、印字ヘッド134に各色のインクを供給するための各色のサブタンク135を搭載している。サブタンク135には、図示しないインクジェット用インク供給チューブを介して、インクカートリッジ装填部104に装填されたインクカートリッジ201から前記インクジェット用インクが供給されて補充される。
一方、給紙トレイ102の用紙積載部(圧板)141上に積載した用紙142を給紙するための給紙部として、用紙積載部141から用紙142を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ143)が設けられている。また、更に給紙コロ143に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド144を備えている。この分離パッド144は給紙コロ143側に付勢されている。
この給紙部から給紙された用紙142を印字ヘッド134の下方側へ搬送するための搬送部では、用紙142をガイドコロ152を通じて給紙ローラ157とカウンターコロ154に送り、印字ヘッド134の下に搬送する。用紙142は給紙ローラ157とカウンターコロ154に保持されつつ搬送され、印字ヘッド134にて印字を行う。そして、印字が終了した用紙142は排紙ローラ172と拍車コロ173に保持され印字部から排出される。
印字は次のようにして行う。まず、印字ヘッド134下に搬送された用紙142に対しキャリッジ133を移動させながら画像信号に応じて印字ヘッド134を駆動し、停止している用紙142にインク滴を吐出して1行分を記録する。続いて、用紙142を所定量搬送後、次行の記録を行う。記録終了信号又は用紙142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙142を排紙トレイ103に排紙する。なお、印字された用紙142は、拍車コロ171によって誘導されながら、温風ヒーター181、赤外線ヒーター182、裏面ヒーター183によって乾燥される。
次に、本発明におけるインクジェット印刷装置の制御部の概要について図5を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部は、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ(NVRAM)、及びASICを備えている。前記CPUは装置全体の制御を司るものである。前記ROMは、CPUが実行するプログラム、本発明において使用する所定インクに対する印字モードと印字中加温の設定温度値及び加温制御範囲許容閾値、駆動波形データ、その他の固定データを格納するものである。前記RAMは画像データ等を一時格納するものである。前記不揮発性メモリは、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するためのものである。前記ASICは、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するものである。
また、この制御部は、I/F、ヘッド駆動制御部、媒体搬送モータ駆動部、ヘッドユニット移動モータ駆動部、維持ユニット移動モータ駆動制御部、送液吸引モータ駆動制御部、I/Oなどを備えている。
前記I/Fは、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのものである。前記ヘッド駆動制御部は、印字ヘッド(記録ヘッド)の圧力発生手段を駆動制御するための駆動波形を生成するものである。前記媒体搬送モータ駆動部は、媒体搬送モータを駆動するためのものであり、前記ヘッドユニット移動モータ駆動部は、ヘッドユニット移動モータを駆動するためのものである。前記維持ユニット移動モータ駆動制御部は、維持ユニット移動モータを駆動するためのものであり、前記送液吸引モータ駆動制御部は、キャップ吸引モータやインク供給モータの駆動を制御するものである。前記I/Oは、搬送コロの移動量及び移動速度に応じた検知信号を出力するエンコーダや、環境温度及び環境湿度(いずれか一方でも良い)を検出するセンサからの検知信号、印字中温度を測定している放射温度センサ、加熱定着ヒーターの温度センサ、加熱定着ヒーター内のジャム検知センサ、サブインクタンクのインク量検知信号、インクカートリッジの有無を検知する検知センサー、およびカートリッジに付随するICチップと交信する通信部、装置の各扉に設置されている開閉状態を示す扉開閉センサー、図示しない各種センサからの検知信号を入力するためのものである。
また、この制御部には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行なうための操作パネルが接続されており、LCDからなる表示部、キーボードやスイッチからなる入力部、ビープ音などを発音するスピーカー等の操作/表示部から構成されている。
制御部は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/Fで受信する。
そして、CPUは、I/Fに含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASICにて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行う。また、CPUは、印字ヘッドのヘッド幅の1ページ分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を、クロック信号に同期して、ヘッド駆動制御部に送出する。
なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROMにフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしてもよい。
なお、上記はキャリッジが走査するシリアル型(シャトル型)インクジェット印刷装置に適用した例で説明したが、ライン型ヘッドを備えたライン型インクジェット印刷装置にも同様に適用することができる。ライン型インクジェット印刷装置の場合には、多パスで印字できない代わりに、印字経路に複数同一色のヘッドを配列することでシリアル型インクジェット印刷装置の多パス印字と同様の効果を得ることができる。また、画像印字スキャンの数の増加に応じて非多孔質記録媒体の表面温度を下げる代わりに、同一色のラインヘッドが増えることに伴って表面温度を下げることで、印字物の画質向上が得られる。
次に本発明のインクの交換方法におけるインクジェット印刷装置およびユーザーの動作の例について説明する。
(動作1)
(S1)インクジェット印刷装置にインクAが供給されている状態。システムはインクタンクの液固有情報を得ている。この場合、使用液種情報はインクAである。
(S2)(ユーザー動作)入力手段からインク交換を指示し、交換後インク種をインクBと設定する。
(S3)設定値に基づき、交換後インク種のインクBの液種情報を保存する。
(S4)使用液種情報に紐づいた洗浄に用いる液種情報を組み合わせテーブルから取り出し、洗浄液種1として保存する(この場合洗浄液Aを選択する)。
(S5)交換後液種情報に紐づいた洗浄に用いる液種情報を組み合わせテーブルから取り出し、洗浄液種2として保存する(この場合洗浄液Bを選択する)。
(S6)インク交換の動作開始:インクA供給動作を停止し、弁を閉じる。
(S7)インクタンクを取り外すことを表示機構に表示する。
(S8)(ユーザー動作)インクAの入ったインクタンクを取り外す。
(S9)洗浄液種1、洗浄液種2、交換後インク種の情報から、交換洗浄に必要な液種情報(この場合、洗浄液A、洗浄液B、インクB)を表示機構に表示する。
(S10)洗浄液種1に基づいて、交換するインク種を表示機構に表示する(この場合は、洗浄液A)。
(S11)(ユーザー動作)洗浄液Aの入ったインクタンクを取り付ける。
(S12)取付られたインクタンクから液種情報を入手する。
(S13)洗浄液種1とインクタンクの液種情報と比較する。
(S14)Yes:情報と一致する場合、弁を開放後洗浄液を供給し、定められた洗浄シーケンスを実施する。No:情報と異なる場合、インク種が異なることを表示機構に表示する。(S9)へ戻る。
(S15)洗浄シーケンス終了後、弁を閉じる。
(S16)洗浄液種2に基づいて、交換するインク種を表示機構に表示する(この場合は、洗浄液B)。
(S17)(ユーザー動作)洗浄液Bの入ったインクタンクを取り付ける。
(S18)取付られたインクタンクから液種情報を入手する。
(S19)洗浄液種2とインクタンクの液種情報と比較する。
(S20)Yes:情報と一致する場合、弁を開放後洗浄液を供給し、定められた洗浄シーケンスを実施する。No:情報と異なる場合、インク種が異なることを表示する。(S15)へ戻る。
(S21)洗浄シーケンス終了後、弁を閉じる。
(S22)交換後インク種に基づいて、交換するインク種を表示機構に表示する(この場合は、インクB)。
(S23)(ユーザー動作)インクBの入ったインクタンクを取り付ける。
(S24)取付られたインクタンクから液種情報を入手する。
(S25)交換後インク種とインクタンクの液種情報とを比較する。
(S26)Yes:情報と一致する場合、弁を開放後洗浄液を供給し、定められた充填置換シーケンスを実施する。No:情報と異なる場合、インク種が異なることを表示する。(S21)へ戻る。
(S27)充填置換シーケンス終了後、使用液種情報を交換後インク種に変更する。
(S28)置換終了のメッセージを表示機構に表示する。
以下の動作2は、2つのインクタンクをセットできる場合であり、それぞれのインクタンクに異なる洗浄液を装着することにより、使用される洗浄液のカートリッジ量を減らすことが可能となる。例えば、一種のインクに対して、インクタンクが複数セット可能(例えばインクホルダーA、B)であり、複数のインクタンクに対して、ヘッドへの供給タンクを変更可能とすることができる。
(動作2)
(S29)インクジェット印刷装置にインクAが供給されている状態。システムはインクタンクの液固有情報を得ている。この場合、使用液種情報はインクAである。
(S30)(ユーザー動作)入力手段からインク交換を指示し、交換後インク種をインクBと設定する。
(S31)設定値に基づき、交換後インク種のインクBの液種情報を保存する。
(S32)使用液種情報に紐づいた洗浄に用いる液種情報を組み合わせテーブルから取り出し、洗浄液種1として保存する(この場合洗浄液Aを選択する)。
(S33)交換後液種情報に紐づいた洗浄に用いる液種情報を組み合わせテーブルから取り出し、洗浄液種2として保存する(この場合洗浄液Bを選択する)。
(S34)インク交換の動作開始:インクA供給動作を停止し、弁を閉じる。
(S35)インクタンクを取り外すことを表示機構に表示する
(S36)(ユーザー動作)インクAの入ったインクタンクを取り外す。
(S37)洗浄液種1、洗浄液種2、交換後インク種の情報から、交換洗浄に必要な液種情報(この場合、洗浄液A、洗浄液B、インクB)を表示機構に表示する。
(S38)洗浄液種1に基づいて、インクホルダーAに対して交換するインク種を表示機構に表示する(この場合は、洗浄液A)。
(S39)洗浄液種2に基づいて、インクホルダーBに対して交換するインク種を表示機構に表示する(この場合は、洗浄液B)。
(S0)(ユーザー動作)洗浄液A、洗浄液Bの入ったインクタンクを取り付ける。
(S41)取付られたインクタンクから液種情報を入手する。
(S42)洗浄液種1とインクタンクの液種情報と比較し、洗浄液種2とインクタンクの液種情報と比較する。
(S43)Yes:情報と一致する場合、定められた洗浄シーケンスを実施する。No:情報と異なる場合、インク種が異なることを表示する。(S37)へ戻る。
(S44)洗浄シーケンス:インクホルダーA側の弁を開放し、洗浄液種1を供給し、洗浄シーケンスを実施する。
(S45)洗浄シーケンス終了後、インクホルダーA側の弁を閉じる。
(S46)洗浄シーケンス:インクホルダーB側の弁を開放し、洗浄液種2を供給し、洗浄シーケンスを実施する。
(S47)洗浄シーケンス終了後、インクホルダーB側の弁を閉じる。
(S48)交換後インク種に基づいて、交換するインク種を表示機構に表示する(この場合は、インクB)。
(S49)(ユーザー動作)インクBの入ったインクタンクを取り付ける。
(S50)取付られたインクタンクから液種情報を入手する。
(S51)交換後インク種とインクタンクの液種情報とを比較する。
(S52)Yes:情報と一致する場合、弁を開放後洗浄液を供給し、定められた充填置換シーケンスを実施する。No:情報と異なる場合、インク種が異なることを表示する。(S43)へ戻る。
(S53)充填置換シーケンス終了後、使用液種情報を交換後インク種に変更する。
(S54)置換終了のメッセージを表示する。
前記動作2において、インクジェット印刷装置にインクタンク(インクカートリッジ)ホルダーへのロック機構を搭載すれば、インクカートリッジ交換時に異なるホルダーにカートリッジが刺さらないように、交換が必要なものだけをロック解除して、カートリッジの誤った取り出しを抑制することができる。
また、インクジェット印刷装置が、光学式(バーコード)やRFIDなどにより、インクカートリッジの識別を装置に接触することなく行うことができる場合、即ち、識別する機構が非接触によりインクカートリッジの識別情報を感知する場合は、インクカートリッジを装置に完全に取り付ける前にインクカートリッジが適切か否かを判定し、取り付けが不適当である場合は表示機構を通じて取り付けの誤りを示すことができ、誤挿入によるカートリッジ内インクの汚染を回避することができる。
さらに、インクジェット印刷装置には、インクカートリッジ取り付け抑制機構を設けることもできる。インクカートリッジ取り付け抑制機構は、カートリッジ扉のロック解除や差し込み抑制が可能であり、誤ったインクカートリッジを感知された場合はロック解除を行わず、もしくは差し込み抑制を行うことで、ユーザーが誤ってインクカートリッジを取り付けることを抑制することが可能となる。また、挿入スロット毎に応じてカートリッジ形状を変更する必要がなく、同一カートリッジ形状、スロット形状であっても、誤挿入を回避抑制できる。
以下、実施例および比較例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例により限定されるものでない。
合成例1(ポリマー溶液Aの調製)
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管及び滴下ロートを備えた1Lのフラスコ内にブタノール190g入れ、充分に窒素ガス置換した後、110℃に加熱した。2-エチルヘキシルメタクリレート70g、スチレン70g、アクリル酸60g、およびV-601(和光純薬製)12gの混合物を2時間かけて滴下した。
滴下後、110℃で1時間熟成した後、室温まで冷却しジメチルアミノエタノール74.2g、水を200g加えた。その後加温して水と共沸させつつブタノールを留去し、不揮発性分が50%になるように調整し、ポリマー溶液Aを得た。
調製例1(顔料分散体Aの調製)
合成例1で作成したポリマー溶液A 12gとC.I.ピグメントブルー15:3を20g、イオン交換水68gを十分に予備分散した後、直径0.5mmのジルコニアビーズ1800gを充填した容積0.6Lのダイノーミルを用いて2時間分散処理を行い、顔料濃度20重量%、固形26重量%の顔料分散体Aを得た。
調製例2(顔料分散体Bの調製)
調製例1記載の顔料「ピグメントブルー15:3」をC.I.ピグメントレッド122に変更する点以外は調製例1と同様にして分散処理を行うことで、顔料濃度20重量%、固形26重量%の顔料分散体Bを得た。
調製例3(顔料分散体Cの調製)
調製例1記載の顔料「ピグメントブルー15:3」をC.I.ピグメントイエロー74に変更する点以外は調製例1と同様にして分散処理を行うことで、顔料濃度20重量%、固形26重量%の顔料分散体Cを得た。
調製例4(顔料分散体Dの調製)
調製例1記載の顔料「ピグメントブルー15:3」をカーボンブラック(FW−100、デグサ社製)に変更する点以外は調製例1と同様にして分散処理を行うことで、顔料濃度20重量%、固形26重量%の顔料分散体Dを得た。
合成例2(ポリマー溶液Bの調製)
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管及び滴下ロートを備えた1Lのフラスコ内を充分に窒素ガス置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー4.0g及びメルカプトエタノール0.4g、メチルエチルケトン40gを混合し、65℃に昇温した。
次にスチレン100.8g、アクリル酸25.2g、 ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシルエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスメチルバレロニトリル2.4g及びメチルエチルケトン342gの混合溶液を2.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。
滴下後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。
反応終了後、濃度が50%のポリマー溶液B 800gを得た。
調製例5(顔料分散体Eの調製)
合成例2で作成したポリマー溶液B 17.5gとC.I.ピグメントブルー15:3を32.5g、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液8.5g、メチルエチルケトン13g及びイオン交換水13.6gを十分に攪拌した後、ロールミルを用いて混練した。
得られたペーストを純水200gに投入し、充分に攪拌した後、エバポレータ用いてメチルエチルケトン及び水を留去し、顔料15%含有、固形分20%の顔料分散体Eを得た。
調製例6(顔料分散体Fの調製)
調製例5記載の顔料「ピグメントブルー15:3」をC.I.ピグメントレッド122に変更する点以外は調製例5と同様にして分散処理を行うことで、顔料濃度15重量%、固形20重量%の顔料分散体Fを得た。
調製例7(顔料分散体Gの調製)
調製例5記載の顔料「ピグメントブルー15:3」をC.I.ピグメントイエロー74に変更する点以外は調製例5と同様にして分散処理を行うことで、顔料濃度15重量%、固形20重量%の顔料分散体Gを得た。
調製例8(顔料分散体Hの調製)
調製例5記載の顔料「ピグメントブルー15:3」をカーボンブラック(FW−100、デグサ社製)に変更する点以外は調製例5と同様にして分散処理を行うことで、顔料濃度15重量%、固形20重量%の顔料分散体Hを得た。
<樹脂エマルジョンAの調製>
攪拌機、還流冷却管及び温度計を挿入した反応容器に、ポリカーボネートジオール(1,6−ヘキサンジオールとジメチルカーボネートの反応生成物)1500g、2,2−ジメチロールプロピオン酸(DMPA)220g及びN−メチルピロリドン(NMP)1347gを窒素気流下で仕込み、60℃に加 熱してDMPAを溶解させた。 次いで、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート1445g、ジブチルスズジラウリレート(触媒)2.6gを加えて90℃まで加熱し、5時間かけてウレタン化反応を行い、イソシアネート末端ウレタンプレポリマーを得た。
この反応混合物を80℃まで冷却し、これにトリエチルアミン149gを添加・混合したものの中から4340gを抜き出して、強攪拌下、水5400g及びトリエチルアミン15gの混合溶液の中に加えた。 次いで、氷1500gを投入し、35%の2−メチル−1,5−ペンタンジアミン水溶液626gを加えて鎖延長反応を行い、固形分濃度が30%となるように溶媒を留去し、[ポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルジョン]を得た。
得られた[ポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルジョン]の体積平均粒径を粒度分析装置(Nanotrac Wave-EX150、日機装株式会社製)を用いて測定したところ、D50 35nmであった。
<樹脂エマルジョンBの調製>
撹拌機、還流コンデンサー、滴下装置、及び温度計を備えた反応容器に、イオン交換水900g及びラウリル硫酸ナトリウム1gを仕込み、撹拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。 内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20g にスチレン365g、ブチルアクリレート545g、及びメタクリル酸10gを撹拌化に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。 滴下終了後、3時間の熟成を行った。
得られた水性エマルジョンを常温まで冷却した後、イオン交換水と水酸化ナトリウム水溶液を添加して固形分30質量%、pH8に調整した。
得られた[アクリル樹脂エマルジョン]の体積平均粒径を粒度分析装置(Nanotrac Wave-EX150、日機装株式会社製)を用いて測定したところ、D50 88nmであった。
<インクの調製>
下記表1に記載の質量比率に合わせて、有機溶剤、浸透剤、界面活性剤、高純水をビーカに加え、スターラーにて15分間攪拌を行い均一に混合した。この混合液に対して、上記調製例で製造した樹脂エマルジョンを添加し15分間攪拌後、顔料分散体を添加し30分間撹拌し各種インクを調製した。
また得られたインクの体積平均粒径を粒度分析装置(Nanotrac Wave-EX150、日機装株式会社製)を用いて測定し粒径を評価した。
なお、表1記載の成分について、
ポリエチレングリコール(mn:200):数平均分子量が200のポリエチレングリコール
TEGO WET-270(Evonic製):シリコーン系界面活性剤
BYK-349(BYK製):シリコーン系界面活性剤
ソフタノールEP-7025(日本触媒製):ハイドロカーボン系ノニオン性界面活性剤
である。
<洗浄液の調製>
下記表1に記載の質量比率に合わせて、有機溶剤、浸透剤、界面活性剤、高純水をビーカに加え、スターラーにて30分間攪拌を行い、各種洗浄液を調製した。
・液物性測定
表面張力は協和界面化学製表面張力計DY−300にて、23℃の条件で測定した。
水分蒸発速度は、23℃10%RH無風環境下で、表面積2.5cmとなるように1gの液体をガラスシャーレに入れ、400分後まで重量を測定し平均蒸発速度を計測した。
結果を表2に示す。
インクと洗浄液を混合した混合液の試験結果
調合例9〜16のインクと調合例17〜21の洗浄液を、インク:洗浄液(質量比)=0.01:99.99の比で混ぜ、密閉容器にて70℃1週間保存し、保存後の粒径を測定した。
[評価基準]
A: D90が600nm未満
B: D90が600nm以上1μm未満
C: D90が1μm以上
結果を表3に示す。
<インク置換評価>
(1)初期状態の設定
インクジェットプリンター(IPSIO GX-e5000、株式会社リコー製)のインク供給経路やヘッド内のインクを純水置換し、その後、表5の実施例1の液セットのインクAを充填したカートリッジを取り付け、充填動作後にヘッドリフレッシング動作を10回繰り返しインク供給経路やヘッド内のインクを調製例のインクに置き換えた。その後、ノズルチェックパターンを印字し、ノズル抜けが無くなるまでヘッドリフレッシング動作を行った。
(2)洗浄液Aへの置換
インクジェットプリンターのノズル抜け無きことを確認後、表5の実施例1の液セットの洗浄液Aを充填したカートリッジを全カートリッジの代わりに取り付け、ヘッドリフレッシング動作を6回実施する。その後プリンターの維持ユニットを動作させ、各ヘッドから4.5ccだけ吸引し再び充填する動作を3回繰り返して実施する。再度充填後、各ヘッドから2cc吸引した後、ノズル面をワイピングすることでインクジェット装置内の経路の洗浄液Aへの液置換を行った。
(3)洗浄液Bへの置換
その後、表5の実施例1の液セットの洗浄液Bを充填したカートリッジを全カートリッジの代わりに取り付け、ヘッドリフレッシング動作を6回実施する。その後プリンターの維持ユニットを動作させ、各ヘッドから4.5ccだけ吸引し再び充填する動作を3回繰り返して実施する。再度充填後、各ヘッドから2cc吸引した後、ノズル面をワイピングすることでインクジェット装置内の経路の洗浄液Bへの液置換を行った。
(4)インクBへの置換
その後、表5の実施例1の液セットのインクBを充填したカートリッジを全カートリッジの代わりに取り付け、ヘッドリフレッシング動作を6回実施する。その後プリンターの維持ユニットを動作させ、各ヘッドから4.5ccだけ吸引し再び充填する動作を3回繰り返して実施する。再度充填後、各ヘッドから2cc吸引した後、ノズル面をワイピングすることでインクジェット装置内の経路のインクBへの液置換を行った。
前記(1)〜(4)の動作を、表6〜14に示す液セットに変更して繰り返した。
(5)置換後の状態確認
インクBへのインク置換後、ノズルチェックパターンを印字し、充填動作後にヘッドリフレッシング動作を繰り返し、ノズルチェックにて吐出不良(ノズルの不吐出や吐出曲がり=画像に対する白筋や黒筋が目立つ状態)が無くなるまでのヘッドリフレッシング回数(RF回数)にて評価を行った(RF回数は最大8回まで)。
A:ヘッドリフレッシング2回以下
B:ヘッドリフレッシング3回以上4回以下
C:ヘッドリフレッシング5回以上必要、もしくは回復不能
また上記の評価を行う過程で(2)洗浄液Aへの置換後に50℃2週間放置し、同様の評価を行った。
結果を表4に示す。
以上の結果から、実施例1〜6は:
インクジェット印刷装置に充填されるインクの交換方法において、
前記インクの交換方法は、少なくとも前記インクジェット印刷装置に充填されているインクAを、交換すべきインクBに交換する方法であり、
前記インクAが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクAに対し親和性の高い洗浄液Aにより洗浄する工程(1)と、
前記工程(1)後、前記洗浄液Aが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクBに対し親和性の高い洗浄液Bにより洗浄する工程(2)と、
前記工程(2)後、前記洗浄液Bが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクBにより置換する工程(3)と、
を有し、
前記洗浄液Aの表面張力は、前記インクAの表面張力以上であり、かつ
前記洗浄液Bの表面張力は、前記インクBの表面張力以上である
という本発明のインクの交換方法の要件をすべて満たしているので、比較例に比べて、インクジェット印刷装置におけるインクの交換を行う際に、交換されるインク間の混合に伴う凝集等の不具合を引き起こさず、安定的にかつ効率的にインクの交換が行えることが判明した。
とくに、洗浄液Aより洗浄液Bの表面張力が高い場合、良好なインク交換が行えた。
また、洗浄液Aの水分蒸発速度が低いものほど洗浄液Aへの置換後の放置による影響が少なく、その後の作業によるインク置換に対して品質が劣化しにくいことが分かった。
(図1及び図2)
201 インクカートリッジ
241 インク袋
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジケース
(図3及び図4)
101 装置本体
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
105 操作部
131 ガイドロッド
132 サブガイドロッド
133 キャリッジ
134 印字ヘッド
135 サブタンク
141 用紙積載部
142 用紙
143 給紙コロ
144 分離パッド
152 ガイドコロ
154 カウンターコロ
157 給紙ローラ
161 ガイド部材
171 拍車コロ
172 排紙ローラ
173 拍車コロ
181 温風ヒーター
182 赤外線ヒーター
183 裏面ヒーター
特開2001−219574号公報

Claims (9)

  1. インクジェット印刷装置に充填されるインクの交換方法において、
    前記インクの交換方法は、少なくとも前記インクジェット印刷装置に充填されているインクAを、交換すべきインクBに交換する方法であり、
    前記インクAが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクAに対し親和性の高い洗浄液Aにより洗浄する工程(1)と、
    前記工程(1)後、前記洗浄液Aが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクBに対し親和性の高い洗浄液Bにより洗浄する工程(2)と、
    前記工程(2)後、前記洗浄液Bが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクBにより置換する工程(3)と、
    を有し、
    前記洗浄液Aの表面張力は、前記インクAの表面張力以上であり、かつ
    前記洗浄液Bの表面張力は、前記インクBの表面張力以上である
    ことを特徴とするインクの交換方法。
  2. 前記洗浄液Aは、前記洗浄液Bよりも表面張力が低いことを特徴とする請求項1記載のインクの交換方法。
  3. 前記インクジェット印刷装置は、表示機構を有し、
    前記表示機構は、インクカートリッジの識別情報に応じて、インク交換の交換手順を表示し、前記交換手順にしたがってインクの交換を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のインクの交換方法。
  4. 前記インクジェット印刷装置は、表示機構およびインクカートリッジを識別する機構を有し、
    前記識別する機構により感知されるインクカートリッジの識別情報に応じて、前記表示機構はインク交換の交換手順を表示し、前記交換手順にしたがってインクの交換を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクの交換方法。
  5. 前記洗浄液Aは、前記洗浄液Bよりも乾燥速度が遅いことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクの交換方法。
  6. 前記インクA、前記インクB、前記洗浄液Aおよび前記洗浄液Bは水を含有し、さらに、前記洗浄液Aは沸点が250℃以上の水溶性有機溶剤を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクの交換方法。
  7. インクと洗浄液とを有するインクジェット印刷装置において、
    前記インクは、インクAおよびインクBを含み、
    前記洗浄液は、前記インクAに対し親和性の高い洗浄液Aおよび前記インクBに対し親和性の高い洗浄液Bを含み、
    前記洗浄液Aの表面張力は、前記インクAの表面張力以上であり、
    前記洗浄液Bの表面張力は、前記インクBの表面張力以上であり、
    少なくとも前記インクジェット印刷装置に充填されている前記インクAを、交換すべき前記インクBに交換する機構を有し、
    前記交換する機構は、前記インクAが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクAに対し親和性の高い洗浄液Aにより洗浄する工程(1)と、前記工程(1)後、前記洗浄液Aが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクBに対し親和性の高い洗浄液Bにより洗浄する工程(2)と、前記工程(2)後、前記洗浄液Bが存在する少なくとも1部または全部の箇所を、前記インクBにより置換する工程(3)とを実施可能に構成されている
    ことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  8. 前記インクジェット印刷装置は、表示機構を有し、前記表示機構は、インクカートリッジの識別情報に応じて、インク交換の交換手順を表示することを特徴とする請求項7に記載のインクジェット印刷装置。
  9. 前記インクジェット印刷装置は、表示機構およびインクカートリッジを識別する機構を有し、前記識別する機構により感知されるインクカートリッジの識別情報に応じて、前記表示機構はインク交換の交換手順を表示することを特徴とする請求項7または8に記載のインクジェット印刷装置。

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