JP2020080406A - 非接触給電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車向けの非接触給電システムにおいて、簡易な方法で車体側の金属製部材における渦電流を抑制する。【解決手段】地上に設置された送電コイル61と車体下面に設置された受電コイル11とが対向して送電コイル61と受電コイル11との間で非接触給電を行う非接触給電システムにおいて、送電コイル61および受電コイル11がいずれもスパイラルコイルであり、受電コイル11が直接的またはコイルコア13を介して間接的に金属製部材101に取り付けられており、金属製部材101の表面の、受電コイル11の取り付け位置を中心とする一定の範囲に非導電性磁性薄膜14が形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、非接触給電システムに関し、特に、地上に設置された送電コイルと車体下面に設置された受電コイルとの間で非接触給電を行うプラグインハイブリッド車や電気自動車用の非接触給電システムに好適な技術に関する。
外部電力でバッテリ充電されるプラグインハイブリッド車(PHEV)や電気自動車(EV)では、充電ケーブルの接続作業の煩わしさ、衣服の汚れ、雨天時の不安などから、ワイヤレスでの給電(非接触給電)のニーズが高くなっている。
非接触給電には、地上側の1次コイルと車上側の2次コイルとの間の電磁誘導を利用する電磁誘導式と、磁界共鳴を利用する磁界共鳴式とがある。このうち電磁誘導式は、電力伝送効率が非常に高いが、1次コイルと2次コイルとを十分に近づけなければならないという特徴がある。一方、磁界共鳴式は、1次コイルと2次コイルとの距離がある程度大きくてもよいが、電磁誘導式に比べて電力伝送効率が低いという特徴がある。従来、給電部(1次コイル)と受電部(2次コイル)との位置ずれがあっても車体外の漏れ磁束の影響を抑制する電磁誘導式の非接触給電装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−49230号公報
非接触給電システムで使用されるコイルのタイプとしてヘリカルコイルとスパイラルコイルがあるが、自動車用の非接触給電システムの国際標準化において、1次コイルおよび2次コイルとしてスパイラルコイルを採用することが決定した。スパイラルコイルは、ヘリカルコイルに比べて、コイル裏面の金属の影響を受け易い。例えば、2次コイルの近傍に金属製部材があると、1次コイルで発生した磁束によって当該金属製部材に渦電流が発生して、電力伝送効率が低下するという問題がある。この問題を解決するために、例えば、車体側に広い範囲でコアや磁性体シートを敷き詰めることが考えられるが、車体下面は複雑な形状であるためコアや磁性体シートの加工にコストがかかり、車体下面への取り付けが困難であるという問題がある。また、車体重量が増加する懸念や、コアや磁性体シートは脆いため破損し易いといった問題もある。
上記問題に鑑み、本発明は、自動車向けの非接触給電システムにおいて、簡易な方法で車体側の金属製部材における渦電流を抑制することを課題とする。
本発明の一局面に従った非接触給電システムは、地上に設置された送電コイルと車体下面に設置された受電コイルとが対向して送電コイルと受電コイルとの間で非接触給電を行う非接触給電システムであって、送電コイルおよび受電コイルがいずれもスパイラルコイルであり、受電コイルが直接的またはコイルコアを介して間接的に金属製部材に取り付けられており、金属製部材の表面の、受電コイルの取り付け位置を中心とする一定の範囲に非導電性磁性薄膜が形成されており、受電コイルと非導電性磁性薄膜との間に非磁性導体が介在しないものである。
これによると、受電コイルの取り付け位置の一定範囲に非導電性磁性薄膜を形成するといった簡易な方法で車体側の金属製部材における渦電流を抑制して電力伝送効率を向上させることができる。
好ましくは、非導電性磁性薄膜の直径を受電コイルの直径よりも150mm〜350mm程度大きくする。
これによると、非導電性磁性薄膜を形成する面積をより小さくして電力伝送効率を向上させることができる。
より好ましくは、非導電性磁性薄膜の直径を受電コイルの直径よりも250mm程度大きくする。
これによると、非導電性磁性薄膜を形成する面積を可能な限り小さくして良好な電力伝送効率を確保することができる。
好ましくは、非導電性磁性薄膜の形状を、送電コイルの形状を車幅方向へ引き延ばした形状にする。
これによると、送電コイルと受電コイルとの位置ずれ、特に、車幅方向の位置ずれに対応することができる。
非導電性磁性薄膜の比透磁率を上げすぎても電力伝送効率はあまり変わらないため、非導電性磁性薄膜の比透磁率は50程度が適当である。
非導電性磁性薄膜が磁性塗料を塗布して形成された塗膜であってもよい。
これによると、受電コイルの取り付け位置の一定範囲に磁性塗料を塗布するといった簡易な方法で車体側の金属製部材における渦電流を抑制して電力伝送効率を向上させることができる。
本発明によると、車体下面にコアや磁性体シートを敷き詰めることなく、受電コイルの取り付け位置の一定範囲に非導電性磁性薄膜を形成するといった簡易な方法で、車体側の金属製部材における渦電流を抑制して電力伝送効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る非接触給電システムの概略図 一例に係る送電コイルの平面図および断面図 一例に係る受電コイルの平面図および断面図 受電コイルが設置された車体の下面図 送電コイルと受電コイルとの間の磁束を説明する図 送電コイルと受電コイル(コアなし)との間の磁束を説明する図 受電コイルが大の場合の磁性塗膜の直径と電力伝送効率との関係を示すグラフ 受電コイルが小の場合の磁性塗膜の直径と電力伝送効率との関係を示すグラフ 磁性塗料の比透磁率と電力伝送効率との関係を示すグラフ
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本発明を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。また、図面に描かれた各部材の寸法、厚み、細部の詳細形状などは実際のものとは異なることがある。
図1は、本発明の一実施形態に係る非接触給電システムの概略を示す。例えば、本実施形態に係る非接触給電システムは、プラグインハイブリッド車や電気自動車などの自動車100のバッテリ30をワイヤレスで充電する磁界共鳴式の非接触給電システムである。
本実施形態に係る非接触給電システムにおいて、地上に地上装置200および送電ユニット60が設置されている。自動車100と地上装置200とは無線300により通信できるようになっている。自動車100は、バッテリ30の充電量を判断し、地上装置200に対して無線300を通じて適宜給電の開始/停止を要求する。地上装置200は、自動車100からの要求に従って自動車100への電気エネルギーの供給/停止をコントロールする。
自動車100へ電気エネルギーを供給する場合、地上装置200は、商用電力(AC電源)から85kHz帯(81.38k〜90kHz)の3kWクラスの高周波電流を生成する。地上装置200が生成した高周波電流はケーブル201を通じて送電ユニット60に通電される。送電ユニット60には図略の送電コイル(1次コイル)が収容されており、当該送電コイルに高周波電流が通電されることで送電ユニット60に強力な磁界が発生する。
一方、自動車100において、車体下面に受電ユニット10が設置されている。バッテリ30を充電する場合、受電ユニット10が送電ユニット60と上下に対向する位置に来るように自動車100を移動させる。受電ユニット10と送電ユニット60とのギャップは100〜160mmである。
受電ユニット10には図略の受電コイル(2次コイル)およびコンデンサからなる共振回路が収容されており、当該受電コイルが送電ユニット60で発生した磁界に晒されることで当該共振回路が共鳴して受電ユニット10に高周波電流が発生する。受電ユニット10に発生した高周波電流は整流器20により直流電流に変換されてバッテリ30に充電される。このように、本実施形態に係るシステムでは、地上装置200から自動車100へ磁界共鳴によりワイヤレスで電気エネルギーが供給される。
バッテリ30にはインバータ40が接続されている。自動車100を走行させる場合、インバータ40がバッテリ30に蓄電された直流電流を交流電流に変換して自動車100の動力源である電動モータ50を駆動する。
図2は、一例に係る送電コイルの平面図および断面図である。送電ユニット60には送電コイル61が収容されている。送電コイル61は、直径5.4mmの絶縁被覆電線62を円形の渦巻き状に2段8回巻きしたスパイラルコイルであり、外径は350mm、内径は260mmである。送電コイル61は、フェライトなどの磁性体で形成された円盤状のコイルコア63上に取り付けられている。コイルコア63の直径は400mmである。
図3は、一例に係る受電コイルの平面図および断面図である。受電ユニット10には受電コイル11が収容されている。受電コイル11は、直径5.4mmの絶縁被覆電線12を円形の渦巻き状に1段8回巻きしたスパイラルコイルであり、外径は350mm、内径は260mmである。受電コイル11は、フェライトなどの磁性体で形成された円盤状のコイルコア13上に取り付けられている。コイルコア13の直径は400mmである。
なお、受電コイル11の形状は送電コイル61の形状と同じにする必要はない。例えば、受電コイル11の外径および内径を上記よりも100mmずつ小さく(外径250mm、内径160mm)してもよい。このように受電コイル11を小型化することで、受電ユニット10のコストを低減することができ、また、受電ユニット10の取り付け作業が容易になる。
また、送電コイル61および受電コイル11ともに円形である必要はない。例えば、送電コイル61および/または受電コイル11を車幅方向に長い長円形や楕円形にしてもよい。
図4は、受電コイルが設置された車体の下面図である。受電ユニット10は、例えば、車両後部の左右後輪の間に設置されている。自動車100の下面は鉄やアルミニウムなどでできたアンダーカバー101で覆われており、受電ユニット10に収容された受電コイル11はそのようなアンダーカバー101に取り付けられている。より詳細には、受電コイル11が取り付けられたコイルコア13がアンダーカバー101に取り付けられている。
さらに、受電コイル11を取り囲むようにアンダーカバー101の表面に円形の磁性塗膜14が形成されている。磁性塗膜14は、フェライトなどの磁性体を20μm程度のメディアン径に粉砕した磁性粉粒体を含む塗料(磁性塗料)を厚さ数mmに塗布して形成することができる。磁性塗膜14は、高透磁率および高電気抵抗という特徴を有し、磁束を集中できるとともに、渦電流による損失を抑制することができる。
なお、磁性塗膜14は外部環境に晒されるため、磁性塗料に防錆処理を施したり、磁性塗料を塗布した後に磁性塗膜14の表面に防錆処理を施したりすることが望ましい。
磁性塗膜14は、特許請求の範囲に記載の「非導電性磁性薄膜」の一例である。磁性塗料を塗布することに代えてアンダーカバー101の表面に磁性フィルムなどを円形に貼り付けてもよい。あるいは、メッキや蒸着などの方法でアンダーカバー101の表面に円形の磁性薄膜を形成してもよい。以下では、説明の便宜上、磁性塗料を塗布して形成された磁性塗膜を例に説明する。
図5は、送電コイルと受電コイルとの間の磁束を説明する図である。同図は、送電コイル61と受電コイル11を側面から見た図である。なお、便宜のため、受電コイル11を送電コイル61よりも小さく描いている。
送電コイル61に高周波電流が通電されることで送電コイル61に磁束70で示したような磁界が発生する。送電コイル61で発生した磁束70が受電コイル11に伝わることで、磁界共鳴により受電コイル11に高周波電流が発生する。また、送電コイル61で発生した磁束70が金属製のアンダーカバー101を貫通すると、アンダーカバー101に渦電流が発生して電力伝送効率が低下してしまう。しかし、本実施形態ではアンダーカバー101の表面に磁性塗膜14が形成されていることにより、アンダーカバー101を貫通する磁束70が非常に少なくなる。これにより、電気エネルギーの伝送損失の原因となるアンダーカバー101の渦電流が減り、電力伝送効率を良好に保つことができる。
なお、磁性塗膜14の形状を、送電コイル61の形状を車幅方向に引き延ばした形状にしてもよい。自動車100がバッテリ充電のために所定位置に駐車する場合、車長方向の位置は車止めにより規制できるのに対して車幅方向にはそのようなものがなく車幅方向の位置が規制できないため、送電ユニット60に対する受電ユニット10の車幅方向の位置ずれが発生し易いと考えられる。したがって、あらかじめ磁性塗膜14の形状を、送電コイル61の形状を車幅方向に引き延ばした形状にしておく、例えば、円形の送電コイル61に対して磁性塗膜14の形状を車幅方向に長い長円形または楕円形にしておくことで、送電コイルと受電コイルとに多少の位置ずれが発生しても、磁性塗膜14による防磁効果を得ることができる。
また、コイルコア13は省略することができる。図6は、送電コイルと受電コイル(コアなし)との間の磁束を説明する図である。このように、磁性塗膜14の厚みを適宜調整することにより、磁性塗膜14を、アンダーカバー101における渦電流の抑制だけではなく、受電コイル11のコアとして使用することもできる。
次に、本実施形態に係る非接触給電システムにおける電力伝送効率の実証結果を示す。表1は、図2に示した送電コイル61と図3に示した受電コイル11とを150mm隔てて対向させて送電コイル61に85kHz帯の3kWの高周波電流を通電したときの各条件下での電力伝送効率を示す。「受電コイル:大」は、送電コイル61と同じ大きさ(外径350mm、内径260mm)の受電コイル11を表し、「受電コイル:小」は、送電コイル61よりも小さい受電コイル11(外径250mm、内径160mm)を表す。「金属板あり」は、アンダーカバー101を想定した厚さ2mm、縦600mm、横500mmの鉄板に受電コイル11(より詳細にはコイルコア13)を取り付けたものであり、「金属板なし」は、そのような鉄板がない状態である。「磁性塗膜あり」は、上記の鉄板の表面全体に比透磁率が100の磁性塗膜14を厚さ1mmで形成したものである。
Figure 2020080406
表1から分かるように、受電コイル11の大小にかかわらず、磁性塗膜14があることで、磁性塗膜14がない場合と比べて効率が向上する。特に、受電コイル11が小さくなると金属板の影響を強く受ける傾向があるが、磁性塗膜14を形成することにより、金属板がない場合以上に効率を改善することができる。
上述したようにアンダーカバー101の表面に磁性塗膜14を形成することにより電力伝送効率を向上させることができるが、アンダーカバー101の全面に磁性塗料を塗布するとコストがかかってしまう。したがって、コストを考慮すると、必要最小限の面積に磁性塗料を塗布して磁性塗膜14を形成することが好ましい。
図7は、受電コイルが大の場合(受電コイル11の外径350mm、内径260mm、コイルコア13の直径400mm)の磁性塗膜14の直径と電力伝送効率との関係を示すグラフである。磁性塗膜14の直径が受電コイル11の直径よりも小さいかわずかに大きい範囲(磁性塗膜14の直径0〜400mm近辺)では効率にあまり変化が見られないが、磁性塗膜14の直径が受電コイル11の直径よりも50mm程度大きくなった辺り(磁性塗膜14の直径400mm近辺)から効率が著しく向上し、磁性塗膜14の直径が受電コイル11の直径よりも250mm以上大きくなると(磁性塗膜14の直径600mm以上)効率の向上が鈍くなる。
図8は、受電コイルが小の場合(受電コイル11の外径250mm、内径160mm、コイルコア13の直径300mm)の磁性塗膜14の直径と電力伝送効率との関係を示すグラフである。受電コイル11が小の場合においても、磁性塗膜14の直径が受電コイル11の直径よりも小さいかわずかに大きい範囲(磁性塗膜14の直径0〜300mm近辺)では効率にあまり変化が見られないが、磁性塗膜14の直径が受電コイル11の直径よりも50mm程度大きくなる辺り(磁性塗膜14の直径300mm近辺)から効率が著しく向上し、磁性塗膜14の直径が受電コイル11の直径よりも250mm以上大きくなると(磁性塗膜14の直径500mm以上)効率の向上が鈍くなる。
以上のことから、受電コイル11の大小にかかわらず、磁性塗膜14の直径を受電コイル11の直径よりも150mm〜350mm程度大きくすればよいと言える。さらに、磁性塗膜14の面積を小さくしつつ電力伝送効率を向上させるといった相反する要件をバランスよく満たすには、磁性塗膜14の直径を受電コイル11の直径よりも250mm程度大きくすればよい。
一方、磁性塗料の比透磁率は低いよりも高い方が電力伝送効率の向上が期待できるが、コストを考慮すると、磁性塗料の比透磁率は必要最小限にすることが好ましい。
図9は、磁性塗料の比透磁率と電力伝送効率との関係を示すグラフである。送電コイル61および受電コイル11の外径350mm、内径260mmであり、コイルコア63、13の直径400mmであり、磁性塗膜14の厚さ1mm、直径500mmである。磁性塗料の比透磁率が0〜50の範囲では効率が向上するが、比透磁率が50を超えると効率の向上が鈍くなる。したがって、磁性塗料の比透磁率は50程度であればよいと言える。なお、磁気飽和すると効率改善が制限されるため、磁気飽和を避けるために飽和磁束密度を30mT以上にすることが好ましい。
以上のように、本発明における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本発明における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
上記では、便宜のため、磁界共鳴式の非接触給電システムを例に本発明における技術を説明したが、本発明は、磁界共鳴式の非接触給電システムに限定されず、電磁誘導式の非接触給電システムにも適用可能である。
また、上記では、受電コイル11側に磁性塗膜14が形成されているとしたが、送電コイル61側に磁性塗膜を形成してもよい。例えば、立体駐車場などに送電ユニット60を設置する場合、場所的制約から鉄骨などの金属製部材に送電コイル61を直接取り付けざるを得ないこともある。そのような場合、鉄骨などの金属製部材の表面に磁性塗料を塗布して磁性塗膜を形成することで、当該金属製部材を貫通する磁束を少なくして当該金属製部材における渦電流の発生を減らして電力伝送効率を良好に保つことができる。
11 受電コイル
13 コイルコア
14 磁性塗膜(非導電性磁性薄膜)
61 送電コイル
101 アンダーカバー(金属製部材)

Claims (6)

  1. 地上に設置された送電コイルと車体下面に設置された受電コイルとが対向して前記送電コイルと前記受電コイルとの間で非接触給電を行う非接触給電システムであって、
    前記送電コイルおよび前記受電コイルがいずれもスパイラルコイルであり、
    前記受電コイルが直接的またはコイルコアを介して間接的に金属製部材に取り付けられており、
    前記金属製部材の表面の、前記受電コイルの取り付け位置を中心とする一定の範囲に非導電性磁性薄膜が形成されており、
    前記受電コイルと前記非導電性磁性薄膜との間に非磁性導体が介在しない
    ことを特徴とする非接触給電システム。
  2. 前記非導電性磁性薄膜の直径が前記受電コイルの直径よりも150mm〜350mm程度大きい、請求項1に記載の非接触給電システム。
  3. 前記非導電性磁性薄膜の直径が前記受電コイルの直径よりも250mm程度大きい、請求項2に記載の非接触給電システム。
  4. 前記非導電性磁性薄膜の形状が前記送電コイルの形状を車幅方向へ引き延ばした形状である、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の非接触給電システム。
  5. 前記非導電性磁性薄膜の比透磁率が50程度である、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の非接触給電システム。
  6. 前記非導電性磁性薄膜が磁性塗料を塗布して形成された塗膜である、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の非接触給電システム。
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