JP2020078668A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技の単調化の抑制を図ることが可能な遊技機を提供する。【解決手段】主制御装置60のMPU62では、遊技領域に設けられた上作動口又は下作動口に遊技球が入賞したことに基づいて当否抽選を行い、当該当否抽選の結果により遊技領域に設けられた可変入賞装置への入賞を可能とする開閉実行モードへ遊技状態を移行させる。当否抽選結果の結果には、開閉実行モードの前後で遊技状態が変化する大当り当選結果と、開閉実行モードの前後で遊技状態が変化しない特別外れ結果が設定されている。また、特別外れ結果は複数種類設定され開閉実行モードにおける可変入賞装置の開閉制御の態様が異なっている。【選択図】図5
Description
本発明は、遊技機に関するものである。
例えばパチンコ遊技機等の遊技機においては、表示画面に複数の絵柄を変動表示する絵柄表示装置を備えたものが知られている。かかる遊技機では、例えば遊技領域に設けられた作動口を遊技球が通過したことを契機として、当たり状態等の遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させるか否かの抽選が行われるとともに、絵柄の変動表示が開始される。抽選に当選した場合には、表示画面に特定絵柄の組み合わせ等が最終停止表示されるとともに、遊技状態が特定遊技状態に移行する。特定遊技状態への移行に伴い、例えば遊技領域に設けられた可変入球装置の開閉が開始され、多量の遊技球が払い出されるようになっている。
例えば特許文献1に示されているパチンコ機の可変入球装置についてより詳しくは、特定遊技状態ではない状況において、遊技球が入球できない又は入球しがたい閉鎖状態となっており、特定遊技状態に移行すると特定回数に亘って開放状態に切り換えられる。
上記遊技機においては、遊技の単調化の抑制を図る必要があり、この点に未だ改良の余地がある。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技の単調化の抑制を図ることが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
本発明は、
遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球しやすい第1状態とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態とに切り換わり可能な可変入球手段と、
前記可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段と、
前記可変入球手段に遊技球が入球したことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段と、
前記移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が行われる特定制御状態に設定する特定制御設定手段と、
を備えている遊技機において、
前記移行判定手段の判定結果として、前記特定制御状態への移行が発生する第1移行対応結果と、前記特定制御状態への移行が発生するとともに当該特定制御状態中に前記可変入球手段への入球が期待できる個数が前記第1移行対応結果の場合よりも少なくなり得る複数種類の第2移行対応結果と、が含まれており、
前記第2移行対応結果となることに基づいて移行する前記特定制御状態における前記可変入球制御の制御態様を、前記第2移行対応結果の種類に応じてそれぞれ相違させる態様決定手段と、
所定の報知手段にて遊技回演出を開始させ、前記移行判定の結果に対応する報知結果として当該遊技回演出を終了させることを1回の遊技回とし、前記移行判定が行われることに基づいて前記遊技回演出が行われるように前記所定の報知手段を制御する遊技回制御手段と、
前記遊技回演出として前記報知結果が報知される前段階として所定演出が設定されており、当該所定演出が行われる場合の演出期間を決定する演出期間決定手段と、
を備え、
前記演出期間決定手段は、前記特定制御状態へ移行する場合の前記所定演出における前記演出期間を、前記特定制御状態中に前記可変入球手段への入球が期待できる個数が多い制御態様が前記態様決定手段により決定されるほど、長い前記演出期間となり易くなるようにすることが可能な構成であり、
前記遊技回における前記所定演出の期間を表示する期間表示手段と、
前記所定演出の期間の経過に対応させて、前記期間表示手段による表示を更新する更新手段と、
を備え、
前記期間表示手段は、前記所定の報知手段にて前記期間を表示可能であることを特徴とする。
遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球しやすい第1状態とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態とに切り換わり可能な可変入球手段と、
前記可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段と、
前記可変入球手段に遊技球が入球したことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段と、
前記移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が行われる特定制御状態に設定する特定制御設定手段と、
を備えている遊技機において、
前記移行判定手段の判定結果として、前記特定制御状態への移行が発生する第1移行対応結果と、前記特定制御状態への移行が発生するとともに当該特定制御状態中に前記可変入球手段への入球が期待できる個数が前記第1移行対応結果の場合よりも少なくなり得る複数種類の第2移行対応結果と、が含まれており、
前記第2移行対応結果となることに基づいて移行する前記特定制御状態における前記可変入球制御の制御態様を、前記第2移行対応結果の種類に応じてそれぞれ相違させる態様決定手段と、
所定の報知手段にて遊技回演出を開始させ、前記移行判定の結果に対応する報知結果として当該遊技回演出を終了させることを1回の遊技回とし、前記移行判定が行われることに基づいて前記遊技回演出が行われるように前記所定の報知手段を制御する遊技回制御手段と、
前記遊技回演出として前記報知結果が報知される前段階として所定演出が設定されており、当該所定演出が行われる場合の演出期間を決定する演出期間決定手段と、
を備え、
前記演出期間決定手段は、前記特定制御状態へ移行する場合の前記所定演出における前記演出期間を、前記特定制御状態中に前記可変入球手段への入球が期待できる個数が多い制御態様が前記態様決定手段により決定されるほど、長い前記演出期間となり易くなるようにすることが可能な構成であり、
前記遊技回における前記所定演出の期間を表示する期間表示手段と、
前記所定演出の期間の経過に対応させて、前記期間表示手段による表示を更新する更新手段と、
を備え、
前記期間表示手段は、前記所定の報知手段にて前記期間を表示可能であることを特徴とする。
本発明によれば、遊技の単調化の抑制を図ることが可能となる。
<第1の実施の形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1はパチンコ機10の正面図である。
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1はパチンコ機10の正面図である。
パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。遊技機本体12は、内枠(図示略)と、その内枠の前方に配置される前扉枠14と、内枠の後方に配置される裏パックユニット(図示略)とを備えている。
遊技機本体12のうち内枠が、左右両側部のうち一方を支持側として外枠11に回動可能に支持されている。また、内枠には、前扉枠14が回動可能に支持されており、左右両側部のうち一方を支持側として前方へ回動可能とされている。また、内枠には、裏パックユニットが回動可能に支持されており、左右両側部のうち一方を支持側として後方へ回動可能とされている。
なお、遊技機本体12には、その回動先端部に施錠装置(図示略)が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
内枠には遊技盤20が搭載されている。ここで、遊技盤20の構成を図2に基づいて説明する。図2(a)は遊技盤20の正面図であり、図2(b)は遊技盤20に設けられた可変入賞装置22を説明するための縦断面図である。
遊技盤20には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口21,可変入賞装置22,上作動口(第1始動入球部)23,下作動口(第2始動入球部)24,スルーゲート25、可変表示ユニット26、メイン表示部33及び役物用表示部34等がそれぞれ設けられている。
一般入賞口21、可変入賞装置22、上作動口23及び下作動口24への入球が発生すると、それが遊技盤20の背面側に配設された検知センサ(図示略)により検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。その他に、遊技盤20の最下部にはアウト口27が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口27を通って遊技領域から排出される。また、遊技盤20には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘28が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
ここで、入球とは、所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域から排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域から排出されない態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口27への遊技球の入球と明確に区別するために、可変入賞装置22、上作動口23、下作動口24又はスルーゲート25への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
上作動口23及び下作動口24は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤20に設置されている。上作動口23及び下作動口24は共に上向きに開放されている。また、上作動口23が上方となるようにして両作動口23,24は鉛直方向に並んでいる。下作動口24には、左右一対の可動片よりなるガイド片(サポート片)としての電動役物24aが設けられている。
電動役物24aは遊技盤20の背面側に搭載された電動役物駆動部24bに連結されており、当該電動役物駆動部24bにより駆動されて閉鎖状態(非サポート状態又は非ガイド状態)及び開放状態(サポート状態又はガイド状態)のいずれかに配置される。電動役物24aの閉鎖状態では遊技球が下作動口24に入賞できず、電動役物24aが開放状態となることで下作動口24への入賞が可能となる。
なお、これに限定されず、下作動口24への遊技球の入賞が発生し易い状態と、入賞が不可ではないが上記入賞が発生し易い状態よりも入賞が発生しづらい状態とに、電動役物24aが切り換えられる構成としてもよい。また、電動役物24aを不具備とし、入賞が発生し易い状態とそれよりも入賞が発生しづらい状態との間の切り換えが、下作動口24自身の変位により行われる構成としてもよい。
可変入賞装置22は、図2(b)に示すように、遊技盤20の背面側へと通じる大入賞口22aを備えているとともに、当該大入賞口22aを開閉する開閉扉22bを備えている。開閉扉22bは可変入賞装置22として一体的に設けられた可変入賞駆動部22cに連結されており(連結箇所については図示略)、当該可変入賞駆動部22cにより駆動されて、閉鎖状態及び開放状態のいずれかに配置される。具体的には、通常は遊技球が入賞できない閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モードへの移行に当選した場合に遊技球が入賞しやすい開放状態に切り換えられるようになっている。ちなみに、開閉実行モードとは、大当たり当選又は特別外れとなった場合に移行することとなるモードである。当該開閉実行モードについては、後に詳細に説明する。
メイン表示部33では、上作動口23又は下作動口24への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。つまり、本パチンコ機10では、上作動口23への入賞と下作動口24への入賞とが内部抽選において区別されておらず、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が共通の表示領域であるメイン表示部33にて明示される。そして、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、メイン表示部33にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
なお、メイン表示部33は、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、メイン表示部33にて変動表示される絵柄としては、複数種の文字が変動表示される構成、複数種の記号が変動表示される構成、複数種のキャラクタが変動表示される構成又は複数種の色が切り換え表示される構成などが考えられる。
役物用表示部34では、スルーゲート25への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート25への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。スルーゲート25への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、役物用表示部34にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下作動口24に設けられた電動役物24aが所定の態様で開放状態となる。
可変表示ユニット26には、絵柄の一種である図柄を変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)する図柄表示装置31が設けられているとともに、図柄表示装置31を囲むようにしてセンターフレーム32が配設されている。図柄表示装置31は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。なお、図柄表示装置31は、液晶表示装置であることに限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった表示画面を有する他の表示装置であってもよく、ドットマトリクス表示器であってもよい。
図柄表示装置31では、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて図柄の変動表示が開始される。すなわち、メイン表示部33において変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置31において変動表示が行われる。
図柄表示装置31の表示内容について、図3及び図4を参照して詳細に説明する。図3は図柄表示装置31にて変動表示される図柄を個々に示す図であり、図4は図柄表示装置31の表示画面Gを示す図である。
図3(a)〜(j)に示すように、絵柄の一種である図柄は、「1」〜「9」の数字が各々付された9種類の主図柄と、貝形状の絵図柄からなる副図柄とにより構成されている。より詳しくは、タコ等の9種類のキャラクタ図柄に「1」〜「9」の数字がそれぞれ付されて主図柄が構成されている。
図4(a)に示すように、図柄表示装置31の表示画面Gには、複数の表示領域として、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。
つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。
図4(b)に示すように、表示画面Gは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。また、表示画面Gには、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。
上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて表示画面Gにおいて遊技回用の演出が行われる場合には、各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示が開始される。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示から待機表示に切り換えられ、最終的に各図柄列Z1〜Z3にて所定の図柄を静止表示した状態で遊技回用の演出が終了される。
また、遊技回用の演出が終了する場合、後述する最有利大当たり結果の発生に対応した遊技回であれば、いずれかの有効ラインに同一の奇数の数字が付された図柄の組み合わせが形成される。さらに後述する通常大当り結果の発生に対応した遊技回であれば、いずれかの有効ラインに同一の偶数の数字が付された図柄の組み合わせが形成される。
なお、図柄表示装置31における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。また、図柄表示装置31にて変動表示される絵柄は上記のような図柄に限定されることはなく、例えば絵柄として数字のみが変動表示される構成としてもよい。
センターフレーム32の前面側における左上部分には、図2(a)に示すように、メイン表示部33及び図柄表示装置31に対応した第1保留ランプ部35が設けられている。遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞した個数は最大4個まで保留され、第1保留ランプ部35の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
センターフレーム32の右上部分には、役物用表示部34に対応した第2保留ランプ部36が設けられている。遊技球がスルーゲート25を通過した回数は最大4回まで保留され、第2保留ランプ部36の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。なお、各保留ランプ部35,36の機能が図柄表示装置31の一部の領域における表示により果たされる構成としてもよい。
遊技盤20には、内レール部41と外レール部42とが取り付けられており、これら内レール部41と外レール部42とにより誘導レールが構成され、内枠において遊技盤20の下方に搭載された遊技球発射機構(図示略)から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。遊技球発射機構は、前扉枠14に設けられた発射ハンドル51が操作されることにより遊技球の発射動作を行う。
内枠の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1に示すように、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部52が形成されている。窓部52は、略楕円形状をなし、窓パネル53が嵌め込まれている。窓パネル53は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成されていてもよい。ちなみに、図柄表示装置31の表示画面G及びメイン表示部33などは、パチンコ機10前方から窓パネル53を介して視認可能となっている。
窓部52の周囲には、各種ランプ部等の発光手段が設けられている。当該各種ランプ部の一部として表示ランプ部54が窓部52の上方に設けられている。また、表示ランプ部54の左右両側には、遊技状況に応じた効果音などが出力されるスピーカ部55が設けられている。
前扉枠14における窓部52の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部56と下側膨出部57とが上下に並設されている。上側膨出部56内側には上方に開口した上皿56aが設けられており、下側膨出部57内側には同じく上方に開口した下皿57aが設けられている。上皿56aは、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。また、下皿57aは、上皿56a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。上皿56a及び下皿57aには、裏パックユニットに搭載された払出装置から払い出された遊技球が排出される。
内枠の背面側には、主制御装置と、音声発光制御装置と、表示制御装置とが搭載されている。また、内枠の背面に対しては既に説明したとおり裏パックユニットが設けられており、当該裏パックユニットには、払出装置を含む払出機構部と、払出制御装置と、電源及び発射制御装置とが搭載されている。以下、パチンコ機10の電気的な構成について説明する。
<パチンコ機10の電気的構成>
図5は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
図5は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
主制御装置60は、遊技の主たる制御を司る主制御基板61と、電源を監視する停電監視基板65と、を具備している。なお、主制御装置60において主制御基板61などを収容する基板ボックスに対して、その開放の痕跡を残すための痕跡手段を付与する又はその開放の痕跡を残すための痕跡構造を設けてもよい。当該痕跡手段としては、基板ボックスを構成する複数のケース体を分離不能に結合するとともにその分離に際して所定部位の破壊を要する結合部(カシメ部)の構成や、引き剥がしに際して粘着層が接着対象に残ることで剥がされたことの痕跡を残す封印シールを複数のケース体間の境界を跨ぐようにして貼り付ける構成が考えられる。また、痕跡構造としては、基板ボックスを構成する複数のケース体間の境界に対して接着剤を塗布する構成が考えられる。
主制御基板61には、MPU62が搭載されている。MPU62には、当該MPU62により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM63と、そのROM63内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM64と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。なお、MPU62に対してROM63及びRAM64が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。これは主制御装置60以外の制御装置のMPUについても同様である。
MPU62には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU62の入力側には、主制御装置60に設けられた停電監視基板65及び払出制御装置70が接続されている。この場合に、停電監視基板65には動作電力を供給する機能を有する電源及び発射制御装置80が接続されており、MPU62には停電監視基板65を介して電力が供給される。
また、MPU62の入力側には、各種入賞検知センサ67a〜67eといった各種センサが接続されている。各種入賞検知センサ67a〜67eには、一般入賞口21、可変入賞装置22、上作動口23、下作動口24及びスルーゲート25といった入賞対応入球部に対して1対1で設けられた検知センサが含まれており、MPU62において各入球部への入賞判定(入球判定)が行われる。また、MPU62では上作動口23及び下作動口24への入賞に基づいて各種抽選が実行される。
MPU62の出力側には、停電監視基板65、払出制御装置70及び音声発光制御装置90が接続されている。払出制御装置70には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。
音声発光制御装置90には、変動用コマンド、種別コマンド及びオープニングコマンドなどの各種コマンドが出力される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。ちなみに、音声発光制御装置90は、信号線の両端にコネクタが設けられたコネクタユニット(接続ユニット)を介して主制御装置60と電気的に接続されている。
また、MPU62の出力側には、可変入賞装置22の開閉扉22bを開閉動作させる可変入賞駆動部22c、下作動口24の電動役物24aを開閉動作させる電動役物駆動部24b、メイン表示部33及び役物用表示部34が接続されている。主制御基板61には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU62は各種駆動部の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては大入賞口22aが開閉されるように、MPU62において可変入賞駆動部22cの駆動制御が実行される。また、電動役物24aの開放状態当選となった場合には、電動役物24aが開閉されるように、MPU62において電動役物駆動部24bの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU62においてメイン表示部33の表示制御が実行される。また、電動役物24aを開放状態とするか否かの抽選結果を明示する場合に、MPU62において役物用表示部34の表示制御が実行される。
停電監視基板65は、主制御基板61と電源及び発射制御装置80とを中継し、また電源及び発射制御装置80から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置70は、主制御装置60から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置71により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源及び発射制御装置80は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板61や払出制御装置70等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を供給する。ちなみに、電源及び発射制御装置80にはバックアップ用コンデンサなどの電断時用電源部が設けられており、パチンコ機10の電源がOFF状態の場合であっても当該電断時用電源部から主制御装置60のRAM64に記憶保持用の電力が供給される。また、電源及び発射制御装置80は遊技球発射機構81の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構81は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
音声発光制御装置90は、MPU92が搭載された音声発光制御基板91を備えている。MPU92には、当該MPU92により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM93と、そのROM93内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM94と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが内蔵されている。
MPU92では、主制御装置60から受信したコマンドに基づき、各種ランプ部35,36,54やスピーカ部55を駆動制御する。また、これらコマンドをそのまま又は解析後の対応するコマンドを表示制御装置100に送信する。ちなみに、音声発光制御装置90は、信号線の両端にコネクタが設けられたコネクタユニット(接続ユニット)を介して表示制御装置100と電気的に接続されている。
表示制御装置100は、プログラムROM103及びワークRAM104が複合的にチップ化された素子であるMPU102と、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)105と、キャラクタROM106と、ビデオRAM107とがそれぞれ搭載された表示制御基板101を備えている。
MPU102は、音声発光制御装置90から受信した各種コマンドを解析し又は受信した各種コマンドに基づき所定の演算処理を行ってVDP105の制御(具体的にはVDP105に対する内部コマンドの生成)を実施する。
プログラムROM103は、MPU102により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を要さない不揮発性記憶手段である。ワークRAM104は、MPU102による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグ等を一時的に記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を要する揮発性記憶手段である。
VDP105は、図柄表示装置31に組み込まれた液晶表示部ドライバとしての画像処理デバイスを直接操作する一種の描画回路である。VDP105はICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画処理専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。VDP105は、MPU102、ビデオRAM107等のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在するとともに、ビデオRAM107に記憶させる画像データを、キャラクタROM106から所定のタイミングで読み出して図柄表示装置31に表示させる。
キャラクタROM106は、図柄表示装置31に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するための画像データライブラリとしての役割を担うものである。このキャラクタROM106には、各種の表示図柄のビットマップ形式画像データ、ビットマップ画像の各ドットでの表現色を決定する際に参照する色パレットテーブル等が保持されている。
ビデオRAM107は、図柄表示装置31に表示させる表示データを記憶するためのメモリであり、ビデオRAM107の内容を書き替えることに基づき図柄表示装置31の表示内容が変更される。
<主制御装置60のMPU62にて各種抽選を行うための電気的構成>
次に、主制御装置60のMPU62にて各種抽選を行うための電気的な構成について図6を用いて説明する。
次に、主制御装置60のMPU62にて各種抽選を行うための電気的な構成について図6を用いて説明する。
MPU62は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、メイン表示部33の表示の設定、図柄表示装置31の図柄表示の設定、役物用表示部34の表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図6に示すように、大当たり発生の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置31が外れ変動する際のリーチ発生抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、メイン表示部33及び図柄表示装置31における表示継続時間を決定する変動種別カウンタCSと、を用いることとしている。さらに、下作動口24の電動役物24aを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。なお、上記各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられている。
各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM64の所定領域に設定された抽選カウンタ用バッファに適宜格納される。このうち抽選カウンタ用バッファにおいて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3に対応した情報は、上作動口23又は下作動口24への入賞が発生した場合に、RAM64に取得情報記憶手段として設けられた保留球格納エリア64aに格納される。
保留球格納エリア64aは、保留用エリアREと、実行エリアAEとを備えている。保留用エリアREは、第1保留エリアRE1、第2保留エリアRE2、第3保留エリアRE3及び第4保留エリアRE4を備えており、上作動口23又は下作動口24への入賞履歴に合わせて、抽選カウンタ用バッファに格納されている大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報の組み合わせが保留情報として、いずれかの保留エリアRE1〜RE4に格納される。
この場合、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4には、上作動口23又は下作動口24への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1保留エリアRE1→第2保留エリアRE2→第3保留エリアRE3→第4保留エリアRE4の順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つの保留エリアRE1〜RE4が設けられていることにより、上作動口23又は下作動口24への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。また、保留用エリアREは、保留数記憶エリアNAを備えており、当該保留数記憶エリアNAには上作動口23又は下作動口24への入賞履歴を保留記憶している数を特定するための情報が格納される。
なお、保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
実行エリアAEは、メイン表示部33の変動表示を開始する際に、保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納された各数値情報を移動させるためのエリアであり、1遊技回の開始に際しては実行エリアAEに記憶されている各種数値情報に基づいて、当否判定などが行われる。
上記各カウンタについて詳細に説明する。
先ず、電動役物開放カウンタC4について説明する。電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート25に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の電役保留エリア64cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物24aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。
ここで、本パチンコ機10では、電動役物24aによるサポートの態様が相互に異なるように複数種類のサポートモードが設定されている。詳細には、サポートモードには、遊技領域に対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、下作動口24の電動役物24aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモード(又は低頻度ガイド状態)と高頻度サポートモード(又は高頻度ガイド状態)とが設定されている。
低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとでは、電動役物開放カウンタC4を用いた電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、電役開放状態当選となった際に電動役物24aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて電役開放状態当選となり電動役物24aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間(すなわち、役物用表示部34における1回の表示継続時間)が短く設定されている。
上記のとおり、高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも下作動口24への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、下作動口24よりも上作動口23への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、上作動口23よりも下作動口24への入賞が発生する確率が高くなる。そして、下作動口24への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに電役開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。また、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で確保される確保時間(例えば、スルーゲート25への入賞に基づき役物用表示部34にて実行される変動表示の時間)が複数種類用意されている構成においては、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、短い確保時間が選択され易い又は平均の確保時間が短くなるように設定されていてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放時間を長くする、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で確保される確保時間を短くする、係る確保時間の平均時間を短くする及び当選確率を高くするのうち、いずれか1条件又は任意の組み合わせの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。
次に、大当たり乱数カウンタC1について説明する。大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。大当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞したタイミングでRAM64の保留球格納エリア64aに格納される。
大当たり当選となる乱数の値は、ROM63における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア63aに当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。ここで、当否テーブルの内容について図7を用いて説明する。図7に示すように、当否テーブルとしては、図7(a)の低確率モード用の当否テーブル(低確率用当否情報群)と、図7(b)の高確率モード用の当否テーブル(高確率用当否情報群)とが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モード(低確率状態)と高確率モード(高確率状態)とが設定されている。
上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図7(a)に示すように、大当たり当選となる乱数の値は2個である。一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図7(b)に示すように、大当たり当選となる乱数の値は21個である。この場合、低確率モードである状況において大当たり当選となる大当たり乱数カウンタC1の値群は、高確率モードである状況において大当たり当選となる大当たり乱数カウンタC1の値群に含まれている。
なお、低確率モードよりも高確率モードの方の当選確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数及び値は任意であり、また低確率モードである状況において大当たり当選となる大当たり乱数カウンタC1の値群が、高確率モードである状況において大当たり当選となる大当たり乱数カウンタC1の値群に一部のみが含まれている構成としてもよく、含まれていない構成としてもよい。
また、各抽選モードにおいて、大当たり当選となる乱数の値以外は、抽選結果が外れ結果となるが、本パチンコ機10においては、外れ結果として、特別外れ結果(小当たり結果)と通常外れ結果とが設定されている。特別外れ結果及び通常外れ結果はいずれも当否抽選モードやサポートモードの移行契機とはならないが、特別外れ結果が開閉実行モードへの移行契機となるのに対して、通常外れ結果は開閉実行モードへの移行契機とはならない。
特別外れ結果は、図7(a)に示すとおり、低確率モード用の当否テーブルでは、特別外れ結果A(小当たり結果A)と、特別外れ結果B(小当たり結果B)と、特別外れ結果C(小当たり結果C)と、特別外れ結果D(小当たり結果D)との4種類が設定されている。また図7(b)に示すとおり、高確率モード用の当否テーブルでは、特別外れ結果Dが設定されている。高確率モードでは、それぞれの特別外れ結果に対応する大当り乱数カウンタC1の値は1個ずつであり、低確率モードでは、特別外れ結果Dに対応する大当り乱数カウンタC1の値は1個である。これらの各特別外れ結果は、(1)遊技回用の演出の内容、(2)開閉実行モードの内容という2つの内容、のそれぞれが相違している。その詳細については後に説明する。
次に、大当たり種別カウンタC2について説明する。大当たり種別カウンタC2は、0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞したタイミングでRAM64の保留球格納エリア64aに格納される。
大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先は、ROM63における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリア63bに振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。ここで、振分テーブルの内容について図8を用いて説明する。
図8に示すように、大当たり結果の振分先として、通常大当たり結果(又は突然通常大当たり結果)、非明示確変大当たり結果A(又は潜伏確変大当たり結果A)、非明示確変大当たり結果B(又は潜伏確変大当たり結果B)、非明示確変大当たり結果C(又は潜伏確変大当たり結果C)、明示確変大当たり結果A(又は突然確変大当たり結果A)、明示確変大当たり結果B(又は突然確変大当たり結果B)、明示確変大当たり結果C(又は突然確変大当たり結果C)、及び最有利大当たり結果が設定されている。これら各大当たり結果には、大当たり種別カウンタC2が相互に重複しないように割り当てられている。
これら各大当たり結果は、(1)開閉実行モードの内容、(2)開閉実行モード終了後の当否抽選モードの内容、及び(3)開閉実行モード終了後のサポートモードの内容という3つの内容のうち、少なくとも1の内容が相違している。その詳細については後に説明する。
次に、リーチ乱数カウンタC3について説明する。リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。ここで、本パチンコ機10には、図柄表示装置31における表示演出の一種として期待演出が設定されている。期待演出とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な図柄表示装置31を備え、所定の大当たり結果となる遊技回では最終的な停止結果が付与対応結果となる遊技機において、図柄表示装置31における図柄(絵柄)の変動表示が開始されてから停止結果が導出表示される前段階で、前記付与対応結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。なお、付与対応結果について具体的には、いずれかの有効ライン上に同一の数字が付された図柄の組み合わせが停止表示される。
期待演出には、リーチ表示と、リーチ表示が発生する前段階などにおいてリーチ表示の発生や付与対応結果の発生を期待させるための予告表示との2種類が設定されている。
リーチ表示には、図柄表示装置31の表示画面に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、リーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態が含まれる。また、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。
リーチ表示には、遊技回が開始されてから最終的に変動表示が停止するまでの期間の長さを示す表示継続時間(表示継続期間)に応じて複数種類の演出群が設定されている。具体的には、表示継続時間の長さの順で、最長時間リーチ演出群、長時間リーチ演出群、中時間リーチ演出群、短時間リーチ演出群が設定され、それぞれのリーチ演出群には複数種類のリーチ演出が設定されている。これらのリーチ表示により、各遊技回において多彩な演出を行い、遊技の注目度を高めることを可能としている。なお、リーチ表示はこれらに限定されず、他にも複数種類のリーチ演出群が設定されていてもよい。
ここで、上記の表示継続時間は遊技回が開始されてから終了するまでの期間の長さを示すが、リーチ表示が開始されてから終了するまでの期間の長さは当該表示継続時間の長さと比例している。具体的には、遊技回が開始されてからリーチ表示が開始されるまでの期間の長さは各遊技回において一定であり、リーチ表示が開始されて終了するまでの期間の長さが長いほど表示継続時間は長くなる。したがって、リーチ表示が行われる遊技回では、そのリーチ表示が開始されてから終了するまでの期間の長さに応じて、上記の表示継続時間が異なる演出群におけるリーチ演出が行われる。
また、各リーチ演出群における最有利大当り結果又は通常大当り結果となる期待度は、最長時間リーチ演出群が最も高く設定されており、期待度が高い順から、最長時間リーチ演出群、長時間リーチ演出群、中時間リーチ演出群、短時間リーチ演出群となるよう設定されている。詳細は後述するが、最有利大当り結果又は通常大当り結果となると、他の大当り結果と比較して出球を多く得られる開閉実行モードに移行する。したがって遊技者は、表示されたリーチ表示における表示継続時間が長いほど、及び期待度が高いほど最有利大当り結果又は通常大当り結果となることを期待して遊技を行うことになる。
予告表示には、図柄表示装置31の表示画面において図柄の変動表示が開始されてから、全ての図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示されている状況において、又は一部の図柄列であって複数の図柄列にて図柄が変動表示されている状況において、図柄列Z1〜Z3上の図柄とは別にキャラクタを表示させる態様が含まれる。また、背景画面をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものや、図柄列Z1〜Z3上の図柄をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものも含まれる。かかる予告表示は、リーチ表示が行われる場合及びリーチ表示が行われない場合のいずれの遊技回においても発生し得るが、リーチ表示の行われる場合の方がリーチ表示の行われない場合よりも高確率で発生するように設定されている。
リーチ表示は、大当り結果及び特別外れ結果A〜Cに対応した遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行される。また、特別外れ結果Dに対応した遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行されない。また、通常外れ結果に対応した遊技回では、ROM63のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルを参照して所定のタイミングで取得したリーチ乱数カウンタC3がリーチ表示の発生に対応している場合に実行される。
またリーチ表示は、通常大当り結果及び最有利大当り結果に対応した遊技回では、いずれかのリーチ演出群におけるリーチ演出が行われる。一方、通常大当り結果、最有利大当り結果及び特別外れ結果D以外に対応する遊技回では、それぞれ表示されるリーチ演出群が予め設定されている。すなわち、非明示確変大当り結果A、明示確変大当り結果A及び特別外れ結果Aに対応した遊技回では最長時間リーチ演出群が設定され、非明示確変大当り結果B、明示確変大当り結果B及び特別外れ結果Bに対応した遊技回では長時間リーチ演出群が設定され、非明示確変大当り結果C、明示確変大当り結果C及び特別外れ結果Cに対応した遊技回では中時間リーチ演出群が設定され、通常外れ結果に対応した遊技回のなかでリーチ乱数カウンタC3がリーチ表示の発生に対応している遊技回では短時間リーチ演出群が設定されている。
一方、予告表示を行うか否かの決定は、主制御装置60において行うのではなく、音声発光制御装置90において行われる。この場合、音声発光制御装置90では、いずれかの大当たり結果又は特別外れ結果に対応した遊技回の方が、通常外れ結果に対応した遊技回に比べ、予告表示が発生し易いこと、及び出現率の低い予告表示が発生し易いことの少なくとも一方の条件を満たすように、予告表示用の抽選処理を実行する。ちなみに、この抽選結果は、図柄表示装置31にて遊技回用の演出が実行される場合に反映される。
次に、変動種別カウンタCSについて説明する。変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、メイン表示部33における表示継続時間と、図柄表示装置31における図柄の表示継続時間とをMPU62において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、メイン表示部33における変動表示の開始時及び図柄表示装置31による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。
<主制御装置60にて実行される各種処理について>
次に、主制御装置60内のMPU62にて遊技を進行させるために実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU62では、タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理及びNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理が実行されるが、これらの処理については説明を省略する。
次に、主制御装置60内のMPU62にて遊技を進行させるために実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU62では、タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理及びNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理が実行されるが、これらの処理については説明を省略する。
<タイマ割込み処理>
先ず、タイマ割込み処理について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。本処理はMPU62により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
先ず、タイマ割込み処理について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。本処理はMPU62により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
ステップS101では、各種検知センサの読み込み処理を実行する。当該読み込み処理では、各種入賞検知センサ67a〜67eの状態を読み込み、これら各種入賞検知センサ67a〜67eの状態を判定して入賞検知情報を保存する処理を実行する。また、賞球の発生に対応した入賞検知センサ67a〜67eにおいて遊技球の入賞が検知されている場合には、払出制御装置70に対して賞球の払い出し指示を行うための賞球コマンドを設定する。例えば、可変入賞装置22への入賞が検知されている場合には、特定単位個数である15個の賞球を指示するための賞球コマンドを設定する。続くステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。
続くステップS103では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM64の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS104ではスルーゲート25への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行する。スルー用の入賞処理では、スルーゲート25への入賞が発生していた場合には、電役保留エリア64cに記憶されている役物保留記憶数が上限数(例えば、「4」)未満であることを条件として、前記ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC4の値を電役保留エリア64cに格納する。また、音声発光制御装置90に対して、役物保留記憶数と対応する第2保留ランプ部36を点灯させるための処理を実行する。
その後、ステップS105〜ステップS108にて、作動口用の入賞処理を実行する。作動口用の入賞処理では、先ずステップS105にて、上作動口23又は下作動口24への入賞が発生しているか否かを判定する。入賞が発生していない場合には、そのまま本タイマ割込み処理を終了する。
入賞が発生している場合には、ステップS106にて、保留球格納エリア64aの保留数記憶エリアNAに記憶されている始動保留記憶数NAが上限値(例えば、「4」)未満であるか否かを判定する。始動保留記憶数NAが上限値である場合にはそのまま本タイマ割込み処理を終了し、始動保留記憶数NAが上限値未満である場合にはステップS107に進む。
ステップS107では、始動保留記憶数NAを1加算する。続くステップS108では、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報を保留情報として保留球格納エリア64aの保留用エリアREに格納する。この場合、保留用エリアREの空き保留エリアRE1〜RE4のうち最初の保留エリア、すなわち現状の始動保留記憶数と対応する保留エリアに格納する。また、音声発光制御装置90に対して、始動保留記憶数と対応する第1保留ランプ部35を点灯させるための処理を実行する。ステップS108の処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。
<通常処理>
次に、通常処理の流れを図10のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS201〜S207の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS209,S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
次に、通常処理の流れを図10のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS201〜S207の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS209,S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
通常処理において、ステップS201では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置70に送信する。また、遊技回用の演出に対応したコマンドや開閉実行モード用の演出に対応したコマンドといった演出用のコマンドが設定されている場合にはそれを音声発光制御装置90に送信する。
続くステップS202では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1加算すると共に、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM64の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS203では、各遊技回の遊技を進行させるための遊技回制御処理を実行する。遊技回制御処理では、当否判定及び振分判定を行うとともに、図柄表示装置31による図柄の変動表示の設定及びメイン表示部33の表示制御などを行う。遊技回制御処理の詳細は後述する。
その後、ステップS204では、遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード、高確率モード、高頻度サポートモードなどに移行する。
続くステップS205では、下作動口24に設けられた電動役物24aを駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、RAM64の電役保留エリア64cに格納されている電動役物開放カウンタC4から取得した数値情報を用いて電動役物24aを開放状態とするか否かの電役開放抽選を行うとともに、電役開放状態当選となった場合には電動役物24aの開閉処理を実行する。また、電役開放抽選の抽選結果を教示するように、役物用表示部34の表示制御を行う。
ここで、既に説明したとおり、電動役物24aによるサポートの態様として、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとが設定されており、遊技状態移行処理にていずれかのサポートモードへの移行が行われる。この場合、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされている場合は高頻度サポートモードとなり、当該フラグがセットされていない場合には低頻度サポートモードとなる。
電役サポート用処理では、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされているか否かを判定することで、高頻度サポートモードであるか否かを判定する。そして、高頻度サポートモードである場合には低頻度サポートモードの場合よりも、電役開放状態当選となった際に、電動役物24aが開放状態となる回数を多く設定するとともに、1回の開放時間を長く設定する。また、高頻度サポートモードである場合は、電役開放状態当選となり電動役物24aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間が、1回の開放時間よりも短くなるように設定する。
ちなみに、開閉実行モードに移行した場合には、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされていたとしても、サポートモードは強制的に低頻度サポートモードに設定される。
続くステップS206では、遊技球発射制御処理を実行する。遊技球発射制御処理では、発射ハンドル51に対して発射操作が行われていることに基づき電源及び発射制御装置80から出力される発射許可信号を入力していることを条件として、所定の発射期間(例えば、0.6sec)に1回、遊技球発射機構81のソレノイドを励磁する。これにより、遊技球が遊技領域に向けて打ち出される。
続くステップS207では、RAM64に停電フラグがセットされているか否かを判定する。停電フラグは、停電監視基板65において停電の発生が確認され当該停電監視基板65からMPU62のNMI端子に停電信号が入力されることによりセットされ、次回のメイン処理にて消去されるフラグである。
停電フラグがセットされていない場合は、繰り返し実行される複数の処理の最後の処理が終了したこととなるので、ステップS208にて次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する。つまり、ステップS209では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行するとともに、ステップS210では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。
一方、ステップS207にて、停電フラグがセットされていると判定した場合は、電源遮断が発生したことになるので、ステップS211以降の電断時処理を実行する。つまり、ステップS211では、タイマ割込み処理の発生を禁止し、その後、ステップS212にてRAM判定値を算出、保存し、ステップS213にてRAM64のアクセスを禁止した後に、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるまで無限ループを継続する。
<遊技回制御処理>
次に、ステップS203の遊技回制御処理を図11のフローチャートを参照しながら説明する。
次に、ステップS203の遊技回制御処理を図11のフローチャートを参照しながら説明する。
遊技回制御処理では、先ずステップS301にて、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中である場合には、ステップS302以降の処理、すなわちステップS303〜ステップS305の遊技回開始用処理及びステップS306〜ステップS309の遊技回進行用処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。つまり、開閉実行モード中である場合には、作動口23,24への入賞が発生しているか否かに関係なく、遊技回が開始されることはない。
開閉実行モード中でない場合には、ステップS302にて、メイン表示部33が変動表示中であるか否か、すなわち1遊技回分の遊技の実行中であるか否かを判定する。メイン表示部33が変動表示中でない場合には、ステップS303〜ステップS305の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、先ずステップS303にて、保留球格納エリア64aの保留数記憶エリアNAを参照し、保留記憶されている保留情報の数である始動保留記憶数NAが「0」か否かを判定する。始動保留記憶数NAが「0」である場合とは、保留球格納エリア64aに保留情報が記憶されていないことを意味する。したがって、そのまま本遊技回制御処理を終了する。始動保留記憶数NAが「0」でない場合には、ステップS304にてデータ設定処理を実行する。
データ設定処理では先ず始動保留記憶数NAを1減算する。また、保留球格納エリア64aにおける保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納されているデータを実行エリアAEに移動する。その後、保留用エリアREの各保留エリアRE1〜RE4に格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。
このデータシフト処理は、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4に格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1保留エリアRE1のデータをクリアするとともに、第2保留エリアRE2→第1保留エリアRE1、第3保留エリアRE3→第2保留エリアRE2、第4保留エリアRE4→第3保留エリアRE3といった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
なお、データ設定処理では、保留情報のシフトが行われたことを音声発光制御装置90に認識させて第1保留ランプ部35における表示を保留個数の減少に対応させて変更させるための処理を実行する。
データ設定処理を実行した後は、ステップS305にて変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。ここで、変動開始処理について、図12のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS401では当否判定処理を実行する。当否判定処理では、先ず当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。高確率モードである場合には当否テーブル記憶エリア63aに記憶されているテーブルのうち高確率モード用の当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納された情報のうち当否判定用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1に係る数値情報が高確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定するとともに、大当たり数値情報と一致していない場合には特別外れ用の数値情報と一致しているか否かを判定する。また、低確率モードである場合には当否テーブル記憶エリア63aに記憶されているテーブルのうち低確率モード用の当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1に係る数値情報が低確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定するとともに、大当たり数値情報と一致していない場合には特別外れ用の数値情報と一致しているか否かを判定する。
続くステップS402では、ステップS401における当否判定処理の結果が大当たり当選結果であるか否かを判定する。大当たり当選結果である場合には、ステップS403にて振分判定処理を実行する。
振分判定処理では、実行エリアAEに格納された情報のうち振分判定用の情報、すなわち大当たり種別カウンタC2に係る数値情報を把握する。そして、振分テーブル記憶エリア63bに記憶された振分テーブルを参照して、上記把握した大当たり種別カウンタC2に係る数値情報がいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。具体的には、通常大当たり結果、非明示確変大当たり結果A、非明示確変大当たり結果B、非明示確変大当り結果C、明示確変大当たり結果A、明示確変大当たり結果B、明示確変大当たり結果C、及び最有利大当たり結果のうちいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。
続くステップS404では、大当たり結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回においてメイン表示部33に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM63に予め記憶されている大当たり結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM64に記憶する。この大当たり結果用の停止結果テーブルには、メイン表示部33に停止表示される絵柄の態様の種類が、大当たり結果の種類毎に相違させて設定されており、ステップS404では、ステップS403にて特定した大当たり結果の種類に応じた絵柄の態様の情報をRAM64に記憶する。
続くステップS405では、ステップS403にて特定した大当たり結果の種類に応じたフラグをRAM64にセットする処理を実行する。具体的には、通常大当たり結果であることを特定した場合には通常フラグをセットし、非明示確変大当たり結果Aであることを特定した場合には非明示Aフラグをセットし、非明示確変大当たり結果Bであることを特定した場合には非明示Bフラグをセットし、非明示確変大当たり結果Cであることを特定した場合には非明示Cフラグをセットし、明示確変大当たり結果Aであることを特定した場合には明示Aフラグをセットし、明示確変大当たり結果Bであることを特定した場合には明示Bフラグをセットし、明示確変大当たり結果Cであることを特定した場合には明示Cフラグをセットし、最有利大当たり結果であることを特定した場合には最有利フラグをセットする。なお、以下の説明において、各種大当たり結果であるか否かの判定は、RAM64に対応するフラグがセットされているか否かを判定することにより行われる。
一方、ステップS402にて、大当たり当選結果ではないと判定した場合には、ステップS406にて、ステップS401における当否判定処理の結果が特別外れ結果であるか否かを判定する。特別外れ結果である場合には、ステップS407に進む。
ステップS407では、特別外れ結果用の振分判定処理を実行する。特別外れ結果用の振分判定処理では、実行エリアAEに格納された情報のうち当否抽選用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1に係る数値情報を把握する。そして、当否テーブル記憶エリア63aに記憶された当否テーブルを参照して、上記把握した大当たり乱数カウンタC1に係る数値情報がいずれの特別外れ結果に対応しているのかを特定する。具体的には、特別外れ結果A、特別外れ結果B、特別外れ結果C,特別外れ結果Dのうちいずれの特別外れ結果に対応しているのかを特定する。
続くステップS408では、特別外れ結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回においてメイン表示部33に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM63に予め記憶されている特別外れ結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM64に記憶する。この特別外れ結果用の停止結果テーブルには、メイン表示部33に停止表示される絵柄の態様の種類が、特別外れ結果の種類毎に相違させて設定されており、ステップS408では、ステップS407にて特定した特別外れ結果の種類に応じた絵柄の態様の情報をRAM64に記憶する。この場合に選択される絵柄の態様の情報は、各大当り結果の場合に選択される絵柄の態様の情報とは異なっている。
続くステップS409では、ステップS407にて特定した特別外れ結果の種類に応じたフラグをRAM64にセットする処理を実行する。具体的には、特別外れ結果Aであることを特定した場合には特別Aフラグをセットし、特別外れ結果Bであることを特定した場合には特別Bフラグをセットし、特別外れ結果Cであることを特定した場合には特別Cフラグをセットし、特別外れ結果Dであることを特定した場合には特別Dフラグをセットする。なお、以下の説明において、各特別外れ結果であるか否かの判定は、RAM64に対応するフラグがセットされているか否かを判定することにより行われる。
また、ステップS406にて、特別外れ結果ではないと判定した場合には、ステップS410にて、通常外れ結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回においてメイン表示部33に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM63に予め記憶されている通常外れ結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM64に記憶する。この場合に選択される絵柄の態様の情報は、大当たり結果の場合に選択される絵柄の態様の情報及び特別外れ結果の場合に選択される絵柄の態様の情報とは異なっている。
ステップS405、ステップS409及びステップS410のいずれかの処理を実行した後は、ステップS411にて、表示継続時間の設定処理を実行する。かかる処理では、今回の遊技回における図柄表示装置31での演出内容としてリーチ表示が行われるか否かを判定し、今回の遊技回における始動保留記憶数NAの数、リーチ表示の有無及びリーチ表示が行われる場合はリーチ表示の種類に応じて表示継続時間を設定する。
具体的には、ステップS403又はステップS407にて特定した遊技結果に応じて、リーチ表示を行うか否か、及びリーチ表示を行う場合の表示継続時間を決定する。すなわち、最有利大当り結果又は通常大当り結果である場合には、リーチ表示を行うと判定し、その表示継続時間は、RAM64の変動種別カウンタバッファに格納されている変動種別カウンタCSの値を取得して、RAM64に記憶したリーチ発生用表示継続時間テーブルを参照して決定する。各種非明示確変大当り結果A〜C、各種明示確変大当り結果A〜C及び特別外れ結果A〜Cのいずれかである場合にも、リーチ表示を行うと判定するが、その表示継続時間は予め定められている。特別外れ結果Dである場合には、リーチ表示を行わないと判定し、その表示継続時間は、変動種別カウンタCSの値を取得して、RAM64に記憶したリーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照して決定する。そして、通常外れ結果である場合には、取得した変動種別カウンタCS値によってリーチ表示を行うか否かを判定し、リーチ表示を行うと判定した場合には予め定められた表示継続時間を設定する。
ここで、最有利大当り結果又は通常大当り結果である場合に参照する、リーチ発生用表示継続時間テーブルについて図13を用いて説明する。
図13に示すように、リーチ発生用表示継続時間テーブルは、変動種別カウンタCSの値によって表示継続時間が異なるように設定されている。それぞれの表示継続時間は、最長時間リーチ演出群の表示継続時間に対応し最も長い表示継続時間となる区分と、それよりも短く長時間リーチ演出群の表示継続時間に対応した表示継続時間となる区分と、それよりも更に短く中時間リーチ演出群の表示継続時間となる区分と、が設定されている。具体的にはそれぞれ180sec、60sec、30sec、となっている。また、リーチ発生用表示継続時間テーブルには、中時間リーチ演出群の表示継続時間よりも短い、短時間リーチ演出群に対応する表示継続時間となる区分は設定されていない。そして、それぞれの表示継続時間に対応するリーチ乱数カウンタC3の値の個数が、表示継続時間が長くなるほど少なく設定されている。
次に変動開始処理(図12)における表示時間の設定処理について図14のフローチャートを用いて説明する。
ステップS501では、RAM64の抽選カウンタ用バッファにおける変動種別カウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCSの値を取得する。次にステップS502では、今回の遊技回が、最有利大当り結果又は通常大当り結果に対応する遊技回か否かを判定する。ステップS502にて肯定判定をした場合、すなわち今回の遊技回が最有利大当り結果又は通常大当り結果である場合には、続くステップS503にて、ROM63に記憶されているリーチ発生用表示継続時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSに対応した表示継続時間情報を取得する。既に説明したとおり、リーチ発生用表示継続時間テーブルでは、短時間リーチ演出群に対応した表示継続時間情報が設定されていないことから、ステップS503では、最長時間リーチ演出群、長時間リーチ演出群又は中時間リーチ演出群のいずれかに対応した表示継続時間情報を取得する。
ステップS502にて否定判定をした場合には、ステップS504にて、今回の遊技回が特別外れ結果Dに対応する遊技回か否かを判定する。ステップS504にて肯定判定をした場合、ステップS505にて、ROM63に記憶されているリーチ非発生用表示継続時間テーブル(図示略)を参照して、今回の変動種別カウンタCSに対応した表示継続時間情報を取得する。ちなみに、リーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照して取得され得る表示継続時間は、リーチ発生用表示継続時間テーブルを参照して取得され得る表示継続時間と異なっている。具体的には、リーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照して取得され得る表示継続時間は、リーチ発生用表示継続時間テーブルを参照して取得され得る各表示継続時間よりも短くなるように設定されている。また、リーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照して取得され得る表示継続時間は、上記各リーチ演出群に対応する予め定められた表示継続時間よりも短くなっている。
なお、リーチ非発生時における表示継続時間情報は、始動保留記憶数NAの数が多いほど、表示継続時間が短くなるように設定されている。また、サポートモードが高頻度サポートモードである状況においては低頻度サポートモードである状況よりも、保留情報の数が同一である場合で比較して、短い表示継続時間が選択されるようにリーチ非発生用表示継続時間テーブルが設定されている。但し、これに限定されることはなく、始動保留記憶数NAやサポートモードに応じて表示継続時間が変動しない構成としてもよく、上記の関係とは逆であってもよい。
ステップS503又はステップS505にて、今回の遊技回に対応した表示継続時間情報を取得した後は、ステップS506にて、その表示継続時間情報をRAM64の各種カウンタエリア64bに設けられた表示継続時間カウンタCTにセットする。このセットされた表示継続時間カウンタCTの値は、タイマ割込み処理(図9)が起動される度に1減算されるように更新される。
一方、ステップS504にて否定判定した場合、ステップS507にて、今回の遊技回が通常外れ結果に対応する遊技回か否かを判定する。ステップS507にて肯定判定した場合、すなわち、RAM64に各大当り結果又は各特別外れ結果に対応するフラグがいずれもセットされておらず、今回の遊技回が通常外れ結果に対応する遊技回である場合には、ステップS508にて、実行エリアAEに格納されているリーチ乱数カウンタC3に係る数値情報がリーチ発生に対応した数値情報であるか否かを判定する。ステップS508にて否定判定をして、今回の遊技回はリーチ表示が発生しないと判定した場合には、上述の通り、ステップS505にて表示継続時間情報を取得して、ステップS506にて、その表示継続時間情報を表示継続時間カウンタCTにセットする。
ステップS508にて肯定判定した場合、ステップS509にて、表示継続時間カウンタCTに「10000」をセットする。ちなみにステップS509でセットした値は、短時間リーチ演出群の表示継続時間に対応した表示継続時間である。
したがって、通常外れ結果でリーチ表示が発生する遊技回において、最長時間リーチ演出群、長時間リーチ演出群又は中時間リーチ演出群に対応した表示継続時間は設定されない。
ステップS507にて否定判定した場合、ステップS510にて、今回の遊技回が非明示確変大当り結果A、明示確変大当り結果A又は特別外れ結果Aのいずれかに対応するか否かを判定する。ステップS510にて肯定判定した場合、ステップS511にて、表示継続時間カウンタCTに「90000」をセットする。ちなみにステップS511でセットした値は、最長時間リーチ演出群に対応した表示継続時間である。
したがって、非明示確変大当り結果A、明示確変大当り結果A又は特別外れ結果Aのいずれかに対応する遊技回において、長時間リーチ演出群、中時間リーチ演出群又は短時間リーチ演出群に対応した表示継続時間は設定されない。
ステップS510にて否定判定した場合、ステップS512にて、今回の遊技回が非明示確変大当り結果B、明示確変大当り結果B又は特別外れ結果Bのいずれかに対応するか否かを判定する。ステップS512にて肯定判定した場合、ステップS513にて、表示継続時間カウンタCTに「30000」をセットする。ちなみにステップS513でセットした値は、長時間リーチ演出群に対応した表示継続時間である。
したがって、非明示確変大当り結果B、明示確変大当り結果B又は特別外れ結果Bのいずれかに対応する遊技回において、最長時間リーチ演出群、中時間リーチ演出群又は短時間リーチ演出群に対応した表示継続時間は設定されない。
ステップS512にて否定判定した場合、すなわち今回の遊技回が、非明示確変大当り結果C、明示確変大当り結果C又は特別外れ結果Cのいずれかに対応する遊技回である場合には、ステップS514にて、表示継続時間カウンタCTに「15000」をセットする。ちなみにステップS514でセットした値は、中時間リーチ演出群に対応した表示継続時間である。
したがって、非明示確変大当り結果C、明示確変大当り結果C又は特別外れ結果Cのいずれかに対応する遊技回において、最長時間リーチ演出群、高期待度演出群又は短時間リーチ演出群に対応した表示継続時間は設定されない。
つまり、本パチンコ機10において、最有利大当り結果、通常大当り結果、特別外れ結果D、及びリーチ非発生に対応した通常外れ結果以外の結果においては、それぞれ対応する表示継続時間が予め設定されている。また、表示継続時間カウンタCTにセットされた数値情報は、タイマ割込み処理(図9)が起動される度に1減算されるように更新される。最長時間リーチ演出群、長時間リーチ演出群、中時間リーチ演出群の表示継続時間は、それぞれ、180sec、60sec、30sec、となっており、最有利大当り結果又は通常大当り結果の場合に参照するリーチ発生用表示継続時間テーブルにおける各表示継続時間の長さと同じになっている。また、短時間リーチ演出群の表示継続時間は20secであり、その他のリーチ演出群の表示継続時間よりも短く設定されている。ただし、表示継続時間はこれらに限定されず、各結果に応じてそれぞれ設定された表示継続時間テーブルを参照してもよく、共通する表示継続時間テーブルを参照してもよい。また、それぞれの演出群に対応した表示継続時間は任意である。
それぞれステップS506、ステップS509、ステップS511、ステップS513又はステップS514にて表示継続時間カウンタCTに表示継続時間情報をセットした後は、本表示時間の設定処理を終了する。
変動開始処理(図12)の説明に戻り、ステップS411にて、表示継続時間の設定処理を実行した後は、ステップS412にて、変動用コマンド及び種別コマンドを設定する。変動用コマンドには、表示継続時間の情報が含まれる。ここで、上記のとおりリーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照して取得される表示継続時間は、リーチ発生用表示継続時間テーブルを参照して取得される表示継続時間、又は各大当り結果及び各特別外れ結果に対応する表示継続時間と異なっているため、変動用コマンドにリーチ発生の有無の情報が含まれていなかったとしても、サブ側の制御装置である音声発光制御装置90では表示継続時間の情報からリーチ発生の有無を特定することは可能である。この点、変動用コマンドには、リーチ発生の有無を示す情報が含まれているとも言える。なお、変動用コマンドにリーチ発生の有無を直接示す情報が含まれていてもよい。
また、種別コマンドには、遊技結果の情報が含まれる。つまり、種別コマンドには、遊技結果の情報として、通常大当たり結果の情報、非明示確変大当たり結果Aの情報、非明示確変大当たり結果Bの情報、非明示確変大当り結果Cの情報、明示確変大当たり結果Aの情報、明示確変大当たり結果Bの情報、明示確変大当たり結果Cの情報、最有利大当たり結果の情報、特別外れ結果Aの情報、特別外れ結果Bの情報、特別外れ結果Cの情報、特別外れ結果Dの情報、及び通常外れ結果の情報が含まれる。
ステップS412にて設定された変動用コマンド及び種別コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、音声発光制御装置90に送信される。これらコマンドを受信したことによる音声発光制御装置90における処理については、後に説明する。
ステップS412の処理を実行した後は、ステップS413にてメイン表示部33において絵柄の変動表示を開始させる。その後、本変動開始処理を終了する。
遊技回制御処理(図11)の説明に戻り、メイン表示部33が変動表示中である場合には、ステップS306〜ステップS309の遊技回進行用処理を実行する。
遊技回進行用処理では、先ずステップS306にて、今回の遊技回の表示継続時間が経過したか否かを判定する。具体的には、RAM64の表示継続時間カウンタに格納されている表示継続時間情報の値が「0」となったか否かを判定する。当該表示継続時間情報の値は、上述したように、表示継続時間の設定処理(図14)においてセットされる。また、このセットされた表示継続時間情報の値は、タイマ割込み処理(図9)が起動される度に1減算されるように更新される。
表示継続時間が経過していない場合には、ステップS307にて変動表示用処理を実行する。変動表示用処理では、メイン表示部33における表示態様を変更する。その後、本遊技回制御処理を終了する。
表示継続時間が経過している場合には、ステップS308にて変動終了処理を実行する。変動終了処理では、現状実行されている遊技回を開始させる場合に実行された変動開始処理(図12)のステップS404、ステップS408及びステップS4010のいずれかの処理においてRAM64に記憶した情報を特定し、その情報に対応した絵柄の態様がメイン表示部33にて表示されるように当該メイン表示部33を表示制御する。
ここで、メイン表示部33にて停止表示される絵柄の態様は、遊技結果毎に異なっている。これにより、遊技ホールの管理者などは遊技回の終了に際してメイン表示部33を目視することで、当該遊技回の遊技結果を目視確認することができ、例えば大当たり結果と同様の挙動をパチンコ機10に行わせようとする不正行為が行われているか否かの確認を簡易的に行うことが可能となる。その一方、メイン表示部33は図柄表示装置31の表示画面Gに比べて表示範囲が狭く、さらにはメイン表示部33に停止表示される絵柄の態様は、少なくとも各種大当たり結果及び各種特別外れ結果で比較した場合に遊技者が認識しづらいものとなっている。したがって、遊技者が遊技回の遊技結果をメイン表示部33からではなく図柄表示装置31の表示画面Gから確認することが期待され、表示画面Gへの注目度が高められる。
その後、ステップS309にて変動終了コマンドを設定した後に、本遊技回制御処理を終了する。ステップS309にて設定された変動終了コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、音声発光制御装置90に送信される。音声発光制御装置90では、変動終了コマンドを受信することに基づいて、その遊技回における演出を終了させるための処理を実行する。なお、変動終了コマンドが送信されずに、音声発光制御装置90や表示制御装置100にて独自に遊技回用の演出を終了させる構成としてもよい。
<遊技状態移行処理>
次に、ステップS204の遊技状態移行処理を図15のフローチャートを参照して説明する。
次に、ステップS204の遊技状態移行処理を図15のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS601では、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中ではない場合にはステップS602に進み、1の遊技回のメイン表示部33における絵柄の変動表示が終了したタイミングか否かを判定する。変動表示が終了したタイミングでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
変動表示が終了したタイミングである場合には、ステップS603にて、今回終了した遊技回の遊技結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、今回の遊技結果がいずれかの大当たり結果又はいずれかの特別外れ結果であるか否かを判定する。開閉実行モードへの移行に対応したものではない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
開閉実行モードへの移行に対応したものである場合には、ステップS604にて、今回の遊技結果が特別外れ結果A又は特別外れ結果Bであるか否かを判定する。特別外れ結果A又は特別外れ結果Bである場合には、ステップS605にて、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられた開閉カウンタSOCに「10」をセットする。開閉カウンタSOCは、可変入賞装置22の大入賞口22aを開閉する回数をMPU62にて特定するためのカウンタである。
特別外れ結果A又は特別外れ結果Bではない場合、ステップS606にて、今回の遊技結果が特別外れ結果C又は特別外れ結果Dであるか否かを判定する。特別外れ結果C又は特別外れ結果Dである場合には、ステップS607にて、開閉カウンタSOCに「5」をセットする。
特別外れ結果C又は特別外れ結果Dではない場合、ステップS608にて、今回の遊技結果が非明示確変大当り結果C又は明示確変大当り結果Cであるか否かを判定する。非明示確変大当り結果C又は明示確変大当り結果Cである場合には、ステップS609にて、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられたラウンドカウンタRCに「5」をセットする。ラウンドカウンタRCは、1回の開閉実行モードの範囲内で実行するラウンド遊技の回数をMPU62にて特定するためのカウンタである。続くステップS610では、開閉カウンタSOCに「1」をセットする。
非明示確変大当り結果C又は明示確変大当り結果Cではない場合には、ステップS611にて、ラウンドカウンタRCに「10」をセットし、続くステップS612にて、開閉カウンタSOCに「1」をセットする。
つまり、本パチンコ機10では、開閉実行モードとして、予め定められた回数のラウンド遊技を上限として実行されるラウンド数規定モードと、ラウンド遊技が設定されておらず、可変入賞装置22の開閉回数が上限回数となることに基づき終了される開閉数規定モードと、が設定されている。ラウンド数規定モードにはいずれかの大当たり結果となったことに基づき移行し、開閉数規定モードには特別外れ結果となったことに基づき移行する。ここで、ラウンド遊技とは、予め定められた上限継続時間(上限継続期間)が経過すること、及び予め定められた上限個数の遊技球が大入賞口22aに入賞することのいずれか一方の条件が満たされるまで継続する遊技のことである。
また、ラウンド数規定モードにて実行されるラウンド遊技の回数は、その移行の契機となった大当たり結果の種類によってラウンド回数が異なっている。具体的には、非明示確変大当り結果C又は明示確変大当り結果Cの場合では、ラウンド遊技の上限回数は5ラウンドであり、その他の大当り結果の場合にはラウンド遊技の上限回数は10ラウンドに設定されている。
さらに開閉数規定モードにて実行される開閉回数は、その移行の契機となった特別外れ結果の種類によって開閉回数が異なっている。具体的には、特別外れ結果A又は特別外れ結果Bの場合では、開閉回数の上限は10回であり、特別外れ結果C又は特別外れ結果Dの場合では、開閉回数の上限は5回に設定されている。
ステップS605、ステップS607、ステップS610又はステップS612の処理を実行したあとは、ステップS613にてRAM64の各種カウンタエリア64bに設けられた入賞カウンタPCに、ラウンド遊技、及び開閉数規定モードにおける1回の開放による、一の終了条件である上限個数として「10」をセットする。続くステップS614では、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられたタイマカウンタTにオープニング用の待機時間(待機期間)として「1000」をセットする。タイマカウンタTにセットされた数値情報は、タイマ割込み処理(図9)が起動される度に1減算されるように更新される。したがって、オープニング用の待機時間は2secとなっている。但し、当該待機時間は任意である。
また、開閉実行モードに移行した場合にはその契機となった遊技結果の種類がいずれであっても、ステップS614にてオープニング用の待機時間がセットされる。したがって、契機となった遊技結果の種類がいずれであっても開閉実行モードのオープニング用の待機時間は同一となっている。但し、これに限定されることはなく、オープニング用の待機時間が微妙に相違しているものの、遊技者には同様と認識される程度である構成としてもよく、例えば最有利大当たり結果のように一部の遊技結果が契機となった場合には、他の遊技結果が契機となった場合と大きく相違する構成としてもよい。
ステップS614の処理を実行した後は、ステップS615にて、オープニングコマンドを設定した後に、本遊技状態移行処理を終了する。このオープニングコマンドには、今回の開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果の情報が含まれている。また、ここで設定されたオープニングコマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、音声発光制御装置90に送信される。当該オープニングコマンドを受信したことによる音声発光制御装置90における処理については、後に説明する。
一方、ステップS601にて、開閉実行モード中であると判定した場合にはステップS616に進む。ステップS616では、大入賞口開閉処理を実行する。当該大入賞口開閉処理について、図16のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS701にて、大入賞口22aが開放中であるか否かを判定する。大入賞口22aが開放中ではない場合には、ステップS702にて、開閉カウンタSOCの値が「0」か否かを判定するとともに、ステップS703にて、タイマカウンタTの値が「0」か否かを判定する。
開閉カウンタSOCの値が「0」である場合又はタイマカウンタTの値が「0」ではない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。開閉カウンタSOCの値が「0」ではなく、且つタイマカウンタTの値が「0」である場合には、ステップS704にて、大入賞口開放処理を実行する。当該大入賞口開放処理について、図17のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS801では、今回実行されている開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果が非明示確変大当り結果B、明示確変大当たり結果C、特別外れ結果B及び特別外れ結果Dのいずれかであるかを判定する。ステップS801にて肯定判定をした場合には、ステップS802にて、タイマカウンタTに「250」をセットする。
ステップS801にて否定判定をした場合には、ステップS803にて、今回の大入賞口開放処理が起動された状況が、上記契機となった遊技結果が明示確変大当り結果Bであり、且つラウンドカウンタRCの値が「2」以上であるか判定する。ステップS802にて肯定判定した場合には、上述の通り、ステップS802にて、タイマカウンタTに「250」をセットする。
一方、ステップS802にて否定判定した場合には、ステップS804にて、今回の大入賞口開放処理が起動された状況が、上記契機となった遊技結果が最有利大当り結果又は通常大当り結果である場合及び上記契機となった遊技結果が明示確変大当り結果A又は明示確変大当り結果Bであり且つラウンドカウンタRCの値が「1」である場合のいずれかであるか判定する。ステップS804にて肯定判定した場合には、ステップS805にてタイマカウンタTに「400」をセットする。また、ステップS804にて否定判定した場合には、ステップS806にてタイマカウンタTに「14500」をセットする。
ステップS802、ステップS805又はステップS806の処理を実行した後は、ステップS807にて開放実行処理を実行する。開放実行処理では、大入賞口22aが開放状態となるように可変入賞駆動部22cを駆動制御する。その後、本大入賞口開放処理を終了する。
つまり、本パチンコ機10では、可変入賞装置22の1回の開放態様が、大入賞口22aが開放されてから閉鎖されるまでの開放継続時間(開放継続期間)を相違させて、複数種類設定されている。詳細には、開放継続時間が最長時間である29secに設定された長時間態様(長期間態様)と、開放継続時間が上記最長時間よりも短い中時間である0.8secに設定された中時間態様(中期間態様)と、開放継続時間が上記中時間よりも短い最短時間である0.5secに設定された短時間態様(短期間態様)と、が設定されている。
ここで、本パチンコ機10では、発射ハンドル51が遊技者により操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射されるように遊技球発射機構81が駆動制御される。また、ラウンド規定モードにて実行される開放実行モードにおけるラウンド遊技の終了条件の上限個数は10個に設定されている。
ラウンド数規定モードにおいて、上記開放状態のうち、長時間態様では、遊技球の発射周期と1回のラウンド遊技の上限個数との積よりも長い時間の開放継続時間が設定されていることとなる。したがって、長時間態様で可変入賞装置22の1回の開放が行われた場合には、大入賞口22aに対して、1回のラウンド遊技における上限個数分の入賞が発生することが期待される。また、ラウンド規定モードにおいて、中時間態様及び短時間態様では、遊技球の発射周期と1回のラウンド遊技の上限個数との積よりも短い時間の開放継続時間が設定されていることとなる。したがって、ラウンド規定モードにおいて、中時間態様及び短時間態様で可変入賞装置22の1回の開放が行われた場合には、1回のラウンド遊技における上限個数分の入賞が発生しないことが期待される。
中時間態様では、遊技球の発射周期よりも長い開放継続時間が設定されている。したがって、大入賞口22aを中時間態様で1回開放した場合、少なくとも1個の遊技球の入賞が発生することが期待できる。一方で、短時間態様では、遊技球の発射周期よりも短い開放継続時間が設定されている。したがって、大入賞口22aを短時間態様で1回開放した場合、遊技球の入賞が発生しないか、入賞が発生したとしても多くても1個であることが期待できる。
開閉数規定モードでは、開閉実行モードの終了条件の上限個数が10個に設定されている。また、開閉数規定モードでは、長時間態様の開放態様は選択されず、中時間態様又は短時間態様の開放態様が選択される。さらに、開閉数規定モードにて設定されるそれぞれの開閉数は、10回である多回数開閉、又は当該多回数開閉よりも少ない5回である少回数開閉が設定される。
開閉数規定モードにおいて、中時間態様で多回数開閉の開閉実行モードである場合には、遊技球の発射周期と開閉実行モードの上限個数との積よりも長い時間の開放継続時間が設定されることとなる。したがって、中時間態様で多回数開閉の開閉実行モードを実行した場合には、大入賞口22aに対して、当該開閉実行モードにおける上限個数分の入賞の発生が期待される。
短時間態様で多回数開閉の開閉実行モードである場合には、遊技球の発射周期と開閉実行モードの上限個数との積よりも短い時間の開放継続時間が設定されることとなる。したがって、短時間態様で多回数開閉の開閉実行モードを実行した場合には、大入賞口22aに対して、当該開閉実行モードにおける上限個数分の入賞が発生しないことが期待される。
短時間態様で多回数開閉の開閉実行モードである場合の開放継続時間の総和は、中時間態様で多回数開閉の開閉実行モードである場合の開放継続時間の総和よりも短い時間となっている。したがって、短時間態様で多回数開閉の開閉実行モードを実行した場合、中時間態様で多回数開閉の開閉実行モードを実行した場合よりも、大入賞口22aに対して入賞する遊技球の個数が少なくなることが期待される。
中時間態様で少回数開閉の開閉実行モードである場合には、遊技球の発射周期と開閉実行モードの上限個数との積よりも短い時間の開放継続時間が設定されることとなる。したがって、中時間態様で少回数開閉の開閉実行モードを実行した場合には、大入賞口22aに対して、当該開閉実行モードにおける上限個数分の入賞が発生しないことが期待される。
中時間態様で少回数開閉の開閉実行モードである場合の開放継続時間の総和は、短時間態様で多回数開閉の開閉実行モードである場合の開放継続時間の総和よりも短い時間となっている。したがって、中時間態様で少回数開閉の開閉実行モードを実行した場合、短時間態様で多回数開閉の開閉実行モードを実行した場合よりも、大入賞口22aに対して入賞する遊技球の個数が少なくなることが期待される。
短時間態様で少回数開閉の開閉実行モードである場合には、遊技球の発射周期と開閉実行モードの上限個数との積よりも短い時間の開放継続時間が設定されることとなる。したがって、短時間態様で少回数開閉の開閉実行モードを実行した場合には、大入賞口22aに対して、当該開閉実行モードにおける上限個数分の入賞が発生しないことが期待される。
短時間態様で少回数開閉の開閉実行モードである場合の開放継続時間の総和は、中時間態様で少回数開閉の開閉実行モードである場合の開放継続時間の総和よりも短い時間となっている。したがって、短時間態様で少回数開閉の開閉実行モードを実行した場合、中時間態様で少回数開閉の開閉実行モードを実行した場合よりも、大入賞口22aに対して入賞する遊技球の個数が少なくなることが期待される。
また、移行の契機となった大当たり結果及び特別外れ結果の種類や開閉実行モードの進行状況に応じて、1対1ではないが、可変入賞装置22の1回の開放に対して設定される開放態様が相違している。
大入賞口開閉処理(図16)の説明に戻り、ステップS704にて大入賞口開放処理を実行した後は、ステップS705にて開放コマンドを設定した後に、本大入賞口開閉処理を終了する。ステップS705にて設定された開放コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて音声発光制御装置90に送信され、音声発光制御装置90において大入賞口22aの開放が開始されたことが認識される。
一方、ステップS701にて、大入賞口22aが開放中であると判定した場合には、ステップS706に進む。ステップS706では、タイマカウンタTが「0」であるか否かを判定することにより、現状の大入賞口22aの開放について開放継続時間が経過したか否かを判定する。タイマカウンタTが「0」である場合には、ステップS707に進む。
ステップS707では、閉鎖実行処理を実行する。閉鎖実行処理では、大入賞口22aが閉鎖状態となるように可変入賞駆動部22cの駆動制御を終了する。続くステップS708では閉鎖コマンドを設定する。ここで設定された閉鎖コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて音声発光制御装置90に送信され、音声発光制御装置90において大入賞口22aが閉鎖されたことが認識される。
続くステップS709では、1減算されるように開閉カウンタSOCの数値情報を更新する。続くステップS710では、開閉カウンタSOCが「0」であるか否かを判定する。開閉カウンタSOCが「0」ではない場合には、ステップS711にて、タイマカウンタTに「500」をセットした後に、本大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS711にてセットされた数値情報は、可変入賞装置22が開放状態から閉鎖状態となり、それに続けて再度開放状態となるまでの開放待機時間用の数値情報であり、本パチンコ機10では1secがセットされる。この場合に、開放待機時間用の数値情報は、開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果の種類に関係なく、且つ開閉実行モードの進行状況に関係なく同一となっている。これにより、可変入賞装置22が連続して開閉される場合の開放待機時間を常に一定のものとすることが可能となる。ただし、当該開放待機時間は任意である。
ステップS710にて、開閉カウンタSOCが「0」であると判定した場合には、ステップS712に進む。ステップS712では、今回実行されている開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果がいずれかの特別外れ結果であるか否かを判定する。
上記契機となった遊技結果が各特別外れ結果ではない場合、すなわち上記契機となった遊技結果がいずれかの大当たり結果である場合には、ステップS713にて、1減算されるようにラウンドカウンタRCの数値情報を更新する。続くステップS714では、ラウンドカウンタRCが「0」であるか否かを判定する。ラウンドカウンタRCが「0」ではない場合には、ステップS715にて入賞カウンタPCに「10」をセットした後、ステップS711に進む。ステップS711では、上記の通り、タイマカウンタTに「500」をセットした後に、本大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS712にて肯定判定をした場合又はステップS714にて肯定判定をした場合には、ステップS715にて、タイマカウンタTにエンディング用の待機時間(待機期間)として「2000」をセットする。つまり、本パチンコ機10では、エンディング用の待機時間は4secとなっている。但し、当該待機時間は任意である。
また、開閉実行モードを終了する場合にはその契機となった遊技結果の種類がいずれであっても、ステップS716にてエンディング用の待機時間がセットされる。したがって、契機となった遊技結果の種類がいずれであっても開閉実行モードのエンディング用の待機時間は同一となっている。但し、これに限定されることはなく、エンディング用の待機時間が微妙に相違しているものの、遊技者には同様と認識される程度である構成としてもよく、例えば最有利大当たり結果のように一部の遊技結果が契機となった場合には、他の遊技結果が契機となった場合と大きく相違する構成としてもよい。
ステップS716の処理を実行した後は、ステップS717にて、契機となった遊技結果の種類が、明示確変大当り結果Cであるか否かを判定する。明示確変大当り結果Cである場合には、続くステップS718にて特別エンディングコマンドを設定する。当該特別エンディングコマンドは、エンディング用の演出に際して、契機となった遊技結果の種類が、明示確変大当り結果Cであったことを表示画面Gで教示するためのコマンドである。一方、明示確変大当り結果Cでない場合には、ステップS719にて通常エンディングコマンドを設定する。ステップS718又はステップS719の処理を実行した後、本大入賞口開閉処理を終了する。ステップS718又はステップS719にて設定されたエンディングコマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、音声発光制御装置90に送信され、音声発光制御装置90において開閉実行モードが終了されることが認識される。
一方、ステップS706にて、タイマカウンタTが「0」ではないと判定した場合には、ステップS720に進む。ステップS720では、大入賞口22aに遊技球が入賞したか否かを判定する。入賞が発生していない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。
入賞が発生している場合には、ステップS721にて、1減算されるように入賞カウンタPCの数値情報を更新する。続くステップS722では、入賞カウンタPCが「0」であるか否かを判定する。入賞カウンタPCが「0」ではない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。入賞カウンタPCが「0」である場合には、ステップS723にて閉鎖実行処理を実行し、続くステップS724にて閉鎖コマンドを設定する。これらの処理に係る内容は、ステップS707及びステップS708と同様である。
続くステップS725では、1減算されるようにラウンドカウンタRCの数値情報を更新する。続くステップS726では契機となった遊技結果が明示確変大当り結果A又は明示確変大当り結果BでありRCが「1」であるか判定する。ステップS726で肯定判定した場合には、続くステップS727にて教示コマンドを設定する。当該教示コマンドは、開閉実行モードの最終ラウンドの演出として、契機となった遊技結果が明示確変大当り結果A又は明示確変大当り結果Bであったことを表示画面Gにて教示するコマンドである。ステップS727の処理を実行した後又はステップS726にて否定判定をした後は、ステップS728にて、ラウンドカウンタRCが「0」であるか否かを判定する。ラウンドカウンタRCが「0」ではない場合には、ステップS711の処理を実行した後に、本大入賞口開閉処理を終了する。また、ラウンドカウンタRCが「0」である場合は、ステップS716からステップS719の処理を実行した後に、本大入賞口開閉処理を終了する。
遊技状態移行処理(図15)の説明に戻り、ステップS616において大入賞口開閉処理を実行した後は、ステップS617に進む。ステップS617では、ラウンドカウンタRC及び開閉カウンタSOCの両方が「0」であるか否かを判定する。いずれか一方でも「0」ではない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。両方が「0」である場合には、ステップS618にて、タイマカウンタTが「0」であるか否かを判定する。タイマカウンタTが「0」ではない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。タイマカウンタTが「0」である場合には、ステップS619にて、開閉実行モード終了時の移行処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。
当該開閉実行モード終了時の移行処理について、図18のフローチャートを参照しながら説明する。
先ずステップS901にて、今回実行された開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果が最有利大当たり結果又はいずれかの明示確変大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS901にて肯定判定をした場合には、ステップS902にて、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされていない場合には当該フラグをセットし、既にセットされている場合にはその状態を維持する。これにより、サポートモードが高頻度サポートモードに設定される。
続くステップS903では、RAM64に回数制限フラグがセットされている場合には当該回数制限フラグをクリアする。RAM64に高頻度サポートフラグがセットされており、さらに回数制限フラグがセットされていない場合には、その高頻度サポートモードは、遊技回の遊技結果がいずれかの通常大当たり結果となるまで継続される。
続くステップS904では、RAM64に高確率モードフラグがセットされていない場合には当該フラグをセットし、既にセットされている場合にはその状態を維持する。これにより、当否抽選モードが高確率モードに設定される。また、この高確率モードは、遊技回の遊技結果がいずれかの通常大当たり結果となるまで継続される。その後、本移行処理を終了する。
ステップS901にて否定判定をした場合には、ステップS905にて、今回実行された開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果がいずれかの非明示確変大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS905にて肯定判定をした場合には、ステップS906にて、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされているか否かを判定する。
高頻度サポートフラグがセットされている場合には、既に説明したステップS903及びステップS904の処理を実行した後に、本移行処理を終了する。高頻度サポートフラグがセットされていない場合には、ステップS907にて、RAM64に高確率モードフラグがセットされていない場合には当該フラグをセットし、既にセットされている場合にはその状態を維持する。これにより、当否抽選モードが高確率モードに設定される。また、この高確率モードは、遊技回の遊技結果がいずれかの通常大当たり結果となるまで継続される。その後、本移行処理を終了する。
ステップS905にて否定判定をした場合には、ステップS908にて、今回実行された開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果が、通常大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS908にて否定判定をした場合には、そのまま本移行処理を終了する。
ステップS908にて肯定判定をした場合には、ステップS909にて、RAM64に高確率モードフラグがセットされている場合には当該高確率モードフラグをクリアする。これにより、当否抽選モードが低確率モードに設定される。また、この低確率モードは、遊技回の遊技結果がいずれかの確変大当たり結果又は最有利大当たり結果となるまで継続される。
続くステップS910では、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされているか否かを判定する。セットされていない場合には、そのまま本移行処理を終了する。セットされている場合には、ステップS911にて、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられた遊技回数カウンタに「100」をセットする。続くステップS912では、RAM64に回数制限フラグがセットされていない場合には当該フラグをセットし、既にセットされている場合にはその状態を維持する。これにより、終了基準回数である100回の遊技回に亘って高頻度サポートモードが継続され、100回の遊技回が消化された場合には、高頻度サポートフラグ及び回数制限フラグの両方がクリアされて、低頻度サポートモードに移行する。ちなみに、当該処理は、詳細な説明は省略するが、通常処理(図10)におけるステップS205の電役サポート用処理にて実行される。その後、本移行処理を終了する。なお、当該移行処理の終了に際して、RAM64にセットされている遊技結果の情報に対応したフラグをクリアする。
以上のとおり、遊技回の遊技結果が最有利大当たり結果又はいずれかの明示確変大当たり結果となった場合には、その遊技回が行われた時点の状態に関係なく、開閉実行モード(すなわち、ラウンド数規定モード)の終了後に、高確率モードであって高頻度サポートモードである遊技状態に移行する。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、少なくとも遊技回の遊技結果が次に大当たり結果となるまで継続される。ちなみに、この場合、開閉実行モード後は、図柄表示装置31の表示画面Gにおいて高確率モードであることを明示する画像が表示される。
また、遊技回の遊技結果がいずれかの非明示確変大当たり結果となった場合には、その遊技回が行われた時点の状態が高頻度サポートモードである場合には、開閉実行モード(すなわち、ラウンド数規定モード)の終了後に、高確率モードであって高頻度サポートモードである遊技状態に移行する。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、少なくとも遊技回の遊技結果が大当たり結果となるまで継続される。ちなみに、この場合、開閉実行モード後は、図柄表示装置31の表示画面Gにおいて高確率モードであることを明示する画像が表示される。
一方、遊技回が行われた時点の状態が低頻度サポートモードである場合には、開閉実行モード(すなわち、ラウンド数規定モード)の終了後に、高確率モードであって低頻度サポートモードである遊技状態に移行する。これら高確率モード及び低頻度サポートモードは、少なくとも遊技回の遊技結果が次に大当たり結果となるまで継続される。ちなみに、この場合、開閉実行モード後は、図柄表示装置31の表示画面Gにおいて高確率モードであることを明示する画像は表示されない。
また、遊技回の遊技結果が通常大当たり結果となった場合には、その遊技回が行われた時点の状態が高頻度サポートモードである場合には、開閉実行モード(すなわち、ラウンド数規定モード)の終了後に、低確率モードであって高頻度サポートモードである遊技状態に移行する。この場合、低確率モードは少なくとも遊技回の遊技結果が次に大当たり結果となるまで継続され、高頻度サポートモードは遊技回の遊技結果が大当たり結果となることなく100回の遊技回が消化された場合に低頻度サポートモードに移行される。
一方、遊技回が行われた時点の状態が低頻度サポートモードである場合には、開閉実行モード(すなわち、ラウンド数規定モード)の終了後に、低確率モードであって低頻度サポートモードである遊技状態に移行する。これら低確率モード及び低頻度サポートモードは、少なくとも遊技回の遊技結果が次に大当たり結果となるまで継続される。ちなみに、開閉実行モードではなく、且つ低確率モード及び低頻度サポートモードである遊技状態が通常遊技状態に相当する。
また、遊技回の遊技結果がいずれかの外れ結果となった場合には、当否抽選モード及びサポートモードの移行は発生しない。具体的には、いずれの特別外れ結果となった場合でも、当否抽選モード及びサポートモードの移行は発生せず、通常外れ結果となった場合でも、当否抽選モード及びサポートモードの移行は発生しない。
<音声発光制御装置90にて実行される演出決定処理について>
次に、音声発光制御装置90内のMPU92にて実行される演出決定処理について、図19のフローチャートを参照しながら説明する。なお、当該演出決定処理は、MPU92により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
次に、音声発光制御装置90内のMPU92にて実行される演出決定処理について、図19のフローチャートを参照しながら説明する。なお、当該演出決定処理は、MPU92により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
先ずステップS1001では、変動用コマンド及び種別コマンドを受信しているか否かを判定する。これらコマンドを受信している場合には、ステップS1002にて、種別コマンドの内容に基づき、今回開始される遊技回の遊技結果が最有利大当たり結果又は通常大当り結果であるか否かを判定する。最有利大当たり結果又は通常大当り結果である場合には、ステップS1003にて、最有利用又は通常大当り用の図柄決定処理を実行する。いずれの処理を実行するかは、種別コマンドの内容に基づき判定する。当該図柄決定処理では、最有利用の図柄決定処理を実行する場合は、一の有効ラインL1〜L5上に同一の奇数図柄の組み合わせが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。また、通常大当り用の図柄決定処理実行する場合は、一の有効ラインL1〜L5上に同一の偶数図柄の組み合わせが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。いずれの場合においても、図柄の種類や有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定される。
ステップS1002にて、最有利大当たり結果又は通常大当り結果ではないと判定した場合には、ステップS1004にて、種別コマンドの内容に基づき、今回開始される遊技回の遊技結果が各非明示確変大当たり結果A〜C、各明示確変大当り結果A〜C及び各特別外れ結果A〜Cのうちいずれかであるかを判定する。ステップS1004にて肯定判定をした場合には、ステップS1005にて、外れリーチ用の図柄決定処理を実行する。当該外れリーチ用の図柄決定処理では、一の有効ラインL1〜L5上に外れリーチ図柄の組み合わせが成立する停止結果(例えば「2・3・2」)に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。この場合、外れリーチ図柄の組み合わせの種類や有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定される。また、この決定に際しては、いずれの有効ラインL1〜L5上にも、同一の図柄の組み合わせが成立することはない。
ステップS1004にて否定判定をした場合には、ステップS1006にて、通常外れ用の図柄決定処理を実行する。当該図柄決定処理では、変動用コマンドの内容に基づき、外れリーチ表示の発生に係る遊技回であるか否かを判定し、外れリーチ表示の発生に係る遊技回である場合には、ステップS1005と同様の外れリーチ用の図柄決定処理を行う。
また、外れリーチ表示の発生に係る遊技回ではない場合には、いずれの有効ラインL1〜L5上にも、同一の図柄の組み合わせが成立することなく、また外れリーチ図柄の組み合わせも停止表示されない停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。
ステップS1003、ステップS1005及びステップS1006のいずれかの処理を実行した後は、ステップS1007に進む。ステップS1007では、今回の遊技回の演出パターンを決定するための処理を実行する。この場合、ROM93に予め記憶されている演出用のテーブルを参照することで、今回受信している変動用コマンド及び種別コマンドに対応した演出継続時間(演出継続期間)を選択するとともに、演出の内容を選択する。また、予告表示を行うか否かの抽選も行う。MPU92では、ステップS1007にて決定した演出パターンに従って、今回の遊技回における表示ランプ部54の発光制御を実行するとともに、スピーカ部55の出力制御を実行する。
続くステップS1008では、ステップS1003、ステップS1005又はステップS1006の処理結果に対応した停止結果コマンドと、ステップS1007の処理結果に対応したパターンコマンドを表示制御装置100に送信する。表示制御装置100のMPU102では、その受信した停止結果コマンド及びパターンコマンドに基づいて、今回の遊技回用の演出を図柄表示装置31にて行うためのデータテーブルをプログラムROM103から読み出し、そのデータテーブルに従って予め定められた画像更新タイミングとなる度に(例えば、20msec周期で)、VDP105に対して描画リストを出力する。これにより、図柄表示装置31では音声発光制御装置90のMPU92にて決定された演出パターンに従って遊技回用の演出が実行されるとともに、当該MPU92にて決定された停止結果が最終的に停止表示される。
ステップS1001にて否定判定をした場合又はステップS108の処理を実行した後は、ステップS1009にて、オープニングコマンドを受信しているか否かを判定する。オープニングコマンドを受信している場合には、ステップS1010にて、オープニングコマンドに含まれている情報に基づいて、当該コマンドの送信の契機となった遊技結果の種類を特定する。
続くステップS1011では、ステップS1010にて特定した遊技結果に対応した開閉実行モード用の演出の決定処理を実行する。この場合、ステップS1010にて特定した遊技結果の種類が非明示確変大当り結果A、明示確変大当り結果A又は特別外れ結果Aである場合には開閉モード実行用の演出として演出Aを選択する。また、上記特定した遊技結果の種類が、非明示確変大当り結果B、明示確変大当り結果B又は特別外れ結果Bである場合には、開閉モード実行用の演出として演出Bを選択する。また、上記特定した遊技結果の種類が、非明示確変大当り結果C、明示確変大当り結果C又は特別外れ結果Cである場合には、開閉モード実行用の演出として演出Cを選択する。また、上記特定した遊技結果の種類が、特別外れ結果Dの場合には、開閉モード実行用の演出として演出Dを選択する。また、上記特定した遊技結果の種類が、最有利大当り結果の場合には、開閉モード実行用の演出として演出Eを選択する。また、上記特定した遊技結果の種類が、通常大当り結果の場合には、開閉モード実行用の演出として演出Fを選択する。
続くステップS1012では、ステップS1011の処理結果に対応した開閉実行モード用コマンドを表示制御装置100に送信する。表示制御装置100のMPU102では、その受信した開閉実行モード用コマンドに基づいて、今回の開閉実行モード用の演出を図柄表示装置31にて行うためのデータテーブルをプログラムROM103から読み出し、そのデータテーブルに従って予め定められた画像更新タイミングとなる度に(例えば、20msec周期で)、VDP105に対して描画リストを出力する。これにより、音声発光制御装置90のMPU92にて決定された演出パターンに従って開閉実行モード用の演出が実行される。
ここで、演出Aが実行される開閉実行モード、演出Cが実行される開閉実行モードでは、開始タイミングから途中のタイミングまで可変入賞装置22の動作態様が共通する区間(第1の共通区間)が存在するが、演出A及び演出Cでは当該共通区間において同一、略同一又は同様となる演出が実行される。
また、演出Bが実行される開閉実行モード、演出Dが実行される開閉実行モードでは、開始タイミングから途中のタイミングまで可変入賞装置22の動作態様が共通する区間(第2の共通区間)が存在するが、演出B及び演出Dでは当該共通区間において同一、略同一又は同様となる演出が実行される。
ステップS1009にて否定判定をした場合又はステップS1012の処理を実行した後は、ステップS1013にて、教示コマンドを受信しているか否かを判定する。教示コマンドを受信している場合、ステップS1014にて、教示演出用の決定処理を実行する。かかる処理により、明示確変大当り結果A又は明示確変大当り結果Bにおける最終ラウンド目(10R目)に、契機となった遊技結果が明示確変大当り結果A又は明示確変大当り結果Bであったことを教示する演出(具体的には、停止図柄が「3・4・1」に変更する演出)が実行される。
続くステップS1015では、ステップS1014の処理結果に対応した教示演出コマンドを表示制御装置100に送信する。これにより、ステップS1012にて送信された開閉実行モード用コマンドによって決定された演出が変更される。
ステップS1013にて否定判定をした場合又はステップS1015の処理を実行した後は、続くステップS1016にて特別エンディングコマンドを受信しているか否かを判定する。特別エンディングコマンドを受信している場合、ステップS1017にて、特別エンディング演出決定処理を実行する。かかる処理により、契機となった遊技結果が明示確変大当り結果Cであったことを教示する演出が実行される。続くステップS1018では、ステップS1017の処理結果に対応した特別エンディングコマンドを表示制御装置100に送信する。
ステップS1016にて否定判定をした場合又はステップS1018の処理を実行した後は、ステップS10191にて、その他の処理を実行する。その他の処理では、例えば、開放コマンド、閉鎖コマンド及び通常エンディングコマンドの受信に基づき、開閉実行モード用の演出を進行させるための処理を実行する。その後、本演出決定処理を終了する。
<遊技結果の内容について>
次に、以上の各種処理が実行されることにより規定される各種遊技結果の内容について、図20を参照しながら説明する。図20は各種遊技結果の内容を説明するための説明図である。
次に、以上の各種処理が実行されることにより規定される各種遊技結果の内容について、図20を参照しながら説明する。図20は各種遊技結果の内容を説明するための説明図である。
本パチンコ機10において設定されている遊技結果は、図20に示すように、最有利大当り結果、通常大当たり結果、非明示確変大当たり結果A、非明示確変大当たり結果B、非明示確変大当り結果C、明示確変大当たり結果A、明示確変大当たり結果B、明示確変大当たり結果C、特別外れ結果A、特別外れ結果B、特別外れ結果C、特別外れ結果D、リーチ発生に対応した通常外れ結果及びリーチ発生に対応しない通常外れ結果である。
これら遊技結果のうち、各種大当たり結果は当否抽選において当選となった場合に選択される遊技結果であり、各種外れ結果は当否抽選において当選とならなかった場合に選択される遊技結果である。
これら各遊技結果において、各表示継続時間の長さが異なっており、特にリーチ表示が行われる遊技回において表示継続時間が異なるリーチ演出群のリーチ演出が行われる。具体的には、非明示確変大当り結果A、明示確変大当り結果A又は特別外れ結果Aにおける遊技回では、最長時間リーチ演出群のリーチ演出がおこなわれ、非明示確変大当り結果B、明示確変大当り結果B又は特別外れ結果Bにおける遊技回では、長時間リーチ演出群のリーチ演出がおこなわれ、非明示確変大当り結果C、明示確変大当り結果C又は特別外れ結果Cにおける遊技回では、中時間リーチ演出群のリーチ演出がおこなわれる。また、最有利大当り結果又は通常大当り結果における遊技回では、最長時間リーチ演出群、長時間リーチ演出群、中時間リーチ演出群のいずれかのリーチ演出が行われる。さらに通常外れ結果における遊技回でリーチ表示が行われる場合には、短時間リーチ演出群のリーチ演出が行われる。
各リーチ演出群は、最有利大当り結果及び通常大当り結果となる期待度が、最長時間リーチ演出群が最も高く、期待度が高い順で、最長時間リーチ演出群、長時間リーチ演出群、中時間リーチ演出群、短時間リーチ演出群、となっている。
また、各通常外れ結果を除いた各遊技結果は開閉実行モードへの移行契機となるが、その移行先の開閉実行モードの内容が所定の組み合わせ及び個別に相互に相違している。これら各開閉実行モードの内容について、以下に説明する。
まず、最有利大当り結果及び通常大当り結果における大入賞口22aの開閉態様について説明する。
最有利大当り結果及び通常大当り結果は、10回を上限回数としてラウンド遊技が行われるラウンド数規定モードに移行し、各ラウンドにおいてすべて長時間態様での開放継続時間による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。上述の通り、長時間態様で可変入賞装置22の1回の開放が行われた場合には、大入賞口22aに対して、1回のラウンド遊技における上限個数分の入賞が発生することが期待される。したがって、最有利大当り結果及び通常大当り結果においては、全てのラウンド遊技において各ラウンドの上限個数分の入賞を期待することができる。また、連続するラウンド遊技間の時間は、固定待機時間として1secに設定されている。
上記の通り、各遊技回において表示継続時間が長いリーチ演出が行われるほど、最有利大当り結果又は通常大当り結果となる期待度が高くなる。したがって、遊技者は表示継続時間が長くなるほど、最有利大当り結果及び通常大当り結果に基づく開閉実行モードへ移行することを期待しながら遊技を行う。
従来の遊技機においては、リーチ演出が行われた場合、当たり結果に対応した停止結果であれば特別遊技状態に移行するが、リーチ外れ結果に対応した停止結果となると特別遊技状態には移行しない。リーチ演出は、特別遊技状態に移行する可能性が高いことを遊技者に理解させるため、その可能性の高さ、いわゆる期待度に応じて画面や音による演出の派手さを変更するなどの設定がなされている。これにより、リーチ演出の注目度を高め、遊技を多様なものとする工夫が図られている。一方リーチ演出を派手に行うほど、当該リーチ演出が外れ結果となった場合、遊技者は多大な喪失感を感じることになる。
一方で、本実施の形態では、リーチ演出が外れ結果に対応する停止結果となった場合にも、開閉実行モードに移行する。以下、リーチ演出が外れ結果に対応する停止結果となった場合に実行される開閉実行モードについて説明する。
まず、非明示確変大当り結果A及び特別外れ結果Aにおける大入賞口22aの開閉態様について説明する。
非明示確変大当り結果Aは、10回を上限回数としてラウンド遊技が行われるラウンド数規定モードに移行して、各ラウンド遊技では中時間態様での開放継続時間による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。これらラウンド遊技の一終了条件である上限継続時間は、中時間態様での開放継続時間と同一又はそれよりも若干長い程度となる。また、連続するラウンド遊技間の時間は、固定待機時間として1secに設定されている。当該開閉実行モードでは、中時間態様でのみ大入賞口22aの開閉が行われ、その回数は10回であり、大入賞口22aの開閉の総回数は10回である。
一方、特別外れ結果Aでは、ラウンド数規定モードではなく開閉数規定モードに移行し、中時間態様による10回の大入賞口22aの開閉が行われる。また、大入賞口22aが開放状態から閉鎖状態となり、再度開放状態となるまでの時間は、上記固定待機時間と同一となっている。当該開閉実行モードでは、中時間態様でのみ大入賞口22aの開閉が行われ、その回数は10回であり、大入賞口22aの開閉の総回数は10回である。
中時間態様による10回の大入賞口22aの開閉が行われると、最有利大当り結果及び通常大当り結果に対応する開閉実行モードよりは大入賞口22aへの遊技球の入賞が発生する個数は少ないものの、少なくとも開閉数規定モードの上限個数分の入賞の発生は期待できる。
また、非明示確変大当たり結果A又は特別外れ結果Aとなる遊技回においては、最有利大当り結果又は通常大当り結果となる期待度が最も高い最長時間リーチ演出群のリーチ演出が行われる。ただし、非明示確変大当り結果A又は特別外れ結果Aとなる遊技回では、リーチ外れ結果に対応した図柄の停止結果が表示される。
したがって、最有利大当り結果又は通常大当り結果となる期待度が最も高い最長時間リーチ演出群のリーチ演出が、リーチ外れ結果に対応した停止結果となった場合においても、上記の通り開閉実行モードへ移行するため、当該リーチ演出が外れ結果となった場合に与える喪失感を軽減することが可能となっている。
特にリーチ外れ結果であった場合にも開閉実行モードへ移行することから、最有利大当り結果又は通常大当り結果となる抽選結果のみに注目度が集中せず、遊技を多様なものとすることが可能となっている。また、従来の遊技機における当り結果となった場合に開閉実行モードへ移行する仕様と比較すると、本実施の形態における開閉実行モードの開始タイミングは意外性の高いものとなり、いつ開閉実行モードが開始されるか分かりづらいものとなる。したがって、遊技者が、リーチ演出中も大入賞口22aへ遊技球を入賞させるべく、遊技球を発射させておくことを期待できる。
ここで、非明示確変大当たり結果Aにおける見た目上の開閉態様は、特別外れ結果Aを契機とした場合と同様である。また、非明示確変大当たり結果Aはラウンド数規定モードであるのに対して、特別外れ結果Aは開閉数規定モードであるが、本パチンコ機10では、ラウンド数規定モードであることを示す専用の表示部や、ラウンド遊技が行われる回数を示す専用の表示部は設けられていない。
さらに、図柄表示装置31には共通の図柄の組み合わせとしてリーチ外れ結果に対応した図柄の組み合わせが停止表示されるとともに、開閉実行モード中の演出も共通している。そして、非明示確変大当たり結果A及び特別外れ結果Aのいずれかが発生した場合にはそれまでのサポートモードが継続される。つまり、非明示確変大当たり結果A及び特別外れ結果Aのいずれかが発生した場合には、可変入賞装置22、電動役物24a及び図柄表示装置31の態様からはいずれの遊技結果であるかを特定することができない。よって、非明示確変大当り結果A及び特別外れ結果Aを契機として開閉実行モードが行われた場合には、遊技者は当否抽選モードが低確率モード若しくは高確率モードに設定されるのか、又は当否抽選モードの移行が発生しないのかを予測しながら遊技を行うことができる。なお、以下の説明では、非明示確変大当り結果A及び特別外れ結果Aを契機として行われる開閉実行モードの態様をパターンAの開閉実行モードともいう。
次に、非明示確変大当り結果B及び特別外れ結果Bにおける大入賞口22aの開閉態様について説明する。
非明示確変大当り結果Bは、10回を上限回数としてラウンド遊技が行われるラウンド数規定モードに移行して、各ラウンド遊技では短時間態様での開放継続時間による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。これらラウンド遊技の一終了条件である上限継続時間は、短時間態様での開放継続時間と同一又はそれよりも若干長い程度となる。また、連続するラウンド遊技間の時間は、上記固定待機時間と同一となっている。当該開閉実行モードでは、短時間態様でのみ大入賞口22aの開閉が行われ、その回数は10回であり、大入賞口22aの開閉の総回数は10回である。
一方、特別外れ結果Bでは、ラウンド数規定モードではなく開閉数規定モードに移行し、短時間態様による10回の大入賞口22aの開閉が行われる。また、大入賞口22aが開放状態から閉鎖状態となり、再度開放状態となるまでの時間は、上記固定待機時間と同一となっている。当該開閉実行モードでは、短時間態様でのみ大入賞口22aの開閉が行われ、その回数は10回であり、大入賞口22aの開閉の総回数は10回である。
短時間態様による10回の大入賞口22aの開閉が行われると、最有利大当り結果及び通常大当り結果に対応する開閉実行モード、及び上記パターンAの開閉実行モードよりは大入賞口22aへの遊技球の入賞が発生する個数は少ないものの、少なくとも大入賞口22aに遊技球の入賞が発生することが期待できる。
また、非明示確変大当たり結果B又は特別外れ結果Bとなる遊技回においては、最有利大当り結果又は通常大当り結果となる期待度が最長時間リーチ演出群の次に高い長時間リーチ演出群のリーチ演出が行われる。ただし、非明示確変大当り結果B又は特別外れ結果Bとなる遊技回では、リーチ外れ結果に対応した図柄の停止結果が表示される。
したがって、最有利大当り結果又は通常大当り結果となる期待度が最長時間リーチ演出群の次に高い長時間リーチ演出群のリーチ演出が、リーチ外れ結果に対応した停止結果となった場合においても、上記の通り開閉実行モードへ移行するため、当該リーチ演出が外れ結果となった場合に与える喪失感を軽減することができる。
ここで、非明示確変大当たり結果Bにおける見た目上の開閉態様は、特別外れ結果Bを契機とした場合と同様である。したがって、非明示確変大当り結果A及び特別外れ結果Aの対応関係と同様に、遊技者は当否抽選モード及び当否抽選モードの移行を予測しながら遊技を行うことができる。なお、以下の説明では、非明示確変大当り結果B及び特別外れ結果Bを契機として行われる開閉実行モードの態様をパターンBの開閉実行モードともいう。
次に、非明示確変大当り結果C及び特別外れ結果Cにおける大入賞口22aの開閉態様について説明する。
非明示確変大当り結果Cは、5回を上限回数としてラウンド遊技が行われるラウンド数規定モードに移行して、各ラウンド遊技では中時間態様での開放継続時間による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。これらラウンド遊技の一終了条件である上限継続時間は、中時間態様での開放継続時間と同一又はそれよりも若干長い程度となる。また、連続するラウンド遊技間の時間は、上記固定待機時間と同一となっている。当該開閉実行モードでは、中時間態様でのみ大入賞口22aの開閉が行われ、その回数は5回であり、大入賞口22aの開閉の総回数は5回である。
一方、特別外れ結果Cでは、ラウンド数規定モードではなく開閉数規定モードに移行し、中時間態様による5回の大入賞口22aの開閉が行われる。また、大入賞口22aが開放状態から閉鎖状態となり、再度開放状態となるまでの時間は、上記固定待機時間と同一となっている。当該開閉実行モードでは、中時間態様でのみ大入賞口22aの開閉が行われ、その回数は5回であり、大入賞口22aの開閉の総回数は5回である。
中時間態様による5回の大入賞口22aの開閉が行われると、最有利大当り結果及び通常大当り結果に対応する開閉実行モード、パターンAの開閉実行モード及びパターンBの開閉実行モードよりは大入賞口22aへの遊技球の入賞が発生する個数は少ないものの、少なくとも大入賞口22aに遊技球の入賞が発生することが期待できる。
また、非明示確変大当たり結果C又は特別外れ結果Cとなる遊技回においては、最有利大当り結果又は通常大当り結果となる期待度が長時間リーチ演出群の次に高い中時間リーチ演出群のリーチ演出が行われる。ただし、非明示確変大当り結果C又は特別外れ結果Cとなる遊技回では、リーチ外れ結果に対応した図柄の停止結果が表示される。
したがって、最有利大当り結果又は通常大当り結果となる期待度が長時間リーチ演出群の次に高い中時間リーチ演出群のリーチ演出が、リーチ外れ結果に対応した停止結果となった場合においても、上記の通り開閉実行モードへ移行するため、当該リーチ演出が外れ結果となった場合に与える喪失感を軽減することができる。また、この場合においても開閉実行モードへ移行するため、従来の遊技機と比較すると、いつ開閉実行モードへ移行するかが分かりづらいものとなっている。
ここで、非明示確変大当たり結果Cにおける見た目上の開閉態様は、特別外れ結果Cを契機とした場合と同様である。したがって、パターンA及びパターンBの開閉実行モードの対応関係と同様に、遊技者は当否抽選モード及び当否抽選モードの移行を予測しながら遊技を行うことができる。なお、以下の説明では、非明示確変大当り結果C及び特別外れ結果Cを契機として行われる開閉実行モードの態様をパターンCの開閉実行モードともいう。
次に、明示確変大当り結果C及び特別外れ結果Dにおける大入賞口22aの開閉態様について説明する。
明示確変大当り結果Cは、5回を上限回数としてラウンド遊技が行われるラウンド数規定モードに移行して、各ラウンド遊技では短時間態様での開放継続時間による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。これらラウンド遊技の一終了条件である上限継続時間は、短時間態様での開放継続時間と同一又はそれよりも若干長い程度となる。また、連続するラウンド遊技間の時間は、上記固定待機時間と同一となっている。当該開閉実行モードでは、短時間態様でのみ大入賞口22aの開閉が行われ、その回数は5回であり、大入賞口22aの開閉の総回数は5回である。
一方、特別外れ結果Dでは、ラウンド数規定モードではなく開閉数規定モードに移行し、短時間態様による5回の大入賞口22aの開閉が行われる。また、大入賞口22aが開放状態から閉鎖状態となり、再度開放状態となるまでの時間は、上記固定待機時間と同一となっている。
ここで、明示確変大当たり結果Cにおける見た目上の開閉態様は、特別外れ結果Dを契機とした場合と同様である。一方で、開閉実行モードの契機となる明示確変大当り結果Cと特別外れ結果Dとでは、今回の遊技回における演出内容が相違している。すなわち、明示確変大当り結果Cではいずれかのリーチ表示が行われるが、特別外れ結果Dはリーチ表示が行われない。したがって、本パチンコ機10では、見た目上同様の開閉態様となる開閉実行モードが、リーチ表示が行われた遊技回においても、リーチ表示が行われなかった遊技回においても実行されるように設定されている。なお以下の説明では、明示確変大当り結果C及び特別外れ結果Dを契機として行われる開閉実行モードの態様をパターンDの開閉実行モードともいう。なお、明示確変大当り結果Cにおいては、開閉実行モード終了後のエンディング時に今回の遊技結果が明示確変大当り結果Cであったことを教示する特別エンディング演出が行われる。
さらに、特別外れ結果Dに対応する遊技回ではリーチ表示を行わないことから、各遊技回の演出において通常外れ結果との区別が付きにくいものとなっている。したがって、リーチ表示を行わない遊技回においても注目度を高めることが可能となり、また、開閉実行モードがいずれの遊技回で開始されるかが分かりづらくなっており、遊技の単調化を抑制することが可能となっている。
次に、明示確変大当り結果A及び明示確変大当り結果Bにおける大入賞口22aの開閉態様について説明する。
明示確変大当り結果A,Bは、非明示確変大当り結果A,Bと同様に、10回を上限回数としてラウンド遊技が行われるラウンド数規定モードに移行する。一方で、明示確変大当り結果Aは、1R目〜9R目は中時間態様での開放継続時間による1回の大入賞口22aの開閉が行われ、10R目は長時間態様での開放継続時間による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。明示確変大当り結果Bは、1R目〜9R目は短時間態様での開放継続時間による1回の大入賞口22aの開閉が行われ、10R目は長時間態様での開放継続時間による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。また、連続するラウンド遊技間の時間は上記固定待機時間と同一となっている。
したがって、明示確変大当り結果Aは1R目〜9R目において、パターンAの開閉実行モードの開閉態様と同様の開閉を行い、明示確変大当り結果Bは1R目〜9R目において、パターンBの開閉実行モードの開閉態様と同様の開閉を行い、それぞれの10R目においては、長時間態様で開閉が行われる。
また、明示確変大当たり結果Aとなる遊技回においては、非明示確変大当り結果A及び特別外れ結果Aにおける遊技回と同様に最長時間リーチ演出群のリーチ演出が行われる。したがって、各遊技回のリーチ演出では明示確変大当り結果A、非明示確変大当り結果A及び特別外れ結果Aのいずれに対応する遊技結果であるかを特定することができなくなっている。
さらに、明示確変大当たり結果Bとなる遊技回においては、非明示確変大当り結果B及び特別外れ結果Bにおける遊技回と同様に長時間リーチ演出群のリーチ演出が行われる。したがって、各遊技回のリーチ演出では明示確変大当り結果B、非明示確変大当り結果B及び特別外れ結果Bのいずれに対応する遊技結果であるかを特定することができなくなっている。
また、明示確変大当り結果A,Bは、開閉実行モードの開始時においては、各非明示確変大当たり結果及び特別外れ結果D以外の特別外れ結果と、図柄表示装置31には共通の図柄の組み合わせとしてリーチ外れ結果に対応した図柄の組み合わせが停止表示される。また明示確変大当り結果A,Bにおけるそれぞれの1R目〜9R目においては、パターンA又はパターンBにおける開閉実行モード中の演出が共通している。つまり、明示確変大当り結果A、非明示確変大当たり結果A及び特別外れ結果Aのいずれかが発生した場合には、少なくとも1R目〜9R目では、可変入賞装置22、電動役物24a及び図柄表示装置31の態様からはいずれの遊技結果であるかを特定することができない。また、明示確変大当り結果B、非明示確変大当たり結果B及び特別外れ結果Bのいずれかが発生した場合には、少なくとも1R目〜9R目では、可変入賞装置22、電動役物24a及び図柄表示装置31の態様からはいずれの遊技結果であるかを特定することができない。
したがって、上記各パターンの開閉実行モードの対応関係と同様に、遊技者は当否抽選モード及び当否抽選モードの移行を予測しながら遊技を行うことができる。なお、以下の説明では、明示確変大当り結果Aを契機として行われる開閉実行モードの態様をパターンEの開閉実行モードともいい、明示確変大当り結果Bを契機として行われる開閉実行モードの態様をパターンFの開閉実行モードともいう。なお、明示確変大当り結果A,Bにおける10R目には今回の開閉実行モードの契機となった遊技結果が、明示確変大当り結果A又は明示確変大当り結果Bであったことを教示する特別演出が行われる。
次に、最有利大当り結果及び通常大当り結果に対応する開閉実行モード以外の開閉実行モードと、各遊技回にて実行されるリーチ演出の表示継続時間の長さについて図21を用いて説明する。図21は図柄表示装置31の表示画面Gで表示するリーチ演出と可変入賞装置22における開閉制御とを示すタイミングチャートであり、図21(a)は最長時間リーチ演出群のリーチ演出が行われる際のそれぞれの動作を示し、図21(b)は長時間リーチ演出群のリーチ演出が行われる際のそれぞれの動作を示している。また、図21において、図21(a−1)及び図21(b−1)は表示画面Gにおけるリーチ演出を示し、図21(a−2)及び図21(b−2)は可変入賞装置22の開閉制御を示している。
まず、図21(a)に示すとおり、t1のタイミングで開始されたリーチ表示が最長時間リーチ演出群のリーチ演出である場合、t2のタイミングまでリーチ表示が継続する。t2のタイミングでリーチ表示が終了すると、開閉実行モードが開始され、可変入賞装置22は開閉制御を行う。最長時間リーチ演出群に対応する遊技結果のうち、今回の遊技結果が非明示確変大当り結果A、明示確変大当り結果A及び特別外れ結果Aのうちいずれかである場合には、可変入賞装置22は大入賞口22aを中時間態様の開閉態様で開閉するように開閉制御を開始する。中時間態様で開閉制御される場合、t3のタイミングで大入賞口22aを閉鎖する。
一方で、図21(b)に示すとおり、t4のタイミングで開始されたリーチ表示が長時間リーチ演出群のリーチ演出である場合、t5のタイミングまでリーチ表示が継続する。ここで、t4のタイミングからt5のタイミングまでの期間は、上記t1のタイミングからt2のタイミングまでの期間よりも短い。t5のタイミングでリーチ表示が終了すると、開閉実行モードが開始され、可変入賞装置22は開閉制御を行う。長時間リーチ演出群に対応する遊技結果のうち、今回の遊技結果が非明示確変大当り結果B、明示確変大当り結果B及び特別外れ結果Bのうちいずれかである場合には、可変入賞装置22は大入賞口22aを短時間態様の開閉態様で開閉するように開閉制御を開始する。短時間態様で開閉制御される場合、t6のタイミングで大入賞口22aを閉鎖する。ここで、t5のタイミングからt6のタイミングまでの期間は、上記t2のタイミングからt3のタイミングまでの期間よりも短い。
したがって、最有利大当り結果及び通常大当り結果以外の遊技回において、最長時間リーチ演出群のリーチ演出を行った場合の開閉実行モードにおける可変入賞装置22の開閉制御は、長時間リーチ演出群のリーチ演出を行った場合の開閉実行モードにおける可変入賞装置22の開閉制御よりも、その開放タイミングから閉鎖タイミングまでの期間が長くなっている。
すなわち、最長時間リーチ演出群と長時間リーチ演出群とは、可変入賞装置22における大入賞口22aの開放から閉鎖までの期間の長さによって、その後の開閉実行モードに差異が設けられている。
さらに上述の通り、可変入賞装置22における大入賞口22aの開放から閉鎖までの期間の長さと、大入賞口22aの開放回数との組み合わせによって、リーチ表示の期間が長くなればなるほど、大入賞口22aの総開放時間が長くなるように設定されている。
具体的には、最長時間リーチ演出群に対応する非明示確変大当り結果A又は特別外れ結果Aにおける開閉実行モードでは、中時間態様で10回、大入賞口22aを開閉する。この場合、大入賞口22aの総開放時間は8secである。そして、長時間リーチ演出群に対応する非明示確変大当り結果B又は特別外れ結果Bにおける開閉実行モードでは、短時間態様で10回、大入賞口22aを開閉する。この場合、大入賞口22aの総開放時間は5secである。さらに、中時間リーチ演出群に対応する非明示確変大当り結果C又は特別外れ結果Cにおける開閉実行モードでは、中時間態様で5回、大入賞口22aを開閉する。この場合、大入賞口22aの総開放時間は4secである。そして、リーチ表示を行わない特別外れ結果D及び、中時間リーチ演出群に対応する明示確変大当り結果Cにおける開閉実行モードでは、短時間態様で5回、大入賞口22aを開閉する。この場合、大入賞口22aの総開放時間は2.5secである。
従来の遊技機においては、特別遊技状態となる可能性があるリーチ演出を行う場合、リーチ演出を行わない遊技回よりも表示継続時間を長く設定し、特別遊技状態へ移行するか否かの注目度が高まる期間を長くし、遊技を多様なものとする工夫が図られている。一方で各遊技回を効率よく進行させるという観点から見ると、リーチ演出が行われると、リーチ外れ結果に対応した停止結果となる場合においても、リーチ演出を行わない遊技回よりも今回の遊技回の表示継続時間が長くなる傾向にあり、次の遊技回への進行が滞ることになる。
したがって、リーチ演出を行う遊技回の表示継続時間を長く設定することは、リーチ演出が行われている間は特別遊技状態へ移行するか否かの注目度を高めることができるが、当該リーチ演出が外れ結果となった場合、遊技者へ無駄な時間を費やしたという喪失感を与えかねない。これは、リーチ演出が長ければ長いほど、そのリーチ演出が外れた場合に与えるであろう喪失感が大きくなる傾向にある。
一方で本実施の形態によると、リーチ演出が行われる遊技回の表示継続時間が長ければ長いほど、リーチ外れ結果となった場合に移行する開閉実行モードにおける大入賞口22aの総開放時間が長く設定されている。したがって、リーチ演出を行う遊技回の表示継続時間を長くすることでリーチ演出の注目度を高める効果を奏しつつ、リーチ演出が外れてしまっても与える喪失感を軽減することができる。
ここで、パターンA、パターンB、パターンC及びパターンDの開閉実行モードが実行された場合のいずれにおいても、当否抽選モードとして高確率モードが設定されることがあるとともに、モード移行が実行されないことがある。したがって、パターンA、パターンB又はパターンCの開閉実行モードが実行された場合には、当否抽選モードが高確率モードとなることを期待しながら遊技を行うことができる。また、パターンA、パターンB又はパターンCの開閉実行モードが実行された後、高確率モードに移行したか否かを予測しながら遊技を行うことができる。
また、パターンA又はパターンBの開閉実行モードでは、大入賞口22aの1回目〜9回目の開閉態様がパターンE又はパターンFの開閉実行モードと同様の開閉態様であるため、今回契機となった遊技結果が明示確変大当り結果A又は明示確変大当り結果Bであったことを期待しながら遊技を行うことができる。
また、パターンDの開閉実行モードは、今回の遊技回における演出の内容として、リーチ表示が行われた場合と、リーチ表示が行われなかった場合と、のいずれの場合においても実行されることがある。したがって、リーチ表示が行われない遊技回の注目度も高めることが可能となっている。
最有利大当り結果及び通常大当り結果を契機として実行される開閉実行モードは、他の開閉実行モードの開閉態様と異なり、いずれのラウンドも長時間態様で大入賞口22aを開閉する。したがって、いずれのラウンドにおいても、ラウンド遊技の上限個数の遊技球が入賞する可能性が高くなっている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
主制御装置60のMPU62における当否抽選を踏まえた結果である遊技結果として、大当り当選結果以外に複数の特別外れ結果A〜Dが設定されている。大当たり当選結果となると、大入賞口22aの開閉が行われる開閉実行モードが実行される。当該開閉実行モードの終了後は、大当り抽選の抽選モードと電動役物24aによるサポートモードとの少なくとも1つが他のモードへ移行する。一方で、特別外れ結果A〜Dである場合にも、大入賞口22aの開閉が行われる開閉実行モードが実行されるが、開閉実行モードの終了後は大当り抽選の抽選モード及び電動役物24aによるサポートモードのモードは移行しない。また、各特別外れ結果A〜Dに基づいて実行される開閉実行モードにおける大入賞口22aの開閉態様は異なっている。
従来の遊技機においては、大当り当選となると開閉実行モードを実行し、開閉実行モード後には当否抽選の抽選モードやサポートモードを他のモードに移行させることで、遊技の多様化を図り単調化を抑制していた。しかしこれは、抽選モードやサポートモードを大当り当選ごとに遷移させるため、遊技機の制御における設計が複雑化するという不具合が生じていた。また遊技者目線で見ると、遊技状態の複雑化によって、遊技性を理解することが困難となるという不具合を招いていた。一方で、本パチンコ機10によると、いずれかの特別外れ結果となった場合にも開閉実行モードへ移行する。この開閉実行モードは特別外れ結果の種類によって異なる開閉態様であることから、遊技の多様化を図ることが可能である。しかも、いずれの特別外れ結果においても開閉実行モード終了後は抽選モードやサポートモードが遷移しないため、上述のような従来の不具合を解消するとともに、遊技の多様化を図り単調化を抑制することが可能となっている。
各特別外れ結果A〜Dとなることに基づいて実行される開閉実行モードの開閉態様はそれぞれパターンA〜Dで異なっている。それぞれの開閉態様は、中時間態様か短時間態様のいずれかの単位態様を、多回数開閉か少回数開閉かのいずれかの回数で開閉させることで、各開閉実行モードにおける大入賞口22aの総開放時間が相違している。これにより、各特別外れ結果A〜Dの開閉実行モードでは、それぞれ大入賞口22aへ遊技球が入賞する個数が相違している。したがって、いずれの特別外れ結果A〜Dとなるかによって、得られる出球を異ならせることが可能となり、特別外れ結果A〜Dとなることの注目度を高めることができる。
各特別外れ結果A〜Dとなることに基づいて実行されるパターンA〜Dの開閉実行モードは、各非明示確変大当り結果A〜C及び各明示確変大当り結果A〜Cとなることに基づいて実行される開閉実行モードの開閉態様と、少なくとも一部の区間が同様の開閉態様となるように設定されている。具体的には、特別外れ結果Aとなることに基づいて実行される開閉実行モードは、非明示確変大当り結果Aと同様の開閉態様であるパターンAの開閉実行モードであり、さらにパターンAの開閉実行モードは、明示確変大当り結果Aに基づいて実行されるパターンEの開閉実行モードと9回目までの大入賞口22aの開閉態様が同様である。特別外れ結果Bとなることに基づいて実行される開閉実行モードは、非明示確変大当り結果Bと同様の開閉態様であるパターンBの開閉実行モードであり、さらにパターンBの開閉実行モードは、明示確変大当り結果Bに基づいて実行されるパターンFの開閉実行モードと9回目までの大入賞口22aの開閉態様が同様である。特別外れ結果Cとなることに基づいて実行される開閉実行モードは、非明示確変大当り結果Cと同様の開閉態様であるパターンCの開閉実行モードである。特別外れ結果Dとなることに基づいて実行される開閉実行モードは、明示確変大当り結果Cと同様の開閉態様であるパターンDの開閉実行モードである。
これにより、各開閉実行モードが実行された場合、少なくとも同様の開閉態様で開閉されている区間においては、特別外れ結果に基づく開閉実行モードなのか、大当り当選結果に基づく開閉実行モードなのか、が大入賞口22aの開閉態様からでは見分けが付かない又は付きにくくなっている。したがって、各開閉実行モード終了後に、当否抽選のモード又はサポートモードが移行するか否かを予想しながら遊技を行うことができ、遊技の注目度を高めることが可能となる。
各特別外れ結果A〜Dに対応する遊技回では、表示継続時間の設定処理(図14)にて、それぞれ異なる表示継続時間が設定される。表示継続時間の設定処理では、対応する開閉実行モードにおける大入賞口22aの総開放時間が長いほど、表示継続時間を長くなるように設定する。これにより、各特別外れ結果A〜Dとなることにより得られる出球は表示継続時間が長ければ長いほど多くなる。従来では、表示継続時間が長くても大当り当選とならなければ出球は得られず、遊技者には今回の遊技回が無駄な遊技回であったと感じさせてしまう。一方、この構成によると、大当り当選でない特別外れ結果においても、表示継続時間が長いほど出球を多く得られることが期待できることから、従来のように遊技者に喪失感を与えることがない。
さらに、表示継続時間の設定処理では、最有利大当り結果及び通常大当り結果となる期待度が高いほど表示継続時間が長くなるように設定する。したがって、今回の遊技回において表示継続時間が長いほど、遊技者は、最有利大当り結果又は通常大当り結果となることを期待し遊技を行い、最有利大当り結果又は通常大当り結果とならなかった場合においても、上述の如くいずれかの特別外れ結果A〜Dとなることにより出球を得ることが期待できる。
また、いずれかの特別外れ結果A〜Cである場合、各リーチ演出群のリーチ演出を行うとともに、当該リーチ演出は外れ対応の停止結果となるような構成とした。したがって、各リーチ演出が大当り対応の停止結果となれば、最有利大当り結果又は通常大当り結果に対応する開閉実行モードへ移行し、外れ対応の停止結果となっても、上記のように期待度と表示継続時間に応じて出球が得られる構成である。これにより、最有利大当り結果及び通常大当り結果となる期待度が高い演出が外れ結果となったことよる喪失感と、外れ結果となる遊技回の表示継続時間の長さに対する虚無感と、を遊技者に与えることなく、遊技を良好なものとすることが可能となる。
特別外れ結果Dに対応する遊技回においてはリーチ表示を行わない構成とした。つまり、リーチ表示を行わない遊技回においても開閉実行モードを実行する構成であることから、遊技者はいつ開閉実行モードが開始されるか分かりにくくなる。したがって、特別外れ結果Dに対応する遊技回を意外性のあるものとすることができ、遊技を多様なものとすることが可能となる。
図柄表示装置31の表示画面Gにおける開閉実行モード中の図柄表示装置31にて実行される演出は、各特別外れ結果A〜C、非明示確変大当り結果A〜C及び明示確変大当り結果A〜Cとでそれぞれ少なくとも一部は共通の演出がなされるように設定されている。したがって、いずれの遊技結果に対応する開閉実行モードかを予測しながら遊技を行うことができる。
特に特別外れ結果Aに対応するパターンAの開閉実行モードでは、非明示確変大当り結果Aと同様の演出Aが行われ、特別外れ結果Bに対応するパターンBの開閉実行モードでは、非明示確変大当り結果Bと同様の演出Bが行われる。一方で、明示確変大当り結果A又は明示確変大当り結果Bに対応するパターンE,Fの開閉実行モードでは、演出A又は演出Bが行われるとともに最終ラウンドである10R目で特別演出が行われる。明示確変大当り結果A,Bでは、当選時のサポートモードが高頻度サポートモード及び低頻度サポートモードのいずれの場合においても、高頻度サポートモードに移行する。したがって、パターンA,Bの開閉実行モードでは、開閉実行モード中に特別演出が実行されることを期待しながら遊技を行うことができ、当該開閉実行モードの注目度を高めることが可能となっている。
また上述の如く、各開閉実行モードはいずれの遊技結果に基づく開閉実行モードであるかが特定しにくくなっている。したがって、遊技者は、いずれのタイミングで開閉実行モードが終了するかが認識しにくく、より多くの遊技球を大入賞口22aへ入球させるべく遊技球を発射し続けることが期待できる。
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、変動開始処理における表示継続時間の設定処理にかかる構成が上記第1の実施の形態と異なっている。そこで、以下に本実施の形態における構成について説明する。
本実施の形態では、変動開始処理における表示継続時間の設定処理にかかる構成が上記第1の実施の形態と異なっている。そこで、以下に本実施の形態における構成について説明する。
上記第1の実施の形態では、変動開始処理において、メイン表示部33での変動表示における表示継続時間と、図柄表示装置31における表示画面Gでの変動表示における表示継続時間と、を同じ表示継続時間の設定処理で行う構成としたが、本実施の形態では、それぞれ別々に表示継続時間の設定処理を行う構成とする。そこで、本実施の形態における変動開始処理の構成を、図22(a)を用いて説明する。図22(a)は本実施の形態における、変動開始処理の一部を示すフローチャートである。
本実施の形態における変動開始処理では、上記第1の実施の形態における変動開始処理(図12)と同様に、ステップS401における当否判定処理から、ステップS405、ステップS409及びステップS410にかかる各遊技結果に対応した停止結果設定処理及びフラグセット処理を行う。
ステップS405、ステップS409又はステップS410の処理を実行した後は、図22(a)に示す、ステップS1101にて、今回の遊技結果が各非明示確変大当り結果A〜C、各明示確変大当り結果A〜C及び各特別外れ結果A〜Cのうちいずれかであるか否かを判定する。ステップS1101にて肯定判定した場合、ステップS1102にてメイン表示部33での変動表示における表示継続時間を設定すべく、特図用表示継続時間の設定処理を行う。
かかる処理では、ROM93に記憶されているリーチ発生用表示継続時間テーブル(図13)を参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した表示継続時間情報を取得し、その表示継続時間情報をRAM94の各種カウンタエリア94bに設けられた表示継続時間カウンタCTにセットする。すなわち、メイン表示部33での変動表示においては、それぞれの遊技結果に対応する表示継続時間は設定されておらず、共通のリーチ発生用表示継続時間テーブルを参照して表示継続時間情報を取得するように設定されている。
次に、ステップS1103にて、図柄表示装置31における表示画面Gでの変動表示における表示継続時間を設定すべく、装飾用表示継続時間の設定処理を行う。かかる処理では、ステップS1102で決定したメイン表示部33での変動表示における表示継続時間と、今回の遊技結果の内容と、から表示画面Gでの変動表示における表示継続時間を決定する。
具体的には、非明示確変大当り結果A、明示確変大当り結果A又は特別外れ結果Aである場合には、上記ステップS1102で決定したメイン表示部33での表示継続時間に16.4secを加算した時間を表示画面Gでの表示継続時間と設定する。また、非明示確変大当り結果B、明示確変大当り結果B又は特別外れ結果Bである場合には、上記ステップS1102で決定したメイン表示部33での表示継続時間に14.6secを加算した時間を表示画面Gでの表示継続時間と設定する。さらに、非明示確変大当り結果C又は特別外れ結果Cである場合には、上記ステップS1102で決定したメイン表示部33での表示継続時間に9secを減じた時間を表示画面Gでの表示継続時間と設定する。そして、明示確変大当り結果Cである場合には、上記ステップS1102で決定したメイン表示部33での表示継続時間に8secを加算した時間を表示画面Gでの表示継続時間と設定する。
ステップS1103の処理を実行した後は、ステップS1104にて変動用コマンド及び種別コマンドを設定し、ステップS1105にて変動表示を開始する。
一方で、ステップS1101にて否定判定した場合、すなわち、各非明示確変大当り結果A〜C、各明示確変大当り結果A〜C及び各特別外れ結果A〜Cのうちいずれにも該当しない場合は、ステップS1106にて兼用の表示継続時間の設定処理を実行する。かかる処理では、RAM94の抽選カウンタ用バッファにおける変動種別カウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCSの値を取得する。また、今回の遊技回においてリーチ表示が発生するか否かを判定する。具体的には、最有利大当り結果又は通常大当り結果である場合には、リーチ表示を行い、ROM93に記憶されているリーチ発生用表示継続時間テーブル(図13)を参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した表示継続時間情報を取得し、その表示継続時間情報をRAM94の各種カウンタエリア94bに設けられた表示継続時間カウンタCTにセットする。また、特別外れ結果Dでなく、実行エリアAEに格納されているリーチ乱数カウンタC3に係る数値情報がリーチ発生に対応した数値情報である場合には、リーチ表示が発生すると判定する。
一方、特別外れ結果Dである場合、又はリーチ表示が発生しないと判定した場合には、ROM93に記憶されているリーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した表示継続時間情報を取得し、その表示継続時間情報を上記表示継続時間カウンタにセットする。ちなみに、リーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照して取得され得る表示継続時間は、上記第1の実施の形態と同様に、リーチ発生用表示継続時間テーブルを参照して取得され得る表示継続時間と異なり、始動保留記憶数NAの数によって、サポートモードによって、異なっている。
ステップS1106の処理を実行した後は、ステップS1104及びステップS1105と同様に、ステップS1107にて変動用コマンド及び種別コマンドを設定し、ステップS1108にて変動表示を開始する。
したがって、本実施の形態における変動開始処理においては、各非明示確変大当り結果A〜C、各明示確変大当り結果A〜C及び各特別外れ結果A〜Cのうちいずれかの遊技結果である場合は、メイン表示部33での変動表示よりも図柄表示装置31における表示画面Gでの変動表示のほうが、長く変動表示を行うように設定する。
次に、本実施の形態における各変動表示と大入賞口22aとの開閉タイミングについて、図22(b)のタイミングチャートを用いて説明する。図22(b−1)はメイン表示部33における変動表示を示し、図22(b−2)は図柄表示装置31における表示画面Gでの変動表示を示し、図22(b−3)は、大入賞口22aの開閉動作を示している。
いずれかの作動口23,24に遊技球が入賞したことに基づいて、t1のタイミングでメイン表示部33における変動表示と、図柄表示装置31における表示画面Gでの変動表示が開始される。ここで、今回の遊技結果が通常外れ結果である場合には、リーチ表示の有無にかかわらず、メイン表示部33における変動表示と、表示画面Gにおける変動表示とは同時又は略同時に終了し、大入賞口22aの開放は行われない。一方で、今回の遊技結果が最有利大当り結果、通常大当り結果及び特別外れ結果Dのうちいずれかである場合には、t2のタイミングで、メイン表示部33における変動表示、及び表示画面Gにおける変動表示の終了と同時又は略同時若しくはそれに続き、最有利大当り結果及び通常大当り結果に対応する開閉実行モード又はパターンDの開閉実行モードが開始され大入賞口22aの開閉が開始される。
また、t3のタイミングで開始した遊技回の遊技結果が、非明示確変大当り結果A,B、明示確変大当り結果A,B及び特別外れ結果A,Bのいずれかである場合には、t4のタイミングでメイン表示部33における変動表示の終了と同時又は略同時若しくはそれに続き、いずれかのパターンの開閉実行モードが開始され大入賞口22aの開閉が開始される。ここで、t4のタイミングでは、表示画面Gにおける変動表示は終了していない。その後、t5のタイミングで表示画面Gにおける変動表示が終了する。そして、各開閉実行モードに対応した演出が、表示画面Gにて行われる。
これらの遊技結果に対応するパターンA,B,E,Fの開閉実行モードにおいては、大入賞口22aの10回目の開放が上記t5のタイミングで行うように、装飾用変動表示継続時間の設定処理(図22(a)におけるステップS1103)では表示画面Gにおける変動時間を調整している。
具体的には、パターンA又はパターンEにおける開閉実行モードに対応する非明示確変大当り結果A、明示確変大当り結果A又は特別外れ結果Aの遊技回においては、メイン表示部33の変動表示が終了してから、当該開放実行モードにおけるオープニングの待機時間と1回目から9回目までの大入賞口22aの総開放時間及び総開放待機時間との総和の期間の長さに対応する16.4secが経過したタイミングで大入賞口22aの10回目の開放を行うように設定されている。
またパターンB又はパターンFにおける開閉実行モードに対応する非明示確変大当り結果B、明示確変大当り結果B又は特別外れ結果Bの遊技回においては、メイン表示部33の変動表示が終了してから、当該開放実行モードにおけるオープニングの待機時間と1回目から9回目までの大入賞口22aの総開放時間及び総開放待機時間との総和の期間の長さに対応する14.6secが経過したタイミングで大入賞口22aの10回目の開放を行うように設定されている。
したがって、明示確変大当り結果A又は明示確変大当り結果Bに対応するパターンE,Fの開閉実行モードにおける、10R目の教示演出がt5のタイミングで開始されるように設定されている。
また、パターンA,E及びパターンB,Fの開閉実行モードでの1回目から9回目までの開閉態様はそれぞれ、短時間態様と中時間態様とで開放時間が異なっている。したがって、t5のタイミングから逆算すると、開閉実行モードを開始するタイミングであるt4のタイミングが、パターンA,Eの開閉実行モードの場合は、表示画面Gでの変動表示が終了するt5のタイミングから16.4sec前がt4のタイミングとなり、パターンB,Fの開閉実行モードの場合は、表示画面Gでの変動表示が終了するt5のタイミングから14.6sec前がt4のタイミングとなり、相違している。
また、t6のタイミングで開始した遊技回の遊技結果が、非明示確変大当り結果C、明示確変大当り結果C及び特別外れ結果Cのいずれかである場合には、t7のタイミングでメイン表示部33における変動表示の終了と同時又は略同時若しくはそれに続き、いずれかのパターンの開閉実行モードが開始され大入賞口22aの開閉が開始される。ここで、t7のタイミングでは、表示画面Gにおける変動表示は終了していない。その後、t8のタイミングで表示画面Gにおける変動表示が終了する。そして、各開閉実行モードに対応した演出が、表示画面Gにて行われる。
これらの遊技結果に対応するパターンC,Dの開閉実行モードにおいて、大入賞口22aの5回目の閉鎖が、上記t8のタイミングで行うように、装飾用変動表示継続時間の設定処理(図22(a)におけるステップS1103)では表示画面Gにおける変動時間を調整している。
具体的には、パターンCにおける開閉実行モードに対応する非明示確変大当り結果C又は特別外れ結果Cの遊技回においては、メイン表示部33の変動表示が終了してから、当該開放実行モードにおけるオープニングの待機時間と1回目から5回目までの大入賞口22aの総開放時間及び総開放待機時間との総和の期間の長さに対応する9secが経過したタイミングで大入賞口22aの5回目の閉鎖を行うように設定されている。
またパターンDにおける開閉実行モードに対応する明示確変大当り結果Cの遊技回においては、メイン表示部33の変動表示が終了してから、当該開放実行モードにおけるオープニングの待機時間と1回目から5回目までの大入賞口22aの総開放時間及び総開放待機時間との総和の期間の長さに対応する8secが経過したタイミングで大入賞口22aの5回目の閉鎖を行うように設定されている。
したがって、パターンDの開閉実行モードの契機となった遊技結果が、明示確変大当り結果Cであった場合の特別エンディング演出が、t8のタイミングで開始されるように設定されている。
また、パターンC及びパターンDの開閉実行モードでの開閉態様はそれぞれ、短時間態様と中時間態様とで開放時間が異なっている。したがって、t8のタイミングから逆算すると、開閉実行モードを開始するタイミングであるt7のタイミングが、パターンCの開閉実行モードの場合は、表示画面Gでの変動表示が終了するt8のタイミングから9sec前がt7のタイミングとなり、パターンDの開閉実行モードの場合は、表示画面Gでの変動表示が終了するt8のタイミングから8sec前がt7のタイミングとなり、相違している。
なお、各開閉実行モードの各時点のタイミングはこれらに限定されず、少なくとも各開閉実行モードの開始タイミングが、メイン表示部33での変動表示の終了と同時又は略同時以降であって、表示画面Gでの変動表示の終了と同時又は略同時以前であればよい。
以上詳述した本実施の形態によれば、上記第1の実施の形態の効果に加えて、以下の優れた効果を奏する。
本実施の形態においては、各非明示確変大当り結果A〜C、各明示確変大当り結果A〜C及び各特別外れ結果A〜Cのうちいずれかの遊技結果である場合は、図柄表示装置31における表示画面Gの変動表示が終了する前に、各遊技結果に対応する開閉実行モードを開始する構成とした。したがって、各遊技回において各開閉実行モードがどのタイミングで開始されるかが上記第1の実施の形態よりもさらに分からない又は分かりにくくなっており、遊技者は、開閉実行モードが開始された場合に大入賞口22aに遊技球を入賞させるべく、予め遊技球を発射させておく必要が生じる。したがって、リーチ表示を行っている間にも、遊技者は遊技球を発射し続けると期待できる。
一方で、最有利大当り結果及び通常大当り結果となる場合は、図柄表示装置31における表示画面Gの変動表示の終了と同時又は略同時若しくはそれに続き開閉実行モードを開始する構成としている。したがって、上記のように表示画面Gでのリーチ表示が行われている途中で開閉実行モードを開始する場合もあれば、表示画面Gでの変動表示、すなわちリーチ表示が終了してから開閉実行モードを開始する場合もあり、開閉実行モードの開始タイミングがより分からない又は分かりにくくなり、上記の効果をさらに奏することが可能となっている。
しかも、メイン表示部33は図柄表示装置31の表示画面Gに比べて表示範囲が狭く、遊技者は表示画面Gでの変動表示に注目することが期待される。これは、上記の効果を向上するための工夫でもある。
ここで、表示画面Gの変動表示の終了前に、今回の遊技結果が開閉実行モードに移行する遊技結果であることが判別できることから、リーチ表示の注目度が低下することも考えられる。しかし、パターンE,Fの開閉実行モードにおいて、明示確変大当り結果A又は明示確変大当り結果Bであったことを教示する教示演出と、パターンDの開閉実行モードが明示確変大当り結果Cを契機に実行された場合における特別エンディング演出と、がいずれも表示画面Gにおける変動表示の終了と同時又は略同時若しくはそれに続いて行うように設定されている。これにより、リーチ表示の注目度を低下することなく、逆に、リーチ表示の演出途中において、大入賞口22aが開放した時点でいずれかの大当り結果又は特別外れ結果D以外の各特別外れ結果であることが確定する、という演出を行うことが可能となり、各大当たり結果の注目度とともに各特別外れ結果の注目度を高めることができる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、各非明示確変大当り結果、各明示確変大当り結果及び各特別外れ結果における開閉実行モードにかかる構成が上記第1,第2の実施の形態と異なっている。そこで、以下に本実施の形態における構成について説明する。
本実施の形態では、各非明示確変大当り結果、各明示確変大当り結果及び各特別外れ結果における開閉実行モードにかかる構成が上記第1,第2の実施の形態と異なっている。そこで、以下に本実施の形態における構成について説明する。
図23(a)は本実施の形態における遊技盤20の正面図である。
本実施の形態における遊技盤20には、上記第1,第2の実施の形態における可変入賞装置22とは別途、第2可変入賞装置29が設けられている。なお、本実施の形態における可変入賞装置22を第2可変入賞装置29と区別するため、以下の説明においては第1可変入賞装置22という。
第2可変入賞装置29は、各作動口23,24よりも上方であり、可変表示ユニット26の左方に設けられている。また第2可変入賞装置29は、第1可変入賞装置22と同様の構成となっており、遊技盤20の背面側へと通じる第2大入賞口29aを備えているとともに、当該第2大入賞口29aを開閉する第2開閉扉29bを備えている。第2開閉扉29bは第2可変入賞装置29として一体的に設けられた第2可変入賞駆動部29cに連結されており、当該第2可変入賞駆動部29cにより駆動されて、閉鎖状態及び開放状態のいずれかに配置される。具体的には、通常は遊技球が入賞できない閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モードへの移行に当選した場合に遊技球が入賞しやすい開放状態に切り換えられるようになっている。
上記構成により、第2可変入賞装置29が上作動口23及び下作動口24よりも遊技球の流下における上流側に配置されていることから、各作動口23,24が第2可変入賞装置29へ遊技球が入賞することに対する妨げとならないようになっている。
なお、第2可変入賞装置29の配置位置は上記に限定されず、各作動口23,24よりも上方に配置されていれば、可変表示ユニット26の上方または右方に配置されていてもよい。
次に本実施の形態における大入賞口開閉処理について図23を用いて説明する。図23(b)は本実施の形態における大入賞口開閉処理(図16)の一部を示すフローチャートである。
本実施の形態においては、まず、上記第1〜第3の実施の形態における大入賞口開閉処理(図16)と同様にステップS701における大入賞口が開放中であるかを判定する。かかる処理では、第1可変入賞装置22における大入賞口22a(以下、第1大入賞口22aという)と、第2可変入賞装置29における第2大入賞口29aと、の、いずれかが開放している場合には肯定判定をし、いずれもが閉鎖している場合には否定判定をする。否定判定をした場合には、上記第1の実施の形態で説明したとおり、続くステップS702、ステップS703の処理を実行する。その後、図23(b)に示す、ステップS1201に進む。
ステップS1201では、今回開閉実行モードに移行した契機となった遊技結果が、最有利大当り結果又は通常大当り結果であるかを判定する。最有利大当り結果又は通常大当り結果である場合には、続くステップS1202にてタイマカウンタTに「15000」をセットし、続くステップS1203にて第1大入賞口22aを開放する開放実行処理を行う。
ステップS1201にて否定判定をした場合、ステップS1204にて第2大入賞口29aの開放処理を実行する。かかる処理は、上記第1の実施の形態における大入賞口開放処理(図17)と同様の処理である。ただし、本実施の形態においては、図17のステップS807における開放実行処理で、第2大入賞口29aが開放状態となるように第2可変入賞駆動部29cを駆動制御し、第2大入賞口29aを開放する。
ステップS1203又はステップS1204の処理を実行した後は、ステップS1205にて開放コマンドを設定し、大入賞口開閉処理を終了する。
一方で、図17のステップS701にて肯定判定をした場合、すなわち、いずれかの大入賞口22a,29aが開放中であると判定した場合、ステップS706以降の処理を実行する。なお、ステップS706以降の処理は、上記第1の実施の形態とほぼ同様であるため、説明は省略する。ただし、ステップS707及びステップS722における閉鎖実行処理においては、ステップS701にて開放中と判定した側の大入賞口を閉鎖する。
上記構成により、今回開閉実行モードに移行した契機となった遊技結果が、各非明示確変大当り結果、各明示確変大当り結果、又は各特別外れ結果である場合には、それぞれ、第2大入賞口29aが上述のパターンA〜Fの開閉実行モードにおける開閉態様で開閉する。
以上詳述した本実施の形態によれば、上記第1,第2の実施の形態の効果に加えて、以下の優れた効果を奏する。
いずれかの非明示確変大当り結果、いずれかの明示確変大当り結果、又はいずれかの特別外れ結果を契機とする開閉実行モードにおいては、第2可変入賞装置29における第2大入賞口29aが開閉する。第2可変入賞装置29は各作動口23,24よりも遊技球の流下における上流側に配置されている。したがって、各作動口23,24が第2可変入賞装置29へ遊技球が入賞することに対する妨げとならないようになっている。これにより、当該開閉実行モードにおいて第2大入賞口29aへの入賞機会の損失を防ぐことが可能となっている。
<他の実施形態>
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を単独で上記実施形態の構成に適用してもよく、所定の組み合わせで上記実施形態の構成に適用してもよい。
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を単独で上記実施形態の構成に適用してもよく、所定の組み合わせで上記実施形態の構成に適用してもよい。
(1)非明示確変大当り結果A及び特別外れ結果Aに対応した開閉実行モードにおける大入賞口22aの開閉態様が、それぞれ全体的に相違している構成としてもよい。また、非明示確変大当り結果B及び特別外れ結果Bに対応した開閉実行モードにおける大入賞口22aの開閉態様が、それぞれ全体的に相違している構成としてもよい。さらに、非明示確変大当り結果C及び特別外れ結果Cに対応した開閉実行モードにおける大入賞口22aの開閉態様が、それぞれ全体的に相違している構成としてもよい。そして、明示確変大当り結果C及び特別外れ結果Dに対応した開閉実行モードにおける大入賞口22aの開閉態様が、それぞれ全体的に相違している構成としてもよい。これらの場合、各特別外れ結果に対応した開閉実行モードを、いずれかの大当り結果に対応した開閉実行モードにおける大入賞口22aの開閉態様と同様としたことによる効果を奏することはできないが、開閉実行モードの開閉態様からその後の内容を遊技者に予測させることは可能である。
(2)複数の大当り結果が設定された構成としたが、特別外れ結果が複数設定されたことによる効果を奏するためには、大当り結果は少なくとも1つ設定されていればよい。
(3)遊技回がいずれかの特別外れ結果であった場合は、開閉実行モードへ移行する構成としたが、これに代えて、電動役物24aによるサポートモードのモードが移行する構成としてもよい。すなわち、いずれかの特別外れ結果であった遊技回が、低頻度サポートモードに滞在していた場合には高頻度サポートモードへ移行し、特別外れ結果の種類によって電動役物24aのサポート回数が相違する構成としてもよい。またこの場合、いずれかの特別外れ結果であった遊技回が、リミットなしの高頻度サポートに滞在していた場合にはモード移行せず、いずれかの特別外れ結果であった遊技回が、回数限定の高頻度サポートモードに滞在していた場合には、特別外れ結果の種類に応じてサポート回数が加算される構成とするとよい。この場合においても、特別外れ結果である場合にはリーチ外れに対応するリーチ演出が行われる構成であることで、期待度の高いリーチ演出が外れてしまった場合に与える喪失感を軽減できる。また、各遊技回の表示継続時間の長さから生じる虚無感も軽減することができる。したがって、これらの不具合を解消するとともに、それぞれの特別外れ結果に対応した異なるサポート回数の高頻度サポートモードへ移行するため、それぞれの特別外れ結果の注目度を高め、通常遊技の単調化を抑制することは可能である。
なおこの構成において、サポートモードの移行態様は上記に限定されず、いずれかの特別外れ結果であった遊技回が、高頻度サポートモードに滞在していた場合には低頻度サポートモードへ移行する構成としてもよく、高頻度サポートモードに滞在していた場合に低頻度サポートモードへ移行する特別外れ結果と高頻度サポートモードに滞在していた場合にモード移行しない特別外れ結果とが設定されている構成としてもよい。また、回数限定のサポートモードに滞在していた場合に、予め定められたサポート回数を減ずる特別外れ結果が設定されている構成としてもよい。これらの形態においても、特別外れ結果の種類に応じて遊技の状態が変化し、通常遊技の単調化を抑制することが可能である。
(4)遊技回がいずれかの特別外れ結果であった場合は、開閉実行モードへ移行する構成としたが、これに代えて、大当り抽選における抽選モードのモードが移行する構成としてもよい。すなわち、いずれかの特別外れ結果であった遊技回が、低確率モードに滞在していた場合には高確率モードへ移行し、特別外れ結果の種類によって高確率モードが継続する遊技回の回数が相違する構成としてもよい。またこの場合、いずれかの特別外れ結果であった遊技回が、高確率モードに滞在していた場合にはモード移行せず、既にいずれかの特別外れ結果により回数が指定された高確率モードに移行していた場合は特別外れ結果の種類に応じて高確率モードの遊技回の回数が加算される構成とするとよい。この場合においても、特別外れ結果である場合にはリーチ外れに対応するリーチ演出が行われる構成であることで、期待度の高いリーチ演出が外れてしまった場合に与える喪失感を軽減できる。また、各遊技回の表示継続時間の長さから生じる虚無感も軽減することができる。したがって、これらの不具合を解消するとともに、それぞれの特別外れ結果に対応した異なる遊技回の回数の高確率モードへ移行するため、それぞれの特別外れ結果の注目度を高め、通常遊技の単調化を抑制することは可能である。
なおこの構成において、抽選モードの移行態様は上記に限定されず、いずれかの特別外れ結果であった遊技回が、高確率モードに滞在していた場合には低確率へ移行する構成としてもよく、高確率モードに滞在していた場合に低確率モードへ移行する特別外れ結果と高確率モードに滞在していた場合にモード移行しない特別外れ結果とが設定されている構成としてもよい。また、既にいずれかの特別外れ結果により回数が指定された高確率モードに移行していた場合に、予め定められた遊技回の回数を減ずる特別外れ結果が設定されている構成としてもよい。さらに、大当り抽選における確率モードを高確率モード及び低確率モード以外にも他のモード(例えば、高確率モードよりも大当り当選となる大当り乱数カウンタC1の値の個数が多く設定された超高確率モードや、低確率モードよりも大当り当選となる大当り乱数カウンタC1の値の個数が少なく設定された超低確率モード等)を設け、特別外れ結果の種類に応じてそれぞれのモード間の移行が行われる構成としてもよい。これらの形態においても、特別外れ結果の種類に応じて遊技の状態が変化し、通常遊技の単調化を抑制することが可能である。
(5)特別外れ結果Dに対応する遊技回においてはリーチ表示を行わない構成としたが、リーチ表示を行う構成としてもよい。本形態においては、特別外れ結果Dに対応する遊技回においては短時間リーチ演出群に対応するリーチ表示が行われる構成とするとよい。この場合、リーチ表示が行われない遊技回ではいずれの開閉実行モードにも移行しないことになるが、リーチ表示が行われる遊技回においては、全ての種類のリーチ演出群に対応する表示継続時間で開閉実行モードへ移行する可能性が生じるため、リーチ表示の注目度を高めることが可能となる。
(6)リーチ表示を行う遊技回において、遊技回の開始からリーチ表示の開始までの期間の長さは一定とする構成としたが、これに限定されず、各リーチ演出群において少なくともリーチ表示の開始から終了までの期間の長さが相違する構成であれば良い。
(7)特別外れ結果である遊技回においては可変入賞装置22の大入賞口22aが開閉する開閉実行モードへ移行する構成としたが、他の入球部が入賞しやすい状態に変位する構成としてもよい。例えば、第3の実施の形態における第2可変入賞装置29を、設定された特別外れ結果の数に応じて複数個設け、特別外れ結果の種類に応じて異なる可変入賞装置が開放実行モードへ移行する構成としてもよい。また、下作動口24における電動役物24aが、特別外れ結果の種類に応じて、異なる時間サポート状態へ遷移する構成としてもよい。
(8)上記第2の実施の形態において、表示画面Gでの変動表示中に開閉実行モードへ移行する構成としたが、表示画面Gでの変動表示の開始とともに開閉実行モードへ移行する構成としてもよい。この場合、メイン表示部33は変動表示せず各遊技回の開始とともに遊技結果を表示し、開閉実行モードに移行する遊技結果である場合には、開閉実行モードを実行することになる。したがって、各遊技回における注目度が低下することも考えられるが、各開閉実行モードの開閉態様が異なることから、注目度の低下を抑制することが可能である。
(9)当否抽選の結果として、各大当り結果、各特別外れ結果及び通常外れ結果が設定された構成としたが、各大当り結果及び各特別外れ結果のみ設定された構成としてもよい。本形態においては、各大当り結果以外の遊技結果は、各特別外れ結果となり、全ての遊技回において各特別外れ結果に基づく開閉実行モードが実行される。また、通常外れ結果となる確率を特別外れ結果となる確率よりも低く設定し、ほぼ全ての遊技回において開閉実行モードを実行する構成としてもよい。これらの構成の場合、各特別外れ結果は、リーチ表示が行われる遊技回における特別外れ結果と、リーチ表示が行われない遊技回における特別外れ結果と、を設定し、リーチ表示が行われない遊技回における特別外れ結果に基づく開閉実行モードを、リーチ表示が行われる遊技回における特別外れ結果に基づく開閉実行モードよりも、大入賞口22aの開放時間が短く又は開閉回数が少なくなるように設定するとよい。リーチ表示が行われる遊技回においては、上述の如く開閉実行モードの開始タイミングが分からなく又は分かりにくくなっており、予め遊技球を発射させておく必要が生じるため、遊技者がリーチ表示中も遊技球を発射することが期待できる。また本形態によると、全ての遊技回においていずれかの開閉実行モードが実行されることから、各作動口23,24への入賞回数と同じ回数の開閉実行モードが実行されることから、各作動口23,24へ遊技球を入賞させるべく遊技球を発射させることによる遊技球の総発射数の増加が見込める。
(10)各特別外れ結果において開閉数規定モードの開閉実行モードが実行される構成に代えて、ラウンド数規定モードの開閉実行モードが実行される構成としてもよい。この場合、各特別外れ結果に対応したラウンド数規定モードにて実行されるラウンド遊技の上限回数が他のラウンド数規定モードと同一である構成としてもよい。
(11)可変入賞装置22(第1可変入賞装置22)及び第2可変入賞装置29は、遊技球の入賞が不可である閉鎖状態と、遊技球の入賞が可能である開放状態とに切り換え可能な構成に代えて、遊技球の入賞は可能であるが遊技領域を流下する遊技球の入賞確率が極端に低い状態と、当該状態に比べて遊技球の入賞確率が飛躍的に高い状態とに切り換え可能な構成としてもよい。また、可変入賞装置22(第1可変入賞装置22)及び第2可変入賞装置29は、遊技球の入賞は可能であって第1の確率で遊技球の入賞の発生が期待される状態と、当該状態よりも遊技球の入賞の発生が期待される確率が高い第2の確率で遊技球の入賞の発生が期待される状態とに切り換え可能な構成としてもよい。
また、上記各状態の切り換えが、開閉扉22bの動作を通じて行われるのではなく、可変入賞装置22(第1可変入賞装置22)及び第2可変入賞装置29自身が変位することを通じて行われる構成としてもよい。
(12)各パターンの開閉実行モードにおける大入賞口22aの開閉回数、上限個数、開放態様の設定パターンは、上記第1〜第3の実施の形態におけるものに限定されることはなく、上記第1〜第3の実施の形態にて個別に説明した作用効果の少なくともいずれかを奏することができるのであれば、任意である。
また、短時間態様及び中時間態様による開放態様は、実質的に可変入賞装置22への入賞が発生し得る態様に限定されず、例えば、開放継続時間を遊技球の発射周期よりも短くすることで実質的に可変入賞装置22への入賞が発生しない態様としてもよい。
さらに、短時間態様及び中時間態様による開放態様や、少回数開閉及び多回数開閉の開閉回数は、上記第1〜第3の実施の形態におけるものに限定されることはなく、少なくとも特別外れ結果に基づく各開閉実行モードにおいて大入賞口22aの開閉制御の態様がそれぞれ異なっている構成であればよい。例えば、同じ開閉回数でも、各特別外れ結果によって開放態様が相違する構成としてもよく、同じ開放態様でも、各特別外れ結果によって開閉回数が相違する構成としてもよい。
また、開閉実行モードにおける大入賞口2aの開閉回数は1回でもよく、少なくとも、特別外れ結果に基づく開閉実行モードが、いずれかの大当り結果に基づく開閉実行モードよりも有利とならなければよい。
(13)開放継続時間を相違させることで大入賞口22aの開放態様を複数種類設定する構成に加えて又は代えて、半開きや全開きといった大入賞口22aの開放度合いを相違させることで大入賞口22aの開放態様を複数種類設定する構成としてもよい。
(14)大当たり乱数カウンタC1を用いて特別外れ結果の発生の有無を抽選する構成に代えて、変動種別カウンタCSの値を用いて特別外れ結果の発生の有無を抽選する構成としてもよい。この場合、変動種別カウンタCSの値によって各特別外れ結果の種別を決定する構成としてもよい。さらに変動種別カウンタCSの値を用いて特別外れ結果の発生を抽選するとともに表示継続時間を決定し、決定した表示継続時間の長さに応じて各特別外れ結果の種別を決定する構成としてもよい。また、特別外れ結果専用のカウンタを別途設けて、当該カウンタを用いて各特別外れ結果の発生の有無を決定する構成としてもよい。この場合、特別外れ結果専用の種別カウンタを別途設けて、当該カウンタを用いて各特別外れ結果の種類を決定する構成としてもよい。これらの構成の場合、各特別外れ結果の発生の有無の抽選を、大当り乱数カウンタC1を用いて行わないため、各大当たり結果の抽選と各特別外れ結果の抽選とが別々の数値情報群をもとに行われることになる。したがって、不正目的で複数の数値情報群を取得する行為を困難とし、この行為を抑制することが可能となる。
また、上記実施形態では低確率モードに比べて高確率モードでは、いずれかの特別外れ結果となる確率が低い構成としたが、これに代えて、両モードにおいていずれかの特別外れ結果となる確率が同一又は略同一である構成としてもよく、高確率モードの方がいずれかの特別外れ結果となる確率が高い構成としてもよく、高確率モードではいずれの特別外れ結果も発生しない構成としてもよい。
(15)上作動口23への入賞に係る保留情報と下作動口24への入賞に係る保留情報とが区別して記憶されるとともに、下作動口24への入賞に係る保留情報が優先して消化される構成を適用してもよく、これとは逆に上作動口23への入賞に係る保留情報が優先して消化される構成を適用してもよい。
また、上記構成において、複数の作動口が上下に並設されているのではなく、上作動口23に対応した第1作動口と、下作動口24に対応した第2作動口とが左右に並設された構成としてもよく、これら両作動口が斜めに並設された構成としてもよい。さらにまた、発射ハンドル51の操作態様に応じて、第1作動口への入賞のみ又は第2作動口への入賞のみを狙えるように、両作動口を離間して配置する構成としてもよい。
また、上記構成において、メイン表示部33に、上作動口23への入賞に基づき取得された保留情報の当否判定の結果を表示する第1表示領域と、下作動口24への入賞に基づき取得された保留情報の当否判定の結果を表示する第2表示領域とを設けてもよい。この場合、上作動口23への入賞に基づき取得された保留情報が当否判定の対象となることに先立って又は当否判定の対象となったことに基づいて、第1表示領域において絵柄の変動表示が開始されるとともに当該当否判定に対応した停止結果を表示し係る1遊技回の変動表示が終了される。また、下作動口24への入賞に基づき取得された保留情報が当否判定の対象となることに先立って又は当否判定の対象となったことに基づいて、第2表示領域において絵柄の変動表示が開始されるとともに当該当否判定に対応した停止結果を表示し係る1遊技回の変動表示が終了される。
(16)上作動口23への入賞に係る保留情報が当否判定の対象となった場合と、下作動口24への入賞に係る保留情報が当否判定の対象となった場合とで、遊技者が得られる利益が異なる構成としてもよい。また、上記実施形態のように作動口を複数設ける構成においては、作動口の数は2個に限定されることはなく、3個以上であってもよい。また、作動口が1個のみ設けられた構成としてもよい。
(17)主制御装置60から出力されるコマンドに基づいて、音声発光制御装置90により表示制御装置100が制御される構成に代えて、主制御装置60から出力されるコマンドに基づいて、表示制御装置100が音声発光制御装置90を制御する構成としてもよい。また、音声発光制御装置90と表示制御装置100とが別々に設けられた構成に代えて、両制御装置が一の制御装置として設けられた構成としてもよく、それら両制御装置のうち一方の機能が主制御装置60に集約されていてもよく、それら両制御装置の両機能が主制御装置60に集約されていてもよい。また、主制御装置60から音声発光制御装置90に出力されるコマンドの構成や、音声発光制御装置90から表示制御装置100に出力されるコマンドの構成も任意である。
(18)遊技回用の演出が実行される装置は、図柄表示装置31に限定されることはなく、可動式に設けられた装飾部材が動作することで遊技回用の演出が実行される構成としてもよく、所定の発光部を点灯させることで遊技回用の演出が実行される構成としてもよく、上記各態様の全部又は一部の組み合わせによって遊技回用の演出が実行される構成としてもよい。
(19)上記実施形態では、主制御装置60において当否判定が行われたことに基づいてメイン表示部33における一の遊技回が開始される構成としたが、これに限定されることはなく、主制御装置60において当否判定が行われる条件が成立した場合に実際に当否判定が行われるタイミングよりも前のタイミングで上記遊技回が開始され、その後に当否判定が行われたことに基づいてその遊技回におけるその後の表示態様、表示継続時間及び停止結果が決定される構成としてもよい。この場合、主制御装置60では遊技回の開始タイミングとなった場合に、先ず変動用コマンドを送信し、その後に当否判定、表示継続時間の決定及び種別判定を行った場合に、時間コマンド及び種別コマンドを送信する構成としてもよく、これら時間コマンド及び種別コマンドの送信タイミングもずれている構成としてもよい。
(20)上記実施形態では、メイン表示部33において各遊技結果に対応した停止結果が表示される構成としたが、これに代えて、メイン表示部33を不具備としてもよく、いずれの遊技結果であってもメイン表示部33において共通の停止結果が表示される構成としてもよく、メイン表示部33において停止結果がランダムに表示されることで、結果的にメイン表示部33の表示からはいずれの遊技結果であるかを識別できない構成としてもよい。
(21)パチンコ機10に設けられた外部出力手段(例えば、外部出力端子)から遊技結果の内容や開閉実行モードの種類の内容が遊技ホール側の管理装置に出力される構成としてもよい。この場合、遊技結果の内容や開閉実行モードの内容をパチンコ機10自身からは明確に把握できないとしても、遊技ホールの管理者などは上記管理装置によって内容を明確に把握することができる。
(22)表示画面Gにおいて、遊技回用の演出を行うために変動表示される図柄(具体的には、図柄列Z1〜Z3上をスクロール表示される図柄)とは別に、遊技結果を明示するための図柄(絵柄)が表示される構成としてもよい。例えば、表示画面Gにおいて、上記演出用の図柄が表示される領域に比べて狭い領域及び縁側の領域の少なくとも一方に該当する明示用領域を表示し、この明示用領域にて遊技回の終了に際して遊技結果に対応した表示がなされる構成としてもよい。この場合、当該表示が、一の区画部又は複数の区画部における点灯色のパターンによって行われる構成としてもよく、識別しづらい文字や模様のパターンによって行われる構成としてもよい。
また、当該表示を、その表示内容が各遊技結果間で類似していることで、表示内容と遊技結果との対応関係を熟知している者以外は認識しづらいものとしてもよい。この場合、遊技者には当該表示を通じて遊技結果を把握しづらくさせながら、遊技ホールの管理者等は当該表示を通じて遊技結果を把握可能とすることができる。また、上記明示用領域では、遊技回の継続中は変動表示又は切り換え表示が行われる構成としてもよく、遊技回の途中では表示が行われないが、遊技回が終了する場合に停止結果が表示される構成としてもよい。
(23)各遊技回用の演出の経過時間を遊技者に示す演出を行う構成としてもよい。例えば、表示画面Gに各遊技回用の演出の経過時間を遊技者に示す演出としてタイマ表示(例えば「0:00」と表示)を行う領域を設け、各遊技回の発生タイミングから終了タイミングまでの経過時間がカウントアップ表示する構成が考えられる。遊技回用の演出が発生すると「0:00」から「0:01」、「0:02」・・・「0:59」、「1:00」・・・と秒単位でカウントアップし、最終的に図柄がすべて停止表示されるとタイマ表示のカウントアップが終了し、今回の遊技回に要した経過時間が表示される構成とするとよい。この場合、遊技者は各遊技回用の演出の経過時間の長さを明確に認識することが可能であり、表示継続時間が長いと有利な開閉実行モードへ移行する構成において、各遊技回の有利度を認識することが可能となる。
なお、上記のタイマ表示の表示態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、表示位置、大きさ等は適宜変更可能である。また、タイマ表示においてカウントアップを開始するタイミングも遊技回の発生タイミングに限定されることなく、例えば、リーチ表示の発生タイミングからカウントアップを開始してもよい。さらに、カウントアップではなく所定の表示時間からカウントダウンして表示される構成としてもよい。また、カウントの単位も任意であり、例えば、アナログ時計のように表示してもよい。
(24)特別外れ結果は、いずれかの抽選モードにおいて、少なくとも2つ設定されていればよく、4種類よりも多く設定されていてもよく、または4種類よりも少なく設定されていてもよい。また、それぞれの特別外れ結果に対応する大当り乱数カウンタC1の値の個数を相違させて、各特別外れ結果となる確率が相違する構成としてもよい。
(25)各リーチ演出群は、そのリーチ演出群に含まれるリーチ演出によって所定の範囲で表示継続時間が異なる構成としてもよい。すなわち、各リーチ演出群に他のリーチ演出群と表示継続時間の閾値を設け、その閾値の範囲でそれぞれのリーチ演出群の中では表示継続時間が異なるリーチ演出が複数含まれる構成としてもよい。この場合、各リーチ演出群の表示継続時間が多様なものとなり、リーチ演出に対する注目度を高めることが可能となる。
(26)各遊技回の演出内容として、リーチ演出の期待度や表示継続時間を各特別外れ結果により相違させる構成としたが、これに代えて又はこれに加えて、予告表示の内容を各特別外れ結果の種類によって相違させる構成でもよい。
また、リーチ表示が外れ停止結果となる場合に、大当り当選となる期待度に応じて予告表示の種類や内容を変更することで、特別外れ結果となることに対する注目度を高めることも可能である。
(27)MPU62において、表示継続時間を再設定する処理を実行する機能を設けてもよい。すなわち、上記各実施の形態における表示継続時間の設定処理(図14、図22(a))において設定された表示継続時間を、再設定し、他のリーチ演出群に対応する表示継続時間に再設定する処理をする機能を設ける。かかる処理により、各遊技結果において、表示継続時間が1対1に限定対応することなく、それぞれの遊技結果における表示継続時間を複数種類設定することが可能となっている。
(28)ラウンド数規定モードの開閉実行モードにおける、ラウンド数規定モードであることを示す専用の表示部や、ラウンド遊技が行われる回数を示す専用の表示部を設けてもよい。この場合、それぞれの表示部を設けていないことによる効果を奏することはできないが、開閉実行モードの制御態様からその後の内容を遊技者に予測させることは可能である。また、それぞれの表示部を設け、その表示態様がラウンド数規定モードであることや、いずれのランド遊技回の回数を示すかを認識しにくい構成としてもよい。
(29)各大当り結果に対応するラウンド数が相違する構成としたが、各大当り結果のラウンド数が同一となる構成としてもよい。また、各特別外れ結果に対応する大入賞口22aの開閉数が相違する構成としたが、各特別外れ結果に対応する大入賞口22aの開閉数が同一となる構成としてもよい。
(30)メイン表示部33と図柄表示装置31のいずれか一方のみを有する構成としてもよい。また、メイン表示部33を視認不可又は視認しにくくするべく、メイン表示部33を覆うカバー等を設けてもよい。
(31)上記実施形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。
<上記実施形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
以下、上述した実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
特徴1.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球しやすい第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS723の処理を実行する機能)と、
前記可変入球手段に遊技球が入球したことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(払出制御装置70及び払出装置71)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406〜ステップS407の処理を実行する機能)と、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が行われる特定制御状態(開閉実行モード)に設定する特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405、ステップS409、ステップS604〜ステップS609及びステップS611の処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機において、
前記移行判定手段の判定結果として、前記特定制御状態への移行が発生するとともに当該特定制御状態の実行後は当該特定制御状態の実行前の遊技状態とは異なる遊技状態に設定されることがある第1移行対応結果(各種大当り結果)と、前記特定制御状態への移行が発生するものの、当該特定制御状態の実行後は当該特定制御状態の実行前の遊技状態が継続される複数種類の第2移行対応結果(特別外れ結果A〜D)と、が含まれており、
前記第2移行対応結果となることに基づいて移行する前記特定制御状態における前記可変入球制御の制御態様を、前記第2移行対応結果の種類に応じてそれぞれ相違させる態様決定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS604〜ステップS607の処理及び大入賞口開放処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球しやすい第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS723の処理を実行する機能)と、
前記可変入球手段に遊技球が入球したことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(払出制御装置70及び払出装置71)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406〜ステップS407の処理を実行する機能)と、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が行われる特定制御状態(開閉実行モード)に設定する特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405、ステップS409、ステップS604〜ステップS609及びステップS611の処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機において、
前記移行判定手段の判定結果として、前記特定制御状態への移行が発生するとともに当該特定制御状態の実行後は当該特定制御状態の実行前の遊技状態とは異なる遊技状態に設定されることがある第1移行対応結果(各種大当り結果)と、前記特定制御状態への移行が発生するものの、当該特定制御状態の実行後は当該特定制御状態の実行前の遊技状態が継続される複数種類の第2移行対応結果(特別外れ結果A〜D)と、が含まれており、
前記第2移行対応結果となることに基づいて移行する前記特定制御状態における前記可変入球制御の制御態様を、前記第2移行対応結果の種類に応じてそれぞれ相違させる態様決定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS604〜ステップS607の処理及び大入賞口開放処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴1の遊技機によれば、第1移行対応結果又はいずれかの第2移行対応結果となることに基づいて特定制御状態へ移行する。また、第1移行対応結果である場合には特定制御状態の終了後は遊技状態が変化し、第2移行対応結果である場合には特定制御状態の終了後は遊技状態が変化しない。これにより遊技の多様化を図ることが可能となる。また、第2移行対応結果となることに基づいて移行する特別制御状態における可変入球制御の制御態様は第2移行対応結果の種類によって異なる。これにより、遊技状態の移行態様が遊技者にとって極端に複雑化してしまったり、遊技状態の移行態様を設計するための作業が極端に複雑化してしまったりすることを抑制しながら、更なる遊技の多様化を図ることが可能となる。
特徴2.前記可変入球制御手段において前記可変入球制御が1回行われる場合の単位態様として、前記可変入球手段が第1状態となっている場合の態様が相違するように複数種類の単位態様(中時間態様、短時間態様)が設定されており、
前記態様決定手段は、前記第2移行対応結果となることに基づいて移行する前記特定制御状態中に実行される前記単位態様の種類(中時間態様、短時間態様)及び各単位態様の回数(多回数開閉、少回数開閉)のうち少なくとも一方を前記第2移行対応結果の種類に応じて相違させることを特徴とする特徴1に記載の遊技機。
前記態様決定手段は、前記第2移行対応結果となることに基づいて移行する前記特定制御状態中に実行される前記単位態様の種類(中時間態様、短時間態様)及び各単位態様の回数(多回数開閉、少回数開閉)のうち少なくとも一方を前記第2移行対応結果の種類に応じて相違させることを特徴とする特徴1に記載の遊技機。
特徴2によれば、可変入球制御が1回行われる場合の単位態様が複数種類設定されており、その単位態様の種類と単位態様の回数のうち少なくとも一方を相違させることで、特定制御状態の可変入球制御における制御態様を第2移行対応結果の種類に応じてそれぞれ相違させることができる。これにより、第2移行対応結果の種類に応じて可変入球制御手段に遊技球が入球する入球頻度が相違し、第2移行対応結果の注目度を高めることが可能となる。
特徴3.前記態様決定手段は、所定の種類の第2移行対応結果に基づき実行される前記特定制御状態では、他の種類の第2移行対応結果に基づき実行される前記特定制御状態よりも、特定制御状態中に期待できる前記可変入球手段への入球個数が多くなるようにさせるものであることを特徴とする特徴2に記載の遊技機。
特徴3によれば、特徴2の構成に基づいて、特定制御状態において可変入球手段に遊技球が入球する個数を、第2移行対応結果の種類によって相違させている。また、可変入球手段に遊技球が入球すると遊技者は特典を得ることが可能である。したがって、いずれの第2移行対応結果となるかによって、特典付与手段により得られる特典を異ならせることが可能となり、第2移行対応結果となることの注目度を高めることできる。
特徴4.前記第2移行対応結果であることに基づいて実行される前記特定制御状態として、前記可変入球手段への遊技球の入球個数が予め定められた上限個数となった場合に終了されるように制御される入球数制限対応の特定制御状態(開閉数規定モードにおける上限個数)が設定されており、
前記第2移行対応結果であることに基づいて実行される前記特定制御状態の制御態様として、前記発射手段による遊技球の発射周期と前記上限個数との積よりも前記特定制御状態中における前記可変入球手段が前記第1状態である期間が長い長期間制御態様(パターンAの開閉実行モード)が含まれていることを特徴とする特徴1乃至3のいずれか1に記載の遊技機。
前記第2移行対応結果であることに基づいて実行される前記特定制御状態の制御態様として、前記発射手段による遊技球の発射周期と前記上限個数との積よりも前記特定制御状態中における前記可変入球手段が前記第1状態である期間が長い長期間制御態様(パターンAの開閉実行モード)が含まれていることを特徴とする特徴1乃至3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴4によれば、長期間制御態様の特定制御状態では、予め定められた上限個数分の遊技球の入球が期待できる。したがって、遊技者は当該第2移行対応結果である場合には長期間制御態様で特定制御状態が実行されることを期待する。これにより、第2移行対応結果の種類に対する注目度を高めることが可能となる。
特徴5.前記第2移行対応結果であることに基づいて実行される前記特定制御状態として、前記可変入球手段への遊技球の入球個数が予め定められた上限個数となった場合に終了されるように制御される入球数制限対応の特定制御状態(開閉数規定モードにおける上限個数)が設定されており、
前記第2移行対応結果であることに基づいて実行される前記特定制御状態の前記制御態様として、前記発射手段による遊技球の発射周期と前記上限個数との積よりも前記特定制御状態中における前記可変入球手段が前記第1状態である期間が短い短期間制御態様(パターンB〜Dの開閉実行モード)が含まれていることを特徴とする特徴1乃至4のいずれか1に記載の遊技機。
前記第2移行対応結果であることに基づいて実行される前記特定制御状態の前記制御態様として、前記発射手段による遊技球の発射周期と前記上限個数との積よりも前記特定制御状態中における前記可変入球手段が前記第1状態である期間が短い短期間制御態様(パターンB〜Dの開閉実行モード)が含まれていることを特徴とする特徴1乃至4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴5によれば、短期間制御態様の特定制御状態では、予め定められた上限個数分の遊技球の入球が期待できない。したがって、第2移行対応結果の種類に対する注目度を高めつつも、過度に出球率を上昇させないようにすることができる。
特徴6.前記態様決定手段は、前記第1移行対応結果であることに基づいて移行する前記特定制御状態における前記可変入球制御の制御態様と、前記第2移行対応結果であることに基づいて移行する前記特定制御状態における前記可変入球制御の制御態様と、の少なくとも一部の区間が同様の制御態様となるように前記特定制御状態の制御態様を決定しうることを特徴とする特徴1乃至5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴6によれば、第1移行対応結果であることに基づいて実行される特定制御状態と、第2移行対応結果であることに基づいて実行される特定制御状態と、が少なくとも一部の区間が同様の制御態様となる。これにより、特定制御状態において少なくとも当該同様の区間では、可変入球手段の制御態様からはいずれの移行対応結果に基づく特定制御状態なのか見分けが付かない又は付きにくくなっている。したがって、当該特定制御状態終了後に遊技状態が変化するか否かを予想しながら遊技を行うことができ、遊技の注目度を高めることが可能となる。
特徴7.前記第1移行対応結果である場合に選択される前記可変入球制御手段において前記可変入球制御が1回行われる場合の単位態様として、前記第2移行対応結果である場合に選択されるいずれの単位態様よりも長い長期間単位態様(長期間態様)が含まれることを特徴とする特徴1乃至6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴7によれば、第2移行対応結果となることに基づいて移行する特定制御状態では、長期間単位態様は実行されない。したがって、第1移行対応結果と第2移行対応結果の特定制御状態の有利度において明確な差異が生じる。これにより、遊技機の出球率を抑えつつも上述の効果を奏することが可能となる。
特徴8.絵柄を変動表示する絵柄表示手段(図柄表示装置31)と、
当該絵柄表示手段を表示制御する表示制御手段(表示制御装置100)と、
前記移行判定手段にて移行判定が行われることに対応させて前記絵柄表示手段にて絵柄の変動表示が行なわれる場合の変動表示期間(表示継続時間)を決定する変動表示期間決定手段(主制御装置60のMPU62における表示継続時間の設定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記各変動表示回の前記変動表示期間には、少なくとも第2移行対応結果である場合に実行される前記変動表示期間として、相対的に長短となるように異なる変動表示期間(最長時間リーチ演出群、長時間リーチ演出群、中時間リーチ演出群及び短時間リーチ演出群にそれぞれ対応する表示継続時間)が含まれており、
前記変動表示期間決定手段は、所定の種類の前記第2移行対応結果である場合の変動表示期間が他の種類の前記第2移行対応結果である場合の変動表示期間と異なるものとなるようにする期間決定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS504〜ステップS514の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1乃至7のいずれか1に記載の遊技機。
当該絵柄表示手段を表示制御する表示制御手段(表示制御装置100)と、
前記移行判定手段にて移行判定が行われることに対応させて前記絵柄表示手段にて絵柄の変動表示が行なわれる場合の変動表示期間(表示継続時間)を決定する変動表示期間決定手段(主制御装置60のMPU62における表示継続時間の設定処理を実行する機能)と、
を備え、
前記各変動表示回の前記変動表示期間には、少なくとも第2移行対応結果である場合に実行される前記変動表示期間として、相対的に長短となるように異なる変動表示期間(最長時間リーチ演出群、長時間リーチ演出群、中時間リーチ演出群及び短時間リーチ演出群にそれぞれ対応する表示継続時間)が含まれており、
前記変動表示期間決定手段は、所定の種類の前記第2移行対応結果である場合の変動表示期間が他の種類の前記第2移行対応結果である場合の変動表示期間と異なるものとなるようにする期間決定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS504〜ステップS514の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1乃至7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴8によれば、各第2移行対応結果の遊技回において、期間決定手段では、第2移行対応結果の種類に応じて異なる変動表示期間を決定する。したがって、第2移行対応結果の種類に応じて特定制御状態中の可変入球手段の制御態様だけでなく変動表示期間も異ならせることができる。これにより、各遊技回の注目度を高めることが可能となる。
特徴9.前記期間決定手段は、前記特定制御状態中に期待できる前記可変入球手段への入球個数が多い前記第2移行対応結果ほど、長い前記変動表示期間となるようにする(主制御装置60のMPU62における表示継続時間の設定処理及び大入賞口開放処理を実行する機能)ことを特徴とする特徴8に記載の遊技機。
特徴9によれば、各第2移行対応結果の遊技回において、期間決定手段では、特定制御状態中に特典付与手段により付与するであろう特典が多いほど長い変動表示期間を設定する。従来の遊技機では、遊技回における変動表示期間が長くても、大当り当選とならなければ特典は得られず、遊技回の変動表示期間が長いほど、遊技者に対して、大当り当選とならなかった場合の遊技回に要した時間が無駄なものと感じさせてしまう不具合があった。一方で本構成によると、第1移行対応結果でない場合において、変動表示期間が長いほど、第2移行対応結果として特典を多く付与することができる。したがって、遊技者に虚無感を与える不具合を解消することが可能となる。
特徴10.絵柄を変動表示する絵柄表示手段(図柄表示装置31)と、
前記移行判定手段の判定に基づく1回の変動表示回として、前記絵柄表示手段における複数の変動表示領域において前記絵柄の変動表示が開始されたのち当該複数の変動表示領域における絵柄を順次停留表示させる単位表示が少なくとも1回行われるようにするとともに、各変動表示回において前記移行判定の判定結果に対応した結果を停留表示させるように、前記絵柄表示手段を表示制御する表示制御手段(表示制御装置100)と、
を備え、
前記絵柄の変動態様として、前記第1移行対応結果である期待度が異なる複数の特定変動態様(最長時間リーチ演出群、長時間リーチ演出群、中時間リーチ演出群及び短時間リーチ演出群)が含まれており、
当該期待度が異なる複数の特定変動態様は、前記第2移行対応結果である場合も選択されるものであり、
前記表示制御手段は、所定の種類の第2移行対応結果である場合及び特定の種類の第2移行対応結果である場合のそれぞれにおいて前記特定変動態様が実行されるようにし、且つこれら特定変動態様は前記期待度が異なるものとなるようにする演出設定手段(音声発光制御装置90のMPU92におけるステップS1002〜ステップS1006の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1乃至9のいずれか1に記載の遊技機。
前記移行判定手段の判定に基づく1回の変動表示回として、前記絵柄表示手段における複数の変動表示領域において前記絵柄の変動表示が開始されたのち当該複数の変動表示領域における絵柄を順次停留表示させる単位表示が少なくとも1回行われるようにするとともに、各変動表示回において前記移行判定の判定結果に対応した結果を停留表示させるように、前記絵柄表示手段を表示制御する表示制御手段(表示制御装置100)と、
を備え、
前記絵柄の変動態様として、前記第1移行対応結果である期待度が異なる複数の特定変動態様(最長時間リーチ演出群、長時間リーチ演出群、中時間リーチ演出群及び短時間リーチ演出群)が含まれており、
当該期待度が異なる複数の特定変動態様は、前記第2移行対応結果である場合も選択されるものであり、
前記表示制御手段は、所定の種類の第2移行対応結果である場合及び特定の種類の第2移行対応結果である場合のそれぞれにおいて前記特定変動態様が実行されるようにし、且つこれら特定変動態様は前記期待度が異なるものとなるようにする演出設定手段(音声発光制御装置90のMPU92におけるステップS1002〜ステップS1006の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1乃至9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴10によれば、第2移行対応結果となる場合には第1移行対応結果への期待度が異なる変動表示が実行される。これにより、遊技の多様化が図られる。
特徴11.前記演出設定手段は、前記特定制御状態中に期待できる前記可変入球手段への入球個数が多い前記第2移行対応結果ほど、前記期待度が高い前記特定変動態様が実行されるようにすることを特徴とする特徴10に記載の遊技機。
特徴11によれば、各第2移行対応結果の遊技回において、演出決定手段では、特定制御状態中に特典付与手段に付与するであろう特典が多いほど、第1移行対応結果となる期待度が高い変動態様を設定する。従来の遊技機では、遊技回における変動態様が大当たり当選となる期待度が高い変動態様であっても、大当り当選とならなければ特典は得られず、遊技回の変動態様の期待度が高いほど、遊技者に対して大当り当選とならなかった場合の喪失感を与えてしまう不具合があった。一方で、本構成によると、期待度が高い変動表示ほど、第1移行対応結果とならなくても、第2移行対応結果に基づいて移行する特定制御状態における可変入球手段に遊技球が入球する個数が多くなる制御態様の特定制御状態に移行する。したがって、期待度が高いほど第1移行対応結果とならない場合にも得られる特典は多くなり、遊技者に喪失感を与える不具合を解消し、遊技の単調化を抑制することが可能となる。
特徴12.絵柄を変動表示する絵柄表示手段(図柄表示装置31)と、
前記移行判定手段の判定に基づく1回の変動表示回として、前記絵柄表示手段における複数の変動表示領域において前記絵柄の変動表示が開始されたのち当該複数の変動表示領域における絵柄を順次停留表示させる単位表示が少なくとも1回行われるようにするとともに、各変動表示回において前記移行判定の判定結果に対応した結果を停留表示させるように、前記絵柄表示手段を表示制御する表示制御手段(表示制御装置100)と、
を備え、
前記移行判定手段の判定結果が前記第1移行対応結果である場合の遊技回の結果態様として、予め設定された有効ライン上に第1移行対象絵柄の組み合わせが停留表示される態様が含まれており、
さらに前記絵柄の変動表示の表示態様として少なくとも、一部の変動表示領域における絵柄の変動表示を停留させることで、前記第1移行対象絵柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ絵柄を前記有効ライン上に停留表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において残りの変動表示領域にて絵柄の変動表示を行わせるリーチ変動表示が設定されており、
当該リーチ変動表示として少なくとも、前記リーチライン上に前記第1移行対象絵柄の組み合わせを停留表示させる移行リーチ変動表示と、前記リーチライン上に前記第1移行対象絵柄の組み合わせを停留表示させない外れリーチ変動表示と、が設定されており、
少なくとも1種類の前記第2移行対応結果に対応する変動表示回において、前記外れリーチ変動表示を実行されるように前記絵柄表示手段における前記絵柄の変動表示態様を設定する特別設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS408の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1乃至11のいずれか1に記載の遊技機。
前記移行判定手段の判定に基づく1回の変動表示回として、前記絵柄表示手段における複数の変動表示領域において前記絵柄の変動表示が開始されたのち当該複数の変動表示領域における絵柄を順次停留表示させる単位表示が少なくとも1回行われるようにするとともに、各変動表示回において前記移行判定の判定結果に対応した結果を停留表示させるように、前記絵柄表示手段を表示制御する表示制御手段(表示制御装置100)と、
を備え、
前記移行判定手段の判定結果が前記第1移行対応結果である場合の遊技回の結果態様として、予め設定された有効ライン上に第1移行対象絵柄の組み合わせが停留表示される態様が含まれており、
さらに前記絵柄の変動表示の表示態様として少なくとも、一部の変動表示領域における絵柄の変動表示を停留させることで、前記第1移行対象絵柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ絵柄を前記有効ライン上に停留表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において残りの変動表示領域にて絵柄の変動表示を行わせるリーチ変動表示が設定されており、
当該リーチ変動表示として少なくとも、前記リーチライン上に前記第1移行対象絵柄の組み合わせを停留表示させる移行リーチ変動表示と、前記リーチライン上に前記第1移行対象絵柄の組み合わせを停留表示させない外れリーチ変動表示と、が設定されており、
少なくとも1種類の前記第2移行対応結果に対応する変動表示回において、前記外れリーチ変動表示を実行されるように前記絵柄表示手段における前記絵柄の変動表示態様を設定する特別設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS408の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1乃至11のいずれか1に記載の遊技機。
特徴12によれば、リーチ変動表示が移行リーチ変動表示である場合には第1移行対応結果に基づく特定制御状態に移行する可能性があり、リーチ変動表示が外れリーチ変動表示である場合には、第2移行対応結果に基づく特定制御状態に移行する可能性がある。従来の遊技機では、リーチ変動表示が移行リーチ変動表示である場合に特定制御状態に移行する構成であったが、本構成ではリーチ変動表示が外れリーチ変動表示であっても特定制御状態に移行するため、特定制御状態の発生タイミングが意外性に富むものとすることができる。したがって、特定制御状態へいつ移行するか分かりにくいものとすることが可能となり、特定制御状態となったら可変入球手段に遊技球を入球させるべく、遊技者がリーチ変動表示中も遊技球を発射させ続けることを期待できる。
特徴13.少なくとも1種類の第2移行対応結果である場合に、前記リーチ変動表示を実行しないように設定する第2特別設定手段(音声発光制御装置90のMPU92におけるステップS1004の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴11又は特徴12に記載の遊技機。
特徴13によれば、少なくとも1種類の第2移行対応結果である場合には、第2特別設定手段はリーチ変動表示を行わないように設定する。したがって、リーチ変動表示を行わない遊技回においても第2移行対応結果に基づく特定制御状態が実行される可能性を含めることができる。これにより、当該第2移行対応結果である場合の遊技回を意外性のあるものとすることができ、遊技を多様なものとすることが可能となる。
特徴14.絵柄を変動表示する絵柄表示手段(図柄表示装置31)と、
前記移行判定手段の判定に基づく1回の変動表示回として、前記絵柄表示手段における複数の変動表示領域において前記絵柄の変動表示が開始されたのち当該複数の変動表示領域における絵柄を順次停留表示させる単位表示が少なくとも1回行われるようにするとともに、各変動表示回において前記移行判定の判定結果に対応した結果を停留表示させるように、前記絵柄表示手段を表示制御する表示制御手段(表示制御装置100)と、
を備え、
前記特定制御設定手段は、少なくとも所定の第2移行対応結果となったことに基づき前記特定制御状態に移行させる場合、当該移行判定に対応した変動表示回において前記絵柄表示手段にて停止結果が停留表示されるよりも前のタイミングで、当該特定制御状態に移行させる先移行手段(第2の実施の形態で、主制御装置60のMPU62におけるステップS1102及びステップS1103の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1乃至13のいずれか1に記載の遊技機。
前記移行判定手段の判定に基づく1回の変動表示回として、前記絵柄表示手段における複数の変動表示領域において前記絵柄の変動表示が開始されたのち当該複数の変動表示領域における絵柄を順次停留表示させる単位表示が少なくとも1回行われるようにするとともに、各変動表示回において前記移行判定の判定結果に対応した結果を停留表示させるように、前記絵柄表示手段を表示制御する表示制御手段(表示制御装置100)と、
を備え、
前記特定制御設定手段は、少なくとも所定の第2移行対応結果となったことに基づき前記特定制御状態に移行させる場合、当該移行判定に対応した変動表示回において前記絵柄表示手段にて停止結果が停留表示されるよりも前のタイミングで、当該特定制御状態に移行させる先移行手段(第2の実施の形態で、主制御装置60のMPU62におけるステップS1102及びステップS1103の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴1乃至13のいずれか1に記載の遊技機。
特徴14によれば、各遊技回において特定制御状態がどのタイミングで開始されるかが分からない又は分かりにくくなっており、遊技者は、特定制御状態が開始された場合に可変入賞装置に遊技球を入賞させるべく、予め遊技球を発射させておく必要が生じる。したがって、表示画面上にて変動表示が行われている間にも、遊技者は遊技球を発射し続けると期待できる。
特徴15.前記特定制御設定手段は、前記移行判定手段の判定結果がいずれの場合であってもいずれかの前記特定制御状態へ移行させることを特徴とする特徴1乃至14のいずれか1に記載の遊技機。
特徴15によれば、すべての遊技回において特定制御状態に移行する。これにより、各遊技回において、いずれの特定制御状態へ移行するかを予測しながら遊技を行うことができ、遊技の単調化を抑制することができる。
特徴16.前記移行判定手段の判定結果として、前記第1移行対応結果と前記第2移行対応結果との他に、前記特定制御状態へ移行しない非移行対応結果が含まれ、
前記移行判定手段は、前記第1移行対応結果又は前記第2移行対応結果となる確率が、前記非移行対応結果となる確率よりも相対的に高く設定されていることを特徴とする特徴1乃至14のいずれか1に記載の遊技機。
前記移行判定手段は、前記第1移行対応結果又は前記第2移行対応結果となる確率が、前記非移行対応結果となる確率よりも相対的に高く設定されていることを特徴とする特徴1乃至14のいずれか1に記載の遊技機。
特徴16によれば、第1移行対応結果又は第2移行対応結果となる確率が非移行対応結果となる確率よりも高くなる。これにより特徴15の効果を奏しつつも、出球率を抑えることが可能となる。
なお、特徴15及び特徴16においては、遊技球が流下する遊技領域に始動入球部を設け、当該始動入球部への入球が発生したことに基づいて移行判定手段が移行判定を行う構成を付加することで、特徴15では始動入球部への入球回数と同じ回数の特定制御状態に移行し、特徴16では始動入球部への入球回数の半数より多くの回数の特定制御状態に移行することになる。したがって、始動入球部へ遊技球を入球させるべく遊技球を発射させることによる遊技球の総発射数の増加が見込めるという効果を付加することが可能である。
特徴17.予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406〜ステップS407の処理を実行する機能)と、
当該移行判定手段の判定結果が所定結果となったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な有利状態(例えば大当り結果に対応する開閉実行モード)に移行させ、前記移行判定手段の判定結果が特定結果となったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利であって前記有利状態よりも不利な特定状態(例えば特別外れ結果に基づく開閉実行モード)に移行させる移行手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405及びステップS409の処理を実行する機能)と、
絵柄を変動表示する絵柄表示手段(図柄表示装置31)と、
前記移行判定手段の判定に基づく1回の変動表示回として、前記絵柄表示手段における複数の変動表示領域において前記絵柄の変動表示が開始されたのち当該複数の変動表示領域における絵柄を順次停留表示させる単位表示が少なくとも1回行われるようにするとともに、各変動表示回において前記移行判定の判定結果に対応した結果を停留表示させるように、前記絵柄表示手段を表示制御する表示制御手段(表示制御装置100)と、
を備え、
前記移行判定手段の判定結果が前記所定の移行対応結果である場合の変動表示回の結果態様として、予め設定された有効ライン上に移行対象絵柄の組み合わせが停留表示される態様が含まれており、
さらに前記絵柄の変動表示の表示態様として少なくとも、一部の変動表示領域における絵柄の変動表示を停留させることで、前記移行対象絵柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ絵柄を前記有効ライン上に停留表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において残りの変動表示領域にて絵柄の変動表示を行わせるリーチ変動表示が設定されており、
当該リーチ変動表示として少なくとも、前記リーチライン上に前記移行対象絵柄の組み合わせを停留表示させる移行リーチ変動表示と、前記リーチライン上に前記移行対象絵柄の組み合わせを停留表示させない外れリーチ変動表示と、
が設定されており、
前記移行判定手段の判定結果が前記特定移行対応結果である場合に、前記外れリーチ変動表示を設定する特別設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS408の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
当該移行判定手段の判定結果が所定結果となったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な有利状態(例えば大当り結果に対応する開閉実行モード)に移行させ、前記移行判定手段の判定結果が特定結果となったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利であって前記有利状態よりも不利な特定状態(例えば特別外れ結果に基づく開閉実行モード)に移行させる移行手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405及びステップS409の処理を実行する機能)と、
絵柄を変動表示する絵柄表示手段(図柄表示装置31)と、
前記移行判定手段の判定に基づく1回の変動表示回として、前記絵柄表示手段における複数の変動表示領域において前記絵柄の変動表示が開始されたのち当該複数の変動表示領域における絵柄を順次停留表示させる単位表示が少なくとも1回行われるようにするとともに、各変動表示回において前記移行判定の判定結果に対応した結果を停留表示させるように、前記絵柄表示手段を表示制御する表示制御手段(表示制御装置100)と、
を備え、
前記移行判定手段の判定結果が前記所定の移行対応結果である場合の変動表示回の結果態様として、予め設定された有効ライン上に移行対象絵柄の組み合わせが停留表示される態様が含まれており、
さらに前記絵柄の変動表示の表示態様として少なくとも、一部の変動表示領域における絵柄の変動表示を停留させることで、前記移行対象絵柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ絵柄を前記有効ライン上に停留表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において残りの変動表示領域にて絵柄の変動表示を行わせるリーチ変動表示が設定されており、
当該リーチ変動表示として少なくとも、前記リーチライン上に前記移行対象絵柄の組み合わせを停留表示させる移行リーチ変動表示と、前記リーチライン上に前記移行対象絵柄の組み合わせを停留表示させない外れリーチ変動表示と、
が設定されており、
前記移行判定手段の判定結果が前記特定移行対応結果である場合に、前記外れリーチ変動表示を設定する特別設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS408の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴17によれば、外れリーチ変動表示であっても特定状態に移行する可能性がある。特定状態は有利状態よりも遊技者にとって有利ではないが、少なくとも通常の遊技状態よりは有利な状態である。したがって、遊技者は有利状態へ移行する移行リーチ変動表示に注目するとともに、外れリーチ変動表示であっても特定状態へ移行する可能性があるため、リーチ変動表示の注目度を高めることが可能となる。よって遊技の単調化を抑制することができる。
特徴18.前記外れリーチ変動表示には、前記絵柄の変動表示する変動態様として、変動態様が異なる複数の特定変動態様(最長時間リーチ演出群、長時間リーチ演出群、中時間リーチ演出群及び短時間リーチ演出群)が含まれており、
前記特定状態には、前記特定移行対応結果の種類に応じて遊技者にとっての有利度が異なる複数種類の特定状態が含まれており、
前記特別設定手段は、所定の種類の特定状態になる場合と、特定の種類の特定状態になる場合とで、異なる前記特定変動態様が実行されるようにするものであることを特徴とする特徴17に記載の遊技機。
前記特定状態には、前記特定移行対応結果の種類に応じて遊技者にとっての有利度が異なる複数種類の特定状態が含まれており、
前記特別設定手段は、所定の種類の特定状態になる場合と、特定の種類の特定状態になる場合とで、異なる前記特定変動態様が実行されるようにするものであることを特徴とする特徴17に記載の遊技機。
特徴18によれば、特定移行対応結果の種類に応じて遊技者にとっての有利度が異なる複数種類の特定状態があり、特定状態の種類に応じて異なる外れリーチ変動表示が行われる。したがって、リーチ変動表示が行われている場合に、いずれの特定状態へ移行するか予測することが可能となり、リーチ変動表示の注目度をよりいっそう高めることができる。
特徴19.前記リーチ変動表示として、前記所定の移行対応結果である期待度が異なる複数の特定リーチ変動表示(最長時間リーチ演出群、長時間リーチ演出群、中時間リーチ演出群及び短時間リーチ演出群)が含まれており、
前記特定状態には、前記特定移行対応結果の種類に応じて遊技者にとっての有利度が異なる複数種類の特定状態が含まれており、
前記特別設定手段は、所定の種類の特定状態になる場合と、特定の種類の特定状態になる場合とで、異なる前記特定リーチ変動表示が実行されるようにするものであることを特徴とする特徴17又は特徴18に記載の遊技機。
前記特定状態には、前記特定移行対応結果の種類に応じて遊技者にとっての有利度が異なる複数種類の特定状態が含まれており、
前記特別設定手段は、所定の種類の特定状態になる場合と、特定の種類の特定状態になる場合とで、異なる前記特定リーチ変動表示が実行されるようにするものであることを特徴とする特徴17又は特徴18に記載の遊技機。
特徴19によれば、特定状態の有利度に応じて異なるリーチ変動表示がリーチ決定手段により決定される。このリーチ変動表示は外れリーチ変動表示であるが、特定状態の有利度に応じているため、いずれの特定状態に移行するか予想しながら遊技を行うことができる。よって遊技の注目度を高めることが可能となる。
特徴20.前記リーチ変動表示には、変動表示期間の長さが異なる複数の特定リーチ変動表示(最長時間リーチ演出群、長時間リーチ演出群、中時間リーチ演出群及び短時間リーチ演出群はそれぞれ表示継続時間が異なる)が含まれており、
前記特定状態には、遊技者にとっての有利度が異なる複数種類の特定状態が設定されており、
前記特別設定手段は、所定の種類の特定状態になる場合と、特定の種類になる場合とで、異なる前記特定リーチ変動表示が実行されるようにするものであることを特徴とする特徴17乃至19のいずれか1に記載の遊技機。
前記特定状態には、遊技者にとっての有利度が異なる複数種類の特定状態が設定されており、
前記特別設定手段は、所定の種類の特定状態になる場合と、特定の種類になる場合とで、異なる前記特定リーチ変動表示が実行されるようにするものであることを特徴とする特徴17乃至19のいずれか1に記載の遊技機。
特徴20によれば、特定状態の有利度に応じて異なる変動表示期間のリーチ変動表示がリーチ決定手段により決定される。このリーチ変動表示は外れリーチ変動表示であるが、特定状態の有利度に応じているため、いずれの特定状態に移行するか予想しながら遊技を行うことができる。よって遊技の注目度を高めることが可能となる。
特徴21.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球しやすい第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS723の処理を実行する機能)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406〜ステップS407の処理を実行する機能)と、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した移行対応結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が行われる特定制御状態(開閉実行モード)に設定する特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405、ステップS409、ステップS604〜ステップS609及びステップS611の処理を実行する機能)と、
絵柄を変動表示する絵柄表示手段(図柄表示装置31)と、
前記移行判定手段の判定に基づく1回の変動表示回として、前記絵柄表示手段における複数の変動表示領域において前記絵柄の変動表示が開始されたのち当該複数の変動表示領域における絵柄を順次停留表示させる単位表示が少なくとも1回行われるようにするとともに、各変動表示回において前記移行判定の判定結果に対応した結果を停留表示させるように、前記絵柄表示手段を表示制御する表示制御手段(表示制御装置100)と、
を備え、
前記特定制御設定手段は、前記移行対応結果となったことに基づき前記特定制御状態に移行させる場合、当該移行判定に対応した変動表示回において前記絵柄表示手段にて停止結果が停留表示されるよりも前のタイミングで、当該特定制御状態に移行させる先移行手段(第2の実施の形態で、主制御装置60のMPU62におけるステップS1102及びステップS1103の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球しやすい第1状態(開放状態)とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態(閉鎖状態)とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS807、ステップS707及びステップS723の処理を実行する機能)と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS403及びステップS406〜ステップS407の処理を実行する機能)と、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した移行対応結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が行われる特定制御状態(開閉実行モード)に設定する特定制御設定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS405、ステップS409、ステップS604〜ステップS609及びステップS611の処理を実行する機能)と、
絵柄を変動表示する絵柄表示手段(図柄表示装置31)と、
前記移行判定手段の判定に基づく1回の変動表示回として、前記絵柄表示手段における複数の変動表示領域において前記絵柄の変動表示が開始されたのち当該複数の変動表示領域における絵柄を順次停留表示させる単位表示が少なくとも1回行われるようにするとともに、各変動表示回において前記移行判定の判定結果に対応した結果を停留表示させるように、前記絵柄表示手段を表示制御する表示制御手段(表示制御装置100)と、
を備え、
前記特定制御設定手段は、前記移行対応結果となったことに基づき前記特定制御状態に移行させる場合、当該移行判定に対応した変動表示回において前記絵柄表示手段にて停止結果が停留表示されるよりも前のタイミングで、当該特定制御状態に移行させる先移行手段(第2の実施の形態で、主制御装置60のMPU62におけるステップS1102及びステップS1103の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴21によると、各遊技回において特定制御状態がどのタイミングで開始されるかが分からない又は分かりにくくなっており、遊技者は、特定制御状態が開始された場合に可変入球手段に遊技球を入賞させるべく、予め遊技球を発射させておく必要が生じる。したがって、表示画面上にて変動表示が行われている間にも、遊技者は遊技球を発射し続けると期待できる。
特徴22.遊技機前方から視認可能な特別表示手段(メイン表示部33)と、
前記移行判定手段が判定を行うことに基づいて、前記特別表示手段における表示の切り替え制御を開始し、変動表示期間が経過したことに基づいてその切り替え制御を終了し、切り替え制御を終了する場合に前記特別表示手段の表示を前記移行判定手段の判定結果に応じた表示とし、且つ当該切り替え制御を、前記表示制御手段を介することなく実行する主制御手段(主制御装置60)と、
を備え、
前記主制御手段は、前記移行判定手段の判定結果が前記移行対応結果である場合、前記切り替え制御を終了させる場合には前記特別表示手段にて当該移行対応結果に対応した当選内容の表示を行わせ、
前記表示制御手段は、前記主制御手段にて前記切り替え制御が開始される場合に前記複数種の絵柄の変動表示が開始されるようにするものであり、
前記特別表示手段による表示領域は、前記絵柄表示手段の表示部よりも小さく設定され、
前記先移行手段は、前記移行対応結果となったことに基づき前記特定制御状態に移行させる場合、当該移行判定に対応した変動表示回において前記絵柄表示手段にて停止結果が停留表示されるよりも前のタイミングであって前記特別表示手段にて結果が表示された場合に、当該特定制御状態に移行させるものであることを特徴とする特徴21の遊技機。
前記移行判定手段が判定を行うことに基づいて、前記特別表示手段における表示の切り替え制御を開始し、変動表示期間が経過したことに基づいてその切り替え制御を終了し、切り替え制御を終了する場合に前記特別表示手段の表示を前記移行判定手段の判定結果に応じた表示とし、且つ当該切り替え制御を、前記表示制御手段を介することなく実行する主制御手段(主制御装置60)と、
を備え、
前記主制御手段は、前記移行判定手段の判定結果が前記移行対応結果である場合、前記切り替え制御を終了させる場合には前記特別表示手段にて当該移行対応結果に対応した当選内容の表示を行わせ、
前記表示制御手段は、前記主制御手段にて前記切り替え制御が開始される場合に前記複数種の絵柄の変動表示が開始されるようにするものであり、
前記特別表示手段による表示領域は、前記絵柄表示手段の表示部よりも小さく設定され、
前記先移行手段は、前記移行対応結果となったことに基づき前記特定制御状態に移行させる場合、当該移行判定に対応した変動表示回において前記絵柄表示手段にて停止結果が停留表示されるよりも前のタイミングであって前記特別表示手段にて結果が表示された場合に、当該特定制御状態に移行させるものであることを特徴とする特徴21の遊技機。
特徴22によれば、表示制御手段の変動表示と発光手段の切り替え制御は、いずれも主制御手段が行う。また、移行判定手段の判定が行われることにより絵柄表示手段により変動表示が開始されるとともに、発光手段により切り替え制御が開始される。いずれも移行判定手段の判定結果を停止表示するものであるが、発光手段の表示領域は表示画面よりも小さく設定されている。したがって、遊技者は発光手段よりも表示画面の変動表示に注目することが期待され、特徴28の遊技機における効果をより奏することが可能となる。
10…パチンコ機、22…可変入賞装置、31…図柄表示装置、60…主制御装置、62…MPU、81…遊技球発射機構、90…音声発光制御装置、92…MPU、100…表示制御装置。
Claims (1)
- 遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球しやすい第1状態とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態とに切り換わり可能な可変入球手段と、
前記可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段と、
前記可変入球手段に遊技球が入球したことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段と、
前記移行判定手段の判定結果が遊技状態を移行させることに対応した判定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御が行われる特定制御状態に設定する特定制御設定手段と、
を備えている遊技機において、
前記移行判定手段の判定結果として、前記特定制御状態への移行が発生する第1移行対応結果と、前記特定制御状態への移行が発生するとともに当該特定制御状態中に前記可変入球手段への入球が期待できる個数が前記第1移行対応結果の場合よりも少なくなり得る複数種類の第2移行対応結果と、が含まれており、
前記第2移行対応結果となることに基づいて移行する前記特定制御状態における前記可変入球制御の制御態様を、前記第2移行対応結果の種類に応じてそれぞれ相違させる態様決定手段と、
所定の報知手段にて遊技回演出を開始させ、前記移行判定の結果に対応する報知結果として当該遊技回演出を終了させることを1回の遊技回とし、前記移行判定が行われることに基づいて前記遊技回演出が行われるように前記所定の報知手段を制御する遊技回制御手段と、
前記遊技回演出として前記報知結果が報知される前段階として所定演出が設定されており、当該所定演出が行われる場合の演出期間を決定する演出期間決定手段と、
を備え、
前記演出期間決定手段は、前記特定制御状態へ移行する場合の前記所定演出における前記演出期間を、前記特定制御状態中に前記可変入球手段への入球が期待できる個数が多い制御態様が前記態様決定手段により決定されるほど、長い前記演出期間となり易くなるようにすることが可能な構成であり、
前記遊技回における前記所定演出の期間を表示する期間表示手段と、
前記所定演出の期間の経過に対応させて、前記期間表示手段による表示を更新する更新手段と、
を備え、
前記期間表示手段は、前記所定の報知手段にて前記期間を表示可能であることを特徴とする遊技機。
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-
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