JP2020078400A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技の興趣を高める遊技機を提供する。【解決手段】第一の演出制御手段は、第一の演出装置の態様を段階的に変化させることで、特典に係る有利度を示唆することが可能なものであり、第二の演出制御手段は、第二の演出装置の態様を変化させることで、特典に係る有利度を示唆するものであり、第二の演出装置は、所定のタイミングにおいて、当該所定のタイミングにおける第一の演出装置の態様に対応する一又は複数の態様である所定の態様となる。【選択図】図20

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関する。
パチンコ機やスロットマシン等に代表される遊技機には、段階的に態様が変化する演出を実行することで特典に係る有利度を示唆するものがある。例えば、特許文献1。
特開2013−31781号公報
このような段階的に態様が変化する演出は、遊技の興趣を向上させる観点で有効な演出ではあるが、当該演出を実行するにあたり、遊技の興趣を高める観点において依然として改良の余地がある。
よって、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、段階的に態様が変化する演出を実行しつつも遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供するものである。
本発明によれば、図柄変動を実行可能であり、図柄変動において特典に当選するか否かを判定する当否判定を実行し、前記当否判定において当選した前記特典を付与する遊技機であって、第一の演出装置と、第二の演出装置と、前記第一の演出装置を制御する第一の演出制御手段と、前記第二の演出装置を制御する第二の演出制御手段と、を備え、前記第一の演出制御手段は、前記第一の演出装置の態様を段階的に変化させることで、前記特典に係る有利度を示唆することが可能なものであり、前記第二の演出制御手段は、前記第二の演出装置の態様を変化させることで、前記特典に係る有利度を示唆するものであり、前記第二の演出装置は、所定のタイミングにおいて、該所定のタイミングにおける前記第一の演出装置の態様に対応する一又は複数の態様である所定の態様となるものであることを特徴とする遊技機が提供される。
本発明によれば、設定値を有するパチンコ機において、遊技の興趣を高めることができる遊技機が提供される。
図1は、遊技機の正面図である。 図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置を示す図である。 図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図である。 図4は、遊技機内に設置される遊技盤を示す図である。 図5は、遊技機の背面図である。 図6(a)は、第1演出可動体を、図6(b)は、第2演出可動体を、図6(c)は、第3演出可動体を、示す図である。 図7(a)〜図7(c)は、演出可動体の上下方向の移動を示す図である。 図8は、遊技機が備える制御構成を示すブロック図である。 図9は、遊技機が備える機能構成を示すブロック図である。 図10(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを、図10(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを、図10(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図である。 図11(a)は、特図変動パターン導出状態PA時の特図変動パターン導出用の抽選テーブルを、図11(b)は、特図変動パターンHNPが決定された場合に用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図である。 図12(a)は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図であり、図12(b)は、特図変動パターン導出状態ごとの平均変動時間の関係を示す図である。 図13(a)〜図13(d)は、疑似変動の回数が3回となる特図変動パターンが決定された場合の1回目の疑似変動におけるポイント付与の様子を示す図である。 図14(a)〜図14(d)は、疑似変動の回数が3回となる特図変動パターンが決定された場合の2回目の疑似変動におけるポイント付与の様子を示す図である。 図15(a)〜図15(d)は、疑似変動の回数が3回となる特図変動パターンが決定された場合の3回目の疑似変動におけるポイント付与の様子を示す図である。 図16は、ポイント関連処理のフローを示す図である。 図17(a)は、疑似変動の回数が1回の時の累計付与ポイントを決定する抽選に用いられる抽選テーブルを、図17(b)は、疑似変動の回数が2回の時の累計付与ポイントを決定する抽選に用いられる抽選テーブルを、図17(c)は、疑似変動の回数が3回の時の累計付与ポイントを決定する抽選に用いられる抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図18は、累計付与ポイントに対応するポイント代替演出の態様を整理した表である。 図19(a)〜図19(c)は、累計付与ポイントが3ポイントの場合におけるポイント代替演出を示す図である。 、図20(a)〜図20(d)は、累計付与ポイントが9ポイントの場合におけるポイント代替演出を示す図である。 、図21(a)〜図21(d)は、累計付与ポイントが16ポイントの場合におけるポイント代替演出を示す図である。 図22(a)〜図22(d)は、累計付与ポイントが18ポイントの場合におけるポイント代替演出を示す図である。 図23(a)および図23(b)は、本実施形態に係る他の演出を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球の獲得量(遊技球の払い出し、メダルの払い出し)に関して有利であることを指す。
<本発明の特徴について>
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
本発明は、図柄変動を実行可能であり、図柄変動において特典(大当り)に当選するか否かを判定する当否判定を実行し、上記当否判定において当選した上記特典を付与する遊技機であって、
第一の演出装置(演出可動体83)と、
第二の演出装置(第1演出可動体83a)と、
上記第一の演出装置を制御する第一の演出制御手段(第1副制御基板200)と、
上記第二の演出装置を制御する第二の演出制御手段(第2副制御基板300)と、を備え、
上記第一の演出制御手段は、上記第一の演出装置の態様を段階的に変化させることで、上記特典に係る有利度を示唆することが可能なものであり、
上記第二の演出制御手段は、上記第二の演出装置の態様を変化させることで、上記特典に係る有利度を示唆するものであり、
上記第二の演出装置は、所定のタイミングにおいて、当該所定のタイミングにおける上記第一の演出装置の態様に対応する一又は複数の態様である所定の態様となるものであることを特徴とする遊技機である。
本発明によれば、上記特典に係る有利度を遊技者に認識させ易くして遊技の興趣を高めることができる。
なお、上記第2の演出制御手段は、後述する本実施形態と同様に、上記第1の演出制御手段とは異なる制御基板で実現されてもよいし、双方が同一の制御基板で実現されてもよい。
また、後述する本実施形態において、上記第一の演出装置(演出可動体83)は、可動体を含むものであったが、当該演出装置として、ランプや固定式の液晶表示装置等の可動体を含まない演出装置を採用してもよい。
また、上記特典に係る有利度とは、後述する本実施形態のように大当りに当選する期待度に限らず、当選する大当り自体の有利度(ラウンド数や確変非確変等)や、大当りに当選する期待度が異なる遊技状態の有利度等を含む。さらに、上記特典とは、大当りに限らず、小当りであってもよい。
また、後述する本実施形態では、上記所定のタイミングにおける上記第1の演出装置の態様に対して上記第2の演出装置の態様あらかじめ定められているが、これに限らない。例えば、最終的な第1の演出装置の態様の段階を参照した抽選によって第2演出装置の態様を決定したり、最終的な第1の演出装置の態様の段階と、第2の演出装置の態様と、の組合せを抽選で決定する等、最終的な第1の演出装置の態様の段階と第2の演出装置の態様とが対応関係にあれば、第2の演出装置の態様の決定方法は問わない。
また、上記所定のタイミングは、後述する本実施形態のように、第1の演出装置の段階的な態様の変化のうちの最終的な態様の段階が特定可能となるタイミングよりも後のタイミングであることが好ましいが、これに限らない。
また、後述する本実施形態では、パチンコ機に本発明を適用した例を示すが、上記本発明は、所定数のメダルを使用することで複数のリールを回転させる図柄変動を実行し、当該図柄変動の結果(当該複数のリールの停止態様)に基づいてメダルを払い出すスロットマシンに適用することも可能である。この場合、上記特典は、ビッグボーナスや、レギュラーボーナスや、AT(アシストタイム)等、スロットマシンにおいてメダルの獲得が有利となるものとなる。
上記の特徴を有する遊技機10について、以下の実施形態に基づいて具体的に説明する。
<遊技機10の構造について>
まず、図1〜図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成および機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成または機能が省かれても良い。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ機であり、多数の遊技釘(図示省略)が立設された遊技盤50の前面領域(以下、「遊技領域50a」と称する)に遊技球を発射し、遊技球が入賞口(例えば、大入賞口55等)に入球すると賞球が得られる遊技を行うものである。なお、以下の説明では、入賞口に遊技球が入球することを、単に「(入賞口に)入賞する」と表現する場合がある。
遊技機10は、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15の開口前面側に遊技盤50を着脱可能に保持する中枠17と、遊技盤50の前面側を覆うよう構成された前枠20と、を備える。
中枠17は、ヒンジ機構21と同一側にあるヒンジ機構(図示省略)により左端側を中心に回動自在に支持され、外枠15の前側に開閉可能となっている。なお、中枠17は、シリンダ錠23により、施錠および解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを前枠20の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、右)に回す)が可能となっている。
前枠20は、ヒンジ機構21により左端側を中心に回動自在に支持され、中枠17に対して開閉可能となっている。なお、前枠20は、シリンダ錠23により施錠および解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを中枠17の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、左)に回す)が可能となっている。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
図3に示すように、上球受け皿27の上面には、遊技者に操作される操作ボタン群が配置されている。この操作ボタン群には、後述する主制御基板100に電気的に接続されているメイン操作部39として、玉貸ボタン39a、およびプリペイドカードの返却操作を受け付ける返却ボタン39bが設けられ、後述する第1副制御基板200に電気的に接続されている操作部として、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる演出ボタン37、およびそれぞれ上、下、左、右への操作を指示するためのカーソルボタン38(38a、38b、38c、38d)等が含まれる。なお、各操作部には、操作を検知するためのセンサが設けられており、接続対象の制御基板は、当該センサの検知状態の変化によって各操作部の操作を検知している。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構36が設けられている。この球抜き機構36を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示省略)が開口して、当該底面口から遊技球が自然落下して排出される。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
図1に示すように、前枠20の上枠部32の左側と右側にそれぞれ一対のスピーカ33(33a、33b)が配設されている。また、前枠20の上枠部32と左右側枠部34a、34bは光透過性のカバーにより形成されており、その内部にはそれぞれ演出ランプ35(35a、35b、35c)が配設されている。スピーカ33や演出ランプ35は、遊技中に発生する演出やエラー演出等と連動して音声出力または点灯若しくは消灯することができる。
演出表示装置80は、遊技盤50の略中央に配設されているメイン表示部81と、メイン表示部81の周囲に配設されているサブ表示部82で構成されている。サブ表示部82は、さらに、メイン表示部81の上方に配設されている上サブ表示部82aと、メイン表示部81の左側に配設されている左サブ表示部82bと、メイン表示部81の右側に配設されている右サブ表示部82cと、を含んでいる。
ここで、メイン表示部81および上サブ表示部82aは、固定式の液晶表示装置であり、左サブ表示部82bおよび右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81は、後述する第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92における変動表示に連動して行われる図柄列の変動表示を表示することができ、さらに他の各種の演出も表示することができる。
メイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、またはこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向またはその逆方向に図柄列が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、および数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、および「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
サブ表示部82のそれぞれは、主として演出に関連する演出画像を表示するために設けられるだけでなく、移動可能に構成されている。
なお、それぞれの初期位置は、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
なお、本実施形態における演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82c)には、いずれも液晶表示装置が採用されているが、本発明の実施はこれに限るものではない。例えば、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を演出表示装置80として採用することができる。
メイン表示部81の下側には、演出可動体ランプ84が設けられた演出可動体83が、メイン表示部81の手前側でメイン表示部81の表示領域の一部に重なるように配設されており、演出可動体83は、メイン表示部81の下部に設けられた駆動部によって移動可能に構成された移動部材(いずれも図示省略)と連動し、図4に示す位置(初期位置)から上に(メイン表示部81の表示領域と重なる範囲が拡大する方向に)移動可能に構成されている。さらに、演出可動体83は、第1演出可動体83a、第2演出可動体83b、および第3演出可動体83cで構成されており、第2演出可動体83bは第1演出可動体83aの後ろ側に配置され、第3演出可動体83cは第2演出可動体83bの後ろ側に配置されている(図6参照)。なお、演出可動体83の詳細は、後述する。
演出可動体83の下部の手前側には、演出可動体83の可動範囲に遊技球が入らないように保護する保護部材54が設けられている。なお、保護部材54は、透明性を有する部材によって構成されており、演出可動体83が初期位置にある状態で演出可動体83の全体が視認可能となっている。
メイン表示部81の右下側には、複数の発光ダイオード(light emitting diode、以下、「LED」と略称する)が配設されており、これらのLEDによって図柄表示装置90の表示領域が構成されており、図柄表示装置90には、特別図柄および普通図柄が表示される。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
特別図柄は、特別電動役物(例えば、特別電動役物65)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における特別図柄には、第1特別図柄表示装置91に表示される第1特別図柄と第2特別図柄表示装置92に表示される第2特別図柄とが含まれる。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
普通図柄は、普通電動役物(例えば、普通電動役物61)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における普通図柄は、普通図柄表示装置93に表示される。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
また、図柄表示装置90には、上述の表示装置以外に、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96が設けられている。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
以下の説明では、第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92で特図を変動表示させた後に特図を停止表示させる図柄変動を「特図の図柄変動」と称し、以下の説明では、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普図を停止表示させる図柄変動を「普図の図柄変動」と称する場合がある。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
遊技盤50の前面には、図4に示すように、多数の遊技釘(図示省略)や風車52、装飾部材といった障害物が配置されていることにより、打ち出された遊技球が転動するように遊技領域50aが画成されている。
また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
遊技機10は操作ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出しの強弱をつけることが可能になっており、より弱く打ち出された遊技球が転動する第1流路X(いわゆる左打ち)、より強く打ち出された遊技球が転動する第2流路Y(いわゆる右打ち)、のいずれか一方を遊技球が転動するように各種障害物が遊技領域50aに配置されている。
図4には、主要な入賞口として、大入賞口55、第1始動口57、第2始動口59、ゲート63、一般入賞口67を図示しているが、図示されている入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
大入賞口55は遊技領域50aの右下部に配置されている。大入賞口55には大入賞口センサ72が付設されており、大入賞口センサ72の検知結果によって大入賞口55への入賞が判定されて、大入賞口55に対応づけられた数(本実施形態では、15)の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55への入賞が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、特別電動役物ソレノイド66により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と称する場合がある。
第1始動口57は、遊技領域50aの中央下部に配置されている。第1始動口57には第1始動口センサ70が付設されており、第1始動口センサ70の検知結果によって第1始動口57への入賞が判定されて、第1始動口57に対応づけられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。第1始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図1の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59は、遊技領域50aの右下部に配置されている。第2始動口59には第2始動口センサ71が付設されており、第2始動口センサ71の検知結果によって第2始動口59への入賞が判定されて、第2始動口59に対応づけられた数(本実施形態では、1)の賞球が付与される。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に繋がる流路には普通電動役物61が配設されている。普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、普通電動役物ソレノイド62により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
ゲート63は、遊技領域50aの右中央部に配置されている。ゲート63には、ゲートセンサ74が付設されており、ゲートセンサ74の検知結果によってゲート63への入賞が判定される。ゲート63に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、普図の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
一般入賞口67は、遊技領域50aの左下部に配置されている。一般入賞口67には、一般入賞口センサ73が付設されており、一般入賞口センサ73の検知結果によって一般入賞口67への入賞が判定されて、一般入賞口67に対応づけられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
アウト口69は、遊技領域50aの最下部に配置されている。遊技領域50aに打ち込まれ、上述の各入賞口に入球しなかった遊技球はアウト口69に落入し、アウト球として処理される。
なお、本実施形態では、上記入賞口およびアウト口に入球した遊技球(以下、「アウト球」と称する)を検出するためのアウト球センサ75(図示省略)を備えており、当該センサの検出結果を用いて計数されたアウト球数は、ベース値を導出するために用いられる。
ここで、ベース値とは、最も不利な状態(後述する、特図低確かつ普図低確)におけるセーフ球数(賞球数)÷アウト球数×100で導出される値であり、当該値は、後述する主制御基板モニタ97に表示される。
より具体的には、初回電源投入(RAM103のベース値に係る領域がクリアされた場合を含む)からアウト球数の60000区切りの区間でベース値を導出し、導出したベース値を次の区間に表示(例えば、アウト球数が60001〜120000の区間で導出したベース値を120001〜180000の区間で表示)する。そして、表示される値は、導出したベース値の整数部分(小数点第一位を四捨五入)である。
遊技盤50の背面には、図5に示すように、主制御基板100が格納された主制御基板ケース109、第1副制御基板200が格納された第1副制御基板ケース209、第2副制御基板300が格納された第2副制御基板ケース309、電源制御基板500が格納された電源制御基板ケース510、払出制御基板400が格納された払出制御基板ケース409、および設定基板41が装着され、第1副制御基板ケース209および第2副制御基板ケース309の背面に加え、主制御基板ケース109の背面の一部を覆う開閉カバー45が着脱自在に装着されている。
なお、各基板を覆う基板ケースおよびカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケースおよびカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
主制御基板100には、設定値、ベース値、および遊技停止状態の種別(詳細は後述)を表示する主制御基板モニタ97が設けられ、当該モニタは、遊技盤50の背面から視認可能となっている。また、当該モニタの表示は、主制御基板100により制御される。
ここで、設定値とは、後述する特図当否判定の有利度(大当りが導出される確率)に影響を与える値である。本実施形態における設定値は、設定値1、設定値2、設定値3、設定値4、設定値5、および設定値6の計6段階が設けられており、設定されている設定値(以下、「現在の設定値」と称する場合がある)の値が大きくなるに従って特図当否判定の有利度が高くなるように構成されており、設定値に応じた特図当否判定の詳細は、後述する。なお、以降の説明では、設定値1、設定値3、設定値5を総称して奇数設定値と、設定値2、設定値4、設定値6を総称して偶数設定値と、設定値1、設定値2、設定値3を総称して低設定値と、設定値4、設定値5、設定値6を総称して高設定値と称する場合がある。また、設定値の段階は、複数段階あれば、6段階に限らない。そして、本実施形態とは異なる数の段階となる場合における高設定値とは、上位半分の設定値(段階の数が奇数の場合には、真ん中の設定値を含む上位の設定値)を指す。
また、設定値は、後述する設定変更手段177による設定変更処理によって変更可能であり、現在の設定値は、後述する設定確認手段178による設定確認処理において確認可能である。
また、本実施形態では、設定されている設定値、ベース値、および遊技停止状態の種別を同一の表示装置(主制御基板モニタ97)で表示しているが、これらの一部または全部を別の表示装置に表示するようにしてもよい。
電源制御基板500には、遊技島の電源設備から供給される一次電源を遊技機10に供給するために操作される電源スイッチ40が設けられている。
設定基板41には、後述する復電時(電源投入時)の復帰状態を決定するための操作部として、設定キースイッチ42およびRAMクリアスイッチ43が設けられている。さらに、設定基板41には、設定キースイッチ42およびRAMクリアスイッチ43を覆う透明性を有する設定基板カバー44がヒンジ機構21と同一側にあるヒンジ機構(図示省略)により開閉可能に設けられている。
なお、設定基板カバー44は、設定キースイッチ42を操作するために用いられる設定キーが挿入されている状態では、閉鎖状態にならないように構成されている。
また、設定基板カバー44は、ヒンジ機構によって開閉可能に構成されているが、上下にスライドするスライド式のカバーであってもよい。
このように、遊技島に設置された状態では、中枠17を開放状態としなければ、遊技盤50の背面側に設けられた各操作部(電源スイッチ40、設定キースイッチ42、RAMクリアスイッチ43)の操作が困難となる。
また、遊技盤50の背面には、開閉カバー45の上部に、遊技島の球供給設備から供給される遊技球が貯留される遊技球タンク46が配置されている。遊技球タンク46は、さらに、タンクレール47および払出ユニット48を介して、上球受け皿27に繋がる払出通路49と接続されており、払出ユニット48によって払い出された球は、払出通路49を通って上球受け皿27に払い出される。
ここまで、本実施形態における遊技機10の構造について説明してきたが、これらは一具体例であって、別の構成によって本発明を実施することもできる。
<演出可動体83について>
次に、図6(a)〜図6(c)および図7(a)〜図7(c)を用いて、演出可動体83の詳細を説明する。図6(a)は、第1演出可動体83aを、図6(b)は、第2演出可動体83bを、図6(c)は、第3演出可動体83cを、示す図である。さらに、図7(a)〜図7(c)は、演出可動体83の上下方向の移動を示す図である。
まず、図6(a)〜図6(c)に示す通り、演出可動体83は、第1演出可動体83a、第2演出可動体83b、および第3演出可動体83cで構成されている。
第1演出可動体83aの手前側には、図6(a)に示す通り、センターランプ84dと、センターランプ84dを囲むように配置された6つのランプで構成される第1演出可動体ランプ84aと、が設けられている。第1演出可動体ランプ84aは、後述するポイント付与演出におけるポイントの付与状況に応じて点灯し、センターランプ84dは、ポイント付与演出において点灯しない。
なお、図6(a)に示す状態では、第1演出可動体ランプ84aが正面から視認可能となっている一方、後述する第2演出可動体ランプ84bおよび第3演出可動体ランプ84cが正面から視認不能となっており、以降の説明では、当該状態を第1の状態と表現する場合がある。
第2演出可動体83bには、図6(b)に示す通り、6つのランプで構成される第2演出可動体ランプ84bが設けられ、第2演出可動体ランプ84bは、第1演出可動体ランプ84aと同様に、後述するポイントの付与状況に応じて点灯する。そして、第2演出可動体83bは、第1演出可動体83aの後ろ側に配置され、演出可動体83に設けられた駆動部(図示省略)によって、図6(a)の位置(第2演出可動体ランプ84bが正面から視認できない位置)から図6(b)の位置(第2演出可動体ランプ84bが正面から視認できる位置)に移動可能に構成されている。
なお、図6(b)に示す状態では、第1演出可動体ランプ84aおよび第2演出可動体ランプ84bが正面から視認可能となっている一方、後述する第3演出可動体ランプ84cが正面から視認不能となっており、以降の説明では、当該状態を第2の状態と表現する場合がある。
第3演出可動体83cには、図6(c)に示す通り、6つのランプで構成される第3演出可動体ランプ84cが設けられ、第3演出可動体ランプ84cは、第1演出可動体ランプ84aや第2演出可動体ランプ84bと同様に、後述するポイントの付与状況に応じて点灯する。そして、第3演出可動体83cは、第2演出可動体83bの後ろ側に配置され、演出可動体83に設けられた駆動部(図示省略)によって、図6(a)の位置から図6(b)の位置までは、第2演出可動体83bとともに移動し、さらに、図6(b)の位置から図6(c)の位置に移動可能に構成されている。
なお、図6(c)に示す状態では、第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、および第3演出可動体ランプ84cが正面から視認可能となっており、以降の説明では、当該状態を第3の状態と表現する場合がある。
また、図7(a)〜図7(c)に示す通り、演出可動体83は、図7(a)に示す初期位置から、図7(b)に示す位置(以下、「中間位置」と表現する場合がある)に移動可能に構成されている。さらに、演出可動体83は、図7(b)に示す位置から、図7(c)に示す位置(以下、「突出位置」と表現する場合がある)に移動可能に構成されている。
図7(a)に示す初期位置では、第1演出可動体ランプ84aの一部、センターランプ84dの一部、および第2演出可動体ランプ84bの一部が、メイン表示部81の表示領域の手前側に位置していない。一方、図7(b)および図7(c)に示す位置では、第1演出可動体ランプ84a、センターランプ84d、第2演出可動体ランプ84b、および第3演出可動体ランプ84cのそれぞれが、メイン表示部81の表示領域の手前側に位置することとなる。
なお、図7(a)〜図7(c)では、第3の状態で演出可動体83が移動する例を示したが、演出可動体83は、第1の状態および第2の状態のいずれであっても、図7(a)に示す初期位置から図7(b)に示す位置に、かつ図7(b)に示す位置から図7(c)に示す位置に移動可能に構成されている。
<遊技機10の制御構成について>
次に、図8を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図8は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図8に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図8で図示しない制御構成を備えていてもよい。
主制御基板100は、遊技に関する各種の演算処理を行うCPU101と、制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータを記憶したROM102と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM103と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート104と、CPU101によるプログラム処理とは別系統で動作して乱数(ハード乱数)を生成する乱数回路105と、を備えており、これらが内部バスを介して相互に接続されている。
CPU101は、ROM102に格納された各種の制御プログラムを読み出して演算処理を行うことで、遊技の主制御に係る各種処理を実行する。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態、設定変更状態、設定確認状態、または遊技可能状態)、設定中の設定値、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
本実施形態では、少なくとも、そのような遊技に係る情報が格納される領域(RAM103の遊技に係る領域と表記される場合がある)に加えて、ベース値が格納される領域(RAM103のベース値に係る領域)と、RAM103の遊技に係る領域に関するチェックサムの補数およびバックアップフラグが格納される領域(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域と表記される場合がある)と、RAM103のベース値に係る領域に関するチェックサムの補数およびバックアップフラグが格納される領域(RAM103のベース値に係るバックアップ情報領域と表記される場合がある)とがバックアップされる。そして、遊技機10は、復電時に、そのバックアップされた、RAM103の遊技に係る領域と、RAM103のベース値に係る領域と、RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域と、RAM103のベース値に係るバックアップ情報領域とに格納される各種情報を用いて復帰する。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
また、主制御基板100は、第1始動口センサ70、第2始動口センサ71、大入賞口センサ72、一般入賞口センサ73、ゲートセンサ74、アウト球センサ75、中枠開扉センサ76等と電気的に接続されており、I/Oポート104を介して、これらのセンサからの検出信号をCPU101に入力可能に構成されている。
また、主制御基板100は、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92、普通図柄表示装置93、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96、主制御基板モニタ97、普通電動役物ソレノイド62および特別電動役物ソレノイド66に電気的に接続されており、I/Oポート104を介してこれらを制御可能に構成されている。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。さらに、主制御基板100は、設定基板41と電気的に接続されており、設定キースイッチ42、およびRAMクリアスイッチ43の操作を検知可能に構成されている。
主制御基板100と第1副制御基板200との間は、8本のパラレル信号線および1本のストローブ線で接続されており、主制御基板100から第1副制御基板200へと向かう単一方向のみで通信可能に接続され、主制御基板100から第1副制御基板200へ各種の演出制御コマンドが送信される。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づき遊技演出に関する各種の演算処理を行うCPU201、演出制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータを記憶したROM202、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM203と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート204と、を備え、これらが内部バスを介して相互に接続され、CPU201がROM202に記憶された制御プログラムに従って遊技演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37およびカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
また、第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づく演出制御処理にて、第2副制御基板300へ画像および音響を指示する画像制御コマンド、演出ランプ35や演出可動体ランプ84(第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、第3演出可動体ランプ84c、センターランプ84d)等の各種ランプの点灯を制御するためのランプ制御データ、可動装飾体22および上サブ表示部82aを除くサブ表示部82等の可動体の可動を制御するための可動制御データ等を生成する。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300と双方向通信が可能に接続されており、画像および音響に関する画像制御コマンドが第1副制御基板200から第2副制御基板300へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が第2副制御基板300から第1副制御基板200へ送信される。
また、第1副制御基板200は、演出ランプ35および演出可動体ランプ84と電気接続されており、I/Oポート204を介して、ランプ制御データを送信する。そして、演出ランプ35は、第1副制御基板200から送信されるランプ制御データによって点灯が制御されるように構成されている。
また、第1副制御基板200は、可動装飾体22、上サブ表示部82aを除くサブ表示部82、および演出可動体83(第1演出可動体83a、第2演出可動体83b、第3演出可動体83c)と電気接続されており、I/Oポート204を介して、可動制御データを送信する。
そして、可動装飾体22、上サブ表示部82aを除くサブ表示部82、および演出可動体83は、第1副制御基板200から送信される可動制御データによって可動が制御されるように構成されている。
第2副制御基板300は、第1副制御基板200からの画像制御コマンドに基づき画像演出に関する各種の演算処理を行うCPU301と、画像制御プログラムや各種データ等を記憶したROM302と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM303と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート304とを備えており、CPU301がROM302に記憶された制御プログラムに従って画像演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき、後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき当該演出の内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データをメイン表示部81やサブ表示部82へ送信する。このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。音源ICは、CPU301からの指示に応じて音声ROMに記憶された音響データを読み込み、読み込んだ音響データを合成処理して生成した最終的な音響データを増幅器を介してスピーカ33に出力する。
払出制御基板400は、CPU、ROM、およびRAM(いずれも図示省略)を主体として構成されている。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
電源制御基板500は、遊技島の電源設備から供給される一次電源を基に、上述の制御基板等の電子部品や電気部品に供給する通常電源を生成する通常電源回路、バックアップ電源を生成するバックアップ電源回路、および電断(通常電源による供給電圧が所定の電圧低下となること)を検出する電断検出回路(いずれも図示省略)で構成されている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
<遊技機10の機能構成について>
次に、図9を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図9は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図9に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図9で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、機能構成を説明する際に、必要に応じて図10〜図12を参照することとする。
主制御基板100は、図9に示すように、入球判定手段110、メイン乱数発生手段115、メイン保留制御手段120、事前判定手段125、特図抽選手段130、普図抽選手段135、大当り遊技制御手段140、図柄表示制御手段145、電動役物制御手段150、遊技状態制御手段155、メイン情報記憶手段160、メインエラー制御手段165、メインコマンド管理手段170、復電処理実行手段175、および電断処理実行手段180を備えており、これらの手段は、図8を用いて説明した主制御基板100上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
なお、メイン情報記憶手段160は、主制御基板100が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。特に、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶されたデータ(演出制御コマンド)は、記憶された後にコマンド送信手段によって後述する第1副制御基板200のサブコマンド管理手段270に向けて送信される。
入球判定手段110は、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に基づいて各入賞口への入賞を判定する。
メイン乱数発生手段115は、乱数回路105によって更新範囲が異なる複数種類の乱数を生成可能であり、入賞口への入賞が判定されたタイミングで乱数回路105から当該入賞口に対応する一または複数の乱数を取得(ラッチ)する。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57または第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図図柄抽選用の乱数、および普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
メイン保留制御手段120は、特図の図柄変動の保留、および普図の図柄変動の保留に関する制御を行う。特図1に関しては、第1始動口57への入賞を契機として取得された、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を、特図1の作動保留情報として保留する(記憶させる)。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2および普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1または特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算または減算)した際に、特図1保留カウンタおよび特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報および特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
事前判定手段125は、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で、当該作動保留情報を対象とした先読み演出のための事前判定を実行する。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、および特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一または同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、さらに、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。
特図抽選手段130は、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、および特図変動パターン導出手段133を備え、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、特図変動パターン導出手段133の順に各手段による処理を実行する。特図抽選手段130は、特図の変動開始条件が充足された際に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出す。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1および特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1および特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
ここで、図10(a)〜図10(c)、図11(a)、および図11(b)は、主制御基板100で用いられる抽選テーブルを模式的に示す図であり、以下の説明において必要に応じて参照する。
なお、これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「−」や「0」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「−」や「0」が記載された結果は当選することはない。さらに、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
特図当否判定手段131は、図柄変動ごとに、特図当否判定用の乱数を読み出し、読み出した乱数と現在の設定値に対応する特図当否判定用の抽選テーブルを用いて大当り、ハズレのいずれに当選するかを抽選によって判定する特図当否判定を実行する。
図10(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられる。当該判定で用いられる乱数の範囲は、0〜65535であるため、特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)において、現在の設定値が設定値1である場合には205/65536(約1/319.6)、現在の設定値が設定値2である場合には210/65536(約1/312.0)、現在の設定値が設定値3である場合には215/65536(約1/304.8)、現在の設定値が設定値4である場合には220/65536(約1/297.8)、現在の設定値が設定値5である場合には225/65536(約1/291.2)、現在の設定値が設定値6である場合には230/65536(約1/284.9)の確率で大当りが導出される。
同様に、特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)において、現在の設定値が設定値1である場合には445/65536(約1/147.2)、現在の設定値が設定値2である場合には455/65536(約1/144.0)、現在の設定値が設定値3である場合には466/65536(約1/140.6)、現在の設定値が設定値4である場合には477/65536(約1/137.3)、現在の設定値が設定値5である場合には488/65536(約1/134.2)、現在の設定値が設定値6である場合には499/65536(約1/131.3)の確率で大当りが導出される。
このように、本実施形態では、特図低確および特図高確のそれぞれにおいて、大当りが導出される確率は設定値ごとに異なり、いずれの設定値においても、特図低確において大当りが導出される確率の分子を1とした場合の分母の値が、特図高確において大当りが導出される確率の分子を1とした場合の分母の値よりも大きくなっている。そのため、特図高確は、特図低確よりも大当りが導出される確率が高く、特図低確よりも有利度が高い状態であると言える。なお、これらの確率は、設定値の変更有無によって変化しない。
また、本実施形態では、特図低確の大当りが導出される確率の分母(分子を1とした場合)と、特図高確で大当りが導出される確率の分母(分子を1とした場合)の比率が、設定される設定値に関わらず一定(本実施形態では、1:約2.2)となるように抽選値が設定されており、当該比率が一定とは、大当り確率の分母(分子を1とした場合)の整数部分(小数点以下は、切り捨て、切り上げ、および四捨五入のいずれか)の比率が一定となることを指す。すなわち、前者の確率の分母と、後者の確率の分母の比率が、設定される設定値に関わらず略一定となるように抽選値が設定されていればよい。
特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとなった場合に、特図停止図柄抽選用の乱数を読み出し、読み出した乱数と特図停止図柄抽選用の抽選テーブルを用いて特図の停止図柄を抽選によって決定する。
図10(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜99である。そのため、特図1で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄A、40/100(1/2.5)の確率で図柄B、10/100(1/10)の確率で図柄Cが停止図柄として決定され、これらの確率は設定値に依存しない。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が8であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ後述する普図高確となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が9であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。さらに、図柄Cは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄である。よって、図柄Cは、ラウンド数において図柄Bよりも有利な図柄であり、図柄Bおよび図柄Cは、ラウンド数およびその後の特図抽選状態の双方において図柄Aよりも有利な図柄であると言える。
図10(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、特図1停止図柄抽選と同様に、0〜99である。そのため、特図2で大当りが導出された場合には、65/100(約1/1.53)の確率で図柄a、35/100(約1/2.85)の確率で図柄bが停止図柄として決定され、これらの確率も設定値に依存しない。
ここで、図柄aは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる通常図柄である。よって、図柄aは、ラウンド数およびその後の特図抽選状態の双方において図柄bよりも有利な図柄であると言える。
このように、本実施形態では、特図1および特図2のいずれにおいても、各停止図柄が導出される確率は、設定される設定値に関わらず一定であり、特図停止図柄抽選の有利度は、設定される設定値によって変化しない。また、当該確率は、設定値の変更有無によっても変化しない。
なお、特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとならなかった場合には、特図1のハズレ時は図柄D、特図2のハズレ時は図柄cを停止図柄として一律に決定する
また、本実施形態は、特図1による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(50/100)と、特図2による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(65/100)とが異なっている(特図1の図柄変動よりも特図2の図柄変動が有利になっている)。詳細は省略するが、この違いは、大当り遊技中に遊技球が大入賞口55内に設けられたV入賞領域を通過した場合(V入賞領域に設けられたセンサが遊技球を検知した場合)に大当り遊技終了後に特図高確とする機能を備え、V入賞領域の通過が容易となるラウンド(本実施形態では、9ラウンド目)を設けるか否かを特図の停止図柄によって変えることで実現している。
特図変動パターン導出手段133は、特図変動パターンを決定する際に参照する特図変動パターン抽選テーブルを複数種類備え、現在の特図変動パターン導出状態と今回の特図当否判定の結果とに基づいて、今回の特図変動パターンを決定するための一つの特図変動パターン抽選テーブルを選択し、選択した特図変動パターン抽選テーブルと特図変動パターン抽選用の乱数とを用いて一つの特図変動パターンを決定し、決定した特図変動パターンに基づいて変動時間を決定する。
なお、遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCが存在する。そして、上述の特図変動パターンの決定方法は、特図変動パターン導出状態PAでは特図1の図柄変動で採用され、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCでは特図2の図柄変動で採用され、各特図変動パターン導出状態における他方の特図の図柄変動は、特図当否判定の結果に応じてあらかじめ定められた一の特図変動パターンが決定される。
図11(a)は、特図変動パターン導出状態PA時の特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜999である。そのため、特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、900/1000(約1/1.11)の確率で特図変動パターンHNP、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHRP、10/1000(1/100)の確率でHSP1−A、8/1000(1/125)の確率でHSP1−B、6/1000(約1/167)の確率でHSP1−C、7/1000(約1/143)の確率でHSP2−A、5/1000(1/200)の確率でHSP2−B、4/1000(1/250)の確率でHSP2−C、5/1000(1/200)の確率でHSP3−A、3/1000(約1/333)の確率でHSP3−B、2/1000(1/500)の確率でHSP3−Cが決定され、これらの確率は、現在の設定値や設定値の変更有無に依存しない。なお、当該場合には、特図変動パターンASP1−A〜特図変動パターンASP3−Cが決定されることはない。また、詳細は図11(b)を用いて後述するが、特図変動パターンHNPが決定された場合には、図柄変動開始時の特図1保留カウンタの値を用いて特図変動パターンがさらに特定される。
特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンASP1−A、70/1000(約1/14.3)の確率で特図変動パターンASP1−B、80/1000(1/12.5)の確率で特図変動パターンASP1−C、70/1000(約1/14.3)の確率で特図変動パターンASP2−A、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンASP2−B、130/1000(約1/7.69)の確率で特図変動パターンASP2−C、130/1000(約1/7.69)の確率で特図変動パターンASP3−A、170/1000(約1/5.88)の確率で特図変動パターンASP3−B、200/1000(1/5)の確率で特図変動パターンASP3−Cが決定され、これらの確率も、現在の設定値や設定値の変更有無に依存しない。なお、当該場合には、特図変動パターンHNP〜特図変動パターンHSP3−Cが決定されることはない。
また、本実施形態の特図変動パターンに係る説明において、2つの特図変動パターンを、「〜」を挟んで記載した場合、図11(a)に記載した順序に従って、手前に記載された特図変動パターンと、後に記載された特図変動パターンとの間に存在する特図変動パターンの記載を省略したものとする。
また、図示は省略するが、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCにおいても、特図変動パターン導出状態PA時と同様に、特図当否判定の結果に応じて特図変動パターンを抽選する。
図11(b)は、特図変動パターンHNPが決定された場合に用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、上述の通り、当該抽選では、特図1保留カウンタの値を用いて特図変動パターンがさらに特定される。
まず、図11(b)に示す通り、特図変動パターンHNPには、変動時間が3200ms(ミリ秒)の特図変動パターンHNP−A、変動時間が5600msの特図変動パターンHNP−B、変動時間が8000msの特図変動パターンHNP−C、変動時間が11200msの特図変動パターンHNP−Dがあり、この順に変動時間が長い。
そして、この抽選で用いられる乱数(図11(a)で示した抽選テーブルに係る抽選で用いられる乱数とは異なる)の範囲は0〜999である。そのため、特図1保留カウンタ=3(保3)である場合には、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP−Aが決定され、この確率は現在の設定値や設定値の変更有無に依存しない。同様に、特図1保留カウンタ=2(保2)である場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP−Aが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP−Bが決定され、特図1保留カウンタ=1(保1)である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP−Aが、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP−Bが、800/1000(1/1.25)の確率で特図変動パターンHNP−Cが決定され、特図1保留カウンタ=0(保0)である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP−Bが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンHNP−Cが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP−Dが決定され、これらの確率も、現在の設定値や設定値の変更有無に依存しない。
このように、特図変動パターンHNPが決定された場合には、特図1保留カウンタの値によって決定され易い特図変動パターン(変動時間)が異なる。より具体的には、特図1保留カウンタの値が小さくなるほど長い図柄変動が決定され易くなる(特図1保留カウンタの値が大きくなるほど短い変動時間が決定され易くなる)。
なお、このような特図変動パターン(以下、「基本特図変動パターン」と称する場合がある)は、特図変動パターン導出状態PBや特図変動パターン導出状態PCにおいても存在し、対応する基本特図変動パターンの種類やそれぞれの長さは異なるが、その傾向(保留カウンタ(特図変動パターン導出状態PBと特図変動パターン導出状態PCでは、特図2保留カウンタの値)の値と決定され易い特図変動パターン(変動時間)の関係性)は特図変動パターン導出状態PAと同様である。
また、本実施形態では、上述の特図停止図柄抽選と同様に、特図変動パターン導出状態および特図当否判定の結果が同一であれば、各特図変動パターンが導出される確率は、設定される設定値によらない。
また、特図変動パターン導出手段133は、図柄変動の開始時に、特図当否判定の結果、決定された特図の停止図柄、および決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
普図抽選手段135は、特図抽選手段130と同様に、普図の図柄変動中でない場合に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出し、読み出した乱数を用いて、普図の当否を判定する普図当否判定を実行し、当該普図当否判定によって普通電動役物61が開放状態に制御されることとなる普図当りに当選した場合に普図の停止図柄を抽選により決定する普図停止図柄抽選、および普図の変動パターン(変動時間)を抽選により決定する普図変動パターン抽選を実行する。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率(すべての設定値で同一)で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率(すべての設定値で同一)で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
普図停止図柄抽選では、特図停止図柄抽選と同様に、普通電動役物61の開放状態となるパターンが異なる複数種類の停止図柄から、普図停止図柄抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選(すべての設定値で共通)によって一つの停止図柄が決定される。なお、普図当否判定でハズレとなった場合には、特図1、特図2と同様に、停止図柄が一律に決定される。
また、普図変動パターン抽選では、特図変動パターン抽選と同様に、複数種類の普図変動パターンから、普図変動パターン抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選(すべての設定値で共通)によって一つの普図変動パターンが決定される。
このように、普図高確は、普図低確よりも普図当りが導出される確率が高く、普図低確よりも有利度が高い状態であると言える。
また、本実施形態では、普図に関する抽選(普図当否判定、普図停止図柄抽選、および普図変動パターン抽選)のいずれにおいても各抽選結果が導出される確率は、設定値に関わらず一定であり、普図に関する抽選の有利度は、設定される設定値によって変化しない。
なお、本実施形態は、上述の通り、設定される設定値に基づいて特図当否判定で大当りに当選する確率が定まり、設定される設定値が大きくなるほど特図当否判定で大当りに当選する確率が高くなることで、設定される設定値が大きくなるほど有利度が高くなるように構成されているが、特図当否判定に加え、特図停止図柄抽選、普図当否判定、および普図停止図柄抽選のうちの少なくとも一つの抽選(または判定)において有利な結果が導出される確率に設定差を設けるようにしてもよい。また、特図当否判定を含まず、特図停止図柄抽選、普図当否判定、および普図停止図柄抽選のうちの少なくとも一つの抽選(または判定)において有利な結果が導出される確率に設定差を設けることで、設定される設定値が大きくなるほど有利度が高くなる(設定される設定値に応じて有利度が異なる)ようにしてもよい。すなわち、設定される設定値に応じて賞球の付与に関する有利度が異なるように構成されていればよい。
大当り遊技制御手段140は、特図当否抽選の結果が大当りである場合、決定された大当り図柄に応じて、大当り開始デモに係るデモ時間、および大当り終了デモに係るデモ時間を決定する。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
図柄表示制御手段145は、特図1の特図変動パターンに基づく変動時間に従って、特図1を第1特別図柄表示装置91に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図1を停止表示させる。同様に、第2特別図柄の特図変動パターンに基づく変動時間に従って、特図2を第2特別図柄表示装置92に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図2を停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1および特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止(確定表示)を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
また、図柄表示制御手段145は、普図の普図変動パターン(変動時間)に従って、普図を普通図柄表示装置93に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に普図を普図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
電動役物制御手段150は、特図当否抽選の結果が大当りとなった場合、特図の停止表示後に、特別電動役物ソレノイド66に制御信号を出力し、特別電動役物65を特図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。大当り遊技は、特別電動役物65の1回の開閉動作を1回のラウンド遊技とし、当該ラウンド遊技を規定ラウンド数(本例では、16R、9R、8R)だけ連続して実行する遊技状態である。
また、電動役物制御手段150は、普図当否抽選に当選した場合、普通電動役物ソレノイド62に制御信号を出力して、普通電動役物61を普図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。
遊技状態制御手段155は、特図抽選状態を制御する。具体的には、遊技状態制御手段155は、上述の通り、大当り遊技の開始時に、大当りに係る図柄に関わらず、特図低確とし、通常大当りに係る大当り遊技の終了時には、特図低確を維持し、確変大当りに係る大当り遊技の終了時には、特図高確とする。
また、遊技状態制御手段155は、普図抽選状態を制御する。具体的には、遊技状態制御手段155は、大当り開始時に、大当りに係る図柄に関わらず、普図低確とし、通常大当りに係る大当り遊技の終了時には、100回の図柄変動が行われるまで普図高確とし(100回の図柄変動後には普図低確とする)、確変大当りに係る大当り終了時には、次回の大当り遊技の開始まで(例えば、大当りが導出されるのに十分な有限の回数(例えば、5000回)を設定する場合も含む)普図高確とする。
また、遊技状態制御手段155は、上述の特図変動パターン導出状態を制御する。この特図変動パターン導出状態の遷移については、図12(a)および図12(b)を参照しながら説明する。なお、図12(a)は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図であり、図12(b)は、特図変動パターン導出状態ごとの平均変動時間の関係を示す図である。
図12(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態は、特図低確かつ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PA、特図高確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PB、および特図低確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PCで構成され、大当り遊技中を除いて特図抽選状態および普図抽選状態に応じた特図変動パターン導出状態が設定される。そして、特図変動パターン導出状態PA〜特図変動パターン導出状態PC間の遷移条件には、遷移条件(i)〜遷移条件(iii)がある。遷移条件(i)は確変大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は通常大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は100回目の図柄変動の終了となる。なお、特図変動パターン導出状態PCにおいて通常大当りに係る大当り遊技が開始された場合には、当該大当り遊技の終了後に再度特図変動パターン導出状態PCが設定される(遷移条件(iii)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。
また、図12(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCのそれぞれの平均変動時間(当該特図変動パターン導出状態において選択され得る特図変動パターンの変動時間に対して出現率(当該特図当否判定の結果が導出される確率に対して当該特図変動パターンの当選確率を掛け算することで導出される、任意の図柄変動において発生し得る確率)を掛け算することで導出される変動時間の総和)は、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PC、特図変動パターン導出状態PBの順に短くなる。これは、主に、各特図変動パターン導出状態において最も選択される割合が高い上述の基本特図変動パターンの変動時間の長さの差に起因する。
さらに、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PCの平均時間の差は、特図変動パターン導出状態PCの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PBの差よりも大きい。
また、遊技状態制御手段155は、特図抽選状態、普図抽選状態、および特図変動パターン導出状態の更新が発生した場合に、更新後の各状態を含む演出制御コマンド(遊技状態指定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
メイン情報記憶手段160は、上述の通り、各手段によって読み出されたデータや、各手段による演算等によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
メインエラー制御手段165は、I/Oポート104の入力情報を監視し、遊技機10がエラー状態であるか否かを判定する。エラー状態であると判定された場合には、当該エラー情報を含む演出制御コマンド(エラーコマンド)をメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
なお、メインエラー制御手段165は、例えば、磁気センサ(図示省略)の検知によるエラー状態等、重要度の高いエラー状態となった場合には、払出制御基板400に遊技球の発射を規制させる等、エラーコマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する以外の処理を実行するようにしてもよい。
メインコマンド管理手段170は、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に演出制御コマンドが記憶されている場合に、当該演出制御コマンドを第1副制御基板200に向けて送信する。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
復電処理実行手段175は、復帰状態設定手段176、設定変更手段177、設定確認手段178、および遊技可能状態移行手段179を備える。
復帰状態設定手段176は、復電時の復帰状態当該RAM103に異常があるか否か、当該復電の直前の電断時の状態、復電時の設定キースイッチ42の態様と復電時のRAMクリアスイッチ43の態様の組合せ、および復電時の中枠開扉センサ76の状態に基づいて設定する復帰状態設定処理を実行する。当該処理によって設定される復帰状態には、遊技停止状態、設定変更状態、設定確認状態、および遊技可能状態(RAMクリア処理を伴う場合と、RAMクリア処理を伴わない場合とがある)がある。なお、RAMクリア処理が実行された場合には、特図低確および普図低確が設定されることとなる。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態である。そして、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。なお、遊技停止状態には、RAM異常によるものであって主制御基板モニタ97に種別として「E1」が表示される遊技停止状態と、RAM異常以外によるものであって主制御基板モニタ97に種別として「E2」が表示される遊技停止状態がある。
また、設定変更状態とは、設定されている設定値を変更可能な復帰状態であり、設定変更状態において設定される設定値が変更された後には、遊技可能状態が設定される。さらに、設定確認状態とは、設定されている設定値を確認可能な復帰状態であり、設定確認状態の終了後には、遊技可能状態が設定される。なお、設定変更状態ではRAMクリア処理が実行されるが、設定確認状態ではRAMクリア処理が実行されない。
また、RAM103に異常があるか否かとは、復帰状態設定処理の先頭で行われるRAM異常チェック(具体的には、対象となる領域に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグが記憶されているか否か(バックアップフラグがONであるか否か)を判定し、当該バックアップフラグが記憶されている場合(当該バックアップフラグがONである場合)には、対象となる領域と当該領域に係るバックアップ情報領域に記憶されている補数のチェックサムを導出し、当該演算結果が0である場合には、対象となる領域が正常であると判断し、それ以外は、対象となる領域が異常であると判断する処理)をRAM103の遊技に係る領域に対して実行して判断される。
なお、本実施形態におけるRAM異常チェックでは、ベース値に係る領域に対しても異常があるか否かが判断されるが、本実施形態における説明では、特段の説明がない限り、RAM103に異常があるとは、RAM103の遊技に係る領域に異常があることを指す。
また、復帰状態設定処理では、RAM103の遊技に係る領域に異常があり、かつRAM103のベース値に係る領域に異常がある場合に、RAM103のベース値に係る領域がクリアされるが、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば(RAM103の遊技に係る領域に異常があるか否かに関わらず)、RAM103のベース値に係る領域をクリアするようにしてもよい。
設定変更手段177は、設定変更状態が設定された場合に、設定値の変更を可能とする設定変更処理を実行する。
設定確認手段178は、設定確認状態が設定された場合に、設定値の確認を可能とする設定確認処理を実行する。
遊技可能状態移行手段179は、遊技可能状態が設定された場合に、遊技可能状態へ移行させる遊技可能状態移行処理を実行する。
具体的に説明すると、遊技可能状態移行処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、ベース値を主制御基板モニタ97に表示させる処理(ベース値の表示態様については、後述)、およびデバイスの初期設定が実行される。
ここで、セキュリティ信号とは、遊技機外の機器(データ表示機やホールコンピュータ)に向けて遊技機10に設けられた外部端子盤(図示省略)から出力される信号の一種である。以降の説明を含め、セキュリティ信号をONにするとは、セキュリティ信号の出力を開始することを指し、セキュリティ信号をOFFにするとは、セキュリティ信号の出力を終了することを指す。
なお、本実施形態において、セキュリティ信号をOFFにする処理では、セキュリティ信号をONにしてからの経過時間を考慮していないが、当該経過時間を考慮、すなわち、セキュリティ信号をONにしてから一定時間経過するまでセキュリティ信号をOFFにしないようにしてもよい。
また、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
電断処理実行手段180は、電源制御基板500からの電断信号を受信したことに基づいて電断処理を実行する。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域(ベース値に係る領域とは異なる領域)に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、および当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。また、RAM103のベース値に係る領域に対しても、RAM103のうちの遊技に係る領域と同様に、RAM103のベース値に係る領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103のベース値に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、およびRAM103のベース値に係る領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103のベース値に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
第1副制御基板200は、図9に示すように、サブ乱数発生手段210、通常演出制御手段220、サブエラー制御手段230、ランプ制御手段240、可動役物制御手段250、サブ情報記憶手段260、およびサブコマンド管理手段270を備えており、これらの手段は、図8を用いて説明した第1副制御基板200上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、演出制御コマンドの受信と表現する場合がある。
サブ乱数発生手段210は、CPU201によってプログラム処理で更新される乱数(ソフトウェア乱数)を生成可能であり、通常演出制御手段220による各抽選(詳細は後述)が実行されるタイミングで乱数を取得する。
通常演出制御手段220は、演出モード制御手段221、演出ルート決定手段222、サブ保留制御手段223、先読み演出制御手段224、演出内容決定手段225、装飾図柄制御手段226、および大当り演出制御手段227を備える。
演出モード制御手段221は、遊技状態指定コマンドが送信された場合に、主制御基板100側で管理された特図変動パターン導出状態との整合性をとるかたちで、演出モードの遷移を制御する。
本実施形態における演出モードは、通常モード、低確時短モード、確変モードに大別され、特図変動パターン導出状態PAには通常モード、特図変動パターン導出状態PBには確変モード、特図変動パターン導出状態PCには低確時短モードが対応する。
演出ルート決定手段222は、事前判定コマンドが送信された場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果(本実施形態では、特図変動パターン)に基づいて、今回保留された図柄変動に対応する演出ルートを決定(設定)する。なお、演出ルート決定手段222は、当該図柄変動に対応する特図変動パターンが上述の特図変動パターンHNPであった場合には、事前判定コマンドが送信された場合に演出ルートは決定せず、図柄変動の開始時に、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターン(特図変動パターンHNP−A〜特図変動パターンHNP−D)に基づいて演出ルートを決定する。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
本実施形態では、図11(a)および図11(b)で示した特図変動パターンのそれぞれに対し、互いに異なる一の演出ルートが対応する。そして、これらの演出ルートは、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであること(大当りではないこと)を報知するハズレ演出ルートと、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する大当り演出ルートに大別される。さらに、ハズレ演出ルートには、発展演出が実行されない非発展ハズレ演出ルートと、発展演出が実行される発展ハズレ演出ルートがある。ここで、発展演出とは、装飾図柄がリーチ状態(一つの図柄列を除いて装飾図柄が停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている状態)となった以降に、装飾図柄の変動表示以外の演出を用いて今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであるか否かを報知する演出を指し、本実施形態では、互いに内容が異なる発展演出A〜発展演出Cの3種類が存在する。これらの発展演出は、大当り演出ルートにおいても実行される。以下、各特図変動パターンに対応する演出ルートの内容を説明する。
ハズレ演出ルートに対応する発展演出A〜発展演出Cでは、各発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りでないことが報知される。一方、大当り演出ルートに対応する発展演出A〜発展演出Cでは、ハズレ演出ルートに対応する発展演出と同様に、各発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることが報知される。すなわち、発展演出A〜発展演出Cは、いずれも、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りあるか否かを報知する演出と言える。
本実施形態では、一の特図変動パターンに対して一の演出ルートが対応する。そのため、以降の説明では、特図変動パターンに対する演出ルートを、単に、特図変動パターンで表現する場合がある。なお、複数の特図変動パターン間で同一の演出ルートが対応しなければ、一の特図変動パターンに対して複数の演出ルートを対応させてもよく、この場合には、複数の演出ルートから一の演出ルートを決定するようにすればよい。
特図変動パターンHNP−A〜特図変動パターンHNP−Dおよび特図変動パターンHRPに対応する演出ルートには、上述の非発展ハズレ演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンHNP−A〜特図変動パターンHNP−Dには、装飾図柄がリーチ状態とならずに装飾図柄がバラケ目(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止されていない状態)で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。
特図変動パターンHRPには、複数回の疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、後述する発展演出が実行されずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、疑似変動とは、発展演出が開始される前の期間において、一定のルールに基づいた装飾図柄の停止(例えば、「5図柄−7図柄−6図柄」のように、真ん中の図柄列に7図柄が停止した態様となる装飾図柄の停止)等で区切られる期間を指す。なお、本実施形態における疑似変動の最大回数は3回であるが、これに限らず、2以上の回数であれば、いずれの回数を採用してもよい。
特図変動パターンHSP1−A〜特図変動パターンHSP3−Cには、上述の発展ハズレ演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンHSP1−A〜特図変動パターンHSP1−Cには、複数回の疑似変動を介さずに(1回の疑似変動で)装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP1−Aには、上述の発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP1−Bには、上述の発展演出Bが対応し、特図変動パターンHSP1−Cには、発展演出Cが対応する。
特図変動パターンHSP2−A〜特図変動パターンHSP2−Cには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンHSP1−A〜特図変動パターンHSP1−Cと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP2−Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP2−Bには発展演出Bが対応し、特図変動パターンHSP2−Cには発展演出Cが対応する。
特図変動パターンHSP3−A〜特図変動パターンHSP3−Cには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンHSP1−A〜特図変動パターンHSP1−Cと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP3−Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンHSP3−Bには発展演出Bが対応し、特図変動パターンHSP3−Cには発展演出Cが対応する。
特図変動パターンASP1−A〜特図変動パターンASP3−Cには、上述の大当り演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP1−A〜特図変動パターンASP1−Cには、複数回の疑似変動を介さずに(1回の疑似変動で)装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃い(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止された状態)で停止表示される演出ルートが対応する。ただし、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP1−Aには、上述の発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP1−Bには、上述の発展演出Bが対応し、特図変動パターンASP1−Cには、発展演出Cが対応する。
特図変動パターンASP2−A〜特図変動パターンASP2−Cには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンASP1−A〜特図変動パターンASP1−Cと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP2−Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP2−Bには発展演出Bが対応し、特図変動パターンASP2−Cには発展演出Cが対応する。
特図変動パターンASP3−A〜特図変動パターンASP3−Cには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。ただし、特図変動パターンASP1−A〜特図変動パターンASP1−Cと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP3−Aには発展演出Aが対応し、特図変動パターンASP3−Bには発展演出Bが対応し、特図変動パターンASP3−Cには発展演出Cが対応する。
このように、本実施形態では、特図変動パターンHSP1−Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP1−Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP1−Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP1−Bに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP1−Cに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP1−Cに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP2−Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP2−Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP2−Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP2−Bに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP2−Cに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP2−Cに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP3−Aに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP3−Aに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP3−Bに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP3−Bに対応する演出ルートを、特図変動パターンHSP3−Cに対応する演出ルートに対して特図変動パターンASP3−Cに対応する演出ルートを、対応づけている(対応づけられた演出ルートの演出同士の内容が開始から終了間際まで一致する)。そのため、発展演出A〜発展演出Cが実行される図柄変動において、遊技者に大当り当選の期待感を抱かせることができる。そして、発展演出A〜発展演出Cが実行される演出ルートが決定される上述の特図変動パターンは、大当りを期待させる特図変動パターンとなる。
また、図11(a)で示した通り、特図当否判定の結果がハズレの場合には、疑似変動の回数が同一となる範囲内において、発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1−A)、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1−B)、発展演出Cが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1−C)の順に決定され難くなる。そして、特図当否判定の結果が大当りの場合には、疑似変動の回数が同一となる範囲内において、発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1−A)、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1−B)、発展演出Cが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1−C)の順に決定され易くなる。そのため、発展演出A、発展演出B、発展演出Cの順に大当り当選の期待感を高めることができる。
さらに、図11(a)で示した通り、特図当否判定の結果がハズレの場合には、同種の発展演出となる範囲において、疑似変動の回数が1回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1−A)、疑似変動の回数が2回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP2−A)、疑似変動の回数が3回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP3−A)の順に決定され難くなる。そして、特図当否判定の結果が大当りの場合には、同種の発展演出となる範囲において、疑似変動の回数が1回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1−A)、疑似変動の回数が2回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP2−A)、疑似変動の回数が3回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP3−A)の順に決定され易くなる。そのため、疑似変動の回数が多くなるにつれて大当り当選の期待感を高めることができる。
また、上述の通り、特図変動パターンHSP1−A〜特図変動パターンHSP1−C、および特図変動パターンASP1−A〜特図変動パターンASP1−Cでは、1回の疑似変動でリーチ状態となり、特図変動パターンHSP2−A〜特図変動パターンHSP2−C、および特図変動パターンASP2−A〜特図変動パターンASP2−Cでは、2回の疑似変動でリーチ状態となり、特図変動パターンHSP3−A〜特図変動パターンHSP3−C、および特図変動パターンASP3−A〜特図変動パターンASP3−Cでは、3回の疑似変動でリーチ状態となる。
そのため、リーチ状態となるまでの時間は、1回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターン(特図変動パターンHSP1−A〜特図変動パターンHSP1−C、および特図変動パターンASP1−A〜特図変動パターンASP1−C)、2回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターン(特図変動パターンHSP2−A〜特図変動パターンHSP2−C、および特図変動パターンASP2−A〜特図変動パターンASP2−C)、3回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターン(特図変動パターンHSP3−A〜特図変動パターンHSP3−C、および特図変動パターンASP3−A〜特図変動パターンASP3−C)の順に長くなる。
サブ保留制御手段223は、保留コマンドの受信があった場合に、当該コマンドに含まれる特図1保留カウンタと特図2保留カウンタの情報に基づいて、メイン表示部81の保留表示領域(図示省略)に、特図1保留カウンタに対応する数の保留画像と、特図2保留カウンタに対応する数の保留画像とを表示させるための演出データを設定する。なお、保留画像とは、大当り遊技の期待度等の有利度を示唆する種々の態様に変化する保留先読み演出の対象となる画像である。
先読み演出制御手段224は、事前判定コマンドが送信された場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果に基づいて先読み演出の内容を決定する。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
演出内容決定手段225は、変動開始コマンドが送信された場合に、演出ルート決定手段222によって既に決定された演出ルートに従って今回の図柄変動において実行する演出の内容を決定する。
より具体的には、演出内容決定手段225は、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
なお、演出の内容を決定するタイミングとしては、例えば、疑似変動の開始時(図柄変動の開始時を含む)があり、一の図柄変動において疑似変動の開始が複数回ある場合には、各疑似変動の開始時に当該抽選を実行する。
本実施形態では、演出内容決定手段225によって決定される演出の内容として、上述の発展演出に加え、最終的に付与されたポイント(累計付与ポイント)によって大当り当選期待度を示唆するポイント付与演出と、ポイント付与演出で付与したポイント(以下、「pt」と表現する場合がある)に対応する態様となるポイント代替演出がある。
なお、これらの演出は後述するが、ポイント付与演出は、最終的に付与されたポイント数によって大当り当選期待度をきめ細かく示唆する演出であり、当該演出は、特図変動パターンHSP1−A〜特図変動パターンASP3−Cが決定された場合に実行される。さらに、ポイント代替演出は、大当り当選期待度をポイント付与演出よりも粗く示唆する演出であり、ポイント代替演出は、ポイント付与演出が実行された場合に実行される。これにより、大当り当選に対する期待度を遊技者に認識させ易くし、遊技の興趣を高めている。
装飾図柄制御手段226は、変動開始コマンドが送信された場合に、決定された特図の停止図柄に基づいて、装飾図柄の最終的な停止図柄の組合せ(左図柄・中図柄・右図柄)を決定する。
具体的には、図柄B、図柄C、および図柄aには奇数図柄揃いを、図柄Aと図柄bには偶数図柄揃いを、図柄Dと図柄cにはバラケ目を、対応させている。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
大当り演出制御手段227は、大当り開始コマンドが送信された場合に、当該コマンドに含まれる情報等に基づいて、大当り遊技中であることを報知する大当り演出の内容を決定する。なお、大当り演出には、大当り遊技の開始を報知する開始デモ演出、ラウンド遊技中であることを報知するラウンド演出、及び大当り遊技の終了を報知する終了デモ演出が存在する。
通常演出制御手段220は、第1副制御基板200が備える上述の手段によって決定された演出の内容に従って、各演出の実行タイミングで当該演出に対応する各デバイスの演出データを読み出す。なお、読み出した演出データに画像及び音響に係る演出データがある場合には、当該演出データに基づいて画像及び音響に関する画像制御コマンドを生成し、当該コマンドをサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納する。
特に、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が設定変更状態となった場合(後述する設定変更開始コマンドが送信された場合)に、演出表示装置80を用いて設定変更中であることを報知させるための演出データを読み出し、当該演出データによって開始された報知は、当該設定変更状態が終了して遊技可能状態となる場合(後述する設定変更終了コマンドが送信された場合)に終了する。同様に、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が設定確認状態となった場合(後述する設定確認開始コマンドが送信された場合)に、演出表示装置80を用いて設定確認中であることを報知させるための演出データを読み出し、当該演出データによって開始された報知は、当該設定確認状態が終了して遊技可能状態となる場合(設定確認終了コマンドが送信された場合)に終了する。なお、これらの報知の詳細は省略するが、当該報知は現在の設定値を特定不可能な(特定可能な態様ではない)報知であり、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。このようにすることで、設定値の変更や設定値の確認に対する作業効率及びセキュリティを高めることができる。
また、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴う場合)には、RAMクリア処理を伴って遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出し、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴わない場合)には、RAMクリア処理を伴わずに遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出す。これらの報知は、設定変更状態を経由して遊技可能状態となった場合、設定確認状態を経由して遊技可能状態となった場合にも実行され、これらの報知の違いによっても、設定変更状態を経由したか、設定確認状態を経由したかを判断させることができる。
さらに、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技停止状態となった場合には、遊技停止状態となったことに加え、後述する設定変更処理の実行が必要となったことを報知させるための演出データを読み出す。
なお、これらの報知の詳細は省略するが、実行が開始されてから一定時間(例えば、30s)継続して実行されることが好ましく、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。
サブエラー制御手段230は、エラーコマンドが送信された場合に、エラー演出パターンを決定し、当該エラー演出パターンに従ってエラー演出を実行するための演出データを読み出す。
なお、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー演出を実行する演出データを読み出すようにしてもよく、当該エラー状態としては、例えば、普図低確時におけるゲート63の入賞回数に基づいて判定される右打ちエラー状態がある。
ランプ制御手段240は、演出ランプ35や演出可動体ランプ84の点灯を制御するためのランプ制御データを保持しており、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに演出ランプ35に対応する演出データがある場合には、当該演出データに基づいてランプ制御データを読み出し、読み出したランプ制御データを、演出ランプ35または演出可動体ランプ84へ送信する。
可動役物制御手段250は、可動装飾体22、上サブ表示部82aを除くサブ表示部82、および演出可動体83の可動を制御するための可動制御データを保持しており、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに可動役物に対応する演出データがある場合には、当該演出データに基づいて可動制御データを読み出し、読み出した可動制御データを、可動装飾体22、上サブ表示部82aを除くサブ表示部82、または演出可動体83へ送信する。
サブ情報記憶手段260は、上述の通り、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
サブコマンド管理手段270は、主制御基板100から送信された演出制御コマンドを受信し、受信した演出コマンドをサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶させ、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に画像制御コマンドが記憶されている場合には、当該画像制御コマンドを第2副制御基板300に向けて送信する。なお、各画像制御コマンドは、原則として、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
以上説明した通り、本実施形態に係る遊技機10は、ポイント付与演出およびポイント代替演出を実行することで、大当り当選に対する期待度を遊技者に認識させ易くし、遊技の興趣を高めている。以下、当該機能の詳細を説明する。
<ポイント付与演出について>
まず、図13(a)〜図13(d)、図14(a)〜図14(d)、図15(a)〜図15(d)を用いて、ポイント付与演出の詳細を説明する。
なお、これらの図は、疑似変動の回数が3回となる特図変動パターンが決定され、かつ後述する累計付与ポイントとして16ポイントが決定された場合のポイント付与演出の流れを示す図である。特に、図13(a)〜図13(d)は、疑似変動の回数が3回となる特図変動パターンが決定された場合の1回目の疑似変動におけるポイント付与の様子を示す図であり、図14(a)〜図14(d)は、疑似変動の回数が3回となる特図変動パターンが決定された場合の2回目の疑似変動におけるポイント付与の様子を示す図であり、図15(a)〜図15(d)は、疑似変動の回数が3回となる特図変動パターンが決定された場合の3回目の疑似変動におけるポイント付与の様子を示す図である。
図13(a)では、ポイント付与演出が実行される図柄変動(1回目の疑似変動)が開始される瞬間が示されており、メイン表示部81には、直前の図柄変動で停止された装飾図柄の組合せ(この例では、「4図柄−2図柄−3図柄」の組合せ)が停止されている。
なお、この状態において、演出可動体83は、上述の初期位置にあり、かつ上述の第1の状態となっている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84aは、いずれも消灯状態となっている。
図13(b)は、図13(a)の次の状態であり、図13(b)では、1回目の疑似変動に係る装飾図柄の変動表示が開始され、メイン表示部81の装飾図柄が変動する図柄列の手前に付与されたポイントを示す画像が表示されている。具体的には、1ポイントの付与を示す画像(二重線で構成された円の中に数字の1が配置された画像であり、以降の説明では、配置される数字に関わらず、単に「ポイント画像」と表現する場合がある)が3つ表示され、今回付与されたポイントが3ポイントであることが示されている。
なお、この状態において、演出可動体83は、初期位置にあり、かつ第1の状態が維持されている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84aは、いずれも消灯状態が維持されている。
図13(c)は、図13(b)の次の状態であり、図13(c)では、図13(b)で表示されていたポイント画像が非表示となり、代わりに(表示されていたポイント画像が非表示となった後に)、第1演出可動体ランプ84aの6つのランプのうちの3つのランプ(ハッチングが施されたランプ)が点灯状態となり、残りの3つのランプが消灯状態となっている。なお、第1演出可動体ランプ84aは、付与されたポイント数の数だけ、上段のランプから各段の左側を優先して順に点灯する(第2演出可動体ランプ84bや第3演出可動体ランプ84cも同様)。
なお、この状態において、演出可動体83は、初期位置から上述の中間位置に移動しており、かつ第1の状態が維持されている。
図13(d)は、図13(c)の次の状態であり、図13(d)では、演出可動体83は、中間位置から初期位置に移動しており、かつ第1の状態が維持されている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84aは、6つのランプのうちの3つのランプが点灯状態となり、残りの3つのランプが消灯状態となる状態が維持されている。
なお、図13(d)に示す状態の後には、メイン表示部81に、次の疑似変動が行われることを示す組合せで装飾図柄の組合せ(この例では、「6図柄−7図柄−7図柄」の組合せ)が停止される。
図14(a)は、図13(d)の後の状態であり、2回目の疑似変動が開始される瞬間が示されており、メイン表示部81には、1回目の疑似変動で停止された装飾図柄の組合(「6図柄−7図柄−7図柄」の組合せ)が停止されている。
なお、この状態において、演出可動体83は、初期位置にあり、かつ第1の状態が維持されている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84aは、6つのランプのうちの3つのランプが点灯状態となり、残りの3つのランプが消灯状態となる状態が維持されている。
図14(b)は、図14(a)の次の状態であり、図14(b)では、2回目の疑似変動に係る装飾図柄の変動表示が開始され、メイン表示部81の装飾図柄が変動する図柄列の手前に付与されたポイントを示す画像が表示されている。具体的には、5ポイントの付与を示すポイント画像と、1ポイントの付与を示すポイント画像と、が1つずつ表示され、今回付与されたポイントが6ポイントであることが示されている。
なお、この状態において、演出可動体83は、初期位置にあり、かつ第1の状態が維持されている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84aは、6つのランプのうちの3つのランプが点灯状態となり、残りの3つのランプが消灯状態となる状態が維持されている。
図14(c)は、図14(b)の次の状態であり、図14(c)では、図14(b)で表示されていたポイント画像が非表示となり、代わりに(表示されていたポイント画像が非表示となった後に)、第1演出可動体ランプ84aの6つのランプのすべてが点灯状態となり、かつ第2演出可動体ランプ84bの6つのランプのうちの3つのランプが点灯状態となり、残りの3つのランプが消灯状態となっている。
なお、この状態において、演出可動体83は、初期位置から中間位置に移動している。さらに、この状態において、演出可動体83は、第1の状態から上述の第2の状態となり、第2演出可動体ランプ84bが正面から視認可能になっている。
図14(d)は、図14(c)の次の状態であり、図14(d)では、演出可動体83は、中間位置から初期位置に移動しており、かつ第2の状態が維持されている。
なお、この状態では、第1演出可動体ランプ84aの6つのランプすべてが点灯状態となり、かつ第2演出可動体ランプ84bの6つのランプのうちの3つのランプが点灯状態となり、残りの3つのランプが消灯状態となる状態が維持されている。
さらに、図14(d)に示す状態の後には、メイン表示部81に、次の疑似変動が行われることを示す組合せで装飾図柄の組合せ(この例では、「5図柄−7図柄−6図柄」の組合せ)が停止される。
図15(a)は、図14(d)の後の状態であり、3回目の疑似変動が開始される瞬間が示されており、メイン表示部81には、2回目の疑似変動で停止された装飾図柄の組合(「5図柄−7図柄−6図柄」の組合せ)が停止されている。
なお、この状態において、演出可動体83は、初期位置にあり、かつ第2の状態が維持されている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84aの6つのランプすべてが点灯状態となり、かつ第2演出可動体ランプ84bの6つのランプのうちの3つのランプが点灯状態となり、残りの3つのランプが消灯状態となる状態が維持されている。
図15(b)は、図15(a)の次の状態であり、図15(b)では、3回目の疑似変動に係る装飾図柄の変動表示が開始され、メイン表示部81の装飾図柄が変動する図柄列の手前に付与されたポイントを示す画像が表示されている。具体的には、5ポイントの付与を示すポイント画像1つと、1ポイントの付与を示すポイント画像2つと、が表示され、今回付与されたポイントが7ポイントであることが示されている。
なお、この状態において、演出可動体83は、初期位置にあり、かつ第2の状態が維持されている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84aの6つのランプすべてが点灯状態となり、かつ第2演出可動体ランプ84bの6つのランプのうちの3つのランプが点灯状態となり、残りの3つのランプが消灯状態となる状態が維持されている。
図15(c)は、図15(b)の次の状態であり、図15(c)では、図15(b)で表示されていたポイント画像が非表示となり、代わりに(表示されていたポイント画像が非表示となった後に)、第1演出可動体ランプ84aの6つのランプのすべて、および第2演出可動体ランプ84bの6つのランプのすべてが点灯状態となり、かつ第3演出可動体ランプ84cの6つのランプのうちの4つのランプが点灯状態となり、残りの2つのランプが消灯状態となっている。
なお、この状態において、演出可動体83は、初期位置から中間位置に移動している。さらに、この状態において、演出可動体83は、第2の状態から上述の第3の状態となり、第3演出可動体ランプ84cが正面から視認可能になっている。
図15(d)は、図15(c)の次の状態であり、図15(d)では、演出可動体83は、中間位置から初期位置に移動しており、かつ第3の状態が維持されている。
なお、この状態において、第1演出可動体ランプ84aの6つのランプのすべて、および第2演出可動体ランプ84bの6つのランプのすべてが点灯状態となり、かつ第3演出可動体ランプ84cの6つのランプのうちの4つのランプが点灯状態となり、残りの2つのランプが消灯状態となる状態が維持されている。さらに、図15(d)に示す状態の後には、メイン表示部81、リーチ状態を構成する装飾図柄の組合せが停止される。
このように、本実施形態におけるポイント付与演出は、ポイントを段階的に付与し、ポイントが付与されるごとに、演出可動体83を、それまでに付与されたポイントの合計に応じた段階の態様とする演出である。ここで、「ポイントを段階的に付与する」とは、直前のポイントに対して累積的にポイントを付与すること(直前のポイントを維持してポイントを追加すること)であり、かつ最終的に付与されるポイント(累積付与ポイント)の数が複数あることを指す。
なお、本実施形態において、累計付与ポイントは、決定された特図変動パターンに基づいた処理によって決定される。さらに、段階ごとに付与されるポイントを定めるポイント付与パターンは、累計付与ポイントと疑似変動の回数とに基づいた処理によって決定される。これらの処理の詳細は、後述する。
また、本実施形態では、演出可動体83の段階的な態様の変化の一つの段階の一部を、可動体(演出可動体83の全部または一部)の位置を変化させることで実現している。そのため、演出可動体83の段階的な態様の変化を遊技者に認識させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、演出可動体83の段階的な態様の変化の一つの段階の全部を、可動体の位置を変化させることで実現してもよいし、演出可動体83の段階的な態様の変化の全段階のそれぞれにおいて、段階の一部または全部を、可動体の位置を変化させることで実現してもよい。
さらに、例えば、ポイント付与演出において、演出可動体83を常時第3の状態とし、本実施形態における可動体の位置を、振動等の可動体の動作態様に置き換える等、本実施形態における可動体の位置の一部または全部を、可動体の動作態様に置き換えてもよい。
また、上述の通り、本実施形態では、ポイントが付与された場合(演出可動体83の段階的な態様の変化が発生する場合)に、演出可動体83を、初期位置から中間位置に移動させている。このようにしても、演出可動体83の段階的な態様の変化を遊技者により認識させ易くすることができる。
そのため、演出可動体83の段階的な態様の変化を遊技者により認識させ易くするにあたって、演出可動体83の段階的な態様の変化を、可動体の位置や動作態様を用いずに実現してもよい。
<ポイント関連処理について>
次に、図16を用いて、累計付与ポイントやポイント付与パターン等を決定するポイント関連処理の詳細を説明する。なお、図16は、ポイント関連処理のフローを示す図であり、当該処理は、変動開始コマンドが送信されたタイミングで、発展演出が実行される特図変動パターンが決定されたことを条件に、演出内容決定手段225によって実行される処理である。
最初のステップS101では、決定された特図変動パターンに基づいた抽選によって累計付与ポイントを決定する。なお、当該抽選の詳細は、後述する。
ステップS103では、決定された累計付与ポイントと、決定された特図変動パターンに係る疑似変動の回数と、を用いた抽選により、ポイント付与パターンを決定する。
なお、ポイント付与パターンを決定する抽選の詳細は省略するが、当該抽選では、疑似変動ごとに付与されるポイントが1ポイント以上となり、かつ各疑似変動において付与されるポイントの合計が累計付与ポイントとなる、複数のポイント付与パターンから一ポイント付与パターンが決定される。
ステップS105では、ポイント代替演出の態様を決定する。なお、当該処理で決定され得る態様の詳細は、後述する。
<累計付与ポイントの抽選について>
次に、図17(a)〜図17(c)を用いて、累計付与ポイントを決定する抽選の詳細を説明する。なお、図17(a)は、疑似変動の回数が1回の時の累計付与ポイントを決定する抽選に用いられる抽選テーブルを、図17(b)は、疑似変動の回数が2回の時の累計付与ポイントを決定する抽選に用いられる抽選テーブルを、図17(c)は、疑似変動の回数が3回の時の累計付与ポイントを決定する抽選に用いられる抽選テーブルを、模式的に示す図であり、これらの抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜999である。
図17(a)に示す通り、特図変動パターンHSP1−Aが決定された場合には、50/1000(1/20)の確率で1ポイントが、150/1000(約1/6.67)の確率で2ポイントが、300/1000(約1/3.33)の確率で3ポイントが、300/1000(約1/3.33)の確率で4ポイントが、150/1000(約1/6.67)の確率で5ポイントが、50/1000(1/20)の確率で6ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
特図変動パターンHSP1−Bが決定された場合には、50/1000(1/20)の確率で1ポイントが、150/1000(約1/6.67)の確率で2ポイントが、300/1000(約1/3.33)の確率で3ポイントが、50/1000(1/20)の確率で4ポイントが、300/1000(約1/3.33)の確率で5ポイントが、150/1000(約1/6.67)の確率で6ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
特図変動パターンHSP1−Cが決定された場合には、50/1000(1/20)の確率で1ポイントが、150/1000(約1/6.67)の確率で2ポイントが、300/1000(約1/3.33)の確率で3ポイントが、50/1000(1/20)の確率で4ポイントが、150/1000(約1/6.67)の確率で5ポイントが、300/1000(約1/3.33)の確率で6ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
特図変動パターンASP1−Aが決定された場合には、50/1000(1/20)の確率で1ポイントが、50/1000(1/20)の確率で2ポイントが、100/1000(1/10)の確率で3ポイントが、500/1000(1/2)の確率で4ポイントが、200/1000(1/5)の確率で5ポイントが、100/1000(1/10)の確率で6ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
特図変動パターンASP1−Bが決定された場合には、50/1000(1/20)の確率で1ポイントが、50/1000(1/20)の確率で2ポイントが、100/1000(1/10)の確率で3ポイントが、100/1000(1/10)の確率で4ポイントが、500/1000(1/2)の確率で5ポイントが、200/1000(1/5)の確率で6ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
特図変動パターンASP1−Cが決定された場合には、50/1000(1/20)の確率で1ポイントが、50/1000(1/20)の確率で2ポイントが、100/1000(1/10)の確率で3ポイントが、100/1000(1/10)の確率で4ポイントが、200/1000(1/5)の確率で5ポイントが、500/1000(1/2)の確率で6ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
このように、疑似変動の回数が1回となる、特図変動パターンHSP1−A〜特図変動パターンHSP1−C、および特図変動パターンASP1−A〜特図変動パターンASP1−Cが決定された場合には、累計付与ポイントとして1ポイント〜6ポイントが決定され得る。
さらに、決定され得る累計付与ポイントの期待値(累計付与ポイントのそれぞれに対してその出現率を掛け算した値の合計値)は、特図変動パターンHSP1−A、特図変動パターンHSP1−B、特図変動パターンHSP1−C、特図変動パターンASP1−A、特図変動パターンASP1−B、特図変動パターンASP1−Cの順に大きくなる。これは、疑似変動の回数が1回となる特図変動パターンにおいて、発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン、発展演出Cが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンの順に、決定され得る累計付与ポイントの期待値が大きくなるとも言える。
なお、疑似変動回数が1回となる特図変動パターンのうち、特図変動パターンHNP−A〜特図変動パターンHNP−D、および特図変動パターンHRPが決定された場合には、上述のポイント関連処理が実行されず、累計付与ポイントは決定されない。すなわち、これらの特図変動パターンが決定された場合には、ポイント付与演出が実行されず、その後のポイント代替演出も実行されない。
図17(b)に示す通り、特図変動パターンHSP2−Aが決定された場合には、100/1000(1/10)の確率で7ポイントが、200/1000(1/5)の確率で8ポイントが、300/1000(約1/3.33)の確率で9ポイントが、200/1000(1/5)の確率で10ポイントが、150/1000(約1/6.67)の確率で11ポイントが、50/1000(1/20)の確率で12ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
特図変動パターンHSP2−Bが決定された場合には、100/1000(1/10)の確率で7ポイントが、200/1000(1/5)の確率で8ポイントが、300/1000(約1/3.33)の確率で9ポイントが、50/1000(1/20)の確率で10ポイントが、200/1000(1/5)の確率で11ポイントが、150/1000(約1/6.67)の確率で12ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
特図変動パターンHSP2−Cが決定された場合には、100/1000(1/10)の確率で7ポイントが、200/1000(1/5)の確率で8ポイントが、300/1000(約1/3.33)の確率で9ポイントが、50/1000(1/20)の確率で10ポイントが、150/1000(約1/6.67)の確率で11ポイントが、200/1000(1/5)の確率で12ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
特図変動パターンASP2−Aが決定された場合には、100/1000(1/10)の確率で7ポイントが、100/1000(1/10)の確率で8ポイントが、100/1000(1/10)の確率で9ポイントが、400/1000(1/2.5)の確率で10ポイントが、200/1000(1/5)の確率で11ポイントが、100/1000(1/10)の確率で12ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
特図変動パターンASP2−Bが決定された場合には、100/1000(1/10)の確率で7ポイントが、100/1000(1/10)の確率で8ポイントが、100/1000(1/10)の確率で9ポイントが、100/1000(1/10)の確率で10ポイントが、400/1000(1/2.5)の確率で11ポイントが、200/1000(1/5)の確率で12ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
特図変動パターンASP2−Cが決定された場合には、100/1000(1/10)の確率で7ポイントが、100/1000(1/10)の確率で8ポイントが、100/1000(1/10)の確率で9ポイントが、100/1000(1/10)の確率で10ポイントが、200/1000(1/5)の確率で11ポイントが、400/1000(1/2.5)の確率で12ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
このように、疑似変動の回数が2回となる、特図変動パターンHSP2−A〜特図変動パターンHSP2−C、および特図変動パターンASP2−A〜特図変動パターンASP2−Cが決定された場合には、累計付与ポイントとして7ポイント〜12ポイントが決定され得る。
さらに、決定され得る累計付与ポイントの期待値は、特図変動パターンHSP2−A、特図変動パターンHSP2−B、特図変動パターンHSP2−C、特図変動パターンASP2−A、特図変動パターンASP2−B、特図変動パターンASP2−Cの順に大きくなる。これは、疑似変動の回数が2回となる特図変動パターンにおいて、発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン、発展演出Cが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンの順に、決定され得る累計付与ポイントの期待値が大きくなるとも言える。
図17(c)に示す通り、特図変動パターンHSP3−Aが決定された場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で13ポイントが、200/1000(1/5)の確率で14ポイントが、300/1000(約1/3.33)の確率で15ポイントが、200/1000(1/5)の確率で16ポイントが、150/1000(約1/6.67)の確率で17ポイントが、累計付与ポイントとして決定され、18ポイントは、累計付与ポイントとして決定されない。
特図変動パターンHSP3−Bが決定された場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で13ポイントが、200/1000(1/5)の確率で14ポイントが、300/1000(約1/3.33)の確率で15ポイントが、150/1000(約1/6.67)の確率で16ポイントが、200/1000(1/5)の確率で17ポイントが、累計付与ポイントとして決定され、18ポイントは、累計付与ポイントとして決定されない。
特図変動パターンHSP3−Cが決定された場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で13ポイントが、200/1000(1/5)の確率で14ポイントが、300/1000(約1/3.33)の確率で15ポイントが、100/1000(1/10)の確率で16ポイントが、250/1000(1/4)の確率で17ポイントが、累計付与ポイントとして決定され、18ポイントは、累計付与ポイントとして決定されない。
特図変動パターンASP3−Aが決定された場合には、100/1000(1/10)の確率で13ポイントが、100/1000(1/10)の確率で14ポイントが、100/1000(1/10)の確率で15ポイントが、450/1000(約1/2.22)の確率で16ポイントが、200/1000(1/5)の確率で17ポイントが、50/1000(1/20)の確率で18ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
特図変動パターンASP3−B決定された場合には、100/1000(1/10)の確率で13ポイントが、100/1000(1/10)の確率で14ポイントが、100/1000(1/10)の確率で15ポイントが、175/1000(約1/5.71)の確率で16ポイントが、450/1000(約1/2.22)の確率で17ポイントが、75/1000(約1/13.3)の確率で18ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
特図変動パターンASP3−C決定された場合には、100/1000(1/10)の確率で13ポイントが、100/1000(1/10)の確率で14ポイントが、100/1000(1/10)の確率で15ポイントが、125/1000(1/8)の確率で16ポイントが、450/1000(約1/2.22)の確率で17ポイントが、125/1000(1/8)の確率で18ポイントが、累計付与ポイントとして決定される。
このように、疑似変動の回数が3回となる、特図変動パターンHSP3−A〜特図変動パターンHSP3−C、および特図変動パターンASP3−A〜特図変動パターンASP3−Cが決定された場合には、累計付与ポイントとして13ポイント〜18ポイントが決定され得る。
さらに、決定され得る累計付与ポイントの期待値は、特図変動パターンHSP3−A、特図変動パターンHSP3−B、特図変動パターンHSP3−C、特図変動パターンASP3−A、特図変動パターンASP3−B、特図変動パターンASP3−Cの順に大きくなる。これは、疑似変動の回数が3回となる特図変動パターンにおいて、発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン、発展演出Cが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンの順に、決定され得る累計付与ポイントの期待値が大きくなるとも言える。
特に、本実施形態では、特図変動パターンASP3−A〜特図変動パターンASP3−Cが決定された場合にのみ、18ポイントが累計付与ポイントとして決定される。そのため、18ポイントは、大当りに当選した場合にのみ決定されるポイントであると言える。
以上説明した通り、本実施形態では、疑似変動の回数が多くなるほど累計付与ポイントの期待値が大きくなり、かつ発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン、発展演出Cが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンの順に累計付与ポイントの期待値が大きくなる。そして、上述の通り、大当り当選期待度は、発展演出A、発展演出B、発展演出Cの順に高く、かつ疑似変動の回数が多くなるほど高くなる。そのため、最終的に付与されるポイントである累計付与ポイントは、大当り当選期待度を示唆していると言える。
また、上述の通り、本実施形態におけるポイント付与演出は、ポイントを段階的に付与し、ポイントが付与されるごとに、演出可動体83を、それまでに付与されたポイントの合計に応じた態様とする演出である。
よって、遊技機10において、第一の演出制御手段(第1副制御基板200)は、第一の演出装置(演出可動体83)の態様を段階的に変化させることで、特典に係る有利度を示唆することが可能なものであると換言できる。
また、上述の通り、本実施形態において、リーチ状態となるまでの時間は、1回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターン(特図変動パターンHSP1−A〜特図変動パターンHSP1−C、および特図変動パターンASP1−A〜特図変動パターンASP1−C)、2回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターン(特図変動パターンHSP2−A〜特図変動パターンHSP2−C、および特図変動パターンASP2−A〜特図変動パターンASP2−C)、3回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターン(特図変動パターンHSP3−A〜特図変動パターンHSP3−C、および特図変動パターンASP3−A〜特図変動パターンASP3−C)の順に長くなる。
よって、遊技機10において、第一の演出装置(演出可動体83)の態様の段階的な変化が開始されてから所定のタイミングとなるまでの時間が、当該所定のタイミングにおける第一の演出装置の態様が示唆する有利度が高くなるほど長くなる傾向にあると換言できる。
<ポイント代替演出について>
次に、図18、図19(a)〜図19(c)、図20(a)〜図20(d)、図21(a)〜図21(d)、図22(a)〜図22(d)を用いて、ポイント代替演出の詳細を説明する。
なお、図18は、累計付与ポイントに対応するポイント代替演出の態様を整理した表である。さらに、図19(a)〜図19(c)は、累計付与ポイントが3ポイントの場合におけるポイント代替演出を、図20(a)〜図20(d)は、累計付与ポイントが9ポイントの場合におけるポイント代替演出を、図21(a)〜図21(d)は、累計付与ポイントが16ポイントの場合におけるポイント代替演出を、図22(a)〜図22(d)は、累計付与ポイントが18ポイントの場合におけるポイント代替演出を、示す図である。
まず、具体例は後述するが、ポイント代替演出は、上サブ表示部82aに文字を表示する演出である。表示される文字の種類は、「チャンス」、「激アツ」、および「勝利」の3種類であり、累計付与ポイントに依存して文字の種類が決定される。
具体的には、図18に示す通り、累計付与ポイントが1ポイント〜12ポイントである場合には、「チャンス」との文字が決定され、累計付与ポイントが13ポイント〜17ポイントである場合には、「激アツ」との文字が決定され、累計付与ポイントが18ポイントである場合には、「勝利」との文字が決定される。
そして、上述の通り、累計付与ポイントは、大当り当選期待度を示唆していると言える。
よって、遊技機10において、第二の演出制御手段(第2副制御基板300)は、第二の演出装置(上サブ表示部82a)の態様を変化させることで、特典に係る有利度を示唆するものであると換言できる。
図19(a)〜図19(c)は、累計付与ポイントが3である場合にポイント代替演出が実行される様子が示されている。
具体的には、図19(a)では、ポイント付与演出による累計付与ポイントの報知が完了し、その後にリーチ状態となった直後が示されており、メイン表示部81には、6図柄で構成されるリーチ状態が表示されている。さらに、この状態において、演出可動体83は、上述の初期位置から突出位置に(ポイント代替演出が実行される上サブ表示部82aに向かう方向に)移動しており、かつポイント付与演出中の第1の状態が維持されている。
また、この状態において、第1演出可動体ランプ84aは、6つのランプのうちの3つのランプが点灯状態となり、残りの3つのランプが消灯状態となる状態が維持されている。さらに、この状態では、上サブ表示部82aには何も表示されていない。
なお、この状態では、演出可動体83が突出位置にあり、メイン表示部81の図柄列が視認困難となっているため、メイン表示部81の表示領域の右下に、当該図柄列の状態を示す画像が表示されている。
図19(b)は、図19(a)の次の状態であり、図19(b)において、演出可動体83は、突出位置にあり、かつ第1の状態が維持されている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84aは、いずれも消灯状態となっており、代わりに(第1演出可動体ランプ84aが消灯状態となった後に)、上サブ表示部82aに、3ポイントの累計付与ポイントに対応する「チャンス」との文字が表示されるポイント代替演出が実行されている。
また、この状態において、メイン表示部81には、6図柄で構成されるリーチ状態が表示され、かつ表示領域の右下に当該図柄列の状態を示す画像が表示され続けている。
図19(c)は、図19(b)の次の状態であり、図19(c)において、演出可動体83は、突出位置から初期位置に移動しており、かつ第1の状態が維持されている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84aは、いずれも消灯状態となる状態が維持されている。
また、この状態では、上サブ表示部82aに「チャンス」との文字が表示されている状態が維持されている(ポイント代替演出が実行されている)。
なお、この状態において、メイン表示部81には、6図柄で構成されるリーチ状態が表示され続けている。ただし、この状態では、演出可動体83が初期位置にあり、メイン表示部81の図柄列が視認容易となっているため、メイン表示部81の表示領域の右下に表示されていた当該図柄列の状態を示す画像が表示されなくなっている。
図20(a)〜図20(d)は、累計付与ポイントが9である場合にポイント代替演出が実行される様子が示されている。
具体的には、図20(a)では、ポイント付与演出による累計付与ポイントの報知が完了し、その後にリーチ状態となった直後が示されており、メイン表示部81には、5図柄で構成されるリーチ状態が表示されている。さらに、この状態において、演出可動体83は、上述の初期位置から突出位置に(ポイント代替演出が実行される上サブ表示部82aに向かう方向に)移動しており、かつポイント付与演出中の第2の状態が維持されている。
また、この状態では、第1演出可動体ランプ84aの6つのランプすべてが点灯状態となり、かつ第2演出可動体ランプ84bの6つのランプのうちの3つのランプが点灯状態となり、残りの3つのランプが消灯状態となる状態が維持されている。さらに、この状態では、上サブ表示部82aには何も表示されていない。
なお、この状態では、演出可動体83が突出位置にあり、メイン表示部81の図柄列が視認困難となっているため、メイン表示部81の表示領域の右下に、当該図柄列の状態を示す画像が表示されている。
図20(b)は、図20(a)の次の状態であり、図20(b)において、演出可動体83は、突出位置にあり、かつ第2の状態が維持されている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84aおよび第2演出可動体ランプ84bは、いずれも消灯状態となっており、代わりに(第1演出可動体ランプ84aおよび第2演出可動体ランプ84bが消灯状態となった後に)、上サブ表示部82aに、9ポイントの累計付与ポイントに対応する「チャンス」との文字が表示されるポイント代替演出が実行されている。
また、この状態において、メイン表示部81には、5図柄で構成されるリーチ状態が表示され、かつ表示領域の右下に当該図柄列の状態を示す画像が表示され続けている。
図20(c)は、図20(b)の次の状態であり、図20(c)において、演出可動体83は、突出位置から初期位置に移動しており、かつ第2の状態が維持されている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84aおよび第2演出可動体ランプ84bは、いずれも消灯状態となる状態が維持されている。
また、この状態では、上サブ表示部82aに「チャンス」との文字が表示されている状態が維持されている(ポイント代替演出が実行されている)。
なお、この状態において、メイン表示部81には、5図柄で構成されるリーチ状態が表示され続けている。ただし、この状態では、演出可動体83が初期位置にあり、メイン表示部81の図柄列が視認容易となっているため、メイン表示部81の表示領域の右下に表示されていた当該図柄列の状態を示す画像が表示されなくなっている。
図20(d)は、図20(c)の次の状態であり、図20(d)において、演出可動体83は、初期位置にある状態が維持されているが、第2の状態から第1の状態となっている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84aおよび第2演出可動体ランプ84bは、いずれも消灯状態となる状態が維持されている。
また、この状態では、上サブ表示部82aに「チャンス」との文字が表示されている状態が維持されている。
さらに、この状態において、メイン表示部81には、5図柄で構成されるリーチ状態が表示され続けている。
図21(a)〜図21(d)は、累計付与ポイントが16である場合にポイント代替演出が実行される様子が示されている。
具体的には、図21(a)では、ポイント付与演出による累計付与ポイントの報知が完了し、その後にリーチ状態となった直後が示されており、メイン表示部81には、3図柄で構成されるリーチ状態が表示されている。さらに、この状態において、演出可動体83は、上述の初期位置から突出位置に(ポイント代替演出が実行される上サブ表示部82aに向かう方向に)移動しており、かつポイント付与演出中の第3の状態が維持されている。
また、この状態では、第1演出可動体ランプ84aの6つのランプのすべて、および第2演出可動体ランプ84bの6つのランプのすべてが点灯状態となり、かつ第3演出可動体ランプ84cの6つのランプのうちの4つのランプが点灯状態となり、残りの2つのランプが消灯状態となる状態が維持されている。さらに、この状態では、上サブ表示部82aには何も表示されていない。
なお、この状態では、演出可動体83が突出位置にあり、メイン表示部81の図柄列が視認困難となっているため、メイン表示部81の表示領域の右下に、当該図柄列の状態を示す画像が表示されている。
図21(b)は、図21(a)の次の状態であり、図21(b)において、演出可動体83は、突出位置にあり、かつ第3の状態が維持されている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、および第3演出可動体ランプ84cは、いずれも消灯状態となっており、代わりに(第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、および第3演出可動体ランプ84cが消灯状態となった後に)、上サブ表示部82aに、16ポイントの累計付与ポイントに対応する「激アツ」との文字が表示されるポイント代替演出が実行されている。
なお、この状態において、メイン表示部81には、3図柄で構成されるリーチ状態が表示され、かつ表示領域の右下に当該図柄列の状態を示す画像が表示され続けている。
図21(c)は、図21(b)の次の状態であり、図21(c)において、演出可動体83は、突出位置から初期位置に移動しており、かつ第3の状態が維持されている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、および第3演出可動体ランプ84cは、いずれも消灯状態となる状態が維持されている。
また、この状態では、上サブ表示部82aに「激アツ」との文字が表示されている状態が維持されている(ポイント代替演出が実行されている)。
なお、この状態において、メイン表示部81には、3図柄で構成されるリーチ状態が表示され続けている。ただし、この状態では、演出可動体83が初期位置にあり、メイン表示部81の図柄列が視認容易となっているため、メイン表示部81の表示領域の右下に表示されていた当該図柄列の状態を示す画像が表示されなくなっている。
図21(d)は、図21(c)の次の状態であり、図21(d)において、演出可動体83は、初期位置にある状態が維持されているが、第3の状態から第1の状態となっている。さらに、この状態において、第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、および第3演出可動体ランプ84cは、いずれも消灯状態となる状態が維持されている。
また、この状態では、上サブ表示部82aに「激アツ」との文字が表示されている状態が維持されている。
さらに、この状態において、メイン表示部81には、3図柄で構成されるリーチ状態が表示され続けている。
図22(a)〜図22(d)は、累計付与ポイントが18である場合にポイント代替演出が実行される様子が示されている。
具体的には、図22(a)では、ポイント付与演出による累計付与ポイントの報知が完了し、その後にリーチ状態となった直後が示されており、メイン表示部81には、7図柄で構成されるリーチ状態が表示されている。さらに、この状態において、演出可動体83は、上述の初期位置から突出位置に(ポイント代替演出が実行される上サブ表示部82aに向かう方向に)移動しており、かつポイント付与演出中の第3の状態が維持されている。
また、この状態では、第1演出可動体ランプ84aの6つのランプのすべて、第2演出可動体ランプ84bの6つのランプのすべて、および第3演出可動体ランプ84cの6つのランプのすべてが点灯状態となる状態が維持されている。さらに、この状態では、上サブ表示部82aには何も表示されていない。
なお、この状態では、演出可動体83が突出位置にあり、メイン表示部81の図柄列が視認困難となっているため、メイン表示部81の表示領域の右下に、当該図柄列の状態を示す画像が表示されている。
図22(b)は、図22(a)の次の状態であり、図22(b)において、演出可動体83は、突出位置にあり、かつ第3の状態が維持されている。この状態において、第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、および第3演出可動体ランプ84cは、いずれも消灯状態となっており、代わりに(第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、および第3演出可動体ランプ84cが消灯状態となった後に)、上サブ表示部82aに、18ポイントの累計付与ポイントに対応する「勝利」との文字が表示されるポイント代替演出が実行されている。
なお、この状態において、メイン表示部81には、7図柄で構成されるリーチ状態が表示され、かつ表示領域の右下に当該図柄列の状態を示す画像が表示され続けている。
図22(c)は、図22(b)の次の状態であり、図22(c)において、演出可動体83は、突出位置から初期位置に移動しており、かつ第3の状態が維持されている。さらに、この状態では、第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、および第3演出可動体ランプ84cは、いずれも消灯状態となる状態が維持されている。
また、この状態では、上サブ表示部82aに「激アツ」との文字が表示されている状態が維持されている(ポイント代替演出が実行されている)。
なお、この状態において、メイン表示部81には、7図柄で構成されるリーチ状態が表示され続けている。ただし、この状態では、演出可動体83が初期位置にあり、メイン表示部81の図柄列が視認容易となっているため、メイン表示部81の表示領域の右下に表示されていた当該図柄列の状態を示す画像が表示されなくなっている。
図22(d)は、図22(c)の次の状態であり、図22(d)において、演出可動体83は、初期位置にある状態が維持されているが、第3の状態から第1の状態となっている。さらに、この状態では、第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、および第3演出可動体ランプ84cは、いずれも消灯状態となる状態が維持されている。
また、この状態では、上サブ表示部82aに「激アツ」との文字が表示されている状態が維持されている。
さらに、この状態において、メイン表示部81には、7図柄で構成されるリーチ状態が表示され続けている。
このように、本実施形態では、発展演出が実行される特図変動パターンが決定され、ポイント付与演出による累計付与ポイントの報知が完了し、リーチ状態となった直後に、当該累計付与ポイントに対してあらかじめ定められた態様のポイント代替演出が実行される。
これにより、大当り当選に対する期待度を遊技者に認識させ易くし、遊技の興趣を高めている。
なお、本実施形態では、累計付与ポイントに対してポイント代替演出の態様があらかじめ定められているが、当該効果を奏するにあたっては、これに限らない。例えば、累計付与ポイントを参照した抽選によってポイント代替演出の態様を決定したり、決定された特図変動パターンを参照した抽選によって、累計付与ポイントと、ポイント代替演出と、の組合せを決定する等、累計付与ポイントとポイント代替演出とが対応関係にあれば、ポイント代替演出の態様の決定方法は問わない。
また、本実施形態では、ポイント付与演出を、可動体を有する演出可動体83で実現しており、当該可動体が動かない等の不具合が発生し得るが、当該不具合が発生した場合であっても、大当り当選に対する期待度を遊技者に認識させることができる。
さらに、ポイント代替演出は、液晶表示装置(上サブ表示部82a)によって実現されるが、ポイント付与演出を実行するデバイスとは異なるデバイスであれば、実行されるデバイスの種類は問わない。すなわち、ポイント代替演出を実行するデバイスとして、スピーカやランプ等の液晶表示装置以外のデバイスを採用してもよいし、可動体のみで構成されるデバイス、または可動体を含むデバイスを採用してもよい。ただし、この効果を奏するにあたっては、ポイント代替演出、すなわち、ポイント付与演出において最終的に付与されたポイント(累計付与ポイント)を特定可能となったタイミングよりも後のタイミングで開始される演出を実行するデバイスは、可動体を含まないことが好ましい。
よって、遊技機10において、第二の演出装置(上サブ表示部82a)は、所定のタイミングにおいて、当該所定のタイミングにおける第一の演出装置の態様に対応する一又は複数の態様である所定の態様となるものであると換言できる。
また、本実施形態において、ポイント代替演出の態様の数(3種類)は、演出可動体83が成り得る態様の数(0ポイント〜18ポイントで構成される19段階)とは異なる。そのため、態様の区分数が異なる2つの演出によって特典に係る有利度を示唆することで、当該有利度をより認識させ易くすることができる。
特に、本実施形態では、ポイント付与演出よりも後に開始されるポイント代替演出の態様の数は、演出可動体83が成り得る態様の数よりも少ない。これにより、後に開始される演出の態様の区分数が少なくなり、その後の大当り当選期待感を維持させ易くすることができる。
よって、遊技機10において、特典に係る有利度を示唆するにあたり、第二の演出装置がなり得る態様の数が、第一の演出装置がなり得る態様の数よりも少ないと換言できる。
また、上述の通り、本実施形態では、ポイント代替演出が実行されると、第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、および第3演出可動体ランプ84cは、いずれも消灯状態となり、かつ演出可動体83が第1の状態となる。すなわち、演出可動体83は、ポイント代替演出が実行されると、当該ポイント代替体演出が実行される際の態様の段階よりも大当り当選期待度が低い態様となる。
これにより、大当り当選に対する期待度を遊技者に認識させ易くするにあたり、当該期待度の誤認を生じさせ難くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、本実施形態とは異なるが、第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、および第3演出可動体ランプ84cのそれぞれを、点滅状態(短い間隔で点灯状態と消灯状態とを切り換える状態)とし、かつ演出可動体83を第1の状態とする等、演出可動体83を、ポイント付与演出おいて成り得る態様とは異なる態様(ポイント付与演出において成り得ない態様)とするようにしてもよい。
よって、第一の演出装置(演出可動体83)は、所定のタイミングとなったときに、当該所定のタイミングにおける態様よりも示唆する特典に係る有利度が低い態様、または特典に係る有利度を示唆する態様とは異なる態様となるものであると換言できる。
特に、本実施形態では、ポイント代替演出が実行されると、演出可動体83を、大当り当選期待度が最も低い態様(第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、および第3演出可動体ランプ84cがいずれも消灯状態であり、かつ演出可動体83が第1の状態である態様)となる。これにより、大当り当選に対する期待度の誤認をより生じさせ難くすることができる。
なお、本実施形態では、演出可動体83の初期態様は、ポイント付与演出における大当り当選期待度が最も低い態様と一致する。そのため、ポイント付与演出において大当り当選期待度が最も低い態様とは、演出可動体83の初期態様であるとも言える。
なお、上述の通り、本実施形態において、ポイント代替演出は、ポイント付与演出において最終的に付与されたポイント(累計付与ポイント)を特定不能となったタイミング(第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、または第3演出可動体ランプ84cが消灯状態となったタイミング)よりも後に開始される演出である。ただし、ポイント代替演出は、ポイント付与演出において最終的に付与されたポイント(累計付与ポイント)を特定可能となったタイミングよりも後のタイミングであれば、ポイント付与演出において最終的に付与されたポイントを特定不能となったタイミングよりも前に開始される演出であってもよい。
また、ポイント代替演出が終了するタイミングは問わないが、本実施形態において、ポイント代替演出は、発展演出が開始されるとともに終了する。
さらに、上述の通り、本実施形態では、ポイント代替演出が実行(開始)されるタイミングにおいて、演出可動体83が、上述の初期位置から突出位置に移動している。さらに、このタイミングにおいて、演出可動体83は、累計付与ポイントが1ポイント〜6ポイントである場合には、第1の状態となり、累計付与ポイントが7ポイント〜12ポイントである場合には、第2の状態となり、累計付与ポイントが13ポイント〜18ポイントである場合には、第3の状態となる。そして、これら状態において、第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、および第3演出可動体ランプ84cは、いずれも消灯状態となっている。
すなわち、ポイント代替演出が実行されるタイミングにおいて、演出可動体83は、ポイント付与演出において成り得る態様とは異なる態様であって当該ポイント付与演出における演出可動体83の態様の段階に対応する態様となっている。
これにより、大当り当選に対する期待度を遊技者により認識させ易くすることができる。
なお、本実施形態では、累計付与ポイントに対して、上述のポイント付与演出において成り得る態様とは異なる態様であって当該ポイント付与演出における演出可動体83の態様の段階に対応する態様があらかじめ定められているが、当該効果を奏するにあたっては、これに限らない。例えば、累計付与ポイントを参照した抽選によって当該態様を決定したり、決定された特図変動パターンを参照した抽選によって、累計付与ポイントと、当該態様と、の組合せを決定する等、累計付与ポイントと当該態様とが対応関係にあれば、当該態様の決定方法は問わない。
よって、遊技機10において、第一の演出装置(演出可動体83)は、所定のタイミングとなったときに、態様が段階的に変化する際に第一の演出装置がなり得る態様とは異なる態様であって、当該所定のタイミングにおける第一の演出装置の態様に対応する態様となるものであると換言できる。
また、本実施形態において、ポイント付与演出において成り得る態様とは異なる態様であって当該ポイント付与演出における演出可動体83の態様の段階に対応する態様は、ポイント代替体演出が実行される際に演出可動体83が成り得る態様(上述のポイント代替体演出が実行される際の態様の段階よりも大当り当選期待度が低い態様)と共通のデバイス(第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、または第3演出可動体ランプ84c)で実現される演出であるため、同時に実行され得ない態様ではあるが、例えば、前者の態様を、センターランプ84dで実現し、かつ後者の態様を、第1演出可動体ランプ84a、第2演出可動体ランプ84b、または第3演出可動体ランプ84cで実現するようにする等、これらの態様を別のデバイスで実現し、これらの態様が同時に実現され得るようにしてもよい。そして、この場合には、演出可動体83を、後者の態様となる前に、前者の態様とすることが好ましい。
また、本実施形態において、ポイント代替演出が開始されてから、上サブ表示部82aに当該ポイント代替演出に対応する文字が表示されるまでの時間は一律であるが、当該時間を、累計付与ポイントが多くなるほど(ポイント代替演出が実行される直前の演出可動体83の態様が示唆する大当り当選期待度が高いほど)長くなるようにしてもよい。
これにより、大当り当選に対する期待度を遊技者により認識させ易くすることができる。
ここで、ポイント代替演出が開始されてから、上サブ表示部82aに当該ポイント代替演出に対応する文字が表示されるまでの時間を、累計付与ポイントが多くなるほど長くなるとは、当該時間が単調増加していればよく、複数の累計付与ポイントで当該時間が同一になることを許容する。
また、上述の通り、本実施形態において、ポイント代替演出が実行されるにあたり、演出可動体83が、ポイント代替演出が実行される上サブ表示部82aに向かう方向に移動する。これにより、ポイント代替演出を認識させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、ポイント付与演出を実行する演出装置(演出可動体83)が、ポイント代替演出を実行する演出装置(上サブ表示部82a)に向かって移動するに限らない。例えば、後者の演出装置が前者の演出装置に向かって移動するようにしてもよいし、双方の演出装置が他方の演出装置に向けて移動するようにする等、双方の演出装置の位置が近づくように、双方の演出装置の少なくともいずれか一方が移動すれば、ポイント代替演出を認識させ易くすることができる。
よって、遊技機10において、所定のタイミングとなってから第二の演出装置が所定の態様となるまでの時間が、当該所定のタイミングにおける第一の演出装置の態様が示唆する有利度が高くなるほど長くなる傾向にあると換言できる。
<本実施形態に係る他の演出について>
次に、図23(a)および図23(b)を用いて、本実施形態に係る他の演出について説明する。なお、図23(a)および図23(b)は、本実施形態に係る他の演出を示す図である。
本実施形態では、上述のポイント付与演出が開始される前に、ポイント付与演出で付与されるポイントの下限を示唆するポイント示唆演出を実行する。
具体的には、例えば、図23(a)に示すように、ポイント付与演出が開始される前の図柄変動の実行中に、メイン表示部81の表示領域の上部に、「次の変動は12pt以上!」との文字を表示するポイント示唆演出を実行し、次の図柄変動におけるポイント付与演出における累計付与ポイントが12ポイント以上となることを示唆する。
これにより、累計付与ポイント、すなわち、演出可動体83の段階を遊技者に認識させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたって、ポイント示唆演出は、ポイント付与演出が開始されるタイミングよりも前のタイミングで実行(開始)される演出であることが好ましいが、ポイント示唆演出が、ポイント付与演出によって付与されるポイントが累計付与ポイントに到達するタイミングよりも前のタイミングで実行(開始)される演出としてもよい。
また、本実施形態では、発展演出が終了し、当該発展演出によって今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることが報知されたタイミングで、図23(b)に示すように、上サブ表示部82aに、「大当り」との文字を表示する。これは、ポイント代替演出で上サブ表示部82aに表示され得る文字のいずれとも異なる。
すなわち、本実施形態では、ポイント代替演出が実行される図柄変動のポイント代替演出が実行された後の期間において、ポイント代替演出を実行した上サブ表示部82aで、ポイント代替演出において上サブ表示部82aがなり得る態様とは異なる態様とする演出を実行している。これにより、後に実行した演出を遊技者に認識させ易くすることができる。
また、本実施形態とは異なるが、ポイント代替演出が実行される図柄変動のポイント代替演出が実行される前の期間において、ポイント代替演出を実行する上サブ表示部82aで、ポイント代替演出において上サブ表示部82aがなり得る態様とは異なる態様とする演出をするようにしてもよい。この場合には、ポイント代替演出を遊技者に認識させ易くすることができる。
<他の変形例について>
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
まず、本実施形態において、ポイント付与演出は、疑似変動の開始ごとに演出可動体83の態様の段階を変化させるものであったが、各疑似変動において演出可動体83の態様の段階を変化させるタイミングを、各疑似変動の開始タイミングに限らず、各疑似変動中の任意のタイミングとするようにしてもよい。すなわち、ポイント付与演出は、疑似変動の進行に合わせて、演出可動体83の態様の段階を変化させるものであればよい。
これにより、演出可動体83の段階的な態様の変化を遊技者により認識させ易くすることができる。
さらに、本実施形態において、ポイント付与演出は、疑似変動の進行に合わせて演出可動体83の態様の段階を変化させるものに限らず、疑似変動を、連続する複数の図柄変動に跨って実行される連続予告を構成する図柄変動に置き換えてもよい。すなわち、ポイント付与演出は、連続する複数の図柄変動に跨って実行される連続予告を構成する図柄変動の進行に合わせて、演出可動体83の態様の段階を変化させるものであってもよい。
このようにしても、演出可動体83の段階的な態様の変化を遊技者により認識させ易くすることができる。
ここで、連続予告とは、例えば、連続する複数の図柄変動のうちの最後の図柄変動の手前の図柄変動において当該最後の図柄変動における発展演出の種類を示唆し、当該最後の図柄変動において示唆された発展演出を実行して、当該最後の図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出等、連続する複数の図柄変動に跨って実行される一連の演出を指す。
また、本実施形態では、累計付与ポイントが大きいほど大当り当選期待度(特典に係る有利度)が高いが、累計付与ポイントが大きいほど大当り当選期待度が低くなるようにしてもよい。
また、本実施形態において、ポイント付与演出に係る演出装置(演出可動体83)は、可動体以外のデバイスとしてランプを採用していたが、当該デバイスとしては、液晶表示装置やスピーカ等、ランプ以外のデバイスを採用してもよい。さらに、当該演出装置が可動体以外のデバイスを有する場合には、当該演出装置を、可動体を含まない演出装置としてもよい。
また、本実施形態およびその変形例における確率、割合、頻度の高低は、各関係性が担保されていれば、低い方が当選しないようにしてもよいし、高い方が必ず当選するようにしてもよい。いずれの場合も抽選自体を行わないようにしてもよい。
さらに、本実施形態において図示した抽選テーブルにおける各抽選値は一例であって、抽選テーブル同士の大小関係が維持されていれば、各抽選値は当該範囲において任意の値を採用してもよい。
また、上述の説明では、復電時のRAMクリアスイッチ43の態様を参照して復電時の復帰状態を決定しているが、復電時からのRAMクリアスイッチ43の連続操作時間が規定時間(例えば、3s)を超えるか否かを参照するようにしてもよい。このようにすれば、誤ったRAMクリア処理の発生をより抑えることができる。
また、上述の説明では、復電時の復帰状態を決定するにあたり、中枠開扉センサ76の状態(中枠17の開閉状態)を参照していたが、当該状態を参照せずに復帰状態を設定するようにしてもよい。この場合には、一律に、中枠開扉センサ76がON(中枠17が開放状態)の場合に従って復電時の復帰状態を設定すればよい。
また、主制御基板モニタ97に表示する遊技機の性能に関する表示としては、上述のベース値に限らず、いわゆる「役物比率」や「役物連続比率」等の遊技機の性能(設計値)を評価するための指標であれば、いずれの指標を採用してもよい。
以上で説明した本発明は、上述の説明に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
<付記>
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
図柄変動を実行可能であり、図柄変動において特典に当選するか否かを判定する当否判定を実行し、前記当否判定において当選した前記特典を付与する遊技機であって、
第一の演出装置と、
第二の演出装置と、
前記第一の演出装置を制御する第一の演出制御手段と、
前記第二の演出装置を制御する第二の演出制御手段と、を備え、
前記第一の演出制御手段は、前記第一の演出装置の態様を段階的に変化させることで、前記特典に係る有利度を示唆することが可能なものであり、
前記第二の演出制御手段は、前記第二の演出装置の態様を変化させることで、前記特典に係る有利度を示唆するものであり、
前記第二の演出装置は、所定のタイミングにおいて、該所定のタイミングにおける前記第一の演出装置の態様に対応する一又は複数の態様である所定の態様となるものであることを特徴とする遊技機。
(2)
上記(1)に記載の遊技機であって、
前記第一の演出装置は、前記所定のタイミングとなったときに、該所定のタイミングにおける態様よりも示唆する前記特典に係る有利度が低い態様、または前記特典に係る有利度を示唆する態様とは異なる態様となるものであることを特徴とする遊技機。
(3)
上記(1)又は(2)に記載の遊技機であって、
前記特典に係る有利度を示唆するにあたり、前記第二の演出装置がなり得る態様の数が、前記第一の演出装置がなり得る態様の数よりも少ないことを特徴とする遊技機。
(4)
上記(1)乃至(3)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記第一の演出装置は、前記所定のタイミングとなったときに、態様が段階的に変化する際に前記第一の演出装置がなり得る態様とは異なる態様であって、該所定のタイミングにおける前記第一の演出装置の態様に対応する態様となるものであることを特徴とする遊技機。
(5)
上記(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記第一の演出装置の態様の段階的な変化が開始されてから前記所定のタイミングとなるまでの時間が、該所定のタイミングにおける前記第一の演出装置の態様が示唆する有利度が高くなるほど長くなる傾向にあることを特徴とする遊技機。
(付記a)
前記所定のタイミングとなってから前記第二の演出装置が前記所定の態様となるまでの時間が、該所定のタイミングにおける前記第一の演出装置の態様が示唆する有利度が高くなるほど長くなる傾向にあることを特徴とする遊技機。
10 遊技機
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 演出ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
41 設定基板
42 設定キースイッチ
43 RAMクリアスイッチ
44 設定基板カバー
45 開閉カバー
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
54 保護部材
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
83 演出可動体
83a 第1演出可動体
83b 第2演出可動体
83c 第3演出可動体
84 演出可動体ランプ
84a 第1演出可動体ランプ
84b 第2演出可動体ランプ
84c 第3演出可動体ランプ
84d センターランプ
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
97 主制御基板モニタ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態設定手段
177 設定変更手段
178 設定確認手段
179 遊技可能状態移行手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
250 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
400 払出制御基板
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
510 電源制御基板ケース
X 第1流路
Y 第2流路

Claims (5)

  1. 図柄変動を実行可能であり、図柄変動において特典に当選するか否かを判定する当否判定を実行し、前記当否判定において当選した前記特典を付与する遊技機であって、
    第一の演出装置と、
    第二の演出装置と、
    前記第一の演出装置を制御する第一の演出制御手段と、
    前記第二の演出装置を制御する第二の演出制御手段と、を備え、
    前記第一の演出制御手段は、前記第一の演出装置の態様を段階的に変化させることで、前記特典に係る有利度を示唆することが可能なものであり、
    前記第二の演出制御手段は、前記第二の演出装置の態様を変化させることで、前記特典に係る有利度を示唆するものであり、
    前記第二の演出装置は、所定のタイミングにおいて、該所定のタイミングにおける前記第一の演出装置の態様に対応する一又は複数の態様である所定の態様となるものであることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機であって、
    前記第一の演出装置は、前記所定のタイミングとなったときに、該所定のタイミングにおける態様よりも示唆する前記特典に係る有利度が低い態様、または前記特典に係る有利度を示唆する態様とは異なる態様となるものであることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1又は2に記載の遊技機であって、
    前記特典に係る有利度を示唆するにあたり、前記第二の演出装置がなり得る態様の数が、前記第一の演出装置がなり得る態様の数よりも少ないことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遊技機であって、
    前記第一の演出装置は、前記所定のタイミングとなったときに、態様が段階的に変化する際に前記第一の演出装置がなり得る態様とは異なる態様であって、該所定のタイミングにおける前記第一の演出装置の態様に対応する態様となるものであることを特徴とする遊技機。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遊技機であって、
    前記第一の演出装置の態様の段階的な変化が開始されてから前記所定のタイミングとなるまでの時間が、該所定のタイミングにおける前記第一の演出装置の態様が示唆する有利度が高くなるほど長くなる傾向にあることを特徴とする遊技機。
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