JP2020076383A - Valve timing control device of internal combustion engine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。 The present invention relates to a valve timing control device for an internal combustion engine.
例えば、以下の特許文献1に記載された従来のバルブタイミング制御装置は、クランクシャフトに対して同期回転するタイミングスプロケットと、該タイミングスプロケットに結合された円筒状のハウジングと、該ハウジングの内部に相対回転可能に設けられて、カムシャフトに対して一体回転するベーンロータと、前記ハウジングの内部に有する作動室がベーンロータによって仕切られたそれぞれ複数の進角油圧室と遅角油圧室と、該進角油圧室と遅角油圧室にオイルポンプからの制御油圧を給排制御する油圧回路と、を備えている。前記カムシャフトの回転軸方向の一端部には、前記ベーンロータがカムボルトによって固定されている
前記油圧回路は、ベーンロータの前端部中央に有する接続穴に挿通されたロッド状の通路構成部の内部に形成されて、前記各進角油圧室に作動油を給排する進角通路と、前記カムシャフトの内部軸方向に形成されたカムボルト挿通穴の内周面とカムボルトの軸部外周面との間に形成された遅角通路と、を有している。この遅角通路は、タイミングスプロケットの内部に形成された給排孔を介して前記各遅角油圧室に連通している。
For example, a conventional valve timing control device described in
なお、前記進角通路と遅角通路は、オイルポンプの吐出通路に電磁切換弁を介して連通していると共に、各進角、遅角油圧室から外部に作動油を排出するようになっている。 The advance passage and the retard passage communicate with the discharge passage of the oil pump via an electromagnetic switching valve, and discharge the hydraulic oil from the advance and retard hydraulic chambers to the outside. There is.
前記従来のバルブタイミング制御装置は、前述のように、遅角通路がカムシャフトのカムボルト挿通穴の内周面とカムボルトの軸部外周面との間に形成されている。また、給排孔がタイミングスプロケットの内部に傾斜状に形成されている。したがって、これら遅角通路と給排孔などの加工が複雑になっていることから、この加工作業が煩雑になると共に、加工コストの高騰が余儀なくされている。 In the conventional valve timing control device, as described above, the retard passage is formed between the inner peripheral surface of the cam bolt insertion hole of the cam shaft and the outer peripheral surface of the shaft portion of the cam bolt. Further, the supply / discharge holes are formed in an inclined shape inside the timing sprocket. Therefore, the machining of these retarded passages and the supply / discharge holes is complicated, which complicates the machining work and inevitably increases the machining cost.
本発明は、油通路の構造を簡素化して加工作業能率の向上とコストの低減化が図れる内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを一つの目的としている。 It is an object of the present invention to provide a valve timing control device for an internal combustion engine, which can simplify the structure of the oil passage to improve the working efficiency and reduce the cost.
本発明の好ましい態様としては、クランクシャフトからの回転力が伝達されるハウジングと、前記ハウジングの内部の作動室を第1油圧室と第2油圧室に分けるベーンを有し、前記ハウジングに対して相対回転可能に設けられたベーンロータと、前記ベーンロータの内部に前記ベーンロータの回転軸方向に沿って設けられ凹部と、前記凹部の底壁を前記回転軸方向に沿って貫通形成された挿通孔に挿通し、前記ベーンロータをカムシャフトに固定するカムボルトと、前記カムボルトの内部に回転軸方向に沿って貫通形成され、前記カムシャフトに有する油通路と連通可能な第1油通路孔と、前記凹部の開口端から内部に挿入された閉塞部材と、前記凹部の内周面に開口する第1開口部を有し、前記第1油圧室に連通する第1油路であって、前記第1開口部は、前記閉塞部材の前記カムボルト側の先端面に沿った位置にある前記第1油路と、を備えていることを特徴としている。 According to a preferred aspect of the present invention, the housing has a housing to which the rotational force from the crankshaft is transmitted, and a vane that divides a working chamber inside the housing into a first hydraulic chamber and a second hydraulic chamber, The vane rotor provided so as to be relatively rotatable, the concave portion provided inside the vane rotor along the rotation axis direction of the vane rotor, and the bottom wall of the concave portion is inserted into an insertion hole penetratingly formed along the rotation axis direction. A cam bolt for fixing the vane rotor to the cam shaft, a first oil passage hole penetratingly formed in the cam bolt along the rotation axis direction, the first oil passage hole communicating with an oil passage provided in the cam shaft, and the opening of the recess. A first oil passage communicating with the first hydraulic chamber, the first oil passage having a closing member inserted inside from an end and a first opening portion opening to an inner peripheral surface of the recess. And the first oil passage located at a position along the tip surface of the closing member on the cam bolt side.
本発明の好ましい態様によれば、油通路の構造を簡素化することにより、加工作業能率の向上とコストの低減化を図ることができる。 According to the preferred aspect of the present invention, by simplifying the structure of the oil passage, it is possible to improve the working efficiency and reduce the cost.
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置を吸気弁側に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、内燃機関は例えば直列4気筒であって、それぞれの気筒に設けられた吸気弁は一気筒当たり2つ有している。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態のバルブタイミング制御装置の油圧回路を示す概略図、図2は本実施形態に係るバルブタイミング制御装置の主要構成部材を示す分解斜視図である。
Hereinafter, an embodiment in which a valve timing control device for an internal combustion engine according to the present invention is applied to an intake valve side will be described with reference to the drawings. The internal combustion engine has, for example, four in-line cylinders, and each cylinder has two intake valves.
[First Embodiment]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a hydraulic circuit of a valve timing control device according to a first embodiment of the present invention, and FIG. 2 is an exploded perspective view showing main components of the valve timing control device according to the present embodiment.
バルブタイミング制御装置は、図1及び図2に示すように、機関のクランクシャフトによりタイミングチェーンを介して回転駆動されるタイミングスプロケット(以下、スプロケットという。)1と、スプロケット1に対して相対回転可能に設けられた吸気側のカムシャフト2と、スプロケット1とカムシャフト2との間に配置されて、該両者1,2の相対回転位相を変換する位相変更機構3と、該位相変更機構3を作動させる油圧回路4と、を備えている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the valve timing control device is a timing sprocket (hereinafter referred to as a sprocket) 1 that is rotationally driven by a crankshaft of an engine via a timing chain, and is relatively rotatable with respect to the
スプロケット1は、鉄系金属粉を圧縮、加熱して成形される焼結金属によって肉厚円板状に形成されて、外周の前後位置にそれぞれタイミングチェーンが巻回される大径、小径の2段の第1、第2歯車部1a、1bを有している。また、スプロケット1は、中央にカムシャフト2の回転軸方向の一端部2aが回転可能に挿入される支持孔1cが貫通形成されている。
The
スプロケット1は、図1及び図2に示すように、外周部の周方向等間隔位置に後述する複数(本実施形態では4本)のボルト5がそれぞれ螺着される4つの雌ねじ孔1dが形成されている。また、スプロケット1は、回転軸方向のカムシャフト2と反対側の内側面1eの所定位置には、図2に示すように、後述するハウジング本体7との位置決めを行うピン1fが突出して設けられている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
また、スプロケット1は、後述するハウジング本体7の他端(後端)開口を閉塞するリアカバーとして構成されている。
Further, the
カムシャフト2は、シリンダヘッド01の上端部にカムブラケット02を介して回転自在に支持され、外周には各吸気弁をそれぞれ開閉作動させる複数の卵形カム(図示せず)が軸方向の所定位置に一体に固定されている。
The
また、カムシャフト2は、図1に示すように、一端部2aの内部にボルト挿入孔2bが回転軸心方向に沿って形成されている。このボルト挿入孔2bには、後述するカムボルト8の雄ねじ部8cが螺着する雌ねじ孔2cが形成されている。また、カムシャフト2は、ボルト挿入孔2bの先端部側に回転軸線に対して径方向へ貫通した油孔2dが設けられている。この油孔2dは、油圧回路4の一部を構成するものであって、ボルト挿入孔孔2bの先端部に有する第1油室2eに連通している。
Further, as shown in FIG. 1, the
また、カムシャフト2は、一端部2aの外周に回転軸方向に所定間隔を持って配置された2つの第1、第2フランジ部2f、2gが一体に設けられている。カムシャフト2は、この両フランジ部2f、2g間に設けられた前述の軸受ブラケット02の内周面とシリンダヘッド01の上端部の軸受溝とによって軸受されている。
Further, the
各油孔2dは、軸受ブラケット02の内周面とシリンダヘッド01の軸受溝の内周面にそれぞれに形成された円環状のグルーブ溝03を介して後述する進角油通路25に連通している。
Each
図3は同バルブタイミング制御装置のベーンロータが最遅角位置に相対回転した状態を示す作用説明図、図4はベーンロータが最進角位置に相対回転した状態を示す作用説明図である。 FIG. 3 is an operation explanatory view showing a state where the vane rotor of the valve timing control device is relatively rotated to the most retarded position, and FIG. 4 is an operation explanatory diagram showing a state where the vane rotor is relatively rotated to the most advanced angle position.
位相変更機構3は、図1〜図4に示すように、スプロケット1に結合されて、内部に作動室を有するハウジング6と、該ハウジング6内に相対回転自在に収容され、カムシャフト2の一端部2aにカムボルト8を介して回転軸方向から固定されたベーンロータ9と、ハウジング6の作動室がベーンロータ9によって複数(本実施形態ではそれぞれ4つ)に仕切られた第2油圧室である遅角油圧室15a、15b、15c、15d及び第1油圧室である進角油圧室16a、16b、16c、16dと、を備えている。
As shown in FIGS. 1 to 4, the phase changing mechanism 3 is connected to the
ハウジング6は、スプロケット1と同じく焼結金属によって円筒状に形成されたハウジング本体7と、プレス成形によって形成され、ハウジング本体7の前端開口を閉塞するフロントプレート10と、後端開口を閉塞するリアカバーとしての前記スプロケット1と、を備えている。
The
ハウジング本体7は、内周面に複数(本実施形態では4つ)の第1〜第4シュー11a、11b、11c、11dが円周方向のほぼ等間隔位置に一体に設けられている。この各シュー11a〜11dの内部には、ボルト挿入孔12a〜12dがそれぞれハウジング本体7の回転軸方向に沿って貫通形成されている。
The
第1〜第4シュー11a〜11dは、ハウジング本体7の内周面から回転軸心方向へ突出し、それぞれが側面視ほぼ台形状に形成されている。また、第1〜第4シュー11a〜11dは、円周方向の幅長さがほぼ同一であるが、第1、第4シュー11a、11dの周方向幅が僅かに大きくなっている。
The first to
これは、後述するように、2つの第1、第4シュー11a、11dには、第1ベーン14aが円周方向から当接するため、幅長さを大きくして剛性を高めている。また、第2シュー11bと第3シュー11cは、ハウジング本体7の全体の回転バランスを取るためにその肉厚が決定されている。
This is because the
また、ハウジング本体7は、外周面の第1シュー11aに対応した位置には、肉抜き溝7aが形成されている。この肉抜き溝7aは、ハウジング本体7の軽量化や全体の重量バランスなどを図るためと、スプロケット1やフロントプレート10との位置決めに用いられる。
Further, the
なお、ハウジング本体7は、第1シュー11aのスプロケット1側の外側面に、スプロケット1との位置決めに用いられるピン1fが嵌入する図外のピン孔が設けられている。
The
図5は図1のC部拡大図である。 FIG. 5 is an enlarged view of portion C of FIG.
カムボルト8は、図1及び図5に示すように、フロントプレート10側の頭部8aと、該頭部8aからカムシャフト2側に延出した軸部8bと、該軸部8bの先端側に形成されて、カムシャフト2の雌ねじ孔2cに螺着する雄ねじ部8cと、から構成されている。また、カムボルト8の頭部8aは、軸部8bとの付け根部に着座用のフランジ部8dを一体に有している。このフランジ部8dは、図5に示すように、締め付け時において軸部8b側の着座面8eが、ベーンロータ9の後述する円盤状壁13eのボルト挿通孔13fの孔縁部、つまりフロントプレート10側の一側面に着座するようになっている。
As shown in FIGS. 1 and 5, the
また、カムボルト8は、図1に示すように、内部軸心方向に沿って、つまり頭部8aの軸方向の先端面8fから軸部8bの内部軸心方向に沿って第1油路である油通路孔20が貫通形成されている。この油通路孔20は、軸方向の一端部20aがカムシャフト2のボルト挿通孔2c先端部に形成された第1油室2eに開口している。一方、油通路孔20の軸方向の他端部20bは、後述するベーンロータ9の凹部21内の第2油室21aに開口している。
Further, as shown in FIG. 1, the
なお、油通路孔20は、均一な通路径(開口面積)が後述する軸方向孔24bと同じ大きさに設定されている。
The
フロントプレート10は、例えば鉄系金属板をプレス成形によって円盤状に形成されている。このフロントプレート10は、中央に大径な挿通孔10aが貫通形成されていると共に、外周部の周方向ほぼ等間隔位置には4本のボルト5がそれぞれ挿通される4つのボルト挿入孔10bが貫通形成されている。
The
ハウジング本体7とフロントプレート10及びスプロケット1とは、4本のボルト5によって共締め固定されている。
The
ベーンロータ9は、例えば金属粉末を圧縮、焼結によって一体に形成されており、図1〜図5に示すように、カムボルト8によってカムシャフト2の一端部2aに直接的に固定されたロータ13と、該ロータ13の外周面に一体に設けられ、円周方向のほぼ90°等間隔位置に放射状に延びた複数(本実施形態では4枚)の第1〜第4ベーン14a〜14dと、を有している。
The
ロータ13は、外周面に各ベーン14a〜14dが一体に設けられた円筒状のロータ本体13aと、該ロータ本体13aの回転軸方向のカムシャフト2側の一端縁からカムシャフト2方向へ突出した円筒部13bと、を有している。
The
ロータ本体13aは、フロントプレート10側の内部軸方向に凹部21が形成されている。この凹部21は、円柱状に形成されて、フロントプレート10側の先端の開口部から円筒部13bの後述する円盤状壁13eまで延びている。ロータ本体13aは、凹部21の先端開口部の内周縁に円環状の案内用のテーパ面21bが形成されている。
The
円筒部13bは、ロータ本体13aと同軸状に形成されて、外径がロータよりも小径になっている。また円筒部13bは、回転軸方向の長さがスプロケット1の幅長さとほぼ同一に設定されて、第2歯車部1bの内周面まで延びている。円筒部13bは、カムシャフト2側の内部に該カムシャフト2の一端部2aが回転軸方向から挿入される円柱状の挿入穴13cが設けられている。そして、この挿入穴13c内にカムシャフト2の一端部2aが挿入された状態で、カムボルト8を締め付けることによって先端面13dがカムシャフト2の第1フランジ部2fの一側面に圧接するようになっている。
The
また、円筒部13bは、軸方向の全体がスプロケット1の支持孔1c内に挿通して外周面によってスプロケット1を回転可能に軸受けしている。
The entire
さらに、円筒部13bは、内周面の回転軸方向のほぼ中央位置に底壁である円盤状壁13eが一体に設けられている。この円盤状壁13eは、中央にカムボルト8の軸部8bが挿通するボルト挿通孔13fが軸方向に沿って貫通形成されている。また、円盤状壁13eは、カムボルト8の締め付け後において、カムシャフト2側の一側面とカムシャフト2の一端部2aの先端面との間にクリアランスCが形成されている。つまり、挿入穴13cにカムシャフト2の一端部2aを挿入された状態でカムボルト8を締め付けると、前述のように先端面13dが第1フランジ部2fの一側面に圧接するが、カムシャフト2の一端部2aの先端面と円盤状壁13eの他端面との間には僅かなクリアランスCが形成される。これによって、当接面積の大きな先端面13dと第1フランジ部2fの一側面との間で、カムボルト8による大きな締め付けトルクが得られるようになっている。
Further, the
ロータ13は、凹部21のフロントプレート10側の先端側に閉塞部材である通路構成部材22が設けられている。
The
通路構成部材22は、金属材である例えばアルミニウム合金材によって一体に形成されており、図1及び図5に示すように、図外のチェーンケースなどに固定される円盤状の基部23と、該基部23に一体に設けられて、凹部21の先端開口から内部に挿入された円柱部24と、を有している。
The
基部23は、ハウジング6のフロントプレート10の前端部を覆う状態でフロントプレート10の前方位置に配置されている。この基部23は、内部に後述する電磁切換弁28などに連通する遅角油通路26が形成されている。また、基部23は、外周部に一体に有するボス部23bにチェーンケースに結合させる図外のボルトが挿通される挿通孔23cが貫通形成されている。
The
円柱部24は、基部23の内側面のほぼ中央位置からカムシャフト2方向へ突出していると共に、先端面24aが凹部21のカムボルト8の頭部8aの先端面8f付近まで挿入されている。また、この先端面24aとカムボルト頭部8aの先端面8fとの間には、第2油室21aが形成されている。
The
また、円柱部24は、内部に第3油路が形成されている。この第3油路は、円柱部24の内部軸心方向に貫通形成された軸方向孔24bと、円柱部24の先端部側の内部直径方向に貫通形成されて、中央部が軸方向孔24bに連通する径方向孔24cと、によって構成されている。
Further, the
軸方向孔24bは、一端部が遅角油通路26に連通していると共に、他端部内には栓部材38が圧入固定されている。この栓部材38は、金属材である鉄系金属によってボール状に形成されて、径方向孔24cよりもカムボルト8側寄りに配置されている。これによって、栓部材38は、軸方向孔24bの他端部を閉止して作動油の外部への流出を阻止すると共に、第2油室21aからの流入を阻止している。なお、軸方向孔24bは、例えばドリリング加工によって円柱部24内を貫通して成形できるので、この成形作業が容易である。
One end of the
径方向孔24cは、内径が軸方向孔24bの内径と同じ大きさになっていると共に、図5中の上下外端部に有する第3開口部である各開口端の外周に円環状のグルーブ溝24dが形成されている。
The
また、円柱部24は、先端部の外周面にグルーブ溝24dを挟んだ軸方向の前後位置には、それぞれ円環状の3つのシール溝24eが形成されている。この各シール溝24eには、円柱部24の外周面と凹部21の内周面との間をシールするシール部材であるシールリング40a〜40cがそれぞれ嵌着保持されている。つまり、この各シールリング40a〜40cは、第2油室21aの内部(各進角通路孔18の各一端開口18a)とグルーブ溝24d(各遅角通路孔19の各一端開口19a)との間を液密的にシールして、各遅角、進角油圧室15a〜15d、16a〜16d内と油通路との間を封止するようになっている。特に、円柱部24の先端部側には、2つのシールリング40b、40cが並列に配置されて、二重シールになっている。これは、各進角通路孔18の各一端開口18aと各遅角通路孔19の各一端開口19aとの間を確実にシール(遮断)して、これらの通路に互いに選択的に供給された作動油の無用な置換流動を阻止するためである。
Further, the
第1〜第4ベーン14a〜14dは、図3及び図4に示すように、ロータ本体13aの外周に一体に設けられて、それぞれが各シュー11a〜11dの間に配置されている。この各ベーン14a〜14dは、各シュー11a〜11dとの相対関係によって、ハウジング6内の作動室をそれぞれ4つの遅角油圧室15a〜15dと進角油圧室16a〜16dに仕切っている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the first to
また、4つのベーン14a〜14dのうち、1つの第1ベーン14aは、周方向へ幅広く形成されているが、他の3つの第2〜第4ベーン14b〜14dは薄肉なほぼ同一の周方向幅に形成されている。これによって、ベーンロータ9全体の重量バランスを取っている。
Further, among the four
また、各ベーン14a〜14dの各先端部の外面にそれぞれ形成されたシール溝内には、ハウジング本体7の内周面に摺動しつつシールするシール部材17aがそれぞれ嵌着固定されている。一方、前記各シュー11a〜11dの先端内周面にそれぞれ形成されたシール溝には、ロータ13の外周面に摺動しつつシールするシール部材17bがそれぞれ嵌着固定されている。
ベーンロータ9は、図3に示すように、ベーンロータ9が、図中反時計方向へ相対回転すると、第1ベーン14aの一側面14eが対向する前記第4シュー11dの対向側面に当接して最大遅角側の回転位置が規制されるようになっている。また、図4に示すように、ベーンロータ9が、図中時計方向へ相対回転すると、第1ベーン14aの他側面14fが対向する第1シュー11aの対向側面に当接して最大進角側の回転位置が規制されるようになっている。また、これら第1ベーン14aと2つの第1、第4シュー11a、11dが、ベーンロータ9の最遅角位置と最進角位置を規制する機械的なストッパとして機能するようになっている。
As shown in FIG. 3, when the
このとき、他の3つの第2〜第4ベーン14b〜14dは、両側面が円周方向から対向する各シュー11a〜11dの対向側面に当接せずに離間状態にある。したがって、第1ベーン14aと第1、第4シュー11a、11dとの当接精度が向上すると共に、各遅角油圧室15a〜15dと各進角油圧室16a〜16dへの油圧の供給速度が速くなってベーンロータ9の正逆回転応答性が高くなる。
At this time, the other three second to
各進角油圧室16a〜16dと各遅角油圧室15a〜15dとは、図3及び図4に示すように、ロータ本体13aの内部に形成された複数(本実施形態では4本)の第1油路である進角通路孔18と、複数(本実施形態では4本)の第2油路である遅角通路孔19と、を介して油圧回路4の後述する各油通路にそれぞれに連通している。
As shown in FIGS. 3 and 4, each of the advance
4本の進角通路孔18は、図3及び図4に示すように、基本的に凹部21の軸心から径方向外側に向かって各進角油圧室16a〜16dまで放射状に延びている。また、各進角通路孔18は、それぞれの一端側の第1開口部である一端開口18aが第2油室21aに臨み、それぞれの他端側の第2開口部である他端開口18bが各進角油圧室16a〜16dに臨んでいる。
As shown in FIGS. 3 and 4, the four advance angle passage holes 18 basically extend radially from the axial center of the
各一端開口18aは、図5に示すように、円柱部24の先端面24aとカムボルト8の頭部8aの先端面8fとの間に配置され、内径が両先端面24a、8fとの間の距離とほぼ同じ大きさになっている。したがって、各一端開口18aは、開口周縁中、カムシャフト2と反対側の一方の縁部18cが円柱部24の先端面24aと径方向でほぼ同じ位置になっている。つまり、縁部18cの位置は、製造誤差(+0mm〜+0.2mm程度)などを考慮しつつ先端面24aとほぼ同じ位置になっている。言い換えれば、これは、一端開口18aが円柱部24の先端部で塞がれない最も先端面24aに近い位置になっている。
As shown in FIG. 5, each one
前記先端面24aとほぼ同じ位置とは、好ましくは先端面24aを基準として先端面24aからカムシャフト2側に製造誤差(+0mm〜+0.2mm程度)の範囲であると良い。つまり、製造誤差を考慮しても各一端開口18aの縁部18cが先端面24aと軸方向において重ならないように設定されることが望ましい。
The position substantially the same as the
また、各一端開口18aの一方の縁部18cと径方向で反対側(カムシャフト2側)の縁部18dは、頭部8aの先端面8fの径方向でほぼ同じ位置になっている。
Further, the
一方、4本の遅角通路孔19は、各進角通路孔18と同じく凹部21の軸心から径方向外側に向かって各遅角油圧室15a〜15dまで放射状に延びている。つまり、各遅角通路孔19は、それぞれの一端側の第3開口部である一端開口19aがグルーブ溝24dに臨み、それぞれの他端側の他端開口19bが各遅角油圧室15a〜15dに臨んでいる。
On the other hand, the four retarded passage holes 19 extend radially outward from the axial center of the
油圧回路4は、図1及び図3,図4に示すように、各進角通路孔18及び各遅角通路孔19を介して各遅角、進角油圧室15a〜15d、16a〜16dに作動油(油圧)を選択的に供給あるいは排出するものである。
As shown in FIG. 1, FIG. 3, and FIG. 4, the hydraulic circuit 4 is connected to each retard angle, advance
すなわち、油圧回路4は、前述した第2油室21aや油通路孔20、油孔2d及び該油孔2d連通した進角油通路25と、軸方向孔24b及び径方向孔24cに連通した遅角油通路26と、を有している。また、油圧回路4は、各進角、遅角油通路25,26に作動油を選択的に供給する流体圧供給源であるオイルポンプ27と、機関の作動状態に応じて進角油通路25と遅角油通路26の流路を切り換える電磁切換弁28と、を備えている。
That is, the hydraulic circuit 4 includes the
オイルポンプ27は、機関のクランクシャフトによって回転駆動するトロコイドポンプなどの一般的なものである。オイルポンプ27は、吸入通路27bから吸入した潤滑油を、吐出通路27aからメインオイルギャラリー(M/G)と電磁切換弁28に濾過フィルタ29を介して供給するようになっている。なお、吐出通路27aの下流側には、吐出圧が過剰に高くなるのを抑制するリリーフ弁30が設けられている。
The
電磁切換弁28は、3ポート2位置の比例型弁であって、図外のバルブボディに形成された2つの給排ポートに、進角油通路25と遅角油通路26のそれぞれの他端部が接続されている。また、電磁切換弁28は、図外のコントロールユニットから出力された制御電流(パルス電流)によって、バルブボディ内に軸方向へ摺動自在に設けられたスプール弁体を前後方向に移動させる。これによって、オイルポンプ27の吐出通路27aが、進角油通路25と遅角油通路26のいずれか一方と連通する。と同時に、ドレン通路31が、進角油通路25と遅角油通路26のいずれか他方と連通するようになっている。
The
コントロールユニットは、内部のコンピュータが図外のクランク角センサ(機関回転数検出)やエアーフローメータ、機関水温センサ、機関温度センサ、スロットルバルブ開度センサおよびカムシャフト2の現在の回転位相を検出するカム角センサなどの各種センサ類からの情報信号を入力して現在の機関運転状態を検出する。また、このコントロールユニットは、電磁切換弁28の各コイルに制御電流を出力してスプール弁体の移動位置を制御して各通路を切換制御させるようになっている。
In the control unit, an internal computer detects a crank angle sensor (engine speed detection) (not shown), an air flow meter, an engine water temperature sensor, an engine temperature sensor, a throttle valve opening sensor, and a current rotation phase of the
また、ハウジング6に対してベーンロータ9を最遅角側の回転位置(図3の位置)にロックするロック機構が設けられている。
Further, a lock mechanism for locking the
このロック機構は、主に図2に示すように、スプロケット1の内側面1eの内周部に設けられた固定用孔内に固定されたロック穴構成部32aに形成されたロック穴32と、第1ベーン14aの内部軸方向に設けられたピン収容孔33と、該ピン収容孔33内に摺動可能に設けられ、ロック穴32に挿入あるいは抜け出すロックピン34と、該ロックピン34をロック穴32から退出させてロックを解除する2つの第1解除用通路35と図外の第2解除用通路と、ロックピン34をロック穴32方向へ付勢するコイルスプリング36と、から主として構成されている。
As shown mainly in FIG. 2, the lock mechanism includes a
スプロケット1の内側面に有する前記固定用孔は、遅角側である第4シュー11d側に配置されている。
The fixing hole provided on the inner side surface of the
ロック穴構成部32aは、スプロケット1と同じく焼結金属によって円環状に形成されているが、その硬度がスプロケット1よりも高くなるように形成されている。すなわち、ロック穴構成部32aは、焼結成形時における例えば金属粉末密度をスプロケット1よりも高くすることによって、焼結後の硬度をスプロケット1よりも高くしている。
Like the
ピン収容孔33は、第1ベーン14aの内部にロータ13の回転軸方向に沿って貫通形成されている。
The
ロックピン34は、ピン収容孔33内に摺動自在に配置されたピン本体と、該ピン本体の先端側に円環状の段差面を介して一体に有する小径な先端部34aとから構成されている。
The
ピン本体は、外周面が単純なストレートの円筒面に形成されて、ピン収容孔33に液密的に摺動するようになっている。また、先端部34aは、外径がロック穴32の内径よりも僅かに小さく設定されている。ピン本体の後端部の外周には、ピン収容孔33の大径部に摺動する大径状のフランジ部34bが形成されている。
The pin body has an outer peripheral surface formed into a simple straight cylindrical surface so as to slide in a liquid-tight manner in the
第1解除用通路35は、第1ベーン14aの一側部に形成されて、一つの遅角油圧室15a側からピン本体とフランジ部34bとの間の段差面(受圧面)に油圧を供給するようになっている。第2解除用通路は、スプロケット1の内側面1eに形成されて、一つの進角油圧室16a側からロック穴32に油圧を供給するようになっている。したがって、ロックピン34は、遅角油圧室15aまたは進角油圧室16aに供給された作動油圧を第1解除用通路35または第2解除用通路から受ける。これにより、ロックピン34は、ロック穴32から抜け出てベーンロータ9に対するロックを解除するようになっている。
The
また、ピン収容孔33のフロントプレート10側の後端部には、コイルスプリング36の伸縮変形時の姿勢を保持するピン状のリテーナ37が圧入固定されている。このリテーナ37は、後端部に有する複数の圧入部37aの間に複数の通気溝37bが形成されている。
A pin-shaped
なお、ベーンロータ9は、フロントプレート10側の前端面に各通路溝37bとフロントプレート10の挿通孔10aを介して外部と連通する空気抜き溝13hが形成されている。この空気抜き溝13hは、第1ベーン14aのピン収容孔33の外側孔縁からロータ13の外面径方向に沿って形成されて、ピン収容孔33内でのロックピン34の円滑な摺動性を確保するためのものである。
〔本実施形態の作用〕
以下、本実施形態におけるバルブタイミング制御装置の作用について説明する。
The
[Operation of this embodiment]
Hereinafter, the operation of the valve timing control device in this embodiment will be described.
イグニッションスイッチをオフ操作すると、コントロールユニットから電磁切換弁28への制御電流の出力が停止すると共に、オイルポンプ27の駆動が停止される。このため、電磁切換弁28のスプール弁がばね力によって原状位置に保持され、また、各遅角油圧室15a〜15dと各進角油圧室16a〜16dへの油圧の供給が停止される。そして、機関が完全に停止されるまでの間にカムシャフト2の作用する交番トルク(負のトルク)によって、ベーンロータ9がハウジング6に対して最遅角側へ相対回転する。
When the ignition switch is turned off, the output of the control current from the control unit to the
一方、ロックピン34は、各油圧室15a〜16dへの油圧の供給停止に伴って後退方向の油圧が作用しないことから、コイルスプリング36のばね力で先端部34aが最遅角位置でロック穴32に挿入する。したがって、ベーンロータ9は、図3A,Bに示すように、第1ベーン14aの一側面14eが特定のシュー11aの対向側面に当接して最大遅角側の相対回転位置に規制される。
On the other hand, in the
その後、イグニッションスイッチをオン操作して機関を再始動させた場合には、クランキング時の吸気弁の開閉タイミングが最遅角側になっていることから、始動の安定化と始動性の向上が図れる。 After that, when the ignition switch is turned on and the engine is restarted, the opening and closing timing of the intake valve during cranking is on the most retarded side, which stabilizes the start and improves the startability. Can be achieved.
その後、機関に運転状態が変化すると、コントロールユニットから出力された制御電流によって電磁切換弁28のスプール弁が、吐出通路27aと遅角油通路26を連通させると共に、進角油通路25とドレン通路31を連通させる。
After that, when the operating state of the engine changes, the spool valve of the
このため、オイルポンプ27から吐出通路27aに吐出された作動油(油圧)は、遅角油通路26から軸方向孔24b及び径方向孔24cを通ってグルーブ溝24dに流入し、さらにここから4つの遅角通路孔19を通って各遅角油圧室15a〜15d内に供給される。
Therefore, the working oil (hydraulic pressure) discharged from the
さらに一つの遅角油圧室15aに流入した作動油(油圧)は、第1解除用通路35を通ってロックピン34の段差面(受圧部)に流入してロックピン34を後退移動する方向へ作用する。したがって、ロックピン34は、スプリング36のばね力に抗して後退して、先端部34aがロック穴32から抜け出してベーンロータ9のハウジング6に対するロックを解除する。これによって、ベーンロータ9は、自由な回転が確保される。
Further, the hydraulic oil (hydraulic pressure) that has flowed into one retarded
一方、各進角油圧室16a〜16d内の作動油は、各進角通路孔18から第2油室21aと油通路孔20を通って第1油室2e及び油孔2dから進角油通路25に流入し、さらに電磁切換弁28を通ってドレン通路31からオイルパン39内に排出される。
On the other hand, the hydraulic oil in each of the advance
したがって、各遅角油圧室15a〜15d内が高圧になる一方、各進角油圧室16a〜16d内が低圧になる。このため、ベーンロータ9は、図3A,Bに示すように、図示のように反時計方向方向(遅角側)へ相対回転して第1ベーン14aの一側面14eが第4シュー11dの対向側面に当接して、最遅角側の回転位置に規制保持される。
Therefore, the insides of the retarding
これによって、吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップが無くなって燃焼ガスの吹き返しが抑制されて、良好な燃焼状態が得られると共に、燃費の向上と機関回転の安定化が図れる。 As a result, the valve overlap between the intake valve and the exhaust valve is eliminated, the blowback of the combustion gas is suppressed, a good combustion state is obtained, and the fuel economy is improved and the engine rotation is stabilized.
機関の運転状態がさらに変化すると、コントロールユニットから出力された制御電流によって電磁切換弁28のスプール弁が、吐出通路27aと進角油通路25を連通させると共に、遅角油通路26とドレン通路31を連通させる。
When the operating state of the engine further changes, the spool valve of the
したがって、オイルポンプ27の吐出通路27aから進角油通路25に吐出された作動油は、グルーブ溝03を介して油孔2dから第1油室2eに流入し、ここから油通路孔20に流入する。さらに、この油通路孔20に流入した作動油は、図5の矢印で示すように、油通路孔20の他端部20bから吐出されて円柱部24の先端面24aに衝突し、ここから先端面24aに沿って第2油室21a内で径方向外側、つまり、先端面24aに沿って放射方向へ案内される。この径方向外側へ案内された作動油は、各一端開口18aから各進角通路孔18に流入して各進角油圧室16a〜16d内へ速やかに供給される。
Therefore, the hydraulic oil discharged from the
また、この作動油(油圧)は、第2解除用通路を通ってロック穴32内に流入してロックピン34に作用する。したがって、ロックピン34は、コイルスプリング36のばね力に抗して後退移動してロックが解除された状態が維持される。これによって、ベーンロータ9は、自由な回転が確保されている状態が維持される。
Further, this hydraulic oil (hydraulic pressure) flows into the
また、各遅角油圧室15a〜15d内の作動油は、各遅角通路孔19からグルーブ溝24dと径方向孔24c及び軸方向孔24bを通って遅角油通路26と電磁切換弁28を通ってドレン通路31からオイルパン39内に排出される。
Further, the hydraulic oil in the retard angle
したがって、各進角油圧室16a〜16d内が高圧になる一方、各遅角油圧室15a〜15d内が低圧になる。このため、ベーンロータ9は、図4A,Bに示すように、図示のように時計方向(進角側)へ相対回転して第1ベーン14aの他側面14fが第1シュー11aの対向側面に当接して、最進角側の回転位置に規制保持される。
Therefore, the inside of each of the advance
これによって、吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップが大きくなって、機関の高出力化などが図れる。 As a result, the valve overlap between the intake valve and the exhaust valve becomes large, and the engine output can be increased.
そして、本実施形態では、進角油通路25と各進角油圧室16a〜16dに連通する油通路孔20を、単にカムボルト8の内部軸心方向に沿って貫通形成したことから、前記従来の技術に比較して通路構造を簡素化することができる。
Further, in the present embodiment, the
すなわち、油通路孔20を、例えば、カムボルト8の頭部8aから軸部8bの内部軸心方向に沿ってドリル加工によって孔開け加工して形成できるので、この加工作業が容易になると共に、加工コストを低下させることができる。
That is, the
しかも、油通路孔20をカムボルト8の内部に形成したことによって、前記従来技術のように、外部に形成する場合に比較して装置の径方向の小型化が図れる。
Moreover, by forming the
また、本実施形態では、前述したように、オイルポンプ27から吐出されて油通路孔20に流入した作動油は、図5の矢印で示すような流動方向になる。つまり、油通路孔20の他端部20bから円柱部24の先端面24aに衝突して、ここから先端面24aに沿って径方向外側へ放射方向へ案内されて各一端開口18aから各進角通路孔18内へ速やかに流入する。したがって、第2油室21a内の作動油を、各進角油圧室16a〜16dへ速やかに供給することができる。この結果、ベーンロータ9の進角側への相対回転の応答性が向上して、バルブタイミングの制御応答性の向上が図れる。
Further, in the present embodiment, as described above, the hydraulic oil discharged from the
換言すれば、各一端開口18aの縁部18cが、円柱部24の先端面24aに面して形成されていることから、第2油室21aに流入した作動油は、先端面24aに衝突してそのまま先端面24aに沿って径方向外側へ放射状態に案内されて各一端開口18aから各進角通路孔18内へ速やかに流入するのである。
In other words, since the
仮に、各一端開口18a全体が、カムボルト8の頭部8a側寄りに形成されている場合には、先端面24aに衝突した作動油は、頭部8a側へ回り込む際に、第2油室21a内で乱流が発生するおそれがある。このため、第2油室21a内の作動油が、各一端開口18aへの速やかな流入が阻害されてしまう。この結果、ベーンロータ9を進角側へ速やかに相対回転させることができなくなるおそれがある。
If the entire one
しかし、本実施形態では、一端開口18aの一方の縁部18cを先端面24aと径方向でほぼ同じ位置としたことから、前述のように、作動油を各進角油圧室16a〜16dへ速やかに供給できるのである。
However, in the present embodiment, the one
一方、遅角油通路26と各遅角油圧室15a〜15dとの間の流路は、軸方向孔24bと径方向孔24c及びグルーブ溝24d、各遅角通路孔19によって構成されている。この流路構成においてクリアランスができているのは、円柱部24の外周面と凹部21の内周面との間だけであるが、このクリアランスは、各シールリング40a〜40cによって確実に封止されている。このため、前記流路途中での作動油のリークの発生が十分に抑制されることから、オイルポンプ27から各遅角油圧室15a〜15dへの作動油(油圧)の供給性が良好になる。したがって、ベーンロータ9の遅角側への相対回転の速度も速くなって応答性の向上が図れる。
〔第2実施形態〕
図6は本発明の第2実施形態を示し、進角通路孔18の各一端開口18aの開口面積(内径)をやや大きくしたものである。そして、この各一端開口18aの一方の縁部18cの位置は、第1実施形態と同じく円柱部24の先端面24aと径方向でほぼ同じ位置になっている。一方、カムシャフト2側の他方の縁部18dの位置は、カムボルト8の頭部8aと軸方向でややオーバーラップした位置になっている。
On the other hand, the flow path between the
[Second Embodiment]
FIG. 6 shows a second embodiment of the present invention, in which the opening area (inner diameter) of each one
このように、本実施形態では、一端開口18aの開口面積を大きくして大径化することによって、作動油の流動抵抗が低下して単位時間当たりの流量を多くすることができる。このため、油通路孔20から第2油室21aに流入した作動油は、前記各一端開口18aの一方の縁部18cの特異な形成位置と相俟って、各進角油圧室16a〜16dへの供給速度がさらに向上する。
As described above, in the present embodiment, by increasing the opening area of the one
この結果、ベーンロータ9の進角側への相対回転速度が速くなって制御応答性がさらに向上する。
As a result, the relative rotation speed of the
なお、他の構成は第1実施形態と同じであるから、同じ作用効果が得られる。 Since the other configurations are the same as those of the first embodiment, the same operational effects can be obtained.
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨にしたがって任意に変更することが可能である。 The present invention is not limited to the configuration of the above embodiment, and can be arbitrarily modified according to the spirit of the invention.
本発明のバルブタイミング制御装置を、排気弁側に適用することも可能である。さらに、タイミングスプロケット1ばかりかタイミングプーリにも適用することも可能である。
It is also possible to apply the valve timing control device of the present invention to the exhaust valve side. Further, not only the
また、各実施形態では、4つのシュー11a〜11dと4枚のベーン14a〜14dを用いたものに適用したが、これらを、3つ、3枚、5つ、5枚など他の構造のものに適用することも可能である。したがって、遅角油圧室15a〜15dや進角油圧室16a〜16dの数も任意に設定することができる。
Further, in each embodiment, the present invention is applied to the one using the four
さらに、ハウジングは、ハウジング本体とスプロケットが一体に形成されているものも含む。 Further, the housing includes one in which the housing body and the sprocket are integrally formed.
また、通路構成部材22側の油通路を進角油通路25とし、カムシャフト2の油通路を遅角油通路26とすることも可能である。
The oil passage on the side of the
以上説明した実施形態に基づく内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。 As a valve timing control device for an internal combustion engine based on the embodiment described above, for example, the following aspects are possible.
その一つの態様として、クランクシャフトからの回転力が伝達されるハウジングと、前記ハウジングの内部の作動室を第1油圧室と第2油圧室に分けるベーンを有し、前記ハウジングに対して相対回転可能に設けられたベーンロータと、前記ベーンロータの内部に前記ベーンロータの回転軸方向に沿って設けられた凹部と、前記凹部の底壁を前記回転軸方向に沿って貫通形成された挿通孔に挿通し、前記ベーンロータをカムシャフトに固定するカムボルトと、前記カムボルトの内部に回転軸方向に沿って貫通形成され、前記カムシャフトに有する油通路と連通可能な第1油通路孔と、前記凹部の開口端から内部に挿入された閉塞部材と、前記凹部の内周面に開口する第1開口部を有し、前記第1油圧室に連通する第1油路であって、前記第1開口部は、前記閉塞部材の前記カムボルト側の先端面に沿った位置にある前記第1油路と、を備えている。 As one aspect thereof, a housing to which the rotational force from the crankshaft is transmitted, and a vane that divides the working chamber inside the housing into a first hydraulic chamber and a second hydraulic chamber are provided, and the relative rotation is performed with respect to the housing. A vane rotor that can be provided, a recess that is provided inside the vane rotor along the rotation axis direction of the vane rotor, and a bottom wall of the recess that is inserted through an insertion hole formed along the rotation axis direction. A cam bolt for fixing the vane rotor to a cam shaft, a first oil passage hole penetratingly formed in the cam bolt along an axis of rotation and communicating with an oil passage in the cam shaft, and an opening end of the recess. A first oil passage communicating with the first hydraulic chamber, the first oil passage having a closing member inserted into the inside from the first opening portion and a first opening portion opening to an inner peripheral surface of the recess. The first oil passage is provided at a position along a tip surface of the closing member on the cam bolt side.
この発明の態様によれば、油孔をカムボルトの内部軸心方向に沿って第1油通路孔を形成したことから、従来技術のようにカムシャフトの外周面とボルト挿通孔の内周面に形成した場合よりもコストの低下が図れる。 According to the aspect of the present invention, since the oil hole is formed as the first oil passage hole along the inner axial direction of the cam bolt, the outer peripheral surface of the cam shaft and the inner peripheral surface of the bolt insertion hole are formed as in the prior art. The cost can be reduced as compared with the case where it is formed.
しかも、カムシャフトの内部の油孔を通って供給される潤滑油は、閉塞部材の先端面に衝突して、そのまま前記先端面に沿って第1開口部から第1油路から第1油圧室内に供給される。 Moreover, the lubricating oil supplied through the oil hole inside the camshaft collides with the tip surface of the closing member, and along the tip surface as it is, from the first opening to the first oil passage to the first hydraulic chamber. Is supplied to.
さらに好ましくは、前記凹部の内周面に開口した第2開口部を有し、前記第2油圧室に連通する第2油路と、をさらに有し、前記閉塞部材は、内部に第3油路を有し、前記第3油路は、前記第2開口部に前記ベーンロータの回転軸線に対する径方向から対向して開口する第3開口部を有し、前記閉塞部材は、外周に前記第1開口部と第2開口部との間をシールするシール部材を有している。 More preferably, it further has a second oil passage that has a second opening that opens to the inner peripheral surface of the recess and that communicates with the second hydraulic chamber, and the closing member has a third oil inside. A passage, the third oil passage has a third opening that opens in the second opening so as to face in the radial direction with respect to the rotation axis of the vane rotor, and the closing member has the first opening on the outer periphery. It has a seal member that seals between the opening and the second opening.
さらに好ましくは、前記第3油路は、前記閉塞部材の内部に前記回転軸方向に沿って設けられた軸方向孔と、前記軸方向孔から前記回転軸の径方向に沿って設けられた径方向孔と、を有している。 More preferably, the third oil passage has an axial hole provided inside the closing member along the rotation axis direction, and a diameter provided from the axial hole along the radial direction of the rotation shaft. And a direction hole.
さらに好ましくは、前記軸方向孔は、前記閉塞部材の回転軸方向に沿って前記カムボルト側に貫通形成され、前記径方向孔の連通箇所よりも前記カムボルト側の貫通部が栓部材によって封止されている。 More preferably, the axial hole is formed to penetrate through the cam bolt side along the rotation axis direction of the closing member, and the penetrating portion on the cam bolt side with respect to the communicating portion of the radial hole is sealed with a plug member. ing.
さらに好ましくは、前記第1油圧室は、進角油圧室であり、第2油圧室は遅角油圧室である。 More preferably, the first hydraulic chamber is an advance hydraulic chamber and the second hydraulic chamber is a retard hydraulic chamber.
この発明の態様によれば、オイルポンプから圧送されたオイルの流通経路での漏れが第1油通路孔側よりも少ない第2油通路孔側を遅角油通路に連通させるようにした。これによって、ベーンロータの遅角側への相対回転の切り換え速度を速めることができる。 According to the aspect of the present invention, the second oil passage hole side, in which the oil pumped from the oil pump leaks less in the flow passage than the first oil passage hole side, communicates with the retard oil passage. Thereby, the switching speed of the relative rotation of the vane rotor to the retard side can be increased.
さらに好ましくは、前記第1開口部の前記ベーンロータの回転軸方向における反カムシャフト側の縁部は、前記閉塞部材の先端面と径方向でほぼ同じ位置にある。 More preferably, the edge of the first opening on the side opposite to the cam shaft in the rotation axis direction of the vane rotor is located at substantially the same position in the radial direction as the tip end surface of the closing member.
この発明の態様によれば、第1開口部の反カムシャフト側の縁部は、閉塞部材の先端面とほぼ同じ位置、つまり誤差(+0mm〜+0.2mm)を考慮して先端面からほぼ同じ位置にある。これは、第1開口部が閉塞部材の先端部で塞がれない最も前記先端面に近い位置になることから、第1油通路孔から閉塞部材の先端面に向かって吐出された作動油が前記先端面に沿って第1開口部方向への流動性が良好になる。 According to the aspect of the present invention, the edge of the first opening on the side opposite to the camshaft is substantially at the same position as the tip surface of the closing member, that is, substantially the same from the tip surface in consideration of an error (+0 mm to +0.2 mm). In position. This is because the first opening is located at a position closest to the tip end surface where the tip end portion of the closing member is not closed, so that the operating oil discharged from the first oil passage hole toward the tip end surface of the closing member is The fluidity in the direction of the first opening is improved along the tip surface.
さらに好ましくは、前記第1開口部の前記ベーンロータの回転軸方向における前記カムシャフト側の縁部は、前記カムボルトの頭部と軸方向で重なる位置にある。 More preferably, the edge of the first opening on the camshaft side in the rotation axis direction of the vane rotor is located at a position that overlaps with the head of the cam bolt in the axial direction.
この発明の態様によれば、第1開口部のカムシャフト側の縁部が、カムボルトの頭部と重なる位置、つまり、僅かながらもオーバーラップする位置に形成されていても良い。このような構成とすることによって、第1開口部の大径化が図れるので、第1油圧室への作動油の単位時間当たりの流量を多くすることが可能になる。 According to the aspect of the present invention, the edge portion of the first opening portion on the camshaft side may be formed at a position overlapping the head portion of the cam bolt, that is, at a slightly overlapping position. With such a configuration, the diameter of the first opening can be increased, so that the flow rate of the working oil to the first hydraulic chamber per unit time can be increased.
1…タイミングスプロケット、2…カムシャフト、2a…一端部、2d…油孔、2e…第1油室、3…位相変更機構、4…油圧回路、6…ハウジング、7…ハウジング本体、8…カムボルト、8a…頭部、8b…軸部、8c…雄ねじ部、8f…頭部先端面、9…ベーンロータ、10…フロントプレート、11a〜11d…シュー、15a〜15d…遅角油圧室、16a〜16d…進角油圧室、13…ロータ、13f…ボルト挿入孔、14a〜14d…ベーン、15a〜15d…遅角油圧室(第2油圧室)、16a〜16d…進角油圧室(第1油圧室)、18…進角通路孔、18a…一端開口(第1開口部)、18c…一方の縁部、18d…他方の縁部、19…遅角通路孔、19a…一端開口、20…油通路孔(第1油路)、20a…一端部、20b…他端部、21…凹部、21a…第2油室、22…通路構成部材(閉塞部材)、23…基部、24…円柱部、24a…先端面、24b…軸方向孔(第2油路)、24c…径方向孔(第2油路)、25…進角油通路、26…遅角油通路、27オイルポンプ、28…電磁切換弁、38…栓部材、40a〜40c…シールリング(シール部材)。
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記ハウジングの内部の作動室を第1油圧室と第2油圧室に分けるベーンを有し、前記ハウジングに対して相対回転可能に設けられたベーンロータと、 前記ベーンロータの内部に前記ベーンロータの回転軸方向に沿って設けられた凹部と、
前記凹部の底壁を前記回転軸方向に沿って貫通形成された挿通孔に挿通し、前記ベーンロータをカムシャフトに固定するカムボルトと、
前記カムボルトの内部に回転軸方向に沿って貫通形成され、前記カムシャフトに有する油通路と連通可能な第1油通路孔と、
前記凹部の開口端から内部に挿入された閉塞部材と、
前記凹部の内周面に開口する第1開口部を有し、前記第1油圧室に連通する第1油路であって、前記第1開口部は、前記閉塞部材の前記カムボルト側の先端面に沿った位置にある前記第1油路と、
を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 A housing to which the rotational force from the crankshaft is transmitted,
A vane rotor having a vane that divides the working chamber inside the housing into a first hydraulic chamber and a second hydraulic chamber, the vane rotor being provided so as to be rotatable relative to the housing, and a rotation axis direction of the vane rotor inside the vane rotor. A recess provided along the
A cam bolt that inserts a bottom wall of the recess into an insertion hole that is formed to penetrate along the rotation axis direction and fixes the vane rotor to a cam shaft,
A first oil passage hole penetratingly formed in the cam bolt along the rotation axis direction and capable of communicating with an oil passage provided in the cam shaft;
A closing member inserted inside from the opening end of the recess,
A first oil passage that has a first opening that opens to the inner peripheral surface of the recess and communicates with the first hydraulic chamber, wherein the first opening is the tip surface of the closing member on the cam bolt side. The first oil passage at a position along,
A valve timing control device for an internal combustion engine, comprising:
前記凹部の内周面に開口した第2開口部を有し、前記第2油圧室に連通する第2油路と、をさらに有し、
前記閉塞部材は、内部に第3油路を有し、
前記第3油路は、前記第2開口部に前記ベーンロータの回転軸線に対する径方向から対向して開口する第3開口部を有し、
前記閉塞部材は、外周に前記第1開口部と第2開口部との間をシールするシール部材を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control device for an internal combustion engine according to claim 1,
A second oil passage communicating with the second hydraulic chamber, the second oil passage having a second opening opening on the inner peripheral surface of the recess;
The closing member has a third oil passage therein,
The third oil passage has a third opening that opens in the second opening so as to face each other in the radial direction with respect to the rotation axis of the vane rotor,
The valve timing control device for an internal combustion engine according to claim 1, wherein the closing member has a seal member that seals between the first opening and the second opening on an outer periphery.
前記第3油路は、前記閉塞部材の内部に前記回転軸方向に沿って設けられた軸方向孔と、前記軸方向孔から前記回転軸の径方向に沿って設けられた径方向孔と、を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control device for an internal combustion engine according to claim 2,
The third oil passage has an axial hole provided inside the closing member along the rotation axis direction, and a radial hole provided from the axial hole along the radial direction of the rotation shaft, A valve timing control device for an internal combustion engine, comprising:
前記軸方向孔は、前記閉塞部材の回転軸方向に沿って前記カムボルト側に貫通形成され、前記径方向孔の連通箇所よりも前記カムボルト側の貫通部が栓部材によって封止されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control device for an internal combustion engine according to claim 3,
The axial hole is formed so as to penetrate to the cam bolt side along the rotation axis direction of the closing member, and the penetrating portion on the cam bolt side with respect to the communicating portion of the radial hole is sealed by a plug member. A characteristic valve timing control device for an internal combustion engine.
前記第1油圧室は、進角油圧室であり、第2油圧室は遅角油圧室であることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control device for an internal combustion engine according to claim 3,
The valve timing control device for an internal combustion engine, wherein the first hydraulic chamber is an advance hydraulic chamber and the second hydraulic chamber is a retard hydraulic chamber.
前記第1開口部の前記ベーンロータの回転軸方向における反カムシャフト側の縁部は、前記閉塞部材の先端面と径方向でほぼ同じ位置にあることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control device for an internal combustion engine according to claim 3,
The valve timing control device for an internal combustion engine, wherein an edge of the first opening on the side opposite to the camshaft in the rotation axis direction of the vane rotor is substantially at the same position in the radial direction as the tip end surface of the closing member.
前記第1開口部の前記ベーンロータの回転軸方向における前記カムシャフト側の縁部は、前記カムボルトの頭部と軸方向で重なる位置にあることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control device for an internal combustion engine according to claim 6,
The valve timing control device for an internal combustion engine, wherein an edge portion of the first opening portion on the camshaft side in the rotation axis direction of the vane rotor is located at a position that axially overlaps a head portion of the cam bolt.
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