JP2020073792A - インタークーラ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の冷却媒体流路が形成された冷却管における冷却媒体の漏れを抑制可能なインタークーラを提供する。【解決手段】インタークーラ10は、エンジン冷却水流路22およびサブ冷却水流路24が内部に形成された冷却管20を備える。冷却管20は、所定形状に成形された一対のプレート部202、204の間に各冷却水流路22、24が形成されるように、一対のプレート部202、204同士が重ね合わされた状態でろう付け接合されている。冷却管20には、一対のプレート部202、204におけるエンジン冷却水流路22とサブ冷却水流路24との間に位置する部位に流路仕切部26が設定されている。流路仕切部26には、少なくとも1つの貫通穴260が形成されている。そして、貫通穴260の周縁部には、一対のプレート部202、204同士を圧着させる少なくとも1つのカシメ固定部28が設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、過給機を介して内燃機関に供給される過給吸気を冷却するインタークーラに関する。
従来、過給機を介してエンジンに供給される過給吸気を温度の異なる第1冷却媒体および第2冷却媒体と熱交換させることで、過給吸気を冷却するインタークーラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示されたインタークーラは、熱交換部を構成する流路管の内部に、第1冷却媒体が流通する第1冷却媒体流路と、第1冷却媒体よりも温度の低い第2冷却媒体が流通する第2冷却媒体流路とが形成されている。
特開2015−155692号公報
ところで、特許文献1に開示されたインタークーラの冷却管は、所定形状に成形されたプレート部を重ね合わせた状態で接合することで、内部に第1冷却媒体流路および第2冷却媒体流路が形成される構造となっている。この種の構造を有する冷却管では、第1冷却媒体流路と第2冷却媒体流路とを隔てるために、第1冷却媒体流路と第2冷却媒体流路とを仕切る流路仕切部を設定する必要がある。
本発明者らは、プレート部における第1冷却媒体流路と第2冷却媒体流路との間に位置する部位同士を圧接させた状態でろう付け接合することで、冷却管に対して流路仕切部を設定することを検討している。
本発明者らが検討したところ、プレート部における各冷却媒体流路を仕切る流路仕切部は、プレート部における内側部分に位置するため、プレート部同士の圧接することが難しく、プレート部同士の圧接が不充分となり易い傾向があることが判った。流路仕切部におけるろう付け接合が不充分な場合、冷却管における冷却媒体の漏れが生じ易くなることから好ましくない。
本発明は上記点に鑑みて、複数の冷却媒体流路が形成された冷却管における冷却媒体の漏れを抑制可能なインタークーラを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、過給機(SC)を介して内燃機関(EG)に供給される過給吸気を冷却するインタークーラを対象としている。
請求項1に記載の発明は、過給吸気と熱交換する第1冷却媒体が流通する第1冷却媒体流路(22)、過給吸気と熱交換すると共に第1冷却媒体よりも低温の第2冷却媒体が流通する第2冷却媒体流路(24)が内部に形成された冷却管(20)を備える。
冷却管は、互いに重ね合わされた状態でろう付け接合されることで第1冷却媒体流路および第2冷却媒体流路を形成する第1プレート部(202)と第2プレート部(204)とを有する。
第2プレート部には、第1冷却媒体流路および第2冷却媒体流路との間に位置する部位に第1冷却媒体流路と第2冷却媒体流路とを仕切る流路仕切部(26)が設定されると共に、流路仕切部に少なくとも1つの貫通穴(260)が形成されている。そして、貫通穴の周縁部には、カシメ固定部(28、28A、28B)が設けられている。
このカシメ固定部は、第1プレート部に形成された第1爪部(280B)と、第2プレート部に形成された第2爪部(280C)とを有し、第1爪部と第2爪部とが重ねられた状態で塑性変形されている、
これによると、一対のプレート部が、第1冷却媒体流路と第2冷却媒体流路とを仕切る流路仕切部においてカシメ固定部によって圧着される。これにより、一対のプレート部における流路仕切部の接合不良が抑えられるので、冷却管における冷却媒体の漏れを充分に抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明では、第2プレート部は、第1プレート部と対向する面とは反対側に突出することで第1プレート部との間に第1冷却媒体流路および第2冷却媒体流路を形成する流路溝が設けられている。第1爪部は、第2爪部の外側で塑性変形されている。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の車両のエンジンにおける吸気系の概要を示す構成図である。 第1実施形態の冷却システムの冷却回路の模式的な回路構成図である。 第1実施形態のインタークーラの模式的な斜視図である。 第1実施形態のインタークーラの模式的な上面図である。 図4のV−V断面図である。 第1実施形態のインタークーラを構成する冷却管の模式的な上面図である。 図6のVII−VII断面図である。 第1実施形態の冷却管の模式的な展開図である。 第1実施形態の冷却管の成形時における準備工程を説明するための説明図である。 第1実施形態の冷却管の成形時における準備工程を説明するための説明図である。 第1実施形態の冷却管の成形時における準備工程を説明するための説明図である。 第1実施形態の冷却管の成形時における仮組工程を説明するための説明図である。 第1実施形態の冷却管の成形時における仮組工程を説明するための説明図である。 第1実施形態の冷却管の成形時における仮組工程を説明するための説明図である。 第2実施形態の冷却管の模式的な断面図である。 第2実施形態の冷却管の模式的な展開図である。 第3実施形態の冷却管の模式的な断面図である。 第3実施形態の冷却管の模式的な展開図である。 第3実施形態の変形例となる冷却管の要部における模式的な断面図である。 第4実施形態の冷却管の模式的な断面図である。 第4実施形態の冷却管を構成する第1プレートの模式的な正面図である。 第4実施形態の冷却管を構成する第2プレートの模式的な正面図である。 第4実施形態の冷却管の成形時における準備工程を説明するための説明図である。 第4実施形態の冷却管の成形時における仮組工程を説明するための説明図である。 第4実施形態の冷却管の成形時における仮組工程を説明するための説明図である。
以下、発明を実施する形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図14を参照して説明する。本実施形態では、本発明のインタークーラ10を車両に搭載された過給機SCから内燃機関であるエンジンEGに供給される過給吸気を冷却する冷却システムに適用した例について説明する。
図1に示すように、車両のエンジンの吸気系には、エンジンEGよりも空気流れ上流側にエンジンEGに供給する空気を圧縮して給気する過給機SCが設けられている。過給機SCは、エンジンEGに供給する空気を圧縮し、その密度を高めることで、エンジンEGの出力を向上させるために設けられている。
本実施形態の車両は、過給機SCを搭載することで、エンジンEGにおける動力性能を確保しつつ、エンジンEGの排気量を減らすことができる。このような車両では、エンジンEGにおける燃料消費量の低減を図ることができるといったメリットがある。
吸気系には、過給機SCとエンジンEGとの間に、過給機SCを介してエンジンEGに供給される過給吸気を冷却する水冷式のインタークーラ10が配置されている。インタークーラ10は、過給吸気を冷却して、エンジンEGの吸気の充填効率を向上させる役割を果たす。
インタークーラ10は、図2に示すように、エンジンEGを冷却するエンジン冷却水が循環するメイン冷却回路50に設けられている。なお、エンジン冷却水としては、エチレングリコール等を含む不凍液や水が採用されている。
本実施形態のインタークーラ10は、エンジン冷却水を第1冷却媒体として、過給吸気を冷却する構成となっている。本実施形態のインタークーラ10の詳細な構造については、後述する。
メイン冷却回路50には、エンジンEGおよびインタークーラ10以外に、エンジン冷却水を循環させるメイン循環ポンプ51、メインラジエータ52、ヒータコア53が設けられている。
メインラジエータ52は、エンジン冷却水を外気との熱交換によって放熱させる放熱器である。また、ヒータコア53は、エンジン冷却水の熱を利用して車室内を空調するための空気を加熱する加熱用熱交換器である。なお、メイン冷却回路50では、インタークーラ10、メインラジエータ52、ヒータコア53が並列に接続されている。
また、図示しないが、メイン冷却回路50には、エンジン冷却水が低温(例えば、80℃以下)となった際に、メインラジエータ52等を迂回してエンジン冷却水を流すバイパス通路、およびバイパス通路を開閉する開閉弁が設けられている。メイン冷却回路50では、バイパス通路および開閉弁によって、エンジン冷却水の温度が80℃〜100℃程度の範囲に調整される。
ここで、インタークーラ10がエンジン冷却水だけを流通させる構成となっていると、過給吸気の温度をエンジン冷却水の温度以下まで低下させることができない。すなわち、インタークーラ10がエンジン冷却水だけを流通させる構成となっていると、過給吸気の温度の下限が、エンジン冷却水の温度に依存してしまう。このような構成では、例えば、エンジン冷却水が高温(例えば、100℃程度)となる場合、過給吸気を充分に冷却することができなくなってしまう。
そこで、本実施形態のインタークーラ10は、エンジン冷却水よりも低温の冷却媒体が流通するように、エンジン冷却水よりも低温のサブ冷却水が循環するサブ冷却回路60に接続されている。
サブ冷却回路60は、エンジン冷却水よりも低温のサブ冷却水が循環する冷却回路である。本実施形態のインタークーラ10は、サブ冷却水を第2冷却媒体として、過給吸気を冷却する構成となっている。なお、サブ冷却水としては、エチレングリコール等を含む不凍液や水が採用されている。
サブ冷却回路60には、インタークーラ10以外に、サブ冷却水を循環させるサブ循環ポンプ61、サブ冷却水を外気との熱交換によって放熱させるサブラジエータ62が設けられている。サブ冷却回路60には、メイン冷却回路50と異なり、エンジンEGのような高温の発熱装置が設けられていない。このため、サブ冷却回路60を流れるサブ冷却水は、エンジン冷却水よりも低温(例えば、40℃程度)となる。なお、サブラジエータ62は、車両への搭載性を考慮して、メインラジエータ52よりも外気と熱交換面積が小さくなっている。すなわち、サブラジエータ62は、メインラジエータ52よりも放熱能力が小さくなっている。
このように構成される冷却システムでは、インタークーラ10において、エンジン冷却水およびエンジン冷却水よりも低温のサブ冷却水によって過給吸気を充分に冷却することができる。このため、本実施形態の冷却システムでは、エンジンEGの吸気の充填効率を充分に向上させることができる。
次に、本実施形態のインタークーラ10の詳細な構造について、図3〜図8を参照して説明する。本実施形態のインタークーラ10は、いわゆるドロンカップ型の熱交換器として構成されている。
図3に示すように、インタークーラ10は、外殻を構成すると共に、内部に過給吸気が流通する空気流路が形成されたケース12、ケース12に収容された熱交換部14を含んで構成されている。
インタークーラ10は、その構成部品の全部品または一部の部品は、例えば、アルミニウムで形成された芯材の表面にろう材をクラッドしたクラッド材で形成されている。インタークーラ10は、クラッド材の表面にフラックスを塗布した状態で加熱することとで、各構成部品同士がろう付け接合される。
ケース12の上面側には、図3、図4に示すように、熱交換部14に対してエンジン冷却水を導入する第1導入部121、および熱交換部14からエンジン冷却水を導出させる第1導出部122が形成されている。図示しないが、本実施形態のケース12には、第1導入部121に対してエンジン冷却水の導入パイプが接続され、第1導出部122に対してエンジン冷却水の導出パイプが接続される。
また、ケース12の上面側には、熱交換部14に対してサブ冷却水を導入する第2導入部123、および熱交換部14からサブ冷却水を導出させる第2導出部124が形成されている。図示しないが、本実施形態のケース12には、第2導入部123に対してサブ冷却水の導入パイプが接続され、第2導出部124に対してサブ冷却水の導出パイプが接続される。
熱交換部14は、図5に示すように、複数の冷却管20と、隣り合う冷却管20の間に配置されたアウターフィン40とを備えている。熱交換部14は、冷却管20とアウターフィン40とが交互に積層された積層体で構成されている。
冷却管20は、その内部に過給吸気と熱交換するエンジン冷却水が流通するエンジン冷却水流路22、および過給吸気と熱交換するサブ冷却水が流通するサブ冷却水流路24が形成されている。
エンジン冷却水流路22およびサブ冷却水流路24は、過給吸気の流れ方向に並んで設けられている。本実施形態では、エンジン冷却水流路22がサブ冷却水流路24よりも過給吸気の流れ方向の上流側に設けられている。
アウターフィン40は、過給吸気とエンジン冷却水およびサブ冷却水との間の熱交換を促進させる熱交換促進部として機能する。本実施形態のアウターフィン40は、薄板材を波状に曲げて成形されたコルゲートフィンで構成されている。アウターフィン40は、隣り合う冷却管20において互いに対向する部位にろう付け接合されている。
ここで、図6は、冷却管20の模式的な上面図である。図6では、便宜上、内部に形成されたエンジン冷却水流路22およびサブ冷却水流路24を点線で図示している。
本実施形態では、図6に示すように、冷却管20における長辺の延びる方向を長手方向DRtbとし、冷却管20における短辺の延びる方向を幅方向DRwとする。また、本実施形態では、図7に示すように、複数の冷却管20が積層される方向を積層方向DRstとする。このことは、図6、図7以外の図面においても同様である。
図6に示すように、冷却管20には、U字状に曲がったエンジン冷却水流路22が形成されている。本実施形態では、エンジン冷却水流路22が、第1冷却媒体であるエンジン冷却水が流通する第1冷却媒体流路を構成している。
エンジン冷却水流路22は、長手方向DRtbに沿って延びる第1上流側流路部221、長手方向DRtbに沿って延びる第1下流側流路部222、第1上流側流路部221と第1下流側流路部222を連通させる第1連通流路部223で構成されている。
第1上流側流路部221および第1下流側流路部222は、幅方向DRwに並んで形成されている。第1上流側流路部221および第1下流側流路部222は、冷却管20に形成された第1仕切部224によって仕切られている。
冷却管20には、第1上流側流路部221を構成する部位における長手方向DRtbの一方側に、第1上流側流路部221にエンジン冷却水を流入させる第1入口部225が設けられている。また、冷却管20には、第1下流側流路部222を構成する部位における長手方向DRtbの一方側に、第1下流側流路部222からエンジン冷却水を流出させる第1出口部226が設けられている。
第1入口部225および第1出口部226は、それぞれ冷却管20において積層方向DRstの外側に向かって突出する筒状部で構成されている。図示しないが、複数の冷却管20は、隣り合う冷却管20の第1入口部225同士が連結可能に構成されている。また、複数の冷却管20は、隣り合う冷却管20の第1出口部226同士が連結可能に構成されている。
本実施形態の熱交換部14では、複数の冷却管20の第1入口部225同士の連結体が、図示しない導入パイプ部から導入されたエンジン冷却水を複数の冷却管20のエンジン冷却水流路22に対して分配する分配用タンク部を構成している。また、本実施形態の熱交換部14では、複数の冷却管20の第1出口部226同士の連結体が、複数の冷却管20のエンジン冷却水流路22を通過したエンジン冷却水を集合させて、図示しない導出パイプ部を介して外部に排出する排出用タンク部を構成している。
第1連通流路部223は、冷却管20における第1入口部225および第1出口部226とは反対側に形成されている。第1連通流路部223は、エンジン冷却水の流れ方向をU字状に転向させるターン部を構成している。
本実施形態のエンジン冷却水流路22には、図7に示すように、エンジン冷却水と過給吸気との熱交換を促進させるために、インナーフィン227が配置されている。インナーフィン227は、コルゲートフィンで構成されている。
エンジン冷却水流路22は、過給吸気との熱交換によって第1下流側流路部222を流通するエンジン冷却水の温度が、第1上流側流路部221を流通するエンジン冷却水の温度よりも高くなる。すなわち、エンジン冷却水流路22は、第1上流側流路部221を流通するエンジン冷却水の温度が、第1下流側流路部222を流通するエンジン冷却水の温度よりも低くなる。
本実施形態のエンジン冷却水流路22は、過給吸気との温度差を確保するために、第1上流側流路部221が第1下流側流路部222よりも過給吸気の流れ方向の下流側に位置するように形成されている。
図6に戻り、冷却管20には、エンジン冷却水流路22よりも過給吸気の流れ方向の下流側に、U字状に曲がったサブ冷却水流路24が形成されている。本実施形態では、サブ冷却水流路24が、第2冷却媒体であるサブ冷却水が流通する第2冷却媒体流路を構成している。
エンジン冷却水流路22およびサブ冷却水流路24は、冷却管20の幅方向DRwの中央部分に設定された流路仕切部26によって仕切られている。すなわち、冷却管20には、エンジン冷却水流路22とサブ冷却水流路24との間に位置する部位に、エンジン冷却水流路22とサブ冷却水流路24とを仕切る流路仕切部26が設定されている。
サブ冷却水流路24は、長手方向DRtbに沿って延びる第2上流側流路部241、長手方向DRtbに沿って延びる第2下流側流路部242、第2上流側流路部241と第2下流側流路部242を連通させる第2連通流路部243で構成されている。
第2上流側流路部241および第2下流側流路部242は、幅方向DRwに並んで形成されている。第2上流側流路部241および第2下流側流路部242は、冷却管20に形成された第2仕切部244によって仕切られている。
冷却管20には、第2上流側流路部241を構成する部位における長手方向DRtbの一方側に、第2上流側流路部241にサブ冷却水を流入させる第2入口部245が設けられている。また、冷却管20には、第2下流側流路部242を構成する部位における長手方向DRtbの一方側に、第2下流側流路部242からエンジン冷却水を流出させる第2出口部246が設けられている。
第2入口部245および第2出口部246は、それぞれ冷却管20において積層方向DRstの外側に向かって突出する筒状部で構成されている。複数の冷却管20は、隣り合う冷却管20の第2入口部245同士が連結可能に構成されている。また、複数の冷却管20は、隣り合う冷却管20の第2出口部246同士が連結可能に構成されている。
本実施形態の熱交換部14では、複数の冷却管20における第2入口部245同士の連結体が、図示しない導入パイプ部から導入されたサブ冷却水を複数の冷却管20のサブ冷却水流路24に対して分配する分配用タンク部を構成している。また、本実施形態の熱交換部14は、複数の冷却管20における第2出口部246同士の連結体が、複数の冷却管20のサブ冷却水流路24を通過したサブ冷却水を集合させて、図示しない導出パイプ部を介して外部に排出する排出用タンク部を構成している。
第2連通流路部243は、冷却管20における第2入口部245および第2出口部246とは反対側に形成されている。第2連通流路部243は、サブ冷却水の流れ方向をU字状に転向させるターン部を構成している。
本実施形態のサブ冷却水流路24には、図7に示すように、サブ冷却水と過給吸気との熱交換を促進させるために、インナーフィン247が配置されている。インナーフィン247は、コルゲートフィンで構成されている。
サブ冷却水流路24は、過給吸気との熱交換によって第2下流側流路部242を流通するサブ冷却水の温度が、第2上流側流路部241を流通するサブ冷却水の温度よりも高くなる。すなわち、サブ冷却水流路24は、第2上流側流路部241を流通するサブ冷却水の温度が、第2下流側流路部242を流通するサブ冷却水の温度よりも低くなる。
本実施形態のサブ冷却水流路24は、過給吸気との温度差を確保するために、第2上流側流路部241が第2下流側流路部242よりも過給吸気の流れ方向の下流側に位置するように形成されている。
ここで、冷却管20は、図7に示すように、所定形状に成形された一対のプレート部202、204同士を重ね合わせた状態でろう付け接合することで、一対のプレート部202、204の間に各冷却水流路22、24が形成される構造となっている。
本実施形態の冷却管20は、平坦状に成形された第1プレート部202と各冷却水流路22、24を形成する流路溝が設けられた第2プレート部204とを圧接させた状態でろう付け接合されている。
このような構造を有する冷却管20では、各冷却水流路22、24を仕切る流路仕切部26が、各プレート部202、204の内側部分に位置する。このため、流路仕切部26では、各プレート部202、204同士を圧接状態とすることが難しく、ろう付け接合が不充分となり易い傾向がある。流路仕切部26におけるろう付け接合が不充分な場合、冷却管20における冷却水の漏れが生じ易くなることから好ましくない。
これらを考慮して、本実施形態の冷却管20には、流路仕切部26に積層方向DRstに貫通するスリット状の貫通穴260が複数形成され、当該貫通穴260の周縁部に一対のプレート部202、204同士を圧着させるカシメ固定部28が設けられている。
図6に示すように、本実施形態の流路仕切部26には、5つの貫通穴260が設けられている。そして、カシメ固定部28は、各貫通穴260の周縁部におけるエンジン冷却水流路22側に位置する第1周縁部位262、各貫通穴260の周縁部におけるサブ冷却水流路24側に位置する第2周縁部位264の双方に設けられている。
本実施形態では、第1周縁部位262および第2周縁部位264それぞれに1つのカシメ固定部28が設けられている。本実施形態のカシメ固定部28は、第1プレート部202に対して一体に成形された爪部280で構成されている。
ここで、カシメ固定部28は、第1周縁部位262および第2周縁部位264の双方において、互いに対向する位置に設けることが考えられる。すなわち、第1周縁部位262に設けたカシメ固定部28と第2周縁部位264に設けたカシメ固定部28とが、幅方向DRwにおいて互いに対向する配置構成とすることが考えられる。
しかしながら、第1周縁部位262および第2周縁部位264の双方において、互いに対向する位置にカシメ固定部28を設ける配置構成とすると、カシメ固定部28同士が近接し易くなってしまう。このことは、冷却管20の製造が困難となる要因となることから好ましくない。
これに対して、例えば、流路仕切部26の貫通穴260の幅方向DRwの寸法を拡大することで、カシメ固定部28同士が幅方向DRwにおいて近接してしまうことを避けることが考えられるが、インタークーラ10の体格が増大してしまうといった背反がある。
これらを考慮して、本実施形態では、流路仕切部26における第1周縁部位262および第2周縁部位264において互いに対向しない位置にカシメ固定部28を設ける構成としている。すなわち、本実施形態の冷却管20は、第1周縁部位262に設けたカシメ固定部28と第2周縁部位264に設けたカシメ固定部28とが、幅方向DRwにおいて互いに対向しない配置構成となっている。換言すれば、本実施形態の冷却管20は、第1周縁部位262に設けたカシメ固定部28と第2周縁部位264に設けたカシメ固定部28とが、長手方向DRtbにおいてずれた位置に設けられている。
ここで、図8は、本実施形態の冷却管20の外殻を構成する一対のプレート部202、204の模式的な展開図である。本実施形態の一対のプレート部202、204は、図8に示す一枚のプレート200で構成されている。
本実施形態のプレート200には、二箇所の折曲部BPが設けられている。折曲部BPには、容易に折り曲げることが可能なように、長手方向DRtbに並ぶスリット状の穴が複数形成されている。
本実施形態では、流路溝が形成された第2プレート部204がプレート200に設定された二箇所の折曲部BPの間に中間部位で構成されている。そして、第2プレート部204には、エンジン冷却水流路22を形成する流路溝とサブ冷却水流路24を形成する流路溝との間に貫通穴260が形成されている。
また、本実施形態では、平坦状に形成された第1プレート部202がプレート200に設定された二箇所の折曲部BPの外側に位置する一対の外側部位で構成されている。そして、第1プレート部202には、折曲部BPと反対側の部位であって、プレート200を折曲部BPで折り曲げた際に貫通穴260に対向する部位に、カシメ固定部28を構成する爪部280が設けられている。
以下、冷却管20の成形方法を含む本実施形態のインタークーラ10の製造方法について説明する。冷却管20の成形方法については、図9〜図14を参照して説明する。
まず、冷却管20の成形時における準備工程では、図9に示すように、冷却管20における一対のプレート部202、204を構成する一枚のプレート200を用意する。このプレート200は、例えば、アルミニウムで形成された芯材の表面にろう材がクラッドされたクラッド材で構成されている。
また、準備工程では、プレス加工等によって、図9に示すプレート200の所定箇所に対して、図10に示すように、エンジン冷却水流路22およびサブ冷却水流路24の流路溝、折曲部BP、貫通穴260、カシメ固定部28を構成する爪部280を形成する。
さらに、準備工程では、図10に示すエンジン冷却水流路22およびサブ冷却水流路24の流路溝が形成されたプレート200に対して、図11に示すように、インナーフィン227、247を配置する。なお、本実施形態では、インナーフィン227、247について、予めローラ成形法等によって薄板金属材を波形状に曲げて成形されたコルゲートフィンが採用されている。
続いて、冷却管20の成形時における仮組工程では、曲げ加工等によって、図11に示すプレート200の折曲部BPを、図12に示すように、第1プレート部202と第2プレート部204とが重なり合うように折り曲げる。
仮組工程では、図13に示すように、プレート200の貫通穴260に対して、カシメ固定部28を構成する爪部280を挿入する。そして、仮組工程では、図14に示すように、流路仕切部26において第1プレート部202と第2プレート部204とが圧着されるように爪部280を塑性変形させる。
本実施形態の冷却管20は、上述の方法によって成形される。なお、上述した冷却管20の成形方法は、あくまでも一例であり、他の成形方法を用いて成形することも可能である。
続く工程では、図14に示す冷却管20とアウターフィン40とを交互に積層した積層体をケース12に収容する。すなわち、この工程では、冷却管20およびアウターフィン40の積層体とケース12とを組み付ける。
続く工程では、冷却管20およびアウターフィン40の積層体とケース12との組付体をろう付け接合する。具体的には、この工程では、冷却管20およびアウターフィン40の積層体とケース12との組付体を、真空加熱炉、または不活性雰囲気の活性炉等で、各構成部品に被覆されたろう材の融点以上の温度に加熱して、各構成部品同士をろう付け接合する。
以上説明した本実施形態のインタークーラ10は、冷却管20の流路仕切部26に対して貫通穴260が形成され、当該貫通穴260の周縁部に一対のプレート部202、204同士を圧着させるカシメ固定部28が設けられている。
これによれば、インタークーラ10の冷却管20を構成する一対のプレート部202、204同士が流路仕切部26において充分に圧着されるので、一対のプレート部202、204における流路仕切部26の接合不良が抑えられる。このため、本実施形態のインタークーラ10では、冷却管20におけるエンジン冷却水およびサブ冷却水の漏れを充分に抑制することができる。
ここで、単一の冷却管20に対して温度の異なるエンジン冷却水およびサブ冷却水を流す構成では、エンジン冷却水流路22およびサブ冷却水流路24を仕切る流路仕切部26を介してエンジン冷却水の熱がサブ冷却水に移動してしまう虞がある。
前述したように、本実施形態のサブラジエータ62は、メインラジエータ52に比べて放熱性能が低くなっている。このため、エンジン冷却水の熱がサブ冷却水に移動し、サブ冷却水の温度が上昇すると、サブラジエータ62におけるサブ冷却水の放熱が不充分になってしまう虞がある。サブラジエータ62におけるサブ冷却水の放熱が不充分となると、インタークーラ10に流入するサブ冷却水の温度が上昇し、インタークーラ10における過給吸気の冷却効率が低下してしまう。すなわち、冷却管20において、流路仕切部26を介したエンジン冷却水とサブ冷却水との不必要な熱交換が生ずることは、インタークーラ10における過給吸気の冷却効率が低下してしまう要因となることから好ましくない。
これに対して、本実施形態の冷却管20は、流路仕切部26に貫通穴260が形成されているので、流路仕切部26を介したエンジン冷却水とサブ冷却水との不必要な熱交換を抑えることができる。すなわち、本実施形態のインタークーラ10では、エンジン冷却水とサブ冷却水同士の不必要な熱交換を抑制して、過給吸気の冷却効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態のインタークーラ10では、流路仕切部26の貫通穴260の周縁部における第1周縁部位262および第2周縁部位264において互いに対向しない位置にカシメ固定部28を設ける構成となっている。
これによれば、流路仕切部26における貫通穴260の大きさを大きくすることなく、カシメ固定部28同士が近接することを避けることができる。すなわち、本実施形態のインタークーラ10では、その体格の増大を抑えつつ、冷却管20におけるエンジン冷却水およびサブ冷却水の漏れを抑制することができる。
さらに、本実施形態のカシメ固定部28は、冷却管20を構成する一対のプレート部202、204のうち、第1プレート部202に対して一体に成形された爪部280で構成されている。
このように、カシメ固定部28を第1プレート部202に設けられた爪部280で構成すれば、カシメ固定部28を一対のプレート部202、204と別部品で構成する場合に比べて、インタークーラ10の構成部品の部品点数を抑えることができる。すなわち、本実施形態のインタークーラ10では、その構成部品の部品点数を増加させることなく、冷却管20におけるエンジン冷却水およびサブ冷却水の漏れを抑制可能となる。
具体的には、本実施形態の冷却管20は、冷却管20を構成する一対のプレート部202、204が一枚のプレート200で構成されている。このように、冷却管20の一対のプレート部202、204を一枚のプレート200で構成すれば、一対のプレート部202、204を別体で構成する場合に比べて、冷却管20の構成部品の部品点数を抑えることができる。すわなち、本実施形態のインタークーラ10では、その構成部品の部品点数を増加させることなく、冷却管20におけるエンジン冷却水およびサブ冷却水の漏れを抑制可能となる。
(第1実施形態の変形例)
上述の第1実施形態では、第2プレート部204が一枚のプレート200に設けられた二箇所の折曲部BPの間の部位で構成され、第1プレート部202が二箇所の折曲部BPの外側の部位で構成される例について説明したが、これに限定されない。
冷却管20は、例えば、第1プレート部202が一枚のプレート200に設けられた二箇所の折曲部BPの間の部位で構成され、第2プレート部204が二箇所の折曲部BPの外側の部位で構成されていてもよい。
また、冷却管20は、一箇所の折曲部BPが形成されたプレートで構成されていていもよい。すなわち、冷却管20は、第1プレート部202がプレートにおける折曲部BPよりも幅方向DRwの一方側に位置する部位で構成され、第2プレート部204がプレートにおける折曲部BPよりも幅方向DRwの他方側に位置する部位で構成されていてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図15、図16を参照して説明する。本実施形態では、カシメ固定部28Aを第1プレート部202ではなく、第2プレート部204に設けている点が第1実施形態と相違している。
図15に示すように、本実施形態の冷却管20には、第1プレート部202ではなく、第2プレート部204の貫通穴260の周縁部にカシメ固定部28Aを構成する爪部280Aが設けられている。
ここで、図16は、本実施形態の冷却管20の外殻を構成する一対のプレート部202、204の模式的な展開図である。本実施形態の一対のプレート部202、204は、図16に示す一枚のプレート200Aで構成されている。
本実施形態のプレート200Aには、二箇所の折曲部BPが設けられている。折曲部BPには、容易に折り曲げることが可能なように、長手方向DRtbに並ぶスリット状の穴が複数形成されている。
本実施形態では、平坦状に形成された第1プレート部202がプレート200Aに設定された二箇所の折曲部BPの外側に位置する一対の外側部位で構成されている。なお、本実施形態の第1プレート部202には、第1実施形態と異なり、カシメ固定部28を構成する爪部280が設けられていない。
また、本実施形態では、流路溝が形成された第2プレート部204がプレート200Aに設定された二箇所の折曲部BPの間に中間部位で構成されている。第2プレート部204には、エンジン冷却水流路22を形成する流路溝とサブ冷却水流路24を形成する流路溝との間に貫通穴260が形成されている。そして、第2プレート部204には、貫通穴260の周縁部にカシメ固定部28Aを構成する爪部280Aが設けられている。カシメ固定部28Aを構成する爪部280Aは、流路仕切部26における第1周縁部位262および第2周縁部位264において互いに対向しない位置に設けられている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態のインタークーラ10は、第1実施形態のインタークーラ10と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。すなわち、本実施形態のインタークーラ10は、冷却管20の流路仕切部26に対して貫通穴260が形成され、当該貫通穴260の周縁部に一対のプレート部202、204同士を圧着させるカシメ固定部28Aが設けられている。このため、本実施形態のインタークーラ10では、冷却管20におけるエンジン冷却水およびサブ冷却水の漏れを充分に抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図17、図18を参照して説明する。本実施形態では、カシメ固定部28Bを第1プレート部202および第2プレート部204の双方に設けている点が第1実施形態と相違している。
図17に示すように、本実施形態の冷却管20には、第1プレート部202および第2プレート部204の貫通穴260の周縁部にカシメ固定部28Bを構成する爪部280B、280Cが設けられている。すなわち、本実施形態のカシメ固定部28Bは、第1プレート部202に設けられた第1爪部280Bおよび第2プレート部204に設けられた第2爪部280Cで構成されている。
本実施形態のカシメ固定部28Bは、第1爪部280Bおよび第2爪部280Cを重ねた状態で塑性変形させた部位で構成されている。カシメ固定部28Bでは、第2爪部280Cが第1爪部280Bの外側を覆うように塑性変形されている。なお、第2爪部280Cは、第1爪部280Bよりも幅方向DRwの長さを大きくすることが望ましい。
ここで、図18は、本実施形態の冷却管20の外殻を構成する一対のプレート部202、204の模式的な展開図である。本実施形態の一対のプレート部202、204は、図18に示す一枚のプレート200Bで構成されている。
本実施形態のプレート200Bには、二箇所の折曲部BPが設けられている。折曲部BPには、容易に折り曲げることが可能なように、長手方向DRtbに並ぶスリット状の穴が複数形成されている。
本実施形態では、平坦状に形成された第1プレート部202がプレート200Bに設定された二箇所の折曲部BPの外側に位置する一対の外側部位で構成されている。そして、第1プレート部202には、折曲部BPと反対側の部位であって、プレート200Bを折曲部BPで折り曲げた際に貫通穴260に対向する部位に、カシメ固定部28Bを構成する第1爪部280Bが設けられている。
また、本実施形態では、流路溝が形成された第2プレート部204がプレート200Bに設定された二箇所の折曲部BPの間に中間部位で構成されている。第2プレート部204には、エンジン冷却水流路22を形成する流路溝とサブ冷却水流路24を形成する流路溝との間に貫通穴260が形成されている。そして、第2プレート部204には、貫通穴260の周縁部にカシメ固定部28Bを構成する第2爪部280Cが設けられている。
カシメ固定部28Bを構成する第2爪部280Cは、流路仕切部26における第1周縁部位262および第2周縁部位264において互いに対向しない位置に設けられている。また、第2爪部280Cは、幅方向DRwにおいて第1爪部280Bと重なり合う位置に形成されている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態のインタークーラ10は、第1実施形態のインタークーラ10と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。すなわち、本実施形態のインタークーラ10は、冷却管20の流路仕切部26に対して貫通穴260が形成され、当該貫通穴260の周縁部に一対のプレート部202、204同士を圧着させるカシメ固定部28Bが設けられている。このため、本実施形態のインタークーラ10では、冷却管20におけるエンジン冷却水およびサブ冷却水の漏れを充分に抑制することができる。
特に、本実施形態では、カシメ固定部28Bを第1爪部280Bおよび第2爪部280Cを重ねた状態で塑性変形させた部位で構成しているので、流路仕切部26において一対のプレート部202、204同士を充分に圧着させることが可能となる。
(第3実施形態の変形例)
上述の第3実施形態では、カシメ固定部28Bが、第2爪部280Cを第1爪部280Bの外側を覆うように塑性変形させた部位で構成される例について説明したが、これに限定されない。カシメ固定部28Bは、図19に示すように、第1爪部280Bが第2爪部280Cの外側を覆うように塑性変形された部位で構成されていてもよい。この場合、第1爪部280Bは、第2爪部280Cよりも幅方向DRwの長さを大きくすることが望ましい。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図20〜図25を参照して説明する。本実施形態では、冷却管20を構成する一対のプレート部202A、204Aを2枚のプレート200C、200Dで構成している点が第1実施形態と相違している。
図20に示すように、本実施形態の冷却管20は、別体で構成された第1プレート部202Aと第2プレート部204Aとを重ね合わせた状態でろう付け接合することで、エンジン冷却水流路22およびサブ冷却水流路24が形成される構造となっている。
本実施形態の第1プレート部202Aは、図21に示すように、貫通穴260が形成された平坦状の第1プレート200Cで構成されている。第1プレート200Cには、貫通穴260の周縁部に対してカシメ固定部28を構成する爪部280が設けられている。また、第1プレート200Cには、外周側の部位に一対のプレート部202A、204A同士を圧着させる外周側カシメ固定部を構成する外周側爪部30が設けられている。
また、本実施形態の第2プレート部204Aは、図22に示すように、エンジン冷却水流路22およびサブ冷却水流路24の流路溝、貫通穴260等が形成された第2プレート200Dで構成されている。その他の構成は、第1実施形態の冷却管20と同様である。
次に、本実施形態の冷却管20の成形方法について、図23〜図25を参照して説明する。冷却管20の成形時における準備工程では、図23に示すように、第1プレート部202Aを構成する第1プレート200C、第2プレート部204Aを構成する第2プレート200D、インナーフィン227、247を用意する。
続いて、冷却管20の成形時における仮組工程では、図24に示すように、第2プレート部204Aを構成する第2プレート200Dの貫通穴260に対して第1プレート部202Aを構成する第1プレート200Cの爪部280を挿入する。
そして、仮組工程では、図25に示すように、流路仕切部26および外周側の部位において第1プレート部202Aと第2プレート部204Aとが密着するように、爪部280および外周側爪部30を塑性変形させる。
本実施形態の冷却管20は、上述の方法によって成形される。なお、上述した冷却管20の成形方法は、あくまでも一例であり、他の成形方法を用いて成形することも可能である。
続く工程では、図25に示す冷却管20とアウターフィン40とを交互に積層した積層体をケース12に収容し、冷却管20およびアウターフィン40の積層体とケース12との組付体をろう付け接合する。
本実施形態のインタークーラ10は、第1実施形態のインタークーラ10と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。すなわち、本実施形態のインタークーラ10は、冷却管20の流路仕切部26に対して貫通穴260が形成され、当該貫通穴260の周縁部に一対のプレート部202A、204A同士を圧着させるカシメ固定部28が設けられている。このため、本実施形態のインタークーラ10では、冷却管20におけるエンジン冷却水およびサブ冷却水の漏れを充分に抑制することができる。
(第4実施形態の変形例)
上述の第4実施形態では、第1プレート部202に対してカシメ固定部28を構成する爪部280が設けられた例について説明したが、これに限定されない。冷却管20は、第2実施形態と同様に、第2プレート部204に対してカシメ固定部28を構成する爪部280が設けられていてもよい。
また、上述の第4実施形態では、第1プレート部202Aを一枚のプレート200Cで構成する例について説明したが、これに限定されない。第1プレート部202Aは、例えば、カシメ固定部28を構成する爪部280が形成された二枚のプレートで構成されていてもよい。
(他の実施形態)
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の各実施形態では、冷却管20の内部にインナーフィン227、247が配置された構成を例示したが、これに限定されない。冷却管20は、エンジン冷却水流路22およびサブ冷却水流路24の少なくとも一方にインナーフィン227、247が配置されていない構成となっていてもよい。
上述の各実施形態では、カシメ固定部28を一対のプレート部202、204の一方に対して成形された爪部280で構成する例について説明したが、これに限定されない。カシメ固定部28は、一対のプレート部202、204の双方に対して成形された爪部280で構成されていてもよい。また、カシメ固定部28は、一対のプレート部202、204とは別体に構成されていてもよい。
上述の各実施形態の如く、冷却管20は、流路仕切部26における第1周縁部位262および第2周縁部位264において互いに対向しない位置にカシメ固定部28を設ける構成となっていることが望ましいが、これに限定されない。冷却管20は、例えば、カシメ固定部28が、第1周縁部位262および第2周縁部位264の双方において、互いに対向する位置に設けられていてもよい。
上述の各実施形態では、エンジン冷却水流路22およびサブ冷却水流路24の双方がU字状に曲がった流路で構成される例について説明したが、これに限定されない。冷却管20は、例えば、エンジン冷却水流路22およびサブ冷却水流路24の一方または双方が、直線状の流路や、S字状の流路で構成されていてもよい。
上述の各実施形態では、平坦状に成形された第1プレート部202と各冷却水流路22、24を形成する流路溝が設けられた第2プレート部204とを圧接させた状態でろう付け接合される例について説明したが、これに限定されない。
冷却管20は、例えば、各冷却水流路22、24を形成する流路溝が設けられた第1プレート部202および第2プレート部204を圧接させた状態でろう付け接合される構成となっていてもよい。
上述の各実施形態では、本発明のインタークーラ10を車両に搭載された過給機SCから内燃機関であるエンジンEGに供給される過給吸気を冷却する冷却システムに適用した例について説明したが、これに限定されない。本発明のインタークーラ10は、例えば、車両以外の冷却システムに対しても適用可能である。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、インタークーラは、流路管を構成する一対のプレート部が、第1冷却媒体流路と第2冷却媒体流路とを仕切る流路仕切部においてカシメ固定部によって圧着される構成となっている。
ここで、カシメ固定部は、貫通穴の周縁部における第1冷却媒体流路側の部位および貫通穴の周縁部における第2冷却媒体流路側の部位の双方において、互いに対向する位置に設けることが考えられる。
しかしながら、貫通穴の周縁部における互いに対向する位置にカシメ固定部を設ける構成とすると、カシメ固定部同士が近接し易くなってしまう。このことは、冷却管の製造が困難となる要因となることから好ましくない。
これに対して、流路仕切部に形成する貫通穴の大きさを大きくすることで、カシメ固定部同士が近接することを避けることが考えられるが、インタークーラの体格が増大してしまうといった背反がある。
これらの課題に着眼して、本開示では、冷却管におけるカシメ固定部の位置を設定している。すなわち、第2の観点によれば、インタークーラは、カシメ固定部が、貫通穴の周縁部における第1冷却媒体流路側の第1周縁部位および貫通穴の周縁部における第2冷却媒体流路側の第2周縁部位の双方において互いに対向しない位置に設けられている。
これによれば、貫通穴の大きさを大きくすることなく、カシメ固定部同士が近接することを避けることができる。すなわち、本開示のインタークーラでは、その体格の増大を抑えつつ、冷却管における冷却媒体の漏れを抑制することができる。
第3の観点によれば、インタークーラは、一対のプレート部のうち、少なくとも一方のプレート部に、カシメ固定部を構成する爪部が設けられている。このように、カシメ固定部をプレート部の少なくとも一方に設けられた爪部で構成すれば、カシメ固定部をプレート部と別部品で構成する場合に比べて、インタークーラの構成部品の部品点数を増加させることなく、冷却管における冷却媒体の漏れを抑制可能となる。
第4の観点によれば、インタークーラは、一対のプレート部が一枚のプレートで構成されている。一対のプレート部のうち、一方のプレート部は、プレートに設けられた二箇所の折曲部の間の中間部位で構成されている。一対のプレート部のうち、他方のプレート部は、二箇所の折曲部の外側に位置する一対の外側部位で構成されている。一方のプレート部には、貫通穴が形成されている。そして、他方のプレート部には、二箇所の折曲部と反対側の端部であって、プレート部を二箇所の折曲部で折り曲げた際に貫通穴に対向する部位にカシメ固定部を構成する爪部が設けられている。
このように、冷却管の一対のプレート部を一枚のプレートで構成すれば、一対のプレート部を別体で構成する場合に比べて、インタークーラの構成部品の部品点数を増加させることなく、冷却管における冷却媒体の漏れを抑制可能となる。
20 冷却管
202 第1プレート部
204 第2プレート部
22 エンジン冷却水流路(第1冷却媒体流路)
24 サブ冷却水流路(第2冷却媒体流路)
26 流路仕切部
260 貫通穴
28 カシメ固定部
EG エンジン(内燃機関)
SC 過給機

Claims (2)

  1. 過給機(SC)を介して内燃機関(EG)に供給される過給吸気を冷却するインタークーラであって、
    前記過給吸気と熱交換する第1冷却媒体が流通する第1冷却媒体流路(22)、前記過給吸気と熱交換すると共に前記第1冷却媒体よりも低温の第2冷却媒体が流通する第2冷却媒体流路(24)が内部に形成された冷却管(20)を備え、
    前記冷却管は、互いに重ね合わされた状態でろう付け接合されることで前記第1冷却媒体流路および前記第2冷却媒体流路を形成する第1プレート部(202)と第2プレート部(204)とを有し、
    前記第2プレート部には、前記第1冷却媒体流路および前記第2冷却媒体流路との間に位置する部位に前記第1冷却媒体流路と前記第2冷却媒体流路とを仕切る流路仕切部(26)が設定されると共に、前記流路仕切部に少なくとも1つの貫通穴(260)が形成されており、
    前記貫通穴の周縁部には、カシメ固定部(28B)が設けられており、
    前記カシメ固定部は、前記第1プレート部に形成された第1爪部(280B)と、前記第2プレート部に形成された第2爪部(280C)とを有し、前記第1爪部と前記第2爪部とが重ねられた状態で塑性変形されている、インタークーラ。
  2. 前記第2プレート部は、前記第1プレート部と対向する面とは反対側に突出することで前記第1プレート部との間に前記第1冷却媒体流路および前記第2冷却媒体流路を形成する流路溝が設けられ、
    前記第1爪部は、前記第2爪部の外側で塑性変形されている、請求項1に記載のインタークーラ。
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