JP2020072499A - 避雷導体構造及び避雷導体構造の製造方法 - Google Patents

避雷導体構造及び避雷導体構造の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】引下げ導線の敷設作業の施工性を高めることができる避雷導体構造及び避雷導体構造の製造方法を提供する。【解決手段】主筋18が配置された第1構造体としての上部柱12と、上部柱12の外周面に取付けられ、主筋18と電気的に接続された第1接続端子22と、上部柱12に接合され、主筋30が配置された第2構造体としての下部柱14及び仕口部材16と、仕口部材16の外周面に取付けられ、主筋30と電気的に接続された第2接続端子38と、第1接続端子22と第2接続端子38とを電気的に接続する接合導体58と、を有し、上部柱12と下部柱14及び仕口部材16とを接合した後で、第1接続端子22と第2接続端子38とを接合導体58によって電気的に接続する。【選択図】図3

Description

本発明は、避雷導体構造及び避雷導体構造の製造方法に関する。
高層集合住宅等の建物をRC(鉄筋コンクリート)造で建築する場合、予め工場等で成形されたプレキャストコンクリートを現場で組立てるPC(プレキャストコンクリート)工法が多用されている。一般的に、高層集合住宅等の建物では、避雷用に複数の引下げ導線を敷設する必要があり、PC工法を用いる場合には予めコンクリートに埋設したPF管に鬼より線を通す工法が採用されている。
しかし、PF管に鬼より線を通す工法では、建物の柱の建込み作業中に導線用滑車の設置や呼び線の取付け等の段取り作業が必要となる。また、建物の柱の建込み作業中に電工が合番する等、柱の建込み作業を行う作業員以外の作業員が立会ってPF管に鬼より線を通す必要がある。このため、引下げ導線の敷設に時間及び手間がかかっていた。
一方、上述したPF管に鬼より線を通す工法に対し、建物の柱に挿通された鉄筋を引下げ導線として用いる工法が検討されている。例えば特許文献1、2には、導電性材料で構成された継手スリーブによって上下の柱の主筋同士を電気的に接続する避雷用コネクタが開示されている。
特許第5597509号公報 特許第5438562号公報
特許文献1、2に示す避雷用コネクタでは、柱の主筋を引下げ導線として用いるため、PF管に鬼より線を通す作業が不要となる。しかし、建物の柱の建込み作業中に電工が合番する等、柱の建込み作業を行う作業員以外の作業員が主筋同士の間に電気的な接続性を取る必要があり、また、建物の階を跨いで複数人で主筋同士の電気的な接続性を確認する必要があるため、施工性が悪かった。
本発明は上記事実に鑑み、引下げ導線の敷設作業の施工性を高めることができる避雷導体構造及び避雷導体構造の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の避雷導体構造は、第1主筋が配置された第1構造体と、前記第1構造体の外周面に取付けられ、前記第1主筋と電気的に接続された第1接続端子と、前記第1構造体に接合され、第2主筋が配置された第2構造体と、前記第2構造体の外周面に取付けられ、前記第2主筋と電気的に接続された第2接続端子と、前記第1接続端子と前記第2接続端子とを電気的に接続する接合導体と、を有する。
上記構成によれば、第1構造体の第1接続端子と第1主筋とが電気的に接続され、第2構造体の第2接続端子と第2主筋とが電気的に接続されている。このため、第1接続端子と第2接続端子とを接合導体によって電気的に接続することで、第1主筋と第2主筋とを電気的に接続することができる。
ここで、第1接続端子及び第2接続端子は、それぞれ第1構造体及び第2構造体の外周面に取付けられている。このため、第1構造体と第2構造体を接合した後で、第1接続端子と第2接続端子を電気的に接続する作業を行うことができるため、引下げ導線の敷設作業の施工性を高めることができる。
また、第1構造体の第1主筋、及び第2構造体の第2主筋をそれぞれ引下げ導線として用いるため、第1主筋、第2主筋とは別に避雷導体を設ける必要がなく、施工性を高めることができる。
請求項2に記載の避雷導体構造は、請求項1に記載の避雷導体構造であって、前記第1構造体は、前記第2主筋が挿通される接続孔が下面に設けられたプレキャストコンクリート製の上部柱であり、前記第2構造体は、上面に前記第2主筋が突設されたプレキャストコンクリート製の下部柱と、前記第2主筋が貫通される貫通孔が設けられ、前記下部柱の上面に接合される仕口部材と、で構成されており、前記第2接続端子は、前記仕口部材の外周面に取り付けられ、前記貫通孔を貫通した前記第2主筋に電気的に接続されている。
上記構成によれば、上部柱と下部柱とが仕口部材を介して接合される構成において、仕口部材の外周面に第2接続端子を取付けることで、上部柱の外周面に取付けられている第1接続端子と第2接続端子とを近づけることができる。これにより、第1接続端子と第2接続端子を電気的に接続する作業が容易となり、施工性を高めることができる。
請求項3に記載の避雷導体構造の製造方法は、第1主筋が配置され、外周面に取付けられた第1接続端子と前記第1主筋とが電気的に接続された第1構造体を製造する工程と、第2主筋が配置され、外周面に取付けられた第2接続端子と前記第2主筋とが電気的に接続された第2構造体を製造する工程と、前記第1構造体と前記第2構造体を接合した後、前記第1接続端子と前記第2接続端子とを接合導体によって前記第1構造体及び前記第2構造体の外側から電気的に接続する工程と、を有する。
上記構成によれば、第1接続端子と第1主筋とが電気的に接続された第1構造体、及び第2接続端子と第2主筋とが電気的に接続された第2構造体を予め製造しておき、第1構造体と第2構造体を接合した後で、第1接続端子と第2接続端子とを接合導体によって第1構造体及び第2構造体の外側から電気的に接続する。これにより、第1構造体と第2構造体の接合作業中に第1接続端子と第2接続端子とを電気的に接続する方法と比較して、引下げ導線の敷設作業の施工性を高めることができる。
本発明に係る建物によれば、引下げ導線の敷設作業の施工性を高めることができる。
第1実施形態に係る避雷導体構造を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る避雷導体構造を示す斜視図である。 第1実施形態に係る避雷導体構造を示す拡大断面図である。 (A)〜(C)は第1実施形態に係る避雷導体構造の製造方法を示す工程図である。 第2実施形態に係る避雷導体構造を示す拡大断面図である。 変形例の避雷導体構造を示す拡大断面図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図4を用いて本発明の第1実施形態における避雷導体構造、及び避雷導体構造の製造方法について説明する。
(構造)
まず、図1〜図3を用いて本実施形態の避雷導体構造10について説明する。図1、図2に示すように、本実施形態の避雷導体構造10は、高層集合住宅等の建物を構成する第1構造体としての上部柱12と、第2構造体としての下部柱14及び仕口部材16と、を有している。
上部柱12は、プレキャストコンクリート製の四角柱であり、第1主筋としての複数の主筋18が鉛直方向に配置されている。また、上部柱12の下面には、接続孔を形成する複数の継手管20が埋設されており、上部柱12の主筋18の下端部は継手管20にそれぞれ接合されている。なお、本実施形態では、上部柱12の主筋18の下端部は、グラウト等を介して継手管20に機械的に接合されているものの、継手管20に電気的には接合されていない。
上部柱12の外周面には、第1接続端子22が取付けられている。第1接続端子22は、上部柱12の側面下端部に埋設された平板形状の金属製のプレートであり、表面が上部柱12の側面と略同一面とされているとともに上部柱12の側面に露出している。
また、第1接続端子22には、上部柱12に埋設された金属製の接続導線24の一端が、後述する埋込みナット28を介して電気的に接続されており、接続導線24の他端は上部柱12の複数の主筋18のうちの1本に電気的に接続されている。これにより、第1接続端子22と上部柱12の主筋18とが電気的に接続されている。
また、図3に示すように、第1接続端子22の表面には円形のボルト孔26が形成されており、上部柱12の側面のボルト孔26に対応する位置には、高ナット(長ナット)とされた埋込みナット28が設けられている。
図1に示すように、下部柱14は、上部柱12と同様のプレキャストコンクリート製の四角柱であり、第2主筋としての複数の主筋30が鉛直方向に配置されて下部柱14の上面に突設されている。なお、図2、図3に示すように、下部柱14の主筋30の上端部は、後述する仕口部材16の貫通孔32に挿通されて上部柱12の継手管20内まで延びている。
図1に示すように、仕口部材16は、四角いブロック形状とされており、下部柱14の主筋30がそれぞれ貫通される複数の貫通孔32が設けられている。また、仕口部材16の対向する2つの側面からは一対の梁部材34が水平方向にそれぞれ張出しており、2つの側面に隣合う1つの側面からは庇部材36が略水平方向に張出している。
なお、本実施形態では、梁部材34の高さ(梁成)は仕口部材16の高さより低く、庇部材36の高さは梁部材34及び仕口部材16の高さより低くなっている。仕口部材16、梁部材34、及び庇部材36は、プレキャストコンクリート製であり、一体形成されている。
仕口部材16の外周面の上端部には、第2接続端子38が取付けられている。第2接続端子38は、仕口部材16の上端角部に埋設されたL字形状の金属製のプレートであり、L字を形成する2面の表面が仕口部材16の側面及び上面と略同一面とされているとともに、仕口部材16の側面上端部及び上面に露出している。
また、図3に示すように、第2接続端子38には、L字を形成する2面にそれぞれ円形のボルト孔40、42が形成されており、仕口部材16の上面及び側面のボルト孔40、42に対応する位置には、高ナット(長ナット)とされた埋込みナット44、46が設けられている。
また、第2接続端子38には、円環状のリング部48と、リング部48から延びる連結部50とを有する金属製の接続リング52が取り付けられており、接続リング52によって第2接続端子38と下部柱14の主筋30とが電気的に接続されている。
具体的には、接続リング52のリング部48は、円環の大きさ(径)が調整可能となっており、仕口部材16の貫通孔32を貫通した下部柱14の主筋30の外周面に嵌込まれて固定されている。
一方、接続リング52の連結部50にはボルト孔54が形成されており、連結部50のボルト孔54及び第2接続端子38の上面側のボルト孔40に挿通されたボルト56が埋込みナット44に螺合されることにより、第2接続端子38と接続リング52とが連結されている。なお、連結部50のボルト孔54は長円形とされており、第2接続端子38に対する接続リング52の水平方向の位置が調整可能となっている。
また、第1接続端子22と第2接続端子38は、接合導体58によって電気的に接続されている。接合導体58は、第1接続端子22及び第2接続端子38を覆う大きさとされた平板形状の金属製のプレートであり、接合導体58の表面には、長軸方向が鉛直方向とされた長円形のボルト孔60、及び円形のボルト孔62がそれぞれ形成されている。なお、ボルト孔62は、円形ではなく、例えば鉛直方向を長軸方向とする長円形のボルト孔(長円孔)とされていてもよい。
接合導体58のボルト孔60、62及び第1接続端子22のボルト孔26、第2接続端子38の側面側のボルト孔42にそれぞれ挿通されたボルト64、66が埋込みナット28、46に螺合されることにより、第1接続端子22及び第2接続端子38の表面に接合導体58が取付けられている。
なお、図1、図2に示すように、庇部材36の先端面には、金属製のプレート部材68が接合されている。また、庇部材36及び仕口部材16に埋設された金属製の接続導線70の一端が埋込みナット46を介して第2接続端子38に電気的に接続され、他端がプレート部材68に電気的に接続されている。これにより、第2接続端子38とプレート部材68とが電気的に接続されている。
(製造方法)
次に、図1〜図4を用いて本実施形態の避雷導体構造10の製造方法について説明する。まず、工場等で、図1に示すプレキャストコンクリート製の上部柱12と、下部柱14と、一体形成された仕口部材16、梁部材34、及び庇部材36と、をそれぞれ製造する。
このとき、上部柱12の側面下端部に第1接続端子22を埋設し、接続導線24によって上部柱12の主筋18と第1接続端子22とを電気的に接続しておく。また、仕口部材16の側面上端部に第2接続端子38を埋設し、接続導線70によって庇部材36のプレート部材68と第2接続端子38とを電気的に接続しておく。
次に、図4(A)に示すように、下部柱14の主筋30へ仕口部材16の貫通孔32を上側から差込み、下部柱14の上面に仕口部材16を接合する。その後、図4(B)に示すように、仕口部材16の貫通孔32を貫通した下部柱14の主筋30の外周面に、接続リング52のリング部48を嵌込んで固定するとともに、接続リング52の連結部50と第2接続端子38とを連結して、下部柱14の主筋30と第2接続端子38とを電気的に接続する。
その後、下部柱14の主筋30の突出部分に継手管20を差込み、仕口部材16の上部に上部柱12を載置する。このとき、図4(C)に示すように、上部柱12の下面と仕口部材16の上面との間には目地72が設けられており、この目地72に接続リング52が位置している。
その後、目地72及び継手管20内等にモルタル等の充填材74を充填することで、上部柱12と仕口部材16とを接合する。また、上部柱12と仕口部材16を接合した後、上部柱12及び仕口部材16の外側から第1接続端子22及び第2接続端子38の表面に接合導体58を取付けることで、第1接続端子22と第2接続端子38とを電気的に接続する。
(作用及び効果)
本実施形態の避雷導体構造10及び避雷導体構造10の製造方法によれば、第1接続端子22と上部柱12の主筋18とが電気的に接続され、第2接続端子38と下部柱14の主筋30とが電気的に接続されている。このため、第1接続端子22と第2接続端子38とを接合導体58によって電気的に接続することで、上部柱12の主筋18と下部柱14の主筋30とを電気的に接続することができる。
ここで、第1接続端子22及び第2接続端子38は、それぞれ上部柱12及び仕口部材16の外周面に取付けられている。このため、上部柱12と仕口部材16を接合した後で、第1接続端子22と第2接続端子38を電気的に接続する作業を行うことができ、上部柱12と仕口部材16の接合作業中に第1接続端子22と第2接続端子38とを電気的に接続する方法と比較して、引下げ導線の敷設作業の施工性を高めることができる。
特に本実施形態によれば、工場等でプレキャストコンクリート製の上部柱12及び仕口部材16を製造する際に、上部柱12及び仕口部材16に第1接続端子22及び第2接続端子38を予め埋設しておくため、現場での作業を減らすことができる。
また、上部柱12の主筋18、及び下部柱14の主筋30をそれぞれ引下げ導線として用いるため、上部柱12及び下部柱14に主筋18、30とは別に避雷導体を設ける必要がなく、施工性を高めることができる。
さらに、本実施形態によれば、上部柱12と下部柱14とが仕口部材16を介して接合される構成において、上部柱12の側面下端部に第1接続端子22が取付けられ、仕口部材16の側面上端部に第2接続端子38が取付けられている。このため、第1接続端子22と第2接続端子38の距離を近づけることができ、第1接続端子22と第2接続端子38を電気的に接続する作業が容易となり、施工性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、接続導線70によって庇部材36の先端面に接合されたプレート部材68と第2接続端子38とが電気的に接続されている。このため、建物の屋根(屋上)への落雷による電流だけでなく、側面への落雷による電流をプレート部材68、接続導線70、第2接続端子38、及び下部柱14の主筋30を通して地面に逃がすことができる。
<第2実施形態>
次に、図5を用いて本発明の第2実施形態における避雷導体構造、及び避雷導体構造の製造方法について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の避雷導体構造80は、第1構造体としての上部柱82と、第2構造体としての下部柱84と、を有している。本実施形態では、第1実施形態とは異なり、上部柱82と下部柱84とが仕口部材を介さずに直接接合されている。
上部柱82は、第1実施形態の上部柱12と同様の構成とされており、第1主筋としての複数の主筋86が鉛直方向に配置されているとともに、主筋86の下端部が接合された継手管88が下面に埋設されている。また、上部柱82の側面下端部には第1接続端子90が取付けられており、金属製の接続導線92によって第1接続端子90と上部柱82の主筋86とが電気的に接続されている。
下部柱84には、第2主筋としての複数の主筋94が鉛直方向に配置されている。また、主筋94は、下部柱84の上面に突設され、上端部が上部柱82の継手管88内に挿入されている。
また、本実施形態では、下部柱84の外周面に第2接続端子96が取付けられている。第2接続端子96は、第1接続端子90と同様の平板形状の金属製のプレートであり、一部が下部柱84に埋設されて表面が下部柱84の側面上端部に露出している。
第2接続端子96には、下部柱84に埋設された金属製の接続導線98の一端が電気的に接続されており、接続導線98の他端は下部柱84の複数の主筋94のうちの1本に電気的に接続されている。これにより、第2接続端子96と下部柱84の主筋94とが電気的に接続されている。
また、第1接続端子90と第2接続端子96は、接合導体100によって電気的に接続されている。接合導体100は、第1実施形態の接合導体58と同様の構成とされており、ボルト102、104によって第1接続端子90及び第2接続端子96の表面に接合導体100が取付けられている。
本実施形態の避雷導体構造80を製造する場合、まず、工場等で、プレキャストコンクリート製の上部柱82と下部柱84をそれぞれ製造する。このとき、上部柱82の側面下端部に第1接続端子90を埋設し、接続導線92によって上部柱82の主筋86と第1接続端子90とを電気的に接続しておく。同様に、下部柱84の側面上端部に第2接続端子96を埋設し、接続導線98によって下部柱84の主筋94と第2接続端子96とを電気的に接続しておく。
次に、下部柱84の主筋94の突出部分に継手管88を差込み、下部柱84の上部に上部柱82を載置する。そして、上部柱82と下部柱84の間の目地及び継手管88内にモルタル等の充填材106を充填することで、上部柱82と下部柱84とを接合する。
また、上部柱82と下部柱84を接合した後、上部柱82及び下部柱84の外側から第1接続端子90及び第2接続端子96の表面に接合導体100を取付ける。これにより、第1接続端子90と第2接続端子96とを電気的に接続することで、上部柱82の主筋86と下部柱84の主筋94とを電気的に接続する。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、上部柱82と下部柱84を接合した後で、第1接続端子90と第2接続端子96を電気的に接続する作業を行うことができる。このため、上部柱12と仕口部材16の接合作業中に第1接続端子90と第2接続端子96とを電気的に接続する方法と比較して、引下げ導線の敷設作業の施工性を高めることができる。
また、上部柱82の側面下端部に第1接続端子90が取付けられ、下部柱84の側面上端部に第2接続端子96が取付けられている。このため、第1接続端子90と第2接続端子96の距離を近づけることができ、第1接続端子90と第2接続端子96を電気的に接続する作業が容易となる。
さらに、本実施形態によれば、工場等でプレキャストコンクリート製の下部柱84を製造する際に、予め下部柱84に第2接続端子96を埋設するとともに、第2接続端子96を主筋94に電気的に接続することができる。このため、第1実施形態と比較して、接続リングで下部柱84の主筋94と第2接続端子96とを電気的に接続する必要がなく、施工性をより高めることができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明について実施形態の一例を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
例えば、第1実施形態では、下部柱14の上面に突設された主筋30を、仕口部材16の貫通孔32を介して上部柱12の継手管20に挿入する構成とされていた。しかし、上部柱の下面から柱主筋を突設させるとともに、下部柱の上面に継手管を埋設し、上部柱の主筋を、仕口部材の貫通孔を介して下部柱の継手管に挿入する構成としてもよい。
また、ボルト64、66によって第1接続端子22及び第2接続端子38に接合導体58を接合していたが、接合方法は上記実施形態には限られず、溶接等によって第1接続端子22及び第2接続端子38に接合導体58を接合してもよい。
さらに、第1実施形態において、第1接続端子22及び第2接続端子38は、表面が上部柱12の側面又は仕口部材16の側面、上面と略同一面となるように上部柱12、仕口部材16に埋設されていた。しかし、第1接続端子22及び第2接続端子38は、表面が上部柱12又は仕口部材16から僅かに凹んで(面落ちして)取付けられていてもよく、表面が上部柱12又は仕口部材16から突出して取付けられていてもよい。
また、第1接続端子22が上部柱12の側面下端部に取付けられ、第2接続端子38が
第1接続端子22の真下である仕口部材16の側面上端部に取付けられていたが、第1接続端子22と第2接続端子38は離れた位置に取付けられていてもよい。第1接続端子22と第2接続端子38が離れている場合には、接合導体58の大きさを大きく(長く)することで、接合導体58によって第1接続端子22と第2接続端子38とを電気的に接続することができる。
また、第1実施形態では、第1構造体が上部柱12、第2構造体が下部柱14及び仕口部材16で構成され、第2実施形態では、第1構造体が上部柱82、第2構造体が下部柱84で構成されていた。しかし、例えば、図6に示すように、避雷導体構造110の第1構造体が庇部材112、第2構造体が仕口部材114で構成されていてもよい。
具体的には、庇部材112には、第1主筋としての庇主筋116が水平方向に配置され、先端面に金属製のプレート部材118が接合されているとともに、仕口部材114との接合部の上面に切欠き120が形成されている。また、切欠き120には、第1接続端子122が取付けられており、第1接続端子122と庇主筋116とが電気的に接続され、プレート部材118と庇主筋116とが電気的に接続されている。
一方、仕口部材114は、第2主筋としての梁主筋124が配置され、庇部材112との接合部の上面に切欠き126が形成されているとともに、切欠き126に第2接続端子128が取付けられている。
また、仕口部材114の側面上端部には第3接続端子130が取付けられ、第2接続端子128と梁主筋124とが電気的に接続され、第3接続端子130と梁主筋124とが電気的に接続されている。なお、仕口部材114の第3接続端子130は、接続リング132によって下部柱134の主筋136に電気的に接続されている。
庇部材112と仕口部材114は、接合部で互いに接合されており、切欠き120、126同士が連通している。また、切欠き120、126内において、庇部材112の第1接続端子122と仕口部材114の第2接続端子128とが接合導体138によって電気的に接続されている。
本実施形態の避雷導体構造110によれば、庇部材112のプレート部材118と第1接続端子122が庇主筋116に電気的に接続され、仕口部材114の第2接続端子128と第3接続端子130が梁主筋124に電気的に接続されている。また、接合導体138によって庇部材112の第1接続端子122と仕口部材114の第2接続端子128とが電気的に接続されている。
このため、建物の側面への落雷による電流を、プレート部材118、庇主筋116、第1接続端子122、第2接続端子128、及び梁主筋124を通して仕口部材114の第3接続端子130へ伝えることができ、第3接続端子130から下部柱134の主筋136を通して地面に逃がすことができる。
ここで、第1接続端子122及び第2接続端子128は、庇部材112及び仕口部材114の接合部の上面に形成された切欠き120、126に取付けられている。このため、庇部材112と仕口部材114を接合した後で、第1接続端子122と第2接続端子128を電気的に接続する作業を行うことができ、施工性を高めることができる。
10、80、110 避雷導体構造
12、82 上部柱(第1構造体の一例)
14、84 下部柱(第2構造体の一例)
16 仕口部材(第2構造体の一例)
18、86 主筋(第1主筋の一例)
20、88 継手管(接続孔の一例)
22、90 第1接続端子
30、94 主筋(第2主筋の一例)
32 貫通孔
38、96 第2接続端子
58、100 接合導体

Claims (3)

  1. 第1主筋が配置された第1構造体と、
    前記第1構造体の外周面に取付けられ、前記第1主筋と電気的に接続された第1接続端子と、
    前記第1構造体に接合され、第2主筋が配置された第2構造体と、
    前記第2構造体の外周面に取付けられ、前記第2主筋と電気的に接続された第2接続端子と、
    前記第1接続端子と前記第2接続端子とを電気的に接続する接合導体と、
    を有する避雷導体構造。
  2. 前記第1構造体は、前記第2主筋が挿通される接続孔が下面に設けられたプレキャストコンクリート製の上部柱であり、
    前記第2構造体は、上面に前記第2主筋が突設されたプレキャストコンクリート製の下部柱と、前記第2主筋が貫通される貫通孔が設けられ、前記下部柱の上面に接合される仕口部材と、で構成されており、
    前記第2接続端子は、前記仕口部材の外周面に取り付けられ、前記貫通孔を貫通した前記第2主筋に電気的に接続されている、
    請求項1に記載の避雷導体構造。
  3. 第1主筋が配置され、外周面に取付けられた第1接続端子と前記第1主筋とが電気的に接続された第1構造体を製造する工程と、
    第2主筋が配置され、外周面に取付けられた第2接続端子と前記第2主筋とが電気的に接続された第2構造体を製造する工程と、
    前記第1構造体と前記第2構造体を接合した後、前記第1接続端子と前記第2接続端子とを接合導体によって前記第1構造体及び前記第2構造体の外側から電気的に接続する工程と、
    を有する避雷導体構造の製造方法。
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