JP2020072322A - 固体撮像装置、及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力を削減することができるようにする。【解決手段】複数の画素が2次元状に配列された画素アレイ部と、画素から読み出された画素信号をAD変換するAD変換部とを備え、AD変換部は、画素信号と参照信号とを比較する比較部と、複数の比較部により共有されるカウンタ部と、複数の比較部による比較結果に基づいて、カウンタ部により複数の比較部の各比較部の比較結果を識別可能にカウントするための論理演算を行い、その演算結果をカウンタ部に出力する論理回路部とを有し、カウンタ部は、論理回路部から出力される演算結果をカウントする固体撮像装置が提供される。本開示は、例えば、CMOSイメージセンサに適用することができる。【選択図】図5

Description

本開示は、固体撮像装置、及び電子機器に関し、特に、消費電力を削減することができるようにした固体撮像装置、及び電子機器に関する。
近年、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等のイメージセンサが普及し、様々な分野で利用されているが、例えばIoT(Internet of Things)や携帯機器向けなどのイメージセンサにおいては、低消費電力化が求められる。
例えば、本出願人は、カラムADC(Analog to Digital Converter)方式のイメージセンサにおける消費電力を削減するための技術を先に提案している(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-60327号公報
ところで、例えばIoTや携帯機器向けなどのイメージセンサにおいては、低消費電力化を図ることが常に要求されるため、さらなる消費電力の削減が求められている。
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、消費電力を削減することができるようにするものである。
本開示の一側面の固体撮像装置は、複数の画素が2次元状に配列された画素アレイ部と、前記画素から読み出された画素信号をAD変換するAD変換部とを備え、前記AD変換部は、前記画素信号と参照信号とを比較する比較部と、複数の前記比較部により共有されるカウンタ部と、複数の前記比較部による比較結果に基づいて、前記カウンタ部により複数の前記比較部の各比較部の比較結果を識別可能にカウントするための論理演算を行い、その演算結果を前記カウンタ部に出力する論理回路部とを有し、前記カウンタ部は、前記論理回路部から出力される演算結果をカウントする固体撮像装置である。
本開示の一側面の電子機器は、複数の画素が2次元状に配列された画素アレイ部と、前記画素から読み出された画素信号をAD変換するAD変換部とを備え、前記AD変換部は、前記画素信号と参照信号とを比較する比較部と、複数の前記比較部により共有されるカウンタ部と、複数の前記比較部による比較結果に基づいて、前記カウンタ部により複数の前記比較部の各比較部の比較結果を識別可能にカウントするための論理演算を行い、その演算結果を前記カウンタ部に出力する論理回路部とを有し、前記カウンタ部は、前記論理回路部から出力される演算結果をカウントする固体撮像装置を搭載した電子機器である。
本開示の一側面の固体撮像装置、及び電子機器においては、比較部によって、画素信号と参照信号とが比較され、論理回路部によって、複数の比較部による比較結果に基づいて、複数の比較部により共有されるカウンタ部により複数の比較部の各比較部の比較結果を識別可能にカウントするための論理演算が行われ、その演算結果がカウンタ部に出力され、カウンタ部によって、論理回路部から出力される演算結果がカウントされる。
本開示の一側面の固体撮像装置、又は電子機器は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。
固体撮像装置の構成を示すブロック図である。 図1のカラムAD変換部の詳細な構成を示す図である。 図1のカラムAD変換部の動作を示すタイミングチャートである。 本開示に係る技術を適用した固体撮像装置の構成の例を示すブロック図である。 本開示に係る技術を適用したカラムAD変換部の構成の例を示す図である。 図4のカラムAD変換部の詳細な構成の例を示す図である。 図4のカラムAD変換部の動作の例を示すタイミングチャートである。 図4のカラムAD変換部とデジタル演算部の動作の例を示すタイミングチャートである。 本開示に係る技術を適用した固体撮像装置の構成の他の例を示すブロック図である。 カラムAD変換部における論理回路部の他の構成の第1の例を示す図である。 カラムAD変換部における論理回路部の他の構成の第2の例を示す図である。 本開示に係る技術を適用した固体撮像装置の構成の他の例を示すブロック図である。 図12のカラムAD変換部の詳細な構成を示す図である。 図12のカラムAD変換部動作の例を示すタイミングチャートである。 画素ADC方式を採用した画素AD変換部の構成の例を示す図である。 複数の画素部を2次元状に配列した画素アレイ部の構成の例を示す図である。 本開示に係る技術を適用した固体撮像装置を搭載した電子機器の構成の例を示すブロック図である。 本開示に係る技術を適用した固体撮像装置の使用例を示す図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、図面を参照しながら本開示に係る技術(本技術)の実施の形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施の形態:基本の構成
2.第2の実施の形態:画素の色ごとに共有した構成
3.第3の実施の形態:他の論理回路を用いた構成
4.第4の実施の形態:複数のカラムで共有した構成
5.第5の実施の形態:画素ADC方式を用いた構成
6.第6の実施の形態:画素部を配列した構成
7.変形例
8.電子機器の構成
9.固体撮像装置の使用例
10.移動体への応用例
<1.第1の実施の形態>
(固体撮像装置の構成)
図1は、固体撮像装置の構成を示すブロック図である。
図1の固体撮像装置90は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いたイメージセンサ等から構成される。
図1において、固体撮像装置90は、画素アレイ部91、垂直走査部92、制御部93、カラムAD変換部94、水平走査部95、センスアンプ96、デジタル演算部97、及びI/F部98から構成される。
画素アレイ部91には、複数の画素900が2次元状(行列状)に配列される。画素900は、光電変換部としてのフォトダイオード(PD:Photodiode)と、複数の画素トランジスタを有して構成される。例えば、画素トランジスタは、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ、及び選択トランジスタを含む。
なお、図1において、画素アレイ部91に配列された画素900のi行j列(i,j:1以上の整数)を、画素900−ijと表記している。この表記は、後述する他の図でも同様とされる。
垂直走査部92は、例えばシフトレジスタによって構成され、所定の画素駆動線911−iを選択して、選択された画素駆動線911−iに画素900−ijを駆動するためのパルスを供給し、行単位で画素900−ijを駆動する。すなわち、垂直走査部92は、画素アレイ部91の各画素900−ijを行単位で順次垂直方向に選択走査し、各画素900−ijのフォトダイオードにおいて受光量に応じて生成された信号電荷(電荷)に基づく画素信号を、垂直信号線912−jを通してカラムAD変換部94に供給する。
制御部93は、固体撮像装置90の各部の動作を制御する。例えば、制御部93は、タイミング制御信号やクロック信号を生成し、垂直走査部92、カラムAD変換部94、及び水平走査部95などに供給する。
制御部93は、タイミング生成部921及びクロック生成部922を含む。タイミング生成部921は、カラムAD変換部94等の動作の基準となるタイミング制御信号を生成する。クロック生成部922は、カラムAD変換部94等の動作の基準となるクロック信号を生成する。
カラムAD変換部94は、画素900−ijの列ごとに配置されており、1行分の画素900−ijから出力される信号を画素列ごとにAD(Analog Digital)変換を行う。カラムAD変換部94は、画素列ごとに配置された複数のカラムADCを有する。各カラムADCは、比較部932−j、カウンタ部933−j、及びメモリ部934−jを含む。
比較部932−jは、DAC931からのランプ波(参照信号)と、画素900−ijからの画素信号とを比較し、その比較結果を示す比較信号をカウンタ部933−jに出力する。カウンタ部933−jは、比較部932−jに応じて、所定のクロック信号をカウントし、そのカウント値をメモリ部934−jに出力する。メモリ部934−jに保持されたカウント値は適宜読み出され、データ信号として処理される。
なお、カラムAD変換部94(のカラムADC)の動作の詳細は、図2、図3を参照して後述する。また、読み出し電流制御部930は、垂直信号線912−jを介して画素900−ijの画素トランジスタに接続され、画素900−ijから画素信号を読み出す際の電流を制御する。
水平走査部95は、例えばシフトレジスタによって構成され、水平走査パルスを順次出力することによって、カラムAD変換部94の各々を順番に選択し、カラムAD変換部94の各々からデータ信号を水平信号線935に出力させる。このデータ信号は、センスアンプ96を介してデジタル演算部97に出力される。
デジタル演算部97は、カラムAD変換部94の各々から水平信号線935を通して順次に供給されるデータ信号に対して各種のデジタル信号処理を施し、その結果得られる画素データを、I/F部98を介して外部の回路(不図示)に出力する。
以上のように構成される固体撮像装置90(図1)は、AD変換処理を行うカラムAD変換部94のADC(カラムADC)が画素列ごとに配置されたカラムAD方式と呼ばれるイメージセンサ(例えば、CMOSイメージセンサ)とされる。
(カラムAD変換部の動作)
ここで、図2は、図1のカラムAD変換部94の詳細な構成を示している。なお、図2においては、カラムAD変換部94における複数のカラムADCのうち、1列目ないし4列目のカラムADCを図示している。これらのカラムADCは、シングルスロープ方式のAD変換を行う。
比較部932−1には、DAC931からのランプ波と、垂直信号線912−1からの画素信号が入力される。なお、DAC931は、参照信号としてのランプ波(Ramp)を生成し、比較部932−1に入力する。また、垂直信号線912−1には、画素900−11ないし画素900−i1がそれぞれ接続される。
比較部932−1は、DAC931からの参照信号と、画素900−i1からの画素信号とを比較し、その比較結果を示す比較信号を、カウンタ部933−1に出力する。
カウンタ部933−1は、比較部932−1から入力される比較信号に応じて、所定のクロック信号をカウントし、そのカウント値をメモリ部934−1(図1)に出力する。
同様にして、比較部932−2ないし比較部932−4においては、DAC931からの参照信号と、画素900−i2ないし画素900−i4のそれぞれからの画素信号とが比較され、それらの比較信号が、カウンタ部933−2ないしカウンタ部933−4にそれぞれ出力される。
そして、カウンタ部933−2ないしカウンタ部933−4においては、比較部932−2ないし比較部932−4から入力される比較信号に応じて、所定のクロック信号がそれぞれカウントされ、それらのカウント値がメモリ部934−2ないしメモリ部934−4(図1)にそれぞれ出力される。
ここで、図3は、カラムAD変換部94において、1列目と2列目のカラムADCに注目したときのタイミングチャートを示している。
図3において、図3のAは、比較部932−1により比較される参照信号(Ramp)と画素信号(VSL)のタイミングチャートを示し、図3のBは、比較部932−1の比較信号VA(図2の「VA」)のタイミングチャートを示している。すなわち、この比較信号VAの電圧レベルは、垂直信号線912−1を介して入力される画素信号のレベルに応じてHレベル又はLレベルとなる。
また、図3のCは、比較部932−2により比較される参照信号(Ramp)と画素信号(VSL)のタイミングチャートを示し、図3のDは、比較部932−2の比較信号VB(図2の「VB」)のタイミングチャートを示している。すなわち、この比較信号VBの電圧レベルは、垂直信号線912−2を介して入力される画素信号のレベルに応じてHレベル又はLレベルとなる。
さらに、図3のEは、カウンタ部933−1によりカウントされる比較信号VAのタイミングチャートを示し、図3のFは、カウンタ部933−2によりカウントされる比較信号VBのタイミングチャートを示している。
このとき、図3のEのタイミングチャートに注目すれば、カウンタ部933−1では、時刻t12における比較信号VAの電圧レベルの立ち上がり(図3のBのLレベルからHレベルへの変化)に応じてカウントが開始され、時刻t13における比較信号VAの電圧レベルの立ち下がり(図3のBのHレベルからLレベルへの変化)に応じてカウントが終了される。
すなわち、時刻t12から時刻t13までの期間(図3のEのハッチングが施された期間)が、カウンタ部933−1の有効期間とされ、この有効期間内でカウント動作が行われる。
また、図3のFのタイミングチャートに注目すれば、カウンタ部933−2では、時刻t12における比較信号VBの電圧レベルの立ち上がり(図3のDのLレベルからHレベルへの変化)に応じてカウントが開始され、時刻t14における比較信号VBの電圧レベルの立ち下がり(図3のDのHレベルからLレベルへの変化)に応じてカウントが終了される。
すなわち、時刻t12から時刻t14までの期間(図3のFのハッチングが施された期間)が、カウンタ部933−2の有効期間とされ、この有効期間内でカウント動作が行われる。
このように、図1の固体撮像装置90において、カラムAD変換部94では、画素アレイ部91に配列された画素900の列ごとに設けられたカラムADCごとに独立してカウンタ動作が行われ、各カラムADCでは有効期間内でカウント動作が行われる。そのため、各カラムADCにおいて、有効期間に対応するビット数が増加すれば、それに応じてカウント数も増加することになり、カラムAD変換部94における消費電力は、カラムADCの数に比例して増加することになる。
そこで、本開示に係る技術を適用した固体撮像装置では、各カラムADCにおける他のカラムADCと同一の動作を共通化して重複動作を削減することで、消費電力を削減する。具体的には、カラムAD変換部において、各カラムADCが他のカラムADCとカウンタ部を共有することで、消費電力が削減されるようにする。
(固体撮像装置の構成)
図4は、本開示に係る技術を適用した固体撮像装置の構成の例を示すブロック図である。
図4において、固体撮像装置10Aは、例えば、CMOSを用いたイメージセンサ等から構成され、光学レンズ系(不図示)を介して被写体からの入射光(像光)を取り込んで、撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。
固体撮像装置10A(図4)において、画素アレイ部11ないしI/F部18は、上述した固体撮像装置90(図1)における画素アレイ部91ないしI/F部98に対応しており、同一の部分については適宜説明を省略する。また、図4の画素駆動線111−i、垂直信号線112−j、及び水平信号線135は、上述した図1の画素駆動線911−i、垂直信号線912−j、及び水平信号線935に対応している。
すなわち、固体撮像装置10A(図4)において、カラムAD変換部14では、上述したカラムAD変換部94(図1)と比べて、隣接するカラムADC(の比較部132)によりカウンタ回路部133(カウンタ部)を共有してAD変換が行われる点が異なる。
カラムAD変換部14は、DAC131、比較部132−j、カウンタ回路部133−n、及びメモリ部134−nを含む。すなわち、カラムAD変換部14では、隣接する2つの比較部132−j,132−(j+1)に対し、1つのカウンタ回路部133−n(n:1以上の整数)とメモリ部134−nが設けられる。
ここで、図5は、隣接するカラムADCに含まれる比較部132−1と比較部132−2により、カウンタ回路部133が共有される場合の構成の例を示している。なお、図5においては、画素アレイ部11に配列された画素100−ijのうち、1行目の画素100−11と、画素100−12が選択された場合を例示している。
比較部132−1には、DAC131からのランプ波(Ramp)と、垂直信号線112−1を介して画素100−11からの画素信号が入力される。比較部132−1は、DAC131からの参照信号と、画素100−11からの画素信号とを比較し、その比較結果を示す比較信号を、カウンタ回路部133に出力する。
比較部132−2には、DAC131からのランプ波(Ramp)と、垂直信号線112−2を介して画素100−12からの画素信号が入力される。比較部132−2は、DAC131からの参照信号と、画素100−12からの画素信号とを比較し、その比較結果を示す比較信号を、カウンタ回路部133に出力する。
カウンタ回路部133は、論理回路部141及びカウンタ部142を含む。
論理回路部141は、各種の論理回路から構成される。論理回路部141は、比較部132−1からの比較信号と、比較部132−2からの比較信号を入力信号として、カウンタ部142により比較部132−1と比較部132−2の比較信号を識別可能にカウントするための論理演算を行い、その演算結果を示す演算信号を、カウンタ部142に出力する。
カウンタ部142は、論理回路部141から出力される演算信号に応じて、所定のクロック信号をカウントして、そのカウント値をメモリ部134(図4)に出力する。ここでは、例えば、論理回路部141によって、共通カウント期間と差分カウント期間を定める(生成する)ための論理演算が行われることで、カウンタ部142では、共通カウント期間内でのカウント動作と、差分カウント期間内でのカウント動作が行われる。
なお、ここでの共通カウント期間は、比較部132−1の比較信号と比較部132−2の比較信号に応じて定められる共通にカウントする期間(第1の期間)であると言える。また、差分カウント期間は、比較部132−1の比較信号と比較部132−2の比較信号に応じて定められる共通カウント期間に対する差分をカウントする期間(第2の期間)であると言える。
以上のように構成される固体撮像装置10A(図4)は、AD変換処理を行うカラムAD変換部14のADC(カラムADC)が画素列ごとに配置されたカラムAD方式のイメージセンサとされるが、隣接するカラムADC(の比較部132)によりカウンタ回路部133(のカウンタ部142)が共有されている。
(カラムAD変換部の動作)
次に、図6ないし図8を参照して、図4のカラムAD変換部14の動作の詳細を説明する。
図6は、図4のカラムAD変換部14の構成の例を示している。なお、図6においては、カラムAD変換部14における列ごとのカラムADCのうち、1列目ないし4列目のカラムADCを図示しているが、隣接する2つのカラムADCでカウンタ部142が共有されている。
比較部132−1には、DAC131からのランプ波(Ramp)と、垂直信号線112−1からの画素信号が入力される。なお、垂直信号線112−1には、画素100−11ないし画素100−i1が接続される。
比較部132−1は、DAC131からの参照信号と、画素100−i1からの画素信号とを比較し、その比較結果を示す比較信号を、論理回路部141Aに出力する。
同様にして、比較部132−2ないし比較部132−4においては、DAC131からの参照信号と、画素100−i2ないし画素100−i4のそれぞれからの画素信号とが比較され、それらの比較信号が、論理回路部141Aにそれぞれ出力される。
論理回路部141Aは、隣接するカラムADCの組み合わせに応じた各種の論理回路として、AND回路151及びXOR回路152を含む。
AND回路151−1は、そこに入力される比較部132−1の比較信号と比較部132−2の比較信号との論理積を演算し、その演算結果を示す演算信号を、カウンタ部142−1に出力する。
XOR回路152−1は、そこに入力される比較部132−1の比較信号と比較部132−2の比較信号との排他的論理和を演算し、その演算結果を示す演算信号を、カウンタ部142−1に出力する。
カウンタ部142−1は、論理回路部141Aから入力される論理積の演算結果と排他的論理和の演算結果を示す演算信号に応じて、所定のクロック信号をカウントして、そのカウント値をメモリ部134−1(図4)に出力する。
なお、図示は省略しているが、論理回路部141Aにおいては、比較部132−3と比較部132−4に対してAND回路151−2及びXOR回路152−2とが設けられており、それらの演算信号がそれぞれ、カウンタ部142−2に出力され、カウント動作が行われる。
さらに、繰り返しになるので説明は省略するが、比較部132−5ないし132−jにおける隣接する比較部132の組み合わせに対しても、AND回路151とXOR回路152による論理演算が行われ、その演算信号が、対応するカウンタ部142−3ないし142−nに出力される。そして、カウンタ部142−3ないし142−nにおいては、カウンタ部142−1と同様にしてカウント動作が行われる。
ここで、図7は、カラムAD変換部14において、カウンタ部142−1を共有した1列目と2列目のカラムADCに注目したときのタイミングチャートを示している。
図7において、図7のAは、比較部132−1により比較される参照信号(Ramp)と画素信号(VSL)のタイミングチャートを示し、図7のBは、比較部132−1の比較信号VA(図6の「VA」)のタイミングチャートを示している。この比較信号VAの電圧レベルは、垂直信号線112−1を介して入力される画素信号のレベルに応じてHレベル又はLレベルとなる。
また、図7のCは、比較部132−2により比較される参照信号(Ramp)と画素信号(VSL)のタイミングチャートを示し、図7のDは、比較部132−2の比較信号VB(図6の「VB」)のタイミングチャートを示している。すなわち、この比較信号VBの電圧レベルは、垂直信号線112−2を介して入力される画素信号のレベルに応じてHレベル又はLレベルとなる。
図7のEは、カウンタ部142−1によりカウントされる論理積(VA AND VB)の演算信号VA'(図6の「VA'」)のタイミングチャートを示している。すなわち、この演算信号VA'の電圧レベルは、比較信号VAと比較信号VBとで電圧レベルが共通となる期間(比較信号VA,VBが共にHレベルとなる期間)を表しており、この期間は、いわば共通カウント期間であると言える。
例えば、時刻t22から時刻t23までの期間(図7のEのハッチングが施された期間)が、カウンタ部142−1における共通カウント期間とされ、この共通カウント期間内でカウント動作が行われる。
一方で、図7のFは、カウンタ部142−1によりカウントされる排他的論理和(VA XOR VB)の演算信号VB'(図6の「VB'」)のタイミングチャートを示している。すなわち、この演算信号VB'の電圧レベルは、比較信号VAと比較信号VBとの電圧レベルの差分の期間(一方の比較信号VA(VB)がHレベルで、かつ、他方の比較信号VB(VA)がLレベルとなる期間)を表しており、この期間は、いわば差分カウント期間であると言える。
例えば、時刻t23から時刻t24までの期間(図7のFのハッチングが施された期間)が、カウンタ部142−1における差分カウント期間とされ、この差分カウント期間内でカウント動作が行われる。
このとき、図7のGのタイミングチャートに注目すれば、カウンタ部142−1によって、図7のEに示した共通カウント期間内でカウント動作と、図7のFに示した差分カウント期間内でカウント動作とを、同一の時間軸上で行うことができる。そのため、隣接する比較部132−1と比較部132−2のそれぞれの比較信号の共通部分と差分部分が、1つのカウンタ部142−1によりカウントされることになる(1カラムADC内で処理可能である)。
図8は、カラムAD変換部14において、カウンタ回路部133によりカウントされたカウント値(に応じたデータ信号)を転送する場合のタイミングチャートを示している。
図8において、図8のAは、図7のAと同様に、比較部132−1により比較される参照信号(Ramp)と画素信号(VSL)のタイミングチャートを示している。また、図8のBは、比較部132−1の比較信号VA(図6の「VA」)と、比較信号VAを所定の時間だけ遅延させた遅延信号Delay VAと、そのエッジに相当するエッジ信号Edge VAのタイミングチャートを示している。
また、図8のCは、図7のCと同様に、比較部132−2により比較される参照信号(Ramp)と画素信号(VSL)のタイミングチャートを示している。また、図8のDは、比較部132−2の比較信号VB(図6の「VB」)と、比較信号VBを所定の時間だけ遅延させた遅延信号Delay VBと、そのエッジに相当するエッジ信号Edge VBのタイミングチャートを示している。
図8のEは、カウンタ部142−1によりカウントされる論理積(Delay VA AND Delay VB)の演算信号VA'(図6の「VA'」)のタイミングチャートを示している。すなわち、この演算信号VA'の電圧レベルは、遅延信号Delay VAと遅延信号Delay VBとが共通となる期間を表しており、この共通カウント期間としては、例えば、時刻t34から時刻t36までの期間が相当する。
一方で、図8のFは、カウンタ部142−1によりカウントされる排他的論理和(Delay VA XOR Delay VB)の演算信号VB'(図6の「VB'」)のタイミングチャートを示している。すなわち、この演算信号VB'の電圧レベルは、遅延信号Delay VAと遅延信号Delay VBとの差分の期間を表しており、この差分カウント期間としては、例えば、時刻t36から時刻t38までの期間が相当する。
図8のGは、クロック生成部122からカウンタ部142−1に入力されるクロック信号CLKのタイミングチャートを示している。
以上、図8のAないしGのタイミングチャートが、カラムAD変換部14に関連する信号の関係を示している。一方で、図8のH,Iのタイミングチャートは、カラムAD変換部14からのデータ信号が転送されるデジタル演算部17に関連する信号の関係を示している。
図8のHは、デジタル演算部17により処理されるワードAとワードBのタイミングチャートを示している。ここで、例えば、ワードAは、カラムAD変換部14(のカウンタ部142−1)から、デジタル演算部17に転送されるデータ信号であって、共通部分(の演算信号VA')に応じたカウント値に相当するリセット信号並びにデータ信号とされる。一方で、例えば、ワードBは、差分部分(の演算信号VB')に応じたカウント値に相当するリセット信号並びにデータ信号とされる。
ここで、デジタル演算部17では、カラムAD変換部14から転送されるエッジ信号(Edge VA,Edge VB)に基づき、カラムAD変換部14から転送されるリセット信号並びにデータ信号が、共通部分に応じたカウント値に相当する信号であるのか、又は差分部分に応じたカウント値に相当する信号であるのかを識別(判別)することができる。このように、エッジ信号(Edge VA,Edge VB)は、データ信号の識別信号として機能する。
そして、デジタル演算部17では、例えば、ワードAとして処理される共通部分に応じたカウント値に相当する信号や、ワードBとして処理される差分部分に応じたカウント値に相当する信号を得るために、データ信号の足し合わせや、並び替えなどの処理が行われる。
このように、カラムAD変換部14側で、デジタル演算部17に対して、データ信号(演算信号VA',VB'に応じたカウント値)とともに、比較信号VA(遅延信号Delay VA)に応じたエッジ信号Edge VAと、比較信号VB(遅延信号Delay VB)に応じたエッジ信号Edge VBを転送することで、デジタル演算部17では、ワードA(共通部分)とワードB(共通部分と差分部分)を処理することができる。
そして、デジタル演算部17では、相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)を適用したデータとして、垂直信号線112−1を介して比較部132−1に接続された画素100−i1の画素データと、垂直信号線112−2を介して比較部132−2に接続された画素100−i2の画素データがそれぞれ得られる(図8のIのCDS Aと、CDS B)。なお、相関二重サンプリング(CDS)は、例えばデータ信号からリセット信号を差し引くことで、画素固有の固定パターンノイズを除去する処理である。
なお、図8においては、カラムAD変換部14から転送されるデータ信号を識別(判別)するために、デジタル演算部17に対し、エッジ信号(Edge VA,Edge VB)を転送する場合を一例に説明したが、エッジ信号の転送に限らず、例えば、データ信号に対してインデックス用のビットを付加するなど、他の手法を用いるようにしてもよい。
また、図8の例では、カラムAD変換部14の各カラムADCにラッチ回路(例えば、図5のメモリ部134−n)を設けずに、カウンタ回路部133−n(のカウンタ部142)によりカウントされたカウント値(に応じたデータ信号)を、カウント終了後に、デジタル演算部17に転送する場合を示したが、カラムAD変換部14の各カラムADCのラッチ回路(例えば、図5のメモリ部134−n)を利用してラッチするようにしてもよい。すなわち、図4に示した構成では、カラムAD変換部14の各カラムADCに、ラッチ回路を設けた構成を示したが、ラッチ回路は、カラムAD変換部14側に設けてもよいし、あるいはデジタル演算部17側に設けてもよい。
以上、本開示に係る技術を適用した固体撮像装置では、カラムAD変換部において、各カラムADCが他のカラムADCとカウンタ部を共有することにより、各カラムADCにおける他のカラムADCと同一の動作を共通化して重複動作を削減することが可能となり、結果として、カラムAD変換部(のカウンタ部)における消費電力を削減することができる。
近年、CMOSイメージセンサ等のイメージセンサが普及し、様々な分野で利用されているが、特に、IoTや携帯機器向けなどのイメージセンサには、低消費電力化が求められる一方で、高速化や高解像度化の需要が高まっており、それらの関係は、トレードオフの関係にある。また、多くのイメージセンサでは、カラムADC方式のAD変換回路を用いているため、列ごとに各カラムADCに接続された画素の画素信号をAD変換するため、高解像度化(言い換えれば、カラム数(カラムADC数)の増加)に比例して、AD変換回路で消費される電力が増加していた。
ここで、図1に示したように、カラムADC方式のAD変換回路(AD変換部)では、カラム数に応じた比較器(比較部)とカウンタを設けるのが一般的であるため、多画素化に伴い、消費電力が大きくなる。AD変換回路の消費電流低減の手法の1つとして、1つのカウンタ回路(カウンタ部)からのカウント値を、比較器からの比較結果に従って、各カラム(カラムADC)においてラッチする構成にすることで、(カウンタ回路の削減分の)消費電力を低減する手法がある。
しかしながら、この構成を採用した場合には、カウンタ回路からの配線遅延に応じた誤差がカラムごとに発生する問題がある。上述した特許文献1に開示されている技術では、この問題を解決するために、カウンタ回路をブロックごとに分散・配置して、同様に共通のカウンタ回路からのカウント値を、各カラム信号に応じて各カラムでラッチする構成を提案している。この構成により、上記の問題は改善するが、高速化に伴い消費電力が大きくなるという懸念が依然として残る。
そこで、本開示に係る技術では、上記の問題を改善しつつ、消費電力の低減を実現するために、AD変換回路において隣接するカラムでカウンタ回路を共有して、各共有カウンタ回路にて各カラム信号に応じたカウント動作を行っている。
また、本開示に係る技術では、カラムAD変換部において、トータル電流を下げることができるため、ピーク電流の軽減にもつながり、バンドノイズやDACリニアリティ等の特性改善を実現できる。さらに、カラムAD変換部においては、各カラムADCが他のカラムADCとカウンタ部を共有するため、カウンタ回路を削減することが可能となり、結果として回路規模の削減を実現できる。
<2.第2の実施の形態>
固体撮像装置10A(図4)において、カラムAD変換部14の構成として、隣接する2つのカラムADC(の比較部132)によりカウンタ回路部133(のカウンタ部142)が共有される場合を説明したが、カウンタ回路部133(のカウンタ部142)を共有するカラムADCは隣接したものに限らず、画素アレイ部11に配列された画素100が対応する色成分に応じて、複数のカラムADC(の比較部132)により共有されてもよい。
図9は、画素100が対応する色成分に応じて、任意の数のカラムADC(の比較部132)によりカウンタ回路部133(のカウンタ部142)が共有される場合の構成を示している。
なお、固体撮像装置10B(図9)において、画素アレイ部11ないしI/F部18は、上述した固体撮像装置10A(図4)における画素アレイ部91ないしI/F部98に対応しており、同一の部分については適宜説明を省略する。
すなわち、固体撮像装置10B(図9)において、カラムAD変換部14は、カラムAD変換部14(図4)と比べて、隣接するカラムADCを共有するのではなく、同一の色成分に対応した画素100−ijごとにカラムADCが共有されている点が異なる。
ここで、固体撮像装置10Bにおいて、画素アレイ部11に配列される画素100−ijは、所定の配列パターンで規則的に配列され、ベイヤー配列となっている。ここで、ベイヤー配列とは、緑(G)のG画素が市松状に配され、残った部分に、赤(R)のR画素と、青(B)のB画素とが一列ごとに交互に配される配列パターンである。
なお、ここでは、カラーフィルタとして、赤(R)の波長に対応したカラーフィルタが設けられ、このRカラーフィルタを透過した光から、赤(R)成分の光に対応した電荷が得られる画素を、R画素と称する。また、緑(G)の波長に対応したカラーフィルタを透過した光から、緑(G)成分の光に対応した電荷が得られる画素を、G画素と称する。また、青(B)の波長に対応したカラーフィルタを透過した光から、青(B)成分の光に対応した電荷が得られる画素を、B画素と称する。
図9において、カラムAD変換部14では、列ごとのカラムADCのうち、1列目と3列目のカラムADCでカウンタ回路部133を共有し、2列目と4列目のカラムADCでカウンタ回路部133を共有している。
すなわち、1列目や3列目等の奇数列の垂直信号線112−j(j=1,3,・・・)には、B画素100とG画素100とが交互に接続されるため、行単位で画素100を駆動することで、同色(青(B)又は緑(G))の画素100からの画素信号が、カウンタ回路部133を共有している奇数列のカラムADCにそれぞれ入力される。
例えば、奇数列のカラムADCのうち、比較部132−1と比較部132−3を代表して説明すれば、カラムAD変換部14では、比較部132−1からの比較信号と、比較部132−3の比較信号とが論理回路部141に入力され、各種の論理回路(例えば、図6のAND回路151とXOR回路152)による論理演算が行われる。そして、論理回路部141の演算信号が、カウンタ部142−1に入力され、共通カウント期間と差分カウント期間に応じたカウントが行われる。
また、2列目や4列目等の偶数列の垂直信号線112−j(j=2,4,・・・)には、G画素100とR画素100とが交互に接続されるため、行単位で画素100を駆動することで、同色(緑(G)又は赤(R))の画素100からの画素信号が、カウンタ回路部133を共有している偶数列のカラムADCにそれぞれ入力される。
例えば、偶数列のカラムADCのうち、比較部132−2と比較部132−4を代表して説明すれば、カラムAD変換部14では、比較部132−2からの比較信号と、比較部132−4からの比較信号とが論理回路部141に入力され、各種の論理回路(例えば、図6のAND回路151とXOR回路152)による論理演算が行われる。そして、論理回路部141の演算信号が、カウンタ部142−2に入力され、共通カウント期間と差分カウント期間に応じたカウントが行われる。
このように、カラムAD変換部14においては、R画素100、G画素100、又はB画素100等の画素100が対応する色成分に応じて、画素100の列ごとに設けられたカラムADC(の比較部132)によりカウンタ回路部133(のカウンタ部142)を共有することができる。これにより、信号の相関が強い同色のカラムADCにてカウンタ部142を共有することが可能となり、より一層の電力削減が可能となる。つまり、例えば、隣接する同色の画素100では、信号レベルが近似しているため、カウンタ部142によるカウンタ値として、差分部分が少なくなって共通部分が支配的になるため、効率のよいカウントを実現可能である。
なお、図9の例では、画素100が対応する色成分に応じてカラムADCによりカウンタ部142が共有される場合の構成を示したが、色成分に限らず、何らかの所定の規則に応じて、カラムADCによりカウンタ部142が共有されてもよい。また、図9の例では、画素アレイ部11に配列される画素100−ijがベイヤー配列となる場合を説明したが、他の配列パターンを用いてもよい。
<3.第3の実施の形態>
固体撮像装置10A(図4)において、カラムAD変換部14のカウンタ回路部133の論理回路部141(図5)の構成として、AND回路151及びXOR回路152を含む論理回路部141Aを説明したが、他の論理回路を用いてもよい。
(他の論理回路の第1の例)
例えば、図10において、論理回路部141Bは、隣接するカラムADCの組み合わせに応じた各種の論路回路として、AND回路161、OR回路162、NOT回路163、及びAND回路164を含む。
AND回路161−1は、そこに入力される比較部132−1の比較信号と比較部132−2の比較信号との論理積を演算し、その演算結果を示す演算信号を、カウンタ部142−1及びNOT回路163−1に出力する。
OR回路162−1は、そこに入力される比較部132−1の比較信号と比較部132−2の比較信号との論理和を演算し、その演算結果を示す演算信号を、AND回路164−1に出力する。
NOT回路163−1は、そこに入力されるAND回路161−1の演算信号の論理否定を演算し、その演算結果を示す演算信号を、AND回路164−1に出力する。
AND回路164−1は、そこに入力されるOR回路162−1の演算信号とNOT回路163−1の演算信号との論理積を演算し、その演算結果を示す演算信号を、カウンタ部142−1に出力する。
ここで、比較部132−1の比較信号(図10の「VA」)は、上述した図7のBのタイミングチャートに相当し、比較部132−2の比較信号(図10の「VB」)は、上述した図7のDのタイミングチャートに相当する。
また、カウンタ部142−1によりカウントされるAND回路161−1の演算信号(図10の「VA'」)は、上述した図7のEのタイミングチャートに相当し、カウンタ部142−1によりカウントされるAND回路164−1の演算信号(図10の「VB'」)は、上述した図7のFのタイミングチャートに相当する。
すなわち、論理回路部141B(図10)によって、ANDゲートとORゲートをベースにした論理演算を行うことで、カウンタ部142−1によるカウントに際して、上述した図7のEと図7のFのタイミングチャートに対応する共通カウント期間と差分カウント期間を定めることができる。
(他の論理回路の第2の例)
また、例えば、図11において、論理回路部141Cは、隣接するカラムADCの組み合わせに応じた各種の論理回路として、NAND回路171、OR回路172、NOT回路173、及びAND回路174を含む。
NAND回路171−1は、そこに入力される比較部132−1の比較信号と比較部132−2の比較信号との否定論理積を演算し、その演算結果を示す演算信号を、NOT回路173−1及びAND回路174−1に出力する。
OR回路172−1は、そこに入力される比較部132−1の比較信号と比較部132−2の比較信号との論理和を演算し、その演算結果を示す演算信号を、AND回路174−1に出力する。
NOT回路173−1は、そこに入力されるNAND回路171−1の演算信号の論理否定を演算し、その演算結果を示す演算信号を、カウンタ部142−1に出力する。
AND回路174−1は、そこに入力されるNAND回路171−1の演算信号とOR回路172−1の演算信号との論理積を演算し、その演算結果を示す演算信号を、カウンタ部142−1に出力する。
ここで、比較部132−1の比較信号(図11の「VA」)は、上述した図7のBのタイミングチャートに相当し、比較部132−2の比較信号(図11の「VB」)は、上述した図7のDのタイミングチャートに相当する。
また、カウンタ部142−1によりカウントされるNOT回路173−1の演算信号(図11の「VA'」)は、上述した図7のEのタイミングチャートに相当し、カウンタ部142−1によりカウントされるAND回路174−1の演算信号(図11の「VB'」)は、上述した図7のFのタイミングチャートに相当する。
すなわち、論理回路部141C(図11)によって、NANDゲートとORゲートをベースにした論理演算を行うことで、カウンタ部142−1によるカウントに際して、上述した図7のEと図7のFのタイミングチャートに対応する共通カウント期間と差分カウント期間を定めることができる。
なお、ここでは、他の論理回路を有する論理回路部141として、論理回路部141B(図10)と論理回路部141C(図11)を説明したが、要は、カウンタ部142によるカウントに際して共通カウント期間と差分カウント期間をカウント可能にすればよいのであって、そのための論理回路の組み合わせは任意である。
<4.第4の実施の形態>
固体撮像装置10A(図4)において、カラムAD変換部14の構成として、隣接する2つのカラムADC(の比較部132)によりカウンタ回路部133(のカウンタ部142)が共有される場合を説明したが、カウンタ回路部133(のカウンタ部142)を共有するカラムADCの数は2つに限定されず、3つ以上(任意の数)のカラムADCにより共有されてもよい。
図12は、3つ以上のカラムADC(の比較部132)によりカウンタ回路部133(のカウンタ部142)が共有される場合の構成を示している。
なお、固体撮像装置10C(図12)において、画素アレイ部11ないしI/F部18は、上述した固体撮像装置10A(図4)における画素アレイ部91ないしI/F部98に対応しており、同一の部分については適宜説明を省略する。
すなわち、図12の固体撮像装置10C(図12)において、カラムAD変換部14では、m個(例えば、mは3以上の整数)の比較部132−jに対し、1つのカウンタ回路部133−nが設けられる。カウンタ回路部133−nは、論理回路部141とカウンタ部142から構成される。
ここで、図13は、図12のカラムAD変換部14の構成の例を示している。なお、図13においては、カラムAD変換部14における1列目ないし3列目のカラムADCを図示しているが、この例では、隣接する3つのカラムADCでカウンタ部142を共有する場合を示している。
比較部132−1には、DAC131からのランプ波と、垂直信号線112−1からの画素信号が入力される。比較部132−1は、DAC131からの参照信号と、画素100−i1からの画素信号とを比較し、その比較結果を示す比較信号を、論理回路部141Dに出力する。
同様にして、比較部132−2ないし比較部132−3においては、DAC131からの参照信号と、画素100−i2ないし画素100−i3のそれぞれからの画素信号とが比較され、それらの比較結果が、論理回路部141Dにそれぞれ出力される。
論理回路部141Dは、隣接する3つのカラムADCの組み合わせに応じた各種の論理回路として、AND回路181、XOR回路182、XOR回路183、及びXOR回路184を含む。
AND回路181−1は、そこに入力される比較部132−1の比較信号と、比較部132−2の比較信号と、比較部132−3の比較信号との論理積を演算し、その演算結果を示す演算信号を、XOR回路182−1に出力する。
XOR回路182−1は、そこに入力される比較部132−1の比較信号とAND回路181−1の演算信号との排他的論理和を演算し、その演算結果を示す演算信号を、カウンタ部142−1に出力する。
XOR回路182−2は、そこに入力される比較部132−1の比較信号と比較部132−2の比較信号との排他的論理和を演算し、その演算結果を示す演算信号を、カウンタ部142−1に出力する。
XOR回路182−3は、そこに入力される比較部132−1の比較信号と比較部132−3の比較信号との排他的論理和を演算し、その演算結果を示す演算信号を、カウンタ部142−1に出力する。
カウンタ部142−1は、論理回路部141Dから入力される論理回路の演算結果を示す演算信号に応じて、所定のクロック信号をカウントする。
ここで、図14は、カラムAD変換部14において、カウンタ部142−1を共有した3つのカラムADCに注目したときのタイミングチャートを示している。
図14において、図14のAは、比較部132−1により比較される参照信号(Ramp)と画素信号(VSL)のタイミングチャートを示している。また、図14のBは、比較部132−1の比較信号VAと、比較信号VAを遅延させた遅延信号Delay VAと、そのエッジに相当するエッジ信号Edge VAのタイミングチャートを示している。
また、図14のCは、比較部132−2により比較される参照信号(Ramp)と画素信号(VSL)のタイミングチャートを示している。また、図14のDは、比較部132−2の比較信号VBと、比較信号VBを遅延させた遅延信号Delay VBと、そのエッジに相当するエッジ信号Edge VBのタイミングチャートを示している。
また、図14のEは、比較部132−3により比較される参照信号(Ramp)と画素信号(VSL)のタイミングチャートを示している。また、図14のFは、比較部132−3の比較信号Vcと、比較信号Vcを遅延させた遅延信号Delay Vcと、そのエッジに相当するエッジ信号Edge Vcのタイミングチャートを示している。
図14のGは、カウンタ部142−1によりカウントされる論理積(Delay VA AND Delay VB AND Delay VC)の演算信号VA'のタイミングチャートを示している。すなわち、この演算信号VA'の電圧レベルは、遅延信号Delay VAと遅延信号Delay VBと遅延信号Delay VCとが共通となる期間を表しており、この共通カウント期間としては、例えば、時刻t44から時刻t46までの期間が相当する。
一方で、図14のHは、カウンタ部142−1によりカウントされる排他的論理和(VA' XOR Delay VA)の演算信号のタイミングチャートを示している。すなわち、この演算結果の電圧レベルは、演算信号VA'と遅延信号Delay VAとの差分の期間を表しており、この差分カウント期間としては、例えば、時刻t46から時刻t48までの期間が相当する。
また、図14のIは、カウンタ部142−1によりカウントされる排他的論理和(VA' XOR Delay VB)の演算信号のタイミングチャートを示している。すなわち、この演算結果の電圧レベルは、演算信号VA'と遅延信号Delay VBとの差分の期間を表しており、この差分カウント期間として、図14の例では、それらの差分の期間が存在していない。
さらに、図14のJは、カウンタ部142−1によりカウントされる排他的論理和(VA' XOR Delay VC)の演算信号のタイミングチャートを示している。すなわち、この演算結果の電圧レベルは、演算信号VA'と遅延信号Delay VCとの差分の期間を表しており、この差分カウント期間としては、例えば、時刻t46から時刻t49までの期間が相当する。
図14のKは、カウンタ部142−1に入力されるクロック信号CLKのタイミングチャートを示している。
また、図14のLは、図8のHのタイミングチャートと同様に、カウンタ回路部133によりカウントされたカウント値(に応じたデータ信号)を転送する場合に、デジタル演算部17により処理されるワードAとワードBとワードCのタイミングチャートを示している。
例えば、ワードAは、共通部分(の演算信号VA')に応じたカウント値に相当するデータ信号とされる。また、例えば、ワードBは、共通部分(の演算信号VA')と差分部分(の演算信号(VA' XOR Delay VA))に応じたカウント値に相当するデータ信号とされる。さらに、例えば、ワードCは、共通部分(の演算信号VA')と差分部分(の演算信号(VA' XOR Delay Vc))に応じたカウント値に相当するデータ信号とされる。なお、ここでも、エッジ信号(Edge VA,Edge VB,Edge Vc)を用いた識別処理が行われる。
なお、ここでは、3つのカラムADCが共有される場合の構成を示したが、4つ以上のカラムADCが共有される場合でも、論理回路部141Dにおける論理回路の拡張によって、カウンタ部142によるカウントに際して共通カウント期間と差分カウント期間をカウント可能にすることができる。
<5.第5の実施の形態>
固体撮像装置10A(図4)において、AD変換部の構成として、カラムAD方式のカラムAD変換部14を説明したが、AD変換方式としては、カラムAD方式に限定されず、例えば画素ADC方式等の他のAD変換方式を用いてもよい。
例えば、図15は、画素ADC方式を採用した画素AD変換部21の構成の例を示している。
図15において、画素AD変換部21は、画素アレイ部11に2次元状に配列された画素100−ijに対応したADC200−ij(i,j:1以上の整数)を2次元状に配列している。画素AD変換部21においては、ADC200−ijのそれぞれによって、対応する画素100−ijからの画素信号がAD変換される。そのため、画素AD変換部21では、画素アレイ部11に配列された画素100−ijのそれぞれに対するAD変換を並列処理することができる。
ここで、画素AD変換部21においては、複数のADC200−ijによりカウンタ部が共有される。例えば、図15の例では、ADC200−11とADC200−12、又はADC200−13とADC200−14など、同一の行の隣接する2つのADCごとにカウンタ部を共有している。なお、繰り返しになるので図示はしないが、図5に示したように、複数のADC200−ijに対して各種の論理回路から構成される論理回路部141を設けることで、共有されるカウンタ部では、例えば、共通カウント期間と差分カウント期間をカウントすることが可能になる。
なお、図15の例では、同一の行の2つのADCごとに共有する場合の構成を示したが、3つ以上のADCが共有されてもよい。また、図15の例では、隣接するADCを共有する場合の構成を示したが、隣接するADCに限らず、例えば、R画素やG画素、B画素等の対応する画素100−ijの色ごとに、ADCが共有されてもよい。要は、論理回路部141によって、カウンタ部によるカウントに際して共通カウント期間と差分カウント期間がカウント可能になればよいのであって、例えば周辺のADC200−ijなど、共有するADCの組み合わせは任意である。
<6.第6の実施の形態>
固体撮像装置10A(図4)において、画素アレイ部11の構成として、画素100−ijをベイヤー配列等の配列パターンで2次元状に配列する場合を説明したが、他の配列パターンを用いてもよい。
例えば、図16は、複数の画素部を2次元状に配列した画素アレイ部11の構成の例を示している。
図16において、画素アレイ部11には、同色の4つの画素100−ij(2×2の4画素)から構成される画素部300−kl(k,l:1以上の整数)が2次元状に配列されている。
画素部300−klは、同色の4つの画素100−ijとして、R画素、G画素、又はB画素のいずれかの色の画素から構成される。また、画素部300−klは、同色の4つの画素100−ijにより画素回路が共有された共有画素として構成される。
このように、画素アレイ部11においては、赤(R)の4画素(2×2画素)から構成されるR画素部300と、緑(G)の4画素(2×2画素)から構成されるG画素部300と、青(B)の4画素(2×2画素)から構成されるB画素部300とが、所定の配列パターンで規則的に配列され、ベイヤー配列となっている。
ここで、図16に示した画素の配列パターンを有する画素アレイ部11に対する、カラムAD変換部14の構成として、例えば、画素部300−klの列ごとに配置されたカラムADCを、隣接する2つの画素部ごとに共有することができる。
例えば、図16の例では、画素部300−11と画素部300−12、又は画素部300−13と画素部300−14など、同一の行の隣接する2つの画素部300に対応したカラムADCごとにカウンタ部を共有している。ここでも、繰り返しになるため、図示はしないが、図5に示したように、隣接する2つの画素部300に対応したカラムADCに対して各種の論理回路から構成される論理回路部141を設けることで、共有されるカウンタ部では、例えば、共通カウント期間と差分カウント期間をカウントすることが可能になる。
なお、ここでは、隣接する2つの画素部300に対応したカラムADCごとに共有する場合に限らず、例えば、3つ以上の画素部300に対応したカラムADCが共有されてもよいし、あるいは、R画素部300やG画素部300、B画素部などの同色の4画素(2×2画素)ごとに、カラムADCが共有されてもよい。要は、論理回路部141によって、カウンタ部によるカウントに際して共通カウント期間と差分カウント期間がカウント可能になればよいのであって、共有するADCの組み合わせは任意である。
また、図16の例では、画素部300−klが、同色の4画素(2×2画素)により構成されるとして説明したが、画素部300を構成する画素数は、4画素に限らず、例えば、16画素(4×4画素)などでもよい。さらに、図16の例では、画素アレイ部11に配列される画素部300−klがベイヤー配列になる場合を示したが、他の配列パターンを用いてもよい。
<7.変形例>
(実施の形態の組み合わせの例)
上述した第1の実施の形態ないし第6の実施の形態は、それぞれが単独の実施の形態として成立することは勿論、複数の実施の形態の全て又は一部を可能な範囲で組み合わせた形態を採用するようにしてもよい。
例えば、第2の実施の形態と第3の実施の形態とを組み合わせて、固体撮像装置10B(図9)におけるカラムAD変換部14のカウンタ回路部133の論理回路部141として、論理回路部141B(図10)や論理回路部141C(図11)などを用いることができる。
(固体撮像装置の他の例)
また、上述した実施の形態では、固体撮像装置10(10A,10B,10C)として、CMOSイメージセンサを一例に説明したが、本開示に係る技術は、画素が2次元状に配列された固体撮像装置全般に対して適用可能である。また、本開示に係る技術は、可視光の入射光量の分布を検知して画像として撮像する固体撮像装置への適用に限らず、赤外線やX線、あるいは粒子等の入射量の分布を画像として撮像する固体撮像装置全般に対しても適用可能である。
<8.電子機器の構成>
図17は、本開示に係る技術を適用した固体撮像装置を搭載した電子機器の構成例を示すブロック図である。
電子機器1000は、例えば、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、スマートフォンやタブレット型端末等の携帯端末装置などの撮像機能を有する電子機器である。
電子機器1000は、レンズ部1011、固体撮像装置1012、信号処理部1013、制御部1014、表示部1015、記録部1016、操作部1017、通信部1018、及び電源部1019から構成される。また、電子機器1000において、信号処理部1013ないし電源部1019は、バス1021を介して相互に接続されている。
レンズ部1011は、ズームレンズやフォーカスレンズ等から構成され、被写体からの光を集光する。レンズ部1011により集光された光(被写体光)は、固体撮像装置1012に入射される。
固体撮像装置1012は、本開示に係る技術を適用した固体撮像装置(例えば、上述した固体撮像装置10(10A,10B,10C))である。固体撮像装置1012は、レンズ部1011を介して受光した光(被写体光)を光電変換してその結果得られる画素信号をAD変換し、その結果得られる信号を、信号処理部1013に供給する。
信号処理部1013は、例えばDSP(Digital Signal Processor)回路等の信号処理回路から構成され、固体撮像装置1012から供給される信号に対する信号処理を行う。例えば、信号処理部1013は、固体撮像装置1012からの信号に対して信号処理を施すことで、静止画又は動画の画像データを生成し、表示部1015又は記録部1016に供給する。
制御部1014は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ、FPGA(Field Programmable Gate Array)などとして構成される。制御部1014は、電子機器1000の各部の動作を制御する。
表示部1015は、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等の表示装置として構成される。表示部1015は、信号処理部1013から供給される画像データに応じた静止画又は動画を表示する。
記録部1016は、例えば、半導体メモリやハードディスク等の記録媒体として構成される。記録部1016は、信号処理部1013から供給される画像データを記録する。また、記録部1016は、制御部1014からの制御に従い、記録されている画像データを供給する。
操作部1017は、例えば、物理的なボタンのほか、表示部1015と組み合わせて、タッチパネルとして構成される。操作部1017は、ユーザによる操作に応じて、電子機器1000が有する各種の機能についての操作指令を出力する。制御部1014は、操作部1017から供給される操作指令に基づき、各部の動作を制御する。
通信部1018は、例えば、通信インターフェース回路などとして構成される。通信部1018は、所定の通信方式に従い、無線通信又は有線通信によって、外部の機器との間でデータのやりとりを行う。
電源部1019は、信号処理部1013ないし通信部1018の動作電源となる各種の電源を、これらの供給対象に対して適宜供給する。
電子機器1000は、以上のように構成される。
本開示に係る技術は、以上説明したように、固体撮像装置1012に適用される。固体撮像装置1012に本開示に係る技術を適用することで、固体撮像装置1012を低消費電力で動作させることが可能となるため、例えば、電源部1019によりバッテリ駆動される電子機器1000をより長い時間使用することができる。
<9.固体撮像装置の使用例>
図18は、本開示に係る技術を適用した固体撮像装置の使用例を示す図である。
固体撮像装置10は、例えば、以下のように、可視光や、赤外光、紫外光、X線等の光をセンシングする様々なケースに使用することができる。すなわち、図18に示すように、鑑賞の用に供される画像を撮影する鑑賞の分野だけでなく、例えば、交通の分野、家電の分野、医療・ヘルスケアの分野、セキュリティの分野、美容の分野、スポーツの分野、又は、農業の分野などにおいて用いられる装置でも、固体撮像装置10を使用することができる。
具体的には、鑑賞の分野において、例えば、デジタルカメラやスマートフォン、カメラ機能付きの携帯電話機等の、鑑賞の用に供される画像を撮影するための装置(例えば、図17の電子機器1000)で、固体撮像装置10を使用することができる。
交通の分野において、例えば、自動停止等の安全運転や、運転者の状態の認識等のために、自動車の前方や後方、周囲、車内等を撮影する車載用センサ、走行車両や道路を監視する監視カメラ、車両間等の測距を行う測距センサ等の、交通の用に供される装置で、固体撮像装置10を使用することができる。なお、このような移動体への応用例については、図19及び図20を参照して後述する。
家電の分野において、例えば、ユーザのジェスチャを撮影して、そのジェスチャに従った機器操作を行うために、テレビ受像機や冷蔵庫、エアーコンディショナ等の家電に供される装置で、固体撮像装置10を使用することができる。また、医療・ヘルスケアの分野において、例えば、内視鏡や、赤外光の受光による血管撮影を行う装置等の、医療やヘルスケアの用に供される装置で、固体撮像装置10を使用することができる。
セキュリティの分野において、例えば、防犯用途の監視カメラや、人物認証用途のカメラ等の、セキュリティの用に供される装置で、固体撮像装置10を使用することができる。また、美容の分野において、例えば、肌を撮影する肌測定器や、頭皮を撮影するマイクロスコープ等の、美容の用に供される装置で、固体撮像装置10を使用することができる。
スポーツの分野において、例えば、スポーツ用途等向けのアクションカメラやウェアラブルカメラ等の、スポーツの用に供される装置で、固体撮像装置10を使用することができる。また、農業の分野において、例えば、畑や作物の状態を監視するためのカメラ等の、農業の用に供される装置で、固体撮像装置10を使用することができる。
<10.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図19は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図19に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(Interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図19の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図20は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図20では、撮像部12031として、撮像部12101、12102、12103、12104、12105を有する。
撮像部12101、12102、12103、12104、12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102、12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図20には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、撮像部12031に適用され得る。具体的には、固体撮像装置10は、撮像部12031に含めることができる。撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、低消費電力化を実現して高解像度化も可能となるため、より高精細な画像を生成することができる。そのため、上述した認識処理を行うに際して、認識精度を向上させることが可能となり、例えば、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体を、より正確に認識することができる。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
また、本開示に係る技術は、以下のような構成をとることができる。
(1)
複数の画素が2次元状に配列された画素アレイ部と、
前記画素から読み出された画素信号をAD変換するAD変換部と
を備え、
前記AD変換部は、
前記画素信号と参照信号とを比較する比較部と、
複数の前記比較部により共有されるカウンタ部と、
複数の前記比較部による比較結果に基づいて、前記カウンタ部により複数の前記比較部の各比較部の比較結果を識別可能にカウントするための論理演算を行い、その演算結果を前記カウンタ部に出力する論理回路部と
を有し、
前記カウンタ部は、前記論理回路部から出力される演算結果をカウントする
固体撮像装置。
(2)
前記論理回路部は、複数の前記比較部の比較結果に応じて共通にカウントする期間である第1の期間と、前記各比較部の比較結果に応じて前記第1の期間に対する差分をカウントする期間である第2の期間を定めるための論理演算を行う
前記(1)に記載の固体撮像装置。
(3)
前記AD変換部は、前記画素アレイ部に2次元状に配列された前記画素を列ごとにAD変換するカラムADC(Analog to Digital Converter)を含むカラムAD変換部である
前記(1)又は(2)に記載の固体撮像装置。
(4)
前記カラムAD変換部は、任意の数の前記カラムADCに含まれる前記比較部ごとに前記カウンタ部を共有する
前記(3)に記載の固体撮像装置。
(5)
前記カラムAD変換部は、隣接する2つの前記カラムADCに含まれる前記比較部ごとに前記カウンタ部を共有する
前記(4)に記載の固体撮像装置。
(6)
前記カラムAD変換部は、所定の規則に応じて、前記カラムADCに含まれる前記比較部により前記カウンタ部を共有する
前記(3)ないし(5)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(7)
前記カラムAD変換部は、前記画素が対応する色成分に応じて、複数の前記比較部により前記カウンタ部を共有する
前記(6)に記載の固体撮像装置。
(8)
前記画素アレイ部は、ベイヤー配列により複数の前記画素を配列し、
前記カラムAD変換部は、
赤(R)成分の画素と緑(G)成分の画素の列に設けられた前記カラムADCに含まれる前記比較部により前記カウンタ部を共有し、
緑(G)成分の画素と青(B)成分の画素の列に設けられた前記カラムADCに含まれる前記比較部により前記カウンタ部を共有する
前記(7)に記載の固体撮像装置。
(9)
前記論理回路部は、前記第1の期間と前記第2の期間を定めるための各種の論理回路から構成される
前記(3)ないし(8)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(10)
前記カラムAD変換部は、隣接する第1のカラムADCの第1の比較部と、第2のカラムADCの第2の比較部により前記カウンタ部を共有し、
前記論理回路部は、
前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果との論理積を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力するAND回路と、
前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果との排他的論理和を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力するXOR回路と
を有する
前記(9)に記載の固体撮像装置。
(11)
前記カラムAD変換部は、隣接する第1のカラムADCの第1の比較部と、第2のカラムADCの第2の比較部により前記カウンタ部を共有し、
前記論理回路部は、
前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果との論理積を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力する第1のAND回路と、
前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果との論理和を演算するOR回路と、
前記第1のAND回路の演算結果の論理否定を演算するNOT回路と、
前記OR回路の演算結果と、前記NOT回路の演算結果との論理積を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力する第2のAND回路と
を有する
前記(9)に記載の固体撮像装置。
(12)
前記カラムAD変換部は、隣接する第1のカラムADCの第1の比較部と、第2のカラムADCの第2の比較部により前記カウンタ部を共有し、
前記論理回路部は、
前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果との否定論理積を演算するNAND回路と、
前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果との論理和を演算するOR回路と、
前記NAND回路の演算結果の論理否定を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力するNOT回路と、
前記NAND回路の演算結果と、前記OR回路の演算結果との論理積を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力するAND回路と
を有する
前記(9)に記載の固体撮像装置。
(13)
前記カラムAD変換部は、隣接する第1のカラムADCの第1の比較部と、第2のカラムADCの第2の比較部と、第3のカラムADCの第3の比較部により前記カウンタ部を共有し、
前記論理回路部は、
前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果と、前記第3の比較部の比較結果との論理積を演算するAND回路と、
前記第1の比較部の比較結果と、前記AND回路の演算結果との排他的論理和を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力する第1のXOR回路と、
前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果との排他的論理和を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力する第2のXOR回路と、
前記第1の比較部の比較結果と、前記第3の比較部の比較結果との排他的論理和を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力する第3のXOR回路と
を有する
前記(9)に記載の固体撮像装置。
(14)
前記AD変換部からの信号に基づいて、各画素に対応した画素データを演算する演算部をさらに備える
前記(2)ないし(13)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(15)
前記演算部は、複数の前記比較部による比較結果を示す比較信号に対応した識別信号に基づいて、前記第1の期間でのカウントに応じた第1のデータ信号と、前記第2の期間でのカウントに応じた第2のデータ信号とを識別する
前記(14)に記載の固体撮像装置。
(16)
前記演算部は、前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号を処理して、共通部分のデータ及び共通部分と差分部分のデータから、前記画素データを演算する
前記(15)に記載の固体撮像装置。
(17)
前記カラムADCは、シングルスロープ方式のAD変換を行う
前記(3)ないし(13)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(18)
前記AD変換部は、
前記画素アレイ部に配列された前記画素に対応したADCを2次元状に配列した画素AD変換部であり、
任意のADCごとに前記カウンタ部を共有する
前記(1)又は(2)に記載の固体撮像装置。
(19)
前記画素アレイ部は、同一の色成分に対応した複数の前記画素から構成される画素部を、所定の配列パターンで配列する
前記(1)ないし(18)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(20)
複数の画素が2次元状に配列された画素アレイ部と、
前記画素から読み出された画素信号をAD変換するAD変換部と
を備え、
前記AD変換部は、
前記画素信号と参照信号とを比較する比較部と、
複数の前記比較部により共有されるカウンタ部と、
複数の前記比較部による比較結果に基づいて、前記カウンタ部により複数の前記比較部の各比較部の比較結果を識別可能にカウントするための論理演算を行い、その演算結果を前記カウンタ部に出力する論理回路部と
を有し、
前記カウンタ部は、前記論理回路部から出力される演算結果をカウントする
固体撮像装置を搭載した電子機器。
10,10A,10B,10C 固体撮像装置, 11 画素アレイ部, 12 垂直走査部, 13 制御部, 14 カラムAD変換部, 15 水平走査部, 17 デジタル演算部, 21 画素AD変換部, 100 画素, 112 垂直信号線, 121 タイミング生成部, 122 クロック生成部, 131 DAC, 132 比較部, 133 カウンタ回路部, 134 メモリ部, 141,141A,141B,141C,141D 論理回路部, 142 カウンタ部, 151 AND回路, 152 XOR回路, 161 AND回路, 162 OR回路, 163 NOT回路, 164 AND回路, 171 NAND回路, 172 OR回路, 173 NOT回路, 174 AND回路, 181 AND回路, 182 XOR回路, 183 XOR回路, 184 XOR回路, 200 ADC, 300 画素部, 1000 電子機器, 1001 固体撮像装置

Claims (20)

  1. 複数の画素が2次元状に配列された画素アレイ部と、
    前記画素から読み出された画素信号をAD変換するAD変換部と
    を備え、
    前記AD変換部は、
    前記画素信号と参照信号とを比較する比較部と、
    複数の前記比較部により共有されるカウンタ部と、
    複数の前記比較部による比較結果に基づいて、前記カウンタ部により複数の前記比較部の各比較部の比較結果を識別可能にカウントするための論理演算を行い、その演算結果を前記カウンタ部に出力する論理回路部と
    を有し、
    前記カウンタ部は、前記論理回路部から出力される演算結果をカウントする
    固体撮像装置。
  2. 前記論理回路部は、複数の前記比較部の比較結果に応じて共通にカウントする期間である第1の期間と、前記各比較部の比較結果に応じて前記第1の期間に対する差分をカウントする期間である第2の期間を定めるための論理演算を行う
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記AD変換部は、前記画素アレイ部に2次元状に配列された前記画素を列ごとにAD変換するカラムADC(Analog to Digital Converter)を含むカラムAD変換部である
    請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記カラムAD変換部は、任意の数の前記カラムADCに含まれる前記比較部ごとに前記カウンタ部を共有する
    請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記カラムAD変換部は、隣接する2つの前記カラムADCに含まれる前記比較部ごとに前記カウンタ部を共有する
    請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記カラムAD変換部は、所定の規則に応じて、前記カラムADCに含まれる前記比較部により前記カウンタ部を共有する
    請求項3に記載の固体撮像装置。
  7. 前記カラムAD変換部は、前記画素が対応する色成分に応じて、複数の前記比較部により前記カウンタ部を共有する
    請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記画素アレイ部は、ベイヤー配列により複数の前記画素を配列し、
    前記カラムAD変換部は、
    赤(R)成分の画素と緑(G)成分の画素の列に設けられた前記カラムADCに含まれる前記比較部により前記カウンタ部を共有し、
    緑(G)成分の画素と青(B)成分の画素の列に設けられた前記カラムADCに含まれる前記比較部により前記カウンタ部を共有する
    請求項7に記載の固体撮像装置。
  9. 前記論理回路部は、前記第1の期間と前記第2の期間を定めるための各種の論理回路から構成される
    請求項3に記載の固体撮像装置。
  10. 前記カラムAD変換部は、隣接する第1のカラムADCの第1の比較部と、第2のカラムADCの第2の比較部により前記カウンタ部を共有し、
    前記論理回路部は、
    前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果との論理積を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力するAND回路と、
    前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果との排他的論理和を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力するXOR回路と
    を有する
    請求項9に記載の固体撮像装置。
  11. 前記カラムAD変換部は、隣接する第1のカラムADCの第1の比較部と、第2のカラムADCの第2の比較部により前記カウンタ部を共有し、
    前記論理回路部は、
    前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果との論理積を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力する第1のAND回路と、
    前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果との論理和を演算するOR回路と、
    前記第1のAND回路の演算結果の論理否定を演算するNOT回路と、
    前記OR回路の演算結果と、前記NOT回路の演算結果との論理積を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力する第2のAND回路と
    を有する
    請求項9に記載の固体撮像装置。
  12. 前記カラムAD変換部は、隣接する第1のカラムADCの第1の比較部と、第2のカラムADCの第2の比較部により前記カウンタ部を共有し、
    前記論理回路部は、
    前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果との否定論理積を演算するNAND回路と、
    前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果との論理和を演算するOR回路と、
    前記NAND回路の演算結果の論理否定を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力するNOT回路と、
    前記NAND回路の演算結果と、前記OR回路の演算結果との論理積を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力するAND回路と
    を有する
    請求項9に記載の固体撮像装置。
  13. 前記カラムAD変換部は、隣接する第1のカラムADCの第1の比較部と、第2のカラムADCの第2の比較部と、第3のカラムADCの第3の比較部により前記カウンタ部を共有し、
    前記論理回路部は、
    前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果と、前記第3の比較部の比較結果との論理積を演算するAND回路と、
    前記第1の比較部の比較結果と、前記AND回路の演算結果との排他的論理和を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力する第1のXOR回路と、
    前記第1の比較部の比較結果と、前記第2の比較部の比較結果との排他的論理和を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力する第2のXOR回路と、
    前記第1の比較部の比較結果と、前記第3の比較部の比較結果との排他的論理和を演算し、その演算結果を、前記カウンタ部に出力する第3のXOR回路と
    を有する
    請求項9に記載の固体撮像装置。
  14. 前記AD変換部からの信号に基づいて、各画素に対応した画素データを演算する演算部をさらに備える
    請求項2に記載の固体撮像装置。
  15. 前記演算部は、複数の前記比較部による比較結果を示す比較信号に対応した識別信号に基づいて、前記第1の期間でのカウントに応じた第1のデータ信号と、前記第2の期間でのカウントに応じた第2のデータ信号とを識別する
    請求項14に記載の固体撮像装置。
  16. 前記演算部は、前記第1のデータ信号及び前記第2のデータ信号を処理して、共通部分のデータ及び共通部分と差分部分のデータから、前記画素データを演算する
    請求項15に記載の固体撮像装置。
  17. 前記カラムADCは、シングルスロープ方式のAD変換を行う
    請求項3に記載の固体撮像装置。
  18. 前記AD変換部は、
    前記画素アレイ部に配列された前記画素に対応したADCを2次元状に配列した画素AD変換部であり、
    任意のADCごとに前記カウンタ部を共有する
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  19. 前記画素アレイ部は、同一の色成分に対応した複数の前記画素から構成される画素部を、所定の配列パターンで配列する
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  20. 複数の画素が2次元状に配列された画素アレイ部と、
    前記画素から読み出された画素信号をAD変換するAD変換部と
    を備え、
    前記AD変換部は、
    前記画素信号と参照信号とを比較する比較部と、
    複数の前記比較部により共有されるカウンタ部と、
    複数の前記比較部による比較結果に基づいて、前記カウンタ部により複数の前記比較部の各比較部の比較結果を識別可能にカウントするための論理演算を行い、その演算結果を前記カウンタ部に出力する論理回路部と
    を有し、
    前記カウンタ部は、前記論理回路部から出力される演算結果をカウントする
    固体撮像装置を搭載した電子機器。
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