JP2020070969A - 熱システムの設計方法及び改造方法 - Google Patents

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康秀 田熊
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Abstract

【課題】既存の熱システムのエネルギー効率の向上を図る。【解決手段】被加熱設備及び被除熱設備の位置情報、並びに被加熱流体と被除熱流体の温度及び流量に関する情報を記憶手段に記憶する。記憶手段に記憶された位置情報並びに温度及び流量に関する情報に基づき、第1の熱システムにおいて被加熱流体の加熱と被除熱流体の除熱に要する第1の運転コストOC1と、第2の熱システムにおいて被除熱流体を除熱し被加熱流体を加熱するのに要する第2の運転コストOC2と、第1の熱システムを第2の熱システムに改造するための改造コストMCと、を演算する。少なくともコスト算出結果に基づいて、第2の熱システムに変更することの適否を判断する。【選択図】図3

Description

本発明は熱システムの設計方法と熱システムの改造方法に関し、特にヒートポンプを用いた熱システムの設計方法に関する。
加熱される流体と除熱される流体が並存する熱システムにおいて、加熱手段(ヒーター、ボイラーなど)と除熱手段(チラーなど)が個別に設けられる場合がある。このような熱システムで、加熱に使用した高温流体と除熱に使用した低温流体がそのまま排出されると、エネルギー効率の向上が困難である。ヒートポンプは回収した排熱を他の流体の加熱に用いることができることから、エネルギー効率の向上に効果的である。特許文献1には、ヒートポンプによって排温水から熱を回収し、回収した熱を蒸気の生成に利用する蒸気生成装置が開示されている。特許文献2には、ヒートポンプによって外部の熱回収システムで回収された熱が熱供給センターで利用される加熱システムが開示されている。
特開2012−21747号公報 特公平7−111260号公報
既存の熱システムのエネルギー効率の向上を図る場合に、ヒートポンプは有効な手段の一つである。しかし、これらの特許文献にはどのようにして既存の熱システムのエネルギー効率の向上を図るのか開示されていない。本発明は、既存の熱システムのエネルギー効率の向上を図ることが可能な熱システムの設計方法を提供することを目的とする。
本発明の熱システムの設計方法は、被加熱設備の内部を流通する被加熱流体の加熱と、被除熱設備の内部を流通する被除熱流体の除熱とが顕熱によって行われる第1の熱システムを、被除熱流体がヒートポンプによって除熱され、被除熱流体から奪われた熱がヒートポンプによって被加熱流体に加えられる第2の熱システムに変更することの適否を判定するものである。熱システムの設計方法は、被加熱設備及び被除熱設備の位置情報、並びに被加熱流体と被除熱流体の温度及び流量に関する情報を記憶手段に記憶するステップと、記憶手段に記憶された位置情報並びに温度及び流量に関する情報に基づき、第1の熱システムにおいて被加熱流体の加熱と被除熱流体の除熱に要する第1の運転コストと、第2の熱システムにおいて被除熱流体を除熱し被加熱流体を加熱するのに要する第2の運転コストと、第1の熱システムを第2の熱システムに改造するための改造コストと、を演算するコスト算出ステップと、第2の運転コストと改造コストの合計が第1の運転コストを下回る投資回収期間を算出する投資回収期間算出ステップと、少なくともコスト算出ステップにおける演算結果に基づいて、第2の熱システムに変更することの適否を判断する判断ステップと、を有する。
本発明によれば、既存の熱システムのエネルギー効率の向上を図ることが可能な熱システムの設計方法を提供することができる。
熱システムの設計支援システムの概略構成を示す図である。 第1の実施形態における被加熱設備と被除熱設備のマップを示す模式図である。 第1の実施形態の熱システムの設計方法を示す概略フロー図である。 記憶手段に記憶される被加熱設備と被除熱設備の位置情報等の例を示す図である。 第1の実施形態における第1の熱システムと第2の熱システムの概略構成を示す図である。 第2の実施形態における被加熱設備と被除熱設備と熱源のマップを示す模式図である。 第2の実施形態の熱システムの設計方法を示す概略フロー図である。 第2の実施形態における第1の熱システムと第2の熱システムの概略構成を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態に係る熱システムの設計方法について説明する。本発明の熱システムの設計方法は熱システムの設計支援システム(以下、設計支援システム10という)によって実行される。図1は設計支援システム10の概略構成を示している。設計支援システム10は各種データが記憶される記憶手段11(記録媒体)と、各種データを入力する入力手段12(キーボード、マウス等)と、記憶手段11に記憶されたデータ及び入力手段12から入力されたデータに基づき各種演算と判定を行う演算手段13(CPU)と、演算結果や判定結果を表示する表示手段14(ディスプレイ)と、を有している。これらの手段はパーソナルコンピュータが備える一般的な機能によって実現することができる。
図2は本発明の第1の実施形態が適用される熱システム1における被加熱設備A1〜A5と被除熱設備B1〜B5のマップを示す模式図である。マップはコンピュータの記憶手段11に記憶されている。マップは平面図であるが、3次元モデルとして作成することもできる。本実施形態は説明の便宜上1フロアからなる熱システムを対象とするが、複数フロアからなる熱システム、屋内設備と屋外設備を有する熱システムも本発明を適用することができる。熱システムの種類は限定されず、少なくとも一つの被加熱設備と少なくとも一つの被除熱設備があればよい。熱システムの例として、例えば食品工場、飲料工場、化学工場、製薬工場、発電所、自動車工場、半導体工場などが挙げられるが、これらに限定されない。
熱システム1には複数の被加熱設備A1〜A5と複数の被除熱設備B1〜B5が設置されている。被加熱設備A1〜A5はその内部を加熱内部流体である被加熱流体が流通している。各被加熱設備A1〜A5はそれぞれヒータ、ボイラなどの専用の加熱装置H1〜H5と組み合わされている。加熱装置H1〜H5で生成された高温の加熱流体は、図示しない熱交換器を介して被加熱設備A1〜A5を流れる被加熱流体を加熱した後、熱システム1の外部に排出される。加熱流体と被加熱流体との間の熱移動(熱交換)は、加熱流体と被加熱流体の温度差ないし顕熱に基づく。同様に、被除熱設備B1〜B5はその内部を除熱内部流体である被除熱流体が流通している。被除熱設備B1〜B5はそれぞれチラーなどの専用の除熱装置C1〜C5と組み合わされている。除熱装置C1〜C5で生成された低温の除熱流体は、図示しない熱交換器を介して被除熱流体から除熱した後、熱システム1の外部に排出される。除熱流体と被除熱流体との間の熱移動(熱交換)は、除熱流体と被除熱流体の温度差ないし顕熱に基づく。被加熱流体と被除熱流体は水が典型的であるが、水以外の液体または気体であってもよい。加熱装置H1〜H5で生成される加熱流体は温水、熱水、蒸気などが典型的であるが、これ以外の液体または気体であってもよい。除熱装置C1〜C5で生成される除熱流体は冷水、ブラインなどが典型的であるが、これ以外の液体または気体であってもよい。
本実施形態では、まず被加熱設備A1〜A5のいずれかと被除熱設備B1〜B5のいずれかを選択する。選択された被加熱設備A1〜A5と、その加熱装置H1〜H5と、選択された被除熱設備B1〜B5と、その除熱装置C1〜C5からなる熱システムを第1の熱システム100と呼ぶ(図5(a)参照)。また、本実施形態では選択された被加熱設備A1〜A5と被除熱設備B1〜B5をヒートポンプで接続することによって仮想的な熱システムを定義する。この仮想的な熱システムを第2の熱システム200と呼ぶ(図5(b)参照)。第2の熱システム200では、加熱装置と除熱装置を別々に設ける必要がないため、一般的に運転コストの低減が期待される。しかし、その効果は被加熱設備と被除熱設備のマッチング、被加熱設備と被除熱設備の距離などによって大きく変動し、場合によっては運転コストが却って増加することも考えられる。また、ヒートポンプの設置に伴う改造コストを含めると経済的に有利とならないことも考えられる。このため、本実施形態では複数の第1の熱システム100を評価し、改造コストと運転コストの合計が最小となる最適な第1の熱システム100を選択する。また、改造コストの投資回収期間を考慮して、選択された第1の熱システム100を第2の熱システム200に改造することの適否が判定される。図3に本実施形態の熱システムの設計方法の概略フローを示す。以下、詳細に説明する。
[被加熱設備及び被除熱設備の位置情報の記録媒体(記憶手段11)への記憶(記憶ステップ、ステップS1)]
図4に、記憶手段11に記憶されている被加熱設備A1〜A5と被除熱設備B1〜B5の位置情報の例を示す。X座標とY座標は熱システム1の平面図上で予め定められた原点を基準に定義される。位置情報は熱システム1の平面図と、平面図上における被加熱設備A1〜A5及び被除熱設備B1〜B5の位置座標と、を含んでいる。各被加熱流体の温度及び流量に関する情報、並びに各被除熱流体の温度及び流量に関する情報も記憶手段11に記憶される。温度に関する情報は、被加熱流体の加熱前後の温度(加熱装置H1〜H5の入口温度及び出口温度)、被除熱流体の除熱前後の温度(除熱装置C1〜C5の入口温度及び出口温度)を含む。さらに、記憶手段11には被加熱設備A1〜A5と被除熱設備B1〜Bの稼働時間に関する情報も記憶される。稼働時間に関する情報は1日当たりの稼動時間(例えばAM9時〜PM5時)、月ごとの稼働率(例えば5〜10月はフル稼働)などを含む。被加熱設備A1〜A5と被除熱設備B1〜B5の位置情報はコンピュータの表示手段14(ディスプレイ)に表示可能であることが好ましく、位置情報に加えて各被加熱流体の温度及び流量に関する情報、並びに各被除熱流体の温度及び流量に関する情報も表示手段14に表示可能であることがさらに好ましい。これによって、熱システム1に存在する被加熱設備A1〜A5及び被除熱設備B1〜B5(並びに各被加熱流体と各被除熱流体の温度及び流量に関する情報)を表示手段14上で一覧できるため、設計者は最適な第1の熱システム100を効率的に見出すことができる。
[第1の熱システムの選択(ステップS2)]
被加熱設備A1〜A5のいずれかと被除熱設備B1〜B5のいずれかを組み合わせることにより、複数の(この場合は25通りの)第1の熱システムから一つの第1の熱システムを選択する。選択の方法は特に限定されないが、例えば、互いに近接する被加熱設備と被除熱設備の組み合わせを選択することができる。被加熱設備と被除熱設備との間の距離は、被加熱設備及び被除熱設備の位置情報から容易に算出することができる。あるいは、流量の近い被加熱設備と被除熱設備の組み合わせを選択してもよい。各被加熱流体と各被除熱流体の流量は記憶手段11に記憶されているため、流量の近い組み合わせを検索するのは容易である。これらの方法を組み合わせることもできる。例えば、互いに近接する被加熱設備と被除熱設備の組み合わせを上述の方法に従い複数組抽出し、それらの中から流量の近い組み合わせを選択するようにしてもよい。被加熱設備と被除熱設備の組み合わせは演算部13が自動抽出してもよいし、表示手段14に表示されたマップに基づき設計者が選択して、選択結果を入力手段12によって設計支援システム10に入力してもよい。他の方法として、ランダムに組み合わせを選択することもできる。この方法はすべての組み合わせを検討することが前提となるが、被加熱設備と被除熱設備の数が少ない場合には大きなデメリットとならない。さらに、組み合わせの選択に当たり種々の絞り込み条件を設けることもできる。その一例として図4に示す稼働時間についての情報を利用することができる。例えば、被加熱流体と被除熱流体が1日のうちの特定の時間帯しか流通しない場合、両方の流体の流通時間が一致または重複することを絞込みの条件とすることが好ましい。すなわち、被加熱設備と被除熱設備の稼働時間が一致または重複することを絞込みの条件とすることが好ましい。絞り込み条件は予めコンピュータに入力され、記憶手段11に記憶される。
ここでは、被加熱設備A1と被除熱設備B1が選択されたと仮定し次のステップに進む。図5(a)は被加熱設備A1と被除熱設備B1を含む第1の熱システム100の例を示す。被加熱設備A1は製品の温水洗浄のための温水を製造する熱交換器(以下、熱交換器A1という)であり、加熱装置H1として石油炊きボイラ(以下、ボイラH1という)が使用されている。温水清浄に用いられる水は熱交換器A1で加熱される。熱交換器A1には、ボイラH1で生成された蒸気が第1の配管L101を通って供給される。被除熱設備B1は製品の冷却のための冷水を貯蔵する冷水槽(以下、冷水槽B1という)であり、除熱装置C1としてチラー(以下、チラーC1という)が使用されている。冷水槽B1の水は第2の配管L102を通ってチラーC1に送られ、チラーC1で冷却され、第3の配管L103に設けられた第1のポンプ101で冷水槽B1に戻される。
[コスト評価について]
次にコスト評価を行う。コスト評価は、第1の熱システム100における運転コスト(以下、第1の運転コストOC1という)と、第2の熱システム200における運転コスト(以下、第2の運転コストOC2という)と、第1の熱システム100を第2の熱システム200に改造するための改造コストMCについて行う。コスト評価に引き続き、投資回収期間T、すなわち改造コストMCがどの程度の期間で回収できるかの評価を行う。その後、投資回収期間Tが所定の許容値を満たしているかどうかを判定し、その結果に基づき第2の熱システム200への改造を行うかどうかの判断を行う。各ステップは設計支援システム10が入力データに基づき自動計算するようにしてもよいが、一部の評価を設計者が行い、その結果を設計支援システム10に入力するようにしてもよい。以下、各ステップについて詳細に説明する。
[第1の運転コストOC1の評価(ステップS3)]
第1の運転コストOC1は、第1の熱システム100において被加熱流体の加熱と被除熱流体の除熱に要する運転コストである。演算手段13はまず、熱交換器A1の被加熱流体の温度及び流量に関する情報を記憶手段11から読み出す。次に演算手段13は、これらの情報に基づきボイラH1に要求される単位時間当たりの加熱量を計算し、それに基づき燃料コストを算出する。コスト評価に必要な各種データ(例えば、単位時間当たりの加熱量を得るための燃料の量、単位量当たりの燃料代等)は予め記憶手段11に記憶されている。同様に、演算手段13は冷水槽B1の被除熱流体の温度及び流量に関する情報を記憶手段11から読み出す。なお、被除熱流体の流量はチラーC1と冷水槽B1の循環ループを流れる水の流量、すなわち第2の配管L102(または第3の配管L103)を流れる水の流量である。次に、演算手段13はこれらの情報に基づきチラーC1に要求される単位時間当たりの除熱量を計算し、それに基づきチラーC1の運転コストを算出する。コスト評価に必要な各種データ(例えば、除熱量を電気代に換算する係数)は予め記憶手段11に記憶されている。第1のポンプ101の運転コスト(ポンプの駆動モータの電気代)も同様にして計算する。演算手段13はボイラH1の燃料コストとチラーC1の電気代と第1のポンプ101の運転コストを合算し、その結果を第1の運転コストOC1とする。なお、第1の運転コストOC1に第1のポンプ101の運転コストを含めているのは、被除熱流体から除熱するために熱の移動が必要なためである。
[第2の熱システムの定義(ステップS4)]
次に、第2の熱システム200の定義を行う。図5(b)は第2の熱システム200の概略構成を示している。冷水槽B1の水が第1の配管L201に設けられた第1のポンプ202によってヒートポンプ201に送られ、ヒートポンプ201で除熱され、第2の配管L202によって冷水槽B1に戻される。ヒートポンプ201は第3の配管L203によって温水槽204と接続されており、温水槽204の水が第2のポンプ203によってヒートポンプ201に送られる。ヒートポンプ201で加熱された水は第4の配管L204によって熱交換器A1に送られ、第6の配管L206を通って熱交換器A1に供給される水を加熱し、第5の配管L205を通って温水槽204に戻される。すなわち、冷水槽B1の水がヒートポンプ201で除熱(冷却)され、冷水槽B1から奪った熱で第6の配管L206を流れる水が加熱される。
[第2の運転コストOC2の評価(ステップS5)]
第2の運転コストOC2は、第2の熱システム200において被除熱流体を除熱し被加熱流体を加熱するのに要する運転コストである。熱交換器A1の被加熱流体(第6の配管L206を流れる水)の温度及び流量に関する情報、及び冷水槽B1の被除熱流体(第2の配管L202を流れる水)の温度及び流量に関する情報に基づき、演算手段13はヒートポンプ201の単位時間当たりの動力コスト(コンプレッサの駆動モータの電気代)を計算する。第1のポンプ202と第2のポンプ203の単位時間当たりの動力コスト(ポンプの駆動モータの電気代)も同様にして計算する。演算手段13はヒートポンプ201の動力コストと第1のポンプ202と第2のポンプ203の動力コストを合算し、その結果を第2の運転コストOC2とする。なお、第2の運転コストOC2に第1のポンプ202と第2のポンプ203の運転コストを含めているのは、被除熱流体から除熱し、その熱で被加熱流体を加熱するために熱の移動が必要なためである。
[改造コストMCの評価(ステップS6)]
次に、第1の熱システム100を第2の熱システム200に改造するための改造コストMCを求める。図5(b)の破線枠は改造によって新たに設置される設備を示している。まず、入力手段12によって、熱システム1の平面図上にヒートポンプ201と温水槽204の設置位置を入力する。これによって、ヒートポンプ201と温水槽204の位置情報が記憶手段11に記憶される。次に、概略の配管ルートを作成する。具体的には、入力手段12によって配管ルートの屈曲点を入力し、演算手段13が第1〜第5の配管L201〜L205の配管ルートを自動生成する。演算手段13は自動生成された配管ルートに基づき、第1〜第5の配管L201〜L205の配管長を計算する。配管長は始点と終点との直線距離に一定の係数を掛けることによって求めてもよい。同様に、入力手段12から第1〜第5の配管L201〜L205の配管口径が入力される。演算手段13は配管長と配管口径から配管のコストを算出する。さらに、入力手段12から、ヒートポンプ201、温水槽204、第1のポンプ202、第2のポンプ203のコスト、これらの付帯設備(計装設備、弁等)のコスト、設計費、施工費等が入力される。演算手段13はこれらを総計して改造コストMCを算出する。
[投資回収期間Tの評価](ステップS7)
次に、演算手段13は、第2の運転コストOC2と改造コストMCの合計が第1の運転コストOC1を下回る投資回収期間Tを計算する。いくつかの例では、第2の運転コストOC2は第1の運転コストOC1の半分以下に低減される。しかし、改造コストMCが高いとその投資を回収するのに時間が掛かることもあるため、第2の熱システム200への改造の適否判断を行うための判断材料として、投資回収に要する時間を計算する。第1の運転コストOC1と第2の運転コストOC2は単位時間当たりの運転コストとして求められているため、投資回収期間TはOC1×T>OC2×T+MCを満たす最小値として容易に求めることができる。
[第2の熱システム200への改造の適否判断](ステップS8)
演算手段13は、以上の演算結果に基づき、第2の熱システム200への改造の適否を判断する。具体的には、演算手段13は投資回収期間Tを所定の許容値と比較し、投資回収期間Tが所定の許容値を下回るときに第2の熱システム200への改造に対して肯定的判断(第2の熱システム200への改造を行うとの判断)をする(ステップS9)。これに対し、投資回収期間が所定の許容値を上回るときは、演算手段13は第2の熱システム200への改造に対して否定的判断(第2の熱システム200への改造を行わないとの判断)をする(ステップS10)。許容値は予め記憶手段11に入力されている。
上述の例では被加熱設備A1と被除熱設備B1が選択されたが、被加熱設備と被除熱設備の少なくともいずれかが複数設けられている場合、すなわち複数の第1の熱システムが定義可能である場合)、さらに被加熱設備と被除熱設備の他の組み合わせに対して同様の評価を行うことが好ましい。換言すれば、他の第1の熱システム100に対して同様の評価を行うことが好ましい。その場合は、演算手段13はステップS3〜S7までの演算結果を記憶手段11に保存し、ステップS2に戻って他の第1の熱システム100を選択し(または、他の第1の熱システム100を入力手段12から入力し)、再びステップS3〜S7を実行し、演算結果を記憶手段11に保存する。演算手段13は以上の工程を予め選択された組み合わせまたはすべての組み合わせに対し実行し、最も投資回収期間Tが短い組に対してステップS8を実行する。すなわち、本実施形態では被加熱設備と被除熱設備の組み合わせが互いに異なる少なくとも2以上の組(第1の熱システム)についてステップS3〜S7が行われ、最も投資回収期間Tの短い組(第1の熱システム)についてステップS8が行われる。
以上の工程に従い第2の熱システム200に改造することに関して肯定的な判断がされたときには、最も投資回収期間が短い組について第1の熱システム100を第2の熱システム200に改造するステップ、すなわち熱システムの熱効率を改善するための改造工事を実行することができる。なお、改造工事は最も投資回収期間Tが短い組についてだけでなく、投資回収期間Tが所定の許容値を下回るすべての組を対象として行うことができる。
上述した各ステップにおける計算の精度は必要に応じて調整することができる。例えば、ポンプの動力費は揚程や配管の圧力損失に依存するため、これらのデータを用いてさらに詳細な評価を行ってもよい。
第1の熱システム100において、被加熱設備と被除熱設備のいずれかまたは双方は複数設けられてもよい。例えば、一つの被除熱流体から除熱し、その熱を2以上の被加熱流体の加熱に用いることもできる。
(第2の実施形態)
本実施形態では被加熱設備と被除熱設備がヒートポンプによって接続される代わりに、被加熱設備と被除熱設備のいずれか一方が熱システム1の外部の熱源と接続される。すなわち、本実施形態の第2の熱システムでは、被加熱設備または被除熱設備が熱源流体を有する熱源と接続され、被加熱設備または被除熱設備と熱源流体との間の熱移動がヒートポンプによって行われる。以下の説明では、選択された被加熱設備または被除熱設備を対象設備といい、対象設備を流れる流体を内部流体という場合がある。ここでは第1の実施形態と同じステップについては詳細な説明を省略し、主に第1の実施形態との差異について説明する。図6に本実施形態に係る熱システム2を示している。熱システム2は熱システム1の外部に位置する熱源D1〜D4を有している。熱源D1〜D4としては井戸、市水などが挙げられるが、これらに限定されない。熱源D1〜D4は空気であってもよい。図7に本実施形態の熱システムの設計方法の概略フローを示す。
まず、ステップS101で、被加熱設備A1〜A5、被除熱設備B1〜B5、及び熱システム1の外部にある熱源D1〜D4の位置情報を記憶手段11に記憶する。被加熱設備A1〜A5の温度及び流量に関する情報、被除熱設備B1〜B5の温度及び流量に関する情報、並びに熱源D1〜D4の熱源流体の温度及び流量に関する情報も記憶手段11に記憶される。
次に、ステップS102で、第1の熱システム300の選択を行う。具体的には、第1の実施形態のステップS2と同様にして、被加熱設備A1〜A5と被除熱設備B1〜B5からいずれか一つを選択し、熱源D1〜D4のいずれかを選択し、第1の熱システム300を定義する。ここでは、被加熱設備A1と熱源D1が選択されたと仮定し次のステップに進む。図8(a)は被加熱設備A1と熱源D1を含む第1の熱システム300の例を示す。被加熱設備A1はLNG気化器301に熱水を供給する熱交換器A1であり、加熱装置H1として石油炊きボイラが使用されている。ボイラH1で加熱された熱水は第1の配管L301を通って熱交換器A1に供給され、第2の配管L302に設置された第1のポンプ302によってボイラH1に戻される。熱交換器A1で加熱された熱水は第3の配管L303に設置された第2のポンプ303によってLNG気化器301に供給され、第4の配管L304を通って熱交換器A1に戻される。熱源D1は熱システム1の外部にある井戸D1である。井戸D1の地下水(熱源流体)が、井戸D1の内部に設置された揚水ポンプ304でくみ出され、第5の配管L305によって地上に引き上げられ、熱システム1の外部で工業用水として用いられている。なお、記憶手段11に記憶される熱源D1の熱源流体の流量は、揚水ポンプ304でくみ出される地下水の流量である。
次に、ステップS103で、演算手段13は記憶手段11に記憶された熱交換器A1及び熱源D1の位置情報並びに内部流体と熱源流体の温度及び流量に基づき、第1の実施形態のステップS3と同様の方法で、第1の運転コストOC1を算出する。ただし、熱源D1は熱システム1と何の関連もないため、ここで熱交換器A1の加熱に関わる運転コストだけが評価される。具体的には、演算手段13はボイラH1の燃料費と第1のポンプ302と第2のポンプ303の動力費だけを算出し、これらの合計を、第1の熱システム300において内部流体の熱移動に要する第1の運転コストOC1とする。
次に、ステップS104で、第2の熱システム400の定義を行う。図8(b)は第2の熱システム400の概略構成を示している。熱システム400では、熱源である井戸D1から除熱し、その熱を熱交換器A1での内部流体の加熱に用いている。具体的には、第5の配管L305から第6の配管L401が分岐しており、第6の配管L401を流れる地下水がヒートポンプ401で除熱され、第5の配管L305に合流して、工業用水として利用される。LNG気化器301からの戻り水の一部は第7の配管L402上に設置された第3のポンプ402によってヒートポンプ401に供給され、ヒートポンプ401で加熱され、第8の配管L403によって熱交換器A1に戻される。従って、第2の熱システム400ではボイラH1の負荷の一部が地下水から奪われた熱で代替され、ボイラH1の燃料コストが削減される。
次に、ステップS105で、演算手段13は第1の実施形態のステップS5と同様の方法で、第2の熱システム400において内部流体の熱移動に要する第2の運転コストOC2を求める。次に、ステップS106で、演算手段13は第1の実施形態のステップS6と同様の方法で、第1の熱システム300を第2の熱システム400に改造するための改造コストMCを求める。次に、ステップS107で、演算手段13は第2の運転コストOC2と改造コストMCの合計が第1の運転コストOC1を下回る投資回収期間Tを算出する。そして、ステップS108で、演算手段13は投資回収期間Tが所定の許容値を下回るかどうかの判断を行い、肯定的な判断がされたときには、第2の熱システム400への改造を決定し(ステップS109)、否定的な判断がされたときには、第2の熱システム400に改造しないことを決定する(ステップS110)。対象設備と熱源の少なくともいずれかが複数設けられている場合、すなわち複数の第1の熱システム300が定義可能である場合)、さらに対象設備と熱源の他の組み合わせに対して同様の評価を行うことが好ましい。少なくとも2以上の組み合わせについて算出ステップS103〜S107を行い、最も投資回収期間Tの短い組み合わせについてステップS108が行われる。
以上、本発明を実施形態によって説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、第1の熱システムを第2の熱システムに変更することの適否を判定する指標として、二酸化炭素排出削減量の予測値を用いることができる。二酸化炭素排出削減量の予測は二酸化炭素排出削減量予測ステップによって行われる。このステップはステップS104とステップS108との間で、ステップS105〜S107と独立して行うことができる。ステップS108では投資回収期間Tが許容値以下であるかとともに、二酸化炭素排出削減量の予測値が許容値以下であるかの判断を行う。この際、投資回収期間Tとその許容値及び二酸化炭素排出削減量の予測値とその許容値をどのように処理するかは予め決定しておくことができる。例えば、投資回収期間Tのその許容値に対する比をX、二酸化炭素排出削減量の予測値のその許容値に対する比をY,重み係数をkとしたときに、X+(1−k)Yが1未満であるときに第2の熱システムへの変更についての肯定的判断を行うようにすることができる。この場合、重み係数kの数値によっては、仮にXが1以上であっても(すなわち投資回収期間Tが許容値以上であっても)肯定的判断が行われる可能性がある。また、上記実施形態では投資回収期間Tを指標としたが、第2の運転コストOC2の絶対値、第1の運転コストOC1に対する第2の運転コストOC2の減分などを指標とすることもできる。
1,2 熱システム
100,300 第1の熱システム
200,400 第2の熱システム
201,401 ヒートポンプ
A1〜A5 被加熱設備
B1〜B5 被除熱設備
C1〜C5 除熱装置
D1〜D4 熱源
H1〜H5 加熱装置

Claims (11)

  1. 被加熱設備の内部を流通する被加熱流体の加熱と、被除熱設備の内部を流通する被除熱流体の除熱とが顕熱によって行われる第1の熱システムを、前記被除熱流体がヒートポンプによって除熱され、前記被除熱流体から奪われた熱が前記ヒートポンプによって前記被加熱流体に加えられる第2の熱システムに変更することの適否を判定する熱システムの設計方法であって、
    前記被加熱設備及び前記被除熱設備の位置情報、並びに前記被加熱流体と前記被除熱流体の温度及び流量に関する情報を記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    前記記憶手段に記憶された前記位置情報並びに前記温度及び流量に関する情報に基づき、前記第1の熱システムにおいて前記被加熱流体の加熱と前記被除熱流体の除熱に要する第1の運転コストと、前記第2の熱システムにおいて前記被除熱流体を除熱し前記被加熱流体を加熱するのに要する第2の運転コストと、前記第1の熱システムを前記第2の熱システムに改造するための改造コストと、を演算するコスト算出ステップと、
    少なくとも前記コスト算出ステップにおける演算結果に基づいて、前記第2の熱システムに変更することの適否を判断する判断ステップと、を有する、熱システムの設計方法。
  2. 前記第2の運転コストと前記改造コストの合計が前記第1の運転コストを下回る投資回収期間を算出する投資回収期間算出ステップを有し、
    前記判断ステップでは、前記投資回収期間が所定の許容値を下回るときに前記第2の熱システムへの変更についての肯定的判断を行う、請求項1に記載の熱システムの設計方法。
  3. 前記被加熱設備と前記被除熱設備の少なくともいずれかは複数設けられ、
    すべての前記被加熱設備とすべての前記被除熱設備に対して前記記憶ステップが行われ、前記被加熱設備と前記被除熱設備との組み合わせが互いに異なる少なくとも2以上の組について前記コスト算出ステップと前記投資回収期間算出ステップとが行われ、最も前記投資回収期間の短い組について前記判断ステップが行われる、請求項2に記載の熱システムの設計方法。
  4. 前記第1の熱システムから前記第2の熱システムに変更した場合の二酸化炭素排出量の削減量の予測値を求める二酸化炭素排出削減量予測ステップを有し、
    前記判断ステップでは、前記コスト算出ステップにおける前記演算結果と、前記二酸化炭素排出削減量予測ステップにおける二酸化炭素排出量の削減量の前記予測値と、に基づき、前記第2の熱システムに変更することの適否を判断する、請求項1に記載の熱システムの設計方法。
  5. 前記被加熱設備と前記被除熱設備の位置情報がマップとしてコンピュータの表示装置に表示される、請求項1から4のいずれか1項に記載の熱システムの設計方法。
  6. 対象設備の内部を流通する内部流体の加熱または除熱が顕熱によって行われる第1の熱システムを、熱源が有する熱源流体と前記内部流体との間の熱移動がヒートポンプによって行われる第2の熱システムに変更することの適否を判定する熱システムの設計方法であって、
    前記対象設備及び前記熱源の位置情報、並びに前記内部流体と前記熱源流体の温度及び流量に関する情報を記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    前記記憶手段に記憶された前記位置情報並びに前記内部流体と前記熱源流体の前記温度及び流量に関する情報に基づき、前記第1の熱システムにおいて前記内部流体の加熱または除熱に要する第1の運転コストと、前記第2の熱システムにおいて前記熱源流体と前記内部流体との間の熱移動に要する第2の運転コストと、前記第1の熱システムを前記第2の熱システムに改造するための改造コストと、を算出するコスト算出ステップと、
    少なくとも前記コスト算出ステップにおける演算結果に基づいて、前記第2の熱システムに変更することの適否を判断する判断ステップと、を有する、熱システムの設計方法。
  7. 前記第2の運転コストと前記改造コストの合計が前記第1の運転コストを下回る投資回収期間を算出する投資回収期間算出ステップを有し、
    前記判断ステップでは、前記投資回収期間が所定の許容値を下回るときに前記第2の熱システムへの変更についての肯定的判断を行う、請求項6に記載の熱システムの設計方法。
  8. 前記対象設備と前記熱源の少なくともいずれかは複数設けられ、
    すべての前記対象設備とすべての前記熱源に対して前記記憶ステップが行われ、前記対象設備と前記熱源との組み合わせが互いに異なる少なくとも2以上の組について前記コスト算出ステップと前記投資回収期間算出ステップとが行われ、最も前記投資回収期間の短い熱源について前記判断ステップが行われる、請求項7に記載の熱システムの設計方法。
  9. 前記第1の熱システムから前記第2の熱システムに変更した場合の二酸化炭素排出量の削減量の予測値を求める二酸化炭素排出削減量予測ステップを有し、
    前記判断ステップでは、前記コスト算出ステップにおける前記演算結果と、前記二酸化炭素排出削減量予測ステップにおける二酸化炭素排出量の削減量の前記予測値と、に基づき、前記第2の熱システムに変更することの適否を判断する、請求項6に記載の熱システムの設計方法。
  10. 前記対象設備と前記熱源の位置情報がマップとしてコンピュータの表示装置に表示される、請求項6から9のいずれか1項に記載の熱システムの設計方法。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の熱システムの設計方法において前記第2の熱システムに改造することに関して肯定的判断がされたときに、前記第1の熱システムを前記第2の熱システムに改造するステップを行うことを有する、熱システムの改造方法。
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