JP2020070764A - ポンプ - Google Patents

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】軸封部に向かう流体の流れを抑制できるポンプを、提供する。【解決手段】本発明のポンプ1は、回転軸11と、回転軸に固定された、1つ又は複数の羽根車32と、吸込口及び吐出口を有し、吸込口から吐出口までの流路を区画し、流路内に1つ又は複数の羽根車を収容する、ポンプケーシング31と、を備えた、ポンプであって、ポンプケーシングは、外周壁部と、外周壁部よりも内周側において、回転軸の周りに配置された、環状の内周壁部と回転軸との間には、隙間を有する非接触型の軸封部が形成されており、内周壁部の外周面のうち、周回流路を区画する部分は、略円錐形状に沿って、軸線方向第2側に向かうにつれて徐々に内周側へ延在している。【選択図】図2

Description

本発明は、ポンプに関する。
従来のポンプにおいては、ポンプの回転軸とポンプケーシングとの間に、隙間を有する非接触型の軸封部(軸封装置)が形成されているものがある(例えば、特許文献1)。
特開平2−130297号公報
上述のようなポンプの内部には、流路内の流体がポンプの吐出口へ向かって流れて吐出口から吐出される流れと、流路内の流体が軸封部に向かって流れて軸封部を介して流路の外部へ漏れ出る流れとが、生じる。従来のポンプでは、この軸封部に向かう流体の流れが多く、そのため、抵抗が多く、ポンプの効率や吐出量が低下する要因となっていた。
本発明は、軸封部に向かう流体の流れを抑制できるポンプを、提供することを目的とする。
本発明のポンプは、
回転軸と、
前記回転軸に固定された、1つ又は複数の羽根車と、
吸込口及び吐出口を有し、前記吸込口から前記吐出口までの流路を区画し、前記流路内に前記1つ又は複数の羽根車を収容する、ポンプケーシングと、
を備えた、ポンプであって、
前記ポンプケーシングは、
外周壁部と、
前記外周壁部よりも内周側において、前記回転軸の周りに配置された、環状の内周壁部と、
前記回転軸から前記ポンプの軸直方向に離間した位置に配置された、管状の吐出管部と、
前記内周壁部と前記外周壁部との間を、前記吐出管部の周方向一方側の端部から前記吐出管部の周方向他方側の端部までにわたって、周方向に延在する、仕切壁と、
を有しており、
前記1つ又は複数の羽根車は、前記内周壁部よりも前記ポンプの軸線方向第1側に配置されており、
前記外周壁部の内周面と前記内周壁部の外周面と前記仕切壁の前記軸線方向第1側の面との間で、周方向に延在するとともに、前記軸線方向第1側が開放された、周回流路が区画されており、
前記吐出管部は、前記周回流路における周方向の一部から、前記ポンプの軸線方向第2側へ連続し、前記吐出口までに至る、吐出流路を区画しており、
前記内周壁部と前記回転軸との間には、隙間を有する非接触型の軸封部が形成されており、
前記内周壁部の外周面のうち、前記周回流路を区画する部分は、略円錐形状に沿って、前記軸線方向第2側に向かうにつれて徐々に内周側へ延在している。
本発明のポンプにおいて、
前記内周壁部の前記軸線方向第1側の端と、前記1つ又は複数の羽根車のうち最も前記軸線方向第2側に位置する羽根車の外周端の前記軸線方向第2側の端との間の、前記軸線方向の距離d1が、5mm以下であると、好適である。
本発明のポンプにおいて、
前記内周壁部の前記軸線方向第1側かつ外周側の端と、前記1つ又は複数の羽根車のうち最も前記軸線方向第2側に位置する羽根車の外周端との間の、前記軸直方向の距離d2が、前記内周壁部の前記軸線方向第1側の端面の外縁の直径Dの6%以下であると、好適である。
本発明のポンプにおいて、
前記軸封部の前記隙間の前記軸線方向の長さLが、50mm以下であると、好適である。
本発明のポンプにおいて、
前記ポンプケーシングは、前記回転軸の周りに、前記軸封部の前記隙間から前記軸線方向第2側に連続し、かつ、前記流路の外部に配置された、空間を区画しており、
前記ポンプケーシングの前記外周壁部のうち、前記空間を区画する部分は、前記軸直方向に貫通する窓を有しており、
前記空間内には、前記回転軸に固定されているとともに、前記軸直方向に延在する、つばが設けられており、
前記つばは、前記窓の前記軸線方向第1側の端よりも、前記軸線方向第1側に位置していると、好適である。
本発明のポンプにおいて、
前記仕切壁は、前記吐出管部の前記周方向一方側の端部から前記吐出管部の前記周方向他方側の端部に向かって周方向に延在するにつれて、徐々に前記軸線方向第2側へ向かって延在していると、好適である。
本発明によれば、軸封部に向かう流体の流れを抑制できるポンプを、提供できる。
本発明の一実施形態に係るポンプを示す、斜視図である。 図1のポンプを、一部側面により示す、軸線方向断面図である。 図2のポンプの一部を拡大して示す、軸線方向断面図である。 図3のポンプの一部をさらに拡大して示す、軸線方向断面図である。 図1のポンプの吐出ケーシングを示す、斜視図である。 図5の吐出ケーシングを別の角度から示す、斜視図である。 図5の吐出ケーシングをさらに別の角度から示す、斜視図である。 図5の吐出ケーシングを、軸直方向の断面とともに示す、斜視図である。
本発明のポンプは、隙間を有する非接触型の軸封部を備えた任意の種類のポンプに適用できるものであり、特に、クーラントポンプに好適に適用できるものである。
以下、本発明に係るポンプの実施形態について、図面を参照しながら例示説明する。
各図において共通する構成要素には同一の符号を付している。
図1〜図8は、本発明の一実施形態に係るポンプ1を示している。図1は、本実施形態に係るポンプ1を示す、斜視図である。図2は、図1のポンプを、一部側面により示す、軸線方向断面図である。図2では、ポンプ1を、使用時の状態で示している。図3は、図2の一部分を拡大して示しており、図4は、図3の一部分を拡大して示している。
図1〜図4において、本実施形態のポンプ1は、クーラントポンプとして構成されている。図2に示すように、ポンプ1は、使用時において、流体Fとしての液体(より具体的には、クーラント液)Fを貯留するタンクTに固定され、その状態で、タンクT内の液体Fを昇圧して外部に吐出するように構成されている。ポンプ1から吐出された液体Fは、図示しない配管を介して、加工装置等に供給され、その後、図示しない配管を介して、再びタンクTに戻るようにされる。
図1及び図2に示すように、本実施形態のポンプ1は、モータ2と、モータ2により駆動されるポンプ本体3と、を備えている。
図の例において、モータ2のモータケーシング21とポンプ本体3のポンプケーシング31とは、板状の連結部材4を介してボルト締結されている。ただし、モータケーシング21とポンプケーシング31とは、連結部材4を介さずに、直接、ボルト締結等により連結されてもよい。
図1〜図4において、モータ2は、モータケーシング21と、モータケーシング21の内部から外側へと延出するモータ軸(出力軸)22と、を有している。図示は省略するが、モータケーシング21の内部には、モータケーシング21に固定された固定子と、この固定子により回転される回転子とが、収容されており、モータ軸22は、この回転子に固定されている。
モータ軸22は、ポンプ1の回転軸11を構成している。本実施形態において、ポンプ1の回転軸11は、モータ軸22のみからなる。
ただし、ポンプ1の回転軸11は、図示は省略するが、モータ軸22と、モータ軸22よりも軸線方向第1側O1に配置されたポンプ軸(図示せず)と、から構成されてもよい。この場合、モータ軸22とポンプ軸とは、カップリングによって連結され、それにより、ポンプ軸がモータ軸22の回転によって回転されるように構成されるとよい。
以下では、ポンプ1の中心軸線Oを、回転軸11の中心軸線(ひいては、回転軸線)とする。また、ポンプ1の中心軸線Oに平行な方向を、「ポンプ(1)の軸線方向」、あるいは、単に「軸線方向」という。また、軸線方向における一方側を「軸線方向第1側(O1)」といい、軸線方向における他方側を「軸線方向第2側(O2)」という。また、軸線方向に対し垂直な方向を、「軸直方向」という。図2に示すように、本実施形態のポンプ1の使用時において、軸線方向は鉛直方向となり、軸線方向第1側O1は鉛直方向の下側となり、軸線方向第2側O2は鉛直方向の上側となり、軸直方向は水平方向となる。
また、本明細書において、特に断りが無い限り、「周方向」とは、ポンプ1の中心軸線Oを中心とする周方向を指し、「内周側」とは、ポンプ1の中心軸線Oに近い側を指し、「外周側」とは、ポンプ1の中心軸線Oから遠い側を指す。
モータ軸22は、モータケーシング21の内部から、軸線方向第1側O1へと延出している。よって、モータ2の軸線方向第1側O1がモータ2の負荷側となり、モータ2の軸線方向第2側O2側がモータ2の反負荷側となる。
図2に示すように、ポンプ本体3は、モータ2よりも軸線方向第1側O1に位置している。そして、ポンプ本体3は、回転軸11に固定され、回転軸11の回転によって回転される、1つ又は複数の羽根車32と、吸込口31i及び吐出口31oを有し、吸込口31iから吐出口31oまでの流路Pを区画し、流路P内に前記1つ又は複数の羽根車32を収容する、ポンプケーシング31と、を有している。
図の例では、流路P内において、複数(より具体的に4つ)の羽根車32が、軸線方向に配列されている。また、吸込口31iの中心軸線C31iは、軸線方向に延在しており、また、ポンプ1の中心軸線Oと一致している。吐出口31oの中心軸線C31oは、軸直方向に延在している。
回転軸11は、最も軸線方向第1側O1の羽根車32まで延びており、この最も軸線方向第1側O1の羽根車32における、軸線方向第1側O1の端部に、ナットN及び座金Wにより固定されている。
図の例において、ポンプケーシング31は、軸線方向に積層された複数(図の例では、5つ)の部分ケーシング311〜313からなる。これらの部分ケーシング311〜313は、具体的に、吸込口31iを有するとともに最も軸線方向第1側O1に配置された吸込ケーシング311と、吐出口31oを有するとともに最も軸線方向第2側O2に配置された吐出ケーシング312と、吸込ケーシング311と吐出ケーシング312との間に配置された1つ又は複数(図の例では、3つ)の中間ケーシング313と、である。各部分ケーシング311〜313は、それぞれ1つの部品からなる。
図の例では、吸込ケーシング311と各中間ケーシング313とのそれぞれに、羽根車32が1つずつ収容されている。図3に拡大して示すように、各羽根車32は、それぞれ、回転軸11に固定された管状のボス32bと、ボス32bよりも外周側に位置するとともに、軸線方向第2側O2へ延在した後に外周側へ延在する、第1シュラウド3231と、第1シュラウド3231よりも軸線方向第2側O2に位置するとともに、ボス32bから外周側へ延在する、第2シュラウド3232と、第1シュラウド3231及び第2シュラウド3232どうしの間において略放射状に配置された、複数の羽根3233と、を有している。各羽根車32のボス32bどうしは、軸線方向に積層されている。各羽根車32の入口32iは、ボス32b及び第1シュラウド3231のそれぞれの軸線方向第1側O1の端によって区画されており、軸線方向第1側O1を向いている。各羽根車32の出口32oは、第1シュラウド3231及び第2シュラウド3232のそれぞれの外周端によって区画されており、外周側を向いているとともに、羽根車32の入口32iよりも外周側に位置している。
また、これらの羽根車32のうち、吐出ケーシング312に最も隣接する中間ケーシング313よりも軸線方向第1側O1に位置する羽根車32は、それぞれのボス32bが、それぞれの出口32oよりも軸線方向第2側へ延出する延出部32sを、有している。吐出ケーシング312に最も隣接する中間ケーシング313に配置された羽根車32のボス32bは、延出部32sを有していない。
吸込ケーシング312には、タンクT内の液体F内の異物(屑等)が流路P内に入るのを抑制するためのストレーナ33が設けられている。
吸込ケーシング311と各中間ケーシング313とは、それぞれ、ポンプケーシング31の外周壁部31woの一部を構成する外周壁部311wo、313woを、有している。吸込ケーシング311及び各中間ケーシング313のそれぞれの外周壁部311wo、313woどうしは、軸線方向に積層されている。
また、各中間ケーシング313は、それぞれ、互いに隣接する一対の羽根車32どうしの間で流体を案内するように構成された案内部313gを有している。各案内部313gは、それぞれ、略軸直方向に延在する第1シュラウド3131と、第1シュラウド3131よりも軸線方向第2側O2に位置するとともに略軸直方向に延在する第2シュラウド3132と、第1シュラウド3131及び第2シュラウド3132どうしの間において略放射状に配置された複数の案内羽根3133と、を有している。第1シュラウド3131及び案内羽根3133は、これらを有する中間ケーシング313に対し軸線方向第1側O1に隣接する部分ケーシング313、311(中間ケーシング313又は吸込ケーシング311)内に位置している。第1シュラウド3131の内周端は、当該第1シュラウド3131に対し軸線方向第1側O1に隣接する羽根車32の延出部32sの外周面に対して近接対向(接触又は非接触のいずれも可)しており、第1シュラウド3131の外周端は、当該第1シュラウド3131を有する中間ケーシング313に対し軸線方向第1側O1に隣接する部分ケーシング313、311の外周壁部313wo、311woに対し、軸直方向に離間対向している。第2シュラウド3132の内周端は、当該第2シュラウド3132を有する中間ケーシング313に収容された羽根車32の第1シュラウド3231の軸線方向第1側O1の端部の外周面との間で、ライナリング53を挟持しており、第2シュラウド3132の外周端は、当該第2シュラウド3132を有する中間ケーシング313の外周壁部313woの軸線方向第1側O1の端部と連結している。
各案内部313gの入口313giは、第1シュラウド3131の外周端と、これに対し離間対向する部分ケーシング313、311の外周壁部313wo、311woとによって、区画されており、軸線方向第1側O1を向いている。各案内部313gの出口313goは、第1シュラウド3131及び第2シュラウド3132のそれぞれの内周端によって区画されており、内周側を向くとともに、案内部313gの入口313giよりも内周側に位置している。
図5〜図7は、吐出ケーシング312をそれぞれ別々の角度から示している。図8は、吐出ケーシング312を、後述の窓59を通る軸線方向位置において、軸直方向に切ったときの断面を、軸線方向第2側O2から観た様子を示している。
図3〜図8に示すように、吐出ケーシング312は、ポンプケーシング31の外周壁部31woの一部を構成する外周壁部312woと、この外周壁部312woよりも内周側において回転軸11の周りに配置された、環状の内周壁部312wiと、回転軸11から軸直方向に離間した位置に配置された、管状の吐出管部312dと、第1仕切壁312aと、第2仕切壁312bと、を有している。ここで、吐出管部312dにおいて、「回転軸11から軸直方向に離間した位置に配置された」とは、吐出管部312dの内周側(ポンプ1の中心軸線Oに近い側)の壁部が、回転軸11から軸直方向に離間していることを差す。これに伴い、吐出管部312dによって区画される吐出流路DPは、ポンプ1の回転軸11から軸直方向に離間した位置にある。
吐出管部312dは、軸線方向第2側O2へ延在し、その後、外周側へと曲がってから吐出口31oに至る、吐出流路DPを区画する。吐出管部312dのうち、吐出口31oを区画するほうの端部は、タンクTの外部において、タンクTの軸線方向第2側O2の壁面上に位置している。吐出管部312dのうち、外周側(ポンプ1の中心軸線Oから遠い側)の壁部は、吐出ケーシング312の外周壁部312woの一部を構成している。吐出管部312dのうち、内周側(ポンプ1の中心軸線Oに近い側)の壁部は、吐出ケーシング312の内周壁部312wiから軸線方向第2側O2へ連続している。
内周壁部312wiは、最も軸線方向第2側O2の羽根車32に対し、軸線方向第2側O2に位置している。言い換えれば、ポンプ1の流路P内に設けられた1つ又は複数の羽根車32は、内周壁部312wiよりも軸線方向第1側に配置されている。
吐出ケーシング312は、吐出管部312d(ひいては吐出流路DP)よりも軸線方向第1側O1において、外周壁部312woと内周壁部312wiとの間で周方向に延在する、周回流路CPを、区画している。周回流路CPは、その軸線方向第1側O1が開放されており、それにより、最も軸線方向第2側O2の羽根車32の出口32oから出た液体が、任意の周方向位置から周回流路CPに流れ込むことができるようにされている。吐出流路DPは、周回流路CPにおける周方向の一部から、軸線方向第2側O2へと連続している。図の例において、内周壁部312wiの一部は、外周壁部312woの軸線方向第1側O1の端よりも軸線方向第1側O1に位置しているとともに、吐出ケーシング312に隣接する中間ケーシング313の外周壁部313woと、軸直方向に離間対向している。これにより、周回流路CPの一部は、吐出ケーシング312に隣接する中間ケーシング313の外周壁部313woによっても区画されている。よって、具体的に、周回流路CPは、ポンプケーシング31の外周壁部31wo(図の例では、吐出ケーシング312の外周壁部312wo及びこれに隣接する中間ケーシング313の外周壁部313wo)の内周面と、内周壁部312wiの外周面と、後述の第1仕切壁(仕切壁)312aの軸線方向第1側O1の面との間で、周方向に延在している。
内周壁部312wiは、概略、略円すい形状をなしている。具体的に、内周壁部312wiの外周面のうち、周回流路CPを区画する部分は、略円錐形状に沿って、軸線方向第2側に向かうにつれて徐々に内周側へ延在している。ここで、「略円錐形状に沿って、軸線方向第2側に向かうにつれて徐々に内周側へ延在している」とは、図の例のように、軸線方向の断面(図3)において、直線状に延在している場合に限られず、軸線方向の断面において、内周側又は外周側へ向かって突出した湾曲線状に延在している場合も含む。また、図5〜図7に示すように、内周壁部312wiの外周面のうち、周回流路CPを区画する部分は、軸直方向の断面において、円形をなしている。これにより、仮に、内周壁部312wiの外周面のうち、周回流路CPを区画する部分が、多角形状をなしている場合に比べて、周回流路CP内を周方向に流れる液体の流れを、よりスムーズにすることができる。図3及び図4に示すように、内周壁部312wiの軸線方向第1側O1の面は、軸直方向に垂直に延在している。
特に図8に示すように、吐出ケーシング312は、内周壁部312wiと外周壁部312woとの間を、吐出管部312dの周方向一方側の端部312daから吐出管部312dの周方向他方側の端部312dbまでにわたって、周方向に延在する、第1仕切壁312aを、有している。また、図3に示すように、吐出ケーシング312は、第1仕切壁312aよりも軸線方向第2側O2、かつ、吐出管部312dと軸直方向に重複する位置において、回転軸11の周りに、空間Cを区画している。空間Cは、流路Pの外部に配置されている。第1仕切壁312aは、その軸線方向第1側O1の面により、周回流路CPを区画しており、その軸線方向第2側の面により、吐出ケーシング312内の空間Cを区画している。
図8に示すように、第1仕切壁312aは、吐出管部312dの周方向一方側の端部312daから吐出管部312dの周方向他方側の端部312dbに向かって周方向に延在するにつれて、徐々に軸線方向第2側O2へ向かって延在している。ポンプ1の回転軸11は、周回流路CP内の液体が、第1仕切壁312aに沿って吐出管部312dの周方向一方側の端部312daから吐出管部312dの周方向他方側の端部312dbに向かうような向きに、回転される。これにより、吐出流路DPとは異なる周方向位置から周回流路CPに入った液体が、第1仕切壁312aに沿って徐々に軸線方向第2側O2へ向かいながらスムーズに吐出流路DPへと流れ込むようにされている。図5に示すように、本例において、第1仕切壁312aにおける、吐出管部312dの周方向一方側の端部312daと連結されたほうの端部は、内周壁部312wiの軸線方向第1側O1の端面と同じ軸線方向位置に位置している。
空間Cは、第1仕切壁312aよりも軸線方向第2側O2において、外周壁部312woのうち、吐出管部312dを構成する部分以外の部分と、吐出管部312dのうち内周側の壁部との間で、区画されている。この空間C内には、回転軸11が位置している。また、この空間Cは、第1仕切壁312aよりも軸線方向第2側O2に位置する第2仕切壁312bによって、軸線方向に分割されており、空間Cのうち、第2仕切壁312bよりも軸線方向第1側O1の部分は、第1空間C1であり、空間Cのうち、第2仕切壁312bよりも軸線方向第2側O2の部分は、第2空間C2である。第1空間C1は、軸線方向における第1仕切壁312aと第2仕切壁312bとの間において、外周壁部312woのうち、吐出管部312dを構成する部分以外の部分と、吐出管部312dのうち内周側の壁部との間で、区画されている。第2空間C2は、第2仕切壁312bよりも軸線方向第2側O2において、外周壁部312woのうち、吐出管部312dを構成する部分以外の部分と、吐出管部312dのうち内周側の壁部との間で、区画されている。吐出ケーシング312のうち、第2空間C2を区画する部分(第2仕切壁312b、第2仕切壁312bよりも軸線方向第2側O2において、外周壁部312woのうち、吐出管部312dを構成する部分以外の部分、及び、第2仕切壁312bよりも軸線方向第2側O2において、吐出管部312dのうち内周側の壁部)は、軸線方向第2側O2の端面が開放されたカップ型に構成されており、ひいては、第2空間C2は、軸線方向第2側O2が開放されている。
第2仕切壁312bは、環状に構成されており、その中央孔に、回転軸11が挿通されている。第2仕切壁312bは、吐出ケーシング312の外周壁部312woよりも外周側へと延出しており、使用時においては、その延出した部分が、タンクTの外部において、タンクTの軸線方向第2側O2の壁面上に配置される。これにより、使用時において、第1空間C1は、タンクTの内部に配置され、第2空間C2は、タンクTの外部に配置されることとなる。吐出ケーシング312の外周壁部312woは、第1空間C1を区画する部分において、軸直方向に貫通する窓59を有している。使用時において、タンクT内の液体Fの液面は、窓59の軸線方向第1側O1の端59aよりも軸線方向第1側O1に位置するようにされる。
図3及び図4に示すように、内周壁部312wiと回転軸11との間には、内周壁部312wiに固定されているとともに軸線方向に延在する、管状の吐出ブッシュ55が設けられている。吐出ブッシュ55の内周側には、回転軸11に固定されているとともに軸線方向に延在する、管状の軸スリーブ54が設けられている。吐出ブッシュ55は、回転軸11の回転によって回転されない、固定部分であるのに対し、軸スリーブ54は、回転軸11の回転によって回転される、回転部分である。本実施形態において、内周壁部312wiと回転軸11との間には、流路P内の液体が第1空間C1側へ漏れ出るのを抑制するための非接触型の軸封部60が形成されている。より具体的には、図の例において、吐出ブッシュ55と、軸スリーブ54とが、軸封部60を構成している。軸封部60は、吐出ブッシュ55と軸スリーブ54との間に、僅かな隙間Gを有している。隙間Gは、例えば、1mm以下の幅を持つ、微小な隙間である。第1空間C1は、この隙間Gから軸線方向第2側O2へ連続している。そして、軸封部60は、この隙間Gを介して、流路P内の液体が第1空間C1側へ漏れ出るのを僅かに許容するように構成されている。第1空間C1内に漏れた液体は、窓59から、タンクT内へ戻ることができるようにされている。
このように、軸封部60を、隙間Gを有する非接触型に構成することは、本例のようにポンプ1がクーラントポンプである場合に、特に好適である。ポンプ1がクーラントポンプである場合、タンクT内の液体Fには切り屑等の異物が含まれることが多い。そのため、仮に、軸封部60を、メカニカルシールなどの接触型に構成すると、異物が軸封部60内に入ることで軸封機能を失い、軸封部60の交換頻度が多くなるおそれや、ポンプ1が空気を吸い込んだ場合に、羽根車32の出口32o付近や軸封部60に空気が溜まって、吐出性能や軸封機能が低下するおそれがある。したがって、軸封部60を本例のように隙間Gを有する非接触型に構成することで、これらの問題を回避できる。また、仮に流路Pから空気や液体が軸封部60に入っても、軸封部60の隙間Gを介して、この空気や液体が第1空間C1側へと抜けることができるので、軸封機能が低下するおそれはない。
なお、吐出ブッシュ55は、吐出ケーシング312の内周壁部312wiと一体に構成されてもよく、言い換えれば、吐出ケーシング312の内周壁部312wiの一部を構成してもよい。その場合、軸封部60は、内周壁部312wiと軸スリーブ54とから構成され、内周壁部312wiと軸スリーブ54との間に、隙間Gを有することとなる。また、軸スリーブ54は無くてもよい。この場合、軸封部60は、内周壁部312wi及び/又は吐出ブッシュ55と、回転軸11と、から構成され、内周壁部312wi及び/又は吐出ブッシュ55と、回転軸11との間に、隙間Gを有することとなる。
なお、図4の例において、吐出ブッシュ55の軸線方向第2側O2では、内周壁部312wiが、内周側へ突出する環状突起部312wipを有しており、この環状突起部312wipと軸スリーブ54とが、近接対向している。環状突起部312wipと軸スリーブ54との間の隙間は、軸封部60の隙間Gよりも幅が大きく、軸封機能を有していない。環状突起部312wipがあることにより、ポンプ1の組み立ての際に、回転軸11が環状突起部312wipの中央穴に通されることで、回転軸11と吐出ケーシング312との組み付けがし易くなるようにされている。
図の例において、第1空間C1内には、それぞれ回転軸11に固定されているとともに軸直方向に延在する、環状の第1水切りつば(つば)57及び第2水切りつば58が、設けられている。第2水切りつば58は、第1水切りつば57に対し、軸線方向第2側O2に離間している。第1水切りつば57と、最も軸線方向第2側O2の羽根車32との間には、軸スリーブ54が設けられており、軸スリーブ54によって両者間の距離が維持されている。第1水切りつば57と第2水切りつば58との間には、回転軸11に固定されているとともに軸線方向に延在する、管状のカラー56が設けられており、カラー56によって両者間の距離が維持されている。第1水切りつば57があることにより、軸封部60を通って軸線方向第2側O2へ吹き出た液体が、第1水切りつば57に衝突することより、第1水切りつば57よりも軸線方向第2側O2へ移動するのを抑制できるようにされている。また、第2水切りつば58があることにより、第1空間C1内で跳ね返った液体が、第2水切りつば58に衝突することより、第2水切りつば58よりも軸線方向第2側O2へ移動するのを抑制できるようにされている。ただし、第2水切りつば58は無くてもよい。
吐出ケーシング312は、空間C(より具体的には、第2空間C2)を区画する部分における、軸線方向第2側O2の端面が開放されている。言い換えれば、空間C(より具体的には、第2空間C2)は、その軸線方向第2側O2が、開放されている。
このように構成されたポンプ1においては、回転軸11の回転によって各羽根車32が回転されると、図3及び図4に矢印で示すように、タンクT内の液体Fが、吸込口31iからポンプ1の流路P内へ吸い込まれ、この液体Fは、最も軸線方向第1側O1の羽根車32の入口32iに流れ込み、羽根車32の内部を外周側へ移動しながら遠心力の作用により昇圧される。その後、液体は、羽根車32の出口32oから出て、ポンプケーシング31の外周壁部31woによって案内されることによって軸線方向第2側O2へと方向転換された後、その軸線方向第2側O2にある案内部313gの入口313giに流れ込む。その後、液体は、案内部313gによって内周側へと案内された後に、案内部313gの出口313goから出て、これに対向する羽根車32の延出部32sによって軸線方向第2側O2へと方向転換された後、軸線方向第2側O2に隣接する羽根車32の入口32iへと流れ込み、再び昇圧される。この昇圧動作は、最も軸線方向第2側O2の羽根車32まで繰り返し行われる。そして、最も軸線方向第2側O2の羽根車32の出口32oから出た液体の大部分は、その軸線方向第2側O2に位置する周回流路CPを介して、吐出流路DPを通って、吐出口31oから外部へと吐出される。
一方、最も軸線方向第2側O2の羽根車32の出口32oから出た液体の一部は、当該羽根車32の軸線方向第2側O2の面と内周壁部312wiの軸線方向第1側O1の面との間の隙間を、内周側へ向かって流れた後、軸封部60の隙間Gを通って軸線方向第2側O2へ流れて、第1空間C1へ漏れ出る。第1空間C1内の液体の液面が、窓59の軸線方向第1側O1の端59aに達すると、液体は、窓59からポンプ1の外部へと流れ出て、タンクT内に戻る。
本実施形態では、上述のように、内周壁部312wiの外周面のうち、周回流路CPを区画する部分は、略円錐形状に沿って、軸線方向第2側O2に向かうにつれて徐々に内周側へ延在している。このように、内周壁部312wiの外周面が、軸線方向第2側O2に向かって先細りとなるテーパ状であるので、最も軸線方向第2側O2の羽根車32の出口32oから出た液体が、内周壁部312wiと外周壁部31woとの間の周回流路CPを通って吐出流路DPへと流れるような、流れが促進される。その結果、最も軸線方向第2側O2の羽根車32の出口32oから出た液体が、当該羽根車32と内周壁部312wiとの間を内周側へ流れた後、軸封部60の隙間Gを流れるような、流れが抑制される。このように、軸封部60に向かう流体の流れを抑制できるので、抵抗を低減でき、ポンプ1の効率や吐出量を向上できる。
また、本実施形態によれば、軸封部60の隙間Gを流れる液体の流量を低減できるので、軸封部60の隙間Gに異物が侵入するおそれを低減でき、ひいては、軸封部60の摩耗を抑制できる。よって、ポンプ1の耐久性を向上できる。
本実施形態において、内周壁部312wiの軸線方向第1側O1の端と、流路P内の1つ又は複数の羽根車32のうち最も軸線方向第2側O2に位置する羽根車32の外周端の軸線方向第2側O2の端との間の、軸線方向の距離d1(図4)は、5mm以下であると好適であり、3mm以下であるとより好適であり、2mm以下であるとさらに好適である。
このように、内周壁部312wiと当該羽根車32との間の隙間を狭くすることで、当該羽根車32の出口32oから出た液体が、当該羽根車32と内周壁部312wiとの間を内周側へ流れて軸封部60に向かうような、流れを、より効果的に抑制できる。
本実施形態において、内周壁部312wiの軸線方向第1側O1かつ外周側の端と、1つ又は複数の羽根車32のうち最も軸線方向第2側O2に位置する羽根車32の外周端との間の、軸直方向の距離d2(図4)は、内周壁部312wiの軸線方向第1側O1の端面の外縁の直径(すなわち、内周壁部312wiのなす略円錐形状の底面の直径)D(図4)の6%以下であると、好適であり、5%以下であるとより好適であり、4%以下であるとさらに好適である。ここで、内周壁部312wiの軸線方向第1側O1かつ外周側の端は、最も軸線方向第2側O2に位置する羽根車32の外周端に対し、図4の例のように内周側に位置していてもよいし、同じ軸直方向位置に位置していてもよい(その場合、距離d2=0mmとなる)し、あるいは、外周側に位置していてもよい。
このように、内周壁部312wiの軸線方向第1側O1かつ外周側の端を、最も軸線方向第2側O2の羽根車32の出口32oに近接させることにより、最も軸線方向第2側O2の羽根車32の出口32oから出た液体が、内周壁部312wiと外周壁部31woとの間の周回流路CPを通って吐出流路DPへと流れるような、流れを、より効果的に促進でき、軸封部60に向かう流体の流れをより効果的に抑制できる。
軸封部60は、隙間Gを通る液体が、軸線方向第2側O2へ向かうにつれて、圧力が低下するように構成されている。軸封部60を通る液体の圧力を低下させることにより、軸封部60を通った液体が勢いよく第1空間C1内へ吹き出るのを抑制したり、第1空間C1に至る液体の量を低減したりすることができる。軸封部60は、隙間Gの長さが長いほど、軸封部60を通る液体の圧力を低下させる効果が高くなる。一方、本実施形態では、上述のように、軸封部60に向かう液体の流れを抑制できるので、仮に一般的な非接触型の軸封部よりも、軸線部60の隙間Gの軸線方向の長さLを短くしても、軸封部60を通る液体の圧力を低下させる効果を、十分に得ることができる。例えば、本実施形態において、軸封部60の隙間Gの軸線方向の長さL(図4)は、50mm以下、より好適には45mm以下、さらに好適には40mm以下とすることができる。このように、軸封部60の隙間Gの軸線方向の長さLを短くすることにより、例えば、ポンプ1の軸線方向の高さを低減することが可能となり、また、後述するように、第1水切りつば57の位置を軸線方向第1側O1に変位させることが可能となる。一方、軸封部60を通る液体の圧力を低下させる効果を十分に得る観点から、軸封部60の隙間Gの軸線方向の長さLは、20mm以上であると好適であり、25mm以上であると、より好適である。
図4に示すように、本実施形態においては、第1水切りつば(つば)57が、窓59の軸線方向第1側O1の端59aよりも、軸線方向第1側O1に位置している。この構成は、上述のように、本実施形態において、軸封部60の隙間Gの軸線方向の長さLを短くできることから、実現しやすいものである。
仮に、第1水切りつば(つば)57が、窓59の軸線方向第1側O1の端59aと同じ軸線方向位置又はそれよりも軸線方向第2側O2に位置している場合、軸封部60の隙間Gを通って第1空間C1側へ吹き出た液体が、第1水切りつば57に衝突した後、窓59からポンプ1の外へ飛散し、タンクT内の液体Fの液面に向かって勢いよく落下するおそれがある。その場合、タンクT内の液体Fが泡立ってポンプ1が空気を吸い込んだり、泡立ちによりタンクT内の液位が上昇したり、液面が波打って、静かに浮遊する異物や沈殿していた異物が液内で舞い動くこととなり、ポンプ1が異物を吸い込み易くなる。それにより、吸込能力が低下したり、ポンプ1の各部品に摩耗が生じたりするおそれがある。
これに対し、本例においては、第1水切りつば(つば)57が、窓59の軸線方向第1側O1の端59aよりも、軸線方向第1側O1に位置しているので、軸封部60の隙間Gを通って第1空間C1内に漏れ出た液体は、第1水切りつば57に衝突しても、窓59には至らず、第1空間C1内に溜まっていく。そして、第1空間C1内の液位が第1水切りつば57に到達すると、軸封部60を通った液体が第1水切りつば57に衝突して飛散することはなくなり、その後、液位が窓59の軸線方向第1側O1の端59aに到達すると、軸封部60を通った液体は、ポンプケーシング31の窓59を通って外周壁部31woの外周面を静かに流れ落ちるため、タンクT内の液体Fに対する影響が低減される。
以上、本発明の一実施形態に係るポンプ1について説明したが、本発明の実施形態に係るポンプ1は、上述の構成とは異なる様々な構成を有することができる。
例えば、吸込ケーシング311と各中間ケーシング313とのそれぞれに、羽根車32が1つずつ収容されていることは、必須ではない。
例えば、吸込ケーシング311のみに羽根車32が収容され、中間ケーシング313には羽根車32が収容されないようにしてもよい。この場合、ポンプ1は、羽根車32を1つのみ有することとなる。この場合、吸込ケーシング311に隣接する中間ケーシング313は、この羽根車32に対し軸線方向第2側O2に隣接する位置に、案内部313gを有していると、ポンプ1の効率向上の観点から、好適である。また、この場合、吸込ケーシング311に隣接する中間ケーシング313と、吐出ケーシング312との間に、他の中間ケーシング313を設ける場合は、この他の中間ケーシング313が、案内部313gを有していない(周壁部313woのみを有する)と、ポンプ1の効率向上の観点から、好適である。
あるいは、吸込ケーシング311と、複数の中間ケーシング313のうち最も軸線方向第1側O1に位置する一部(1つ又は複数)の中間ケーシング313との、それぞれのみに、羽根車32が収容されるようにしてもよい。この場合、中間ケーシング313は、少なくとも羽根車32どうしの間に、案内部313gを有していると、ポンプ1の効率向上の観点から、好適である。
また、羽根車32の構成や、ポンプケーシング31の構成は、上述したものや図示するものとは異なるものでもよい。
また、ポンプ1は、流体Fとして、クーラント液以外の任意の液体や、任意の気体を、昇圧及び吐出するように構成されてよい。ただし、流体Fとして、気体よりも、液体が使用されるほうが、好適である。
また、ポンプ1は、使用時において、軸線方向が、鉛直方向以外の方向(例えば、水平方向)となるように、指向されてもよい。ただし、使用時において、軸線方向が鉛直方向となるように指向されるほうが、好適である。
また、ポンプケーシング31における吸込口の中心軸線C31iと吐出口の中心軸線C31oとは、それぞれ任意の方向に延在してよい。
本発明のポンプは、隙間を有する非接触型の軸封部を備えた任意の種類のポンプに適用できるものであり、特に、クーラントポンプに好適に適用できるものである。
1 ポンプ
11 回転軸
2 モータ
21 モータケーシング
22 モータ軸(回転軸)
3 ポンプ本体
31 ポンプケーシング
31i 吸込口
31o 吐出口
31wo 外周壁部
311 部分ケーシング(吸込ケーシング)
311wo 外周壁部
312 部分ケーシング(吐出ケーシング)
312a 第1仕切壁(仕切壁)
312b 第2仕切壁
312d 吐出管部
312wo 外周壁部
312wi 内周壁部
312wip 環状突起部
313 部分ケーシング(中間ケーシング)
313g 案内部
313gi 入口
313go 出口
3131 第1シュラウド
3132 第2シュラウド
3133 案内羽根
313wo 外周壁部
32 羽根車
32i 入口
32o 出口
32s 延出部
33 ストレーナ
4 連結部材
53 ライナリング
54 軸スリーブ
55 吐出ブッシュ
56 カラー
57、58 水切りつば(つば)
59 窓
59a 軸線方向第1側O1の端
60 軸封部
O ポンプの中心軸線
O1 軸線方向第1側
O2 軸線方向第2側
C31i 吸込口の中心軸線
C31o 吐出口の中心軸線
C 空間
C1 第1空間
C2 第2空間
F 流体(液体)
P 流路
DP 吐出流路
CP 周回流路
G 隙間
T タンク
N ナット
W 座金

Claims (6)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に固定された、1つ又は複数の羽根車と、
    吸込口及び吐出口を有し、前記吸込口から前記吐出口までの流路を区画し、前記流路内に前記1つ又は複数の羽根車を収容する、ポンプケーシングと、
    を備えた、ポンプであって、
    前記ポンプケーシングは、
    外周壁部と、
    前記外周壁部よりも内周側において、前記回転軸の周りに配置された、環状の内周壁部と、
    前記回転軸から前記ポンプの軸直方向に離間した位置に配置された、管状の吐出管部と、
    前記内周壁部と前記外周壁部との間を、前記吐出管部の周方向一方側の端部から前記吐出管部の周方向他方側の端部までにわたって、周方向に延在する、仕切壁と、
    を有しており、
    前記1つ又は複数の羽根車は、前記内周壁部よりも前記ポンプの軸線方向第1側に配置されており、
    前記外周壁部の内周面と前記内周壁部の外周面と前記仕切壁の前記軸線方向第1側の面との間で、周方向に延在するとともに、前記軸線方向第1側が開放された、周回流路が区画されており、
    前記吐出管部は、前記周回流路における周方向の一部から、前記ポンプの軸線方向第2側へ連続し、前記吐出口までに至る、吐出流路を区画しており、
    前記内周壁部と前記回転軸との間には、隙間を有する非接触型の軸封部が形成されており、
    前記内周壁部の外周面のうち、前記周回流路を区画する部分は、略円錐形状に沿って、前記軸線方向第2側に向かうにつれて徐々に内周側へ延在している、ポンプ。
  2. 前記内周壁部の前記軸線方向第1側の端と、前記1つ又は複数の羽根車のうち最も前記軸線方向第2側に位置する羽根車の外周端の前記軸線方向第2側の端との間の、前記軸線方向の距離d1が、5mm以下である、請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記内周壁部の前記軸線方向第1側かつ外周側の端と、前記1つ又は複数の羽根車のうち最も前記軸線方向第2側に位置する羽根車の外周端との間の、前記軸直方向の距離d2が、前記内周壁部の前記軸線方向第1側の端面の外縁の直径Dの6%以下である、請求項1又は2に記載のポンプ。
  4. 前記軸封部の前記隙間の前記軸線方向の長さLが、50mm以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のポンプ。
  5. 前記ポンプケーシングは、前記回転軸の周りに、前記軸封部の前記隙間から前記軸線方向第2側に連続し、かつ、前記流路の外部に配置された、空間を区画しており、
    前記ポンプケーシングの前記外周壁部のうち、前記空間を区画する部分は、前記軸直方向に貫通する窓を有しており、
    前記空間内には、前記回転軸に固定されているとともに、前記軸直方向に延在する、つばが設けられており、
    前記つばは、前記窓の前記軸線方向第1側の端よりも、前記軸線方向第1側に位置している、請求項1〜4のいずれか一項に記載のポンプ。
  6. 前記仕切壁は、前記吐出管部の前記周方向一方側の端部から前記吐出管部の前記周方向他方側の端部に向かって周方向に延在するにつれて、徐々に前記軸線方向第2側へ向かって延在している、請求項1〜5のいずれか一項に記載のポンプ。
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