JP2020066367A - ワイパモータおよび制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの過熱保護を行う際の故障判定を、温度検出センサを使用して実施することができるワイパモータおよび制御方法を提供する。【解決手段】本実施形態のワイパモータは、制御部が、前記ワイパモータの温度を検出する第1の温度センサと、前記ワイパモータの温度を検出し、前記第1の温度センサに近接して配置された第2の温度センサと、前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの温度差を算出する温度差算出部と、前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの温度差が第1閾値を超えた状態を判定する判定部と、前記判定部によって、前記温度差が前記第1閾値を超えたときからの経過時間を計測する異常判定タイマと、前記温度差が前記第1閾値を超え、かつ、前記異常判定タイマによって計測された時間が第1の所定の時間を超えたときに前記モータ部の回転を変更するモータ回転状態変更部と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、ワイパモータおよび制御方法に関する。
制御ワイパモータは、1つの温度検出センサを使用し、ある一定以上の温度に達した場合、モータ保護の観点から、熱保護動作をしている(例えば、特許文献1、2を参照)。ここで、熱保護動作とは、高負荷での連続動作において、ワイパモータの発熱量が大きくなったことを検知した場合、発熱量を抑える動作(払拭回数を高から低にする。間欠動作に切り替えるなど)に切り替えてモータを保護する機能を使用する動作をいう。そして、熱保護動作においては、モータの温度が下がった場合は通常払拭動作を再開する。
特開2006−94590号公報 特許第5122845号公報
しかしながら、回路異常(温度センサ値が正常値範囲内で貼りつき)があった場合、故障判定できず、コントローラの温度上昇でモータが破壊される可能性があった。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、モータの過熱保護を行う際の故障判定を、温度検出センサを使用して実施することができるワイパモータおよび制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、モータ部と、前記モータ部に結合され、前記モータ部の回転を減速するギヤ部と、前記ギヤ部を収納するギヤハウジングと、前記ギヤハウジングに収容され、前記モータ部の回転を制御する制御部を備えた減速機構部と、を備えたワイパモータであって、前記制御部は、前記ワイパモータの温度を検出する第1の温度センサと、前記ワイパモータの温度を検出し、前記第1の温度センサに近接して配置された第2の温度センサと、前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの温度差を算出する温度差算出部と、前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの温度差が第1閾値を超えた状態を判定する判定部と、前記判定部によって、前記温度差が前記第1閾値を超えたときからの経過時間を計測する異常判定タイマと、前記温度差が前記第1閾値を超え、かつ、前記異常判定タイマによって計測された時間が第1の所定の時間を超えたときに前記モータ部の回転を変更するモータ回転状態変更部と、を有することを特徴とするワイパモータである。
また、本発明の一態様は、モータ部と、前記モータ部に結合され、前記モータ部の回転を減速するギヤ部と、前記ギヤ部を収納するギヤハウジングと、前記ギヤハウジングに収容され、前記モータ部の回転を制御する制御部を備えた減速機構部と、を備えたワイパモータであって、前記制御部は、前記ワイパモータの温度を検出する第1の温度センサと、前記ワイパモータの温度を検出し、前記第1の温度センサに近接して配置された第2の温度センサと、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方によって検出された温度の上限値である第2閾値を超えた状態、又は前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方によって検出された温度の下限値である第3閾値未満の状態を判定する判定部と、前記判定部によって、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方によって検出された温度が、前記第2閾値を超えたときから、又は前記第3閾値未満となったときからの経過時間を計測する異常判定タイマと、前記判定部によって、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方で検出された温度が、前記第3閾値よりも低い、又は前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方で検出された温度が、前記第2閾値よりも高い状態であって、前記異常判定タイマによって計測された時間が第2の所定の時間を超えた状態であるときに、前記モータ部の回転を変更するモータ回転状態変更部と、を有することを特徴とするワイパモータである。
また、本発明の一態様は、上記ワイパモータであって、前記モータ回転状態変更部によって、前記温度を検出した時点の前記モータ部の回転数よりも、前記モータ部の回転数を低くすることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記ワイパモータであって、前記モータ回転状態変更部によって、前記モータ部を間欠作動に変更させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記ワイパモータであって、前記制御部は、前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの温度差を算出する温度差算出部と、前記判定部によって、前記温度差が第1閾値以下となったときからの経過時間を計測する復帰判定タイマと、を有し、前記異常判定タイマによって計測された時間が第2の所定の時間を超えた状態であるときに、前記判定部は、前記第1の温度センサと第2の温度センサとの温度差が前記第1閾値以下になり、かつ、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの両方が検出した温度が、温度の上限である第2閾値より所定の温度低い温度値である第4閾値以下、かつ、温度の下限値である第3閾値より所定の電圧高い温度値である第5閾値以上となった状態にあることを判定し、前記復帰判定タイマは、前記判定部によって温度差および温度が当該状態にあると判定してから、経過時間を計測し、前記モータ回転状態変更部は、前記復帰判定タイマによって計測された時間が第3の所定の時間を超えた状態であるときに、前記モータ部の回転を変更することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記ワイパモータであって、前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサは、前記制御部の制御基板上に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、モータ部と、前記モータ部に結合され、前記モータ部の回転を減速するギヤ部と、前記ギヤ部を収納するギヤハウジングと、前記ギヤハウジングに収容され、前記モータ部の回転を制御する制御部を備えた減速機構部と、を備えたワイパモータの制御方法であって、前記制御部は、第1の温度センサと、前記第1の温度センサに近接して配置された第2の温度センサと、温度差算出部と、判定部と、異常判定タイマと、モータ回転状態変更部と、を有し、前記第1の温度センサは、前記ワイパモータの温度を検出し、前記第2の温度センサと、前記ワイパモータの温度を検出し、前記温度差算出部は、前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの温度差を算出し、前記判定部は、前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの温度差が第1閾値を超えた状態を判定し、前記異常判定タイマは、前記判定部によって、前記温度差が前記第1閾値を超えたときからの経過時間を計測し、前記モータ回転状態変更部は、前記温度差が前記第1閾値を超え、かつ、前記異常判定タイマによって計測された時間が第1の所定の時間を超えたときに前記モータ部の回転を変更することを特徴とする制御方法である。
また、本発明の一態様は、モータ部と、前記モータ部に結合され、前記モータ部の回転を減速するギヤ部と、前記ギヤ部を収納するギヤハウジングと、前記ギヤハウジングに収容され、前記モータ部の回転を制御する制御部を備えた減速機構部と、を備えたワイパモータの制御方法であって、前記制御部は、第1の温度センサと、前記第1の温度センサに近接して配置された第2の温度センサと、判定部と、異常判定タイマと、モータ回転状態変更部と、を有し、前記第1の温度センサは、前記ワイパモータの温度を検出し、前記第2の温度センサと、前記ワイパモータの温度を検出し、前記判定部は、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方によって検出された温度の上限値である第2閾値を超えた状態、又は前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方によって検出された温度の下限値である第3閾値未満の状態を判定し、前記異常判定タイマは、前記判定部によって、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方によって検出された温度が、前記第2閾値を超えたときから、又は前記第3閾値未満となったときからの経過時間を計測し、前記モータ回転状態変更部は、前記判定部によって、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方で検出された温度が、前記第3閾値よりも低い、又は前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方で検出された温度が、前記第2閾値よりも高い状態であって、前記異常判定タイマによって計測された時間が第2の所定の時間を超えた状態であるときに、前記モータ部の回転を変更することを特徴とする制御方法である。
本発明によれば、2つの温度センサの温度、温度差を検出することにより故障判定を実施し、モータの過熱保護を適切に行えることができる。
本発明の一実施形態に係るワイパ装置を示す模式図である。 図1に示すブラシレスモータ1aの構成例を示す構成図である。 本実施形態に係る制御部12の構成の一例の概略を示すブロック図である。 (変更条件1)におけるモータ回転状態変更部12cが行う、モータ部の回転を変更する制御について説明するための図である。 (変更条件2)におけるモータ回転状態変更部12cが行う、モータ部の回転を変更する制御について説明するための図である。 (変更条件3)におけるモータ回転状態変更部12cが行う、モータ部の回転を変更する制御について説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るワイパ装置10の全体構成を示す模式図である。図1に示すワイパ装置10は、車体に揺動自在に設けられた運転席側のワイパアーム3aと助手席側のワイパアーム3bとを有している。各ワイパアーム3aおよび3bには、運転席側のワイパブレード4aと助手席側のワイパブレード4bが取り付けられている。ワイパブレード4aおよび4bはワイパアーム3aおよび3b内に内装された図示していないばね部材等によってフロントガラス300に押しつけられる形で接触している。車体には2つの出力軸9aおよび9bが設けられており、ワイパアーム3aおよび3bはその基端部で出力軸9aおよび9bにそれぞれ取り付けられている。
ワイパアーム3aおよび3bを揺動運動させるため、ワイパ装置10には2つのモータ装置100aおよび100bが設けられている。ワイパ装置10は、2つのモータ装置100aおよび100bを同期させて正逆転制御することでワイパブレード4aおよび4bが一点鎖線で示す払拭範囲5aおよび5bにおいて揺動運動する。モータ装置100aは、ブラシレスモータ(以下、単にモータという場合がある)1aと減速機構2aとによって構成されている。モータ装置100bは、ブラシレスモータ1bと減速機構2bとによって構成されている。ブラシレスモータ1aは、車両側のコントローラであるECU200と車載LAN(ローカルエリアネットワーク)400を介して接続されている。ECU200からブラシレスモータ1aに対しては、ワイパスイッチのON/OFFや、LoおよびHiおよびINT(間欠作動)などのスイッチ情報やエンジン起動情報、車速情報等が車載LAN400を介して入力される。ブラシレスモータ1aおよび1b間は通信線500で接続されている。図1に示すワイパ装置10では、通信線500を介して所定の情報を送受信することでブラシレスモータ1aとブラシレスモータ1bが協働してワイパブレード4aおよび4bの動作を制御する。ブラシレスモータ1aとブラシレスモータ1bは一部のプログラムの内容等が異なるが、基本的な構成は同一とすることができる。
次に、図2を参照して図1に示すブラシレスモータ1aの構成例について説明する。ブラシレスモータ1aは、インバータ11と、制御部12と、ロータ13と、ステータ14と、ホールセンサ15u、15vおよび15wとを備える。
ステータ14は、図示していないステータコアと、そのステータコアが有する複数のスロットに巻回された巻線14u、14vおよび14wとを有する。巻線14u、14vおよび14wは、デルタ結線された三相巻線である。ただし、デルタ結線に限らず、スター結線であってもよい。
ロータ13は、永久磁石を有し、ステータ14に対向した状態で回転する。ロータ13は、ステータ14の内側に配置されたインナロータ形の構造であってもよいし、ステータ14の外側に配置されたアウターロータ形の構造であってもよい。ロータ13およびステータ14の構造に限定はないが、例えば、N極およびS極からなる永久磁石の極数を4極、ステータ14のスロット数を6とする4極6スロット構造とすることができる。
ホールセンサ(位置検出部)15u、15vおよび15wは、ホール素子を用いてロータ13の回転位置を検出し、検出した結果を出力する。ホールセンサ15u、15vおよび15wは、それぞれ電気角で120°毎ずれた位置を検出する。ホールセンサ15u、15vおよび15wは、例えば、ホール素子を用いて発生した磁界に比例した大きさのアナログ信号をコンパレータによってハイレベル(Hレベル)またはローレベル(Lレベル)の信号に変換したデジタル信号を制御部12に対して出力する。本実施形態では、ホールセンサ15uがU相に対応するデジタル信号(位置検出信号Hu)を出力し、ホールセンサ15vがV相に対応するデジタル信号(位置検出信号Hv)を出力し、ホールセンサ15wがW相に対応するデジタル信号(位置検出信号Hw)を出力する。本実施形態のホールセンサ15u、15vおよび15wは、ホールセンサ15u、15vまたは15wの出力信号のレベルが変化する各位置すなわち出力信号にエッジが発生する各位置で直ちにインバータ11の出力を変化させた場合に電気角で30°の進角となるようにロータ13に対して設置されている。
インバータ11は、複数のスイッチング素子11u1、11u2、11v1、11v2、11w1および11w2を有し、外部電源600を直流電源として複数のスイッチング素子11u1、11u2、11v1、11v2、11w1および11w2を所定の組み合わせでオンまたはオフすることで三相巻線である巻線14u、14vおよび14wに交流電流を通電する。外部電源600は、例えば車両に搭載されたバッテリ、キャパシタ等を含む。図2に示す例では、6個のスイッチング素子11u1、11u2、11v1、11v2、11w1および11w2は、nチャネルMOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)で構成されている。スイッチング素子11u1、11v1および11w1は、各ドレインが共通に外部電源600の正極に接続されている。スイッチング素子11u1のソースは、巻線14uと巻線14wとの接続端子(U相端子とする)とスイッチング素子11u2のドレインに接続されている。スイッチング素子11v1のソースは、巻線14vと巻線14uとの接続端子(V相端子とする)とスイッチング素子11v2のドレインに接続されている。スイッチング素子11w1のソースは、巻線14wと巻線14vとの接続端子(W相端子とする)とスイッチング素子11w2のドレインに接続されている。スイッチング素子11u2、11v2および11w2は、各ソースが共通に外部電源600の負極(例えば接地端子)に接続されている。なお、スイッチング素子11u1、11u2、11v1、11v2、11w1および11w2のオンまたはオフ動作は制御部12によって制御される。
制御部12は、例えば、CPU(中央処理装置)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリメモリ)等を備えたマイクロコンピュータとその周辺回路とを含み、スイッチング素子11u1、11u2、11v1、11v2、11w1および11w2を制御する。また、制御部12は、ECU200およびブラシレスモータ1bとの間で所定の情報を送受信する。また、制御部12は、ロータ13の回転に応じた三相巻線の各相の巻線14u、14vおよび14wの通電状態の変化を表す通電パターンを低速通電制御用の低速通電パターンまたは高速通電制御用の高速通電パターンに切り替えて複数のスイッチング素子11u1、11u2、11v1、11v2、11w1および11w2のオンまたはオフの状態を制御する。また、制御部12は、複数のスイッチング素子11u1、11u2、11v1、11v2、11w1および11w2をオンまたはオフ状態に制御する際に、ロータ13の回転速度(モータ速度ともいう)が所定の目標値となるように、PWM(パルス幅変調)を用いて一定周期毎のデューティ比(Duty出力値ともいう)を所定の制限値(DutyLimit値ともいう)で制御する。ここで所定の制限値での制御とは、巻線14u、14vおよび14wに流れる電流値を設けるための制御であり、制限値はロータ13の回転速度や外部電源600の電圧値、周囲温度等によって変化する。この制限値を設定することで、モータ装置100aを含むワイパ装置10を保護している。なお、デューティ比とは、PWMの1周期におけるオン時間をオン時間とオフ時間の合計値で除した値である。
ここで、ワイパ装置10の詳細な構成について説明する。ワイパ装置10は、例えば、乗用自動車等の車両に備えられたフロントガラス300を払拭するためのものである。ワイパ装置10は、上述した一対のワイパ(ワイパアーム3aおよび3bと、ワイパブレード4aおよび4bとにより構成されている)と、ブラシレスモータ1aおよび1b(ワイパモータ)と、ブラシレスモータ1aおよび1b各々が有する制御部12およびリンク機構(図1、2においては不図示)と、減速機構2aおよび2b(減速機構部)と、を含んで構成される。
減速機構2a(および2b)においては、ロータ13から延びるロータシャフトの端部にはウォームが形成される。当該ウォームは、出力軸(ギヤ部)と一体に形成されたウォームホイールと噛みあっている。本実施の形態では、ウォームとウォームホイールとで、減速機構2a(および2b)を構成する。ウォームとウォームホイールとが噛みあうことによって、ロータ13の回転を所定の減速比で減速して出力軸9aおよび9bに伝達することが可能となっている。
また、減速機構2a(および2b)は、モータの回転を減速するウォームホイールおよび出力軸(ギヤ部)を収容するギヤハウジングに、モータ部の回転を制御する制御部12を備えた構成を有する。
本実施の形態に係るワイパ装置では、一対の出力軸9aおよび9bが所定の範囲の回転角で正逆回転されると、この出力軸の回転力がワイパアーム3aおよび3bに伝達され、このワイパアーム3aおよび3bの往復動作に伴ってワイパブレード4aおよび4bがフロントガラス300上における下反転位置と上反転位置との間で往復動作をする。
すなわち、ワイパ装置10は、ブラシレスモータ1aおよび1b(モータ部)と、モータ部に結合され、モータ部の回転を減速する減速機構2aおよび2b各々が有する出力軸(ギヤ部)と、ギヤ部を収納するギヤハウジングと、ギヤハウジングに収容され、モータ部の回転を制御する制御部12を備えた減速機構部と、を備えたワイパモータを含んで構成される。
ここで、図3を参照して、ワイパ装置10における制御部12の一例について説明する。図3は、本実施形態に係る制御部12の構成の一例の概略を示すブロック図である。
制御部12は、モータ位置推定部12aと、指令値算出部12bと、モータ回転状態変更部12cと、第1の温度センサ12dと、第2の温度センサ12eと、温度差算出部12fと、判定部12gと、異常判定タイマ12hと、復帰判定タイマ12iと、を含んで構成される。
なお、制御部12を搭載する制御基板は、図2に示すインバータ11を搭載している。また、当該制御基板は、モータの回転を減速するウォームホイールおよび出力軸(ギヤ部)を収容するギヤハウジングの内部に配置される。
モータ位置推定部12aは、ホールセンサ(位置検出部)15u、15vおよび15wが出力するデジタル信号である位置検出信号Hu、位置検出信号Hv、位置検出信号Hwが入力され、ロータ13の位置を算出する。モータ位置推定部12aは、算出したロータ13の位置を、モータ回転状態変更部12cに出力する。
指令値算出部12bは、ECU200からブラシレスモータ1a(および1b)に入力される情報から、ワイパブレード4aおよび4bに対して、この順番に払拭動作の時間間隔が長くなるHi、Lo、INT(間欠)の3種類の作動モードのいずれかを設定するという、ロータ13の回転速度に係る指令信号を抽出する。指令値算出部12bは、抽出したロータ13の回転速度に係る指令信号を、モータ回転状態変更部12cに出力する。
モータ回転状態変更部12cは、モータ位置推定部12aで算出されたロータ13の位置に応じて変化する電圧の位相を算出すると共に、算出した位相および指令値算出部12bが抽出したロータ13の回転速度に基づいてデューティ比を決定する。また、モータ回転状態変更部12cは、デューティ比に応じたパルス信号であるPWM信号を生成して、図2に示すインバータ11における複数のスイッチング素子11u1、11u2、11v1、11v2、11w1および11w2のゲートに出力するPWM制御を行う。
また、モータ回転状態変更部12cは、ブラシレスモータ1a(および1b)の回転速度(回転)を変更する制御を行うが、これについては、温度差算出部12fと、判定部12gと、異常判定タイマ12hと、復帰判定タイマ12iとの動作を説明した後、詳述する。
第1の温度センサ12dおよび第2の温度センサ12eは、制御部12の制御基板上に近接して配置される。第1の温度センサ12dおよび第2の温度センサ12eは、ブラシレスモータ1a(および1b)の温度を検出する。第1の温度センサ12dおよび第2の温度センサ12eは、検出した温度を、温度差算出部12fおよび判定部12gに対して出力する。なお、第1の温度センサ12dおよび第2の温度センサ12eは、インバータ11を構成する素子の近くに実装するのが好ましい。また、可能であれば、第1の温度センサ12dおよび第2の温度センサ12eを、例えば、巻線14u、14vおよび14wの近くに実装して、ブラシレスモータ1a(および1b)の過熱状態を検出してもよい。
温度差算出部12fは、第1の温度センサ12dが検出した温度と、第2の温度センサ12eが検出した温度と、の温度差(差分である絶対値)を算出する。温度差算出部12fは、算出した温度差を、判定部12gに対して出力する。
判定部12gは、第1の温度センサ12dが検出した温度と、第2の温度センサ12eが検出した温度と、が下記に記載の判定条件を満たすか否かを判定する。
(判定条件1)判定部12gは、第1の温度センサ12dと第2の温度センサ12eとの温度差が第1閾値を超えた状態にあるか否かを判定する。
(判定条件2)判定部12gは、第1の温度センサ12dおよび第2の温度センサ12eの少なくとも一方が検出した温度が、温度の上限である第2閾値を超えた状態、または、温度の下限値である第3閾値未満となった状態にあるか否かを判定する。
(判定条件3)判定部12gは、上記判定条件2の状態になったと判定した後に、第1の温度センサ12dと第2の温度センサ12eとの温度差が第1閾値以下になり、かつ、第1の温度センサ12dおよび第2の温度センサ12eの両方が検出した温度が、温度の上限である第2閾値より所定の温度低い温度値(以下、第4閾値という)以下、かつ、温度の下限値である第3閾値より所定の電圧高い温度値(以下、第5閾値という)以上となった状態にあるか否かを判定する。
異常判定タイマ12hおよび復帰判定タイマ12iは、それぞれ、判定部12gが上記(判定条件1)〜(判定条件2)において、「状態にある」と判定されたときからの経過時間、または、判定部12gが、上記(判定条件3)において、「状態にある」と判定されたときからの経過時間を計測する。
具体的には、異常判定タイマ12hは、判定部12gが、上記(判定条件1)〜(判定条件2)において、「状態にある」と判定されたときからの経過時間を計測する。
復帰判定タイマ12iは、判定部12gが、上記(判定条件3)において、「状態にある」と判定されたときからの経過時間を計測する。
モータ回転状態変更部12cは、判定部12gの判定結果と、異常判定タイマ12hまたは復帰判定タイマ12iの計測結果である経過時間に基づいて、モータ部の回転を変更する制御を行う。
ここで、モータ部の回転を変更する制御とは、ロータ13の回転速度に係る指令信号(この順番に払拭動作の時間間隔が長くなるHi、Lo、INT(間欠)の3種類の作動モードのいずれかに設定された指令信号)に基づいて作動モードが設定されているモータ部(ブラシレスモータ1a、1b)の作動モードを、当該設定された作動モードに応じた回転(回転数)から回転を変更する制御である。
具体的には、モータ回転状態変更部12cは、下記に記載の変更条件に基づいて、モータ部の回転を変更する制御を行う。
(変更条件1)モータ回転状態変更部12cは、判定部12gが、上記(判定条件1)において、「第1の温度センサ12dと第2の温度センサ12eとの温度差が第1閾値を超えた状態にある」と判定し、異常判定タイマ12hが計測した経過時間が、第1の所定時間を超えたときに、モータ部の回転を変更する制御を行う。
(変更条件2)モータ回転状態変更部12cは、判定部12gが、上記(判定条件2)において、「第1の温度センサ12dおよび第2の温度センサ12eの少なくとも一方が検出した温度が、温度の上限である第2閾値を超えた状態、または、温度の下限値である第3閾値未満となった状態にある」と判定し、異常判定タイマ12hが計測した経過時間が、第2の所定時間を超えたときに、モータ部の回転を変更する制御を行う。なお、変更条件2に、変更条件1が含まれる構成としてもよい。
(変更条件3)モータ回転状態変更部12cは、判定部12gが、上記(判定条件3)において、「上記判定条件2の状態になったと判定した後に、第1の温度センサ12dと第2の温度センサ12eとの温度差が第1閾値以下になり、かつ、第1の温度センサ12dおよび第2の温度センサ12eの両方が検出した温度が、第4閾値以下、かつ、第5閾値以上となった状態にある」と判定し、復帰判定タイマ12iが計測した経過時間が、第3の所定時間を超えたときに、モータ部の回転を変更する制御を行う。
また、具体的には、モータ回転状態変更部12cは、温度差算出部12fが温度差を検出した時点のモータ部(ブラシレスモータ1a、1b)の回転数よりも、回転数を低くする、すなわち、モータ部の回転速度を低下させる(払拭動作の時間間隔が長くなる)。
あるいは、モータ回転状態変更部12cは、例えば、Hi、Loの2種類の作動モードのいずれかに設定された作動モードをINT(間欠)作動に変更する制御を行う。
続いて、図4〜図6を参照して、上述の(変更条件1)〜(変更条件3)におけるモータ回転状態変更部12cが行う、モータ部の回転を変更する制御について説明する。
図4は、(変更条件1)におけるモータ回転状態変更部12cが行う、モータ部の回転を変更する制御について説明するための図である。
図4においては、温度センサ1(第1の温度センサ12d)および温度センサ2(第2の温度センサ12e)が検出した温度の時間(Time)変化、異常判定タイマ(異常判定タイマ12h)の計測時間の時間変化を示している。
また、ワイパ動作として、Hiまたは(or)Loの作動モードからINT(間欠)作動に切り替わる時刻を示すために、「温度検出回路異常」で示す信号を便宜的に考え、当該信号がL(Low)レベルからH(High)レベルへ切り替わる時刻において、モータ回転状態変更部12cがモータ部の回転を変更するものとした。
図4においては、時刻t11において、判定部12gは、第1の温度センサ12dと第2の温度センサ12eとの温度差が第1閾値(30℃)を超えた状態にあるか否かを判定する。この判定結果は超えているという判定結果である。
異常判定タイマ12hは、判定部12gが(判定条件1)において、「超えた状態にある」と判定されたときからの経過時間を計測する。しかしながら、時刻t12において、判定部12gが(判定条件1)において、「超えた状態にない」と判定するため、異常判定タイマ12hは、経過時間を0ms(millisecond;ミリ秒)にリセットする。
なお、この判定部12gが(判定条件1)において、「超えた状態にない」と判定するのは、図に示すように第1の温度センサ12dの検出温度がばらついており、温度差が第1閾値(30℃)以下となってしまったのが理由としてあげられる。
時刻t13において、図に示すように第1の温度センサ12dの検出温度のばらつきがなくなったため、温度差が第1閾値(30℃)を超え、異常判定タイマ12hは、判定部12gが(判定条件1)において、「超えた状態にある」と判定されたときからの経過時間を再度計測する。
そして、時刻t14において、異常判定タイマ12hの計測する経過時間が第1の所定時間(1008ms)を超えたときに、モータ回転状態変更部12cはモータ部の回転を、HiまたはLo作動からINT(間欠)作動へと変更する制御を行う。
なお、図4で示す上限である第2閾値(160℃)、下限である第3閾値(−50℃)は、それぞれ温度センサが検出可能な正常な温度範囲における上限、下限である。
すなわち、温度センサが検出可能な正常な温度値は、第2閾値≧温度値≧第3閾値という正常値範囲で表される。一方、温度センサが検出可能な異常な温度は、第2閾値<温度、または温度<第3閾値という異常値範囲で表される。
このように、本実施形態におけるブラシレスモータ1aおよび1b(ワイパモータ)では、回路異常(温度センサ値が正常値範囲内で貼りつき)があった場合でも、故障判定を可能とし、コントローラ(制御部12およびインバータ11)の温度上昇でモータが破壊される可能性を低減できる効果がある。すなわち、2つの温度センサの温度、温度差を検出することにより故障判定を実施し、モータの過熱保護を適切に行えることができる。
図5は、(変更条件2)におけるモータ回転状態変更部12cが行う、モータ部の回転を変更する制御について説明するための図である。
図5においては、温度センサ1(第1の温度センサ12d)および温度センサ2(第2の温度センサ12e)が検出した温度の時間(Time)変化、異常判定タイマ(異常判定タイマ12h)の計測時間の時間変化を示している。
また、ワイパ動作として、Hiまたは(or)Loの作動モードからINT(間欠)作動に切り替わる時刻を示すために、「温度検出回路異常」で示す信号を便宜的に考え、当該信号がL(Low)レベルからH(High)レベルへ切り替わる時刻において、モータ回転状態変更部12cがモータ部の回転を変更するものとした。
図5においては、時刻t21において、第1の温度センサ12dの検出温度が上昇し始め、時刻t22において、判定部12gは、第1の温度センサ12dの検出温度が上限である第2閾値(160℃)を超えた状態にあるか否かを判定する。この判定結果は超えているという判定結果である。
異常判定タイマ12hは、時刻t22において、判定部12gが(判定条件2)において、「超えた状態にある」と判定されたときからの経過時間を計測する。なお、判定部12gは、時刻t21とt22との間において、(判定条件1)で示した判定を行ってもよい。
そして、時刻t23において、異常判定タイマ12hの計測する経過時間が第2の所定時間(108ms)を超えたときに、モータ回転状態変更部12cはモータ部の回転を、HiまたはLo作動からINT(間欠)作動へと変更する制御を行う。
図6は、(変更条件3)におけるモータ回転状態変更部12cが行う、モータ部の回転を変更する制御について説明するための図である。
図6においては、温度センサ1(第1の温度センサ12d)および温度センサ2(第2の温度センサ12e)が検出した温度の時間(Time)変化、異常判定タイマ(異常判定タイマ12h)および復帰判定タイマ(復帰判定タイマ12i)の計測時間の時間変化を示している。
また、ワイパ動作として、Hiまたは(or)Loの作動モードからINT(間欠)作動に切り替わる時刻、或いはINT(間欠)作動の作動モードからHiまたは(or)Lo作動に切り替わる時刻を示すために、「温度検出回路異常」で示す信号を便宜的に考え、当該信号がL(Low)レベルからH(High)レベルへ切り替わる時刻、或いはHレベルからLレベルへ切り替わる時刻において、モータ回転状態変更部12cがモータ部の回転を変更するものとした。
図6においては、時刻t31において、第1の温度センサ12dの検出温度が上昇し始め、時刻t32において、判定部12gは、第1の温度センサ12dの検出温度が上限である第2閾値(160℃)を超えた状態にあるか否かを判定する。この判定結果は超えているという判定結果である。
異常判定タイマ12hは、時刻t32において、判定部12gが(判定条件2)において、「超えた状態にある」と判定されたときからの経過時間を計測する。
そして、時刻t33において、異常判定タイマ12hの計測する経過時間が第2の所定時間(108ms)を超えたときに、モータ回転状態変更部12cはモータ部の回転を、HiまたはLo作動からINT(間欠)作動へと変更する制御を行う。
以上の動作は、図5に示した(変更条件2)における動作と同一であり、本(変更条件3)における動作は、INT(間欠)作動からHiまたはLo作動に切り替わる復帰許可条件を含む動作である。
図6においては、時刻t33〜t34の間の時刻において、第1の温度センサ12dの検出温度が下降し始め、時刻t34において、判定部12gは、第1の温度センサ12dと第2の温度センサ12eとの温度差(温度差算出部12fの算出結果)が第1閾値(30℃)以下になり、かつ、第1の温度センサ12d(および第2の温度センサ12e)の両方が検出した温度が、第4閾値(140ms)以下、かつ、第5閾値(−30℃)以上となった状態にあるか否かを判定する。この判定結果はかかる状態になっているという判定結果である。
また、復帰判定タイマ12iは、時刻t34において、判定部12gが(判定条件3)において、「かかる状態にある」と判定されたときからの経過時間を計測する。なお、異常判定タイマ12hは、経過時間を第2の所定時間(108ms)から0msにリセットする。
そして、時刻t34において、復帰判定タイマ12iの計測する経過時間が第3の所定時間(108ms)を超えたときに、モータ回転状態変更部12cはモータ部の回転を、INT(間欠)作動からHiまたはLo作動へと変更する制御を行う。
なお、図6で示す第4閾値(140℃)、図5では不図示の第5閾値(−30℃)は、それぞれ温度センサが検出可能な正常な温度範囲における上限値である第2閾値(160℃)、下限値である第3閾値(−50℃)から所定の温度値低い、或いは高い温度値である。
すなわち、温度センサが検出可能な正常な温度値は、第2閾値>第4閾値≧温度値≧第5閾値>第3閾値という正常値範囲で表される。
このように、本実施形態におけるブラシレスモータ1aおよび1b(ワイパモータ)では、回路異常(温度センサ値が正常値範囲内で貼りつき)があった場合でも、故障判定を可能とし、コントローラ(制御部12およびインバータ11)の温度上昇でモータが破壊される可能性を低減できる効果がある。
以上のように、本発明の実施形態によれば、2つの温度センサの温度、温度差を検出することにより故障判定を実施し、モータの過熱保護を適切に行えることができる。
なお、本発明の実施形態は上記のものに限定されない。例えば、上記実施形態では、ロータ13およびステータ14と、インバータ11および制御部12を一体的に構成しているが、例えば、制御部12をその他の構成から分離して構成したり、制御部12とインバータ11をその他の構成から分離して構成したりしてもよい。また、上記実施形態は、ワイパ装置10には2つのモータ装置100aおよび100bが設けられている構成としたが、この構成に限定されず、例えば、1つのモータ装置でリンク機構を介しワイパアーム3aおよび3bを揺動運動させる構成としてもよい。また、上記実施形態は、ブラシレスモータ1aおよび1bを、ワイパ装置10の構成要素としているが、適用分野はワイパ装置に限定されない。
1a、1b ブラシレスモータ
10 ワイパ装置
100a、100b モータ装置
11 インバータ
11u1、11u2、11v1、11v2、11w1、11w2 スイッチング素子
12 制御部
12a モータ位置推定部
12b 指令値算出部
12c モータ回転状態変更部
12d 第1の温度センサ
12e 第2の温度センサ
12f 温度差算出部
12g 判定部12g
12h 異常判定タイマ
12i 復帰判定タイマ
13 ロータ
14 ステータ
14u、14v、14w 巻線
15u、15v、15w ホールセンサ

Claims (8)

  1. モータ部と、
    前記モータ部に結合され、前記モータ部の回転を減速するギヤ部と、前記ギヤ部を収納するギヤハウジングと、前記ギヤハウジングに収容され、前記モータ部の回転を制御する制御部を備えた減速機構部と、
    を備えたワイパモータであって、
    前記制御部は、
    前記ワイパモータの温度を検出する第1の温度センサと、
    前記ワイパモータの温度を検出し、前記第1の温度センサに近接して配置された第2の温度センサと、
    前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの温度差を算出する温度差算出部と、
    前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの温度差が第1閾値を超えた状態を判定する判定部と、
    前記判定部によって、前記温度差が前記第1閾値を超えたときからの経過時間を計測する異常判定タイマと、
    前記温度差が前記第1閾値を超え、かつ、前記異常判定タイマによって計測された時間が第1の所定の時間を超えたときに前記モータ部の回転を変更するモータ回転状態変更部と、
    を有することを特徴とするワイパモータ。
  2. モータ部と、
    前記モータ部に結合され、前記モータ部の回転を減速するギヤ部と、前記ギヤ部を収納するギヤハウジングと、前記ギヤハウジングに収容され、前記モータ部の回転を制御する制御部を備えた減速機構部と、
    を備えたワイパモータであって、
    前記制御部は、
    前記ワイパモータの温度を検出する第1の温度センサと、
    前記ワイパモータの温度を検出し、前記第1の温度センサに近接して配置された第2の温度センサと、
    前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方によって検出された温度の上限値である第2閾値を超えた状態、又は前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方によって検出された温度の下限値である第3閾値未満の状態を判定する判定部と、
    前記判定部によって、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方によって検出された温度が、前記第2閾値を超えたときから、又は前記第3閾値未満となったときからの経過時間を計測する異常判定タイマと、
    前記判定部によって、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方で検出された温度が、前記第3閾値よりも低い、又は前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方で検出された温度が、前記第2閾値よりも高い状態であって、前記異常判定タイマによって計測された時間が第2の所定の時間を超えた状態であるときに、前記モータ部の回転を変更するモータ回転状態変更部と、
    を有することを特徴とするワイパモータ。
  3. 前記モータ回転状態変更部によって、前記温度を検出した時点の前記モータ部の回転数よりも、前記モータ部の回転数を低くする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイパモータ。
  4. 前記モータ回転状態変更部によって、前記モータ部を間欠作動に変更させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイパモータ。
  5. 前記制御部は、
    前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの温度差を算出する温度差算出部と、
    前記判定部によって、前記温度差が第1閾値以下となったときからの経過時間を計測する復帰判定タイマと、を有し、
    前記異常判定タイマによって計測された時間が第2の所定の時間を超えた状態であるときに、
    前記判定部は、前記第1の温度センサと第2の温度センサとの温度差が前記第1閾値以下になり、かつ、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの両方が検出した温度が、温度の上限である第2閾値より所定の温度低い温度値である第4閾値以下、かつ、温度の下限値である第3閾値より所定の電圧高い温度値である第5閾値以上となった状態にあることを判定し、
    前記復帰判定タイマは、前記判定部によって温度差および温度が当該状態にあると判定してから、経過時間を計測し、
    前記モータ回転状態変更部は、前記復帰判定タイマによって計測された時間が第3の所定の時間を超えた状態であるときに、前記モータ部の回転を変更する
    ことを特徴とする請求項2から請求項4いずれか一項に記載のワイパモータ。
  6. 前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサは、
    前記制御部の制御基板上に配置されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項5いずれか一項に記載のワイパモータ。
  7. モータ部と、
    前記モータ部に結合され、前記モータ部の回転を減速するギヤ部と、前記ギヤ部を収納するギヤハウジングと、前記ギヤハウジングに収容され、前記モータ部の回転を制御する制御部を備えた減速機構部と、
    を備えたワイパモータの制御方法であって、
    前記制御部は、第1の温度センサと、前記第1の温度センサに近接して配置された第2の温度センサと、温度差算出部と、判定部と、異常判定タイマと、モータ回転状態変更部と、を有し、
    前記第1の温度センサは、前記ワイパモータの温度を検出し、
    前記第2の温度センサと、前記ワイパモータの温度を検出し、
    前記温度差算出部は、前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの温度差を算出し、
    前記判定部は、前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの温度差が第1閾値を超えた状態を判定し、
    前記異常判定タイマは、前記判定部によって、前記温度差が前記第1閾値を超えたときからの経過時間を計測し、
    前記モータ回転状態変更部は、前記温度差が前記第1閾値を超え、かつ、前記異常判定タイマによって計測された時間が第1の所定の時間を超えたときに前記モータ部の回転を変更する
    ことを特徴とする制御方法。
  8. モータ部と、
    前記モータ部に結合され、前記モータ部の回転を減速するギヤ部と、前記ギヤ部を収納するギヤハウジングと、前記ギヤハウジングに収容され、前記モータ部の回転を制御する制御部を備えた減速機構部と、
    を備えたワイパモータの制御方法であって、
    前記制御部は、第1の温度センサと、前記第1の温度センサに近接して配置された第2の温度センサと、判定部と、異常判定タイマと、モータ回転状態変更部と、を有し、
    前記第1の温度センサは、前記ワイパモータの温度を検出し、
    前記第2の温度センサと、前記ワイパモータの温度を検出し、
    前記判定部は、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方によって検出された温度の上限値である第2閾値を超えた状態、又は前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方によって検出された温度の下限値である第3閾値未満の状態を判定し、
    前記異常判定タイマは、前記判定部によって、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方によって検出された温度が、前記第2閾値を超えたときから、又は前記第3閾値未満となったときからの経過時間を計測し、
    前記モータ回転状態変更部は、前記判定部によって、前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方で検出された温度が、前記第3閾値よりも低い、又は前記第1の温度センサおよび前記第2の温度センサの少なくとも一方で検出された温度が、前記第2閾値よりも高い状態であって、前記異常判定タイマによって計測された時間が第2の所定の時間を超えた状態であるときに、前記モータ部の回転を変更する
    ことを特徴とする制御方法。
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