JP2020064383A - リスク特定装置、リスク特定方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の目的は、文書データに基づいて、製品を構成する部品の属性に基づいてリスクを特定することができるリスク特定装置、リスク特定方法、およびプログラムを提供することにある。
これにより、リスク特定装置は、パラグラフに含まれる部品の属性の要求値が規定データに従ったものか否かを判定することができる。したがって、リスク特定装置は、文書データに基づいて、製品を構成する部品の属性に基づくリスクを特定することができる。
これにより、リスク特定装置は、パラグラフに含まれる属性名を特定することで、要求値が表す部品の属性を特定することができる。
これにより、リスク特定装置は、ある部品の属性において要求値と規定値とが異なるリスクを特定することができる。
これにより、リスク特定装置は、ある部品の属性において規定されていない属性について要求値が設定されているリスクを特定することができる。
これにより、リスク特定装置は、属性の要求値でない値についてリスクを誤判断することを防ぐことができる。
これにより、リスク特定装置は、規定データにおいて規定されている属性について要求値が設定されていないリスクを特定することができる。
これにより、リスク特定装置は、サブシステム別にリスクの特定をすることができる。
これにより、リスク判定部は、文書データ内で矛盾する要求値が設定され、または要求値が重複して設定されているリスクを特定することができる。
《リスク特定装置の構成》
図1は、一実施形態に係るリスク特定装置の構成を示す概略ブロック図である。
リスク特定装置100は、契約書や仕様書などの文書データに基づいて、製品に係るリスクを特定する。
リスク特定装置100は、文書記憶部101、辞書記憶部102、技術仕様記憶部103、規格法令記憶部104、辞書語抽出部105、パラグラフ取得部106、サブシステム特定部107、部品名抽出部108、属性名抽出部109、要求値抽出部110、規定値取得部111、リスク判定部112、出力部113を備える。
辞書記憶部102は、サブシステム名、部品名、属性名、属性値のそれぞれについて同義語を記憶する。例えば、辞書記憶部102は、ケーブル種類に係る属性値である「ツイストペア」に関連付けて、「撚り線対」、「TP」(Twisted Pair)などの同義語を関連付けて記憶する。
技術仕様記憶部103は、製品ごとに、製品を構成する複数のサブシステムのサブシステム名、各サブシステムを構成する複数の部品の部品名、各部品に係る属性の属性名および属性値を、関連付けて記憶する。技術仕様記憶部103が記憶する部品の属性値は、過去の実績に基づいて規定された技術仕様(例えば、社内規格など)を示す値である。技術仕様記憶部103が記憶する情報は、規定データの一例である。なお、ある部品がさらに細かい複数の部品(小部品)から構成される場合、技術仕様記憶部103は、当該部品を構成する複数の小部品と各小部品の属性名および属性値をさらに記憶する。また、技術仕様記憶部103は、各属性についてカテゴリ3検出用フラグを記憶する。カテゴリ3検出用フラグは、文書データにおいて必ず言及されていなければならない部品と属性の組み合わせであるか否かを示す値である。文書データにおいて必ず言及されていなければならない部品と属性の組み合わせに関連付けられたカテゴリ3検出用フラグは、trueを示す。他方、文書データにおいて必ずしも言及されなくてよい部品と属性の組み合わせに関連付けられたカテゴリ3検出用フラグは、falseを示す。
以下、技術仕様記憶部103または規格法令記憶部104において規定される属性値を、規定値ともいう。
属性名抽出部109は、パラグラフ取得部106が取得したパラグラフごとに、辞書語抽出部105が抽出した語句のうち、属性名に係る語句を特定する。
要求値抽出部110は、パラグラフ取得部106が取得したパラグラフから、属性名抽出部109が抽出した属性名に係る属性が値としてとり得る語句を抽出する。属性値となり得る語句としては、辞書記憶部102において属性値として記憶された語句、数値を表す語句などが挙げられる。以下、要求値抽出部110が抽出した属性値を要求値ともいう。要求値抽出部110は、パラグラフの係り受け解析等により、属性名に関連付けられた属性値を抽出する。
リスクの種別としては、「カテゴリ1」、「カテゴリ2」、「カテゴリ3」、「カテゴリ4」、「カテゴリ5」、「カテゴリ6」が挙げられる。
「カテゴリ2」は、規格法令記憶部104の規定値と文書データの要求値とが異なるというリスクである。
「カテゴリ3」は、技術仕様記憶部103において規定されるが文書データにおいて言及されていない属性値があるというリスクである。
「カテゴリ4」は、規格法令記憶部104において規定されるが文書データにおいて言及されていない属性値があるというリスクである。
「カテゴリ5」は、文書データに言及されている部品または属性について、技術仕様記憶部103および規格法令記憶部104において規定されていないというリスクである。
「カテゴリ6」は、同じ文書データにおいて同じ属性について異なる属性値が言及されており、または同じ属性について複数回言及されているというリスクである。
図3は、一実施形態に係るリスク特定装置の動作を示すフローチャートである。
まず、リスク特定装置100のパラグラフ取得部106は、文書データから複数のパラグラフを取得する(ステップS1)。次に、辞書語抽出部105は、文書記憶部101が記憶する文書データのうち、リスク判定の対象となるものから、辞書記憶部102に記憶された語句を抽出する(ステップS3)。
サブシステム特定部107は、ステップS2で特定された製品名に関連付けて技術仕様記憶部103が記憶するサブシステム名のうち、選択されたパラグラフに含まれるものを特定する(ステップS5)。このとき、1つのパラグラフから複数のサブシステム名が特定されてもよい。次に、部品名抽出部108は、ステップS2で特定された製品名と、ステップS5で特定されたサブシステム名とに関連付けて技術仕様記憶部103が記憶する部品名または小部品名のうち、選択されたパラグラフに含まれるものを特定する(ステップS6)。なお、辞書記憶部102に同義語として記憶された第1の語句がパラグラフに含まれ、第2の語句が技術仕様記憶部103に記憶されている場合も、部品名抽出部108は、選択されたパラグラフに含まれる語句が技術仕様記憶部103に記憶されているものとして扱う。
技術仕様記憶部103が記憶する属性のうちいずれのパラグラフからも抽出されなかった属性がある場合(ステップS20:YES)、リスク判定部112は、技術仕様記憶部103において当該属性および部品名に関連付けられたカテゴリ3検出用フラグがtrueを示すか否かを判定する(ステップS21)。カテゴリ3検出用フラグがtrueを示す場合、製品に「カテゴリ3」リスクがあると判定し、出力部113は製品に「カテゴリ3」リスクがある旨を出力する(ステップS22)。他方、技術仕様記憶部103が記憶するすべての属性がいずれかのパラグラフから抽出された場合(ステップS20:NO)、またはいずれのパラグラフからも抽出されなかった属性に係るカテゴリ3検出用フラグがfalseを示す場合(ステップS21:NO)、リスク判定部112は、パラグラフに「カテゴリ3」リスクがないと判定する。
規格法令記憶部104が記憶する属性のうちいずれのパラグラフからも抽出されなかった属性がある場合(ステップS23:YES)、リスク判定部112は、製品に「カテゴリ4」リスクがあると判定し、出力部113は製品に「カテゴリ4」リスクがある旨を出力する(ステップS24)。他方、規格法令記憶部104が記憶するすべての属性がいずれかのパラグラフから抽出された場合(ステップS23:NO)、リスク判定部112は、製品に「カテゴリ4」リスクがないと判定する。
リスク判定部112は、第1のパラグラフに含まれるサブシステム名、部品名もしくは小部品名、および属性名と第2のパラグラフに含まれるサブシステム名、部品名もしくは小部品名、および属性名とが一致するか否かを判定する(ステップS26)。なお各パラグラフに含まれるサブシステム名はステップS5で特定され、部品名もしくは小部品名はステップS6で特定され、属性名はステップS10で特定されている。第1のパラグラフに含まれるサブシステム名、部品名もしくは小部品名、および属性名と第2のパラグラフに含まれるサブシステム名、部品名もしくは小部品名、および属性名とが一致する場合(ステップS26:YES)、リスク判定部112は、第1のパラグラフに含まれる要求値と第2のパラグラフに含まれる要求値とが一致するか否かを判定する(ステップS27)。なお各パラグラフに含まれる要求値は、ステップS11で特定されている。第1のパラグラフに含まれる要求値と第2のパラグラフに含まれる要求値とが一致しない場合(ステップS27:NO)、リスク判定部112は、製品に「カテゴリ6」リスクがあると判定し、出力部113は製品に「カテゴリ6」リスクがある旨を出力する(ステップS28)。
他方、第1のパラグラフに含まれる属性名と第2のパラグラフに含まれる属性名とが一致しない場合(ステップS26:NO)、または第1のパラグラフに含まれる要求値と第2のパラグラフに含まれる要求値とが一致する場合(ステップS27:YES)、リスク判定部112は、第1のパラグラフと第2のパラグラフとの間に「カテゴリ6」リスクがないと判定する。
「カテゴリ1」リスクの特定により、利用者は、部品の属性を技術仕様に合わせる提案を顧客に提示することができる。
「カテゴリ2」リスクの特定により、利用者は、部品の属性が国際規格や法令を満たさないことを顧客に指摘することができる。
「カテゴリ5」リスクの特定により、利用者は、当該属性に係る要求値について検証が必要であることを認識することができる。
「カテゴリ3」リスクの特定により、利用者は、入札等において必要となる情報や製品の前提条件の抜けを発見することができる。
「カテゴリ4」リスクの特定により、利用者は、規定されていない属性について、国際規格や法令に従った値としてよいかを顧客に確認することができる。
「カテゴリ6」リスクの特定により、利用者は、文書データ内で矛盾する要求値が設定され、または要求値が重複して設定されている属性を認識することができる。
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上述した実施形態においては、リスク特定装置100は、「カテゴリ1」、「カテゴリ2」、「カテゴリ3」、「カテゴリ4」、「カテゴリ5」、「カテゴリ6」の各リスクを特定するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係るリスク特定装置100は、上記リスクの一部を特定しなくてもよいし、他のリスクをさらに特定してもよい。
コンピュータ900は、プロセッサ901、メインメモリ902、ストレージ903、インタフェース904を備える。
上述のリスク特定装置100は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ903に記憶されている。プロセッサ901は、プログラムをストレージ903から読み出してメインメモリ902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、プロセッサ901は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をストレージ903に確保する。
101 文書記憶部
102 辞書記憶部
103 技術仕様記憶部
104 規格法令記憶部
105 辞書語抽出部
106 パラグラフ取得部
107 サブシステム特定部
108 部品名抽出部
109 属性名抽出部
110 要求値抽出部
111 規定値取得部
112 リスク判定部
113 出力部
Claims (10)
- 製品の要求仕様項目が記載されたパラグラフを取得するパラグラフ取得部と、
前記パラグラフから前記製品を構成する部品の部品名を抽出する部品名抽出部と、
前記パラグラフから前記部品に係る属性の要求値を抽出する要求値抽出部と、
前記製品を構成する複数の部品それぞれの部品名と各部品について規定された複数の属性それぞれの規定値とを関連付けた規定データと、抽出した前記部品名と、抽出した前記要求値とに基づいて、前記パラグラフにリスクが含まれるか否かを判定するリスク判定部と
を備えるリスク特定装置。 - 前記規定データは、前記複数の部品それぞれの部品名と、各部品について規定された複数の属性それぞれの属性名および規定値とを関連付けたものであり、
前記パラグラフから前記部品に係る属性の属性名を抽出する属性名抽出部をさらに備え、
前記要求値抽出部は、前記パラグラフから前記属性名に係る属性の要求値を抽出する
請求項1に記載のリスク特定装置。 - 前記規定データから、抽出した前記部品名に関連付けられた前記属性の規定値を取得する規定値取得部をさらに備え、
前記リスク判定部は、前記要求値と前記規定値とが異なる場合に、前記パラグラフにリスクが含まれると判定する
請求項1または請求項2に記載のリスク特定装置。 - 前記リスク判定部は、前記要求値に係る属性が前記規定データに含まれない場合に、前記パラグラフにリスクが含まれると判定する
請求項1から請求項3の何れか1項に記載のリスク特定装置。 - 前記属性の属性名を格納する辞書データに基づいて、前記パラグラフから前記部品に係る属性の属性名を抽出する属性名抽出部をさらに備え、
前記リスク判定部は、前記規定データに、前記部品名と前記属性名とに関連付けられた規定値がない場合に、前記パラグラフにリスクが含まれると判定する
請求項4に記載のリスク特定装置。 - 前記リスク判定部は、前記規定データに含まれる属性の要求値が前記要求値抽出部によって抽出されない場合に、前記パラグラフにリスクが含まれると判定する
請求項1から請求項5の何れか1項に記載のリスク特定装置。 - 抽出された前記部品名に基づいて、前記製品を構成する複数のサブシステムのうち、前記パラグラフに係るサブシステムを特定するサブシステム特定部
をさらに備える請求項1から請求項6の何れか1項に記載のリスク特定装置。 - 製品の要求仕様項目が記載された第1のパラグラフおよび第2のパラグラフを取得するパラグラフ取得部と、
前記第1のパラグラフおよび前記第2のパラグラフのそれぞれから、前記製品を構成する部品の部品名を抽出する部品名抽出部と、
前記第1のパラグラフおよび前記第2のパラグラフの両方から共通して抽出された前記部品に係る属性の要求値を、前記第1のパラグラフおよび前記第2のパラグラフのそれぞれから抽出する要求値抽出部と、
前記第1のパラグラフから抽出した前記要求値と前記第2のパラグラフから抽出した前記要求値とに基づいて、前記第1のパラグラフおよび前記第2のパラグラフにリスクが含まれるか否かを判定するリスク判定部と
を備えるリスク特定装置。 - コンピュータが、
製品の要求仕様項目が記載されたパラグラフを取得するステップと、
前記パラグラフから前記製品を構成する部品の部品名を抽出するステップと、
前記パラグラフから前記部品に係る属性の要求値を抽出するステップと、
前記製品を構成する複数の部品それぞれの部品名と各部品について規定された複数の属性それぞれの規定値とを関連付けた規定データと、抽出した前記部品名と、抽出した前記要求値とに基づいて、前記パラグラフにリスクが含まれるか否かを判定するステップと
を実行するリスク特定方法。 - コンピュータに、
製品の要求仕様項目が記載されたパラグラフを取得するステップと、
前記パラグラフから前記製品を構成する部品の部品名を抽出するステップと、
前記パラグラフから前記部品に係る属性の要求値を抽出するステップと、
前記製品を構成する複数の部品それぞれの部品名と各部品について規定された複数の属性それぞれの規定値とを関連付けた規定データと、抽出した前記部品名と、抽出した前記要求値とに基づいて、前記パラグラフにリスクが含まれるか否かを判定するステップと
を実行させるためのプログラム。
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WO2021201092A1 (ja) | 2020-03-31 | 2021-10-07 | 東レ株式会社 | 海馬萎縮を検出するためのキット又はデバイス及び方法 |
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