JP2020063927A - 粒子状物質検出システム、粒子状物質検出システムの制御方法およびプログラム - Google Patents

粒子状物質検出システム、粒子状物質検出システムの制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】検出精度を向上させた粒子状物質検出システム、粒子状物質検出システムの制御方法およびプログラムを提供する。【解決手段】粒子状物質検出システム1は、粒子状物質を含むガスと接し、温度および粒子状物質の堆積量に応じて静電容量が変化する第1のキャパシタ11Aと、ガスと接することなく、温度に応じて静電容量が変化する第2のキャパシタ11Bと、を有する粒子状物質検出センサ10と、第1のキャパシタの静電容量に応じた粒子状物質の堆積量の情報を記憶するストレージ22と、第1のキャパシタの静電容量および第2のキャパシタの静電容量を算出し、第2のキャパシタの静電容量に基づいて第1のキャパシタの静電容量を補正し、補正された第1のキャパシタの静電容量および情報に基づいてガスに含まれる粒子状物質の量の時間変化を算出するコントローラ23と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、粒子状物質検出システム、粒子状物質検出システムの制御方法およびプログラムに関する。
ディーゼルエンジンから排出される排気ガス中の粒子状物質の量を検出するための装置として、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の粒子状物質の検出装置は、多孔質性の隔壁で複数のセルに区画されたフィルタと、少なくとも1つのセルを検出用セルとしたときに、このセルを挟むように設けられた一対の電極とを備えている。そして、特許文献1に記載の粒子状物質の検出装置においては、一対の電極間の静電容量に基づいて、フィルタに捕集される排気中の粒子状物質の堆積量を算出する。
特開2014−159783号公報
ここで、静電容量は、排気ガスの温度に応じて変化する。排気ガスの温度は、エンジンの状態に応じて変化する。また、走行中の車両においてエンジンの状態は大きく変化し得る。そのため、静電容量は、エンジンの状態変化に基づく排気ガスの急激な温度変化に影響される可能性がある。したがって、粒子状物質の堆積量をより正確に反映した静電容量を検出可能な粒子状物質検出システムが求められていた。
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、検出精度を向上させた粒子状物質検出システム、粒子状物質検出システムの制御方法およびプログラムを提供することにある。
本開示の粒子状物質検出システムは、粒子状物質を含むガスと接し、温度および前記粒子状物質の堆積量に応じて静電容量が変化する第1のキャパシタと、前記ガスと接することなく、温度に応じて静電容量が変化する第2のキャパシタと、を有する粒子状物質検出センサと、前記第1のキャパシタの静電容量に応じた前記粒子状物質の堆積量の情報を記憶するストレージと、前記第1のキャパシタの静電容量および前記第2のキャパシタの静電容量を算出し、前記第2のキャパシタの静電容量に基づいて前記第1のキャパシタの静電容量を補正し、補正された前記第1のキャパシタの静電容量および前記情報に基づいて前記ガスに含まれる前記粒子状物質の量の時間変化を算出するコントローラと、を備える。
本開示の粒子状物質検出システムの制御方法は、粒子状物質を含むガスと接し、温度および前記粒子状物質の堆積量に応じて静電容量が変化する第1のキャパシタと、前記ガスと接することなく、温度に応じて静電容量が変化する第2のキャパシタと、を有する粒子状物質検出センサと、前記第1のキャパシタの静電容量に応じた前記粒子状物質の堆積量の情報を記憶するストレージと、コントローラと、を備える粒子状物質検出システムの制御方法であって、前記コントローラが、前記第1のキャパシタの静電容量および前記第2のキャパシタの静電容量を算出し、前記第2のキャパシタの静電容量に基づいて前記第1のキャパシタの静電容量を補正し、補正された前記第1のキャパシタの静電容量および前記情報に基づいて前記ガスに含まれる前記粒子状物質の量の時間変化を算出する。
本開示のプログラムは、粒子状物質を含むガスと接し、温度および前記粒子状物質の堆積量に応じて静電容量が変化する第1のキャパシタと、前記ガスと接することなく、温度に応じて静電容量が変化する第2のキャパシタと、を有する粒子状物質検出センサと、前記第1のキャパシタの静電容量に応じた前記粒子状物質の堆積量の情報を記憶するストレージと、コントローラと、を備える粒子状物質検出システムで用いられるプログラムであって、前記コントローラに、前記第1のキャパシタの静電容量および前記第2のキャパシタの静電容量を算出するステップと、前記第2のキャパシタの静電容量に基づいて前記第1のキャパシタの静電容量を補正するステップと、補正された前記第1のキャパシタの静電容量および前記情報に基づいて前記ガスに含まれる前記粒子状物質の量の時間変化を算出するステップと、を実行させる。
本開示の一実施形態によれば、検出精度を向上させた粒子状物質検出システム、粒子状物質検出システムの制御方法およびプログラムを提供することができる。
粒子状物質検出システムの概略構成を示す図である。 粒子状物質検出システムの車両での使用を説明するための図である。 粒子状物質検出センサの斜視外観図である。 図3のA−A線に沿った粒子状物質検出センサの断面図である。 図4の粒子状物質検出センサの断面の部分拡大図である。 図5の断面で粒子状物質が堆積した様子を示す図である。 粒子状物質検出センサの図4とは異なる向きでの断面図である。 粒子状物質検出センサの電極の配線パターンを示す模式図である。 粒子状物質検出センサの電極の別の配線パターンを示す模式図である。 静電容量の時間変化を例示する図である。 粒子状物質検出システムの制御方法を例示するフローチャートである。 図11の再生動作制御の詳細を示すフローチャートである。
(粒子状物質検出システム)
図1は、本開示の一実施形態に係る粒子状物質検出システム1の概略構成を示す図である。粒子状物質検出システム1は、粒子状物質検出センサ10と、SCU20(Sensor Control Unit)と、を備える。
粒子状物質検出センサ10は、ガスに含まれる粒子状物質15(PM:Particulate Matter、図6参照)を検知するセンサである。粒子状物質検出センサ10は、例えばディーゼルエンジンから排出されるガス中の粒子状物質15の量を検出するために用いられる。粒子状物質検出センサ10は、第1のキャパシタ11Aと、第2のキャパシタ11Bと、ヒータ12と、を有する。
第1のキャパシタ11Aは、粒子状物質15を含むガスと接し、温度および粒子状物質15の堆積量に応じて静電容量が変化する。第2のキャパシタ11Bは、ガスと接することなく、温度に応じて静電容量が変化する。第2のキャパシタ11Bの温度は、第1のキャパシタ11Aと同じように変動する。ヒータ12は、堆積した粒子状物質15を燃焼除去するために第1のキャパシタ11Aの温度を上昇させる再生動作を実行する。第1のキャパシタ11Aおよび第2のキャパシタ11Bの構成および再生動作の詳細については後述する。また、後述するように、第1のキャパシタ11Aおよび第2のキャパシタ11Bの電極103(図4参照)はヒータ12としても機能する。
SCU20は、粒子状物質検出センサ10から検出値を取得して、検出値の記憶および検出値に基づく各種の演算等を実行し得る。ここで、SCU20が粒子状物質検出センサ10から取得する検出値は、第1のキャパシタ11Aの電極間の電圧および第2のキャパシタ11Bの電極間の電圧を含む。また、SCU20は、例えばヒータ12の動作を制御する。SCU20は、通信ユニット21と、ストレージ22と、コントローラ23と、を有する。
通信ユニット21は、CAN(Controller Area Network)の通信インタフェースを含み得る。通信ユニット21は、CAN経由で、車両1000(図2参照)が備えるECU1002(Electronic Control Unit、図2参照)に対して、コントローラ23が算出した粒子状物質15の量を出力する。ECU1002は例えばエンジン制御用であって、取得した粒子状物質15の量に基づいて最適な燃料噴射量、噴射時期、点火時期およびアイドル回転数等を制御し得る。ここで、ECU1002に出力される粒子状物質15の量は、詳細には粒子状物質15の量の時間変化、すなわち粒子状物質検出センサ10を通過するガスに含まれる粒子状物質15の一定時間における変化量である。ECU1002は、例えばガスの粒子状物質15の量が増加していると判定する場合に、燃料噴射量の抑制等のエンジン制御を実行し得る。
ストレージ22は、1つ以上のメモリを含む。メモリは、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、および光メモリ等を含んでよい。ストレージ22に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、またはキャッシュメモリとして機能してよい。ストレージ22は、SCU20の動作に用いられる任意の情報を記憶する。本実施形態において、ストレージ22は、第1のキャパシタ11Aの静電容量と電極間の電圧との対応関係を示す情報を記憶する。また、ストレージ22は、第2のキャパシタ11Bの静電容量と電極間の電圧との対応関係を示す情報を記憶する。また、ストレージ22は、第1のキャパシタ11Aの粒子状物質15の堆積量と静電容量との対応関係を示す情報を記憶する。具体的には、ストレージ22は、第1のキャパシタ11Aの静電容量に応じた粒子状物質15の堆積量の情報を記憶する。また、ストレージ22は、ヒータ12に流す電流と第1のキャパシタ11Aおよび第2のキャパシタ11Bの温度との対応関係を示す情報を記憶する。また、ストレージ22は、粒子状物質15の堆積量の変化とガスに含まれる粒子状物質15の量との対応関係を示す情報を記憶する。これらの対応関係を示す情報は、粒子状物質検出システム1が車両1000に組み込まれる前に、テスト環境における実測値等に基づいて定められて、ストレージ22に記憶されてよい。テスト環境においては、例えば既知の量の粒子状物質15を含むガスが使用され得る。また、テスト環境においては、粒子状物質検出センサ10が有する温度センサまたは他の温度検出装置によって、第1のキャパシタ11Aおよび第2のキャパシタ11Bの温度が検出され得る。また、テスト環境においては、例えば汎用の静電容量センサが用いる公知の手法によって静電容量が測定され得る。テスト環境において、例えば所定の温度に保ちながら静電容量を測定し、粒子状物質15の堆積量と関連付けることによって第1のキャパシタ11Aの静電容量に応じた粒子状物質15の堆積量の情報が生成されてよい。このとき、粒子状物質15の堆積量は、後述するフィルタ部102(図3参照)にテスト環境で用いられる既知の量の粒子状物質15を含むガスを通した場合に堆積する粒子状物質15の量の実測値等に基づいて求められてよい。また、所定の温度に保ちながらガスに含まれる粒子状物質15の量を変化させることによって、第1のキャパシタ11Aの粒子状物質15の堆積量の変化との対応関係を得ることが可能である。
コントローラ23は、1つ以上のプロセッサを含む。プロセッサは、例えば汎用のプロセッサ、および特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。例えばコントローラ23はCPU(Central Processing Unit)であり得る。コントローラ23は、他の構成要素が統合されたSoC(System-on-a-Chip)等の集積回路であってよい。コントローラ23は、複数の集積回路を組み合わせて構成されてよい。コントローラ23は、SCU20の全体の動作を制御する。本実施形態において、コントローラ23は、静電容量算出部231、静電容量補正部232、粒子状物質量算出部233、ヒータ制御部234およびデータ出力制御部235を備える。
静電容量算出部231は、粒子状物質検出センサ10から取得した第1のキャパシタ11Aの電極間の電圧に基づいて、第1のキャパシタ11Aの静電容量を算出する。このとき、静電容量算出部231は、ストレージ22に記憶された第1のキャパシタ11Aの静電容量と電極間の電圧との対応関係を示す情報を用いる。
静電容量補正部232は、静電容量算出部231が算出した第1のキャパシタ11Aの静電容量を補正する。まず、静電容量補正部232は、粒子状物質検出センサ10から取得した第2のキャパシタ11Bの電極間の電圧に基づいて、第2のキャパシタ11Bの静電容量を算出する。このとき、静電容量補正部232は、ストレージ22に記憶された第2のキャパシタ11Bの静電容量と電極間の電圧との対応関係を示す情報を用いる。そして、静電容量補正部232は、第2のキャパシタ11Bの静電容量を用いて、第1のキャパシタ11Aの静電容量を補正する。補正の詳細については後述する。
粒子状物質量算出部233は、静電容量補正部232によって補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量に基づいて、第1のキャパシタ11Aの粒子状物質15の現在の堆積量を算出する。このとき、粒子状物質量算出部233は、ストレージ22に記憶された第1のキャパシタ11Aの静電容量に応じた粒子状物質15の堆積量の情報を用いる。また、粒子状物質量算出部233は、算出した粒子状物質15の堆積量を、時間と関連付けてストレージ22に記憶させる。また、粒子状物質量算出部233は、ストレージ22から過去の粒子状物質15の堆積量を取得して、現在の粒子状物質15の堆積量との差に基づいて、ガスに含まれる粒子状物質15の量の時間変化を算出する。
ヒータ制御部234は、粒子状物質検出センサ10が有するヒータ12の動作を制御する。粒子状物質検出センサ10は、通常動作として、所定の温度の下で粒子状物質15を検出する。ヒータ制御部234は、粒子状物質検出センサ10が所定の温度で動作するようにヒータ12を制御する。すなわち、ヒータ制御部234は、粒子状物質検出センサ10を所定の温度に保つようにヒータ12を制御する。ここで、ヒータ制御部234は、粒子状物質検出センサ10が有する温度センサが検出した温度の情報を取得して、例えば通常動作時に、粒子状物質検出センサ10が所定の温度であるようにヒータ12を制御してよい。また、所定の温度とは、例えば100℃から700℃までのような温度としてもよい。
また、ヒータ制御部234は、静電容量補正部232によって補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量に基づいてヒータ12の再生動作を制御する。後述するように、ヒータ制御部234は、補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量の初期値との差(初期値からの変化量)が閾値を超えた場合にヒータ12に再生動作を実行させる。ヒータ制御部234は、再生動作を実行させるために、通常動作時より大きな電流をヒータ12に流して、第1のキャパシタ11Aの温度を上昇させる。
データ出力制御部235は、粒子状物質量算出部233によって算出されたガスに含まれる粒子状物質15の量の時間変化を、車両1000が備えるECU1002に出力する。ここで、データ出力制御部235は、ヒータ制御部234からヒータ12が再生動作を実行しているか否かを示す情報を取得する。後述するように、データ出力制御部235は、ヒータ12が再生動作を実行している場合に、算出した粒子状物質15の量の時間変化を出力しない。
ここで、図1に示される粒子状物質検出システム1の構成は一例である。粒子状物質検出システム1は図1に示す構成要素の全てを含まなくてよい。また、粒子状物質検出システム1は図1に示す以外の構成要素を備えていてよい。
図2は、粒子状物質検出システム1が車両1000で使用される様子を例示する概略図である。車両1000のエンジン1001は例えばディーゼルエンジンである。ECU1002は、エンジン1001の燃料噴射量、噴射時期、点火時期およびアイドル回転数等を制御する。また、車両1000は、エンジン1001からのガスを大気に放出する排気通路1003を有する。粒子状物質検出システム1の粒子状物質検出センサ10は、排気通路1003に設けられる。粒子状物質検出センサ10は、エンジン1001からのガスに含まれる粒子状物質15を検知する。SCU20は、粒子状物質検出センサ10から検出値を取得して、算出したガスに含まれる粒子状物質15の量の時間変化を、ECU1002に出力する。ここで、SCU20は、排気通路1003の外部に設けられる。粒子状物質検出センサ10とSCU20とは、例えば電気信号を伝えるケーブルで接続される。ここで、粒子状物質検出センサ10とSCU20との接続は、有線接続に限定されず、例えば無線接続されてよい。
(粒子状物質検出センサの構成)
図3は、粒子状物質検出センサ10の斜視外観図である。図3に示すように、粒子状物質検出センサ10は、内部に流路111を有する基部101と、流路111の内部に設けられたフィルタ部102とを備える。図3に示す粒子状物質検出センサ10において、基部101は、外形が直方体形状であって、内部に2つの流路111を有する。それぞれの流路111はフィルタ部102で複数に区切られており、区切られた空間の1つ1つを分割流路112と呼ぶ。分割流路112の端部は、部分的に封止部104によって封止される。ここで、基部101が有する流路111の数は限定されるものではない。基部101は、内部に1つまたは3つ以上の流路111を有してよい。
ここで、図3から図9に示すように、直方体形状である基部101の直交する3つの辺にそれぞれ平行なx軸、y軸およびz軸を有する直交座標系が設定される。基部101の主面(相対的に最も面積の大きい面)はxy平面と平行である。また、分割流路112の開口している端部(開口部)を有する面はzx平面と平行である。また、分割流路112はx軸方向の少なくとも1つの側面をフィルタ部102で区切られる。また、分割流路112は、x軸方向、y軸方向およびz軸方向のうち、y軸方向に最も長く延びる。
図4は、図3のA−A線に沿った粒子状物質検出センサ10の断面図である。つまり、図4は、粒子状物質検出センサ10のzx平面に平行な断面をy軸の正方向の向きに見た断面図である。粒子状物質検出センサ10は、キャパシタを形成するための電極103を基部101に備える。図4に示される他の要素は、図3と同じ符号を付しているため、説明を省略する。ここで、電極103は、z軸方向においてフィルタ部102を挟むように基部101の内部に形成される。また、図4に示される複数の電極103は、後述するように連続した導体の一部であって、互いに電気的に接続された構成であり得る。
基部101はガスの流れる流路111を有する。基部101は、例えばアルミナ等の絶縁性のセラミックスで形成され得る。流路111は、x方向およびy方向に延びるように形成されるが、y軸方向を長手方向とする。流路111は、基部101のy軸方向の端部において少なくとも一部が開口する。基部101が複数の流路111を有する場合に、複数の流路111は基部101の厚み方向(z軸方向)に並んで形成される。基部101は、一例として、主面の長手方向(y軸方向)の長さを40mmに、主面の短手方向(x軸方向)の長さを10mmに、z軸方向の長さを5mmに設定できる。また、フィルタ部102で区切られて形成される分割流路112のそれぞれは、x軸方向の長さを1.2mmに設定できる。また、分割流路112のそれぞれは、z軸方向の長さを1.2mmに設定できる。ここで、流路111および分割流路112のy軸方向の長さは、基部101と同じ40mmに設定できる。
フィルタ部102は、ガス中の粒子状物質15を捕集するための部材である。フィルタ部102は、流路111の内部に設けられる。フィルタ部102は板状であって、基部101の長手方向(y軸方向)に沿って設けられる。フィルタ部102は、基部101の流路111を複数の領域に区分して分割流路112を形成するように1つ以上設けられる。図3から図9の例では、1つの流路111につき6つのフィルタ部102が設けられる。6つのフィルタ部102は互いに平行に配列される。フィルタ部102は、例えば多孔質アルミナ等の多孔質セラミックスで形成され得る。1つの分割流路112を流れるガスは、フィルタ部102を通過して、x軸方向に隣接する分割流路112に移動できる。このとき、フィルタ部102は、ガス中に含まれる粒子状物質15の一部を捕集する(堆積させる)ことができる。ここで、流路111に設けられるフィルタ部102の数は限定されるものではない。例えば5つ以下または7つ以上のフィルタ部102が流路111に設けられてよい。
ここで、基部101およびフィルタ部102は一体的に形成(焼成)されることが好ましい。基部101およびフィルタ部102が一体的に形成されることによって、例えば接合材等を用いて接合した場合と比べて、基部101およびフィルタ部102の剥がれが生じるおそれを低減できる。さらに、基部101およびフィルタ部102が同じセラミックスから成ることによって、基部101およびフィルタ部102の熱膨張率を近づけることができる。熱膨張率に大きな差が生じないことによって、ヒートサイクル下における粒子状物質検出センサ10の長期信頼性が向上する。ここで、「同じセラミックスから成る」とは、完全に成分が一致する場合に限定されない。例えば、基部101およびフィルタ部102を構成するセラミックスの主成分(80質量%以上を占める成分)が同じであることも「同じセラミックスから成る」場合に含まれる。
フィルタ部102のそれぞれは、一例として、x軸方向の長さを0.3mmに設定できる。また、フィルタ部102のそれぞれは、z軸方向の長さを1.2mmに設定できる。また、フィルタ部102のそれぞれは、y軸方向の長さを、基部101と同じ40mmに設定できる。
電極103はキャパシタを構成する部材である。電極103は、z軸方向においてフィルタ部102を挟むように対になって基部101に設けられる。図4に示すように、電極103は、フィルタ部102のそれぞれを挟むように対になって設けられてよい。また、別の例として、電極103は、複数のフィルタ部102を挟むように対になって設けられてよい。また、詳細については後述するが、図4に示す電極103は、第1のキャパシタ11Aの電極103Aまたは第2のキャパシタ11Bの電極103Bの一部である。
本実施形態において、電極103は基部101に埋設される。電極103が直接にガスに接していないことは、電極103のガスによる影響(例えば粒子状物質15の表面への付着等)を低減するため、粒子状物質検出センサ10の検出精度を向上させることができる。ここで、粒子状物質検出センサ10は、電極103が基部101の内部に設けられて(埋設されて)いない構成であってよい。例えば、粒子状物質検出センサ10の製造をより簡単にするために、電極103を基部101の外表面に設けることが可能である。
ここで、電極103としては、例えば、白金またはタングステン等の金属材料を用いることができる。また、電極103を図8のように線状の配線パターンにした場合には、例えば、x軸方向の長さを2mm、y軸方向の長さを38mm、z軸方向の長さを30μmに設定できる。
また、封止部104としては、例えば、フッ素樹脂等の樹脂材料を用いることができる。また、その他の封止部104としては、フィルタ部102または基部101と同じセラミックスを用いることができる。同じセラミックスを用いる場合、フィルタ部102または基部101と封止部104との熱膨張差を小さくできるので、ヒートサイクル下における長期信頼性が向上する。
また、フィルタ部102がセラミックスを用いるとともに、基部101および封止部104と共に一体的に形成(焼成)されていてよい。これにより、封止部104と基部101との界面から劣化が生じるおそれを低減できる。また、封止部104とフィルタ部102との界面から劣化が生じるおそれを低減できる。
図5は、図4の粒子状物質検出センサ10の断面の一部(部分領域14)を拡大した図である。ここで、部分領域14に含まれる複数の電極103のそれぞれを区別するために、図5において、電極103−1、電極103−2および電極103−3の符号が用いられる。図5の複数の電極103は、z軸の正方向から負方向に向かって順に電極103−1、電極103−2および電極103−3として区別される。また、部分領域14に含まれる複数のフィルタ部102のそれぞれを区別するために、図5において、フィルタ部102−1およびフィルタ部102−2の符号が用いられる。図5の複数のフィルタ部102は、z軸の正方向から負方向に向かって順にフィルタ部102−1およびフィルタ部102−2として区別される。図5に示すように、部分領域14には、2つの最小構成のキャパシタ(以下、「単位キャパシタ」という)が含まれる。すなわち、フィルタ部102−1を電極103−1および電極103−2で挟む単位キャパシタと、フィルタ部102−2を電極103−2および電極103−3で挟む単位キャパシタと、が含まれる。ここで、上記のように、フィルタ部102−1およびフィルタ部102−2は分割流路112を形成するように設けられる。すなわち、フィルタ部102−1およびフィルタ部102−2は、x軸方向において、分割流路112と接する。粒子状物質15を含むガスが分割流路112を通る場合に、フィルタ部102−1およびフィルタ部102−2は粒子状物質15の一部を堆積させることができる。
図6は、図5の2つの単位キャパシタに粒子状物質15が堆積した様子を示す図である。フィルタ部102−1およびフィルタ部102−2に粒子状物質15が堆積すると、2つの単位キャパシタの静電容量が変化する。具体的には、粒子状物質15の堆積によって、静電容量が大きくなる。上記のように、コントローラ23は、粒子状物質検出センサ10における静電容量を算出する。コントローラ23は、静電容量の初期値との差が閾値を超えると、燃焼除去が必要な程度に粒子状物質15が堆積したと判定して、ヒータ12に再生動作を実行させる。再生動作が実行されると堆積した粒子状物質15が燃焼除去されて、フィルタ部102−1およびフィルタ部102−2は再び図5のような状態に戻る。
図7は、粒子状物質検出センサ10の1つの流路111をxy平面と平行に切った断面の一例を示す図である。図7に示すように、一部の分割流路112のy軸方向の2つの端部は、どちらも封止部104によって封止される。図7の例において、x軸の正方向側の2つの分割流路112は、y軸方向の2つの端部のどちらも封止部104によって封止される。これらの2つの分割流路112の内部にガスは流れない。
また、その他の分割流路112は、y軸方向の2つの端部のうち1つだけが封止部104によって封止される。ここで、2つの端部のうち1つだけが封止部104によって封止される分割流路112においては、隣接する分割流路112と逆の端部に封止部104が設けられる。分割流路112の内部を流れるガスがフィルタ部102を通過しやすくなるので、フィルタ部102は粒子状物質15を捕集しやすい。その結果、粒子状物質検出センサ10の検出精度が向上する。ここで、図7の矢印はガスの流れを示す。また、別の例として、y軸方向の2つの端部のどちらも封止された分割流路112を除く、他の分割流路112において、2つの端部の両方が開口であってよい。
図8は、粒子状物質検出センサ10の電極103をxy平面と平行に切った断面(配線パターン)の一例を示す図である。本実施形態では、xy平面と平行に切った断面において、電極103は2つの線状の配線パターンを有する。電極103は、内部にガスが流れる分割流路112を区切るフィルタ部102をz軸方向で挟むように設けられる電極103Aと、内部にガスが流れない分割流路112を区切るフィルタ部102をz軸方向で挟むように設けられる電極103Bと、を含む。
電極103Aは第1のキャパシタ11Aの電極である。第1のキャパシタ11Aは、電極103Aと、z軸方向で電極103Aと重なるフィルタ部102と、電極103Aと対となる電極と、を備える。ここで、電極103Aと対となる電極は、電極103Aと同じ形状であって、z軸方向に重なる2つの流路111の内部に設けられた複数のフィルタ部102を挟んで配置される。第1のキャパシタ11Aが含む複数のフィルタ部102は、少なくとも一方の端部が開いた、内部をガスが流れる分割流路112と接する。つまり、第1のキャパシタ11Aは粒子状物質15を含むガスと接する。第1のキャパシタ11Aは、温度および粒子状物質15の堆積量に応じて静電容量が変化する。
また、電極103Bは第2のキャパシタ11Bの電極である。第2のキャパシタ11Bは、電極103Bと、z軸方向で電極103Bと重なるフィルタ部102と、電極103Bと対となる電極と、を備える。ここで、電極103Bと対となる電極は、電極103Bと同じ形状であって、z軸方向に重なる2つの流路111の内部に設けられた複数のフィルタ部102を挟んで配置される。第2のキャパシタ11Bが含む複数のフィルタ部102は、両方の端部が閉じた、内部をガスが流れない分割流路112と接する。つまり、第2のキャパシタ11Bはガスと接することはない。第2のキャパシタ11Bは、温度に応じて静電容量が変化する。
ここで、第1のキャパシタ11Aは、ヒータ12からの熱だけでなく、ガスからの熱を受けて温度が変化する。ガスからの熱は、例えばエンジン1001の動作変化(例えば回転数の上昇等)によって急激に高くなり得る。ガスと接することがない第2のキャパシタ11Bには、粒子状物質15が堆積することはない。そのため、第2のキャパシタ11Bの静電容量の変化は温度だけを反映したものになる。第1のキャパシタ11Aの熱は基部101を介して第2のキャパシタ11Bに伝わる。また、第2のキャパシタ11Bは、第1のキャパシタ11Aと同じ環境下におかれる。そのため、第2のキャパシタ11Bは、第1のキャパシタ11Aと同じ温度になる。
電極103はヒータ12としても機能する。つまり、電極103の少なくとも一部が電熱線となってヒータ12を実現する。電極103がヒータ12を兼ねることによって、粒子状物質検出センサ10を小型化することが可能である。コントローラ23は、電極103を発熱させる場合に電流(直流電流または交流電流)を流す。ここで、コントローラ23が交流電流を用いて電極103を発熱させる場合、電極103に生じるマイグレーションを低減できるため、粒子状物質検出センサ10の長期信頼性が向上する。コントローラ23は、通常動作時に、電極103Aおよび電極103Bに電流を流して、粒子状物質検出センサ10を所定の温度に保つ。また、コントローラ23は、再生動作時に、電極103Aに大きな電流を流して、第1のキャパシタ11Aに堆積した粒子状物質15を燃焼除去する。
ここで、ヒータ12として効果的に機能させるために、電極103は分割流路112に接する形状であってよい。図9は電極103の別の配線パターンを示す模式図である。図9に示すように、電極103(電極103Aおよび電極103B)は線状の配線パターンを有するとともに、フィルタ部102を挟む領域およびフィルタ部102を挟まない領域に設けられてよい。また、図9に示すように、電極103のうちフィルタ部102を挟まない領域に位置する部分の幅は、フィルタ部102を挟む領域に位置する部分の幅より狭くてよい。図9に示す電極103の配線パターンは、第1のキャパシタ11Aおよび第2のキャパシタ11Bを良好に形成しながら、幅が狭い部分を有することによって抵抗値を大きくすることができる。そのため、電極103はヒータ12としての機能を高めることが可能である。
ここで、電極103を平面視したとき(xy平面と平行に切った断面で見たとき)の形状は、線状に限られず、例えば、円形状であってよい。また、電極103を平面視したときの形状は、例えば、矩形状であってよい。ただし、電極103の配線パターンを線状とすることによって、抵抗値を大きくして、ヒータ12として効果的に機能させることが可能である。
図8および図9の例において、電極103Aおよび電極103Bのそれぞれは、複数のフィルタ部102のそれぞれに沿って設けられた部分の端部同士を接続して蛇行したミアンダ形状の配線パターンとなっている。第1のキャパシタ11Aを構成する電極103Aと、電極103Aと対となる電極は、それぞれ1つの端部が基部101の外表面に引き出されてSCU20に接続される。また、第2のキャパシタ11Bを構成する電極103Bと、電極103Bと対となる電極は、それぞれ1つの端部が基部101の外表面に引き出されてSCU20に接続される。コントローラ23は第1のキャパシタ11Aおよび第2のキャパシタ11Bの端子間電圧を取得できる。
(粒子状物質検出センサの製造方法)
粒子状物質検出センサ10の製造方法は例えば以下の工程を含む。まず、複数の第1のセラミックグリーンシートおよび複数の第2のセラミックグリーンシートが準備される。第1のセラミックグリーンシートは、後の焼成工程において焼結して基部101となる部分である。第2のセラミックグリーンシートは、後の焼成工程において焼結してフィルタ部102となる部分である。緻密なセラミックスから成る基部101に対して、フィルタ部102は多孔質セラミックスから成るものである。そのため、第2のセラミックグリーンシートは、第1のセラミックグリーンシートと比べて、後の焼成工程において焼結した際に気孔が多くなる(気孔率が大きくなる)。具体的には、第2のセラミックグリーンシートは、第1のセラミックグリーンシートより気孔となる成分(例えば有機バインダ成分、造孔材等)が多い。または、第2のセラミックグリーンシートは、焼結性を低下させて気孔を増やすために、第1のセラミックグリーンシートより焼結助剤成分が少ない。
ここで、造孔材は、後の焼成工程において焼失する粒子状の材料であって、気孔径および気孔率の調整が容易である。造孔材としては、例えば、アクリル樹脂ビーズ(メタクリル酸エステル系共重合物)、カーボン粉末、結晶セルロースが挙げられる。造孔材の粒径は、フィルタ部102の気孔径の1倍から1.2倍のものを用いればよい。例えば、気孔径が1μm〜60μmのフィルタ部102を作製する場合に、平均粒径が1μm〜72μmの造孔材が用いられる。気孔率は、造孔材の粒径と量によって調整することができる。
第1のセラミックグリーンシートの準備において、基部101がアルミナ質セラミックスである場合に、まず、スラリーが作製される。第1のセラミックグリーンシート用のスラリーは、アルミナ粉末および焼結助剤(SiO,MgO,CaO等の粉末)に、アクリル系樹脂などの有機バインダと、トルエン、アセトン等の有機溶剤または水などの溶媒と、を混合して作製される。スラリーは、ドクターブレード法等の成膜方法によってシート状に形成される。第2のセラミックグリーンシートの準備において、第1のセラミックグリーンシート用のスラリーに造孔材を加えたスラリーが作製される。つまり、第2のセラミックグリーンシートは、第1のセラミックグリーンシートに造孔材を加えたものとなる。
フィルタ部102が有する気孔の径を異ならせるために、例えば、第2のセラミックグリーンシート用のスラリーに加える造孔材として平均粒径が異なるものが用いられてよい。つまり、含まれる造孔材の平均粒径が異なる、複数種類の第2のセラミックグリーンシートが作製されてよい。また、フィルタ部102の気孔率を異ならせるために、例えば、第2のセラミックグリーンシート用のスラリーに加える造孔材の量は互いに異なっていてよい。つまり、含まれる造孔材の密度が異なる、複数種類の第2のセラミックグリーンシートが作製されてよい。
粒子状物質検出センサ10の製造方法の次の工程として、第1のセラミックグリーンシートに電極層が形成される。電極層は後の焼成工程において焼結して電極103となる。電極層の形成は、電極103の主成分となる白金またはタングステン等の金属材料を主成分とする金属ペーストを第1のセラミックグリーンシート上に塗布することで行われる。金属ペーストは、金属材料の粉末に樹脂バインダおよび溶媒を加えて混練して作製することができる。金属ペーストは、スクリーン印刷法等によって、電極103の配線パターン形状に塗布される。
粒子状物質検出センサ10の製造方法の次の工程として、第2のセラミックグリーンシートに貫通孔が形成される。貫通孔は流路111となる部分である。金型を用いた打ち抜き加工またはレーザー加工によって、第2のセラミックグリーンシートに貫通孔を形成することができる。
粒子状物質検出センサ10の製造方法の次の工程として、電極層が形成された第1のセラミックグリーンシートと、貫通孔が形成された第2のセラミックグリーンシートと、を積層した積層体が形成される。例えば、基部101は2層の第1のセラミックグリーンシートが積層されて形成され得る。また、フィルタ部102は2層の第2のセラミックグリーンシートが積層されて形成され得る。ここで、積層の数は限定されるものではない。基部101は、1層または3層以上の第1のセラミックグリーンシートで形成されてよい。フィルタ部102は、1層または3層以上の第2のセラミックグリーンシートで形成されてよい。
ここで、基部101の積層において、電極層を形成した第1のセラミックグリーンシートの上に、電極層を形成していない第1のセラミックグリーンシートを積層することによって、電極103が埋設された基部101が形成される。また、基部101の上に、第2のセラミックグリーンシートのフィルタ部102となる部分のみを積層し、さらに、フィルタ部102の周りを囲むように枠状の第1のセラミックグリーンシートを積層することによって、流路111が形成される。
粒子状物質検出センサ10の製造方法の次の工程として、積層体が焼成される。基部101およびフィルタ部102がアルミナ質セラミックスである場合に、焼成温度は1500℃から1600℃に設定される。
(粒子状物質検出システムの制御方法)
粒子状物質検出システム1において、SCU20は、粒子状物質検出センサ10の第1のキャパシタ11Aおよび第2のキャパシタ11Bの電極部分と接続される。また、第1のキャパシタ11Aおよび第2のキャパシタ11Bの電極部分は、上記のようにヒータ12としても機能する。SCU20のコントローラ23は、検出精度を向上させるために、第1のキャパシタ11Aおよび第2のキャパシタ11Bの電極間の電圧を取得して、以下に説明する処理を実行する。また、コントローラ23は、精度を向上させた粒子状物質15の検出結果に基づいて、適切にヒータ12の動作を制御する。
図10は、第1のキャパシタ11Aおよび第2のキャパシタ11Bの静電容量の時間変化を例示する図である。図10のCは、第1のキャパシタ11Aの静電容量である。また、図10のCは、第2のキャパシタ11Bの静電容量である。第1のキャパシタ11Aの静電容量Cは、時刻tにおいて初期値C1−0である。また、第2のキャパシタ11Bの静電容量Cは、時刻tにおいて初期値C2−0である。ここで、時刻tは、粒子状物質検出システム1を動作させて粒子状物質15の検出を開始した時刻である。コントローラ23の静電容量算出部231は、粒子状物質検出センサ10から取得した第1のキャパシタ11Aの電極間の電圧と、ストレージ22から取得した第1のキャパシタ11Aの静電容量と電極間の電圧との対応関係を示す情報と、に基づいて、第1のキャパシタ11Aの静電容量Cを算出する。また、コントローラ23の静電容量補正部232は、粒子状物質検出センサ10から取得した第2のキャパシタ11Bの電極間の電圧と、ストレージ22から取得した第2のキャパシタ11Bの静電容量と電極間の電圧との対応関係を示す情報と、に基づいて、第2のキャパシタ11Bの静電容量Cを算出する。
ここで、図10の第1のキャパシタ11Aの静電容量Cは、第1のキャパシタ11Aの温度および粒子状物質15の堆積量に応じて変化する。一方、第2のキャパシタ11Bの静電容量Cは、粒子状物質15を含むガスと接していないため、第2のキャパシタ11Bの温度だけに応じて変化する。そのため、第1のキャパシタ11Aの静電容量Cを第2のキャパシタ11Bの静電容量Cを用いて補正することによって、温度の影響を取り除くことができる。つまり、第1のキャパシタ11Aの粒子状物質15の堆積量に応じた静電容量が得られる。静電容量補正部232は、第2のキャパシタ11Bの静電容量Cを用いて、第1のキャパシタ11Aの静電容量Cを補正する。一例として、静電容量補正部232は、第2のキャパシタ11Bの静電容量Cに所定の係数を乗じた値を、第1のキャパシタ11Aの静電容量Cから減算する補正を行う。ここで、所定の係数は、第1のキャパシタ11Aと第2のキャパシタ11Bの静電容量の比で定まる値でよい。例えば、所定の係数は、初期値C1−0と初期値C2−0との比であってよい。また、別の例として、静電容量補正部232は、通常動作時に限って上記の補正を行ってよい。図10において、時刻tから時刻tの期間および時刻tから時刻tの期間は、粒子状物質検出センサ10が所定の温度の下で粒子状物質15を検出する通常動作時に対応する。また、図10において、時刻tから時刻tの期間および時刻t以降の期間は、第1のキャパシタ11Aに堆積した粒子状物質15を燃焼除去する再生動作時に対応する。
補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量C1aは、温度の影響を取り除いた、粒子状物質15の堆積量に応じた静電容量である。例えば、第1のキャパシタ11Aは、エンジン1001の動作に起因するガスの高温化の影響で温度が急激に上昇することがある。温度が急激に上昇すると、第1のキャパシタ11Aの静電容量Cも急激に上昇する。例えば、第1のキャパシタ11Aの静電容量Cの変化に基づいてガス中の粒子状物質15の変動量を判定する従来技術では、このようなガスの高温化の影響を粒子状物質15の急増であると誤って判定することがあった。また、このような従来技術では、誤った粒子状物質15の急増との情報に基づいて、不適切なエンジン制御および必要でない再生動作が実行されるおそれがあった。本実施形態に係る粒子状物質検出システム1において、ガスの高温化の影響による温度の急激な上昇は、基部101を介して第2のキャパシタ11Bに伝わって静電容量Cに反映される(図10のp、pおよびp参照)。そのため、補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量C1aは、ガスの高温化による温度の急激な上昇の影響を取り除いた静電容量である。したがって、補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量C1aを用いる本実施形態に係る粒子状物質検出システム1において、不適切なエンジン制御の実行を避けることができる。また、粒子状物質検出システム1において、不要な再生動作の実行を避けることができる。
コントローラ23の粒子状物質量算出部233は、補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量C1aと、ストレージ22から取得した第1のキャパシタ11Aの静電容量に応じた粒子状物質15の堆積量の情報と、に基づいて、第1のキャパシタ11Aの粒子状物質15の現在の堆積量を算出する。また、粒子状物質量算出部233は、ストレージ22から取得した過去の堆積量との比較によって、ガスに含まれる粒子状物質15の量の時間変化を算出する。上記のように、補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量C1aが、温度の影響を取り除いた、粒子状物質15の堆積量に応じた静電容量であるため、粒子状物質量算出部233は、第1のキャパシタ11Aの粒子状物質15の現在の堆積量およびガスに含まれる粒子状物質15の量の時間変化を正確に算出できる。
ここで、コントローラ23のヒータ制御部234は、補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量C1aの初期値C1−0との差が第1の閾値Xを超えた場合に、ヒータ12に再生動作を実行させる。第1の閾値Xは例えば50pFである。ただし、第1の閾値Xは50pFといった特定の数値に限定されない。第1の閾値Xは、許容される(すなわち粒子状物質15を必要な精度で検出可能な)粒子状物質15の堆積量に対応する静電容量に基づいて定められてよい。図10の例では、ヒータ制御部234は、時刻tおよび時刻tで、電極103Aに大きな電流を流して、第1のキャパシタ11Aに堆積した粒子状物質15を燃焼除去する。
また、ヒータ制御部234は、ヒータ12が再生動作を実行しており、かつ、補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量C1aの初期値C1−0との差が第2の閾値以下となった場合に、ヒータ12の再生動作を停止させてよい。第2の閾値は例えば0.1pFである。ただし、第2の閾値は0.1pFといった特定の数値に限定されない。第2の閾値は、第1のキャパシタ11Aに堆積した粒子状物質15が十分に燃焼除去されて、第1のキャパシタ11Aの初期状態(時刻tの状態)に対応する静電容量に基づいて定められてよい。図10の例では、ヒータ制御部234は、時刻tで電極103Aに大きな電流を流すことを停止してよい。上記のように、補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量C1aが、温度の影響を取り除いた静電容量であるため、ヒータ制御部234は、正確な第1のキャパシタ11Aの粒子状物質15の現在の堆積量に基づいて、適切にヒータ12の動作を制御できる。
コントローラ23のデータ出力制御部235は、粒子状物質量算出部233が算出したガスに含まれる粒子状物質15の量の時間変化の出力を制御する。データ出力制御部235は、通常動作時にガスに含まれる粒子状物質15の量の時間変化をECU1002に出力する。また、データ出力制御部235は、粒子状物質15の燃焼除去のために第1のキャパシタ11Aが高温になっている再生動作時に、ECU1002への出力を停止する。データ出力制御部235は、通常動作時でない場合に情報の出力を停止することによって、高温によって不正確となり得る情報に基づいてECU1002がエンジン1001を制御することを防止できる。図10の例では、データ出力制御部235は、時刻tから時刻tの期間および時刻t以降の期間において、ECU1002へ粒子状物質15の量の時間変化を出力しない。ここで、別の例として、データ出力制御部235は、再生動作時に、上記と異なる方法で算出したガスに含まれる粒子状物質15の量の時間変化を出力してよい。ここで、上記と異なる方法は、例えばエンジン1001の動作条件(燃料噴射量、噴射時期、点火時期およびアイドル回転数等)に基づく算出方法であってよい。このとき、データ出力制御部235は、通信ユニット21を介して、ECU1002からエンジン1001の動作条件を取得する。
(フローチャート)
図11および図12は、粒子状物質検出システム1の制御方法を例示するフローチャートである。
図11に示すように、コントローラ23は、第1のキャパシタ11Aの静電容量Cおよび第2のキャパシタ11Bの静電容量Cを算出する(ステップS1)。
コントローラ23は、第2のキャパシタ11Bの静電容量Cに基づいて第1のキャパシタ11Aの静電容量Cを補正する(ステップS2)。
コントローラ23は、補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量C1aの初期値C1−0との差が第1の閾値Xを超えた場合に(ステップS3のYes)、再生動作制御を実行する(ステップS10)。コントローラ23は、再生動作制御の実行後に、ステップS1の処理に戻る。再生動作制御の詳細については後述する。
コントローラ23は、補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量C1aの初期値C1−0との差が第1の閾値Xを超えない場合に(ステップS3のNo)、ガスに含まれる粒子状物質15の量の時間変化を算出する(ステップS4)。
コントローラ23は、算出した粒子状物質15の量の時間変化を、ECU1002に出力する(ステップS5)。その後、コントローラ23は、ステップS1の処理に戻る。
図12に示すように、コントローラ23は、再生動作制御の最初の処理として、ヒータ12の再生動作を開始する(ステップS11)。
コントローラ23は、再生動作時において、第1のキャパシタ11Aの静電容量Cおよび第2のキャパシタ11Bの静電容量Cを算出する(ステップS12)。
コントローラ23は、再生動作時において、第2のキャパシタ11Bの静電容量Cに基づいて第1のキャパシタ11Aの静電容量Cを補正する(ステップS13)。
コントローラ23は、補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量C1aの初期値C1−0との差が第2の閾値以下でない場合に(ステップS14のNo)、所定時間(例えば1秒)待機して(ステップS16)、ステップS12の処理に戻る。
コントローラ23は、補正された第1のキャパシタ11Aの静電容量C1aの初期値C1−0との差が第2の閾値以下である場合に(ステップS14のYes)、ヒータ12の再生動作を停止して(ステップS15)、再生動作制御を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る粒子状物質検出システム1は、上記の構成を備えることによって、粒子状物質15の検出精度を向上させることができる。
本開示を図面および実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形および修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形および修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段または各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段またはステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
また、例えば車両1000に搭載される車載装置等の電子機器(SCU20に対応)に搭載されたプロセッサを、上記のコントローラ23として機能させることができる。具体的には、電子機器の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、電子機器の記憶部(メモリ)に格納し、電子機器のプロセッサによってプログラムを読み出して実行させることによって実現可能である。また、電子機器の記憶部は、ストレージ22として機能し得る。また、別の実施形態として、車両1000が備えるECU1002を、上記のコントローラ23として機能させることが可能である。ECU1002がコントローラ23として機能する場合に、SCU20はECU1002との通信に関する通信ユニット21およびデータ出力制御部235を備えなくてよい。
1 粒子状物質検出システム
10 粒子状物質検出センサ
11A 第1のキャパシタ
11B 第2のキャパシタ
12 ヒータ
14 部分領域
15 粒子状物質
20 SCU
21 通信ユニット
22 ストレージ
23 コントローラ
101 基部
102、102−1、102−2 フィルタ部
103、103−1、103−2、103−3、103A、103B 電極
104 封止部
111 流路
112 分割流路
231 静電容量算出部
232 静電容量補正部
233 粒子状物質量算出部
234 ヒータ制御部
235 データ出力制御部
1000 車両
1001 エンジン
1002 ECU
1003 排気通路

Claims (8)

  1. 粒子状物質を含むガスと接し、温度および前記粒子状物質の堆積量に応じて静電容量が変化する第1のキャパシタと、前記ガスと接することなく、温度に応じて静電容量が変化する第2のキャパシタと、を有する粒子状物質検出センサと、
    前記第1のキャパシタの静電容量に応じた前記粒子状物質の堆積量の情報を記憶するストレージと、
    前記第1のキャパシタの静電容量および前記第2のキャパシタの静電容量を算出し、前記第2のキャパシタの静電容量に基づいて前記第1のキャパシタの静電容量を補正し、補正された前記第1のキャパシタの静電容量および前記情報に基づいて前記ガスに含まれる前記粒子状物質の量の時間変化を算出するコントローラと、を備える、粒子状物質検出システム。
  2. 前記粒子状物質検出センサは、
    堆積した前記粒子状物質を燃焼除去するために前記第1のキャパシタの温度を上昇させる再生動作を実行するヒータを備え、
    前記コントローラは、
    補正された前記第1のキャパシタの静電容量に基づいて前記ヒータの再生動作を制御する、請求項1に記載の粒子状物質検出システム。
  3. 前記コントローラは、
    補正された前記第1のキャパシタの静電容量の初期値との差が第1の閾値を超えた場合に、前記ヒータに再生動作を実行させる、請求項2に記載の粒子状物質検出システム。
  4. 前記コントローラは、
    前記ヒータが再生動作を実行している場合に、前記第1のキャパシタの静電容量および前記第2のキャパシタの静電容量を算出し、前記第2のキャパシタの静電容量に基づいて前記第1のキャパシタの静電容量を補正し、
    前記ヒータが再生動作を実行しており、かつ、補正された前記第1のキャパシタの静電容量の初期値との差が第2の閾値以下となった場合に、前記ヒータの再生動作を停止させる、請求項2または3に記載の粒子状物質検出システム。
  5. 前記コントローラは、
    前記ヒータが再生動作を実行している場合に、算出した前記粒子状物質の量の時間変化を出力しない、請求項2から4のいずれか一項に記載の粒子状物質検出システム。
  6. 前記第1のキャパシタおよび前記第2のキャパシタの電極は、前記ヒータとして機能する、請求項2から5のいずれか一項に記載の粒子状物質検出システム。
  7. 粒子状物質を含むガスと接し、温度および前記粒子状物質の堆積量に応じて静電容量が変化する第1のキャパシタと、前記ガスと接することなく、温度に応じて静電容量が変化する第2のキャパシタと、を有する粒子状物質検出センサと、前記第1のキャパシタの静電容量に応じた前記粒子状物質の堆積量の情報を記憶するストレージと、コントローラと、を備える粒子状物質検出システムの制御方法であって、
    前記コントローラが、
    前記第1のキャパシタの静電容量および前記第2のキャパシタの静電容量を算出し、
    前記第2のキャパシタの静電容量に基づいて前記第1のキャパシタの静電容量を補正し、
    補正された前記第1のキャパシタの静電容量および前記情報に基づいて前記ガスに含まれる前記粒子状物質の量の時間変化を算出する、粒子状物質検出システムの制御方法。
  8. 粒子状物質を含むガスと接し、温度および前記粒子状物質の堆積量に応じて静電容量が変化する第1のキャパシタと、前記ガスと接することなく、温度に応じて静電容量が変化する第2のキャパシタと、を有する粒子状物質検出センサと、前記第1のキャパシタの静電容量に応じた前記粒子状物質の堆積量の情報を記憶するストレージと、コントローラと、を備える粒子状物質検出システムで用いられるプログラムであって、
    前記コントローラに、
    前記第1のキャパシタの静電容量および前記第2のキャパシタの静電容量を算出するステップと、
    前記第2のキャパシタの静電容量に基づいて前記第1のキャパシタの静電容量を補正するステップと、
    補正された前記第1のキャパシタの静電容量および前記情報に基づいて前記ガスに含まれる前記粒子状物質の量の時間変化を算出するステップと、を実行させる、プログラム。
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