JP2020061032A - データベースサーバ管理プログラム、データベースサーバ管理方法、およびデータベースシステム - Google Patents

データベースサーバ管理プログラム、データベースサーバ管理方法、およびデータベースシステム Download PDF

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Abstract

【課題】DBサーバの運用台数の動的な適正化を可能とする。【解決手段】情報処理装置は、複数のレコードが格納されたデータベース内の複数のレコードそれぞれについて、所定期間内のアクセス回数を計数する。次に情報処理装置は、複数のレコードのうち、アクセス回数が閾値以上の高頻度アクセスレコードを抽出する。次に情報処理装置は、高頻度アクセスレコードのデータ量と、データベースサーバ1台あたりの高頻度アクセスレコードを格納するのに利用可能なメモリ容量とに基づいて、データベース内のデータへのアクセス要求の処理に利用する運用データベースサーバの適正台数を決定する。次に情報処理装置は、適正台数となるように、運用データベースサーバの台数を調整する。そして情報処理装置は、台数調整後の運用データベースサーバのメモリに高頻度アクセスレコードを格納する。【選択図】図15

Description

本発明は、データベースサーバ管理プログラム、データベースサーバ管理方法、およびデータベースシステムに関する。
ICT(Information and Communications Technology)では、基幹業務に点在・散在する大量のデータ(ビッグデータ)を効率的に管理することが重要となっている。例えばビッグデータを管理するシステムには、データのアクセス要求に対して、ユーザがストレスを感じない程度の応答性能が求められる。応答性能は、例えばシステムがアクセス要求を受信してからアクセス結果が出力されるまでのレスポンスタイムで表される。
アクセス要求に対する応答性能を向上させる手段の1つとして、例えば管理しているデータをSSD(Solid State Drive)などの高速アクセス可能な記憶装置に格納することが考えられる。ただし、高速アクセス可能な記憶装置はハードディスク装置より高額であり、ビッグデータと呼ばれるような膨大な量のデータのすべてを高速アクセス可能な記憶装置に格納するのは非現実的である。
ビッグデータのうち、エンドユーザから高頻度で使用されるデータは、全体の一部である場合が多い。そこでアクセス頻度が高いデータを、高速にアクセス可能な記憶領域に格納することで、データアクセスへの応答性能を効率的に向上させることができる。
例えば大容量の外部記憶装置のアクセス速度による情報処理速度の低下を防ぐため、アクセス頻度の高いファイルをメモリ記憶装置に格納する情報処理装置が提案されている。
また、アクセス頻度が一定値以上になった分散データをその分散データ単位に移動させることで分散データの配置の最適化を図るデータベース管理システムも提案されている。
特開平10−63551号公報 特開平8−339323号公報
データのアクセス要求への応答性能を維持するには、十分な数のデータベース(DB:Data Base)サーバを用意することも重要となる。他方、DBサーバが多すぎると、システム内に他のサーバに振り分ける資源が不足し、システム全体の処理効率が低下する可能性がある。従って、データアクセスに対する十分な応答性能を得ることができる最小限のDBサーバでシステムを運用するのが適切である。
データアクセスに対する応答性能は、データへのアクセス頻度などのシステムの運用状況の影響を受ける。そのため、所望の応答性能を得るための適切なDBサーバ数もリアルタイムに変化する。しかし、従来は、データアクセスに対する十分な応答性能を得るための適切なDBサーバ数をリアルタイムに判断する手段がない。そのためシステムの運用状況に応じて、DBサーバの運用台数を動的に適正化することができない。
1つの側面では、本件は、DBサーバの運用台数の動的な適正化を可能とすることを目的とする。
1つの案では、コンピュータに以下の処理を実行させるデータベースサーバ管理プログラムが提供される。
コンピュータは、複数のレコードが格納されたデータベース内の複数のレコードそれぞれについて、所定期間内のアクセス回数を計数する。次にコンピュータは、複数のレコードのうち、アクセス回数が閾値以上の高頻度アクセスレコードを抽出する。次にコンピュータは、高頻度アクセスレコードのデータ量と、データベースサーバ1台あたりの高頻度アクセスレコードを格納するのに利用可能なメモリ容量とに基づいて、データベース内のデータへのアクセス要求の処理に利用する運用データベースサーバの適正台数を決定する。次にコンピュータは、適正台数となるように、運用データベースサーバの台数を調整する。そしてコンピュータは、台数調整後の運用データベースサーバのメモリに高頻度アクセスレコードを格納する。
1態様によれば、DBサーバの運用台数の動的な適正化が可能となる。
第1の実施の形態に係るシステムの一例を示す図である。 DBサーバ管理方法の一例を示す図である。 システム構成の一例を示す図である。 物理サーバのハードウェアの一例を示す図である。 物理サーバの機能を示すブロック図である。 DB内のデータの一例を示す図である。 高頻度データ記憶部内のデータの一例を示す図である。 高頻度データのDBサーバへの展開例を示す図である。 高頻度データの展開処理の手順の一例を示すフローチャートである。 高頻度データか否かの第1の判定例を示す図である。 高頻度データか否かの第2の判定例を示す図である。 高頻度データか否かの第3の判定例を示す図である。 高頻度データか否かの第4の判定例を示す図である。 DBサーバ台数調整処理の手順の一例を示すフローチャートである。 システムの運用の効率化の例を示す図である。 アクセス頻度管理テーブルによるアクセス頻度値の管理例を示す図である。
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお各実施の形態は、矛盾のない範囲で複数の実施の形態を組み合わせて実施することができる。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係るシステムの一例を示す図である。情報処理装置10は、ネットワーク2を介して複数の端末装置1a,1b,・・・に接続されている。また情報処理装置10は、ストレージ装置3に接続されている。
ストレージ装置3にはDB(データベース)3aが格納されている。DB3aには、複数のレコードが含まれる。各レコードには、例えばレコードID、複数のデータ項目それぞれのデータ、および該当レコード内のデータへのアクセス頻度値が含まれる。アクセス頻度値は、例えば所定期間内におけるレコードへの端末装置1a,1b,・・・からのアクセス回数である。
情報処理装置10は、端末装置1a,1b,・・・からのDB3a内のデータへのアクセス要求に応じて、DB3a内のデータにアクセスする。例えば情報処理装置10は、仮想マシンを生成し、生成した仮想マシンを、DB3aへのアクセス要求を処理するDBサーバとして動作させる。仮想マシンにより実現されたDBサーバが、端末装置1a,1b,・・・からのアクセス要求に応じてDB3a内のデータにアクセスする。
情報処理装置10は、DBサーバを管理するために記憶部11と処理部12とを有する。記憶部11は、例えば情報処理装置10が有するメモリである。処理部12は、例えば情報処理装置10が有するプロセッサまたは演算回路である。
記憶部11には、実行されている仮想マシンごとに、その仮想マシンのメインメモリとして使用するメモリ領域11a,11b,11cが割り当てられている。
処理部12は、適切なDBサーバ台数となるように、DBサーバの台数を動的に調整する。例えば処理部12は、アクセス頻度値が閾値以上のレコードのデータ量に基づいて、適切なDBサーバ台数を計算する。
以下、処理部12によるDBサーバ管理方法について、図2を参照して具体的に説明する。
図2は、DBサーバ管理方法の一例を示す図である。図2に示すDBサーバ管理方法は、例えば情報処理装置10の処理部12が、DBサーバ管理方法の処理手順が記述されたデータベース管理プログラムを実行することにより実施することができる。
処理部12は、複数のレコードが格納されたDB3a内の複数のレコードそれぞれについて、所定期間内のアクセス回数を計数する。例えば処理部12は、過去1時間、過去1日間のアクセス回数を計数する。
処理部12は、DB3aに格納された複数のレコードのうち、アクセス回数が閾値以上の高頻度アクセスレコードを抽出する。処理部12は、例えば抽出した高頻度アクセスレコードの集合を、高頻度データ3bとしてストレージ装置3に格納する。高頻度データ3bは、DB3a以下のデータ量となる。例えば図2の例では、DB3aのデータ量が1TBであるが、高頻度データ3bのデータ量は10GBとなっている。
次に処理部12は、DB3a内のデータへのアクセス要求の処理に利用する運用DBサーバの適正台数を決定する。例えば処理部12は、高頻度アクセスレコードのデータ量と、DBサーバ1台あたりの高頻度アクセスレコードを格納するのに利用可能なメモリ容量(サーバメモリ容量)とに基づいて、運用DBサーバの適正台数を決定する。例えば処理部12は、整数の除法により、高頻度データ3bのデータ量をサーバメモリ容量で除算し、剰余を切り上げた値を、運用DBサーバの適正台数とする。例えばサーバメモリ容量が、8GBであるものとする。このとき高頻度データ3bのデータ量が10GBであれば、処理部12は「10」を「8」で除算する。すると商「1」、剰余「2」が得られる。この場合、剰余を切り上げた値「2」が、運用DBサーバの適正台数となる。
適正台数を決定すると、処理部12は、運用DBサーバの台数が適正台数となるように、運用DBサーバの台数を調整する。例えば処理部12は、決定した台数分の仮想マシンを運用DBサーバとして機能させる。具体的には処理部12は、運用DBサーバとして運用中の運用中仮想マシンの台数と、適正台数とを比較し、運用中仮想マシンの台数が適正台数に不足している場合、不足分の台数の仮想マシンを、運用DBサーバとして新たに運用を開始させる。また処理部12は、運用DBサーバとして運用中の運用中仮想マシンの台数と、適正台数とを比較し、適正台数に対して運用中仮想マシンの台数に余剰がある場合、余剰分の台数の運用中仮想マシンの運用DBサーバとしての運用を停止させる。
図2の例では、処理部12は、仮想マシン13,14のDBサーバを活性状態とし、仮想マシン15のDBを非活性状態とすることで、適正台数のDBサーバを運用DBサーバとして稼働させている。なお、DBサーバの活性状態とは、DBサーバによるデータへのアクセス要求を処理可能な状態である。DBサーバの非活性状態とは、DBサーバによるデータへのアクセス要求を処理できない状態である。
DBサーバの台数の調整が完了すると、処理部12は、台数調整後の運用DBサーバ(活性状態のDBサーバ)のメモリに、高頻度データ3bを展開する。すなわち処理部12は、高頻度データ3bに含まれる高頻度アクセスレコードを、DBサーバのメモリに分散格納する。例えば処理部12は、高頻度データ3bを運用DBサーバ台数分に分割し、分割したデータを活性状態のDBサーバのメモリに格納する。図2の例では、高頻度データ3bを5GBずつの2つのデータに分割し、分割したデータを2台の仮想マシン13,14それぞれのメモリに格納する。
端末装置1a,1b,・・・は、DB3a内のデータにアクセスする場合、活性状態のDBサーバとして機能している仮想マシン13,14に対してアクセス要求を送信する。仮想マシン13,14は、アクセス要求によるアクセス対象のデータが、自身のメモリ内にあれば、メモリ内のデータにアクセスし、端末装置1a,1b,・・・に応答する。例えばアクセス要求がデータのリード要求であれば、仮想マシン13,14は、自身のメモリからデータを読み出し、アクセス要求を送信した端末装置にデータを送信する。また、アクセス要求がデータのライト要求であれば、仮想マシン13,14は、自身のメモリ内のデータを更新し、アクセス要求を送信した端末装置に処理結果を送信する。仮想マシン13,14は、メモリ内のデータを更新した場合、所定のタイミングで更新後のデータをストレージ装置3内のDB3aに反映する。
このようにして、情報処理装置10は、高い応答性能を維持しながら、DBサーバの運用台数を動的に適正化することができる。すなわち情報処理装置10は、アクセス頻度が閾値以上の高頻度アクセスレコードを仮想マシンのメモリに格納しておくことで、データへのアクセス要求に対応する応答性能を向上させている。しかも情報処理装置10は、高頻度データ3bのデータ量に基づいて、最小限の台数のDBサーバのみが運用されるように、運用DBサーバの台数を動的に調整している。これにより無駄に多くの仮想マシンをDBサーバとして運用することがなくなり、情報処理装置10内のハードウェア資源を有効活用することができる。
ハードウェア資源が有効活用されることにより、データ量の増加に伴うシステムの規模の拡大を抑止することができ、システム価格の上昇も抑止することができる。すなわち、より安価に、ユーザの要求する応答性能を満たすシステムの構築が可能となる。
しかも高頻度アクセスレコードの集合を高頻度データ3bとして纏め、高頻度データ3bのデータ量に基づいて、運用DBサーバの台数を決定するため、適正な台数を正確に求めることができる。すなわち、DB3a内の各レコードには複数のデータが含まれており、レコードのデータサイズが不均一な場合がある。そのような場合に、例えば「高頻度アクセスレコードの数×所定のデータサイズ」で得た値を高頻度データ3bのデータ量としてしまうと、算出されるデータ量と、実際の高頻度アクセスレコードの総データ量とに大きな差が生じる可能性がある。高頻度データ3bのデータ量が不正確であれば、高頻度データ3bのデータ量に基づいて決定する運用DBサーバの台数の正確性も低下する。それに対して、高頻度アクセスレコードの集合を高頻度データ3bに纏めることで、高頻度アクセスレコードの実際のデータサイズの総量を、高頻度データ3bのデータ量として正確に求めることができる。その結果、運用DBサーバの適正な台数が決定できる。
〔第2の実施の形態〕
次に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、ビッグデータへのアクセスのストレスのない応答性能を実現し、かつコンピュータ資源の有効活用により、効率的に運用可能なシステムである。
図3は、システム構成の一例を示す図である。ネットワーク20を介して、物理サーバ100と複数の端末装置31,32,・・・とが接続されている。物理サーバ100には、ストレージ装置200が接続されている。物理サーバ100は、仮想マシンを用いて端末装置31,32,・・・に対するサービスを提供する。例えば物理サーバ100で実行される仮想マシンは、Webサーバ、アプリケーションサーバ、またはDBサーバとして機能する。DBサーバとして機能する仮想マシンは、ストレージ装置200内のDBを管理する。例えばDBサーバは、端末装置31,32,・・・からのデータへのアクセス要求に応じて、ストレージ装置200内へのデータの書き込み、またはストレージ装置200からのデータの読み出しを行う。
図4は、物理サーバのハードウェアの一例を示す図である。物理サーバ100は、プロセッサ101によって装置全体が制御されている。プロセッサ101には、バス109を介してメモリ102と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ101は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、またはDSP(Digital Signal Processor)である。プロセッサ101がプログラムを実行することで実現する機能の少なくとも一部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現してもよい。
メモリ102は、物理サーバ100の主記憶装置として使用される。メモリ102には、プロセッサ101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ102には、プロセッサ101による処理に利用する各種データが格納される。メモリ102としては、例えばRAM(Random Access Memory)などの揮発性の半導体記憶装置が使用される。
バス109に接続されている周辺機器としては、ストレージ装置103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、光学ドライブ装置106、機器接続インタフェース107およびネットワークインタフェース108がある。
ストレージ装置103は、内蔵した記録媒体に対して、電気的または磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。ストレージ装置103は、コンピュータの補助記憶装置として使用される。ストレージ装置103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、ストレージ装置103としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSDを使用することができる。
グラフィック処理装置104には、モニタ21が接続されている。グラフィック処理装置104は、プロセッサ101からの命令に従って、画像をモニタ21の画面に表示させる。モニタ21としては、有機EL(Electro Luminescence)を用いた表示装置や液晶表示装置などがある。
入力インタフェース105には、キーボード22とマウス23とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード22やマウス23から送られてくる信号をプロセッサ101に送信する。なお、マウス23は、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボールなどがある。
光学ドライブ装置106は、レーザ光などを利用して、光ディスク24に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク24は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク24には、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。
機器接続インタフェース107は、物理サーバ100に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば機器接続インタフェース107には、メモリ装置25やメモリリーダライタ26を接続することができる。メモリ装置25は、機器接続インタフェース107との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタ26は、メモリカード27へのデータの書き込み、またはメモリカード27からのデータの読み出しを行う装置である。メモリカード27は、カード型の記録媒体である。
ネットワークインタフェース108は、ネットワーク20に接続されている。ネットワークインタフェース108は、ネットワーク20を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
物理サーバ100は、以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施の形態の処理機能を実現することができる。図3に示した端末装置31,32,・・・も、物理サーバ100と同様のハードウェアにより実現することができる。また、第1の実施の形態に示した情報処理装置10(図1参照)も、図4に示した物理サーバ100と同様のハードウェアにより実現することができる。
物理サーバ100は、例えばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施の形態の処理機能を実現する。物理サーバ100に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、物理サーバ100に実行させるプログラムをストレージ装置103に格納しておくことができる。プロセッサ101は、ストレージ装置103内のプログラムの少なくとも一部をメモリ102にロードし、プログラムを実行する。また物理サーバ100に実行させるプログラムを、光ディスク24、メモリ装置25、メモリカード27などの可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ101からの制御により、ストレージ装置103にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ101が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
第2の実施の形態では、物理サーバ100は、例えばハイパーバイザにより、複数の仮想マシンを立ち上げる。物理サーバ100は、複数の仮想マシンの一部をDBサーバとして使用する。そして、DBサーバがストレージ装置200に格納したデータへのアクセスを行う。
物理サーバ100では、DBサーバによるストレージ装置200内のデータアクセス頻度を管理し、データアクセス頻度に応じてDBサーバ数を動的に変更する。データアクセス頻度に応じたDBサーバ数の動的変更方法について、以下に詳細に説明する。
図5は、物理サーバの機能を示すブロック図である。物理サーバ100は、データコントローラ110、リソースコントローラ120、仮想マシン131,132,・・・,141,142,・・・,151,152,・・・を有している。
仮想マシン131,132,・・・は、ストレージ装置200内のデータを管理するDBサーバとして動作している。動作中のDBサーバを、活性状態のDBサーバと呼ぶこともある。仮想マシン141,142,・・・は、DBサーバとしての機能を備えているが、現在は動作していない。動作していないDBサーバを、非活性状態のDBサーバと呼ぶこともある。仮想マシン151,152,・・・は、DBサーバ以外の用途で使用されている。
例えば仮想マシン151,152,・・・は、Webサーバまたはアプリケーションサーバとして動作している。仮想マシン151がWebサーバの場合、仮想マシン151は、端末装置31,32,・・・からのサービス提供要求を受信し、サービス提供要求に応じた処理を行う。仮想マシン151は、サービス提供要求に応じた処理においてDB210内のデータへのアクセスが発生した場合、活性状態のDBサーバである仮想マシン131,132,・・・のいずれかにアクセス要求を送信する。
なお仮想マシン151,152,・・・は、データコントローラ110から、アクセス要求の送信先となる仮想マシンの判断基準を取得することができる。例えば活性DBサーバとして機能する仮想マシン131,132,・・・が高頻度データの一部をオンメモリで記憶している場合がある。この場合、データコントローラ110は、どのレコードがどの仮想マシンに記憶されているのかを示す情報を、DBサーバへのアクセス要求を出力する仮想マシン151,152,・・・に通知する。仮想マシン151,152,・・・は、データコントローラ110から取得した情報に基づいて、アクセス対象のデータをオンメモリで記憶している仮想マシンを判断し、該当する仮想マシンにアクセス要求を送信する。
仮想マシン131,132,・・・は、オンメモリとして記憶しているレコード内のデータへのアクセス要求があった場合、メインメモリ内のデータに対してアクセスを行い、アクセス要求して応答する。仮想マシン131,132,・・・は、オンメモリとして記憶していないレコード内のデータへのアクセス要求があった場合、DB210内のデータに対してアクセスを行い、アクセス要求して応答する。
データコントローラ110は、ストレージ装置200内のデータを管理する。例えばデータコントローラ110は、管理対象の全データを、ストレージ装置200内のDB210に格納する。またデータコントローラ110は、DB210内のデータに対するアクセスを監視し、DB210内のレコードごとのアクセス頻度を計算する。そしてデータコントローラ110は、DB210内のデータのうち、アクセス頻度が閾値以上のデータ(高頻度データ)を、高頻度データ記憶部220にコピーする。データコントローラ110は、高頻度データ記憶部220内のデータを、活性状態のDBサーバとして使用されている仮想マシン131,132,・・・のメインメモリに展開する。仮想マシン131,132,・・・のメインメモリは、物理サーバ100のメモリ102の記憶領域の一部である。仮想マシン131,132,・・・はプロセッサ101によって実行されている。仮想マシン131,132,・・・それぞれを動作させるとき、プロセッサ101は、仮想マシン131,132,・・・内のメインメモリに展開したデータについては、外部インタフェースを介さずに、メモリ102内のアドレスの指定により直接アクセスできる。
リソースコントローラ120は、高頻度データのサイズに基づいて、活性状態のDBサーバとして使用する仮想マシン数を制御する。例えばリソースコントローラ120は、高頻度データのサイズと、仮想マシンの1台あたりのデータ展開可能なメモリサイズとを比較して、適切なDBサーバの台数を決定する。具体的には、リソースコントローラ120は、高頻度データのサイズを仮想マシンの1台あたりのデータ展開可能なメモリサイズで除算する。リソースコントローラ120は、除算の剰余を切り上げた値を、適切なDBサーバの台数とする。
リソースコントローラ120は、適切なDBサーバの台数に対して、活性状態のDBサーバの台数に過不足があれば、DBサーバの活性化または非活性化を行う。例えばリソースコントローラ120は、活性状態のDBサーバの台数が不足していれば、非活性状態のDBサーバの少なくとも一部を活性化させ、活性状態とする。またリソースコントローラ120は、活性状態のDBサーバの台数に余剰があれば、活性状態のDBサーバの一部を非活性化させ、非活性状態とする。なおリソースコントローラ120は、高頻度データのサイズが「0」の場合であっても、少なくとも1台はDBサーバを活性状態とする。
なお、図5に示した各要素の機能は、例えば、その要素に対応するプログラムモジュールをコンピュータに実行させることで実現することができる。
図6は、DB内のデータの一例を示す図である。例えばDB210には複数のデータテーブル211,212,・・・が格納されている。データテーブル211のテーブル名は「Table#1」であり、データテーブル212のテーブル名は「Table#2」である。
複数のデータテーブル211,212,・・・それぞれには、複数のレコードが登録されている。各レコードには、レコードID、データ項目ごとのデータ、およびカウント項目ごとのアクセス頻度値が含まれる。レコードIDは、データテーブル内でのレコードの識別番号である。データ項目には、項目名(項目A、項目Bなど)が付与されており、項目名に対応するデータが各レコードに設定されている。
カウント項目は、アクセス回数のカウント期間ごとに設けられている。図6の例では、カウント項目として、過去1時間のアクセス回数(アクセス回数/1時間)、過去1日のアクセス回数(アクセス回数/1日)、過去1年のアクセス回数(アクセス回数/1年)、過去のアクセスの総数(アクセス回数/通年)がある。各カウント項目には、対応するカウント期間内でのレコード内のデータへのアクセス回数が設定される。計数されたアクセス回数が、カウント期間内におけるアクセス頻度値である。
なおアクセス回数は、データコントローラ110によってカウントされる。例えばデータコントローラ110は、活性状態のDBサーバとして機能する仮想マシン131,132,・・・に入力されたアクセス要求を監視し、所定のタイミングで、アクセス対象のデータを含むレコードのアクセス回数を更新する。アクセス回数の更新タイミングは、アクセス要求の受信時、高頻度データのDBサーバへの展開処理の実行時などである。例えばデータコントローラ110は、アクセス要求のイベントのログを記録しておき、ログに基づいて、カウント項目ごとに、アクセス対象のレコード内のデータに対する過去のカウント期間内でのアクセス回数を計数する。そしてデータコントローラ110は、カウント項目に対応するカウント期間内で計数した値を、カウント項目のアクセス頻度値として設定する。
図7は、高頻度データ記憶部内のデータの一例を示す図である。例えば高頻度データ記憶部220には、複数のデータテーブル221,222,・・・が格納されている。データテーブル221のテーブル名は「Table#1」であり、データテーブル222のテーブル名は「Table#2」である。
高頻度データ記憶部220内の複数のデータテーブル221,222,・・・それぞれは、DB210内の同じテーブル名のデータテーブル211,212,・・・に対応する。そして複数のデータテーブル221,222,・・・には、対応するDB210内のデータテーブル211,212,・・・に含まれるレコ−ドのうち、データのアクセス頻度が高頻度であるレコードが含まれている。各レコードには、レコードIDとデータ項目ごとのデータとが含まれる。レコードIDは、DB210内の対応するデータテーブル内でのレコードの識別番号である。データ項目には、項目名(項目A、項目Bなど)が付与されており、項目名に対応するデータが各レコードに設定されている。
高頻度データ記憶部220に格納されたデータは、例えばレコード単位で活性状態のDBサーバ内のメモリに分散して格納される。
図8は、高頻度データのDBサーバへの展開例を示す図である。活性状態のDBサーバとして機能している仮想マシン131,132,・・・それぞれは、メインメモリとして使用するメモリ131a,132a,・・・を有している。メモリ131a,132a,・・・には、高頻度データ記憶部220に格納されているレコードのコピーが格納されている。例えばメモリ131a,132a,・・・には、レコードの取得元のデータテーブルのテーブル名に対応付けて、高頻度データ記憶部220内でのレコードの内容(レコードIDと項目名ごとのデータ)が格納されている。
次にデータコントローラ110が実行する高頻度データのDBサーバの内部メモリへの展開処理について説明する。なお、高頻度データの展開処理は、例えば所定周期で繰り返し実行される。
図9は、高頻度データの展開処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図9に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]データコントローラ110は、DB210から、未選択のレコードを1つ選択する。
[ステップS12]データコントローラ110は、選択したレコードのカウント項目ごとのアクセス回数を取得する。
[ステップS13]データコントローラ110は、取得したアクセス回数に基づいて、選択したレコード内のデータが、高頻度にアクセスされる高頻度データか否かを判断する。例えばデータコントローラ110には、1以上のカウント項目について、高頻度データか否かの判定基準として、アクセス回数の閾値が設定されている。データコントローラ110は、閾値が設定されているカウント項目ごとに、そのカウント項目のアクセス回数と閾値とを比較する。データコントローラ110は、少なくとも1つのカウント項目において、アクセス回数が閾値以上となっている場合、選択したレコード内のデータが高頻度データであると判定する。
例えば図6に示すようなデータがDB210に格納されているものとする。図6の例では、レコードID「1」のレコードの1時間あたりのアクセス回数は「143」、1日あたりのアクセス回数は「3,432」、1年あたりのアクセス回数は「1,252,680」である。レコードID「2」のレコードの1時間あたりのアクセス回数は「2」、1日あたりのアクセス回数は「48」、1年あたりのアクセス回数は「17,520」である。レコードID「3」のレコードの1時間あたりのアクセス回数は「46」、1日あたりのアクセス回数は「6,300」、1年あたりのアクセス回数は「2,299,500」である。
このとき高頻度データが「1時間あたり100アクセス以上」と定義されている場合、データコントローラ110は、レコードID「1」のレコードは高頻度データであり、レコードID「2」、「3」のレコードは高頻度データではないと判定する。高頻度データが「1日あたり5,000アクセス以上」と定義されている場合、データコントローラ110は、レコードID「3」のレコードが高頻度データであり、レコードID「1」、「2」のレコードは高頻度データではないと判定する。高頻度データが「1年あたり1,000,000アクセス以上」と定義されている場合、データコントローラ110は、レコードID「1」、「3」のレコードが高頻度データであり、レコードID「2」のレコードは高頻度データではないと判定する。
データコントローラ110は、選択したレコード内のデータが高頻度データである場合、処理をステップS14に進める。またデータコントローラ110は、選択したレコード内のデータが高頻度データではない場合、処理をステップS15に進める。
[ステップS14]データコントローラ110は、選択したレコードを高頻度データ記憶部220にコピーする。
[ステップS15]データコントローラ110は、DB210内のすべてのレコードを選択したか否かを判断する。データコントローラ110は、未選択のレコードがある場合、処理をステップS11に進める。またデータコントローラ110は、すべてのレコードが選択済みであれば、処理をステップS16に進める。
[ステップS16]データコントローラ110は、高頻度データ記憶部220に格納されている高頻度データのサイズを示す情報を出力する。出力された情報は、リソースコントローラ120に送信される。リソースコントローラ120は、高頻度データのサイズに基づいてDBサーバ台数の調整処理を行う。
[ステップS17]データコントローラ110は、リソースコントローラ120によるDBサーバ台数の調整処理が完了したか否かを判断する。例えばデータコントローラ110は、リソースコントローラ120からDBサーバ台数調整完了の通知を受信した場合、DBサーバ台数の調整処理が完了したと判断する。データコントローラ110は、DBサーバ台数の調整処理が完了した場合、処理をステップS18に進める。またデータコントローラ110は、DBサーバ台数の調整処理が完了していなければ、ステップS17の処理を繰り返す。
[ステップS18]データコントローラ110は、高頻度データをDBサーバのメモリに展開する。例えばデータコントローラ110は、高頻度データ記憶部220内のレコードを、DBサーバの台数分のグループに均等に分ける。各グループに含まれるデータのサイズは、高頻度データのサイズをDBサーバの台数で除算した値となる。データコントローラ110は、各グループそれぞれをDBサーバに割り当て、グループに含まれるレコードを割り当てたDBサーバのメモリに転送する。
このようにしてレコードごとに、アクセス頻度値(所定期間内のアクセス回数)に基づいて高頻度データか否かを判断し、高頻度データがDBサーバのメモリに展開される。なおアクセス頻度値は時間経過に伴って変化する。そのため1つのレコードについて、ある時点では高頻度データであると判定された場合であっても、別の時点では高頻度データではないと判定される場合がある。以下、図10〜図13を参照し、高頻度データか否かの判定の時間変化について具体的に説明する。
図10は、高頻度データか否かの第1の判定例を示す図である。図10には、「2018年8月27日9時00分」におけるレコードID「1」のレコードを示している。この時点ではレコードID「1」のレコードの1時間あたりのアクセス回数は「0」、1日あたりのアクセス回数は「0」である。
図10の例では、高頻度データの条件が「1時間あたり100アクセス以上」の場合、レコードID「1」のレコードは高頻度データに該当しない。また高頻度データの条件が「1日あたり5,000アクセス以上」の場合も、レコードID「1」のレコードは高頻度データに該当しない。
図11は、高頻度データか否かの第2の判定例を示す図である。図11には、「2018年8月27日10時00分」におけるレコードID「1」のレコードを示している。この時点ではレコードID「1」のレコードの1時間あたりのアクセス回数は「142」、1日あたりのアクセス回数は「142」である。
図11の例では、高頻度データの条件が「1時間あたり100アクセス以上」の場合、レコードID「1」のレコードは高頻度データに該当する。また高頻度データの条件が「1日あたり5,000アクセス以上」の場合、レコードID「1」のレコードは高頻度データに該当しない。
図12は、高頻度データか否かの第3の判定例を示す図である。図12には、「2018年8月27日11時00分」におけるレコードID「1」のレコードを示している。この時点ではレコードID「1」のレコードの1時間あたりのアクセス回数は「4,897」、1日あたりのアクセス回数は「5,039」である。
図12の例では、高頻度データの条件が「1時間あたり100アクセス以上」の場合、レコードID「1」のレコードは高頻度データに該当する。また高頻度データの条件が「1日あたり5,000アクセス以上」の場合にも、レコードID「1」のレコードは高頻度データに該当する。
図13は、高頻度データか否かの第4の判定例を示す図である。図13には、「2018年8月27日12時00分」におけるレコードID「1」のレコードを示している。この時点ではレコードID「1」のレコードの1時間あたりのアクセス回数は「94」、1日あたりのアクセス回数は「5,133」である。
図13の例では、高頻度データの条件が「1時間あたり100アクセス以上」の場合、レコードID「1」のレコードは高頻度データに該当しない。また高頻度データの条件が「1日あたり5,000アクセス以上」の場合、レコードID「1」のレコードは高頻度データに該当する。
図10〜図13に示したように、時間の経過に伴って、高頻度データに該当しないレコードが高頻度データになったり、逆に高頻度データのレコードが高頻度データに該当しなくなったりする。このような動的変化が、DB210内のすべてのレコードについて生じる。その結果、高頻度データのサイズは、時間経過に伴って動的に変化する。そして、動的に変化する高頻度データのサイズに応じてDBサーバの台数が調整され、調整後のDBサーバのメモリに、高頻度データが展開される。
次に、高頻度データのサイズを示す情報を取得したリソースコントローラ120によるDBサーバ台数の調整処理について詳細に説明する。
図14は、DBサーバ台数調整処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]リソースコントローラ120は、データコントローラ110から高頻度データのサイズを示す情報を取得する。リソースコントローラ120は、取得した情報から高頻度データのサイズを認識する。
[ステップS22]リソースコントローラ120は、メモリ展開可能な最大データサイズを算出する。例えばリソースコントローラ120は、DBサーバ1台あたりの、データ展開に使用可能なメモリ容量に、DBサーバの台数を乗算する。リソースコントローラ120は、その乗算結果を、メモリ展開可能な最大データサイズとする。
[ステップS23]リソースコントローラ120は、DBサーバが不足するか否かを判断する。例えばリソースコントローラ120は、ステップS22で求めた最大データサイズと高頻度データのサイズとを比較する。リソースコントローラ120は、最大データサイズが高頻度データのサイズ未満の場合、DBサーバ不足であると判断する。リソースコントローラ120は、DBサーバ不足の場合、処理をステップS24に進める。またリソースコントローラ120は、DBサーバ不足ではない場合、処理をステップS25に進める。
[ステップS24]リソースコントローラ120は、非活性状態のDBサーバの活性化処理を行う。例えばリソースコントローラ120は、まずDBサーバの不足数を計算する。具体的にはリソースコントローラ120は、高頻度データのサイズから最大データサイズを減算した値(不足容量)を、DBサーバの1台あたりのデータ展開に使用可能なメモリ容量で除算する。リソースコントローラ120は、除算結果の剰余を切り上げた値を、DBサーバの不足数とする。リソースコントローラ120は、非活性状態のDBサーバの中から不足数分のDBサーバを選択し、選択したDBサーバを活性状態に変更する。リソースコントローラ120は、その後、処理をステップS27に進める。
[ステップS25]リソースコントローラ120は、DBサーバに余剰があるか否かを判断する。例えばリソースコントローラ120は、最大データサイズから高頻度データのサイズを減算する。リソースコントローラ120は、減算で得られた値(余剰容量)が、DBサーバの1台あたりのデータ展開に使用可能なメモリ容量以上であれば、DBサーバの余剰があると判断する。リソースコントローラ120は、DBサーバの余剰がある場合、処理をステップS26に進める。またリソースコントローラ120は、DBサーバの余剰がない場合、処理をステップS27に進める。
[ステップS26]リソースコントローラ120は、DBサーバの非活性化処理を行う。例えばリソースコントローラ120は、まずDBサーバの余剰数を計算する。具体的にはリソースコントローラ120は、余剰容量を、DBサーバの1台あたりのデータ展開に使用可能なメモリ容量で除算する。リソースコントローラ120は、除算結果の剰余を切り捨てた値を、DBサーバの余剰数とする。リソースコントローラ120は、活性状態のDBサーバの中から余剰数分のDBサーバを選択し、選択したDBサーバを非活性状態に変更する。
[ステップS27]リソースコントローラ120は、データコントローラ110に、DBサーバ台数調整処理の完了通知を送信する。
このように、活性状態のDBサーバが不足していれば、リソースコントローラ120は、非活性状態のDBサーバを活性化することで、活性状態のDBサーバ数を増加させる。また活性状態のDBサーバに余剰があれば、リソースコントローラ120は、活性状態のDBサーバを非活性化することで、活性状態のDBサーバ数を減少させる。これにより、データへのアクセス要求に対する良好な応答性能を維持しながら、システム全体の運用を効率化することができる。
図15は、システムの運用の効率化の例を示す図である。図15の例は、高頻度データのサイズが減少した場合におけるコンピュータ資源の有効利用による運用の効率化を図るものである。
物理サーバ100は、仮想マシン131〜134を用いて、内部で複数のコンピュータシステムを構築することができる。初期状態では、仮想マシン131〜133は第1システム100aに含まれ、仮想マシン134は第2システム100bに含まれるものとする。
第1システム100aでは、瞬間的な高頻度データの最大サイズになったとき、3台の仮想マシン131〜133で実行得されるDBサーバが活性状態となる。高頻度データは、仮想マシン131〜133それぞれにおける、メモリ内の高頻度データの格納可能領域に、ほとんど空き領域なしで格納されている。なお仮想マシン131〜133のメモリには、高頻度データ以外のプログラムやデータも格納されており、高頻度データの格納可能領域は、仮想マシン131〜133それぞれのメモリの一部の領域である。
その後、第1システムの運用状況が平常状態となり、高頻度データのサイズが減少したものとする。このときDBサーバ台数の調整処理を実施しない場合の仮想マシン131〜133の状態を、比較例として図15の右側上段に示し、DBサーバ台数の調整処理を実施する場合の仮想マシン131〜133の状態を、図15の右側下段に示す。
DBサーバ台数の調整を行わない場合、3台のDBサーバのメモリには大量の空き領域が発生する。DBサーバ台数の調整を行った場合、図15の例では2台のDBサーバが非活性状態に変更されている。高頻度データは、活性状態の1台のDBサーバのメモリに展開される。これにより第1システム100aの運用において、DBサーバとして使用する仮想マシン台数が3台から1台に減少する。このように平常状態では、活性状態のDBサーバは1台で十分であり、第1システム100aにおけるDBサーバの維持費は、1台分で済む。
DBサーバが非活性状態となった仮想マシン132,133の一部は、第1システム100aから除外し、第2システム100bで利用することもできる。図15の例では、仮想マシン132が第2システム100bに移動している。第2システム100bでは、2台の仮想マシン132,134によって2台のDBサーバを運用することで、応答性能などの性能向上を図ることができる。第1システム100aにおいて非活性状態となったDBサーバを第2システム100bで利用することで資源の有効活用が可能となり、システム全体としての運用効率が向上する。
このように高頻度データの増減に併せて、動的にDBサーバ台数を調整することで、応答性能などのシステムの性能を維持しながら、資源の有効活用が可能となる。その結果、ビッグデータへのアクセス要求に対する良好な応答性能を有するシステムを安価に構築することが可能となる。
〔その他の実施の形態〕
第2の実施の形態では、仮想マシンによりDBサーバを実行しているが、仮想マシンに代えて物理マシンを用いてもよい。また第2の実施の形態では1台の物理サーバ100で複数の仮想マシンを実行しているが、複数の物理サーバで、1システムとして機能する複数の仮想マシンを実行することもできる。
また第2の実施の形態では、DB210内のレコードにカウント項目を設け、アクセス頻度値を設定しているが、アクセス頻度値を別テーブル(アクセス頻度管理テーブル)で管理することもできる。
図16は、アクセス頻度管理テーブルによるアクセス頻度値の管理例を示す図である。図16の例では、DB210aに複数のデータテーブル211a,212a,・・・とアクセス頻度管理テーブル213とが格納されている。データテーブル211a,212a,・・・には、レコードIDとデータ項目ごとのデータとを含むレコードが格納されている。アクセス頻度管理テーブル213には、複数のデータテーブル211a,212a,・・・内のレコードごとに、テーブル名、レコードID、およびカウント項目ごとのアクセス頻度値が格納されている。アクセス頻度管理テーブル213内のアクセス頻度値は、テーブル名とレコードIDとの組により、データテーブル211a,212a,・・・内のレコードと関連付けられている。
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
1a,1b,・・・ 端末装置
2 ネットワーク
3 ストレージ装置
3a DB
3b 高頻度データ
10 情報処理装置
11 記憶部
11a〜11c メモリ領域
12 処理部
13〜15 仮想マシン

Claims (6)

  1. コンピュータに、
    複数のレコードが格納されたデータベース内の前記複数のレコードそれぞれについて、所定期間内のアクセス回数を計数し、
    前記複数のレコードのうち、アクセス回数が閾値以上の高頻度アクセスレコードを抽出し、
    前記高頻度アクセスレコードのデータ量と、データベースサーバ1台あたりの前記高頻度アクセスレコードを格納するのに利用可能なメモリ容量とに基づいて、前記データベース内のデータへのアクセス要求の処理に利用する運用データベースサーバの適正台数を決定し、
    前記適正台数となるように、前記運用データベースサーバの台数を調整し、
    台数調整後の前記運用データベースサーバのメモリに前記高頻度アクセスレコードを格納する、
    処理を実行させるデータベースサーバ管理プログラム。
  2. 前記運用データベースサーバの台数の調整では、前記適正台数分の仮想マシンを前記運用データベースサーバとして機能させる、
    処理実行させる請求項1記載のデータベースサーバ管理プログラム。
  3. 前記運用データベースサーバの台数の調整では、前記運用データベースサーバとして運用中の運用中仮想マシンの台数と、前記適正台数とを比較し、前記運用中仮想マシンの台数が前記適正台数に不足している場合、不足分の台数の仮想マシンを、前記運用データベースサーバとして新たに機能させる、
    請求項2記載のデータベースサーバ管理プログラム。
  4. 前記運用データベースサーバの台数の調整では、前記適正台数に対して前記運用中仮想マシンの台数に余剰がある場合、余剰分の台数の前記運用中仮想マシンに対し、前記運用データベースサーバとしての運用を停止させる、
    請求項3記載のデータベースサーバ管理プログラム。
  5. コンピュータが、
    複数のレコードが格納されたデータベース内の前記複数のレコードそれぞれについて、所定期間内のアクセス回数を計数し、
    前記複数のレコードのうち、アクセス回数が閾値以上の高頻度アクセスレコードを抽出し、
    前記高頻度アクセスレコードのデータ量と、データベースサーバ1台あたりの前記高頻度アクセスレコードを格納するのに利用可能なメモリ容量とに基づいて、前記データベース内のデータへのアクセス要求の処理に利用する運用データベースサーバの適正台数を決定し、
    前記適正台数となるように、前記運用データベースサーバの台数を調整し、
    台数調整後の前記運用データベースサーバのメモリに前記高頻度アクセスレコードを格納する、
    データベースサーバ管理方法。
  6. 複数のレコードが格納されたデータベースを記憶するストレージ装置と、
    前記データベース内の前記複数のレコードそれぞれについて、所定期間内のアクセス回数を計数し、前記複数のレコードのうち、アクセス回数が閾値以上の高頻度アクセスレコードを抽出し、前記高頻度アクセスレコードのデータ量と、データベースサーバ1台あたりの前記高頻度アクセスレコードを格納するのに利用可能なメモリ容量とに基づいて、前記データベース内のデータへのアクセス要求の処理に利用する運用データベースサーバの適正台数を決定し、前記適正台数となるように、前記運用データベースサーバの台数を調整し、台数調整後の前記運用データベースサーバのメモリに前記高頻度アクセスレコードを格納する情報処理装置と、
    を有するデータベースシステム。
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