JP2020059329A - 車両用カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張展開時にカーテンエアバッグが車外へ飛び出すことを抑制又は防止することができる車両用カーテンエアバッグ装置を提供する。【解決手段】車両用カーテンエアバッグ装置10に、カーテンエアバッグ14の車幅方向外側に設けられ、前端部がカーテンエアバッグ14の前端側のタブ60A又はタブ60Aよりも車両前方側の上縁部14Uに設けられた第1固定部74と共にフロントピラー32又はルーフサイドレール34に固定されかつ後端部がカーテンエアバッグ14の下縁部において膨張展開時にセンタピラー36の車幅方向内に位置する第2固定部76に固定され、カーテンエアバッグ14の折り畳み前の平らに広げた展開状態における第1固定部74と第2固定部76とを結ぶ直線の長さよりも短い長さに形成された張力部材70を含んで構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用カーテンエアバッグ装置に関する。
下記特許文献1には、少なくともロールオーバー時に、主チャンバの車両前方側に膨張展開する前側副チャンバを備えたカーテンエアバッグが開示されている。前側副チャンバは、側面視で上端側がフロントピラーと重なると共に下端側がフロントサイドドアと重なるように膨張展開される。また、前側副チャンバの車幅方向外側を通るようにストラップが設けられている。ストラップは、その前端がフロントピラーに連結され、その後端が主チャンバの車両前方側の下端部から前側副チャンバが下向きに突出された角部分に設けられた厚さ規制部に連結されている。
特開2012−218619号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたカーテンエアバッグでは、斜め衝突時に、膨張展開したカーテンエアバッグが、その慣性力により車外へ飛び出す場合がある。このため、車外へ飛び出たカーテンエアバッグに乗員の頭部を接触させることが困難となり、乗員の頭部が首部の軸線回りに回転する頭部回転傷害(Brain Rotational Injury Criterion:BrIC)に影響を及ぼす可能性がある。そこで、カーテンエアバッグのバッグ厚を増加させることが考えられるが、車室内の限られた空間に所定の時間内にカーテンエアバッグを膨張展開させる必要があることから、膨張展開時のカーテンエアバッグのバッグ厚を厚くすることは難しい。
本発明は、上記事実を考慮し、膨張展開時にカーテンエアバッグが車外へ飛び出すことを抑制又は防止することができる車両用カーテンエアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の車両用カーテンエアバッグ装置は、上縁部から車両上方側へ延出された複数のタブが車両のフロントピラーからルーフサイドレールに沿って固定され、折り畳まれた状態で前記フロントピラー及び前記ルーフサイドレールに収納され、ガスが供給されることでサイドウインドウガラスに沿って車両下方側へ膨張展開され、前端部において下端側がドアトリムと車幅方向に重なるカーテンエアバッグと、前記カーテンエアバッグの車幅方向外側に設けられ、前端部が前記カーテンエアバッグの前端側の前記タブ又は当該タブよりも車両前方側の前記上縁部に設けられた第1固定部と共に前記フロントピラー又は前記ルーフサイドレールに固定されかつ後端部が前記カーテンエアバッグの下縁部において膨張展開時にセンタピラーの車幅方向内に位置する第2固定部に固定され、前記カーテンエアバッグの折り畳み前の平らに広げた展開状態における前記第1固定部と前記第2固定部とを結ぶ直線の長さよりも短い長さに形成された張力部材と、を含んで構成されている。
請求項1に記載の車両用カーテンエアバッグ装置によれば、張力部材の長さは、カーテンエアバッグの折り畳み前の展開状態における第1固定部と第2固定部とを結ぶ直線の長さよりも短い長さに形成されている。このため、カーテンエアバッグの膨張展開時に、張力部材は、第1固定部と第2固定部とに固定された両端部から張力を受ける。カーテンエアバッグは、張力を受けて張り詰めた張力部材により、車両の外側への膨張展開が抑制される。これにより、カーテンエアバッグの車両の外側への飛び出しが抑制又は防止され、乗員の頭部を膨張展開したカーテンエアバッグに適切に接触させることができる。
以上説明したように、本発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、膨張展開時にカーテンエアバッグが車外へ飛び出すことを抑制又は防止することができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係るカーテンエアバッグが膨張展開した状態を車室内側から見た側面図である。 本実施形態に係るカーテンエアバッグ装置がフロントピラー及びルーフサイドレールに沿って収納された状態を示す側面図である。 本実施形態に係るカーテンエアバッグの折り畳み前の展開状態を示す側面図である。 本実施形態に係るカーテンエアバッグの第1固定部に張力部材が取り付けられて2つ折りにされた状態を示す側面図である。 本実施形態に係るカーテンエアバッグに乗員の頭部が接触する状態を示す平面図である。
以下、図1〜図5を用いて、本発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置の一実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車幅方向内側を示している。
図1に示されるように、車両用カーテンエアバッグ装置10は、例えばセダンタイプの車両12に搭載されており、カーテンエアバッグ14と、インフレータ(ガス発生装置)16と、を含んで構成されている。カーテンエアバッグ14は、前席及び後席の側方に位置するサイドウインドガラス22を覆うようにサイドウインドガラス22に沿って車両下方側へ向けてカーテン状に展開するように形成されている。これにより、前席乗員P(図5参照)と、後席乗員の頭部を保護する構成とされている。
図2に示されるように、カーテンエアバッグ14は、通常時には、長尺状に折り畳まれた上で、車室側部の上端部に設けられたフロントピラー32及びルーフサイドレール34にインフレータ16と共に収納されている。この収納状態では、長尺状に折り畳まれたカーテンエアバッグ14は、フロントピラー32の後端側からルーフサイドレール34に沿ってリヤピラー(図示省略)の上端側にまで延在されている。
カーテンエアバッグ14及びインフレータ16は、車両12の幅方向両側にそれぞれ設けられている。つまり、車両用カーテンエアバッグ装置10は、左右一対のカーテンエアバッグ14及び左右一対のインフレータ16を備えて構成されている。
図1及び図2に示されるように、フロントピラー32と、ルーフサイドレール34とを含んでルーフサイド部30が構成されている。ルーフサイドレール34は、車幅方向外側を構成するアウタパネル(図示省略)と車幅方向内側を構成するインナパネル(図示省略)とが結合されて形成されており、車両前後方向に延びる閉断面を形成している。ルーフサイドレール34の車幅方向内側は、ルーフヘッドライニング(図示省略)に車室内側から覆われている。
図2に示されるように、折り畳まれたカーテンエアバッグ14及びインフレータ16は、ルーフサイドレール30部とルーフヘッドライニング及びフロントピラーガーニッシュ19との間に収納されている。カーテンエアバッグ14の上端部は、樹脂製のエッジプロテクタ18を介してフロントピラー32及びルーフサイドレール34に取り付けられている。エッジプロテクタ18は、ルーフサイドレール34のインナパネル等に形成されたエッジ部がカーテンエアバッグ14と接触することを防止するために設けられている。また、折り畳まれたカーテンエアバッグ14の前端部は、フロントピラー32に設けられたフロントピラーガーニッシュ19によって車室内側から覆われている。
カーテンエアバッグ14は、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材がワンピースウーブン(One Piece Woven)方式によって一体に袋織りされている。なお、カーテンエアバッグ14の製造方法は、これに限らず、布材が切り出されて形成された2枚の基布が互いに重ね合わされると共に外周縁部を互いに縫製されることにより袋状に形成されてもよい。
図1に示されるように、カーテンエアバッグ14は、前席側突チャンバ40及び図示しない後席側突チャンバと、前席側突チャンバ40の前方側に設けられた前席斜突チャンバ(前席ロールオーバチャンバ)42と、前席側突チャンバ40と後席側突チャンバとの間に亘って設けられた後席斜突チャンバ(後席ロールオーバチャンバ)44と、前席側突チャンバ40と後席側突チャンバとを相互に連通させたガス供給通路46と、を含んで構成されている。
前席側突チャンバ40は、前席乗員Pの頭部H(図5参照)に対して車両幅方向外方に膨張展開し、頭部Hと車室側部との間に介在する。ガス供給通路46は、カーテンエアバッグ14の上端部の前後方向中間部における車両後方寄りに設けられており、カーテンエアバッグ14の前後方向に沿って延在されている。
ガス供給通路46の上端部からは、上方側へ向けて筒状の接続通路48が延出されている。接続通路48の後端部には、例えば、シリンダータイプのインフレータ16が接続されている。インフレータ16は、図示しないブラケットを介してルーフサイドレール34に固定されている。また、接続通路48及びガス供給通路46の内側には、インフレータ16が発生させるガスを、ガス供給通路46内の車両前方側及び車両後方側へ分配するための図示しないディフューザが配設されている。
前席斜突チャンバ42は、前席側突チャンバ40の前方で膨張展開されてカーテンエアバッグ14の前端部を構成し、斜め衝突及びロールオーバの際に前席乗員Pの頭部H(図5参照)を保護(拘束)する。前席斜突チャンバ42は、膨張展開時にドアベルトラインBLよりも車両下方側へ膨出される。前席斜突チャンバ42の膨張展開状態では、前席斜突チャンバ42の下部に設けられたラップ部42Rが、フロントサイドドア24のドアトリム26に対して車幅方向に重なる(ラップする)ように構成されている。
前席斜突チャンバ42は、カーテンエアバッグ14の基布が縫製されて形成された浮島状の非膨張部50によって、前席側突チャンバ40と部分的に仕切られている。非膨張部50の上下には、それぞれ絞り流路52、54が形成されており、これらの絞り流路52、54によって前席側突チャンバ40と前席斜突チャンバ42とが相互に連通されている。また、前席斜突チャンバ42の前縁部とフロントピラー32との間には、テンションベルト56が架け渡されている。
後席斜突チャンバ44は、前席側突チャンバ40と後席側突チャンバとの間で膨張展開し、斜め衝突及びロールオーバの際に後席乗員の頭部を保護(拘束)する。後席斜突チャンバ44は、前席側突チャンバ40との間に形成された後席側絞り流路58を介して前席側突チャンバ40と相互に連通されている。
カーテンエアバッグ14の上縁部14Uには、複数のタブ60A,60B,60Cが車両前後方向に並んで設けられている。これら複数のタブ60A,60B,60Cは、カーテンエアバッグ14の上縁部14Uから車両上方側へ延出されている。これらのタブ60A,60B,60Cは、例えばカーテンエアバッグ14の基布と同様の布材が長尺矩形状に切り出されて形成されたものであり、縫製等の手段によってカーテンエアバッグ14の上縁部14Uと結合されている。各タブ60A,60B,60Cは、例えば、クリップ66のような締結具によってフロントピラー32及びルーフサイドレール34に固定されている。なお、上記複数のタブ60A,60B,60Cは、カーテンエアバッグ14の上縁部14Uから一体に延出されものでもよく、上記の締結具は、ボルト及びウェルドナット等であってもよい。
図3には、車両用カーテンエアバッグ装置10を構成するカーテンエアバッグ14の折り畳み前の平らに広げた展開状態(以下、「フラット状態」と称す。)を車外側から見た状態が示されている。
カーテンエアバッグ14の膨張展開時に車幅方向外側に対向する部分には、カーテンエアバッグ14の後端側へ行くに従って下端側へ向けて延在された張力部材70が設けられている。ここでは、張力部材70として帯状体に形成されたストラップが用いられている。張力部材70の前端部70Aには、先端部係止孔70Cが形成されている。図2に示されるように、張力部材70の前端部70Aは、カーテンエアバッグ14がフロントピラー32及びルーフサイドレール34に固定される際に、カーテンエアバッグ14の前端側のタブ60Aと共に先端部係止孔70Cにクリップ66によって固定される。ここでは、前端のタブ60Aの係止孔62の位置が、第1固定部74とされている。なお、第1固定部74は、これに限らず、前端側のタブ60Aよりも車両前方側のカーテンエアバッグ14の上縁部14Uに設けられてもよい。
図3に示されるように、張力部材70の後端部70Bは、カーテンエアバッグ14の下縁部においての膨張展開時にセンタピラー36の車幅方向内に位置する第2固定部76に縫製により固定されている。
ここで、張力部材70の長さL1は、カーテンエアバッグ14のフラット状態における第1固定部74と第2固定部76とを結ぶ直線の長さL2よりも短い長さに形成されている。張力部材70の長さL1は、カーテンエアバッグ14のフラット状態における第1固定部74と第2固定部76との車両前後方向の間隔L3と略同一の長さに設定されている。
カーテンエアバッグ14を折り畳む際には、カーテンエアバッグ14は、上下に二つ折りにされる。これにより、張力部材70の前端部70Aを前端側のタブ60Aが設けられた第1固定部74の位置に配置することができる。カーテンエアバッグ14は、このように上下に二つ折りにされた状態で、例えばロール折り及び蛇腹折りの少なくとも一方を含む所定の折畳み方により長尺状に折り畳まれ、ルーフサイド部30に収納されている。
なお、ここでは、張力部材70には、帯状体に形成されたストラップが用いられるとして説明したが、これに限らず、布状体に形成されたテンションクロスが用いられてもよい。
図1に示されるように、車両用カーテンエアバッグ装置10は、インフレータ16と電気的に接続されたエアバッグECU(Electronic Control Unit)80を備えている。エアバッグECU80には、側突センサ、ロールオーバセンサ及び斜突センサ(何れも図示省略)が電気的に接続されている。側突センサは、車両12の側面衝突(の不可避)を予測又は検出してエアバッグECU80に側突検出信号を出力するように構成されている。ロールオーバセンサは、車両12のロールオーバ(の不可避)を予測又は検出してエアバッグECU80にロールオーバ検出信号を出力するように構成されている。また、斜突センサは、車両12の斜め衝突(の不可避)を予測又は検出してエアバッグECU80に斜突検出信号を出力するように構成されている。なお、本実施形態において、斜め衝突(MDB斜突、オブリーク衝突)とは、例えばNHTSAにおいて規定されている斜め前方からの衝突(一例として、衝突相手方との相対角15°、車両幅方向のラップ量35%程度の衝突)とされている。この実施形態では、一例として相対速度90km/hrでの斜め衝突が想定されている。
エアバッグECU80は、側突検出信号又は斜突検出信号が入力されると、側面衝突側又は斜め衝突側(何れもニアサイド)のインフレータ16を作動させるように構成されている。したがって、車両12に側面衝突又は斜め衝突が生じると、ニアサイドのカーテンエアバッグ14がガス供給を受けて膨張し、展開されるように構成されている。また、エアバッグECU80は、ロールオーバ検出信号が入力されると、車両幅方向両側のインフレータ16を作動させるように構成されている。なお、エアバッグECU80は、側面衝突後又は斜め衝突後にロールオーバ検出信号が入力されると、すでに作動されているニアサイドとは反対側(ファーサイド)のインフレータ16を作動させるように構成されている。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図5に示されるように、例えば、MDB台車82(Moving Deformable Barrier)が左ハンドル仕様の車両12に斜め前方から衝突するような斜め衝突が発生すると、斜突センサからの斜突検出信号がエアバッグECU80に入力される。これにより、エアバッグECU80は、ニアサイドのインフレータ16を起動させる。なお、ここでは、本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置10が左ハンドル仕様の車両に適用された例が示されているが、これに限らず、右ハンドル仕様の車両に本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置が適用されてもよい。
インフレータ16が作動すると、インフレータ16からのガスが接続通路48を経由してガス供給通路46の前端側及び後端側へ分配される。分配されたガスは、前席側突チャンバ40及び後席側突チャンバに供給され、前席側突チャンバ40及び後席側突チャンバが膨張する。これにより、カーテンエアバッグ14がルーフヘッドライニングを下方側へ押し下げつつ、車室側面を構成するサイドウインドガラス22に沿って車両下方側へ展開する。
前席側突チャンバ40に供給されたガスの一部は、絞り流路52、54を通って前席斜突チャンバ42に供給され、前席斜突チャンバ42が前席側突チャンバ40及び後席側突チャンバに対して時間的に遅れて膨張する。また、前席側突チャンバ40に供給されたガスの一部は、後席側絞り流路58を通って後席斜突チャンバ44に供給され、後席斜突チャンバ44が前席側突チャンバ40及び後席側突チャンバに対して時間的に遅れて膨張する。つまり、前席斜突チャンバ42及び後席斜突チャンバ44は、ディレイチャンバとされている。また、エアバッグECU80に斜突検出信号が入力された際には、前席乗員Pの前方でステアリングコラム28に設けられた前面衝突用エアバッグ84が膨張展開される。
本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置10によれば、カーテンエアバッグ14の膨張展開時に、張力部材70は、第1固定部74と第2固定部76に固定された両端部から張力を受ける。このため、張力を受けて張り詰めた状態でサイドウインドガラス22の上縁側から下縁側にかけて斜めに延在された張力部材70により、カーテンエアバッグ14の車外への飛び出しが抑制又は防止される。これにより、カーテンエアバッグ14は、車室内側に保持された状態で膨張展開される。
一方、前席乗員(運転者)Pは、慣性力によって、前方へ移動しつつ車体に対し車幅方向の衝突側である左側へ移動しようとする。すなわち、前席乗員Pが左斜め前方へ移動しようとする。このとき、前席乗員Pはシートベルト装置(図示省略)によって拘束されているため、前席乗員Pの上体が腰部を中心に前傾して、前席乗員Pの頭部が左斜め前方へ移動する(図5の矢印AR参照)。
本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置10によれば、前席乗員Pの頭部Hが衝突側に向けて斜め前方側へ慣性移動する衝突形態における前席乗員Pの頭部Hの拘束性を向上させることができる。具体的には、前面衝突用エアバッグ84とカーテンエアバッグ14とによって乗員Pの頭部Hが拘束され、前面衝突用エアバッグ84から頭部Hが外れるのをカーテンエアバッグ14によって抑制される。また、カーテンエアバッグ14から頭部Hへの反力は、頭部Hを支持する前面衝突用エアバッグ84に吸収される。これにより、平面視での頭部Hの回転を抑制することができるため、頭部回転傷害指標(BrIC)等を低減することができる。また、頭部Hがインパネやフロントピラーガーニッシュ(どちらも図示省略)へ二次衝突する(所謂底付きする)のを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置10は、膨張展開時にカーテンエアバッグ14が車外へ飛び出すことを抑制又は防止することができる。
さらに、本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置10によれば、カーテンエアバッグ14のバッグ厚を増加させることなくカーテンエアバッグ14の車外への飛び出しを抑制又は防止することができる。このため、カーテンエアバッグ14の重量増加を抑制すると共に製造コストの増加を抑制することができる。
10 車両用カーテンエアバッグ装置
12 車両
14 カーテンエアバッグ
14U 上縁部
22 サイドウインドガラス
26 ドアトリム
32 フロントピラー
34 ルーフサイドレール
36 センタピラー
60A タブ
60B タブ
60C タブ
70 張力部材
70A 前端部
70B 後端部
74 第1固定部
76 第2固定部
L1 長さ
L2 長さ

Claims (1)

  1. 上縁部から車両上方側へ延出された複数のタブが車両のフロントピラーからルーフサイドレールに沿って固定され、折り畳まれた状態で前記フロントピラー及び前記ルーフサイドレールに収納され、ガスが供給されることでサイドウインドウガラスに沿って車両下方側へ膨張展開され、前端部において下端側がドアトリムと車幅方向に重なるカーテンエアバッグと、
    前記カーテンエアバッグの車幅方向外側に設けられ、前端部が前記カーテンエアバッグの前端側の前記タブ又は当該タブよりも車両前方側の前記上縁部に設けられた第1固定部と共に前記フロントピラー又は前記ルーフサイドレールに固定されかつ後端部が前記カーテンエアバッグの下縁部において膨張展開時にセンタピラーの車幅方向内に位置する第2固定部に固定され、前記カーテンエアバッグの折り畳み前の平らに広げた展開状態における前記第1固定部と前記第2固定部とを結ぶ直線の長さよりも短い長さに形成された張力部材と、
    を含んで構成された車両用カーテンエアバッグ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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