JP2020055511A - 深層水上昇拡散装置 - Google Patents

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明憲 宮奥
Akinori Miyaoku
明憲 宮奥
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Abstract

【課題】 近年多発する異常気象を低減させるために、原因の一つであろう高海面温度を、正常な海面温度にしようとするものである。【解決手段】 海面下、平均200メートル以下に無尽蔵に存在する、深層水を効率よく上昇させ、海面に排出拡散させるものである。丈夫な布を縫製し長い円筒形状を製作。この布円筒が立体的に円筒となるように布外周に適当な間隔で布製のホースを巻き付け、布とホースを一体化しホース内を満水にすることで円筒形を維持させる。この布円筒の一方を海面側、他方には重しをつけて沈める。海面側の布円筒内の海水をスクリューで排出することで、自然に深層水が上昇し、排出拡散され海面温度を低下させ、目的を達成するものである。【選択図】図1

Description

本発明は低温度で無尽蔵に存在する海洋深層水を上昇させ海面に拡散して、海面温度を低下させ、近年多発する異常気象を低減させることを目的とするものである。
従来より深層水に関するものとしては、深層水を人体の健康のために利用するための、吸い上げポンプに関する装置はあるが、本発明装置とは、類似するものではない。
なし
なし
近年多発する異常気象の原因の一つであろう、高海面温度を低下させるために、海面下、平均200メートル以下に、無尽蔵に存在する深層水を効率よく上昇させて、海面に排出拡散させ、海面温度を低下させることを目的とするものである。
本発明は深層水を効率よく上昇させるために、海面に浮いた筐体裏より深層水帯に届く、円筒形の布を沈め筐体内に装備された電動機より筐体裏に出た軸に取り付けられたスクリューにて円筒形の布内上部の海水を排出することにより、自然に深層水が湧き出るように上昇する。結果深層水を海面に排出拡散することとなる。
本発明の装置を必要海域で運転すれば、その海域の海面温度が低下し気象上好結果を得ることができる。
本発明の実施形態を示す、深層水上昇拡散装置の主要部を誇張して示す正面図である。 図1内に示すA―A断面を上方から見た平面図である。 図1内に示すBーB断面を上方から見た金属製ウエイトの平面図である。 バランスウエイトと布製ホースと布円筒保護鎖と布円筒引き上げワイヤロープの関連を示す詳細側面図である。 図4の正面図である。 布円筒の円形維持と、拡散円板を広げ、平面化の維持に使用されている二種類の布製のホースと、注水排気排水金具と注水排気排水中継金具の接続詳細図である。 鉤状フックに布円筒と拡散円板が取り付けられた状態を示す詳細側面図である。 図7の平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基ずいて説明する。
図面において1は、布円筒で、丈夫な布製で海面から深層水が存在する深層水帯に届く長さである。布円筒の上側円周には多くの取り付け穴が設けてある。1の布円筒の下側円周は、図3に示す金属製ウエイトの外周と、17の帯鋼で布をはさみ金属製ウエイトが取り付けてある。
さらに、金属製ウエイトを引き揚げると、1の布円筒が金属製ウエイト上に載るために金属製の格子が設けてある。
2は、拡散円板で、丈夫な布製である。拡散される深層水が海面水との温度差による比重差で早期に沈下するのを防止し、両水の熱交換の機会を増すためのものである。
2の拡散円板の内周には、1の布円筒に設けられた取り付け穴と同数の取り付け穴が設けてある。
3は、スクリューである。1の布円筒内上部の海水を排出するためのものである。
4は、3のスクリューを回転させる電動機である。
5は、筐体である。本発明の装置全体を海面に浮かせるためのものである。
6は、スクリューカバーで金属製である。
7は、整流カバーで金属製である。
8は、整流板で金属製である。6のスクリューによって排出される海水を効率よく拡散するためのものである。
9は、整流円盤で金属製である。6のスクリューカバーと、8の整流板と三者一体となっている。9の整流盤は10の金属支柱で5の筐体裏に取り付けてある。
11は、鉤状フックである。金属製で、9の整流円盤の外周に、1の布円筒の取り付け穴と同数、設けられ、図7と図8に示すように、1の布円筒と、2の拡散円板が取り付けてある。
12は、布製ホースである。1の布円筒の外周上下適当な間隔で取り付けられ、12の布製ホースと、1の布円筒は一体になっている。
13は、布製ホースである。2の拡散円板の外周と内周にも適当な間隔で取り付けられ、13の布製ホースと、2の拡散円板は一体となっている。
12と13の布製ホースは、図6に示すように、14の注水排気排水金具と、15の注水排気排水中継金具と、16の布製ホースに接続されている。1の布円筒と、2の拡散円板に取り付けられた、16の布製ホースのそれぞれは、5の筐体内に設置された別々の注水排気排水バルブに接続され、注水バルブは、5の筐体内に設置された注水ポンプに接続されている。
12の布製ホースそれぞれを、満水にすることで、1の布円筒の円筒形状を維持する。
13の布製ホースそれぞれを、満水にすることで、2の拡散円板の円盤形状を維持する。
18は、バランスウエイトである。金属製で、図4と図5に詳細に示すように、12の布製ホースをはさみ、1の布円筒の内側より、19のバランスウエイト板で取り付けてある。
18のバランスウエイトと、19のバランスウエイト板は、1の布円筒が海中で深度によって異なる海流によって蛇行や、湾曲するのを弱めるためのものである。
19のバランスウエイト板は、9の清流円盤裏側に設けた、鎖止めに接続された、20の保護鎖で上下、金属製ウエイトまで接続されている。
21は、ロープガイドである。
22は、ワイヤロープである。図1の中で太い一点鎖線で示してある。1の布円筒を金属製ウエイトと共に引き揚げるものである。22のワイヤロープは、5の筐体内に設置された巻き揚機に接続されている。
20の保護鎖は、22のワイヤロープを緩め、1の布円筒が最深部に到達したときに、18のバランスウエイト、19のバランスウエイト板を含む金属製ウエイトの重量が1の布円筒の負荷にならないようにするためのものである。
23は、浮子である。拡散円板が海面水と深層水の温度差による比重差による重さで沈下するのを防止するために、適当な位置にロープで取り付けてある。
24は、海面を示す。
本発明の装置を運転する電源は、5の筐体内に発電機を設置するか、本発明の装置を移動させる曳航船から供給するか、太陽光発電装置を併設する。また電動機をエンジンとしてもよい。
本発明の装置を運転するには、22のワイヤロープを緩め、1の布円筒を沈める。次に、2の拡散円板を海面に浮かべ、16の布製ホースに接続された、注水バルブと、排気排水バルブを開き、5の筐体内に設置した海水ポンプから注水する。12と13の布製ホースから排気が完了したら、それぞれの排気排水バルブを閉じる。12と13の布製ホースが満水になりポンプ圧がかかれば、1の布円筒は、円筒形状を海中で維持でき、2の拡散円板は円板形状を維持できる。
そして、電動機を運転すれば、発明が解決しようとする課題を達成することができる。
図面において、4の電動機出力合計が300キロワットとし、布円筒の直径が10メートル、長さが250メートルとしたとき、深層水が拡散される水量は、
水量(m/S)=300(KW)×効率/9.8×揚程(m) この式において揚程は0であるが海面水と深層水の温度差による比重さで0.5メートルとし、効率を0.7として計算すると、毎秒42立方メートルとなり一時間当たり150,000立方メートルとなる。
1の布円筒内の上昇流速は平均毎秒0.55メートルとなる。
本発明の装置を多量に製造し太平洋全域、世界の全海域に配置し必要に応じて運転すれば、より安定した気候を取り戻すことができる。
また、1の布円筒の長さを短くした装置を製作して、運転すれば海水温度の微調整ができ、また、スクリューの回転を反対にして、海面水を海中に拡散することで、漁場の調整ができる。
1 布円筒
2 拡散円板
3 スクリュー
4 電動機
5 筐体
6 スクリューカバー
7 整流カバー
8 整流板
9 整流円盤
10 支柱
11 鉤状フック
12 布製ホース
13 布製ホース
14 注水排気排水金具
15 注水排気排水中継金具
16 布製ホース
17 帯鋼
18 バランスウエイト
19 バランスウエイト板
20 保護鎖
21 ロープガイド
22 ワイヤロープ
23 浮子
24 海面

Claims (1)

  1. 布、ビニール、プラスチックフイルムの円筒形物体を海面から海底方向に沈め、円筒内上部の海水を排出することで、冷海水を上昇させ、排出拡散させることを、特徴とする深層水上昇拡散装置。
JP2018198771A 2018-10-02 2018-10-02 深層水上昇拡散装置 Pending JP2020055511A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111498032A (zh) * 2020-04-17 2020-08-07 中船黄埔文冲船舶有限公司 一种海水提升泵塔及海工平台

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