JP2020051825A - 巻尺 - Google Patents

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照剛 原
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照剛 原
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Abstract

【課題】測定用テープのケース内への巻き取りが終りに近づいてきたとき、測定用テープの巻き取り速度を自動で減速させることができる巻尺を提供する。【解決手段】回転ローラ104の回転軸106が、回転ドラム6の支持軸10に並行に位置するように回転ローラ104を配し、且つ、測定用テープ2の回転ドラム6への巻き取りが終わりに近づいたときに回転ローラ104が測定用テープ2に接触して回転するように、また、引き続き回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2により、回転ローラ104と測定用テープ2との接触圧が大きくなるように、回転ドラム6の半径方向外側の適宜位置に回転ローラ104を設けている。【選択図】図1

Description

本発明は、ケースの外に引き出された測定用テープを自動でケース内に巻き取れるように構成されている自動巻き取り式の巻尺に関し、より詳しくは、測定用テープの巻き取りが終りに近づいてきたときに自動で巻き取り速度が減速するように構成された巻尺に関する。
従来、自動巻き取り式の巻尺は、測定用テープをケース外に引き出すことにより、ケース内に設けられ、測定用テープを周囲に巻き回する巻き回収容体たる回転ドラム内のぜんまいばねが付勢されて、ケース外に引き出された測定用テープをケース内に引き込んで該回転ドラムの周囲に巻き回するための力が蓄積されるようになっている。
これにより、ケース外に引き出した測定用テープから手を離し、または、制動手段による制動を解除すると、ぜんまいばねに蓄積された力が解放され、このぜんまいばねが初期状態へ復帰しようとする復帰力により回転ドラムが回転させられ、ケース外に引き出された測定用テープがケース内に引き込まれるとともに、回転ドラムの周囲に巻き回される。
ぜんまいばねには、回転ドラムを回転させてケース外に引き出された測定用テープをケース内に引き込むとともに、この回転ドラムの周囲に巻き回するための力(復帰力)が要求され、しかも、この力(復帰力)を長期に渡り確実に発生させなければならないために強力なトルクを発生できるものが用いられている。
また、ぜんまいばねの特性として、測定用テープを長く引き出せば引き出すほど大なる付勢力がぜんまいばねに蓄積されるため、1メートル引き出した測定用テープがケース内に引き込まれる速度に比し、2メートル、3メートルとより長く引き出した測定用テープがケース内に引き込まれる場合の速度は、さらに引き込み速度が加速されて非常に速くなっていくのである。
そして、ケース内に引き込まれる測定用テープは、測定用テープの先端フックがケースの測定用テープ出入口に備えるダンパに当接して停止するため、先端フックに掛かる衝撃が非常に強く、これによって先端フックにストレスが蓄積して巻尺本体の耐用年数よりも早くに損傷また破損してしまう問題があった。
また、測定用テープは非常に速い速度でケース内に引き込まれるため、測定用テープが暴れて跳ね返り、その跳ね返った測定用テープや測定用テープの先端フック、さらにはテープのエッジが使用者や周囲の者に当った場合は、打撲や裂傷などの怪我を負ってしまう問題があった。
特開平08−005301号公報 特開2002−031501号公報
本発明は、測定用テープのケース内への巻き取りが終りに近づいてきたとき、測定用テープの巻き取り速度を自動で減速させることができる巻尺を提供することを目的とする。
本発明の巻尺の一実施例においては、引き出された測定用テープが、ケース内の回転ドラムに自動で巻き取られるように構成されている自動巻き取り式の巻尺であって、上記ケース内における回転ドラムの半径方向外側の適宜位置に、回転ローラが、回転ローラの回転軸が回転ドラムの回転軸に概ね並行するように設けられており、且つ、回転ドラムに測定用テープが巻き取られていくことに伴い、回転ローラと測定用テープとが圧接されていくように構成されていることを特徴とする。上述の回転ローラの回転軸は、回転ローラの回転方向を決めている軸であり、軸は、回転ローラに固定的に設けられる場合や、回転ローラと軸とが固定されてなくて、軸によって回転ローラが自由回転可能に支持されるように設けられる場合がある。回転ローラは測定用テープに接触することによって回転する。
また一実施例においては、回転ローラは、ケース内に一端が固定された可撓性を有する支持体の他端に設けられていることを特徴とする。
回転ローラは、ケース内に一端が回動可能に設けられた支持体の他端に設けられており、この支持体は、一端が固定された弾性部材と接続されていることを特徴とする。
また一実施例においては、回転ローラの回転軸が軸受けに支持されており、この回転軸は、軸受けの受け孔内を回転ドラムの半径方向に動くことができるように構成されていることを特徴とする。
また一実施例においては、回転ローラが弾性を有していることを特徴とする。
また一実施例においては、ケース内に設けられた回転ダンパの回転軸に、回転ローラの回転が伝達可能に構成されていることを特徴とする。
また一実施例においては、回転ローラは、測定用テープの出入口の反対側となる回転ドラムの後側且つ下側の位置に配置されていることを特徴とする。
また一実施例においては、引き出された測定用テープが、ケース内の回転ドラムに自動で巻き取られるように構成されている自動巻き取り式の巻尺であって、上記ケース内における回転ドラムの半径方向外側の適宜位置に回転ダンパが設けられており、そのダンパ回転軸が、回転ドラムの回転軸に概ね並行であり、ダンパ回転軸は、ダンパ回転軸に備える固定ローラが回転ドラムに巻き取られていく測定用テープに接触することによって回転し、且つ、回転ドラムに測定用テープが巻き取られていくことに伴い、固定ローラと測定用テープとの接触圧が大きくなるように構成されていることを特徴とする。
また一実施例においては、回転ダンパは、ケース内に一端が固定された可撓性を有する支持体の他端に設けられていることを特徴とする。
また一実施例においては、固定ローラが弾性を有していることを特徴とする。
また一実施例においては、固定ローラは、測定用テープの出入口の反対側となる回転ドラムの後側且つ下側の位置に配置されていることを特徴とする。
本発明の一実施例における巻尺を一部切り欠いて示す側面図。 図1に示した切欠き部分の拡大図。 他の実施例における巻尺を一部切り欠いて示す側面図。 他の実施例における巻尺を一部切り欠いて示す側面図。 回転ローラの一実施例を示す図。 回転ローラの支持形態の一実施例を示す図。 他の実施例における巻尺を一部切り欠いて示す側面図。 図7に示した切欠き部分の拡大図。 他の実施例における巻尺を一部切り欠いて示す側面図。 図9に示した切欠き部分の拡大図。
本発明の巻尺について、添付の図面を参照しつつ説明する。実施例に示している巻尺1は、測定用テープ2がケース4の外部に引き出されていくと、回転ドラム6が測定用テープ2の引き出し方向に回転し、回転ドラム6に内装するばね8が巻かれていってばね8に付勢力が蓄積していく。また、引き出された測定用テープ2が離されると、ばね8に蓄積された付勢力が解放されて回転ドラム6が測定用テープ2の巻き取り方向に回転し、測定用テープ2がケース4の内部に引き込まれることに伴って、回転ドラム6の周囲に巻き取られるように構成されている。
図1に示す一実施例は、巻尺1に、一端がケース4の内部に固定された可撓性を有する(弾性を有する)支持体102の他端に、少なくとも表面に回転抵抗を有する回転ローラ104が回転ドラム6の半径方向外側(支持軸10の遠心方向)におけるケース4の内部の背面側に設けられた一実施例である。
また、回転ローラ104は、形成する素材の仕様(表面が有する摩擦の強弱)によっては、回転抵抗が生じるよう表面に縦ないし横方向の溝が設けられたり、突状や突起が設けられたり、表面に回転抵抗が生じる処理が実施される。
回転ローラ104は、回転軸106が回転ドラム6の支持軸10と並行になるように設けられていて、引き出されている測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていくに従い測定用テープ2に接触して回転することに伴い、引き続き回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2により、固定ローラ118と測定用テープ2とが圧接していく。すなわち、回転ローラ104と測定用テープ2との接触圧が大きくなっていく。
回転ローラ104の動きを図2にて説明する。回転ローラ104と回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2との間に隙間が空いている図1の状態から測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていって巻き回された径が大きくなると、図2(a)に示すように、回転ローラ104と回転ドラム6に巻き取られた測定用テープ2とが接触し、回転ローラ104が回転する。そして、引き続き測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていくと、回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2が回転ローラ104に押し付けられていく。
そして、測定用テープ2が回転ローラ104に押し付けられていくことで、図2(b)に示すように、支持体102も回転ドラム6の半径方向外側(支持軸10の遠心方向)に押され、固定部114を支点に支持体102が押された方向にしなる(変形する)。なお、支持体102は、固定部114を支点に押された方向に変形(湾曲状に弾性変形)するが、押圧力が除かれると、図1に示した位置(初期位置)に自動復帰する。
そして、変形した支持体102は、支持体102に生じた応力によって回転ローラ104を回転ドラム6に巻き取られた測定用テープ2の表面に押圧していく。すなわち、回転ローラ104と測定用テープ2との接触が強くなっていく(圧接していく)。この回転ローラ104による測定用テープ2の表面への押圧が進行することにより測定用テープ2の表面と回転ローラ104の表面との接触抵抗が増加していって回転ドラム6を減速させる制動力(回転減速力)が生じ、回転ドラム6が減速されることに伴って、回転ドラム6に巻き取られている測定用テープ2の巻き取り速度も減速される。
図3に示す一実施例は、巻尺1の内部における背面側(ケース4の測定用テープ2の出入口の反対側)に、一端がケース4の内部に回転軸100によって自由回転可能に設けられた支持体102の他端に、回転ローラ104が設けられている。そして、回転ローラ104が回転ドラム6の半径方向外側(支持軸10の遠心方向)におけるケース4の内部の背面側に設けられた一実施例である。
また、回転ローラ104は、形成する素材の仕様(表面が有する摩擦の強弱)によっては、回転抵抗が生じるよう表面に縦ないし横方向の溝が設けられたり、突状や突起が設けられたり、表面に回転抵抗が生じる処理が実施される。
そして、回転ローラ104は、回転軸106が回転ドラム6の支持軸10と並行になるように設けられていて、引き出されている測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていくに従い測定用テープ2に接触して回転することに伴い、引き続き回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2により、回転ローラ104と測定用テープ2とが圧接していく。すなわち、回転ローラ104と測定用テープ2との接触圧が大きくなっていく。
回転ローラ104の動きを図3にて説明する。回転ローラ104と回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2との間に隙間が空いている状態(図1を参照)から測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていって巻き回された径が大きくなると、図3(a)に示すように、回転ローラ104と回転ドラム6に巻き取られた測定用テープ2とが接触し、回転ローラ104が回転する。そして、引き続き測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていくと、回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2が回転ローラ104に押し付けられていく。
そして、測定用テープ2が回転ローラ104に押し付けられていくことで、図3(b)に示すように、支持体102も回転ドラム6の半径方向外側(支持軸10の遠心方向)に押されて回転軸100を支点に押された方向に回動し、初期位置のばね200を押し込んでいく。なお、支持体102は回転軸100を支点に押された方向に回動するが、押圧力が除かれると、ばね200の復元力(応力)によって初期位置に自動復帰する。また、用いるばね200も特に限定するものではなく、圧縮コイルばね、板ばね、ねじりコイルばね等を用いればよい。
そして、変形した支持体102は、ばね200に生じた復元力(応力)によって回転ローラ104を回転ドラム6に巻き取られた測定用テープ2の表面に押圧していく。すなわち、回転ローラ104と測定用テープ2との接触が強くなっていく(圧接していく)。この回転ローラ104による測定用テープ2の表面への押圧が進行することにより測定用テープ2の表面と回転ローラ104の表面との接触抵抗が増加していって回転ドラム6を減速させる制動力(回転減速力)が生じ、回転ドラム6が減速されることに伴って、回転ドラム6に巻き取られている測定用テープ2の巻き取り速度も減速される。
図4に示す一実施例は、巻尺1の内部における背面側(ケース4の測定用テープ2の出入口の反対側)に、一端がケース4の内部に固定された支持体102の他端に、弾性を有する回転ローラ104が設けられている。そして、回転ローラ104が回転ドラム6の半径方向外側(支持軸10の遠心方向)におけるケース4の内部の背面側に設けられた一実施例である。
そして、回転ローラ104は、回転軸106が回転ドラム6の支持軸10と並行になるように設けられていて、引き出されている測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていくに従い測定用テープ2に接触して回転することに伴い、引き続き回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2により、回転ローラ104と測定用テープ2とが圧接していく。すなわち、回転ローラ104と測定用テープ2との接触圧が大きくなっていく。
回転ローラ104の動きを図4にて説明する。回転ローラ104と回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2との間に隙間が空いている状態(図1を参照)から測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていって巻き回された径が大きくなると、図4(a)に示すように、回転ローラ104と回転ドラム6に巻き取られた測定用テープ2とが接触し、回転ローラ104が回転する。そして、引き続き測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていくと、回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2が回転ローラ104に押し付けられていく。
そして、測定用テープ2が回転ローラ104に押し付けられていくことで、図4(b)に示すように、回転ローラ104の表面が変形(つぶれ)していき、この変形が進行することによって測定用テープ2の表面と回転ローラ104の表面との接触抵抗が増加していって回転ドラム6を減速させる制動力(回転減速力)が生じ、回転ドラム6が減速されることに伴って、回転ドラム6に巻き取られる測定用テープ2の巻き取り速度も減速される。
図5は、回転ローラ104の形状また形態の一実施例を示している。図5(a)は、中央が太くなっている形状(樽状)で、図5(b)は、中央が細くなっている形状で、図5(c)は、複数の回転ローラを備えた一実施例である。図5(d)は、軸方向に貫通孔108が設けられた一実施例である。また、図示は省略しているが、図5(d)に近い形態として、回転ローラの内部に空間部分を設けて構成してもよい。図5(a)〜(d)に示している回転ローラ104は、使用形態に合わせてそれぞれ硬質または弾性を有して形成される。なお、回転ローラ104が硬質の素材で形成される場合、素材の仕様(表面が有する摩擦の強弱)によっては、適度な回転抵抗が生じるよう表面に縦ないし横方向の溝が設けられたり、突状や突起が設けられたり、表面に回転抵抗が生じる処理が実施される場合がある。
図6は、回転ローラ104の支持形態の一実施例を示している。図6(a)は、回転ローラ104の両端から突出するそれぞれの軸110を支持体102で支持している形態で、図6(b)は、左右に2つ並設した回転ローラ104を繋ぐ軸110を支持体102で支持している形態で、図6(c)の左図は、回転ローラ104の両端から突出するそれぞれの軸110を長細の受け孔112を有する軸受けで支持し、軸110が受け孔112の内部を矢印Aの方向に動けるようにしている形態である。また、回転ローラ104は、ばね200によって回転ドラム6に巻き取られた測定用テープ2の方向に押されている。また、用いるばね200も特に限定するものではなく、圧縮コイルばね、板ばね、ねじりコイルばね等を用いればよい。そして、図6(a)〜(b)に示している支持体102は、使用形態に合わせてそれぞれ硬質または可撓性(弾性)を有して形成される。
図7は、巻尺1に、一端がケース4の内部に固定された支持体116の他端に弾性を有する固定ローラ118をダンパ回転軸120に設けた回転ダンパ122が設けられている一実施例である。そして、回転ダンパ122が、回転ドラム6の半径方向外側(支持軸10の遠心方向)におけるケース4の内部の背面側に設けられた一実施例である。
また、回転ダンパ122は、ダンパ回転軸120が回転ドラム6の支持軸10と並行になるように設けられていて、そして、ダンパ回転軸120に設けられた固定ローラ118は、引き出されている測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていくに従い測定用テープ2に接触して回転することに伴い、この回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2により、固定ローラ118と測定用テープ2とが圧接していく。すなわち、固定ローラ118と測定用テープ2との接触圧が大きくなっていく。
固定ローラ118の動きを図8にて説明する。固定ローラ118と回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2との間に隙間が空いている図7の状態から測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていって巻き回された径が大きくなると、図8(a)に示すように、回転ダンパ122のダンパ回転軸120に設けられた固定ローラ118と回転ドラム6に巻き取られた測定用テープ2とが接触する。そして、引き続き測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていくと、回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2が固定ローラ118に押し付けられていく。
そして、測定用テープ2が固定ローラ118に押し付けられていくことで、図8(b)に示すように、固定ローラ118の表面が変形(つぶれ)していき、この変形が進行することによって測定用テープ2の表面と固定ローラ118の表面との接触抵抗が増加していって、固定ローラ118が固定されている回転ダンパ122のダンパ回転軸120が安定して回転していくことに伴って、回転ダンパ122の仕様速度に回転が上がる。また、回転ダンパ122は、伝達された回転の上昇を抑制する機能を備えていることから、回転ダンパ122のダンパ回転軸120に固定されている固定ローラ118によって回転している回転ドラム6が減速されることに伴って、回転ドラム6に巻き取られている測定用テープ2の巻き取り速度も減速される。
図9は、巻尺1に、一端がケース4の内部に固定された弾性を有する支持体116の他端に少なくとも表面に回転抵抗を有する固定ローラ118をダンパ回転軸120に備える回転ダンパ122が設けられている一実施例である。そして、回転ダンパ122が、回転ドラム6の半径方向外側(支持軸10の遠心方向)におけるケース4の内部の背面側に設けられた一実施例である。
また、固定ローラ118は、形成する素材の仕様(表面が有する摩擦の強弱)によっては、回転抵抗が生じるよう表面に縦ないし横方向の溝が設けられたり、突状や突起が設けられたり、表面に回転抵抗が生じる処理が実施される。
そして、回転ダンパ122は、ダンパ回転軸120が回転ドラム6の支持軸10と並行になるように設けられていて、そして、ダンパ回転軸120に設けられた固定ローラ118は、引き出されている測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていくに従い測定用テープ2に接触して回転することに伴い、この回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2により、固定ローラ118と測定用テープ2とが圧接していく。すなわち、固定ローラ118と測定用テープ2との接触圧が大きくなっていく。
回転ダンパ122の動きを図10にて説明する。固定ローラ118と回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2との間に隙間が空いている図9の状態から測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていって巻き回された径が大きくなると、図10(a)に示すように、回転ダンパ122のダンパ回転軸120に設けられた固定ローラ118と回転ドラム6に巻き取られた測定用テープ2とが接触する。そして、引き続き測定用テープ2が回転ドラム6に巻き取られていくと、回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2が固定ローラ118に押し付けられていく。
そして、測定用テープ2が固定ローラ118に押し付けられていくことで、図10(b)に示すように、回転ダンパ122が取り付けられている支持体116も回転ドラム6の半径方向外側(支持軸10の遠心方向)に押されて固定部114を支点に支持体116が押された方向にしなる(変形する)。なお、支持体116は固定部114を支点に押された方向に変形(湾曲状に弾性変形)するが、押圧力が除かれると、図9に示した位置(初期位置)に自動復帰する。
そして、変形した支持体116は、支持体116に生じた応力によって回転ダンパ122のダンパ回転軸120に設けられた固定ローラ118を回転ドラム6に巻き取られた測定用テープ2の表面に押圧していく。すなわち、固定ローラ118と測定用テープ2との接触が強くなっていく(圧接していく)。この固定ローラ118による測定用テープ2の表面への押圧が進行することにより測定用テープ2の表面と固定ローラ118の表面との接触抵抗が増加し、固定ローラ118が固定されている回転ダンパ122のダンパ回転軸120が安定して回転していくことに伴って、回転ダンパ122の仕様速度に回転が上がる。また、回転ダンパ122は、伝達された回転の上昇を抑制する機能を備えていることから、回転ダンパ122のダンパ回転軸120に固定されている固定ローラ118によって回転している回転ドラム6が減速されることに伴って、回転ドラム6に巻き取られている測定用テープ2の巻き取り速度も減速される。
本実施例での図示は省略しているが、ダンパ回転軸120に固定ローラ118を備える回転ダンパ122を、一端がケース4に固定された弾性部材または発条部材に接続すると共に、ケース4の内部に一端が回動可能に設けられ支持体(支持体116)の他端に設けているようにしてもよい。この一実施例は、図3に示した回転ローラ104を、ダンパ回転軸120に固定ローラ118を備える回転ダンパ122に置き換えた形態である。
そして、回転ローラ104、固定ローラ118が回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2に接触する時機は、回転ドラム6に巻き取られる測定用テープ2の巻き取りが終わりに近づいた時機が適する。しかしながら、回転ローラ104、固定ローラ118は、常に測定用テープ2に接触させておいてもよい。
本実施例では示していないが、回転ローラ104、固定ローラ118の形状が図5(a)、(c)に示す形状に形成した場合は、回転ローラ104、固定ローラ118の両端が回転ドラム6の幅よりも広くなっていてもよい。また、回転ローラ104は、両端が回転ドラム6の両壁の端面18(図6(c)を参照)に接触していてもよい。この場合、回転ローラ104、固定ローラ118の中央部分が回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2で押されていく。
また、本実施例では平面視円形の回転ローラ104であるが、回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2に断続的な抵抗が掛かるよう回転ローラ104を平面視楕円形や角形(例えば、四角や五角また六角以上)にしてもよい。また、回転ローラ104の回転軸106においても断面楕円形や角形(例えば、四角や五角また六角以上)にして、回転ドラム6に巻き取られていく測定用テープ2に掛かる抵抗が増加するようにしてもよい。
そして、本実施例では、回転ドラム6に巻き回される測定テープ2の表面に接触させる回転ローラ104、固定ローラ118は回転ドラム6の半径方向外側の周囲に一つ設けているが、勿論、回転ドラム6の半径方向外側の周囲に複数配置してもよい。また、複数配置する場合には、上述した複数の一実施例を配置する場所に合わせて選定して、各々配置してもよい。なお、回転ローラ104、固定ローラ118の配置位置の一実施例としては、ケース4の内部における測定用テープ2の出入口400側やケース4の内部における背面側300が挙げられる。
また、支持体102および回転ローラ104の両方を、弾性を有する素材で形成してもよい。勿論、支持体116および固定ローラ118を、弾性を有する素材で形成してもよい。
本巻尺ホルダは上述のように構成されているので、測定テープ2がケース4の内部に巻き取られているとき、その巻き取りが終りに近づいてくると自動で測定用テープ2の巻き取り速度を減速させることができる。特に、測定用テープ2を減速させる手段として回転体(ローラ)を用いているので、測定用テープ2の裏面側に印刷されている目盛りを傷付ける恐れも非常に少なく、そして、測定用テープ2をスムーズに減速させることができる。
これにより、測定テープ2の先端に設けられた係止片20がケース4の測定用テープ2の出入口に備えるダンパ22に衝突して停止するときの衝撃を低減することができる。さらに、係止片20の損傷や破損も防止できる。
また、ケース4の測定用テープ2の出入口に備えるダンパ22を、ゴム板などの弾性体で形成したり、場合によっては無くす(廃止)ことも可能になる。
そして、ケース4の内部に引き込まれる測定用テープ2が暴れて跳ね返ることで使用者や周囲の者へ怪我を負わせてしまう事故も大きく低減されるので、使用者や周囲の者に対する安全性が向上する。また、測定用テープ2が暴れることで生じる測定用テープ2の折れも防止できる。
また、一部の巻尺においては、測定用テープ2を減速させるための回転体(回転ローラ104、固定ローラ118)が、図1(回転ローラ104)、図7(固定ローラ118)に示した位置、すなわち測定用テープ2の出入口400の反対側となるケース4の内部における回転ドラム6の後側且つ下側の位置(ケース4の背面側300のケース内における下方の位置)に配置されることで、回転ドラム6に巻き回されていく測定用テープ2の巻き径が大きくなっていくことにより生じる、測定用テープ2が回転ドラム6の後方(ケース4の背面側300の方向)へ飛び出す不具合を防止することができる。これにより、測定用テープ2は安定的に回転ドラム6に巻き回される。
1…巻尺
2…測定用テープ
4…ケース
6…回転ドラム
8…ばね
10…支持軸
12…内壁
14…受止部材
16…軸受け部
18…端面
20…係止片
22…ダンパ
100…回転軸
102…支持体
104…回転ローラ
106…回転軸
108…貫通孔
110…軸
112…受け孔
114…固定部
116…支持体
118…固定ローラ
120…ダンパ回転軸
122…回転ダンパ
200…ばね
300…背面側
400…出入口

Claims (11)

  1. 引き出された測定用テープが、ケース内の回転ドラムに自動で巻き取られるように構成されている自動巻き取り式の巻尺であって、
    上記ケース内における上記回転ドラムの半径方向外側に、回転ローラが、該回転ローラの回転軸が上記回転ドラムの回転軸に概ね並行するように設けられており、
    且つ、上記回転ドラムに上記測定用テープが巻き取られていくことに伴い、上記回転ローラと該測定用テープとの接触圧が大きくなるように構成されていることを特徴とする巻尺。
  2. 上記回転ローラは、ケース内に一端が固定された可撓性を有する支持体の他端に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の巻尺。
  3. 上記回転ローラは、ケース内に一端が回動可能に設けられた支持体の他端に設けられており、また、該支持体は、一端が固定された弾性部材と接続されていることを特徴とする請求項1に記載の巻尺。
  4. 上記回転ローラの回転軸が軸受けに支持されており、また、上記回転軸は、上記軸受けの受け孔内を回転ドラムの半径方向に動くことができるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の巻尺。
  5. 上記回転ローラが弾性を有していることを特徴とする請求項1に記載の巻尺。
  6. 上記ケース内に設けられた回転ダンパの回転軸に、上記回転ローラの回転が伝達可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の巻尺。
  7. 上記回転ローラは、上記測定用テープの出入口の反対側となる回転ドラムの後側且つ下側の位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の巻尺。
  8. 引き出された測定用テープが、ケース内の回転ドラムに自動で巻き取られるように構成されている自動巻き取り式の巻尺であって、
    上記ケース内における上記回転ドラムの半径方向外側に回転ダンパが設けられており、そのダンパ回転軸が、上記回転ドラムの回転軸に概ね並行であり、
    上記ダンパ回転軸は、該ダンパ回転軸に備える固定ローラが上記回転ドラムに巻き取られていく上記測定用テープに接触することによって回転し、
    且つ、上記回転ドラムに上記測定用テープが巻き取られていくことに伴い、上記固定ローラと該測定用テープとの接触圧が大きくなるように構成されていることを特徴とする巻尺。
  9. 上記回転ダンパは、ケース内に一端が固定された可撓性を有する支持体の他端に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の巻尺。
  10. 上記固定ローラが弾性を有していることを特徴とする請求項8に記載の巻尺。
  11. 上記固定ローラは、上記測定用テープの出入口の反対側となる回転ドラムの後側且つ下側の位置に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の巻尺。
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