JP2020044212A - 口腔ケア用器具 - Google Patents

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成吾 村川
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Abstract

【課題】シリンジのプランジャを押圧することなく、シリンジ内に収納された液体をヘッド部から滴下することが可能な口腔ケア用器具を提供すること。【解決手段】 グリップ部1bにプランジャ9を有するシリンジ10を固定し、シリンジの抽出口11に供給用チューブ12を接続し、供給用チューブの供給用開口部12bがヘッド部1aに位置するように構成し、シリンジのフィンガーフランジ14近傍の周面にシリンジを貫通する小穴15を開口し、プランジャのガスケット16をシリンジのフィンガーフランジ側の最端部に位置させた状態において、小穴がガスケットより抽出口側に位置するように構成し、シリンジ内の液体がヘッド部の供給用開口部から自然に滴下し得るように構成した。【選択図】 図1

Description

本発明は、高齢者等、自力で歯磨き等の口腔ケアができない人等(被介護者)に対し、口腔内ケアを行うための給水機能付の口腔ケア用器具に関するものである。
従来、この種の口腔ケア器具として、歯ブラシのヘッド部にチューブを2本取り付け、1本のチューブの他端に吸引用コンプレッサ等を取り付けると共に、他のチューブの他端に給水源を取り付け、介護者が高齢者等の口腔内の唾液等を吸引用のチューブで吸引し、他のチューブにて洗浄水等を供給しながら歯磨き等を行うための歯ブラシが提案されている(特許文献1)。
また、吸引用のチューブを有する歯ブラシに、洗浄用の水等を収納したシリンジを固定し、該シリンジに取り付けたチューブの先端を上記歯ブラシのヘッド部の上記吸引用のチューブに隣接して位置させ、介護者が上記吸引用のチューブで高齢者等の口腔内の唾液等を吸引しながら、シリンジのプランジャを押すことで、上記シリンジのチューブ先端から洗浄用の液体を供給し得る歯ブラシも提案されている(特許文献2)。
特開平10−1132313号公報 特開2008−100037号公報
ところで、上記特許文献1の歯ブラシは、吸引用のコンプレッサの他に、洗浄水を供給するための供給源が必要であり、洗浄水の供給タンク及び供給用コンプレッサ等を使用する場合は、吸引用のコンプレッサと供給用のコンプレッサの双方が必要となり、各コンプレッサをオンオフするための装置、及び各コンプレッサの設置場所等も必要となるため、装置構成が大掛かりとなり、高コストになるという課題がある。
上記特許文献2のケア器具は、一方の手で操作が可能であるが、当該文献2記載の歯ブラシにて口腔ケアを行うためには、介護者は、歯ブラシの先端部を動かして高齢者等の口腔内を清掃しながら、シリンジのプランジャを徐々に押すという、複数かつ複雑な動作を一方の手のみで同時にしなければならず、しかも口腔内の唾液等の吸引も同時期に行う必要があるため、このような複数かつ複雑な動作を一方の手で同時に行うことは極めて困難を伴うものであった。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、口腔ケア中は、シリンジのプランジャを押圧することなく、シリンジ内に収納された液体を自由落下によりブラシのヘッド部から供給することが可能な口腔ケア用器具を提供することを目的とする。
また、吸引用チューブにて供給用チューブからの洗浄液等を吸引することを可能とすることで、被介護者の口腔内の付着物のスムーズな吸引を実現した口腔ケア用器具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、ブラシを有するヘッド部とグリップ部とを具備する口腔ケア用器具において、上記グリップ部にプランジャを有するシリンジがその抽出口を上記ヘッド部側にして上記グリップ部に平行に固定され、上記シリンジの上記抽出口に供給用チューブが接続され、上記供給用チューブの供給用開口部が上記ヘッド部に位置するように構成され、上記シリンジのフィンガーフランジ近傍の周面に上記シリンジを貫通する小穴が開口され、上記プランジャのガスケットを上記シリンジの上記フィンガーフランジ側の最端部に位置させた状態において、上記小穴は上記ガスケットより上記抽出口側に位置するように構成された口腔ケア用器具により構成される。
従って、シリンジのプランジャを引き込んでシリンジ内に洗浄用の液体を収納し(このとき小穴はガスケットよりフィンガーフランジ側又はガスケットで閉鎖されている)、ブラシ側を水平より下にした状態でヘッド部を被介護者の口腔内に持ってきて、上記プランジャをさらに引き込んで、そのガスケットを上記シリンジのフィンガーフランジ側の最端部に位置させると、上記小穴は上記ガスケットより上記抽出口側に位置するので、シリンジ内が小穴を介して大気に開放される。従ってシリンジ内の液体は自然落下により、ヘッド部の供給用開口部から口腔内に滴下又は注水されるため、介護者は口腔内ケア器具のグリップ部を一方の手で把持した状態で、洗浄用の液体を滴下又は注水しながら、被介護者の口腔内の清掃等のケアを行うことができる。上記洗浄用の液体の滴下又は注水を止めたい場合は、グリップ部を把持している手の指で上記小穴を閉鎖すれば良い。これによりシリンジ内と大気とが閉鎖されるので、小穴を閉鎖している間、洗浄液の滴下又は注水が停止される。よって、この間に、例えば、被介護者が口を閉じた場合に、他方の手で口を開けること、或いは、その他の介助行為を行うことができる。
第2に、吸引用チューブが上記グリップ部に沿って取り付けられ、その一端の吸引用開口部は上記ヘッド部の上記供給用開口部に隣接して位置するように構成され、上記吸引用チューブの他端は吸引具に取り付け可能に構成された上記第1記載の口腔ケア用器具により構成される。
上記吸引具は例えば吸引装置(8)とすることができる。このように構成すると、口腔内ケア中に、口腔内に貯留された液体等を吸引用開口部から吸引することができる。
第3に、上記小穴の位置は、上記プランジャを上記シリンジの上記フィンガーフランジ側の上記最端部まで移動させたとき、上記プランジャの上記ガスケットに近接した上記ガスケットにより塞がれない位置であり、かつ、上記小穴は上記シリンジにおける上記グリップ部に接した周面以外の周面に設けられたものである上記第1又は2記載の口腔ケア用器具により構成される。
このように構成すると、シリンジ内に洗浄用の液体をシリンジの略最大容量まで収納することができ、しかも、グリップ部を把持した手の指で小穴を容易に閉鎖することができる。
第4に、上記小穴の位置は、上記シリンジの周面に印刷された目盛の内、最大目盛より上記フィンガーフランジ側に位置しており、上記プランジャを上記シリンジの上記フィンガーフランジ側の上記最端部まで移動させたとき上記ガスケットにより塞がれない位置であり、かつ、上記小穴は上記シリンジにおける上記グリップ部に接した周面以外の周面に設けられたものである上記第1又は2記載の口腔ケア用器具により構成される。
このように構成すると、シリンジ内に洗浄用の液体をシリンジの略最大容量まで収納することができ、しかも、グリップ部を把持した一方の手の指で小穴を容易に閉鎖することができる。
第5に、上記小穴の直径は1mm〜3mmである上記第1〜4の何れかに記載の口腔ケア用器具により構成される。
第6に、上記小穴の位置には、該小穴の位置を示す目印を設けたものである上記第1〜5の何れかに記載の口腔内ケア用器具により構成される。
上記目印は、例えば小穴の位置のシリンジの全周に設けられた赤ライン等である。このようにすると、小穴の位置を一目で確認することができる。
第7に、上記ヘッド部の上記ブラシは、上記ヘッド部の一方の面にのみ設けられており、上記供給用開口部は、上記ヘッド部の上記ブラシが設けられた側に開口しているものである上記第1〜6の何れかに記載の口腔ケア用器具により構成される。
上記一方の面は例えばヘッド部の下面(1d)をいう。このように構成すると、ヘッド部のブラシにより口腔内ケアを行いながら、洗浄水等を口腔内に適切に滴下又は注水することができる。
第8に、上記ヘッド部の上記ブラシは、上記ヘッド部の一方の面にのみ設けられており、上記供給用開口部及び上記吸引用開口部は、上記ヘッド部の上記ブラシが設けられた側に共に開口しているものである上記第2〜6の何れかに記載の口腔ケア用器具により構成される。
上記一方の面は例えばヘッド部の下面(1d)をいう。このように構成すると、ヘッド部のブラシにより口腔内ケアを行いながら、洗浄水等を口腔内に適切に滴下又は注水することができるし、しかも、口腔内の液体等を吸引用開口部から適切に吸引することができる。
第9に、上記ヘッド部の上記ブラシは、上記ヘッド部の中心部から放射状に設けられており、上記供給用開口部は、上記中心部に設けられているものである上記第1〜6の何れかに記載の口腔ケア用器具により構成される。
従って、放射状のブラシであっても、その中心部から洗浄水を滴下又は注水することができるため、口腔内を適切に洗浄等することができる。
第10に、上記ヘッド部の上記ブラシは、上記ヘッド部の中心部から放射状に設けられており、上記供給用開口部及び上記吸引用開口部は、上記中心部に隣接して設けられているものである上記第2〜6の何れかに記載の口腔ケア用器具により構成される。
このように放射状のブラシであっても、その中心部に供給用開口部と吸引用開口部が隣接して設けられているので、洗浄水により口腔内ケアを行いながら、口腔内の液体等を適切に吸引することができる。
第11に、上記吸引用チューブが上記グリップ部に沿って取り付けられる代わりに、上記グリップ部内に該グリップ部に沿った吸引用細穴が形成され、該吸引用細穴の先端の吸引用開口部が上記ヘッド部に開口され、上記グリップ部の上記ヘッド部とは反対側の開口に上記吸引用チューブを接続可能に構成されたものである上記第2記載の口腔ケア用器具により構成される。
このように吸引用チューブではなく、グリップ部内に吸引用細穴が形成された口腔ケア器具であっても、本発明の口腔ケア用器具は問題なく構成することが可能である。
第12に、上記シリンジは、上記グリップ部に弾性固定具により固定されたものである上記第1〜11の何れかに記載の口腔ケア用器具により構成される。
上記弾性固定具は例えばオーリング(6,7)或いは輪ゴム等により構成することができる。従って、本発明の口腔ケア用器具は、ヘッド部及びグリップ部からなる既存の歯ブラシ等の口腔ケア器具に、汎用品であるシリンジを輪ゴム又はオーリング等の弾性固定具により固定することで容易に構成することができ、非常に低コストで実現可能である。
第13に、上記シリンジはディスポーザブルである上記第1〜12の何れかに記載の口腔ケア用器具により構成される。
従って、例えば数回使用したら、シリンジ共々、口腔ケア用器具を廃棄することができ、衛生上もコスト的にも適正な口腔ケア用器具を実現したものである。
第14に、上記小穴に一端部が連結された所定長さの中空管であって、上記中空管の他端部には上記小穴と連通する小開口が設けられており、上記中空管の上記小開口が、上記小穴より上記抽出口に近い位置における上記シリンジの外周に固定されているものである上記第1〜13の何れかに記載の口腔ケア用器具により構成される。
このように構成すると、上記小開口を口腔ケア用器具を把持する一方の手の例えば人差し指に近接した位置に設けることができ、より容易に、小開口の閉鎖、閉鎖解除操作を行うことができる。
第15に、上記ヘッド部において、上記吸引用開口部は、上記供給用開口部よりも上記ヘッド部の先端部側に配置されたものである上記第2〜14の何れかに記載の口腔ケア用器具により構成される。
このように構成すると、供給用開口部から口腔内に滴下又は注水された洗浄水等を、より口腔内に近い位置にある吸引用開口部にて速やかに吸引することができるため、口腔ケア中の高齢者等における洗浄水等の誤嚥等を極力防止することができる。
第16に、上記ヘッド部において、上記吸引用チューブの先端の第1の開口部が上記ヘッド部の先端部側に配置されると共に、上記ヘッド部において、上記第1の開口部よりも後方側の連結部に、上記供給用チューブの上記供給用開口部を連結して上記供給用チューブを上記吸引用チューブ内に開口し、上記吸引用チューブにおける上記連結部の対向位置に第2の開口部が設けられ、かつ上記吸引用チューブの線路途中には吸引力調節口付コネクタが接続されたものである上記第2記載の口腔ケア用器具により構成される。
このように構成すると、シリンジ内の洗浄水等の滴下又は注水の量を、シリンジの小穴の閉鎖により制御することもできるし、吸引力調節口付コネクタの吸引力調節口を他方の手で閉鎖又は閉鎖解除することによっても制御することができ、シリンジからの洗浄水等を吸引用チューブを介して吸引することにより、口腔内の唾液、痰等の粘性の高い付着物をスムーズに吸引することが可能となる。
第17に、上記吸引用チューブが上記グリップ部に沿って取り付けられる代わりに、上記グリップ部内に該グリップ部に沿った吸引用細穴が形成され、該吸引用細穴の先端の第1の開口部が上記ヘッド部の先端部側に開口され、上記ヘッド部において、上記第1の開口部よりも後方側の吸引用細穴の連結部に、上記供給用チューブの上記供給用開口部を連結して上記供給用チューブを上記吸引用細穴内に開口し、上記吸引用細穴における上記連結部の対向位置に上記ヘッド部の下側に開口する第2の開口部が設けられ、上記吸引用細穴における上記ヘッド部とは反対側の上記グリップ部の開口に上記吸引用チューブが接続可能に構成され、かつ上記吸引用チューブの線路途中には上記吸引力調節口付コネクタが接続されたものである上記第16記載の口腔ケア用器具により構成される。
本発明は上述のように、介護者は口腔ケア用器具のグリップ部を一方の手のみで把持した状態で、洗浄用の液体を口腔内に滴下又は注水しながら、被介護者の口腔内の清掃等のケアを行うことができるし、液体の滴下又は注水を止めたい場合は、グリップ部を把持している手の指で上記小穴を閉鎖すれば良く、洗浄液を滴下又は注水しながらの被介護者の口腔内ケアを容易に行うことができる。
また、グリップ部を把持している手で小穴を閉鎖して液体の滴下又は注水を停止し得るので、この滴下又は注水が停止している間に、例えば、もう一方の手で被介護者の口を開けること等の他の介助行為を行うことができ、効率的な口腔内ケアを行うことができる。
また、口腔内ケア中に、口腔内に貯留された液体等を吸引用開口部から吸引することができる。
また、シリンジ内に洗浄用の液体をシリンジの略最大容量まで収納することができ、しかも、グリップ部を把持した手の指で小穴を容易に閉鎖することができる。
また、小穴の目印を設けることで、当該目印が例えばプランジャをどこまで引き込むかの目安になるし、小穴を指で閉鎖する際の目安にもなる。
また、一方のみの手でヘッド部のブラシにより口腔内ケアを行いながら、洗浄水等を口腔内に適切に滴下又は注水し、或いは滴下又は注水を停止することができる。
また、一方のみの手でヘッド部のブラシにより口腔内ケアを行いながら、洗浄水等を口腔内に適切に滴下又は注水、或いは滴下又は注水を停止することができるし、しかも、口腔内の液体等を吸引用開口部から適切に吸引することができる。
また、グリップ部に吸引用チューブを固定するのではなく、グリップ部内に吸引用細穴が形成された口腔ケア器具であっても、本発明は問題なく適用が可能である。
また、本発明の口腔ケア用器具は、ヘッド部及びグリップ部からなる既存の歯ブラシ等の口腔ケア器具に、汎用品であるシリンジを弾性固定具により固定することで容易に構成することができ、非常に低コストで実現可能である。
また、例えば数回使用したら、シリンジ共々、口腔ケア用器具を廃棄することができ、衛生上もコスト的にも適正な口腔ケア用器具を実現したものである。
また、小穴に連通する小開口を口腔ケア用器具を把持する一方の手の例えば人差し指に近接した位置に設けることができ、より容易に、小開口の閉鎖、閉鎖解除操作を行うことができる。
また、供給用開口部から口腔内に滴下又は注水された洗浄水等を、より口腔内に近い位置にある吸引用開口部にて速やかに吸引することができるため、口腔ケア中の高齢者等における洗浄水等の誤嚥等を極力防止することができる。
また、シリンジ内の洗浄水等の滴下又は注水の量を、シリンジの小穴の閉鎖により制御することもできるし、吸引力調節口付コネクタの吸引力調節口を例えば他方の手で閉鎖又は閉鎖解除することによっても制御することができ、シリンジからの洗浄水等を吸引用チューブを介して吸引することにより、口腔内の唾液、痰等の粘性の高い付着物をスムーズに吸引することが可能となる。
本発明に係る口腔ケア用器具(第1の実施形態)の側面断面図である。 同上ケア用器具のヘッド部の底面図である。 同上ケア用器具のシリンジの小穴近傍の拡大断面図である。 同上ケア用器具のシリンジ内に洗浄用液体を注入する状態の説明図である。 同上ケア用器具を使用して被介護者の口腔内ケアを行う状態の説明図である。 (a)(b)共に、同上ケア用器具のシリンジに洗浄用液体を注入する状態を示すシリンジの側面断面図である。 同上ケア用器具の第2の実施形態の側面断面図である。 (a)は同上ケア用器具の第2の実施形態のヘッド部近傍の底面図、(b)はブラシの一単位の側面図である。 同上ケア用器具の第3の実施形態の側面断面図である。 (a)は同上ケア用器具の目印を示す小穴近傍の側面図、(b)は同上ケア用器具の小穴の他の実施形態を示す小穴近傍の側面図である。 (a)は同上ケア用器具の第4の実施形態を示すシリンジの一部側面図、(b)は同上ケア用器具のシリンジの一部平面図である。 (a)は同上ケア用器具の第5の実施形態のヘッド部の側面断面図、(b)は同上ケア用器具の底面図である。 同上ケア用器具の第6の実施形態のヘッド部の側面図である。 (a)は同上ケア用器具の第7の実施形態のヘッド部の側面断面図、(b)は同上ケア用器具の供給用チューブと吸引用チューブの斜視図、(c)は同上ケア用器具に使用する吸引力調節口付コネクタの側面図である。
以下、本発明に係る口腔ケア用器具について詳細に説明する。
図1に示すように、本発明に係る口腔ケア用器具1(第1の実施形態)は、ブラシ4が植毛されたヘッド部1aと、それに引き続く棒状のグリップ部1bとが一体に形成されており、上記グリップ部1bにはその長さ方向に沿って中央部一面(下面1f)に溝部2が形成され(図2参照)、この溝部2内に吸引用チューブ3が上記グリップ部1bに沿って嵌合固定され、その一端の吸引用開口部3aは、記ヘッド部1aの下側1d側に位置しており、当該吸引用開口部3aは上記ブラシ4の上記グリップ部1b側(ヘッド部1aとグリップ部1bとの間のネック部1j)にその開口部が位置するように固定されている。
尚、以下の説明において、図1において、紙面に向かって左側、即ち、ヘッド部1aの左側を「先端」、「先端側」、紙面に向かって右側、即ちグリップ部1bの右側を「後」、「後方」といい、紙面に向かったときの上下方向を、「上」、「下」という。また、ヘッド部1aを下側にしてグリップ部1bを立てたときは、ヘッド部1a側を「下側」という(図7等においても同じ)。
上記吸引用チューブ3は、後述の供給用チューブ12、シリンジ10と共に、上記グリップ部1bにオーリング(又は輪ゴム等)5,6,7にて固定されている。
上記吸引用チューブ3の他端側は上記グリップ部1bの後端部よりさらに長く形成され、その他端接続部3bは図5に示すように吸引具としての吸引装置8の吸引接続部8aに接続されている。従って、上記吸引装置8をオンすると、上記吸引装置8内のコンプレッサ(図示せず)が駆動し、空気を吸引するので、その吸引力は上記吸引用チューブ3を介して上記吸引開口部3aに伝達されるため、口腔ケア中に高齢者等の口腔内の液体或いはブラシに付着した痰等を上記吸引開口部3aから吸引し得るように構成されている。尚、吸引された液体等は、吸引用チューブ3を介して吸引され、上記吸引装置8のタンク8b内に貯留される。
上記グリップ部1bには、プランジャ9を有するシリンジ10(例えば汎用品のシリンジ)がその抽出口11を上記ヘッド部1a側に向けて上記グリップ部1bに平行に固定されている。具体的には、上記シリンジ10は、上記グリップ部1bの上記吸引用チューブ3の固定側とは反対側(グリップ部1bの上面1c)に、シリンジ10の外周(周面)10a(上面1cに接する周面を周面10cという)を接することで、当該シリンジ10を上記グリップ部1bと平行に位置させ、この状態で、上記オーリング6,7を以って、上記グリップ部1bに、上記吸引用チューブ3と共に、固定されている。
そして、上記シリンジ10の上記抽出口11に供給用チューブ(例えば、翼状針(21G)ライン)12が接続部12aを以って接続され、上記供給用チューブ12の一端の供給用開口部12bが上記ヘッド部1aの上記吸引用開口部3aに隣接して位置するように構成されている。
より具体的には、上記供給用チューブ12は、上記ヘッド部1a側の上記グリップ部1bにおいて、その線路途中が、上記オーリング5によって、上記グリップ部1bの上記上面1cに、上記吸引用チューブ3と共に固定されている。
さらに、上記ヘッド部1aには、上記ブラシ4が植毛された部分(下面1d)とは反対側の上面1e側から、上記下面1d側へ貫通する連結穴13が形成されており、上記供給用チューブ12の先端は上記ヘッド部1aにおいて、上記上面1e側から上記連結穴13内に挿入され、上記ヘッド部1bの下面1d側に臨出して、当該下面1d側(ブラシ4が植毛された側)に上記供給用開口部12bが位置するように構成されている(図2参照)。尚、上記連結穴13はグリップ部1b側からヘッド部1aの先端側に向けて傾斜するように設けられている(図1参照)。
そして上記吸引用開口部3aと上記供給用開口部12bは、グリップ部1bの長手方向に一定間隔を以って並んで位置するように構成されている。また、上記供給用開口部12bの位置は、図2に示すように、本来はブラシが植毛されていた位置S(ブラシ4の3列の内、中央列のヘッド部1aにおけるグリップ部1b側の3束分の位置S(図2参照))であるが、上記3束分のブラシ4を削除し、この位置Sに上記連結穴13を開口し、当該連結穴13に上記供給用チューブ12を通しているものである。即ち、吸引用チューブ3が上記グリップ部1bに沿って取り付けられ、その一端の吸引用開口部3aは上記ヘッド部1aの上記供給用開口部12bに隣接して位置するように構成されている。
また、図3に示すように、上記シリンジ10のフィンガーフランジ14の近傍の周面に上記シリンジ10を貫通する小穴15が開口されている。上記小穴15の位置(シリンジ10の長手方向、即ちプランジャ9の移動方向の位置)は、上記プランジャ9を上記シリンジ10の上記フィンガーフランジ14側の最端部(図3の位置)まで移動させたとき(図3参照)、上記プランジャ9のガスケット16に近接し、かつ、上記ガスケット16より抽出口11側で、該ガスケット16により塞がれない位置となるように構成される。尚、上記シリンジ10の上記フィンガーフランジ14近傍の内周面にはプランジャ9の抜け止め用の環状突起10bが形成されており、上記最端部とは、上記プランジャ9のガスケット16が上記環状突起10bに当たって、一旦、シリンジ10からプランジャ9が抜けるのを阻止された位置である。
また、小穴15の位置(シリンジ10の周方向の位置)は、上記シリンジ10における上記グリップ部1bに接した周面10c以外の周面に設けられ、かつ、グリップ部1bを把持した手の指で容易に閉鎖することができる位置に設けられる。図1、図3に示す小穴15は、上記周面10cとは反対側のシリンジ10の周面10aの上部に位置している。このように図1、図3等に示す小穴15の位置であれば、当該グリップ部1bを例えば右手のみで把持した状態で、右手の例えば人指し指で上記小穴15を容易に閉鎖することができる。よって、小穴15の周方向の位置は、図1に示すように、シリンジ10の外周10aにおける周面10c以外の周面10aのどの位置(例えば、図1の小穴15の位置を基準として、当該小穴15の位置から90度、左又は右方向に回転した位置等)に設けても良い。
また、上記小穴15は、上記シリンジ10の周面に印刷された目盛17の内、最大目盛17aより上記フィンガーフランジ14側に位置しており、上記プランジャ9を上記シリンジ10の上記フィンガーフランジ14側の上記最端部まで移動させたとき、上記ガスケット16の位置より抽出口11側であって、該ガスケット16により塞がれない位置に設けられている。この上記小穴15の直径は例えば1mm〜3mmである。
この小穴15を設けるのは、プランジャ9を上記最端部位置(図3の位置)に位置させて上記ガスケット16を上記小穴15よりフィンガーフランジ14側に位置させることにより、シリンジ10内を大気圧に連通させて大気圧と同じ圧力とし、シリンジ10内の液体が上記供給用チューブ12の供給用開口部12bから自然落下し得るように構成するためである(図5参照)。
即ち、図4に示すように、ヘッド部1aを水槽18内の液(洗浄液、例えば水+薬液等)内19内に浸し、シリンジ10のプランジャ9を引き上げることで(矢印A方向)、上記シリンジ10内を負圧とし、上記液体19を上記供給用開口12b、供給用チューブ12、及び、抽出口11を介してシリンジ10内に吸引することができる(図6(a)参照)。このとき上記小穴15は、ガスケット9の後方(プランジャ9側、即ちフィンガーフランジ14側)にあるため、上記プランジャ9の引き上げによりシリンジ10内が負圧となって液体がシリンジ10内に吸引されていく。上記小穴15は上記ガスケット16の後方(プランジャ9側、即ちフィンガーフランジ14側)にあるため、当該小穴15の存在は、液体の吸引動作に何ら関与しない。
さらに上記プランジャ9を引き続けて、上記小穴15が上記プランジャ9のガスケット16の側面に位置した状態(図6(b)参照)、即ち、上記小穴15が上記ガスケット16にて塞がれた状態においても、上記小穴15は上記シリンジ10の液体の吸引作用に影響はない。即ち、プランジャ9を引き上げるに従い、シリンジ10内は負圧になるため、シリンジ10内に液体が吸引される。
そして、上記ガスケット9が上記シリンジ10の上記最端部まで到達すると(図3参照)、シリンジ10内には目盛17の最大値(最大目盛17a,例えば12ml)まで液体が吸引されるが、上記ガスケット9が上記小穴15の後方側(フィンガーフランジ14側)に移行すると、上記小穴15を通してシリンジ10内が大気と連通して大気圧となるため、シリンジ10内の液体は、シリンジ10内から外部に流出しようとする。即ち、図5に示すように、当該口腔内ケア器具1を、ヘッド部1aを下にして略垂直に立てた状態、或いは、ヘッド部1aを、水平位置に対して、グリップ1bより下側に傾斜させた状態においては、上記シリンジ10内の液体は、シリンジ10の供給用チューブ12を介して該チューブ12の供給用開口部12bから滴下又は注水されることになる(図5参照)。このような作用を利用して、口腔内ケア中に、自動的に高齢者等の口腔内に液体を供給することができる。尚、供給用開口部12bから洗浄水等を口腔内に供給する際、洗浄水は1滴ずつ落下する場合と、連続して落下する場合があり、これは、グリップ部1bの角度、或いは、供給用チューブ12の太さ等により異なるものである。よって、以下の説明においては、洗浄水の供給については、「滴下又は注水」等の文言を用い、滴下する場合と、連続して注水される場合の両方を特に区別することなく説明する。但し、滴下か注水かは、グリップ部1bの垂直に対する角度により、ある程度制御することも可能である。
上記ヘッド部1aの上記ブラシ4は、上記ヘッド部1aの一方の面(下面1d)にのみ植毛されており、上記吸引用開口部3aと上記供給用開口部12bは、共に、上記ヘッド部1aのブラシ4が植毛された側に各々開口するように構成されている。
また、上記小穴15の位置には、図10(a)に示すように、該小穴15の位置を示す目印20が設けられている。この目印20は、例えば小穴15の位置のシリンジ10の全周に印刷された赤ライン等である。このようにすると、小穴15の位置を一目で確認することができる。尚、上記目印20は赤ラインに限らず、上記小孔15の周りに環状印を印刷する等、各種の目印を印刷することができる。また、図10(b)に示すように、小穴15の周りに、目印として、円筒状の突起15aを設けても良い。このように突起15aを設けることにより、小穴15の位置を確認し易いし、小穴15を指で塞ぎ易いという利点がある。
本発明は上述のように構成されるものであるため、以下、本発明の口腔ケア用器具1の作用を説明する。以下の説明において、「介護者」との文言は、所謂介護士のみを示すものではなく、看護師、言語療法士、その他の援助者であって、高齢者等の介護、介助を行う全ての者を含む概念である。実際には、高齢者の看護・介護の現場における、口腔内のケア、具体的には高齢者の歯等を磨く場合を説明する。
まず、介護者は、口腔ケア用器具1の吸引用チューブ3の他端接続部3bを吸引装置8の吸引接続部8aに接続し(図5参照)、その後、口腔内ケア器具1のヘッド部1aを
水槽18内に浸した状態で(図4参照)、シリンジ10のプランジャ9を矢印A方向に引き込んで、シリンジ10内に水槽18内の液体(ここでは洗浄用の水とする)を吸引する。このとき、プランジャ9のガスケット16によって小穴15が塞がれる位置(図6(b)の位置)まで当該プランジャ9を引き込み、シリンジ10内に略一杯の水を給水する。尚、このときシリンジ10内には略12mlの水が吸引されている。
その後、介護者は、口腔内ケア器具1を水槽18から取り出し、高齢者の口腔内のケアを行う。尚、この状態では、小穴15は上記ガスケット16により閉鎖されているので、口腔内ケア器具1を水槽18から高齢者のところに持っていく際には、シリンジ10内の水が供給用開口部12bから漏れることはない。
そして、介護者は、上記口腔内ケア器具1を高齢者の口元に持ってきたら、シリンジ10のプランジャ9を、そのガスケット16が環状突起10bに当たるまで(最端部位置まで)矢印A方向に引き込み(図3の状態)、上記プランジャ9のガスケット16を、上記小穴15の後方(フィンガーフランジ14側)に移行する。そして、介護者は、口腔内ケア器具1のグリップ部1bを一方の手のみで把持し、上記ヘッド部1aを高齢者の口腔内に入れて、歯磨き等を行う。このとき、介護者は、口腔ケア用器具1を略垂直に立てた状態、或いは、上記ヘッド部1aの高さを水平よりも下方に位置させた状態とする。
尚、介護者は上記ヘッド部1aを上記水槽18内に浸した状態で、プランジャ9を上記最端部位置まで引き込み、その後、小穴15を指で塞いだ状態で、口腔内ケア器具1を水槽18から取り出し、高齢者の口元に持ってきても良い。このようにすると、シリンジ10内に略最大容量まで液体を収納することができる。この場合は、ヘッド部1aを高齢者の口元に持ってきてから小穴15から指を離す。
すると、上記プランジャ9のガスケット16は、上記小穴15の後方(フィンガーフランジ14側)に移行しているので、シリンジ10内が上記小穴15により大気に連通した状態となる。従って、上記シリンジ10内が大気圧となり、シリンジ10内の水は自然落下により、抽出口11、供給用チューブ12を経て、ヘッド部1aの上記供給用開口部12bから外部に滴下又は注水開始する(図5参照)。
この水の滴下又は注水は、上記シリンジ10内の水がなくなるまで継続的に行われるため、介護者は、上記供給用開口部12bから洗浄用の水が滴下又は注水している間に、上記ヘッド部1aのブラシ4を以って、口腔内ケア器具1を高齢者の口腔内の清掃(歯磨き等)を行うことができる。即ち、グリップ部1bを一方の手のみで把持し、ヘッド部1aを高齢者の歯又は歯茎等に当て、口腔内ケア器具1を前後左右に小刻みに振動させることにより、高齢者の口腔内ケアを、介護者の一方の手のみで、行うことができる。上記シリンジ10内の水が全部流出するまでには20秒から30秒の時間がかかるので、その間、高齢者の口腔内のケアが可能となる。尚、プランジャ9をシリンジ10から完全に外した場合は、シリンジ10内の水が全部排出するまでの時間が若干早くなる。
また、シリンジ10内の水の供給用開口部12bからの滴下速度又は注水速度は、上記抽出口11の径により変化する。この抽出口11の径は、装着する針の種類により変化するが、上記抽出口11の径が大きい程(即ち、供給用チューブ12の径が大きい程)、シリンジ10内の水の滴下速度又は注水速度は速くなる。
口腔内ケア中に、一時的に供給用開口部12bから水の滴下を止めたい場合は、介護者は、グリップ部1bを把持している手の指で上記小穴15を塞げば良い。上記小穴15を指で塞ぐことにより、上記シリンジ10内と大気との連通を阻止し得るので、供給用開口部12bからの洗浄用の水の滴下又は注水を一時的に止めることができ、グリップ部1bを把持している手の指のみで、非常に容易な操作にて、上記滴下又は注水を一時的に止めることもでき、実質的に、より長い時間に亘り、口腔内のケアを行うことができる。即ち、滴下又は注水を一次的に止めることで、他方の手で他のケア等を行うこともできる。勿論、指を小穴15から離せば、滴下又は注水を再開することができる。
また、上記口腔内ケア器具1の供給用開口部12bからの水の滴下又は注水の速度を遅くする場合は、当該口腔ケア用器具1の角度を垂直の状態から、上記ヘッド部1aが水平位置より上側にならない程度に寝かせることにより、上記供給用開口部12bから滴下又は注水する水の速度を遅くすることができ、この操作により、滴下又は注水の速度を調整することができる。即ち、ヘッド部1aを下にした状態で、グリップ部1bの角度を変更することにより、供給用開口部12bから滴下又は注水する水の速度を調整することもできる。
即ち、口腔内ケア器具1をヘッド部1aを水平より下側に維持した状態で垂直に立てれば立てる程、水の滴下又は注水の速度は速くなり、上記ヘッド部1aを下側に維持した状態で水平に寝かせれば寝かせる程、水の滴下又は注水の速度は遅くなるので、当該口腔内ケア器具1の角度を調整することによって、水の滴下又は注水の速度を調整することができる。このように、角度調整は、ブラシ4で口腔内のケアを行いながら、口腔内ケア器具1を把持している一方のみの手のみで容易に行うことができる。
また、口腔内ケア中に、口腔内の液体、或いは、ヘッド部1aのブラシ4に付着した粘液、痰等を吸引したい場合は、口腔ケア用器具1の吸引用チューブ3の途中に吸引調節口付コネクタ(例えば図14(c)のコネクタ23)を接続し、上記吸引装置8をオンした状態で、上記吸引調節口23cを指で開閉して調節することにより、吸引力を増加させ、その状態で介護者は、上記ヘッド部1aの上記吸引用開口3aを高齢者の口腔内の吸引したい部分に持っていくことにより、口腔内の液体、ブラシ4に付着した粘液等を上記吸引用開口部3aから吸引することができる。
次に、本発明に係る口腔ケア用器具1の第2実施形態を図7、図8に基づいて説明する。この第2の実施形態は、基本的構成は図1の第1の実施形態と同様であるため、同一部分又は対応部分には同一符号を付し、それらの説明は便宜上省略する。
第1の実施形態との相違点は、ヘッド部1aにおけるブラシ4が、上記ヘッド部1aの中心部4’から放射状に設けられており(図8参照)、上記吸引用開口部3aと上記供給用開口部12bは、上記中心部4’に同一方向(グリップ部1bの下面1f側)を向いた状態で設けられている。
第1の実施形態との相違点は、上述のように、ヘッド部1aのブラシ4が、上記ヘッド部1aの中心部4’から放射状に設けられている点と、グリップ部1bの中間部に貫通穴1gが上下方向に貫設されており、吸引用チューブ3が、グリップ部1bの下面1fから上記貫通穴1gを通ってグリップ部1bの上側1hに抜け、その先端の吸引用開口部3aが当該上側1hを通って上記ヘッド部1aに固定されていること、上記グリップ部1bと上記ヘッド部1aとの間に、細いワイア部1iが存在しており、ワイア部1iの先端部に上記放射状のブラシ4が形成されていること、上記ブラシ4の扇状の1つのブラシ単位4”は、図8(b)に示すように、各々、中心部4’から扇状に広がった多数の合成樹脂による細線により構成されていること、上記吸引用チューブ3と上記供給用チューブ12が2つのオーリング5,5により上記グリップ部1bに固定されている点である。
そして、上記ヘッド部1aの上記ブラシ4は、上記ヘッド部1aの中心部4’から放射状に設けられており、上記吸引用開口部3a、及び、供給用開口部12bは、上記中心部4’に設けられている。尚、上記中心部4’に設けられるとは、吸引用開口部3aと供給用開口部12bが、中心部4’近傍(略中心部)に集合して設置されていることも含む概念である。
この口腔ケア用器具1も、ブラシ4の形状が上記第1の実施形態と異なるだけであり、上記シリンジ10等を設けることにより、上記第1の実施形態の口腔ケア用器具1と使用方法は全く同一である。よって、かかる第2の実施形態の口腔用ケア器具1によっても、上記第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明に係る口腔内ケア器具1の第3実施形態を図9に基づいて説明する。この第3の実施形態は、基本的構成は図1の第1の実施形態と同様であるため、同一部分又は対応部分には同一符号を付し、それらの説明は便宜上省略する。
第1の実施形態との相違点は、口腔内ケア器具1のグリップ部1bの内部、及びヘッド部1aの内部に、互いに連通する吸引用細穴3’を設け、グリップ部1bの後端部に連結具3”を接続し、該連結具3”に吸引用チューブ3を接続したものである。よって、上記口腔内ケア器具1のグリップ部1b、ヘッド部1aには吸引用チューブは存在せず、上記連結具3”以後の上記吸引用チューブ3の後端を吸引装置8に接続することにより、上記吸引用開口部3aから上記ヘッド部1a内部、及び、上記グリップ部1b内部の上記吸引用細穴3’を介して、液体等を吸引するように構成したものである。
この口腔ケア用器具1も、グリップ部1bの吸引用チューブ3の代わりに、グリップ部1b内部に吸引用細穴3’が存在する以外、上記シリンジ10等の構成を設けること等において、上記第1の実施形態と同一であり、上記第1の実施形態の口腔ケア用器具1と使用方法は全く同一である。よって、かかる第3の実施形態の口腔用ケア器具1によっても、上記第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
上記第1〜第3の実施形態(第4の実施形態も同じ)では、口腔内ケア器具1として、本発明に係る供給用チューブ12の他、吸引用チューブ3(吸引用細孔3’)が必ず存在する実施形態を説明したが、本発明の口腔ケア用器具としては、この吸引用チューブ3に関連する構成、即ち、吸引用チューブ3、吸引用開口部3a、他端接続部3b、吸引装置8は、必ずしも必要なく、本発明に係る供給用チューブ12、供給用開口部12b、小穴15を有するシリンジ10に関連する液体供給(滴下又は注水)に係る関係構成を具備するだけの口腔ケア用器具1であっても良い。即ち、小穴15を有するシリンジ10を使用した洗浄用の液体等をヘッド部1aの供給用開口部12bから滴下又は注水する構成の口腔内ケア器具1であっても良い。
このような液体供給に関する構成のみを有する口腔ケア用器具1であっても、一方の手のみで口腔ケア用器具1を把持しながら、液体を滴下又は注水し、或いは、滴下又は注水を止めることを一方の手のみで行うことができ、口腔ケア用器具1として、極めて優れた効果を発揮し得るものである。尚、この場合、口腔内の液体等の吸引は、他方の手を用いて、専用の吸引器具等を使用することで行うこともできる。
次に、本発明に係る口腔内ケア器具1の第4実施形態を図11に基づいて説明する。尚、この第4の実施形態は、基本的構成は図1の第1の実施形態と同様であるため、同一部分又は対応部分には同一符号を付し、それらの説明は便宜上省略する。
この実施形態では、小穴15の開口位置は上記第1実施形態と同じであり、シリンジ10の周面10aの上側において、上記小穴15に一端部が連結された小径の直線状の中空管21をシリンジ10の上部に沿って、抽出口11側に向けて設け、上記抽出口11近傍(シリンジ10の先端部近傍)、例えば、シリンジ10の目盛の「1」と「2」の中間の位置において(図11(b)参照)、当該中空管21の他端部に、上方向けた小開口21aを設けたものである。尚、上記小開口21aの下側には支持部21bを固定する。また、上記中空管21は、上記オーリング6,7にて上記シリンジ10に固定すれば良い。このように、上記中空管21の上記小開口21aは上記中空管21を介して上記小穴15に連通しており、従って、上記小開口21aは上記シリンジ10内部空間と連通している。即ち、上記小穴15に一端部が連結された所定長さの中空管21であって、上記中空管21の他端部には上記小穴15と連通する小開口21aが設けられており、上記中空管21上記小開口21aが、上記小穴15より上記抽出部11に近い位置における上記シリンジ10の外周10aに固定されている。
従って、上記小開口21aを指で閉鎖することで、上記小穴15を閉鎖した場合と同様の効果を得ることができ、これにより洗浄液等の滴下又は注水を停止することができるし、上記開口部21aを閉鎖解除することにより、滴下又は注水を再開することができる。このように構成すると、上記第1実施形態においても、上記小穴15は上記グリップ部1bを把持している指で容易に閉鎖可能であるが、この実施形態においては、小開口21aの位置は、グリップ部1bを把持している一方の手の例えば人差し指に近接して位置しているので、より容易に、上記小開口21aを閉鎖、閉鎖解除、即ち、洗浄液の滴下又は注水、滴下停止又は注水停止の動作を行うことができる。
次に、本発明に係る口腔ケア用器具1の第5の実施形態を図12に基づいて説明する。尚、この第5の実施形態は、基本的構成は図1の第1の実施形態と同様であるため、同一部分又は対応部分には同一符号を付し、それらの説明は便宜上省略する。
図12(a)(b)に示すように、本実施形態では、吸引用チューブ3の吸引用開口部3aの位置を、上記供給用チューブ12の供給用開口部12bの位置より、ヘッド部1bの先端部側(口腔ケア用器具1を垂直に立てた場合の下側)に設けたものである。より具体的には、ブラシ4の中央列の8束を削除し、それによって形成された空間に、上記吸引用チューブを延長して吸引用開口部3aをヘッド部1aの先端部側に位置させる(図12(b)参照)。この場合、供給用開口部12bを避ける必要があるので、吸引用チューブ3を若干右又は左側に湾曲させて配置する。供給用チューブ12の供給用開口部12bは、吸引用チューブ3の下面側に位置するように、若干延長する。これにより、吸引用開口部3aが供給用開口部12bよりヘッド部1aの先端部側に位置することになる。
このように構成すると、口腔ケア用器具1をヘッド部1aを下にして、垂直又は垂直に近い角度又は水平に対してヘッド部1aを下側に傾斜した状態で口腔ケアを行う場合、供給用開口部12bから滴下又は注水される洗浄水は、より下側に位置する吸引用開口部3aに側に向けて滴下又は注水されるため、洗浄水を高齢者の口腔内に供給しながら、洗浄後、直ちに、下側に位置する吸引用開口部3aから口腔内の液体(洗浄液等)、付着物(唾液、痰等)等を吸引することができ、高齢者の洗浄水の誤嚥等をより効果的に防止することができる。
次に、本発明に係る口腔ケア用器具1の第6の実施形態を図13に基づいて説明する。尚、この第6の実施形態は、基本的構成は図1の第1、第2の実施形態と同様であるため、同一部分又は対応部分には同一符号を付し、それらの説明は便宜上省略する。
図13に示すように、本実施形態では、図7に示す放射状のブラシ4を有する口腔ケア用器具1において、吸引用開口部3aと供給用開口部12bの位置を入れ変えたものである。即ち、吸引用開口部3aの位置をヘッド部1aの先端側、供給用開口部12bの位置をヘッド部1aにおけるグリップ部1b側に配置したものである。何れの開口部3a,12bも放射状のブラシ4の中央部に位置していることは変わりない。
このように構成すると、上記第5の実施形態と同様の効果、即ち、洗浄水を高齢者の口腔内に供給しながら、洗浄後、直ちに、下側に位置する吸引用開口部3aから口腔内の液体(洗浄液等)、付着物(唾液、痰等)等を吸引することができ、高齢者の洗浄水の誤嚥等をより効果的に防止し得る、という効果を得ることができる。
次に、本発明に係る口腔ケア用器具1の第7の実施形態を図14に基づいて説明する。尚、この第7の実施形態は、基本的構成は図1の第1の実施形態と同様であるため、同一部分又は対応部分には同一符号を付し、それらの説明は便宜上省略する。
同図において、ヘッド部1aにおいて、吸引用チューブ3の先端の第1の開口部3a(第1の実施形態の吸引用開口部3aに相当)が上記ヘッド部1aの先端部側に配置されると共に、上記ヘッド部1aにおいて、上記第1の開口部3aよりも後方側の連結部22に、供給用チューブ12の供給用開口部12bを連結して供給用チューブ12を上記吸引用チューブ3内に開口し、上記吸引用チューブ3における上記連結部22の下側の対向位置に第2の開口部3cが設けられ、かつ上記吸引用チューブ3の線路途中(グリップ部1bの後方)には吸引力調節口付コネクタ23(図14(c)参照)が接続されている。尚、上記吸引力調節口付コネクタ23は、本体内部が吸引方向(矢印B方向)に連通しており、上記口腔ケア用器具1のグリップ部1bと上記吸引装置8との間の吸引用チューブ3の線路途中に接続され、入力部23aに口腔ケア用器具1側の吸引用チューブ3が接続され、出力部23bに上記吸引装置8側の吸引用チューブ3が接続され、本体に連通する吸引力調節口23cが本体に連結されており、上記吸引力調節口23cを指で閉鎖することにより、上記吸引力を上記第1及び第2の開口部3a及び3cに作用させることができるように構成されている。
この実施形態によると、吸引用チューブ3による吸引力を作用させていない場合は(吸引力調節口23cは開放状態)、シリンジ10内の洗浄液等は、小穴15を閉鎖していない状態では、供給用開口部12bから吸引用チューブ3内に入り、口腔ケア用器具1の角度によって、第1の開口部3a又は第2の開口部3cから口腔内に滴下又は注水させることができ、かかる状態において、上記吸引力調節口付コネクタ23の吸引力調節口23cを口腔ケア用器具1を把持している手とは別の手の指で閉鎖すると、上記第1、第2の開口部3a,3cに吸引力を作用させることができ、例えば第1の開口部3aから口腔内の液体(洗浄液等)、付着物(唾液、痰等)等を吸引することができる。
このとき、小穴15を閉鎖していなくても、供給用開口部12bから吸引用チューブ3内に滴下又は注水される洗浄液も含めて、吸引用チューブ3にて吸引することができるので、実質的に洗浄液の滴下又は注水を止めることができ、小穴15を閉鎖する必要がない。尚、このとき小穴15を閉鎖して洗浄液の滴下又は注水を中止しても良い。また、口腔内の唾液、痰等の付着物を吸引用チューブ3で吸引していると、これらの付着物は次第に粘性が高くなり吸引用チューブ3内での移動がスムーズに行われなくなり、場合によっては途中で詰まって、チューブ3内の好ましくない圧力上昇が発生する場合がある。このとき、本実施形態では、上記供給用開口部12bから出る洗浄液も一緒に吸引用チューブ3に吸引されるので、吸引用チューブ3内を洗浄液が流れることにより、上記詰まりを防止することができ、好ましくない吸引用チューブ3内の圧力上昇を抑制して、スムーズに上記付着物を吸引用チューブ3内に通す(吸引する)ことができる。第1、第2の開口部3a,3cは口腔内に存在するので、これらの開口部の吸引圧力は必要以上に高くならないことが好ましい。このため、口腔内ケア中は、吸引用チューブ3内の上記付着物の詰まりによる圧力(負圧)の上昇を抑制することが重要となる。
このように、本実施形態によると、シリンジ10内の洗浄水等の滴下又は注水の量を、シリンジ10の小穴15の閉鎖により制御することもできるし、吸引力調節口付コネクタ23の吸引力調節口23cを他方の手で閉鎖又は閉鎖解除することによっても制御することができ、しかも、シリンジ10からの洗浄水等を吸引用チューブ3を介して吸引することにより、口腔内の唾液、痰等の粘性の高い付着物をスムーズに吸引することが可能となる。
また、この第7の実施形態は、上記吸引用チューブ3が上記グリップ部1bに沿って取り付けられる代わりに、図9に示すように、上記グリップ部1b内に該グリップ部1bに沿った吸引用細穴3’が形成され、該吸引用細穴3’の先端の第1の開口部3aが上記ヘッド部1aの先端部側に開口され、上記ヘッド部1aにおいて、上記第1の開口部3aよりも後方側の吸引用細穴3’の連結部22に、供給用チューブ12の供給用開口部12bを連結して供給用チューブ12を上記吸引用細穴3’内に開口し、上記吸引用細穴3’における上記連結部22の対向位置(下側)に上記ヘッド部1aの下側に開口する第2の開口部3cが設けられ、上記吸引用細穴3’における上記ヘッド部1bとは反対側の上記グリップ部1bの開口に連結具3”(図9参照)を介して吸引用チューブ3が接続可能に構成され、かつ上記吸引用チューブ3の線路途中には吸引力調節口付コネクタ23が接続される構成としても良い。
要は、図14(a)における吸引用チューブ3を、図9に示すように、上記ヘッド部1aとグリップ部1b内に吸引用細穴3’として設けた構成であるが、このように構成しても図14に示す第7の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記各実施形態において、介護用の口腔ケア用器具は使い捨て、或いは、数回使用して使い捨てが多いため、本発明に係る口腔ケア用器具1のシリンジ10もディスポーザブル(使い捨て)のシリンジであっても良いし、そうでなくとも良い。
また、上記の各実施形態において、上記吸引用開口部3aと供給用開口部12bとの間隔(第7実施形態においては、第1の開口部3aと第2の開口部3cとの間隔)は1mm〜5mmであることが好ましい。
本発明は以上のように、介護者は口腔ケア用器具1のグリップ部1bを一方の手のみで把持した状態で、洗浄用の液体を口腔内に滴下又は注水しながら、被介護者の口腔内の清掃等のケアを行うことができるし、液体の滴下又は注水を止めたい場合は、グリップ部1bを把持している手の指で小穴15を閉鎖すれば良く、洗浄液を滴下又は注水、滴下又は注水停止しながらの被介護者の口腔内ケアを容易に行うことができる。
また、グリップ部1bを把持している手で小穴15を閉鎖して液体の滴下又は注水を停止し得るので、この滴下又は注水が停止している間に、例えば、もう一方の手で被介護者の口を開けること等の他の介助行為を行うことができ、効率的な口腔内ケアを行うことができる。
また、口腔内ケア中に、口腔内に貯留された液体等を吸引用開口部3aから吸引することができる。
また、シリンジ10内に洗浄用の液体をシリンジ10の略最大容量まで収納することができ、しかも、グリップ部1bを把持した手の指で小穴15を容易に閉鎖することができる。
また、小穴15の目印を設けることで、当該目印がプランジャ9をどこまで引き込むかの目安になるし、小穴15を指で閉鎖する際の目安にもなる。
また、ヘッド部1aのブラシ4により口腔内ケアを行いながら、洗浄水等を口腔内に適切に滴下又は注水することができる。
また、ヘッド部1aのブラシ4により口腔内ケアを行いながら、洗浄水等を口腔内に適切に滴下又は注水することができるし、しかも、口腔内の液体等を吸引用開口部3aから適切に吸引することができる。
また、グリップ部1bに吸引用チューブ3を固定するのではなく、グリップ部1b内に吸引用細穴3’が形成された口腔ケア器具であっても、本発明は問題なく適用が可能である。
また、本発明の口腔ケア用器具1は、ヘッド部及びグリップ部からなる既存の歯ブラシ等の口腔ケア器具に、汎用品であるシリンジ10を弾性固定具により固定することで容易に構成することができ、非常に低コストで実現可能である。
また、上記小開口21aを口腔ケア用器具を把持する一方の手の例えば人差し指に近接した位置に設けることができ、より容易に、小開口21aの閉鎖、閉鎖解除操作を行うことができる。
また、供給用開口部12bから口腔内に滴下又は注水された洗浄水等を、より口腔内に近い位置にある吸引用開口部3aにて速やかに吸引することができるため、口腔ケア中の高齢者等における洗浄水等の誤嚥等を極力防止することができる。
また、シリンジ10内の洗浄水等の滴下又は注水の量を、シリンジ10の小穴15の閉鎖により制御することもできるし、吸引力調節口付コネクタ23の吸引力調節口23cを例えば他方の手で閉鎖又は閉鎖解除することによっても制御することができ、シリンジ10からの洗浄水等を吸引用チューブ3を介して吸引することにより、口腔内の唾液、痰等の粘性の高い付着物をスムーズに吸引することが可能となる。
本発明によれば、被介護者の口腔内ケアを極めて効率的に行うことができ、しかも低コストで構成可能な口腔ケア用器具を実現したものである。
1 口腔ケア用器具
1a ヘッド部
1b グリップ部
1d 下面
3 吸引用チューブ
3’ 吸引用細穴
3a 吸引用開口部(第1の開口部)
3c 第2の開口部
4 ブラシ
4’ 中心部
8 吸引装置
9 プランジャ
10 シリンジ
11 抽出口
12 供給用チューブ
12b 供給用開口部
14 フィンガーフランジ
15 小穴
16 ガスケット
17a 最大目盛
20 目印
21 中空管
21a 小開口
22 連結部
23 吸引力調節口付コネクタ

Claims (17)

  1. ブラシを有するヘッド部とグリップ部とを具備する口腔ケア用器具において、
    上記グリップ部にプランジャを有するシリンジがその抽出口を上記ヘッド部側にして上記グリップ部に平行に固定され、
    上記シリンジの上記抽出口に供給用チューブが接続され、上記供給用チューブの供給用開口部が上記ヘッド部に位置するように構成され、
    上記シリンジのフィンガーフランジ近傍の周面に上記シリンジを貫通する小穴が開口され、上記プランジャのガスケットを上記シリンジの上記フィンガーフランジ側の最端部に位置させた状態において、上記小穴は上記ガスケットより上記抽出口側に位置するように構成された口腔ケア用器具。
  2. 吸引用チューブが上記グリップ部に沿って取り付けられ、その一端の吸引用開口部は上記ヘッド部に上記供給用開口部に隣接して位置するように構成され、
    上記吸引用チューブの他端は吸引具に取り付け可能に構成された請求項1記載の口腔ケア用器具。
  3. 上記小穴の位置は、上記プランジャを上記シリンジの上記フィンガーフランジ側の上記最端部まで移動させたとき、上記プランジャの上記ガスケットに近接した上記ガスケットにより塞がれない位置であり、かつ、上記シリンジにおける上記グリップ部に接した周面以外の周面に設けられたものである請求項1又は2に記載の口腔ケア用器具。
  4. 上記小穴は、上記シリンジの周面に印刷された目盛の内、最大目盛より上記フィンガーフランジ側に位置しており、上記プランジャを上記シリンジの上記フィンガーフランジ側の上記最端部まで移動させたとき上記ガスケットにより塞がれない位置であり、かつ、上記シリンジにおける上記グリップ部に接した周面以外の周面に設けられたものである請求項1又は2に記載の口腔ケア用器具。
  5. 上記小穴の直径は1mm〜3mmである請求項1〜4の何れかに記載の口腔ケア用器具。
  6. 上記小穴の位置には、該小穴の位置を示す目印を設けたものである請求項1〜5の何れかに記載の口腔ケア用器具。
  7. 上記ヘッド部の上記ブラシは、上記ヘッド部の一方の面にのみ設けられており、
    上記供給用開口部は、上記ヘッド部の上記ブラシが設けられた側に開口しているものである請求項1〜6の何れかに記載の口腔ケア用器具。
  8. 上記ヘッド部の上記ブラシは、上記ヘッド部の一方の面にのみ設けられており、
    上記供給用開口部及び上記吸引用開口部は、上記ヘッド部の上記ブラシが設けられた側に共に開口しているものである請求項2〜6の何れかに記載の口腔ケア用器具。
  9. 上記ヘッド部の上記ブラシは、上記ヘッド部の中心部から放射状に設けられており、
    上記供給用開口部は、上記中心部に設けられているものである請求項1〜6の何れかに記載の口腔ケア用器具。
  10. 上記ヘッド部の上記ブラシは、上記ヘッド部の中心部から放射状に設けられており、
    上記供給用開口部及び上記吸引用開口部は、上記中心部に隣接して設けられているものである請求項2〜6の何れかに記載の口腔ケア用器具。
  11. 上記吸引用チューブが上記グリップ部に沿って取り付けられる代わりに、上記グリップ部内に該グリップ部に沿った吸引用細穴が形成され、該吸引用細穴の先端の吸引用開口部が上記ヘッド部に開口され、
    上記グリップ部の上記ヘッド部とは反対側の開口に上記吸引用チューブを接続可能に構成されたものである請求項2記載の口腔ケア用器具。
  12. 上記シリンジは、上記グリップ部に弾性固定具により固定されたものである請求項1〜11の何れかに記載の口腔ケア用器具。
  13. 上記シリンジはディスポーザブルである請求項1〜12の何れかに記載の口腔ケア用器具。
  14. 上記小穴に一端部が連結された所定長さの中空管であって、上記中空管の他端部には上記小穴と連通する小開口が設けられており、
    上記中空管の上記小開口が、上記小穴より上記抽出口に近い位置における上記シリンジの外周に固定されているものである請求項1〜13の何れかに記載の口腔ケア用器具。
  15. 上記ヘッド部において、上記吸引用開口部は、上記供給用開口部よりも上記ヘッド部の先端部側に配置されたものである請求項2〜14の何れかに記載の口腔ケア用器具。
  16. 上記ヘッド部において、上記吸引用チューブの先端の第1の開口部が上記ヘッド部の先端部側に配置されると共に、
    上記ヘッド部において、上記第1の開口部よりも後方側の連結部に、上記供給用チューブの上記供給用開口部を連結して上記供給用チューブを上記吸引用チューブ内に開口し、
    上記吸引用チューブにおける上記連結部の対向位置に第2の開口部が設けられ、
    かつ上記吸引用チューブの線路途中には吸引力調節口付コネクタが接続されたものである請求項2記載の口腔ケア用器具。
  17. 上記吸引用チューブが上記グリップ部に沿って取り付けられる代わりに、上記グリップ部内に該グリップ部に沿った吸引用細穴が形成され、該吸引用細穴の先端の第1の開口部が上記ヘッド部の先端部側に開口され、
    上記ヘッド部において、上記第1の開口部よりも後方側の上記吸引用細穴の連結部に、上記供給用チューブの上記供給用開口部を連結して上記供給用チューブを上記吸引用細穴内に開口し、
    上記吸引用細穴における上記連結部の対向位置に上記ヘッド部の下側に開口する第2の開口部が設けられ、
    上記吸引用細穴における上記ヘッド部とは反対側の上記グリップ部の開口に上記吸引用チューブが接続可能に構成され、
    かつ上記吸引用チューブの線路途中に上記吸引力調節口付コネクタが接続されたものである請求項16記載の口腔ケア用器具。
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