JP2020043670A - ポンプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水がコネクタに付着することを抑制できるポンプ装置を提供すること。【解決手段】ポンプ本体2は、コネクタ7を覆う突出部13と、第1方向L1で突出部13と対向するフランジ14を有する。突出部13はコネクタ7の接続口7aを第2方向L2に露出させる開口部13aを備える。フランジ14は第1方向L1に窪む穴部15を備える。コネクタカバー3は、突出部13の外周側の端面13bに当接する上側当接部86、突出部13の第1方向L1の端面13cに当接する第1当接部87、および突出部13における開口部13aの開口縁に第2方向L2の側から当接する第2当接部88を備える装着部81と、装着部81の第2方向L2で開口部13aの外周側に位置する上側覆部95と、装着部81から第1方向L1に突出するフック部83を備える。フック部83は、径方向に弾性変形可能であり、第1方向L1の端が穴部15に挿入されている。【選択図】図2
Description
本発明は、外部の配線を接続するためのコネクタを備えるポンプ装置に関する。
ポンプ室内に配置されたインペラをモータで回転させるポンプ装置は、特許文献1に記載されている。同文献のポンプ装置では、モータは、インペラが接続されたロータと、ロータの外周側に位置するステータと、ロータとステータとの間を隔てる隔壁部材と、隔壁部材の外周側でステータを覆う樹脂封止部材と、を備える。ロータには磁石が保持され、ステータにはコイルが保持されている。
また、モータは、コイルに給電を行うための外部の配線が接続されるコネクタを備える。コネクタは、ステータの反出力側に設けられている。コネクタは、外部の配線が接続される接続口を除き、樹脂封止部材により覆われている。
ポンプ装置は、例えば、洗濯機の筐体の内部において洗濯層の下方に配置される。従って、洗濯槽に供給された水が、上方からポンプ装置に降りかかる可能性がある。
ここで、モータのコイルは樹脂封止部材で覆われている。従って、上方からの水が、直接、コイルに触れて、モータを短絡させることはない。しかし、コネクタは、外部の配線の接続口が樹脂封止部材から外側に露出している。従って、上方からの水が接続口に付着して、モータを短絡させる可能性がある。
そこで、本発明の課題は、このような点に鑑みて、上から降りかかる水がコネクタに付着することを防止或いは抑制できるポンプ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のポンプ装置は、回転軸および当該回転軸の軸線方向の一方側の端部分を外部に突出させたモータハウジングを備えるモータと、前記モータに電力を供給するための外部の配線が接続されるコネクタと、前記軸線方向の一方側から前記モータハウジングに固定され当該モータハウジングとの間にポンプ室を区画するケースと、前記ポンプ室内で前記回転軸に取り付けられたインペラと、を備えるポンプ本体と、前記ポンプ本体に着脱可能に装着され、前記ポンプ本体が前記回転軸の軸線を鉛直方向から傾斜させた所定の設置姿勢とされたときに前記コネクタを上方から覆うコネクタカバーと、を有し、前記軸線方向の一方側を第1方向、他方側を第2方向としたときに、前記モータハウジングは、前記回転軸の前記第2方向に位置する底部、前記底部の外周縁から前記第1方向に延びる胴部、前記底部および前記胴部から径方向外側に突出して前記コネクタを覆う突出部、および前記突出部の前記第1方向で前記胴部から外周側に突出して当該突出部と対向するフランジ、を有し、前記突出部は、前記配線が接続される前記コネクタの接続口を前記第2方向に露出させる開口部を備え、前記フランジは、前記第1方向に窪む穴部を備え、前記コネクタカバーは、前記突出部の外周側の端面に当接する上側当接部、前記突出部の前記第1方向の端面に当接する第1当接部、および前記突出部における
前記開口部の開口縁に前記第2方向の側から当接する第2当接部を備える装着部と、前記装着部の前記第2方向で前記開口部の外周側に位置する上側覆部と、前記装着部から前記第1方向に突出するフック部と、を備え、前記フック部は、径方向に弾性変形可能であり、前記フック部の前記第1方向の先端が前記穴部に挿入されていることを特徴とする。
前記開口部の開口縁に前記第2方向の側から当接する第2当接部を備える装着部と、前記装着部の前記第2方向で前記開口部の外周側に位置する上側覆部と、前記装着部から前記第1方向に突出するフック部と、を備え、前記フック部は、径方向に弾性変形可能であり、前記フック部の前記第1方向の先端が前記穴部に挿入されていることを特徴とする。
本発明によれば、コネクタを覆うモータハウジの突出部にコネクタカバーの装着部を装着すれば、コネクタカバーの上側覆部がコネクタの接続口の外周側に位置する。従って、ポンプ本体が設置姿勢のときに、コネクタの接続口を上方から覆うことができる。よって、ポンプ本体が設置姿勢のときに上方から水が降りかかった場合でも、その水が接続口に付着することを防止或いは抑制できる。また、コネクタカバーの装着部は、突出部の外周側の端面に当接する上側当接部、突出部の第1方向の端面に当接する第1当接部、および、突出部における開口部の開口縁に第2方向の側から当接する第2当接部を備える。従って、装着部を外周側から突出部に覆せれば、コネクタカバーは軸線方向および径方向で位置決めされた状態でポンプ本体に装着される。さらに、コネクタカバーは、装着部から第1方向に突出するフック部を備え、フック部の第1方向の先端は、モータハウジングのフランジに設けられた穴部に挿入されている。ここで、穴部は第1方向に窪んでいる。従って、フック部の先端が穴部に挿入されることにより、コネクタカバーがモータ本体から径方向外側に脱落することを防止あるいは抑制できる。また、フック部は径方向に弾性変形可能である。従って、突出部に装着部を覆せる際にフック部を径方向に撓んだ状態としておき、突出部への装着部の装着が完了したときにフック部の撓みを解除してフック部の先端を穴部に挿入させれば、フック部の先端を穴部へ挿入することが容易である。また、フック部を径方向に撓ませた状態でコネクタカバーをポンプ本体から径方向外側に移動させれば、フック部の先端を穴部から外に出すことができる。従って、コネクタカバーをポンプ本体から取り外すことが容易である。
本発明において、前記コネクタカバーは、前記フック部の周方向の両側において前記装着部から前記第1方向に突出する一対の突起部を備え、一対の前記突起部は、前記フランジに前記第2方向の側から当接することが望ましい。このようにすれば、一対の突起部がフランジに当接することにより、フランジに対するコネクタカバーの姿勢が所定の姿勢に規定される。従って、コネクタカバーは、一対の突起部がフランジに当接した所定の姿勢から、軸線に対して傾斜することがない。
本発明において、前記上側覆部は、前記第2方向の先端部分から外周側に突出し当該上側覆部の前記第2方向の先端に沿って周方向に延びる突起を備えることが望ましい。このようにすれば、上方からの水が上側覆部の外周側の面に付着したときに、上側覆部の先端から上側覆部の内周側の面に回り込んでコネクタの接続口に達することを防止或いは抑制できる。
本発明において、前記コネクタカバーは、前記開口部よりも内周側において前記上側覆部と対向する下側覆部を備えることが望ましい。このようにすれば、水が下方からコネクタの側に向かって飛散してきた場合でも、その水がコネクタの接続口に付着することを防止或いは抑制できる。
本発明において、前記開口部は、前記下側覆部よりも上側覆部に近いことが望ましい。このようにすれば、開口部から露出するコネクタの接続口が上側覆部に近くなるので、上方からの水が接続口に付着することを防止しやすい。
本発明において、前記コネクタカバーは、前記上側覆部の周方向の一方側の端縁と前記下側覆部の周方向の一方側端縁とを接続する一方側覆部と、前記上側覆部の周方向の他方側の端縁と前記下側覆部の周方向の他方側の端縁とを接続する他方側覆部と、を備え、前
記ポンプ本体が前記設置姿勢のときに、前記下側覆部の上面は、前記第2方向に向かって下方に傾斜するものとすることができる。このようにすれば、突出部の周方向の一方側および他方側からコネクタに向かって水が飛散してきた場合でも、一方側覆部および他方側覆部によって、その水がコネクタの接続口に付着することを防止或いは抑制できる。また、飛散してきた水が、上側覆部、下側覆部、一方側覆部および他方側覆部の内側に付着した場合でも、その水は下側覆部の上面に沿って第2方向に流れて、落下する。従って、上側覆部、下側覆部、一方側覆部および他方側覆部の内側に付着した水が、第1方向に向かって流れて、コネクタの接続口に付着することを防止あるいは抑制できる。
記ポンプ本体が前記設置姿勢のときに、前記下側覆部の上面は、前記第2方向に向かって下方に傾斜するものとすることができる。このようにすれば、突出部の周方向の一方側および他方側からコネクタに向かって水が飛散してきた場合でも、一方側覆部および他方側覆部によって、その水がコネクタの接続口に付着することを防止或いは抑制できる。また、飛散してきた水が、上側覆部、下側覆部、一方側覆部および他方側覆部の内側に付着した場合でも、その水は下側覆部の上面に沿って第2方向に流れて、落下する。従って、上側覆部、下側覆部、一方側覆部および他方側覆部の内側に付着した水が、第1方向に向かって流れて、コネクタの接続口に付着することを防止あるいは抑制できる。
本発明において、前記底部の前記第2方向の端面の外周縁には、前記突出部の径方向内側に位置する外周縁部分に前記コネクタよりも前記第2方向に突出する突出部分が設けられており、前記下側覆部は、前記突出部分よりも内周側に位置し、前記コネクタカバーは、前記開口部および前記突出部分の周方向の一方側で前記上側覆部の前記第1方向の端縁と前記下側覆部の前記第1方向の端縁とを接続する一方側板部と、他方側で前記上側覆部の前記第1方向の端縁と前記下側覆部の前記第1方向の端縁とを接続する他方側板部と、前記突出部分の内周側で前記一方側板部と前記他方側板部とを接続し前記底部の前記端面に当接する接続板部と、を備え、前記一方側板部および前記他方側板部は、前記軸線方向に弾性変形可能であり、前記接続板部は、前記突出部分に内周側から当接するものとすることができる。このようにすれば、第1方向の側からコネクタに向かって水が飛散してきた場合でも、一方側板部および他方側板部により、水がコネクタの接続口に付着することを防止或いは抑制できる。また、突出部分の内周側に位置する接続板部がモータハウジングの底部に設けられた突出部分に内周側から当接するので、コネクタカバーがモータ本体から径方向外側に脱落することを防止あるいは抑制できる。ここで、接続板部の周方向の両側に位置する一方側板部および他方側板部は軸線方向に弾性変形可能である。従って、突出部に装着部を覆せる際に一方側板部および他方側板部を第2方向に撓ませた状態としておき、接続板部が突出部分よりも内周側に位置したときに撓みを解除すれば、接続板部を突出部分の内周側で底部に接触させ、かつ、突出部分に内周側から当接させることができる。また、モータハウジングの底部にコネクタよりも前記第2方向に突出する突出部分を設けておけば、コネクタカバーが装着されていない状態のポンプ本体が底部を下にした姿勢で作業台などに載置されたときに、作業台にコネクタが接触することを回避できる。従って、作業中にコネクタが破損することを回避できる。
本発明において、前記モータは、環状に配列された複数のコイルを備える環状のステータと、前記回転軸およびマグネットを備え前記ステータの内周側に配置されたロータと、を備え、前記モータハウジングは、前記コイルを覆う樹脂封止部材と、前記回転軸を貫通させた状態で前記第1方向から前記樹脂封止部材に固定されて前記マグネットおよび前記ステータと前記ポンプ室とを前記軸線方向で隔てる隔壁部材と、を有し、前記樹脂封止部材は、前記底部および前記胴部を備え、前記底部は、前記ステータの前記第2方向に位置し、前記胴部は、前記ステータを外周側から囲み、前記隔壁部材は、前記フランジを備えるものとすることができる。このようにすれば、樹脂封止部材により、モータのコイルを水から守ることができる。また、モータハウジングの隔壁部材により、マグネットおよびステータを、ポンプ室を流通する水から隔離できる。
本発明において、前記隔壁部材は、樹脂製であり、前記穴部は、前記フランジを前記軸線方向に貫通する貫通穴であり、前記フランジは、前記穴部を備えるフランジ板部と、前記フランジ板部における前記穴部の外周側から前記第1方向に突出する突起部と、前記突起部の先端部分から内周側に屈曲して前記軸線方向から見た場合に前記穴部と重なる係止爪部と、備え、前記ケースは、前記フランジ板部と前記係止爪部との間に挿入された固定板部を備えることが望ましい。このようにすれば、ケースをモータハウジングに固定することが容易となる。また、金型に樹脂を注入する射出成型によって隔壁部材を形成する場
合には、フランジ板部において軸線方向で係止爪部と重なる部分には、貫通穴を設ける必要がある。すなわち、フランジ板部に突起部と係止爪部とを設けるためには、金型にフランジ板部を貫通する突部を設け、当該金型の突部によって突起部の内周側の壁面および係止爪部の第2方向の端面を成形する必要がある。従って、フランジ板部には、金型の突部の痕跡として必然的に貫通穴が形成される。ここで、コネクタカバーのフック部を挿入するための穴部は、隔壁部材に係止爪部を設ける際に形成される貫通穴を利用できる。従って、コネクタカバーをポンプ本体に係止するために、新たな穴部を隔壁部材に設ける必要がない。
合には、フランジ板部において軸線方向で係止爪部と重なる部分には、貫通穴を設ける必要がある。すなわち、フランジ板部に突起部と係止爪部とを設けるためには、金型にフランジ板部を貫通する突部を設け、当該金型の突部によって突起部の内周側の壁面および係止爪部の第2方向の端面を成形する必要がある。従って、フランジ板部には、金型の突部の痕跡として必然的に貫通穴が形成される。ここで、コネクタカバーのフック部を挿入するための穴部は、隔壁部材に係止爪部を設ける際に形成される貫通穴を利用できる。従って、コネクタカバーをポンプ本体に係止するために、新たな穴部を隔壁部材に設ける必要がない。
本発明によれば、モータハウジングの突出部にコネクタカバーの装着部を外周側から覆せれば、モータ本体が設置姿勢のときに、コネクタの接続口をコネクタカバーの上側覆部によって、上方から覆うことができる。また、コネクタカバーの装着部を外周側から突出部に覆せれば、コネクタカバーは軸線方向および径方向で位置決めされた状態でポンプ本体に装着される。さらに、コネクタカバーは装着部から第1方向に突出するフック部を備え、フック部の先端はモータハウジングのフランジに設けられた穴部に挿入される。従って、コネクタカバーがモータ本体から径方向外側に脱落することを防止あるいは抑制できる。また、フック部は径方向に弾性変形可能である。従って、モータハウジングの突出部にコネクタカバーの装着部を外周側から覆せる際に、フック部の先端を穴部に挿入することが容易である。
以下、図面を参照しながら、本発明を適用したポンプ装置の実施形態を説明する。
(全体構成)
図1は外部の配線が接続された状態のポンプ装置の外観斜視図である。図2は外部の配線の接続を解除したポンプ装置の外観斜視図である。図3はポンプ装置の側面図である。図4はポンプ装置の断面図である。図5はコネクタカバーをポンプ本体から分離させた状態のポンプ装置の斜視図である。図6はポンプ本体の分解斜視図である。図6では、ポンプ本体2のケースを除いて示す。本例のポンプ装置1は、洗濯機の洗濯槽から水を排出するために用いられる。ポンプ装置1は、洗濯機の筐体の内部において、洗濯槽の下方に位置する筐体の底面に設置される。
図1は外部の配線が接続された状態のポンプ装置の外観斜視図である。図2は外部の配線の接続を解除したポンプ装置の外観斜視図である。図3はポンプ装置の側面図である。図4はポンプ装置の断面図である。図5はコネクタカバーをポンプ本体から分離させた状態のポンプ装置の斜視図である。図6はポンプ本体の分解斜視図である。図6では、ポンプ本体2のケースを除いて示す。本例のポンプ装置1は、洗濯機の洗濯槽から水を排出するために用いられる。ポンプ装置1は、洗濯機の筐体の内部において、洗濯槽の下方に位置する筐体の底面に設置される。
図1から図3に示すように、ポンプ装置1は、ポンプ本体2と、ポンプ本体2に着脱可能に装着されたコネクタカバー3とを備える。図1から図5に示すポンプ本体2の姿勢は、ポンプ本体2が洗濯機の筐体の底面に設置された場合の設置姿勢2Aである。
ポンプ本体2は、図4に示すように、回転軸5およびモータハウジング6を備えるモータ4と、モータ4に電力を供給するための外部の配線10が接続されるコネクタ7と、を
備える。モータハウジング6は、回転軸5の軸線L方向の一方側の端部分を外部に突出させている。また、ポンプ本体2は、第1方向L1の側からモータハウジング6に固定され、モータハウジング6との間にポンプ室23を区画するケース21を備える。さらに、ポンプ本体2は、ポンプ室23に配置されたインペラ22を備える。インペラ22は、回転軸5の軸線L方向の一方側の端部に取り付けられている。
備える。モータハウジング6は、回転軸5の軸線L方向の一方側の端部分を外部に突出させている。また、ポンプ本体2は、第1方向L1の側からモータハウジング6に固定され、モータハウジング6との間にポンプ室23を区画するケース21を備える。さらに、ポンプ本体2は、ポンプ室23に配置されたインペラ22を備える。インペラ22は、回転軸5の軸線L方向の一方側の端部に取り付けられている。
以下では、回転軸5の軸線L方向の一方側を第1方向L1、他方側を第2方向L2とする。軸線Lと直交する方向を径方向とし、軸線L回りの方向を周方向とする。また、以下では、ポンプ本体2が設置姿勢2Aとされている状態を説明する。設置姿勢2Aは、モータ4の回転軸5の軸線Lが鉛直方向から傾斜している姿勢である。
図5に示すように、モータハウジング6は、回転軸5の第2方向L2に位置する底部11と、底部11の外周縁から第1方向L1に延びる胴部12と、底部11および胴部12から径方向外側に突出してコネクタ7を覆う突出部13と、を備える。突出部13は、第2方向L2を向く面に開口部13aを備える。開口部13aは、コネクタ7の第2方向L2の端部分に位置する接続口7aを第2方向L2および上方に露出させる。従って、コネクタ7は、その接続口7aを突出部13から第2方向L2および上方に露出している。接続口7aは、図1に示すように、コネクタ7において外部の配線10が第2方向L2の側から挿入される部分である。
また、図5に示すように、モータハウジング6は、胴部12から外周側に突出するフランジ14を備える。フランジ14を軸線L方向から見た場合の輪郭形状は、円形である。フランジ14は、軸線L方向で突出部13と対向する位置に、第1方向L1に窪む穴部15を備える。穴部15は円弧形状である。穴部15はフランジ14を軸線L方向に貫通する貫通穴である。
より具体的には、フランジ14は、穴部15が設けられた円環状のフランジ板部17を備える。フランジ板部17の第2方向L2の面は、軸線Lに垂直である。また、フランジ14は、フランジ板部17における穴部15の外周側から第1方向L1に突出する円弧形状の突起部18と、突起部18の先端部分から内周側に屈曲する係止爪部19とを備える。係止爪部19は、軸線L方向から見た場合に、穴部15と同一の形状を備える。また、係止爪部19は、軸線L方向から見た場合に、穴部15と重なる。本例では、フランジ14は、穴部15、突起部18、および係止爪部19の組を、4つ備える。4つの組は、軸線L回りの4か所に等角度間隔で設けられている。4つの組のうちの一つの組は、軸線L方向で突出部13に対向する。従って、フランジ14は、軸線L方向で突出部13と対向する位置に、穴部15を備える。
図2および図4に示すように、ケース21は、モータハウジング6との間にポンプ室23を区画するケース本体部25を備える。ケース本体部25は、軸線L方向に延びる円筒形状の胴部26と、胴部26における第1方向L1の端部分から内周側に延びる板部27と、胴部26の第2方向L2の端縁から外周側に突出する固定板部28と、を備える。固定板部28は、胴部26の周方向の4か所に設けられている。各固定板部28は、モータハウジング6のフランジ14におけるフランジ板部17と係止爪部19との間に挿入されている。これにより、ケース21はモータハウジング6に固定される。
また、ケース21は、板部27の中央部分から軸線L方向に延びる吸水管29と、胴部26から径方向外側に延びる吐水管30を備える。吸水管29および吐水管30はポンプ室23に連通する。さらに、ケース21は、胴部26における吐水管30とは異なる角度位置から外周側に延びるポンプ本体固定部31を備える。ここで、吸水管29の先端部分には洗濯槽からの排水をポンプ装置1に導く導水管が接続される。吐水管30には、ポン
プ装置1からの水を洗濯機の外部に排出するための排水管が接続される。また、ポンプ本体2は、ポンプ本体固定部31を介して洗濯機の底面に固定されて設置姿勢2Aとなる。
プ装置1からの水を洗濯機の外部に排出するための排水管が接続される。また、ポンプ本体2は、ポンプ本体固定部31を介して洗濯機の底面に固定されて設置姿勢2Aとなる。
次に、コネクタカバー3は、ポンプ本体2の突出部13に径方向外側から装着される。図1から図4に示すように、ポンプ本体2が設置姿勢2Aとされているときに、突出部13はポンプ本体2の底部11および胴部12から上方に突出する。従って、ポンプ本体2が設置姿勢2Aとされているときに、コネクタカバー3は、上方から、コネクタ7を覆う。
ここで、図1に示すように、コネクタ7に外部の配線10を接続してモータ4に電力を供給すると、モータ4が駆動してポンプ室23内でインペラ22が回転する。これにより、ポンプ本体2は、吸水管29から水を吸入して、吐水管30から水を吐出する。
(ポンプ本体)
次に、図4、図5、および図6を参照して、ポンプ本体2を詳細に説明する。ポンプ本体2のモータ4はDCブラシレスモータである。モータ4は、環状のステータ34と、ステータ34の内周側に配置されたロータ35と、を備える。
次に、図4、図5、および図6を参照して、ポンプ本体2を詳細に説明する。ポンプ本体2のモータ4はDCブラシレスモータである。モータ4は、環状のステータ34と、ステータ34の内周側に配置されたロータ35と、を備える。
図6に示すように、ステータ34は、環状部36と、環状部36から径方向の内側に突出する複数の突極部37とを備えるステータコア38を備える。また、ステータ34は、ステータコア38の各突極部37にインシュレータ39を介して巻回された複数のコイル40を備える。各コイル40はその軸線を径方向に向けた姿勢で軸線L回りを環状に配列されている。
コネクタ7は、各突極部37に装着された複数のインシュレータ39のうちの一つのインシュレータ39と一体に成形されている。コネクタ7はコイル40およびステータコア38の外周側に位置する。コネクタ7は偏平な直方体形状の筐体41を備える。筐体41は、径方向が短く、周方向に長い。筐体41の内側には、コイル40の巻線の端部が接続された3本の端子ピン42が配置されている。各端子ピン42は軸線L方向に延びる。図4、図5に示すように、筐体41は、第2方向L2の端部分に、外部の配線10が接続される矩形枠状の接続口7aを備える。
図6に示すように、ロータ35は、回転軸5と、回転軸5を外周側から保持する保持部材44と、保持部材の外周側に保持された環状のマグネット45と、を備える。マグネット45は回転軸5と同軸に配置されている。マグネット45の外周面には、N極とS極とが周方向で交互に着磁されている。回転軸5はステンレス鋼製である。
モータハウジング6は、ステータ34のコイル40を覆う樹脂封止部材51を備える。また、モータハウジング6は、回転軸5を貫通させた状態で第1方向L1から樹脂封止部材51に固定された隔壁部材67を備える。
樹脂封止部材51は底部11および胴部12を備える。図4に示すように、底部11はステータ34の第2方向L2に位置する。図5に示すように、底部11は軸線L方向から見た場合の形状が円形である。底部11の中央部分には、図4に示すように、第1方向L1に窪む軸受保持穴52が設けられている。軸受保持穴52には、回転軸5の第2方向L2の端部分を支持する第1軸受53が保持されている。
図6に示すように、底部11の第2方向L2の側は、当該底部11の中央部分から第2方向L2に突出する円柱形状の第1突出部55と、第1突出部55の外周側で第1突出部55を囲んで第2方向L2に突出する環状突出部56と、第1突出部55と環状突出部5
6との間に位置する環状面57とを備える。第1突出部55の内側には、軸受保持穴52が設けられている。環状面57は軸線Lと直交する。環状突出部56は、環状面57から外周側に向かって第2方向L2に傾斜する環状のテーパー面58と、テーパー面58の第2方向L2の端からから軸線Lと直交する方向を外周側に延びる環状端面59とを備える。環状端面59は底部11の第2方向L2の端面である。環状端面59は軸線Lと直交する。
6との間に位置する環状面57とを備える。第1突出部55の内側には、軸受保持穴52が設けられている。環状面57は軸線Lと直交する。環状突出部56は、環状面57から外周側に向かって第2方向L2に傾斜する環状のテーパー面58と、テーパー面58の第2方向L2の端からから軸線Lと直交する方向を外周側に延びる環状端面59とを備える。環状端面59は底部11の第2方向L2の端面である。環状端面59は軸線Lと直交する。
環状端面59の外周縁には、突出部13の径方向内側に位置する外周縁部分に突出部分60が設けられている。図5に示すように、突出部分60を軸線L方向から見た形状は、周方向に長い長方形である。突出部分60は、突出部13に設けられた開口部13aよりも、周方向に長く延びる。すなわち、突出部分60はコネクタ7の接続口7aよりも周方向に長く延びる。また、突出部分60は、コネクタ7よりも第2方向L2に突出する。突出部分60の第2方向L2の端面と第1突出部55の第2方向L2の端面とは、軸線Lと直交する一つの仮想面S上に位置する。仮想面Sは、コネクタ7の第2方向L2の端よりも第2方向L2の側に位置する。
胴部12は環状である。図4に示すように、胴部12はステータ34を外周側から囲む。図6に示すように、胴部12は、第2方向L2の側から第1方向L1の側に向かって大径部分62と、大径部分62よりも外径寸法が短い小径部分63を備える。大径部分62の第1方向L1の端縁には、径方向外側に突出する係止突起64が設けられている。本例では、胴部12は、軸線L回りで等角度間隔に形成された4つの係止突起64を備える。胴部12の内周面にはステータ34の突極部37の数に対応する数の開口部65が設けられている。各突極部37の内周面は、開口部65を介して胴部12から内周側に露出する。
突出部13は、底部11および胴部12の周方向の一部分から径方向外側に突出する。図5に示すように、突出部13は全体として直方体形状を備える。突出部13は、上方(外周側)を向く端面13b、第1方向L1を向く端面13c、周方向の一方側を向く端面13dおよび周方向の他方側を向く端面13eを備える。
開口部13aは第2方向L2に向いている。突出部13における開口部13aの開口縁20は、開口部13aの上側(外周側)に位置する上側開口縁部分20aと、開口部13aの下側(内周側)に位置する下側開口縁部分20bとを備える。また、開口縁20は、開口部13aの周方向の一方側で、上側開口縁部分20aと下側開口縁部分20bとを連続される一方側開口縁部分20cと、開口部13aの周方向の他方側で上側開口縁部分20aと下側開口縁部分20bとを連続される他方側開口縁部分20dと、を備える。上側開口縁部分20aおよび下側開口縁部分20bは、いずれも軸線Lと直交する面である。
ここで、下側開口縁部分20bは、上側開口縁部分20aよりも第2方向L2の側に位置する。従って、一方側開口縁部分20cは、軸線Lと直交して第2方向L2を向く面からなる第1開口縁部分20eと、第1開口縁部分の内周側の端から第2方向に延びて外周側を向く面からなる第2開口縁部分20fとを備える。同様に、他方側開口縁部分20dは、軸線Lと直交して第2方向L2を向く面からなる第1開口縁部分20eと、第1開口縁部分の内周側の端から第2方向に延びて外周側を向く面からなる第2開口縁部分20fとを備える。
なお、樹脂封止部材51は、BMC(Bulk Molding Compound)により形成されている。本例では、ステータ34およびコネクタ7を金型内に配置し、この金型内に樹脂を注入して硬化させることで樹脂封止部材51が形成される。すなわち、樹脂封止部材51はインサート成形によりステータ34およびコネクタ7と一体に成形さ
れる。
れる。
隔壁部材67は、図4に示すように、ロータ35のマグネット45およびステータ34と、ポンプ室23とを、軸線L方向で隔てる。隔壁部材67は樹脂製である。隔壁部材67は、中央に貫通穴68aを備える円盤部68と、円盤部68よりも小径で円盤部68から第2方向L2に延びる筒部69を備える。円盤部68の貫通穴68aには、回転軸5を支持する第2軸受71が固定されている。第2軸受71は回転軸5を軸線L方向に貫通させた状態で支持する。また、貫通穴68aにおける第2軸受71の第1方向L1には、環状のブッシュ72が取り付けられている。回転軸5はブッシュ72を貫通する。ここで、回転軸5は、樹脂封止部材51に保持された第1軸受53と隔壁部材67に保持された第2軸受71とによって回転可能に支持される。また、回転軸5が第1軸受53および第2軸受71によって支持されると、ロータ35のマグネット45の外周面と、ステータコア38の各突極部37の内周面とは径方向で僅かな隙間を開けて対向する。
図6に示すように、筒部69は、第2方向L2の端部から切り欠かれた切欠き溝74を備える。切欠き溝74は、筒部69の第2方向L2の端から第1方向L1に延びる導入溝部分75と、導入溝部分75の第1方向L1の端から周方向の一方側に延びる延設溝部分76とを備える。本例では、胴部12は、軸線L回りで等角度間隔の4か所に切欠き溝74を備える。
隔壁部材67を樹脂封止部材51に固定する際には、樹脂封止部材51の小径部分63および大径部分62の第1方向L1の端部分を筒部69の内周側に挿入する。また、樹脂封止部材51の大径部分62に設けられた4つの係止突起64のそれぞれを、筒部69の4つの切欠き溝74の導入溝部分75に挿入する。その後、樹脂封止部材51と隔壁部材67とを軸線L回りに相対回転させて、4つの係止突起64のそれぞれを、各切欠き溝74の延設溝部分76に挿入する。これにより、図5に示すように、隔壁部材67は、樹脂封止部材51に固定される。ここで、図4、図6に示すように、隔壁部材67を樹脂封止部材51に固定する際には、樹脂封止部材51の小径部と隔壁部材67との間にOリング78が配置される。
(コネクタカバー)
図7はコネクタカバー3を第2方向L2の側から見た場合の斜視図である。図7(a)では、コネクタカバー3を上方から見ており、図7(b)では、コネクタカバー3を下方から見ている。図8はコネクタカバー3を第1方向L1の側から見た場合の斜視図である。図8(a)では、コネクタカバー3を上方から見ており、図8(b)では、コネクタカバー3を下方から見ている。コネクタカバー3は、樹脂製である。
図7はコネクタカバー3を第2方向L2の側から見た場合の斜視図である。図7(a)では、コネクタカバー3を上方から見ており、図7(b)では、コネクタカバー3を下方から見ている。図8はコネクタカバー3を第1方向L1の側から見た場合の斜視図である。図8(a)では、コネクタカバー3を上方から見ており、図8(b)では、コネクタカバー3を下方から見ている。コネクタカバー3は、樹脂製である。
図2、図3に示すように、コネクタカバー3は、突出部13に外周側から装着される装着部81と、装着部81の第2方向L2に位置する覆部82と、装着部81から第1方向L1に突出するフック部83と、装着部81におけるフック部83の両側から第1方向L1に突出する一対の突起部84とを備える。
図5、図7、図8に示すように、装着部81は、突出部13の外周側の端面13bに当接する上側当接部86、突出部13の第1方向L1の端面13cに当接する第1当接部87、および、突出部13における開口部13aの開口縁20に第2方向L2の側から当接する第2当接部88、を備える。上側当接部86、および、第1当接部87は、矩形板状である。第1当接部87は上側当接部86の第1方向L1の端縁から内周側に延びる。第2当接部88は、突出部13における開口部13aの開口縁20において、周方向の一方側に位置する一方側開口縁部分20cに当接する一方側第2当接部88aと、周方向の他方側に位置する他方側開口縁部分20dに当接する他方側第2当接部88bを備える。一
方側第2当接部88aおよび他方側第2当接部88bは、径方向に長い直方体形状であり、上側当接部86の前端縁部分から内周側に延びる。一方側第2当接部88aおよび他方側第2当接部88bは、それぞれの第1方向L1の側面が一方側開口縁部分20cおよび他方側開口縁部分20dの第1開口縁部分20eに当接する。また、一方側第2当接部88aおよび他方側第2当接部88bは、それぞれの内周側の端が一方側開口縁部分20cおよび他方側開口縁部分20dの第2開口縁部分20fに当接する。
方側第2当接部88aおよび他方側第2当接部88bは、径方向に長い直方体形状であり、上側当接部86の前端縁部分から内周側に延びる。一方側第2当接部88aおよび他方側第2当接部88bは、それぞれの第1方向L1の側面が一方側開口縁部分20cおよび他方側開口縁部分20dの第1開口縁部分20eに当接する。また、一方側第2当接部88aおよび他方側第2当接部88bは、それぞれの内周側の端が一方側開口縁部分20cおよび他方側開口縁部分20dの第2開口縁部分20fに当接する。
また、装着部81は、突出部13の周方向の一方側の端面13dに当接する一方側当接部89と、他方側の端面13eに当接する他方側当接部90と、を備える。一方側当接部89および他方側当接部90は、いずれも矩形板状である。一方側当接部89は、上側当接部86の周方向の一方側の端縁から内周側に延びる。他方側当接部90は、上側当接部86の周方向の他方側の端縁から内周側に延びる。また、装着部81は、一方側当接部89の下端縁から周方向を一方側に向かって上側当接部86から離間する方向に湾曲する一方側湾曲部91と、他方側当接部90の下端縁から周方向を他方側に向かって上側当接部86から離間する方向に湾曲する他方側湾曲部92と、を備える。一方側湾曲部91の内周側の端面は、円弧面であり、モータハウジング6の胴部12における突出部13の周方向の一方側に隣り合う部分に接触する。他方側湾曲部92の内周側の端面は、円弧面であり、図2に示すように、モータハウジング6の胴部12における突出部13の周方向の他方側に隣りあう部分に接触する。
次に、覆部82は、図2、図3、図4に示すように、上側当接部86から第2方向L2に延びる上側覆部95を備える。上側覆部95は突出部13に設けられた開口部13aの上側(外周側)に位置する。上側覆部95は、矩形板状であり、装着部81よりも周方向に長い。上側覆部95は、上側当接部86から周方向の両側に広がっている。また、上側覆部95は、周方向の両側に下方に湾曲する一対の湾曲部分95aを備える。さらに、上側覆部95は、その上面に、当該上側覆部95の第2方向L2の先端に沿って周方向に延びる突起96を備える。
また、覆部82は、径方向で上側覆部95と対向する下側覆部97を備える。下側覆部97は上側覆部95の下側(内周側)に位置する。下側覆部97は、矩形板状であり、装着部81よりも周方向に長い。下側覆部97において上側覆部95と対向する上面97aは、第2方向L2に向かって下方に傾斜する傾斜面とされている。
さらに、覆部82は、周方向の一方側で上側覆部95の周方向の一方側の端縁と下側覆部97の周方向の一方側の端縁とを接続する一方側覆部98を備える。また、覆部82は、周方向の他方側で上側覆部95の周方向の他方側の端縁と下側覆部97の周方向の他方側の端縁と、を接続する他方側覆部99を備える。一方側覆部98と他方側覆部99とは周方向で対向する。ここで、一方側覆部98は、他方側覆部99とは反対側の面に、当該一方側覆部98の第2方向L2の先端に沿って内周側から外周側に延びる突起98aを備える。突起98aの上端は、上側覆部95の突起96に連続する。また、他方側覆部99は、一方側覆部98とは反対側の面に、当該他方側覆部99の第2方向L2の先端に沿って内周側から外周側に延びる突起99aを備える。突起99aの上端は、上側覆部95の突起96に連続する。
また、覆部82は、開口部13aおよび突出部分60の周方向の一方側で上側覆部95の第1方向L1の端縁、下側覆部97の第1方向L1の端縁、および、一方側覆部98の第1方向L1の端縁を接続する一方側板部101を備える。さらに、覆部82は、開口部13aおよび突出部分60の周方向の他方側で上側覆部95の第1方向L1の端縁、下側覆部97の第1方向L1の端縁、および、他方側覆部99の第1方向L1の端縁を接続する他方側板部102を備える。一方側板部101および他方側板部102は、軸線L方向
に弾性変形可能である。より詳細には、コネクタカバー3が樹脂製なので、一方側板部101および他方側板部102は、一方側覆部98および他方側覆部99とともに、軸線L方向に弾性変形可能である。また、覆部82は、一方側覆部98と他方側覆部99の内周側の端部分を接続する接続板部103を備える。接続板部103は下側覆部97の第1方向L1の端縁に連続している。図7(b)および図8(b)に示すように、接続板部103は、径方向において、第2当接部88(一方側第2当接部88aおよび他方側第2当接部88b)から離間している。
に弾性変形可能である。より詳細には、コネクタカバー3が樹脂製なので、一方側板部101および他方側板部102は、一方側覆部98および他方側覆部99とともに、軸線L方向に弾性変形可能である。また、覆部82は、一方側覆部98と他方側覆部99の内周側の端部分を接続する接続板部103を備える。接続板部103は下側覆部97の第1方向L1の端縁に連続している。図7(b)および図8(b)に示すように、接続板部103は、径方向において、第2当接部88(一方側第2当接部88aおよび他方側第2当接部88b)から離間している。
ここで、一方側第2当接部88aは、図7(a)に示すように、一方側板部101の上側部分から第1方向L1に突出している。一方側湾曲部91は、図8(a)に示すように、一方側板部101から第1方向L1に突出している。また、他方側第2当接部88bは、図7(b)に示すように、他方側板部102の上側部分から第1方向L1に突出している。装着部81の他方側湾曲部92は、図8(b)に示すように、他方側板部102から第1方向L1に突出している。
次に、フック部83は、図8(a)に示すように、第1当接部87から第1方向L1に延びる第1腕部分105と、第1腕部分105の第1方向L1の端部から内周側に延びる第2腕部分106と、第2腕部分106の内周側の端部から第1方向L1に突出する爪部分107を備える。フック部83の第1方向L1の先端は爪部分107である。フック部83は、径方向に弾性変形可能である。
一対の突起部84は、第1当接部87から第1方向L1に突出する。各突起部84は、第2当接部88から第1方向L1に延びる矩形板部分110と、矩形板部分110の第1方向L1の端から上方に湾曲する湾曲板部分111と、を備える。矩形板部分110は、フック部83の爪部分107よりも僅かに下側(内周側)に位置する。湾曲板部分111の第1方向L1の端縁は、周方向に直線状に延びる。
(コネクタカバーのポンプ本体への装着)
コネクタカバー3をポンプ本体2へ装着する際には、モータハウジング6の突出部13に装着部81を外周側から取り付ける。そして、コネクタカバー3の装着部81の上側当接部86を突出部13の外周側の端面13bに当接させ、第1当接部87を突出部13の第1方向L1の端面13cに当接させる。また、第2当接部88を突出部13における開口部13aの開口縁に第2方向L2の側から当接させる。さらに、一方側当接部89を突出部13の周方向の一方側の端面13dに当接させ、他方側当接部90を周方向の他方側の端面13eに当接させる。また、一方側湾曲部91および他方側湾曲部92を、樹脂封止部材51の胴部12の外周面に当接させる。
コネクタカバー3をポンプ本体2へ装着する際には、モータハウジング6の突出部13に装着部81を外周側から取り付ける。そして、コネクタカバー3の装着部81の上側当接部86を突出部13の外周側の端面13bに当接させ、第1当接部87を突出部13の第1方向L1の端面13cに当接させる。また、第2当接部88を突出部13における開口部13aの開口縁に第2方向L2の側から当接させる。さらに、一方側当接部89を突出部13の周方向の一方側の端面13dに当接させ、他方側当接部90を周方向の他方側の端面13eに当接させる。また、一方側湾曲部91および他方側湾曲部92を、樹脂封止部材51の胴部12の外周面に当接させる。
ここで、フック部83は径方向に弾性変形可能である。従って、突出部13に装着部81を覆せる際にフック部83の第1腕部分105を径方向の内側に押し込んで撓んだ状態とする。そして、突出部13への装着部81の装着が完了したとき、すなわち、上側当接部86が突出部13に当接したときに、フック部83の撓みを解除してフック部83の先端の爪部分107を穴部15に挿入させる。これにより、図4に示すように、爪部分107は穴部15へ挿入される。フック部83の爪部分107が穴部15に挿入されると、フック部83は、フランジ14に係止される。ここで、穴部15は第1方向L1に窪んでいる。従って、フック部83の爪部分107を穴部15へ挿入することによって、コネクタカバー3がポンプ本体2から径方向外側に脱落することを防止あるいは抑制できる。
また、フック部83の爪部分107が穴部15に挿入されると、図2に示すように、フック部83の周方向の両側に位置する一対の突起部84は、その先端がフランジ14に当接する。すなわち、各突起部84の先端がフランジ板部17における穴部15の開口縁に
当接する。ここで、各突起部84の先端、すなわち、湾曲板部分111の第1方向L1の端縁は、周方向に直線状に延びる。従って、各突起部84の先端がフランジ板部17に当接することにより、フランジ14に対するコネクタカバー3の姿勢が規定される。従って、コネクタカバー3は、一対の突起部84がフランジ14に当接した所定の姿勢から、軸線Lに対して傾斜することがない。
当接する。ここで、各突起部84の先端、すなわち、湾曲板部分111の第1方向L1の端縁は、周方向に直線状に延びる。従って、各突起部84の先端がフランジ板部17に当接することにより、フランジ14に対するコネクタカバー3の姿勢が規定される。従って、コネクタカバー3は、一対の突起部84がフランジ14に当接した所定の姿勢から、軸線Lに対して傾斜することがない。
また、突出部13に装着部81を覆せる際には、接続板部103が突出部分60を外周側から内周側に向かって通過する際に、一方側板部101および他方側板部102が、突出部分60に沿って第2方向L2に撓む。その後、接続板部103が突出部分60を通過すると、一方側板部101および他方側板部102の撓みが解除される。この結果、接続板部103は、突出部分60の内周側で底部11に接触する。また、接続板部103は、内周側から突出部分60に当接した状態となる。すなわち、接続板部103が突出部分60に係止される。これにより、コネクタカバー3がポンプ本体2から径方向外側に脱落することを防止あるいは抑制できる。
ここで、コネクタカバー3がポンプ本体2に装着された状態では、図2に示すように、突出部13の開口部13aは、下側覆部97よりも上側覆部95に近い。従って、開口部13aから露出するコネクタ7の接続口7aは、下側覆部97よりも上側覆部95に近い位置にある。
なお、コネクタカバー3をポンプ本体2から取り外す際には、フック部83を径方向に撓ませて、フック部83とフランジ14との係止を解除した状態とする。そして、コネクタカバー3をポンプ本体2から径方向外側に離間させる。ここで、コネクタカバー3をポンプ本体2から径方向外側に離間させれば、接続板部103が突出部分60を内周側から外周側に向かって通過する際に一方側板部101および他方側板部102が突出部分60に沿って第2方向L2に撓む。これにより、接続板部103の突出部分60への係止が解除される。従って、コネクタカバー3をポンプ本体2から取り外すことができる。
(作用効果)
本例では、コネクタ7を覆うモータハウジング6の突出部13にコネクタカバー3の装着部81を装着すれば、コネクタカバー3の上側覆部95がコネクタ7の接続口7aの外周側に位置する。従って、ポンプ本体2が設置姿勢2Aのときに、接続口7aを上方から覆うことができる。よって、設置姿勢2Aのポンプ装置1に上方から水が降りかかった場合でも、その水が接続口7aに付着することを防止或いは抑制できる。また、コネクタカバー3は、開口部13aよりも内周側で上側覆部95と対向する下側覆部97を備える。従って、水が下方からコネクタ7の側に向かって飛散してきた場合でも、その水がコネクタ7の接続口7aに付着することを防止或いは抑制できる。
本例では、コネクタ7を覆うモータハウジング6の突出部13にコネクタカバー3の装着部81を装着すれば、コネクタカバー3の上側覆部95がコネクタ7の接続口7aの外周側に位置する。従って、ポンプ本体2が設置姿勢2Aのときに、接続口7aを上方から覆うことができる。よって、設置姿勢2Aのポンプ装置1に上方から水が降りかかった場合でも、その水が接続口7aに付着することを防止或いは抑制できる。また、コネクタカバー3は、開口部13aよりも内周側で上側覆部95と対向する下側覆部97を備える。従って、水が下方からコネクタ7の側に向かって飛散してきた場合でも、その水がコネクタ7の接続口7aに付着することを防止或いは抑制できる。
さらに、上側覆部95は、上面97aに第2方向L2の先端に沿って周方向に延びる突起96を備える。従って、上方からの水が上側覆部95の上面97aに付着したときに、その水が上側覆部95の先端縁から上側覆部95の下面の側に回り込んでコネクタ7の接続口7aに達することを防止或いは抑制できる。
また、コネクタカバー3がポンプ本体2に装着された状態では、開口部13aから露出するコネクタ7の接続口7aは、下側覆部97よりも上側覆部95に近い位置にある。従って、コネクタ7の接続口7aに上方からの水が付着することを防止しやすい。
さらに、コネクタカバー3は、上側覆部95の周方向の一方側の端縁と下側覆部97の周方向の一方側端縁とを接続する一方側覆部98と、上側覆部95の周方向の他方側の端縁と下側覆部97の周方向の他方側端縁とを接続する他方側覆部99と、を備える。従っ
て、突出部13の周方向の一方側および他方側からコネクタ7に向かって水が飛散してきた場合でも、その水がコネクタ7の接続口7aに付着することを防止或いは抑制できる。
て、突出部13の周方向の一方側および他方側からコネクタ7に向かって水が飛散してきた場合でも、その水がコネクタ7の接続口7aに付着することを防止或いは抑制できる。
また、コネクタカバー3は、開口部13aおよび突出部分60の周方向の一方側で、上側覆部95の第1方向L1の端縁、下側覆部97の第1方向L1の端縁、および一方側覆部98の第1方向L1の端縁を接続する一方側板部101を備える。また、コネクタカバー3は、開口部13aおよび突出部分60の周方向の他方側で、上側覆部95の第1方向L1の端縁、下側覆部97の第1方向L1の端縁、および他方側覆部99の第1方向L1の端縁を接続する他方側板部102を備える。さらに、コネクタカバー3は、一方側板部101と他方側板部102とを接続し、下側覆部97の第1方向L1の端縁に連続する接続板部103を備える。従って、第1方向L1からコネクタ7の側に向かって飛散してきた水がコネクタ7の接続口7aに付着することを防止或いは抑制できる。
また、ポンプ本体2が設置姿勢2Aのときに、下側覆部97の上面97aは、第2方向L2に向かって下方に傾斜する。従って、飛散してきた水が、上側覆部95、下側覆部97、一方側覆部98および他方側覆部99を備える覆部82の内側に付着した場合でも、その水は下側覆部97の上面97aに沿って第2方向L2に流れて、コネクタカバー3から落下する。従って、覆部82の内側に付着した水が、コネクタ7の接続口7aに付着することを防止あるいは抑制できる。
さらに、コネクタカバー3の装着部81は、突出部13の外周側の端面13bに当接する上側当接部86、突出部13の第1方向L1の端面13cに当接する第1当接部87、および突出部13における開口部13aの開口縁に第2方向L2の側から当接する第2当接部88を備える。従って、装着部81を外周側から突出部13に覆せれば、コネクタカバー3は軸線L方向および径方向で位置決めされた状態でポンプ本体2に装着される。
また、コネクタカバー3は、装着部81から第1方向L1に突出するフック部83を備え、フック部83の爪部分107は、モータハウジング6のフランジ14に設けられた穴部15に挿入される。従って、コネクタカバー3がポンプ本体2から径方向外側に脱落することを防止あるいは抑制できる。また、フック部83は径方向に弾性変形可能なので、フック部83の先端を穴部15へ挿入することが容易である。また、フック部83が径方向に弾性変形可能なので、コネクタカバー3をポンプ本体2から取り外すことも容易である。
さらに、コネクタカバー3の接続板部103は、モータハウジング6の底部11に設けられた突出部分60に内周側から当接する。従って、コネクタカバー3がポンプ本体2から径方向外側に脱落することを防止あるいは抑制できる。また、接続板部103の周方向の両側に位置する一方側板部101および他方側板部102は軸線L方向に弾性変形可能なので、突出部13に装着部81を装着する際に、接続板部103を、突出部分60の内周側で底部11に接触させ、かつ、突出部分60に内周側から当接した状態とすることが容易である。また、接続板部103の周方向の両側に位置する一方側板部101および他方側板部102が軸線L方向に弾性変形可能なので、コネクタカバー3を突出部13から外周側に離間させる際に、接続板部103と突出部分60との係止状態を解除することが容易である。
ここで、モータハウジング6は、底部11にコネクタ7よりも第2方向L2に突出する突出部分60を備える。従って、コネクタカバー3が装着されていない状態のポンプ本体2を、底部11を下にして作業台などに置いたときに、コネクタ7が作業台に接触することを回避できる。従って、作業中にコネクタ7が破損することを回避できる。
また、本例では、モータハウジング6の底部11に設けられた突出部分60の第1方向の端面と第1突出部55の第2方向L2の端面とが軸線Lと直交する一つの仮想面S上に位置する。従って、コネクタカバー3が装着されていない状態のポンプ本体2を、底部11を下にして作業台などに置いたときに、突出部分60の第1方向の端面と第1突出部55の第2方向L2の端面とを作業台の載置面に当接させることにより、ポンプ本体2を起立させることができる。すなわち、軸線Lを鉛直方向に向けた姿勢で、ポンプ本体2を置くことができる。従って、ポンプ本体2を作業台に置いたときに、ポンプ本体2が転がることがない。
さらに、モータハウジング6は、コイル40を覆う樹脂封止部材51と、回転軸5を貫通させた状態で第1方向L1から樹脂封止部材51に固定されてマグネット45およびステータ34とポンプ室23とを軸線L方向で隔てる隔壁部材67と、を有する。従って、樹脂封止部材51により、モータ4のコイル40を水から守ることができる。また、モータハウジング6の隔壁部材67により、マグネット45およびステータ34を、ポンプ室23を流通する水から隔離できる。
また、隔壁部材67は、樹脂製であり、穴部15は、フランジ14を軸線L方向に貫通する貫通穴である。また、フランジ14は、穴部15を備えるフランジ板部17と、フランジ板部17における穴部15の外周側から第1方向L1に突出する突起部84と、突起部84の先端部分から内周側に屈曲して軸線L方向から見た場合に穴部15と重なる係止爪部19と、備える。一方、ケース21は、フランジ板部17と係止爪部19との間に挿入された固定板部28を備える。従って、ケース21を隔壁部材67(モータハウジング6)に固定することが容易である。
なお、金型に樹脂を注入する射出成型によって隔壁部材67を形成する場合には、フランジ板部17において軸線L方向で係止爪部19と重なる部分には、貫通穴を設ける必要がある。すなわち、フランジ板部17に突起部84と係止爪部19とを設けるためには、金型にフランジ板部17を貫通する突部を設け、当該金型の突部によって突起部84の内周側の壁面および係止爪部19の第2方向L2の端面を成形する必要がある。従って、フランジ板部17には、金型の突部の痕跡として必然的に貫通穴が形成される。ここで、本例において、コネクタカバー3のフック部83を挿入するための穴部15は、隔壁部材67に係止爪部19を設ける際に形成される貫通穴を利用している。従って、コネクタカバー3をポンプ本体2に係止するために、新たな穴部15を隔壁部材67に設ける必要がない。
(コネクタカバーの変形例)
図9は変形例のコネクタカバーの斜視図である。変形例のコネクタカバー3Aは、フック部83の形状が上記のコネクタカバー3と相違するが、他の構成はコネクタカバー3と同一である。従って、コネクタカバー3と対応する構成には、同一の符号を付して説明する。また、フック部83を説明して、他の構成の説明は省略する。
図9は変形例のコネクタカバーの斜視図である。変形例のコネクタカバー3Aは、フック部83の形状が上記のコネクタカバー3と相違するが、他の構成はコネクタカバー3と同一である。従って、コネクタカバー3と対応する構成には、同一の符号を付して説明する。また、フック部83を説明して、他の構成の説明は省略する。
コネクタカバー3Aのフック部83は、装着部81から第1方向L1に突出する。図9に示すように、フック部83は、第2当接部88から第1方向L1に突出する矩形板部分115と、矩形板部分115の第1方向L1の端から上方に湾曲する爪部分107と、を備える。フック部83の矩形板部分115における第2当接部88に近い側の部分と、フック部83の周方向の両側に位置する各突起部84の矩形板部分110における第2当接部88に近い側の部分とは、周方向で接続されている。フック部83は径方向に弾性変形可能である。
コネクタカバー3Aを、モータハウジング6の突出部13に装着した状態では、フック
部83の先端の爪部分107は、モータハウジング6のフランジ14に設けられた穴部15に挿入される。これにより、フック部83はフランジ14に係止される。本例のコネクタカバー3Aを採用した場合でも、コネクタカバー3を採用した場合と同様の作用効果を得ることができる。
部83の先端の爪部分107は、モータハウジング6のフランジ14に設けられた穴部15に挿入される。これにより、フック部83はフランジ14に係止される。本例のコネクタカバー3Aを採用した場合でも、コネクタカバー3を採用した場合と同様の作用効果を得ることができる。
1…ポンプ装置、2…ポンプ本体、2A…ポンプ本体部の設置姿勢、3・3A…コネクタカバー、4…モータ、5…回転軸、6…モータハウジング、7…コネクタ、7a…接続口、10…外部の配線、11…底部、12…胴部、13…突出部、13a…開口部、13b…突出部の外周側の端面、13c…突出部の第1方向の端面、13d…突出部の周方向の一方側の端面、13e…突出部の周方向の他方側の端面、14…フランジ、15…穴部、17…フランジ板部、18…突起部、19…係止爪部、21…ケース、22…インペラ、23…ポンプ室、25…ケース本体部、26…胴部、27…板部、28…固定板部、29…吸水管、30…吐水管、31…ポンプ本体固定部、34…ステータ、35…ロータ、36…環状部、37…突極部、38…ステータコア、39…インシュレータ、40…コイル、41…筐体、42…端子ピン、44…保持部材、45…マグネット、51…樹脂封止部材、52…軸受保持穴、53…第1軸受、55…第1突出部、56…環状突出部、57…環状面、58…テーパー面、59…環状端面、60…突出部分、62…大径部分、63…小径部分、64…係止突起、65…開口部、67…隔壁部材、68…円盤部、68a…貫通穴、69…筒部、71…第2軸受、72…ブッシュ、74…切欠き溝、75…導入溝部分、76…延設溝部分、78…Oリング、81…装着部、82…覆部、83…フック部、84…突起部、86…上側当接部、87…第1当接部、88…第2当接部、88a…一方側第2当接部、88b…他方側第2当接部、89…一方側当接部、90…他方側当接部、91…一方側湾曲部、92…他方側湾曲部、95…上側覆部、95a…湾曲部分、96…突起、97…下側覆部、97a…下側覆部の上面、98…一方側覆部、99…他方側覆部、101…一方側板部、102…他方側板部、103…接続板部、105…第1腕部分、106…第2腕部分、107…爪部分、110…矩形板部分、111…湾曲板部分、115…矩形板部分、L1…第1方向、L2…第2方向
Claims (9)
- 回転軸および当該回転軸の軸線方向の一方側の端部分を外部に突出させたモータハウジングを備えるモータと、前記モータに電力を供給するための外部の配線が接続されるコネクタと、前記軸線方向の一方側から前記モータハウジングに固定され当該モータハウジングとの間にポンプ室を区画するケースと、前記ポンプ室内で前記回転軸に取り付けられたインペラと、を備えるポンプ本体と、
前記ポンプ本体に着脱可能に装着され、前記ポンプ本体が前記回転軸の軸線を鉛直方向から傾斜させた所定の設置姿勢とされたときに前記コネクタを上方から覆うコネクタカバーと、を有し、
前記軸線方向の一方側を第1方向、他方側を第2方向としたときに、
前記モータハウジングは、前記回転軸の前記第2方向に位置する底部、前記底部の外周縁から前記第1方向に延びる胴部、前記底部および前記胴部から径方向外側に突出して前記コネクタを覆う突出部、および前記突出部の前記第1方向で前記胴部から外周側に突出して当該突出部と対向するフランジ、を有し、
前記突出部は、前記配線が接続される前記コネクタの接続口を前記第2方向に露出させる開口部を備え、
前記フランジは、前記第1方向に窪む穴部を備え、
前記コネクタカバーは、前記突出部の外周側の端面に当接する上側当接部、前記突出部の前記第1方向の端面に当接する第1当接部、および前記突出部における前記開口部の開口縁に前記第2方向の側から当接する第2当接部を備える装着部と、前記装着部の前記第2方向で前記開口部の外周側に位置する上側覆部と、前記装着部から前記第1方向に突出するフック部と、を備え、
前記フック部は、径方向に弾性変形可能であり、前記フック部の前記第1方向の先端が前記穴部に挿入されていることを特徴とするポンプ装置。 - 前記コネクタカバーは、前記フック部の周方向の両側において前記装着部から前記第1方向に突出する一対の突起部を備え、
一対の前記突起部は、前記フランジに前記第2方向の側から当接することを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。 - 前記上側覆部は、前記第2方向の先端部分から外周側に突出し当該上側覆部の前記第2方向の先端に沿って周方向に延びる突起を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のポンプ装置。
- 前記コネクタカバーは、前記開口部よりも内周側において前記上側覆部と対向する下側覆部を備えることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載のポンプ装置。
- 前記開口部は、前記下側覆部よりも上側覆部に近いことを特徴とする請求項4に記載のポンプ装置。
- 前記コネクタカバーは、前記上側覆部の周方向の一方側の端縁と前記下側覆部の周方向の一方側の端縁とを接続する一方側覆部と、前記上側覆部の周方向の他方側の端縁と前記下側覆部の周方向の他方側の端縁とを接続する他方側覆部と、を備え、
前記ポンプ本体が前記設置姿勢のときに、前記下側覆部の上面は、前記第2方向に向かって下方に傾斜することを特徴とする請求項4または5に記載のポンプ装置。 - 前記底部の前記第2方向の端面の外周縁には、前記突出部の径方向内側に位置する外周縁部分に前記コネクタよりも前記第2方向に突出する突出部分が設けられており、
前記下側覆部は、前記突出部分よりも内周側に位置し、
前記コネクタカバーは、前記開口部および前記突出部分の周方向の一方側で前記上側覆部の前記第1方向の端縁と前記下側覆部の前記第1方向の端縁とを接続する一方側板部と、他方側で前記上側覆部の前記第1方向の端縁と前記下側覆部の前記第1方向の端縁とを接続する他方側板部と、前記突出部分の内周側で前記一方側板部と前記他方側板部とを接続し前記底部の前記端面に当接する接続板部と、を備え、
前記一方側板部および前記他方側板部は、前記軸線方向に弾性変形可能であり、
前記接続板部は、前記突出部分に内周側から当接することを特徴とする請求項4から6のうちのいずれか一項に記載のポンプ装置。 - 前記モータは、環状に配列された複数のコイルを備える環状のステータと、前記回転軸およびマグネットを備え前記ステータの内周側に配置されたロータと、を備え、
前記モータハウジングは、前記コイルを覆う樹脂封止部材と、前記回転軸を貫通させた状態で前記第1方向から前記樹脂封止部材に固定されて前記マグネットおよび前記ステータと前記ポンプ室とを前記軸線方向で隔てる隔壁部材と、を有し、
前記樹脂封止部材は、前記底部および前記胴部を備え、
前記底部は、前記ステータの前記第2方向に位置し、
前記胴部は、前記ステータを外周側から囲み、
前記隔壁部材は、前記フランジを備えることを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか一項に記載のポンプ装置。 - 前記隔壁部材は、樹脂製であり、
前記穴部は、前記フランジを前記軸線方向に貫通する貫通穴であり、
前記フランジは、前記穴部を備えるフランジ板部と、前記フランジ板部における前記穴部の外周側から前記第1方向に突出する突起部と、前記突起部の先端部分から内周側に屈曲して前記軸線方向から見た場合に前記穴部と重なる係止爪部と、備え、
前記ケースは、前記フランジ板部と前記係止爪部との間に挿入された固定板部を備えることを特徴とする請求項8に記載のポンプ装置。
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2018
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