JP2020043280A - 受動qスイッチレーザ装置 - Google Patents

受動qスイッチレーザ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020043280A
JP2020043280A JP2018171252A JP2018171252A JP2020043280A JP 2020043280 A JP2020043280 A JP 2020043280A JP 2018171252 A JP2018171252 A JP 2018171252A JP 2018171252 A JP2018171252 A JP 2018171252A JP 2020043280 A JP2020043280 A JP 2020043280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
passive
excitation light
emission delay
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018171252A
Other languages
English (en)
Inventor
ラケシュ バンダリ
Bhandari Rakesh
ラケシュ バンダリ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2018171252A priority Critical patent/JP2020043280A/ja
Publication of JP2020043280A publication Critical patent/JP2020043280A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lasers (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】レーザ出射ディレー時間を自動的に制御することができる受動Qスイッチレーザ装置を提供する。【解決手段】レーザトリガ信号により繰り返し周波数信号からなる準連続波の励起光を出力する半導体レーザ2と、入力ミラー5及び出力ミラー6間に配置され且つ半導体レーザ2からの励起光により励起されてレーザ光を放出するレーザ媒質3と、入力ミラー及び出力ミラー間に配置され且つレーザ媒質からのレーザ光の吸収に伴って透過率が増加する受動Qスイッチ4と、レーザトリガ信号の半導体レーザへの入力時刻と出力ミラーから出射されるレーザ光の出射時刻との差であるレーザ出射ディレー時間が出射ディレー基準値になるように半導体レーザ2の励起光出力を制御する制御部22とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプ光源と入力ミラーとレーザ媒質と受動Qスイッチと出力ミラーとを備え、レーザトリガ信号のポンプ光源への入力時から出力ミラーからのレーザ出射時までのレーザ出射ディレー時間を制御することができる受動Qスイッチレーザ装置に関する。
図2に従来の受動Qスイッチレーザの構成図を示す。図2に示す受動Qスイッチレーザ10は、電源11、半導体レーザ12、レーザ媒質13、可飽和吸収体からなる受動Qスイッチ14、入力ミラー15、出力ミラー16を備えている。レーザ媒質13、受動Qスイッチ14、入力ミラー15、出力ミラー16は、共振器を構成する。
図3に示すように、時刻t0において、レーザトリガ信号がポンプ光源からなる半導体レーザ12に入力されると、半導体レーザ12は、励起光をレーザ媒質13に出力し、レーザ媒質13の励起が開始される。
図4にレーザトリガ信号を入力した後のレーザ媒質の反転分布と共振器損失、出力パルスを示す。図4(a)に示すように、レーザ媒質13の反転分布が発振の始まるレベルまで上昇すると、可飽和吸収体(受動Qスイッチ14)がほとんど透明になり、図4(b)に示すように、共振器損失が急激に低下する。この時点で、共振器内部に溜まったエネルギーの一部が、図4(c)に示すように、出力ミラー16から出力パルスとして出射される。
図3に示すように、レーザトリガ信号の半導体レーザ12への入力時から出力ミラー16からのレーザ出射時までの時間をレーザ出射ディレー時間という。レーザ出射ディレー時間のバラツキをジッタという。レーザのジッタを小さくする方法として例えば、非特許文献1に記載された方法が知られている。
しかしながら、レーザ装置において、レーザトリガ信号をレファレンス信号又は同期信号として用いた場合には、レーザのジッタを抑制するとともに、レーザ出射ディレー時間も制御しなければならなかった。
本発明の課題は、レーザ出射ディレー時間を自動的に制御することができる受動Qスイッチレーザ装置を提供する。
請求項1の受動Qスイッチレーザ装置は、レーザトリガ信号により繰り返し周波数信号からなる準連続波の励起光を出力する励起光源と、光共振器を構成する入力ミラー及び出力ミラー間に配置され且つ前記励起光源からの励起光により励起されてレーザ光を放出するレーザ媒質と、前記入力ミラー及び出力ミラー間に配置され且つ前記レーザ媒質からのレーザ光の吸収に伴って透過率が増加する受動Qスイッチと、前記レーザトリガ信号の前記励起光源への入力時刻と前記出力ミラーから出射されるレーザ光の出射時刻との差であるレーザ出射ディレー時間が出射ディレー基準値になるように前記励起光源の励起光出力を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明では、前記制御部は、前記レーザ出射ディレー時間が前記出射ディレー基準値以上である場合、前記励起光源の出力を大きくし、前記レーザ出射ディレー時間が前記出射ディレー基準値未満である場合、前記励起光源の出力を小さくすることにより、前記レーザ出射ディレー時間が出射ディレー基準値になるように制御することを特徴とする。
請求項3の発明では、前記レーザ媒質は、Nd:YAGからなり、前記受動Qスイッチは、Cr4+:YAGからなる可飽和吸収体であることを特徴とする。
請求項4の発明では、前記励起光源は、半導体レーザからなることを特徴とする。
請求項5の発明では、前記励起光源は、フラッシュランプからなることを特徴とする。
請求項6の発明では、前記入力ミラーと前記出力ミラーと前記レーザ媒質と前記受動Qスイッチとは、マイクロチップで形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、制御部は、レーザトリガ信号の励起光源への入力時刻と出力ミラーから出射されるレーザ光の出射時刻との差であるレーザ出射ディレー時間が出射ディレー基準値になるように励起光源の励起光出力を制御するので、レーザ出射ディレー時間を出射ディレー基準値に制御することができる。
本発明の実施例1の受動Qスイッチレーザ装置の構成図である。 従来の受動Qスイッチレーザの構成図である。 図2に示す従来の受動Qスイッチレーザのレーザ出射ディレー時間を示す図である。 レーザ媒質の励起とレーザ出射との関係を示す図である。
以下、本発明の受動Qスイッチレーザ装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、レーザ出射ディレー時間は、レーザ媒質の反転分布が図4(a)に示すように、レーザ発振の始まるレベルまで届く時間に依存する。レーザ媒質の反転分布がレーザ発振の始まるレベルまで届く時間は、ポンプ光源である半導体レーザの強度、周囲温度、レーザに戻ってくる反射等によって変化する。
従って、レーザの取り付け条件、周囲温度の変化、半導体レーザの劣化等により、レーザ出射ディレー時間が変化する。
そこで、本発明は、レーザ出射ディレー時間を自動的に制御するようにしたものである。以下、レーザ出射ディレー時間を自動的に制御する受動Qスイッチレーザ装置を説明する。
(実施例1)
以下、本発明の実施形態に係る受動Qスイッチレーザ装置を図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例1の受動Qスイッチレーザ装置の構成図である。図1に示す実施例1の受動Qスイッチレーザ装置は、受動Qスイッチレーザ1、ディレー時間算出部21、制御部22を備えている。
受動Qスイッチレーザ1は、半導体レーザ2、入力ミラー5、レーザ媒質3、受動Qスイッチ4、出力ミラー6を備えている。入力ミラー5、レーザ媒質3、受動Qスイッチ4、出力ミラー6は、光共振器を構成する。
半導体レーザ2は、本発明の励起光源に対応し、励起(ポンプ)用のレーザダイオードからなり、レーザトリガ信号により、パルス繰り返し信号からなる準連続波(Quasi-continuous-wave)の励起光を入力ミラー5を介してレーザ媒質3に出力する。
レーザ媒質3は、例えば、Nd:YAG、Nd:YVO、又はNd:GdVOからなり、入力ミラー5と出力ミラー6との間に配置され、半導体レーザ2からの励起光により励起されて、レーザ光を放出する。レーザ媒質3の一端側には、入力ミラー5が配置され、入力ミラー5は、励起光を透過しレーザ光を高反射率で反射する。出力ミラー6は、レーザ光の一部を透過するとともに、残りを反射させる。
受動Qスイッチ4は、可飽和吸収体からなり、入力ミラー5と出力ミラー6との間に配置され、レーザ媒質3からのレーザ光の吸収に伴って透過率が増加する。受動Qスイッチ4は、励起準位の電子密度が飽和すると、透明化し、光共振器のQ値が急激に高まりレーザ発振が発生してパルス光が発生する。受動Qスイッチ4は、例えば、Cr4+:YAGからなる。
ディレー時間算出部21は、レーザトリガ信号と出力ミラー6から出射されるレーザ光の一部とを入力し、半導体レーザ2への入力時刻と出力ミラー6から出射されるレーザ光の出射時刻との差であるレーザ出射ディレー時間を算出する。制御部22は、出射ディレー基準値が記憶されたメモリ23を有する。
制御部22は、メモリ23から出射ディレー基準値を読み出し、ディレー時間算出部21で算出された出射ディレー時間が出射ディレー基準値になるように半導体レーザ2の励起光出力を制御する。
次にこのように構成された実施例1の受動Qスイッチレーザ装置の動作を説明する。
まず、図4(a)の実線で示す反転分布が、あるレベルまで上昇すると、受動Qスイッチ4の可飽和吸収体がほとんど透明になり、図4(b)に示すように、共振器損失が急に下がる。この時、共振器内部に溜まったエネルギーの一部が出力パルスとして出射される。
次に、制御部22は、レーザ出射ディレー時間が出射ディレー基準値以上である場合、半導体レーザ2の出力(強度)を大きくするためのレベル大の半導体レーザ電流調整信号を電源11に出力する。電源11は、制御部22からの半導体レーザ電流調整信号のレベル大に比例したより大きい電流を半導体レーザ2に流す。
これにより、半導体レーザ2の出力(強度)が大きくなる。この場合、図4(a)の点線で示すように、反転分布が実線で示すものよりも早く立ち上がる。このため、受動Qスイッチ4の可飽和吸収体も、もっと早めに、殆ど透明になる。従って、出力パルスも実線で示すものよりも早く出射され、レーザ出射ディレー時間が小さくなる。点線に示すレーザ出射ディレー時間T2は、実線で示すレーザ出射ディレー時間T1よりも短い。
一方、制御部22は、レーザ出射ディレー時間が出射ディレー基準値未満である場合、半導体レーザ2の出力を小さくするためにレベル小の半導体レーザ電流調整信号を電源11に出力する。電源11は、制御部22からの半導体レーザ電流調整信号のレベル小に比例した小さい電流を半導体レーザ2に流す。
これにより、半導体レーザ2の出力(強度)が小さくなり、レーザ出射ディレー時間が大きくなる。
このように、レーザの取り付け条件、周囲温度の変化、半導体レーザの劣化等により、レーザ出射ディレー時間が変化する場合、半導体レーザ2の電流の制御により、レーザ出射ディレー時間を制御することができる。
このように実施例1の受動Qスイッチレーザ装置によれば、制御部22は、レーザトリガ信号の半導体レーザ2への入力時刻と出力ミラー6から出射されるレーザ光の出射時刻との差であるレーザ出射ディレー時間が出射ディレー基準値になるように半導体レーザ2の励起光出力を制御するので、レーザ出射ディレー時間を出射ディレー基準値に制御することができる。
これにより、レーザ出射ディレー時間が安定になり、レーザトリガ信号をレファレンス信号又は同期信号に使用することができる。
なお、本発明の受動Qスイッチレーザ装置は、前述した受動Qスイッチレーザ装置に限定されるものではない。実施例1では、励起光源として、半導体レーザ2を例示したが、この代わりに、励起光源としてフラッシュランプを用いても良く、フラッシュランプも半導体レーザ2の動作及び効果と同様な動作及び効果を得ることができる。
また、実施例1の受動Qスイッチレーザ1をマイクロチップ化しても良い。受動Qスイッチマイクロチップレーザは、レーザ媒質3と受動Qスイッチ4とが一体化され、レーザ媒質3の入射面に入力ミラー5を塗布し、受動Qスイッチ4の出射側に出力ミラー6を塗布する。
以上の構成により、受動Qスイッチレーザのマイクロチップ化を図ることができる。
また、実施例1の受動Qスイッチレーザ装置の変形例として、例えば、受動Qスイッチ4と出力ミラー6との間に波長変換素子を設けても良い。波長変換素子は、例えば、LiBの非線形結晶からなり、受動Qスイッチ4からの基本波(波長1064nm)を波長変換して2倍波(波長532nm)のレーザ光を得て出力する。
本発明は、分光学、マトリックス支援レーザ離脱イオン化学法(Matrix Assisted Laser Desorption/Ionization、MALDI)、レーザ誘起ブレイクダウン分光法(LIBS, Laser Induced Breakdown Spectroscopy)に適用可能である。
1,10 受動Qスイッチレーザ
2,12 半導体レーザ
3,13 レーザ媒質
4,14 受動Qスイッチ
5,15 入力ミラー
6,16 出力ミラー
11 電源
21 ディレー時間算出部
22 制御部
23 メモリ

Claims (6)

  1. レーザトリガ信号により繰り返し周波数信号からなる準連続波の励起光を出力する励起光源と、
    光共振器を構成する入力ミラー及び出力ミラー間に配置され且つ前記励起光源からの励起光により励起されてレーザ光を放出するレーザ媒質と、
    前記入力ミラー及び出力ミラー間に配置され且つ前記レーザ媒質からのレーザ光の吸収に伴って透過率が増加する受動Qスイッチと、
    前記レーザトリガ信号の前記励起光源への入力時刻と前記出力ミラーから出射されるレーザ光の出射時刻との差であるレーザ出射ディレー時間が出射ディレー基準値になるように前記励起光源の励起光出力を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする受動Qスイッチレーザ装置。
  2. 前記制御部は、前記レーザ出射ディレー時間が前記出射ディレー基準値以上である場合、前記励起光源の出力を大きくし、前記レーザ出射ディレー時間が前記出射ディレー基準値未満である場合、前記励起光源の出力を小さくすることにより、前記レーザ出射ディレー時間が出射ディレー基準値になるように制御することを特徴とする請求項1記載の受動Qスイッチレーザ装置。
  3. 前記レーザ媒質は、Nd:YAGからなり、
    前記受動Qスイッチは、Cr4+:YAGからなる可飽和吸収体であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の受動Qスイッチレーザ装置。
  4. 前記励起光源は、半導体レーザからなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の受動Qスイッチレーザ装置。
  5. 前記励起光源は、フラッシュランプからなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の受動Qスイッチレーザ装置。
  6. 前記入力ミラーと前記出力ミラーと前記レーザ媒質と前記受動Qスイッチとは、マイクロチップで形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の受動Qスイッチレーザ装置。
JP2018171252A 2018-09-13 2018-09-13 受動qスイッチレーザ装置 Pending JP2020043280A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018171252A JP2020043280A (ja) 2018-09-13 2018-09-13 受動qスイッチレーザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018171252A JP2020043280A (ja) 2018-09-13 2018-09-13 受動qスイッチレーザ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020043280A true JP2020043280A (ja) 2020-03-19

Family

ID=69798668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018171252A Pending JP2020043280A (ja) 2018-09-13 2018-09-13 受動qスイッチレーザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020043280A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8625644B2 (en) Stabilisation of the repetition rate of a passively Q-switched laser by means of coupled resonators
US6931047B2 (en) Laser light source
US10153607B2 (en) Passive Q-switch laser and method for optimizing action of the same
US9887511B2 (en) Passive Q-switch laser device
JP6309032B2 (ja) レーザ光源装置及びレーザパルス光生成方法
JP2002503396A (ja) レーザー
KR20090018165A (ko) 레이저 펄스 발생 장치 및 방법 및 레이저 가공 장치 및 방법
JP2007035696A5 (ja)
US10374383B2 (en) Laser ignition device
WO2017060967A1 (ja) 波長変換装置
JP2020043280A (ja) 受動qスイッチレーザ装置
JP2024530964A (ja) 高いエネルギー及び高い繰り返し周波数を伴う超短光パルスを放出するためのレーザ装置及び各光電子デバイス
WO2016125919A2 (ja) レーザ光源装置及びレーザパルス光生成方法
WO2016125917A2 (ja) レーザ光源装置及びレーザパルス光生成方法
JPH10200177A (ja) レーザーダイオード励起固体レーザー
Lührmann et al. High-average power Nd: YVO4 regenerative amplifier seeded by a gain switched diode laser
JP6332055B2 (ja) パルスレーザ装置
JP5024118B2 (ja) レーザ発振方法、レーザ、レーザ加工方法、及びレーザ測定方法
JP5834981B2 (ja) 固体レーザ装置
JP5720405B2 (ja) Qスイッチレーザ発振器
JP2013516057A (ja) 可変周期及び安定化したエネルギーのパルスを放出するレーザー
WO2016092701A1 (ja) 受動qスイッチレーザ
JP2014096445A (ja) レーザー装置及びレーザー光増幅方法
JP2011228564A (ja) Qスイッチレーザ発光装置並びにレーザアニール方法及び装置
JPH11307857A (ja) レーザ発振器