JP2020042810A - 医用情報処理装置、医用情報処理方法、医用情報処理プログラムおよび医用情報処理システム - Google Patents

医用情報処理装置、医用情報処理方法、医用情報処理プログラムおよび医用情報処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】結果に対する信頼性を向上できることである。【解決手段】本実施形態に係る医用情報処理装置は、取得部と、信号処理部と、診断部とを含む。取得部は、異なる撮影方法および異なる信号処理の少なくとも一方の実行により、被検体に関する複数の加工医用信号を取得する。診断部は、前記複数の加工医用信号を入力とし、学習済みモデルを用いて診断結果を出力する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、医用情報処理装置、医用情報処理方法、医用情報処理プログラムおよび医用情報処理システムに関する。
コンピュータ自動診断またはコンピュータ支援診断(CAD:Computer Aided Diagnosis)と呼ばれる、画像が入力されると画像解析が行われ、画像に対する診断結果または診断の支援情報を出力するシステムが用いられている。しかし、出力される結果は、安定性が入力画質に依存してしまう場合があったり、診断結果を十分信頼することに不安があったりすることがある。
特開2017−72915号公報 特開2017−182753号公報
本発明が解決しようとする課題は、結果に対する信頼性が高めることである。
本実施形態に係る医用情報処理装置は、取得部と、信号処理部と、診断部とを含む。取得部は、異なる撮影方法および異なる信号処理の少なくとも一方の実行により、被検体に関する複数の加工医用信号を取得する。診断部は、前記複数の加工医用信号を入力とし、学習済みモデルを用いて診断結果を出力する。
図1は、医用情報処理装置が設けられる病院情報システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、医用情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、学習済みモデルを生成する学習システムの一例を示すブロック図である。 図4は、多層化ネットワークの典型的な構成を示す概念図である。 図5は、第1の実施形態に係る第1の処理例に係るデータフローを示す概念図である。 図6は、第1の実施形態に係る第2の処理例に係るデータフローを示す概念図である。 図7は、第1の実施形態に係る第3の処理例に係るデータフローを示す概念図である。 図8は、第2の実施形態に係る第1の処理例に係るデータフローを示す概念図である。 図9は、第2の実施形態に係る第2の処理例に係るデータフローを示す概念図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係わる医用情報処理装置、医用情報処理方法、医用情報処理プログラムおよび医用情報処理システムについて説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。
以下、一実施形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る医用情報処理装置10が設けられる病院情報システム1の構成例を示すブロック図である。図1に示される病院情報システム1は、医用情報処理装置10、電子カルテシステム20、医用画像管理システム(PACS:Picture Archiving and Communication System)30、及び通信端末40を具備する。医用情報処理装置10、電子カルテシステム20、医用画像管理システム30、及び通信端末40は、LAN(Local Area Network)等の病院内ネットワークを介してデータ通信可能に接続されている。なお、病院内ネットワークへの接続は、有線接続、及び無線接続を問わない。また、セキュリティが確保されるのであれば、接続される回線は病院内ネットワークに限定されない。例えば、VPN(Virtual Private Network)等を介し、インターネット等、公衆の通信回線に接続するようにしても構わない。
電子カルテシステム20は、診療情報及び患者情報等を含む電子カルテデータを記憶し、記憶している電子カルテデータを管理するシステムである。診療情報は、例えば、所見情報、病名情報、バイタル情報、検査段階情報、及び治療内容の情報等、電子カルテに係る情報を含む。患者情報は、例えば、患者ID、患者氏名、性別、及び年齢等を含む。
電子カルテシステム20は、例えば、サーバ装置21、及び通信端末22を有する。サーバ装置21と、通信端末22とは、病院内ネットワークを介してデータ通信可能に接続されている。サーバ装置21は、電子カルテシステム20において、診療情報及び患者情報等を記憶し、記憶している診療情報及び患者情報等を管理する。例えば、サーバ装置21は、出力要求に応じ、記憶している診療情報及び患者情報等を要求元へ出力する。
なお、図1では、電子カルテシステム20に含まれるサーバがサーバ装置21のみである場合を例に示しているが、これに限定されない。サーバ装置21は、必要に応じて複数設けられていても構わない。例えば、サーバ装置21は、管理する情報毎に設けられても構わない。
通信端末22は、医師等の医療スタッフがサーバ装置21へアクセスするための端末である。具体的には、例えば、通信端末22は、医療スタッフより操作され、サーバ装置21に対し、サーバ装置21に記憶されている情報を要求する。
医用画像管理システム30は、医用画像データを記憶し、記憶している医用画像データを管理するシステムである。医用画像管理システム30は、例えば、サーバ装置31を有する。サーバ装置31は、医用画像管理システム30において、例えば、DICOM(Digital Imaging and Communication Medicine)規格に則って変換された医用画像データを記憶し、記憶している医用画像データを管理する。例えば、サーバ装置31は、閲覧要求に応じ、記憶している医用画像データを要求元へ送信する。
なお、図1では、医用画像管理システム30に含まれるサーバがサーバ装置31のみである場合を例に示しているが、これに限定されない。サーバ装置31は、必要に応じて複数設けられていても構わない。
通信端末40は、医師等の医療スタッフがLANに接続されているシステム及び装置等へアクセスするための端末である。
医用情報処理装置10は、医師等の操作者による患者の診断を支援する装置である。図2は、図1に示される医用情報処理装置10の機能構成の例を表すブロック図である。図2に示される医用情報処理装置10は、処理回路11、メモリ12、及び通信インタフェース13を有する。処理回路11、メモリ12、及び通信インタフェース13は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。
医用情報処理装置10は、医用撮像装置を搭載する医用画像診断装置に搭載されたコンピュータであっても良いし、当該医用画像診断装置にケーブルやネットワーク等を介して通信可能に接続されたコンピュータであっても良いし、当該医用画像診断装置とは独立のコンピュータであっても良い。
処理回路11は、医用情報処理装置10の中枢として機能するプロセッサである。処理回路11は、メモリ12等に記憶されているプログラムを実行することにより、当該プログラムに対応する機能を実現する。
図2に示される処理回路11は、メモリ12に記憶されている診断支援プログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。例えば、処理回路11は、診断支援プログラムを実行することで、取得機能111、信号処理機能113、診断機能115、表示制御機能117、及び通信制御機能119を実行する。なお、各機能111〜119は単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能111〜119を実現するものとしても構わない。
取得機能111を実行することにより処理回路11は、被検体から得られた医用信号を取得する。医用信号としては、例えば、画像信号、生データを想定するが、生データに対し何らかの信号処理を実行した画像データ発生前の中間データでも良い。また、異なる撮像方法を実行することにより複数の医用信号が複数の加工医用信号として取得されてもよい。
画像信号に基づく画像は、例えば、超音波画像、CT(Computed Tomography)画像、MR(Magnetic Resonance)画像、PET(Positron Emission Tomography)画像、およびSPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)画像である。生データまたは中間データは、例えば、磁気共鳴イメージング装置で取得されるk空間データ、X線CT装置で取得される投影データまたはサイノグラムデータ、フォトンカウンティングCT装置で取得される、スペトラルデータ、エネルギー帯が異なる画像データまたは物質弁別された画像データ、超音波診断装置で取得されるエコーデータ、PET装置で取得されるコインシデンスデータまたはサイノグラムデータ、SPECT装置で取得される投影データまたはサイノグラムデータ、および心電図で取得されるECG波形が挙げられるが、他のデータであってもよい。
信号処理機能113を実行することにより処理回路11は、医用信号に対してそれぞれ異なる複数の信号処理を実行し、信号処理ごとに加工医用信号を生成する。信号処理機能113は、ある信号処理により得られた加工医用信号が後段の信号処理に送られて処理されるといった、順次処理でもよい。または、信号処理機能113に対して医用信号が入力され、当該医用信号に対して複数の信号処理が実行される並列処理であってもよい。
具体例として、本実施形態では、第1信号処理機能1131、第2信号処理機能1133、第3信号処理機能1135の3つの信号処理機能を有する場合を想定する。なお、これに限らず、処理回路11は、4以上の信号処理機能を実行してもよい。
第1信号処理機能1131を実行することにより処理回路11は、医用信号を受け取り、医用信号に対し第1信号処理を実行する。本実施形態では、第1信号処理として画像再構成処理を実行し、加工医用信号として再構成画像信号を生成する場合を想定する。例えば、医用信号がX線CT装置で取得される投影データおよびサイノグラムデータであれば、フィルタ補正逆投影法(Filtered Back Projection)を用いて再構成CT画像信号が生成される。医用信号がMRI装置で取得されるk空間データである場合は、k空間データに対しフーリエ変換処理を実行することで再構成MR画像信号が生成される。
第2信号処理機能1133を実行することにより処理回路11は、第1信号処理機能1131から再構成画像信号を受け取り、第2信号処理を実行する。本実施形態では、第2信号処理として再構成画像信号に対しフィルタ処理を実行し、加工医用信号としてフィルタ後画像信号を生成する。フィルタ処理は、例えば、ノイズ低減、エッジ強調、平滑化、コントラスト化といった処理が挙げられる。
第3信号処理機能1135を実行することにより処理回路11は、第2信号処理機能1133からフィルタ後画像信号を受け取り、第3信号処理を実行する。本実施形態ではあ、第3信号処理としてフィルタ後画像信号に対して解析処理を実行し、加工医用信号として解析画像信号を生成する。解析処理は、例えば、臓器などについてのセグメンテーション、腫瘍などのサイズ計測といった処理が挙げられる。
なお、信号処理機能113により生成される複数の加工医用信号は、学習時には、学習用データとして用いることができるため、取得機能111及び信号処理機能113は学習用データ生成装置の一部を構成してもよい。
診断機能115を実行することにより処理回路11は、生成された複数の加工医用信号を入力とし、学習済みモデル(例えば、機械学習によりパラメータが調整された多層化ネットワーク)を用いて診断結果を出力する。具体的には、第1信号処理機能1131、第2信号処理機能1133および第3信号処理機能1135からそれぞれ、再構成画像信号、フィルタ後画像信号および解析画像信号を受け取る。診断機能115を実行することにより処理回路11は、再構成画像信号、フィルタ後画像信号および解析画像信号を入力とし、後述の機械学習に基づく学習済みモデルを用いて、医用画像に関する診断結果を出力する。
診断結果は、例えば、腫瘍の良性及び悪性の判定結果を想定するが、これに限らず、疾患の良悪の判定結果、疾患の疑いがあるか否かといった正常では無い状態の判定結果でもよいし、臓器位置などの領域の自動抽出結果、投薬の種類、用法及び用量に関する情報でもよい。または、診断結果は、ある疾患について手術するか、手術以外の治療をするか、経過観察をするかといった疾患に対する治療及び手術の要否判定結果でもよい。さらに、診断結果はこれら上述した情報の組合せであってもよい。
なお、処理回路11は、各診断結果を数字(連続値)として出力してもよいし、1,2,3(あるいはA,B,C)などでカテゴリ分けした分類情報として出力してもよい。カテゴリは、癌の進行状態を示すステージなどが一例として挙げられる。
また、処理回路11は、診断結果として「癌が検出された位置」を示す情報を出力してもよい。例えば、処理回路11は異なる信号処理で得られた加工医用信号に基づく画像に対して癌の位置を検出し、それぞれの検出した位置を出力する。この場合、各加工医用信号に基づく画像において同じ位置に癌が検出されれば、これまで以上に診断結果の信頼度が増すということに繋がる。
表示制御機能117を実行することにより処理回路11は、診断結果をディスプレイ(図示せず)などに表示するように制御する。なお、処理回路11は、診断結果と併せて医用信号、加工医用信号(本実施形態の例であれば、再構成画像、フィルタ後画像、解析画像)を表示するように制御してもよい。
通信制御機能119を実行することにより処理回路11は、通信インタフェース13及びLANを介し、医用情報処理装置10と、医用画像管理システム30などの各システム及び図示しない医用画像撮像装置(MRI装置、X線CT装置)との通信を制御する。
通信インタフェース13は、病院内ネットワークを介して接続された電子カルテシステム20、医用画像管理システム30、及び通信端末40との間でデータ通信を行う。通信インタフェース13は、例えば、予め設定されている既知の規格に準拠してデータ通信を行う。電子カルテシステム20との間では、例えば、HL7に準拠した通信が実施される。また、医用画像管理システム30との間では、例えば、DICOMに準拠した通信が実施される。
なお、医用情報処理装置10は、入力インタフェースを有してもよい。入力インタフェースは、ユーザから各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路11へ出力する。入力インタフェースは、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド、及び操作面へ触れることで指示が入力されるタッチパネル等の入力機器に接続されている。また、入力インタフェースに接続される入力機器は、ネットワーク等を介して接続された他のコンピュータに設けられた入力機器でもよい。
また、医用情報処理装置10は、ディスプレイを有してもよい。ディスプレイは、処理回路11からの指示に従って種々の情報を表示する。また、ディスプレイは、ユーザからの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を表示してもよい。ディスプレイは、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、LEDディスプレイ、及びプラズマディスプレイ等、任意のディスプレイが適宜利用可能である。
メモリ12は、種々の情報を記憶するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、及び集積回路記憶装置等の記憶装置である。また、メモリ12は、CD−ROMドライブ、DVDドライブ、及びフラッシュメモリ等の可搬型記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置等であってもよい。なお、メモリ12は、必ずしも単一の記憶装置により実現される必要は無い。例えば、メモリ12は、複数の記憶装置により実現されても構わない。また、メモリ12は、医用情報処理装置10にネットワークを介して接続された他のコンピュータ内にあってもよい。このようにメモリ12が他のコンピュータ内にある場合に、医用情報処理装置10と、医用情報処理装置10とネットワークを介して接続された他のコンピュータとが「医用情報処理システム」の一例として挙げられる。「医用情報処理システム」は、これに限らず、医用情報処理装置10の機能の一部が医用情報処理装置10および1つまたは複数の他のコンピュータに分散して設けられていればよい。
メモリ12は、本実施形態に係る診断支援プログラム等を記憶している。なお、この診断支援プログラムは、例えば、メモリ12に予め記憶されていてもよい。また、例えば、非一過性の記憶媒体に記憶されて配布され、非一過性の記憶媒体から読み出されてメモリ12にインストールされてもよい。
また、メモリ12は、例えば、機械学習により生成された識別器としての学習済みモデル121を記憶している。なお、学習済みモデル121は、計算モデルの一例である。本実施形態において、学習済みモデル121とは、モデル学習プログラムに従って機械学習モデルに機械学習を行わせることで生成されるモデルを表す。
次に、学習済みモデル121の生成方法について図3を参照して説明する。
図3は、学習済みモデル121を生成する学習システムの一例を示すブロック図である。図3に示される医用情報処理システムは、医用情報処理装置10と、学習データ保管装置50と、モデル学習装置60とを含む。
学習データ保管装置50は、複数の学習サンプルを含む学習用データを記憶する。例えば、学習データ保管装置50は、大容量記憶装置が内蔵されたコンピュータである。また、学習データ保管装置50は、コンピュータにケーブルや通信ネットワークを介して通信可能に接続された大容量記憶装置であってもよい。当該記憶装置としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等が適宜利用可能である。
モデル学習装置60は、学習データ保管装置50に記憶された学習用データに基づいて、モデル学習プログラムに従い機械学習モデルに機械学習を行わせることで、学習済みモデル121を生成する。本実施形態において、機械学習のアルゴリズムとして、判別分析、ロジスティック回帰、サポートベクターマシン、ニューラルネットワーク、Randomized Trees、又は部分空間法等が挙げられる。モデル学習装置60は、CPU(Central Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサを有するワークステーション等のコンピュータである。
モデル学習装置60と学習データ保管装置50とはケーブル、又は通信ネットワークを介して通信可能に接続されてもよい。また、学習データ保管装置50がモデル学習装置60に搭載されてもよい。これらの場合、学習データ保管装置50からモデル学習装置60へ学習用データが供給される。なお、モデル学習装置60と学習データ保管装置50とは通信可能に接続されてなくてもよい。この場合、学習用データが記憶された可搬型記憶媒体を介して、学習データ保管装置50からモデル学習装置60へ学習用データが供給される。
医用情報処理装置10とモデル学習装置60とはケーブル、又は通信ネットワークを介して通信可能に接続されてもよい。また、医用情報処理装置10とモデル学習装置60とは単一のコンピュータに実装されていてもよい。これらの場合、モデル学習装置60で生成された学習済みモデル121が医用情報処理装置10へ供給される。なお、医用情報処理装置10とモデル学習装置60とは、必ずしも通信可能に接続されてなくてもよい。この場合、学習済みモデル121が記憶された可搬型記憶媒体等を介して、モデル学習装置60から医用情報処理装置10へ学習済みモデル121が供給される。
学習済みモデル121の医用情報処理装置10への供給は、医用情報処理装置10の製造以降の如何なる時点で行われてもよい。例えば、製造から医用施設等への据付の間の任意の時点でもよいし、メンテナンス時でもよい。供給された学習済みモデル121は、医用情報処理装置10のメモリ12に記憶される。
本実施形態に係る学習済みモデル121は、例えば、医用画像データ及び非画像の診療情報等の医用信号を入力として、疾患名の推定、疾患悪性度の推定(例えば腫瘍が良性であるか悪性であるかの判定)、又は予後予測等の診断結果を出力するための、複数の関数が合成されたパラメータ付き合成関数である。
パラメータ付き合成関数は、複数の調整可能な関数及びパラメータの組合せにより定義される。本実施形態に係る学習済みモデル121は、上記の要請を満たす如何なるパラメータ付き合成関数であってもよい。
ここで、学習済みモデルとして用いる多層化ネットワークの典型的な構成について、図4の概念図を参照して説明する。
多層化ネットワークとは、層状に並べた隣接層間のみ結合した構造を持ち、情報が入力層側から出力層側に一方向に伝播するネットワークである。本実施形態に係る多層化ネットワークは、図4に示す様に、入力層(l=1)、中間層(l=2,3,・・・,L−1)、出力層(l=L)のL個の層から構成されるものとする。なお、以下は例を説明するものであって、多層化ネットワークの構成は以下の説明に限定されない。
第l層でのユニット数をI個とし、第l層への入力u(l)を式(1−1)、第l層からの出力z(l)を式(l−2)の様にそれぞれ表記すると、第l層への入力と第l層からの出力との関係は、式(1−3)によって表すことができる。
ここで、右上の添字(l)は層の番号を示す。また、式(1−3)におけるf(u)は、活性化関数であり、ロジスティックシグモイド関数(ロジスティック関数)、双曲線正接関数、正規化線形関数(ReLU:Rectified Liner Unit)、線形写像、恒等写像、マックスアウト関数等、目的に応じて種々の関数を選択することができる。
第l+1層でのユニット数をJ個とし、第l層と第l+1層との間の重み付行列W(l+1)を式(2−1)、第l+1層におけるバイアスb(l+1)を式(2−2)の様にそれぞれ表記すると、第l+1層への入力u(l+1)、第l+1層からの出力z(l+1)は、それぞれ式(2−3)、式(2−4)によって表すことができる。
本実施形態に係る多層化ネットワークにおいて、入力層(l=1)には、式(3−1)で表現される医用信号が入力される。また、当該入力層においては、入力データxがそのまま出力データz(1)となるため、式(3−2)の関係が成立する。
ここで、入力層に入力される医用信号を「入力医用信号」と呼ぶことにすれば、入力医用信号xについては、目的に応じて種々の形式を選択することができる。以下、典型例をいくつか列記する。
(1)入力医用信号xを一個の画像データとし、各成分x(p=1,2,・・・,N)を当該一個の画像データを構成する位置毎の値(ピクセル値或いはボクセル値)として規定する形式。
(2)入力医用信号xをM個の画像データ(例えば、互いに撮像条件の異なる複数の画像データ)とし、各成分xのうちの1≦p≦qまでを一個目の画像データ、q+1≦p≦rまでを二個目の画像データ、r+1≦p≦sまでを三個目の画像データ、・・・として、入力層において画像データ毎に入力ユニットの範囲を割り当てる形式。
(3)入力医用信号xをM個の画像データとし、各成分xを一個の画像データの位置毎の値(ピクセル値或いはボクセル値)を縦に並べたベクトルとして規定する形式。
(4)入力医用信号xを、k空間データや投影データ等の生データ(RAWデータ)として、(1)〜(3)等を採用する形式。
(5)入力医用信号xを、畳み込み処理が施された画像データ又は生データとして、(1)〜(3)等を採用する形式。
入力層に続く中間層(l=2,3,・・・,L−1)層においては、式(2−3)、式(2−4)に従う計算を順次実行することで、各層の出力z(2),・・・z(L-1)を計算することができる。
出力層(第L層)の出力z(L)を以下の式(4−1)の様に表記する。本実施形態に係る多層化ネットワークは、入力層に入力された画像データxが、入力層側から出力層側に向かって隣接層間でのみ結合しながら伝播する順伝播型ネットワークである。この様な順伝播型ネットワークは、式(4−2)の様な合成関数として表現することができる。
式(4−2)によって定義される合成関数は、式(2−3)、式(2−4)より、重み付行列W(l+1)を用いた各層間の線形関係、各層における活性化関数f(u(l+1))を用いた非線形関係(又は線形関係)、バイアスb(l+1)の組み合わせとして定義される。特に、重み付行列W(l+1)、バイアスb(l+1)はネットワークのパラメータpと呼ばれる。式(4−2)によって定義される合成関数は、パラメータpをどのように選ぶかで、関数としての形を変える。従って、本実施形態に係る多層化ネットワークは、式(4−2)を構成するパラメータpを適切に選ぶことで、出力層が好ましい結果yを出力することができる関数として、定義することができる。
パラメータpを適切に選ぶためには、学習用データと誤差関数とを用いた学習を実行する。ここで、学習用データとは、入力xに対する望ましい出力(正解出力)をdとすると、式(5−1)のように表現される学習サンプル(x,d)の集合D(n=1,・・・,S)である。
また、誤差関数とは、xを入力した多層化ネットワークからの出力と学習用データdとの近さを表す関数である。誤差関数の代表例としては、二乗誤差関数、最尤度推定関数、交差エントロピー関数等を挙げることができる。どのような関数を誤差関数に選択するかは、多層化ネットワークが取り扱う問題(例えば、回帰問題、二値問題、多クラス分類問題等)に依存する。
誤差関数をE(p)と表記し、一つの学習サンプル(x,d)のみを使用して計算される誤差関数をE(p)と表記する。現在のパラメータp(t)は、勾配降下法に従う場合には誤差関数E(p)の勾配ベクトルを用いた式(6−1)、確率的勾配降下法に従う場合には誤差関数E(p)の勾配ベクトルを用いた式(6−3)によって、新たなパラメータp(t+1)に更新される。
ここで、εはパラメータpの更新量の大きさを定める学習係数である。
式(6−1)又は式(6−3)に従って、現在のpを負の勾配方向に少し動かし、これを逐次繰り返すことで、誤差関数E(p)を極小にするパラメータpを決定することができる。
なお、式(6−1)又は式(6−3)を計算するためには、式(6−2)で示されるE(p)の勾配ベクトル、又は式(6−4)で示されるE(p)の勾配ベクトルを計算する必要がある。誤差関数が二乗誤差関数である場合を例とすれば、式(7−1)に示される誤差関数について、各層の重み係数と各ユニットのバイアスとで微分する必要がある。
一方、最終出力yが式(4−2)で表される合成関数であることから、E(p)又はE(p)の勾配ベクトルの計算は複雑であり、その計算量も膨大なものとなる。
この様な勾配計算における不具合は、誤差逆伝播法によって解決することができる。例えば、第l−1層の第iユニットと第l層の第jユニットとを繋ぐ重みwji (l)についての誤差関数の微分は、以下の式(8−1)の様に表すことができる。
l層の第jユニットへの入力u (l)がEに与える変化量は、当該第jユニットからの出力z (l)を通じて第l+1層の各ユニットkへの各入力u (l+1)を変化させることのみを介して生じるものである。このことから、式(8−1)の右辺第1項は、微分の連鎖則を用いて、次の式(9−1)の様に表すことができる。
ここで、式(9−1)の左辺をδ (l)とおくと、式(10−1)、式(10−2)の関係を使って、式(9−1)は式(10−3)の様に書き直すことができる。
式(10−3)より、左辺のδ (l)は、δ (l+1)(k=1,2,・・・・)から計算できることがわかる。すなわち、一つ上位の出力層側に存在する第l+1層の第kユニットに関するδ (l+1)が与えられれば、第l層についてのδ (l)を計算することができる。さらに、第l+1層の第kユニットに関するδ (l+1)についても、その一つ上位の出力層側に存在する第l+2層の第kユニットに関するδ (l+2)が与えられれば、計算することができる。このことを逐次繰り返して最上位層である出力層まで辿ることができる。
最初に第L層である出力層の第kユニットに関するδ (L)が取得されていれば、式(10−3)を用いて下位側(すなわち入力層側)に向かって逐次計算を繰り返すことにより(逆伝播)、任意層におけるδ (l+1)を計算することができる。
一方、式(8−1)の右辺第2項については、式(2−3)を第l層について成分で表現した式(11−1)を用いて、式(11−2)の様に計算することができる。
従って、第l−1層の第iユニットと第l層の第jユニットとを繋ぐ重みwji (l)についての誤差関数の微分は、式(8−1)、式(10−3)によるδ (l)、式(11−2)を用いて、以下の式(12−1)の様に表現することができる。
式(12−1)から、第l−1層の第iユニットと第l層の第jユニットとを繋ぐ重みwji (l)についての誤差関数の微分は、第jユニットに関するδ (l)と、第iユニットからの出力であるz (l−1)との積で与えられることがわかる。なお、δ (l)についての計算は、上述した様に、式(10−3)を用いて逆伝播により求めることができ、また、逆伝播の最初の値、すなわち、第L層である出力層に関するδ (L)は、以下の式(13−1)の様に計算することができる。
以上の手順により、本実施形態に係る多層化ネットワークについて、ある学習サンプル(x,d)を用いた学習を実現することができる。なお、複数の学習サンプルに対する誤差の総和E=Σに関する勾配ベクトルについては、上述した手順を学習サンプル(x,d)毎に並列的に繰り返し、以下の式(14−1)に示す和を計算することで、取得することができる。
本実施形態では、学習用データとして、医用信号について複数の信号処理が行われた複数の加工医用信号を入力とし、疾患の悪性度に関する診断結果を正解出力とした学習サンプルの集合を用いればよい。モデル学習装置60は、当該学習用データに基づいて機械学習を実施することで、入力された医用信号に基づいて疾患の悪性度に関する診断結果を推定する学習済みモデルが生成される。
なお、上述の学習済みモデルは、撮像部位毎に関わらず、腫瘍の悪性度について検出する学習済みモデルを生成することを想定するが、心臓、肝臓、肺、脊椎といった撮像部位毎に学習済みモデルを生成してもよい。例えば、心臓を撮影した画像と、当該画像について画像処理を実行した加工画像とを入力とし、診断結果を正解出力とした学習用データを用いて機械学習を実行すればよい。
次に、第1の実施形態に係る医用情報処理装置10の第1の処理例について、図5を参照して説明する。
図5は、医用信号が入力されてから診断結果が出力されるまでの第1の処理例に係るデータフローを示す概念図である。
第1信号処理機能1131を実行することにより処理回路11は、入力された医用信号に対して第1信号処理S31(ここでは、画像再構成処理)を実行し、再構成画像信号が生成される。再構成画像信号は、第2信号処理機能1133と診断機能115とに入力される。
第2信号処理機能1133を実行することにより処理回路11は、再構成画像信号に対して第2信号処理S33(ここでは、フィルタ処理)を実行し、フィルタ後画像信号が生成される。フィルタ後画像信号は、第3信号処理機能1135と診断機能115とに入力される。
第3信号処理機能1135を実行することにより処理回路11は、フィルタ後画像信号に対して第3信号処理S35(ここでは、セグメンテーション処理)を実行し、解析画像信号が生成される。第3信号処理S35により生成された解析画像信号は、表示制御機能117を介して解析画像としてディスプレイに表示される一方、解析画像信号が診断機能115に入力される。
診断機能115を実行することにより処理回路11は、各信号処理後の信号、すなわち、画像信号、フィルタ後画像信号及び解析画像信号を入力とし、学習済みモデルに基づいて診断結果を出力する。具体的には、例えば3つの画像で特徴的なパターンに基づき、「腫瘍は良性です」または「腫瘍は悪性です」といったメッセージなどが診断結果として出力される。
本実施形態では、1つの医用信号に対して信号処理、フィルタ処理などの複数の信号処理を次々に実行することで、特徴の異なる複数の加工医用信号を生成する。
これにより、複数段の処理が施された後の解析済み画像が表示画面に表示され、当該解析済み画像にも残っているような特徴的なパターンがあれば、どの信号処理過程にも当該パターンが残存していると考えられる。そのため、当該パターンが診断機能による処理によって、より抽出されやすくなる。
つまり、例えば、強い平滑化フィルタ処理によって抽出したかった特徴的なパターンが消去された後の画像のみが学習済みモデルに入力される場合と比較して、当該特徴的パターンを抽出するための手がかりを多く残すことができる。よって、抽出されるべき特徴的パターンが精度良く抽出される可能性が高くなる。
なお、入力データを増やす目的で、加工医用信号に加えて、医用信号自体が学習済みモデルの入力として用いられてもよい。
また、第1の処理例を実施する診断処理で用いる学習済みモデルの機械学習方法としては、例えば、医用信号と、第1信号処理S31から第3信号処理S35までの処理が施された3つの画像信号とを入力とし、これらの画像に含まれる腫瘍が良性であるか悪性であるかの診断結果を正解出力とする学習用データを用いて学習すればよい。また、ディープラーニングを用いた機械学習により、複数の画像から腫瘍が良性であるか悪性であるかの診断結果を出力するようなモデルが学習されればよい。
なお、上述のように、撮像部位毎に学習済みモデルが生成されメモリ12に記憶される場合は、診断機能115を実行することにより処理回路11が、取得した医用信号の撮像部位に応じて、対応する学習済みモデル121を切り換え、当該対応する学習済みモデル121を用いて診断結果を出力するようにしてもよい。
次に、第1の実施形態に係る医用情報処理装置10の第2の処理例について、図6を参照して説明する。
図5に示す第1の処理例では、3つの加工医用信号に基づいて、1つの診断結果を出力する場合であるが、図6では、診断機能115を実行することにより処理回路11は、3つの加工医用信号それぞれに対して1つの診断結果を出力する、つまり3つの診断結果を出力する。
具体的には、第1信号処理S31で得られる再構成画像信号、第2信号処理S33で得られるフィルタ後画像信号、第3信号処理S35で得られる解析画像信号が、それぞれ個別に、同じ学習済みモデルを用いた診断処理S15に入力される。なお、診断機能115を実行する処理回路11は、診断処理S15において同一の学習済みモデルを3つ用意し、診断処理を並列処理してもよい。ここで、同一の学習済みモデルとは、同一のパラメータを有する学習済みモデルである。または、1つの学習済みモデルに対して1つずつ加工医用信号(再構成画像信号、フィルタ後画像信号、解析画像信号)を入力することにより診断処理を実行するように逐次処理してもよい。
診断結果の出力としては、生成された3つの診断結果から多数決で最終的な診断結果を決定してもよい。具体的には、3つの診断結果が腫瘍の悪性度の判定であり、「良性」、「良性」、「悪性」といった診断結果が出力されれば、最終的に「腫瘍が良性」である診断結果が出力されればよい。
なお、処理回路11は、加工医用信号それぞれに基づいて出力される診断結果の判定実績、例えば多数決で採用された採用率を調べ、採用率の低い、つまり品質の低い診断結果を出力する処理経路からの診断結果を出力しないように、処理を省略してもよい。または、処理回路11は、品質の低い診断結果の重みを低くするような重み付けを行ってもよい。
また、第2の処理例における加工医用信号が画像であった場合、表示制御機能117によりディスプレイに表示される画像は、3回信号処理が実行された加工医用信号である解析済み画像であることを想定する。この場合、出力される加工医用信号の診断結果の内容に応じて、ディスプレイに表示する画像を変更してもよい。例えば、第2信号処理S33後のフィルタ後画像信号に基づく診断結果が、「腫瘍が悪性」という判定であった場合、表示制御機能117により処理回路11が、フィルタ後画像信号に基づく画像をディスプレイに出力する。
これによって、腫瘍が悪性であるという判定がなされた根拠となるフィルタ画像データを提示することにより、ユーザはどのような画像に対して腫瘍が悪性であると判定がなされたかを目視で確認することもできる。
なお、もし診断結果が誤りであることが明らかである場合などは、ユーザが正解を入力することで、当該加工医用信号とユーザの入力に基づく正解情報とを学習用データとして収集でき、学習済みモデルの更新にも用いることができる。
次に、第1の実施形態に係る医用情報処理装置10の第3の処理例について、図7を参照して説明する。
図6に示す第2の処理例では、加工医用信号それぞれに対し、同じ学習済みモデルを用いて診断処理を実行するが、図7に示す第3の処理例では、診断機能115を実行することにより処理回路11は、3つの加工医用信号に対し、それぞれ異なる学習済みモデルを用いて診断処理を実行する。ここで、異なる学習済みモデルとは、それぞれ異なるパラメータを有する学習済みモデルである。
例えば、加工医用信号の種類に応じて、特定の加工医用信号用に学習させた学習済みモデルを用意すればよい。具体的には、第1信号処理で得られる再構成画像信号に対して、画像再構成処理用に最適化させた学習済みモデルを用いた第1診断処理S15−1を実行する。同様に、第2信号処理で得られるフィルタ後画像信号に対して、フィルタ処理用に最適化させた学習済みモデルを用いる第2診断処理S15−2を実行する。第3の信号処理機能から出力される解析画像信号に対して、セグメンテーション処理に最適化させた学習済みモデルを用いる第3診断処理S15−3を実行する。
第3の処理例を実施する診断処理で用いる学習済みモデルの機械学習方法としては、例えば、医用信号と第1信号処理S31後の加工医用信号とを入力とし、腫瘍が良性か悪性かの診断結果を正解出力とする学習用データを用い学習すればよい。これにより、第1信号処理S31後の加工医用信号についてファインチューニングされた学習済みモデルが生成される。
このように加工医用信号それぞれに対し、最適化させた学習済みモデルを用いることで、加工医用信号に対して、より高精度の診断を実行することができる。
なお、第1信号処理機能、第2信号処理機能および第3信号処理機能で実行される処理として、上述した処理のほかにも以下のような信号処理を実行可能である。
例えば、画像を変形させる処理としては、リサイズ、回転、トリミング、検出器レベルで信号をまとめるバインディング、および変形などが挙げられる。上述した処理のうちの3つの処理をそれぞれ、第1信号処理、第2信号処理および第3信号処理として実行すればよい。具体的には、第1信号処理として画像のリサイズを実行し、第2信号処理として画像の回転を実行し、第3信号処理として画像のトリミングを実行すればよい。
なお、第1信号処理機能から第3信号処理機能のそれぞれから出力される加工医用信号が異なれば、1つの処理が複数回繰り返されてもよい。具体例としては、第1信号処理として画像を1024×1024にリサイズし、第2信号処理として画像を512×512にリサイズし、第3信号処理として256×256にリサイズする処理を実行すればよい。
以下に列挙する各処理についても、第1信号処理から第3信号処理までの各処理として実行可能である。
画像の濃淡を変更する処理としては、ウィンドウ幅およびウィンドウレベル(WW/WL)の変更、ガンマ補正、ダイナミックレンジ変更、コントラスト変換、対数変換、およびビット変換処理などが挙げられる。
空間フィルタ処理としては、平均フィルタ、メディアンフィルタ、ノイズ低減フィルタ、および非局所平均(Non-local mean)フィルタなどが挙げられる。
周波数変換処理としては、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、および、1つ以上の周波数帯を通過させるバンドパスフィルタなどが挙げられる。
サンプリング処理としては、アップサンプリングまたはダウンサンプリングなどが挙げられる。
画像補正処理としては、動き補正、レジストレーション、セグメンテーション、エッジ強調、細線化、ダイレーション、補間などが挙げられる。
画像再構成処理に関して変更可能な項目としては、アルゴリズム、再構成パラメータ、解像度、係数、スライス厚、取得するビュー角度(フルスキャン、ハーフスキャン、70%スキャンなど)、スパースなデータの取得位置、超解像の種別などが挙げられる。
被検体に関して変更可能な項目としては、使用するデータの心位相(タイムウィンドウ)、呼吸位相などが挙げられる。例えば、最大吸気のタイミングで取得したデータと、最大呼気のタイミングで取得したデータとで画像にバリエーションを持たせることができる。なお、被検体に関して変更可能な項目は、異なる撮影方法として医用信号取得前に設定されてもよい。
X線CT装置に関して変更可能な項目としては、デュアルエナジーにおけるそれぞれの管電圧、Decompositionする際の基準物質、Subtractionの係数、フォトンカウンティングのエネルギー・ビンなどが挙げられる。なお、X線CT装置に関して変更可能な項目は、異なる撮影方法として医用信号取得前に設定されてもよい。
時間方向のずれに関して変更する場合の処理としては、フレーム加算、リカーシブフィルタの係数、サンプリング数、散乱線用のグリッドを揺らすことによりモアレの無い画像を得るための揺動グリッド、時間方向に少しずれたデータなどが挙げられる。
処理するデータの違いとしては、k空間データで処理するか、サイノグラムで処理するかが挙げられる。その他、圧縮処理の違いや色変換(RGBからCMYK)の違いなども挙げられる。
なお、上述した処理は一般的に想定されない信号処理の順序でなければ、各信号処理として適宜組み合わせることが可能である。
例えば、最大吸気位相のタイミングのデータを選択する前に平均フィルタをかけることは一般的に想定されない。そのため、最大吸気位相のタイミングのデータを選択することが第1信号処理として設定され、平均フィルタをかけることが第2信号処理として設定されればよい。
また、症例に応じてどのような信号処理を組み合わせるかを経験的または販売する機器の用途などにより予め決定しておき、症例に応じた信号処理の組み合わせが実行されてもよい。
以上に示した第1の実施形態によれば、1つの医用信号を入力とし、医用信号に信号処理を実行することで複数の加工医用信号を生成し、複数の加工医用信号を入力として、学習済みモデルを用いて診断結果を生成する。これにより、例えば、少ないデータで学習した学習済みモデルであって、想定される入力分布(入力の幅)に十分対応できていないようなモデルであっても、利用時に、1つの医用信号からデータにバリエーションを持たせ(データを揺らし)、異なる複数の加工医用信号に基づいて結果を出力できる。よって、モデルの学習時に入力データを水増しすることとは異なり、利用時において、複数の画像を入力とすることなく、ユーザの入力としては1つの医用信号を入力するだけで、学習済みモデルに入力する医用信号の診断材料を増やすことができる。
また、学習済みモデルも、各加工医用信号に対して用意することができるため、1つの学習済みモデルに信号処理まで含むようなモデルとは異なり、加工医用信号にあわせて1つだけ学習済みモデルを変更するなど、スケーラブルな変更を行うことができる。
結果として、ユーザの労力を大幅に低減しつつ、より精度の高い診断結果をユーザに提供することができ、CADによる診断結果に対する信頼性を向上できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、医用情報処理装置10からの診断結果の出力を、いわゆるセカンドオピニオン等で用いられる場合を想定する。
第2の実施形態に係る医用情報処理装置10の第1の処理例について、図8を参照して説明する。
図8に示す医用情報処理装置10では、医用信号が診断機能115に入力される。診断機能115を実行することにより処理回路11は、入力された医用信号について、第1診断処理S15−1、第2診断処理S15−2及び第3診断処理S15−3が別個に行われる。なお、医用信号に限らず、フィルタ処理など何らかの信号処理後の加工医用信号でもよい。すなわち、各診断処理S15に入力される信号が同一であればよい。
ここで、第1診断処理S15−1から第3診断処理S15−3まで用いる各学習済みモデルは、それぞれ別個に機械学習されたモデルである。
異なる学習済みモデルの取得手法としては、例えば、異なる病院で学習された学習済みモデルを用いればよい。病院毎に撮像装置のメーカー及び型番、技師が異なるので、同じ撮像部位の医用信号を元に機械学習をおこなっても異なる学習済みモデルが得られる。また、昼の時間帯に撮影された画像と、夜の時間帯に撮影された画像など、撮影された時間帯が異なっても異なる学習済みモデルが得られる。
診断機能115により、第1診断処理S15−1、第2診断処理S15−2及び第3診断処理S15−3のそれぞれの処理結果である3つの診断結果が出力される。出力された3つの診断結果は、ディスプレイに表示される、音声で出力されるといった提示手法により、ユーザに提示される。
診断結果の出力形態としては、例えば、ディスプレイに3つの診断結果を並列表示してもよいし、3つの診断結果が切り替わるように順次提示してもよい。または、第1診断処理から第3診断処理までの切り換え可能に提示し、ユーザが診断処理を指定することで、対応する診断結果を提示するようにしてもよい。
ユーザは、出力された複数の診断結果を参照して、結果を検討すればよい。つまり、同じ医用信号に対して、異なる診断手法により異なる診断結果が得られ、複数の医者から診断結果を得るセカンドオピニオンと同様の効果が得られる。
例えば、学習済みモデルが異なる3つの診断処理による診断結果が全て同じ出力である場合、当該診断結果を信頼してもよいと考えられる。一方、3つの診断処理による診断結果がそれぞれ異なる診断結果を出力した場合、ユーザは再検査や追加検査を希望するといった対応を検討してもよい。
次に、第2の実施形態に係る医用情報処理装置10の第2の処理例について、図9を参照し説明する。
図9では、医用信号が画像である場合を想定しており、第2の処理例は、同じ学習済みモデルに対して少し異なる画像処理を実行した複数の加工画像を入力とすることで、複数の診断結果が出力される例である。
画像は、第1信号処理S31、第2信号処理S33及び第3信号処理S35のそれぞれに入力される。画像は、各信号処理機能でそれぞれ異なる画像処理が施され、3つの異なる加工画像が生成される。
異なる画像処理としては、例えば、種類としてはフィルタ処理であるが、手法が異なるフィルタ処理を実行すればよい。具体的には、第1信号処理S31として、移動平均フィルタが実行され、第2信号処理S33として、メディアンフィルタが実行され、第3信号処理S35として、細線化処理が実行されればよい。
このような異なる画像処理より得られた3つの加工画像を入力とし、同一の学習済みモデルを用いた診断処理により、3つの診断結果を生成する。生成した3つの診断結果がディスプレイに表示されることにより、ユーザに提示される。
処理回路11は、図6と同様に、ユーザの指定によりまたは自動的に、診断結果を切り換えて表示してもよい。例えば、3つの診断結果のうち1つだけ「腫瘍は悪性」だという結果が出力された場合、ユーザ指定により切り換える場合は、タッチパネルなどであればユーザが「腫瘍は悪性」という診断結果をタッチすることで選択され、自動的に切り換える場合は、少数派の診断結果が選択される。その後、表示制御機能117を実行することで処理回路11が、選択された診断結果を出力した診断処理に入力された画像を表示することで、ユーザは「腫瘍は悪性」という診断結果の根拠となった画像を見ることができる。
これにより、もし診断結果が誤りであることが明らかである場合などは、ユーザが正解を入力することで、当該加工医用信号と正解とを学習用データとして収集でき、学習済みモデルの更新にも用いることができる。
なお、3つの診断結果をまとめ、集計結果をユーザに提示してもよい。例えば、多数決で総合的な結果を出すような集計結果を提示してもよいし、診断結果の結果そのものではなく、「3つとも異なる結果です」「2つは良性を示す判定結果で、1つは悪性を示す判定結果です」といった集計情報(メッセージ)を提示してもよい。
以上に示した第2の実施形態によれば、1つの医用信号からデータにバリエーションを持たせた(データを揺らした)異なる複数の加工医用信号に基づいて複数の診断結果を提示する。これにより、ユーザ側で複数の結果から状況を把握することができ、第2の実施形態に係る医用情報処理装置の出力をセカンドオピニオンとして利用できる。結果として、ユーザに対する信頼性を向上させることができる。
加えて、実施形態に係る各機能は、当該処理を実行するプログラムをワークステーション等のコンピュータにインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても実現することができる。このとき、コンピュータに当該手法を実行させることのできるプログラムは、磁気ディスク(ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVD、Blu−ray(登録商標)ディスクなど)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 病院情報システム
10 医用情報処理装置
11 処理回路
12 メモリ
13 通信インタフェース
20 電子カルテシステム
21 サーバ装置
22,40 通信端末
30 医用画像管理システム
31 サーバ装置
50 学習データ保管装置
60 モデル学習装置
111 取得機能
113 信号処理機能
115 診断機能
117 表示制御機能
119 通信制御機能
121 学習済みモデル
1131 第1信号処理機能
1133 第2信号処理機能
1135 第3信号処理機能

Claims (14)

  1. 異なる撮影方法および異なる信号処理の少なくとも一方の実行により、被検体に関する複数の加工医用信号を取得する取得部と、
    前記複数の加工医用信号を入力とし、学習済みモデルを用いて診断結果を出力する診断部と、
    を具備する医用情報処理装置。
  2. 被検体に関する医用信号に対して前記異なる信号処理として複数の信号処理を行うことにより信号処理ごとに前記加工医用信号を生成する信号処理部を、さらに具備する、請求項1に記載の医用情報処理装置。
  3. 前記信号処理部は、前記複数の信号処理において、第1信号処理により生成される第1加工医用信号を後段の第2信号処理への入力とする請求項2に記載の医用情報処理装置。
  4. 前記信号処理部は、前記複数の信号処理において、前記医用信号を各信号処理への入力とする請求項2に記載の医用情報処理装置。
  5. 前記診断部は、複数の診断結果に基づいて1つの診断結果を出力する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の医用情報処理装置。
  6. 前記診断部は、前記複数の加工医用信号それぞれに対し、1つの診断結果を出力する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の医用情報処理装置。
  7. 前記診断部は、前記複数の加工医用信号に対して、同一のパラメータを有する学習済みモデルを用いる請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の医用情報処理装置。
  8. 前記診断部は、前記複数の加工医用信号に対して、それぞれ異なるパラメータを有する学習済みモデルを用いる請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の医用情報処理装置。
  9. 前記診断部は、特定の加工医用信号用に学習させた学習済みモデルを用いる請求項8に記載の医用情報処理装置。
  10. 前記診断結果は、疾患の良悪の判定結果、疾患の疑いの判定結果、治療及び手術の要否判定結果の少なくとも1つを含む請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の医用情報処理装置。
  11. 異なる撮影方法および異なる信号処理の少なくとも一方の実行により、被検体に関する複数の加工医用信号を取得し、
    前記複数の加工医用信号を入力とし、学習済みモデルを用いて診断結果を出力する医用情報処理方法。
  12. コンピュータに、
    異なる撮影方法および異なる信号処理の少なくとも一方の実行により、被検体に関する複数の加工医用信号を取得する取得機能と、
    前記複数の加工医用信号を入力とし、学習済みモデルを用いて診断結果を出力する診断機能と、
    を実現させる医用情報処理プログラム。
  13. 医用信号を格納する医用情報管理装置と、
    前記医用信号に対して複数の信号処理を行うことにより信号処理ごとに加工医用信号を生成する信号処理装置と、
    を具備する医用情報処理システム。
  14. 前記医用信号を入力とし、前記医用信号に関する診断結果を出力するように学習された学習済みモデルを有し、
    前記信号処理装置は、生成された複数の加工医用信号を入力とし、前記学習済みモデルを用いて診断結果を出力する診断部を具備する請求項13に記載の医用情報処理システム。
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