JP2020042528A - オブジェクト識別システム、モデル学習システム、オブジェクト識別方法、モデル学習方法、プログラム - Google Patents

オブジェクト識別システム、モデル学習システム、オブジェクト識別方法、モデル学習方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮像画像に含まれるオブジェクト自体を識別することの可能なオブジェクト識別システム、モデル学習システム、オブジェクト識別方法、モデル学習方法、プログラムを提供する。【解決手段】オブジェクト識別システムは、所定空間内に存在する複数のオブジェクトのうち何れかのオブジェクトの撮像画像を取得する第1取得手段41と、何れかのオブジェクトを撮像した位置における環境情報を取得する第2取得手段42と、撮像画像及び環境情報を取得した場合に、取得した撮像画像及び環境情報と、撮像画像及び環境情報を学習用データとして用いた機械学習に基づく学習済モデルと、に基づいて、撮像されたオブジェクトが複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかを識別する識別手段43と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、オブジェクト識別システム、モデル学習システム、オブジェクト識別方法、モデル学習方法、プログラムに関する。
従来、撮像画像に含まれるオブジェクト(例えば、人、動物、物体等)を対象とした画像認識技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載された技術では、画像内の画素の画素値の勾配と当該画素の座標との積である勾配モーメントを要素として含む特徴ベクトルを算出する特徴量抽出部と、特徴量抽出部で算出された特徴ベクトルの類似性に基づいて画像を分類する分類部と、を備えており、画像の特徴に基づいて、画像を「車両画像」と「非車両画像」とに分類するように構成されている。
特開2015−011552号公報
従来技術では、画像に含まれるオブジェクトが属するクラス(「車両」又は「非車両」)しか認識(クラス認識)することができず、例えば、同じクラス(例えば、「車両」)に属する複数のオブジェクトの各々の撮像画像が存在する場合に、各撮像画像に含まれるオブジェクト自体を認識(インスタンス認識)することが困難であった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、撮像画像に含まれるオブジェクト自体を識別することの可能なオブジェクト識別システム、モデル学習システム、オブジェクト識別方法、モデル学習方法、プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第一に本発明は、所定空間内に存在する複数のオブジェクトのうち何れかのオブジェクトの撮像画像を取得する第1取得手段と、前記何れかのオブジェクトを撮像した位置における環境情報を取得する第2取得手段と、前記撮像画像及び前記環境情報を取得した場合に、取得した前記撮像画像及び前記環境情報と、前記撮像画像及び前記環境情報を学習用データとして用いた機械学習に基づく学習済モデルと、に基づいて、撮像されたオブジェクトが前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかを識別する識別手段と、を備えるオブジェクト識別システムを提供する(発明1)。
かかる発明(発明1)によれば、撮像画像及び環境情報を取得すると、取得した撮像画像及び環境情報と、撮像画像及び環境情報を学習用データとして用いた機械学習に基づく学習済モデルと、に基づいて、撮像されたオブジェクトが複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかが識別されるので、例えば、オブジェクトの撮像画像のみを用いて当該オブジェクトが属するクラスを識別するのではなく、当該オブジェクトの撮像画像とともに当該オブジェクトの撮像位置における環境情報をさらに用いることによって、撮像画像に含まれるオブジェクト自体を識別することが可能になる。これにより、撮像されたオブジェクトの個体認識性能を向上させることができる。
上記発明(発明1)においては、前記第2取得手段は、前記所定空間内の複数の位置に設けられた通信装置と、前記何れかのオブジェクトを撮像した位置に存在する端末装置と、の何れか一方から送信された無線信号を他方が受信したときの受信信号強度を前記環境情報として取得してもよい(発明2)。
かかる発明(発明2)によれば、複数の通信装置と端末装置との何れか一方から送信された無線信号を他方が受信したときの受信信号強度を、何れかのオブジェクトが撮像されたときの端末装置の位置(つまり、当該何れかのオブジェクトの撮像位置)を表す環境情報として取得することができる。
上記発明(発明2)においては、前記学習用データとして用いられる環境情報は、各通信装置に対応する受信信号強度が、撮像されたオブジェクト毎及び通信装置毎に異なるガウス分布に従うと仮定して、前記複数のオブジェクトのうち所定のオブジェクトに対応する各通信装置の受信信号強度のガウス分布に従って抽出された各通信装置の受信信号強度の複数の組み合わせを含んでもよい(発明3)。
かかる発明(発明3)によれば、例えば、複数のオブジェクトのうち所定のオブジェクトが撮像されたと想定して、当該所定のオブジェクトに対応する各通信装置の受信信号強度のガウス分布に従って受信信号強度を通信装置毎に抽出することによって、当該所定のオブジェクトに対応する受信信号強度の複数の組み合わせを容易に生成することができる。これにより、学習用データに含まれる環境情報の量を増やすこと(データオーギュメンテーション)が可能になるので、機械学習を効率良く進めることができる。
第二に本発明は、所定空間内に存在する複数のオブジェクトのうち何れかのオブジェクトの撮像画像と、前記何れかのオブジェクトを撮像した位置における環境情報とを取得する取得手段と、取得した前記撮像画像及び前記環境情報を学習用データとして用いた機械学習によって、撮像されたオブジェクトが前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかを識別するのに用いられるモデルを学習する学習手段と、を備えるモデル学習システムを提供する(発明4)。
かかる発明(発明4)によれば、撮像画像及び環境情報を学習用データとして用いた機械学習によって、撮像されたオブジェクトが複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかを識別するのに用いられるモデルを学習することが可能になるので、このモデルを用いることによって、撮像画像に含まれるオブジェクト自体を識別することができる。
第三に本発明は、コンピュータに、所定空間内に存在する複数のオブジェクトのうち何れかのオブジェクトの撮像画像を取得するステップと、前記何れかのオブジェクトを撮像した位置における環境情報を取得するステップと、前記撮像画像及び前記環境情報を取得した場合に、取得した前記撮像画像及び前記環境情報と、前記撮像画像及び前記環境情報を学習用データとして用いた機械学習に基づく学習済モデルと、に基づいて、撮像されたオブジェクトが前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかを識別するステップと、の各ステップを実行させる、オブジェクト識別方法を提供する(発明5)。
第四に本発明は、コンピュータに、所定空間内に存在する複数のオブジェクトのうち何れかのオブジェクトの撮像画像と、前記何れかのオブジェクトを撮像した位置における環境情報とを取得するステップと、取得した前記撮像画像及び前記環境情報を学習用データとして用いて、撮像されたオブジェクトが前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかを識別するのに用いられるモデルを学習するステップと、の各ステップを実行させる、モデル学習方法を提供する(発明6)。
第五に本発明は、コンピュータに、所定空間内に存在する複数のオブジェクトのうち何れかのオブジェクトの撮像画像を取得する機能と、前記何れかのオブジェクトを撮像した位置における環境情報を取得する機能と、前記撮像画像及び前記環境情報を取得した場合に、取得した前記撮像画像及び前記環境情報と、前記撮像画像及び前記環境情報を学習用データとして用いた機械学習に基づく学習済モデルと、に基づいて、撮像されたオブジェクトが前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかを識別する機能と、を実現させるためのプログラムを提供する(発明7)。
第六に本発明は、コンピュータに、所定空間内に存在する複数のオブジェクトのうち何れかのオブジェクトの撮像画像と、前記何れかのオブジェクトを撮像した位置における環境情報とを取得する機能と、取得した前記撮像画像及び前記環境情報を学習用データとして用いて、撮像されたオブジェクトが前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかを識別するのに用いられるモデルを学習する機能と、を実現させるためのプログラムを提供する(発明8)。
本発明のオブジェクト識別システム、モデル学習システム、オブジェクト識別方法、モデル学習方法、プログラムによれば、撮像画像に含まれるオブジェクト自体を識別することができる。
本発明の一実施形態に係るオブジェクト識別システム及びモデル学習システムの基本構成を概略的に示す図である。 端末装置の構成を示すブロック図である。 識別装置の構成を示すブロック図である。 オブジェクト識別システム及びモデル学習システムで主要な役割を果たす機能を説明するための機能ブロック図である。 取得データの構成例を示す図である。 通信装置及び端末装置間の距離と、受信信号強度との関係を示す図である。 学習用データの構成例を示す図である。 (a)〜(c)は、機械学習の対象となるモデルの構造の一例を示す図である。 (a)〜(c)は、撮像対象毎及び通信装置毎の受信信号強度の分布の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るモデル学習システムの主要な処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るオブジェクト識別システムの主要な処理の一例を示すフローチャートである。 オブジェクト識別システム及びモデル学習システムの各機能について、識別装置と、学習装置との間の分担例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。ただし、この実施形態は例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
(1)オブジェクト識別システム及びモデル学習システムの基本構成
図1は、本発明の一実施形態に係るオブジェクト識別システム及びモデル学習システムの基本構成を概略的に示す図である。図1に示すように、本実施形態に係るオブジェクト識別システムは、例えば屋内等の所定空間S内に設けられた複数(図1の例では、「A」〜「D」と表記された4つ)の通信装置10の各々と無線通信を行う端末装置20が空間S内に存在する場合に、空間S内に存在する複数(図1の例では、「a」〜「d」と表記された4つ)のオブジェクト(例えば、ゴミ箱や消火器等の物体等)OBのうち何れかのオブジェクトOBを端末装置20を用いて撮像した撮像画像と、当該何れかのオブジェクトOBを撮像したときの端末装置20の位置における環境情報(本実施形態では、受信信号強度(RSSI))と、を識別装置30が取得すると、識別装置30が、取得した撮像画像及び環境情報と、撮像画像及び環境情報を学習用データとして用いた機械学習に基づく学習済モデルと、に基づいて、撮像されたオブジェクトOBが複数のオブジェクトOBのうち何れのオブジェクトOBであるかを識別するようになっている。ここで、端末装置20と、識別装置30とは、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等の通信網NW(ネットワーク)に接続されている。
また、本実施形態に係るモデル学習システムでは、識別装置30が、撮像画像及び環境情報を取得すると、取得した撮像画像及び環境情報を学習用データとして用いた機械学習によって、撮像されたオブジェクトOBが複数のオブジェクトOBのうち何れのオブジェクトOBであるかを識別するのに用いられるモデルを学習するようになっている。
本実施形態では、複数のオブジェクトOBが同じ種類(クラス)のオブジェクトである場合を一例として説明するが、各オブジェクトOBは異なる種類のオブジェクトであってもよい。
各通信装置10は、空間S内で無線LAN(例えばWi−Fi(登録商標))を用いて端末装置20と無線通信を行うことが可能な位置に設けられている。各通信装置10は、例えば、2つ以上の端末装置20間の無線通信を中継する装置であってもよいし、端末装置20と空間S内に存在する他の端末装置(図示省略)との間の無線通信を中継する装置であってもよいし、端末装置20と、通信網NWを介して接続された他の装置との間の通信を中継する装置であってもよい。また、各通信装置10は、パケットキャプチャであってもよい。
なお、ここでは、Wi−Fi(登録商標)を用いて無線通信を行う場合を一例として説明しているが、通信方式は、この場合に限られない。例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、UWB、光無線通信(例えば赤外線)等の無線通信方式が用いられてもよいし、USB等の有線通信方式が用いられてもよい。
端末装置20は、空間S内に存在する場合に、無線LANを用いて各通信装置10と無線通信を行うことができるように構成されている。また、端末装置20は、各通信装置10との間で無線通信を行うために、自身の識別情報(例えばMACアドレス等)を含む無線信号(例えばプローブ要求等)を所定間隔(例えば数秒)で送信するように構成されてもよい。さらに、端末装置20は、何れかのオブジェクトOBを撮像した場合に、撮像位置における環境情報(本実施形態では、無線信号の受信信号強度)を測定するように構成されてもよい。端末装置20は、例えば、携帯端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、双方向の通信機能を備えたテレビジョン受像機(いわゆる多機能型のスマートテレビも含む。)等のように、個々のユーザによって操作される端末装置であってもよい。
識別装置30は、通信網NWを介して端末装置20と通信を行い、撮像画像及び環境情報を端末装置20から取得するように構成されている。なお、識別装置30は、複数の通信装置10を介して端末装置20と通信可能に構成されている場合には、通信網NWを介して端末装置20と接続されていなくてもよい。識別装置30は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
(2)端末装置の構成
図2を参照して端末装置20の構成について説明する。図2は、端末装置20の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、端末装置20は、CPU(Central Processing Unit)21と、ROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、記憶装置24と、表示処理部25と、表示部26と、入力部27と、撮像部28と、通信インタフェース部29と、を備えており、各部間の制御信号又はデータ信号を伝送するためのバス20aが設けられている。
CPU21は、電源が端末装置20に投入されると、ROM22又は記憶装置24に記憶された各種のプログラムをRAM23にロードして実行する。また、CPU21は、複数のオブジェクトOBのうち何れかのオブジェクトOBを含む画像が撮像部28を用いて撮像される毎に、撮像画像と、撮像位置における環境情報とを、通信インタフェース部29を介して端末装置20に送信するように構成されている。
記憶装置24は、例えば、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、磁気記憶装置(例えばHDD(Hard Disk Drive)、フロッピーディスク(登録商標)、磁気テープ等)、光ディスク等の不揮発性の記憶装置であってもよいし、RAM等の揮発性の記憶装置であってもよく、CPU21が実行するプログラムやCPU21が参照するデータを格納する。
表示処理部25は、CPU21から与えられる表示用データを表示部26に表示する。表示部26は、例えば、マトリクス状に画素単位で配置された薄膜トランジスタを含むLCD(Liquid Crystal Display)モニタであり、表示用データに基づいて薄膜トランジスタを駆動することで、表示されるデータを表示画面に表示する。
端末装置20が釦入力方式の通信端末である場合には、入力部27は、ユーザの操作入力を受け入れるための方向指示釦及び決定釦等の複数の指示入力釦を含む釦群と、テンキー等の複数の指示入力釦を含む釦群とを備え、各釦の押下(操作)入力を認識してCPU21へ出力するためのインタフェース回路を含む。
端末装置20がタッチパネル入力方式の通信端末である場合には、入力部27は、主として表示画面に指先又はペンで触れることによるタッチパネル方式の入力を受け付ける。タッチパネル入力方式は、静電容量方式等の公知の方式でよい。
また、端末装置20が音声入力可能な端末装置である場合には、入力部27は、音声入力用のマイクを含むように構成されてもよいし、外付けのマイクを介して入力された音声データをCPU21へ出力するためのインタフェース回路を備えてもよい。
撮像部28は、動画像及び/又は静止画像を撮像する撮像装置(例えば、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等)であってもよく、所定の撮像指示が入力部27を用いて入力されると撮像処理を行い、撮像画像を例えばRAM23又は記憶装置24に記憶するように構成されている。なお、撮像部28は、端末装置20に内蔵されていてもよいし、端末装置20の外部に設けられていてもよい。
通信インタフェース部29は、各通信装置10と無線通信を行うためのインタフェース回路と、通信網NWを介して通信を行うためのインタフェース回路と、を含む。また、通信インタフェース部29には、各通信装置10から送信された無線信号を受信したときの受信信号強度を検出するRSSI回路が設けられている。
なお、各通信装置10から送信された無線信号には、無線信号を送信した通信装置10の識別情報(例えば、MAC(Media Access Control)アドレス等)が含まれていてもよく、通信装置10から送信された無線信号の受信信号強度がRSSI回路によって検出されると、検出された受信信号強度と当該通信装置10の識別情報とが互いに対応付けられた状態で例えばRAM23又は記憶装置24に記憶されてもよい。
(3)識別装置の構成
図3を参照して識別装置30の構成について説明する。図3は、識別装置30の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、識別装置30は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、記憶装置34と、表示処理部35と、表示部36と、入力部37と、通信インタフェース部38と、を備えており、各部間の制御信号又はデータ信号を伝送するためのバス30aが設けられている。
CPU31は、電源が識別装置30に投入されると、ROM32又は記憶装置34に記憶された各種のプログラムをRAM33にロードして実行する。本実施形態では、CPU31は、ROM32又は記憶装置34に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、後述する第1取得手段41、第2取得手段42、識別手段43、取得手段44及び学習手段45(図4に示す)の機能を実現する。
記憶装置34は、例えば、フラッシュメモリ、SSD、磁気記憶装置(例えばHDD、フロッピーディスク(登録商標)、磁気テープ等)、光ディスク等の不揮発性の記憶装置であってもよいし、RAM等の揮発性の記憶装置であってもよく、CPU31が実行するプログラムやCPU31が参照するデータを格納する。また、記憶装置34には、後述する取得データ(図5に示す)及び学習用データ(図7に示す)が記憶されている。
入力部37は、例えばマウスやキーボード等の情報入力デバイスであってもよいし、音声入力用のマイクを含むように構成されてもよいし、画像入力用のデジタルカメラやデジタルビデオカメラを含むように構成されてもよいし、外付けのデジタルカメラやデジタルビデオカメラで撮像された画像データを受け付けてCPU31へ出力するためのインタフェース回路を備えてもよい。
通信インタフェース部38は、通信網NWを介して通信を行うためのインタフェース回路を含む。識別装置30内の他の各部の詳細は、端末装置20と同様であってもよい。
(4)オブジェクト識別システム及びモデル学習システムにおける各機能の概要
本実施形態のオブジェクト識別システム及びモデル学習システムで実現される機能について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態のオブジェクト識別システム及びモデル学習システムで主要な役割を果たす機能を説明するための機能ブロック図である。図4の機能ブロック図では、第1取得手段41、第2取得手段42及び識別手段43が本発明のオブジェクト識別システムの主要な構成に対応しており、取得手段44及び学習手段45が本発明のモデル学習システムの主要な構成に対応している。
第1取得手段41は、所定空間S内に存在する複数のオブジェクトOBのうち何れかのオブジェクトOBの撮像画像を取得する機能を備える。
第1取得手段41の機能は、例えば以下のように実現される。先ず、端末装置20のCPU21は、複数のオブジェクトOBのうち何れかのオブジェクトOB(例えば、「a」のオブジェクトOB)が撮像部28の撮像範囲内に存在する場合に、所定の撮像指示が入力部27を用いて入力されると、撮像部28に対して撮像処理を行わせる。撮像部28によって撮像された画像(ここでは、「a」のオブジェクトOBの撮像画像)のデータは、例えばRAM23又は記憶装置24に記憶される。そして、CPU21は、例えばRAM23又は記憶装置24に記憶された撮像画像のデータを、通信インタフェース部29及び通信網NWを介して識別装置30に送信する。
一方、識別装置30のCPU31は、撮像画像のデータを、通信インタフェース部38を介して受信(取得)すると、受信した撮像画像のデータを例えばRAM33又は記憶装置34に記憶する。なお、CPU31は、撮像画像が動画で構成されている場合には、撮像画像をいくつかのフレームに分割して、分割された各フレームを撮像画像として例えばRAM33又は記憶装置34に記憶してもよい。このようにして、空間S内に存在する複数のオブジェクトOBのうち何れかのオブジェクトOB(ここでは、「a」のオブジェクトOB)の撮像画像を取得することができる。
第2取得手段42は、複数のオブジェクトOBのうち何れかのオブジェクトOBを撮像した位置における環境情報を取得する機能を備える。
また、第2取得手段42は、所定空間S内の複数の位置に設けられた通信装置10と、何れかのオブジェクトOBを撮像した位置に存在する端末装置20と、の何れか一方から送信された無線信号を他方が受信したときの受信信号強度を環境情報として取得してもよい。これにより、複数の通信装置10と端末装置20との何れか一方から送信された無線信号を他方が受信したときの受信信号強度を、何れかのオブジェクトOBが撮像されたときの端末装置20の位置(つまり、当該何れかのオブジェクトOBの撮像位置)を表す環境情報として取得することができる。
ここで、第2取得手段42によって取得される受信信号強度は、例えば、受信信号強度の値そのものであってもよいし、受信信号強度の値を所定の計算式に代入することによって得られた値であってもよいし、受信信号強度の度合いを表す情報であってもよい。
第2取得手段42の機能は、例えば以下のように実現される。なお、ここでは、第2取得手段42が、各通信装置10から送信された無線信号を端末装置20が受信したときの受信信号強度を、複数のオブジェクトOBのうち何れかのオブジェクトOBを撮像した位置における環境情報として取得する場合を一例として説明する。先ず、端末装置20のCPU21は、各通信装置10から送信された無線信号を受信する毎に、RSSI回路によって検出された当該無線信号の受信信号強度の値を例えばRAM23又は記憶装置24に記憶する。また、CPU21は、上述したように撮像部28に対して撮像処理を行わせた場合に、例えばRAM23又は記憶装置24に記憶された受信信号強度の値のうち最新の受信信号強度の値を複数の通信装置10毎に抽出し、抽出した受信信号強度の値を、通信インタフェース部29及び通信網NWを介して識別装置30に送信する。ここで、CPU21は、抽出した受信信号強度の値を、撮像画像とともに送信してもよい。
一方、識別装置30のCPU31は、各通信装置10に対応する受信信号強度の値を通信インタフェース部38を介して受信(取得)すると、第1取得手段41の機能に基づいて取得した撮像画像のデータと、各通信装置10に対応する受信信号強度の値と、を対応付けた状態で例えば図5に示す取得データに記憶する。取得データは、撮像画像毎に、各通信装置10(図の例では、通信装置A〜D)に対応する受信信号強度の値が対応付けられた状態で記述されているデータである。このようにして、各通信装置10から送信された無線信号を端末装置20が受信したときの受信信号強度を、複数のオブジェクトOBのうち何れかのオブジェクトOBを撮像した位置における環境情報として取得することができる。
なお、通信装置10から送信された無線信号を端末装置20が受信したときの受信信号強度に基づいて、通信装置10と端末装置20との距離をもとめることができる。具体的に説明すると、1つの通信装置10と端末装置20との距離は、例えば、以下の式(1)及び(2)を用いることによって算出することができる。
=P+G+G−L …(1)
Figure 2020042528

式(1)中、Pは受信信号強度(dBm)を示し、Pは電波発信装置(ここでは、通信装置10)の送信電力(dBm)を示し、Gは端末装置20の受信アンテナの利得(dBi)を示し、Gは通信装置10の送信アンテナの利得(dBi)を示し、Lは自由空間損失(dBm)を示している。このLは式(2)でもとめられ、式(2)中、dは通信装置10と端末装置20との距離(m)を示し、fは電波の周波数(Hz)を示し、cは光速(=2.99792458×10)(m/s)を示している。式(1)及び式(2)によってもとめられる距離と受信信号強度の値との関係は、例えば図6に示す対数関数で表される。図6に示すように、通信装置10と端末装置20との距離が短いほど、受信信号強度の値が大きいことがわかる。
このようにして、何れかのオブジェクトOBが撮像されたときの複数の通信装置10の各々と端末装置20との距離をもとめることによって、当該何れかのオブジェクトOBが撮像されたときの空間S内の端末装置20の位置(つまり、当該何れかのオブジェクトOBの撮像位置)を推定することができる。なお、空間S内に設けられる通信装置10の数が3つ以上の場合には、空間S内の所定の平面上の端末装置20の位置を推定することができ、通信装置10の数が4つ以上の場合には、空間S内の端末装置20の3次元の位置を推定することができる。
識別手段43は、撮像画像及び環境情報を取得した場合に、取得した撮像画像及び環境情報と、撮像画像及び環境情報を学習用データとして用いた機械学習に基づく学習済モデルと、に基づいて、撮像されたオブジェクトOBが複数のオブジェクトOBのうち何れのオブジェクトOBであるかを識別する機能を備える。
識別手段43の機能は、例えば以下のように実現される。識別装置30のCPU31は、第1取得手段41及び第2取得手段42の機能に基づいて撮像画像及び環境情報を取得すると、取得した撮像画像及び環境情報を、撮像画像及び環境情報を学習用データとして用いた機械学習に基づく学習済モデル(後述する)に入力することによって、撮像されたオブジェクトOBが複数のオブジェクトOBのうち何れのオブジェクトOBであるかを識別する。学習用データの一例を図7に示す。図7に示す学習用データは、撮像画像毎に、撮像位置における環境情報(図7の例では、撮像位置における各通信装置10(図の例では、通信装置A〜D)に対応する受信信号強度の値)と、(正解データである)撮像されたオブジェクトOB(図7の例では、「a」、「b」、「c」及び「d」の何れか)と、が対応付けられた状態で記述されているデータである。これにより、機械学習の結果として、撮像画像及び環境情報(ここでは、各通信装置10に対応する受信信号強度)と、撮像されたオブジェクトOBとの関係を示す学習済モデルが構成される。
なお、CPU31は、撮像されたオブジェクトOBが何れのオブジェクトOB(例えば、「a」のオブジェクトOB)であるかを識別すると、例えば、識別されたオブジェクトOB(ここでは、「a」のオブジェクトOB)に関する情報を提示してもよいし(例えば、表示部36に表示することであってもよいし、スピーカ等の音声出力装置から出力すること等であってもよい)、第1取得手段41及び第2取得手段42の機能に基づいて取得した撮像画像及び環境情報と、識別されたオブジェクトOBに関する情報とを対応付けた状態で例えばRAM33又は記憶装置34に記憶してもよい。
取得手段44は、所定空間S内に存在する複数のオブジェクトOBのうち何れかのオブジェクトOBの撮像画像と、当該何れかのオブジェクトを撮像した位置における環境情報とを取得する機能を備える。
取得手段44の機能は、例えば以下のように実現される。なお、ここでは、取得手段44が、各通信装置10から送信された無線信号を端末装置20が受信したときの受信信号強度を、何れかのオブジェクトOBを撮像した位置における環境情報として取得する場合を一例として説明する。識別装置30のCPU31は、第1取得手段41及び第2取得手段42の機能と同様に、撮像画像のデータと、各通信装置10に対応する受信信号強度の値とを通信インタフェース部38を介して端末装置20から受信(取得)すると、受信した撮像画像のデータと、各通信装置10に対応する受信信号強度の値と、を対応付けた状態で例えば図7に示す学習用データに記憶する。また、CPU31は、学習用データに記憶された撮像画像毎に、複数のオブジェクトOB(図7の例では、「a」、「b」、「c」及び「d」)のうち何れのオブジェクトOBが撮像されたかを示す正解データが入力部37を用いて入力されると、入力された正解データを、撮像画像に対応する「オブジェクト」の項目に記憶する。
学習手段45は、取得した撮像画像及び環境情報を学習用データとして用いた機械学習によって、撮像されたオブジェクトOBが複数のオブジェクトOBのうち何れのオブジェクトOBであるかを識別するのに用いられるモデルを学習する機能を備える。
学習手段45の機能は、例えば以下のように実現される。識別装置30のCPU31は、例えば、所定のモデル学習指示が入力部37を用いて入力されると、図7に示す学習用データを用いてモデルの学習を行う。ここで、CPU31は、図8(a)〜(c)に示す3種類のモデルのうち何れかのモデルを用いて学習してもよい。各モデルについて以下に説明する。
図8(a)に示すモデルは、先ず、入力層で複数の環境情報(ここでは、複数の通信装置10の各々に対応する受信信号強度)を画像と同じ縦横比に整形する。これにより、複数の環境情報と画像の特徴を同時に抽出することができると考えられる。そして、このモデルは、整形後の各環境情報と画像とを連結(concatenate)した後のテンソルを学習するようになっている。なお、図8(a)には3つの画像が示されているが、これらは、撮像画像のRGBの各々のピクセルからなるテンソルである。ここで、画像を表すテンソルをxijk(iは縦の画素数、jは横の画素数、kはチャンネル数)とし、環境情報を表すテンソルをs(lは環境情報を測定する装置の数(ここでは、端末装置20の数))とし、xijk及びsの各々を操作して得られるテンソルをXとし、f,f´をニューラルネットワークとすると、入力に対して各クラス(ここでは、「a」、「b」、「c」及び「d」の各オブジェクト)に属する確率fθ(xijk,s)を、以下の式(3)及び(4)を用いることによって算出することができる。
Figure 2020042528

式(3)において、Pijはxijkと同じ縦横比であって全ての要素が1のテンソルであり、式(3)において、||は各テンソルの連結を表す。θは、確率的勾配降下法を用いて決定される。入力層で連結を行うことから、本実施形態では、このモデルをmCNN−c(multimodal Convolutional Neural Network concatenate)と称することとする。
図8(b)に示すモデルは、入力層で複数の環境情報(ここでは、複数の通信装置10の各々に対応する受信信号強度)に重みを付け、画像との和を学習するようになっている。これにより、各環境情報の影響度を表現することができると考えられる。sに対する重みをwとした場合、入力に対して各クラス(ここでは、「a」、「b」、「c」及び「d」の各オブジェクト)に属する確率fθ(xijk,s)を、以下の式(5)及び(6)を用いることによって算出することができる。
Figure 2020042528

θ及びwは、確率的勾配降下法を用いて決定される。入力層で重みを付けることから、本実施形態では、このモデルをmCNN−w(multimodal Convolutional Neural Network weighted)と称することとする。
一般に、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)では、出力層の前でテンソルを変形してランクを1とし、全結合層を用いる。図8(c)に示すモデルは、画像に対してCNNを用いた後にランク1にしたテンソルと、環境情報に対して複数の全結合層を重ねたランク1のテンソルとを連結し、再び全結合層を重ねるようになっている。これにより、画像の特徴がCNNによって抽出可能であり、環境情報の特徴がFNN(Forward Neural Network)によって抽出可能であると考えられる。中間層をf´´,f´´´とした場合、入力に対して各クラス(ここでは、「a」、「b」、「c」及び「d」の各オブジェクト)に属する確率fθ(x,s)を、以下の式(7)を用いることによって算出することができる。
Figure 2020042528

θは、確率的勾配降下法を用いて決定される。全結合層の前の連結を行うことから、本実施形態では、このモデルをmCNN−f(multimodal Convolutional Neural Network fully-connected)と称することとする。なお、発明者は、上述した3つのモデルのうちmCNN−fを用いた場合に、少ない学習回数で高精度の識別結果が得られることを見出した。
なお、学習用データとして用いられる環境情報は、各通信装置10に対応する受信信号強度が、撮像されたオブジェクトOB毎及び通信装置10毎に異なるガウス分布に従うと仮定して、複数のオブジェクトOBのうち所定のオブジェクトOBに対応する各通信装置10の受信信号強度のガウス分布に従って抽出された各通信装置10の受信信号強度の複数の組み合わせを含んでもよい。これにより、例えば、複数のオブジェクトOBのうち所定のオブジェクトOBが撮像されたと想定して、当該所定のオブジェクトOBに対応する各通信装置10の受信信号強度のガウス分布に従って受信信号強度を通信装置10毎に抽出することによって、当該所定のオブジェクトOBに対応する受信信号強度の複数の組み合わせを容易に生成することができる。これにより、学習用データに含まれる環境情報の量を増やすこと(データオーギュメンテーション)が可能になるので、機械学習を効率良く進めることができる。
この場合における取得手段44又は学習手段45の機能は、例えば以下のように実現される。識別装置30のCPU31は、例えば、所定のタイミング毎(例えば、所定時間が経過する毎であってもよいし、撮像画像及び環境情報を所定数記憶する毎等であってもよい)に、学習用データを用いて、以下に示す環境情報(ここでは、各通信装置10に対応する受信信号強度)のデータオーギュメンテーション処理を行ってもよい。
ここで、複数のオブジェクトOBのうち何れかのオブジェクトOBを撮像したときの各通信装置10に対応する受信信号強度の分布の一例を図9(a)〜(c)に示す。図9(a)は、「a」のオブジェクトOBが撮像された場合の通信装置Aに対応する受信信号強度の分布の一例を示しており、図9(b)は、「b」のオブジェクトOBが撮像された場合の通信装置Aに対応する受信信号強度の分布の一例を示しており、図9(c)は、「a」のオブジェクトOBが撮像された場合の通信装置Bに対応する受信信号強度の分布の一例を示している。これらの分布は、例えば学習用データを用いて生成され得る。
図9(a)〜(c)に示すように、各々の分布は、受信信号強度の平均値を略中心として左右対称な釣鐘型の分布(ガウス分布)に近似している。したがって、各通信装置10に対応する受信信号強度が、撮像されたオブジェクトOB毎(「a」、「b」、「c」及び「d」のオブジェクトOB毎)及び通信装置毎(通信装置A〜D毎)に異なるガウス分布に従うと仮定することができる。そこで、識別装置30のCPU31は、環境情報のデータオーギュメンテーション処理として、複数のオブジェクトOBのうち所定のオブジェクトOB(例えば、「a」のオブジェクトOB)が撮像されたときの各通信装置10(通信装置A〜D)の受信信号強度のガウス分布に従って、当該所定のオブジェクトOBに対応する各通信装置10(通信装置A〜D)の受信信号強度の複数の組み合わせを抽出してもよい。そして、CPU31は、抽出した各通信装置10(通信装置A〜D)の受信信号強度の複数の組み合わせを、所定のオブジェクトOB(ここでは、「a」のオブジェクトOB)に対応付けた状態で学習用データに記憶してもよい。
(5)本実施形態のモデル学習システムの主要な処理のフロー
次に、本実施形態のモデル学習システムにより行われる主要な処理のフローの一例について、図10のフローチャートを参照して説明する。
先ず、端末装置20のCPU21は、複数のオブジェクトOBのうち何れかのオブジェクトOB(例えば、「a」のオブジェクトOB)が撮像部28の撮像範囲内に存在する場合に、所定の撮像指示が入力部27を用いて入力されると、撮像部28に対して撮像処理を行わせる。撮像部28によって撮像された画像(ここでは、「a」のオブジェクトOBの撮像画像)のデータは、例えばRAM23又は記憶装置24に記憶される。また、端末装置20のCPU21は、各通信装置10から送信された無線信号を受信する毎に、RSSI回路によって検出された当該無線信号の受信信号強度の値を例えばRAM23又は記憶装置24に記憶する。そして、CPU21は、撮像部28に対して撮像処理を行わせた場合に、例えばRAM23又は記憶装置24に記憶された受信信号強度の値のうち最新の受信信号強度の値を複数の通信装置10毎に抽出し、抽出した受信信号強度の値と、例えばRAM23又は記憶装置24に記憶された撮像画像のデータとを、通信インタフェース部29及び通信網NWを介して識別装置30に送信する。
一方、識別装置30のCPU31は、何れかのオブジェクトOBの撮像画像のデータと、撮像した位置における環境情報(ここでは、各通信装置10に対応する受信信号強度の値)とを通信インタフェース部38を介して端末装置20から受信(取得)すると(ステップS100)、受信した撮像画像のデータと、各通信装置10に対応する受信信号強度の値と、を対応付けた状態で学習用データに記憶する。また、CPU31は、学習用データに記憶された撮像画像毎に、複数のオブジェクトOBのうち何れのオブジェクトOBが撮像されたかを示す正解データが入力部37を用いて入力されると、入力された正解データを、撮像画像に対応する「オブジェクト」の項目に記憶する。
次に、識別装置30のCPU31は、取得した撮像画像及び環境情報を学習用データとして用いた機械学習によって、撮像されたオブジェクトOBが複数のオブジェクトOBのうち何れのオブジェクトOBであるかを識別するのに用いられるモデルを学習する(ステップS102)。具体的に説明すると、CPU31は、例えば、所定のモデル学習指示が入力部37を用いて入力されると、学習用データを用いてモデルの学習を行う。ここで、CPU31は、上述したmCNN−c、mCNN−w、mCNN−fの3つのモデルのうち何れかのモデルを用いて学習してもよい。
このようにして、撮像画像及び環境情報を学習用データとして用いた機械学習によって、撮像されたオブジェクトOBが複数のオブジェクトOBのうち何れのオブジェクトOBであるかを識別するのに用いられるモデルを学習することが可能になる。
(6)本実施形態のオブジェクト識別システムの主要な処理のフロー
次に、本実施形態のオブジェクト識別システムにより行われる主要な処理のフローの一例について、図11のフローチャートを参照して説明する。
先ず、識別装置30のCPU31は、端末装置20から送信された撮像画像のデータを、通信インタフェース部38を介して受信(取得)すると(ステップS200)、受信した撮像画像のデータを例えばRAM33又は記憶装置34に記憶する。
次に、識別装置30のCPU31は、端末装置20から送信された各通信装置10に対応する受信信号強度の値を通信インタフェース部38を介して受信(取得)すると(ステップS202)、ステップS200の処理において取得した撮像画像のデータと、各通信装置10に対応する受信信号強度の値と、を対応付けた状態で取得データに記憶する。
そして、識別装置30のCPU31は、撮像画像及び環境情報を取得した場合に、ステップS200及びステップS202の処理において取得した撮像画像及び環境情報と、撮像画像及び環境情報を学習用データとして用いた機械学習に基づく学習済モデルと、に基づいて、撮像されたオブジェクトOBが複数のオブジェクトOBのうち何れのオブジェクトOBであるかを識別する(ステップS204)。
このようにして、撮像画像及び環境情報が取得されると、取得された撮像画像及び環境情報と、撮像画像及び環境情報を学習用データとして用いた機械学習に基づく学習済モデルと、に基づいて、撮像されたオブジェクトOBが複数のオブジェクトOBのうち何れのオブジェクトOBであるかを識別することが可能になる。
上述したように、本実施形態のオブジェクト識別システム、オブジェクト識別方法、プログラムによれば、撮像画像及び環境情報を取得すると、取得した撮像画像及び環境情報と、撮像画像及び環境情報を学習用データとして用いた機械学習に基づく学習済モデルと、に基づいて、撮像されたオブジェクトOBが複数のオブジェクトOBのうち何れのオブジェクトOBであるかが識別されるので、例えば、オブジェクトOBの撮像画像のみを用いて当該オブジェクトOBが属するクラスを識別するのではなく、当該オブジェクトOBの撮像画像とともに当該オブジェクトOBの撮像位置における環境情報をさらに用いることによって、撮像画像に含まれるオブジェクトOB自体を識別することが可能になる。これにより、撮像されたオブジェクトOBの個体認識性能を向上させることができる。
また、本実施形態のモデル学習システム、モデル学習方法、プログラムによれば、撮像画像及び環境情報を学習用データとして用いた機械学習によって、撮像されたオブジェクトOBが複数のオブジェクトOBのうち何れのオブジェクトOBであるかを識別するのに用いられるモデルを学習することが可能になるので、このモデルを用いることによって、撮像画像に含まれるオブジェクトOB自体を識別することができる。
以下、上述した実施形態の変形例について説明する。
(変形例1)
上記実施形態では、第2取得手段42が、各通信装置10から送信された無線信号を端末装置20が受信したときの受信信号強度を取得する場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、第2取得手段42は、端末装置20から送信された無線信号を各通信装置10が受信したときの受信信号強度を取得してもよい。ここで、各通信装置10には、端末装置20から送信された無線信号を受信したときの受信信号強度を検出するRSSI回路が設けられていてもよい。
この場合、端末装置20のCPU21は、各通信装置10に対して、無線信号の受信信号強度の値を端末装置20に送信するように要求してもよい。そして、識別装置30のCPU31は、第2取得手段42の機能として、端末装置20から送信された各通信装置10の受信信号強度の値を通信インタフェース部38を介して受信(取得)すると、受信した情報を取得データに記憶してもよい。
このように、本変形例にかかるオブジェクト識別システム、モデル学習システム、オブジェクト識別方法、モデル学習方法、プログラムによれば、上述した実施形態と同様の作用効果を発揮することが可能である。
(変形例2)
上記実施形態では、第2取得手段42が、空間S内の複数の位置に設けられた通信装置10と、何れかのオブジェクトOBを撮像した位置に存在する端末装置20と、の何れか一方から送信された無線信号を他方が受信したときの受信信号強度を環境情報として取得する場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、第2取得手段42は、何れかのオブジェクトOBを撮像した位置における温度、湿度、気圧、照度、地磁気、緯度、経度、高度等を環境情報として取得してもよい。この場合、端末装置20には、例えば、何れかのオブジェクトOBが撮像されたときに測定を行う温度センサ、湿度センサ、気圧センサ、照度センサ、地磁気センサ、GPS(Global Positioning System)センサ等のセンサ装置が設けられていてもよい。
なお、本発明のプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。このプログラムを記録した記憶媒体は、図2に示された端末装置20のROM22、RAM23又は記憶装置24であってもよいし、図3に示された識別装置30のROM32、RAM33又は記憶装置34であってもよい。また、例えばCD−ROMドライブ等のプログラム読取装置に挿入されることで読み取り可能なCD−ROM等であってもよい。さらに、記憶媒体は、磁気テープ、カセットテープ、フレキシブルディスク、MO/MD/DVD等であってもよいし、半導体メモリであってもよい。
以上説明した実施形態及び変形例は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態及び変形例に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述した実施形態では、環境情報のデータオーギュメンテーションを行う場合を一例として説明したが、撮像画像のデータオーギュメンテーションを行ってもよい。この場合、撮像画像に対して回転、クリッピング、左右反転等を行うことにより、学習用データに含まれる画像のデータ量を増やしてもよい。
また、上述した実施形態では、識別装置30によって、第1取得手段41、第2取得手段42、識別手段43、取得手段44及び学習手段45の各機能を実現する構成としたが、この構成に限られない。例えば、インターネットやLAN等の通信網を介して識別装置30と通信可能に接続されたコンピュータ等(例えば、汎用のパーソナルコンピュータやサーバコンピュータ等)から構成された学習装置50(図12に示す)であって、撮像されたオブジェクトOBが複数のオブジェクトOBのうち何れのオブジェクトOBであるかを識別するのに用いられるモデルを学習するための学習装置50が設けられてもよい。この場合、識別装置30及び学習装置50は、実質的に同一のハードウェア構成を採ることができるので、上記実施形態において説明した各手段41〜45のうち少なくとも1つの手段の機能を学習装置50によって実現することが可能になる。例えば、図4に示した機能ブロック図の各機能は、図12(a),(b)に示すように、識別装置30と学習装置50との間で任意に分担されてもよい。
上述したような本発明のオブジェクト識別システム、モデル学習システム、オブジェクト識別方法、モデル学習方法、プログラムは、撮像画像に含まれるオブジェクト自体を識別することができ、例えば、画像認識システム等に好適に利用することができるので、その産業上の利用可能性は極めて大きい。
10…通信装置
20…端末装置
30…識別装置
41…第1取得手段
42…第2取得手段
43…識別手段
44…取得手段
45…学習手段
50…学習装置
OB…オブジェクト
S…空間

Claims (8)

  1. 所定空間内に存在する複数のオブジェクトのうち何れかのオブジェクトの撮像画像を取得する第1取得手段と、
    前記何れかのオブジェクトを撮像した位置における環境情報を取得する第2取得手段と、
    前記撮像画像及び前記環境情報を取得した場合に、取得した前記撮像画像及び前記環境情報と、前記撮像画像及び前記環境情報を学習用データとして用いた機械学習に基づく学習済モデルと、に基づいて、撮像されたオブジェクトが前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかを識別する識別手段と、
    を備えるオブジェクト識別システム。
  2. 前記第2取得手段は、前記所定空間内の複数の位置に設けられた通信装置と、前記何れかのオブジェクトを撮像した位置に存在する端末装置と、の何れか一方から送信された無線信号を他方が受信したときの受信信号強度を前記環境情報として取得する、請求項1に記載のオブジェクト識別システム。
  3. 前記学習用データとして用いられる環境情報は、各通信装置に対応する受信信号強度が、撮像されたオブジェクト毎及び通信装置毎に異なるガウス分布に従うと仮定して、前記複数のオブジェクトのうち所定のオブジェクトに対応する各通信装置の受信信号強度のガウス分布に従って抽出された各通信装置の受信信号強度の複数の組み合わせを含む、請求項2に記載のオブジェクト識別システム。
  4. 所定空間内に存在する複数のオブジェクトのうち何れかのオブジェクトの撮像画像と、前記何れかのオブジェクトを撮像した位置における環境情報とを取得する取得手段と、
    取得した前記撮像画像及び前記環境情報を学習用データとして用いた機械学習によって、撮像されたオブジェクトが前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかを識別するのに用いられるモデルを学習する学習手段と、
    を備えるモデル学習システム。
  5. コンピュータに、
    所定空間内に存在する複数のオブジェクトのうち何れかのオブジェクトの撮像画像を取得するステップと、
    前記何れかのオブジェクトを撮像した位置における環境情報を取得するステップと、
    前記撮像画像及び前記環境情報を取得した場合に、取得した前記撮像画像及び前記環境情報と、前記撮像画像及び前記環境情報を学習用データとして用いた機械学習に基づく学習済モデルと、に基づいて、撮像されたオブジェクトが前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかを識別するステップと、
    の各ステップを実行させる、オブジェクト識別方法。
  6. コンピュータに、
    所定空間内に存在する複数のオブジェクトのうち何れかのオブジェクトの撮像画像と、前記何れかのオブジェクトを撮像した位置における環境情報とを取得するステップと、
    取得した前記撮像画像及び前記環境情報を学習用データとして用いて、撮像されたオブジェクトが前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかを識別するのに用いられるモデルを学習するステップと、
    の各ステップを実行させる、モデル学習方法。
  7. コンピュータに、
    所定空間内に存在する複数のオブジェクトのうち何れかのオブジェクトの撮像画像を取得する機能と、
    前記何れかのオブジェクトを撮像した位置における環境情報を取得する機能と、
    前記撮像画像及び前記環境情報を取得した場合に、取得した前記撮像画像及び前記環境情報と、前記撮像画像及び前記環境情報を学習用データとして用いた機械学習に基づく学習済モデルと、に基づいて、撮像されたオブジェクトが前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかを識別する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  8. コンピュータに、
    所定空間内に存在する複数のオブジェクトのうち何れかのオブジェクトの撮像画像と、前記何れかのオブジェクトを撮像した位置における環境情報とを取得する機能と、
    取得した前記撮像画像及び前記環境情報を学習用データとして用いて、撮像されたオブジェクトが前記複数のオブジェクトのうち何れのオブジェクトであるかを識別するのに用いられるモデルを学習する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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