JP2020040813A - エレベータークリアランス計測方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】昇降路内に入ることなくクリアランスを計測することができるエレベータークリアランス計測方法を提供する。【解決手段】端末装置100のセンサー部が、第1の機器に対する直角の方向と、第1の機器の第2の機器側の端部の方向とにおける角度を検出する第1のステップと、撮影部が、2次元コードが付されたマーカー150を撮影する第2のステップと、取得部が、2次元コードに基づいて、端末装置100から第1の機器までの距離の情報と、端末装置100の高さから端部までの初期設定時の長さの情報とを取得する第3のステップと、演算部が、距離と角度とに基づいて、端末装置100の高さから端部までの計測時の長さを算出し、計測時の長さと、初期設定時の長さとに基づいて、初期設定時から計測時までの間に変化した長さを示す変化長さを算出する第4のステップとを設けるようにした。【選択図】図1
Description
本発明はエレベータークリアランス計測方法に関し、例えばエレベーターに係る第1の機器と前記第1の機器とは異なる第2の機器とのクリアランスを計測するエレベータークリアランス計測方法に適用して好適なものである。
エレベーターでは、少ないエネルギーで効率的に電動機を駆動させるために、人が乗り降りする乗りかごに対し、滑車を介して釣り合い錘が吊り下げられている。この釣り合い錘は、ロープにより乗りかごと連結され、釣り合い錘の直下には、万が一乗りかごが予期せずオーバーランした場合に衝撃を吸収する緩衝器が配置されている。通常、釣り合い錘と緩衝器とは、ある一定のクリアランス(隙間)が設けられている。
このようなエレベーターにおいて、経年変化により、釣り合い錘と緩衝器との連結に使用されているロープが伸びてしまう。ロープが伸びると、釣り合い錘と緩衝器とのクリアランスが小さくなり、そのままの状態で使用していると、乗りかごが最上階に到着する前に釣り合い錘が緩衝器に衝突し、エレベーターの走行に支障が生じてしまう。よって、釣り合い錘と緩衝器とのクリアランスを定期的に計測し、適正な寸法を保持するために、必要に応じてクリアランスを調整する作業が行われる。
クリアランスの計測においては、エレベーターを最上階まで移動させて最上階の到着時の釣り合い錘と緩衝器とのクリアランスを作業者が昇降路内に入り、巻尺などを使用して実測している。しかしながら、クリアランスの計測のために昇降路内に入る必要があり、作業効率が悪いという問題がある。
近年、対象物間の寸法を計測する方法として、対象物にマーカーを複数配置し、そのマーカーをカメラにより画像として認識し、座標変換行列の算出を行い、寸法を計測する方法が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、釣り合い錘と緩衝器との間には、クリアランスを調整可能な調整部材が設けられ、調整部材には、連結用のゲタ(薄い板状の突起物)があることもあり、クリアランスに合うようにマーカーを貼り付けることができないことがあり、特許文献1に記載の技術では、釣り合い錘と緩衝器とにおけるクリアランスを計測できない問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、昇降路内に入ることなくクリアランスを計測することができるエレベータークリアランス計測方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、エレベーターに係る第1の機器と前記第1の機器とは異なる第2の機器とのクリアランスを計測するエレベータークリアランス計測方法であって、端末装置のセンサー部が、前記第1の機器に対する直角の方向と、前記第1の機器の前記第2の機器側の端部の方向とにおける角度を検出する第1のステップと、撮影部が、2次元コードが付されたマーカーを撮影する第2のステップと、取得部が、前記2次元コードに基づいて、前記端末装置から前記第1の機器までの距離の情報と、前記端末装置の高さから前記端部までの初期設定時の長さの情報とを取得する第3のステップと、演算部が、前記距離と前記角度とに基づいて、前記端末装置の高さから前記端部までの計測時の長さを算出し、前記計測時の長さと、前記初期設定時の長さとに基づいて、前記初期設定時から前記計測時までの間に変化した長さを示す変化長さを算出する第4のステップと、を設けるようにした。
上記構成によれば、例えば、端末装置により初期設定時から計測時までの間に変化した長さが算出されるので、昇降路内に入ることなく、初期設定時のクリアランスから計測時のクリアランスを把握することができるようになる。
本発明によれば、作業効率のよいエレベータークリアランス計測方法を実現することができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。本実施の形態では、エレベーターに係る計測対象の機器として釣り合い錘および緩衝器を例に挙げ、釣り合い錘と緩衝器とのクリアランス(隙間、間隔など)を計測する方法(エレベータークリアランス計測方法)について説明する。ただし、本実施の形態に示すエレベータークリアランス計測方法については、釣り合い錘と緩衝器とのクリアランス、ガバナウェートと昇降路の底面とのクリアランスなど、エレベーターに係る任意の2つの機器のクリアランスに適用可能である。
(1)第1の実施の形態
図1において、100は第1の実施の形態によるエレベーターに係る機器間のクリアランスを計測可能な端末装置を示す。
図1において、100は第1の実施の形態によるエレベーターに係る機器間のクリアランスを計測可能な端末装置を示す。
端末装置100は、タブレット端末、スマートフォン、デジタルカメラ、レーザー距離計などであり、計測対象の機器間の距離(クリアランス)を計測可能である。エレベーターの保守(点検、検査など)におけるクリアランスの計測時には、端末装置100は、三脚101に取り付けられて乗り場102の所定の位置に設置される。そして、乗り場ドア103が開かれ、端末装置100は、ユーザ操作に従ってクリアランスの計測を行う。
ここで、エレベーターにおいては、乗りかご(図示は省略)と釣り合い錘110とが、滑車(図示は省略)を介してロープ120により連結され、乗りかごに対し、釣り合い錘110が吊り下げられている。釣り合い錘110の直下には、万が一、乗りかごが予期せずオーバーランした場合に衝撃を吸収する緩衝器130が昇降路140(ピット)の底部に配置されている。
釣り合い錘110は、クリアランスを調整するための調整部材111を含んで構成される。調整部材111は、他の調整部材111(図示は省略)をボルトなどで連結するための連結部112を有する。なお、図1では、調整部材111が1つ設けられる例を示したが、調整部材111が複数連結されている場合もある。
緩衝器130は、クリアランスを調整するための調整部材131を含んで構成される。調整部材131は、他の調整部材131(図示は省略)をボルトなどで連結するための連結部132を有する。なお、図1では、調整部材131が1つ設けられる例を示したが、調整部材131が複数連結されている場合もある。
ここで、釣り合い錘110には、マーカー150が設けられている。マーカー150には、二次元コード151が付されている。二次元コード151には、クリアランスの計測対象の機器(釣合い錘、緩衝器など)を示す情報、端末装置100から釣り合い錘110までの距離(距離d)の情報、エレベーターの初期設定時のクリアランス(クリアランスLa)の情報、エレベーターの初期設定時の長さ(端末装置100の高さから釣り合い錘110の緩衝器130側の端部(エッジ)までの長さha)の情報、クリアランスの許容範囲を示す情報(クリアランス管理値であり、例えば、300±50mm)がマーカー情報として記録されている。なお、図1では、初期設定時の釣り合い錘110を破線で示している。
通常、釣り合い錘110と緩衝器130とは、ある一定のクリアランスが設けられているが、釣り合い錘110と緩衝器130との連結に使用されているロープ120は、経年変化により伸びてしまう。ロープ120が伸びることにより釣り合い錘110と緩衝器130とのクリアランスが小さくなり、そのままの状態で使用していると、乗りかごが最上階に到着する前に釣り合い錘110が緩衝器130に衝突し、エレベーターの走行に支障が生じてしまう。
この点、本実施の形態では、釣り合い錘110と緩衝器130とのクリアランスを計測し、適正な寸法を保持するために、必要に応じて調整作業が行われる。クリアランスを計測する際、作業員は、端末装置100を用いて、釣り合い錘110の緩衝器130側の端部を撮影し、釣り合い錘110に対する直角の方向と釣り合い錘110の緩衝器130側の端部の方向とにおける角度θbを計測し、計測時の長さhbを算出し、初期設定時のクリアランスLaから伸び長さhを減算してクリアランスLを計測する。
ここで、マーカー150は、釣り合い錘110の端部付近に設けられる。釣り合い錘110の端部付近にマーカー150が設けられている場合、クリアランスの計測に用いる角度θbの計測の際、自動的にマーカー150を撮影してマーカー情報を読み込むことが可能となるので、マーカー150を読み込むための動作(作業)が不要となる。ただし、マーカー150の設置位置については、特に限定されるものではない。例えば、マーカー150は、昇降路140外に設けられていてもよい。この場合、昇降路140内に入ってマーカー150を設ける必要がなくなる。
図2は、端末装置100に係る構成の一例を示す図である。
端末装置100は、制御装置210、記憶装置220、撮影部230、センサー部240、入出力装置250、および通信装置260を含んで構成される。
制御装置210は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、各種の処理を行う。記憶装置220は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等であり、各種の情報を記憶する。撮影部230は、例えば撮像装置を有し、被写体をデジタルデータ(画像データ)として取得する。センサー部240は、例えばジャイロセンサーであり、端末装置100の傾きを検出する。入出力装置250は、例えばタッチパネル付きのディスプレイであり、各種の情報を表示する。通信装置260は、例えば通信装置であり、データセンター270に設けられたデータサーバー271とネットワーク280を介して通信を行う。
ここで、端末装置100の機能(取得部221、演算部222、出力部223など)は、例えば、制御装置210がプログラムを記憶装置220に読み出して実行すること(ソフトウェア)により実現されてもよいし、専用の回路などのハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとが組み合わされて実現されてもよい。また、端末装置100の機能の一部は、端末装置100と通信可能な他のコンピュータにより実現されてもよい。
取得部221は、例えば、2次元コード151に基づいて、端末装置100から釣り合い錘110までの距離dの情報と、端末装置100の高さから釣り合い錘110の緩衝器130側の端部までの初期設定時の長さhaの情報とを取得する。また、例えば、取得部221は、2次元コード251に基づいて初期設定時のクリアランスLaの情報を取得してもよい。また、例えば、取得部221は、2次元コード251に基づいて、クリアランスの許容範囲を示す情報を取得してもよい。
演算部222は、例えば、距離dと角度θbとに基づいて、端末装置100の高さから釣り合い錘110の緩衝器130側の端部までの計測時の長さhbを算出し、計測時の長さhbと、初期設定時の長さhaとに基づいて、初期設定時から計測時までの間に変化した長さを示す変化長さ(伸び長さh)を算出する。また、例えば、演算部222は、伸び長さhと、初期設定時のクリアランスLaとに基づいて、釣り合い錘110と緩衝器130との計測時のクリアランスLを算出してもよい。また、例えば、演算部222は、計測時のクリアランスLと取得部221により取得された許容範囲とに基づいて、計測時のクリアランスLが許容範囲内であるか否かを判定してもよい。
出力部223は、例えば、計測時のクリアランスLを出力する。また、例えば、出力部223は、演算部222による判定の結果を出力してもよい。なお、出力については、特に限られるものではなく、入出力装置250に表示してもよいし、プリンタにデータ送信して媒体に印刷してもよいし、他のコンピュータにデータを送信してもよいし、音声として出力してもよいし、発光ダイオードの発光色、発光パターン等により出力してもよいし、その他の出力であってもよい。
次に、エレベータークリアランス計測方法について、図3を用いて説明する。
図3は、エレベータークリアランス計測方法の計測手順の一例を示す図である。
はじめに、作業員は、釣り合い錘110を計測可能な位置にセットするために、乗りかごを最上階に移動させる(ステップS301)。
続いて、作業員は、三脚101に端末装置100を取り付けて、最下階の乗り場102の所定の位置に設置し、乗り場ドア103を開けて釣り合い錘110および緩衝器130を乗り場102より確認する(ステップS302)。
続いて、作業員は、端末装置100を傾けて、釣り合い錘110(より詳細には、連結部112の端部)を乗り場102より撮影する(ステップS303)。端末装置100は、このときの傾き(角度θb)を取得する。より具体的には、センサー部240は、釣り合い錘110に対する直角の方向と、釣り合い錘110の緩衝器130側の端部の方向とにおける角度θbを検出する。
ここで、角度θbを計測する方法について図4を用いて説明する。
図4は、クリアランスの計測の際に、端末装置100に表示される画面の一例を示す図である。
端末装置100は、角度θbの計測の際、連結部112の端部の中央に位置する的画像410、的画像410に照準を合わせるための照準画像420、釣り合い錘110を示す釣り合い錘画像430、緩衝器130を示す緩衝器画像440等を入出力装置250に表示する。
作業員は、照準画像420が的画像410に合うように端末装置100を上下左右に傾け、的画像410と照準画像420とが重なったとき、計測ボタン(図示は省略)を押下することで、端末装置100は、このときの端末装置100の傾きを角度θbとして取得する。
釣り合い錘110の端部の撮影の際、端末装置100は、釣り合い錘110に設けられているマーカー150に付されている二次元コード151を自動で認識し(撮影部230が2次元コード151が付されたマーカー150を撮影し)、二次元コード151に記録されているマーカー情報を読み取る(ステップS304)。付言するならば、角度θbの取得と、マーカー情報の取得とは、並行して行われる。なお、上述したように、マーカー情報には、端末装置100から釣り合い錘110までの距離dの情報、エレベーターの初期設定時のクリアランスLaの情報、エレベーターの初期設定時の長さhaの情報、クリアランスの許容範囲を示す情報などが含まれる。
続いて、端末装置100は、計測対象間(釣り合い錘110と緩衝器130と)のクリアランスを算出する(ステップS305)。
より具体的には、端末装置100は、下記の(式1)より、今回計測時の長さhbを算出する。
hb=d×tanθb ・・・(式1)
hb=d×tanθb ・・・(式1)
次に、端末装置100は、下記の(式2)より、ロープ120の伸び長さhを算出する。
h=hb−ha ・・・(式2)
h=hb−ha ・・・(式2)
次に、端末装置100は、下記の(式3)より、釣り合い錘110と緩衝器130とのクリアランスLを算出する。
L=La−h ・・・(式3)
L=La−h ・・・(式3)
次に、端末装置100は、クリアランスLが許容範囲内であるか否かを判定する。例えば、端末装置100は、クリアランスLが「300mm」であり、許容範囲が「300mm±50mm」である場合、クリアランスLが許容範囲内であり、問題ないと判定する。
続いて、端末装置100は、計測結果(クリアランスL、クリアランスLが許容範囲内であるか否かを示す情報など)を表示する(ステップS306)。
ここで、計測結果について図5を用いて説明する。
図5は、クリアランスの計測の際に、端末装置100に表示される画面の一例を示す図である。
端末装置100は、クリアランスの計測を行った箇所を示す計測箇所画像510,520、当該クリアランスを示すクリアランス画像530、当該クリアランスが許容範囲内であるか否かを判定した結果を含む計測結果画像540等を入出力装置250に表示する。
例えば、端末装置100は、釣り合い錘110の緩衝器130側の端部を示す計測箇所画像510(第1の画像の一例)と、緩衝器130の釣り合い錘110側の端部を示す計測箇所画像520(第2の画像の一例)とを強調して表示する。計測箇所画像510,520によれば、作業員は、クリアランスの計測箇所が正しいか否かを判断できるようになる。
また、例えば、端末装置100は、計測箇所画像510,520とクリアランス画像530とを重畳して表示する。クリアランス画像530によれば、作業員は、クリアランスを容易に把握できるようになる。
また、例えば、端末装置100は、計測結果画像540を表示する。計測結果画像540によれば、作業員は、作業マニュアルなどを確認してクリアランスが適切であるか否かを判断する必要がなく(ヒューマンエラーを回避することができ)、クリアランスが適切であるか否かを迅速かつ正確に判断できるようになる。
続いて、端末装置100は、計測結果を記録する(ステップS307)。端末装置100は、例えば、計測結果をデータサーバー271に送信する。データサーバー271は、計測結果を受信すると、所定の記憶装置に記憶する。
続いて、作業員は、計測されたクリアランスを確認し、問題の有無を判断する(ステップS308)。
作業員は、計測されたクリアランスに問題がないと判断した場合、クリアランスの調整作業をすることなく、クリアランスの計測作業を終了する(ステップS309)。
他方、作業員は、計測されたクリアランスに問題があると判断した場合、ロープ120の切り詰め、ロープ120の締め上げ、調整部材111の取り外し、調整部材131の取り外し等、クリアランスの調整作業を行い(ステップS310)、クリアランスの計測作業を終了する(ステップS309)。
本実施の形態によれば、例えば、計測対象である釣り合い錘と緩衝器とを作業員が端末装置にて乗り場から撮影することにより、計測の際に昇降路内に入ることなく、釣り合い錘と緩衝器とのクリアランスを算出可能な伸び長さを把握することが可能となる。
本実施の形態によれば、例えば、計測対象である釣り合い錘と緩衝器とを作業員が端末装置にて乗り場から撮影することにより、計測の際に昇降路内に入ることなく、釣り合い錘と緩衝器とのクリアランスを計測することが可能となる。
また、クリアランスの計測に必要な情報を格納した2次元マーカーを計測対象付近に貼付することで、データサーバーと通信可能な制御盤まで保守員が移動してサーバーと通信を行って必要な情報の取得を不要としつつ、クリアランスを計測することができる。
(2)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、本発明をエレベータークリアランス計測方法に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のシステム、装置、方法、プログラムに広く適用することができる。
なお上述の実施の形態においては、本発明をエレベータークリアランス計測方法に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のシステム、装置、方法、プログラムに広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、端末装置100は、タブレット端末、スマートフォン、デジタルカメラ、レーザー距離計などである場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ヘッドマウントディスプレイであってもよい。この場合、計測箇所画像510,520、クリアランス画像530、および計測結果画像540は、実際の計測対象の機器(釣り合い錘110および緩衝器130)に重畳して表示されてもよい。
また上述の実施の形態においては、端末装置100は、入出力装置250を備える場合について述べたが、本発明はこれに限らず、端末装置100は、例えばノートパソコンであり、入力装置(例えば、キーボード、ポインティングデバイス)と出力装置(例えば、ディスプレイ)とを備えるようにしてもよい。
また上述の実施の形態においては、端末装置100は、三脚101に取り付けられて乗り場102に設置される場合について述べたが、本発明はこれに限らず、端末装置100は、三脚101に取り付けられなくてもよい。
また上述の実施の形態においては、マーカー150の二次元コード151にマーカー情報を記録する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、マーカー150の二次元コード151にマーカーを識別可能な識別子を記録し、識別子に対応するマーカー情報を外部(例えば、データサーバー271)から取得するようにしてもよい。
また上述の実施の形態においては、釣り合い錘110は、クリアランスを調整するための調整部材111を含んで構成される場合について述べたが、本発明はこれに限らず、釣り合い錘110は、調整部材111を有していなくてもよい。
また上述の実施の形態においては、緩衝器130は、クリアランスを調整するための調整部材131を含んで構成される場合について述べたが、本発明はこれに限らず、緩衝器130は、調整部材131を有していなくてもよい。
また、上記の説明において各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また上述した構成については、本発明の要旨を超えない範囲において、適宜に、変更したり、組み替えたり、組み合わせたり、省略したりしてもよい。
上述した構成によれば、作業効率のよいエレベータークリアランス計測方法を実現することができる。
100……端末装置、110……釣り合い錘、120……ロープ、130……緩衝器、140……昇降路、150……マーカー。
Claims (5)
- エレベーターに係る第1の機器と前記第1の機器とは異なる第2の機器とのクリアランスを計測するエレベータークリアランス計測方法であって、
端末装置のセンサー部が、前記第1の機器に対する直角の方向と、前記第1の機器の前記第2の機器側の端部の方向とにおける角度を検出する第1のステップと、
撮影部が、2次元コードが付されたマーカーを撮影する第2のステップと、
取得部が、前記2次元コードに基づいて、前記端末装置から前記第1の機器までの距離の情報と、前記端末装置の高さから前記端部までの初期設定時の長さの情報とを取得する第3のステップと、
演算部が、前記距離と前記角度とに基づいて、前記端末装置の高さから前記端部までの計測時の長さを算出し、前記計測時の長さと、前記初期設定時の長さとに基づいて、前記初期設定時から前記計測時までの間に変化した長さを示す変化長さを算出する第4のステップと、
を備えることを特徴とするエレベータークリアランス計測方法。 - 前記第3のステップでは、前記取得部が、前記2次元コードに基づいて前記初期設定時のクリアランスの情報を取得し、
前記第4のステップでは、前記演算部が、前記変化長さと、前記初期設定時のクリアランスとに基づいて、前記第1の機器と前記第2の機器との計測時のクリアランスを算出し、
出力部が、前記計測時のクリアランスを出力する第5のステップを備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータークリアランス計測方法。 - 前記第5のステップにおいて、前記出力部が、前記端部を示す第1の画像と、前記第2の機器の前記第1の機器側の端部を示す第2の画像とを強調して表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータークリアランス計測方法。 - 前記出力部が、前記第1の画像および前記第2の画像と前記計測時のクリアランスの画像とを重畳して表示する、
ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータークリアランス計測方法。 - 前記第3のステップにおいて、前記取得部が、前記2次元コードに基づいて、クリアランスの許容範囲を示す情報を取得し、
前記第4のステップにおいて、前記演算部が、前記計測時のクリアランスと前記許容範囲とに基づいて、前記計測時のクリアランスが前記許容範囲内であるか否かを判定し、
前記第5のステップにおいて、前記出力部が、前記判定の結果を出力する、
ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータークリアランス計測方法。
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