JP2020035606A - 灯具ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子を搭載する基板に樹脂材料を用いても、良好な熱伝導性を確保しつつ配線の短絡を防止することが可能な灯具ユニットを提供する。【解決手段】放熱部材(30)上に樹脂基板(21)を搭載し、樹脂基板(21)の表面に電子部品(22)を搭載した灯具ユニットであって、樹脂基板(21)は表面に表面ランド(23a)が形成され、裏面に裏面ランド(23b)が形成され、樹脂基板(21)を貫通するスルーホール(23)を介して表面ランド(23a)と裏面ランド(23b)が接続されており、放熱部材(30)と樹脂基板(21)との間には、放熱部材(30)と裏面ランド(23b)との間隙を保持するスペーサ部(21a)が設けられており、間隙に熱伝導性材料(40)が充填されている灯具ユニット。【選択図】図3

Description

本発明は、灯具ユニットに関し、特に光源に発光素子を用いた灯具ユニットに関する。
近年になって、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の発光素子を光源として用いた車両用灯具が普及しつつある。このような車両用灯具の普及に伴い、メンテナンス時に必要な部分のみを交換できるようにしたいという要望がある。この要望に応え、例えば、特許文献1に見られるように、発光素子を搭載した光源部分をソケット化した灯具ユニット(光源ユニット)が提案されている。
具体的には、この灯具ユニットは、発光素子とこの発光素子を搭載したプリント配線基板とを備える光源部と、この光源部を固定するソケット部と、光源部と当接する金属板等の放熱部材とを備える。発光素子は、発光素子自体の温度の上昇に伴い発光効率が低下する傾向があるため、アルミニウム板などの放熱部材を光源部に当接させて発光素子の熱を放熱し、温度上昇を抑制する。そして、車両用灯具は、この灯具ユニットの光源部を、ランプボディ外部からランプボディ内部に挿入し、反射鏡の所定位置に光源部分の発光素子を位置させて所望の配光を実現している。
特開2013−247061号公報
このような従来技術では、発光素子や電子部品等からの熱を良好に放熱部材に伝えるために、発光素子を搭載するプリント配線基板には、熱伝導率の高い絶縁材料であるセラミック材料を用いている。しかし、セラミック材料を用いたプリント配線基板は、基板の成型時や灯具ユニットの組立時における制約が多く、コスト低減が困難であるという問題があった。
コスト低減を図るためには、樹脂材料等でプリント配線基板を構成することが有効だが、表面側に搭載した発光素子から裏面側に接触する放熱部材に対して良好に熱を伝えることが困難になる。樹脂製のプリント配線基板において熱伝導性を向上させるために、樹脂材料に金属粒子を含有させることやスルーホールを形成することもできるが、金属製の放熱部材によって電気配線が短絡してしまうという問題があった。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、発光素子を搭載する基板に樹脂材料を用いても、良好な熱伝導性を確保しつつ配線の短絡を防止することが可能な灯具ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の灯具ユニットは、放熱部材上に樹脂基板を搭載し、前記樹脂基板の表面に電子部品を搭載した灯具ユニットであって、前記樹脂基板は、前記表面に表面ランドが形成され、裏面に裏面ランドが形成され、前記樹脂基板を貫通するスルーホールを介して前記表面ランドと前記裏面ランドが接続されており、前記放熱部材と前記樹脂基板との間には、前記放熱部材と前記裏面ランドとの間隙を保持するスペーサ部が設けられており、前記間隙に熱伝導性材料が充填されていることを特徴とする。
これにより、スペーサ部で放熱部材と裏面ランドの間に間隙が保持され、裏面ランドと放熱部材が接触して短絡することを防止でき、間隙に充填された熱伝導性材料によって表面ランドから放熱部材までの良好な熱伝導性を確保することができる。
また本発明の一態様では、前記スペーサ部は、前記樹脂基板の側部において少なくとも一部に切欠部を備え、前記間隙は前記切欠部と連通している。
また本発明の一態様では、前記スペーサ部は前記樹脂基板の対向する2辺に沿って形成されている。
また本発明の一態様では、前記電子部品は、表面実装型の発光ダイオードまたは回路素子であり、前記表面ランド上に前記発光ダイオードが搭載されている。
また本発明の一態様では、前記間隙は、0.05mm以上0.5mm以下の範囲である。
また本発明の一態様では、前記スペーサ部は、前記樹脂基板の裏面に形成された突起である。
また本発明の一態様では、前記スペーサ部は、前記放熱部材に形成された突起である。
また本発明の一態様では、前記放熱部材は、熱伝導性樹脂で構成されたハウジング部に埋設されており、前記スペーサ部は、前記ハウジング部の一部である。
本発明では、発光素子を搭載する基板に樹脂材料を用いても、良好な熱伝導性を確保しつつ配線の短絡を防止することが可能な灯具ユニットを提供することを目的とすることができる。
第1実施形態における灯具ユニット100を示す模式斜視図である。 第1実施形態における灯具ユニット100を示す模式断面図である。 金属板30上に搭載した光源部20を示す部分拡大断面図であり、図3(a)は発光素子22を一つの表面ランド23a上に搭載した例であり、図3(b)は発光素子22を二つの表面ランド23aにわたって搭載した例である。 樹脂基板21の裏面側におけるスペーサ部21aの形状例を示す模式平面図である。 スペーサ部21aを備える樹脂基板21の製造方法例を示す模式平面図である。 第2実施形態における灯具ユニット100を示す模式断面図である。 ハウジングに形成されたスペーサ部19aの形状例を示す部分拡大断面図である。 第3実施形態における金属板30に形成されたスペーサ部30bの形状例を示す部分拡大断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。図1は、本実施形態における灯具ユニット100を示す模式斜視図であり、図2は模式断面図である。
図1に示すように灯具ユニット100は、ソケット部10と光源部20を有している。ソケット部10は、光源部20を保持し、光源部20からの放熱を行い、外部から光源部20への電気的接続を確保するとともに、ランプボディへの取り付けを行うための部材である。図1に示すように、ソケット部10は、フランジ部11と、コネクタ部12と、放熱フィン13と、光源保持部14、装着部15とを備える。
フランジ部11は略円盤状の部分であり、主面には光源保持部14、装着部15が設けられ、裏面にはコネクタ部12および放熱フィン13が形成されている。光源保持部14が形成された主面は、ランプボディへの取り付けの際にランプボディ側に当接する面であり、フランジ部11によって光源部20のランプボディへの挿入が規制される。ここではフランジ部11として略円盤状のものを示したが、平板状であれば他の形状でもよく、位置決め等のために切り欠きや突起を設けてもよい。
コネクタ部12は、フランジ部11の裏面に設けられて、外部から図示しないワイヤーハーネスが接続される部分である。コネクタ部12は、ワイヤーハーネス側のコネクタを収容可能な内径の筒状をなしており、その内部には端子保持部および端子17aが露出されている(図示省略)。そして、コネクタ部12は、光源部20の装着方向である軸線Aに平行に延びている。コネクタ部12にワイヤーハーネス側コネクタが挿入されると、端子とワイヤーハーネスが電気的に接続され、外部から灯具ユニット100に電力および信号が供給される。
放熱フィン13は、フランジ部11の裏面において、コネクタ部12が形成されていない領域の略全体にわたって立設された複数の柱状部分である。複数の放熱フィン13はソケット部10の外殻に沿って軸線A方向に伸びるものと、図示しないが、コネクタ部12に平行に伸びるものとを備える。隣接する放熱フィン13間には空隙が設けられており、放熱フィン13の体積あたりの表面積を増加させて放熱性を向上させている。また放熱フィン13の形状は、長板形状であるが、この形状に限らず棒状や波板状などの各種形状としてよい。また、放熱フィン13間に設けられた空隙では空気の対流が生じやすく、より放熱性の向上を期待できる。なお、放熱フィン13の伸びる方向は、軸線A方向だけでなく、他の方向であってもよい。
光源保持部14は、フランジ部11の一方面である主面に設けられており、金属板30の光源部搭載面30aが露出することにより構成されている。また、光源保持部14には、光源部20に隣接して端子保持部および端子17aが露出されており、端子17aと光源部20とを電気的に接続している。
装着部15は、灯具ユニット100をランプボディに装着した際に、ランプボディと当接する部分である。装着部15は、フランジ部11の主面から、光源保持部14を囲むようにして延びており、先端部分は複数の切り欠きによって分離された側壁15aとなっている。言い換えると、装着部15である円筒の内部に光源保持部14が位置決めされている。また、装着部15の外周には、ランプボディに装着した際、ランプボディと係合する係止部16を複数備えている。
係止部16は、装着部15の外周上端において断続的に形成された突起部である。一方、灯具ユニット100が取り付けられるランプボディには、装着部15の外形に対応した形状の挿入孔が形成されており、挿入孔に灯具ユニット100を挿入して回転させると、係止部16とフランジ部11主面との間でランプボディを挟み込んで灯具ユニット100が固定される。
したがって、図1に示すように、光源保持部14、装着部15とフランジ部11とは、中心が一致して、装着部15とフランジ部11とは同心円となるように配置されている。装着部15の径は、光源部20が内部に収容できる程度であればよく、図1に示すように光源部20の四隅が装着部15の外周に位置する程度が小型化の観点から好ましい。装着部15において、フランジ部11主面から係止部16までの高さ、すなわち、光源部20を搭載する部分までの高さは、ランプボディへの挿入深さとなるように設計される。
端子保持部は、絶縁性樹脂で構成され、複数の端子17aを保持する部分である。端子17aは、導電性の良好な金属で形成された棒状部材であり、端子保持部の絶縁性樹脂で複数の端子17aが一体化されている。端子保持部と端子17aは、一方の端部が光源保持部14の上面において光源部20に隣接して露出されている。また、端子17aは軸線Aと平行方向に光源保持部14とフランジ部11を貫通し、ソケット部10内に伸びている。そして、端子17aの他方端は、コネクタ部12内で露出している。上述したように、コネクタ部12にワイヤーハーネスが挿入されると、この端子17aの他方端と電気的に接続される。
端子17aは、光源保持部14の上面から突出しており、光源部20に設けた2箇所の貫通孔を貫通し、端子24aに直接ハンダ付けされることにより導通される。また、端子との導通手段については、基板と端子を離間させてAlやAu,Cu線を用いて接続するとしてもよい。光源部20については図3を用いて後述する。
また、装着部15から連続して形成される光源保持部14の上面19に、放熱部材である金属板30が配されている。金属板30は、上面19に露出するように、ソケット部10と一体成形されている。具体的には、装着部15、フランジ部11、ソケット部10の外殻であるハウジングに沿うようにあらかじめ折り曲げられている。そして、金型内に金属板30を配置し、熱伝導性樹脂を射出成形することでソケット部10が形成されるとともに、ソケット部10内に金属板30が固定される。すなわち、金属板30は装着部15内部、フランジ部11内部、放熱フィン13内部に沿って、ハウジングを形成する熱伝導性樹脂に埋め込まれて固定される。
ソケット部10におけるフランジ部11、コネクタ部12、放熱フィン13に相当する部分のハウジングを構成する熱伝導性樹脂は、熱伝導性が良好な材料であれば限定されないが、アルミダイカストや熱伝導性樹脂を用いることが好ましい。熱伝導性樹脂に炭素繊維を含有させた場合には、高い熱伝導率と良好な導電性を備え、Al,AlN,BN等のセラミックフィラーを含有させた場合には、高い熱伝導率と良好な電気的絶縁性を備え、いずれも軽量であるため特に好ましい。
金属板30は、ソケット部10の外殻を構成する熱伝導性樹脂のハウジングよりも熱伝導率が高い金属で構成された部材であり、本発明における放熱部材に相当している。金属板30としては、例えばアルミニウム板や銅板を用いることができる。放熱性の向上と灯具ユニット100の軽量化を図る場合には、アルミニウム板が好ましい。なお、金属板30はこの形状に限らず、光源保持部14の上面19程度の大きさであってもよいし、装着部15までの大きさであってもよいが、好ましくは図2に示すように、放熱フィンまで延在している方がより放熱効果が得られる。金属板30により放熱性を十分に確保できている場合には、熱伝導性樹脂の代わりに絶縁性樹脂でハウジングを構成してもよい。
金属板30の光源保持部14の上面19近傍に位置する領域は、その光源部搭載面30aが上面19から露出している。そして、この金属板30の上方には光源部20が搭載されており、金属板30の光源部搭載面30aと光源部20との間には、熱伝導性材料40が充填されている。熱伝導性材料40は、熱伝導性と電気的絶縁性が良好な材料を用い、例えば0.2W/mK以上の熱伝導率のグリースや接着剤を用いることができる。
図3は、金属板30上に搭載した光源部20を示す部分拡大断面図であり、図3(a)は発光素子22を一つの表面ランド23a上に搭載した例であり、図3(b)は発光素子22を二つの表面ランド23aにわたって搭載した例である。光源部20は、樹脂基板21と、複数の発光素子22と、スルーホール23と、ダム部材24と、封止樹脂25を有している。光源部20と金属板30との間には間隙が設けられており、間隙には熱伝導性材料40が充填されている。
樹脂基板21は、電気的な絶縁性に優れた樹脂材料で構成された略板状の部材である。樹脂基板21を構成する材料は特に限定されないが、通常のプリント配線基板に用いられるガラスエポキシ樹脂等を用いることができ、例えばFR4(Flame Retardant Type 4)を用いる。図3(a)(b)に示すように、樹脂基板21の縁部における裏面側には、光源保持部14方向に突出したスペーサ部21aが形成されている。また、樹脂基板21の上面には、図示しない配線パターンとランドが形成されており、配線パターン上に発光素子22やそれを点灯させるための回路素子を含む電子部品が実装されている。
樹脂基板21には、裏面側に突起であるスペーサ部21aが形成されており、スペーサ部21aの先端が光源保持部14の上面19に接触している。これにより、樹脂基板21の裏面ランド23bと金属板30との間には、スペーサ部21aの高さに相当する間隙が保持される。上述したように、この間隙に熱伝導性材料40が充填されている。間隙の具体的な高さは限定されないが、電気的絶縁性と放熱性を両立するためには0.05mm以上0.5mm以下の範囲であることが好ましい。
樹脂基板21にスペーサ部21aを形成するとしては、樹脂基板21の裏面側を機械的加工によって切削する方法や、平板な樹脂基板21とは別にスペーサ部21aを形成しておき貼り合わせる方法など、公知の各種方法を用いることができる。
発光素子22は、電圧を印加されることで所定波長の光を発光する発光ダイオードであり、灯具ユニット100が前照灯である場合には白色を発光し、テールランプやストップランプである場合には赤色を発光し、ターンシグナルランプである場合にはアンバー色を発光する。発光ダイオードは、LEDチップをパッケージ化したものであってもよく、ベアチップのLEDを発光素子22として用いてもよい。また、図3(a)では発光素子22を4個配置した例を示したが、個数および配列はどのようなものでもよい。
白色を発光する発光ダイオードとしては、青色から紫外光の波長を一次光として発光するベアチップと黄色蛍光体とを組み合わせたものや、RGB各色のベアチップを組み合わせるものなどを用いることができる。赤色を発光する発光ダイオードとしては、AlGaInP系やGaAs系のものを用いることができる。また、複数の発光素子22の一部をテールランプとして用い、残りをストップランプとして用いるとしてもよい。
スルーホール23は、樹脂基板21の発光素子22を搭載した領域の直下において、表面から裏面に貫通して形成された孔である。スルーホール23内部には金属や樹脂材料等が充填されて、表面ランド23aと裏面ランド23bとを接続している。図3(a)では一つの表面ランド23aとスルーホール23を発光素子22の直下領域に形成した例を示したが、駆動時に発熱する電子部品を搭載する表面ランド23aに接続されていれば、形成される位置は限定されない。発光素子22や回路素子等の電子部品を搭載する領域の直下にスルーホール23を形成すると、発光素子22や回路素子で生じた熱が金属板30に伝わりやすく、放熱性をより良好にすることができる。
ダム部材24は、樹脂基板21上に複数の発光素子22を取り囲むように設けられた樹脂製の部材であり、封止樹脂25を形成する領域を限定している。封止樹脂25は、光透過性の樹脂でダム部材24の内側に形成された部材であり、発光素子22を封止している。
図3(a)では複数の発光素子22を樹脂基板21上に搭載しているが、図3(b)では一つの発光素子22を樹脂基板21上に搭載している。また、図3(b)に示した例では、二つの表面ランド23aにわたって発光素子22を搭載している。表面ランド23aはスルーホール23の直上領域から内側に延長されており、発光素子22は延長された領域上に搭載され、スルーホール23の直上には位置していない。また、裏面ランド23bはスルーホール23の直下領域から外側に延長されている。ここでは発光素子22をスルーホール23の直上から外れた領域に搭載した例を示したが、スルーホール23が形成された領域上に発光素子22を搭載するとしてもよい。
図3(b)に示したように、表面実装型の発光素子22でも、アノードとカソードをそれぞれ異なる表面ランド23aに接続することで、発光素子22で生じた熱は表面ランド23a,スルーホール23および裏面ランド23bを介して金属板30に伝わり、放熱性をより良好にすることができる。
灯具ユニット100では、コネクタ部12にワイヤーハーネスを接続し外部から電力が供給されると、端子17aから配線パターンを介して電子部品に電力が供給されて駆動回路が動作する。また、駆動回路からの出力は発光素子22に伝達されて発光素子22が発光する。このとき、光源部20では駆動回路に含まれる回路素子も発熱し、発光素子22も発熱している。灯具ユニット100では、発光素子22や回路素子からの熱は、表面ランド23aからスルーホール23、裏面ランド23b、熱伝導性材料40、金属板30を介してフランジ部11の方へ伝導され、フランジ部11および放熱フィン13を介して放熱される。
上述したように本実施形態の灯具ユニット100では、裏面ランド23bと金属板30との間隙がスペーサ部21aによって保持されるため、裏面ランド23bと金属板30とが接触して短絡することを防止できる。また、間隙に熱伝導性材料40が充填されているので、樹脂基板21の裏面ランド23bと金属板30との間での熱伝導が良好であり、樹脂基板21にもスルーホール23が形成されているので、発光素子22で生じた熱を効率的に金属板30から放熱することができる。
図4は、樹脂基板21の裏面側におけるスペーサ部21aの形状例を示す模式平面図である。図4(a)に示した例では、樹脂基板21が外周全体にわたってスペーサ部21aが形成されている。この例では、スペーサ部21aで囲まれた領域において、金属板30と樹脂基板21との間に間隙が保持され、熱伝導性材料40が充填される。
図4(b)に示した例では、樹脂基板21の四隅において外周に沿ってスペーサ部21aが形成されている。図4(c)に示した例では、樹脂基板21の四隅に矩形状のスペーサ部21aが形成されている。図4(d)に樹脂基板21の対向する2辺に沿ってスペーサ部21aが形成されている。図4(b)〜図4(d)に示した例では、樹脂基板21の側部において、スペーサ部21aが形成されていない領域である切欠部21bが設けられており、樹脂基板21と金属板30との間の間隙と切欠部21bとは連通している。
図4(b)〜図4(d)に示したように、樹脂基板21の側部において切欠部21bが間隙と連通して設けられていると、光源保持部14上に光源部20を搭載する際に、金属板30上に塗布された熱伝導性材料40の余剰分が切欠部21bから樹脂基板21の外側に流れ出す。これにより、灯具ユニット100の組み立て後に、切欠部21bから流出した熱伝導性材料40を目視でき、熱伝導性材料40の塗布し忘れを容易に確認することができる。また、熱伝導性材料40が切欠部21bから流出することで、熱伝導性材料40上で樹脂基板21が浮いてしまい、スペーサ部21aで規定された間隙よりも樹脂基板21と金属板30とが離れて放熱性が悪化することを防止できる。
図5は、スペーサ部21aを備える樹脂基板21の製造方法例を示す模式平面図である。図5に示すように、1枚の大きなサイズの樹脂基板21を用意し、切削加工等を用いて等間隔で平行に2倍幅のスペーサ部21aを形成する。次に、2倍幅のスペーサ部21a中央に沿って溝Vを形成し、スペーサ部21aに垂直な方向にも等間隔に溝Vを形成する。溝Vの幅や深さ、形状は限定されない。次に、樹脂基板21に応力を印加することで溝Vに沿って樹脂基板21を分割し、図4(d)に示したような対向する2辺に沿ってスペーサ部21aが形成された樹脂基板21に個片化する。
図5に示した方法では、一方向に沿って切削工具を移動させるだけで複数個に相当する領域にスペーサ部21aを残すことができ、個片化のために必要な工数を低減することができる。
また、予めスペーサ部21aをくり抜いたガラスエポキシ樹脂基板と、平板なガラスエポキシ樹脂基板とを張り合わせることで、スペーサ部21aを備える樹脂基板21を形成するとしてもよい。
上述したように、本実施形態の灯具ユニット100では、放熱部材である金属板30と樹脂基板21との間に、金属板30と裏面ランド23bとの間隙を保持するスペーサ部21aが設けられ、間隙に熱伝導性材料40が充填されている。これにより、発光素子22を搭載する基板に樹脂材料を用いても、良好な熱伝導性を確保しつつ配線の短絡を防止することが可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6,図7を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図6は、第2実施形態における灯具ユニット100を示す模式断面図である。本実施形態では、光源保持部14において、ハウジングを形成する熱伝導性樹脂が金属板30上まで突出し、スペーサ部19aを形成している点が第1実施形態と異なっている。スペーサ部19aの表面は、光源保持部14の上面19を構成している。
本実施形態では、樹脂基板21の裏面側は略平坦面であり、スペーサ部19aの上面19上に樹脂基板21が搭載される。したがって、樹脂基板21の裏面と金属板30との間にはハウジングの一部であるスペーサ部19aが挟み込まれ、スペーサ部19aの厚みに相当する間隙が保持される。また、第1実施形態と同様に、間隙には熱伝導性材料40が充填されている。スペーサ部19aの具体的な厚さは限定されないが、電気的絶縁性と放熱性を両立するためには0.05mm以上0.5mm以下の範囲であることが好ましい。
図7は、ハウジングに形成されたスペーサ部19aの形状例を示す部分拡大断面図である。図7(a)に示した例では、スペーサ部19aの上面を略平坦に形成して、樹脂基板21の裏面を面接触で保持している。図7(b)に示した例では、スペーサ部19aの上面に突起を形成して、樹脂基板21の裏面を点接触で保持している。
図7(c)に示した例では、スペーサ部19aの上方に突出した位置決め部19bを形成している。また、樹脂基板21の位置決め部19bに対応した位置には、位置決め部19bが挿入可能な径の貫通孔21cが形成されている。図7(c)に示した例では、光源部20を光源保持部14上に搭載する際には、貫通孔21cの位置を位置決め部19bに合わせて、位置決め部19bを貫通孔21cに挿入して樹脂基板21の裏面とスペーサ部19aの上面を接触させる。これにより、光源部20の位置決めと、樹脂基板21裏面と金属板30との間隙を確保することが容易になる。なお、これらの形状例において、スペーサ19aは樹脂基板21の裏面側での配線パターンが無い部分に接する位置に形成される。
本実施形態の灯具ユニット100でも、放熱部材である金属板30と樹脂基板21との間に、ハウジングの一部がスペーサ部19aとして設けられ、間隙に熱伝導性材料40が充填されている。これにより、発光素子22を搭載する基板に樹脂材料を用いても、良好な熱伝導性を確保しつつ配線の短絡を防止することが可能である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図8を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図8は、第3実施形態における金属板30に形成されたスペーサ部30bの形状例を示す部分拡大断面図である。本実施形態では、金属板30の一部が突出してスペーサ部30bを形成している点が第1実施形態と異なっている。
図8(a)に示した例では、樹脂基板21の外周近傍に対応する位置に、金属板30の上面にスペーサ部30bを突出させている。図8(b)に示した例では、裏面ランド23bが設けられた領域を囲むように一括して凹部30cを形成することで、凹部30c以外の領域をスペーサ部30bとしている。図8(c)に示した例では、各裏面ランド23bに対応する位置に個別に凹部30cを形成することで、凹部30c以外の領域をスペーサ部30bとしている。
本実施形態でも、放熱部材である金属板30と樹脂基板21との間に、金属板30の一部がスペーサ部30bとして突出して設けられ、間隙に熱伝導性材料40が充填されている。これにより、発光素子22を搭載する基板に樹脂材料を用いても、良好な熱伝導性を確保しつつ配線の短絡を防止することが可能である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
100…灯具ユニット
10…ソケット部
20…光源部
30…金属板
40…熱伝導性材料
11…フランジ部
12…コネクタ部
13…放熱フィン
14…光源保持部
15…装着部
15a…側壁
16…係止部
17a…端子
19…上面
19a,21a,30b…スペーサ部
19b…位置決め部
21…樹脂基板
21b…切欠部
21c…貫通孔
22…発光素子
23…スルーホール
23a…表面ランド
23b…裏面ランド
24…ダム部材
24a…端子
25…封止樹脂
30a…光源部搭載面
30c…凹部

Claims (8)

  1. 放熱部材上に樹脂基板を搭載し、前記樹脂基板の表面に電子部品を搭載した灯具ユニットであって、
    前記樹脂基板は、前記表面に表面ランドが形成され、裏面に裏面ランドが形成され、前記樹脂基板を貫通するスルーホールを介して前記表面ランドと前記裏面ランドが接続されており、
    前記放熱部材と前記樹脂基板との間には、前記放熱部材と前記裏面ランドとの間隙を保持するスペーサ部が設けられており、
    前記間隙に熱伝導性材料が充填されていることを特徴とする灯具ユニット。
  2. 請求項1に記載の灯具ユニットであって、
    前記スペーサ部は、前記樹脂基板の側部において少なくとも一部に切欠部を備え、前記間隙は前記切欠部と連通していることを特徴とする灯具ユニット。
  3. 請求項2に記載の灯具ユニットであって、
    前記スペーサ部は前記樹脂基板の対向する2辺に沿って形成されていることを特徴とする灯具ユニット。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載の灯具ユニットであって、
    前記電子部品は、表面実装型の発光ダイオードまたは回路素子であり、前記表面ランド上に前記発光ダイオードが搭載されていることを特徴とする灯具ユニット。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の灯具ユニットであって、
    前記間隙は、0.05mm以上0.5mm以下の範囲であることを特徴とする灯具ユニット。
  6. 請求項1から5の何れか一つに記載の灯具ユニットであって、
    前記スペーサ部は、前記樹脂基板の裏面に形成された突起であることを特徴とする灯具ユニット。
  7. 請求項1から5の何れか一つに記載の灯具ユニットであって、
    前記スペーサ部は、前記放熱部材に形成された突起であることを特徴とする灯具ユニット。
  8. 請求項1から5の何れか一つに記載の灯具ユニットであって、
    前記放熱部材は、熱伝導性樹脂で構成されたハウジング部に埋設されており、
    前記スペーサ部は、前記ハウジング部の一部であることを特徴とする灯具ユニット。
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