JP2020034795A - レンズユニット、プリントヘッド、読取ヘッド、画像形成装置および画像読取装置 - Google Patents

レンズユニット、プリントヘッド、読取ヘッド、画像形成装置および画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】遮光部材での反射による迷光の発生を抑制することを目的とする。【解決手段】レンズユニット3は、複数の第1レンズ21aを有する第1レンズアレイ21と、複数の第1レンズ21aとそれぞれ対向する複数の第2レンズ22aを有する第2レンズアレイ22と、第1レンズアレイ21と第2レンズアレイ22との間に配置され、複数の開口部12aを有する遮光部材12とを有する。第1レンズ21aは物体の倒立縮小像である中間像を形成し、第2レンズ22aは中間像の倒立拡大像を形成する。遮光部材12は、第1レンズ22aによる中間像の結像位置Fよりも第1レンズアレイ21側、または第2レンズアレイ22側に配置されている。【選択図】図6

Description

本発明は、レンズユニット、プリントヘッド、読取ヘッド、画像形成装置および画像読取装置に関する。
画像形成装置のプリントヘッドでは、それぞれ複数のレンズを有する2つのレンズアレイと、これら2つのレンズアレイ間に配置され、複数の開口部を有する遮光部材とを備えたレンズユニットが用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−189915号公報(図4参照)
しかしながら、物体側のレンズアレイを通過した光が、遮光部材の開口部の内壁で反射し、迷光となって結像面に入射し、その結果、S/N比(信号対雑音比)を低下させるという課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、遮光部材での反射による迷光の発生を抑制することを目的とする。
本発明のレンズアレイは、複数の第1レンズを有する第1レンズアレイと、複数の第1レンズとそれぞれ対向する複数の第2レンズを有する第2レンズアレイと、第1レンズアレイと第2レンズアレイとの間に配置され、複数の開口部を有する遮光部材とを有する。第1レンズは物体の倒立縮小像である中間像を形成し、第2レンズは中間像の倒立拡大像を形成する。遮光部材は、第1レンズによる中間像の結像位置よりも第1レンズアレイ側、または第2レンズアレイ側に配置されている。
本発明のプリントヘッドは、上記のレンズユニットと、レンズユニットに対向配置され、複数の発光素子を有する発光素子基板とを備える。
本発明の画像形成装置は、上記のプリントヘッドと、プリントヘッドに対向配置された像担持体と、プリントヘッドによって像担持体に形成された像を現像する現像部と、現像部によって現像された像を媒体に転写する転写部とを備える。
本発明の読取ヘッドは、上記のレンズユニットと、レンズユニットに対向配置され、複数の受光素子を有する受光素子基板とを備える。
本発明の画像読取装置は、上記の読取ヘッドと、読取ヘッドに対向する位置で原稿を保持する原稿台とを備える。
本発明によれば、遮光部材が、中間像の結像位置よりも第1レンズアレイ側または第2レンズアレイ側に配置されているため、照度が低下した光が遮光部材の開口部の内壁で反射される。そのため、結像面に入射する迷光を低減して、S/N比を向上することができる。このレンズユニットを画像形成装置のプリントヘッドに用いることにより、画像品質を向上することができる。
第1の実施の形態の画像形成装置の全体構成を示す図である。 第1の実施の形態のプリントヘッドを感光体ドラム側から見た斜視図(A)およびその反対側から見た斜視図(B)である。 図2(A)に符号IIIで示した断面における部分断面斜視図である。 第1の実施の形態のLEDヘッドと感光体ドラムとの位置関係を示す図である。 第1の実施の形態のマスク(A)、第1レンズアレイ(B)、遮光部材(C)および第2レンズアレイ(D)をそれぞれ示す平面図である。 第1の実施の形態のレンズユニットを示すXZ面に平行な面における断面図である。 遮光部材の開口部での光の反射を説明するための模式図である。 比較例のレンズユニットを示すXZ面に平行な面における断面図である。 第1の実施の形態の遮光部材をフィルムで構成した例を示す図である。 良好な印刷パターンの例(A)と、むらの発生した印刷パターンの例(B)を示す図である。 第1の実施の形態の変形例のレンズユニットを示すXZ面に平行な面における断面図である。 第2の実施の形態のレンズユニットを示すXZ面に平行な面における断面図である。 各実施の形態のレンズユニットが適用可能な画像読取装置を示す斜視図である。 各実施の形態のレンズユニットが適用可能な読取ヘッドを示す斜視図である。
第1の実施の形態.
<画像形成装置>
まず、本発明の第1の実施の形態のプリントヘッド2を備えた画像形成装置1について説明する。図1は、画像形成装置1の全体構成を示す図である。画像形成装置1は、電子写真法によって画像を形成するものであり、ここではカラープリンタである。画像形成装置1は、筐体1A内に、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の画像を形成するプロセスユニット(画像形成ユニット)5Bk,5Y,5M,5Cを有する。また、筐体1Aの上部には、開閉可能なカバー1Bが設けられている。
画像形成装置1の下部には、プロセスユニット5Bk,5Y,5M,5Cに用紙P(記録媒体)を供給する給紙機構60が配設されている。給紙機構60は、用紙Pを収容する用紙カセット61と、用紙カセット61に収容された用紙Pを一枚ずつ繰り出すホッピングローラ62と、ホッピングローラ62によって繰り出された用紙Pを搬送ベルト57まで搬送する搬送ローラ対63とを有する。
プロセスユニット5Bk,5Y,5M,5Cは、用紙Pの搬送路に沿って上流側から下流側(ここでは右側から左側)に配列されている。記録媒体としては、用紙のほか、OHPシート、封筒、複写紙、特殊紙等を使用することができる。
プロセスユニット5Bk,5Y,5M,5Cは、それぞれ、円筒状の感光体ドラム(像担持体)50Bk,50Y,50M,50Cと、感光体ドラム50Bk,50Y,50M,50Cの表面を一様に帯電させる帯電ローラ(帯電部材)51Bk,51Y,51M,51Cと、感光体ドラム50Bk,50Y,50M,50Cの表面に形成された静電潜像に各色のトナー(現像剤)を付着させてトナー像(現像剤像)を形成する現像ローラ(現像剤担持体)52Bk,52Y,52M,52Cとを備える。
また、現像ローラ52Bk,52Y,52M,52Cに当接するように、現像ローラ52Bk,52Y,52M,52Cにトナーを供給するトナー供給ローラ(供給部材)53Bk,53Y,53M,53Cと、現像ローラ52Bk,52Y,52M,52C上のトナー層の厚さを規制する現像ブレード(規制部材)54Bk,54Y,54M,54Cとが配置されている。トナー供給ローラ53Bk,53Y,53M,53Cの上側には、トナーを補給するトナーカートリッジ(現像剤収容体)55Bk,55Y,55M,55Cが取り付けられている。
なお、現像ローラ52Bk,52Y,52M,52C、トナー供給ローラ53Bk,53Y,53M,53C、現像ブレード54Bk,54Y,54M,54Cおよびトナーカートリッジ55Bk,55Y,55M,55Cは、トナー像を現像する現像部を構成している。
また、プロセスユニット5Bk,5Y,5M,5Cの上側には、プリントヘッド(LEDヘッド)2Bk,2Y,2M,2Cが、それぞれ感光体ドラム50Bk,50Y,50M,50Cに対向するように配置されている。感光体ドラム50Bk,50Y,50M,50Cは、特に区別する必要が無い場合には、感光体ドラム50と称する。同様に、プリントヘッド2Bk,2Y,2M,2Cは、特に区別する必要が無い場合には、プリントヘッド2と称する。
プロセスユニット5Bk,5Y,5M,5Cの下側には、転写ユニットが配設されている。転写ユニットは、用紙Pを吸着して走行する搬送ベルト(搬送部材)57と、搬送ベルト57を駆動する駆動ローラ58と、搬送ベルト57に張力を付与するテンションローラ59と、感光体ドラム50Bk,50Y,50M,50Cに搬送ベルト57を介して対向配置された転写ローラ(転写部材)56Bk,56Y,56M,56Cとを有する。転写ローラ56Bk,56Y,56M,56Cは、感光体ドラム50Bk,50Y,50M,50Cに形成された各色のトナー像を用紙Pに転写する。
用紙Pの搬送方向に沿って感光体ドラム50Bk,50Y,50M,50Cの下流側(図中左側)には、定着装置(定着器)65が配置されている。定着装置65は、用紙Pに転写されたトナー像に熱および圧力を加えて用紙Pに定着させる定着ローラ65aおよび加圧ローラ65bと、定着ローラ65aの表面温度を検出する温度センサ65cを備えている。
定着装置65のさらに下流側には、用紙Pを排出するための排出機構66が配設されている。排出機構66は、定着装置65から排出された用紙Pを搬送して排出口から排出する排出ローラ対67,68を有する。画像形成装置1の上面には、排出ローラ対67,68によって排出された用紙Pを載置するスタッカ部69が設けられている。
<プリントヘッドの構成>
次に、第1の実施の形態のプリントヘッド2の構成について説明する。図2(A)は、プリントヘッド2を、露光対象である感光体ドラム50(図1)側から見た斜視図である。図2(B)は、プリントヘッド2を図2(A)とは反対側から見た斜視図である。
プリントヘッド2は、一方向に長い長尺形状を有する。プリントヘッド2の長さは、画像形成装置1(図1)の仕様によって決まる。以下では、プリントヘッド2の長手方向を、X方向とする。プリントヘッド2からの光の出射方向、すなわち後述するレンズアレイ21,22(図3)の光軸Axの方向を、Z方向とする。X方向とZ方向の両方に直交する方向、すなわちプリントヘッド2の幅方向を、Y方向とする。
なお、X方向は、画像形成装置1の感光体ドラム50の回転軸の方向と一致する。また、Y方向は、用紙Pがプロセスユニット5Bk,5Y,5M,5Cを通過する方向と一致する。ここでは、XY面は水平面であり、Z方向は鉛直方向である。
図3は、図2(A)に符号IIIで示した断面における部分断面斜視図である。図4は、プリントヘッド2と感光体ドラム50との位置関係を示す模式図である。
図3に示すように、プリントヘッド2は、基板(発光素子基板)15と、マスク(第2遮光部材)11と、第1レンズアレイ21と、遮光部材(第1遮光部材)12と、第2レンズアレイ22と、カバー部材26と、これらを保持するホルダ10とを備える。
図4に示すように、プリントヘッド2は感光体ドラム50に対向するように配置されている。上述したプリントヘッド2の構成要素は、感光体ドラム50の側から順に、カバー部材26、第2レンズアレイ22、遮光部材12、第1レンズアレイ21、マスク11および基板15の順に配置されている。
プリントヘッド2の構成要素のうち、マスク11、第1レンズアレイ21、遮光部材12および第2レンズアレイ22は、レンズユニット3を構成する。レンズユニット3は、基板15とカバー部材26とによってZ方向に挟まれて保持され、ホルダ10によって周囲を囲まれている。
図3に戻り、レンズユニット3を囲むホルダ10は、+Z方向の端部に位置する上面部101と、Y方向の両端に位置する2つの側壁103とを有する。ホルダ10の−Z方向の端部は開放されており、開放端102となっている。ホルダ10は、液晶ポリマー等の樹脂で構成される。
ホルダ10の上面部101には、開口部105が形成されている。この開口部105は、レンズアレイ21,22を透過した光を通過させる部分である。側壁103には、複数の穴部104がX方向に一定間隔を開けて形成されている。この穴部104は、基板15をホルダ10に固定するための接着剤31を供給する部分である。
図2(A)に示すように、ホルダ10の上面部101の+X方向の端部には、略円形の穴107が形成されており、上面部101の−X方向の端部には、X方向に長い長穴108が形成されている。穴107および長穴108は、画像形成装置1(図1)に設けられた突起と係合し、ホルダ10をXY面内において位置決めする部分である。
また、上面部101の開口部105に対してX方向両側には、当接部106がそれぞれ形成されている。当接部106は、画像形成装置1(図1)に設けられた当接部にZ方向に当接し、ホルダ10をZ方向に位置決めする部分である。
図2(B)に示すように、ホルダ10の開放端102のX方向両端には、画像形成装置1の押圧部材(コイルバネ)に係合する係合部109がそれぞれ形成されている。この押圧部材によりホルダ10が+Z方向に押圧され、上述した当接部106(図2(A))が画像形成装置1の当接部に当接して、ホルダ10がZ方向に位置決めされる。
図3に戻り、ホルダ10の開放端102には、プリント基板である基板15が取り付けられている。基板15の表面には、LED(発光ダイオード)である複数の発光素子15aがX方向に配列されている。発光素子15aは、例えば600dpiあるいは1200dpiの配列ピッチでX方向に配列されている。発光素子15aと一体に駆動回路を形成してもよい。基板15は、ホルダ10に接着剤31で固定されている。
また、基板15の裏面(発光素子15aとは反対側の面)には、画像形成装置1の本体を電気的に接続するためのコネクタ15b(図3)と、発光素子15aの駆動に使用される電子部品(図示せず)とが搭載されている。
基板15の+Z方向(図3の上方)には、マスク11が配置されている。マスク11は、X方向に配列された複数の開口部11aを有する。マスク11は、基板15と第1レンズアレイ21との最適な距離を確保し、且つ発光素子15aから第1レンズアレイ21に入射する光における迷光を遮断する役割を有する。
マスク11の+Z方向には、第1レンズアレイ21が配置されている。第1レンズアレイ21は、X方向に配列された複数の第1レンズ(マイクロレンズ)21aを有する。
第1レンズアレイ21の+Z方向には、遮光部材12が配置されている。遮光部材12は、X方向に配列された複数の開口部12aを有する。遮光部材12は、2つのレンズアレイ21,22の最適な距離を確保し、且つ第1レンズアレイ21から第2レンズアレイ22に入射する光における迷光を遮断する役割を有する。
遮光部材12の+Z方向には、第2レンズアレイ22が配置されている。第2レンズアレイ22は、X方向に配列された複数の第2レンズ(マイクロレンズ)22aを有する。
第2レンズアレイ22の+Z方向には、カバー部材26が配置されている。カバー部材26は、光を透過する長方形のフィルムであり、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂で構成されている。カバー部材26は、ホルダ10の開口部105を塞ぐように、接着剤32によりホルダ10に固定されている。カバー部材26は、第2レンズアレイ22の+Z側に当接し、レンズユニット3のZ方向の位置基準となる。
また、ホルダ10の開放端102には、絶縁フィルム25が設けられている。絶縁フィルム25は、電機絶縁性を有するフィルムであり、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂で形成されている。絶縁フィルム25は、基板15を外部の静電気の放電から保護する役割を有する。
絶縁フィルム25とホルダ10との間には、封止樹脂33が設けられている。封止樹脂33は、いずれも、例えばシリコーン樹脂で構成されている。封止樹脂33は、プリントヘッド2内への塵埃の侵入を防止し、また、プリントヘッド2内を静電気の放電から保護する役割を有する。
図5(A)は、マスク11の開口部11aの配置を示す図である。XY面における開口部11aの配置は、次に説明する第1レンズ21aの配置に対応している。開口部11aは、第1レンズ21aの光軸Ax(図4)を中心とする円錐台形状を有する。開口部11aの結像面側の半径RA2は、物体側の半径RA1よりも大きい。
図5(B)は、第1レンズアレイ21の第1レンズ21aの配置を示す図である。第1レンズ21aは、XY面において千鳥状に2列に配列されている。X方向における第1レンズ21aの中心間距離はPXであり、Y方向における第1レンズ21aの中心間距離はPYである。
図5(C)は、遮光部材12の開口部12aの配置を示す図である。XY面における開口部12aの配置は、第1レンズアレイ21の第1レンズ21aの配置に対応している。開口部11aは、第1レンズ21aの光軸Ax(図4)を中心とする円筒形状を有する。開口部12aの半径RAは、Z方向に亘って一定である。
図5(D)は、第2レンズアレイ22の第2レンズ22aの配置を示す図である。XY面における第2レンズ22aの配置は、第1レンズアレイ21の第1レンズ21aの配置に対応している。すなわち、第2レンズ22aの光軸Axは、第1レンズ21aの光軸Axと一致している。また、第2レンズ22aは千鳥状に2列に配列され、X方向における第2レンズ22aの中心間距離はPXであり、Y方向における第2レンズ22aの中心間距離はPYである。
ここでは、第2レンズアレイ22は、第1レンズアレイ21と同じものを、X方向の軸を中心として反転して用いる。そのため、第1レンズアレイ21の出射側の面と第2レンズアレイ22の入射側の面とが同一形状となり、第1レンズアレイ21の入射側の面と第2レンズアレイ22の出射側の面とが同一形状となる。
なお、マスク11および遮光部材12は、ポリカーボネート等の樹脂で構成される。また、第1レンズアレイ21および第2レンズアレイ22は、シクロオレフィンポリマー等の樹脂で構成される。基板15は、ガラスエポキシ樹脂の基板に配線を形成したものである。
図6は、レンズユニット3を、光軸Axを通りXZ面に平行な面で切断した断面図である。第1レンズアレイ21の第1レンズ21aは、入射側のレンズ面211と、出射側のレンズ面212とを有する。第2レンズアレイ22の第2レンズ22aは、入射側のレンズ面221と、出射側のレンズ面222とを有する。
発光素子15aの出射面から第1レンズ21aのレンズ面211までの距離を、距離LOとする。第1レンズ21aのレンズ面211とレンズ面212との間隔(すなわちレンズ厚)を、面間隔LTとする。第1レンズアレイ21のレンズ面212と第2レンズアレイ22のレンズ面221の間隔を、面間隔LGとする。
第2レンズアレイ22のレンズ面221とレンズ面222との間隔(すなわちレンズ厚)を、面間隔LTとする。第2レンズアレイ22のレンズ面222と結像面IP(すなわち感光体ドラム50の表面)との距離を、距離LIとする。
また、発光素子15aの出射面とマスク11との間隔を、面間隔LFMとする。マスク11の厚さ(すなわち光軸Ax方向の寸法)を、厚さMTとする。第1レンズアレイ21のレンズ面212と遮光部材12との間隔を、面間隔LFSとする。遮光部材12の厚さを、厚さSTとする。
また、図6には、第1レンズアレイ21の第1レンズ21aの主平面を符号P1で示し、第2レンズアレイ22の第2レンズ22aの主平面を符号P2で示す。
第1レンズアレイ21および第2レンズアレイ22は、レンズ面212とレンズ面221との間で主光線が平行となるテレセントリックな構成を有する。物体から第1レンズアレイ21までの距離LOと、第2レンズアレイ22から結像面IPまでの距離LIとは略同一である。
発光素子15aから発せられた光は、第1レンズ21aを透過して、レンズ21a,22aの略中間位置に縮小倒立像(中間像)を形成し、更に第2レンズ22aを透過して、結像面IPに縮小倒立像の拡大倒立像を形成する。すなわち、第1レンズ21aと第2レンズ22aとにより、結像面IPに正立等倍像が形成される。図6には、中間像の結像位置を、符号Fで示す。
マスク11および遮光部材12は、第1レンズ21aと第2レンズ22aに入射する光を制限する目的で配置されている。マスク11は開口絞りとして機能し、遮光部材12は視野絞りとして機能する。
すなわち、遮光部材12は、ある第2レンズ22aに、その第2レンズ22aに対向する第1レンズ21aからの光のみを入射させ、他の第1レンズ21aからの光の入射を遮断する。
光軸Ax近傍の発光素子15aから発せられた光は、例えば経路R1,R2を通り、開口部11a、第1レンズ21a、開口部12aおよび第2レンズ22aを通過して結像面IP(すなわち感光体ドラム50の表面)に到達する。
また、光軸Axから離れた発光素子15aから発せられた光のうち、例えば経路R3を通る光は、開口部11a、第1レンズ21a、開口部12aおよび第2レンズ22aを通過して結像面IPに到達する。
一方、経路R5を通る光のように、開口部11aと第1レンズ21aを通過したのち、開口部12aの内壁12bに入射する光もある。このように開口部12aの内壁12bに入射した光は、図7に模式的に示すように内壁12bで反射し、その反射光が迷光となって結像面IPに到達し、S/N比(信号対雑音比)の低下を招く可能性がある。
そのため、この第1の実施の形態では、図6に示すように、遮光部材12を、中間像の結像位置Fよりも第2レンズアレイ22側(すなわち結像面IP側)に配置している。より具体的には、遮光部材12の第1レンズアレイ21側(すなわち物体側)の端面12cを、中間像の結像位置Fよりも距離Dだけ第2レンズアレイ22側(すなわち結像面IP側)に位置させている。
結像位置Fで中間像を形成した光は、結像位置Fから+Z方向に進行するにつれて、照度が低下する。そのため、遮光部材12を結像位置Fよりも第2レンズアレイ22側に配置すれば、照度が低下した光が遮光部材12の開口部12aの内壁12bで反射されることになる。そのため、結像面IPに到達する迷光を低減し、S/N比を向上することができる。
図8は、比較例のレンズユニット3Cを示す図である。比較例のレンズユニット3Cは、第1の実施の形態のレンズユニット3と同様に、マスク11、第1レンズアレイ21、遮光部材12および第2レンズアレイ22を有する。但し、遮光部材12の端面12cは、中間像の結像位置F上に位置している。
この比較例のレンズユニット3Cでは、光の照度が最も高い状態で、遮光部材12の開口部12aの内壁12bで反射される。そのため、結像面IPに到達する迷光が増加し、S/N比が低下する。
これに対し、図6に示した第1の実施の形態のレンズユニット3では、照度が低下した光が遮光部材12の開口部12aの内壁12bで反射されるため、結像面IPに到達する迷光が低減し、S/N比が向上する。
また、光軸Axから離れた発光素子15aから発せられた光のうち、経路R4を通る光は、図8のレンズユニット3Cでは開口部12aの内壁12bで反射されて結像面IPに到達するが、図6のレンズユニット3では遮光部材12の端面12cで反射され、結像面IPには到達しない。そのため、結像面IPに到達する迷光の低減効果が高まり、S/N比がさらに向上する。
遮光部材12は、ポリカーボネート等の樹脂の射出成形体で構成される。射出成形時の樹脂の流動性を確保し、また、遮光部材12の十分な剛性を得るためには、遮光部材12の厚さ(ST)は、1.0mm以上であることが望ましい。
また、レンズユニット3の仕様により、第1レンズアレイ21と第2レンズアレイ22との間隔(LG)は、例えば2.2mmに設定される。この場合、遮光部材12と第2レンズアレイ22との間に0.1mmの間隔を設けると、第1レンズアレイ21から遮光部材12までの距離(LFS)は、1.1mmとなる。
また、図9に示すように、遮光部材12を樹脂のフィルムで構成することもできる。この場合、遮光部材12は、第2レンズアレイ22に貼り付けるか、またはコーティングにより形成することができる。遮光部材12をフィルムで構成することにより、樹脂成形体の場合よりも、厚さを薄くすることができる。但し、十分な遮光性能を確保するためには、フィルムの厚さは0.1mm以上であることが望ましい。
ここで、中間像の結像位置Fから遮光部材12までの距離Dと、開口部12aの内壁12bでの反射光の照度との関係について説明する。図6に示すように、第1レンズ21aの主平面P1から第1レンズ21aによる中間像の結像位置Fまでの距離を、Bとする。
また、遮光部材12の開口部12aの内壁12bの反射率を、Rとする。遮光部材12をポリカーボネートの射出成形体で構成し、表面処理(機械加工、コーティング等)を施さずに使用する場合には、開口部12aの内壁12bは成形面をそのまま用いることになる。この場合、内壁12bの表面粗さRaは、0.8〜6.3μmである。
光軸Axに直交する面における光の照度(単位:ルクス)は、中間像の結像位置Fで最大値(最大照度)Emaxとなり、結像位置Fから離れるにつれて、その距離の2乗に比例して減少する。
遮光部材12の開口部12aの内壁12bに入射する光と当該内壁12bとの最大角度を、θ[deg]とする(図7参照)。θは、内壁12bに入射する光のうち最も外側の光線と内壁12bとのなす角度である。この場合、内壁12bへの当該光線の入射角度は、cos(90−θ)である。
中間像の結像位置Fからの距離Dにおける内壁12bでの照度E(D)は、上記の最大照度Emax、距離B、角度θおよび反射率Rを用いて、以下のように表すことができる。ここでは、中間像の結像位置Fから遮光部材12までの距離Dが、主平面P1から中間像の結像位置Fまでの距離Bと同じになったときの照度を0とみなし、照度E(D)を求めている。
Figure 2020034795
ここで、距離Dを0.3[mm]、0.35[mm]、0.4[mm]、0.5[mm]としたレンズユニット3の4つのサンプルを構成し、E(D)/Emaxを測定した。各サンプルとも、距離Bは1.7[mm]、角度θは16[deg]、反射率Rは0.06とした。レンズユニット3の各光学要素の具体的な寸法は、後述する表2および表3に示す通りである。
E(D)/Emaxは、結像面IPでの物体像の照度に対する迷光の照度の比と同等とみなすことができるため、結像面IPの位置に光検出器を設置して物体像(すなわち発光素子15aの像)を撮影し、物体像の照度と迷光の照度との比を測定した。
また、レンズユニット3の各サンプルをプリントヘッド2に搭載した画像形成装置1(図1)を用いて、印刷テストを行った。印刷テストでは、画像形成装置1のブラックのトナーカートリッジ55Bkのみにトナーを充填し、レターサイズの用紙にパターンを印刷した。
パターンとしては、Y方向に延びるラインをX方向に1インチ当たり150本形成したものと、X方向に延びるラインをY方向に1インチ当たり150本形成したものを用いた。印刷パターンを目視により観察し、色見本との比較により、むらの有無を判断した。
表1には、レンズユニット3の各サンプルにおける距離Dと、E(D)/Emaxの測定結果と、印刷品質の判断結果とを示す。
Figure 2020034795
表1から、サンプル3およびサンプル4では、良好な印刷品質が得られた。言い換えると、E(D)/Emaxが0.01以下の場合には、良好な印刷品質が得られた。図10(A)には、むらのない良好な印刷パターン200の一例を示す。
なお、サンプル4では、結像面IPの位置での迷光の照度が、光検出器で検出できない程度に低かったため、表1におけるE(D)/Emaxの測定結果は「ほぼ0」と記載されている。
一方、サンプル1およびサンプル2では、印刷パターンに縞状のむらが発生した。図10(B)に、むらの発生した印刷パターン200の一例を示す。図10(B)に示したパターンには、X方向に周期的に濃淡むら(符号201で示す)が現れている。このむらは、感光体ドラム50に入射する迷光によるものである。
以上の結果から、E(D)/Emaxが0.01以下であれば、迷光が効果的に抑制され、良好な画像が形成されることが分かる。すなわち、以下の式(1)が満足されれば、良好な画像が得られることが分かる。
Figure 2020034795
次に、この実施の形態1の具体的な数値実施例について説明する。表1には、実施の形態1のレンズアレイの各部の寸法を示す。表1において、半径RLは、光軸(Z方向)に直交する面内におけるレンズの半径であり、レンズ面の曲率半径とは異なる。
Figure 2020034795
表2には、各レンズ面の形状を示す。第1レンズアレイ21のレンズ面211,212および第2レンズアレイ22のレンズ面221,222は、いずれも回転非球面形状であり、曲率半径と4次、6次および8次の非球面係数とで表される。
Figure 2020034795
第2レンズアレイ22のレンズ面221の形状は、第1レンズアレイ21のレンズ面212と同じであり、レンズ面212をX方向の回転軸を中心として180度回転した形状である。また、第2レンズアレイ22のレンズ面222の形状は、第1レンズアレイ21のレンズ面212と同じであり、レンズ面212をX方向の回転軸を中心として180度回転した形状である。
<画像形成装置の動作>
次に、画像形成装置1による画像形成動作(すなわち印刷動作)について、図1および図6を参照して説明する。画像形成動作が開始されると、ホッピングローラ62が回転し、用紙カセット61に収容された用紙Pを一枚ずつ搬送路に送り出す。さらに、搬送ローラ対63が所定のタイミングで回転し、搬送路に送り出された用紙Pを搬送ベルト57まで搬送する。搬送ベルト57は、駆動ローラ58の回転によって矢印eで示す方向に走行し、用紙Pを吸着保持して搬送する。
一方、プロセスユニット5Bk,5Y,5M,5Cでは、感光体ドラム50Bk,50Y,50M,50Cの各表面が、帯電ローラ51Bk,51Y,51M,51Cによってそれぞれ一様に帯電される。
さらに、プリントヘッド2Bk,2Y,2M,2Cが、色毎のイメージデータに応じて光を照射する。図4に示すように、各プリントヘッド2では、基板15上の発光素子15aから出射された光が、マスク11の開口部11a、第1レンズアレイ21の第1レンズ21a、遮光部材12の開口部12a、第2レンズアレイ22の第2レンズ22a、およびカバー部材26を通過し、結像面IPである感光体ドラム50の表面に集光する。感光体ドラム50の表面の感光層では露光部分の電荷が減衰し、静電潜像が形成される。
より具体的には、第1レンズアレイ21の第1レンズ21aによって、物体(すなわち発光素子15a)の倒立縮小像である中間像が形成され、第2レンズアレイ22の第2レンズ22aによって、中間像の倒立拡大像(すなわち物体の正立等倍像)が形成される。
マスク11は開口絞りとして機能し、遮光部材12は視野絞りとして機能するため、相対する第1レンズ21aと第2レンズ22aを通った光以外の光(迷光)が感光体ドラム50の表面に到達することが抑制される。
但し、相対する第1レンズ21aと第2レンズ22aを通った光であっても、遮光部材12の開口部12aの内壁12bで反射された光は、迷光となる。本実施の形態では、上記の通り、第1レンズ21aによる中間像の結像位置Fよりも結像面IP側に遮光部材12が配置されているため、照度が低下した光が開口部12aの内壁12bで反射される。そのため、感光体ドラム50の表面に到達する迷光が抑制され、感光体ドラム50の表面におけるS/N比が向上し、画像品質が向上する。
このようにして感光体ドラム50Bk,50Y,50M,50Cの各表面に形成された静電潜像は、現像ローラ52Bk,52Y,52M,52Cによってトナーで現像されて、トナー像となる。
搬送ベルト57の走行に伴い、用紙Pは、プロセスユニット5Bk,5Y,5M,5Cと転写ローラ56k,56Y,56M,56Cとの間を通過し、その際に、感光体ドラム50Bk,50Y,50M,50Cの各表面に形成されたトナー像が、搬送ベルト57上の用紙Pに順次転写される。
トナー像が転写された用紙Pは、定着装置65に送られる。定着装置65では、定着ローラ65aおよび加圧ローラ65bによりトナー像が加熱および加圧され、トナー像が溶融して用紙Pに定着する。トナー像が定着された用紙Pは、排出ローラ対67,68によって画像形成装置1の外部に排出され、スタッカ部69に積載される。これにより画像形成動作が完了する。
<実施の形態の効果>
以上説明したように、第1の実施の形態のレンズユニット3は、第1レンズ21aを有する第1レンズアレイ21と、開口部12aを有する遮光部材12と、第2レンズ22aを有する第2レンズアレイ22とを有し、第1レンズ21aにより物体の倒立縮小像である中間像を形成し、第2レンズ22aにより中間像の倒立拡大像(すなわち物体の正立等倍像)を形成する。また、遮光部材12は、第1レンズ21aによる中間像の結像位置Fよりも第1レンズアレイ21(すなわち物体側)に配置されている。そのため、中間像よりも照度が低下した光が開口部12aの内壁12bで反射されることになり、結像面IPに到達する迷光を低減することができる。これにより、S/N比を向上し、画像品質を向上することができる。
また、第1レンズ21aの主平面P1から中間像の結像位置Fまでの距離Bと、遮光部材12の開口部12aの内壁12bに入射する光と内壁12bとの最大角度θと、内壁12bの反射率Rと、中間像の結像位置Fから遮光部材12までの距離Dとが、上記の式(1)を満足するため、迷光の抑制効果を高めることができ、画像品質をさらに向上することができる。
また、遮光部材12が樹脂の成形体で構成されているため、レンズユニット3の製造コストを低減することができる。また、遮光部材12の厚さが1.0mm以上であるため、成形時の樹脂の流動性を確保し、また遮光部材12の十分な硬度を得ることができる。
また、遮光部材12を樹脂のフィルムで構成した場合には、遮光部材12の厚さを薄くすることができ、設計自由度が増す。また、遮光部材12の厚さを0.1mm以上とすることにより、十分な遮光性能を得ることができる。
また、第1レンズアレイ21に対して遮光部材12と反対の側に、マスク11(第2の遮光部材)が設けられているため、第2レンズアレイ22への入光における迷光を遮断することができる。
変形例.
図11は、第1の実施の形態の変形例のレンズユニット3Aを示す図である。第1の実施の形態のレンズユニット3では、図6に示したように、遮光部材12が中間像の結像位置Fよりも、第2レンズアレイ22側(すなわち結像面IP側)に配置されていた。これに対し、この変形例では、遮光部材12が、中間像の結像位置Fよりも、第1レンズアレイ21側(すなわち物体側)に配置されている。
遮光部材12の第2レンズアレイ22側(すなわち結像面IP側)の端面12dと、中間像の結像位置Fとの間には、距離Dが設けられている。
この変形例では、結像位置Fで中間像を形成する前の照度の低い光が、遮光部材12の開口部12aの内壁12bで反射される。そのため、第1の実施の形態と同様、結像面IPに到達する迷光を低減し、S/N比を向上することができる。
この変形例においても、第1の実施の形態で説明した式(1)を満足することが望ましい。これにより、迷光の抑制効果を高め、画像品質をさらに向上することができる。
第2の実施の形態.
図12は、第2の実施の形態のレンズユニット3Bを示す図である。第1の実施の形態のレンズユニット3では、図6に示したように、遮光部材12の開口部12aの内径が光軸Axの方向において一定であった。これに対し、この第2の実施の形態では、遮光部材12の開口部12aの内径が、中間像側(第1レンズアレイ21側)で小さく、結像面IP側で大きい。
言い換えると、遮光部材12の開口部12aは、結像面IPに向かって内径が拡大する円錐台形状を有する。そのため、開口部12aの内壁12bは、光軸Axに対して傾斜Tを有する。
開口部12aの内壁12bが光軸Axに対して傾斜Tを有するため、内壁12bへの入射光と内壁12bとのなす角度θ(図7)が小さくなる。その結果、開口部12aの内壁12bで反射して結像面IPに到達する光が減少し、迷光をさらに抑制することができる。
また、第1の実施の形態で説明した式(1)において、角度θが小さくなった分だけ、E(D)/Emax≦0.01を満足する距離Bの範囲が広くなる。すなわち、遮光部材12の配置の自由度が増す。
第2の実施の形態のレンズユニット3Bは、遮光部材12の開口部12aの形状を除き、第1の実施の形態のレンズユニット3と同様である。
以上説明したように、第2の実施の形態のレンズユニット3Bでは、遮光部材12の開口部12aの内径が、結像面IP側よりも中間像側(第1レンズアレイ21側)で小さいため、遮光部材12の内壁12bへの入射光と内壁12bとのなす角度θが小さくなり、結像面IPに到達する迷光をさらに抑制することができる。
上述した各実施の形態および変形例では、第1レンズアレイ21の物体側(発光素子15a側)にマスク11を設けているが、マスク11を設けない構成も可能である。
また、上述した各実施の形態および変形例では、マスク11の開口部11aの内径が+Z方向に広がっているが、開口部11aの内径はZ方向に亘って一定であってもよい。
また、上述した各実施の形態および変形例では、第1レンズアレイ21の第1レンズ21aおよび第2レンズアレイ22の第2レンズ22aはいずれも千鳥状に配置されているが、1列に直線的に配置されていてもよい。
<画像読取装置の構成>
次に、各実施の形態の光学ヘッドを適用した受光ヘッドを有する読取ヘッド90を備えた画像読取装置9について説明する。
図13は、画像読取装置9を示す斜視図である。画像読取装置9は、例えばフラットベッド型のイメージスキャナである。画像読取装置9は、筐体92と、筐体92の上面に設けられた原稿台(支持台)93と、原稿台93の下側に配置された読取ヘッド90(コンタクトイメージセンサヘッド)と、原稿台93の上側を覆う蓋94とを備える。原稿台93は、可視光を透過するガラス等の材料で構成されており、その表面に読取原稿(読取対象物)が載置される。
読取ヘッド90を副走査方向(Y方向)に案内するため、原稿台93に沿って一対のガイド95が設けられている。また、読取ヘッド90は、駆動ベルト96に連結されており、この駆動ベルト96は、ステッピングモータ97に連結されている。また、読取ヘッド90は、フレキシブルフラットケーブル98を介して制御回路91に接続されている。
図14は、読取ヘッド90の構成を示す断面図である。読取ヘッド90は、発光素子15aを備えた基板15(図2)の代わりに、複数の受光素子16aを備えた基板16(受光素子基板)を備えたものである。読取ヘッド90は、基板15を基板16に置き換えたことを除き、プリントヘッド2と同様に構成されている。
すなわち、読取ヘッド90は、ホルダ10、カバー部材26、第1レンズアレイ21、遮光部材12、第2レンズアレイ22、マスク11、基板16および絶縁フィルム25を有する。遮光部材12は、中間像の形成位置よりも第1レンズアレイ21側または第2レンズアレイ22側に配置されている。
読取ヘッド90は、出射側(すなわちカバー部材26側)を原稿台93に対向させるように配置されている。原稿台93に載せられた原稿Mからの光は、マスク11の開口部11a、第2レンズアレイ22の第2レンズ22a、遮光部材12の開口部12a、第1レンズアレイ21の第1レンズ21aを通って、受光素子16aに集光する。
画像読取装置9の基本動作は、以下の通りである。原稿台93上に読取原稿を載置し、スキャンボタン等のスイッチを押下すると、読取ヘッド90に取り付けられた光源(図示せず)が点灯して読取原稿を照明する。読取ヘッド90は、ステッピングモータ97によって駆動される駆動ベルト96によってY方向に移動しながら、読取原稿の表面で反射された光を取り込む。読取ヘッド90は、受光した光信号を電気信号に変換する。
読取ヘッド90では、遮光部材12が、中間像の形成位置よりも第1レンズアレイ21側または第2レンズアレイ22側に配置されているため、受光素子16aに到達する迷光を低減することができ、読取精度を向上することができる。
なお、上記のように読取ヘッド90を移動させる代わりに、原稿台93上の所定の読取位置を通過するようにADF(Automatic Document Feeder)で読取原稿を搬送し、当該読取位置に停止した読取ヘッド90で読取原稿の画像を読み取ってもよい。
以上、本発明の望ましい実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良または変形を行なうことができる。
画像形成装置としては、例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置および複合機などがある。画像読取装置としては、例えば、スキャナおよび複合機などがある。
1 画像形成装置、 2,2Bk,2Y,2M,2C プリントヘッド、 3,3A,3B,3C レンズユニット、 5,5Bk,5Y,5M,5C プロセスユニット(画像形成ユニット)、 9 画像読取装置、 10 ホルダ、 11 マスク(第2の遮光部材)、 11a 開口部、 12 遮光部材(第1の遮光部材)、 12a 開口部、 12b 内壁、 15 基板(発光素子基板)、 15a 発光素子、 16 基板(受光素子基板)、 16a 受光素子、 21 第1レンズアレイ、 21a 第1レンズ、 22 第2レンズアレイ、 22a 第2レンズ、 25 絶縁フィルム、 26 カバー部材、 31,32 接着剤、 33 封止樹脂、 50,50Bk,50Y,50M,50C 感光体ドラム(像担持体)、 51 開口部、 51,51Bk,51Y,51M,51C 帯電ローラ(帯電部材)、 52,52Bk,52Y,52M,52C 現像ローラ(現像剤担持体)、 53,53Bk、53Y,53M,53C トナー供給ローラ(現像剤供給部材)、 54Bk、54Y,54M,54C 現像ブレード(現像剤規制部材)、 55Bk、55Y,55M,55C トナーカートリッジ(現像剤収容体)、 56Bk,56Y,56M,56C 転写ローラ(転写部材)、 57 搬送ベルト、 60 給紙機構、 65 定着装置、 66 排出機構、 90 読取ヘッド、 92 筐体、 93 原稿台。

Claims (15)

  1. 複数の第1レンズを有する第1レンズアレイと、
    前記複数の第1レンズとそれぞれ対向する複数の第2レンズを有する第2レンズアレイと、
    前記第1レンズアレイと前記第2レンズアレイとの間に配置され、複数の開口部を有する遮光部材と
    を有し、
    前記第1レンズは物体の倒立縮小像である中間像を形成し、前記第2レンズは前記中間像の倒立拡大像を形成し、
    前記遮光部材は、前記第1レンズによる前記中間像の結像位置よりも前記第1レンズアレイ側、または前記第2レンズアレイ側に配置されている
    ことを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記第1レンズの主平面から前記中間像の結像位置までの距離B[mm]と、
    前記遮光部材の前記開口部の内壁に入射する光と当該内壁との最大角度θ[deg]と、
    前記内壁の反射率Rと、
    前記中間像の結像位置から前記遮光部材までの距離D[mm]とが、
    以下の式(1)を満足する
    Figure 2020034795
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記遮光部材は、樹脂の成形体で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズユニット。
  4. 前記遮光部材の厚さは、1.0mm以上であることを特徴とする請求項3に記載のレンズユニット。
  5. 前記遮光部材の開口部の内壁は、樹脂の成形体の成形面であることを特徴とする請求項3または4に記載のレンズユニット。
  6. 前記遮光部材は、樹脂のフィルムで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズユニット。
  7. 前記遮光部材の厚さは、0.1mm以上であることを特徴とする請求項6に記載のレンズユニット。
  8. 前記遮光部材の前記開口部の内径は、前記第1レンズアレイ側から前記第2レンズアレイ側にかけて、一定であることを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載のレンズユニット。
  9. 前記遮光部材の前記開口部の内径は、前記第1レンズアレイ側よりも前記第2レンズアレイ側で大きいことを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載のレンズユニット。
  10. 前記遮光部材は、第1の遮光部材であり、
    前記第1レンズアレイに対して前記第1の遮光部材と反対の側に、第2の遮光部材を有すること
    を特徴とする請求項1から9までの何れか1項に記載のレンズユニット。
  11. 請求項1から10までの何れか1項に記載のレンズユニットと、
    前記レンズユニットに対向配置され、複数の発光素子を有する発光素子基板と
    を備えたことを特徴とするプリントヘッド。
  12. 前記発光素子は、LEDである
    ことを特徴とする請求項11に記載のプリントヘッド。
  13. 請求項11または12に記載のプリントヘッドと、
    前記プリントヘッドに対向配置された像担持体と、
    前記プリントヘッドによって前記像担持体に形成された像を現像する現像部と、
    前記現像部によって現像された像を媒体に転写する転写部と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1から10までの何れか1項に記載のレンズユニットと、
    前記レンズユニットに対向配置され、複数の受光素子を有する受光素子基板と
    を備えたことを特徴とする読取ヘッド。
  15. 請求項14に記載の読取ヘッドと、
    前記読取ヘッドに対向する位置で原稿を保持する原稿台と
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。



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