JP2020032049A - 遊技機 - Google Patents

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Yuhei Nishimura
悠平 西村
篤幸 岩田
Atsuyuki Iwata
篤幸 岩田
和幸 大出
Kazuyuki Oide
和幸 大出
将人 木村
Masato Kimura
将人 木村
徳 松井
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徳 松井
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Abstract

【課題】外国人の遊技者や遊技店の店員が表示内容を的確に把握することができる遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ遊技機1は、主言語(日本語)の文字表示を伴う主言語遊技モードと、副言語(英語、中国語)の文字表示を伴う副言語遊技モードとを有し、遊技者が1つを選択することができる。パチンコ遊技機1は、主制御基板24が発生したエラーを第1種のエラーであると判定した場合、副言語遊技モードが指定されている状態では、演出制御基板25が当該第1種のエラーの内容を副言語で液晶表示装置36に表示させる。一方、主制御基板24が前記エラーを第2種のエラーであると判定した場合、副言語遊技モードが指定されている状態であるにも関わらず、演出制御基板25が当該第2種のエラーの内容を主言語で液晶表示装置36に表示させる。【選択図】図9A

Description

本発明は、パチンコ遊技機、回胴式遊技機等の遊技機に関する。
従来、海外旅行やビジネスで日本を訪れた外国人にも遊技を楽しんでもらうため、外国語で各種表示や音声の出力をすることができるパチンコ遊技機が知られている。
例えば、下記の特許文献1のパチンコ遊技機は、画像表示部にて装飾図柄による変動演出が開始され、装飾図柄において2つの図柄が揃い残りの図柄が変動中である状態になってリーチ演出が開始されると、言語選択画像が表示される。言語選択画像とは遊技者に言語選択が可能であることを示す画像であり、遊技者は、言語の選択肢として日本語、韓国語及び中国語から1つを選択することができる。
例えば、遊技者が言語選択画像から韓国語を選択した場合には、外国語演出データ内の韓国語データを用いることで、画像表示部におけるキャラクタによる演出が韓国語表記により行われる。また、スピーカにおける音響出力が韓国語の音声に切替わる(特許文献1/段落0267〜0268、図44)。
特開2017−42600号
しかしながら、上述の特許文献1のパチンコ遊技機では、遊技者が言語の選択操作をした場合、あらゆる表示や音声が切替わってしまう。このため、遊技者には直接関係のない情報まで外国語で表示されるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、外国人の遊技者又は遊技店の店員が表示内容を的確に把握することができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、主言語の文字表示を伴う主言語遊技モードと、当該主言語とは異なる副言語の文字表示を伴う副言語遊技モードと、を遊技者による指定が可能な遊技モードとして有する遊技機であって、表示手段と、前記主言語と前記副言語との表示に関する制御を実行する言語制御手段と、前記遊技機に発生するエラーの検知結果に応じて、当該エラーの種別を判定するエラー種別判定手段と、を備え、前記エラー種別判定手段が前記エラーを第1種のエラーであると判定した場合、前記副言語遊技モードが指定されている状態では、前記言語制御手段が当該第1種のエラーの内容を前記副言語遊技モードに応じた前記副言語で前記表示手段に表示させる一方、前記エラー種別判定手段が前記エラーを第2種のエラーであると判定した場合、前記副言語遊技モードが指定されている状態にも関わらず、前記言語制御手段が当該第2種のエラーの内容を前記主言語で前記表示手段に表示させることを特徴とする。
本発明の遊技機において、前記第1種のエラーの内容が、遊技者を報知対象とする前記遊技機の遊技方法に関する情報を含んでいることを特徴とする。
本発明の遊技機において、前記表示手段は、前記第1種のエラーの内容を表示する場合に、当該第1種のエラーの内容を説明する説明画像を表示することを特徴とする。
本発明の遊技機において、前記第2種のエラーの内容が、遊技店の店員を報知対象とする前記遊技機に対する不正又は前記遊技機の故障に関する情報を含んでいることを特徴とする。
実施形態に係るパチンコ遊技機の外観を示す正面側の斜視図。 図1のパチンコ遊技機の外観を示す背面側の斜視図。 図1のパチンコ遊技機の遊技盤の正面図。 図1のパチンコ遊技機の制御装置の構成を示すブロック図。 大当り種別と特別遊技の終了時に設定される各種フラグを説明する図。 (a)客待ち画面(変動停止中)。(b)言語切替画面。(c)客待ち画面(変動停止中)。 (a)図柄変動画面(変動中)。(b)図柄変動画面(言語切替表示)。 図柄の変動中における言語切替案内表示の例(時間切替え)。 図柄の変動中における言語切替案内表示の例(併記)。 (a)エラー表示一覧(1)。(b)エラー表示一覧(2)。 遊技中の表示一覧(報知・警告・エラー)。 (a)右打ち表示の例。(b)球抜き表示の例。(c)エラー表示の例。 (a)球抜き表示の例(時間切替え1)。(b)球抜き表示の例(時間切替え2)。(c)球抜き表示の例(併記)。 (a)予告演出の例。(b)エンディング表示の例。 (a)SPリーチ演出の例。(b)全回転リーチ演出の例。 (a)リーチ演出の例(1)。(b)リーチ演出の例(2)。(c)リーチ演出の例(3)。 (a)起動時処理の例。(b)起動時処理(イニシャライズ処理)の例。(c)エラー表示の例。 (a)スペック表示画面の例(1)。(b)スペック表示画面の例(2)。(c)スペック表示画面の例(3)。 主制御側で行われる遊技管理処理を示すフローチャート。 副制御側で行われるメイン処理を示すフローチャート。 副制御側で行われるタイマ割込処理を示すフローチャート。
まず、実施形態の弾球遊技機の概要について説明する。
本実施形態の遊技機は、主言語の文字表示を伴う主言語遊技モードと、当該主言語とは異なる副言語の文字表示を伴う副言語遊技モードと、を遊技者による指定が可能な遊技モードとして有する遊技機であって、表示手段と、前記主言語と前記副言語との表示に関する制御を実行する言語制御手段と、前記遊技機に発生するエラーの検知結果に応じて、当該エラーの種別を判定するエラー種別判定手段と、を備え、前記エラー種別判定手段が前記エラーを第1種のエラーであると判定した場合、前記副言語遊技モードが指定されている状態では、前記言語制御手段が当該第1種のエラーの内容を前記副言語遊技モードに応じた前記副言語で前記表示手段に表示させる一方、前記エラー種別判定手段が前記エラーを第2種のエラーであると判定した場合、前記副言語遊技モードが指定されている状態にも関わらず、前記言語制御手段が当該第2種のエラーの内容を前記主言語で前記表示手段に表示させることを特徴とする。
本発明の遊技機によれば、発生したエラーが第1種のエラーである場合、遊技モードとして副言語遊技モードが指定されている状態では、当該第1種のエラーの内容が当該副言語遊技モードに応じた副言語で表示手段に表示される。その一方、発生したエラーが第2種のエラーである場合、遊技モードとして副言語遊技モードが指定されている状態であるにも関わらず、当該第2種のエラーの内容が主言語で表示手段に表示される。
第1種のエラーの内容が副言語により表示手段に表示されることで、当該第1種のエラーの内容を当該副言語に慣れている者や当該副言語での表示が必要な者に的確に認識させ、かつ、当該副言語での表示が必要でない者に認識させることが回避されうる。また、第2種のエラーの内容が主言語により表示手段に表示されることで、当該第2種のエラーの内容を当該主言語での表示が必要な者に的確に認識させ、かつ、当該主言語に慣れていない者や当該主言語での表示が必要でない者に認識させることが回避されうる。
本実施形態の遊技機において、前記第1種のエラーの内容が、遊技者を報知対象とする前記遊技機の遊技方法に関する情報を含んでいることが好ましい。
当該構成の遊技機によれば、遊技者にとって主言語よりも副言語の方が情報を理解し易い蓋然性が高い状態においては、第1種のエラーの内容としての遊技機の遊技方法に関する情報を、表示手段に当該副言語により表示する。これにより、当該遊技方法に関する情報を当該遊技者に的確に認識させうる。
また、本実施形態の遊技機において、前記表示手段は、前記第1種のエラーの内容を表示する場合に、当該第1種のエラーの内容を説明する説明画像を表示することが好ましい。
当該構成の遊技機によれば、遊技者にとって主言語よりも副言語の方が情報を理解し易い蓋然性が高い状態においては、表示手段に当該副言語により表示される第1種のエラーの内容に加えて説明画像を表示する。これにより、第1種のエラーの内容を当該遊技者により的確に認識させることができる。
また、本実施形態の遊技機において、前記第2種のエラーの内容が、遊技店の店員を報知対象とする前記遊技機に対する不正又は前記遊技機の故障に関する情報を含んでいることが好ましい。
当該構成の遊技機によれば、遊技者にとって主言語よりも副言語遊技モードに応じた副言語の方が情報を理解し易い蓋然性が高い状態において、第2種のエラーの内容として遊技機に対する不正又は遊技機の故障に関する情報を、表示手段に当該副言語とは異なる主言語により表示する。これにより、当該不正又は遊技機の故障に関する情報については当該遊技者に認識させることが回避されうる。さらに、当該不正又は遊技機の故障に関する情報を当該遊技者とは異なる者としての遊技店の店員に的確に認識させうる。
まず、本実施形態の遊技機の概要について説明する。
初めに、図1を参照して、本発明の実施形態のパチンコ遊技機1の構成について説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、矩形状の外枠2、この外枠2に開閉可能に枢着された前面枠3及び前扉5を備えている。前面枠3は、額縁状であり開口部に遊技盤4(図3参照)が取付け可能となっている。また、前扉5の中央部にはガラス板6が嵌め込まれており、外部より遊技盤4が視認可能となっている。
また、前扉5には、スピーカ7が2つ設けられている。スピーカ7は、遊技に伴う演出効果音を外部に出力する音響出力部である。また、前扉5の左右両側には枠装飾LED8が設けられている。枠装飾LED8は、演出に連動してLEDが発光、点滅する装飾部である。
前扉5の下側には前面板9があり、その左端部は、前面枠3に開放可能に枢着されている。前面板9には、発射機構を作動させるための発射ハンドル10、遊技球を貯留する上貯留皿11、下貯留皿12が設けられている。
また、上貯留皿11の表面部分には、内蔵ランプが点灯したとき操作が有効となるPUSHボタン13が設けられている。PUSHボタン13は、操作有効期間に遊技者がボタンを操作(押下げ)することにより、演出態様を変化させることができる。
PUSHボタン13は、カバー内部で回転軸を中心として、それぞれ形状が異なる3つのボタンが回転可能に設けられている。通常時には、第1態様のボタンが上を向く第1ボタン位置にセットされている。そして、演出に応じてボタンをモータで回転させて、第2態様のボタンが上を向く第2ボタン位置、第3態様のボタンが上を向く第3ボタン位置に切替わる。
さらに、上貯留皿11の表面部分には、十字キー14a、音量光量キー14bが設けられている。十字キー14aはメニュー表示画面から何れかの設定項目を選択するときに用いられ、音量光量キー14bは音量、光量を調整するときに用いられる。
前扉5の右上には、枠装飾LED8に隣接する形で、空気が送風されるファン15が設けられている。ファン15は、大当りの事前予告演出として遊技者に向けて送風することができる。
図2は、パチンコ遊技機1の背面側の斜視図である。
図2に示すように、パチンコ遊技機1の背面には、遊技盤4を裏側から押さえる枠体状の裏機構盤16が取り付けられている。この裏機構盤16の上部には、パチンコホール側島設備の遊技球補給装置(図示省略)から供給される遊技球を貯留する遊技球貯留タンク17が設けられている。
また、遊技球貯留タンク17から遊技球を導出するタンクレール18の傾斜下端には、遊技球を払い出すための遊技球払出装置19が設けられている。さらに、裏機構盤16の隅部には、パチンコホールにある全遊技機を統括的に管理するホールコンピュータ(図4参照)に電気的に接続するための外部端子基板21が、端子基板ケース22に収納され、設けられている。
また、裏機構盤16の略中央には、遊技盤4の裏側に装着された透明の裏カバー23が備えられており、この裏カバー23内に、透明の演出制御基板ケースに収納された演出制御基板25と、透明の液晶制御基板ケースに収納された液晶制御基板26とが設けられている。
液晶制御基板26の下方には、透明な主制御基板ケースに収納された主制御基板24が設けられている。主制御基板24は、パチンコ遊技機1の動作を統括的に制御するものである。主制御基板24は、各種スイッチやセンサと接続されているため、これらの検出信号を受信して各種処理を行う。
また、主制御基板24には、RWMクリアスイッチ27が設けられている。RWMクリアスイッチ27を押下しながら、電源を投入することによりRAM領域の記憶内容は消去され、パチンコ遊技機1は初期状態となる。
演出制御基板25は、主制御基板24から送信される各種制御コマンドを受信し、その制御コマンドに基づいて、例えば、盤面装飾LED35或いは液晶表示装置36による演出を制御する。
主制御基板24の下方には、透明な電源基板ケースに収納された電源基板28と、透明な払出制御基板ケースに収められた払出制御基板29とが設けられている。
さらに、発射ハンドル10に対応する位置には、遊技球を打撃する打撃槌やこれを駆動する発射モータを備えた遊技球発射装置(図示省略)の後側に発射制御基板30が設けられている。
次に、図3を参照して、パチンコ遊技機1の遊技盤4について説明する。
図3に示すように、遊技盤4は略正方形のパネルで形成され、その盤面上の遊技領域4aは、化粧板4bの前面にビス等で固定されるセンター飾り体34a、左部コーナー飾り体34b、右部コーナー飾り体34c等の部材によって区画形成されている。飾り体34a〜34cは、ポリカーボネート等の硬質樹脂材料を用いた射出成形によってそれぞれ一体成型で形成されている。
センター飾り体34aには、盤面装飾LED35が設けられている。盤面装飾LED35は、各遊技における図柄の変動表示や予告表示に伴って発光色や発光パターンを変化させ、演出を盛り上げる装飾部である。
遊技盤4の中央部には開口が形成され、この開口内に液晶表示装置36の表示画面が配置されている。液晶表示装置36は、種々の数字、キャラクタ等が描かれた図柄や背景画像、リーチ等の各種演出を遊技に応じて表示する表示器である。
また、液晶表示装置36の右側には、普通図柄用始動ゲート40が配置されている。普通図柄用始動ゲート40は、普通図柄の始動契機となる入賞装置である。遊技球が普通図柄用始動ゲート40を通過することにより抽選が行われ、後述する普通図柄表示装置43bにて、普通図柄が変動する。
液晶表示装置36の上方には手の形状をした装飾物である可動体37a,37bが配置されている。可動体37a,37bは、遊技における演出や大当り期待度に応じて、個別的又は同時に動作する。可動体37a,37bは、液晶表示装置36の下方で待機し、動作直前に図示する上方の位置に移動するようにしてもよい。パチンコ遊技機1には、可動体37a,37b以外にも複数の可動体が設けられているが、図面上省略している。
液晶表示装置36の下方には、ステージ部材33が配置されている。ここに誘導された遊技球は、ステージ中央部分を揺動した後に落下するが、中心にある溝を通過した遊技球は、後述する第1特別図柄始動口38aに入賞し易い構造となっている。
ステージ部材33の下方には、第1特別図柄始動口38a及び第2特別図柄始動口38bが配置されている。遊技領域4aを流下する遊技球が第1特別図柄始動口38a又は第2特別図柄始動口38bに入賞することにより抽選が行われ、後述する特別図柄表示装置43aにて特別図柄の変動表示が行われる。さらに、液晶表示装置36でも特別図柄に対応した装飾図柄(第3図柄)の変動表示が行われる。
第2特別図柄始動口38bは前側に倒れる開閉部材を備えており、開閉部材が開放した場合に遊技球が入賞可能な状態となる。この開閉部材は、普通図柄の抽選に当選した場合に所定回数、所定期間開放する。以下では、第2特別図柄始動口38bと開閉部材を合わせた装置を普通電動役物と称することがある。
第1特別図柄始動口38aの右側には、大入賞装置39が配置されている。大入賞装置39には、前側に倒れたとき遊技球が入球可能な開閉扉がある。詳細は後述するが、大入賞装置39は、特別図柄の抽選に当選したとき、すなわち大当りにより発生する特別遊技で所定期間開放される入賞装置である。遊技球が大入賞装置39の内部にある大入賞口(図示省略)に入賞することにより、多くの賞球を獲得することが可能となる。
遊技領域4aの右側上方には、特別図柄表示装置43a及び普通図柄表示装置43bが配置されている。特別図柄表示装置43aは、2個の7セグメントLED(左及び中)から構成され、特別図柄始動口38a,38bへの入賞を契機として特別図柄(それぞれ第1図柄、第2図柄)を変動させ、抽選結果を表示する。なお、残り1個の7セグメントLED(右)は、特別図柄及び普通図柄の保留球数や、時短状態であることを表示する。
普通図柄表示装置43bは、複数のLEDからなる表示器であり、普通図柄用始動ゲート40への入賞を契機として普通図柄を始動させ、LEDの点灯により抽選結果を表示する。
また、液晶表示装置36の右側には、第4図柄表示装置43cが配置されている。上側のランプ(特図1用副図柄)は遊技球が特別図柄始動口38aに入賞した場合に変動する特図1に対応し、下側のランプ(特図2用副図柄)は遊技球が特別図柄始動口38bに入賞した場合に変動する特図2に対応する。各ランプは、図柄の変動表示中に点滅し、図柄の変動停止中に消灯する。なお、第4図柄は、第4図柄表示装置としてランプを用いて表示してもよいし、液晶表示装置36の可動体により視認を妨げられない位置にて、「〇」、「×」等の表記で表示してもよい。
遊技領域4aの左側には、遊技球の流下方向を変化させる風車41、多数の遊技釘(図示省略)が配置されている。また、遊技領域4aの下方には、複数の一般入賞口42が配置されている。遊技球が一般入賞口42に入賞すると所定数の賞球が払い出される。
遊技領域4aの最も左側には、発射機構により発射された遊技球を遊技領域4aに案内するため略上下方向に延びたガイドレール44が配置されている。ガイドレール44は、金属製の帯状の外内2本のガイドレール44a,44bで構成されている。
これら外内2本のガイドレール44a,44bの間で上下方向に延びた空間が、前記発射機構から発射された遊技球が通過する発射通路45を形成している。内側ガイドレール44bの上端には、発射球の発射方向(遊技領域4a側)への通過を許可すると共に戻り方向(発射通路45側)への通過を阻止する戻り球防止片46が配設されている。また、内側ガイドレール44bの最下部にはアウト球回収口47と、アウト球回収口47にアウト球を導入する球寄せ部48が形成されている。
図4は、パチンコ遊技機1の制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図4では信号を中継する中継基板や、本発明に関係のない一部の部材の構成を省略した。
この制御装置は、パチンコ遊技機1の動作を統括的に制御する主制御基板24と、主制御基板24からコマンドを受けて演出の制御をする演出制御基板25を中心に構成される。電源基板28は、主制御基板24を初めとした各基板に接続され、外部電源から交流電圧24Vを受けて直流電圧に変換し、各基板に供給する。
主制御基板24は、その内部に、主制御基板側CPU241と、ROM242と、RAM243とを備えている。主制御基板側CPU241は、いわゆるプロセッサ部であり、大当りを発生させるか否かの抽選処理、決定された変動パターンや停止図柄の情報から制御コマンドを作成し、演出制御基板25に送信する等の処理を行う。
ROM242は、一連の遊技機制御手順を記述した制御プログラムや制御データ等を格納した記憶部である。また、RAM243は、主制御基板側CPU241の処理で設定されたデータを一時記憶するワークエリアを備えた記憶部である。
主制御基板24には、RWMクリアスイッチ27、第1始動入賞口センサ38c、第2始動入賞口センサ38d、大入賞口センサ39c、始動ゲート通過センサ40c、一般入賞口センサ42c、磁気センサ50、電波センサ51及び振動センサ52が接続され、各センサの検出信号を受信可能となっている。
磁気センサ50は、パチンコ遊技機1に磁石等を近づけた場合に、磁気を検出するセンサである。また、電波センサ51は、パチンコ遊技機1に対し発せられた強い電波を検出するセンサであり、振動センサ52は、パチンコ遊技機1に対し与えられた強い振動を検出するセンサである。
主制御基板24には、特別図柄表示装置43a及び普通図柄表示装置43bが接続されている。図柄表示装置43a,43bでは、現在、図柄が変動中であるかの表示、抽選処理の結果が表示される。
また、主制御基板24には、パチンコ遊技機1の外部へ接続する端子を備えた外部端子基板21が接続されている。遊技における大当り、入賞数、ゲーム数等の各種情報は、主制御基板24から外部端子基板21を介してホールコンピュータに送信される。
さらに、主制御基板24には、払出制御基板29が接続されている。払出制御基板29には、下貯留皿満杯センサ12c及び前扉開放センサ20が接続されているため、これらのセンサが異常を検出すると、検出信号は払出制御基板29から主制御基板24に送信される。なお、払出制御基板29には、遊技球払出装置19と、発射制御基板30(さらに発射装置10aと接続)が接続している。
次に、演出制御基板25は、その内部に、演出制御基板側CPU251と、ROM252と、RAM253とを備えている。演出制御基板側CPU251は、いわゆるプロセッサ部であり、主制御基板24から送信された制御コマンドを受信し、その制御コマンドに基づいた各種演出を制御する処理を行う。
ROM252は、一連の演出制御手順を記述した制御プログラムや演出データ等を格納した記憶部である。また、RAM253は、演出制御基板側CPU251の処理で設定されたデータを一時記憶するワークエリアを備えた記憶部である。
演出制御基板25には、スピーカ7、枠装飾LED8及び盤面装飾LED35が接続されている。演出制御基板25は、スピーカ7の効果音や各LED等の発光動作を制御し、演出効果を高めている。なお、演出制御基板25は、本発明の「言語選択手段」に相当する。
また、演出制御基板25には、PUSHボタン13、十字キー14a、音量光量キー14b、ファン15及び第4図柄表示装置43cが接続されている。演出制御基板25は、PUSHボタン13の有効期間に、PUSHボタン13に対して内蔵ランプを点灯させる信号を送信する。そして、有効期間に遊技者がPUSHボタン13を押下することで、検知信号が演出制御基板25に送信され、液晶表示装置36に表示された演出等が変化する。
十字キー14aは、上キー、下キー、左キー及び右キーで構成されている。また、音量光量キー14bは、音量用調整キー(UPキー、DOWNキー)と、光量用調整キー(UPキー、DOWNキー)とに分かれている。十字キー14a及び音量光量キー14bについても、遊技者の操作により、その検知信号が演出制御基板25に送信される。
さらに、演出制御基板25には、液晶制御基板26が接続されている。液晶制御基板26は、演出制御基板25からコマンドを受けて液晶表示装置36の表示制御を行うものである。
液晶制御基板26は、その内部に、液晶制御CPU261と、液晶制御ROM262と、液晶制御RAM263と、映像表示プロセッサVDP264と、画像データROM265と、VRAM266とを備えている。
液晶制御CPU261は、いわゆるプロセッサ部であり、演出制御基板25から受信した液晶制御コマンドに基づいて表示制御を行うために必要な液晶制御データを生成する。また、そのデータを映像表示プロセッサVDP264に出力する。
液晶制御ROM262は、液晶制御CPU261の動作手順を記述したプログラムを格納した記憶部であり、液晶制御RAM263は、ワークエリアやバッファメモリとして機能する記憶部である。
映像表示プロセッサVDP264は、液晶表示装置36に表示する画像データの画像処理を行うプロセッサである。また、画像データROM265は、映像表示プロセッサVDP264が画像処理を行うために必要な画像データを格納した記憶部であり、VRAM266は、映像表示プロセッサVDP264が画像処理した画像データを一時記憶する記憶部である。
上記の構成により液晶制御基板26は、演出制御基板25から送信された液晶制御コマンドに基づき画像処理を行い、液晶表示装置36に演出画像や動画を表示している。
次に、図5を参照して、パチンコ遊技機1の大当り種別と、特別遊技(大当り遊技)の終了時に設定される各種フラグについて説明する。
パチンコ遊技機1には、例えば「1」〜「8」の装飾図柄のうち、確変図柄(例えば、「3」と「7」の装飾図柄)による大当りと、非確変図柄(例えば、「3」、「7」以外の装飾図柄)による大当りの2種類がある。各図柄は3列(左列、中央列、右列)で変動表示され、3列で同じ図柄が揃う(例えば、「777」)と大当りとなる。変動表示する3列の図柄は、左列、右列、中央列の順で停止し、左右列が同じ図柄で揃って停止し、中央列の図柄が変動表示している状態がリーチ変動となる。
パチンコ遊技機1では、通常遊技状態、時短状態及び確率変動(ST遊技)状態の何れかの遊技状態で遊技が行われる。通常遊技状態は、低確率(例えば、大当り確率が1/315)で大当りの抽選が行われる。なお、パチンコ遊技機1には3段階の設定があり、設定1の大当り確率が1/315、設定2の大当り確率が1/300、設定3の大当り確率が1/290となっている。
時短状態は、通常遊技状態と大当り確率が同じであるが、図柄の変動表示の時間を短縮した遊技状態であり、通常遊技状態より普通電動役物の開閉部材が頻繁に開放され(電チューサポート有りの状態)、遊技球が始動入賞し易い。また、確率変動状態(設定1の場合)は、通常遊技状態及び時短状態よりも高確率(設定1の大当り確率が1/31.5、設定2の大当り確率が1/30.0、設定3の大当り確率が1/29.0)の大当り抽選が行われ、電チューサポート有りの状態である。
確変図柄当りによる特別遊技は、全16ラウンドで構成され、非確変図柄当りによる特別遊技は、これより少ない全10ラウンドで構成される。確変図柄当りの場合、特別遊技の終了後に遊技状態が確率変動状態に移行する。確率変動状態は、100回の遊技が行われると終了する。
次に、非確変図柄当りについて、確変図柄当りと異なる部分を中心に説明する。非確変図柄当りによる特別遊技は全10ラウンドで構成され、その終了後には、遊技状態が時短状態となる。時短状態は、50回の遊技が行われると終了する。
次に、確変図柄当り、非確変図柄当りのいずれの特別遊技の終了後にも設定される各種フラグについて説明する。図5に示すように、普電開放延長状態フラグ、普図時短移行状態フラグ、普図確率変動移行状態フラグ及び特図時短移行状態フラグに「5AH」がセットされる。「5AH」とは、フラグがオンの意味である。
確変図柄当りの場合は、特図確率変動移行状態フラグに「5AH」がセットされる。一方、非確変図柄当りの場合は、特別遊技の終了後に確率変動状態に移行しないので、特図確率変動移行状態フラグに「00H」がセットされる。「00H」とは、フラグがオフの意味である。
なお、非確変図柄当りの場合でも、電チューサポート有り状態となる。従って、上述の普図確率変動移行状態フラグは、確変図柄、非確変図柄に関わらず、「5AH」がセットされる。
また、確変図柄当りの場合は、特図時短回数カウンタ及び特図確率変動回数カウンタに「100」がセットされ、非確変図柄当りの場合は、特図時短回数カウンタに「50」がセットされ、特図確率変動回数カウンタに「0」がセットされる。ここで、「100」、「50」とは、それぞれ100回、50回の遊技を意味し、「0」は、特図確率変動での遊技が0回、すなわち、行われないことを意味する。
特図時短回数カウンタ及び特図確率変動回数カウンタの値は、変更することができる。例えば、確変図柄当りの場合、特図時短回数カウンタ及び特図確率変動回数カウンタに「75」をセットすると、特別遊技の終了後、75回の確率変動状態に移行する。
次に、図6A、図6Bを参照して、パチンコ遊技機1の言語切替機能について説明する。
まず、図6Aは、パチンコ遊技機1の客待ち状態において、遊技者が言語切替を行う場合である。通常、客待ち画面(変動停止中)ではデモムービーが表示されるが、図6A(a)に示すように、所定のタイミングで遊技者に言語切替を案内する表示が行われる。
具体的には、画面中にウィンドウ56が出現して、「言語切替ができるよ。」等のメッセージが表示される。なお、客待ち状態では、遊技者が装飾図柄58を視認する必要はないため、ウィンドウ56は装飾図柄58の前面側に表示される。
ここでは、複数の外国語の同じ内容のメッセージが併記されている。これにより、外国人の遊技者であってもメッセージの内容を把握することができる。対応する外国語が多く、ウィンドウ56内に収まりきらない場合は、所定時間で切替えながら全言語を表示するようにしてもよい。
また、ウィンドウ56の下方にPUSHボタンマーク13’が表示されるので、遊技者は、PUSHボタン13を操作することで、言語切替が可能であると認識する。また、ウィンドウ57には、現在選択されている言語を示す「[日本語]選択中」との表示がなされている。
遊技者がPUSHボタン13を操作すると、図6A(b)の言語切替画面に移行する。言語切替画面では、パチンコ遊技機1のタイトルの下方に主言語である「日本語」、副言語である「English(英語)」及び「中國(中国語)」のボックスが表示されている。画面中には、PUSHボタンマーク13’と十字キーマーク14’とが表示されているが、これらの意味については各言語での説明が併記され、外国人の遊技者がであっても、その意味を把握することができるようになっている。
遊技者が十字キー14a(上下キー)を操作すると、カーソル59が移動するとともに、各言語のボックスが反転する。例えば、遊技者が「中國(中国語)」を選択して、PUSHボタン13の操作で決定すると、図6A(c)の画面に移行する。
図6A(c)は、客待ち画面(変動停止中)を示している。3つの装飾図柄58が停止状態で表示され、画面下方にPUSHボタンマーク13’が表示される。
図6A(c)の状態で遊技者がPUSHボタン13を操作すると、図6A(b)の言語切替画面に移行する。また、図6A(c)の状態で所定時間(例えば、3分間)が経過すると、図6A(a)の画面に移行して、画面中にウィンドウ56が出現する。
次に、図6Bは、遊技者が図柄の変動表示中に言語切替を行う場合である。図6B(a)に示すように、画面下方の表示領域60,61において、言語切替情報が表示されている。具体的には、表示領域60,61には、それぞれ十字キーマーク14’と、「[日本語]言語切替ができるよ。」とのメッセージが表示される。
遊技者が十字キー14a(上下キー)を操作すると、図6B(b)の画面に移行する。このとき、表示領域61が言語切替表示に切替わり、「日本語」、「English(英語)」及び「中國(中国語)」の選択が可能となる。
遊技者は、十字キー14a(左右キー)を操作して1つの言語を選択し(選択中は反転表示)、PUSHボタン13で決定する。この操作により、遊技者は、図柄の変動表示中に言語切替を行うことができる。このように、図柄の変動表示中においては、図柄変動画面のまま、かつ客待ち状態よりも少ない操作で言語切替が可能となっている。
図柄の変動表示中は、遊技方法や出玉を獲得する手順等、遊技者が必ず知っておくべき報知や注意事項が表示される。従って、現在何れの言語が選択されている状態であっても、遊技者が手軽に言語切替を行えるようになっている。
次に、図7A、図7Bに、図柄の変動表示中における言語切替の案内表示を示す。
まず、図7Aは、言語切替の案内表示の第1の態様を示している。図7A(a)は3つの装飾図柄58が変動表示中であるため、装飾図柄58の視認を妨げない画面下方の表示領域60,61に、それぞれ十字キーマーク14’と、「[日本語] 言語切替ができるよ。」との案内メッセージとが表示される。
その後、図7A(b)の画面に移行する。これは、左の装飾図柄58が停止し、中央及び右の装飾図柄58は変動表示中であるため、図7A(a)から数秒後の状態である。このとき、表示領域61の案内メッセージは、英語表記の「[日本語] Language change is possible.」に切替わる。
その後、図7A(c)の画面に移行する。これは、左右の装飾図柄58が停止し、中央の装飾図柄58は変動表示中であるため、図7A(b)から数秒後の状態である。このとき、表示領域61の案内メッセージは、中国語表記の「[日本語]語言變化是可能的」に切替わる。このように、現在の文字設定は「日本語」であるが、案内メッセージが所定時間毎に一言語ずつ切替わる。このため、外国人の遊技者にも、図柄の変動表示中に言語切替が行えることを確実に認識させることができる。
その後、遊技者が十字キー14a(上下キー)を操作すると、遊技者が言語を選択することができ、「English(英語)」を選択した場合、図7A(d)の画面に移行する。このとき、表示領域61の案内メッセージは、英語表記の「[English] 言語切替ができるよ。」のように切替わる。また、切替わるのは、現在の文字設定である「English」の部分だけであり、案内メッセージは、切替わる前の状態を継続させてもよい。
次に、図7Bは、言語切替の案内表示の第2の態様を示している。図7B(a)では、3つの装飾図柄58が変動表示中であり、画面下方の表示領域60,61に、それぞれ十字キーマーク14’と、「[日本語] 言語切替 Language ch(ange)」との案内メッセージとが表示される。第2の態様では、複数の言語を併記しつつ、案内メッセージを左方向にスクロールさせている。
その後、図7B(b)の画面に移行する。これは、左の装飾図柄58が停止し、中央及び右の装飾図柄58は変動表示中であるため、図7B(a)から数秒後の状態である。このとき、表示領域61の案内メッセージは、「[日本語] Language change 語言(變化)」のように文字が移動する。
その後、図7B(c)の画面に移行する。これは、左右の装飾図柄58が停止し、中央の装飾図柄58は変動表示中であるため、図7B(b)から数秒後の状態である。このとき、表示領域61の案内メッセージは、「[日本語] 語言變化 言語切替」のように文字が移動する。このような表示制御にしても、所定時間で全ての言語の案内メッセージが表示されるため、外国人の遊技者に、早期かつ確実に図柄の変動表示中の言語切替機能を認識させることができる。
その後、遊技者が十字キー14a(上下キー)を操作すると、遊技者が言語を選択することができ、「English(英語)」を選択した場合、図7B(d)の画面に移行する。このとき、表示領域61の案内メッセージは、「[English] 言語切替 Language ch(ange)」のように文字が移動する。ここでも、案内メッセージは、切替わる前の状態を継続させてもよい。
このように、遊技者は、十字キー14aを操作して言語切替を行うが、予告演出で十字キー14aを使用する場合には、予告演出のみ操作有効としてもよいし、予告演出と言語切替の両方が操作有効としてもよい。
次に、図8A、図8Bを参照して、遊技中にパチンコ遊技機1の画面に表示されるエラーや報知の種類、内容について説明する。
まず、図8Aに、パチンコ遊技機1のエラー表示一覧を示す。なお、図8Aに示す各種エラーは、主に遊技店の店員を報知対象としている(本発明の「第2種のエラー」に相当)。
(01)枠役物エラー
図8A(a)の「枠役物エラー」は、ファン15(図1参照)のように、前面枠3に取り付けられた枠役物が正常に動作しないエラーである。パチンコ遊技機1を起動したとき実行されるイニシャライズ処理では、全ての枠役物のテスト動作をする。枠役物が正常に動作していない場合、遊技を開始することができないため、液晶表示装置36にその旨のエラーが表示される。
(02)払出制御基板エラー
図8A(a)の「払出制御基板エラー」は、払出制御基板29が正常に動作しないエラーである。払出制御基板29は賞球の払出しを制御する点で重大なエラーであり、正常に動作していない場合、液晶表示装置36にその旨のエラーが表示される。
(03)主制御基板エラー
図8A(a)の「主制御基板エラー」は、主制御基板24が正常に動作しないエラーであり、例えば、主制御基板24に搭載しているワンチップマイコンに内蔵された乱数回路異常等が挙げられる。主制御基板24は大当りの判定等を行う点で重大なエラーであり、正常に動作していない場合、液晶表示装置36にその旨のエラーが表示される。
(04)断線エラー
図8A(a)の「断線エラー」は、基板同士又は基板と各種センサを接続する配線(ハーネス)が断線したときに検知されるエラーである。例えば、第1始動入賞口センサ38cの配線が断線している場合、始動入賞信号の送信ができなくなるため、液晶表示装置36にその旨のエラーが表示される。
(05)入賞口スイッチエラー
図8A(a)の「入賞スイッチエラー」は、例えば、大入賞装置39の大入賞口センサ39cの異常により検知されるエラーである。大入賞口センサ39cに通常より大きな遊技球が挟まった状態となると、その期間、大入賞口センサ39cが遊技球の通過信号を出力し続けることがある。このため、液晶表示装置36にその旨のエラーが表示される。
(06)電波センサエラー
図8A(a)の「電波センサエラー」は、パチンコ遊技機1に対し電波が発せられた場合に、電波センサ51により検知されるエラーである。パチンコ遊技機1の外部から強い電波を発してパチンコ遊技機1内部のセンサを誤動作させる等の不正が行われることがある。このため、電波を検知した場合に、液晶表示装置36にその旨のエラーが表示される。
(07)磁気センサエラー
図8A(a)の「磁気センサエラー」は、パチンコ遊技機1に磁石等を近づけた場合に、磁気センサ50により検知されるエラーである。磁石等を近づけることによりパチンコ遊技機1の電子機器を誤動作させる、又は盤面上を流下する遊技球を何れかの入賞口に誘導する等の不正が行われることがある。このため、磁気を検知した場合に、液晶表示装置36にその旨のエラーが表示される。
(08)振動センサエラー
図8A(a)の「振動センサエラー」は、パチンコ遊技機1に対し強い振動が与えられた場合に、振動センサ52により検知されるエラーである。パチンコ遊技機1に強い振動を与えてパチンコ遊技機1内部の電子機器、部品を故障させる、又は盤面上を流下する遊技球を強引に入賞させる等の不正が行われることがある。このため、振動を検知した場合に、液晶表示装置36にその旨のエラーが表示される。
(11)電波センサエラー(特R)
図8A(b)の「電波センサエラー(特R)」は、上述した(06)電波センサエラーと現象は同じであるが、特別遊技の特定のラウンドで発生した電波センサエラーがここに分類される。ここでは、液晶表示装置36にその旨のエラー表示と、「係員をお呼び下さい。」との文字表示がなされる。
(12)磁気センサエラー(特R)
図8A(b)の「磁気センサエラー(特R)」は、上述した(07)電波センサエラーと現象は同じであるが、特別遊技の特定のラウンドで発生した磁気センサエラーがここに分類される。ここでも、液晶表示装置36にその旨のエラー表示と、「係員をお呼び下さい。」との文字表示がなされる。
(13)前扉開放エラー
図8A(b)の「前扉開放エラー」は、パチンコ遊技機1の前扉5を開放したとき、前扉開放センサ20により検知されるエラーである。前扉5を開放して、遊技球を入賞口に遊技球を入賞させる等の不正が行われることがあるため、エラーとして報知することとしている。ここでも、液晶表示装置36にその旨のエラー表示と、「係員をお呼び下さい。」との文字表示がなされる。なお、「扉が開いています。」との文字表示や音声出力を併せて行うこともある。
(14)球不足エラー
図8A(b)の「球不足エラー」は、遊技球貯留タンク17又はタンクレール18に貯留された遊技球が不足(補給切れ)したときに検知されるエラーである。遊技球が不足すると賞球の払出しができなくなるため、エラーとして報知することとしている。ここでも、液晶表示装置36にその旨のエラー表示と、「係員をお呼び下さい。」との文字表示がなされる。なお、「遊技球が不足しています。」との文字表示や音声出力を併せて行うこともある。
(15)球払出しエラー
図8A(b)の「球払出しエラー」は、遊技球払出装置19の異常によって遊技球の払出しが不能となったときに検知されるエラーである。遊技球払出装置19の異常により、特別遊技等において賞球の払出しができなくなるため、エラーとして報知することとしている。ここでも、液晶表示装置36にその旨のエラー表示と、「係員をお呼び下さい。」との文字表示がなされる。
(16)役物1エラー
図8A(b)の「役物1エラー」は、遊技盤4に取り付けられた可動体(役物1)が何らかの不具合で正常に動作しないエラーである。パチンコ遊技機1を起動したとき実行されるイニシャライズ処理では、全ての可動体のテスト動作をする。可動体(役物1)が予告演出等で正常に動作しない状態のままで遊技が開始されるため、液晶表示装置36にその旨のエラーが表示される。
(17)役物2エラー
図8A(b)の「役物2エラー」は、役物1とは異なる他の可動体(役物2)が何らかの不具合で正常に動作しないエラーである。可動体(役物2)が予告演出等で正常に動作しない状態のままで遊技が開始されるため、液晶表示装置36にその旨のエラーが表示される。
(18)音声ICエラー
図8A(b)の「音声ICエラー」は、パチンコ遊技機1の音声出力回路に関するエラーである。音声ICが正常に動作しない状態では遊技を開始することができないため、液晶表示装置36にその旨のエラーが表示される。
(19)振分装置エラー
図8A(b)の「振分装置エラー」は、大入賞装置39の内部にある振分部のエラーであって、この部分に配設された位置検出センサにより検知される。振分部が故障等により動作しなかった場合にエラーとして報知することとしている。ここでは、液晶表示装置36にその旨のエラー表示と、「係員をお呼び下さい。」との文字表示がなされる。
(20)サイドユニット接続エラー
図8A(b)の「サイドユニット接続エラー」は、機種に応じたサイドユニットが取り付けられていないエラーであり、サイドユニットに設けられたサイドユニット情報を演出制御基板25が判断してチェックすることで検知される。また、サイドユニットが正しく接続されていない場合にもエラーとなり、液晶表示装置36にその旨のエラーが表示される。
次に、図8Bに、パチンコ遊技機1の遊技中(一部、客待ち状態)に行われる報知、警告、エラーの表示一覧を示す。なお、図8Bに示す報知、警告、エラーは、主に遊技者を報知対象としている(本発明の「第1種のエラー」に相当)。
(01)右打ち表示
図8Bの「右打ち表示」は、遊技状態が変化して、遊技球の発射を「右打ち」に切替えて遊技することとなったときに表示される指示表示である。右打ちの遊技状態において、盤面右側にあるスイッチが遊技球を検出しないと、遊技者の持ち球が著しく消費してしまうことがあるので、報知することとしている。
「右打ち表示」には、液晶表示装置36に「右打ち」等の文字表示の他、矢印等の図形表示が含まれる。なお、スピーカ7から「右打ちして下さい」等の音声や効果音が発せられることもある。
(02)左打ち(ハンドル戻せ)表示
図8Bの「左打ち表示」は、右打ちを行う遊技状態が終了したときに行われる、通常の左打ちに戻す指示表示である。左打ちの遊技状態において、盤面右側にあるスイッチが遊技球を検出していると、遊技者の持ち球が著しく消費してしまうことがあるので、報知することとしている。
(03)球抜き表示(大当り中)
図8Bの「球抜き表示」は、特別遊技中に下貯留皿12が遊技球で満たされたとき、下貯留皿満杯センサ12c(図4参照)により検知されるエラー表示である。このエラーが発生すると賞球の払出しが不能となることがあるので、報知することとしている。
「球抜き表示」としては、液晶表示装置36に「下皿レバーを引いて下さい。」等の文字表示がなされ、下皿レバーの位置が分からない遊技者のため、説明画像でもその位置を示す。なお、スピーカ7から「下皿レバーを引いて下さい」等の音声や効果音が発せられることもある。
(04)ボタン操作表示
図8Bの「ボタン操作表示」は、遊技者にPUSHボタン13や十字キー14aの操作を促すための表示である。PISHボタン13は、通常の押下げ操作の他、「連打」や「長押し」の操作があるため、液晶表示装置36に操作方法が表示される。
(05)音量光量調整表示
図8Bの「音量光量調整表示」は、パチンコ遊技機1の音量を示す音量ゲージ、及びパチンコ遊技機1に用いられている装飾LEDの光量を示す光量ゲージの表示である。音量調整、光量調整は、遊技者が音量光量キー14bを操作することで、図柄の変動表示中においても行うことができる。
(06)カード取忘れ注意表示
図8Bの「カード取忘れ注意表示」は、特別遊技の終了時等に表示される、プリペイドカード又は会員カードの取忘れを注意喚起する警告表示である。「カード取忘れ注意表示」としては、液晶表示装置36に「カードの取忘れにご注意下さい。」等の文字表示がなされ、説明画像でもカード取出口の位置を示す。なお、スピーカ7から固有の効果音が発せられることもある。
(07)のめり込み防止表示
図8Bの「のめり込み防止表示」は、主に客待ち状態で表示される遊技へののめり込みを注意喚起する警告表示である。「のめり込み防止表示」としては、液晶表示装置36に「パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。のめり込みに注意しましょう。」等の文字表示がなされる。
(08)ファンファーレ・エンディング表示
図8Bの「ファンファーレ表示」及び「エンディング表示」は、それぞれ特別遊技の開始時、終了時に行われる演出表示である。ファンファーレ表示の例としては、大当り種別に応じた「○○ボーナス」等の文字表示が挙げられる。また、エンディング表示の例としては、特別遊技後に移行する遊技状態を説明する「△△タイム突入」等の文字表示や特別遊技での遊技球の獲得数表示が挙げられる。
(09)楽曲選択表示
図8Bの「楽曲選択表示」は、特別遊技の開始時等に、遊技者が特別遊技中に再生される楽曲を選択するための表示である。「楽曲選択表示」としては、液晶表示装置36に「楽曲を選択してね。」等の文字表示がなされ、画像でも楽曲のジャケット等が表示される。
(10)予告演出(セリフ、大当り期待度)
図8Bの「予告演出」は、図柄の変動表示中に予告演出として出現するキャラクタが発するセリフ、又は大当り期待度を示す演出表示である。セリフの例としては、「今日おみくじを引いたら…」や「新聞の文字がおかしいの…」等の文字表示が挙げられる。また、大当り期待度の例としては、「激熱」等の文字表示や星の数等で表現される示唆表示が挙げられる。
上述の表示一覧以外にも、例えば、客待ち状態における遊技方法の説明、スペシャルリーチの種別名、確率変動状態の残りゲーム数等の様々な文字表示が行われる。詳細は後述するが、遊技者が言語切替により外国語に切替えた場合、選択された外国語で表示するものもあれば、遊技店の店員が分かるように日本語のまま表示する、又は外国語と日本語を併記するものもある。
次に、図9A、図9Bを参照して、遊技中にパチンコ遊技機1の画面に表示されるエラーや報知の例を説明する。なお、以下に示す演出は、言語切替機能で「英語」が選択された場合の例である。
まず、図9A(a)に「右打ち表示」(図8B参照)の例を示す。図9A(a)は特別遊技中の画面であり、画面上方の表示領域62に「Striking to the right. →」との右打ちを指示する文字表示及び矢印が表示されている。なお、この文字表示及び矢印は、目立つように特別遊技の間、右方向にスクロールする。
また、表示領域63の「ラウンド数」、表示領域64の「獲得球数」についても英語で表示される。表示領域65は大当り図柄を示しているが、通常、数字や文字であるため、そのまま表示している。なお、機種によっては、漢字の図柄もあるが、選択された言語に合わせて変更する必要性は低い。
また、表示領域66には、「右打ち表示」の一種である「ここを狙え表示」が表示されている。これは、特定のラウンドの開始直前に、遊技者が狙うべきアタッカの位置を文字表示(「Target here!」)及び説明画像で示すものである。これにより、外国人の遊技者が遊技方法に関する情報を的確に認識することができ、不利益を被るリスクを軽減することができる。なお、日本語表記と外国語表記とを併記するようにしてもよい。
また、何れかの言語で「右打ち表示」が行われ、所定時間経過しても右打ち操作が開始されなかった場合、遊技者が「右打ち表示」を理解していない可能性がある。この場合、報知や警告が表示されて所定時間が経過した時点で、他の言語による「右打ち表示」を行うようにしてもよい。このような表示制御によっても、遊技者が不利益を被るリスクを軽減することができる。
次に、図9A(b)に、「球抜き表示」(図8B参照)の例を示す。ここでは、表示領域66に日本語の「下皿レバーを引いて下さい。」に対応する「Please pull the lever of the bottom plate.」の文字表示が出現する。「球抜き表示」は、遊技者に知らせるべき事項であるため、選択された言語で表示される。
また、文字表示と説明画像で表示される報知としては、「カード取忘れ注意表示」(図8B参照)が挙げられる。この場合、表示領域66に日本語の「カードの取忘れにご注意下さい。」に対応する「Please be careful not to take out the carad.」の文字表示が出現する。そして、併せてカード排出口からプリペイドカードが排出される静止画又は動画が表示される。
次に、図9A(c)に、「エラー表示」(図8A参照)の例を示す。これは、特別遊技中に「電波センサエラー」が発生した場合であって、表示領域66にその内容が表示される。日本語の「係員をお呼び下さい。」に対応する「Please call a staff.」の文字表示は、遊技者に知らせるべき事項であるため、選択された言語で表示される。
一方、エラーの内容については、遊技者よりもむしろ店員に知らせるべき事項である。例えば、エラー内容が中国語で表示された場合には、店員がエラー表示を理解できないケースが起こりうるため、主に不正の検知や故障に関するエラーは日本語で表示される。このように言語の表示切替を行うことで、店員がエラーに関する的確な情報を得ることができる。
図9Bに示すように、エラーや警告の言語を所定時間で切替えて表示するようにしてもよい。図9B(a)は特別遊技の「Round07」の様子であるが(表示領域63参照)、表示領域66の文字表示は英語となっている。
また、図9B(b)は特別遊技の「Round08」の様子であるが(表示領域63参照)、表示領域66の文字表示は日本語となっている。このように、エラーや警告の表示をラウンド毎に切替えてもよいし、1ラウンド中に全ての言語表示が行えるように所定のタイミングで切替えてもよい。特に、特別遊技中は十字キー14aを楽曲選択等で使用することがあり、言語の切替えが行えない場合があるため、このような表示制御が必要となる。
また、図9B(c)に示すように、エラーや警告の表示について、複数の言語を併記するようにしてもよい。中国語表記も併せて表示するようにすれば、遊技者が言語の切替えを行わなかった場合にもエラーや警告の表示が出現したとき、遊技者がその内容を即座に理解することができる。
次に、図10を参照して、パチンコ遊技機1の演出例を説明する。なお、以下に示す演出は、言語切替機能で「英語」が選択された場合の例である。
まず、図10(a)に、「予告演出」(図8B参照)の例を示す。図示するように、装飾図柄58の変動表示中に女子高生のキャラクタ70が出現し、日本語の「今日おみくじを引いたら…」に対応する「Today, I drew an “O-mikuji”,」のセリフが表示される。
このとき、スピーカ7から対応する音声のセリフが発せられるが、日本語での出力となる。これにより、日本人の遊技者が「英語」の遊技モードとなっていることを知らずに遊技を行っていた場合にも、予告演出の内容を理解することができる。
「予告演出」としてのセリフは相当数が用意されており、その中には大当りを示唆するセリフも含まれる。しかしながら、遊技者が予告演出を完全に理解できなかったり、見逃したりしても直接不利益を被らないため、英語の音声を用意せず、日本語の音声出力とする。これにより、パチンコ遊技機1の制御負担を軽減し、記憶するデータ容量を抑えることができる。
次に、図10(b)に、「エンディング表示」(図8B参照)の例を示す。図示するように、表示領域67,68に、それぞれ移行する遊技モード名である「ミステリーゾーン突入!」と、特別遊技で獲得した合計球数である「1450 GET」の文字表示が出現する。ここで、確率変動状態等の遊技モード名は、通常、デザイン化された文字であるので、翻訳することなく、そのままの態様で表示される。
また、魔女のキャラクタ71が出現し、日本語の「ミステリーゾーンのゲームは100回だよ。」に対応する「You can play 100 games in the mystery zone!」のセリフが表示される。
ここでは、スピーカ7から発せられる音声が「You will enter the mystery zone.」といった英語の出力となる。このように、出力される音声は、必ずしもキャラクタ70のセリフと一致していなくてもよい。
遊技モード名のように頻繁に用いる表現については、外国語の音声を予め用意しておくとよい。上述のエンディング表示の他にも、例えば、大当りしたときのファンファーレ表示において、大当りを祝福するため「You got it!」や「Congratulations!」等の音声をスピーカ7から出力してもよい。
遊技者が外国語の遊技モードを選択した場合、遊技中のエラーや警告、パチンコ遊技機1の遊技方法に関する注意喚起表示については、文字表示と音声出力がともに外国語であることが好ましい。遊技者に知らせるべき事項はそれ程多くないものの、データ容量が増加したとしても、遊技者に理解してもらうことが優先されるためである。
次に、図11を参照して、パチンコ遊技機1の演出例(その他の例)を説明する。なお、以下に示す演出は、言語切替機能で「英語」が選択された場合の例である。
まず、図11(a)に、「SPリーチ演出」の例を示す。図示するように、装飾図柄58のリーチ変動中に演出画像72とともに、リーチ名称(「SP Reach」)と大当り期待度(図8B参照)を示す星印の図形が表示される。
大当り期待度は星印の数で表現され、黒塗り部分が多いほど期待度が高いことを意味する。大当り期待度を図形で示すことにより、文字で表示するよりも外国人の遊技者に理解し易い。なお、星印1つで2段階の期待度を表現可能であるが、星印が全部で3つあるため、「0」、「0.5」、「1」、「1.5」、「2」、「2.5」、「3」の6段階の期待度を表現することができる。
次に、図11(b)に、「全回転リーチ演出」の例を示す。図示するように、装飾図柄58の変動表示中に演出画像73とともに、リーチ名称(「Syncro Rotation」)と大当り期待度を示す星印の図形が表示される。
星印の数から今回の大当り期待度は「2.5」であり、遊技者は、今回の図柄変動で大当りとなる可能性が極めて高いと認識する。なお、演出画像73の「DANGER模様」も、大当りとなる可能性が極めて高い(約90%)場合に出現する予告演出である。
通常、全回転リーチは、大当り確定変動である。しかしながら、今回の演出では、大当り期待度を「2.5」としている。これは、ノイズ等の原因でハズレ時に全回転リーチが選択された場合等を考慮して、最高値の「3.0」を使用しないようにしているためである。また、最低値の「0」についても、遊技者が全く期待感を抱くことがないため、使用しないようにしている。
図11(a)、図11(b)の大当り期待度の表示と、遊技者にPUSHボタン13の操作を促すボタン演出とを関連させてもよい。例えば、遊技者がPUSHボタン13を操作することで、星印の点滅部分が黒塗り部分に変化したり、「SP Reach」等の文字表示の色彩が変化したりしてもよい。
次に、図12A、図12Bを参照して、パチンコ遊技機1の可動体を含む演出例を説明する。なお、以下に示す演出は、言語切替機能で「英語」が選択された場合の例である。
まず、図12Aに、遊技中のリーチ演出の例を示す。図12A(a)では、装飾図柄58のリーチ変動中に、PUSHボタンマーク13’が出現するボタン演出が行われる。なお、可動体37a,37bは、動作前には画面上方に待機している。
ここで、遊技者がPUSHボタン13を操作すると、図12A(b)の画面に移行する。これは、可動体37a,37bが動作して、画面中央まで移動したときの様子を示している。装飾図柄58が画面中央に位置している場合、遊技者が装飾図柄58を視認することができない。そこで、装飾図柄58を画面下方に移動させ、さらに縮小して表示している。このような表示制御により、遊技者は、常に装飾図柄58を視認することができる。
図12A(c)に示すように、図柄の変動表示中を示す第4図柄表示装置43cを搭載している場合においては、装飾図柄58を縮小表示させる必要はなく、装飾図柄58を消去又は透過度を0(非表示)としてもよい。
第4図柄表示装置43cは、可動体37a,37bによって視認困難にならない位置で点滅表示等により、図柄が変動表示中であることを示している(LED43c−1,43c−2は、それぞれ特図1用、特図2用)。このため、装飾図柄58を消去又は非表示にしても、遊技者は、図柄が変動表示中であることを認識することができる。
次に、図12Bに、パチンコ遊技機1の起動時処理の例を示す。図12B(a)は、店員がパチンコ遊技機1に電源を投入したときの画面を示している。具体的には、画面は暗く、「POWER ON」の文字表示が行われている。なお、この画面は、通常、遊技者が視認することはなく、言語設定によらず、この態様で表示される。
その後、図12B(b)の画面に移行する。これは、パチンコ遊技機1の全ての枠役物、可動体をテスト動作するイニシャライズ処理の様子を示している。このとき、装飾図柄58は朝一出目が表示されているが、遊技中ではないため特に装飾図柄58の位置を移動させることなく、可動体37a,37bが画面中央に移動する。すなわち、装飾図柄58は、一瞬であるが視認困難になる。その後、可動体37a,37bは、画面上方の待機に戻る。
さらに、この状態で遊技を開始して、遊技球が特別図柄始動口38a,38bに入賞することで装飾図柄58の変動表示が開始したとしても、イニシャライズ処理は開始した図柄変動には関わらず処理を継続している。このため、装飾図柄58を移動又は消去することなく、可動体37a,37bの動作が行われる。
ここで、可動体37a,37bに異常があった場合、図12B(c)に示すように、「係員をお呼び下さい。 役物1エラー」の文字表示が行われる。昨日の閉店時の言語設定が残る場合、仮に外国語の設定であったとしても、日本語でエラー表示を行うことが好ましい。この表示は、店員が確認するべき事項のためである。また、昨日の閉店時の言語設定が残らない場合は、起動時の言語として、「日本語」が選択されるようにしておけばよい。
次に、図13を参照して、パチンコ遊技機1の客待ち状態のスペック表示画面の例を説明する。なお、以下に示す表示は、言語切替機能で「英語」が選択された場合の例である。
図13(a)は、客待ち状態の所定のタイミングで表示されるスペック表示画面である。具体的には、「大当り確率 低確率:1/315」の日本語表記に対応して、その下側に「Hit Probability Low」といった英語表記を併記している。なお、「低確率」とは、通常遊技状態での大当り確率を意味する。
また、「大当り確率 高確率:1/31.5」の日本語表記に対応して、その下側に「Hit Probability High」といった英語表記を併記している。なお、「高確率」とは、確率変動状態での大当り確率を意味する。客待ち状態で、このような表示を行うことで、外国人の遊技者にも安心して遊技してもらうことができる。
図13(b)に示すように、大当り確率(低確率)と確変割合を表示する場合もある。通常、遊技盤4の端部にパチンコ遊技機1の性能を記載した性能特性シールが貼られているが、性能特性シールは小さく、外国語表記を併記するスペースはない。このため、液晶表示装置36で性能特性シールの情報を外国語表記で表示する。これにより、外国人の遊技者にもパチンコ遊技機1のスペックを理解してもらうことができる。
ここでは、「確変割合」の日本語表記に対応して、その下側に「Change ratio to high probability」といった英語表記を併記している。なお、確変割合とは、大当り全体に占める確変大当りの比率である。
また、図13(c)に示すように、設定に応じた大当り確率(低確率)を表示するようにしてもよい。パチンコ遊技機1のスペックに合わせて、「設定1(Config.1):1/315」、「設定2(Config.2):1/300」、「設定3(Config.3):1/290」のように、日本語表記と英語表記とを併記する。これにより、外国人の遊技者は、複数種類の大当り確率が搭載されていることを確認した上で、安心して遊技を楽しむことができる。
次に、図14を参照して、主制御側で行われる遊技管理処理について説明する。以下で説明する遊技管理処理は、電源投入処理が正常に終了した場合に、主制御側のメインループに対して実行されるタイマ割込処理である。
まず、主制御基板24は、タイマ管理処理を行う(ステップS101)。パチンコ遊技機1には、特別図柄役物動作タイマ等の複数のタイマが用意されており、それぞれ遊技に関する時間を計時している。
主制御基板24は、処理状態に応じて各種タイマを更新(タイマを減算)していくことで、多数のタイマを管理する。その後、ステップS102に進む。
ステップS102では、主制御基板24は、賞球管理処理を行う。これは、遊技盤4の遊技領域を流下する遊技球が、第1、第2特別図柄始動口38a,38bや一般入賞口42に入賞した場合に行われる処理である。例えば、一般入賞口42の内部にある一般入賞口センサ42cが遊技球を検知し、球検知信号を主制御基板24に送信する。
主制御基板24は、上記信号を受信すると、払出制御基板29(更には、遊技球払出装置19)に向けて所定個数の賞球の払出しを行うための制御信号を送信する。遊技球払出装置19は、上記制御信号を受信した後に、上貯留皿11(上貯留皿11が満杯である場合には、下貯留皿12)に所定個数の賞球を払出す。その後、ステップS103に進む。
ステップS103では、主制御基板24は、普通図柄管理処理を行う。これは、遊技盤4の遊技領域を流下する遊技球が、普通図柄用始動ゲート40を通過した場合に行われる処理である。具体的には、普通図柄用始動ゲート40の内部にある始動ゲート通過センサ40cがゲートを通過した遊技球を検知して、球検知信号を主制御基板24に送信する。
主制御基板24は、上記信号を受信すると、普通図柄の乱数値を取得する。この抽選した乱数値は最大4個まで記憶可能であり、記憶した順に上記乱数値の当否抽選を行う。
また、主制御基板24は、普通図柄表示装置43bに制御信号を送信する。普通図柄表示装置43bでは、LEDの点滅による普通図柄の変動が行われ、普通図柄は、所定時間の経過後、抽選結果に応じて当り又ははずれの態様を表示して停止する。その後、ステップS104に進む。
ステップS104では、主制御基板24は、普通電動役物管理処理を行う。これは、普通図柄の抽選結果により普通電動役物の動作を制御する処理である。普通図柄管理処理(ステップS103)にて、普通図柄が当り態様で停止した場合には、主制御基板24は、普通電動役物用ソレノイドに制御信号を送信し、所定時間、第2特別図柄始動口38bの開閉部材を開放する。
主制御基板24は、上記所定時間が経過した場合、又は所定時間経過前に第2特別図柄始動口38bに予め定められた上限数の遊技球が入賞した場合に、上記開閉部材を閉鎖するための制御信号を普通電動役物用ソレノイドに送信する。これにより、上記開閉部材は閉鎖する。その後、ステップS105に進む。
なお、普通図柄管理処理(ステップS103)にて、普通図柄がはずれ態様で停止した場合には、上記開閉部材を開放することはなく、主制御基板24は、何もせず普通電動役物遊技処理を終了する。
ステップS105では、主制御基板24は、特別図柄管理処理を行う。これは、遊技盤4の遊技領域を流下する遊技球が、第1特別図柄始動口38a又は第2特別図柄始動口38bに入賞した場合に行われる処理である。
詳細は後述するが、始動入賞口センサ38c,38dが遊技球を検出すると、始動入賞口センサ38c,38dは、球検出信号を主制御基板24に送信し、主制御基板24は、球検出信号を受けて、例えば、600個の乱数値の中から1個の乱数値を取得し(特別図柄の抽選)、この取得した乱数値に対する演出態様を決定する。
主制御基板24は、特別図柄表示装置43aに演出コマンドを送信する。特別図柄表示装置43aでは、7セグメントLEDによる特別図柄の変動が行われ、特別図柄が所定時間の経過後に抽選結果に応じて当り又ははずれの態様で停止する。また、特別図柄の変動は、液晶表示装置36においても遊技者に確実に認識可能な装飾図柄で表示される。その後、ステップS106に進む。
最後に、ステップS106では、主制御基板24は、特別電動役物管理処理を行う。これは、特別図柄の抽選結果により大入賞装置39(以下、特別電動役物とも称する)の動作を制御する処理である。
詳細は後述するが、特別図柄が当り態様で停止した場合には、いわゆる大当りとなり、所定ラウンド数の特別遊技が遊技者に付与される。特別図柄管理処理(ステップS105)にて、特別図柄がはずれ態様で停止した場合には、直ちに特別電動役物管理処理が終了となる。特別電動役物管理処理が終了すると、遊技管理処理も終了となる。
以下では、図15を参照して、副制御側で行われるメイン処理について説明する。このメイン処理には、演出制御基板25の起動時に行われる初期化処理が含まれる。
まず、演出制御基板25は、初期化処理を行う(ステップS201)。これは、主に、演出制御基板25の各種初期設定を行うものであり、起動時に一度だけ行われる。その後、ステップS202に進む。
次に、演出制御基板25は、メインループ更新周期となったか否かを判定する(ステップS202)。メインループとは、後述するステップS204〜S209までの処理であるが、その更新周期は16msである。
ステップS202に進んだとき更新周期の16msが経過すると(ステップS202で「YES」)、ステップS204に進む。一方、16ms経過する前の状態では、更新周期となっていないので、「NO」の判定となる。この場合には、ステップS203に進む。
ステップS202の判定が「NO」である場合、演出制御基板25は、各種ソフト乱数の更新処理を行う(ステップS203)。その後、更新周期となるまでステップS202、S203の処理を繰り返す。このループの期間に、1ms周期のタイマ割込処理(図13参照)が実行されるが、演出制御基板25は、この割込処理回数をカウントして、上記の16msが経過したか否かを判定する。
ステップS202の判定が「YES」である場合、演出制御基板25は、LEDデータ更新処理を行う(ステップS204)。上述の通り、ステップS204〜S209はメインループの処理となるが、ここでは、枠装飾LED8、盤面装飾LED35のデータを更新することで、装飾LEDの発光態様を変化させる。その後、ステップS205に進む。
ステップS205では、演出制御基板25は、受信コマンド解析処理を行う。これは、演出制御基板25が受信、記憶した制御コマンド(演出コマンド、キャラクタコマンド等)の種別を解析し、それに応じた各種設定を行うものである。例えば、大当り開始処理の中で送信される「大当り開始インターバルコマンド」を受信した場合には、演出制御基板25は、開始インターバルを設定する。その後、ステップS206に進む。
ステップS206では、演出制御基板25は、メインシナリオ更新処理を行う。具体的には、受信した制御コマンドに応じて演出の更新を行うものである。その後、ステップS207に進む。
ステップS207では、演出制御基板25は、サウンド出力処理を行う。具体的には、シナリオに応じてスピーカ7からサウンドを出力させる。その後、ステップS208に進む。
ステップS208では、演出制御基板25は、ソレノイド更新処理を行う。具体的には、可動体、可動体に用いられているソレノイドの詳細な動作を設定する。その後、ステップS209に進む。
最後に、演出制御基板25は、ノイズ対策用処理を行う(ステップS209)。具体的には、周辺LSIがノイズの影響を受けていないかチェックする。この処理が終了すると、ステップS202に戻り、以降の処理を継続して実行する。
次に、図16を参照して、副制御側のタイマ割込処理について説明する。これは、上述の副制御側メイン処理(図15参照)に対して、1ms周期で実行される割込処理である。
まず、演出制御基板25は、CPUレジスタの初期設定をする(ステップS211)。具体的には、ポートのリフレッシュ初期値の設定を行う。その後、ステップS212に進む。
ステップS212では、演出制御基板25は、出力処理を行う。具体的には、可動体、可動体に用いられているソレノイドやモータの出力処理を行う。その後、ステップS213に進む。
ステップS213では、演出制御基板25は、PUSHボタン入力状態更新処理を行う。演出制御基板25は、PUSHボタン13の操作がされた場合に、入力状態を更新する。その後、ステップS214に進む。
ステップS214では、演出制御基板25は、スイッチ入力状態更新処理を行う。具体的には、ボリュームスイッチ等の入力情報を確認し、その情報に応じた処理を行う。その後、ステップS215に進む。
ステップS215では、演出制御基板25は、液晶制御コマンド送信処理を行う。演出制御基板25は、例えば、演出用カウンタによって選択された演出コマンドを液晶制御基板26に向けて送信する。その後、ステップS216に進む。
ステップS216では、演出制御基板25は、モータ更新処理を行う。具体的には、可動体、可動体に用いられているモータの詳細な動作設定をする。その後、ステップS217に進む。
ステップS217では、演出制御基板25は、LEDデータ出力処理を行う。具体的には、必要なタイミングで枠装飾LED8、盤面装飾LED35を点灯、点滅させるLEDデータ出力を行う。その後、ステップS218に進む。
最後に、演出制御基板25は、メインループ更新周期用ワークを1インクリメントする(ステップS218)。これは、メインループ処理(図15:ステップS204〜S209)の更新周期である16msをカウントするため、メインループ更新周期用ワークを1だけインクリメントする処理である。その後、タイマ割込処理を終了する。以上、実施形態のパチンコ遊技機1の一連の動作を説明した。
以上で説明したように、実施形態のパチンコ遊技機1は、日本語の文字表示を伴う遊技モードと、英語、中国語等の外国語の文字表示を伴う遊技モードとを有し、遊技者が1つを選択することができる。パチンコ遊技機1は、主制御基板24が発生したエラーを第1種のエラーであると判定した場合、副言語遊技モードが指定されている状態では、第1種のエラーの内容が副言語で液晶表示装置36に表示される。一方、主制御基板24が前記エラーを第2種のエラーであると判定した場合、副言語遊技モードが指定されている状態であるにも関わらず、第2種のエラーの内容が主言語で液晶表示装置36に表示される。これにより、外国人の遊技者や遊技店の店員が表示内容を的確に把握することができる。
以上、本実施形態としてパチンコ遊技機について説明したが、本発明は、これに限らず、回胴式遊技機、雀球式遊技機、アレンジボール機、封入式遊技機等にも適用可能である。
上述の実施形態において、パチンコ遊技機1は、日本語、英語、中国語の3か国語に対応していたが、韓国語や仏語等、主要な言語も選択可能としてもよい。これにより、より多くの外国人に遊技を楽しんでもらうことができる。
言語切替機能により外国語が選択された場合、遊技停止後、所定時間(例えば、10分)が経過した時点で、デフォルトの日本語に戻すようにしてもよい。遊技者の大半は日本人であるため、遊技開始前又は遊技中に、遊技者が言語切替を行う必要がなくなる。
また、遊技機によっては、サブ液晶表示装置を備えるものもある。客待ち状態では遊技者がメイン液晶表示装置で言語切替を行い、図柄の変動表示中では遊技者がサブ液晶表示装置で言語切替を行う態様であってもよい。
選択した言語により、キャラクタの発するセリフの内容を多少変更してもよい。例えば、遊技者を煽る表現や不快に捉えられる可能性がある表現を控える等、文化や民族性を考慮した表示内容とすることができる。
1 パチンコ遊技機
2 外枠
3 前面枠
4 遊技盤
4a 遊技領域
4b 化粧板
5 前扉
6 ガラス板
7 スピーカ
8 枠装飾LED
9 前面板
10 発射ハンドル
10a 発射装置
11 上貯留皿
12 下貯留皿
12c 下貯留皿満杯センサ
13 PUSHボタン
14a 十字キー
14b 音量光量キー
15 ファン
16 裏機構盤
17 遊技球貯留タンク
18 タンクレール
19 遊技球払出装置
20 前扉開放センサ
21 外部端子基板
22 端子基板ケース
23 裏カバー
24 主制御基板
25 演出制御基板
26 液晶制御基板
27 RWMクリアスイッチ
28 電源基板
29 払出制御基板
30 発射制御基板
33 ステージ部材
34a センター飾り体
34b 左部コーナー飾り体
34c 右部コーナー飾り体
35 盤面装飾LED
36 液晶表示装置
37a,37b 可動体
38a 第1特別図柄始動口
38b 第2特別図柄始動口
38c 第1始動入賞口センサ
38d 第2始動入賞口センサ
39 大入賞装置
39c 大入賞口センサ
40 普通図柄用始動ゲート
40c 始動ゲート通過センサ
41 風車
42 一般入賞口
42c 一般入賞口センサ
43a 特別図柄表示装置
43b 普通図柄表示装置
43c 第4図柄表示装置
44 ガイドレール
44a 外側ガイドレール
44b 内側ガイドレール
45 発射通路
46 戻り球防止片
47 アウト球回収口
48 球寄せ部
50 磁気センサ
51 電波センサ
52 振動センサ

Claims (4)

  1. 主言語の文字表示を伴う主言語遊技モードと、当該主言語とは異なる副言語の文字表示を伴う副言語遊技モードと、を遊技者による指定が可能な遊技モードとして有する遊技機であって、
    表示手段と、
    前記主言語と前記副言語との表示に関する制御を実行する言語制御手段と、
    前記遊技機に発生するエラーの検知結果に応じて、当該エラーの種別を判定するエラー種別判定手段と、を備え、
    前記エラー種別判定手段が前記エラーを第1種のエラーであると判定した場合、前記副言語遊技モードが指定されている状態では、前記言語制御手段が当該第1種のエラーの内容を前記副言語遊技モードに応じた前記副言語で前記表示手段に表示させる一方、前記エラー種別判定手段が前記エラーを第2種のエラーであると判定した場合、前記副言語遊技モードが指定されている状態にも関わらず、前記言語制御手段が当該第2種のエラーの内容を前記主言語で前記表示手段に表示させることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記第1種のエラーの内容が、遊技者を報知対象とする前記遊技機の遊技方法に関する情報を含んでいることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1又は2に記載の遊技機において、
    前記表示手段は、前記第1種のエラーの内容を表示する場合に、当該第1種のエラーの内容を説明する説明画像を表示することを特徴とする遊技機。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の遊技機において、
    前記第2種のエラーの内容が、遊技店の店員を報知対象とする前記遊技機に対する不正又は前記遊技機の故障に関する情報を含んでいることを特徴とする遊技機。
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