次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る叙勲用額縁1の基本構成について、図1〜図3を参照して説明する。
叙勲用額縁1は、図1〜図3に示すように、基本構成として、額縁枠部2(枠部本体2m,マット枠2s),透明板3,透明保護板3p及び背面板4を備える。なお、例示する叙勲用額縁1の正面形状における全体の大きさは、縦447〔mm〕×横624〔mm〕である。
額縁枠部2は、枠部本体2mとマット枠2sの組合わせにより構成する。枠部本体2mは、木質材等により全体を矩形枠体として構成し、少なくとも正面及び側面周りは化粧仕上げするとともに、図3に示すように、内縁には後面側から段差部を形成することにより、後面側から、後述する透明保護板3p及びマット枠2s、更には、勲記Mp及び背面板4を収容可能な凹部状の保持段部11を形成する。なお、枠部本体2mの後面には、複数の止め具13…及び図示を省略した吊下具が取り付けられている。
マット枠2sは、図2に示すように、木質材等により、全体を矩形枠体として構成し、枠部本体2mの保持段部11に嵌合する外形に形成する。また、マット枠2sの内縁は傾斜面に形成して化粧仕上げするとともに、図3に示すように、内縁には後面側から段差部を形成することにより、後面側から、後述する透明板3を収容(嵌合)可能な凹部状の保持段部12を形成する。
透明板3は、ガラス板又は透明樹脂プレート板を用いて形成することができる。例示の透明板3には、厚さ1.8〔mm〕のアクリル板を用いた。この透明板3は、全体を矩形に形成し、上述したマット枠2sに形成した保持段部12の中に収容可能に形成する。また、透明保護板3pも、ガラス板又は透明樹脂プレート板を用いて形成することができる。例示の透明保護板3pには、透明板3と同様に、厚さ1.8〔mm〕のアクリル板を用いた。この透明保護板3pは、全体を矩形に形成し、上述した枠部本体2mに形成した保持段部11の中に収容可能に形成する。
背面板4は、図3に仮想線で示す勲記Mpの裏面を保持する機能を有しており、全体の形状は、上述したマット枠2sとほぼ同じとなる。この背面板4は、一定の剛性を有するプレート材として形成する。したがって、プレート材の素材としては、木質素材,合成樹脂素材,紙質素材等の各種素材を利用可能であり、単一素材であるか複合素材であるかは問わない。この場合、複合素材には、複数の素材を混合した混合素材及び異なる複数の単一素材を積層して用いる場合を含む概念である。
これにより、図3に示すように、マット枠2sの保持段部12に保持される透明板3と背面板4間に、仮想線で示す勲記Mpを収容できる勲記収容部5を構成することができる。また、透明板3はマット枠2sの保持段部12に保持されるとともに、このマット枠2sの前面に透明保護板3pが当接するため、透明板3の前面3fに、後述する勲章Mm及び菊紋章アイテムKを保持する保持機能を持たせれば、透明板3の前面3fを、勲章保持部6として構成することができる。さらに、このような構成を有するため、図2に示すように、マット枠2sの前面に当接する透明保護板3pと保持段部12に収容された透明板3間は、所定間隔Liが確保されるように選定する。特に、この所定間隔Liは、図3に示す勲章ケースCmを収納可能な大きさに選定する。これにより、透明板3と透明保護板3p間の空間の一部を図1に示す勲章ケース収納部8として構成することができる。
このように、透明板3の前方に所定間隔Liを置いて配し、かつ額縁枠部2により保持される透明保護板3pを設ければ、勲章Mm及び菊紋章アイテムKを外的に保護できるため、より望ましい勲章保持部6として機能させることができるとともに、所定間隔Liとして、勲章ケースCmを収納可能な大きさに選定し、透明板3と透明保護板3p間の空間の一部を勲章ケース収納部8として構成すれば、勲章ケース収納部8に勲章ケースCmを収納できるため、勲章Mm及び菊紋章アイテムKと一緒に勲章ケースCmも保存することができる利点がある。
このような構成により、額縁枠部2における内縁部2iの形状は、勲記Mpの外形にほぼ一致する。したがって、額縁枠部2は、勲記Mpの外形に沿わせた形状となり、理論上、製作し得る最小形状とすることができる。なお、この場合、額縁枠部2における内縁部2iとは、枠部本体2mの内縁部又はマット枠2sの内縁部を含む概念である。
次に、本実施形態に係る叙勲用額縁1の要部の構成について、図1〜図9を参照して説明する。
最初に、本実施形態に係る叙勲用額縁1の理解を容易にするため、勲章Mmと勲記Mpの概要について説明する。
勲章Mmの一例を図5及び図9に示す。勲章Mmは、通常、勲章本体Mmbとこの勲章本体Mmbの上端に設けた綬部(リボン部)Mmrにより構成される。例示する勲章Mmの場合、綬部Mmrは、図9に示すように、逆三角形状に折り畳まれており、上端部には、ピン等を挿通させることができる折部Mmrkが設けられている。これにより、勲章Mmは、この折部Mmrkを用いて、図5及び図9に示す保持金具7s(勲章保持具7)に掛けることができる。
勲記Mpの一例を図7及び図12(b)に示す。通常、勲記Mpは、上質紙面に文字及び図案等が表示された一枚の証書として構成される。特に、勲記Mpの場合、図7に示すように、左右中央の上部位置に、図案として菊紋章が描かれた菊紋章図案部Mpkが表示され、また、左右中央位置における下部位置に、図案として勲章Mmが描かれた勲章図案部Mpmが表示されている。
次に、本実施形態に係る叙勲用額縁1の要部構成について具体的に説明する。まず、前述した透明板3の前面3fには、図1〜図3に示すように、左右中央の下部位置に、勲章保持具7を取付ける。これにより、透明板3の前面3fに、勲章Mmを保持する勲章保持部6が設けられる。
例示の場合、勲章保持具7として、勲章Mmの少なくとも綬部Mmrを吊下げることができる保持金具7sを用いた。実施形態の保持金具7sは、図1,図5及び図6に示すように、長手方向の一端に固定部21cを突出形成し、かつ他端に係止部21sを突出形成した細長いベースプレート部21を備え、この固定部21cに、ベースプレート部21に対して平行に配した支持ピン部22の一端22cを固定するとともに、自由端となる支持ピン部22の他端(先端)22sを、係止部21sに対して係止可能に構成した。したがって、支持ピン部22は、一定の弾性を有することにより、図6に仮想線で示すように、弾性変形可能である。また、係止部21sの内面には、支持ピン部22の先端22sを開口部21soから収容して係止可能なV字面に形成した係止面21scを有する。
そして、この保持金具7s(勲章保持具7)は、接着材16により、透明板3の前面3fに取付ける。例示の接着材16には両面接着テープを用いた。したがって、ベースプレート部21の裏面を、両面接着テープを用いた接着材16を介して透明板3の前面3fに固定することができる。固定位置は、上述したように、左右中央の下部位置を選定する。図8に示すように、勲記Mpにおける左右中央の下部位置には、勲章図案部Mpmが表示されているため、透明板3の前面3fであって、勲記収容部5に収容された勲記Mpにおける勲章図案部Mpmの前方は、正面から見て、勲章図案部Mpmを隠す位置として選定することができる。
この保持金具7sは、支持ピン部22を有するため、勲章Mmの綬部Mmrに設けた折部Mmrkに、支持ピン部22を挿通させることにより、勲章Mmを吊下げて保持することができる。勲章保持具7として、このような保持金具7sを用いれば、佩用金具と同様に、容易に取付けることができるとともに、勲章Mmを、違和感なく確実に取付ける(保持する)ことができる。なお、このような保持金具7sは一例であり、通常の佩用金具の一部を改良して用いることもできる。
一方、透明板3の前面3fにおける左右中央の上部位置には、図1及び図4に示すように、菊紋章アイテムKを固定する。この菊紋章アイテムKは、図4に示すように、一定の厚みを有し、かつ表面に金メッキを施したバッジ状に形成したものであり、接着材15により、透明板3の前面3fに接着(固定)する。例示の場合、接着材15として両面接着テープを用いた。また、透明板3における固定位置は、上述したように、左右中央の上部位置を選定する。図7に示すように、勲記Mpにおける左右中央の上部位置には、菊紋章図案部Mpkが表示されているため、透明板3の前面3fであって、勲記収容部5に収容された勲記Mpにおける菊紋章図案部Mpkの前方は、正面から見て、菊紋章図案部Mpkを隠す位置として選定することができる。
したがって、この位置に菊紋章アイテムKを固定すれば、勲章Mmと一緒に菊紋章アイテムKを配置できるため、従来における勲章を配置する第二の配置部に対して質的及び量的にも同等の内容にすることができる。即ち、上側に、菊紋章アイテムKを配し、下側に、勲章Mmを配することができる。しかも、勲記Mpに表示される菊紋章図案部Mpkを隠した状態で、その前方に菊紋章アイテムKを浮き上がらすことができるため、立体感を醸し出すことが可能となり、勲記Mpの品格をより高めることができる。加えて、菊紋章アイテムKは、勲記Mpにおける菊紋章図案部Mpkの位置に配することができるため、勲記Mpに対して違和感なくマッチングさせることができるなど、叙勲用額縁1としてのユニーク性及びオリジナル性をより高めることができる。
なお、この菊紋章アイテムKは、叙勲用額縁1の一部として、予め、固定した状態に製作することが望ましいが、本願発明の必須要素となるものではない。したがって、必要に応じて、固定された菊紋章アイテムKを離脱(剥離)することにより、他の菊紋章アイテムを固定してもよいし、購入後、ユーザーが任意に選んだ菊紋章アイテムK、或いは他のアイテムを固定できるようにしてもよい。
このように、透明板3の前面3fに、菊紋章アイテムKと勲章保持具7(保持金具7s)を取付けた状態が図1及び図2に示す形態、即ち、本実施形態に係る完成された叙勲用額縁1となる。
次に、このように構成する叙勲用額縁1の使用方法について、図1〜図9を参照して説明する。
まず、叙勲用額縁1は、図3に示すように、額縁枠部2(枠部本体2m)の後面に設けた止め具13…を固定解除側へ操作し、枠部本体2mから、背面板4,透明板3を離脱する。なお、マット枠3s及び透明保護板3pは離脱することを要しないため、枠部本体2mの保持段部11に対して収容した状態にしておく。
そして、透明板3の前面3fに対して、勲章Mmの取付けを行う。この場合、図6に示すように、保持金具7sにおける支持ピン部22の先端22sを、係止部21sから外し、勲章Mmにおける綬部Mmrの折部Mmrkに挿入する(矢印Fs方向)。そして、完全に挿通させたなら、支持ピン部22の先端22sを、係止部21sの係止面21scに係止させる。これにより、図9に示すように、保持金具7sに勲章Mmを吊下げて保持することができる。
次いで、透明板3を、前面3f側からマット枠3sの保持段部12に対して収容する。この際、勲章ケースCmを保存したい場合には、透明板3を収容する前、勲章ケースCmを透明保護板3pの後面に配置する。この配置位置は、図1に示すように、正面から見て左下隅が望ましい。これにより、勲章Mm及び菊紋章アイテムKと一緒に勲章ケースCmも保存することができる。なお、勲章ケースCmと透明板3間に隙間が生じるときは、必要により勲章ケースCmの底面と透明板3間にクッション材等を介在させればよい。また、勲章ケースCmが不要の場合には収納することを要しない。
次いで、枠部本体2mの保持段部11に勲記Mpを収容し、勲記Mpの表面を、透明板3の後面に重ねる。更に、背面板4を枠部本体2mの保持段部11に収容し、勲記Mpの裏面に重ねる。これにより、全ての収容が終了するため、図2に示すように、止め具13…を固定側へ操作し、止め具13…により背面板4を係止固定する。このように、叙勲用額縁1に対する勲記Mp,勲章ケースCm及び勲章Mmの収納(保持)は、簡易な操作により容易に行うことができる。なお、枠部本体2mの後面には、図示を省略した吊下具を備えるため、叙勲用額縁1は、この吊下具に掛けた吊下用の紐等により壁等に吊下げることができる。
他方、図10及び図11には、本実施形態に係る叙勲用額縁1の変更例を示す。図10は、図1〜図9の実施形態に対し、枠部本体2mとマット枠2sを一体とした額縁枠部2により構成した点、透明保護板3pの代わりに、勲章Mmのみを部分的に覆う透明カバー9を用いた点が異なる。
この場合、額縁枠部2の内縁には、後面側から段差部を形成することにより、後面側から、前述した透明板3に対応する透明板3e,勲記Mp及び背面板4を収容可能な凹部状の保持段部12eを形成する。したがって、この透明板3eの前面3efに、保持金具7s(勲章保持具7)及び菊紋章アイテムKを保持するとともに、透明板3eと背面板4間に勲記Mpを収容することができる。また、透明カバー9は、保持金具7s(勲章保持具7)に付設することができる。即ち、透明カバー9は、全体が偏平な直方体形状となり、一面が開放された容器状となるように、透明合成樹脂素材により一体成形するとともに、透明カバー9の一端(上端)を勲章保持具7に対し、凹凸形状等により着脱できるように構成することができる。これにより、勲章保持具7に勲章Mmを保持した状態で当該勲章Mmを透明カバー9により覆うことができる。
図11は、勲章保持具7の変更例であり、図5及び図6に示した保持金具7sに対して、佩用金具に類似する保持金具7tにより構成したものである。図11(a)は、保持金具7tの一方のキャッチ部を外した正面図を示すとともに、図11(b)は、保持金具7tの一方のキャッチ部を外した状態の底面図を示す。この保持金具7tは、左右一対の留め具24,24と、この留め具24,24により両端側が支持される支持プレート27を備える。この場合、一方の留め具24(他方の留め具24も同じ)は、中心に針部24bpが突出した基部24bと、この針部24bpに着脱可能なキャッチ部24mにより構成する。そして、基部24bの底面には取付ベース26を固定し、この取付ベース26を透明板3,3eに貫通させた固定ネジ25により、当該透明板3,3eに対して固定するようにした。これにより、支持プレート27の長手方向両側に設けた孔部に、針部24bp…を挿通させた後、キャッチ部24m…を、針部24bp…に装着することにより、支持プレート27を支持できるとともに、他方、針部24bp…からキャッチ部24m…を離脱することにより、支持プレート27を取外すことができる。したがって、この支持プレート27に、前述した保持金具7sの支持ピン部22と同様に、勲章Mmにおける綬部Mmrの折部Mmrkを掛けることができる。
本実施形態に係る叙勲用額縁1は、勲章Mm及び勲記Mpを収納(保持)することにより、正面から見た全体の外観形態は、図8に示すようになる。この場合、前述した図7に示すように、勲記Mpにおける左右中央の上部位置に、菊紋章図案部Mpkが表示され、左右中央の下部位置に、勲章図案部Mpmが表示されるも、菊紋章図案部Mpkの位置には、菊紋章アイテムKが配され、勲章図案部Mpmの位置には、勲章Mmが配されるため、菊紋章図案部Mpkは、菊紋章アイテムKにより隠れ、勲章図案部Mpmは、勲章Mmにより隠れる。この結果、勲記Mpに表示される菊紋章図案部Mpkと勲章図案部Mpmは、正面方向から見た場合、それぞれ、実際の菊紋章アイテムKと実際の勲章Mmに置換されることになる。換言すれば、勲記Mpとしての内容は損なわれることがないとともに、立体感が醸し出されることにより、全体の品格性は向上することになる。
図12は、本実施形態に係る叙勲用額縁1と背景技術に係る代表的な叙勲用額縁100を対比して示したものである。本実施形態に係る(a)の叙勲用額縁1は、横寸法がLwiとなり、背景技術に係る(b)の叙勲用額縁100は、横寸法がLwrとなる。したがって、本実施形態の叙勲用額縁1は、背景技術の叙勲用額縁100に対して、横寸法はLwpだけ短くなり、概ね25〔%〕のサイズダウンとなる。さらに、本実施形態の叙勲用額縁1は、縦寸法がLhiとなり、背景技術の叙勲用額縁100は、縦寸法がLhrとなる。したがって、本実施形態の叙勲用額縁1は、背景技術の叙勲用額縁100に対して、縦寸法はLhpだけ短くなり、概ね13〔%〕のサイズダウンとなる。この結果、面積比により対比した場合、本実施形態の叙勲用額縁1は、背景技術の叙勲用額縁100に対して、概ね65〔%〕の大きさとなり、大幅なサイズダウンを実現することができる。
このように、本実施形態に係る叙勲用額縁1によれば、透明板3,3eの前面3f,3efであって、勲記収容部5に収容された勲記Mpに表示される勲章図案部Mpmの前方に、勲章Mmを保持する勲章保持具7を取付けることにより勲章保持部6を構成するようにしたため、従来のような勲章を配置する第二の配置部を実質的に無くすことができる。この結果、額縁1全体の大幅なサイズダウンを図ることができるとともに、額縁1の設置性及び低コスト性を飛躍的に高めることができる。
また、勲記Mpに表示される勲章図案部Mpmの前方に勲章Mmを保持することができるため、勲章図案部Mpmを隠した状態で、その前方に実際の勲章Mmを浮き上がらすことができる。この結果、立体感を醸し出すことが可能となり、勲記Mpの品格を高めることができる。しかも、勲章Mmは、勲記Mpにおける勲章図案部Mpmの位置に配することができるため、勲記Mpに対して違和感なくマッチングさせることが可能になるなど、叙勲用額縁1としてのユニーク性及びオリジナル性を高めることができる。
以上、変更例を含む好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、勲章Mmを保持する勲章保持具7の取付位置を、勲記収容部5に収容された勲記Mpに表示される勲章図案部Mpmの前方を選定することが最も望ましいが、この勲章図案部Mpmに関連する部位の前方に取付ける場合を排除するものではない。したがって、例えば、勲章図案部Mpmに対して、高さは一致するが左右に位置する余白部分に取付けることも可能である。同様に、菊紋章アイテムKの固定位置を、勲記収容部5に収容された勲記Mpに表示される菊紋章図案部Mpkの前方を選定することが最も望ましいが、この菊紋章図案部Mpkに関連する部位の前方に固定する場合を排除するものではない。したがって、例えば、菊紋章図案部Mpkに対して、左右の位置は一致するが、菊紋章図案部Mpkの下方に位置する余白部分に固定することも可能である。
また、勲章保持具7は、勲章Mmの綬部Mmrを吊下げる保持金具7s,7tを用いた例を示したが、勲章Mmを保持する機能を有するものであれば、他の各種形状や構造(形態)により置換できるとともに、保持する位置も、勲章Mmの一カ所であってもよいし、二か所以上であってもよい。一方、額縁枠部2は、内縁部2iの形状を、勲記Mpの外形にほぼ一致させることが最も望ましい形態として実施できるが、勲記Mpの外形よりもやや大きくして化粧面を設けるなど、他の形態や大きさを排除するものではない。なお、菊紋章アイテムKを設けることは最も望ましい形態として奨励できるが、菊紋章アイテムKを設けるか否かは任意であり、必須の構成要件となるものではない。