JP2020030005A - 焼結機の改修方法及び操業方法、並びに焼結機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の主ダクトを有する焼結機の主ダクトの修理又は更新において、操業の停止を避ける又は操業の停止時間を短くする。【解決手段】焼結機100は、無端軌道K上を搬送される複数のパレット台車2と、パレット台車2の下部に配置される風箱3と、風箱内のガスを排出する第1主ダクト5aと、第2主ダクト5bと、風箱3と第1主ダクト5aを接続する第1の下降管4aと、第2の下降管4bとを含む。焼結機100の改修方法は、第2の下降管4bを切断することにより、風箱3と第2主ダクト5bの間の導通を切断する工程と、第2の下降管4bの切断した部分に、ダストを排出するための追加二重弁7c又は、接続管22dを取り付ける工程とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、無端軌道に互いに隣接して配置される複数のパレット台車を有する焼結機の改修方法及び操業方法並びに焼結機に関する。
焼結機は、無端軌道上に配置した複数のパレット台車を有する。複数のパレットは互いに隣接し、連続した搬送コンベヤーを形成する。連続する複数のパレットの上に焼結用の原料が積載され、搬送される。搬送中に、積載した原料中の粉コークス等の燃料に点火される。原料が積載された複数のパレットの下には、負圧を生じさせる複数の連続した風箱群が配置される。各々の風箱の下方から下降管が延びて主ダクトに繋がる。そのため、風箱群は、下降管及び主ダクトを介して誘引排風機に接続される。すなわち、風箱群のガスは、誘引排風機によって吸引され、下降管及び主ダクトを通って排出される。パレット台車に積載された原料の表層面の気体は、風箱に吸引される。そのため、原料表面には、上部から空気が常に吸い込まれることになる。点火後、原料中の粉コークスが燃焼することで、鉄鉱石が加熱され、部分溶融して焼結鉱を形成する。
従来、風箱のガスを排出するための主ダクトを複数設ける構成があった(例えば、特開2002−277172号公報(特許文献1)の図2参照)。この場合、2つの主ダクトが、パレットの搬送方向から見て左右に並んで配置される。風箱の右の部分から延びる下降管が右の主ダクトに接続される。風箱の左の部分から延びる下降管が左の主ダクトに接続される。これにより、パレットの搬送方向に対して左右両側から風箱の焼結排ガスが2つの主ダクトに吸引される。
また、特開2012−255634号公報(特許文献2)に開示された焼結機では、風箱(ウインドボックス)の幅方向の一方の端のみから下降管が突出して主ダクトに接続される。この焼結機では、焼結鉱の十分な生産能力を確保しつつ、建屋を含めた焼結機の設備全体を小型化することができる。
特開2002−277172号公報 特開2012−255634号公報
焼結機において、主ダクトや下降管の修理又は更新が必要となる場合が起こり得る。この場合、主ダクトの工事のために焼結機の操業を停止させる必要が生じる。焼結機の操業を停止させると、焼結鉱の生産量が低下する。そのため、焼結機の操業を停止する時間は、短いことが好ましい。
本発明は、主ダクトを有する焼結機の主ダクト又は下降管の修理又は更新において、操業の停止を避ける又は操業の停止時間を短くすることを目的とする。
本発明の1つの観点にける焼結機の改修方法において、前記焼結機は、無端軌道上を搬送される複数のパレット台車と、焼結用の原料を積載して搬送される複数のパレット台車の下部に配置される風箱と、前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する第1主ダクトと、前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する第2主ダクトと、前記風箱と前記第1主ダクトを接続する第1の下降管と、前記風箱と前記第2主ダクトとを接続する第2の下降管とを含む。前記焼結機の改修方法は、前記第2の下降管を切断することにより、前記風箱と前記第2主ダクトの間の導通を切断する工程と、前記第2の下降管の切断した部分に、ダストを排出するための追加二重弁を取り付ける工程とを有する。
本願開示によれば、主ダクトを有する焼結機の主ダクト又は下降管の修理又は更新において、操業の停止を避ける又は操業の停止時間を短くすることができる。
図1は、焼結機の側面図である。 図2は、図1のA−A線における断面図である。 図3は、改修後の焼結機の構成例を示す断面図である。 図4は、第2主ダクトの隔離部分の例を示す図である。 図5は、改修後の焼結機の他の構成例を示す断面図である。 図6は、他の実施形態における焼結機の断面図である。 図7は、図6に示す焼結機の改修後の構成例を示す断面図である。
発明者らは、搬送方向に対して左右に並ぶ2つの主ダクトを有する焼結機において、1つの主ダクトを修理することを試みた。修理するために、修理を行う主ダクトと風箱の間の導通を遮断する必要がある。この導通を遮断すると、遮断した流路にダストが堆積する。このダストの堆積により、焼結機の操業を停止せざるを得なくなる場合があることが見出された。そこで、ダストの流れを考慮にして修理の方法の検討した結果、1つの主ダクトを切り離した状態で、焼結機の操業の継続を可能にする焼結機の改修方法、操業方法及び焼結機に想到した。また、1つの主ダクトを有する焼結機においても、下降管の導通を切断しても、焼結機の操業の継続を可能にする改修方法、操業方法及び焼結機に想到した。このような改修方法及び焼結機の例として、下記の実施形態が挙げられる。
本発明の実施形態の1つとして、第1の焼結機の改修方法がある。前記焼結機は、無端軌道上を搬送される複数のパレット台車と、焼結用の原料を積載して搬送される複数のパレット台車の下部に配置される風箱と、前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する第1主ダクトと、前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する第2主ダクトと、前記風箱と前記第1主ダクトを接続する第1の下降管と、前記風箱と前記第2主ダクトとを接続する第2の下降管とを含む。前記第1の焼結機の改修方法は、前記第2の下降管を切断することにより、前記風箱と前記第2主ダクトの間の導通を切断する工程と、前記第2の下降管の切断した部分に、ダストを排出するための追加二重弁を取り付ける工程とを有する。
上記第1の焼結機の改修方法においては、第2の下降管を切断することにより、風箱と第2主ダクトとの間の導通が切断される。これにより、風箱のガスは、第1の下降管を通って第1主ダクトに吸引される。一方で、風箱を通るダストは、第1の下降管及び第2の下降管の両方に落下する。第2の下降管の切断部分には、追加二重弁が取り付けられる。そのため、第2の下降管に落下したダストは、追加二重弁によって排出することが可能になる。これにより、第2主ダクトの少なくとも風箱との導通が切断された部分(以下、隔離部分と称する)の修理、更新又は撤去が可能になる。ここで、例え、第2主ダクトの隔離部分が、撤去された状態であっても、第1主ダクトによる風箱のガスの吸引及び二重弁によるダスト排出が可能である。結果として、操業の停止を避ける又は操業の停止時間を短くすることが可能になる。
第2の下降管を切断する例として、第2の下降管の途中を切断する場合の他、第2の下降管の全体を取り除く場合が挙げられる。また、第2の下降管を切断する場合は、第2の下降管の流路の風箱により近い位置と、第2主ダクトにより近い位置の2箇所を切断することができる。第2の下降管の切断した部分に、追加二重弁を取り付ける例としては、第2の下降管の途中に追加二重弁を取り付ける場合の他、第2の下降管の代わりに、追加二重弁を設置する場合が挙げられる。例えば、第2の下降管の流路の2箇所を切断した場合、風箱に近い切断位置に、追加二重弁を取り付けることができる。第2主ダクトに近い切断位置の流路を塞いでもよい。
上記第1の改修方法で改修される焼結機の操業方法は、前記第1の下降管及び前記第1主ダクトを通して前記風箱内のガスを吸引している時に、前記追加二重弁を順次開閉させて前記第2の下降管のダストを排出する工程を含んでもよい。これにより、第1主ダクトによる排気と、第2の下降管のダストの排出を同時に行うことができる。そのため、例えば、焼結機の操業を停止せずに、第2主ダクトの修理、更新又は撤去が可能になる。また、例えば、改修において第2主ダクトを撤去し、その後元に戻さない場合に、上記の操業方法で焼結機の操業を継続してもよい。
上記第1の焼結機の改修方法において、前記焼結機は、前記第1主ダクトの下部に設けられたダストホッパと、前記ダストホッパの下端に設けられ、ダストを排出するための第1二重弁とを含んでもよい。この場合、上記第1の焼結機の改修方法は、前記第2の下降管の下端に取り付けられた前記追加二重弁の排出口にダストシュートを取り付ける工程をさらに有してもよい。前記ダストシュートは、前記追加二重弁から排出されたダストを、前記第1二重弁から出たダストと合流するように導くように構成される。これにより、第2の下降管及び追加二重弁を経て排出されるダストと、第1の下降管、第1主ダクト、ダストホッパ及び第1二重弁を経て排出されるダストを合流させることができる。そのため、ダストの排出ルートを集約することができる。
本発明の実施形態の1つとして、第2の焼結機の改修方法がある。前記焼結機は、無端軌道上を搬送される複数のパレット台車と、焼結用の原料を積載して搬送される複数のパレット台車の下部に配置される風箱と、前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する第1主ダクトと、前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する第2主ダクトと、前記風箱と前記第1主ダクトを接続する第1の下降管と、前記風箱と前記第2主ダクトとを接続する第2の下降管とを含む。前記第2の焼結機の改修方法は、前記第2の下降管を切断することにより、前記風箱と前記第2主ダクトの間の導通を切断する工程と、前記第2の下降管の切断した部分と、前記第1主ダクトとを接続する接続管を取り付ける工程とを有する。
上記第1の焼結機の改修方法においては、第2の下降管を切断することにより、風箱と第2主ダクトとの間の導通が切断される。これにより、風箱のガスは、主に、第1の下降管を通って第1主ダクトに吸引される。一方で、風箱を通るダストは、第1の下降管及び第2の下降管の両方に落下する。第2の下降管は、接続管により第1主ダクトに接続される。そのため、第2の下降管に落下したダストは、第1主ダクトに導かれる。これにより、第2主ダクトの少なくとも風箱との導通が切断された部分(すなわち、隔離部分)の修理、更新又は撤去が可能になる。ここで、例え、第2主ダクトの隔離部分が、撤去された状態であっても、第1主ダクトによる風箱のガスの吸引及び接続管によるダスト排出が可能である。結果として、操業の停止を避ける又は操業の停止時間を短くすることが可能になる。
第2の下降管を切断する例として、第2の下降管の途中を切断する場合の他、第2の下降管の全体を取り除く場合が挙げられる。また、第2の下降管を切断する場合は、第2の下降管の流路の風箱により近い位置と、第2主ダクトにより近い位置の2箇所を切断することができる。第2の下降管の切断した部分と第1主ダクトとを接続する接続管を取り付ける例としては、第2の下降管の途中に接続管を取り付ける場合の他、第2の下降管の代わりに、接続管を設置する場合が挙げられる。また、第1主ダクトに接続される接続管には、第1主ダクトそのものに接続される接続管の他、第1主ダクトの空間と繋がる空間、例えば、後述する第1ダストホッパ等に接続される接続管も含むものとする。例えば、第2の下降管の流路の2箇所を切断した場合、風箱に近い切断位置に、接続管の一方端を取り付けることができる。第2主ダクトに近い切断位置の流路を塞いでもよい。
上記第2の焼結機の改修方法において、前記接続管内の流路の断面積は、前記第2の下降管の流路の断面積より小さくてもよい。これにより、接続管の配管が容易になる。また、焼結機における排気系のレイアウトの自由度が高くなる。また、追加二重弁を設ける場合に比べて、第2の下降管を通るダストを排出するための追加構成を少なくすることができる。なお、前記接続管内の流路の断面積は、前記第1の下降管の流路の断面積より小さくてもよい。
上記第2の改修方法で改修される焼結機の操業において、前記焼結機は、前記第1主ダクトの下部に設けられたダストホッパと、前記ダストホッパの下端に設けられ、ダストを排出するための第1二重弁とを含んでもよい。この場合、前記焼結機の改修方法は、前記第1の下降管及び前記第1主ダクトを通して前記風箱内のガスを吸引している時に、前記第1二重弁を順次開閉させることにより、前記第2の下降管及び前記接続管を通って前記ダストホッパへ入ったダストを排出する工程をさらに含んでもよい。これにより、第1主ダクトによる排気と、第2の下降管のダストの排出を同時に行うことができる。そのため、例えば、焼結機の操業を停止せずに、第2主ダクトの修理、更新又は撤去が可能になる。また、例えば、改修において第2主ダクトを撤去し、その後元に戻さない場合に、上記の操業方法で焼結機の操業を継続してもよい。
上記の第1及び第2の改修方法は、前記第2主ダクトの少なくとも前記風箱との導通が切断された部分と、他の部分との間のガスの排出流路を切断する工程をさらに有してもよい。これにより、第2主ダクトの少なくとも前記風箱との導通が切断された部分(すなわち隔離部分)の修理、更新又は撤去が可能になる。
本発明の実施形態の1つとして、第3の焼結機の改修方法がある。前記焼結機は、無端軌道上を搬送される複数のパレット台車と、焼結用の原料を積載して搬送される複数のパレット台車の下部に配置される風箱と、前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する主ダクトと、前記風箱と前記主ダクトを接続する第1の下降管と、前記風箱と前記主ダクトとを接続する第2の下降管とを含む。前記第3の焼結機の改修方法は、前記第2の下降管を切断することにより、前記風箱と前記第2主ダクトの間の導通を切断する工程と、前記第2の下降管の切断した部分に、ダストを排出するための追加二重弁を取り付ける工程と、を有する。
上記第3の焼結機の改修方法においては、第2の下降管を切断することにより、風箱と第2主ダクトとの間の導通が切断される。これにより、風箱のガスは、第1の下降管を通って第1主ダクトに吸引される。一方で、風箱を通るダストは、第1の下降管及び第2の下降管の両方に落下する。第2の下降管の切断部分には、追加二重弁が取り付けられる。そのため、第2の下降管に落下したダストは、追加二重弁によって排出することが可能になる。これにより、第2の下降管の切断により切り離された部分の修理、更新又は撤去が可能になる。ここで、例え、第2の下降管の切断より切り離された部分が、撤去された状態であっても、第1主ダクトによる風箱のガスの吸引及び二重弁によるダスト排出が可能である。結果として、操業の停止を避ける又は操業の停止時間を短くすることが可能になる。
第2の下降管を切断する例として、第2の下降管の途中を切断する場合の他、第2の下降管の全体を取り除く場合が挙げられる。また、第2の下降管を切断する場合は、第2の下降管の流路の風箱により近い位置と、主ダクトにより近い位置の2箇所を切断することができる。第2の下降管の切断した部分に、追加二重弁を取り付ける例としては、第2の下降管の途中に追加二重弁を取り付ける場合の他、第2の下降管の代わりに、追加二重弁を設置する場合が挙げられる。例えば、第2の下降管の流路の2箇所を切断した場合、風箱に近い切断位置に、追加二重弁を取り付けることができる。また、主ダクトに近い切断位置の流路を塞ぐことができる。
本発明の実施形態の1つとして、第1の焼結機がある。第1の焼結機は、無端軌道上を搬送される複数のパレット台車と、焼結用の原料を積載して搬送される複数のパレット台車の下部に配置される風箱と、前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する第1主ダクトと、前記風箱と前記第1主ダクトを接続する第1の下降管とを備える。前記風箱の下面は、幅方向における中央から一方の端へ向かって下降する第1斜面と、前記幅方向における中央から他方の端へ向かって下降する第2斜面とを有する。前記第1の下降管は、前記風箱の前記第1斜面の下端に接続される。前記風箱の前記第2斜面の下端に第2の下降管が接続される。前記第2の下降管の下端には追加二重弁が接続される。
上記第1の焼結機においては、風箱のガスは、主に、第1の下降管を通って第1主ダクトに吸引される。一方で、風箱の第1斜面に落ちるダストは第1の下降管に、第2斜面に落ちるダストは第2の下降管に導かれる。第2の下降管の下端には、追加二重弁が接続される。そのため、第2の下降管のダストは、追加二重弁から排出できる。そのため、第2の下降管に接続される第2主ダクトがない構成であっても、第1主ダクトによる風箱のガスの吸引及び、風箱の左右方向の両方向へのダクトの排出ができる。結果として、第2主ダクトの修理、更新又は撤去による操業の停止を避ける又は操業の停止時間を短くすることが可能になる。
上記第1の焼結機は、前記第1主ダクトの下部に設けられたダストホッパと、前記ダストホッパの下端に設けられ、ダストを排出するための第1二重弁と、前記追加二重弁の排出口に取り付けられたダストシュートとを、さらに備えてもよい。この場合、前記ダストシュートは、前記追加二重弁から出たダストを、前記第1二重弁から出たダストと合流するように導くように構成される。これにより、第2の下降管及び追加二重弁を経て排出されるダストと、第1の下降管、第1主ダクト、ダストホッパ及び第1二重弁を経て排出されるダストを合流させることができる。そのため、ダストの排出ルートを集約することができる。
本発明の実施形態の1つとして、第2の焼結機がある。第2の焼結機は、無端軌道上を搬送される複数のパレット台車と、焼結用の原料を積載して搬送される複数のパレット台車の下部に配置される風箱と、前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する第1主ダクトと、前記風箱と前記第1主ダクトを接続する第1の下降管とを備える。前記風箱の下面は、幅方向における中央から一方の端へ向かって下降する第1斜面と、前記幅方向における中央から他方の端へ向かって下降する第2斜面とを有する。前記第1の下降管は、前記風箱の前記第1斜面の下端に接続される。前記風箱の前記第2斜面の下端に第2の下降管が接続される。前記第2の下降管の下端と、前記第1主ダクトを接続する接続管が設けられる。前記接続管内の流路の断面積は、前記第2の下降管の流路の断面積より小さい。
上記第2の焼結機においては、風箱のガスは、主に、第1の下降管を通って第1主ダクトに吸引される。一方で、風箱の第1斜面に落ちるダストは第1の下降管から第1主ダクトへ、第2斜面に落ちるダストは第2の下降管に導かれる。第2の下降管の下端は、第2の下降管より細い接続管を介して、第1主ダクトに接続される。これにより、第2の下降管のダストは、接続管を通って第1主ダクトに導かれる。そのため、第2の下降管に接続される第2主ダクトがない構成であっても、第1主ダクトによる風箱のガスの吸引及び、風箱の左右方向の両方向へのダクトの排出ができる。結果として、第2主ダクトの修理、更新又は撤去による操業の停止を避ける又は操業の停止時間を短くすることが可能になる。なお、前記接続管内の流路の断面積は、前記第1の下降管の流路の断面積より小さくてもよい。
本明細書において、焼結用の原料がパレット台車に積まれる方向が上であり、その反対方向が下とする。搬送方向は、原料を積んだパレット台車が軌道上を搬送されるときのパレット台車の進行方向である。幅方向は、搬送方向及び上下方向に直交する方向とする。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
(実施形態1)
<焼結機の構成例>
図1は、本実施形態における焼結機100の構成例を示す側面図である。図2は、図1のA―A線における断面図である。焼結機100は、無端軌道に互いに隣接して配置される複数のパレット台車2を備える。無端軌道Kは、上段軌道Kuと下段軌道Kdを含む。無端軌道Kの上段軌道Kuでは、上流である給鉱側KSから下流である排鉱側HSに向かって、矢印Y1で示す方向に焼結用の原料を積載したパレット台車2が搬送される。この上段軌道Kuの搬送方向をy軸とし、幅方向をx軸、上下方向をz軸とする直交座標系を定義する。
無端軌道Kの上段軌道Kuの上方には、上流から順に、底敷鉱ホッパ31、給鉱ホッパ32、及び点火炉33が配置される。底敷鉱ホッパ31は、比較的粗い粉鉱石をパレット台車2に投入する。底敷鉱ホッパ31から投入された鉄鉱石は、パレット台車2の原料収容部の底となる火格子を覆う。給鉱ホッパ32は、比較的細かい粉鉱石をパレット台車2に投入する。投入される粉鉱石にはコークスが混ぜられている。このように、焼結用の原料には、粉鉱石及びコークスが含まれる。点火炉33は、パレット台車2に収納された焼結用の原料の表面に点火する。点火により、パレット台車2の焼結用の原料の上層部から燃焼が開始する。パレット台車2が、上段軌道Kuの下流の端に達するまでに、燃焼は、パレット台車2の焼結用の原料の最下層まで達する。上段軌道Kuの下流の端において、パレット台車2は反転する。これにより、パレット台車2の焼結鉱が、排鉱される。
無端軌道Kの上段軌道Kuのパレット台車2の下方には、複数の風箱3が配置される。複数の風箱3は、搬送方向に並んで配置される。すなわち、複数の風箱3は、焼結用の原料を積載したパレット台車が搬送される領域に設けられる。複数の風箱3内の空間は、互いにつながっており、大気から遮断されている。複数の風箱3の各々には、下降管4が接続される。下降管4は、風箱3と主ダクト5とを接続する。すなわち、下降管4は、風箱3内の空間と主ダクト5内の空間とを導通させる。主ダクト5は、無端軌道Kの下方において、搬送方向に延びて形成される。主ダクト5は、無端軌道Kの下段軌道Kdより下方に配置される。図2に示すように、主ダクト5は、2つの主ダクト部すなわち、第1主ダクト5a及び第2主ダクト5bを含む。第1主ダクト5a及び第2主ダクト5bは、幅方向(x方向)に並ぶ。すなわち、風箱3の幅方向の中央C1よりも左に第1主ダクト5a、中央C1より右に第2主ダクト5bが配置される。なお、第1主ダクト5a及び第2主ダクト5bの左右の配置は逆でもよい。図1では、2つの主ダクトのうち一方が図示されている。
図2に示すように、第1主ダクト5a及び第2主ダクト5bの断面は、円形とすることができる。なお、第1主ダクト5a及び第2主ダクト5bの断面は、円形に限られず、例えば、楕円又は四角形としてもよい。また、幅方向(x方向)から見て、第1主ダクト5aの少なくとも一部と第2主ダクト5bの少なくとも一部は、重なっている。第1主ダクト5aと、第2主ダクト5bの高さすなわち上下方向の位置は、略同じとすることができる。第1主ダクト5aと第2主ダクト5bは、いずれも、誘引排風機9につながっている。例えば、第1主ダクト5aと第2主ダクト5bは、無端軌道Kから離れた場所で合流する。合流した主ダクトは、誘引排風機9に接続される。
図2に示す例では、風箱3の下面は、幅方向において中央C1から一方の端へ向かって下降する第1斜面3aと、幅方向において中央C1から他方の端へ向かって下降する第2斜面3bとを有する。風箱3の第1斜面3aの下端に第1の下降管4aが接続される。風箱3の第2斜面の下端に、第2の下降管4bが接続される。図2に示す例では、風箱3の幅方向の中央C1が、第1斜面3aと第2斜面の境すなわち分水嶺となっている。第1斜面3aと第2斜面の境は、厳密に風箱3の幅方向の中央C1である必要はなく、中央付近で、中央C1からずれた位置にあってもよい。
このように、風箱3の下面に、幅方向において内側から外側へ向かって下降する2つの斜面(第1及び第2斜面3a、3b)を設け、それらの下端にそれぞれ下降管4a、4bを接続する構成とすることで、風箱3にダストが溜まりにくくすることができる。例えば、風箱3の上下方向の寸法が同じであれば、搬送方向から見て風箱3の左右両側に下降管を接続する構成の方が、左右のうち一方にのみ下降管を接続する構成に比べて、風箱の下面の傾斜をより急にできる。これにより、風箱3の下面にダストが溜まりにくくなる。
図2に示す例では、第1の下降管4a及び第2の下降管4bは、いずれも、風箱3の下面から幅方向の外側に向かって延びてから折れ曲がって下方向に延びている。これにより、第1の下降管4a及び第2の下降管4bは、無端軌道Kの下段軌道Kdの幅方向外方を通って、それぞれ、第1主ダクト5a及び第2主ダクト5bへ到達する。第1の下降管4aと第2の下降管4bは、風箱3から幅方向において互いに反対の方向へ延びる。そのため、第1の下降管4aと第2の下降管4bの間に無端起動Kが配置される。第1の下降管4a及び第2の下降管4bの断面は、特定の形状に限定されず、例えば、円形であっても四角形であってもよい。
図2に示す例では、1つの第1の下降管4aと1つの第2の下降管4bが、幅方向に並んで配置される。例えば、幅方向から見て、1つの第1の下降管4aの少なくとも一部と1つの第2の下降管4bの少なくとも一部が重なるよう、第1の下降管4aと第2の下降管4bを配置することができる。なお、搬送方向においては、複数の第1の下降管4aが、搬送方向(y方向)に並んで配置される。また、複数の第2の下降管4bが、搬送方向(y方向)に並んで配置される。
図2に示すように、第1主ダクト5aの下部には、第1ダストホッパ6aが設けられる。第2主ダクト5bの下部には、第2ダストホッパ6bが設けられる。第1ダストホッパ6aの上部の開口は、第1主ダクト5a内の空間に繋がっている。第2ダストホッパ6bの上部の開口は、第2主ダクト5b内の空間に繋がっている。第1ダストホッパ6a及び第2ダストホッパ6bは、下部が絞られた漏斗状の形状を有する。すなわち、第1ダストホッパ6a及び第2ダストホッパ6bの流路の断面積は、下方に行くに従って小さくなる。第1ダストホッパ6aの下端には、第1二重弁7aが接続される。第2ダストホッパ6bの下端には、第2二重弁7bが接続される。
第1二重弁7a及び第2二重弁7b(以下、特に区別しない場合は、単に二重弁7と称する。)は、流路を開閉する2つの弁を含む。2つの弁は、流路に対して直列に配置される。2つの弁は、独立して流路を開閉可能である。例えば、二重弁7の下流側の弁を閉めた状態で、上流側の弁を開けると、ダストホッパに溜まったダストが二重弁7の下流側の弁まで落ちる。その後、上流側の弁と閉じてから、下流側の弁を開けると、下流側の弁に溜まったダストが二重弁7から排出される。これにより、ダストホッパ内の空間を大気と遮断した状態を保ちながら、ダストを排出することができる。
第1二重弁7aの下方には、第1コンベア8aが配置される。第1二重弁7aから排出されたダストは、第1コンベア8aで運ばれる。第2二重弁7bの下方には、第2コンベア8bが配置される。第2二重弁7bから排出されたダストは、第2コンベア8bで運ばれる。第1コンベア8a及び第2コンベア8bは、いずれも、搬送方向に延びて形成される。第1コンベア8a及び第2コンベア8bは、例えば、大気開放型のベルトコベアであってもよい。
図2に示す例では、無端軌道Kの下段軌道Kdの下方にも、2つのダストホッパ21a、21bと、2つのダストシュート22a、22bが設けられる。2つのダストホッパ21a、21bは、幅方向(x方向)に並んで配置される。一方のダストホッパ21aに溜まったダストは、一方のダストシュート22aを通って、第1フローコンベア8aへ導かれる。他方のダストホッパ21bに溜まったダストは、他方のダストシュート22bを通って、第2フローコンベア8bへ導かれる。
再び、図1を参照し、焼結機100における排気とダストの流れを説明する。図1において、実線矢印はガスの流れを示し、破線矢印はダストの流れを示す。風箱3内のガスは、下降管4を通って主ダクト5に吸引される。主ダクト5のガスは、誘引排風機9に吸引される。無端軌道Kの上段軌道Kuのパレット台車2から落ちるダストは、風箱3の下面を滑って、下降管4に入る。下降管4に入ったダストは、主ダクト5を通り、ダストホッパ6に落ちてダストホッパ6の底に溜まる。ダストホッパ6の底に溜まったダストは、二重弁7を経て排出され、フローコンベア8によって運ばれる。
<焼結機の改修例1>
次に、焼結機100において、第2主ダクト5bを修理する場合の改修方法の例を説明する。図3は、改修された焼結機100の構成の一例を示す図である。図3に示す例では、図2に示す焼結機100の第2の下降管4bの導通が切断されている。具体的には、第2の下降管4bの流路上の2箇所で、第2の下降管4bが切断される。そして、第2の下降管4bの切断された部分に、追加二重弁7cが取り付けられる。例えば、第2の下降管4bを切断してできる開口に、追加二重弁7cが取り付けられる。第2の下降管4bの切断による開口が、追加二重弁7cにより塞がれる。具体的には、第2の下降管4bの2箇所の切断面のうち、風箱3に近い方の切断面に追加二重弁7cが取り付けられる。
追加二重弁7cの構成は、第1二重弁7a又は第2二重弁7bの構成と同様にすることができる。また、追加二重弁7cは、第2二重弁7bを移設したものしてもよい。すなわち、第2二重弁7bを取り外して、第2の下降管4bに追加二重弁7cとして接続してもよい。
図3に示す例では、無端軌道Kの上段軌道Kuの幅方向の外方において追加二重弁7cが配置される。切断前の第2の下降管4bは、風箱3から幅方向外方に向かって延びる部分と、無端軌道Kの上段軌道Kuの幅方向外方において垂直方向に延びる垂直部分を有する(図2参照)。図3に示す例では、第2の下降管4bの垂直部分が取り除かれ、代わりに追加二重弁7cが取り付けられる。なお、第2の下降管4bの切断位置は、図3に示す例に限られない。
このように、図3に示す例では、第1の下降管4aは第1主ダクト5aに接続したまま、第2の下降管4bが第2主ダクト5bから遮断される。第2の下降管4bの下に追加二重弁7cが設けられる。第2の下降管4bのガスは、第1の下降管4a及び第1主ダクト5aを通じて吸引される。焼結機100の操業中に第2の下降管に落下したダストは、第2の下降管4bのガスの吸引を停止することなく、追加二重弁7cから排気系の外に排出される。例えば、第1の下降管4a及び第1主ダクト5aによる風箱3内のガスの吸引をしている時に、追加二重弁7cの2つの弁を異なるタイミングで順次に開閉させることができる。これにより、風箱3のガスを吸引して負圧を保った状態で、第2の下降管4bに落下したダストを排出することができる。
追加二重弁7cの排出口に、ダストシュート22cが取り付けられる。ダストシュート22cは、追加二重弁7cの排出口から、第1フローコンベア8aの上方に延びて形成される。ダストシュート22cは、追加二重弁7cから排出されダストを、第1フローコンベア8aに導く。これにより、追加二重弁7cから排出されダストが、第1二重弁7aから出たダストと合流する。
第2主ダクト5bの少なくとも風箱3との導通が切断された部分(以下、隔離部分と称する)は、ガスの排出経路から切り離される。すなわち、第2主ダクト5bの隔離部分と、主ダクト5の他の部分との間のガスの排出流路が切断される。
図4は、第2主ダクト5bの隔離部分の一例を示す図である。図4は、第1主ダクト5a、第2主ダクト5b、第1の下降管4a、及び第2の下降管4bを上から見た場合の位置関係を示す図である。図4に示す例は、複数の第2の下降管4b−1〜7のうち、2つの第2の下降管4b−3、4b−4の導通が切断された場合を示す。この場合、第2主ダクト5bにおいて、第2の下降管4b−3、4b−4と接続された部分を含む領域が隔離部分5b1となる。隔離部分5b1は、主ダクトのガスの排出経路から切り離される。図4に示す例では、隔離部分5b1と、主ダクト5の他の部分とのガスの導通を遮断する遮断壁が設けられる。これにより、隔離部分5b1と、他の部分との間の導通が遮断される。
なお、隔離部分と、主ダクトの他の部分との間のガスの排出流路を切断する形態は、上記の図4に示す例に限られない。例えば、第2主ダクト5b全体を、誘引排風機9に繋がる排気系統から切り離すこともできる。
<焼結機の改修例2>
図5は、改修された焼結機100の構成の一例を示す図である。図5に示す例では、図2に示す焼結機100の第2の下降管4bの導通が切断されている。具体的には、第2の下降管4bの流路上の2箇所で、第2の下降管4bが切断される。そして、第2の下降管4bの切断された部分と、第1主ダクト5aとを接続する接続管22dが取り付けられている。具体的には、第2の下降管4bの2箇所の切断面のうち、風箱3に近い方の切断面に接続管22dが取り付けられる。接続管22dは、第2の下降管4bを切断してできる開口を、第1主ダクト5a内の空間と接続する。風箱3に繋がる第2の下降管4bは、接続管22dによって、第1主ダクト5aと接続される。これにより、第2の下降管4bと第2主ダクト5bとの導通が切断され、第2の下降管4bと第1主ダクト5aとが導通する。
焼結機100の操業中に第2の下降管4bに落下したダストは、接続管22dを通じて、第1主ダクト5aに導かれる。接続管22dから第1主ダクト5aに入ったダストは、第1ダストホッパ6aに落下する。第1ダストホッパ6aの下部に設けられた第1二重弁7aから、第1ダストホッパ6a内に落下したダストが排出される。例えば、第1二重弁7aの2つの弁を異なるタイミングで順次開閉させることで、第1ダストホッパ6aに落下したダストを排出することができる。第1二重弁7aにより、第1の主ダクト5aによる風箱3内のガスの吸引を停止することなく、第1の下降管4a及び第2の下降管4bに落下したダストを、排気系の外に排出することができる。
図5に示す構成においては、焼結機100の操業中は、接続管22d内のガスは、第1主ダクト5aに吸引される。すなわち、接続管22d内は負圧になる。そのため、接続管22d内のダストは、自由に落下できる。また、風箱3内の焼結排ガスは、第1主ダクト5aにより吸引される。そのため、風箱3内の焼結排ガスは、主に第1の下降管4aへ流れるとともに、接続管22dにもわずかに流れることになる。これにより、接続管22d内にダストが詰まりにくくなる。
接続管22dは、第2の下降管4bより細くすることができる。すなわち、接続管22d内の流路の断面積は、第2の下降管4bの流路の断面積より小さくすることができる。例えば、第2の下降管4bの直径は、第2の下降管4bの直径の4分の1以下、好ましくは、6分の1以下とすることができる。接続管22dを細くすることで、配管ルートの確保が容易になる。また、排気系のレイアウトの自由度が高くなる。
図5に示す例においても、第2主ダクト5bの少なくとも風箱3との導通が切断された部分(隔離部分)は、ガスの排出経路から切り離される。すなわち、第2主ダクト5bの隔離部分と、主ダクト5の他の部分との間のガスの排出流路が切断される。
本実施形態によれば、第1主ダクト5aによる吸引を継続しながら、第2主ダクトの排気系統の修理又は更新工事を行うことが可能になる。例えば、焼結機100の操業中に、第1の下降管4b、第2主ダクト5b、第2ダストホッパ6b、又は、第2二重弁7bの修理又は更新が可能になる。或いは、第2主ダクトの排系統の少なくとも一部を撤去した状態で、焼結機100の操業を継続することも可能になる。
(実施形態2)
<焼結機の構成例>
図6は、本実施形態における焼結機100aの構成例を示す断面図である。図6に示す構成において、上段軌道Ku及び下段軌道Kdを含む無端軌道K、パレット台車2、及び風箱3の構成は、図1及び図2に示す構成と同様にすることができる。図6に示す例では、複数の風箱3の下方において、主ダクト5aが1本のみ配置される。
風箱3の下面に、幅方向において内側から外側へ向かって下降する2つの斜面すなわち、第1及び第2斜面3a、3bが設けられる。それらの下端にそれぞれ第1の下降管4a及び第2の下降管4bが接続される。第1の下降管4aは、風箱3と主ダクト5aとを接続する。第2の下降管4bも、風箱3と主ダクト5aとを接続する。第1の下降管4aの流路は、第2の下降管4bと流路に対して独立している。第1の下降管4aは、搬送方向から見てパレット台車2の左を通って主ダクト5aに達する。第2の下降管4bは、搬送方向から見てパレット台車2の右を通って主ダクト5aに達する。すなわち、第1の下降管4aと第2の下降管4bは、風箱3から幅方向において互いに反対の方向へ延びる。そのため、第1の下降管4aと第2の下降管4bの間に無端起動Kが配置される。なお、第1の下降管4aと第2の下降管4bの左右の配置は、逆であってもよい。
主ダクト5aの下部には、ダストホッパ6aが設けられる。ダストホッパ6aの下端には、二重弁7aが接続される。二重弁7aの下方には、コンベア8aが配置される。ダストホッパ6a、二重弁7c及びコンベア8aの構成は、図2に示す第1ダストホッパ6a、第1二重弁7c及び第1コンベア8aの構成と同様にすることができる。
図2に示す例では、無端軌道Kの下段軌道Kdの下方にも、2つのダストホッパ21a、21bと、2つのダストシュート22a、22bが設けられる。一方のダストホッパ21aに溜まったダストは、一方のダストシュート22aを通って、コンベア8aへ導かれる。他方のダストホッパ21bに溜まったダストは、他方のダストシュート22bを通って、コンベア8aへ導かれる。
<焼結機の改修例>
次に、焼結機100aにおいて、第2の下降管4bを修理する場合の改修方法の例を説明する。図7は、改修された焼結機100の構成の一例を示す図である。図7に示す例では、図6に示す焼結機100aの第2の下降管4bの導通が切断されている。具体的には、第2の下降管4bの流路上の2箇所で、第2の下降管4bが切断される。そして、第2の下降管4bの切断された部分に、追加二重弁7cが取り付けられる。例えば、第2の下降管4bを切断してできる開口に、追加二重弁7cが取り付けられる。第2の下降管4bの切断による開口が、追加二重弁7cにより塞がれる。具体的には、第2の下降管4bの2箇所の切断面のうち、風箱3に近い方の切断面に追加二重弁7cが取り付けられる。追加二重弁7cの構成は、二重弁7aと同様にすることができる。また、上記2箇所の切断面のうち、主ダクト5aに近い切断面は、塞がれる。
このように、図7に示す例では、第1の下降管4aは第1主ダクト5aに接続したまま、第2の下降管4bが主ダクト5aから遮断される。第2の下降管4bの下に追加二重弁7cが設けられる。第2の下降管4bのガスは、第1の下降管4a及び第1主ダクト5aを通じて吸引される。焼結機100aの操業中に第2の下降管4bに落下したダストは、第2の下降管4bのガスの吸引を停止することなく、追加二重弁7cから排気系の外に排出される。例えば、第1の下降管4a及び主ダクト5aによる風箱3内のガスの吸引をしている時に、追加二重弁7cの2つの弁を異なるタイミングで順次に開閉させることができる。これにより、風箱3のガスを吸引して負圧を保った状態で、第2の下降管4bに落下したダストを排出することができる。
追加二重弁7cの排出口に、ダストシュート22cが取り付けられる。ダストシュート22cは、追加二重弁7cの排出口から、コンベア8aの上方に延びて形成される。ダストシュート22cは、追加二重弁7cから排出されダストを、コンベア8aに導く。これにより、追加二重弁7cから排出されダストが、二重弁7aから出たダストと合流する。
本実施形態によれば、主ダクト5aによる吸引を継続しながら、第2の下降管4bの修理又は更新工事を行うことが可能になる。或いは、第2の下降管4bの少なくとも一部を撤去した状態で、焼結機100aの操業を継続することも可能になる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
2:パレット台車
3:風箱
4:下降管
4a:第1の下降管
4b:第2の下降管
5:主ダクト
5a:第1主ダクト
5b:第2主ダクト
6:ダストホッパ
6a:第1ダストホッパ
6b:第2ダストホッパ
7:二重弁
7a:第1二重弁
7b:第2二重弁
7c:追加二重弁
22d:接続管
100:焼結機

Claims (11)

  1. 焼結機の改修方法であって、
    前記焼結機は、無端軌道上を搬送される複数のパレット台車と、焼結用の原料を積載して搬送される複数のパレット台車の下部に配置される風箱と、前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する第1主ダクトと、前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する第2主ダクトと、前記風箱と前記第1主ダクトを接続する第1の下降管と、前記風箱と前記第2主ダクトとを接続する第2の下降管とを含み、
    前記第2の下降管を切断することにより、前記風箱と前記第2主ダクトの間の導通を切断する工程と、
    前記第2の下降管の切断した部分に、ダストを排出するための追加二重弁を取り付ける工程と、
    を有する、焼結機の改修方法。
  2. 請求項1に記載の改修方法によって改修される焼結器の操業方法であって、
    前記第1の下降管及び前記第1主ダクトを通して前記風箱内のガスを吸引している時に、前記追加二重弁を順次開閉させて前記第2の下降管のダストを排出する工程を含む、焼結器の操業方法。
  3. 請求項1に記載の焼結機の改修方法であって、
    前記焼結機は、前記第1主ダクトの下部に設けられたダストホッパと、前記ダストホッパの下端に設けられ、ダストを排出するための第1二重弁とを含み、
    前記第2の下降管の切断した部分に取り付けられた前記追加二重弁の排出口にダストシュートを取り付ける工程をさらに有し、
    前記ダストシュートは、前記追加二重弁から排出されダストを、前記第1二重弁から出たダストと合流するように導くように構成される、焼結機の改修方法。
  4. 焼結機の改修方法であって、
    前記焼結機は、無端軌道上を搬送される複数のパレット台車と、焼結用の原料を積載して搬送される複数のパレット台車の下部に配置される風箱と、前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する第1主ダクトと、前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する第2主ダクトと、前記風箱と前記第1主ダクトを接続する第1の下降管と、前記風箱と前記第2主ダクトとを接続する第2の下降管とを含み、
    前記第2の下降管を切断することにより、前記風箱と前記第2主ダクトの間の導通を切断する工程と、
    前記第2の下降管の切断した部分と、前記第1主ダクトとを接続する接続管を取り付ける工程と、
    を有する、焼結機の改修方法。
  5. 請求項4に記載の焼結機の改修方法であって、前記接続管内の流路の断面積は、前記第2の下降管の流路の断面積より小さい、焼結機の改修方法。
  6. 請求項4又は5に記載の改修方法によって改修される焼結器の操業方法であって、
    前記焼結機は、前記第1主ダクトの下部に設けられたダストホッパと、前記ダストホッパの下端に設けられ、ダストを排出するための第1二重弁とを含み、
    前記第1の下降管及び前記第1主ダクトを通して前記風箱内のガスを吸引している時に、前記第1二重弁を順次開閉させることにより、前記第2の下降管及び前記接続管を通って前記ダストホッパへ入ったダストを排出する工程を含む、焼結機の操業方法。
  7. 請求項1、3、4、5のいずれか1項に記載の焼結機の改修方法であって、
    前記第2主ダクトの少なくとも前記風箱との導通が切断された部分と、他の部分との間のガスの排出経路を切断する工程を、さらに有する、焼結機の改修方法。
  8. 焼結機の改修方法であって、
    前記焼結機は、無端軌道上を搬送される複数のパレット台車と、焼結用の原料を積載して搬送される複数のパレット台車の下部に配置される風箱と、前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する主ダクトと、前記風箱と前記主ダクトを接続する第1の下降管と、前記風箱と前記主ダクトとを接続する第2の下降管とを含み、
    前記第2の下降管を切断することにより、前記風箱と前記第2主ダクトの間の導通を切断する工程と、
    前記第2の下降管の切断した部分に、ダストを排出するための追加二重弁を取り付ける工程と、を有する、焼結機の改修方法。
  9. 無端軌道上を搬送される複数のパレット台車と、
    焼結用の原料を積載して搬送される複数のパレット台車の下部に配置される風箱と、
    前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する第1主ダクトと、
    前記風箱と前記第1主ダクトを接続する第1の下降管とを備え、
    前記風箱の下面は、幅方向における中央から一方の端へ向かって下降する第1斜面と、前記幅方向における中央から他方の端へ向かって下降する第2斜面とを有し、
    前記第1の下降管は、前記風箱の前記第1斜面の下端に接続され、
    前記風箱の前記第2斜面の下端に第2の下降管が接続され、前記第2の下降管の下端には追加二重弁が接続される、焼結機。
  10. 請求項9に記載の焼結機であって、
    前記第1主ダクトの下部に設けられたダストホッパと、
    前記ダストホッパの下端に設けられ、ダストを排出するための第1二重弁と、
    前記追加二重弁の排出口に取り付けられたダストシュートとを、さらに備え、
    前記ダストシュートは、前記追加二重弁から出たダストを、前記第1二重弁から出たダストと合流するように導くように構成される、焼結機。
  11. 無端軌道上を搬送される複数のパレット台車と、
    焼結用の原料を積載して搬送される複数のパレット台車の下部に配置される風箱と、
    前記風箱の下方において搬送方向に延び前記風箱内のガスを排出する第1主ダクトと、
    前記風箱と前記第1主ダクトを接続する第1の下降管とを備え、
    前記風箱の下面は、幅方向における中央から一方の端へ向かって下降する第1斜面と、前記幅方向における中央から他方の端へ向かって下降する第2斜面とを有し、
    前記第1の下降管は、前記風箱の前記第1斜面の下端に接続され、
    前記風箱の前記第2斜面の下端に第2の下降管が接続され、
    前記第2の下降管の下端と、前記第1主ダクトを接続する接続管が設けられ、
    前記接続管内の流路の断面積は、前記第2の下降管の流路の断面積より小さい、焼結機。
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