JP2020029465A - メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、および他の有機酸尿症のトコトリエノールキノンによる処置 - Google Patents

メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、および他の有機酸尿症のトコトリエノールキノンによる処置 Download PDF

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エム. ミラー ガイ
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Dionisi-Vici Carlo
ディニーシ−ヴーチ カルロ
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ベルティーニ エンリーコ
マルティネッリ ディエゴ
Martinelli Diego
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Abstract

【課題】メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、および他の有機酸尿症のトコトリエノールキノンによる処置の提供。【解決手段】本発明は、メチルマロン酸尿症および他の有機酸尿症を、この疾患の症状を緩和するために、α−トコトリエノールキノンをはじめとするトコトリエノールキノンで処置する方法に関する。例えば、個体におけるメチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症を処置する方法であって、該方法は、治療上有効な量の、トコトリエノールキノンおよびトコトリエノールヒドロキノンからなる群より選択される化合物を、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体に投与する工程を包含する、方法。【選択図】図1

Description

(関連出願の引用)
本願は、2011年7月6日に出願した米国仮特許出願第61/505,051号に対
する優先権の利益を主張する。この出願の内容全体は、本明細書中に参考として援用され
る。
(発明の技術分野)
本発明は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、および他の有機酸尿症を、トコトリ
エノールキノン(トコトリエノールヒドロキノンを含む)、例えば、α−トコトリエノー
ルキノンで処置する方法に関する。
(発明の背景)
有機酸尿症(有機酸血症としても公知)は、アミノ酸代謝における欠損によって引き起
こされ、身体に酸の異常な蓄積を生じる一連の障害である。非特許文献1(Rezvan
i I., 「Defects in metabolism of amino ac
ids」: Kliegman RM, Behrman RE, Jenson HB
, Stanton BF, eds. Nelson Textbook of Pe
diatrics. 18th ed. Philadelphia, Pa: Sau
nders Elsevier; 2007, Chap 85)を参照のこと。
メチルマロン酸尿症(メチルマロン酸血症、MMA)は、メチルマロニル−CoAムタ
ーゼもしくはその補因子コバラミン(ビタミンB12)における欠損によって引き起こさ
れる。MMAには、進行性脳障害、脱水、摂食問題(feeding problem)
、発達遅滞、成長障害、嗜眠、再発性酵母感染、発作、嘔吐が付随し、腎疾患、腎不全、
膵炎、昏睡もしくは死亡を生じ得る。World−Wide−Web.ncbi.nlm
.nih.gov/pubmedhealth/PMH0002147/およびURL
ghr.nlm.nih.gov/condition/methylmalonic−
acidemiaを参照のこと。MMAにおいて示された脳異常としては、脳室拡張、皮
質萎縮、脳室周囲白質異常、脳梁菲薄化、皮質下白質異常、小脳萎縮、基底核石灰化、お
よび髄鞘形成遅延が挙げられる(非特許文献2(Radmanesh et al.,
Pediatr Radiol (2008) 38:1054−1061)を参照のこ
と)。
別の有機酸尿症、イソ吉草酸血症(イソ吉草酸尿症;IVA)は、ロイシンの代謝を触
媒するイソバレリル−CoAデヒドロゲナーゼの活性における欠損によって引き起こされ
、イソ吉草酸の蓄積を生じる。イソ吉草酸血症の特徴は、生後数日以内に明らかになり、
摂食不良、嘔吐、発作およびエネルギー不足を含む。上記症状は、発作、昏睡およびおそ
らく死亡へと進行し得る。いくつかの症例においては、上記症状は、小児期に出現し、そ
こで子供は、体重が増加せず、成長障害となる。イソ吉草酸血症の特徴的徴候は、急性疾
患の間の、汗をかいた足の特徴的な臭いである。
有機酸尿症のコントロールは、しばしば、分枝鎖アミノ酸を欠いた特殊な食事の厳守に
依存する。
従って、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、および他の有機酸尿症のための有効な
処置が必要である。
Rezvani I., 「Defects in metabolism of amino acids」: Kliegman RM, Behrman RE, Jenson HB, Stanton BF, eds. Nelson Textbook of Pediatrics. 18th ed. Philadelphia, Pa: Saunders Elsevier; 2007, Chap 85 Radmanesh et al., Pediatr Radiol (2008) 38:1054−1061
(発明の要旨)
一実施形態において、本発明は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、および他の有
機酸尿症を特定の化合物で処置する方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別
の有機酸尿症に罹患している個体を、トコトリエノールキノンで処置する方法を提供し、
上記方法は、治療上有効な量の1種もしくはそれより多くのトコトリエノールキノンを、
メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体に投
与する工程を包含する。別の実施形態において、本発明は、メチルマロン酸尿症に罹患し
ている個体をα−トコトリエノールキノンで処置する方法を提供し、上記方法は、治療上
有効な量のα−トコトリエノールキノンを、メチルマロン酸尿症に罹患している個体に投
与する工程を包含する。別の実施形態において、本発明は、イソ吉草酸尿症もしくは別の
有機酸尿症に罹患している個体を、α−トコトリエノールキノンで処置する方法を提供し
、上記方法は、治療上有効な量のα−トコトリエノールキノンを、イソ吉草酸尿症もしく
は別の有機酸尿症に罹患している個体に投与する工程を包含する。別の実施形態において
、本発明は、メチルマロン酸尿症に罹患している個体をβ−トコトリエノールキノン処置
する方法を提供し、上記方法は、治療上有効な量のβ−トコトリエノールキノンを、メチ
ルマロン酸尿症に罹患している個体に投与する工程を包含する。別の実施形態において、
本発明は、イソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体を、β−トコトリ
エノールキノンで処置する方法を提供し、上記方法は、治療上有効な量のβ−トコトリエ
ノールキノンを、イソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体に投与する
工程を包含する。別の実施形態において、本発明は、メチルマロン酸尿症に罹患している
個体をγ−トコトリエノールキノンで処置する方法を提供し、上記方法は、治療上有効な
量のγ−トコトリエノールキノンを、メチルマロン酸尿症に罹患している個体に投与する
工程を包含する。別の実施形態において、本発明は、イソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸
尿症に罹患している個体を、γ−トコトリエノールキノンで処置する方法を提供し、上記
方法は、治療上有効な量のγ−トコトリエノールキノンを、イソ吉草酸尿症もしくは別の
有機酸尿症に罹患している個体に投与する工程を包含する。別の実施形態において、本発
明は、メチルマロン酸尿症に罹患している個体を、δ−トコトリエノールキノンで処置す
る方法を提供し、上記方法は、治療上有効な量のδ−トコトリエノールキノンを、メチル
マロン酸尿症に罹患している個体に投与する工程を包含する。別の実施形態において、本
発明は、イソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体を、δ−トコトリエ
ノールキノンで処置する方法を提供し、上記方法は、治療上有効な量のδ−トコトリエノ
ールキノンを、イソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体に投与する工
程を包含する。
別の実施形態において、本発明は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別
の有機酸尿症に罹患している個体を、トコトリエノールヒドロキノンで処置する方法を提
供し、上記方法は、治療上有効な量の1種もしくはそれより多くのトコトリエノールヒド
ロキノンを、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症に罹患して
いる個体に投与する工程を包含する。別の実施形態において、本発明は、メチルマロン酸
尿症に罹患している個体をα−トコトリエノールヒドロキノンで処置する方法を提供し、
上記方法は、治療上有効な量のα−トコトリエノールヒドロキノンを、メチルマロン酸尿
症に罹患している個体に投与する工程を包含する。別の実施形態において、本発明は、イ
ソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体を、α−トコトリエノールヒド
ロキノンで処置する方法を提供し、上記方法は、治療上有効な量のα−トコトリエノール
ヒドロキノンを、イソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体に投与する
工程を包含する。別の実施形態において、本発明は、メチルマロン酸尿症に罹患している
個体を、β−トコトリエノールヒドロキノンで処置する方法を提供し、上記方法は、治療
上有効な量のβ−トコトリエノールヒドロキノンを、メチルマロン酸尿症に罹患している
個体に投与する工程を包含する。別の実施形態において、本発明は、イソ吉草酸尿症もし
くは別の有機酸尿症に罹患している個体を、β−トコトリエノールヒドロキノンで処置す
る方法を提供し、上記方法は、治療上有効な量のβ−トコトリエノールヒドロキノンを、
イソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体に投与する工程を包含する。
別の実施形態において、本発明は、メチルマロン酸尿症に罹患している個体を、γ−トコ
トリエノールヒドロキノンで処置する方法を提供し、上記方法は、治療上有効な量のγ−
トコトリエノールヒドロキノンを、メチルマロン酸尿症に罹患している個体に投与する工
程を包含する。別の実施形態において、本発明は、イソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸尿
症に罹患している個体を、γ−トコトリエノールヒドロキノンで処置する方法を提供し、
上記方法は、治療上有効な量のγ−トコトリエノールヒドロキノンを、イソ吉草酸尿症も
しくは別の有機酸尿症に罹患している個体に投与する工程を包含する。別の実施形態にお
いて、本発明は、メチルマロン酸尿症に罹患している個体を、δ−トコトリエノールヒド
ロキノンで処置する方法を提供し、上記方法は、治療上有効な量のδ−トコトリエノール
ヒドロキノンを、メチルマロン酸尿症に罹患している個体に投与する工程を包含する。別
の実施形態において、本発明は、イソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸尿症に罹患している
個体を、δ−トコトリエノールヒドロキノンで処置する方法を提供し、上記方法は、治療
上有効な量のδ−トコトリエノールヒドロキノンを、イソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸
尿症に罹患している個体に投与する工程を包含する。
一実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、α
−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記α−トコトリエノールキノンは、調製物に
存在する上記トコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約30
重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される
薬学的組成物は、α−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記α−トコトリエノール
キノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少
なくとも約40重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにお
いて使用される薬学的組成物は、α−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記α−ト
コトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキ
ノンのうちの少なくとも約50重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処
置することにおいて使用される薬学的組成物は、α−トコトリエノールキノンを含み、こ
こで上記α−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコ
トリエノールキノンのうちの少なくとも約60重量%を構成する。別の実施形態において
、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、α−トコトリエノールキ
ノンを含み、ここで上記α−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノ
ールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約70重量%を構成する。別の実
施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、α−トコ
トリエノールキノンを含み、ここで上記α−トコトリエノールキノンは、調製物に存在す
るトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約75重量%を構
成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成
物は、α−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記α−トコトリエノールキノンは、
調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約
80重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用さ
れる薬学的組成物は、α−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記α−トコトリエノ
ールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうち
の少なくとも約90重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置すること
において使用される薬学的組成物は、α−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記α
−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノー
ルキノンのうちの少なくとも約95重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体
を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、α−トコトリエノールキノンを含み
、ここで上記α−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよび
トコトリエノールキノンのうちの少なくとも約98重量%を構成する。別の実施形態にお
いて、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、α−トコトリエノー
ルキノンを含み、ここで上記α−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリ
エノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約99重量%を構成する。
一実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、α
−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記α−トコトリエノールキノンは、調製物に
存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもの
のうちの少なくとも約30重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置す
ることにおいて使用される薬学的組成物は、α−トコトリエノールキノンを含み、ここで
上記α−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料あらゆる添加される薬学的キ
ャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約40重量%を構成する。
別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、α
−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記α−トコトリエノールキノンは、調製物に
存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもの
のうちの少なくとも約50重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置す
ることにおいて使用される薬学的組成物は、α−トコトリエノールキノンを含み、ここで
上記α−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学
的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約60重量%を構成す
る。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は
、α−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記α−トコトリエノールキノンは、調製
物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いた
もののうちの少なくとも約70重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処
置することにおいて使用される薬学的組成物は、α−トコトリエノールキノンを含み、こ
こで上記α−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される
薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約75重量%を構
成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成
物は、α−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記α−トコトリエノールキノンは、
調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除
いたもののうちの少なくとも約80重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体
を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、α−トコトリエノールキノンを含み
、ここで上記α−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加さ
れる薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約90重量%
を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的
組成物は、α−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記α−トコトリエノールキノン
は、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量
を除いたもののうちの少なくとも約95重量%を構成する。別の実施形態において、上記
個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、α−トコトリエノールキノンを
含み、ここで上記α−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添
加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約98重
量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬
学的組成物は、α−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記α−トコトリエノールキ
ノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の
重量を除いたもののうちの少なくとも約99重量%を構成する。
一実施形態において、本発明は、約50mg〜500mgの間のα−トコトリエノール
キノンの単位投与量製剤を提供し、ここで上記製剤に存在するα−トコトリエノールキノ
ンの純度は、重量で、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノン
のうちの少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約
60%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約
90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、もしくは少なくとも約99%を含む
(comprise)。上記単位投与量製剤は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、
もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体を処置するために使用され得る。
一実施形態において、本発明は、約50mg〜500mgの間のα−トコトリエノール
キノンの単位投与量製剤を提供し、ここで上記製剤に存在するα−トコトリエノールキノ
ンの純度は、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形
剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約
50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約
80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、もしくは少な
くとも約99%を含む。上記単位投与量製剤は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、
もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体を処置するために使用され得る。
α−トコトリエノールキノンの上記薬学的組成物、薬学的製剤および単位投与量製剤の
実施形態のうちのいずれもが、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機
酸尿症に罹患している個体(例えば、メチルマロン酸尿症を有する個体(例えば、メチル
マロン酸尿症を有し、MUT、MMAA、および/もしくはMMAB遺伝子において1つ
の変異、1つもしくはそれより多くの変異、または2つもしくはそれより多くの変異を有
する個体、あるいはイソ吉草酸血症(isovaleric academia)を有し
、IVD遺伝子において1つの変異、1つもしくはそれより多くの変異、または2つもし
くはそれより多くの変異を有する個体))を処置するために使用され得る。
一実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、β
−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記β−トコトリエノールキノンは、調製物に
存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約30重量
%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学
的組成物は、β−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記β−トコトリエノールキノ
ンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なく
とも約40重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて
使用される薬学的組成物は、β−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記β−トコト
リエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノン
のうちの少なくとも約50重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置す
ることにおいて使用される薬学的組成物は、β−トコトリエノールキノンを含み、ここで
上記β−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリ
エノールキノンのうちの少なくとも約60重量%を構成する。別の実施形態において、上
記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、β−トコトリエノールキノン
を含み、ここで上記β−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノール
およびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約70重量%を構成する。別の実施形
態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、β−トコトリ
エノールキノンを含み、ここで上記β−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するト
コトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約75重量%を構成す
る。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は
、β−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記β−トコトリエノールキノンは、調製
物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約80
重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される
薬学的組成物は、β−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記β−トコトリエノール
キノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少
なくとも約90重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにお
いて使用される薬学的組成物は、β−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記β−ト
コトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキ
ノンのうちの少なくとも約95重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処
置することにおいて使用される薬学的組成物は、β−トコトリエノールキノンを含み、こ
こで上記β−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコ
トリエノールキノンのうちの少なくとも約98重量%を構成する。別の実施形態において
、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、β−トコトリエノールキ
ノンを含み、ここで上記β−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノ
ールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約99重量%を構成する。
一実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、β
−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記β−トコトリエノールキノンは、調製物に
存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもの
のうちの少なくとも約30重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置す
ることにおいて使用される薬学的組成物は、β−トコトリエノールキノンを含み、ここで
上記β−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学
的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約40重量%を構成す
る。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は
、β−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記β−トコトリエノールキノンは、調製
物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いた
もののうちの少なくとも約50重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処
置することにおいて使用される薬学的組成物は、β−トコトリエノールキノンを含み、こ
こで上記β−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される
薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約60重量%を構
成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成
物は、β−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記β−トコトリエノールキノンは、
調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除
いたもののうちの少なくとも約70重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体
を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、β−トコトリエノールキノンを含み
、ここで上記β−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加さ
れる薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約75重量%
を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的
組成物は、β−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記β−トコトリエノールキノン
は、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量
を除いたもののうちの少なくとも約80重量%を構成する。別の実施形態において、上記
個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、β−トコトリエノールキノンを
含み、ここで上記β−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添
加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約90重
量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬
学的組成物は、β−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記β−トコトリエノールキ
ノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の
重量を除いたもののうちの少なくとも約95重量%を構成する。別の実施形態において、
上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、β−トコトリエノールキノ
ンを含み、ここで上記β−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆ
る添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約9
8重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用され
る薬学的組成物は、β−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記β−トコトリエノー
ルキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形
剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約99重量%を構成する。
一実施形態において、本発明は、約50mg〜500mgの間のβ−トコトリエノール
キノンの単位投与量製剤を提供し、ここで上記製剤に存在するβ−トコトリエノールキノ
ンの純度は、重量で、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノン
の少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%
、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約90%
、少なくとも約95%、少なくとも約98%、もしくは少なくとも約99%を含む。上記
単位投与量製剤は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症に罹
患している個体を処置するために使用され得る。
一実施形態において、本発明は、約50mg〜500mgの間のβ−トコトリエノール
キノンの単位投与量製剤を提供し、ここで上記製剤に存在するβ−トコトリエノールキノ
ンの純度は、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形
剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約
50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約
80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、もしくは少な
くとも約99%を含む。上記単位投与量製剤は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、
もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体を処置するために使用され得る。
β−トコトリエノールキノンの上記薬学的組成物、薬学的製剤および単位投与量製剤の
実施形態のうちのいずれもが、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機
酸尿症に罹患している個体(例えば、メチルマロン酸尿症を有する個体(例えば、メチル
マロン酸尿症を有し、MUT遺伝子、MMAA遺伝子、および/もしくはMMAB遺伝子
において1つの変異、1つもしくはそれより多くの変異、または2つもしくはそれより多
くの変異を有する個体)、あるいはイソ吉草酸尿症を有し、IVD遺伝子において1つの
変異を有する個体)を処置するために使用され得る。
一実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、γ
−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記γ−トコトリエノールキノンは、調製物に
存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約30重量
%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学
的組成物は、γ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記γ−トコトリエノールキノ
ンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なく
とも約40重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて
使用される薬学的組成物は、γ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記γ−トコト
リエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノン
のうちの少なくとも約50重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置す
ることにおいて使用される薬学的組成物は、γ−トコトリエノールキノンを含み、ここで
上記γ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリ
エノールキノンのうちの少なくとも約60重量%を構成する。別の実施形態において、上
記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、γ−トコトリエノールキノン
を含み、ここで上記γ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノール
およびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約70重量%を構成する。別の実施形
態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、γ−トコトリ
エノールキノンを含み、ここで上記γ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するト
コトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約75重量%を構成す
る。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は
、γ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記γ−トコトリエノールキノンは、調製
物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約80
重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される
薬学的組成物は、γ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記γ−トコトリエノール
キノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少
なくとも約90重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにお
いて使用される薬学的組成物は、γ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記γ−ト
コトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキ
ノンのうちの少なくとも約95重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処
置することにおいて使用される薬学的組成物は、γ−トコトリエノールキノンを含み、こ
こで上記γ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコ
トリエノールキノンのうちの少なくとも約98重量%を構成する。別の実施形態において
、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、γ−トコトリエノールキ
ノンを含み、ここで上記γ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノ
ールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約99重量%を構成する。
一実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、γ
−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記γ−トコトリエノールキノンは、調製物に
存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもの
のうちの少なくとも約30重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置す
ることにおいて使用される薬学的組成物は、γ−トコトリエノールキノンを含み、ここで
上記γ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学
的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約40重量%を構成す
る。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は
、γ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記γ−トコトリエノールキノンは、調製
物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いた
もののうちの少なくとも約50重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処
置することにおいて使用される薬学的組成物は、γ−トコトリエノールキノンを含み、こ
こで上記γ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される
薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約60重量%を構
成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成
物は、γ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記γ−トコトリエノールキノンは、
調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除
いたもののうちの少なくとも約70重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体
を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、γ−トコトリエノールキノンを含み
、ここで上記γ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加さ
れる薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約75重量%
を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的
組成物は、γ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記γ−トコトリエノールキノン
は、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量
を除いたもののうちの少なくとも約80重量%を構成する。別の実施形態において、上記
個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、γ−トコトリエノールキノンを
含み、ここで上記γ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添
加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約90重
量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬
学的組成物は、γ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記γ−トコトリエノールキ
ノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の
重量を除いたもののうちの少なくとも約95重量%を構成する。別の実施形態において、
上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、γ−トコトリエノールキノ
ンを含み、ここで上記γ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆ
る添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約9
8重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用され
る薬学的組成物は、γ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記γ−トコトリエノー
ルキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形
剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約99重量%を構成する。
一実施形態において、本発明は、約50mg〜500mgの間のγ−トコトリエノール
キノンの単位投与量製剤を提供し、ここで上記製剤に存在するγ−トコトリエノールキノ
ンの純度は、重量で、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノン
のうちの少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約
60%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約
90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、もしくは少なくとも約99%を含む
。上記単位投与量製剤は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿
症に罹患している個体を処置するために使用され得る。
一実施形態において、本発明は、約50mg〜500mgの間のγ−トコトリエノール
キノンの単位投与量製剤を提供し、ここで上記製剤に存在するγ−トコトリエノールキノ
ンの純度は、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形
剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約
50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約
80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、もしくは少な
くとも約99%を含む。上記単位投与量製剤は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、
もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体を処置するために使用され得る。
γ−トコトリエノールキノンの上記薬学的組成物、薬学的製剤および単位投与量製剤の
実施形態のうちのいずれもが、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機
酸尿症に罹患している個体(例えば、メチルマロン酸尿症を有する個体(例えば、メチル
マロン酸尿症を有し、MUT遺伝子、MMAA遺伝子、および/もしくはMMAB遺伝子
において1つの変異、1つもしくはそれより多くの変異、もしくは2つもしくはそれより
多くの変異を有する個体)、あるいはイソ吉草酸尿症を有し、IVD遺伝子において1つ
の変異、1つもしくはそれより多くの変異、もしくは2つもしくはそれより多くの変異を
有する個体)を処置するために使用され得る。
一実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、δ
−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記δ−トコトリエノールキノンは、調製物に
存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約30重量
%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学
的組成物は、δ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記δ−トコトリエノールキノ
ンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なく
とも約40重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて
使用される薬学的組成物は、δ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記δ−トコト
リエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノン
のうちの少なくとも約50重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置す
ることにおいて使用される薬学的組成物は、δ−トコトリエノールキノンを含み、ここで
上記δ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリ
エノールキノンのうちの少なくとも約60重量%を構成する。別の実施形態において、上
記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、δ−トコトリエノールキノン
を含み、ここで上記δ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノール
およびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約70重量%を構成する。別の実施形
態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、δ−トコトリ
エノールキノンを含み、ここで上記δ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するト
コトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約75重量%を構成す
る。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は
、δ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記δ−トコトリエノールキノンは、調製
物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約80
重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される
薬学的組成物は、δ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記δ−トコトリエノール
キノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノンのうちの少
なくとも約90重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにお
いて使用される薬学的組成物は、δ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記δ−ト
コトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキ
ノンのうちの少なくとも約95重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処
置することにおいて使用される薬学的組成物は、δ−トコトリエノールキノンを含み、こ
こで上記δ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコ
トリエノールキノンのうちの少なくとも約98重量%を構成する。別の実施形態において
、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、δ−トコトリエノールキ
ノンを含み、ここで上記δ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノ
ールおよびトコトリエノールキノンのうちの少なくとも約99重量%を構成する。
一実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、δ
−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記δ−トコトリエノールキノンは、調製物に
存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもの
のうちの少なくとも約30重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置す
ることにおいて使用される薬学的組成物は、δ−トコトリエノールキノンを含み、ここで
上記δ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学
的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約40重量%を構成す
る。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は
、δ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記δ−トコトリエノールキノンは、調製
物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いた
もののうちの少なくとも約50重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処
置することにおいて使用される薬学的組成物は、δ−トコトリエノールキノンを含み、こ
こで上記δ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される
薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約60重量%を構
成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成
物は、δ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記δ−トコトリエノールキノンは、
調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除
いたもののうちの少なくとも約70重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体
を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、δ−トコトリエノールキノンを含み
、ここで上記δ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加さ
れる薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約75重量%
を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬学的
組成物は、δ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記δ−トコトリエノールキノン
は、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量
を除いたもののうちの少なくとも約80重量%を構成する。別の実施形態において、上記
個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、δ−トコトリエノールキノンを
含み、ここで上記δ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添
加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約90重
量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用される薬
学的組成物は、δ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記δ−トコトリエノールキ
ノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の
重量を除いたもののうちの少なくとも約95重量%を構成する。別の実施形態において、
上記個体を処置することにおいて使用される薬学的組成物は、δ−トコトリエノールキノ
ンを含み、ここで上記δ−トコトリエノールキノンは、調製物に存在する材料からあらゆ
る添加される薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約9
8重量%を構成する。別の実施形態において、上記個体を処置することにおいて使用され
る薬学的組成物は、δ−トコトリエノールキノンを含み、ここで上記δ−トコトリエノー
ルキノンは、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形
剤の重量を除いたもののうちの少なくとも約99重量%を構成する。
一実施形態において、本発明は、約50mg〜500mgの間のδ−トコトリエノール
キノンの単位投与量製剤を提供し、ここで上記製剤に存在するδ−トコトリエノールキノ
ンの純度は、重量で、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリエノールキノン
のうちの少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約
60%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約
90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、もしくは少なくとも約99%を含む
。上記単位投与量製剤は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿
症に罹患している個体を処置するために使用され得る。
一実施形態において、本発明は、約50mg〜500mgの間のδ−トコトリエノール
キノンの単位投与量製剤を提供し、ここで上記製剤に存在するδ−トコトリエノールキノ
ンの純度は、調製物に存在する材料からあらゆる添加される薬学的キャリアもしくは賦形
剤の重量を除いたものの少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%
、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%
、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、もしくは少なくとも
約99%を含む。上記単位投与量製剤は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしく
は別の有機酸尿症に罹患している個体を処置するために使用され得る。
δ−トコトリエノールキノンの上記薬学的組成物、薬学的製剤および単位投与量製剤の
実施形態のうちのいずれもが、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機
酸尿症に罹患している個体(例えば、メチルマロン酸尿症を有する個体(例えば、メチル
マロン酸尿症を有し、MUT遺伝子、MMAA遺伝子、および/もしくはMMAB遺伝子
において1つの変異、1つもしくはそれより多くの変異、もしくは2つもしくはそれより
多くの変異を有する個体)、あるいはイソ吉草酸尿症を有し、IVD遺伝子において1つ
の変異、1つもしくはそれより多くの変異、または2つもしくはそれより多くの変異を有
する個体)を処置するために使用され得る。
一実施形態において、上記メチルマロン酸尿症に罹患している個体は、MUT、MMA
A、および/もしくはMMABからなる群より選択される、1つの遺伝子、または少なく
とも1つの遺伝子、または2つもしくはそれより多くの遺伝子において、1つの変異、ま
たは少なくとも2つの変異、または2つもしくはそれより多くの変異を有する。別の実施
形態において、上記メチルマロン酸尿症に罹患している個体は、MUT遺伝子において、
1つの変異を有するか、または少なくとも1つの変異を有するか、または2つもしくはそ
れより多くの変異を有する。別の実施形態において、上記メチルマロン酸尿症に罹患して
いる個体は、MMAA遺伝子において、1つの変異を有するか、または少なくとも1つの
変異を有するか、または2つもしくはそれより多くの変異を有する。別の実施形態におい
て、上記メチルマロン酸尿症に罹患している個体は、MMAB遺伝子において、1つの変
異を有するか、または少なくとも1つの変異を有するか、または2つもしくはそれより多
くの変異を有する。別の実施形態において、上記イソ吉草酸尿症を有する個体は、IVD
遺伝子において、1つの変異を有するか、または1つもしくはそれより多くの変異を有す
るか、または2つもしくはそれより多くの変異を有する。
一実施形態において、上記メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸
尿症に罹患している個体(例えば、メチルマロン酸尿症に罹患している個体)は、以下か
らなる群より選択される1つもしくはそれより多くの症状を有する:進行性脳障害、脱水
、摂食問題、発達遅滞、成長障害、嗜眠、再発性酵母感染、発作、嘔吐、腎疾患、腎不全
、膵炎、昏睡、脳異常、脳室拡張、皮質萎縮、脳室周囲白質異常、脳梁菲薄化、皮質下白
質異常、小脳萎縮、基底核石灰化、および髄鞘形成遅延。
一実施形態において、α−トコトリエノールキノン、α−トコトリエノールヒドロキノ
ン、β−トコトリエノールキノン、β−トコトリエノールヒドロキノン、γ−トコトリエ
ノールキノン、γ−トコトリエノールヒドロキノン、δ−トコトリエノールキノン、もし
くはδ−トコトリエノールヒドロキノンのうちの1種もしくはそれより多くの治療上有効
な量(例えば、α−トコトリエノールキノンの治療上有効な量)の、メチルマロン酸尿症
、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体(例えば、メチルマロン
酸尿症に罹患している個体)への投与は、進行性脳障害、脱水、摂食問題、発達遅滞、成
長障害、嗜眠、再発性酵母感染、発作、嘔吐、腎疾患、腎不全、膵炎、昏睡、脳異常、脳
室拡張、皮質萎縮、脳室周囲白質異常、脳梁菲薄化、皮質下白質異常、小脳萎縮、基底核
石灰化、および髄鞘形成遅延からなる群より選択される1つもしくはそれより多くの症状
を緩和する。
一実施形態において、処置において使用される上記化合物は、血液脳関門を越えて、脳
脊髄液中の化合物の濃度によって測定した場合に治療レベルの化合物を中枢神経系に提供
し得る。一実施形態において、処置において使用される上記化合物は、膜貫通拡散によっ
て血液脳関門を越える。別の実施形態において、処置において使用される上記化合物は、
脳脊髄液へと投与される。
一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、患者の脳脊髄液中の上記
化合物の濃度が、約0.1ng/ml〜約10ng/mlの間であるような量において、
上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、上
記患者の脳脊髄液中の上記化合物の濃度が、約0.2ng/ml〜約5ng/mlの間で
あるような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用
される上記化合物は、上記患者の脳脊髄液中の上記化合物の濃度が、約0.4ng/ml
〜約3ng/mlの間であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態にお
いて、処置のために使用される上記化合物は、上記患者の脳脊髄液中の上記化合物の濃度
が、約0.5ng/ml〜約2ng/mlの間であるような量において、上記患者に投与
される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、上記患者の脳脊髄
液中の上記化合物の濃度が、約0.75ng/ml〜約2ng/mlの間であるような量
において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化
合物は、上記患者の脳脊髄液中の上記化合物の濃度が、約1ng/ml〜約2ng/ml
の間であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のため
に使用される上記化合物は、上記患者の脳脊髄液中の上記化合物の濃度が、約0.75n
g/ml〜約1.5ng/mlの間であるような量において、上記患者に投与される。一
実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、上記患者の脳脊髄液中の上記
化合物の濃度が、約1ng/ml〜約1.5ng/mlの間であるような量において、上
記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、上記
患者の脳脊髄液中の上記化合物の濃度が、約1.3ng/mlであるような量において、
上記患者に投与される。
一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、上記患者の脳脊髄液中の
上記化合物の濃度が、約0.1ng/mlまたはそれより上であるような量において、上
記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、上記
患者の脳脊髄液中の上記化合物の濃度が、約0.2ng/mlまたはそれより上であるよ
うな量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される
上記化合物は、上記患者の脳脊髄液中の上記化合物の濃度が、約0.3ng/mlまたは
それより上であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置
のために使用される上記化合物は、上記患者の脳脊髄液中の上記化合物の濃度が、約0.
4ng/mlまたはそれより上であるような量において、上記患者に投与される。一実施
形態において、処置のために使用される上記化合物は、上記患者の脳脊髄液中の上記化合
物の濃度が、約0.5ng/mlまたはそれより上であるような量において、上記患者に
投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、上記患者の脳
脊髄液中の上記化合物の濃度が、約0.75ng/mlまたはそれより上であるような量
において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化
合物は、上記患者の脳脊髄液中の上記化合物の濃度が、約1ng/mlまたはそれより上
であるような量において、上記患者に投与される。
一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキ
ノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、患者の脳脊髄液中のα−トコトリエノ
ールキノン濃度が、約0.1ng/ml〜約10ng/mlの間であるような量において
、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、
α−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の脳
脊髄液中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約0.2ng/ml〜約5ng/mlの
間であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために
使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノー
ルキノンは、上記患者の脳脊髄液中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約0.4ng
/ml〜約3ng/mlの間であるような量において、上記患者に投与される。一実施形
態において、処置のために使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキノンであり
、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の脳脊髄液中のα−トコトリエノールキ
ノン濃度が、約0.5ng/ml〜約2ng/mlの間であるような量において、上記患
者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、α−トコ
トリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の脳脊髄液中
のα−トコトリエノールキノン濃度が、約0.75ng/ml〜約2ng/mlの間であ
るような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用さ
れる上記化合物は、α−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノ
ンは、上記患者の脳脊髄液中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約1ng/ml〜約
2ng/mlの間であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態において
、処置のために使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキノンであり、上記α−
トコトリエノールキノンは、上記患者の脳脊髄液中のα−トコトリエノールキノン濃度が
、約0.75ng/ml〜約1.5ng/mlの間であるような量において、上記患者に
投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、α−トコトリ
エノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の脳脊髄液中のα
−トコトリエノールキノン濃度が、約1ng/ml〜約1.5ng/mlの間であるよう
な量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上
記化合物は、α−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、
上記患者の脳脊髄液中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約1.3ng/mlである
ような量において、上記患者に投与される。
一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキ
ノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の脳脊髄液中のα−トコトリ
エノールキノン濃度が、約0.1ng/mlまたはそれより上であるような量において、
上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、α
−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の脳脊
髄液中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約0.2ng/mlまたはそれより上であ
るような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用さ
れる上記化合物は、α−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノ
ンは、上記患者の脳脊髄液中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約0.3ng/ml
またはそれより上であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態において
、処置のために使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキノンであり、上記α−
トコトリエノールキノンは、上記患者の脳脊髄液中のα−トコトリエノールキノン濃度が
、約0.4ng/mlまたはそれより上であるような量において、上記患者に投与される
。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキ
ノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の脳脊髄液中のα−トコトリ
エノールキノン濃度が、約0.5ng/mlまたはそれより上であるような量において、
上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、α
−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の脳脊
髄液中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約0.75ng/mlまたはそれより上で
あるような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用
される上記化合物は、α−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキ
ノンは、上記患者の脳脊髄液中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約1ng/mlま
たはそれより上であるような量において、上記患者に投与される。
一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、上記患者の血漿中の上記
化合物の濃度が、約1ng/ml〜約5,000ng/mlの間であるような量において
、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、
上記患者の血漿中の上記化合物の濃度が、約10ng/ml〜約2,000ng/mlの
間であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために
使用される上記化合物は、上記患者の血漿中の上記化合物の濃度が、約10ng/ml〜
約2,000ng/mlの間であるような量において、上記患者に投与される。一実施形
態において、処置のために使用される上記化合物は、上記患者の血漿中の上記化合物の濃
度が、約10ng/ml〜約1,000ng/mlの間であるような量において、上記患
者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、上記患者
の血漿中の上記化合物の濃度が、約10ng/ml〜約500ng/mlの間であるよう
な量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上
記化合物は、上記患者の血漿中の上記化合物の濃度が、約10ng/ml〜約250ng
/mlの間であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置
のために使用される上記化合物は、上記患者の血漿中の上記化合物の濃度が、約10ng
/ml〜約150ng/mlの間であるような量において、上記患者に投与される。一実
施形態において、処置のために使用される上記化合物は、上記患者の血漿中の上記化合物
の濃度が、約10ng/ml〜約100ng/mlの間であるような量において、上記患
者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、上記患者
の血漿中の上記化合物の濃度が、約50ng/mlであるような量において、上記患者に
投与される。
一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、上記患者の血漿中の上記
化合物の濃度が、約1ng/mlまたはそれより上であるような量において、上記患者に
投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、上記患者の血
漿中の上記化合物の濃度が、約5ng/mlまたはそれより上であるような量において、
上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、上
記患者の血漿中の上記化合物の濃度が、約10ng/mlまたはそれより上であるような
量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記
化合物は、上記患者の血漿中の上記化合物の濃度が、約25ng/mlまたはそれより上
であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使
用される上記化合物は、上記患者の血漿中の上記化合物の濃度が、約50ng/mlまた
はそれより上であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処
置のために使用される上記化合物は、上記患者の血漿中の上記化合物の濃度が、約75n
g/mlまたはそれより上であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態
において、処置のために使用される上記化合物は、上記患者の血漿中の上記化合物の濃度
が、約100ng/mlまたはそれより上であるような量において、上記患者に投与され
る。
一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキ
ノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、患者の血漿中のα−トコトリエノール
キノン濃度が、約1ng/ml〜約5,000ng/mlの間であるような量において、
上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、α
−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の血漿
中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約10ng/ml〜約2,000ng/mlの
間であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために
使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノー
ルキノンは、上記患者の血漿中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約10ng/ml
〜約2,000ng/mlの間であるような量において、上記患者に投与される。一実施
形態において、処置のために使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキノンであ
り、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の血漿中のα−トコトリエノールキノ
ン濃度が、約10ng/ml〜約1,000ng/mlの間であるような量において、上
記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、α−
トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の血漿中
のα−トコトリエノールキノン濃度が、約10ng/ml〜約500ng/mlの間であ
るような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用さ
れる上記化合物は、α−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノ
ンは、上記患者の血漿中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約10ng/ml〜約2
50ng/mlの間であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態におい
て、処置のために使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキノンであり、上記α
−トコトリエノールキノンは、上記患者の血漿中のα−トコトリエノールキノン濃度が、
約10ng/ml〜約150ng/mlの間であるような量において、上記患者に投与さ
れる。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、α−トコトリエノー
ルキノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の血漿中のα−トコトリ
エノールキノン濃度が、約10ng/ml〜約100ng/mlの間であるような量にお
いて、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物
は、α−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者
の血漿中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約50ng/mlであるような量におい
て、上記患者に投与される。
一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキ
ノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の血漿中のα−トコトリエノ
ールキノン濃度が、約1ng/mlまたはそれより上であるような量において、上記患者
に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、α−トコト
リエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の血漿中のα−
トコトリエノールキノン濃度が、約5ng/mlまたはそれより上であるような量におい
て、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は
、α−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の
血漿中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約10ng/mlまたはそれより上である
ような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置のために使用され
る上記化合物は、α−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリエノールキノン
は、上記患者の血漿中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約25ng/mlまたはそ
れより上であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態において、処置の
ために使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキノンであり、上記α−トコトリ
エノールキノンは、上記患者の血漿中のα−トコトリエノールキノン濃度が、約50ng
/mlまたはそれより上であるような量において、上記患者に投与される。一実施形態に
おいて、処置のために使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキノンであり、上
記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の血漿中のα−トコトリエノールキノン濃度
が、約75ng/mlまたはそれより上であるような量において、上記患者に投与される
。一実施形態において、処置のために使用される上記化合物は、α−トコトリエノールキ
ノンであり、上記α−トコトリエノールキノンは、上記患者の血漿中のα−トコトリエノ
ールキノン濃度が、約100ng/mlまたはそれより上であるような量において、上記
患者に投与される。
一実施形態において、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症
を処置することにおいて使用するための化合物は、α−トコトリエノールキノン、β−ト
コトリエノールキノン、γ−トコトリエノールキノン、δ−トコトリエノールキノン、α
−トコトリエノールヒドロキノン、β−トコトリエノールヒドロキノン、γ−トコトリエ
ノールヒドロキノン、およびδ−トコトリエノールヒドロキノン、または前述の化合物の
うちの2つもしくはそれより多くの任意の組み合わせからなる群より選択され、栄養チュ
ーブ、栄養シリンジ、もしくは胃瘻造設術を介した投与に適した薬学的調製物中に製剤化
される。別の実施形態において、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有
機酸尿症を処置することにおいて使用するための化合物は、α−トコトリエノールキノン
、β−トコトリエノールキノン、γ−トコトリエノールキノン、δ−トコトリエノールキ
ノン、α−トコトリエノールヒドロキノン、β−トコトリエノールヒドロキノン、γ−ト
コトリエノールヒドロキノン、およびδ−トコトリエノールヒドロキノン、または前述の
化合物のうちの2つもしくはそれより多くの任意の組み合わせからなる群より選択され、
1種もしくはそれより多くの植物由来油(例えば、胡麻油)、および/または1種もしく
はそれより多くの動物由来油、および/または1種もしくはそれより多くの魚由来油を含
む薬学的調製物中に製剤化される。別の実施形態において、メチルマロン酸尿症、イソ吉
草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症を処置することにおいて使用するための化合物は、α
−トコトリエノールキノン、β−トコトリエノールキノン、γ−トコトリエノールキノン
、δ−トコトリエノールキノン、α−トコトリエノールヒドロキノン、β−トコトリエノ
ールヒドロキノン、γ−トコトリエノールヒドロキノン、およびδ−トコトリエノールヒ
ドロキノン、または前述の化合物のうちの2つもしくはそれより多くの任意の組み合わせ
であり、1種もしくはそれより多くの植物由来油(例えば、胡麻油)、および/または1
種もしくはそれより多くの動物由来油、および/または1種もしくはそれより多くの魚由
来油を含む薬学的調製物中に製剤化され、ここで上記薬学的調製物は、栄養チューブ、栄
養シリンジ、もしくは胃瘻造設術を介する投与に適している。
トコトリエノールキノンを使用する、本明細書に記載される化合物および方法の全てに
関して、上記キノン形態はまた、所望される場合、その還元された(ヒドロキノン、1,
4−ベンゼンジオール)形態において使用され得る。同様に、上記ヒドロキノン形態はま
た、所望される場合、その酸化された(キノン)形態において使用され得る。
本明細書に記載される化合物および方法の全てに関して、本発明はまた、開示される化
合物および方法の処置における使用を包含する。本発明はまた、メチルマロン酸尿症を処
置することにおいて使用するための医薬の調製のための、本明細書に記載される化合物の
使用を包含する。本発明はまた、イソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸尿症を処置すること
において使用するための医薬の調製のための、本明細書に記載される化合物の使用を包含
する。
本発明は、複数の局面、特徴および実施形態を包含し、ここでこのような複数の局面、
特徴および実施形態は、任意の所望の様式において組み合わされ得、入れ替えられ得る。
本発明のこれらおよび他の局面、特徴および実施形態は、以下の詳細な説明を含め、本願
の残りを参照して明らかになる。さらに、特定の組成物、および/もしくは方法をより詳
細に記載する種々の参考文献が、本明細書において示される;全てのこのような参照は、
それら全体において本明細書に参考文献として援用される。
特定の実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
個体におけるメチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症を処置する
方法であって、該方法は、治療上有効な量の、トコトリエノールキノンおよびトコトリエ
ノールヒドロキノンからなる群より選択される化合物を、メチルマロン酸尿症、イソ吉草
酸尿症、もしくは別の有機酸尿症に罹患している個体に投与する工程を包含する、方法。
(項目2)
前記個体は、メチルマロン酸尿症に罹患している、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記化合物は、α−トコトリエノールキノンである、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記個体は、メチルマロン酸尿症に罹患しており、MUT遺伝子において1つもしくはそ
れより多くの変異を有する、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記個体は、メチルマロン酸尿症に罹患しており、MMAA遺伝子において1つもしくは
それより多くの変異を有する、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記個体は、メチルマロン酸尿症に罹患しており、MMAB遺伝子において1つもしくは
それより多くの変異を有する、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記個体は、イソ吉草酸尿症に罹患しており、IVD遺伝子において少なくとも1つの変
異を有する、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記化合物は、血液脳関門を越えて中枢神経系において治療レベルの化合物を提供するこ
とができる、項目1に記載の方法。
(項目9)
50mg〜400mgのα−トコトリエノールキノンを含む、薬学的調製物。
(項目10)
患者に投与された場合に中枢神経系において治療レベルの化合物を提供するために十分な
α−トコトリエノールキノンを含む、薬学的調製物。
(項目11)
前記α−トコトリエノールキノンは、前記調製物に存在する材料からあらゆる添加される
薬学的キャリアもしくは賦形剤の重量を除いたもののうちの少なくとも80重量%を構成
する、項目9に記載の調製物。
(項目12)
α−トコトリエノールキノンの単位投与量製剤。
(項目13)
前記α−トコトリエノールキノンは、調製物に存在するトコトリエノールおよびトコトリ
エノールキノンのうちの少なくとも95重量%を構成する、項目12に記載の単位投与量
製剤。
(項目14)
前記製剤は、50mg〜400mgのα−トコトリエノールキノンを含む、項目12に記
載の単位投与量製剤。
(項目15)
メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症を処置することにおいて
使用するための、項目9に記載の薬学的調製物。
(項目16)
メチルマロン酸尿症を有し、MUT、MMAA、もしくはMMABにおいて少なくとも1
つの変異を有する個体を処置することにおいて使用するための;またはイソ吉草酸尿症を
有し、IVDにおいて少なくとも1つの変異を有する個体を処置することにおいて使用す
るための、項目15に記載の薬学的調製物。
(項目17)
メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症を処置することにおいて
使用するための、項目12に記載の単位投与量製剤。
(項目18)
メチルマロン酸尿症を有し、MUT、MMAA、もしくはMMABにおいて少なくとも1
つの変異を有する個体を処置することにおいて使用するための;またはイソ吉草酸尿症を
有し、IVDにおいて少なくとも1つの変異を有する個体を処置することにおいて使用す
るための、項目12に記載の単位投与量製剤。
(項目19)
前記個体が、進行性脳障害、脱水、摂食問題、発達遅滞、成長障害、嗜眠、再発性酵母感
染、発作、嘔吐、腎疾患、腎不全、膵炎、昏睡、脳異常、脳室拡張、皮質萎縮、脳室周囲
白質異常、脳梁菲薄化、皮質下白質異常、小脳萎縮、基底核石灰化、および髄鞘形成遅延
からなる群より選択される1つもしくはそれより多くの症状を有する、項目1に記載の方
法。
図1は、α−トコトリエノールキノン(αTTQ)およびレドックスサイレントα−トコトリエノールキノン(αTTQ−RS)の存在下での、MMA細胞の細胞生存率アッセイの結果を示す。
(発明の詳細な説明)
本発明は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、および/もしくは他の有機酸尿症を
、特定の化合物で処置する方法に関する。
一局面において、α−トコトリエノールキノン、β−トコトリエノールキノン、γ−ト
コトリエノールキノン、およびδ−トコトリエノールキノンをはじめとするトコトリエノ
ールキノンは、処置における使用が企図される。別の局面において、α−トコトリエノー
ルキノンは、処置における使用が企図される。トコトリエノールキノンの構造は、以下の
表1に示される。上記天然に存在するトコトリエノール配置を有するトコトリエノールキ
ノンは、本発明の一実施形態において使用されるが、他の立体異性体および/もしくは任
意の比での立体異性体の混合物(例えば、ラセミ混合物)もまた、本発明において使用さ
れ得る。
トコトリエノールキノンは、表1に示されるようなそれらの酸化形態において使用され
てもよく、または表2に示されるようなそれらの還元されたヒドロキノン形態において使
用されてもよい。上記キノン(シクロヘキサジエンジオン)形態およびヒドロキノン(ベ
ンゼンジオール)形態は、適切な試薬を用いて容易に相互転換される。上記キノンは、エ
ーテル性溶媒とNaの塩基性水性溶液との二相混合物中で処理され得る(Vo
gel, A.I. et al. Vogel’s Textbook of Pra
ctical Organic Chemistry, 5th Edition, P
rentice Hall: New York, 1996; Section 9
.6.14 Quinones, 「Reduction to the Hydroq
uinone」)。酸素の非存在下での標準的ワークアップ(workup)は、所望の
ヒドロキノンを生じる。上記ヒドロキノン形態は、硝酸第二セリウムアンモニウム(CA
N)もしくは塩化第二鉄のような酸化試薬で上記キノン形態へと酸化され得る。上記キノ
ン形態およびヒドロキノン形態はまた、当該分野で周知であるように、電気化学的に容易
に相互転換される。例えば、Streitweiser & Heathcock, I
ntroduction to Organic Chemistry, New Yo
rk: Macmillan, 1976のSection 33.4を参照のこと。
Figure 2020029465


Figure 2020029465
「個体」、「被験体」、もしくは「患者」とは、哺乳動物、好ましくは、ヒトを意味す
る。
本明細書で考察される化合物および方法で疾患を「処置する」とは、上記疾患、もしく
は上記疾患の1つもしくはそれより多くの症状のいずれかを低下もしくは排除するために
、または上記疾患もしくは上記疾患の1つもしくはそれより多くの症状の進行を送らせる
ために、または上記疾患もしくは上記疾患の1つもしくはそれより多くの症状の重篤度を
低下させるために、さらなる治療剤ありもしくはなしで、本明細書で考察される化合物の
うちの1つもしくはそれより多くを投与すると定義される。本明細書で考察される化合物
および方法での疾患の「抑制」とは、上記疾患の臨床的発現を抑制するために、または上
記疾患の有害な症状の発現を抑制するために、さらなる治療剤ありもしくはなしで、本明
細書で考察される化合物のうちの1種もしくはそれより多くを投与することと定義される
。処置と抑制との間の区別は、上記疾患の有害な症状が被験体において明白になった後に
処置が起こる一方で、抑制は、上記疾患の有害な症状が被験体において明白になる前に起
こることである。抑制は、部分的、実質的に完全、もしくは完全であり得る。
メチルマロン酸尿症およびイソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸尿症は、遺伝的変異に起
因するので、遺伝的スクリーニングが、上記疾患のリスクがある患者を同定するために使
用され得る。メチルマロン酸尿症は、MUT遺伝子、MMAA遺伝子、もしくはMMAB
遺伝子のうちの1つもしくはそれより多くにおける変異から生じ得る。本明細書で開示さ
れる化合物は、いかなる有害な症状の出現をも抑制するために、もしくは起こり得る症状
の重篤度を低下させるために、上記MUT遺伝子、MMAA遺伝子、もしくはMMAB遺
伝子のうちの1つもしくはそれより多くにおいて変異を有し、上記疾患の臨床症状を発生
させるリスクがある無症候性患者に投与され得、本明細書で開示される本発明の方法は、
上記患者を処置するために使用され得る。本明細書で開示される化合物は、上記疾患を処
置するために、MUT遺伝子、MMAA遺伝子、もしくはMMAB遺伝子のうちの1つも
しくはそれより多くにおいて変異を有する症候性患者に投与され得、本明細書で開示され
る本発明の方法は、上記患者を処置するために使用され得る。イソ吉草酸尿症は、IVD
遺伝子における変異から生じ得る。本明細書で開示される化合物は、いかなる有害な症状
の出現をも抑制するために、もしくは起こり得る症状の重篤度を低下させるために、IV
D遺伝子において変異を有し、上記疾患の臨床症状を発生させるリスクがある無症候性患
者に投与され得、本明細書で開示される本発明の方法は、上記患者を処置するために使用
され得る。本明細書で開示される化合物、上記疾患を処置するために、IVD遺伝子にお
いて変異を有する症候性患者に投与され得、本明細書で開示される本発明の方法は、上記
患者を処置するために使用され得る。
本明細書で開示される化合物の「治療的使用」とは、上記で定義されるとおりの疾患を
処置もしくは抑制するために、本明細書で考察される化合物のうちの1つもしくはそれよ
り多くを使用することと定義される。化合物の「治療上有効な量」とは、被験体に投与さ
れる場合に、疾患、もしくは疾患の1つもしくはそれより多くの症状のいずれかを低下ま
たは排除するか、あるいは疾患、または疾患の1つもしくはそれより多くの症状の進行を
遅らせるか、あるいは疾患、または疾患の1つもしくはそれより多くの症状の重篤度を低
下させるか、あるいは疾患の臨床的発現を抑制するか、あるいは疾患の有害な症状の発現
を抑制するために十分である上記化合物量である。治療上有効な量は、1回もしくはそれ
より多くの投与において与えられ得る。
本明細書で記載される化合物が存在し得かつ中性(非塩)化合物として使用され得る一
方で、記載は、本明細書で記載される化合物の全ての塩、ならびに上記化合物のこのよう
な塩を使用する方法を包含することが意図される。一実施形態において、上記化合物の塩
は、薬学的に受容可能な塩を包含する。薬学的に受容可能な塩は、薬物もしくは医薬とし
て、ヒトおよび/もしくは動物に投与され得、かつ投与されるとその遊離化合物(中性化
合物もしくは非塩化合物)の生物学的活性のうちの少なくとも一部を保持する塩である。
塩基性化合物の所望の塩は、上記化合物を酸で処理することによって、当業者に公知の方
法によって調製され得る。無機酸の例としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、および
リン酸が挙げられるが、これらに限定されない。有機酸の例としては、ギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フ
マル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、スルホン酸、およびサリチ
ル酸が挙げられるが、これらに限定されない。塩基性化合物とアミノ酸との塩(例えば、
アスパラギン酸塩およびグルタミン酸塩)もまた、調製され得る。酸性化合物の所望の塩
は、上記化合物を塩基で処理することによって、当業者に公知の方法によって調製され得
る。酸化合物の無機塩の例としては、アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩(例えば
、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、およびカルシウム塩);アンモニウム塩
;およびアルミニウム塩が挙げられるが、これらに限定されない。酸化合物の有機塩の例
としては、プロカイン塩、ジベンジルアミン塩、N−エチルピペリジン塩、N,N−ジベ
ンジルエチレンジアミン塩、およびトリエチルアミン塩が挙げられるが、これらに限定さ
れない。酸性化合物とアミノ酸との塩(例えば、リジン塩)もまた、調製され得る。
本明細書中の化合物の記載はまた、上記化合物の全ての立体異性体(ジアステレオマー
およびエナンチオマーを含む)、ならびに任意の比での立体異性体の混合物(ラセミ混合
物が挙げられるが、これらに限定されない)を含む。構造において立体化学が明確に示さ
れないかぎり、上記構造は、示される化合物の全ての可能な立体異性体を包含することが
意図される。分子のある部分に関して立体化学が明確に示されるが、分子の別の部分につ
いては明確に示されないのであれば、上記構造は、立体化学が明確に示されない上記部分
についての全ての可能な立体異性体を包含することが意図される。
上記化合物は、プロドラッグ形態において投与され得る。プロドラッグは、それら自体
は比較的不活性であるが、それらが使用される被験体へと導入された場合に、インビボで
の化学的プロセスもしくは生物学的プロセス(例えば、酵素変換)によって活性な化合物
へと変換される上記化合物の誘導体である。適切なプロドラッグ製剤としては、本明細書
で開示される化合物のペプチド結合体、および本明細書で開示される化合物のエステルが
挙げられるが、これらに限定されない。適切なプロドラッグのさらなる考察は、H. B
undgaard, Design of Prodrugs, New York:
Elsevier, 1985において; R. Silverman, The O
rganic Chemistry of Drug Design and Drug
Action, Boston: Elsevier, 2004において; R.
L. Juliano (ed.), Biological Approaches
to the Controlled Delivery of Drugs (Ann
als of the New York Academy of Sciences,
v. 507), New York: New York Academy of
Sciences, 1987において;およびE.B. Roche (ed.),
Design of Biopharmaceutical Properties
Through Prodrugs and Analogs (Medicinal
Chemistry Section, APhA Academy of Pharm
aceutical Sciences後援のシンポジウム、1976年11月の全国大
会、Orlando, Florida), Washington : The Ac
ademy, 1977において提供される。
(バイオマーカーを使用する、治療効力のモニタリング)
いくつかの代謝バイオマーカーが、メチルマロン酸尿症およびイソ吉草酸尿症もしくは
別の有機酸尿症の処置における化合物の効力をモニターするために使用され得る。これら
バイオマーカーとしては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:全血、血漿、脳
脊髄液、もしくは脳室液のいずれかにおける乳酸(ラクテート)レベル;全血、血漿、脳
脊髄液、もしくは脳室液のいずれかにおけるピルビン酸(ピルベート)レベル;全血、血
漿、脳脊髄液、もしくは脳室液のいずれかにおけるラクテート/ピルベート比;ホスホク
レアチンレベル、NADH(NADH+H)レベルもしくはNADPH(NADPH+
)レベル;NADもしくはNADPレベル;ATPレベル;嫌気性閾値;還元型コエ
ンザイムQ(CoQred)レベル;酸化型コエンザイムQ(CoQox)レベル;総コ
エンザイムQ(CoQtot)レベル;酸化型シトクロムcレベル;還元型シトクロムc
レベル;酸化型シトクロムc/還元型シトクロムc比;アセトアセテートレベル、β−ヒ
ドロキシブチレートレベル、アセトアセテート/β−ヒドロキシブチレート比、8−ヒド
ロキシ−2’−デオキシグアノシン(8−OHdG)レベル;反応性酸素種のレベル;な
らびに酸素消費(VO2)のレベル、二酸化炭素放出(VCO2)のレベル、および呼吸
商(VCO2/VO2)。運動不耐容(Exercise intolerance)も
また、メチルマロン酸尿症およびイソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸尿症の処置における
化合物の効力のインジケーターとして使用され得る。これら臨床マーカーのうちのいくつ
かは、運動生理学実験室において慣用的に測定され、被験体の代謝状態の都合の良い評価
を提供する。
画像化による種々の器官、特に、脳におけるレドックス状態の評価のモニタリングは、
HMPAO、Tc99m−HMPAO、もしくは他の使用される画像化剤のようなトレー
サー技術で評価され得る。グルタチオンの血清レベルは、Tc99m−HMPAOを使用
するHMPAO SPECT画像化によって、インビボで評価される。例えば、ミトコン
ドリア機能不全を有する個体は、グルタチオン欠損、同様に、低下した血漿シトルリンレ
ベル(シトルリンはまた、処置効力についてのマーカーとして使用され得る)を有するこ
とが示された、Atkuri et al., Proc. Natl. Acad.
Sci. (USA) 106:3941−3945 (2009)を参照のこと。
ピルベート(グルコースの代謝産物)は、嫌気状況において乳酸へと還元されることに
よって除去される;このプロセスが起こる程度は、ミトコンドリア呼吸鎖の機能に依存す
る。呼吸鎖の機能不全は、ピルベートからラクテートへの異常に高い変換(ミトコンドリ
ア細胞症(mitochondrial cytopathies)において観察される
上昇したラクテート/ピルベート比によって裏付けられる)をもたらし得る(Scriv
er CR. The metabolic and molecular bases
of inherited disease. 7th ed. New York:
McGraw−Hill, Health Professions Divisio
n; 1995; Munnich A, Rustin P, Rotig A, e
t al. Clinical aspects of mitochondrial
disorders. J Inherit Metab Dis. 1992; 15
(4):448−455)。従って、血中ラクテート/ピルベート比は、ミトコンドリア
細胞症および毒性ミトコンドリアミオパチー(toxic mitochondrial
myopathies)の検出のための非侵襲性試験として広く使用される(Char
iot P, Ratiney R, Ammi−Said M, Herigault
R, Adnot S, Gherardi R. Optimal handlin
g of blood samples for routine measureme
nt of lactate and pyruvate. Arch Pathol
Lab Med. Jul 1994;118(7):695−697; Chario
t P, Monnet I, Mouchet M, et al. Determi
nation of the blood lactate:pyruvate rat
io as a noninvasive test for the diagnos
is of zidovudine myopathy. Arthritis Rhe
um. Apr 1994;37(4):583−586を参照のこと)。正常範囲を超
えて上昇するラクテートの総濃度レベルおよびピルベートの総濃度レベルもまた、メチル
マロン酸尿症において観察され、それら上昇した総濃度は、上昇したラクテート/ピルベ
ート比に加えて、さらなるバイオマーカーとして働き得る。モニターされ得る別のバイオ
マーカーは、CoQ10濃度である。
処置の効力をモニターするために使用され得るバイオマーカーおよびバイオマーカーの
測定のための技術としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
MRスペクトロスコピー: 脳ラクテート測定および定量は、細胞電子バランスを直接
的に反映し、エネルギー生産を間接的に反映する。MRスペクトロスコピーは、ラクテー
トに焦点を当てて脳の代謝パラメーター(すなわち、ラクテートの中枢神経系(CNS)
濃度およびラクテート/ピルベート比)を評価するために使用され得る。MRSは、プロ
トンMRS(1H−MRS)を使用してラクテートを測定するために使用されてきた(K
aufmann et al., Neurology 62(8):1297−302
(2004))。リンMRS(31P−MRS)は、皮質ホスホクレアチン(PCr)
の低レベル(Matthews et al., Ann. Neurol. 29(4
):435−8 (1991))、および骨格筋における運動後のPCr回復動態におけ
る遅延(Matthews et al., Ann. Neurol. 29(4):
435−8 (1991); Barbiroli et al., J. Neuro
l. 242(7):472−7 (1995); Fabrizi et al.,
J. Neurol. Sci. 137(1):20−7 (1996))を示すため
に使用されてきた。
プロトンMRS(Proton Magnetic Resonance Spect
roscopy)(MRS)は、パートパーミリオン(ppm)単位でのケミカルシフト
として表される特有の共鳴周波数を発する、ミトコンドリア患者の脳中の異なる代謝化合
物のレベルを測定するために使用される。ミトコンドリア疾患を有する患者は、ラクテー
ト、N−アセチルアスパルテート(NAA)、スクシネート、総クレアチン、コリン(C
ho)およびミオイノシトールについて評価される。ラクテートは、正常患者においては
検出されない;しかし、代謝が、ミトコンドリア呼吸鎖欠損において嫌気性解糖にシフト
している場合、ラクテートレベルは上昇する(Barkovich and et al
, AJNR Am. J. Neuroradiol.(1993) 14, (5
) 1119−1137を参照のこと)。ニューロン完全性(neuronal int
egrity)の最良のバイオマーカーのうちの1つは、ニューロンおよび樹状突起に局
在するNAAである(Clark, JB, Dev. Neurosci. (199
8), 20 (4−5)271−276を参照のこと)。クレアチニンに対して正規化
される場合のNAAレベルの低下は、ミトコンドリア疾患患者において認められる。コリ
ン(Cho)についてのシグナルは、ミエリンを構成する遊離コリン、ホスホリルコリン
およびホスファチジルコリンを含む。Cho上昇は、膜ターンオーバーおよび脱髄を反映
する。欠陥のある呼吸鎖活動は、この方法によって検出可能なスクシネート濃度の増大を
生じる(Brockmann et al., Ann. Neurol. (2002
)52 (1) 38−45を参照のこと)。従来のMRIと比較して得られたプロトン
MRSは、代謝変化の可視化を通じてさらなる情報を提供する。
乳酸(ラクテート)レベル: 脳ラクテート測定および定量は、細胞電子バランスを直
接的に反映し、エネルギー生産を間接的に反映する。ラクテートレベルは、適切な体液(
例えば、全血、血漿、もしくは脳脊髄液)のサンプルを採取することによって測定され得
る。磁気共鳴を使用して、ラクテートレベルは、所望される身体(例えば、脳)の実質的
に任意の体積において測定され得る。全血、血漿、および脳脊髄液のラクテートレベルは
、市販の装置(例えば、YSI 2300 STAT Plus Glucose &
Lactate Analyzer (YSI Life Sciences, Ohi
o))によって測定され得る。
NAD、NADP、NADHおよびNADPHのレベル: NAD、NADP、NAD
H(NADH+H)もしくはNADPH(NADPH+H)の測定は、種々の蛍光技
術、酵素技術もしくは電気化学技術(例えば、US2005/0067303において記
載される電気化学アッセイ)によって測定され得る。
酸素消費(vOもしくはVO2)、二酸化炭素放出(vCOもしくはVCO2)、
および呼吸商(RQ=VCO2/VO2): vOは、通常、安静時(安静時vO
)もしくは最大運動強度(vO最大)のいずれかにおいて測定される。最適には、両方
の値が測定される。しかし、重度に不能な患者(severely disabled
patient)に関しては、vO最大の測定は、非現実的であり得る。vOの両方
の形態の測定は、種々の業者(例えば、Korr Medical Technolog
ies, Inc. (Salt Lake City, Utah))の標準的装置を
使用して容易に達成される。VCO2はまた、容易に測定され得、同じ条件下でのVCO
2 対 VO2の比(安静時もしくは最大運動強度のいずれかにおけるVCO2/VO2
)は、呼吸商(RQ)を提供する。
他の酸素代謝欠損: 測定され得る酸素代謝に伴う他の問題としては、末梢酸素抽出
の欠如(A−VO2較差)および増強された酸素送達(運動過剰循環(hyperkin
etic circulation))が挙げられる(Taivassalo et a
l., Brain 126(Pt 2):413−23 (2003))。これは、静
脈血の運動誘導性脱酸素化の欠如と直接的AVバランス測定(Taivassalo e
t al., Ann. Neurol. 51(1):38−44 (2002))に
よって、および近赤外線分光法(Lynch et al., Muscle Nerv
e 25(5):664−73 (2002); van Beekvelt et a
l., Ann. Neurol. 46(4):667−70 (1999))によっ
て非侵襲的に実証され得る。
酸化型シトクロムc、還元型シトクロムc、および酸化型シトクロムc 対 還元型シ
トクロムcの比: シトクロムcパラメーター(例えば、酸化型シトクロムcレベル(
CytCox)、還元型シトクロムcレベル(CytCred)、および酸化型シトク
ロムc/還元型シトクロムc比(Cyt Cox)/(CytCred)という比)は、
インビボ近赤外線分光法によって測定され得る。例えば、Rolfe, P., 「In
vivo near−infrared spectroscopy」, Ann.
Rev. Biomed. Eng. 2:715−54 (2000)およびStra
ngman et al., 「Non−invasive neuroimaging
using near−infrared light」 Biol. Psychi
atry 52:679−93 (2002)を参照のこと。
運動耐容性/運動不耐容: 運動不耐容は、「呼吸困難もしくは疲労の症状が原因の、
大きな骨格筋の動的運動を含む活動を行う能力の低下」として定義される(Pin
et al., Circulation 107:1210 (2003))。運動不
耐容には、しばしば、筋組織の分解およびその後の筋ミオグロビンの尿中への排出に起因
する、ミオグロビン尿症が付随する。運動不耐容の種々の尺度が使用され得る(例えば、
疲労困憊する前にトレッドミルでの歩行もしくはランニングに費やした時間、疲労困憊す
る前にエクササイズバイシクル(固定式バイシクル)で費やした時間、および類似の試験
)。
アセトアセテート/3−ヒドロキシブチレート(アセトアセテート/β−ヒドロキシブ
チレート)比: 肝臓ミトコンドリアのレドックス状態の変化は、動脈血ケトン体比(ア
セトアセテート/3−ヒドロキシブチレート:AKBR)を測定することによって調査さ
れ得る(Ueda et al., J. Cardiol. 29(2):95−10
2 (1997))。
8−ヒドロキシ−2’−デオキシグアノシン(8−OHdG): 8−ヒドロキシ−2
’−デオキシグアノシン(8−OHdG)の尿排出は、しばしば、臨床状況および作業状
況の両方において、ROS誘導性DNA損傷の修復の程度を評価するために、バイオマー
カーとして使用されてきた(Erhola et al., FEBS Lett. 4
09(2):287−91 (1997); Honda et al., Leuk.
Res. 24(6):461−8 (2000); Pilger et al.,
Free Radic. Res. 35(3):273−80 (2001); K
im et al. Environ Health Perspect 112(6)
:666−71 (2004))。
慣用的血漿分析物: 血中ケトン体比(ラクテート:ピルベートおよびβ−ヒドロキシ
ラクテート:アセトアセテートを含む)は、電子バランスを反映する。これら比の変化は
、全身の代謝機能を評価するために使用され得る。増大した血中ラクテート、増大した血
中ピルベート、増大した血中アラニン、および血液pH(代謝性アシドーシスをチェック
するため)もまた、モニターされ得る。
他の血液バイオマーカー、代謝バイオマーカー、もしくは酵素バイオマーカー: 患
者は、白血球数の増大、およびシトクロムcオキシダーゼ欠損についてモニターされ得る
心機能の慣用的尺度: ミトコンドリア疾患は、変化した心機能によって頻繁に特徴付
けられる。12誘導ECGは、QT/QTcを測定するために使用され得る。経胸壁心エ
コーは、動的心機能を評価するために使用され得る。
脳幹機能の測定: 脳幹聴覚誘発反応(BAER)、体性感覚誘発電位(SEPもしく
はSSEP)、瞬目反射、および睡眠ポリグラフ(PSG)は、脳幹機能を評価するため
に、患者においてモニターされ得る。
他の反射: 運動ニューロン損傷を示し得る、バビンスキーテスト(バビンスキー反射
、バビンスキー徴候)。
血漿および尿のメタボローム解析: 血漿および尿の分析は、患者に対して行われ得、
以下の有機酸の測定を含み得る:メチルマロン酸、イソ吉草酸、乳酸、ピルビン酸、コハ
ク酸、フマル酸、2−ケトグルタル酸、3−OH酪酸、アセト酢酸、2−ケト−3−メチ
ル吉草酸、2−ケト−イソカプロン酸、2−ケト−イソ吉草酸、エチルマロン酸、アジピ
ン酸、スベリン酸、セバシン酸、4−OH−フェニル酢酸、4−OH−フェニル乳酸、4
−OH−フェニルピルビン酸、スクシニルアセトン、およびクレアチニン。上記患者に対
して行われる尿分析はまた、以下のアミノ酸の測定を含み得る:プロリン、グルタミン、
スレオニン、セリン、グルタミン酸、アルギニン、グリシン、アラニン、ヒスチジン、リ
ジン、バリン、アスパラギン、メチオニン、フェニルアラニン、イソロイシン、ロイシン
、チロシン、ヒドロキシプロリン、クレアチニン、アスパラギン酸、システイン、オルニ
チン、シトルリン、ホモシステイン、およびタウリン。代謝分析の一団において、以下が
測定され得る:ナトリウム、カリウム、クロリド、重炭酸イオン(bicarbonat
e)、アニオン・ギャップ、グルコース(血清)、尿素窒素(血液)、クレアチニン、カ
ルシウム、ビリルビン、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、アラニンアミノトラ
ンスフェラーゼ、アルカリホスファターゼ、総タンパク質(血清)、アルブミン(血清)
、および溶血指数。近年、クリティカルパスイニシアチブが、腎ミトコンドリア機能をも
反映し得る薬物毒性を推定するために、一連のバイオマーカーを発表した。最後に、Ha
as, et al. Mol Genet Metab. (2008) 94(1)
:16−37は、本発明において使用され得る種々の試験(例えば、MRSベースの生化
学分析)を記載する。
(メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、および他の有機酸尿症:処置を受けることが
できる症状)
メチルマロン酸尿症、進行性脳障害、脱水、摂食問題、発達遅滞、成長障害、嗜眠、再
発性酵母感染、発作、嘔吐、腎疾患、腎不全、膵炎、昏睡、脳異常、脳室拡張、皮質萎縮
、脳室周囲白質異常、脳梁菲薄化、皮質下白質異常、小脳萎縮、基底核石灰化、および髄
鞘形成遅延。
イソ吉草酸尿症もしくは別の有機酸尿症の症状は、メチルマロン酸尿症のものに類似で
ある。
一実施形態において、本発明の方法は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしく
は別の有機酸尿症の1つもしくはそれより多くの症状(進行性脳障害、脱水、摂食問題、
発達遅滞、成長障害、嗜眠、再発性酵母感染、発作、嘔吐、腎疾患、腎不全、膵炎、昏睡
、脳異常、脳室拡張、皮質萎縮、脳室周囲白質異常、脳梁菲薄化、皮質下白質異常、小脳
萎縮、基底核石灰化、および髄鞘形成遅延が挙げられる)を緩和し得る。
標準的運動機能試験は、これら症状のうちの多くを評価するために使用され得る(患者
の機能を評価するために、理学療法士、作業療法士、およびリハビリテーション医学専門
家によって使用される試験を含む)。メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別
の有機酸尿症を示す多くの患者は若いので、年齢に適した試験が使用される。
小児を評価するために小児科医にとっていくつかの公知の評価製品がある。身体能力に
関しては、障害を持つ子どものための日常生活機能評価(Pediatric Eval
uation of Disability Inventory)(PEDI)が使用
され得(Haley, S. M., Coster, W. J., Ludlow,
L. H., Haltiwanger, J. T., & Andrellos,
P. J. (1992). Pediatric Evaluation of D
isability Inventory: Development, Standa
rdization, and Administration Manual, Ve
rsion 1.0. Boston, MA : Trustees of Bost
on University, Health and Disability Res
earch Instituteを参照のこと); PEDIは、標準化されたスコア形
態を使用して、機能障害の評価を可能にする。上記PEDIは、小児の6ヶ月齢〜7歳に
おける重要な機能的能力および性能を評価するために、および機能的能力が、障害のない
7歳児より低い、より年長の小児を評価するために、使用され得る。PEDIは、機能障
害を同定し、処置進行をモニターするために使用され得る。
神経精神病学的評価のために、NEPSY−II評価(Korkman, Marit
; Kirk, Ursula; & Kemp, Sally.(2007) NEP
SY−II−Second Edition, San Antonio, Texas
: Pearson)が、神経心理学的発達を測定するために使用され得る。3〜4歳の
小児における試験は、6つの機能ドメインを評価し得る:注意および実行機能;言語およ
びコミュニケーション;感覚運動機能;空間視覚機能;学習および記憶;ならびに社会的
知覚。
さらに、Wolf N.I. et al., 「Mitochondrial di
sorders: a proposal for consensus diagno
stic criteria in infants and children」,
Neurology (2002) 59 (9) 1402−1405はまた、ミトコ
ンドリア疾患を有する幼児および小児における診断基準を記載する。
小児におけるミトコンドリア疾患の進行および処置をモニターするためのスケール(一
般には、Newcastle Paediatric Mitochondrial D
isease Scale(NPMDS)として公知)は、疾患進行の生物物理学的マー
カーをモニターする。上記スケールは、C. Phoenix et al, 「A s
cale to monitor progression and treatmen
t of mitochondrial disease in children」,
Neuromuscular Disorders (2006) 16 814−8
20によって記載されるように、4つのドメインに基づく:現在の機能;システム特異的
関係;現在の臨床評価;およびクオリティーオブライフ。
(メチルマロン酸尿症を引き起こす変異)
代謝に関与する遺伝子におけるいくつかの変異が、メチルマロン酸尿症に関与している
。これら遺伝子としては、MUT、MMAA、およびMMABが挙げられる。イソ吉草酸
血症(isovaleric academia)に関与する遺伝子は、IVDである。
(投与量)
本発明の方法において使用される化合物は、種々の量において投与され得る。使用され
得る1日投与量の例は、約0.1mg/kg〜約300mg/kg体重の投与量範囲内、
もしくは約0.1mg/kg〜約100mg/kg体重内、もしくは約0.1mg/kg
〜約80mg/kg体重内、もしくは約0.1mg/kg〜約50mg/kg体重内、も
しくは約0.1mg/kg〜約30mg/kg体重内、もしくは約0.1mg/kg〜約
10mg/kg体重内、もしくは約1.0mg/kg〜約80mg/kg体重内、もしく
は約1.0mg/kg〜約50mg/kg体重内、もしくは約1.0mg/kg〜約30
mg/kg体重内、もしくは約1.0mg/kg〜約10mg/kg体重内内、もしくは
約10mg/kg〜約80mg/kg体重内、もしくは約50mg/kg〜約150mg
/kg体重内、もしくは約100mg/kg〜約200mg/kg体重内、もしくは約1
50mg/kg〜約250mg/kg体重内、もしくは約200mg/kg〜約300m
g/kg体重内、もしくは約250mg/kg〜約300mg/kg体重内、または合計
で、約0.1mg、約5mg、約10mg、約15mg、約20mg、約25mg、約3
0mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約75mg、約80mg、
約90mg、約100mg、約125mg、約150mg、約175mg、約200mg
、約225mg、約250mg、約275mg、約300mg、約325mg、約350
mg、約375mg、約400mg、約425mg、約450mg、約500mg、約5
50mg、約600mg、約650mg、約700mg、約750mg、約800mg、
約850mg、約900mg、約950mg、もしくは約1000mgの有効量である。
上記化合物は、単一1日用量において投与されてもよいし、合計1日投与量が1日に2回
、3回もしくは4回の分割投与量において投与されてもよい。これら投与量は、長期間、
例えば、数ヶ月、数年、さらには上記患者の生涯にわたって投与され得る。
特定の患者に適した特定の投与量は、用量漸増法(dose titration)に
よって決定される。例えば、α−トコトリエノールキノン投与の動物研究から、ラットで
、10mg/kgにおいて、バイオアベイラビリティーは高く(約90%)、Cmax
931ng/mL、Tmax=3.5時間およびt1/2=3.5時間であることが示さ
れた。用量の2.4:6:10:20の増大に関して、AUCの増大は1.5:2.8:
4.0:6.7にすぎないので、用量比例性は低い。この用量比例性の欠如は、用量範囲
にわたるt1/2において変化がないので、低下した吸収に起因し得る。ラットにおいて
試験したα−トコトリエノールキノンは、最大で2000mg/kgまで実際に与えた場
合に安全であった。絶食させたイヌにおいて、10mg/kgでは、バイオアベイラビリ
ティーは低く(約16%)、Cmax=442ng/mL、Tmax=2.8時間および
1/2=7.6時間である。
α−トコトリエノールキノンの単一用量および反復用量血漿プロフィールを、Cmax
<10μMおよびCmin>0.5μMを達成するように調節した用量を使用して摸倣し
た。1日用量および線形動態を仮定すると、70kgの成人について、総用量は、C24
220.5ng/ml(0.5μM)を達成するために379mg(5.41mg/
kg)である必要がある。上記用量は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは
別の有機酸尿症を有する多くの患者が、70kgより遙かに体重の少ない小児であるので
、適切に調節される。
出発用量は、標題「Estimating the Maximum Safe St
arting Dose in Initial Clinical Trials f
or Therapeutics in Adult Healthy Volunte
ers」の米国食品医薬品局ガイドライン(2005年7月)ならびに標題「Guida
nce on Non−clinical Safety Studies for t
he Conduct of Human Clinical Trials and
Marketing Authorization for Pharmaceutic
als」のInternational Conference on Harmoni
sation of Technical Requirements for Reg
istration of Pharmaceuticals for Human U
se (ICH)ガイドライン(2008年7月)に基づいて概算され得る。ICHガイ
ドラインによれば、上記出発用量からの推定曝露は、mg/mベースでより感受性の高
い種においてNOAEL(有害事象が観察されない有効レベル(No−Adverse−
Observed−Effect−Level))の1/50を超えるべきではない。α
−トコトリエノールキノンの単一経口用量に従って、上記NOAELは、雌性ラットに関
しては500mg/kg、すなわち、3,000mg/mであると確証された。この投
与量は、成人において81mg/kgに等しい。81mg/kgの1/50は、1.6m
g/kg、すなわち、70kgの成人については110mg、もしくは10kgの小児に
ついては16mgである。この用量は、1日に1回、2回、もしくは3回投与され得る。
(共投与される薬剤)
本明細書で記載される化合物は、唯一の活性薬剤として投与されてもよい一方で、それ
らはまた、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症の処置もしく
は抑制において使用される1種もしくはそれより多くの他の薬剤と組み合わせて使用され
てもよい。メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症の処置もしく
は抑制のために本明細書で記載される化合物との組み合わせに有用な代表的薬剤としては
、以下が挙げられるが、これらに限定されない:コエンザイムQ(コエンザイムQ10を
含む);イデベノン;MitoQ;アセチルカルニチン(例えば、アセチル−L−カルニ
チンもしくはアセチル−DL−カルニチン);パルミトイルカルニチン(例えば、パルミ
トイル−L−カルニチンもしくはパルミトイル−DL−カルニチン);カルニチン(例え
ば、L−カルニチンもしくはDL−カルニチン);ケルセチン;マンゴスチン;アサイー
;ウリジン;N−アセチルシステイン(NAC);ポリフェノール(例えば、レスベラト
ロール);ビタミンA;ビタミンC;ルテイン;β−カロテン;リコペン;グルタチオン
;脂肪酸(ω−3脂肪酸(例えば、α−リノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(
EPA)、およびドコサヘキサエン酸(DHA))が挙げられる);リポ酸およびリポ酸
誘導体;ビタミンB複合体;ビタミンB1(チアミン);ビタミンB2(リボフラビン)
;ビタミンB3(ナイアシン、ニコチンアミド、もしくはナイアシンアミド);ビタミン
B5(パントテン酸);ビタミンB6(ピリドキシンもしくはピリドキサミン);ビタミ
ンB7(ビオチン);ビタミンB9(葉酸(ビタミンB11もしくはビタミンMとしても
公知));ビタミンB12(コバラミン(例えば、シアノコバラミン));イノシトール
;4−アミノ安息香酸;フォリン酸;ビタミンE;他のビタミン;ならびに抗酸化化合物
上記共投与される薬剤は、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸
尿症を処置することが意図される主要化合物の投与と同時、投与の前、もしくは投与の後
に、投与され得る。
(製剤および投与経路)
本発明の方法において使用される化合物は、上記化合物の十分な血漿および/もしくは
中枢神経系レベルを提供する任意の適切な形態において投与され得る。上記化合物は、所
望により、従来の非毒性の薬学的に受容可能なキャリア、賦形剤、アジュバント、および
ビヒクルを含む単位投与量製剤において、腸に、経口的に、非経口的に、舌下に、吸入に
よって(例えば、ミストもしくはスプレーとして)、直腸に、もしくは局所的に投与され
得る。例えば、適切な投与様式としては、経口、皮下、経皮、経粘膜、イオン導入、静脈
内、動脈内、筋肉内、腹腔内、鼻内(例えば、鼻粘膜を介して)、硬膜下、直腸、胃腸な
ど、ならびに特定のもしくは罹患した器官もしくは組織に直接的に、が挙げられる。中枢
神経系への送達に関しては、脊髄投与および硬膜外投与、または脳室への投与が使用され
得る。局所投与はまた、経皮投与(例えば、経皮パッチもしくはイオン導入デバイス)の
使用を包含し得る。用語非経口は、本明細書で使用される場合、皮下注射、静脈内注射、
動脈内注射、筋肉内注射、胸骨内注射、もしくは注入技術を含む。上記化合物は、所望の
投与経路に適した薬学的に受容可能なキャリア、賦形剤、アジュバント、およびビヒクル
と混合される。
本発明の特定の実施形態、特に、注射もしくは本明細書に列挙される経路を含むが経口
投与、胃内投与、胃腸投与もしくは腸内投与のために使用される実施形態を含む、他の非
経口投与のために製剤が使用される実施形態において、本発明の方法において使用される
製剤および調製物は、無菌である。無菌の薬学的製剤は、当業者に公知の製薬グレード滅
菌標準(米国薬局方第797章、1072章および1211章; California
Business & Professions Code 4127.7; 16
California Code of Regulations 1751, 21
Code of Federal Regulations 211)に従って、配合も
しくは製造される。
経口投与は、その実行しやすさおよび患者(もしくは世話人)コンプライアンスに起因
して有利である。しかし、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿
症を有する患者は、摂食障害を有し得る。栄養チューブ、栄養シリンジ、もしくは胃瘻造
設術を介した医薬の導入は、腸内投与を達成するために使用され得る。上記活性化合物(
および、存在するのであれば、他の共投与される薬剤)は、胡麻油、または栄養チューブ
、栄養シリンジ、もしくは胃瘻造設術を介した投与のための製剤化に適した任意の他の薬
学的に受容可能なキャリア中で腸内投与され得る。
用語「機能性食品(の)(nutraceutical)」とは、食品もしくは食品の
一部であり、医療上もしくは健康上の利益(疾患の予防および処置を含む)を提供する任
意の物質を言及するために使用されてきた。よって、表示「機能性食品」に分類される組
成物は、単離された栄養素、栄養補助食品および特定の食物から、遺伝的に操作されたデ
ザイナーフーズ、薬草製品、および加工食品(例えば、シリアル、スープおよび飲料)ま
での範囲に及び得る。より広い技術的意味において、上記用語は、食品から単離もしくは
精製され、一般に、通常は食品と関連せず、生理学的利益を有するか、または慢性疾患か
らの保護を提供することが実証された医薬形態において販売される製品を言及するために
使用されてきた。よって、本明細書における使用に関して記載される化合物はまた、添加
剤(例えば、機能性食品としてもしくは栄養的に受容可能な賦形剤、機能性食品としても
しくは栄養的に受容可能なキャリア、および機能性食品としてもしくは栄養的に受容可能
なビヒクル)とともに、機能性食品製剤もしくは栄養製剤として投与され得る。このよう
な製剤は、ときおり、メディカルフードといわれる。適切な機能性食品として受容可能な
賦形剤としては、液体溶液(例えば、1種もしくはそれより多くの植物由来油(例えば、
胡麻油)、および/または1種もしくはそれより多くの動物由来油、および/または1種
もしくはそれより多くの魚由来油を含む溶液)が挙げられ得る。
本明細書中の使用に関して記載される化合物は、固体形態において、液体形態において
、エアロゾル形態において、または錠剤、丸剤、散剤混合物、カプセル剤、顆粒剤、注射
可能物、クリーム剤、液剤、坐剤、浣腸、腸洗浄、エマルジョン、分散物、食品プレミッ
クスの形態において、および他の適切な形態において、投与され得る。上記化合物はまた
、リポソーム製剤において投与され得る。上記化合物はまた、プロドラッグとして投与さ
れ得、ここで上記プロドラッグは、処置される被験体において、治療上有効である形態へ
と変換を受ける。さらなる投与法は、当該分野で公知である。
注射可能調製物、例えば、無菌で注射可能な水性もしくは油性の懸濁物は、適切な分散
剤もしくは湿潤剤、および懸濁剤を使用して、当該分野で公知の方法に従って製剤化され
得る。上記無菌注射可能調製物はまた、非毒性の非経口的に受容可能な希釈剤もしくは溶
媒中の無菌で注射可能な溶液もしくは懸濁物であり得る(例えば、プロピレングリコール
中の溶液として)。使用され得る受容可能なビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンゲル
液、および等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の不揮発性油は、溶媒もしく
は懸濁媒体として従来どおりに使用される。この目的のために、任意の無刺激固定油(合
成のモノグリセリドもしくはジグリセリドが挙げられる)が使用され得る。さらに、脂肪
酸(例えば、オレイン酸)は、注射可能物の調製における使用が見いだされる。
経口投与のための固体投与量形態としては、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、および顆
粒剤が挙げられ得る。このような固体投与量形態において、上記活性化合物は、少なくと
も1種の不活性な希釈剤(例えば、スクロース、ラクトース、もしくはデンプン)と混合
され得る。このような投与量形態はまた、不活性希釈剤以外のさらなる物質(例えば、滑
沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム))を含み得る。カプセル剤、錠剤および丸剤
の場合、上記投与量形態はまた、緩衝化剤を含み得る。錠剤および丸剤は、腸溶性コーテ
ィングを伴ってさらに調製され得る。
経口投与のための液体投与量形態としては、当該分野で一般に使用される不活性希釈剤
(例えば、水)を含む、薬学的に受容可能なエマルジョン、液剤、懸濁物、シロップ剤お
よびエリキシル剤が挙げられるが、これらに限定されない。このような組成物はまた、ア
ジュバント(例えば、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤)、シクロデキストリン、ならびに甘
味剤、矯味矯臭剤、および芳香剤を含み得る。あるいは、上記化合物はまた、適切であれ
ば、薄めない形態のままで(in neat form)投与され得る。
本発明における使用のための化合物はまた、リポソームの形態において投与され得る。
当該分野で公知であるように、リポソームは、一般に、リン脂質もしくは他の脂質物質か
ら得られる。リポソームは、水性媒体中に分散されるモノラメラもしくはマルチラメラの
水和液晶によって形成される。リポソームを形成し得る任意の非毒性の生理学的に受容可
能かつ代謝可能な脂質が使用され得る。リポソーム形態の本発明の組成物は、本発明にお
ける使用のための化合物に加えて、安定化剤、保存剤、賦形剤などを含み得る。好ましい
脂質は、リン脂質およびホスファチジルコリン(レシチン)(天然および合成の両方)で
ある。リポソームを形成する方法は、当該分野で公知である。例えば、Prescott
, Ed., Methods in Cell Biology, Volume X
IV, Academic Press, New York, N.W., p. 3
3 et seq (1976)を参照のこと。
単一投与量形態を生成するためにキャリア材料と合わせられ得る活性成分の量は、活性
成分が投与される患者、および特定の投与様式に依存して変動し得る。しかし、任意の特
定の患者についての具体的用量レベルが、種々の要因(使用される具体的化合物の活性;
上記患者の年齢、体重、体表面積(body area)、ボディーマス指数(BMI)
、全体的な健康状態、性別、および食事;投与時間および使用される投与経路;排出速度
;あるとすれば、使用される薬物組み合わせ;ならびに治療を受けている患者における疾
患の進行および重篤度が挙げられる)に依存することは、理解される。選択される薬学的
単位投与量は、通常、血液、脳脊髄液、脳組織、脊髄組織、他の組織、他の器官、もしく
は身体の他の標的領域における薬物の規定された最終濃度を提供するために、製造および
投与される。
本発明における使用のための化合物は、単一の1日用量において使用されてもよいし、
合計1日投与量が1日に2回、3回もしくは4回の分割投与量において投与されてもよい
本発明における使用のための化合物は、唯一の活性な薬剤として投与されてもよい一方
で、それらはまた、障害の処置もしくは抑制において使用される1種もしくはそれより多
くの他の薬剤と組み合わせて使用されてもよい。
さらなる活性薬剤が本発明における使用のための化合物と組み合わせて使用される場合
、上記さらなる活性薬剤は、一般に、Physicians’ Desk Refere
nce (PDR) 53rd Edition (1999)(本明細書に参考として
援用される)において示されるとおりの治療上の量、または当業者に公知であるとおりの
もしくは各患者に関して経験的に決定されるとおりこのような治療上有用な量において、
使用され得る。
本発明における使用のための化合物、および他の治療上活性な薬剤は、推奨される最大
臨床投与量において、もしくはより低い用量において投与され得る。本発明における使用
のための組成物中の活性化合物の投与量レベルは、投与経路、疾患の重篤度および患者の
応答に依存して、所望の治療応答を得るように変動し得る。他の治療剤と組み合わせて投
与される場合、上記治療剤は、同時にもしくは異なる時に与えられる別個の組成物として
製剤化され得るか、または上記治療剤は、単一組成物として与えられ得る。
一実施形態において、上記化合物の調製物(例えば、トコトリエノールキノン調製物)
の純度は、任意の薬学的キャリアもしくは賦形剤、または任意のさらなる活性薬剤の添加
の前に測定される。例えば、α−トコトリエノールキノンが、国際特許出願PCT/US
2009/062212もしくは米国特許出願第12/606,923号に記載される方
法のうちのいずれかに従って調製される場合、上記α−トコトリエノールキノンの純度は
、選択される方法の最終生成物に対して、および上記薬学的キャリアもしくは賦形剤もし
くはさらなる活性薬剤を添加する前に、測定される。所望のトコトリエノールキノン、も
しくは他の化合物の重量での純度は、任意の薬学的キャリアもしくは賦形剤、または任意
のさらなる活性薬剤の添加の前に、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくと
も約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくと
も約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくと
も約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、もしくは
少なくとも約99%であり得る。これら同じ数値的純度レベルがまた、モル分率によって
、または任意の他の相対的尺度(例えば、重量/体積)によって、使用され得る。
別の実施形態において、上記化合物の調製物(例えば、トコトリエノールキノン調製物
)の純度は、調製物中のトコトリエノールキノンおよび(あるとすれば)トコトリエノー
ルの総量に対する所望のトコトリエノールキノンの割合として測定される。例えば、10
0mgのα−トコトリエノールキノン、50mgのβ−トコトリエノールキノン、および
50mgのγ−トコトリエノールヒドロキノンを含む組成物は、上記組成物中に存在する
他の非トコトリエノールもしくは非トコトリエノールキノン化合物の量とは無関係に、重
量で50%のα−トコトリエノールキノンとして記載される。この純度測定値は、薬学的
キャリアもしくは賦形剤の添加前もしくは添加後に測定されようが、任意の非トコトリエ
ノール/非トコトリエノールキノン活性薬剤の添加前もしくは添加後に測定されようが、
同じである。重量での所望のトコトリエノールキノンもしくは他の化合物の純度は、少な
くとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少な
くとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少な
くとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少な
くとも約97%、少なくとも約98%、もしくは少なくとも約99%であり得る。これら
同じ数値的純度レベルはまた、モル分率によって、もしくは任意の他の相対的尺度(例え
ば、重量/体積)によって使用され得る。
血液脳関門を横断する化合物を投与することは好ましいが、血液脳関門を越えない化合
物は、脊髄投与および硬膜外投与、または脳室への投与によって、中枢神経系へと送達さ
れ得る。α−トコトリエノールキノンは、マウスの血液脳関門を越える。
(キット)
本発明はまた、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症を処置
するために有用な物質を含む製造品およびキットを提供する。上記製造品は、ラベル付き
の容器を含む。適切な容器としては、例えば、ボトル、バイアル、および試験管が挙げら
れる。上記容器は、種々の材料(例えば、ガラスもしくはプラスチック)から形成され得
る。上記容器は、α−トコトリエノールキノン、β−トコトリエノールキノン、γ−トコ
トリエノールキノン、δ−トコトリエノールキノン、α−トコトリエノールヒドロキノン
、β−トコトリエノールヒドロキノン、γ−トコトリエノールヒドロキノン、およびδ−
トコトリエノールヒドロキノンから選択される化合物、またはα−トコトリエノールキノ
ン、β−トコトリエノールキノン、γ−トコトリエノールキノン、δ−トコトリエノール
キノン、α−トコトリエノールヒドロキノン、β−トコトリエノールヒドロキノン、γ−
トコトリエノールヒドロキノン、およびδ−トコトリエノールヒドロキノンから選択され
る活性薬剤を含む組成物を保持する。一実施形態において、上記化合物は、α−トコトリ
エノールキノンである。一実施形態において、上記活性薬剤は、α−トコトリエノールキ
ノンである。上記容器上のラベルは、上記組成物がメチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症
、もしくは別の有機酸尿症を処置するために使用されることを示し、また、処置における
使用のための指示を含み得る。
本発明はまた、α−トコトリエノールキノン、β−トコトリエノールキノン、γ−トコ
トリエノールキノン、δ−トコトリエノールキノン、α−トコトリエノールヒドロキノン
、β−トコトリエノールヒドロキノン、γ−トコトリエノールヒドロキノン、およびδ−
トコトリエノールヒドロキノンから選択される化合物、またはα−トコトリエノールキノ
ン、β−トコトリエノールキノン、γ−トコトリエノールキノン、δ−トコトリエノール
キノン、α−トコトリエノールヒドロキノン、β−トコトリエノールヒドロキノン、γ−
トコトリエノールヒドロキノン、およびδ−トコトリエノールヒドロキノンから選択され
る活性薬剤を含む組成物のうちのいずれか1種もしくはそれより多くを含むキットを提供
する。いくつかの実施形態において、本発明のキットは、α−トコトリエノールキノン、
β−トコトリエノールキノン、γ−トコトリエノールキノン、δ−トコトリエノールキノ
ン、α−トコトリエノールヒドロキノン、β−トコトリエノールヒドロキノン、γ−トコ
トリエノールヒドロキノン、およびδ−トコトリエノールヒドロキノンから選択される化
合物、またはα−トコトリエノールキノン、β−トコトリエノールキノン、γ−トコトリ
エノールキノン、δ−トコトリエノールキノン、α−トコトリエノールヒドロキノン、β
−トコトリエノールヒドロキノン、γ−トコトリエノールヒドロキノン、およびδ−トコ
トリエノールヒドロキノンから選択される活性薬剤を含む組成物を保持する、上記容器を
含む。他の実施形態において、本発明のキットは、α−トコトリエノールキノン、β−ト
コトリエノールキノン、γ−トコトリエノールキノン、δ−トコトリエノールキノン、α
−トコトリエノールヒドロキノン、β−トコトリエノールヒドロキノン、γ−トコトリエ
ノールヒドロキノン、およびδ−トコトリエノールヒドロキノンから選択される化合物、
またはα−トコトリエノールキノン、β−トコトリエノールキノン、γ−トコトリエノー
ルキノン、δ−トコトリエノールキノン、α−トコトリエノールヒドロキノン、β−トコ
トリエノールヒドロキノン、γ−トコトリエノールヒドロキノン、およびδ−トコトリエ
ノールヒドロキノンから選択される活性薬剤を含む組成物を保持する上記の容器、ならび
に上記化合物もしくは組成物のためのビヒクル(例えば、1種もしくはそれより多くの植
物由来油(例えば、胡麻油)、および/または1種もしくはそれより多くの動物由来油、
および/または1種もしくはそれより多くの魚由来油)を含む第2の容器を含む。他の実
施形態において、本発明のキットは、α−トコトリエノールキノン、β−トコトリエノー
ルキノン、γ−トコトリエノールキノン、δ−トコトリエノールキノン、α−トコトリエ
ノールヒドロキノン、β−トコトリエノールヒドロキノン、γ−トコトリエノールヒドロ
キノン、およびδ−トコトリエノールヒドロキノンから選択される化合物、またはα−ト
コトリエノールキノン、β−トコトリエノールキノン、γ−トコトリエノールキノン、δ
−トコトリエノールキノン、α−トコトリエノールヒドロキノン、β−トコトリエノール
ヒドロキノン、γ−トコトリエノールヒドロキノン、およびδ−トコトリエノールヒドロ
キノンから選択される活性薬剤を含む組成物を保持する上記の容器を含み、ここで、上記
化合物もしくは組成物は、上記化合物もしくは組成物のためのビヒクル(例えば、1種も
しくはそれより多くの植物由来油(例えば、胡麻油)、および/または1種もしくはそれ
より多くの動物由来油、および/または1種もしくはそれより多くの魚由来油)と予め混
合されている。上記キットは、商業的およびユーザーの見地から望ましい他の材料(他の
ビヒクル、緩衝化剤、希釈剤、フィルタ、ニードル、シリンジ、およびメチルマロン酸尿
症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症の処置について本明細書に記載される方法
のうちのいずれかを行うための説明書付きのパッケージ挿入物を含む)をさらに含み得る
他の局面において、上記キットは、本明細書に記載される方法のうちのいずれかのため
に(例えば、メチルマロン酸尿症、イソ吉草酸尿症、もしくは別の有機酸尿症を有する個
体を処置することが挙げられる)使用され得る。
(実施例1:MMA細胞株アッセイおよび有効な化合物の初期スクリーニング)
α−トコトリエノールキノン、そのレドックスサイレントバージョン(そのビス−Bo
c保護相当ヒドロキノン)および溶媒コントロールを、MMAと診断された患者のMMA
線維芽細胞由来の細胞が、Jauslin et al., Hum. Mol. Ge
net. 11(24):3055 (2002)、Jauslin et al.,
FASEB J. 17:1972−4 (2003)、および国際特許出願WO 20
04/003565に記載されるようにL−ブチオニン−(S,R)−スルホキシイミン
(BSO)の添加によってストレスを受けた場合に、上記細胞をレスキューするそれらの
能力について試験した。試験化合物およびそのレドックスサイレントバージョンのEC5
0濃度を決定し、比較した。以下の化合物2−((6E,10E)−3−ヒドロキシ−3
,7,11,15−テトラメチルヘキサデカ−6,10,14−トリエニル)−3,5,
6−トリメチル−ビス(t−ブチルオキシカルボニル)ベンゼン−1,4−ジオール(α
−トコトリエノールキノンのビス−Boc保護されたヒドロキノン形態)を、上記「レド
ックスサイレント」α−トコトリエノールキノン、もしくはαTTQ−RSとして使用し
た。
Figure 2020029465
DMEM(ダルベッコ改変イーグル培地) −グルコースなし、ピルベートなし−GI
BCO(登録商標)−Invitrogenのカタログ番号11966−025。ウシ胎
仔血清を、PAA Laboratoriesから得た。塩基性線維芽細胞増殖因子およ
び表皮増殖因子を、PeproTechから購入した。ペニシリン−ストレプトマイシン
−グルタミンミックス、L−ブチオニン(S,R)−スルホキシイミン、およびウシ膵臓
由来インスリンを、Sigmaから購入した。カルセインAMを、Molecular
Probesから購入した。細胞培養培地を、グルコースなしのDMEM、100U/m
L ペニシリン、100μg/ml ストレプトマイシン、10% FBS、および5m
M ピルベートを合わせることによって作製した。MEM EBSを、体積が500mL
になるように添加した。10mM BSO溶液を、444mg BSOを200mLの培
地に溶解し、その後濾過滅菌することによって調製した。この溶液を、HO中で250
μMにさらに希釈した。上記実験の過程の間、この溶液を、+4Cにおいて保存した。
上記細胞を、MMA患者から得、10cm組織培養プレート中で増殖させた。3日ごとに
、それらを1:3の比で分割した。
試験サンプルを、1.5mL ガラスバイアル中に与えた。上記化合物を、DMSO、
エタノールもしくはPBSで希釈して、5mM ストック溶液を生じた。いったん溶解し
たら、それらを−20℃において保存した。
試験サンプルを、以下のプロトコルに従ってスクリーニングした:MMA線維芽細胞と
の培養を、液体窒素中に保存した約500,000細胞を含む1mLバイアルから始めた
。細胞を9枚のプレートが利用可能になるまで、3日ごとに1:3の比で分割することに
よって、10cm細胞培養ディッシュ中で増殖させた。いったんコンフルエントになった
ら、線維芽細胞を回収した。54枚のマイクロタイタープレート(96ウェル−MTP)
に関して、合計1430万個の細胞(8継代目)を、480mL培地(3,000細胞/
ウェルを有する100μL培地に相当)中に再懸濁した。残りの細胞を、増殖のために1
0cm細胞培養プレート(500,000細胞/プレート)に分配した。上記プレートを
、95%湿度および5%COを有する雰囲気において、37℃で一晩インキュベートし
て、上記細胞を上記培養プレートに接着させた。
MTP培地(243μL)を、上記マイクロタイタープレートのウェルに添加した。上
記試験化合物を凍っていないようにし、7.5μLの5mMストック溶液を、243μL
培地を含むウェル中に溶解したところ、150μMマスター溶液を生じた。マスター溶液
からの連続希釈を行った。上記1回の希釈工程の間の期間は、可能な限り短く保持した(
一般に、1秒未満)。
プレートを、細胞培養インキュベーター中で一晩保持した。翌日、10μLの250μ
M BSO溶液を上記ウェルに添加したところ、25μM最終BSO濃度を生じた。30
時間後、3枚のプレートを位相差顕微鏡下で検鏡して、0%コントロール(ウェルE1〜
H1)中の細胞が明らかに死滅したことを確認した。全てのプレートの培地を廃棄し、残
りの液体を、上記プレートをペーパータオルの上に逆さにして穏やかにタッピングするこ
とによって除去した。
次いで、1.2μM カルセインAMを含むPBS100μLを、各ウェルに添加した
。上記プレートを、室温において50〜70分間にわたってインキュベートした。その時
間の後、上記PBSを廃棄し、上記プレートをペーパータオル上で穏やかにタッピングし
て、蛍光(励起/発光波長は、それぞれ、485nmおよび525nm)を、Gemin
i蛍光リーダーで読み取った。データを、マイクロソフトエクセル(エクセルは、スプレ
ッドシートプログラムに関するマイクロソフト社の登録商標である)へとインポートし、
各化合物のEC50濃度を計算するために使用した。
上記化合物を、3回試験した。すなわち、上記実験を3回行った(上記細胞の継代数は
、反復ごとに1ずつ増大する)。
上記溶媒(DMSO、エタノール、PBS)はいずれも、非BSO処理細胞の生存率に
対して有害な作用を有さず、試験した最高の濃度(1%)ですらもBSO処理線維芽細胞
に対して有益な影響を有しなかった。上記化合物は、自己蛍光を示さなかった。非BSO
処理線維芽細胞の生存率を100%と設定し、上記BSO処理細胞および化合物処理細胞
の生存率を、この値との比較として計算した。
α−トコトリエノールキノン(αTTQ)およびレドックスサイレントα−トコトリエ
ノールキノン(αTTQ−RS)の存在下でのMMA細胞の細胞生存率アッセイの結果を
、図1に示す。α−トコトリエノールキノンは、23nMのED50で上記細胞を保護す
る一方で、レドックスサイレントα−トコトリエノールキノンは、上記MMA患者に由来
する線維芽細胞の細胞生存率を維持するには無効である。
引用を同定することによる本明細書で言及される全ての刊行物、特許、特許出願および
公開特許出願の開示は、それら全体において本明細書に参考として援用される。本明細書
で開示される、ワールドワイドウェブ上のサイトへのハイパーリンクは、語句「ワールド
ワイドウェブ.」を「www.」で置き換えることによってアクティブになりかつ追跡さ
れ得る。
前述の発明は、理解を明瞭にする目的で図示及び例示によっていくらか詳細に記載され
てきたが、特定の変更および改変が実施されることは、当業者に明らかである。従って、
上記説明および例示は、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。

Claims (1)

  1. 図面に記載の発明。
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