JP2020027840A - Reactor - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、リアクトルに関する。 The present invention relates to a reactor.
電気鉄道車両には、主回路に流れる電流の急峻な変動を抑制するために、リアクトルが設けられる。この種のリアクトルの一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されるリアクトルは、複数のコイルと、複数のコイルを挟持する支持金具と、複数のコイルの間に、コイルに固着して設けられる冷却ブロックとを備える。冷却ブロックには、冷却風を流すためのフィンが取り付けられている。
An electric railway vehicle is provided with a reactor in order to suppress a steep change in the current flowing through the main circuit. An example of this type of reactor is disclosed in
特許文献1に開示されるリアクトルにおいて、コイルの通電時に、コイルの温度が上昇して膨張し、さらにコイルの周囲に位置するリアクトルの構成要素の温度が上昇して膨張する。冷却ブロックは窒化アルミニウムで形成されているため変形しにくく、コイルにかかる熱応力が増大しやすい。コイルにかかる熱応力が過大になると、コイルが破損する恐れがあるため、コイルの熱応力を低減する必要がある。
In the reactor disclosed in
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、コイルにかかる熱応力が低減されたリアクトルを提供することが目的である。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and has as its object to provide a reactor in which thermal stress applied to a coil is reduced.
上記目的を達成するため、本発明に係るリアクトルは、複数のコイルと、絶縁性の複数のスペーサと、保持部材とを備える。複数のコイルのそれぞれは中心軸の回りに巻回され、複数のコイルは、中心軸の方向に第1空隙を挟んで設けられる。複数のスペーサのそれぞれは、コイルに中心軸の方向に当接し、中心軸を通る面に交差する方向に貫通した孔部を有する。保持部材は、複数のコイルおよび複数のスペーサを中心軸の方向に挟む。スペーサは、熱膨張したコイルに押圧されて弾性変形する。 In order to achieve the above object, a reactor according to the present invention includes a plurality of coils, a plurality of insulating spacers, and a holding member. Each of the plurality of coils is wound around a central axis, and the plurality of coils are provided with a first gap therebetween in the direction of the central axis. Each of the plurality of spacers has a hole that abuts the coil in the direction of the central axis and penetrates in a direction intersecting a plane passing through the central axis. The holding member sandwiches the plurality of coils and the plurality of spacers in the direction of the central axis. The spacer is elastically deformed by being pressed by the thermally expanded coil.
本発明によれば、コイルが熱膨張すると、コイルに当接するスペーサが弾性変形する。このため、コイルにかかる熱応力が低減される。 According to the present invention, when the coil thermally expands, the spacer abutting on the coil is elastically deformed. Therefore, thermal stress applied to the coil is reduced.
以下、本発明の実施の形態に係るリアクトルについて図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。 Hereinafter, a reactor according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the drawings, the same or equivalent parts are denoted by the same reference numerals.
(実施の形態1)
図1および図2に示すリアクトル1は、電気鉄道車両を駆動する主回路に流れる電流の急峻な変動を抑制するために設けられる。図1および図2において、互いに直交するX軸およびY軸は水平方向に延び、Z軸は鉛直方向に延びる。リアクトル1は、例えば、Y軸正方向またはY軸負方向が電気鉄道車両の進行方向に一致する向きで、電気鉄道車両の床下に設けられる。図1はリアクトル1の正面図であり、図2は、リアクトル1をX軸負方向に見た側面図である。
(Embodiment 1)
リアクトル1は、それぞれが中心軸AXの回りに巻回される複数のコイル11と、それぞれがコイル11に中心軸AXの方向に当接する絶縁性の複数のスペーサ13と、複数のコイル11および複数のスペーサ13を中心軸AXの方向に挟む保持部材10と、を備える。コイル11の巻回軸である中心軸AXは、X軸に平行に位置する。保持部材10は、複数のコイル11および複数のスペーサ13を中心軸AXの方向に挟んで設けられる一対の取付部材14と、スペーサ13および一対の取付部材14を貫通する棒状の支持部材15と、支持部材15を一対の取付部材14に固定する締結部材16と、を備える。
The
複数のコイル11のそれぞれは、中心軸AXの回りに同心円状に巻回されている空芯コイルである。複数のコイル11は、図示しない導線によって互いに電気的に接続されている。複数のコイル11は、X軸方向に第1空隙12を挟んで設けられる。取付部材14は、複数のコイル11の内、中心軸AXの方向の両端に位置するコイル11に第2空隙17を挟んで隣接する。
Each of the plurality of
複数のスペーサ13のそれぞれは、第1空隙12に位置し、この第1空隙12を挟んでいる2つのコイル11のそれぞれに当接する。第2空隙17に位置するスペーサ13は、この第2空隙17に隣接するコイル11および取付部材14に当接する。図2に示すように、第1空隙12または第2空隙17に位置するスペーサ13は、コイル11の径方向に延在する。詳細には、スペーサ13は、YZ平面上でZ軸から45°傾いた向きで延びる長方形の形状を有する。スペーサ13の長手方向の一端は、巻回されているコイル11の内側に位置し、スペーサ13の長手方向の他端は、巻回されているコイル11の外側に位置する。スペーサ13の長手方向の中央部分は、コイル11に当接する。
Each of the plurality of
上述の複数のコイル11および複数のスペーサ13を中心軸AXの方向に挟んで設けられる一対の取付部材14は、電気鉄道車両の車体の床下に取り付けられる。支持部材15は、スペーサ13の長手方向の一端、および一対の取付部材14を貫通する。これにより、一対の取付部材14は複数のスペーサ13を介して複数のコイル11を挟持し、複数のコイル11の重量を支持する。
A pair of mounting
上記構成を有するリアクトル1は、電気鉄道車両の運転時に通電される。リアクトル1が通電される、すなわち、コイル11が通電されると、コイル11が発熱し、コイル11の温度が上昇して、膨張する。リアクトル1において、コイル11を冷却しながら、コイル11の膨張によってコイル11にかかる熱応力を低減するためのスペーサ13の構造について説明する。図1と、図1の一部を拡大した図3に示すように、スペーサ13は、中心軸AXを通る面に交差する方向に貫通した孔部130を有する。コイル11の温度が上昇すると、リアクトル1の内部と外部の温度差によって、リアクトル1の外部から流入した空気が第1空隙12を通って、リアクトル1の外部に排出されるという空気の流れが生じる。詳細には、図1をA−A線からX軸負方向に見た図である図4に矢印で示すように、第1空隙12において空気がZ軸正方向に流れる。スペーサ13が孔部130を有することで、Z軸正方向への空気の流路が確保され、コイル11が冷却される。
The
図1と、図1の一部を拡大した図3に示すように、スペーサ13は、中心軸AXの方向に間隔をあけて位置する一対の第1部材131と、中心軸AXの方向の両端が一対の第1部材131に当接し、互いに間隔をあけて位置する一対の第2部材132と、を備える。第1部材131の長手方向の一端は巻回されたコイル11の内側に位置し、他端は巻回されたコイル11の外側に位置する。第2部材132は、一対の第1部材131の内、一方の第1部材131の長手方向の端部、および、この端部と中心軸AXの方向に対向する他方の第1部材131の長手方向の端部に当接する。上述した一対の第1部材131および一対の第2部材132で囲まれた空間が、上述の孔部130を形成する。
As shown in FIG. 1 and FIG. 3 in which a part of FIG. 1 is enlarged, the
第1部材131は、弾性変形する絶縁性部材、例えば、FRP(Fiber-Reinforced Plastic:繊維強化プラスチック)で形成される。これにより、通電時に膨張したコイル11に押圧されて、第1部材131が弾性変形する。その結果、コイル11にかかる熱応力が低減される。
The
実施の形態1では、第1空隙12のそれぞれ、および第2空隙17にスペーサ13が位置するため、1つのスペーサ13は、隣接する2つのコイル11の押圧力または隣接する1つのコイル11の押圧力を吸収できる程度の変形量を有すればよい。そのため、例えばゴムのように弾性限界が大きい部材でスペーサ13を形成する必要はないため、コイル11を保持する力が確保される。これにより、例えば車両の走行時の振動によって、コイル11の位置がずれることを抑制することが可能である。
In the first embodiment, since the
コイル11が通電された場合、コイル11の内、中心軸AXに対して径方向の中央部分の温度上昇は、径方向の両端部分の温度上昇より大きい。その結果、図4におけるB−B線での断面図の一部である図5に示すように、コイル11の内、径方向の中央部分は、径方向の両端部分より大きく膨張する。
When the
第2部材132は、絶縁性部材、例えば、FRP(Fiber-Reinforced Plastic:繊維強化プラスチック)で形成される。X軸方向の分布荷重に対して、第1部材131には曲げモーメントがかかり、第2部材132は圧縮力がかかる。このため、孔部130の貫通方向と直交する断面において、スペーサ13の内、中心軸AXに直交する方向の中央部分は、中心軸AXに直交する方向の両端部分より弾性変形しやすい。コイル11が膨張して、第1部材131が押圧されると、第1部材131が弾性変形し、スペーサ13の長手方向の中央部分における中心軸AXの方向の幅W1は、スペーサ13の長手方向の端部における中心軸AXの方向の幅W2より狭くなる。上述したように、コイル11の内、より大きく膨張する部分に接するスペーサ13の長手方向の中央部分がスペーサ13の長手方向の端部より弾性変形しやすい。そのため、幅W1は幅W2より狭くなり、スペーサ13はコイル11に沿った形状となって、通電時に膨張したコイル11とスペーサ13の間に生じる隙間が低減される。これにより、例えば車両の走行時の振動によって、コイル11の位置がずれることを抑制することが可能である。
The
以上説明したとおり、実施の形態1に係るリアクトル1によれば、複数のコイル11の間の第1空隙12に位置し、孔部130を有するスペーサ13を設け、熱膨張したコイル11に当接するスペーサ13が弾性変形することで、コイル11が冷却され、コイル11にかかる熱応力が低減されたリアクトル1を提供することが可能である。
As described above, according to
(実施の形態2)
スペーサ13の形状は上述の例に限られない。本実施の形態2に係るリアクトル1の構成は、スペーサを除いて実施の形態1と同様であり、スペーサ13に代えて、図6に示すスペーサ18を備える。スペーサ18は、実施の形態1と同様に、コイル11の径方向に延びる。図6は、第1空隙12に位置するスペーサ18を示す。スペーサ18は、中心軸AXを通る面に交差する方向に貫通した孔部180を有する。スペーサ18は、孔部180を有するため、第1空隙12を通る空気の流路が確保される。第1空隙12を空気が通ることで、コイル11が冷却される。
(Embodiment 2)
The shape of the
スペーサ18は、中心軸AXの方向に間隔をあけて位置する一対の第1部材181と、中心軸AXの方向の両端が一対の第1部材181に当接し、互いに間隔をあけて位置する一対の第2部材182と、を備える。第1部材181の長手方向の一端が巻回されたコイル11の内側に位置し、第1部材181の長手方向の他端が巻回されたコイル11の外側に位置する。第2部材182は、一対の第1部材181の内、一方の第1部材181の長手方向の端部、および、この端部と中心軸AXの方向に対向する他方の第1部材181の長手方向の端部に当接する。上述した一対の第1部材181および一対の第2部材182で囲まれた空間が、上述の孔部180を形成する。
The
第1部材181は、弾性変形する絶縁性部材、例えば、FRPで形成される。これにより、通電時に膨張したコイル11に押圧されて、第1部材181が弾性変形する。その結果、コイル11にかかる熱応力が低減される。
The
スペーサ18の長手方向の中央部分における孔部180の中心軸AX方向の幅W3は、スペーサ18の長手方向の端部における孔部180の中心軸AX方向の幅W4より広い。幅W3は幅W4より広い、すなわち、スペーサ18の長手方向の中央部分に近づくにつれて、孔部180の中心軸AXの方向の幅が広くなるため、通電時に膨張したコイル11から押圧された場合に、スペーサ18の長手方向の端部よりも、スペーサ18の長手方向の中央部分は弾性変形しやすい。コイル11の内、より大きく膨張する部分に接するスペーサ18の長手方向の中央部分がスペーサ18の長手方向の端部より弾性変形しやすいため、通電時に膨張したコイル11とスペーサ18の間に生じる隙間が低減される。これにより、例えば車両の走行時の振動によって、コイル11の位置がずれることを抑制することが可能である。孔部180の中心軸AXの方向の幅の変化は、コイル11の内部の径方向における熱分布に応じて決めることができる。
The width W3 of the
以上説明したとおり、実施の形態2に係るリアクトル1によれば、スペーサ18の長手方向の中央部分における孔部180の中心軸AX方向の幅を、スペーサ18の長手方向の端部における孔部180の中心軸AX方向の幅より広くすることで、コイル11が冷却され、コイル11にかかる熱応力が低減されたリアクトル1を提供することが可能である。
As described above, according to the
(実施の形態3)
弾性変形するスペーサの構造は上述の例に限られない。実施の形態3に係るリアクトル1の構成は、スペーサを除いて実施の形態1と同様であり、リアクトル1は、スペーサ13に代えて、図7に示すスペーサ19を備える。スペーサ19は、実施の形態1と同様に、コイル11の径方向に延びる図7は、第1空隙12に位置するスペーサ19を示す。スペーサ19は、中心軸AXを通る面に交差する方向に貫通した孔部190を有する。スペーサ19は、孔部190を有するため、第1空隙12を通る空気の流れ空気の流路が確保される。第1空隙12を空気が通ることで、コイル11が冷却される。
(Embodiment 3)
The structure of the elastically deformable spacer is not limited to the above example. The configuration of the
スペーサ19は、一対の第3部材191を有する。第3部材191は、中心軸AXの方向に延びる凹部192を有する。一対の第3部材191は、凹部192が対向する向きに凹部192の縁部193が当接して第1空隙12に配置されている。互いに対向する凹部192が、上述の孔部190を形成する。
The
第3部材191は、弾性変形する絶縁性部材、例えば、FRPで形成される。これにより、通電時に膨張したコイル11に押圧されて、第3部材191が弾性変形する。その結果、コイル11にかかる熱応力が低減される。
The
スペーサ19の長手方向の中央部分に近づくにつれて、孔部190の中心軸AXの方向の幅は広くなる。そのため、通電時に膨張したコイル11から押圧された場合に、スペーサ19の長手方向の端部よりも、スペーサ19の長手方向の中央部分は弾性変形しやすい。コイル11の内、より大きく膨張する部分に接するスペーサ19の長手方向の中央部分がスペーサ19の長手方向の端部より弾性変形しやすいため、通電時に膨張したコイル11とスペーサ19の間に生じる隙間が低減される。これにより、例えば車両の走行時の振動によって、コイル11の位置がずれることを抑制することが可能である。孔部190の中心軸AXの方向の幅の変化は、コイル11の内部の径方向における熱分布に応じて決めることができる。
The width of the
以上説明したとおり、実施の形態3に係るリアクトル1によれば、スペーサ19の長手方向の中央部分に近づくにつれて、孔部190の中心軸AXの方向の幅を広くすることで、コイル11が冷却され、コイル11にかかる熱応力が低減されたリアクトル1を提供することが可能である。
As described above, according to
(実施の形態4)
弾性変形するスペーサの構造は、上述の例に限られない。実施の形態4に係るリアクトル1の構成は、スペーサを除いて実施の形態1と同様であり、リアクトル1は、スペーサ13に代えて、図8に示すスペーサ20を備える。スペーサ20は、実施の形態1と同様に、コイル11の径方向に延びる。図8は、第1空隙12に位置するスペーサ20を示す。スペーサ20は、中心軸AXを通る面に交差する方向に貫通した孔部200を有する。スペーサ20は、孔部200を有するため、第1空隙12を通る空気の流路が確保される。第1空隙12を空気が通ることで、コイル11が冷却される。
(Embodiment 4)
The structure of the elastically deformable spacer is not limited to the above example. The configuration of
スペーサ20は、長手方向に沿った断面がL字型の形状を有し、この断面におけるL字型の形状が点対称になる向きで当接して配置され、弾性変形する絶縁性の一対の第4部材201を有する。
The
第4部材201は、弾性変形する絶縁性部材、例えば、FRPで形成される。これにより、通電時に膨張したコイル11に押圧されて、第4部材201が弾性変形する。その結果、コイル11にかかる熱応力が低減される。
The
以上説明したとおり、実施の形態4に係るリアクトル1によれば、長手方向に沿った断面がL字型の形状を有する一対の第4部材201を備えるスペーサ20を設けることで、コイル11が冷却され、コイル11にかかる熱応力が低減されたリアクトル1を提供することが可能である。
As described above, according to
(実施の形態5)
スペーサは一体に成形されていてもよい。実施の形態5に係るリアクトル1の構成は、スペーサを除いて実施の形態1と同様であり、リアクトル1は、スペーサ13に代えて、図9に示すスペーサ21を備える。スペーサ21は、実施の形態1と同様に、コイル11の径方向に延びる。図9は、第1空隙12に位置するスペーサ21を示す。スペーサ21は、中心軸AXを通る面に交差する方向に貫通した孔部210を有する。スペーサ21は、孔部210を有するため、第1空隙12を通る空気の流路が確保される。第1空隙12を空気が通ることで、コイル11が冷却される。
(Embodiment 5)
The spacer may be integrally formed. The configuration of
スペーサ21は、弾性変形する絶縁性部材、例えば、FRPで形成される。これにより、通電時に膨張したコイル11に押圧されて、スペーサ21が弾性変形する。その結果、コイル11にかかる熱応力が低減される。
The
以上説明したとおり、実施の形態5に係るリアクトル1によれば、孔部210を有するスペーサ21を設けることで、コイル11が冷却され、コイル11にかかる熱応力が低減されたリアクトル1を提供することが可能である。
As described above, according to
上述の実施の形態の内、複数の実施の形態を任意に組み合わせることができる。上述の実施の形態におけるスペーサ13,18,19,20,21の形状は一例であり、長板状の形状に限られない。スペーサ13,18,19,20,21は、リアクトル1の外部から流入した空気を通し、膨張したコイル11から押圧されて弾性変形する構造を有する任意の形状の部材である。
Among the above-described embodiments, a plurality of embodiments can be arbitrarily combined. The shape of the
一例として、スペーサ13,18,19,20,21がそれぞれ有する孔部130,180,190,200,210の中心軸AXの方向の最大幅は、中心軸AXの方向での位置によって、異なってもよい。スペーサ13を例にして説明する。例えば、中心軸AXの方向の中央部分に位置するスペーサ13が有する孔部130の中心軸AXの方向の最大幅を、中心軸AXの方向の端部に位置するスペーサ13が有する孔部130の中心軸AXの方向の最大幅より広くしてもよい。
As an example, the maximum width in the direction of the central axis AX of the
他の一例として、スペーサ18が有する孔部180の中心軸AXの方向の最大幅は、第1空隙12を通る空気の流れに応じて異なってもよい。例えば、第1空隙12を通る空気の流れの風上に位置するスペーサ18が有する孔部180の中心軸AXの方向の最大幅を、空気の流れの風下に位置するスペーサ18が有する孔部180の中心軸AXの方向の最大幅より狭くしてもよい。図4に示すように空気が流れる場合、Z軸方向の下部のコイル11と熱交換した空気がZ軸方向の上部のコイル11の間の第1空隙12を通る。そのため、Z軸方向の上部のコイル11は、Z軸方向の下部のコイル11よりも温度が高くなり、より大きく膨張する。上述したように、風上に位置するスペーサ18が有する孔部180の中心軸AXの方向の最大幅を、風下に位置するスペーサ18が有する孔部180の中心軸AXの方向の最大幅より狭くすることで、風下に位置するスペーサ18の方が、風上に位置するスペーサ18より弾性変形しやすくなる。その結果、より大きく膨張するコイル11に当接するスペーサ18がより弾性変形しやすくなるため、スペーサ18が有する孔部180の中心軸AXの方向の最大幅が一定である場合よりも、風下に位置するコイル11にかかる熱応力を低減することが可能である。上述の変形例は、スペーサ19,20,21にも適用可能である。
As another example, the maximum width of the
他の一例として、スペーサ13の中心軸AXの方向の幅は、中心軸AXの方向での位置によって、異なってもよい。例えば、中心軸AXの方向の中央部分に位置するコイル11に隣接するスペーサ13の中心軸AXの方向の幅を、中心軸AXの方向の端部に位置するコイル11に隣接するスペーサ13の中心軸AXの方向の幅より広くしてもよい。中心軸AXの方向の中央部分に位置するコイル11の通電時の温度は、中心軸AXの方向の端部に位置するコイル11の通電時の温度より高くなる。上述したように、スペーサ13の中心軸AXの方向の幅を、中心軸AXの方向での位置によって変えることで、中心軸AXの方向の中央部分に位置するコイル11の冷却効率を高めることができ、コイル11における温度の偏りを低減することができる。上述の変形例は、スペーサ18,19,20,21にも適用可能である。
As another example, the width of the
第3部材191の凹部192の形状は、上述の例に限られず、中心軸AXの方向に凹む任意の形状の穴であればよい。一例として、凹部192は、対向する凹部192が形成する孔部190の中心軸AXの方向の幅が段階的に変化する形状を有してもよい。
The shape of the
スペーサ21の孔部210は、任意の形状の貫通孔である。一例として、スペーサ21の長手方向の中央部分に近づくにつれて、孔部210の中心軸AXの方向の幅が広くなってもよい。
The
リアクトル1の設置向きは、上述の例に限られず、X軸正方向またはX軸負方向が電気鉄道車両の進行方向に一致する向きで、リアクトル1を電気鉄道車両の床下に設けてもよい。リアクトル1は自冷式リアクトルに限られず、例えば外部に設けられたファンによって強制冷却されてもよい。
The installation direction of the
スペーサ13,18,19,20,21の配置の仕方は、上述の例に限られない。スペーサ13,18,19,20,21は、長手方向の一端が巻回されたコイル11の内側に位置し、長手方向の他端が巻回されたコイル11の外側に位置し、長手方向の中央部分がコイル11に当接する任意の向きで第1空隙12または第2空隙17に位置する。一例として、スペーサ13,18,19,20,21の長手方向がY軸に平行になる向きで、スペーサ13が第1空隙12または第2空隙17に位置してもよい。
How to arrange the
スペーサ13,18,19,20,21の材質は、上述の例に限られない。一例として、第1部材131をアルミで形成し、第2部材132を鉄で形成してもよい。第1部材131および第2部材132を共に鉄で形成し、第1部材131を第2部材132より弾性変形しやすくするため、第1部材131の中心軸AX方向の幅を狭くしてもよい。
The material of the
複数のコイル11は、全体として中心軸AXの周りに螺旋状に巻回された単一のコイルを形成してもよい。この場合、中心軸AXの周りを螺旋状に一周巻回されたコイルが、1つのコイル11に相当する。またコイル11は空芯コイルに限られず、鉄芯コイルでもよい。一対の取付部材14を中心軸AXの方向において両端に位置するコイル11に当接して設けてもよい。この場合、一対の取付部材14は、弾性変形し、絶縁性を有する部材で形成される。
The plurality of
1 リアクトル、10 保持部材、11 コイル、12 第1空隙、13,18,19,20,21 スペーサ、14 取付部材、15 支持部材、16 締結部材、17 第2空隙、130,180,190,200,210 孔部、131,181 第1部材、132,182 第2部材、191 第3部材、192 凹部、193 縁部、201 第4部材。 1 reactor, 10 holding member, 11 coil, 12 first gap, 13, 18, 19, 20, 21 spacer, 14 mounting member, 15 support member, 16 fastening member, 17 second gap, 130, 180, 190, 200 , 210 holes, 131, 181 first member, 132, 182 second member, 191 third member, 192 recess, 193 edge, 201 fourth member.
Claims (8)
それぞれが前記コイルに前記中心軸の方向に当接し、前記中心軸を通る面に交差する方向に貫通した孔部を有する絶縁性の複数のスペーサと、
前記複数のコイルおよび前記複数のスペーサを前記中心軸の方向に挟む保持部材と、
を備え、
前記スペーサは、熱膨張した前記コイルに押圧されて弾性変形する、
リアクトル。 A plurality of coils each wound around a central axis and provided with a first gap in the direction of the central axis;
A plurality of insulating spacers each having a hole abutting on the coil in the direction of the central axis and penetrating in a direction intersecting a plane passing through the central axis,
A holding member that sandwiches the plurality of coils and the plurality of spacers in the direction of the central axis,
With
The spacer is elastically deformed by being pressed by the thermally expanded coil,
Reactor.
前記複数のスペーサは、前記第1空隙または前記第2空隙に位置する、
請求項1に記載のリアクトル。 The holding member is adjacent to the coils located at both ends of the plurality of coils in the direction of the central axis with a second gap interposed therebetween,
The plurality of spacers are located in the first gap or the second gap,
The reactor according to claim 1.
前記中心軸を通る面において、前記スペーサの長手方向の中央部分での前記孔部の前記中心軸の方向の幅は、前記スペーサの長手方向の端部での前記孔部の前記中心軸の方向の幅より広い、
請求項1または2に記載のリアクトル。 The spacer extends in a radial direction of the coil,
In a plane passing through the central axis, the width of the hole at the central portion in the longitudinal direction of the spacer in the direction of the central axis is the direction of the central axis of the hole at the longitudinal end of the spacer. Wider than the width of
The reactor according to claim 1.
請求項3に記載のリアクトル。 The maximum width of the hole portion of the spacer in the direction of the central axis differs depending on the position of the spacer in the direction of the central axis.
The reactor according to claim 3.
請求項3または4に記載のリアクトル。 The maximum width in the direction of the central axis of the hole of the spacer located on the windward side of the air flow in the first gap is the maximum width of the hole of the spacer located on the leeward side of the air flow. Narrower than the maximum width in the direction of the central axis,
The reactor according to claim 3.
前記中心軸の方向に間隔をあけて位置し、熱膨張した前記コイルに押圧されて弾性変形する絶縁性の一対の第1部材と、
前記中心軸の方向の両端が前記一対の第1部材に当接し、互いに間隔をあけて位置し、前記一対の第1部材より弾性率が低い絶縁性の一対の第2部材と、
を有する、
請求項1から5のいずれか1項に記載のリアクトル。 The spacer is
A pair of insulating first members that are located at intervals in the direction of the central axis and are elastically deformed by being pressed by the thermally expanded coil;
A pair of insulating second members having both ends in the direction of the central axis abutting on the pair of first members and being spaced apart from each other, and having a lower elastic modulus than the pair of first members;
Having,
The reactor according to any one of claims 1 to 5.
請求項1から5のいずれか1項に記載のリアクトル。 The spacer has a concave portion that is concave in the direction of the central axis, and the edge portions of the concave portion are arranged in contact with each other in a direction in which the concave portion faces each other, and include a pair of insulating third members that elastically deform.
The reactor according to any one of claims 1 to 5.
請求項1から5のいずれか1項に記載のリアクトル。 The spacer has an L-shaped cross section orthogonal to the through-hole direction of the hole, and is disposed in contact with each other in a direction in which the L-shaped shape in the cross section is point-symmetric, and is elastically deformed. Having a pair of fourth members of
The reactor according to any one of claims 1 to 5.
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