JP2020025156A - 音量制御方法、音量制御プログラム、及び音量制御装置 - Google Patents

音量制御方法、音量制御プログラム、及び音量制御装置 Download PDF

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上田 真也
Shinya Ueda
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Abstract

【課題】周囲の環境に応じた音量を出力することができる音量制御方法、音量制御プログラム、及び音量制御装置を提供する。【解決手段】第1出力部401は、音を出力する。第2出力部402は、音を出力する向きを可変自在にして音を出力する。音量検出部403は、周囲の音量を検出する。第1検出部404は、第1領域の人の位置に関する第1位置情報を検出する。第2検出部405は、第1領域とは異なる第2領域の人の位置に関する第2位置情報を検出する。第1制御部406は、周囲の音量と、第1位置情報とに基づいて、第1出力部401から出力させる音量を制御する。第2制御部407は、周囲の音量と、第2位置情報とに基づいて、第2出力部402から出力させる音量と向きとを制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、音量制御方法、音量制御プログラム、及び音量制御装置に関する。
近年、店頭や公共施設などの場所で、ディスプレイなどの表示機器を用いて、映像や音を出力することにより、各種の情報を発信する表示装置(例えば、デジタルサイネージ)が普及している。例えば、周囲の環境を検出し、視聴者の状態によって音量を設定することにより、周囲の環境に応じて適切な音量を設定する表示装置が知られている。
関連する技術として、視聴者が移動した場合でも、表示装置の正面にいる音量と同じ音量に設定する受信器制御システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、人との距離や人の動きを検出し、人が正面から見た後に、側面を見て、また正面に戻ってきたといった特定の動きに合わせて音量を調整するサイネージ装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−244917号公報 特開2014−182332号公報
しかしながら、従来技術では、例えば、音量を大きくすると、周辺の店舗などに迷惑がかかるだけでなく、近くにいる人にとってはうるさく感じ、一方で、音量を小さくすると、遠くにいる人にとっては聞き取りにくいことがあり、最適な音を出力することができないという問題があった。
上述の課題を鑑み、本発明は、周囲の環境に応じた音量を出力することができる音量制御方法、音量制御プログラム、及び音量制御装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様にかかる音量制御方法は、音を出力する第1出力部と、音を出力する向きを可変自在にして音を出力する第2出力部と、を備える音量制御装置における音量制御方法であって、前記音量制御装置が、周囲の音量を検出する音量検出工程と、第1領域の人の位置に関する第1位置情報を検出する第1検出工程と、前記第1領域とは異なる第2領域の人の位置に関する第2位置情報を検出する第2検出工程と、前記周囲の音量と、前記第1位置情報とに基づいて、前記第1出力部から出力させる音量を制御する第1制御工程と、前記周囲の音量と、前記第2位置情報とに基づいて、前記第2出力部から出力させる音量と前記向きとを制御する第2制御工程と、を実行する。
本発明の一態様にかかる音量制御プログラムは、音を出力する第1出力部と、音を出力する向きを可変自在にして音を出力する第2出力部と、を備える音量制御装置における音量制御プログラムであって、前記音量制御装置に、周囲の音量を検出する音量検出工程と、第1領域の人の位置に関する第1位置情報を検出する第1検出工程と、前記第1領域とは異なる第2領域の人の位置に関する第2位置情報を検出する第2検出工程と、前記周囲の音量と、前記第1位置情報とに基づいて、前記第1出力部から出力させる音量を制御する第1制御工程と、前記周囲の音量と、前記第2位置情報とに基づいて、前記第2出力部から出力させる音量と前記向きとを制御する第2制御工程と、を実行させる。
本発明の一態様にかかる音量制御装置は、音を出力する第1出力部と、音を出力する向きを可変自在にして音を出力する第2出力部と、周囲の音量を検出する音量検出部と、第1領域の人の位置に関する第1位置情報を検出する第1検出部と、前記第1領域とは異なる第2領域の人の位置に関する第2位置情報を検出する第2検出部と、前記周囲の音量と、前記第1位置情報とに基づいて、前記第1出力部から出力させる音量を制御する第1制御部と、前記周囲の音量と、前記第2位置情報とに基づいて、前記第2出力部から出力させる音量と前記向きとを制御する第2制御部と、を備える。
本発明によれば、人が存在する領域ごとに周囲の環境に応じた音量を出力することができる。
実施形態にかかる表示装置100の前面部の外観を示す説明図である。 実施形態にかかる表示装置100の内部構成を示す説明図である。 表示装置100が行う音量制御処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態にかかる表示装置100の機能的構成の一例を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態による表示装置について、図面を参照して説明する。なお、以下では、本発明にかかる音量制御装置を表示装置に適用した場合の一例について説明する。以下に説明する表示装置には、本発明にかかる音量制御プログラムがインストールされている。
(実施形態)
図1は、実施形態にかかる表示装置100の前面部の外観を示す説明図である。図2は、実施形態にかかる表示装置100の内部構成を示す説明図である。表示装置100は、例えば、屋外、店頭、公共施設、交通機関などの各場所に設置され、画像や音を出力することにより、各種情報を発信するデジタルサイネージである。図1に示すように、表示装置100は、例えば、建築構造部120に設けられる。建築構造部120は、例えば、建造物の柱や壁などの建物の一部である。なお、表示装置100は、建築構造部120に設けられることに限らず、表示装置100単体で用いることが可能な自立型のものであってもよい。
図1に示すように、表示装置100は、表示部101と、測距センサ102と、マイク103と、右スピーカ104Rと、左スピーカ104Lと、カメラ105、指向性スピーカ106とを備える。さらに、これらに加えて、表示装置100は、図2に示すように、モータ107と、オーディオ回路108と、制御部109と、音場マップ110とを備える。
表示部101は、建築構造部120の情報に設けられる。表示部101は、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどが用いられる。測距センサ102は、表示装置100の周辺の近距離の領域に存在する人や、当該人の位置を検出する。測距センサ102には、例えば、赤外線方式や超音波方式などのセンサが用いられる。マイク103は、表示装置100の周囲の音(周囲音)を検出する。
右スピーカ104Rおよび左スピーカ104Lは、近距離の領域に存在する人を対象に音を出力する。カメラ105は、遠距離の領域に存在する人の視線(表示部101を注目している人)を検出ことが可能な撮像装置である。また、カメラ105は、遠距離の領域に存在する人までの距離を検出することが可能である。
指向性スピーカ106は、音を一定方向に出力することが可能である。また、指向性スピーカ106は、モータ107の駆動により、上下方向、左右方向、斜め方向に向きを自在に変えることが可能である。このため、指向性スピーカ106は、特定の方向(例えば、遠距離の領域に存在し、表示部101を眺める人の方向)に向けて音を出力することが可能である。
オーディオ回路108は、右スピーカ104Rと、左スピーカ104Lと、指向性スピーカ106と、制御部109と接続される。オーディオ回路108は、制御部109の制御に基づいて、右スピーカ104Rと、左スピーカ104Lと、指向性スピーカ106とから音を出力させる。
制御部109は、表示装置100の制御を司る。制御部109は、CPU(Central Processing Unit)よって実現される。なお、本実施形態にかかる表示装置100は、制御部109の指示に基づいて動作するが、これに限らず、本発明にかかる音量制御プログラムがインストールされている他のコンピュータ装置の指示に基づいて動作してもよい。
音場マップ110は、表示装置100の周囲の領域内の位置ごとの、音量の規定値(最大値)を定めた音量情報を含む。具体的には、音場マップ110は、例えば、表示装置100の周囲の位置(または表示装置100からの距離)ごとの、予め定めた条件下における音量の規定値(最大値)を示す音量情報を含む。音場マップ110は、表示装置100が配置される環境に応じて設定される値が異なる。例えば、音場マップ110は、周囲音が大きい屋外では、周囲音が小さい屋内に比べて、マップが示す領域が広く、また、各領域の規定値も高く設定される。また、音場マップ110は、時間帯や曜日や時期などに応じて異なるものが用意されていてもよい。この場合、表示装置100は、時間帯や曜日や時期などに応じた音場マップ110を用いればよい。音場マップ110は、RAM(Random Access Memory)等の所定の記憶領域に記憶される。なお、音場マップ110は、外部の装置に記憶されていてもよい。
次に、表示装置100の動作について説明する。表示部101は、制御部109の制御にしたがって所定の画像を表示する。所定の画像は、静止画像や動画像(動画)である。所定の画像が示す内容は、例えば、広告、宣伝、告知、ニュースなどを示す内容である。表示部101は、例えば、ポスターなどの静止画像を表示する場合、所定時間おきに画像を切替えて表示する。また、表示部101は、例えば、コマーシャルなどの動画像を表示する場合、一定期間、一の動画像を繰り返し表示してもよいし、一の動画像の表示を終えると他の動画像を表示してもよい。
表示部101に所定の画像(例えば動画像)が表示される際には、各スピーカ104R,104L,106からは音が出力される。これについて、具体的に説明する。測距センサ102は、近距離の領域に存在する人(当該人の位置を示す情報を含む)が検出されたか否かの検出結果を制御部109へ出力する。また、マイク103は、周囲音の検出結果を制御部109へ出力する。
測距センサ102によって近距離の領域に存在する人が検出された旨を示す検出結果が得られた場合、制御部109は、オーディオ回路108を制御して、マイク103によって検出された周囲音と人の位置とに応じた音量の音を右スピーカ104Rおよび左スピーカ104Lから出力させる。これにより、表示装置100は、近距離の領域に人が存在する場合に、当該人の位置と周囲音とに応じた音を、右スピーカ104Rおよび左スピーカ104Lから出力することができる。
また、カメラ105は、遠距離の領域に存在する人の視線(当該人までの距離を含む)が検出されたか否かの検出結果を制御部109へ出力する。カメラ105によって遠距離の領域に存在する人の視線が検出された旨を示す検出結果が得られた場合、制御部109は、オーディオ回路108を制御して、マイク103によって検出された周囲音と当該人までの距離とに応じた音量の音を指向性スピーカ106から出力させる。
また、指向性スピーカ106がカメラ105によって検出された視線が示す方向を向くように、制御部109は、モータ107の駆動を制御する。これにより、表示装置100は、遠距離の領域に存在する人が表示部101を眺めている場合に、当該人までの距離と周囲音とに応じた音量の音を指向性スピーカ106から出力することができる。また、表示装置100は、指向性スピーカ106を、遠距離の領域に存在する人の方向に応じた向きに制御し、音を出力することができる。
(表示装置100が行う音量制御処理の一例)
次に、図3を用いて、表示装置100(制御部109)が行う音量制御処理の一例について説明する。なお、以下では、表示装置100が、例えば、動画を再生する場合の音量の制御について説明する。図3は、表示装置100が行う音量制御処理の一例を示すフローチャートである。
図3において、表示装置100(制御部109)は、まず、近距離の領域における処理を行う。具体的には、表示装置100は、測距センサ102により人が検出されたか否かを判定する(ステップS301)。表示装置100は、測距センサ102により人が検出されない場合(ステップS301:NO)、ステップS306へ移行する。表示装置100は、測距センサ102により人が検出された場合(ステップS301:YES)、測距センサ102によって検出された検出結果から、人の位置を示す情報を取得する(ステップS302)。
そして、表示装置100は、マイク103により検出された周囲音を取得する(ステップS303)。なお、マイク103は、周囲音を常時検出してもよい。この場合、表示装置100が周囲音を取得するタイミングは、ステップS303のタイミングのみならず、常時としてもよい。次に、表示装置100は、音場マップ110を参照し、音量を設定する(ステップS304)。
ここで、ステップS304において表示装置100(制御部109)が行う音量の設定について説明する。まず、表示装置100は、測距センサ102によって検出された人の位置を示す情報を用いて音量の減衰値を取得する。減衰値は、例えば、スピーカ104R,104Lからの距離に応じた値であり、例えば、スピーカ104R,104Lから離れるほど大きくなる。表示装置100は、例えば、距離と減衰値とを対応させたテーブルを予め記憶しておき、当該テーブルを用いることにより、測距センサ102によって検出された人の位置(または表示装置100と当該人までの距離)に応じた減衰値を取得するようにしてもよい。
また、表示装置100(制御部109)は、マイク103により検出された周囲音に基づく基準音と、取得した減衰値とを加算した値を設定値として算出する。なお、基準音は、例えば、マイク103により検出された周囲音を加算することによって設定される、周囲音を超過する音量である。そして、表示装置100は、音場マップ110を参照し、測距センサ102によって検出された位置(または距離)における最大値と、算出した設定値とを比較する。
設定値が最大値以上となる場合、仮に、設定値を設定したとすると、最大値を超える音量となり、出力する音量が大き過ぎることとなることから、周囲の店舗等にとって騒音になるおそれがある。このため、表示装置100は、設定値が最大値以上となる場合は、最大値を音量として設定する。これにより、近距離の領域において、周囲の環境に応じた適切な音量(最大値)を設定することができる。
一方で、表示装置100は、設定値が最大値を下回る場合は、設定値を音量として設定する。これは、音場マップが事前に作成されたものであることから、リアルタイム性に欠けるためである。そこで、設定値が最大値を下回る場合には、設定値でも十分な音量であることから、設定値を音量として設定することにより、近距離の領域において、周囲の環境に応じた適切な音量(設定値)を設定することができる。
そして、表示装置100は、ステップS304において設定した音量を、オーディオ回路108を経由して、スピーカ104R,104Lから出力する(ステップS305)。ステップS301〜ステップS305の処理により、近距離の領域における処理が完了する。
次に、表示装置100は、遠距離の領域における処理を行う。まず、表示装置100は、カメラ105によって遠距離の領域に存在する人の視線が検出されたか否かを判定する(ステップS306)。表示装置100は、カメラ105によって遠距離の領域に存在する人の視線が検出されない場合(ステップS306:NO)、ステップS301に戻る。
表示装置100は、カメラ105によって遠距離の領域に存在する人の視線が検出された場合(ステップS306:YES)、カメラ105によって検出された検出結果から、検出された人の位置(または距離)を示す情報を取得する(ステップS307)。そして、表示装置100は、検出された人の位置を示す情報を用いて、モータ107を制御することにより、指向性スピーカ106を視線の方向へ向ける(ステップS308)。
次に、表示装置100は、マイク103により検出された周囲音を取得する(ステップS309)。なお、マイク103は、周囲音を常時検出してもよい。この場合、表示装置100が周囲音を取得するタイミングは、ステップS309のタイミングのみならず、常時としてもよい。そして、表示装置100は、音場マップ110を参照し、音量を設定する(ステップS310)。
ここで、ステップS310において表示装置100(制御部109)が行う音量の設定について説明する。まず、表示装置100は、カメラ105によって検出された人の位置(または表示装置100と当該人までの距離)を示す情報を用いて音量の減衰値を取得する。また、表示装置100は、マイク103により検出された周囲音に基づく基準音と、取得した減衰値とを加算した値を設定値として算出する。そして、表示装置100は、音場マップ110を参照し、カメラ105によって検出された位置(または距離)における最大値と、算出した設定値とを比較する。
表示装置100は、設定値が最大値以上となる場合は、最大値を音量として設定する。これにより、出力する音量が大き過ぎるなることを抑え、遠距離の領域においても、周囲の環境に応じた適切な音量(最大値)を設定することができる。一方で、表示装置100は、設定値が最大値を下回る場合は、設定値でも十分な音量であることから、設定値を音量として設定する。これにより、遠距離の領域においても、周囲の環境に応じた適切な音量(設定値)を設定することができる。
そして、表示装置100は、ステップS310において設定した音量を、オーディオ回路108を経由して、指向性スピーカ106から出力し(ステップS311)、音量制御処理を終了する。
(表示装置100の機能的構成)
次に、図4を用いて、表示装置100(音量制御装置)の機能的構成の一例について説明する。図4は、実施形態にかかる表示装置100の機能的構成の一例を示すブロック図である。図4において、表示装置100は、第1出力部401と、第2出力部402と、音量検出部403と、第1検出部404と、第2検出部405と、第1制御部406と、第2制御部407と、記憶部408とを備える。
第1出力部401は、音を出力する。第1出力部401は、例えば、右スピーカ104Rおよび左スピーカ104Lによって実現される。なお、本実施形態において、表示装置100は、右スピーカ104Rおよび左スピーカ104Lを備えるが、少なくともいずれか一方を有していればよい。
第2出力部402は、音を出力する向きを可変自在にして音を出力する。第2出力部402は、例えば、音を一定方向に出力することが可能であるとともに、音を出力する方向を上下方向、左右方向、斜め方向に向きを自在に変えることが可能である。例えば、第2出力部402は、指向性スピーカ106の向きをモータ107によって物理的に変えることによって音を出力する方向を変える。ただし、第2出力部402は、指向性スピーカ106を制御することにより、指向性スピーカ106の音の出力方向を変えるようにしてもよい。第2出力部402は、例えば、指向性スピーカ106およびモータ107によって実現される。
音量検出部403は、周囲の音量を検出する。音量検出部403は、例えば、マイク103によって実現される。
第1検出部404は、第1領域の人の位置に関する第1位置情報を検出する。第1領域は、例えば、表示装置100から所定距離内の領域である。具体的には、第1領域は、音場マップ110が示す領域のうち、表示装置100側の半分の領域(近距離の領域)である。第1位置情報は、例えば、第1領域の人の位置を示す情報である。また、第1位置情報は、第1領域の人までの距離を示す情報を含む。
また、第1位置情報は、例えば、第1領域を複数の領域に分割したとすると、人が存在する領域がどの領域であるかを示す情報としてもよい。なお、第1位置情報は、第1領域に人が位置すること(人の有無)を示す情報であってもよい。第1検出部404は、例えば、測距センサ102によって実現される。
第1制御部406は、音量検出部403によって検出された周囲の音量と、第1検出部404によって検出された第1位置情報とに基づいて、第1出力部401から出力させる音量を制御する。例えば、第1制御部406は、周囲の音量が大きい場合には、周囲の音量が小さい場合に比べて、大きい音量を第1出力部401から出力させればよい。また、例えば、第1制御部406は、第1領域のうちの表示装置100から離れた位置に人がいる場合には、第1領域のうちの表示装置100の近くに位置に人がいる場合よりも、大きい音量を第1出力部401から出力させればよい。
ここで、記憶部408は、周囲の位置ごとの音量の規定値(例えば、音場マップ110)を予め記憶する。周囲の位置ごとの音量の規定値は、例えば、表示装置100の周囲の位置ごとの、所定条件下における音量の最大値である。第1制御部406は、記憶部408を参照し、周囲の音量および第1位置情報から得られる算出値と、規定値(最大値)とに基づいて、第1出力部401から出力させる音量を制御する。
周囲の音量および第1位置情報から得られる算出値は、例えば、図4を用いて説明したように、周囲音に基づく基準音と、第1位置情報から得られる減衰値とを加算した設定値である。第1制御部406は、算出した設定値と、記憶部408に記憶される最大値とを比較した比較結果に応じて、設定値および最大値のうちのいずれか一方を、第1出力部401から出力させる。
なお、本実施形態において、第1制御部406は、第1領域に人が所定時間(例えば数秒程度)存在した場合に、第1出力部401から音を出力させてもよい。言い換えれば、第1制御部406は、第1領域に人が所定時間(例えば数秒程度)存在しない場合には(例えば、人が第1領域を横切っただけの場合には)、第1出力部401から音を出力させないようにしてもよい。
また、第1制御部406は、第1領域に人が立ち止まった場合に、すなわち、例えば、第1検出部404によって所定時間、同じ位置を示す第1位置情報が検出された場合に、第1出力部401から音を出力させてもよい。言い換えれば、第1制御部406は、第1検出部404によって所定時間、同じ位置を示す第1位置情報が検出されない場合には、第1出力部401から音を出力させないようにしてもよい。
また、第1制御部406は、第1出力部401から音を出力させた後、第1検出部404によって第1位置情報が検出されなくなった場合に、第1出力部401からの音の出力を停止してもよい。また、第1制御部406は、第1出力部401から音を出力させた後、第1領域に人が存在するか否かにかかわらず、所定のタイミングとなるまで(例えば、一連の音の再生時間が終了するまで、または、一連の動画の再生時間が終了するまで)、音を出力し、所定のタイミングとなった場合に音の出力を停止してもよい。
また、第1制御部406は、第1領域に人が存在しない場合でも、すなわち、第1出力部401から音を出力させたか否かにかかわらず、第1検出部404によって第1位置情報が検出されない場合でも、第1出力部401から所定の音量(例えば、一定の音量)の音を常時出力させてもよい。この場合、第1制御部406は、第1検出部404によって第1位置情報が検出された場合に、周囲の音量と、第1位置情報とに基づく音量の制御を行ってもよい。
第1制御部406は、例えば、制御部109によって実現される。記憶部408は、例えば、RAM等の所定の記憶領域によって実現される。
第2検出部405は、第1領域とは異なる第2領域の人の位置に関する第2位置情報を検出する。第2領域は、例えば、表示装置100から所定距離を超える領域である。具体的には、第2領域は、音場マップ110が示す領域のうち、表示装置100側の半分の領域(近距離の領域)を除く領域(遠距離の領域)である。また、第2位置情報は、第2領域の人の視線を示す情報と、第2領域の人までの距離の情報を含む。
また、第2位置情報は、例えば、第2領域の人の位置を示す情報であってもよい。例えば、第2位置情報は、第2領域を複数の領域に分割したとすると、人が存在する領域がどの領域であるかを示す情報としてもよい。なお、第2位置情報は、第2領域に人が位置すること(人の有無)を示す情報であってもよい。第2検出部405は、例えば、カメラ105によって実現される。
第2制御部407は、音量検出部403によって検出された周囲の音量と、第2検出部405によって検出された第2位置情報とに基づいて、第2出力部402から出力させる音量と向きとを制御する。例えば、第2制御部407は、周囲の音量が大きい場合には、周囲の音量が小さい場合に比べて、大きい音量を第2出力部402から出力させればよい。また、例えば、第2制御部407は、第2領域のうちの表示装置100から離れた位置に人がいる場合には、第2領域のうちの表示装置100の近くに位置に人がいる場合よりも、大きい音量を第2出力部402から出力させればよい。
また、第2制御部407は、音量検出部403によって検出された周囲の音量と、第2検出部405によって検出された第2領域の人までの距離の情報とに基づいて、第2出力部402から出力させる音量を制御する。第2制御部407は、記憶部408を参照し、周囲の音量および第2位置情報から得られる算出値と、規定値(最大値)とに基づいて、第2出力部402から出力させる音量を制御する。
周囲の音量および第2位置情報から得られる算出値は、例えば、図4を用いて説明したように、周囲音に基づく基準音と、第2位置情報から得られる減衰値とを加算した設定値である。第2制御部407は、算出した設定値と、記憶部408に記憶される最大値とを比較した比較結果に応じて、設定値および最大値のうちのいずれか一方を、第2出力部402から出力させる。
また、第2制御部407は、第2領域の人の視線を示す情報に基づいて、第2出力部402の向きを制御する。具体的には、第2制御部407は、第2領域の人の視線の方向に第2出力部402が向くように、モータ107を制御する。
なお、本実施形態において、第2制御部407は、第1領域に人が所定時間(例えば数秒程度)存在した場合に、第2出力部402から音を出力させてもよい。言い換えれば、第2制御部407は、第2領域に人が所定時間存在しない場合には(例えば、人が第2領域を横切っただけの場合には)、第2出力部402から音を出力させないようにしてもよい。
また、第2制御部407は、第2領域に人が立ち止まった場合に、すなわち、例えば、第2検出部405によって所定時間、同じ位置を示す第2位置情報が検出された場合に、第2出力部402から音を出力させてもよい。言い換えれば、第2制御部407は、第2検出部405によって所定時間、同じ位置を示す第2位置情報が検出されない場合には、第2出力部402から音を出力させないようにしてもよい。
また、第2制御部407は、第2検出部405によって所定時間、第2領域の人の視線が検出された場合に、第2出力部402から音を出力させてもよい。言い換えれば、第2制御部407は、第2検出部405によって所定時間、第2領域の人の視線が検出されない場合には、第2出力部402から音を出力させないようにしてもよい。
また、第2制御部407は、第2出力部402から音を出力させた後、第2検出部405によって第2位置情報が検出されなくなった場合に、第2出力部402からの音の出力を停止してもよい。例えば、第2領域において視線が検出された人が表示装置100へ近づいて来て、第1領域に進入した場合には、第2制御部407は、第2出力部402からの音の出力を停止してもよい。この場合、第1制御部406は、第1領域内に進入した人の位置(第1位置情報)に応じて、第1出力部401から音を出力させればよい。
また、第2制御部407は、第2出力部402から音を出力させた場合、第2領域に人が存在するか否かにかかわらず、所定のタイミングとなるまで(例えば、一連の音の再生時間が終了するまで、または、一連の動画の再生時間が終了するまで)、音を出力し、所定のタイミングとなった場合に音の出力を停止してもよい。
また、第2制御部407は、第2領域の視線が検出され、当該視線の方向に音を出力させた後に、第2領域の視線が検出されなくなった場合でも(例えば、よそ見をした場合)、第2領域に当該人が存在する場合には、所定時間が経過するまでは、当該視線の方向に音を出力させ続けてもよい。第2制御部407は、例えば、制御部109によって実現される。
また、表示装置100は、複数のカメラ105(第2検出部405)と、複数の指向性スピーカ106(第2出力部402)とを備えていてもよい。この場合、第2制御部407は、例えば、一方のカメラ105によって検出された検出結果(視線A)に基づいて、一方の指向性スピーカ106を制御して視線Aの人に向けて音を出力させ、また、他方のカメラ105によって検出された検出結果(視線B)に基づいて、他方の指向性スピーカ106を制御しても視線Bの人に向けて音を出力させてもよい。
また、本実施形態において、複数の表示装置100を配置することも可能である。例えば、2つの表示装置100を近接配置した場合には、一方の表示装置100の第2領域と、他方の表示装置100の第2領域とが重なることがある。この場合、第2領域に存在する人が一方の表示装置100に視線を向けたとすると、一方の表示装置100は、自装置の第2出力部402から当該人に向けて音を出力すればよい。また、第2領域に存在する人が他方の表示装置100に視線を向けたとすると、他方の表示装置100は、自装置の第2出力部402から当該人に向けて音を出力すればよい。このように、複数の表示装置100を配置した場合には、視線を向けた先の表示装置100から当該人に向けて音を出力することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる表示装置100は、周囲の音量と第1領域(例えば近距離の領域)の人の位置を示す情報とに基づいてスピーカ104R,104Lの音量を制御し、また、周囲の音量と第2領域(例えば遠距離の領域)の人の位置を示す情報とに基づいて指向性スピーカ106の音の出力方向と音量とを制御することとした。これにより、人が存在する第1領域および第2領域の領域ごとに、異なる制御によって音を出力することができる。したがって、第1領域および第2領域に存在するそれぞれの人に、それぞれの周囲の環境(周囲音)や人の位置に応じた最適な音量で視聴させることができる。また、表示装置100をデジタルサイネージに適用することにより、広告、宣伝、告知などを効果的に行うことができる。
また、本実施形態において、表示装置100は、周囲の音量と第2領域の人までの距離の情報とに基づいて指向性スピーカ106の音量を制御し、また、第2領域の人の視線を示す情報に基づいて指向性スピーカ106の向きを制御することとした。これにより、第2領域から表示装置100に表示されている内容を視聴する意思のある人に向けて、適切な音量で音を出力することができる。したがって、第2領域の人に最適な音量で視聴させることができる。また、指向性スピーカ106から出力される音が第1領域に存在する人にとって大き過ぎてしまうことを抑えることができ、各領域に存在する人に最適な音量で視聴させることができる。
また、本実施形態において、表示装置100は、予め記憶される周囲の位置ごとの音量の規定値と、周囲の音量および第1位置情報から得られる算出値とに基づいて、スピーカ104R,104Lの音量を制御することとした。これにより、表示装置100は、周囲の音量に応じた最適な音量でスピーカ104R,104Lから音を出力することができる。したがって、第1領域に存在する人に最適な音量で視聴させることができるとともに、スピーカ104R,104Lから出力される音が周囲の店舗等にとって騒音となることを抑えることができる。
また、本実施形態において、表示装置100は、予め記憶される周囲の位置ごとの音量の規定値と、周囲の音量および第2位置情報をから得られる算出値とに基づいて、指向性スピーカ106の音量を制御することとした。これにより、表示装置100は、周囲の音量に応じた最適な音量で指向性スピーカ106から音を出力することができる。したがって、第2領域に存在する人に最適な音量で視聴させることができるとともに、指向性スピーカ106から出力される音が周囲の店舗等にとって騒音となることを抑えることができる。
また、本実施形態において、第1領域を表示装置100から所定距離内の領域とし、第2領域を表示装置100から所定距離を超える領域とした。これにより、人が存在する第1領域および第2領域の各領域の周囲音に応じた適切な音量を出力することができる。したがって、近距離の領域および遠距離の領域のそれぞれの人に、最適な音量で視聴させることができる。
上述した実施形態における表示装置100の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信回線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
100:表示装置,101:表示部,102:測距センサ,103:マイク,104R:右スピーカ,104L:左スピーカ,105:カメラ,106:指向性スピーカ,107:モータ,108:オーディオ回路,109:制御部,110:音場マップ,401:第1出力部,402:第2出力部,403:音量検出部,404:第1検出部,405:第2検出部,406:第1制御部,407:第2制御部,408:記憶部

Claims (7)

  1. 音を出力する第1出力部と、音を出力する向きを可変自在にして音を出力する第2出力部と、を備える音量制御装置における音量制御方法であって、
    前記音量制御装置が、
    周囲の音量を検出する音量検出工程と、
    第1領域の人の位置に関する第1位置情報を検出する第1検出工程と、
    前記第1領域とは異なる第2領域の人の位置に関する第2位置情報を検出する第2検出工程と、
    前記周囲の音量と、前記第1位置情報とに基づいて、前記第1出力部から出力させる音量を制御する第1制御工程と、
    前記周囲の音量と、前記第2位置情報とに基づいて、前記第2出力部から出力させる音量と前記向きとを制御する第2制御工程と、
    を実行することを特徴とする音量制御方法。
  2. 前記第2位置情報は、前記第2領域の人の視線を示す情報と、前記第2領域の人までの距離の情報を含み、
    前記第2制御工程では、
    前記周囲の音量と、前記第2領域の人までの距離の情報とに基づいて、前記第2出力部から出力させる音量を制御し、
    前記第2領域の人の視線を示す情報に基づいて、前記向きを制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の音量制御方法。
  3. 前記第1制御工程では、周囲の位置ごとの音量の規定値を予め記憶する記憶部を参照し、前記周囲の音量および前記第1位置情報から得られる算出値と、前記規定値とに基づいて、前記第1出力部から出力させる音量を制御する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の音量制御方法。
  4. 前記第2制御工程では、前記記憶部を参照し、前記周囲の音量および前記第2位置情報をから得られる算出値と、前記規定値とに基づいて、前記第2出力部から出力させる音量を制御する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の音量制御方法。
  5. 前記第1領域は、前記音量制御装置から所定距離内の領域であり、
    前記第2領域は、前記音量制御装置から前記所定距離を超える領域である、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の音量制御方法。
  6. 音を出力する第1出力部と、音を出力する向きを可変自在にして音を出力する第2出力部と、を備える音量制御装置における音量制御プログラムであって、
    前記音量制御装置に、
    周囲の音量を検出する音量検出工程と、
    第1領域の人の位置に関する第1位置情報を検出する第1検出工程と、
    前記第1領域とは異なる第2領域の人の位置に関する第2位置情報を検出する第2検出工程と、
    前記周囲の音量と、前記第1位置情報とに基づいて、前記第1出力部から出力させる音量を制御する第1制御工程と、
    前記周囲の音量と、前記第2位置情報とに基づいて、前記第2出力部から出力させる音量と前記向きとを制御する第2制御工程と、
    を実行させることを特徴とする音量制御プログラム。
  7. 音を出力する第1出力部と、
    音を出力する向きを可変自在にして音を出力する第2出力部と、
    周囲の音量を検出する音量検出部と、
    第1領域の人の位置に関する第1位置情報を検出する第1検出部と、
    前記第1領域とは異なる第2領域の人の位置に関する第2位置情報を検出する第2検出部と、
    前記周囲の音量と、前記第1位置情報とに基づいて、前記第1出力部から出力させる音量を制御する第1制御部と、
    前記周囲の音量と、前記第2位置情報とに基づいて、前記第2出力部から出力させる音量と前記向きとを制御する第2制御部と、
    を備えることを特徴とする音量制御装置。
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