JP2020024664A - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
このような状況ではあるが、賃貸住宅の管理業務は宅地建物取引業法の適用範囲外の業務である。即ち、管理に関する法規制や全国的なルールはなく、例えば原状回復費用に関するトラブルは増加している。
かかる状況において、従来より、住宅の賃貸借契約の締結に先立ち、その住宅の間取りに応じた原状回復費用の見積額を算出する手法が提案されていた(例えば、特許文献1参照)。
特に、社宅管理業務では、一定数以上の物件を確保するために、多数の家主の夫々と個別契約が必要になる。従来の不動産業界に起因する商習慣上の問題点として、地域や家主(管理会社)毎に、契約内容や表現方法(言い回し)が異なったり、原状回復についての定義や考え方が異なる。このような社宅管理業務に対して、単に間取りに応じて算出された原状回復費用を用いただけでは、原状回復費用のトラブルの低減に寄与しない。
所定の貸与対象の返却時における原状回復の費用を演算するための1以上のパラメータの各値を取得するパラメータ取得手段と、
取得された前記1以上のパラメータの各値に基づいて、前記貸与対象の原状回復の費用を演算する演算手段と、
を備える。
前記所定の貸与対象の返却時における実際の原状回復に必要となった実績額、及び当該実際の原状回復で必要となった要素をフィードバック情報として取得するフィードバック情報取得手段と、
前記フィードバック情報に基づいて、前記演算手法を更新する更新手段と、
をさらに備えることができる。
ことができる。
ことができる。
ことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示す図である。
即ち、本サービスは、例えば、福利厚生の一環として、自社の従業員等に借り上げ社宅等を利用させる会社(以下、単に「会社」と呼ぶ)に提供される、退去時の原状回復費用を対象とする定額精算サービスである。
即ち、本サービスは、例えば、社宅の借り上げに伴う敷金の預け入れが不要であり、退去時の原状回復費用は定率、定額の月額料金により精算されるのである。
借り上げ社宅には、借り上げ社員寮、借り上げ駐車場を含んで良い。
本サービスを付随させる借上社宅管理サービスは、転貸方式による借上社宅管理サービス(以下、「転貸サービス」と呼ぶ)であって良い。
即ち、転貸サービスは、本サービス提供者が1以上の家主から個別に不動産を賃借し、本サービスの利用者(会社)と包括して転貸借契約を締結し、利用者(会社)の社員のために社宅として借上げ、その借上社宅の管理を契約当事者として行うサービスである。
即ち、借上社宅管理代行サービスは、本サービス提供者が、賃貸借にかかる新規契約及び更新等の契約締結業務や管理業務を代理権者として行うサービスである。
借上社宅管理代行サービスにおいては家主への敷金預入を不要とすることは出来ず、別途の月額料金の支払いは、金銭的な負担となるからである。
また、そもそも本サービスを適用しない場合は、さらに、原状回復費用見積もりの都度確認、原状回復費用の軽減折衝、原状回復費用相殺返金確認、超過分支払処理、原状回復費用損金計上(不確定)、入居者負担分の金額精査・報告、入居者負担損傷の確認と負担費用の徴求、及び解約精算書保管業務等が、会社にとって業務上の負担となる。
この点、借上社宅管理代行サービスの場合においては、本サービス提供者は「代理権者」と、会社は「賃借人」となるが、図1に示す情報処理システムの基本的構成は同一である。
サーバ1と、家主端末2−1乃至2−nの夫々と、会社端末3−1乃至3−mの夫々とは、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
サーバ1は、家主端末2−1乃至2−nの夫々と連携して家主と転貸人(本サービス提供者)との間でなされる賃貸借契約について個別に管理する一方、会社端末3−1乃至3−mの夫々と連携して転貸人(本サービス提供者)と転借人(会社)との間でなされる転貸借契約について包括的に管理する。
またサーバ1は、家主端末2−1乃至2−nの夫々と連携して敷金の預託について個別に管理する。
さらにサーバ1は、会社端末3−1乃至3−mの夫々と連携して定額精算について包括的に管理する。
また、以下、会社端末3−1乃至3−mの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「会社端末3」と呼ぶ。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
入力部17は、各種ハードウェア釦等で構成され、操作者である転借人の指示操作に応じて各種情報を入力する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(家主端末2及び会社端末3)との間で行う通信を制御する。
即ち、サーバ1は、各種管理処理の実行にあたり、図3に示すような機能的構成を有する。
図3に示すように、サーバ1のCPU11においては、会社側連絡部31と、家主側連絡部32と、転貸借契約主管理部33と、原状回復管理部34と、包括契約管理部35と、敷金支払管理部36と、その他管理部37とが機能する。
サーバ1の記憶部18の一領域には、対家主DB41と、対会社DB42と、演算モデルDB43とが設けられる。
家主側連絡部32は、通信部19を介して後述する原状回復管理処理や敷金支払管理処理等において家主端末2との連携を実現する。
転貸借契約主管理部33は、転貸借契約を管理する為に、原状回復管理部34、包括契約管理部35、敷金支払管理部36、及びその他管理部37の各部を制御する。また、転貸借契約主管理部33は、転貸借契約を管理する為に、原状回復管理処理、包括契約管理処理又は敷金支払管理処理の各処理において、対家主DB41及び対会社DB42の各DBを参照又は更新する。
原状回復管理部34は、所定の貸与対象の返却時における原状回復の費用を演算するための1以上のパラメータの各値を取得し、取得された1以上のパラメータの各値に基づいて、貸与対象の原状回復の費用を演算する。
包括契約管理部35は、包括契約管理処理を実行する。即ち、包括契約管理部35は、複数の物件について一括での借り上げを希望する会社との契約を対会社DB42を用いて管理する処理を実行する。
敷金支払管理部36は、敷金支払管理処理を実行する。即ち、敷金支払管理部36は、家主毎や物件毎の敷金支払状況を対家主DB4を用いて管理する処理を実行する。
原状回復管理部34は、演算モデル決定部51、会社別パラメータ取得部52と、精算費演算部53と、提示制御部54と、フィードバック情報取得部55と、演算モデル更新部56とをさらに備える。
所定の貸与対象は例えば借上げ社宅として使用できる転貸家屋であるがこれに限定されず、移動体(車両)、衣装、オフィス機器、その他耐久消費財等であっても良い。
1以上のパラメータは例えば所定の貸与対象の貸与を受ける者の業種、所定の貸与対象の所在地域を含んで良い。
提示制御部54は、演算した貸与対象の返却時における原状回復のための費用を提示する制御を行う。
演算モデル更新部56は、返却が有った場合に演算モデルDB43を更新することにより、フィードバック情報を演算モデルに反映させる。
これにより、精算費演算部53の貸与対象の返却時における原状回復のための費用の演算が、次第により適正なものとなるのである。
ステップS1において、原状回復管理部34は、原状回復費演算処理の対象とする1以上の会社のうち未だ原状回復費演算処理の対象とされていない1の会社を原状回復費演算処理の対象として設定する。
ステップS2において、演算モデル決定部51は、所定の貸与対象の返却時における原状回復のための費用を演算するための、1以上のパラメータを含む演算モデルを決定して演算モデルDB43から取得する。
ステップS3において、会社別パラメータ取得部52は、演算モデルに含まれる1以上のパラメータの夫々の値を原状回復費演算処理の対象とされた会社について取得する。
ステップS5において、原状回復管理部34は、原状回復費演算処理の対象とする1以上の会社が全て原状回復費演算処理の対象とされたか否かを判断する。
つまり、原状回復費演算処理の対象とする全ての会社で原状回復費演算処理がなされない限り、ステップS5においてNOであると判断されて処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
これに対して、原状回復費演算処理の対象とする全ての会社で原状回復費演算処理がなされると、ステップS5においてYESであると判断されて、処理はステップS6に進む。
ステップS7において、返却が有った場合に、演算モデル更新部56は、演算モデルDB43を更新することにより、フィードバック情報を演算モデルに反映させる。
図6(A)は、従来の借上社宅管理代行サービスにおける契約関係を示す図である。
本形態では、本サービス提供者は、1以上の家主と会社の間で締結される賃貸借契約についての会社の代行者(代理権者)となる業務代行型である。
会社が社宅として一定数以上の物件を借上げるとすると、その家主が一の者であることは考え難い。即ち会社にとっては、賃貸借契約の相手方は、2以上の多数の者となることが通常である。
つまり、図6(A)の例において、本サービス提供者は、単に契約業務の代理を行っているに過ぎないため、複数の家主が存在したような場合に、結局は、夫々の家主と契約を行う必要があった。
本形態では、本サービス提供者は1以上の家主と会社の双方に対する転貸借契約の当事者となる転貸型である。
ここで注目すべきは、会社にとっての契約の相手方が一の者であることである。つまり、契約主体となる会社としては、契約の相手方は、個々の家主ではなく、あくまでも本サービス提供者のみであるので、統一した契約内容で契約することも容易であるし、一括した処理ができる。なお、このような会社を契約主体とした転貸サービスを、以下、「企業版転貸サービス」と呼び、説明を行う。
これにより、本サービス提供者が代行者となる形態での後述する問題点が解消され、賃貸借契約書の統一や敷金制度の是正、原状回復精算の標準化が可能となる。
即ち、管理業務の標準化を図ることができ、コストの適正化及び企業リスク(例えば、反社会的勢力との直接契約リスク、家主破綻・民事再生・競売物件化、不慮の事件・事故・自殺発生、マイナンバー対応リスク等)の回避が実現される。
具体的に例えば、本来(例えば図6(A))であれば、個々の家主との間で交渉する必要がある原状回復費用の精算等であっても、会社と本サービス提供者との契約で定額の支払いでよい旨、合意していたとすれば、画一的に処理することが可能となるのである。
図6(C)は、図1の情報処理システムを利用した転貸サービスにおける契約関係を示す図である。
なお、図6(C)に言う個人とは、法人ではない一個人を言い、典型的には会社を転退職した社員(元社員)や、会社の規定等により上述の企業版転貸サービスの利益を享受する権利を失った社員である。
図6(C)は、上述の転貸サービスを、会社ではなく、個人に適用する場合の例である。
これにより、図6(B)の例に言う会社ではなく、個人の場合であっても、その個人は転貸サービスによる各種利益を享受することが可能となる。なお、このような個人を契約主体とした転貸サービスを、以下、「個人版転貸サービス」と呼び、説明を行う。
しかしながら、このような場合であっても、ユーザAが企業版転貸サービスの利用を継続したいと考えたならば、上述の個人版転貸サービスを利用すれば、それまで企業版転貸サービスによって享受していた各種利益と同様の利益を継続して受けることができるのである。
このように個人版転貸サービスは、それまで企業版転貸サービスの利益を享受していた者が、何らかの事情によって企業版転貸サービスの利益を享受できなくなったような場合であっても、その者(例えばユーザA)が、それらの利益を継続して享受することができるという意味で、その者(例えばユーザA)によって、極めて有用なサービスである。
図7(A)は、従来の借上社宅管理代行サービスにおける契約関係を示す図である。
本形態では、本サービス提供者は、1以上の家主と会社の間で締結される賃貸借契約についての会社の代行者(代理権者)となる業務代行型である。具体的に例えば、本サービス提供者は、家主とは、業務代行の契約を行い、会社とは、業務委託の契約を行う。つまり、図7(A)は、図6(A)の例と同様、本サービス提供者は、単に契約業務の代理を行っているに過ぎない。
ここで注目すべきは、会社が契約当事者であり、家主にとっての契約の相手方は会社であって、本サービス提供者ではないことである。即ち、会社は、家主と直接、賃貸借契約を行っているため、会社は様々な企業リスク(例えば、反社会的勢力との直接契約リスク、家主破綻・民事再生・競売物件化、不慮の事件・事故・自殺発生、マイナンバー対応リスク等)に晒されることとなる。
本形態では、本サービス提供者は、貸借権者として、1以上の家主と会社の双方に対する転貸借契約の当事者となる当事者型である。具体的に例えば、本サービス提供者は、家主と賃貸借契約を行い、会社とは、転貸借契約を行う。つまり、図7(B)は、図6(B)の例と同様、契約主体となる会社としては、契約の相手方は、個々の家主ではなく、あくまでも本サービス提供者のみであるので、統一した契約内容で契約することも容易であるし、一括した処理ができる。
ここで注目すべきは、本サービス提供者が契約当事者であり、家主にとっての契約の相手方が、本サービス提供者であることである。
これにより、本サービス提供者が代行者となる形態での上述の問題点が解消され、賃貸借契約書の統一や敷金制度の是正、原状回復精算の標準化が可能となる。
即ち、管理業務の標準化を図ることができ、コストの適正化をも実現される。
つまり、図7(C)の例では、本サービス提供者は、1以上の家主と個人の双方に対する転貸借契約の当事者となる転貸型である。具体的に例えば、図7(B)と同様、本サービス提供者は、家主と賃貸借契約を行い、図示せぬユーザAとは、転貸借契約を行う。
これにより、図7(B)の例に言う会社ではなく、個人の場合であっても、図示せぬユーザAは、図7(B)と同様、転貸サービスによる管理業務の標準化を図ることができ、コストの適正化を実現することが可能となる。
即ち、本サービス提供者が代行者となる形態での上述の問題点が解消され、賃貸借契約書の統一や敷金制度の是正、原状回復精算の標準化が可能となる。
図8(A)は、従来の解約精算の場合を示す図である。
図8(A)においては、縦軸に一括借り上げを行う会社の月額原状回復費用を、横軸に年月を採り、折れ線により一括借り上げを行う会社の月額原状回復費用の時系列推移を示している。
即ち従来の解約精算においては、原状回復費用は一括借り上げを行う会社が直接負担するので、月額費用に変動が有ることを示している。
この場合における原状回復費用の算出には明確な法規制は無く、居室の利用方法や入居年数によっても請求額にバラつきが生じる。
したがって、一括借り上げを行う会社にとっては、原状回復費用は従来の解約精算においてはバジェットコントロール(予算管理)が困難な費用となる。
図8(B)においても、縦軸に一括借り上げを行う会社の月額費用を、横軸に年月を採り、2本の水平線により原状回復費用の平均値及び会社の月額費用を時系列で示している。
実線の水平線は、過去の原状回復費用実績の平均値を示している。
濃い網掛けで示した水平線は、過去の原状回復費用実績の平均値に対して所定のマージンを上乗せして設定した会社の月額費用の金額を示している。所定のマージンは、サービス提供者側で任意に設定できるものであり、例えば10%程度を設定することもできる。
薄い網掛けで示した領域は、原状回復費用実績が月額費用を超過した場合の補償限度範囲を示している。補償限度範囲は、サービス提供者側で任意に設定できるものであり、例えば家賃の3ヶ月分又は25万円のいずれか低い額等を上限として設定することもできる。
本サービスにおいて、このような補償限度範囲内であれば、一括借り上げを行う会社は月額費用を超えて費用を負担することが無いとすることにより、原状回復費用の変動リスクを平準化することができる。
また即ち、本サービス利用時においては、原状回復費用の固定経費化される為、バジェットコントロール(予算管理)が可能となる。
従って、原状回復費用が同額であるならば、従来の解約精算による方が、コストは抑えられるとも考えられる。
しかし、この様にすることにより、会社は、原状回復費用の第一次負担当事者である本サービス提供者に借主として家主との精算交渉をアウトソースすることとなることから、原状回復費用を低減させる動機を与えることができ、結果として原状回復費用の適正化が図られることが期待される。
その結果、一括借り上げを行う会社が負担する月額費用は、リスクが平準化されるのみに留まらず、従来の解約精算とするよりも、本来の原状回復費用の平均より若干高く設定されてる定額精算とした方が、むしろ費用を抑えられる結果となることが考えられる。
本サービス提供者が提供する変動型定額精算サービスは、原則転借人である会社の過去の原状回復費用の月額賃料対比の平均データを算出して料率を決定し、一定期間(例えば2年)運用実施後、料率の見直しを行うサービスである。
また、以後例えば2年経過毎に料率の見直しを行って良い。
この様にすることによりリスクの平準化が実現されるとともに、運用マージンとして料金の10%を上乗せする等して補償サービス(例えば家賃3ヵ月分又は25万円のいずれか低い額まで補償)を付与して良い。
この場合の見直しにおいて、初回を含む前回決定料率の例えば±5%以内の場合は、料率は変更しないこととして良い。
業務委託開始までの所定期間における原状回復費用が平均賃料の80%であった場合、業務委託開始から一定期間(例えば2年)は、定額精算料率は過去実績の+10%である賃料の90%で運用するものとして良い。
一定期間(例えば2年)経過後に、図1の情報処理システムの一部を構成するサーバ1において原状回復管理部34は、原状回復費用平均データの分析により料率の見直しを行う。
なお、変動型定額精算サービスを利用する場合の料率は、賃料の50%を設定下限、賃料の150%を設定上限とする等の制限を適宜設けて良い。
転貸方式での本サービス利用時においては、費用の流れは例えば以下の様になる。
賃借権者である本サービス提供者は月々、会社から受け取った月額定額料金を留保等する。
そして会社の退去時には、賃借権者である本サービス提供者は、留保等した月額定額料等から家主に原状回復費を支払う。
かかる場合は、家主に支払う原状回復費は敷金との相殺され、敷金が残る場合は本サービス提供者は残金の返金を受けることができる。
また、転借物件を利用者の使用状態によっては、本サービス提供者が留保等した月額定額料だけでは、家主に支払う原状回復費としては額が不足する場合が有る。
かかる場合は、本サービス提供者は敷金との不足額を家主に支払い精算を行うが、会社に対しては費用請求は行わず、月々受け取った月額定額料金以上は受け取らない。
本サービスは原状回復費用定額化サービスだからである。
この様にすることにより、会社に対してマージンを抑制して本サービスの提供をすることも可能となる。
この様にすることにより、原状回復伴う会社の不確定な出費及び転借人である会社の解約精算業務を低減し、さらには限りなくゼロとすることも可能となる。
またこの様にすることにより、地域毎にばらついていた基準が、本サービスが提供される地理的範囲(例えば日本全国)で統一及び標準化されることとなり、広範囲で借り上げ社宅を運営する会社の業務上が負担の軽減される。
またこの様にすることにより、原状回復費用の一部又は全部を従業員に転嫁する様な場合、原状回復費用の家主等ごとでのばらつきに関係無く従業員間の公平性が担保されることとなる。
また例えば、故意(重過失)違反行為による損傷等は、会社の負担として良い。
また例えば、軽過失等による軽い汚れ、過失による傷、汚れ等は、本サービス提供者の負担として良い。
転貸サービスにおける本サービス利用時においては、会社側の業務は例えば以下の様になる。
転貸サービスの利用により、会社は多数の家主との個別直接契約に伴う様々なリスクを、排除することができ、大幅な業務削減の実現が可能となる。
転貸サービスを提供する転貸人である本サービス提供者が、借主として家主と賃貸借契約を締結し、会社に包括転貸することで契約書の統一を図ることができ、大幅な業務削減の実現が可能となる。
これにより、転借人である会社にとっては拘束される資金が減少し、資産管理を改善することができる。
この場合の家主への敷金は、転貸サービスを提供する転貸人が預託し、転借人である会社には預託義務がないこととなる。これにより会社のキャッシュフローが改善される。
また、会社は、本サービスを利用することにより、原状回復費用を手数料として計上できることとなる。
この為、会社は固定経費化が可能となると共に、解約に伴う業務の大幅な削減の実現が可能となる。
また、システム化及び統一の精算ルールにより、さらに標準化が図れ、大幅な業務削減の実現が可能となる。
本実施例における所定の貸与対象は、借り上げ社宅となる不動産物件である。
原状回復費演算処理において、原状回復管理部34は、先ず、A社を原状回復費演算処理の対象として設定する。
A社は、北海道地域の物件を借上げ社宅とする会社(娯楽サービス業者)である。
即ち、地域の値として「北海道」及び業種の値として「娯楽サービス」を取得する。
退去時に発生する原状回復費の実額は、借上げ物件の使用状態に大きく左右され、借上げる会社の業種により大きく異なることが、経験的に知られている。
A社は、借上げ物件の使用状態が悪い業種として知られている娯楽サービス業の例であり、原状回復費は1.4ヵ月と月額賃料に対して高額となっている。
しかし、人件費及び修繕費用相場には大きな地域差がある。
そこで、初期料率は、人件費及び修繕費用相場の地域差を考慮して、設定する。
北海道は、人件費及び修繕費用相場の低い地域の一例である。
A社の原状回復費は1.4ヵ月と月額賃料に対しては低額ではないが、これは北海道地域は月額賃料が低額な地域でもあるからである。
B社は、東京地域の物件を借上げ社宅とする会社(銀行)である。
即ち、B社についてもA社の場合と同じ演算モデルを取得する。ただし、B社により好適である演算モデルとすることができる場合は、A社と異なる演算モデルを取得して良い。
即ち、地域の値として「東京」及び業種の値として「銀行」を取得する。
B社は、借上げ物件の使用状態が良い業種として知られている銀行の例であり、原状回復費は0.8ヵ月と月額賃料に対して低額となっている。
B社の原状回復費は0.8ヵ月と月額賃料に対しては高額ではないが、これは東京地域は月額賃料が高額な地域でもあるからである。
図13に示すように、料率一覧は、「企業CD(コード)」をキーとする、「企業名」、「営業」、「フォロー」、「現状/変動料率(マージン抜)」、「マージン率」、「現状/変動料率(マージン込)」、「サービスイン」、「原状回復費用(1)」、「原状回復費用(2)」、「対象件数(定額精算利用)」、「平均/賃料(2年分)(定額精算利用)」、「原状回復比率」、「±5%判定(マージン抜判定)」、「新/変動料率(マージン抜)」、「新/変動料率(マージン込)」、及び「合計/定額精算手数料実績」の各項目からなる一覧表である。
「企業CD(コード)」には、企業を一意に識別するためのコードが表示される。「企業名」には、企業の名称が表示される。「企業CD(コード)」及び「企業名」は、別途管理されている「変動定額精算管理表」(図示せず)から引用される。
「営業」には、各企業の営業担当者の名前が表示される。また、「フォロー」には、フォローの内容が表示される。なお、営業担当者の名前は、別途管理されている「担当者一覧」(図示せず)から引用される。
「現状/変動料率(マージン抜)」には、「現状/変動料率(マージン込)」から「マージン率」を引いた値が表示されている。
具体的には例えば、図13に示すように、1段目の「現状/変動料率(マージン抜)」は、「現状/変動料率(マージン込)」が「55%」であり、「マージン率」が「10%」であるため「45%」となる。
なお、「マージン率」及び「現状/変動料率(マージン込)」に表示されている値は、別途管理されている「変動定額精算管理表」(図示せず)から引用される。
具体的には例えば、図13に示すように、1段目の「サービスイン」には「2015/10/1」と表示されている。これは、サービスインの日が2015年10月1日であることを示している。
なお、「サービスイン」に表示されている日付は、別途管理されている「受託条件表」(図示せず)から引用される。
具体的には例えば、図13に示すように、1段目の「A」には「−1,880,009(円)」、「B」には「−169,344(円)」という値が夫々表示されている。
「A」には、「定額精算」として取り扱われる案件の場合に、本サービス提供者が負担する費用として、通常生じ得る損傷等に基づく修繕費と、故意による損傷等に基づく修繕費と、過失による損傷等に基づく修繕費と、振込手数料との合計値が表示される。
「B」には、「精算」又は「転貸住宅」として取り扱われる案件の場合に、本サービス提供者が負担する費用として、過失による損傷等に基づく修繕費の合計値が表示される。
具体的には例えば、図13に示すように、1段目の「a」には「1,880,009(円)」、「b」には「169,344(円)」という値が夫々表示されている。
なお、「平均/賃料(2年分)(定額精算利用)」に表示される値は、別途管理されている「基本家賃」(図示せず)から引用される。
具体的には例えば、図13に示すように、1段目の「原状回復比率」には、(1,880,009+169,344)÷42÷74,350の計算結果である「0.65627・・・」をパーセント表示させた「66%」が表示されている。
具体的には例えば、図13に示すように、1段目の「±5%判定(マージン抜判定)」には、66%から45%を引いた「21%」が表示されている。
また、「±5%判定(マージン抜判定)」に示されている値(「原状回復比率」の値と、「現状/変動料率(マージン抜)」の値との差)が±5%の範囲を超えない場合には「原状回復比率」の値と、「現状/変動料率(マージン抜)」の値との差が「新/変動料率(マージン抜)」に表示される。
具体的には例えば、図13に示すように、1段目の「新/変動料率(マージン抜)」には、「原状回復比率」の値である「66%」が表示されている。これは、「±5%判定(マージン抜判定)」に示されている値「21%」が、±5%の範囲を超えているためである。換言すると、「原状回復比率」の値(66%)と、「現状/変動料率(マージン抜)」の値(45%)との差(21%)が、±5%の範囲を超えているため、「原状回復比率」の値である「66%」が表示されている。
また例えば、図13に示すように、17段目の「新/変動料率(マージン抜)」には、「現状/変動料率(マージン抜)」の値である「90%」が表示されている。これは、「±5%判定(マージン抜判定)」に示されている値「3%」が、±5%の範囲を超えていないためである。換言すると、「原状回復比率」の値(93%)と、「現状/変動料率(マージン抜)」の値(90%)との差(3%)が、±5%の範囲を超えていないため、「現状/変動料率(マージン抜)」の値である「90%」が表示されている。
具体的には例えば、図13に示すように、1段目の「新/変動料率(マージン込)」には、「新/変動料率(マージン抜)」の値(66%)と、「マージン率」の値(10%)との合計値(76%)が表示されている。
なお、図13に示す料率一覧のうち、濃い網掛けは、料率が上がることを示しており、薄い網掛けは、料率が下がることを示している。また、それ以外(網掛けなし)は、変動なし、即ち料率が維持されていることを示している。
具体的には例えば、図13に示すように、1段目の「合計/定額精算手数料実績」には、「1,913,107(円)」が表示されている。
なお、料率一覧の他の特徴は、図13に示すとおりである。
例えば、上述の実施形態において、本発明の一実施形態に係るサーバは、先ず演算モデル決定部51が演算モデルを決定し、続いて会社別パラメータ取得部52が、演算モデルに含まれる1以上のパラメータの夫々の値を原状回復費演算処理の対象とされた会社について取得すると説明しているが、特にこれに限定されない。即ち、本発明の一実施形態に係るサーバは、例えば、会社別パラメータ取得部52が、1以上のパラメータの夫々の値を原状回復費演算処理の対象とされた会社について取得し、当該パラメータを適用可能な演算モデルを演算モデル決定部51に決定させて良い。
即ち、所定の貸与対象は土地、建物、移動体(車両、船舶、航空機等)、衣装・装飾品類、オフィス機器、医療機器、競技用具、作業用具、農機、重機、通信機器、その他耐久消費財、美術品、動植物、試料、書籍、教材、電子情報財等であっても良い。
換言すると、図3及び図4の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能がサーバに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3及び図4の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、図3及び図4に特に限定されず、任意でよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他、スマートフォンやパーソナルコンピュータ、又は各種デバイス等であってもよい。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば図3のサーバ1)は、
所定の貸与対象の返却時における原状回復の費用を演算するための1以上のパラメータの各値を取得するパラメータ取得手段(例えば図4の会社別パラメータ取得部52)と、
取得された前記1以上のパラメータの各値に基づいて、前記貸与対象の原状回復の費用を演算する演算手段(例えば図4の精算費演算部53)と、
を備える。
前記演算手段は、前記1以上のパラメータを用いる演算手法(例えば図4の演算モデル決定部51により決定される演算モデル)に従って、前記原状回復の費用を演算し、
前記所定の貸与対象の返却時における実際の原状回復に必要となった実績額、及び当該実際の原状回復で必要となった要素をフィードバック情報として取得するフィードバック情報取手段(例えば図4のフィードバック情報取得部55)と、
前記フィードバック情報に基づいて、前記演算手法を更新する更新手段(例えば図4の演算モデル更新部56)と、
を備えることもできる。
Claims (7)
- 所定の貸与対象の返却時における原状回復の費用を演算するための1以上のパラメータの各値を取得するパラメータ取得手段と、
取得された前記1以上のパラメータの各値に基づいて、前記貸与対象の原状回復の費用を演算する演算手段と、
を備える情報処理装置。 - 前記演算手段は、前記1以上のパラメータを用いる演算手法に従って、前記原状回復の費用を演算し、
前記所定の貸与対象の返却時における実際の原状回復に必要となった実績額、及び当該実際の原状回復で必要となった要素をフィードバック情報として取得するフィードバック情報取得手段と、
前記フィードバック情報に基づいて、前記演算手法を更新する更新手段と、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記所定の貸与対象は転貸家屋である、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記1以上のパラメータは、前記所定の貸与対象の貸与を受ける者の業種を含む、
請求項1乃至3のうち何れか一項に記載された情報処理装置。 - 前記1以上のパラメータは、前記所定の貸与対象の地域を含む、
請求項1乃至3のうち何れか一項に記載された情報処理装置。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
所定の貸与対象の返却時における原状回復の費用を演算するための1以上のパラメータの各値を取得するパラメータ取得ステップと、
取得された前記1以上のパラメータの各値に基づいて、前記貸与対象の費用を演算する演算ステップと、
を含む情報処理方法。 - 情報処理装置を制御するコンピュータに、
所定の貸与対象の返却時における原状回復の費用を演算するための1以上のパラメータの各値を取得するパラメータ取得ステップと、
取得された前記1以上のパラメータの各値に基づいて、前記貸与対象の費用を演算する演算ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
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2019
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