JP2020024232A - Cask - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、キャスクに関する。 The present invention relates to a cask.
従来、放射性物質を収納するキャスクがある(例えば特許文献1の図3、特許文献2の図3などを参照)。キャスクには、キャスク本体の開口部を閉じる3つの蓋(一次蓋、二次蓋、および三次蓋)を備えるものがある。特許文献2に記載のキャスクには、三次蓋の外周部を覆う緩衝体がある。
2. Description of the Related Art Conventionally, there are casks for storing radioactive substances (see, for example, FIG. 3 of Patent Document 1 and FIG. 3 of Patent Document 2). Some casks have three lids (a primary lid, a secondary lid, and a tertiary lid) that close the opening of the cask body. The cask described in
各蓋の間には、軸方向の隙間(軸方向隙間)がある。例えば特許文献1の図3に記載の技術では、二次蓋と三次蓋との間に、大きさが均一な軸方向隙間がある。また、例えば特許文献2の図3に記載の技術では、一次蓋の外周部と二次蓋の外周部との間に、大きさが均一な軸方向隙間がある。
There is an axial gap (axial gap) between the lids. For example, in the technique described in FIG. 3 of Patent Document 1, there is an axial gap having a uniform size between the secondary lid and the tertiary lid. Further, for example, in the technique described in FIG. 3 of
ここで、キャスクを頭部垂直落下(詳細は下記)させた際、キャスク本体の内部収納物から一次蓋に衝撃力が伝わり、また、緩衝体から三次蓋の外周部に衝撃力が伝わる。このとき、各蓋の間に軸方向隙間があることにより、蓋(少なくとも二次蓋)の外周部が変形しやすい場合がある。この変形により、蓋の外周部の応力が、許容された応力よりも高くなるおそれがある。通常、蓋の外周部には蓋とキャスク本体とを密封するための部材があるので、蓋の外周部の応力が高くなると、蓋による密封性能を確保できないおそれがある。 Here, when the cask is dropped vertically (details are described below), the impact force is transmitted from the internal storage of the cask body to the primary lid, and the impact force is transmitted from the buffer to the outer peripheral portion of the tertiary lid. At this time, the outer peripheral portion of the lid (at least the secondary lid) may be easily deformed due to the axial gap between the lids. Due to this deformation, the stress on the outer peripheral portion of the lid may be higher than the allowable stress. Usually, a member for sealing the lid and the cask main body is provided at the outer peripheral portion of the lid, so that if the stress of the outer peripheral portion of the lid increases, the sealing performance of the lid may not be ensured.
そこで本発明は、落下の際の蓋の外周部の変形を抑制できる、キャスクを提供することを目的とする。 Then, an object of this invention is to provide the cask which can suppress the deformation of the outer peripheral part of a lid at the time of a fall.
本発明のキャスクは、キャスク本体と、一次蓋と、二次蓋と、三次蓋と、緩衝体と、を備える。前記キャスク本体は、底部、軸方向に長い胴部、および開口部を有する有底円筒状であり、放射性物質を収納する。前記一次蓋は、前記開口部を閉じる。前記二次蓋は、前記一次蓋よりも軸方向外側に配置され、前記開口部を閉じる。前記三次蓋は、前記二次蓋よりも軸方向外側に配置され、前記開口部を閉じる。前記緩衝体は、前記三次蓋の外周部を覆う。キャスクには、第2領域がある。前記第2領域は、前記二次蓋と前記三次蓋との軸方向隙間である第2隙間に含まれる領域であり、かつ、前記第2隙間の他の領域よりも軸方向隙間が小さい領域であり、かつ、前記二次蓋の外周部と前記三次蓋の外周部との間に配置される領域である。 The cask of the present invention includes a cask main body, a primary lid, a secondary lid, a tertiary lid, and a buffer. The cask main body has a bottomed cylindrical shape having a bottom, an axially long body, and an opening, and stores a radioactive substance. The primary lid closes the opening. The secondary lid is disposed axially outside the primary lid, and closes the opening. The tertiary lid is disposed axially outside the secondary lid, and closes the opening. The buffer covers an outer peripheral portion of the tertiary lid. The cask has a second area. The second area is an area included in a second gap that is an axial gap between the secondary lid and the tertiary lid, and an area in which an axial gap is smaller than other areas of the second gap. And an area disposed between the outer peripheral portion of the secondary lid and the outer peripheral portion of the tertiary lid.
上記の手段により、キャスクの落下の際の蓋の外周部の変形を抑制できる。その結果、キャスクを落下させた際に生じ得る、蓋の密封性能の低下を抑制できる。 By the above means, deformation of the outer peripheral portion of the lid when the cask falls can be suppressed. As a result, it is possible to suppress a decrease in the sealing performance of the lid, which may occur when the cask is dropped.
(第1実施形態)
図1〜図4を参照して、第1実施形態のキャスク1について説明する。
(1st Embodiment)
The cask 1 of the first embodiment will be described with reference to FIGS.
キャスク1は、放射性物質を輸送および貯蔵するための容器(放射性物質輸送貯蔵容器)である。図1に示すように、キャスク1は、キャスク本体10と、バスケット40と、蓋50と、緩衝体90と、を備える。
The cask 1 is a container for transporting and storing radioactive materials (radioactive material transport storage container). As shown in FIG. 1, the cask 1 includes a cask
キャスク本体10は、放射性物質を収納する部分であり、有底円筒状(円筒に底を加えた形状)である。キャスク本体10は、底部11と、開口部13と、胴部20と、を有する。キャスク本体10の中心軸と平行な方向を軸方向Xとする。軸方向Xにおいて、底部11から開口部13に向かう側(または向き)を頭部側X1とし、その逆側を底部側X2とする。以下、「径方向Y」および「周方向」は、キャスク本体10の中心軸を基準とする。
The cask
胴部20は、軸方向Xに長い円筒状の胴部本体21と、胴部中性子遮蔽材23と、胴部フランジ部30と、を備える。胴部本体21の材料は、金属材料(例えば炭素鋼またはステンレス鋼の鍛造材など)である(胴部フランジ部30の材料も同様)。胴部中性子遮蔽材23は、キャスク本体10内の放射性物質から放出される中性子を遮蔽する部材であり、胴部本体21よりも径方向Y外側に配置される。
The
胴部フランジ部30は、胴部本体21の頭部側X1端部から、頭部側X1かつ径方向Y外側に延びる(ひろがる)。胴部フランジ部30は、蓋50を取付可能に構成され、蓋50の移動を抑制する。図2に示すように、胴部フランジ部30は、一次蓋取付部31と、二次蓋取付部32と、三次蓋取付部33と、を備える。
The
一次蓋取付部31は、一次蓋60(下記)が取り付けられ、一次蓋60が固定される部分である。一次蓋取付部31は、底部側X2から頭部側X1の順に、壁部31bと、固定部31cと、壁部31dと、を備える。固定部31cなどの「固定部」は、蓋50の底部側X2への移動を抑制する部分であり、例えば、法線方向が軸方向Xの面(軸方向Xに直交する面)である。壁部31bなどの「壁部」は、蓋50の径方向Yへの移動を抑制する部分であり、例えば、法線方向が径方向Yの面である。なお、一次蓋取付部31の形状は、蓋50の形状に応じて変更されてもよい(二次蓋取付部32および三次蓋取付部33も同様)。
The primary
二次蓋取付部32は、二次蓋70(下記)が取り付けられ、二次蓋70が固定される部分である。二次蓋取付部32は、底部側X2から頭部側X1の順に、固定部32eと、壁部32fと、を備える。固定部32eと壁部31dとで形成される角の近傍を胴内面コーナ32Aとする。胴内面コーナ32Aは、二次蓋密封シール部74(下記)が接する部分32B(図5参照)およびその近傍の部分である。
The secondary
三次蓋取付部33は、三次蓋80(下記)が取り付けられ、三次蓋80が固定される部分である。三次蓋取付部33は、固定部33gを備える。
The tertiary
バスケット40は、図1に示すように、キャスク本体10内に収納され、燃料集合体(放射性物質)を収納する部材であり、複数のセル(格子状の空間)を有する。なお、図2ではバスケット40を省略した。
As shown in FIG. 1, the
蓋50は、図1に示すように、開口部13を閉じる部材である。蓋50には、一次蓋60と、二次蓋70と、三次蓋80と、がある。一次蓋60、二次蓋70、および三次蓋80それぞれは、円板状(略円板状を含む、以下同様)である。一次蓋60、二次蓋70、および三次蓋80それぞれの材料は、主に金属であり、金属以外の部分(例えば下記の二次蓋中性子遮蔽材75(中性子遮蔽材)(図2参照))があってもよい。
The
一次蓋60は、図2に示すように、一次蓋取付部31に取り付けられる。一次蓋60は、円板状の一次蓋本体61と、一次蓋フランジ部62と、一次蓋ボルト63と、一次蓋密封シール部64と、を備える。
The
一次蓋フランジ部62は、一次蓋ボルト63のキャスク本体10への締結部に設けられる。一次蓋フランジ部62は、一次蓋本体61の頭部側X1端面よりも底部側X2に凹むフランジ構造を有する。一次蓋フランジ部62は、一次蓋60の径方向Y外側端部に配置される。なお、一次蓋フランジ部62は、面の部分であり、法線方向が径方向Yの面と、法線方向が軸方向Xの面と、により構成される。
The primary
一次蓋ボルト63は、一次蓋本体61とキャスク本体10とを固定するボルトである。一次蓋ボルト63は、一次蓋フランジ部62(およびその底部側X2の一次蓋本体61)に形成された貫通孔に通され、固定部31cに形成されたネジ孔に固定される。
The
一次蓋密封シール部64は、一次蓋60とキャスク本体10との軸方向Xの隙間(軸方向X隙間)を気密に封止する。一次蓋密封シール部64は、一次蓋60の底部側X2の面に配置される(設けられる)。一次蓋密封シール部64の底部側X2の面(シール面)は、固定部31cに接する。一次蓋密封シール部64はガスケットであり、その材料は金属である。
The primary
二次蓋70は、一次蓋60よりも頭部側X1(軸方向X外側)に配置される。二次蓋70は、円板状の二次蓋本体71と、二次蓋フランジ部72と、二次蓋ボルト73と、二次蓋密封シール部74と、二次蓋中性子遮蔽材75と、第1外周凸部76と、第2外周凸部77(二次蓋凸部)と、中央凸部78(図3参照)と、を備える。二次蓋70は、一次蓋60とほぼ同様に構成される。
The
二次蓋フランジ部72は、二次蓋ボルト73のキャスク本体10への締結部に設けられ、一次蓋フランジ部62とほぼ同様に構成される。二次蓋フランジ部72は、第2外周凸部77の頭部側X1端面(三次蓋80側の端面)よりも底部側X2に凹むフランジ構造を有する。二次蓋フランジ部72は、第2外周凸部77の径方向Y外側端部に隣接して配置される。さらに詳しくは、二次蓋フランジ部72の径方向Y内側端部の、径方向Yにおける位置(径方向Y位置)と、第2外周凸部77の径方向Y外側端部の径方向Y位置と、が一致する。
The
二次蓋ボルト73は、二次蓋本体71とキャスク本体10とを固定するボルトであり、一次蓋ボルト63と同様に構成される。
The
二次蓋密封シール部74は、二次蓋70とキャスク本体10との軸方向Xの隙間を気密に封止する部分であり、一次蓋密封シール部64と同様に構成される。
The secondary
二次蓋中性子遮蔽材75は、キャスク本体10内の放射性物質から放出される中性子を遮蔽する部材(中性子遮断材)である。図3に示すように、二次蓋中性子遮蔽材75は、二次蓋本体71の内部に設置される。図2に示すように、例えば、二次蓋中性子遮蔽材75の径方向Y外側端部の径方向Y位置は、胴部本体21の内面の径方向Y位置とほぼ同じであり、その理由は次の通りである。(a)第1領域G1aの位置、特に第1領域G1aの径方向Y内側端部の位置は、胴部本体21の内面の径方向Y位置と近い箇所であることが望ましい。この理由は、外周反力F2(図5参照)を、第1領域G1aの位置を通じて、胴部本体21に伝えやすくするためである。(b)また、第1領域G1aの径方向Y位置は、二次蓋中性子遮蔽材75が無い部分またはその近傍であることが望ましい。さらに詳しくは、第1領域G1aの位置は、軸方向Xから見たときに、二次蓋中性子遮蔽材75の無い領域と第1領域G1aとがオーバーラップする位置がよい。この理由は、外周反力F2を、二次蓋本体71のうち二次蓋中性子遮蔽材75が無い領域を通じて、胴部本体21に伝えるためである。上記(a)および(b)を考えると、必然的に、二次蓋中性子遮蔽材75の径方向Y外側端部の径方向Y位置は、胴部本体21の内面の径方向Y位置とほぼ同じ位置になる。二次蓋中性子遮蔽材75は、二次蓋本体71(金属)よりも変形しやすく、例えば塑性変形しやすく、例えば弾性変形しやすい。二次蓋中性子遮蔽材75の材料は、ゴム(エチレンプロピレン系ゴム、シリコン系ゴムなど)、または、樹脂(エポキシ樹脂、またはポリエステル樹脂など)などである。
The secondary lid
第1外周凸部76は、頭部垂直落下(下記)の際に、二次蓋70の外周部(「外周部」については下記)と一次蓋60の外周部との間で衝撃力が伝わる部分である。第1外周凸部76は、一次蓋60とともに第1領域G1a(下記)を形成する。第1外周凸部76は、二次蓋本体71から底部側X2(一次蓋60側)に突出する。第1外周凸部76は、リング状であり、軸方向Xから見たときに円形であり、周方向に全周にわたって設けられる(図4に示すように、第2外周凸部77も同様)。なお、図2に示す第1外周凸部76は、周方向に全周にわたって設けられることが好ましいが、周方向に全周にわたって設けられなくてもよい。
The first outer
第2外周凸部77(二次蓋凸部)は、頭部垂直落下の際に、二次蓋70の外周部と三次蓋80の外周部との間で衝撃力が伝わる部分である。第2外周凸部77は、三次蓋80とともに第2領域G2a(下記)を形成する。第2外周凸部77は、二次蓋本体71から頭部側X1(三次蓋80側)に突出する。
The second outer peripheral convex portion 77 (secondary lid convex portion) is a portion where an impact force is transmitted between the outer peripheral portion of the
中央凸部78(図3参照)は、頭部垂直落下の際に、二次蓋70の径方向Y中央部と一次蓋60の径方向Y中央部との間で衝撃力が伝わる部分である。図3に示すように、中央凸部78は、二次蓋本体71の径方向Y中央部から底部側X2(図2に示す一次蓋60側)に突出する。
The central convex portion 78 (see FIG. 3) is a portion where an impact force is transmitted between the radially Y central portion of the
三次蓋80は、二次蓋70よりも頭部側X1(軸方向X外側)に配置される。三次蓋80は、円板状の三次蓋本体81と、三次蓋フランジ部82と、三次蓋ボルト83と、三次蓋密封シール部84と、を備える。三次蓋80は、一次蓋60とほぼ同様に構成される。
The
三次蓋フランジ部82は、三次蓋ボルト83のキャスク本体10への締結部に設けられ、一次蓋フランジ部62と同様に構成される。
The tertiary
三次蓋ボルト83は、三次蓋本体81とキャスク本体10とを固定するボルトであり、一次蓋ボルト63と同様に構成される。
The
三次蓋密封シール部84は、三次蓋80とキャスク本体10との軸方向Xの隙間を気密に封止する部分であり、一次蓋密封シール部64とほぼ同様に構成される。三次蓋密封シール部84は、ゴムのOリングでもよいし、金属ガスケットでもよい。
The tertiary
緩衝体90は、図1に示すように、キャスク1が落下した際の衝撃加速度を低減する部材である。緩衝体90には、底部緩衝体91と、頭部緩衝体93と、がある。底部緩衝体91は、底部11の外周部を覆う。頭部緩衝体93は、頭部主緩衝体93aと、頭部補助緩衝体93bと、を備える。頭部主緩衝体93aは、三次蓋80の外周部を覆う。頭部主緩衝体93aは、三次蓋80よりも径方向Y外側の位置、および、三次蓋80よりも頭部側X1の位置に配置される。頭部補助緩衝体93bは、頭部主緩衝体93a主緩衝体よりも径方向Y内側に配置され、三次蓋80の径方向Y中央部の近傍に配置され、三次蓋80よりも頭部側X1に配置される。
As shown in FIG. 1, the
(軸方向Xの隙間)
図2に示すように、蓋50には、第1隙間G1と、第2隙間G2と、がある。
第1隙間G1は、一次蓋60と二次蓋70との軸方向Xの隙間(以下、軸方向X隙間とも言う)である。第1隙間G1には、ヘリウムガスなどの不活性ガスが充填される。このガス圧力が監視されることで、密封部(二次蓋密封シール部74など)に漏れがないか否かが確認される。長期貯蔵期間中に第1隙間G1のガス圧を正圧に保持することで、一次蓋60および二次蓋70の漏えいがないことを圧力モニタリングするための機能が、第1隙間G1にはある。第1隙間G1には、第1領域G1aと、第3領域G1cと、がある。
(Gap in the axial direction X)
As shown in FIG. 2, the
The first gap G1 is a gap between the
第1領域G1aは、第1隙間G1の他の領域よりも軸方向X隙間が小さい領域である。上記「領域」は、径方向Y位置の範囲を意味する(以下の第1隙間G1および第2隙間G2に関する説明における「領域」について同様)。上記「第1隙間G1の他の領域」は、第1隙間G1のうち、第1領域G1aを除く領域の、少なくとも一部の領域である。第1領域G1aの軸方向X隙間の大きさ(「軸方向X隙間の大きさ」を単に「隙間」ともいう)は、少なくとも下記[設定a]のように設定され、例えば[設定b]〜[設定e]の少なくともいずれかに設定されてもよい。[設定a]第1隙間G1の中には、第1領域G1aよりも隙間の大きい部分がある。[設定b]一次蓋60の外周部と二次蓋70の外周部との間の第1隙間G1には、第1領域G1aよりも隙間の大きい部分がある。[設定c]第1隙間G1のうち、一次蓋60の外周部と二次蓋70の外周部との間の領域には、第1領域G1aよりも隙間の大きい部分のみがある。[設定d]一次蓋60の径方向Y中央部と二次蓋70の径方向Y中央部との間の領域には、第1領域G1aと隙間の大きさがほぼ同じ部分があってもよい。具体的には、中央凸部78(図3参照)と一次蓋60との間の隙間と、第1領域G1aの隙間とは、ほぼ同じでもよい。[設定e]第1隙間G1のうち第1領域G1a以外の領域には、第1領域G1aよりも隙間の大きい部分のみがあってもよい(図示なし)。
The first area G1a is an area in which the axial X gap is smaller than other areas of the first gap G1. The “region” means the range of the radial Y position (the same applies to the “region” in the description of the first gap G1 and the second gap G2 below). The “other region of the first gap G1” is at least a part of the first gap G1, excluding the first region G1a. The size of the gap X in the axial direction of the first region G1a (“the size of the gap X in the axial direction” is also simply referred to as “gap”) is set at least as in the following [Setting a]. It may be set to at least one of [setting e]. [Setting a] In the first gap G1, there is a portion having a larger gap than the first area G1a. [Setting b] In the first gap G1 between the outer peripheral portion of the
この第1領域G1aは、一次蓋60の外周部と、二次蓋70の外周部と、の間に配置される。「外周部」は径方向Y外側の部分である。ある蓋(例えば一次蓋60)の「外周部」の径方向Yの幅は、この蓋(この場合一次蓋60)の半径の1/2である。ある蓋の「外周部」の径方向Yの幅は、この蓋の半径の、1/3と規定してもよく、1/4と規定してもよく、1/5と規定してもよい。なお、蓋の半径に対する「外周部」の径方向Yの幅は、蓋ごとに異なってもよい。例えば、一次蓋60の外周部の径方向Yの幅が、一次蓋60の半径の1/4のとき、二次蓋70の外周部の径方向Yの幅は、二次蓋70の半径の1/4でなくてもよい。
The first region G1a is arranged between the outer peripheral portion of the
この第1領域G1aは、第1外周凸部76が配置される領域にあり、第1外周凸部76と一次蓋60との間(軸方向Xの間)にある。
The first region G1a is located in a region where the first outer
この第1領域G1aの少なくとも一部は、胴部20を軸方向Xに延長した領域内(軸方向X延長上)にあり、胴部本体21を軸方向Xに延長した領域内にある。軸方向Xから見たとき、第1領域G1aは、胴部20と重なり、胴部本体21と重なる。第1領域G1aは、一次蓋ボルト63よりも径方向Y内側に配置され、一次蓋フランジ部62よりも径方向Y内側に配置され、一次蓋フランジ部62と径方向Yに隣接する(略隣接してもよい)。
At least a part of the first region G1a is in a region where the
第3領域G1cは、図3に示すように、第1隙間G1の他の領域よりも軸方向X隙間が小さい領域である。第3領域G1cは、第1隙間G1のうち、第1領域G1aおよび第3領域G1cを除く領域よりも軸方向X隙間が小さい領域である。第3領域G1cは、頭部補助緩衝体93b(図1参照)を軸方向Xに延長した領域内(軸方向X延長上)にある。軸方向Xから見たとき、第3領域G1cは、頭部補助緩衝体93b(図1参照)と重なる。第3領域G1cは、一次蓋60の径方向Y中央部と二次蓋70の径方向Y中央部との間に配置される。第3領域G1cは、中央凸部78が配置される領域にあり、中央凸部78と一次蓋60との間(軸方向Xの間)にある。
As shown in FIG. 3, the third region G1c is a region where the X-direction gap is smaller than other regions of the first gap G1. The third region G1c is a region in the first gap G1 where the X-direction gap is smaller than the region excluding the first region G1a and the third region G1c. The third region G1c is within a region (on the extension in the axial direction X) in which the head assist
第2隙間G2は、図2に示すように、二次蓋70と三次蓋80との軸方向Xの隙間である。第2隙間G2には、第2領域G2aがある。第2領域G2aは、第2隙間G2の他の領域よりも軸方向X隙間が小さい領域である。第2隙間G2における第2領域G2aは、第1隙間G1における第1領域G1aと、ほぼ同様に構成される(以下、主に相違点について説明する)。第2領域G2aは、二次蓋70の外周部と、三次蓋80の外周部と、の間に配置される。第2領域G2aは、第2外周凸部77が配置される領域にあり、第2外周凸部77と三次蓋80との間(軸方向Xの間)にある。第2領域G2a(例えば全体、または、少なくとも一部でもよい)は、胴部20を軸方向Xに延長した領域内にあり、胴部本体21を軸方向Xに延長した領域内にある。第2領域G2aの少なくとも一部は、一次蓋取付部31(壁部31d)よりも径方向Y外側の胴部フランジ部30を軸方向Xに延長した領域内にある。第2領域G2aは、二次蓋中性子遮蔽材75よりも径方向Y外側にあり、好ましくは二次蓋中性子遮蔽材75よりも径方向Y外側のみにある。第2領域G2aは、二次蓋ボルト73よりも径方向Y内側にあり、二次蓋フランジ部72よりも径方向Y内側にあり、二次蓋フランジ部72と径方向Yに隣接する。
The second gap G2 is a gap between the
(軸方向Xの隙間の大きさ)
第1領域G1aおよび第2領域G2aの軸方向X隙間の大きさは、次のように設定される。頭部垂直落下(具体的には9m頭部垂直落下、詳細は下記)の際に、第1領域G1aで一次蓋60と二次蓋70とが当たるように(衝撃力が伝わるように)、第1領域G1aの軸方向X隙間の大きさが設定される。頭部垂直落下の際に一次蓋60と二次蓋70とが当たる位置は、頭部垂直落下の前に第1領域G1aであった位置(隙間があった位置)である。また、頭部垂直落下の際に、第2領域G2aで二次蓋70と三次蓋80とが当たるように、第2領域G2aでの軸方向X隙間の大きさが設定される。
(Size of the gap in the axial direction X)
The size of the axial X gap between the first area G1a and the second area G2a is set as follows. At the time of a vertical head drop (specifically, a 9-meter vertical head drop, details are described below), the
(頭部垂直落下の際の、蓋50などの変形)
図1に示すキャスク1では、頭部垂直落下が想定される。頭部垂直落下は、頭部側X1を下側、底部側X2を上側にした状態で、床面や地面など(以下、床面)に対して垂直に(鉛直方向に)、キャスク1が落下することである。頭部垂直落下したキャスク1は、床面に衝突し、衝撃を受ける。頭部垂直落下では、所定高さからキャスク1が落下する。上記「所定高さ」は例えば9mである(このときの頭部垂直落下は「9m頭部垂直落下」である)。
(Deformation of
In the cask 1 shown in FIG. 1, a vertical head drop is assumed. In the vertical head drop, the cask 1 falls vertically (vertically) with respect to the floor surface or the ground (hereinafter, floor surface) with the head side X1 being the lower side and the bottom side X2 being the upper side. It is to be. The cask 1 that has fallen vertically in the head collides with the floor surface and receives an impact. In the vertical drop of the head, the cask 1 falls from a predetermined height. The “predetermined height” is, for example, 9 m (the vertical drop at the head at this time is “9 m vertical drop at the head”).
第1領域G1a(図2参照)および第2領域G2aがない従来のキャスクには、頭部垂直落下の際に下記の問題があった。なお、以下では、従来のキャスクの構成要素に、本実施形態のキャスク1の構成要素の符号を付して説明する。また、以下では、主に第1領域G1aがないことによる問題点を説明する。図5は、頭部垂直落下の際、衝撃により、二次蓋70、三次蓋80、および胴部フランジ部30が変形した状態を示す図である。なお、同図では、変形前の状態を二点鎖線で示し、一次蓋60を省略し、また、断面の輪郭のみを示した(断面を示すハッチングは付していない)。なお、図5の軸方向Xの向きは、図1および図2の軸方向Xの向きとは逆向きである。図5に示す部分32Bは、固定部32eのうち、二次蓋密封シール部74のシール面が接する部分である。頭部垂直落下の際には、二次蓋密封シール部74の降伏応力を超える応力が、部分32Bに生じる。このとき、二次蓋密封シール部74のシール面の表面応力が、シール面全面において、二次蓋密封シール部74の降伏応力を超える。このように部分32Bに大きな応力が生じる原因は下記の通りである。
The conventional cask without the first area G1a (see FIG. 2) and the second area G2a has the following problem when the head falls vertically. In the following, description will be made by attaching the reference numerals of the components of the cask 1 of the present embodiment to the components of the conventional cask. In the following, a problem mainly due to the absence of the first region G1a will be described. FIG. 5 is a diagram showing a state in which the
部分32Bに生じる大きな応力は、二次蓋70の外周部が底部側X2(一次蓋60側)に凸に変形し、二次蓋70の外周部が胴内面コーナ32Aに片当たりすることに起因する。その詳細は次の通りである。頭部垂直落下の際に蓋50などに伝わる衝撃力には、慣性力F1と、外周反力F2と、がある。慣性力F1は、図1に示すキャスク本体10の内部収納物(放射性物質およびバスケット40)の慣性力(遅れ衝撃荷重)である。外周反力F2(図5参照)は、頭部主緩衝体93aから三次蓋80の外周部に伝わる力である。図5に示す慣性力F1が一次蓋60に作用すると、一次蓋60が二次蓋70側(頭部側X1)に凸に変形する(図示略)。一次蓋60の変形が二次蓋70の中央凸部78に達すると、二次蓋70の径方向Y中央部が頭部側X1に凸に変形する。ここで、仮に、外周反力F2が三次蓋80に作用しないのであれば、二次蓋70の外周部が胴内面コーナ32Aから離れる向き(頭部側X1)に変形するので、二次蓋70の外周部が胴内面コーナ32Aに片当たりすることはない。しかし、外周反力F2が三次蓋80に作用するので、下記のように片当たりが生じる。
The large stress generated in the
外周反力F2は、領域A1〜領域A4で、三次蓋80、二次蓋70、一次蓋60、および胴部フランジ部30に伝わる。その詳細は次の通りである。領域A1は、二次蓋70の径方向Y外側端部よりも径方向Y外側の領域である。領域A2は、二次蓋フランジ部72が配置される領域である。領域A3は、二次蓋フランジ部72と二次蓋中性子遮蔽材75との間(径方向Yの間)の領域である。領域A4は、二次蓋中性子遮蔽材75の外周部が配置される領域である。領域A1の外周反力F2は、三次蓋80を通して胴部フランジ部30に伝わる。一方、領域A2には、三次蓋80と二次蓋70との間に、軸方向Xの空間(隙間)がある。また、領域A4には、二次蓋本体71よりも変形しやすい二次蓋中性子遮蔽材75がある(変形状態の二次蓋中性子遮蔽材75の図示は省略)。そのため、領域A2、領域A3、および領域A4の外周反力F2は、三次蓋80を通して、二次蓋70の領域A3の部分(他の部分よりも軸方向Xに厚い部分)に伝わる。この反力を二次蓋70から一次蓋60に伝えることができれば、領域A3での二次蓋70の変形を抑制できる。しかし、従来のキャスクでは、二次蓋70と一次蓋60との間の領域A3には、本実施形態よりも大きい軸方向X隙間がある。そのため、領域A3での二次蓋70の反力が、一次蓋60に適切に伝わりにくい。そのため、二次蓋70の外周部が、一次蓋60側(底部側X2)に凸に変形する(二次蓋70外周部の凸変形)。そのため、二次蓋70の外周部が胴内面コーナ32Aに片当たりすると考えられる。その結果、二次蓋密封シール部74に、二次蓋密封シール部74の降伏応力よりも大きい応力が生じる。
The outer peripheral reaction force F2 is transmitted to the
(二次蓋70の外周部の応力抑制)
図2に示すように、本実施形態のキャスク1は、第1領域G1aを備える(第1外周凸部76を備える)。よって、頭部垂直落下の際に、領域A3(図5参照)での二次蓋70の反力が、第1領域G1aの位置で、第1外周凸部76を通して、一次蓋60に伝わる。よって、二次蓋70外周部の凸変形が抑制される。よって、二次蓋70の外周部の胴内面コーナ32Aへの片当たりが抑制される。その結果、二次蓋70の外周部の応力が抑制される。その結果、二次蓋密封シール部74のシール面の応力が抑制される。
(Stress control of the outer peripheral part of the secondary lid 70)
As shown in FIG. 2, the cask 1 of the present embodiment includes a first region G1a (including a first outer peripheral convex portion 76). Therefore, when the head falls vertically, the reaction force of the
(二次蓋ボルト73の応力抑制)
従来のキャスクでは、二次蓋70外周部の凸変形(図5参照)により、二次蓋ボルト73に引張応力が生じ、問題になる場合がある。一方、本実施形態のキャスク1では、第1領域G1aにより二次蓋70外周部の凸変形が抑制されるので、二次蓋ボルト73の引張応力が抑制される。
(Stress control of secondary lid bolt 73)
In the conventional cask, the convex deformation of the outer peripheral portion of the secondary lid 70 (see FIG. 5) generates tensile stress on the
(一次蓋ボルト63の応力抑制)
従来のキャスクでは、一次蓋ボルト63の引張応力が問題になる場合がある。この問題の詳細は次の通りである。一次蓋60は、図5に示す慣性力F1を直接受ける。そのため、一次蓋60の径方向Y中央部は、頭部側X1に凸に変形する。その結果、図2に示す一次蓋ボルト63に引張応力が生じ、問題になる場合がある。一方、本実施形態のキャスク1は、三次蓋80から二次蓋70に伝わった外周反力F2(図5参照)が、二次蓋70から第1領域G1aを通して一次蓋60に伝わる。よって、一次蓋60の外周部での頭部側X1への変位および変形が抑制される。よって、一次蓋ボルト63の引張応力が抑制(緩和)される。
(Stress control of primary lid bolt 63)
In a conventional cask, the tensile stress of the
(第2領域G2aによる作用)
第2領域G2aにより(第2外周凸部77により)、二次蓋70と三次蓋80との間で力が伝わりやすい。よって、第1領域G1aにより二次蓋70の外周部の変形が抑制されたのと同様に、第2領域G2aにより三次蓋80の外周部の変形が抑制される。その結果、二次蓋70の外周部の変形および応力が抑制される。また、第1領域G1aにより一次蓋ボルト63および二次蓋ボルト73の引張応力が抑制されたのと同様に、第2領域G2aにより二次蓋ボルト73および三次蓋ボルト83の引張応力が抑制される。
(Operation by the second region G2a)
The force is easily transmitted between the
(一次蓋60、二次蓋70、および三次蓋80による支持)
従来のキャスクには、頭部垂直落下の際に図5に示す慣性力F1により一次蓋60が塑性変形することを許容する設計がなされたものがある(例えば特許文献1などを参照)。このような従来のキャスクでは、頭部垂直落下の際、二次蓋70および三次蓋80により密封性能が担保されていても、一次蓋60による密封性能が破れる可能性がある。そのため、より確かな密封性能を確保するためには、一次蓋60の密封性能が維持されている方が望ましい。一方、図2に示す本実施形態のキャスク1では、頭部垂直落下の際に、慣性力F1(図5参照)が加えられた一次蓋60は、第1領域G1aおよび第2領域G2aを通して、二次蓋70および三次蓋80により支持される。よって、一次蓋60の塑性変形が抑制され、蓋50の密封性能を確保(維持)しやすい。
(Supported by the
Some conventional casks are designed to allow the
(第1の発明の効果)
図1に示すキャスク1による効果は次の通りである。キャスク1は、キャスク本体10と、一次蓋60と、二次蓋70と、三次蓋80と、緩衝体90と、を備える。キャスク本体10は、底部11、軸方向Xに長い胴部20、および開口部13を有する有底円筒状であり、放射性物質を収納するものである。一次蓋60は、開口部13を閉じる。二次蓋70は、一次蓋60よりも軸方向X外側(頭部側X1)に配置され、開口部13を閉じる。三次蓋80は、二次蓋70よりも軸方向X外側(頭部側X1)に配置され、開口部13を閉じる。頭部主緩衝体93a(緩衝体90)は、三次蓋80の外周部を覆う。図2に示すように、キャスク1には、第1領域G1aがある。
[構成1]第1領域G1aは、一次蓋60と二次蓋70との軸方向X隙間である第1隙間G1に含まれる領域である。第1領域G1aは、第1隙間G1の他の領域よりも軸方向X隙間が小さい領域である。第1領域G1aは、一次蓋60の外周部と二次蓋70の外周部との間に配置される。
(Effect of the first invention)
The effects of the cask 1 shown in FIG. 1 are as follows. The cask 1 includes a cask
[Configuration 1] The first area G1a is an area included in the first gap G1, which is an axial gap between the
キャスク1は、上記[構成1]を備える。よって、頭部垂直落下の際、一次蓋60の外周部と二次蓋70の外周部との間で、第1領域G1aの位置で衝撃力が伝わりやすい。よって、頭部垂直落下の際の、少なくとも二次蓋70の外周部の変形を抑制できる。その結果、キャスク1を頭部垂直落下させた際に生じ得る、蓋50の密封性能の低下を抑制できる。
The cask 1 includes the above [Configuration 1]. Therefore, when the head is vertically dropped, an impact force is easily transmitted at the position of the first region G1a between the outer peripheral portion of the
二次蓋70の外周部の変形を抑制できる結果として、次の効果を奏する場合がある。通常、二次蓋70の外周部には、二次蓋70とキャスク本体10とを密封するための部材(二次蓋70の密封用部材)がある。二次蓋70の密封用部材は、具体的には例えば、二次蓋密封シール部74および二次蓋ボルト73である。二次蓋70の外周部の変形を抑制できる結果、二次蓋70の密封用部材に生じる応力を抑制できる。よって、二次蓋70とキャスク本体10との密封性能を確保しやすい。また、二次蓋70の外周部の変形を抑制できる結果、一次蓋60および三次蓋80の変形が抑制される。
As a result of suppressing deformation of the outer peripheral portion of the
(第2の発明の効果)
[構成2]キャスク1には、第2領域G2aがある。第2領域G2aは、二次蓋70と三次蓋80との軸方向X隙間である第2隙間G2に含まれる領域である。第2領域G2aは、第2隙間G2の他の領域よりも軸方向X隙間が小さい領域である。第2領域G2aは、二次蓋70の外周部と三次蓋80の外周部との間に配置される。
(Effect of the Second Invention)
[Configuration 2] The cask 1 has a second area G2a. The second area G2a is an area included in the second gap G2, which is an axial X gap between the
キャスク1は、上記[構成2]を備える。よって、頭部垂直落下の際、二次蓋70の外周部と三次蓋80の外周部との間で、第2領域G2aの位置で衝撃力が伝わりやすい。よって、頭部垂直落下の際の、少なくとも二次蓋70の外周部の変形を抑制できる。その結果、キャスク1を頭部垂直落下させた際に生じ得る、蓋50の密封性能の低下を抑制できる。
The cask 1 includes the above [Configuration 2]. Therefore, when the head falls vertically, an impact force is easily transmitted at the position of the second region G2a between the outer peripheral portion of the
(第3の発明の効果)
キャスク1は、上記[構成1]および[構成2]を備えるので、[構成1]および[構成2]のうちいずれか一方のみを備える場合に比べ、蓋50の密封性能の低下をより抑制できる。
(Effect of the third invention)
Since the cask 1 includes the above [Configuration 1] and [Configuration 2], a decrease in the sealing performance of the
(第4の発明の効果)
[構成4]第1領域G1aは、胴部20を軸方向Xに延長した領域内にある。
(Effect of the fourth invention)
[Configuration 4] The first region G1a is in a region where the
上記[構成4]により、頭部垂直落下の際、緩衝体90から三次蓋80に加えられた力(図5の外周反力F2参照)のうち、第1領域G1aの位置を通る力を、胴部20に確実に伝えることができる。よって、二次蓋70が、胴部20により確実に支持される。よって、二次蓋70の変形をより抑制できる。
According to the above [Configuration 4], of the force (see the outer peripheral reaction force F2 in FIG. 5) applied from the
(第5の発明の効果)
[構成5]第2領域G2aは、胴部20を軸方向Xに延長した領域内にある。
(Effect of the fifth invention)
[Configuration 5] The second region G2a is in a region where the
上記[構成5]により、頭部垂直落下の際、緩衝体90から三次蓋80に加えられた力(図5の外周反力F2参照)のうち、第2領域G2aの位置を通る力を、胴部20に確実に伝えることができる。よって、二次蓋70が、胴部20により確実に支持される。よって、二次蓋70の変形をより抑制できる。
According to the above [Configuration 5], of the force (see the outer peripheral reaction force F2 in FIG. 5) applied from the
(第6の発明の効果)キャスク1は、上記[構成4]および[構成5]を備えるので、上記[構成4]および[構成5]のいずれか一方のみを備える場合に比べ、二次蓋70の変形をより抑制できる。 (Effect of Sixth Invention) Since the cask 1 includes the above [Configuration 4] and [Configuration 5], the secondary lid is compared with the case where only one of the above [Configuration 4] and [Configuration 5] is provided. 70 can be further suppressed.
(第8の発明の効果)
二次蓋70は、二次蓋本体71と、二次蓋ボルト73と、二次蓋中性子遮蔽材75と、を備える。二次蓋ボルト73は、二次蓋本体71とキャスク本体10とを固定する。二次蓋中性子遮蔽材75は、二次蓋本体71の内部に設置される。
[構成8]第2領域G2aは、二次蓋中性子遮蔽材75よりも径方向Y外側、かつ、二次蓋ボルト73よりも径方向Y内側にある。
(Effect of the eighth invention)
The
[Configuration 8] The second region G2a is located outside the secondary cover
通常、二次蓋中性子遮蔽材75は、二次蓋本体71よりも変形しやすい。また、二次蓋ボルト73が配置される位置には、例えば二次蓋フランジ部72が設けられるなど、力を適切に伝えることができない場合がある。そこで、第2領域G2aは、上記[構成8]のように配置される。よって、二次蓋70と三次蓋80との間で伝わる力を、確実に伝えることができる。その結果、二次蓋70の変形をより抑制できる。
Usually, the secondary lid
(第10の発明の効果)
二次蓋70は、二次蓋本体71と、二次蓋ボルト73と、第2外周凸部77(二次蓋凸部)と、二次蓋フランジ部72と、を備える。二次蓋ボルト73は、二次蓋本体71とキャスク本体10とを固定する。
[構成10]第2外周凸部77は、二次蓋本体71から三次蓋80側に突出し、三次蓋80とともに第2領域G2aを形成する。二次蓋フランジ部72は、二次蓋ボルト73のキャスク本体10への締結部に設けられ、第2外周凸部77の三次蓋80側の端面よりも底部側X2に凹むフランジ構造を有し、第2外周凸部77の径方向Y外側端部に隣接して配置される。
(Effect of the tenth invention)
The
[Configuration 10] The second outer
上記[構成10]では、第2外周凸部77の径方向Y外側端部と、二次蓋フランジ部72の径方向Y内側端部と、が兼用される。よって、これらが兼用されない場合に比べ、二次蓋70を簡素に構成でき、二次蓋70を容易に製造できる。
In the above [Configuration 10], the radially outer end of the second outer
(第13の発明の効果)
図1に示すように、緩衝体90は、三次蓋80の外周部を覆う頭部主緩衝体93aと、三次蓋80の径方向Y中央部を覆う頭部補助緩衝体93bと、を備える。図3に示すように、キャスク1には、第3領域G1cがある。
[構成13]第3領域G1cは、一次蓋60と二次蓋70との軸方向X隙間である第1隙間G1に含まれる領域である。第3領域G1cは、第1隙間G1の他の領域よりも軸方向X向隙間が小さい領域である。第3領域G1cは、図1に示す頭部補助緩衝体93bを軸方向Xに延長した領域に配置される領域である。
(Effect of the thirteenth invention)
As shown in FIG. 1, the
[Configuration 13] The third region G1c is a region included in the first gap G1, which is an X-direction gap between the
上記[構成13]により、頭部垂直落下の際、頭部補助緩衝体93bから三次蓋80を通り二次蓋70に伝わった衝撃力は、第3領域G1c(図3参照)の位置を通って一次蓋60に伝わりやすい。よって、頭部垂直落下の際の、少なくとも二次蓋70の変形をより抑制できる。
According to the above [Configuration 13], when the head is vertically dropped, the impact force transmitted from the head
(第2実施形態)
図6を参照して、第2実施形態のキャスク201について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、キャスク201のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した。相違点は次の(a)〜(c)である。(a)一次蓋60が一次蓋中性子遮蔽材265(中性子遮蔽材)を備える。(b)図2に示すように、第1実施形態では第1領域G1aを形成する第1外周凸部76が二次蓋70に設けられた。一方、図6に示すように、第2実施形態では第1領域G1aを形成する第1外周凸部266(一次蓋凸部)が一次蓋60に設けられる。(c)図2に示すように、第1実施形態では第2領域G2aを形成する第2外周凸部77が二次蓋70に設けられた。一方、図6に示すように、第2実施形態では第2領域G2aを形成する第2外周凸部287(三次蓋底部側凸部)が三次蓋80に設けられる。
(2nd Embodiment)
With reference to FIG. 6, differences between the
一次蓋中性子遮蔽材265の二次蓋中性子遮蔽材75(図2参照)との相違点は次の通りである。一次蓋中性子遮蔽材265は、一次蓋本体61の内部に設置され、一次蓋本体61よりも変形しやすい。
The differences between the primary lid
第1外周凸部266(一次蓋凸部)などの、第1外周凸部76(図2参照)との相違点は次の通りである。第1外周凸部266は、一次蓋本体61から二次蓋70側(頭部側X1)に突出し、二次蓋70とともに第1領域G1aを形成する。第1外周凸部266は(第1領域G1aは)、一次蓋中性子遮蔽材265よりも径方向Y外側にあり、一次蓋ボルト63よりも径方向Y内側にある。一次蓋フランジ部62は、第1外周凸部266の二次蓋70側(頭部側X1)の端面よりも底部側X2に凹むフランジ構造を有する。一次蓋フランジ部62は、第1外周凸部266の径方向Y外側端部に隣接して配置される。
The differences from the first outer peripheral convex portion 76 (see FIG. 2), such as the first outer peripheral convex portion 266 (primary lid convex portion), are as follows. The first outer
第2外周凸部287(三次蓋凸部)の、第2外周凸部77(図2参照)との相違点は次の通りである。第2外周凸部287は、三次蓋本体81から二次蓋70側(底部側X2)に突出し、二次蓋70とともに第2領域G2aを形成する。
The difference between the second outer peripheral convex portion 287 (tertiary lid convex portion) and the second outer peripheral convex portion 77 (see FIG. 2) is as follows. The second outer
(第7の発明の効果)
図6に示すキャスク201による効果は次の通りである。一次蓋60は、一次蓋本体61と、一次蓋本体61とキャスク本体10とを固定する一次蓋ボルト63と、一次蓋本体61の内部に設置される一次蓋中性子遮蔽材265と、を備える。
[構成7]第1領域G1aは、一次蓋中性子遮蔽材265よりも径方向Y外側かつ一次蓋ボルト63よりも径方向Y内側にある。
(Effect of the seventh invention)
The effects of the
[Configuration 7] The first region G1a is located outside the primary lid
通常、一次蓋中性子遮蔽材265は、一次蓋本体61よりも変形しやすい。また、一次蓋ボルト63が配置される位置には、例えば一次蓋フランジ部62が設けられるなど、力を適切に伝えることができない場合がある。そこで、第1領域G1aは、上記[構成7]のように配置される。よって、一次蓋60と二次蓋70との間で伝わる力を、確実に伝えることができる。よって、一次蓋60の変形を抑制できる結果、二次蓋70の変形を抑制できる。
Usually, the primary lid
(第9の発明の効果)
一次蓋60は、一次蓋本体61と、一次蓋ボルト63と、第1外周凸部266(一次蓋凸部)と、一次蓋フランジ部62と、を備える。一次蓋ボルト63は、一次蓋本体61とキャスク本体10とを固定する。
[構成9]第1外周凸部266は、一次蓋本体61から二次蓋70側に突出し、二次蓋70とともに第1領域G1aを形成する。一次蓋フランジ部62は、一次蓋ボルト63のキャスク本体10への締結部に設けられ、第1外周凸部266の二次蓋70側の端面よりも底部側X2に凹むフランジ構造を有し、第1外周凸部266の径方向Y外側端部に隣接して配置される。
(Effect of the ninth invention)
The
[Configuration 9] The first outer
上記[構成9]では、第1外周凸部266の径方向Y外側端部と、一次蓋フランジ部62の径方向Y内側端部と、が兼用される。よって、これらが兼用されない場合に比べ、一次蓋60を簡素に構成でき、一次蓋60を容易に製造できる。
In the above [Configuration 9], the radially Y outer end of the first outer
(第3実施形態)
図7〜9を参照して、第3実施形態のキャスク301について、第1実施形態との相違点を説明する。相違点は次の通りである。図7に示すように、一次蓋60は、一次蓋フランジ部62(図2参照)に代えて、一次蓋座繰部362を備える。二次蓋70は、二次蓋フランジ部72(図2参照)に代えて、二次蓋座繰部372を備える。なお、図8では、二次蓋座繰部372の一部にのみ符号を付した。
(Third embodiment)
With reference to FIGS. 7 to 9, differences between the
一次蓋座繰部362は、図7に示すように、一次蓋ボルト63のキャスク本体10への締結部の周囲に設けられる。一次蓋座繰部362は、一次蓋60の頭部側X1の端面よりも底部側X2に凹む座繰り構造を有する。第1領域G1aは、第1実施形態では、図2に示すように一次蓋フランジ部62の径方向Y内側端部よりも径方向Y内側にのみ配置されたが、本実施形態では、図7に示すように、一次蓋座繰部362の径方向Y内側端部よりも径方向Y外側にも配置される。よって、第1実施形態に比べ、第1領域G1aを広くできる。よって、第1実施形態に比べ、第1領域G1aの位置で衝撃力を伝やすい。また、胴部本体21の軸方向X延長上の領域での第1領域G1aを広くできる。よって、第1実施形態に比べ、第1領域G1aの位置を通る衝撃力を胴部本体21に伝えやすい。その結果、二次蓋70の変形を抑制できる。
As shown in FIG. 7, the primary
二次蓋座繰部372は、一次蓋60における一次蓋座繰部362と同様に構成される。よって、一次蓋座繰部362により第1領域G1aを広くできるのと同様に、第2領域G2aを広くできるので、二次蓋70の変形を抑制できる。また、単に二次蓋中性子遮蔽材75の領域を大きくすると二次蓋70は変形しやすくなるが、二次蓋座繰部372が設けられることで二次蓋70の変形を抑制できる。よって、二次蓋中性子遮蔽材75の領域を大きくできる。図8に示すように、軸方向Xから見たとき、二次蓋座繰部372の軸方向Xに延びる部分を面372aとする。
The secondary
面372aは、軸方向Xから見たとき、二次蓋ボルト73を囲む略U字状である。図9に示すように、面372aは、軸方向Xから見たとき、二次蓋ボルト73を円などの閉じた形状で囲むように配置されてもよい。この場合は、図8に示すように面372aが二次蓋ボルト73を閉じた形状で囲っていない場合に比べ、第2領域G2aを広くできる。なお、図9に示すような、面372aが二次蓋ボルト73を閉じた形状で囲む構成と同様の構成が、図7に示す一次蓋座繰部362に設けられてもよい(図10の一次蓋座繰部462を参照)。
The
(第11の発明の効果)
図7に示すキャスク301による効果は次の通りである。一次蓋60は、一次蓋本体61と、一次蓋本体61とキャスク本体10とを固定する一次蓋ボルト63と、を備える。
[構成11]一次蓋60は、一次蓋座繰部362を備える。図8に示すように、一次蓋座繰部362は、一次蓋ボルト63のキャスク本体10への締結部の周囲に設けられる。図7に示すように、一次蓋座繰部362は、一次蓋60の頭部側X1の端面よりも底部側X2に凹む座繰り構造を有する。
(Effect of the eleventh invention)
The effects of the
[Configuration 11] The
上記[構成11]により、一次蓋ボルト63のキャスク本体10への締結部に、一次蓋フランジ部62(図2参照)が設けられる場合に比べ、第1領域G1aを広くできる。よって、一次蓋60の外周部と二次蓋70の外周部との間で、第1領域G1aの位置で衝撃力がより伝わりやすい。よって、少なくとも二次蓋70の外周部の変形をより抑制できる。
According to the above [Configuration 11], the first region G1a can be made wider than in the case where the primary lid flange portion 62 (see FIG. 2) is provided at the fastening portion of the
(第12の発明の効果)
二次蓋70は、二次蓋本体71と、二次蓋本体71とキャスク本体10とを固定する二次蓋ボルト73と、を備える。
[構成12]二次蓋70は、二次蓋座繰部372を備える。二次蓋座繰部372は、二次蓋ボルト73のキャスク本体10への締結部の周囲に設けられ、二次蓋70の頭部側X1の端面よりも底部側X2に凹む座繰り構造を有する。
(Effect of the twelfth invention)
The
[Configuration 12] The
上記[構成12]により、二次蓋ボルト73のキャスク本体10への締結部に、二次蓋フランジ部72(図2参照)が設けられる場合に比べ、第2領域G2aを広くできる。よって、二次蓋70の外周部と三次蓋80の外周部との間で、第2領域G2aの位置で衝撃力がより伝わりやすい。よって、少なくとも二次蓋70の外周部の変形をより抑制できる。
With the above [Configuration 12], the second region G2a can be made wider than when the secondary lid flange portion 72 (see FIG. 2) is provided at the fastening portion of the
(第4実施形態)
図10を参照して、第4実施形態のキャスク401について、第3実施形態(図7参照)との相違点を説明する。主な相違点は、一次蓋取付部31の壁部31dが段差431aを備える点と、二次蓋取付部32の壁部32fが段差432aを備える点と、である。
(Fourth embodiment)
With reference to FIG. 10, the difference between the
一次蓋取付部31の壁部31dは、段差431aと、段差431aよりも頭部側X1の大径部431bと、段差431aよりも底部側X2の小径部431cと、を備える。小径部431cの径方向Y寸法は、大径部431bの径方向Y寸法よりも小さい。この構成により次の効果が得られる。胴部フランジ部30に一次蓋60が設置されるとき、一次蓋取付部31の内側の開口部13に一次蓋60が落とし込まれる。この落とし込みの最初に、一次蓋60が大径部431bに入れられることになる。よって、落とし込みの最初に、大径部431bよりも小径の部分に一次蓋60が入れられる場合に比べ、一次蓋60を一次蓋取付部31に設置しやすい。
The
二次蓋取付部32の壁部32fは、一次蓋取付部31の壁部31dと同様に構成される。壁部32fは、段差432aと、段差432aよりも頭部側X1の大径部432bと、段差432aよりも底部側X2の小径部432cと、を備える。この構成により、一次蓋60と同様に、二次蓋70を二次蓋取付部32に設置しやすい。
The
(一次蓋60の径方向Yの隙間の大きさ[ケース1−a])
一次蓋60の外周面(径方向Y外側端面など)と、キャスク本体10(胴部フランジ部30)と、の間には径方向Yの隙間(以下、径方向Y隙間とも言う)である一次蓋外周隙間G4がある。一次蓋外周隙間G4には、第4領域G4aがある。第4領域G4aは、一次蓋外周隙間G4の他の領域よりも径方向Y隙間が小さい領域である。具体的には、第4領域G4aは、小径部431cと一次蓋60との径方向Y隙間である。第4領域G4aの径方向Y隙間の大きさは、一次蓋外周隙間G4のうち、第4領域G4aよりも頭部側X1の領域の径方向Y隙間よりも小さい。上記「第4領域G4aよりも頭部側X1の領域」は、段差431aと一次蓋60との径方向Y隙間、および、大径部431bと一次蓋60との径方向Y隙間である。
(Size of the gap in the radial direction Y of the primary lid 60 [Case 1-a])
A gap in the radial direction Y (hereinafter, also referred to as a radial Y gap) is provided between the outer peripheral surface (the outer end face in the radial direction Y, etc.) of the
(二次蓋70の径方向Y隙間の大きさ[ケース1−b])
二次蓋70の外周面と、キャスク本体10と、の間には径方向Y隙間である二次蓋外周隙間G5がある。二次蓋外周隙間G5には、第5領域G5aがある。第5領域G5aは、二次蓋外周隙間G5の他の領域よりも径方向Y隙間が小さい領域である。具体的には、第5領域G5aは、小径部432cと二次蓋70との径方向Y隙間である。第5領域G5aの径方向Y隙間の大きさは、二次蓋外周隙間G5のうち、第5領域G5aよりも頭部側X1の領域の径方向Y隙間よりも小さい。上記「第5領域G5aよりも頭部側X1の領域」は、段差432aと二次蓋70との径方向Y隙間、および、大径部432bと二次蓋70との径方向Y隙間である。
(Size of radial gap Y of secondary lid 70 [Case 1-b])
Between the outer peripheral surface of the
なお、一次蓋外周隙間G4および二次蓋外周隙間G5には、下記の水平落下の際に衝撃力を伝えることが想定されない位置の径方向Y隙間は含まれない。具体的には例えば、壁部31bと一次蓋60との径方向Y隙間は、嵌め合いの管理がなされない大きな隙間であるため、一次蓋外周隙間G4に含まれない。また、二次蓋フランジ部72と壁部32fとの間の径方向Y隙間は、二次蓋外周隙間G5に含まれない。また、本実施形態では、上記[ケース1−a]および[ケース1−b]が満たされるが、上記[ケース1−a]および[ケース1−b]のうちいずれか一方のみが満たされてもよい。
The primary lid outer peripheral gap G4 and the secondary lid outer peripheral gap G5 do not include a radial Y gap at a position where it is not expected to transmit an impact force during a horizontal drop described below. Specifically, for example, the radial Y gap between the
(水平落下、第4領域G4a、および第5領域G5aによる作用)
キャスク401では、水平落下が想定される。水平落下は、軸方向Xを水平方向とした状態で、鉛直方向にキャスク401が落下することである。水平落下の際、蓋50は、胴部フランジ部30の支持部材として作用し、胴部フランジ部30の変形を抑制する。ここで、上記のように、一次蓋外周隙間G4に第4領域G4aが設けられる。よって、第4領域G4aの位置で、一次蓋60の支持部材としての作用が働き、その結果、各密封シール部(一次蓋密封シール部64、二次蓋密封シール部74など)の応力を抑制できる。第4領域G4aによる作用と同様に、二次蓋外周隙間G5に第5領域G5aが設けられるので、二次蓋70の支持部材としての作用が働き、その結果、各密封シール部の応力を抑制できる。
(Horizontal drop, action by the fourth area G4a and the fifth area G5a)
In the
(第14の発明の効果)
図10に示すキャスク401による効果は次の通りである。
[構成14]キャスク401には、第4領域G4aがある。第4領域G4aは、一次蓋60とキャスク本体10との径方向Y隙間である一次蓋外周隙間G4に含まれる領域である。第4領域G4aは、一次蓋外周隙間G4の他の領域よりも径方向Y隙間が小さい領域である。
(Effect of the Fourteenth Invention)
The effects of the
[Configuration 14] The
キャスク401は、上記[構成14]を備える。よって、水平落下の際に、キャスク本体10の胴部フランジ部30と一次蓋60との間で、第4領域G4aの位置で衝撃力が伝わりやすい。よって、胴部フランジ部30の支持部材としての一次蓋60の作用を確保できる。例えば、一次蓋60をキャスク本体10に設置しやすくするために、一次蓋外周隙間G4の一部の領域の径方向Y隙間を、第4領域G4aの径方向Y隙間よりも広くする場合などでも、胴部フランジ部30の支持部材として一次蓋60を作用させることができる。よって、キャスク401の水平落下の際に、胴部フランジ部30から一次蓋60に伝わる衝撃力による一次蓋60の外周部の変形を抑制できる。その結果、キャスク401の水平落下の際に生じ得る、蓋50の密封性能の低下を抑制できる。
The
(第15の発明の効果)
[構成15]キャスク401には、第5領域G5aがある。第5領域G5aは、二次蓋70とキャスク本体10との径方向Y隙間である二次蓋外周隙間G5に含まれる領域である。第5領域G5aは、二次蓋外周隙間G5の他の領域よりも径方向Y隙間が小さい領域である。
(Effect of the fifteenth invention)
[Configuration 15] The
キャスク401は、上記[構成15]を備える。よって、水平落下の際に、キャスク本体10の胴部フランジ部30と二次蓋70との間で、第5領域G5aの位置で衝撃力が伝わりやすい。よって、キャスク401の水平落下の際に、二次蓋70の外周部の変形を抑制できる。その結果、キャスク401の水平落下の際に生じ得る、蓋50の密封性能の低下を抑制できる。
The
(第16の発明の効果)
[構成16]キャスク401は、上記[構成15]および[構成16]を備える。よって、[構成15]および[構成16]のうちいずれか一方のみを備える場合に比べ、キャスク401の水平落下の際に生じ得る、蓋50の密封性能の低下をより抑制できる。
(Effect of the Sixteenth Invention)
[Configuration 16] The
(第5実施形態)
図11を参照して、第5実施形態のキャスク501について、第4実施形態(図10参照)との相違点を説明する。主な相違点は、一次蓋60が段差561aを備える点と、二次蓋70が段差571aを備える点と、である。また、壁部31dは段差431a(図10参照)を備えず、壁部32fは段差432a(図10参照)を備えない。
(Fifth embodiment)
With reference to FIG. 11, the difference between the
一次蓋本体61の外周部は、段差561aと、段差561aよりも頭部側X1の大径部561bと、段差561aよりも底部側X2の小径部561cと、を備える。小径部561cの径方向Y寸法は、大径部561bの径方向Y寸法よりも小さい。この構成により、胴部フランジ部30に一次蓋60が設置されるとき、一次蓋取付部31への一次蓋60の落とし込みの最初に、小径部561cから一次蓋取付部31に入れられることになる。よって、落とし込みの最初に、小径部561cよりも大径の部分が一次蓋取付部31に入れられる場合に比べ、一次蓋60を一次蓋取付部31に設置しやすい。
The outer peripheral portion of the primary lid
二次蓋本体71の外周部は、一次蓋本体61の外周部と同様に構成される。二次蓋本体71の外周部は、段差571aと、段差571aよりも頭部側X1の大径部571bと、段差571aよりも底部側X2の小径部571cと、を備える。この構成により、一次蓋60と同様に、二次蓋70を二次蓋取付部32に設置しやすい。
The outer peripheral portion of the secondary lid
(一次蓋60に関する径方向Y隙間の大きさ[ケース2−a])
第4領域G4aは、大径部561bと壁部31dとの径方向Y隙間である。第4領域G4aの径方向Y隙間の大きさは、一次蓋外周隙間G4のうち、第4領域G4aよりも底部側X2の領域の径方向Y隙間よりも小さい。上記「第4領域G4aよりも底部側X2の領域」は、小径部561cと一次蓋60との径方向Y隙間、および段差561aと一次蓋60との径方向Y隙間である。壁部31dと一次蓋60との径方向Y隙間における一次蓋外周隙間G4の径方向Y隙間の大きさは、底部側X2から頭部側X1に順に(徐々に)小さく設定される。この設定を「一次蓋外周隙間G4の設定」とする。
(Size of radial Y gap for primary lid 60 [Case 2-a])
The fourth region G4a is a radial Y gap between the
(二次蓋70に関する径方向Yの隙間の大きさ[ケース2−b])
第5領域G5aは、大径部571bと二次蓋70との径方向Y隙間である。第5領域G5aの径方向Y隙間の大きさは、二次蓋外周隙間G5のうち、第5領域G5aよりも底部側X2の領域の径方向Y隙間よりも小さい。上記「第5領域G5aよりも底部側X2の領域」は、段差571aと二次蓋70との径方向Y隙間、および小径部571cと二次蓋70との径方向Y隙間である。二次蓋外周隙間G5の径方向Y隙間の大きさは、底部側X2から頭部側X1に順に(徐々に)小さく設定される。この設定を「二次蓋外周隙間G5の設定」とする。
(Size of the gap in the radial direction Y with respect to the secondary lid 70 [Case 2-b])
The fifth region G5a is a radial Y gap between the
なお、本実施形態では、上記[ケース2−a]および[ケース2−b]が満たされるが、上記[ケース2−a]および[ケース2−b]のうちいずれか一方のみが満たされてもよい。また、上記[ケース1−a]および[ケース2−b]が満たされてもよい。また、上記[ケース1−b]および[ケース2−a]が満たされてもよい。 In this embodiment, the above [Case 2-a] and [Case 2-b] are satisfied, but only one of the [Case 2-a] and [Case 2-b] is satisfied. Is also good. Further, the above [Case 1-a] and [Case 2-b] may be satisfied. The above [Case 1-b] and [Case 2-a] may be satisfied.
(一次蓋外周隙間G4の設定、および二次蓋外周隙間G5の設定による作用)
第4実施形態では、キャスク401(図10参照)の水平落下の際、第4領域G4aの位置で、一次蓋60の支持部材としての作用が働いた。さらに、図11に示す第5実施形態では、上記「一次蓋外周隙間G4の設定」がなされる。よって、一次蓋60の支持部材としての作用は、頭部側X1ほど大きく働き、さらに詳しくは、仮に一次蓋60が無いとした場合に胴部20の変形が生じやすい側ほど大きく働く。よって、上記「一次蓋外周隙間G4の設定」により、一次蓋60の支持部材としての効果が有効に働く。その結果、例えば一次蓋外周隙間G4の径方向Y隙間が底部側X2と頭部側X1とで等しい場合などに比べ、各密封シール部(一次蓋密封シール部64、二次蓋密封シール部74など)の応力を抑制できる。「一次蓋外周隙間G4の設定」と同様に、上記「二次蓋外周隙間G5の設定」により、二次蓋70の支持部材としての効果が有効に働き、その結果、各密封シール部の応力を抑制できる。
(Operation by setting the primary lid peripheral gap G4 and the secondary lid peripheral gap G5)
In the fourth embodiment, when the cask 401 (see FIG. 10) is horizontally dropped, the function as a support member of the
一次蓋密封シール部64で一次蓋60の密封性能を評価する場合には、次の効果がある。「一次蓋外周隙間G4の設定」がされた場合、水平落下の際に一次蓋60が受ける衝撃荷重は、頭部側X1(密封性能の評価位置からの距離が遠い側)に作用するため、この衝撃荷重の作用領域の近傍で高い応力が発生する。一方で、この衝撃荷重の作用領域から離れた一次蓋密封シール部64で発生する応力は、衝撃荷重の作用領域で発生する応力に比べ、小さくなる。よって、水平落下の際の衝撃荷重が、一次蓋60の密封性能の評価に与える影響を少なくできる。一次蓋60と同様に、「二次蓋外周隙間G5の設定」がされた場合、二次蓋密封シール部74で発生する応力は、二次蓋70に作用する衝撃荷重の作用領域で発生する応力に比べ、小さくなる。よって、水平落下の際の衝撃荷重が、二次蓋70の密封性能の評価に与える影響を少なくできる。
When the sealing performance of the
(第17の発明の効果)
図11に示すキャスク501による効果は次の通りである。
[構成17]第4領域G4aの径方向Y隙間の大きさは、一次蓋外周隙間G4のうち、第4領域G4aよりも底部側X2の領域の径方向Y隙間よりも小さい。
(Effect of the seventeenth invention)
The effects of the
[Configuration 17] The size of the radial Y gap in the fourth area G4a is smaller than the radial Y gap in the area on the bottom side X2 of the primary lid outer circumferential gap G4 than the fourth area G4a.
キャスク501は、上記[構成17]を備える。よって、キャスク501の水平落下の際に、一次蓋外周隙間G4のうち第4領域G4aよりも底部側X2の位置で衝撃力が伝わる場合に比べ、胴部フランジ部30の支持部材としての一次蓋60の作用を大きくできる。よって、キャスク501の水平落下の際に、胴部フランジ部30から一次蓋60に伝わる衝撃力による一次蓋60の外周部の変形を抑制できる。その結果、キャスク501の水平落下の際に生じ得る、蓋50の密封性能の低下を抑制できる。
The
(第18の発明の効果)
[構成18]第5領域G5aの径方向Y隙間の大きさは、二次蓋外周隙間G5のうち、第5領域G5aよりも底部側X2の領域の径方向Y隙間よりも小さい。
(Effect of the eighteenth invention)
[Configuration 18] The size of the radial Y gap in the fifth region G5a is smaller than the radial Y gap in the region on the bottom X2 side of the fifth region G5a in the secondary lid outer circumferential gap G5.
キャスク501は、上記[構成18]を備える。よって、キャスク501の水平落下の際に、二次蓋外周隙間G5のうち第5領域G5aよりも底部側X2の位置で衝撃力が伝わる場合に比べ、胴部フランジ部30の支持部材としての二次蓋70の作用を大きくできる。よって、キャスク501の水平落下の際に、胴部フランジ部30から二次蓋70に伝わる衝撃力による二次蓋70の外周部の変形を抑制できる。その結果、キャスク501の水平落下の際に生じ得る、蓋50の密封性能の低下を抑制できる。
The
(変形例)
上記の各実施形態は様々に変形されてもよい。
互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。例えば、第1実施形態において、図2に示す二次蓋70の第2外周凸部77が設けられず、図6に示す三次蓋80の第2外周凸部287が設けられてもよい。
構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、図3に示す中央凸部78は設けられなくてもよい。例えば、図1に示す頭部補助緩衝体93bは設けられなくてもよい。
構成要素の数が変更されてもよい。固定や取付などは、直接でも間接でもよい。
(Modification)
Each of the above embodiments may be variously modified.
Components of different embodiments may be combined with each other. For example, in the first embodiment, the second outer
Some of the components may not be provided. For example, the
The number of components may be changed. Fixing or mounting may be direct or indirect.
1、201、301、401 キャスク
10 キャスク本体
11 底部
13 開口部
20 胴部
60 一次蓋
61 一次蓋本体
62 一次蓋フランジ部
63 一次蓋ボルト
70 二次蓋
71 二次蓋本体
72 二次蓋フランジ部
73 二次蓋ボルト
75 二次蓋中性子遮蔽材(中性子遮蔽材)
76 第1外周凸部76(二次蓋底部側凸部)
77 第2外周凸部(二次蓋凸部)
80 三次蓋
90 緩衝体
93a 頭部主緩衝体(主緩衝体)
93b 頭部補助緩衝体(補助緩衝体)
265 一次蓋中性子遮蔽材(中性子遮蔽材)
266 第1外周凸部(一次蓋凸部)
287 第2外周凸部(三次蓋底部側凸部)
362 一次蓋座繰部
372 二次蓋座繰部
G1 第1隙間
G1a 第1領域
G1c 第3領域
G2 第2隙間
G2a 第2領域
G4 一次蓋外周隙間
G4a 第4領域
G5 二次蓋外周隙間
G5a 第5領域
X 軸方向
Y 径方向
DESCRIPTION OF
76 1st outer periphery convex part 76 (secondary lid bottom side convex part)
77 2nd outer periphery convex part (secondary lid convex part)
80
93b Head auxiliary buffer (auxiliary buffer)
265 Primary lid neutron shielding material (neutron shielding material)
266 First Peripheral Convex (Primary Lid Convex)
287 Second outer peripheral convex part (tertiary lid bottom side convex part)
362 Primary
Claims (7)
前記開口部を閉じる一次蓋と、
前記一次蓋よりも軸方向外側に配置され、前記開口部を閉じる二次蓋と、
前記二次蓋よりも軸方向外側に配置され、前記開口部を閉じる三次蓋と、
前記三次蓋の外周部を覆う緩衝体と、
を備え、
前記二次蓋と前記三次蓋との軸方向隙間である第2隙間に含まれる領域であり、かつ、前記第2隙間の他の領域よりも軸方向隙間が小さい領域であり、かつ、前記二次蓋の外周部と前記三次蓋の外周部とに挟まれた位置に配置される領域である第2領域があり、
前記二次蓋の外周部は、前記二次蓋の径方向外側の端部から、前記二次蓋の半径の1/2だけ径方向内側の位置までの部分であり、
前記三次蓋の外周部は、前記三次蓋の径方向外側の端部から、前記三次蓋の半径の1/2だけ径方向内側の位置までの部分であり、
前記一次蓋、および前記二次蓋の少なくともいずれかは、中性子遮蔽材を備え、
前記三次蓋は、前記中性子遮蔽材を備えないように構成され、
前記第2領域は、軸方向から見たときに、前記中性子遮蔽材が無い領域とオーバーラップする、
キャスク。 A bottom, a cylindrical body with a bottom that has an axially long body, and an opening, and stores a radioactive substance;
A primary lid that closes the opening,
A secondary lid disposed axially outside the primary lid and closing the opening,
A tertiary lid disposed axially outside the secondary lid and closing the opening,
A buffer covering the outer periphery of the tertiary lid,
With
An area included in a second gap that is an axial gap between the secondary lid and the tertiary lid, and an area having an axial gap smaller than other areas of the second gap; There is a second region that is a region located at a position sandwiched between the outer peripheral portion of the next lid and the outer peripheral portion of the tertiary lid,
The outer peripheral portion of the secondary lid is a portion from a radially outer end of the secondary lid to a position radially inward by half the radius of the secondary lid,
The outer peripheral portion of the tertiary lid is a portion from a radially outer end of the tertiary lid to a position radially inward by half the radius of the tertiary lid,
The primary lid, and at least one of the secondary lid includes a neutron shielding material,
The tertiary lid is configured not to include the neutron shielding material,
The second region, when viewed from the axial direction, overlaps with the region without the neutron shielding material,
Cask.
前記第2領域は、前記胴部を軸方向に延長した領域内にある、
キャスク。 The cask according to claim 1, wherein
The second region is in a region where the trunk portion is extended in the axial direction,
Cask.
前記二次蓋は、
二次蓋本体と、
前記二次蓋本体と前記キャスク本体とを固定する二次蓋ボルトと、
前記二次蓋本体の内部に設置される前記中性子遮蔽材である二次蓋中性子遮蔽材と、
を備え、
前記第2領域は、前記二次蓋中性子遮蔽材よりも径方向外側かつ前記二次蓋ボルトよりも径方向内側にある、
キャスク。 The cask according to claim 1 or 2,
The secondary lid is
A secondary lid body,
A secondary lid bolt fixing the secondary lid body and the cask body,
A secondary lid neutron shielding material, which is the neutron shielding material installed inside the secondary lid body,
With
The second region is radially outside of the secondary lid neutron shielding material and radially inside of the secondary lid bolt,
Cask.
前記二次蓋は、
二次蓋本体と、
前記二次蓋本体と前記キャスク本体とを固定する二次蓋ボルトと、
前記二次蓋本体から前記三次蓋側に突出し、前記三次蓋とともに前記第2領域を形成する二次蓋凸部と、
前記二次蓋ボルトの前記キャスク本体への締結部に設けられ、前記二次蓋凸部の前記三次蓋側の端面よりも前記底部側に凹むフランジ構造を有し、前記二次蓋凸部の径方向外側端部に隣接して配置される二次蓋フランジ部と、
を備える、キャスク。 The cask according to any one of claims 1 to 3,
The secondary lid is
A secondary lid body,
A secondary lid bolt fixing the secondary lid body and the cask body,
A secondary lid protrusion protruding from the secondary lid body toward the tertiary lid side and forming the second region together with the tertiary lid,
A flange structure is provided at a fastening portion of the secondary lid bolt to the cask main body, and has a flange structure recessed toward the bottom side from an end surface of the secondary lid projection on the tertiary lid side. A secondary lid flange portion arranged adjacent to the radially outer end portion,
A cask.
前記二次蓋は、
二次蓋本体と、
前記二次蓋本体と前記キャスク本体とを固定する二次蓋ボルトと、
前記二次蓋ボルトの前記キャスク本体への締結部の周囲に設けられ、前記二次蓋の前記三次蓋側の端面よりも前記底部側に凹む座繰り構造を有する二次蓋座繰部と、
を備える、キャスク。 The cask according to any one of claims 1 to 3,
The secondary lid is
A secondary lid body,
A secondary lid bolt fixing the secondary lid body and the cask body,
A secondary lid seating portion provided around a fastening portion of the secondary lid bolt to the cask body and having a counterbore structure recessed toward the bottom side from an end surface of the secondary lid on the tertiary lid side,
A cask.
前記二次蓋は、
二次蓋本体と、
前記二次蓋本体と前記キャスク本体とを固定する二次蓋ボルトと、
前記二次蓋ボルトの前記キャスク本体への締結部に設けられ、前記二次蓋本体の前記三次蓋側の端面よりも前記底部側に凹むフランジ構造を有し、前記二次蓋の径方向外側端部に配置される二次蓋フランジ部と、
を備え、
前記三次蓋は、
三次蓋本体と、
前記三次蓋本体から前記二次蓋側に突出し、前記二次蓋とともに前記第2領域を形成する三次蓋底部側凸部と、
を備える、キャスク。 The cask according to any one of claims 1 to 3,
The secondary lid is
A secondary lid body,
A secondary lid bolt fixing the secondary lid body and the cask body,
A flange structure is provided at a fastening portion of the secondary lid bolt to the cask main body, and has a flange structure recessed to the bottom side from an end surface of the secondary lid main body on the tertiary lid side, and radially outside the secondary lid. A secondary lid flange portion arranged at the end,
With
The tertiary lid,
A tertiary lid body,
A tertiary lid bottom-side projection that projects from the tertiary lid body toward the secondary lid and forms the second region with the secondary lid;
A cask.
前記緩衝体は、
前記三次蓋の外周部を覆う主緩衝体と、
前記三次蓋の径方向中央部を覆う補助緩衝体と、
を備え、
前記一次蓋と前記二次蓋との軸方向隙間である第1隙間に含まれる領域であり、かつ、前記第1隙間の他の領域よりも軸方向隙間が小さい領域であり、かつ、前記補助緩衝体を軸方向に延長した領域に配置される領域である第3領域がある、
キャスク。 The cask according to any one of claims 1 to 6,
The buffer is
A main buffer covering an outer peripheral portion of the tertiary lid,
An auxiliary buffer covering a radially central portion of the tertiary lid,
With
An area included in a first gap which is an axial gap between the primary lid and the secondary lid, and an area having an axial gap smaller than other areas of the first gap, and There is a third region which is a region arranged in a region where the buffer extends in the axial direction.
Cask.
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