JP2020024096A - センサ - Google Patents

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Makoto Kasai
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Abstract

【課題】被覆電線に加わるストレスを小さくすると共に、大形化を招くことなく検出感度を向上させる。【解決手段】被覆電線10を保持可能な筒状の電線保持部4が、周方向で分割された保持片41〜43を備えると共に、電線10の導線と容量結合可能な検出電極41aが片41に設けられ、各片41〜43には、矢印A1の向きに向かうほど外径が大きくなるように傾斜させられたテーパー部40aが設けられ、保持部4を保持するケーシング2が、テーパー部40aに接して保持部4を保持する保持部25を備え、各保持部4に対して保持部25を矢印A1の向きに相対的に移動させることで各片41〜43を周方向で接近させて保持部4を縮径させる第1の縮径操作、および保持部4に対して保持部25を矢印A2の向きに相対的に移動させることで各片41〜43を周方向で離間させて保持部4を拡径可能な状態とする第1の拡径操作が可能に構成されている。【選択図】図11

Description

本発明は、被覆電線についての被検出量を被覆電線の導線に対して非接触の状態で検出可能なセンサに関するものである。
この種のセンサとして、出願人は、被覆電線(導線が絶縁被覆によって被覆された電線)に供給されている電圧を導線に対して非接触の状態で検出する際に使用可能な電圧センサの発明を下記の先行出願において開示している。この電圧センサは、電圧の測定時に被覆電線の絶縁被覆を介して導線と容量結合させられる円柱状の電極部と、円筒状に形成されて電極部と一体化されたねじ部(以下「電極保持部」ともいう)と、電極保持部を嵌入可能な円筒状に形成されると共に被覆電線を挿入可能な挿入部が設けられた支持部とを備えている。この電圧センサでは、電極保持部の外周面に雄ネジが形成されると共に、支持部の内周面に電極保持部の雄ネジを螺合可能な雌ネジが形成されている。
この電圧センサを使用した電圧の測定に際しては、測定対象の被覆電線を電圧センサによって支持する(被覆電線への電圧センサの装着)。具体的には、まず、支持部の挿入部に被覆電線を挿入する。次いで、雄ネジにロックナットを螺合させた電極保持部の先端部を、支持部の基端部側から軸線方向に沿って支持部内に挿入する。続いて、支持部に対して電極保持部を回動させることで支持部の雌ネジに電極保持部の雄ネジをねじ込み、電極保持部と一体化されている電極部を電極保持部と共に支持部の先端部側に向けて移動させる。この際には、支持部の挿入部に挿入されている被覆電線に電極部の先端面が当接する。
また、雌ネジに対して雄ネジがさらにねじ込まれて電極保持部が支持部の先端部側に向けてさらに移動させられたときには、電極部の先端面が被覆電線(絶縁被覆)に押し付けられて支持部における挿入部の縁部と電極部の先端面との間に被覆電線が挟み込まれた状態となる。この後、電極保持部(雄ネジ)に対してロックナットを回動させて支持部の基端部にロックナットを当接させる。これにより、支持部に対する電極保持部の相対的な回動(緩み)が規制され、電圧センサによる被覆電線の支持(被覆電線への電圧センサの装着)が完了する。次いで、電圧センサの基端部に配設されたコネクタに接続ケーブルを接続することで電圧センサを測定装置に接続する。この後、測定装置の操作部を操作して測定処理を実行させることにより、電圧センサを介して被覆電線における導線に供給されている電圧の電圧値が測定される。
先行出願1
特願2017−106558
ところが、出願人が開示している電圧センサには、以下のような改善すべき課題が存在する。具体的には、出願人が開示している電圧センサでは、電極部が一体的に設けられた電極保持部と支持部(挿入部の縁部)との間に被覆電線を挟み込むようにして保持する(被覆電線に電圧センサを装着する)構成が採用されている。この場合、出願人が開示している電圧センサでは、前述したように、挿入部に被覆電線が挿入された状態の支持部(雌ネジ)に対して電極保持部(雄ネジ)をねじ込むことによって支持部と電極保持部(電極部)との間に被覆電線を挟み込んで保持する構成が採用されている。
したがって、出願人が開示している電圧センサでは、被覆電線の保持(電圧センサの装着)に際して、支持部の挿入部に挿入されている被覆電線に電極保持部(電極部)が接した状態から、被覆電線に対して電極部を十分な押付け力で押し付けた状態とするために支持部に対して電極保持部をさらにねじ込んだときに、被覆電線において電極部(電極保持部)に接している部位が電極保持部と共に回動させられ、被覆電線において支持部(挿入部の縁部)に接している部位に対して電極保持部に接している部位が折り曲げられるようなストレスが被覆電線に加わるおそれがある。このため、この点を改善するのが好ましい。
また、支持部に対して電極保持部をねじ込み可能に構成されたこの電圧センサでは、支持部の内径と電極保持部の外径とが等しくなっている。このため、被覆電線に対して電極部(電極保持部)を十分な押し付け力で押し付けた状態においては、支持部における挿入部の縁部(支持部の内縁部)と、電極保持部における先端面の外縁部とで被覆電線を径方向に剪断するような力が被覆電線に対して加わった状態となる。したがって、被覆電線の保持(電圧センサの装着)に際して被覆電線に対する電極保持部の押し付け力が過剰に強いとき(支持部に対する電極保持部のねじ込み量が多過ぎるときに)には、被覆電線の導線が剪断されるおそれがあり、また、作業時に剪断されなくても、作業完了後に、電圧センサに接続された接続ケーブルや被覆電線が引っ張られたときなどに、被覆電線の導線が剪断されるおそれがある。このため、この点を改善するのが好ましい。
一方、この電圧センサでは、被覆電線の導線と対向する電極部の面積を増加させることで検出感度を向上させることが可能となっている。この点に関し、この電圧センサでは、電極部が設けられた電極保持部を支持部に対して回動可能に(ねじ込み可能に)形成する必要があることから、電極部の面積を増加させるには、電極保持部を大径化する必要がある。このため、出願人が開示している電圧センサでは、大形化を招くことなく検出感度を向上させることが困難となっており、この点も改善するのが好ましい。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、被覆電線に加わるストレスを十分に小さくすると共に、大形化を招くことなく検出感度を向上させ得るセンサを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のセンサは、被覆電線についての被検出量を当該被覆電線の導線に対して非接触の状態で検出可能なセンサであって、前記被覆電線を挿通可能な筒状に形成されると共に当該被覆電線の絶縁被覆に接して当該被覆電線を保持可能に構成された筒状部と、前記筒状部を保持する保持部とを備え、前記筒状部は、周方向で分割された複数の保持片を備えて構成されると共に、当該筒状部に挿通させられた前記被覆電線の前記絶縁被覆を介して前記導線と容量結合可能な電極が前記複数の保持片のうちの少なくとも1つに設けられ、前記各保持片には、前記筒状部の筒長方向に沿った第1の向きに向かうほど当該筒状部の外径が大きくなるように傾斜させられた第1のテーパー部が設けられ、前記保持部は、前記各保持片の前記第1のテーパー部に接して前記筒状部を保持する第1の部材を備え、前記各保持片に対して前記第1の部材を前記第1の向きに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で接近させて前記筒状部の内径を縮小する第1の縮径操作、および前記各保持片に対して前記第1の部材を前記第1の向きとは逆向きの第2の向きに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で離間させて前記筒状部の内径を拡大可能な状態とする第1の拡径操作が可能に構成されている。
請求項2記載のセンサは、請求項1記載のセンサにおいて、前記第1のテーパー部に対して前記第1の部材を前記第1の向きに沿って相対的に押し付ける第1の押付け部を備えている。
請求項3記載のセンサは、請求項1または2記載のセンサにおいて、前記各保持片には、前記第2の向きに向かうほど前記筒状部の外径が大きくなるように傾斜させられた第2のテーパー部が設けられ、前記保持部は、前記第1の部材とは別体に形成されると共に前記各保持片の前記第2のテーパー部に接して前記筒状部を保持する第2の部材を備え、前記各保持片に対して前記第2の部材を前記第2の向きに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で接近させて前記筒状部の内径を縮小する第2の縮径操作、および前記各保持片に対して前記第2の部材を前記第1の向きに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で離間させて前記筒状部の内径を拡大可能な状態とする第2の拡径操作が可能に構成されている。
請求項4記載のセンサは、請求項3記載のセンサにおいて、前記第2のテーパー部に対して前記第2の部材を前記第2の向きに沿って相対的に押し付ける第2の押付け部を備えている。
請求項5記載のセンサは、被覆電線についての被検出量を当該被覆電線の導線に対して非接触の状態で検出可能なセンサであって、前記被覆電線を挿通可能な筒状に形成されると共に当該被覆電線の絶縁被覆に接して当該被覆電線を保持可能に構成された筒状部と、前記筒状部を保持する保持部とを備え、前記筒状部は、周方向で分割された複数の保持片を備えて構成されると共に、当該筒状部に挿通させられた前記被覆電線の前記絶縁被覆を介して前記導線と容量結合可能な電極が前記複数の保持片のうちの少なくとも1つに設けられ、前記保持部は、前記筒状部の外周部における部位Aに接して当該筒状部を保持する部材Aを備え、前記部材Aには、前記筒状部の筒長方向に沿った向きAに向かうほど内径が小さくなるように傾斜させられたテーパー部Aが前記部位Aに接する部位に設けられ、前記部材Aに対して前記各保持片を前記向きAに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で接近させて前記筒状部の内径を縮小する縮径操作A、および前記部材Aに対して前記各保持片を前記向きAとは逆向きの向きBに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で離間させて前記筒状部の内径を拡大可能な状態とする拡径操作Aが可能に構成されている。
請求項6記載のセンサは、請求項5記載のセンサにおいて、前記部材Aに対して前記部位Aを前記向きAに沿って相対的に押し付ける押付け部Aを備えている。
請求項7記載のセンサは、請求項5または6記載のセンサにおいて、前記保持部は、前記部材Aとは別体に形成されると共に前記筒状部の前記外周部における前記部位Aとは異なる部位Bに接して当該筒状部を保持する部材Bを備え、前記部材Bには、前記向きBに向かうほど内径が小さくなるように傾斜させられたテーパー部Bが前記部位Bに接する部位に設けられ、前記部材Bに対して前記各保持片を前記向きBに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で接近させて前記筒状部の内径を縮小する縮径操作B、および前記部材Bに対して前記各保持片を前記向きAに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で離間させて前記筒状部の内径を拡大可能な状態とする拡径操作Bが可能に構成されている。
請求項8記載のセンサは、請求項7記載のセンサにおいて、前記部材Bに対して前記部位Bを前記向きBに沿って相対的に押し付ける押付け部Bを備えている。
請求項9記載のセンサは、請求項1から8のいずれかに記載のセンサにおいて、前記各保持片のうちの前記周方向で隣り合う一対の当該保持片を当該周方向で離間する向きに付勢する付勢部を備えている。
請求項1記載のセンサでは、被覆電線を挿通可能な筒状に形成されると共に被覆電線の絶縁被覆に接して被覆電線を保持可能に構成された筒状部が、周方向で分割された複数の保持片を備えて構成され、筒状部に挿通させられた被覆電線の絶縁被覆を介して導線と容量結合可能な電極が複数の保持片のうちの少なくとも1つに設けられると共に、筒状部の筒長方向に沿った第1の向きに向かうほど筒状部の外径が大きくなるように傾斜させられた第1のテーパー部が各保持片に設けられ、筒状部を保持する保持部が、各保持片の第1のテーパー部に接して筒状部を保持する第1の部材を備え、各保持片に対して第1の部材を第1の向きに相対的に移動させることで各保持片を周方向で接近させて筒状部の内径を縮小する第1の縮径操作、および各保持片に対して第1の部材を第1の向きとは逆向きの第2の向きに相対的に移動させることで各保持片を周方向で離間させて筒状部の内径を拡大可能な状態とする第1の拡径操作が可能に構成されている。
また、請求項5記載のセンサでは、被覆電線を挿通可能な筒状に形成されると共に被覆電線の絶縁被覆に接して被覆電線を保持可能に構成された筒状部が、周方向で分割された複数の保持片を備えて構成され、筒状部に挿通させられた被覆電線の絶縁被覆を介して導線と容量結合可能な電極が複数の保持片のうちの少なくとも1つに設けられ、筒状部を保持する保持部が、筒状部の外周部における部位Aに接して筒状部を保持する部材Aを備え、筒状部の筒長方向に沿った向きAに向かうほど内径が小さくなるように傾斜させられたテーパー部Aが部材Aにおいて筒状部の部位Aに接する部位に設けられ、部材Aに対して各保持片を向きAに相対的に移動させることで各保持片を周方向で接近させて筒状部の内径を縮小する縮径操作A、および部材Aに対して各保持片を向きAとは逆向きの向きBに相対的に移動させることで各保持片を周方向で離間させて筒状部の内径を拡大可能な状態とする拡径操作Aが可能に構成されている。
したがって、請求項1,5記載のセンサによれば、第1の拡径操作や拡径操作Aによって拡径した筒状部内に被覆電線を挿通させた状態で第1の縮径操作や縮径操作Aによって筒状部を縮径させて被覆電線を保持する(被覆電線にセンサを装着する)と共に、第1の拡径操作や拡径操作Aによって拡径した筒状部から被覆電線を離脱させて被覆電線の保持を解除する(被覆電線からセンサを取り外す)ことにより、導線を折り曲げるようなストレスを被覆電線に対して加えることなく、各保持片を被覆電線の径方向で被覆電線に対して接近/離間する向きで移動させてセンサによる被覆電線の保持および保持の解除(被覆電線に対するセンサの装着および取外し)を行うことができる。また、被覆電線の長手方向における同じ部位に各保持片が接した状態で被覆電線を保持する(被覆電線にセンサを装着する)ことができるため、被覆電線の導線が剪断されるようなストレスが被覆電線に対して加わるのを回避することができる。さらに、筒状の筒状部を構成する保持片、すなわち、保持する被覆電線の長手方向に沿って長い保持片に電極を設けたことにより、筒状部の径方向に沿った大きさが大きくなってセンサが大形化する事態を招くことなく、必要とされる検出感度に応じて電極の面積を十分に大きくして検出感度を向上させることができるため、電子機器や配線等が密集している狭い部位においても被覆電線を好適に保持して(被覆電線にセンサを装着して)高精度で電圧を検出可能なセンサを提供することができる。
請求項2記載のセンサでは、第1のテーパー部に対して第1の部材を第1の向きに沿って相対的に押し付ける第1の押付け部を備えている。また、請求項6記載のセンサでは、部材Aに対して部位Aを向きAに沿って相対的に押し付ける押付け部Aを備えている。したがって、請求項2,6記載のセンサによれば、第1の縮径操作(縮径操作A)を継続しなくても、第1の押付け部(押付け部A)によって第1のテーパー部に対して第1の部材を第1の向きに沿って相対的に押し付けた状態(部材Aに対して部位Aを向きAに沿って相対的に押し付けた状態)を維持することができる。
請求項3記載のセンサでは、第2の向きに向かうほど筒状部の外径が大きくなるように傾斜させられた第2のテーパー部が各保持片に設けられ、保持部が、各保持片の第2のテーパー部に接して筒状部を保持する第2の部材を備え、各保持片に対して第2の部材を第2の向きに相対的に移動させることで各保持片を周方向で接近させて筒状部の内径を縮小する第2の縮径操作、および各保持片に対して第2の部材を第1の向きに相対的に移動させることで各保持片を周方向で離間させて筒状部の内径を拡大可能な状態とする第2の拡径操作が可能に構成されている。
また、請求項7記載のセンサでは、保持部が、筒状部の外周部における部位Aとは異なる部位Bに接して筒状部を保持する部材Bを備え、向きBに向かうほど内径が小さくなるように傾斜させられたテーパー部Bが部材Bにおいて筒状部の部位Bに接する部位に設けられ、部材Bに対して各保持片を向きBに相対的に移動させることで各保持片を周方向で接近させて筒状部の内径を縮小する縮径操作B、および部材Bに対して各保持片を向きAに相対的に移動させることで各保持片を周方向で離間させて筒状部の内径を拡大可能な状態とする拡径操作Bが可能に構成されている。
したがって、請求項3,7記載のセンサによれば、各保持片に第2のテーパー部が形成されることなく第1のテーパー部だけが形成された構成(部材Bにテーパー部Bが形成されることなく部材Aにテーパー部Aが形成されただけの構成)と比較して、筒状部をスムースに拡径/縮径させることができる。
請求項4記載のセンサでは、第2のテーパー部に対して第2の部材を第2の向きに沿って相対的に押し付ける第2の押付け部を備えている。また、請求項8記載のセンサでは、部材Bに対して部位Bを向きBに沿って相対的に押し付ける押付け部Bを備えている。したがって、請求項4,8記載のセンサによれば、第2の縮径操作(縮径操作B)を継続しなくても、第2の押付け部(押付け部B)によって第2のテーパー部に対して第2の部材を第2の向きに沿って相対的に押し付けた状態(部材Bに対して部位Bを向きBに沿って相対的に押し付けた状態)を維持することができる。
請求項9記載のセンサによれば、各保持片のうちの周方向で隣り合う一対の保持片を周方向で離間する向きに付勢する付勢部を備えたことにより、拡径操作時に、周方向で隣り合う一対の保持片をスムースに離間させることができ、また、縮径操作によって筒状部を縮径した状態において、両保持片を保持部の内面に対して十分な力で押し付けた状態とすることができるため、保持部に対して筒状部をがたつかせることなく、筒状部によって被覆電線を確実に保持することができる。
電圧センサ1の外観斜視図である。 電圧センサ1の平面図である。 電圧センサ1の正面図である。 電圧センサ1の側面図である。 電圧センサ1の分解斜視図である。 電圧センサ1における電線保持部4の外観斜視図である。 電圧センサ1における電線保持部4の他の外観斜視図である。 各保持片41〜43を離間させた状態の電圧センサ1の断面図である。 図8におけるB−B線断面図である。 各保持片41〜43を接近させた状態の電圧センサ1の断面図である。 図10におけるB−B線断面図である。 電圧センサ1の動作原理について説明するための説明図であって、上図は、各保持片41〜43を離間させた状態を示す図であり、下図は、各保持片41〜43を接近させた状態を示す図である。 電圧センサ1Aの動作原理について説明するための説明図であって、上図は、各保持片55〜57を離間させた状態を示す図であり、下図は、各保持片55〜57を接近させた状態を示す図である。 電圧センサ1Bの動作原理について説明するための説明図であって、上図は、各保持片65〜67を離間させた状態を示す図であり、下図は、各保持片65〜67を接近させた状態を示す図である。 電圧センサ1Cの動作原理について説明するための説明図であって、上図は、各保持片75〜77を離間させた状態を示す図であり、下図は、各保持片75〜77を接近させた状態を示す図である。
以下、センサの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1〜4に示す電圧センサ1は、「センサ」の一例であって、導線が絶縁被覆で覆われて絶縁された被覆電線10(「被覆電線」の一例:図8〜11参照)に供給されている電圧(「被覆電線についての被検出量」の一例)を被覆電線10の導線に対して非接触の状態で検出する際に使用可能に構成されている。この電圧センサ1は、ケーシング2、スライダ3、電線保持部4およびスプリング5を備えて被覆電線10に装着可能に(被覆電線10を保持可能に)構成されると共に、接続ケーブル(電気信号入出力用のケーブルであって、一例として、導線および導線を覆うシールドを備えたシールドケーブル:図示せず)を介して測定装置(図示せず)に接続可能に構成されている。
ケーシング2は、図1〜5に示すように、それぞれ絶縁性樹脂材料で形成された本体部2aおよびカバー部2bを備えて構成されている。なお、図5では、本体部2aの内側の形状等に関する理解を容易とするために、2つの本体部2aを図示しているが、本例の電圧センサ1におけるケーシング2は、1つの本体部2aおよび1つのカバー部2bで構成されている。
本体部2aには、後述するように、ケーシング2内に収容される電線保持部4に対して被覆電線10を着脱可能とするスリット21が設けられている。また、本体部2aには、電線保持部4やスプリング5などを収容するための開口部22(図5参照)が設けられている。さらに、本体部2aには、後述するように、スライダ3における操作部32を挿通可能な(操作部32を本体部2aの外に突出させた状態とすることが可能な)挿通孔23が設けられている。
さらに、本体部2aには、前述した接続ケーブルをケーシング2の外に引き出すための挿通孔24(図5参照)が設けられている。なお、各図においては、挿通孔24から引き出された接続ケーブルの図示を省略しているが、本例の電圧センサ1(ケーシング2)では、後述するように、電圧センサ1によって被覆電線10を保持した状態(被覆電線10に電圧センサ1を装着した状態)において、挿通孔24から引き出された接続ケーブルが被覆電線10に対して平行となるように(被覆電線10の長手方向に沿ってケーシング2から接続ケーブルが引き出された状態となるように)挿通孔24が形成されている。
この場合、本例の電圧センサ1では、ケーシング2がスライダ3と相俟って「保持部」を構成し、本体部2aが、「第1の部材」および「部材A」に相当する保持部25を備えて構成されている。この保持部25には、図9,11,12に示すように、ケーシング2内に収容された電線保持部4の筒長方向に沿った矢印A2の向き(「向きA」の一例)に向かうほど内径が小さくなるように傾斜させられたテーパー部25a(「テーパー部A」の一例)が内面(「筒状部の部位Aに接する部位」の一例:図5参照)に設けられている。なお、前述したスリット21は、その下端部がテーパー部25aの中央部に達する深さに形成されている。カバー部2bは、本体部2aにおける開口部22に取り付けられて開口部22を閉塞可能に構成されている。
スライダ3は、前述したようにケーシング2と相俟って「保持部」を構成する部材であって、図5,9,11に示すように、「第1の部材とは別体に形成された第2の部材」および「部材Aとは別体に形成された部材B」の一例である保持部31と、保持部31をケーシング2(本体部2a)に対してスライドさせる操作部32とが一体的に形成されている。この場合、保持部31には、図9,11,12に示すように、ケーシング2内に収容された電線保持部4の筒長方向に沿った矢印A1の向き(「向きB」の一例)に向かうほど内径が小さくなるように傾斜させられたテーパー部31a(「テーパー部B」の一例)が操作部32とは逆側の端部(「部位Bに接する部位」の一例)に設けられている。また、操作部32は、ケーシング2の本体部2aにおける挿通孔23を挿通可能に形成されると共に、スプリング5を収容可能に構成されている。
電線保持部4は、「筒状部」の一例であって、被覆電線10を挿通可能な筒状に形成されると共に、被覆電線10の絶縁被覆に接して被覆電線10を保持可能に構成されている。この電線保持部4は、図1〜3,5〜12に示すように、「周方向で分割された複数の保持片」の一例である保持片41〜43を備えて構成されている(「筒状部」が周方向で3分割された3つの「保持片」で構成された例)。なお、図5では、電線保持部4における保持片41〜43の表裏両面の形状等に関する理解を容易とするために保持片41〜43をそれぞれ2つずつ図示しているが、本例の電圧センサ1における電線保持部4は、保持片41〜43をそれぞれ1つずつ備えて構成されている。
この場合、本例の電圧センサ1では、図5,7に示すように、一例として、電線保持部4を構成する3つの保持片41〜43のうちの保持片41だけに「電極」に相当する検出電極41aが設けられている。この検出電極41aは、接続ケーブルを介して測定装置に接続されると共に、後述するように電線保持部4(各保持片41〜43の内側)に被覆電線10が挿通させられた状態となったときに、被覆電線10の絶縁被覆を介して被覆電線10の導線と容量結合させられる。この場合、本例の電圧センサ1では、一例として、射出成形した保持片41の表面に蒸着処理、メッキ処理、または印刷処理(3次元配線処理)によって検出電極41aを形成したり、保持片41の成形時(インサート成形時)に検出電極41aを構成する金属プレートをインサートしたりすることにより、「電極」が「保持片」と一体化されている。
また、本例の電圧センサ1では、図5,6に示すように、両保持片42,43が連結部44によって連結されている。この連結部44は、「付勢部」の一例であって、両保持片42,43(「周方向で隣り合う一対の保持片」の一例)において連結部44によって連結されていない側の端部(図8,10等における上側の端部)を電線保持部4の周方向で離間させるように両保持片42,43を常時付勢する。この場合、本例の電圧センサ1では、後述するように被覆電線10に電圧センサ1を装着する際(被覆電線10を電圧センサ1によって保持する際)に、両保持片42,43において連結部44によって連結されていない側の端部間を被覆電線10が通過させられる構成が採用されている。
また、図5〜7に示すように、保持片41には、係合用凸部41bが設けられている。この係合用凸部41bは、カバー部2bの内面に設けられた被係合用凹部26(図5,8〜11参照)に係合させられて、後述するように、ケーシング2(本体部2a)に対してスライダ3をスライドさせたときに、電線保持部4がスライダ3と共に移動するのを回避する。この場合、本例の電圧センサ1では、一例として、前述の検出電極41aが係合用凸部41bの突端部まで連続して形成されており、この係合用凸部41bの部位において検出電極41aに接続用ケーブルが電気的に接続される(図示せず)。また、保持片41の外周部には、両保持片42,43を連結している連結部44が係合可能な被係合用凹部41cが形成されている。
さらに、図6,7に示すように、各保持片41〜43には、電線保持部4の筒長方向に沿った矢印A1の向き(「第1の向き」の一例)に向かうほど電線保持部4の外径が大きくなるように傾斜させられたテーパー部40a(「第1のテーパー部」および「部位A」の一例)と、電線保持部4の筒長方向に沿った矢印A2の向き(「第2の向き」の一例)に向かうほど電線保持部4の外径が大きくなるように傾斜させられたテーパー部40b(「第2のテーパー部」および「部位B」の一例)とがそれぞれ設けられている。
スプリング5は、「第1の押付け部」、「押付け部A」、「第2の押付け部」および「押付け部B」の一例であるコイルスプリングであって、本体部2aに装着された状態のカバー部2bと、本体部2aの挿通孔23を挿通させられた操作部32(スライダ3)との間に配設されている。このスプリング5は、ケーシング2(カバー部2b)に対してスライダ3(操作部32)を矢印A2の向きで常時付勢している。
これにより、本例の電圧センサ1では、後述するように、ケーシング2に対してスライダ3の操作部32を押し込む操作を行っていないときに、スプリング5の付勢力により、各保持片41〜43のテーパー部40aに対してケーシング2の本体部2aにおける保持部25が矢印A1の向きに沿って相対的に押し付けられ(スプリング5が「第1の押付け部」として機能した状態)、かつ各保持片41〜43のテーパー部40bに対してスライダ3の保持部31が矢印A2の向きに沿って相対的に押し付けられた状態(スプリング5が「第2の押付け部」として機能した状態)となっている。
また、本例の電圧センサ1では、操作部32を押し込む操作を行っていないときに、スプリング5の付勢力により、ケーシング2の本体部2aにおける保持部25に対して各保持片41〜43のテーパー部40aが矢印A2の向きに沿って相対的に押し付けられ(スプリング5が「押付け部A」として機能した状態)、かつスライダ3の保持部31に対して各保持片41〜43のテーパー部40bが矢印A1の向きに沿って相対的に押し付けられた状態(スプリング5が「押付け部B」として機能した状態)となっている。
次に、電圧センサ1を使用して被覆電線10の電圧(被測定量)を測定する測定処理について、添付図面を参照して説明する。
被覆電線10の電圧を測定する際には、最初に、電圧センサ1を被覆電線10に装着する(電圧センサ1による被覆電線10の保持)。具体的には、まず、ケーシング2に対してスライダ3の操作部32を押し込む(「第1の拡径操作」、「第2の拡径操作」、「拡径操作A」および「拡径操作B」の一例)。この際には、スプリング5の付勢力に抗してスライダ3がケーシング2に対して各図に示す矢印A1の向きでスライドさせられる結果、電線保持部4(各保持片41〜43)のテーパー部40bに押し付けられていた保持部31のテーパー部31aが電線保持部4から離間する(「各保持片に対して第2の部材を第1の向きに相対的に移動させる」との動作の一例であって、かつ「部材Bに対して各保持片を向きAに相対的に移動させる」との動作の一例)。
この場合、ケーシング2に対するスライダ3の押し込み(「第2の拡径操作」および「拡径操作B」)により、電線保持部4(各保持片41〜43)のテーパー部40bに対してスライダ3の保持部31におけるテーパー部31aが矢印A1の向きに移動させられるときには、各保持片41〜43がテーパー部31aの小径部位に接した状態から大径部位に接触した状態(保持部31がテーパー部40bにおける大径部位に接した状態から小径部位に接触した状態)に徐々に移行する。これにより、各保持片41〜43を電線保持部4の周方向で離間させて電線保持部4の内径を拡大させることが可能な状態となる。
また、電線保持部4から保持部31が離間したときには、ケーシング2の保持部25に押し付けられていた電線保持部4(各保持片41〜43)のテーパー部40aが保持部25のテーパー部25aから離間する(「各保持片に対して第1の部材を第1の向きとは逆向きの第2の向きに相対的に移動させる」との動作の一例であり、かつ「部材Aに対して各保持片を向きAとは逆向きの向きBに相対的に移動させる」との動作の一例)。これにより、ケーシング2の保持部25、およびスライダ3の保持部31による電線保持部4(各保持片41〜43)の保持が解除される。
この場合、ケーシング2に対するスライダ3の押し込み(「第1の拡径操作」および「拡径操作A」)により、ケーシング2の保持部25におけるテーパー部25aに対して電線保持部4(各保持片41〜43)のテーパー部40aが矢印A1の向きに移動させられるときには、各保持片41〜43がテーパー部25aの小径部位に接した状態から大径部位に接触した状態(保持部25がテーパー部40aにおける大径部位に接した状態から小径部位に接触した状態)に徐々に移行する。これにより、各保持片41〜43を電線保持部4の周方向で離間させて電線保持部4の内径を拡大させることが可能な状態となる。
したがって、ケーシング2に対してスライダ3を矢印A1の向きにスライドさせたときには、電線保持部4の両保持片42,43が連結部44の付勢力(弾性復帰力)によって電線保持部4の周方向に沿って離間させられる。これにより、図8に示すように、両保持片42,43において連結部44によって連結されていない側の端部が大きく離間した状態となり、同図、および図12の上図に示すように、電線保持部4の内径が拡大される。
次いで、ケーシング2に対してスライダ3(操作部32)を押し込んだまま、ケーシング2のスリット21から電線保持部4内に被覆電線10を嵌入する。この際に、ケーシング2に対するスライダ3の操作によって保持片42,43が大きく離間した状態となっているものの、その離間距離よりも被覆電線10の外径の方が大きいことがある。しかしながら、本例の電圧センサ1では、電線保持部4の保持片42,43が、「付勢部」としての弾性変形可能な連結部44によって連結されているため、保持片42,43の離間距離よりも外径が大きい被覆電線10がスリット21に嵌入されたとしても、連結部44が弾性変形して保持片42,43がさらに大きく離間させられる。これにより、図8,9に破線で示すように、電線保持部4内に被覆電線10が挿通させられた状態となる。
続いて、ケーシング2に対するスライダ3(操作部32)の押し込みを解除する(「第1の縮径操作」、「第2の縮径操作」、「縮径操作A」および「縮径操作B」の一例)。この際には、スプリング5の付勢力(弾性復帰力)により、スライダ3がケーシング2に対して各図に示す矢印A2の向きでスライドさせられる結果、電線保持部4(各保持片41〜43)のテーパー部40bに対して保持部31のテーパー部31aが押し付けられる(「各保持片に対して第2の部材を第2の向きに相対的に移動させる」との動作の一例であって、かつ「部材Bに対して各保持片を向きBに相対的に移動させる」との動作の一例)。
この場合、ケーシング2に対するスライダ3の押し込みの解除(「第2の縮径操作」および「縮径操作B」)により、電線保持部4(各保持片41〜43)のテーパー部40bに対してスライダ3の保持部31におけるテーパー部31aが矢印A2の向きに移動させられるときには、各保持片41〜43がテーパー部31aの大径部位に接した状態から小径部位に接触した状態(保持部31がテーパー部40bにおける小径部位に接した状態から大径部位に接触した状態)に徐々に移行する。
また、電線保持部4から保持部31が離間したときには、ケーシング2の保持部25におけるテーパー部25aに対して電線保持部4(各保持片41〜43)のテーパー部40aが押し付けられる(「各保持片に対して第1の部材を第1の向きに相対的に移動させる」との動作の一例であり、かつ「部材Aに対して各保持片を向きAに相対的に移動させる」との動作の一例)。これにより、ケーシング2の保持部25、およびスライダ3の保持部31によって電線保持部4(各保持片41〜43)が再び保持された状態となる。
この場合、ケーシング2に対するスライダ3の押し込みの解除(「第1の縮径操作」および「縮径操作A」)により、ケーシング2の保持部25におけるテーパー部25aに対して電線保持部4(各保持片41〜43)のテーパー部40aが矢印A2の向きに移動させられるときには、各保持片41〜43がテーパー部25aの大径部位に接した状態から小径部位に接触した状態(保持部25がテーパー部40aにおける小径部位に接した状態から大径部位に接触した状態)に徐々に移行する。
したがって、ケーシング2に対してスライダ3を矢印A2の向きにスライドさせたとき(ケーシング2に対する操作部32の押し込みを解除したとき)には、電線保持部4の両保持片42,43が連結部44の付勢力に抗して電線保持部4の周方向に沿って接近させられる。これにより、図10に示すように、両保持片42,43において連結部44によって連結されていない側の端部の離間距離が小さくなり、同図および図12の下図に示すように、電線保持部4の内径が縮小される。
この際には、電線保持部4の縮径に伴い、電線保持部4を挿通させられている被覆電線10(絶縁被覆)の外周面に対して各保持片41〜43の内面が接し、被覆電線10が各保持片41〜43によって握持されるようにして保持される。また、スライダ3(操作部32)から手を離した状態においても、ケーシング2に対してスライダ3を矢印A2の向きにスライドさせようとする力がスプリング5によって継続的に加えられるため、「第1の縮径操作」、「第2の縮径操作」、「縮径操作A」および「縮径操作B」を継続しているのと同様の状態が維持される。以上により、被覆電線10に対する電圧センサ1の装着(電圧センサ1による被覆電線10の保持)が完了する。
この場合、本例の電圧センサ1では、上記したように、筒状の電線保持部4を構成する各保持片41〜43によって被覆電線10が保持される。したがって、この電圧センサ1では、被覆電線10の長手方向における同じ部位に各保持片41〜43が接した状態で被覆電線10が保持されるため、導線を剪断するような向きのストレスを加えることなく被覆電線10を保持することが可能となっている。このため、導線が折り曲げられたり剪断されたりする事態を招くことなく、被覆電線10に対して各保持片41〜43を十分な押し付け力で押し付けた状態とすることが可能となっている。
続いて、電圧センサ1の検出電極41aに接続されている図示しない接続ケーブルを測定装置に接続し、測定装置の操作部を操作して測定処理を開始させる。なお、この種のセンサを使用した電圧の測定方法については当業者間において公知のため、詳細な説明を省略する。
この場合、本例の電圧センサ1では、被覆電線10を挿通可能な筒状の電線保持部4を構成する各保持片41〜43、すなわち、被覆電線10の長手方向に沿って長い保持片41〜43によって被覆電線10が保持されている。また、本例の電圧センサ1では、電線保持部4を構成する各保持片41〜43のうちの保持片41に「電極」としての検出電極41aが形成されている。したがって、本例の電圧センサ1では、被覆電線10に供給される電圧を好適に検出可能な十分な大きさ(十分な広さ)の検出電極41aを備えているにも拘わらず、出願人が開示している従来の電圧センサにおける電極保持部(電極部)を大径化した状態よりも十分に小形化されている。このため、本例の電圧センサ1では、その重量も十分に軽量化されている。
これにより、本例の電圧センサ1では、電子機器や配線などが密集している狭い場所であっても、被覆電線10に対して電圧センサ1を好適に装着する(そのような場所に配設されている被覆電線10を電圧センサ1によって好適に保持する)ことができ、また、電圧センサ1に装着した電圧センサ1の自重によって被覆電線10に加えられるストレスも十分に小さくなっている。
一方、電圧を測定した被覆電線10についての測定処理を実行する必要がなくなったときには、電圧センサ1を被覆電線10から取り外す(電圧センサ1による被覆電線10の保持を解除する)。具体的には、まず、ケーシング2に対してスライダ3の操作部32を押し込む。なお、被覆電線10から電圧センサ1を取り外す際の「第1の拡径操作」、「第2の拡径操作」、「拡径操作A」および「拡径操作B」による各部の動作については、被覆電線10に対して電圧センサ1を装着した際の各「拡径操作」による動作と同様のため、詳細な説明を省略する。これにより、図8に示すように、両保持片42,43において連結部44によって連結されていない側の端部が大きく離間した状態となり、同図、および図12の上図に示すように、電線保持部4の内径が拡大される。これにより、電線保持部4による被覆電線10の保持が解除される。
次いで、ケーシング2に対してスライダ3(操作部32)を押し込んだまま、電線保持部4内の被覆電線10をケーシング2のスリット21から離脱させる。これにより、被覆電線10から電圧センサ1が取り外される。続いて、ケーシング2に対するスライダ3(操作部32)の押し込みを解除する。なお、被覆電線10から電圧センサ1を取り外した後の「第1の縮径操作」、「第2の縮径操作」、「縮径操作A」および「縮径操作B」による各部の動作については、被覆電線10に対して電圧センサ1を装着した際の各「縮径操作」による動作と同様のため、詳細な説明を省略する。これにより、図10に示すように、両保持片42,43における上側の端部(連結部44によって連結されていない側の端部)の離間距離が小さくなり、同図および図12の下図に示すように、電線保持部4の内径が縮小される。以上により、被覆電線10からの電圧センサ1の取外し作業が完了する。
このように、この電圧センサ1では、被覆電線10を挿通可能な筒状に形成されると共に被覆電線10の絶縁被覆に接して被覆電線10を保持可能に構成された電線保持部4が、周方向で分割された複数の保持片41〜43を備えて構成され、電線保持部4に挿通させられた被覆電線10の絶縁被覆を介して導線と容量結合可能な検出電極41aが複数の保持片41〜43のうちの保持片41に設けられている。
また、この電圧センサ1では、電線保持部4の筒長方向に沿った矢印A1の向きに向かうほど電線保持部4の外径が大きくなるように傾斜させられたテーパー部40aが各保持片41〜43に設けられ、電線保持部4を保持する「保持部」が、各保持片41〜43のテーパー部40aに接して電線保持部4を保持する保持部25を備え、各保持片41〜43に対して保持部25を矢印A1の向きに相対的に移動させることで各保持片41〜43を周方向で接近させて電線保持部4の内径を縮小する「第1の縮径操作」、および各保持片41〜43に対して保持部25を矢印A1の向きとは逆向きの矢印A2の向きに相対的に移動させることで各保持片41〜43を周方向で離間させて電線保持部4の内径を拡大可能な状態とする「第1の拡径操作」が可能に構成されている。
また、この電圧センサ1では、電線保持部4を保持する「保持部」が、各保持片41〜43のテーパー部40aに接して電線保持部4を保持する保持部25を備え、電線保持部4の筒長方向に沿った矢印A2の向きに向かうほど内径が小さくなるように傾斜させられたテーパー部25aが保持部25において電線保持部4のテーパー部40aに接する部位に設けられ、保持部25に対して各保持片41〜43を矢印A2の向きに相対的に移動させることで各保持片41〜43を周方向で接近させて電線保持部4の内径を縮小する「縮径操作A」、および保持部25に対して各保持片41〜43を矢印A2の向きとは逆向きの矢印A1の向きに相対的に移動させることで各保持片41〜43を周方向で離間させて電線保持部4の内径を拡大可能な状態とする「拡径操作A」が可能に構成されている。
したがって、この電圧センサ1によれば、「第1の拡径操作(拡径操作A)」によって拡径した電線保持部4内に被覆電線10を挿通させた状態で「第1の縮径操作(縮径操作A)」によって電線保持部4を縮径させて被覆電線10を保持する(被覆電線10に電圧センサ1を装着する)と共に、「第1の拡径操作(拡径操作A)」によって拡径した電線保持部4から被覆電線10を離脱させて被覆電線10の保持を解除する(被覆電線10から電圧センサ1を取り外す)ことにより、導線を折り曲げるようなストレスを被覆電線10に対して加えることなく、各保持片41〜43を被覆電線10の径方向で被覆電線10に対して接近/離間する向きで移動させて電圧センサ1による被覆電線10の保持および保持の解除(被覆電線10に対する電圧センサ1の装着および取外し)を行うことができる。また、被覆電線10の長手方向における同じ部位に各保持片41〜43が接した状態で被覆電線10を保持する(被覆電線10に電圧センサ1を装着する)ことができるため、被覆電線の導線が剪断されるようなストレスが被覆電線10に対して加わるのを回避することができる。さらに、筒状の電線保持部4を構成する保持片41、すなわち、保持する被覆電線10の長手方向に沿って長い保持片41に検出電極41aを設けたことにより、電線保持部4の径方向に沿った大きさが大きくなって電圧センサ1が大形化する事態を招くことなく、必要とされる検出感度に応じて検出電極41aの面積を十分に大きくして検出感度を向上させることができるため、電子機器や配線等が密集している狭い部位においても被覆電線10を好適に保持して(被覆電線10に電圧センサ1を装着して)高精度で電圧を検出可能な電圧センサ1を提供することができる。
また、この電圧センサ1では、テーパー部40aに対して保持部25を矢印A1の向きに沿って相対的に押し付ける(保持部25に対してテーパー部40aを矢印A2の向きに沿って相対的に押し付ける)スプリング5を備えている。したがって、この電圧センサ1によれば、「第1の縮径操作(縮径操作A)」を継続しなくても、スプリング5の付勢力によってテーパー部40aに対して保持部25を矢印A1の向きに沿って相対的に押し付けた状態(保持部25に対してテーパー部40aを矢印A2の向きに沿って相対的に押し付けた状態)を維持することができる。
また、この電圧センサ1では、矢印A2の向きに向かうほど電線保持部4の外径が大きくなるように傾斜させられたテーパー部40bが各保持片41〜43に設けられ、「保持部」が、各保持片41〜43のテーパー部40bに接して電線保持部4を保持する保持部31を備え、各保持片41〜43に対して保持部31を矢印A2の向きに相対的に移動させることで各保持片41〜43を周方向で接近させて電線保持部4の内径を縮小する「第2の縮径操作」、および各保持片41〜43に対して保持部31を矢印A1の向きに相対的に移動させることで各保持片41〜43を周方向で離間させて電線保持部4の内径を拡大可能な状態とする「第2の拡径操作」が可能に構成されている。
また、この電圧センサ1では、矢印A1の向きに向かうほど内径が小さくなるように傾斜させられたテーパー部31aが保持部31において電線保持部4のテーパー部40bに接する部位に設けられ、保持部31に対して各保持片41〜43を矢印A1の向きに相対的に移動させることで各保持片41〜43を周方向で接近させて電線保持部4の内径を縮小する「縮径操作B」、および保持部31に対して各保持片41〜43を矢印A2の向きに相対的に移動させることで各保持片41〜43を周方向で離間させて電線保持部4の内径を拡大可能な状態とする「拡径操作B」が可能に構成されている。
したがって、この電圧センサ1によれば、各保持片41〜43にテーパー部40bが形成されることなくテーパー部40aだけが形成された構成(保持部31にテーパー部31aが形成されることなく保持部25にテーパー部25aが形成されただけの構成)と比較して、電線保持部4をスムースに拡径/縮径させることができる。
また、この電圧センサ1では、テーパー部40bに対して保持部31を矢印A2の向きに沿って相対的に押し付ける(保持部31に対してテーパー部40bを矢印A1の向きに沿って相対的に押し付ける)スプリング5を備えている。したがって、この電圧センサ1によれば、「第2の縮径操作(縮径操作B)」を継続しなくても、スプリング5の付勢力によってテーパー部40bに対して保持部31を矢印A2の向きに沿って相対的に押し付けた状態(保持部31に対してテーパー部40bを矢印A1の向きに沿って相対的に押し付けた状態)を維持することができる。
さらに、この電圧センサ1によれば、各保持片41〜43のうちの周方向で隣り合う一対の保持片42,43を周方向で離間する向きに付勢する連結部44を備えたことにより、「拡径操作」時に保持片42,43をスムースに離間させることができ、また、「縮径操作」によって電線保持部4を縮径した状態において、保持片42,43を保持部25の内面(テーパー部25a)および保持部31の内面(テーパー部31a)に対して十分な力で押し付けた状態とすることができるため、保持部25,31に対して電線保持部4をがたつかせることなく、電線保持部4によって被覆電線10を確実に保持することができる。
なお、「センサ」の構成は、上記の電圧センサ1の構成の例に限定されない。例えば、「筒状部」に「第1のテーパー部」および「第2のテーパー部」を形成する位置や、「テーパー部A」および「テーパー部B」の「筒状部」に対する位置については、任意に変更することができる。
具体的には、例えば、図13に示す電圧センサ1Aは、「センサ」の他の一例であって、前述の電圧センサ1における電線保持部4に代えて電線保持部4aを「筒状部」として備えると共に、電圧センサ1における保持部25に代えて保持部51を「第1の部材」および「部位材A」として備え、かつ電圧センサ1における保持部31に代えて保持部52を「第2の部材」および「部材B」として備えている。この場合、電線保持部4aは、電線保持部4における保持片41に代えて保持片55を備え、電線保持部4における保持片42,43に代えて保持片56,57を備えて構成されると共に、保持片55に検出電極41aと同様の「電極」(図示せず)が形成されている。
また、各保持片55〜57には、「第1のテーパー部」の他の一例であるテーパー部58a、および「第2のテーパー部」の他の一例であるテーパー部58bがそれぞれ形成されている。さらに、保持部51には、「テーパー部A」の他の一例であるテーパー部51aが形成され、保持部52には、「テーパー部B」の他の一例であるテーパー部52aが形成されている。このような構成の電圧センサ1Aにおいても、操作の向き(矢印A1,A2で示す向き)が反転する点を除き、前述した電圧センサ1と同様に動作させることができるため、電圧センサ1と同様の効果を奏することができる。
また、電線保持部4を構成する各保持片41〜43の長手方向(電線保持部4の筒長方向)における両端部にテーパー部40a,40bを設けた構成や、電線保持部4aを構成する保持片55〜57の長手方向(電線保持部4aの筒長方向)における両端部にテーパー部58a,58bを設けた構成を例に挙げて説明したが、各「保持片」の中央部寄りの位置に「第1のテーパー部」や「第2のテーパー部」を設けることもできる。
具体的には、例えば、図14に示す電圧センサ1Bは、「センサ」のさらに他の一例であって、前述の電圧センサ1における電線保持部4に代えて電線保持部4bを「筒状部」として備えると共に、電圧センサ1における保持部25に代えて保持部61を「第1の部材」および「部材A」として備え、かつ電圧センサ1における保持部31に代えて保持部62を「第2の部材」および「部材B」として備えている。この場合、電線保持部4bは、電線保持部4における保持片41に代えて保持片65を備え、電線保持部4における保持片42,43に代えて保持片66,67を備えて構成されると共に、保持片65に検出電極41aと同様の「電極」(図示せず)が形成されている。
また、各保持片65〜67には、「第1のテーパー部」のさらに他の一例であるテーパー部68a、および「第2のテーパー部」の他の一例であるテーパー部68bがそれぞれ形成されている。さらに、保持部61には、「テーパー部A」のさらに他の一例であるテーパー部61aが形成され、保持部62には、「テーパー部B」のさらに他の一例であるテーパー部62aが形成されている。このような構成の電圧センサ1Bにおいても、前述した電圧センサ1と同様に動作させることができ、これにより、電圧センサ1と同様の効果を奏することができる。
また、例えば、図15に示す電圧センサ1Cは、「センサ」のさらに他の一例であって、前述の電圧センサ1Aにおける電線保持部4aに代えて電線保持部4cを「筒状部」として備えると共に、電圧センサ1Aにおける保持部51に代えて保持部71を「第1の部材」および「部材A」として備え、かつ電圧センサ1Aにおける保持部52に代えて保持部72を「第2の部材」および「部材B」として備えている。この場合、電線保持部4cは、電線保持部4aにおける保持片55に代えて保持片75を備え、電線保持部4aにおける保持片56,57に代えて保持片76,77を備えて構成されると共に、保持片75に検出電極41aと同様の「電極」(図示せず)が形成されている。
また、各保持片75〜77には、「第1のテーパー部」のさらに他の一例であるテーパー部78a、および「第2のテーパー部」の他の一例であるテーパー部78bがそれぞれ形成されている。さらに、保持部71には、「テーパー部A」のさらに他の一例であるテーパー部71aが形成され、保持部72には、「テーパー部B」のさらに他の一例であるテーパー部72aが形成されている。このような構成の電圧センサ1Cにおいても、前述した電圧センサ1Aと同様に動作させることができ、これにより、電圧センサ1Aと同様の効果を奏することができる。
また、「筒状部(各保持片)」に「第1のテーパー部」および「第2のテーパー部」を設けると共に、「部材A」に「テーパー部A」を設け、かつ「部材B」に「テーパー部B」を設けた構成を例に挙げて説明したが、「第1のテーパー部」、「第2のテーパー部」、「テーパー部A」および「テーパー部B」のうちのいずれか1つを備えた構成、いずれか2つを備えた構成、およびいずれか3つを備えた構成を採用することもできる(図示せず)。この場合、「第1の部材(部材A)」または「第2の部材(部材B)」に対する「筒長方向」に沿った操作によって「筒状部」を拡径/縮径させる構成を採用するときに、「拡径操作」時の操作方向と「第1の向き」とを一致させる構成(「縮径操作」時の操作方向と「第2の向き」とを一致させる構成)、「拡径操作」時の操作方向と「第2の向き」とを一致させる構成(「縮径操作」時の操作方向と「第1の向き」とを一致させる構成)、「拡径操作」時の操作方向と「向きA」とを一致させる構成(「縮径操作」時の操作方向と「向きB」とを一致させる構成)、および「拡径操作」時の操作方向と「向きB」とを一致させる構成(「縮径操作」時の操作方向と「向きA」とを一致させる構成)のいずれかを採用することができる。
さらに、1つの「保持片」に2つ以上の「第1のテーパー部」設けたり、1つの「保持片」に2つ以上の「第2のテーパー部」設けたり、2以上の「部材A(テーパー部A)」を備えて構成したり、2以上の「部材B(テーパー部B)」を備えて構成したりすることもできる(図示せず)。なお、「筒状部」を構成する各「保持片」が長尺のため、「筒状部」の筒長方向における各部を同様に拡径/縮径させるには、各「保持片」の十分に離れた位置に「第1のテーパー部」および「第2のテーパー部」を設けた構成を採用するか、「テーパー部A」を設けた「部材A」および「テーパー部B」を設けた「部材B」によって「筒状部」の筒長方向における十分に離れた部位を保持する構成を採用するのが好ましい。
また、1つのスプリング5を「第1の押付け部」および「押付け部A」、並びに「第2の押付け部」および「押付け部B」として機能させる構成の電圧センサ1を例に挙げて説明したが、「第1の押付け部」および「押付け部A」として機能させるスプリングと、「第2の押付け部」および「押付け部B」とをとして機能させるスプリングとを別個に配設することもできる(図示せず)。さらに、各「押付け部」は、スプリング5のような「スプリング(付勢部材)」に限定されず、回動操作によって各「部材」を移動させることが可能な「雄ネジ」または「雌ネジ」を「押付け部」として備えて構成することもできる(図示せず)。
また、3つの「保持片」によって「筒状部」を構成した例について説明したが、2つの「保持片」、または、4つ以上の「保持片」を備えて「筒状部」を構成することもできる(図示せず)。さらに、複数の「保持片」のうちの「電極」を設ける「保持片」の数は、1つに限定されず、「保持部」を構成する複数の「保持片」のうちの2つ以上に「電極」を設けることもできる(図示せず)。また、「保持片」の一部に検出電極41a等の「電極」を設けた構成を例に挙げて説明したが、「保持片」の全体(少なくとも、「被覆電線」に接する部位の全体)を金属材料で形成して「電極」として機能させる構成を採用することもできる(図示せず)。
加えて、「被検出量」としての被覆電線10の導線に供給される電圧を検出する際に使用可能な電圧センサ1,1A〜1C等の構成を例に挙げて説明したが、電圧以外の任意の電気的パラメータを「被検出量」として検出可能な「センサ」において電圧センサ1,1A〜1C等と同様の構成を採用することもできる。
1,1A〜1C 電圧センサ
2 ケーシング
2a 本体部
2b カバー部
3 スライダ
4,4a〜4c 電線保持部
5 スプリング
10 被覆電線
21 スリット1
22 開口部
23,24 挿通孔
25,31,51,52,61,62,71,72 保持部
25a,31a,40a,40b,51a,52a,58a,58b,61a,62a,68a,68b,71a,72a,78a,78b テーパー部
32 操作部
41〜43,55〜57,65〜67,75〜77 保持片
41a 検出電極
44 連結部

Claims (9)

  1. 被覆電線についての被検出量を当該被覆電線の導線に対して非接触の状態で検出可能なセンサであって、
    前記被覆電線を挿通可能な筒状に形成されると共に当該被覆電線の絶縁被覆に接して当該被覆電線を保持可能に構成された筒状部と、
    前記筒状部を保持する保持部とを備え、
    前記筒状部は、周方向で分割された複数の保持片を備えて構成されると共に、当該筒状部に挿通させられた前記被覆電線の前記絶縁被覆を介して前記導線と容量結合可能な電極が前記複数の保持片のうちの少なくとも1つに設けられ、
    前記各保持片には、前記筒状部の筒長方向に沿った第1の向きに向かうほど当該筒状部の外径が大きくなるように傾斜させられた第1のテーパー部が設けられ、
    前記保持部は、前記各保持片の前記第1のテーパー部に接して前記筒状部を保持する第1の部材を備え、
    前記各保持片に対して前記第1の部材を前記第1の向きに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で接近させて前記筒状部の内径を縮小する第1の縮径操作、および前記各保持片に対して前記第1の部材を前記第1の向きとは逆向きの第2の向きに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で離間させて前記筒状部の内径を拡大可能な状態とする第1の拡径操作が可能に構成されているセンサ。
  2. 前記第1のテーパー部に対して前記第1の部材を前記第1の向きに沿って相対的に押し付ける第1の押付け部を備えている請求項1記載のセンサ。
  3. 前記各保持片には、前記第2の向きに向かうほど前記筒状部の外径が大きくなるように傾斜させられた第2のテーパー部が設けられ、
    前記保持部は、前記第1の部材とは別体に形成されると共に前記各保持片の前記第2のテーパー部に接して前記筒状部を保持する第2の部材を備え、
    前記各保持片に対して前記第2の部材を前記第2の向きに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で接近させて前記筒状部の内径を縮小する第2の縮径操作、および前記各保持片に対して前記第2の部材を前記第1の向きに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で離間させて前記筒状部の内径を拡大可能な状態とする第2の拡径操作が可能に構成されている請求項1または2記載のセンサ。
  4. 前記第2のテーパー部に対して前記第2の部材を前記第2の向きに沿って相対的に押し付ける第2の押付け部を備えている請求項3記載のセンサ。
  5. 被覆電線についての被検出量を当該被覆電線の導線に対して非接触の状態で検出可能なセンサであって、
    前記被覆電線を挿通可能な筒状に形成されると共に当該被覆電線の絶縁被覆に接して当該被覆電線を保持可能に構成された筒状部と、
    前記筒状部を保持する保持部とを備え、
    前記筒状部は、周方向で分割された複数の保持片を備えて構成されると共に、当該筒状部に挿通させられた前記被覆電線の前記絶縁被覆を介して前記導線と容量結合可能な電極が前記複数の保持片のうちの少なくとも1つに設けられ、
    前記保持部は、前記筒状部の外周部における部位Aに接して当該筒状部を保持する部材Aを備え、
    前記部材Aには、前記筒状部の筒長方向に沿った向きAに向かうほど内径が小さくなるように傾斜させられたテーパー部Aが前記部位Aに接する部位に設けられ、
    前記部材Aに対して前記各保持片を前記向きAに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で接近させて前記筒状部の内径を縮小する縮径操作A、および前記部材Aに対して前記各保持片を前記向きAとは逆向きの向きBに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で離間させて前記筒状部の内径を拡大可能な状態とする拡径操作Aが可能に構成されているセンサ。
  6. 前記部材Aに対して前記部位Aを前記向きAに沿って相対的に押し付ける押付け部Aを備えている請求項5記載のセンサ。
  7. 前記保持部は、前記部材Aとは別体に形成されると共に前記筒状部の前記外周部における前記部位Aとは異なる部位Bに接して当該筒状部を保持する部材Bを備え、
    前記部材Bには、前記向きBに向かうほど内径が小さくなるように傾斜させられたテーパー部Bが前記部位Bに接する部位に設けられ、
    前記部材Bに対して前記各保持片を前記向きBに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で接近させて前記筒状部の内径を縮小する縮径操作B、および前記部材Bに対して前記各保持片を前記向きAに相対的に移動させることで当該各保持片を前記周方向で離間させて前記筒状部の内径を拡大可能な状態とする拡径操作Bが可能に構成されている請求項5または6記載のセンサ。
  8. 前記部材Bに対して前記部位Bを前記向きBに沿って相対的に押し付ける押付け部Bを備えている請求項7記載のセンサ。
  9. 前記各保持片のうちの前記周方向で隣り合う一対の当該保持片を当該周方向で離間する向きに付勢する付勢部を備えている請求項1から8のいずれかに記載のセンサ。
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