JP2020023458A - 疲労改善用組成物、及び当該疲労改善用組成物を含む医薬品又は飲食品 - Google Patents

疲労改善用組成物、及び当該疲労改善用組成物を含む医薬品又は飲食品 Download PDF

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壽良 田村
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【課題】従来よりも高い疲労改善効果を得ることが可能な疲労改善用組成物、及び当該疲労改善用組成物を含む医薬品又は飲食品を提供する。【解決手段】疲労改善用組成物は、イミダゾールジペプチドと、食用珪素と、を含有する。さらに、L−フェニルアラニン、トリプトファン及びチロシンを含有してもよい。前記イミダゾールジペプチドの含有量は2〜3質量%であり、前記食用珪素の含有量は9〜11質量%であり、前記L−フェニルアラニンの含有量は0.01〜0.03質量%であり、前記トリプトファンの含有量は0.01〜0.03質量%であり、前記チロシンの含有量は0.01〜0.03質量%でもよい。【選択図】なし

Description

本発明は、疲労改善用組成物、及び当該疲労改善用組成物を含む医薬品又は飲食品に関する。
身体的な疲労を改善する薬剤が、種々開発されている。
このような薬剤として、例えば特許文献1に、イミダゾールジペプチドのみを主要な有効成分とする抗疲労剤が開示されている。
イミダゾールジペプチドは、イミダゾール基を有するアミノ酸と他のアミノ酸とからなるジペプチドであり、抗酸化作用により疲労を改善する効果を奏する。
特許第4873778号公報
イミダゾールジペプチドの効き目には、個人差がある虞がある。
そのため、イミダゾールジペプチドのみを主要な有効成分とする抗疲労剤を服用しても、疲労が十分に改善されない虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、従来よりも高い疲労改善効果を得ることが可能な疲労改善用組成物、及び当該疲労改善用組成物を含む医薬品又は飲食品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の疲労改善用組成物は、
イミダゾールジペプチドと、食用珪素と、を含有する。
例えば、さらに、L−フェニルアラニンを含有してもよい。
例えば、さらに、トリプトファン及びチロシンを含有してもよい。
例えば、イミダゾールジペプチドの含有量よりも、前記食用珪素の含有量の方が多くてもよい。
例えば、前記イミダゾールジペプチドの含有量は、2〜3質量%であり、
前記食用珪素の含有量は、9〜11質量%であり、
前記L−フェニルアラニンの含有量は、0.01〜0.03質量%であり、
前記トリプトファンの含有量は、0.01〜0.03質量%であり、
前記チロシンの含有量は、0.01〜0.03質量%であってもよい。
例えば、前記疲労改善用組成物を含む医薬品又は飲食品であってもよい。
本発明によれば、従来よりも高い疲労改善効果を得ることが可能な疲労改善用組成物、及び当該疲労改善用組成物を含む医薬品又は飲食品を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る疲労改善用組成物について説明する。
なお、本発明において「疲労」とは、肉体的・精神的活動により、肉体的・精神的機能が低下する現象をいう。また、「疲労改善」とは、疲労状態が軽減されることをいう。
本発明の疲労改善用組成物は、有効成分として、イミダゾールジペプチドと、食用珪素と、を含有する。
イミダゾールジペプチドは、特に限定されず、例えば、カルノシン(β−アラニンヒスチジン)、アンセリン(β−アラニン−1−メチルヒスチジン)、バレニン(β−アラニン−3−メチルヒスチジン)である。
カルノシンは、β−アラニンとL−ヒスチジンが結合したジペプチドである。
そして、アンセリンは、カルノシンのイミダゾール環の1位にメチル基が結合したものである。
そして、バレニンは、カルノシンのイミダゾール環の3位にメチル基が結合したものである。
本発明では、カルノシン、アンセリン、及びバレニンのうちの1以上の化合物が使用されてもよい。
また、イミダゾールジペプチドは、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸等の無機酸との塩であってもよく、クエン酸、サリチル酸、酒石酸等の有機酸との塩であってもよい。
イミダゾールジペプチドの製造方法は、特に限定されず、例えば、動物由来の材料から得る方法などが挙げられる。
動物由来の材料としては、畜肉類であれば鶏、豚、馬、牛などであり、魚介類であればマグロ、カツオ、サメ、サケ、ウナギ、鯨などである。なお、鶏、豚、マグロ、及びカツオは、イミダゾールジペプチドを比較的多く含んでいるので、動物由来の材料として好ましい。
イミダゾールジペプチドを動物由来の材料から得る方法としては、特に限定されず、例えば、鶏肉から抽出したエキスとして製造されてもよいし、さらにこのエキスを脱塩・濃縮して精製されてもよい。
なお、上記の抽出は、動物由来の材料を、水、アルコール類、ケトン類などの抽出溶媒に浸して静置又は撹拌することにより行う。
上記の方法により得られたエキスは、減圧乾燥や噴霧乾燥などにより乾燥されて、粉末状にされてもよい。
このようなエキス及び粉末は、それぞれ、本発明の疲労改善組成物が液状及び粉末状である場合に用いられる。
また、イミダゾールジペプチドは、市販のものであってもよい。
市販のイミダゾールジペプチドとしては、特に限定されないが、例えば、マリンアクティブ(登録商標)(焼津水産化学工業株式会社製)、CBEX−P(日本ピュアフード株式会社製)などが挙げられる。
食用珪素は、非晶質珪素であり、例えば、食物由来の珪素や、鉱物由来の珪素が挙げられる。
食物由来の珪素としては、穀類、野菜類、海藻類などに含まれる珪素が挙げられる。
穀類としては、例えば、麦、玄米、白米、トウモロコシである。
野菜類としては、例えば、ゴボウ、大根、人参である。
海藻類としては、例えば、昆布、ワカメである。
穀類、野菜類、海藻類などの食物は、粉砕された状態で、本発明の疲労改善用組成物に含有されていてもよい。
鉱物由来の珪素としては、水晶から抽出した珪素が挙げられる。
また、食用珪素は、市販の食用珪素であってもよく、例えば、株式会社APAコーポレーションから販売されている水溶性珪素「umo(登録商標)」に含まれている珪素が挙げられる。
また食用珪素は、単体の珪素であってもよいし、例えば二酸化珪素のように化合物中の珪素であってもよい。
食用珪素は、人体に摂取されると、腸管から吸収されて、細胞中のミトコンドリアを活性化し、細胞中の活性酸素が過剰になるのを防ぐ。
そのため、食用珪素を摂取すると、疲労を改善することが可能になる。
このような本発明の疲労改善用組成物によれば、イミダゾールジペプチドによる抗酸化作用に加え、食用珪素による抗酸化作用が得られる。そのため、本発明の疲労改善用組成物により、従来よりも高い疲労改善効果を得ることが可能である。
本発明の疲労改善用組成物に含まれるイミダゾールジペプチド及び食用珪素の含有量は、特に限定されない。
ただし、より高い疲労改善効果を得るために、本発明の疲労改善組成物の総重量に基づくイミダゾールジペプチド及び食用珪素の含有量は、それぞれ、2〜3質量%、及び9〜11質量%であることが好ましい。
また、イミダゾールジペプチドは特有の不快な臭いを発生するので、その含有量は少ないことが好ましく、イミダゾールジペプチドの含有量が食用珪素の含有量よりも少ないことが好ましい。
本発明の疲労改善用組成物には、イミダゾールジペプチド及び食用珪素の他に、L−フェニルアラニン、チロシン及びトリプトファンのいずれか1以上の成分が含有されていてもよい。
L−フェニルアラニン及びチロシンは、脳内で神経伝達物質であるドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンに変換される化合物である。これらの神経伝達物質は、精神状態を興奮させるので、疲労感を改善させる効果を奏すると考えられる。
そのため、L−フェニルアラニン及びチロシンを服用することにより、疲労状態を改善させることが可能になると考えられる。
L−フェニルアラニンの製造方法としては、特に限定されず、例えば特開昭61−12297号公報、特開昭59−14796号公報、特開昭60−43393号公報、特開平1−104160号公報などに開示された方法が挙げられる。
チロシンの製造方法としては、特に限定されず、例えば大豆たんぱく質の加水分解物からの抽出により製造する方法が挙げられる。
トリプトファンは、脳内で、神経伝達物質であるセロトニンに変換される化合物である。セロトニンは、精神安定に有用であり、疲労感を改善させる効果を奏すると考えられる。
そのため、トリプトファンを服用することにより、疲労状態を改善させることが可能になると考えられる。
トリプトファンの製造方法としては、特に限定されず、例えば、インドールおよびL−セリンを基質として、トリプトファンシンターゼを触媒とする酵素反応により製造する方法が挙げられる。
本発明の疲労改善用組成物に、L−フェニルアラニン、チロシン、及びトリプトファンを含有させた場合、イミダゾールジペプチド、食用珪素、L−フェニルアラニン、チロシン、及びトリプトファンの含有量は、特に限定されない。
ただし、より高い疲労改善効果を得るために、本発明の疲労改善用組成物の総重量に基づくイミダゾールジペプチド、食用珪素、L−フェニルアラニン、チロシン、及びトリプトファンの含有量は、それぞれ、2〜3質量%、9〜11質量%、0.01〜0.03質量%、0.01〜0.03質量%、及び0.01〜0.03質量%であることが好ましい。
また、より高い疲労改善効果を得るために、下記の表1に示す通り、本発明の疲労改善用組成物の総重量に基づくイミダゾールジペプチド(イミダペプチド)、水溶性珪素溶液中の食用珪素、L−フェニルアラニン、チロシン、及びトリプトファンの含有量は、それぞれ、2.67質量%、10.00質量%、0.02質量%、0.02質量%、及び0.02質量%であることが、さらに好ましい。
また、本発明の疲労改善用組成物は、必要に応じて、賦形剤、pH調整剤、清涼化剤、懸濁化剤、コーティング剤、着色剤、結合剤、滑沢剤、界面活性剤などを含んでもよい。
賦形剤としては、特に限定されず、例えば、デンプン、乳糖、白糠、ラクトース、微結晶セルロース、スクロース、デキストリン、D−マンニトール、コーンスターチ、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、硫酸カルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、メタケイ酸有アルミン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、中鎖脂肪酸トリグリセリドなどが挙げられる。
本発明の疲労改善用組成物は、必要に応じて、これらの1以上の賦形剤を含有してもよい。
pH調整剤としては、特に限定されず、例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、アスパラギン酸、重曹、水酸化ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウムなどが挙げられる。
本発明の疲労改善用組成物は、必要に応じて、これらの1以上のpH調整剤を含有してもよい。
清涼化剤としては、特に限定されず、例えば、l−メントール、ハッカ水などが挙げられる。
本発明の疲労改善用組成物は、必要に応じて、これらの1以上の清涼化剤を含有してもよい。
懸濁化剤としては、特に限定されず、例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カオリン、カルメロースナトリウムなどが挙げられる。
本発明の疲労改善用組成物は、必要に応じて、これらの1以上の懸濁化剤を含有してもよい。
コーティング剤としては、特に限定されず、例えば、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、ポリオキシエチレングリコール、セルロースアセテートフタレート、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、セルロースアセテートトリメリテート、ポリビニルアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、メタクリレートコポリマーなどが挙げられる。
本発明の疲労改善用組成物は、必要に応じて、これらの1以上のコーティング剤を含有してもよい。
着色剤としては、特に限定されず、例えば、タール色素、酸化チタン、ウコン抽出液、リボフラビンなどが挙げられる。
本発明の疲労改善用組成物は、必要に応じて、これらの1以上の着色剤を含有してもよい。
結合剤としては、特に限定されず、例えば、エタノール、プロパノール、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ゼラチン、デンプン、ブドウ糖、アラビアゴム、リン酸カルシウム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステルなどが挙げられる。
本発明の疲労改善用組成物は、必要に応じて、これらの1以上の結合剤を含有してもよい。
滑沢剤としては、特に限定されず、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、コロイダルシリカ、ショ糖脂肪酸エステル、フマル酸ステアリルナトリウム、タルク、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。
本発明の疲労改善用組成物は、必要に応じて、これらの1以上の滑沢剤を含有してもよい。
界面活性剤としては、特に限定されず、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリソルベート80、Tween60、Tween80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノステアリンサングリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール、モノステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタンなどが挙げられる。
本発明の疲労改善用組成物は、必要に応じて、これらの1以上の界面活性剤を含有してもよい。
また、本発明の疲労改善用組成物は、必要に応じて、さらに、疲労を改善させる成分、甘味料を含んでいてもよい。
疲労を改善させる成分としては、特に限定されず、例えば、コエンザイムQ10、タウリン、クエン酸、GABA、イチョウ葉エキス、ローヤルゼリー、センシンレンなどが挙げられる。
本発明の疲労改善用組成物は、必要に応じて、これらの1以上の成分を含有してもよい。
そして、本発明の疲労改善用組成物に、これらの1以上の成分が含まれることで、所望の疲労改善効果を得ることができるならば、例えばイミダゾールジペプチドの含有量が2質量%未満であってもよい。
また、疲労を改善させる成分として、例えばイチョウ葉エキス及びセンシンレンを本発明の疲労改善用組成物に含有させる場合、特に限定されないが、イチョウ葉エキス及びセンシンレンの含有量は、以下の表2に示す通りであってもよい。具体的には、本発明の疲労改善用組成物の総重量に基づくイチョウ葉エキス、食用珪素(珪素パウダー)、センシンレンの含有量は、それぞれ、13質量%、3質量%、13質量%であってもよい。
甘味料としては、特に限定されず、例えば、ハチミツ、グレープフルーツ香料161、マスカットNI−7153、グレープフルーツ果汁などが挙げられる。
本発明の疲労改善用組成物は、必要に応じて、これらの1以上の甘味料を含有してもよい。
本発明の疲労回復用組成物は、医薬品又は飲食品に含まれてもよい。
医薬品に含まれる場合は、特に限定されないが、例えば、薬学的に許容される担体とともに、錠剤、カプセル剤、液剤、粉末剤、ペースト状剤、ゲル状剤などの形態で人体に投与される。
飲食品は、飲料品又は食料品を意味し、特に限定されないが、例えば、果汁飲料、清涼飲料、コーヒー、野菜ジュース、茶、コーヒー、シロップ、食酢、味噌、果物、野菜、穀物、肉、乳製品、菓子、麺、ゼリー、栄養補助食品、機能性食品、健康食品などが挙げられる。

Claims (6)

  1. イミダゾールジペプチドと、食用珪素と、を含有する疲労改善用組成物。
  2. さらに、L−フェニルアラニンを含有する、
    請求項1に記載の疲労改善用組成物。
  3. さらに、トリプトファン及びチロシンを含有する、
    請求項2に記載の疲労改善用組成物。
  4. 前記イミダゾールジペプチドの含有量よりも、前記食用珪素の含有量の方が多い、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の疲労改善用組成物。
  5. 前記イミダゾールジペプチドの含有量は、2〜3質量%であり、
    前記食用珪素の含有量は、9〜11質量%であり、
    前記L−フェニルアラニンの含有量は、0.01〜0.03質量%であり、
    前記トリプトファンの含有量は、0.01〜0.03質量%であり、
    前記チロシンの含有量は、0.01〜0.03質量%である、
    請求項3に記載の疲労改善用組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の疲労改善用組成物を含む医薬品又は飲食品。
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JP2022060611A (ja) * 2020-10-05 2022-04-15 日本セルフメディカル株式会社 美容健康用組成物、及び当該美容健康用組成物を含む医薬品又は飲食品

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