JP2020022002A - 通信装置、通信方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】メッシュネットワークを構成する通信装置の設置位置が適切か否かを容易に判断できる通信装置を提供する。【解決手段】メッシュネットワーク1を構成する複数の通信装置10a〜10dにおける通信装置10aは、メッシュネットワーク1において通信装置10aと1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadで接続可能な他の複数の通信装置10b〜10dに対して、1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadを用いてデータフレームを送信することで、1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadそれぞれについてのメトリック値を算出する第1算出部21と、算出された1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadそれぞれについてのメトリック値に基づく平均値を算出する第2算出部22と、算出された平均値に基づいて、メッシュネットワーク1における通信装置10aの通信品質を評価する評価部23と、評価結果を出力する出力部24とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、通信装置、通信方法及びプログラムに関する。
従来、複数の通信装置によってメッシュネットワークを構成する技術が開示されている(例えば特許文献1)。メッシュネットワークを構成する通信装置を一定間隔で設置することで、マルチホップ機能により、より遠くまでデータを伝送することが可能となる。つまり、広い範囲にわたって無線LAN(Local Area Network)等の環境を構築できるようになる。
特開2017−098701号公報
しかしながら、メッシュネットワークを構成する際に、各通信装置間の適切な通信接続を確立させるために、通信装置の設置位置を少しずつ変えてはその位置で通信テストを行うということを繰り返す必要があり、通信装置の適切な設置位置を決めるのに手間がかかっていた。
また、例えば、メッシュネットワークを構成する際に、ある通信装置は、ビーコンフレームを例えば1秒ごとにブロードキャストし、他の通信装置は当該ビーコンフレームを受信することで、ある通信装置と通信接続が確立する。このとき、他の通信装置が所定時間(例えば45秒間)、当該ある通信装置から一度もビーコンフレームを受信しなければ通信接続が解消されるとすると、通信環境が劣悪な場合であっても、その所定時間の間に一度でもビーコンフレームを受信すれば、通信接続が確立したままとなる。したがって、通信接続が確立する位置に通信装置の設置位置を決めた場合でも、実際には通信品質が悪くなっており、設置位置が適切ではなかったということも起こり得る。
そこで、本発明は、メッシュネットワークを構成する通信装置の設置位置が適切か否かを容易に判断できる通信装置等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信装置は、メッシュネットワークを構成する複数の通信装置における通信装置であって、前記メッシュネットワークにおいて前記通信装置と1ホップの通信経路で接続可能な他の複数の通信装置に対して、当該1ホップの通信経路を用いてデータフレームを送信することで、当該1ホップの通信経路それぞれについてのメトリック値を算出する第1算出と、算出された前記1ホップの通信経路それぞれについてのメトリック値に基づく平均値を算出する第2算出部と、算出された前記平均値に基づいて、前記メッシュネットワークにおける前記通信装置の通信品質を評価する評価部と、評価結果を出力する出力部と、を備える。
これによれば、メッシュネットワークを構成する複数の通信装置における1つの通信装置に着目した場合に、当該1つの通信装置と他の複数の通信装置との1ホップの通信経路それぞれのメトリック値に基づく平均値から、当該1つの通信装置と他の複数の通信装置との平均的な通信品質が問題ないか否かを評価できる。また、メトリック値は、データ通信が発生するごとに更新されていくため、遂次評価結果が出力される。このため、通信装置の設置位置を少しずつ変えてはその位置で通信テストを行うということを繰り返す必要がなく、ユーザが遂次出力される評価結果をリアルタイムに確認しながら通信装置の設置位置を変えていくだけで、通信品質を評価できる。したがって、メッシュネットワークを構成する通信装置の設置位置が適切か否かを容易に判断できる。
また、前記第1算出部は、さらに、前記通信装置と1ホップの通信経路で接続可能な他の複数の通信装置のうち、2ホップ以上の通信経路でも接続可能な他の通信装置との間の当該2ホップ以上の通信経路についてのメトリック値を算出し、前記第2算出部は、前記2ホップ以上の通信経路でも接続可能な他の通信装置について、前記2ホップ以上の通信経路についてのメトリック値が、前記1ホップの通信経路についてのメトリック値よりも良い場合、前記通信装置と当該2ホップ以上の通信経路でも接続可能な通信装置との間の前記1ホップの通信経路についてのメトリック値を、前記平均値の算出の対象から除外してもよい。
他の通信装置との2ホップ以上の通信経路についてのメトリック値が、1ホップの通信経路についてのメトリック値よりも良い場合、当該他の通信装置との通信においては、当該1ホップの通信経路は選択されない。本態様によれば、通信において選択されない1ホップの通信経路についてのメトリック値が除外されて平均値が算出されるため、通信において選択される1ホップの通信経路についてのメトリック値の正確な平均値を算出することができる。したがって、通信品質の評価精度を高めることができる。
また、前記評価部は、前記平均値と予め定められたメトリック閾値との大小関係に基づいて、前記通信品質を複数のレベルに分けて評価してもよい。具体的には、前記予め定められたメトリック閾値には、第1閾値及び前記第1閾値より大なる第2閾値が含まれ、前記評価部は、前記平均値が前記第1閾値未満の場合、前記通信品質は良好なレベルと評価し、前記第1閾値より大きく前記第2閾値未満の場合、前記通信品質は普通のレベルと評価し、前記第2閾値以上の場合、悪いレベルと評価してもよい。
これによれば、複数レベルの評価結果から、メッシュネットワークを構成する通信装置の設置位置が適切か否かを判断しやすくなる。
また、前記出力部は、前記評価結果を、前記通信装置に設けられた光源を用いて前記複数のレベルのそれぞれごとに異なる色によって出力してもよい。
これによれば、通信装置の設置位置に応じて(通信品質のレベルに応じて)変化する光源の光の色を確認することで、メッシュネットワークを構成する通信装置の設置位置が適切か否かをより容易に判断できる。
また、前記第1算出部は、前記通信装置と1ホップの通信経路で接続可能な他の複数の通信装置のうち、送信したデータフレームに対する応答がない他の通信装置が存在する場合、当該他の通信装置について、送信レートを段階的に下げてデータフレームを送信してもよい。
これによれば、送信したデータフレームに対する応答がなかった場合、つまり、メトリック値を算出できなかった場合であっても、送信レートを段階的に下げてデータフレームを送信し直すことで、メトリック値を算出できるようになる可能性が高まる。
また、本発明の一態様に係る通信方法は、メッシュネットワークを構成する複数の通信装置における通信装置の通信方法であって、前記メッシュネットワークにおいて前記通信装置と1ホップの通信経路で接続可能な他の複数の通信装置に対して、当該1ホップの通信経路を用いてデータフレームを送信することで、当該1ホップの通信経路それぞれについてのメトリック値を算出する第1算出ステップと、算出した前記1ホップの通信経路それぞれについてのメトリック値に基づく平均値を算出する第2算出ステップと、算出した前記平均値に基づいて、前記メッシュネットワークにおける前記通信装置の通信品質を評価する評価ステップと、評価結果を出力する出力ステップと、を含む。
これによれば、メッシュネットワークを構成する通信装置の設置位置が適切か否かを容易に判断できる通信方法を提供できる。
また、本発明の一態様に係るプログラムは、上記の通信方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
これによれば、メッシュネットワークを構成する通信装置の設置位置が適切か否かを容易に判断できるプログラムを提供できる。
本発明により、メッシュネットワークを構成する通信装置の設置位置が適切か否かを容易に判断できる。
実施の形態に係る複数の通信装置によって構成されるメッシュネットワークの一例を示す図である。 実施の形態に係る通信装置の一例を示す構成図である。 実施の形態に係る通信装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態に係る複数の通信装置間の処理の一例を示すシーケンス図である。 通信規格ごとのメトリック閾値と、出力される色と、通信品質のレベルとの関係の一例を示す表である。 実施の形態に係る通信装置の外観斜視図である。 本発明の効果を確認するために行った実験環境を示す図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
[メッシュネットワーク]
まず、実施の形態におけるメッシュネットワークについて、図1を用いて説明する。
図1は、実施の形態に係る複数の通信装置10a〜10dによって構成されるメッシュネットワーク1の一例を示す図である。
本実施の形態では、メッシュネットワーク1は、複数の通信装置10a〜10dによって構成される。なお、メッシュネットワーク1を構成する複数の通信装置の数は、4つに限らず、3つ又は5つ以上であってもよい。メッシュネットワーク1を構成する複数の通信装置10a〜10dが適宜、設置されていることで、マルチホップ機能により、より遠くまでデータを伝送することが可能となる。つまり、メッシュネットワーク1では、広い範囲にわたって無線LAN等の環境を構築できるようになる。また、複数の通信装置10a〜10dはそれぞれ、メッシュネットワーク1において、複数の通信経路で他の複数の通信装置と通信可能となっており、いずれかの通信経路において障害が発生したとしても、障害が発生する前の通信経路とは異なる通信経路で通信を行うことができる。
例えば、通信装置10aと通信装置10bとの通信に着目すると、通信装置10aと通信装置10bとは、1ホップの通信経路Rab、通信装置10cを介する2ホップの通信経路Rac−Rbc、通信装置10dを介する2ホップの通信経路Rad−Rbd、通信装置10c及び10dを介する3ホップの通信経路Rac−Rcd−Rbd、並びに、通信装置10d及び10cを介する3ホップの通信経路Rad−Rcd−Rbcで接続され得る。このため、通常はこれらの通信経路のうち最も通信品質の良い通信経路を用いて通信が行われるが、当該通信品質の良い通信経路において通信障害が生じたとしても、他の通信経路によって通信を行うことができる。
また、図1では、複数の通信装置10a〜10dのそれぞれが互いに通信可能となるように例えば菱形状に配置されているが、例えば直線状等に配置されることで、より遠くまでデータを伝送することが可能となる。
本実施の形態では、複数の通信装置10a〜10dのそれぞれを通信装置10とも呼ぶ。以下、通信装置10の構成について図2を用いて説明する。
[通信装置の構成]
図2は、実施の形態に係る通信装置10の一例を示す構成図である。
通信装置10は、メッシュネットワーク1を構成する複数の通信装置10a〜10dにおける通信装置である。
通信装置10は、携帯端末、ノートパソコン、ゲーム機等を、インターネット等に接続したり、複数の通信装置10間でデータを送受信したりするための無線機である。通信装置10は、例えば、無線LANのアクセスポイントとして機能する。
通信装置10は、プロセッサ20(マイクロプロセッサ)、提示部30、通信部40(通信回路及びアンテナ等からなる通信インタフェース)、メモリ50等を含むコンピュータである。通信部40は、他の通信装置10における通信部40と互いに無線通信を行う。メモリ50は、ROM、RAM等であり、プロセッサ20により実行される制御プログラム(コンピュータプログラム)を記憶することができる。プロセッサ20が、メモリ50に記憶された制御プログラムに従って動作することにより、プロセッサ20が有する機能構成要素である第1算出部21、第2算出部22、評価部23及び出力部24が実現される。また、プロセッサ20が、メモリ50に記憶された制御プログラムに従って動作することにより、提示部30及び通信部40を制御する処理が行われる。なお、第1算出部21、第2算出部22、評価部23及び出力部24は、例えば、通信部40及びメモリ50等のハードウェア構成を含んでいてもよい。つまり、第1算出部21、第2算出部22、評価部23及び出力部24は、プロセッサ20、通信部40及びメモリ50等を組み合わせて実現されてもよい。
提示部30は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等の光源である。詳細は後述するが、提示部30は、通信装置10の通信品質についての評価結果を複数のレベルのそれぞれごとに異なる色によって出力する。
第1算出部21、第2算出部22、評価部23及び出力部24については、図3及び図4を用いた通信装置10の動作の説明と共に説明する。
[通信装置の動作]
次に、通信装置10の動作について、図3を用いて説明する。
図3は、実施の形態に係る通信装置10の動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、メッシュネットワーク1を構成する複数の通信装置10a〜10dにおける通信装置10aに着目して、通信装置10の動作について説明する。
まず、第1算出部21は、メッシュネットワーク1において通信装置10aと1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadで接続可能な他の複数の通信装置10b〜10dに対して、1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadを用いてデータフレームを送信することで、1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadそれぞれについてのメトリック値を算出する(ステップS11)。なお、詳細は後述する図4で説明するが、ステップS11での処理の時点において、すでに複数の通信装置10a〜10d間の通信経路情報(複数の通信装置10a〜10d間の通信について、どのような通信経路で通信可能かを示す情報)は生成されているとする。
メトリック値とは、メッシュネットワーク技術に関する規格であるIEEE802.11s等において用いられる通信装置間の通信品質を示す指標であり、一般的にはメッシュネットワークにおける通信装置間の最適な通信経路を選択する際に用いられる。例えば、メトリック値は、以下の式1で表される。
Figure 2020022002
式1において、「Metric」は通信装置10間の特定の通信経路についてのメトリック値を示し、「rate」は通信装置10間でデータフレームを送信する際の送信レート(Mbps)を示し、「err」は通信装置10間でデータフレームを送信した際の送信エラー率を示す。式1からわかるように、送信レートが大きいほど、また、送信エラー率が小さいほど、メトリック値が小さくなり、つまりは、メトリック値が良くなる。
なお、メトリック値は、1ホップの通信経路に限らず2ホップ以上の通信経路についても算出することができる。例えば、通信装置10aと通信装置10bとの通信に着目すると、通信装置10cを介する2ホップの通信経路Rac−Rbcを1つの通信経路として、当該1つの通信経路についてのメトリック値を算出することができる。
メトリック値の算出方法の詳細については、後述する図4で説明する。
次に、第2算出部22は、第1算出部21によって算出された1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadそれぞれについてのメトリック値に基づく平均値を算出する(ステップS12)。当該平均値の算出方法の詳細については、後述する図4で説明する。
次に、評価部23は、第2算出部22によって算出された平均値に基づいて、メッシュネットワーク1における通信装置10aの通信品質を評価する(ステップS13)。通信品質の評価方法の詳細については、後述する図4及び図5で説明する。
そして、出力部24は、評価部23の評価結果を出力する(ステップS14)。評価結果の出力方法については、後述する図4及び図6で説明する。
次に、通信装置10aを中心とした複数の通信装置10a〜10d間の処理について、図4を用いて説明する。図4で説明する処理が行われる前に、通信装置10a〜10d間において、それぞれの識別情報(例えば、MAC(Media Access Control)アドレス又はIP(Internet Protocol)アドレス等)の交換は完了しており、いわゆるピアリングは確立しているが、複数の通信装置10a〜10d間の通信経路情報は生成されていないとする。このため、図4では、複数の通信装置10a〜10d間の通信経路情報を生成する処理についても説明する。
図4は、実施の形態に係る複数の通信装置10a〜10d間の処理の一例を示すシーケンス図である。図4では、通信装置10aを中心とした他の複数の通信装置10b〜10dとの間の処理を説明するが、通信装置10b〜10dについても、メッシュネットワーク1における他の通信装置10との間で同様の処理が行われる。また、複数の通信装置10a〜10d間におけるデータの送受信は、各通信装置10が有するプロセッサ20が、各通信装置10が有する通信部40を制御することで行われる。
まず、通信装置10aは、メッシュネットワーク1における他の複数の通信装置10b〜10dとの通信経路情報を生成するために、パスリクエストを通信装置10b〜10dに送信する(ステップS21a、S21b、S21c)。パスリクエストは、IEEE802.11s等において規定されたフレームであって、通信経路を生成するためのフレームである。
パスリクエストを受信した通信装置10b〜10dは、パスレスポンスを通信装置10aに返信する(ステップS22a、S22b、S22c)。パスレスポンスは、IEEE802.11s等において規定された、パスリクエストに対する応答フレームである。
通信装置10aは、返信されたパスレスポンスに基づいて、通信経路情報を生成する(ステップS23)。具体的には、通信装置10aは、以下のように通信経路情報を生成する。
通信装置10aは、通信装置10bから返信されたパスレスポンスに基づいて、1ホップの通信経路Rab、通信装置10cを介する2ホップの通信経路Rac−Rbc、通信装置10dを介する2ホップの通信経路Rad−Rbd、通信装置10c及び10dを介する3ホップの通信経路Rac−Rcd−Rbd、及び、通信装置10d及び10cを介する3ホップの通信経路Rad−Rcd−Rbcに関する通信経路情報を生成する。
また、通信装置10aは、通信装置10cから返信されたパスレスポンスに基づいて、1ホップの通信経路Rac、通信装置10bを介する2ホップの通信経路Rab−Rbc、通信装置10dを介する2ホップの通信経路Rad−Rcd、通信装置10b及び10dを介する3ホップの通信経路Rab−Rbd−Rcd、並びに、通信装置10d及び10bを介する3ホップの通信経路Rad−Rbd−Rbcに関する通信経路情報を生成する。
また、通信装置10aは、通信装置10dから返信されたパスレスポンスに基づいて、1ホップの通信経路Rad、通信装置10bを介する2ホップの通信経路Rab−Rbd、通信装置10cを介する2ホップの通信経路Rac−Rcd、通信装置10b及び10cを介する3ホップの通信経路Rab−Rbc−Rcd、並びに、通信装置10c及び10bを介する3ホップの通信経路Rac−Rbc−Rbdに関する通信経路情報を生成する。
次に、図3で説明したように、通信装置10aの第1算出部21は、メッシュネットワーク1において通信装置10aと1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadで接続可能な他の複数の通信装置10b〜10dに対して、1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadを用いてデータフレームを送信することで、1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadそれぞれについてのメトリック値を算出する(ステップS11)。具体的には、以下の処理が行われる。
通信装置10aは、1ホップの通信経路Rabで接続可能な通信装置10bに対して1ホップの通信経路Rabを用いてデータフレームを送信し(ステップS24a)、1ホップの通信経路Racで接続可能な通信装置10cに対して1ホップの通信経路Racを用いてデータフレームを送信し(ステップS24b)、1ホップの通信経路Radで接続可能な通信装置10dに対して1ホップの通信経路Radを用いてデータフレームを送信する(ステップS24c)。なお、通信装置10aは、当該データフレームを送信する際に、他の複数の通信装置10b〜10dとの通信に使用している通信規格において規定された送信レートにおけるなるべく大きな値を適用する。例えば、通信装置10aは、他の複数の通信装置10b〜10dとの通信にIEEE802.11aを使用している場合、送信レートとして54Mbpsを適用してデータフレームを送信する。
次いで、通信装置10bは、1ホップの通信経路Rabを用いて通信装置10aに受信したデータフレームに対するAckを返信し(ステップS25a)、通信装置10cは、1ホップの通信経路Racを用いて通信装置10aに受信したデータフレームに対するAckを返信し(ステップS25b)、通信装置10dは、1ホップの通信経路Radを用いて通信装置10aに受信したデータフレームに対するAckを返信する(ステップS25c)。
通信装置10aは、送信したデータフレームに対するAckを通信装置10b〜10dから受信することで、送信時に適用した送信レートでデータフレームの送信に成功したことを認識できる。また、通信装置10aは、受信したAckに基づいて送信エラー率を認識できる。例えば、通信装置10b〜10dそれぞれについて、通信装置10aは、データフレームの送信における送信レートが54Mbpsであり、送信エラー率が0%であると認識したとする。この場合、上記の式1により、通信装置10bへのデータフレームの送信に用いた1ホップの通信経路Rab、通信装置10cへのデータフレームの送信に用いた1ホップの通信経路Rac、及び、通信装置10dへのデータフレームの送信に用いた1ホップの通信経路Radのそれぞれについてのメトリック値が約408であると通信装置10a(第1算出部21)は算出する。
次に、図3で説明したように、通信装置10aの第2算出部22は、第1算出部21によって算出された1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadそれぞれについてのメトリック値に基づく平均値を算出する(ステップS12)。具体的には、以下の処理が行われる。
まず、通信装置10aの第1算出部21は、通信装置10aと1ホップの通信経路で接続可能な他の複数の通信装置10b〜10dのうち、2ホップ以上の通信経路でも接続可能な他の通信装置との間の当該2ホップ以上の通信経路についてのメトリック値を算出する。ステップS23で説明したように、通信装置10b〜10dは、通信装置10aと2ホップ以上の通信経路でも接続可能となっているため、通信装置10aは、通信装置10b〜10dとの間の2ホップ以上の通信経路についてのメトリック値を算出する。
通信装置10b〜10dとの間の2ホップ以上の通信経路についてのメトリック値を算出するために、通信装置10aは、プロアクティブパスレスポンスフラグをセットしたパスリクエスト(図4のパスリクエスト(フラグ有))を通信装置10b〜10dに送信する(ステップS26a、S26b、S26c)。通信装置10がプロアクティブパスレスポンスフラグをセットしない通常のパスリクエストを受信した場合に、すでに通信経路情報が生成されているときには、パスレスポンスを返信しないが、当該フラグをセットしたパスリクエストを受信した場合、必ずパスレスポンス(プロアクティブパスレスポンス)を返信するように決められている。
上記フラグをセットしたパスリクエストを受信した通信装置10b〜10dは、プロアクティブパスレスポンスを通信装置10aに返信する(ステップS27a、S27b、S27c)。通信装置10b〜10dは、通信装置10aと同じように、自身を中心とした1ホップの通信経路についてのメトリック値を算出しており、プロアクティブパスレスポンスには通信装置10b〜10dがすでに算出したこれらのメトリック値を含めてプロアクティブパスレスポンスを通信装置10aに返信する。例えば、通信装置10bについて説明すると、通信装置10bは、1ホップの通信経路Rab、Rbc及びRbdそれぞれについてのメトリック値を算出しており、当該メトリック値を含めたプロアクティブパスレスポンスを通信装置10aに返信する。
通信装置10aは、自身が算出したメトリック値と、通信装置10b〜10dが算出したメトリック値とに基づいて2ホップ以上の通信経路についてのメトリック値を算出する。例えば、通信装置10aは、自身が算出した1ホップの通信経路Racについてのメトリック値と、通信装置10bが算出した1ホップの通信経路Rbcについてのメトリック値とに基づいて、通信装置10cを介する2ホップの通信経路Rac−Rbcについてのメトリック値を算出できる。
次に、通信装置10aの第2算出部22は、2ホップ以上の通信経路でも接続可能な他の通信装置10b〜10dについて、2ホップ以上の通信経路についてのメトリック値が、1ホップの通信経路についてのメトリック値よりも良い(つまり、メトリック値がより少ない)場合、通信装置10aと2ホップ以上の通信経路でも接続可能な通信装置10b〜10dとの間の1ホップの通信経路についてのメトリック値を、平均値の算出の対象から除外する。例えば、通信装置10aの第2算出部22は、2ホップの通信経路Rac−Rbcでも接続可能な他の通信装置10bについて、2ホップの通信経路Rac−Rbcについてのメトリック値が、1ホップの通信経路Rabについてのメトリック値よりも良い場合、通信装置10aと2ホップの通信経路Rac−Rbcでも接続可能な通信装置10bとの間の1ホップの通信経路Rabについてのメトリック値を、1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadそれぞれについてのメトリック値から除外した上で、通信経路Rac及びRadのメトリック値のみから平均値を算出する。通信装置10bとの通信において、2ホップの通信経路Rac−Rbcが選択され1ホップの通信経路Rabは選択されないことから、通信装置10bとの通信において選択されないにもかかわらず、当該1ホップの通信経路Rabについてのメトリック値を平均値の算出に用いれば、通信において選択される他の1ホップの通信経路Rac及びRadそれぞれについてのメトリック値の正確な平均値を算出できないためである。通信装置10aと通信装置10c及び10dそれぞれとの通信において、1ホップの通信経路Rac及びRadのメトリック値が2ホップ以上の通信経路についてのメトリック値よりも良い場合、通信装置10aの第2算出部22は、1ホップの通信経路Rac及びRadそれぞれについてのメトリック値の平均値を算出する。
なお、メッシュネットワーク1を構成する通信装置10を増設した場合等に、通信装置10aと当該増設した通信装置10との通信経路情報は生成されているが、通信装置10aと当該増設した通信装置10との1ホップの通信経路についてのメトリック値の算出が行われていないという状態になることがある。例えば、通信経路情報が生成された時点で、プログラムの設計上の理由等で、メトリック値に何かしらの値を入れる必要があり、メトリック値が未算出の場合、上記1ホップの通信経路についてのメトリック値は0となる、もしくは、メトリック値を0とするが、当該メトリック値はいったん除外されて上記平均値が算出される。ここでは、通信経路情報が生成された時点では、通信が発生していないために実際の通信品質が不明であるため、上記1ホップの通信経路のメトリック値は一旦、0とする。その後、当該1ホップの通信経路に関して、ステップS11及びS12での処理が行われることで、当該処理後のメトリック値を加えた上で上記平均値が更新される。
また、ステップS12において、通信装置10aは、データフレームを送信する際に、他の複数の通信装置10b〜10dとの通信に使用している通信規格において規定された送信レートにおけるなるべく大きな値(例えば54Mbps)を適用しているが、データフレームの送信に失敗した場合(つまり、ステップS25a等でAckが返ってこなかった場合)にも、データフレームの送信に失敗した1ホップの通信経路についてのメトリック値は例えば0となる。第1算出部21は、通信装置10aと1ホップの通信経路で接続可能な他の複数の通信装置10b〜10dのうち、送信したデータフレームに対する応答がない他の通信装置10が存在する場合、当該他の通信装置10について、送信レートを段階的に下げてデータフレームを送信する。送信レートが小さいほど、単位時間当たりのデータ伝送量は小さくなるが、データの送信に成功しやすくなるためである。データフレームの送信に失敗した1ホップの通信経路について送信レートを段階的に下げながら繰り返しデータフレームの送信が行われても、データフレームの送信に失敗する場合には、当該1ホップの通信経路についてのメトリック値を例えば1000等の通信品質が非常に悪いレベルであることを意味する値にして、当該メトリック値を加えた上で上記平均値が更新される。
次に、図3で説明したように、通信装置10aの評価部23は、第2算出部22によって算出された平均値に基づいて、メッシュネットワーク1における通信装置10aの通信品質を評価し(ステップS13)、通信装置10aの出力部24は、評価部23の評価結果を出力する(ステップS14)。具体的には、以下の処理が行われる。
評価部23は、上記平均値と予め定められたメトリック閾値との大小関係に基づいて、通信品質を複数のレベルに分けて評価し、出力部24は、評価部23の評価結果を、通信装置10aに設けられた光源(提示部30:LED)を用いて複数のレベルのそれぞれごとに異なる色によって出力する。これについて、図5及び図6を用いて説明する。
図5は、通信規格ごとのメトリック閾値と、出力される色と、通信品質のレベルとの関係の一例を示す表である。図6は、実施の形態に係る通信装置10の外観斜視図であり、提示部30が設けられた部分(破線で囲んだ部分)を拡大して示している。提示部30は、上述したように、例えば、LEDであり、提示部30から異なる色の光を出力可能となっている。
メトリック閾値は、通信品質を評価するための閾値であり、通信規格ごとに予め定められた値である。図5に示されるように、通信規格ごとに値が異なっているのは、通信規格ごとに規定される送信レートが異なっているためである。なお、IEEE802.11n/b/g等における「HT」は「High Throughput」のことであり、HT20モードは、1チャネルあたりの帯域が20MHzであることを意味し、HT40モードは、1チャネルあたりの帯域が40MHzであることを意味する。
メトリック閾値には、例えば、通信規格ごとに第1閾値及び第1閾値より大なる第2閾値が含まれる。例えば、IEEE802.11aでは、メトリック閾値には、第1閾値として459、及び、第2閾値として919が含まれる。評価部23は、上記平均値と当該メトリック閾値との大小関係について、上記平均値が第1閾値(459)未満の場合、通信品質(リンク品質)は良好なレベルと評価し、第1閾値(459)より大きく第2閾値(919)未満の場合、通信品質は通信可能なレベル(つまり普通のレベル)と評価し、第2閾値(919)以上の場合、改善が必要なレベル(つまり悪いレベル)と評価する。また、例えば、出力部24は、上記平均値が第1閾値(459)未満の場合、緑色の光を出力し、上記平均値が第1閾値(459)より大きく第2閾値(919)未満の場合、橙色の光を出力し、上記平均値が第2閾値(919)以上の場合、赤色の光を出力する。なお、評価結果における通信品質のレベルごとに出力される光の色は、これらに限定されない。
以下、一例として、通信装置10aが、他の複数の通信装置10b〜10dとの通信にIEEE802.11aを使用している場合に、データフレームの送信における送信レートが54Mbpsであり、送信エラー率が0%であると認識したときにおける通信装置10aの動作について説明する。第1算出部21は、上記の式1により、通信装置10bへのデータフレームの送信に用いた1ホップの通信経路Rab、通信装置10cへのデータフレームの送信に用いた1ホップの通信経路Rac、及び、通信装置10dへのデータフレームの送信に用いた1ホップの通信経路Radのそれぞれについてのメトリック値が約408であると算出し、第2算出部22は、平均値も約408と算出する。評価部23は、平均値が459未満であることから通信品質が良好であると評価し、出力部24は、当該良好であるという評価結果を、図6に示されるようなユーザの目に付きやすい提示部30(LED)を用いて緑色の光を出力する。これにより、ユーザは、通信装置10aの設置位置が適切であることを容易に判断できる。
なお、評価部23は、第2算出部22によって算出された1回の平均値によって通信品質を評価しなくてもよく、第2算出部22によって算出された過去複数回(例えば10回等)のそれぞれの平均値を当該複数回で平均した値によって通信品質を評価してもよい。これにより、通信品質を統計的に表すことができる。
[効果等]
以上説明したように、メッシュネットワーク1を構成する複数の通信装置10a〜10dにおける1つの通信装置10aに着目した場合に、通信装置10aと他の複数の通信装置10b〜10dとの1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadそれぞれのメトリック値に基づく平均値から、通信装置10aと他の複数の通信装置10b〜10dとの平均的な通信品質が問題ないか否かを評価できる。通信装置10aと、他の複数の通信装置10b〜10dの1つ1つとの通信品質が悪いとしても、他の装置(例えば通信装置10d)を経由して通信を行うことが可能であるので、他の複数の通信装置10b〜10d全体との関係で平均的に通信品質が問題ないか否かを評価することの方が、メッシュネットワーク1においては重要となるからである。また、メトリック値は、データ通信が発生するごとに更新されていくため、遂次評価結果が出力される。このため、通信装置10aの設置位置を少しずつ変えてはその位置で通信テストを行うということを繰り返す必要がなく、ユーザが遂次出力される評価結果をリアルタイムに確認しながら通信装置10aの設置位置を変えていくだけで、通信品質を評価できる。したがって、メッシュネットワーク1を構成する通信装置10の設置位置が適切か否かを随時容易に判断できる。
また、他の通信装置10との2ホップ以上の通信経路についてのメトリック値が、1ホップの通信経路についてのメトリック値よりも良い場合、当該他の通信装置10との通信においては、当該1ホップの通信経路は選択されない。本実施の形態では、通信において選択されない1ホップの通信経路についてのメトリック値が除外されて平均値が算出されるため、通信において選択される1ホップの通信経路についてのメトリック値の正確な平均値を算出することができる。したがって、通信品質の評価精度を高めることができる。
また、図5に示されるように、通信品質は複数のレベルに分けて評価されるため、複数レベルの評価結果から、メッシュネットワーク1を構成する通信装置10の設置位置が適切か否かを判断しやすくなる。
また、図5に示されるように、評価結果が、通信装置10に設けられた光源(提示部30:LED)を用いて複数のレベルのそれぞれごとに異なる色によって出力されるため、通信装置10の設置位置に応じて(通信品質のレベルに応じて)変化するLEDの光の色を確認することで、メッシュネットワークを構成する通信装置10の設置位置が適切か否かをより容易に判断できる。例えば、通信装置10の現在の設置位置が悪いか否かを通信装置10に設けられたLEDにより一目でわかるため、複数の通信装置10の設置を一通り終えた後に通信品質の悪い通信装置10が見つかり、設置位置を変えに行かなければならないというようなことが回避できる。また、LEDから出力される色の種類により、通信環境が良い又は悪いおおよその領域を認識しやすくなる。
また、メトリック値の算出において、送信したデータフレームに対する応答がなかった場合、つまり、メトリック値を算出できなかった場合であっても、送信レートを下げてデータフレームが送信し直されるため、メトリック値を算出できるようになる可能性が高まる。
[実験]
本発明者らは、本発明の効果を確認するために図7に示される実験環境において実験を行った。
図7は、本発明の効果を確認するために行った実験環境を示す図である。図7に示されるA〜Cは、施設における部屋を示している。また、図7に示されるP1〜P4は、通信装置10が実験において設置される位置を示している。
まず、部屋A内の位置P1及びP2、並びに、部屋Bと部屋Cとの間の通路における位置P4にそれぞれ通信装置10を設置した。このとき、各通信装置10に設けられたLEDが赤色になっていることを確認した。LEDが赤色の場合、通信品質が悪いレベルであることを示すため、位置P1、P2及びP4が設置位置として適切でないとわかった。なお、通信品質の検証方法として、本発明と異なる方法で確認した。具体的には、ping等を実行して位置P1、P2及びP4に設置された通信装置10が疎通しにくいことを確認することで、実際に通信品質が悪いレベルにあることを確認した。
次に、位置P4に設置していた通信装置10について、当該通信装置10のLEDの色を見ながら部屋Aに向けて持ち運び、部屋A内の位置P3で各通信装置10のLEDの色が赤色から橙色又は緑色に変化したことを確認した。LEDが橙色又は緑色の場合、通信品質が普通又は良好なレベルであることを示すため、位置P1、P2及びP3が設置位置として適切であるとわかった。なお、ping等を実行して位置P1、P2及びP3に設置された通信装置10の通信の疎通が安定することを確認することで、実際に通信品質が普通又は良好なレベルにあることを確認した。
次に、位置P1、P2、P3及びP4にそれぞれ通信装置10を設置し、各通信装置10のLEDが橙色又は緑色となっていることを確認した。これにより、位置P1、P2、P3及びP4が設置位置として適切であるとわかった。なお、ping等を実行して位置P1、P2、P3及びP4に設置された通信装置10の通信の疎通が安定することを確認することで、実際に通信品質が普通又は良好なレベルにあることを確認した。
以上のように、通信装置10に設けられたLEDの色を確認することで、通信装置10の設置位置が適切であるか否かを一目で容易に判断でき、設置位置が適切でない場合には、通信装置10のLEDの色を見ながら通信装置10を持ち運ぶことで、通信装置10を適切な設置位置へ移動させることができることを確認できた。また、ping等を実行することで、通信品質を示すLEDの色が実際の通信品質と対応していることを確認できた。
(その他の実施の形態)
以上、本発明の通信装置10について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、および、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、第2算出部22は、2ホップ以上の通信経路でも接続可能な他の通信装置10について、2ホップ以上の通信経路についてのメトリック値が、1ホップの通信経路についてのメトリック値よりも良い場合、通信装置10と当該2ホップ以上の通信経路でも接続可能な通信装置10との間の1ホップの通信経路についてのメトリック値を、1ホップの通信経路それぞれについてのメトリック値から除外した上で平均値を算出したが、これに限らない。例えば、第2算出部22は、2ホップ以上の通信経路でも接続可能な他の通信装置10について、2ホップ以上の通信経路についてのメトリック値が、1ホップの通信経路についてのメトリック値よりも良い場合であっても、通信装置10と当該2ホップ以上の通信経路でも接続可能な通信装置10との間の1ホップの通信経路についてのメトリック値を、1ホップの通信経路それぞれについてのメトリック値から除外しないで平均値を算出してもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、提示部30は例えば通信装置10に設けられた光源であり、出力部24は、評価結果を、当該光源を用いて複数のレベルのそれぞれごとに異なる色によって出力したが、これに限らない。例えば、提示部30は、通信装置10に設けられたスピーカであってもよく、出力部24は、評価結果を、当該スピーカを用いて複数のレベルのそれぞれごとに異なる音声あるいは音量によって出力してもよい。
また、本発明は、通信装置10として実現できるだけでなく、例えば通信装置10を構成する各構成要素が行うステップ(処理)を含む通信方法として実現できる。
具体的には、通信方法は、メッシュネットワーク1を構成する複数の通信装置10a〜10dにおける通信装置10aの通信方法である。図3に示されるように、通信方法は、メッシュネットワーク1において通信装置10aと1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadで接続可能な他の複数の通信装置10b〜10dに対して、1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadを用いてデータフレームを送信することで、1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadそれぞれについてのメトリック値を算出する第1算出ステップ(ステップS11)と、算出した1ホップの通信経路Rab、Rac及びRadそれぞれについてのメトリック値に基づく平均値を算出する第2算出ステップ(ステップS12)と、算出した当該平均値に基づいて、メッシュネットワーク1における通信装置10aの通信品質を評価する評価ステップ(ステップS13)と、評価結果を出力する出力ステップ(ステップS14)と、を含む。
また、例えば、それらのステップは、コンピュータ(コンピュータシステム)によって実行されてもよい。そして、本発明は、それらの方法に含まれるステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現できる。さらに、本発明は、そのプログラムを記録したCD−ROM等である非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現できる。
例えば、本発明が、プログラム(ソフトウェア)で実現される場合には、コンピュータのCPU、メモリおよび入出力回路等のハードウェア資源を利用してプログラムが実行されることによって、各ステップが実行される。つまり、CPUがデータをメモリまたは入出力回路等から取得して演算したり、演算結果をメモリまたは入出力回路等に出力したりすることによって、各ステップが実行される。
また、上記実施の形態の通信装置10に含まれる複数の構成要素は、それぞれ、専用または汎用の回路として実現されてもよい。これらの構成要素は、1つの回路として実現されてもよいし、複数の回路として実現されてもよい。
また、上記実施の形態の通信装置10に含まれる複数の構成要素は、集積回路(IC:Integrated Circuit)であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成要素は、個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。LSIは、集積度の違いにより、システムLSI、スーパーLSIまたはウルトラLSIと呼称される場合がある。
また、集積回路はLSIに限られず、専用回路または汎用プロセッサで実現されてもよい。上述したように、プログラム可能なFPGA、または、LSI内部の回路セルの接続および設定が再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサが、利用されてもよい。
さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて、通信装置10に含まれる各構成要素の集積回路化が行われてもよい。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
本発明は、メッシュネットワークを構成する通信装置に利用可能である。
1 メッシュネットワーク
10、10a、10b、10c、10d 通信装置
20 プロセッサ
21 第1算出部
22 第2算出部
23 評価部
24 出力部
30 提示部(光源)
40 通信部
50 メモリ
A、B、C 部屋
P1、P2、P3、P4 位置
ab、Rac、Rad、Rbc、Rbd、Rcd 通信経路

Claims (8)

  1. メッシュネットワークを構成する複数の通信装置における通信装置であって、
    前記メッシュネットワークにおいて前記通信装置と1ホップの通信経路で接続可能な他の複数の通信装置に対して、当該1ホップの通信経路を用いてデータフレームを送信することで、当該1ホップの通信経路それぞれについてのメトリック値を算出する第1算出と、
    算出された前記1ホップの通信経路それぞれについてのメトリック値に基づく平均値を算出する第2算出部と、
    算出された前記平均値に基づいて、前記メッシュネットワークにおける前記通信装置の通信品質を評価する評価部と、
    評価結果を出力する出力部と、を備える、
    通信装置。
  2. 前記第1算出部は、さらに、前記通信装置と1ホップの通信経路で接続可能な他の複数の通信装置のうち、2ホップ以上の通信経路でも接続可能な他の通信装置との間の当該2ホップ以上の通信経路についてのメトリック値を算出し、
    前記第2算出部は、前記2ホップ以上の通信経路でも接続可能な他の通信装置について、前記2ホップ以上の通信経路についてのメトリック値が、前記1ホップの通信経路についてのメトリック値よりも良い場合、前記通信装置と当該2ホップ以上の通信経路でも接続可能な通信装置との間の前記1ホップの通信経路についてのメトリック値を、前記平均値の算出の対象から除外する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記評価部は、前記平均値と予め定められたメトリック閾値との大小関係に基づいて、前記通信品質を複数のレベルに分けて評価する、
    請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記予め定められたメトリック閾値には、第1閾値及び前記第1閾値より大なる第2閾値が含まれ、
    前記評価部は、前記平均値が前記第1閾値未満の場合、前記通信品質は良好なレベルと評価し、前記第1閾値より大きく前記第2閾値未満の場合、前記通信品質は普通のレベルと評価し、前記第2閾値以上の場合、悪いレベルと評価する、
    請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記出力部は、前記評価結果を、前記通信装置に設けられた光源を用いて前記複数のレベルのそれぞれごとに異なる色によって出力する、
    請求項3又は4に記載の通信装置。
  6. 前記第1算出部は、前記通信装置と1ホップの通信経路で接続可能な他の複数の通信装置のうち、送信したデータフレームに対する応答がない他の通信装置が存在する場合、当該他の通信装置について、送信レートを段階的に下げてデータフレームを送信する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. メッシュネットワークを構成する複数の通信装置における通信装置の通信方法であって、
    前記メッシュネットワークにおいて前記通信装置と1ホップの通信経路で接続可能な他の複数の通信装置に対して、当該1ホップの通信経路を用いてデータフレームを送信することで、当該1ホップの通信経路それぞれについてのメトリック値を算出する第1算出ステップと、
    算出した前記1ホップの通信経路それぞれについてのメトリック値に基づく平均値を算出する第2算出ステップと、
    算出した前記平均値に基づいて、前記メッシュネットワークにおける前記通信装置の通信品質を評価する評価ステップと、
    評価結果を出力する出力ステップと、を含む、
    通信方法。
  8. 請求項7に記載の通信方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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