JP2020020986A - プロジェクター、投射システム、及び、投射方法 - Google Patents

プロジェクター、投射システム、及び、投射方法 Download PDF

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俊司 上島
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Abstract

【課題】場所や施設の制約を受けにくい方法によって、プロジェクターにより、臨場感を有する映像を投射できるようにする。【解決手段】投射対象に向けて画像光PLを投射し、投射対象に投射画像を結像させる投射部50と、少なくとも一部が平面となっている投射対象に画像光を投射するときに、投射画像の中心部よりも投射画像の周辺部の拡大率が大きくなるように画像光を投射する画像拡大部54と、を有する、プロジェクター1。【選択図】図2

Description

本発明は、プロジェクター、投射システム、及び、投射方法に関する。
従来、プロジェクターによって臨場感のある投影を行うための手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の方法では、体験者の視点にドーム型スクリーンを対向させ、ドーム型スクリーンの裏側にプロジェクターにより画像を投影する。
特開平9−311381号公報
本発明は、場所や施設の制約を受けにくい方法によって、プロジェクターにより、臨場感を有する映像を投射できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成する好ましい一態様として、投射対象に向けて画像光を投射し、前記投射対象に投射画像を結像させる投射部と、少なくとも一部が平面となっている前記投射対象に前記画像光を投射するときに、前記投射画像の中心部よりも前記投射画像の周辺部の拡大率が大きくなるように前記画像光を投射する画像拡大部と、を有するプロジェクターが挙げられる。
上記プロジェクターにおいて、前記投射対象は、互いに接する複数の面で構成され、前記投射部及び前記画像拡大部は、前記投射対象において複数の面が接する接合部に前記投射画像の中心が重なるように、前記画像光を投射する構成であってもよい。
上記プロジェクターにおいて、前記投射対象は、互いに接する3つの面で構成され、前記投射部及び前記画像拡大部は、前記投射対象において2つの面が接する接合部に前記投射画像の中心が重なるように、前記画像光を投射する構成であってもよい。
上記プロジェクターにおいて、前記画像拡大部は、前記投射画像の中心部よりも前記投射画像の周辺部の拡大率が大きくなるように前記画像光を屈折させる光学部品を有する構成であってもよい。
上記プロジェクターにおいて、前記投射部は、第1レンズと、前記第1レンズよりも前記投射対象に近い位置に配置され、前記第1レンズよりも広角の第2レンズと、を有し、前記第1レンズおよび前記第2レンズは、前記第1レンズの光軸と前記第2レンズの光軸が一致しないように配置されている構成であってもよい。
上記プロジェクターにおいて、前記投射対象における前記投射画像の周辺部から前記投射部までの第1の距離は、前記投射対象における前記投射画像の中心部から前記投射部までの第2の距離よりも短い距離であってもよい。
上記プロジェクターにおいて、前記投射部は、前記投射画像として、移動体が移動する映像または移動体の視点で構成された映像を投射する構成であってもよい。
上記プロジェクターにおいて、前記投射部は、前記投射画像として、パノラマ映像を投射する構成であってもよい。
上記目的を達成する好ましい一態様として、少なくとも一部が平面となっている投射対象と、前記投射対象に向けて画像光を投射し、前記投射対象に投射画像を結像させる投射部を備えるプロジェクターと、を有し、前記プロジェクターは、前記投射対象に前記画像光を投射するときに、前記投射画像の中心部よりも前記投射画像の周辺部の拡大率が大きくなるように前記画像光を投射する画像拡大部を有する投射システムが挙げられる。
上記目的を達成する好ましい一態様として、投射対象に向けて画像光を投射する投射部、及び、前記画像光を拡大する画像拡大部を有するプロジェクターを、複数の面からなる投射対象に対向させて配置し、前記プロジェクターの投射画像の中心部が、前記投射対象において複数の面が接する接合部に重なるように、前記プロジェクターから前記画像光を投射し、前記プロジェクターにより、前記投射画像の中心部よりも前記投射画像の周辺部の拡大率が大きくなるように前記画像拡大部により拡大した前記画像光を投射する投射方法が挙げられる。
上記目的を達成する態様は、上述したプロジェクター以外の種々の形態で実現されてもよい。例えば、上記のプロジェクターの制御方法、プロジェクターの制御方法を実行するためにコンピューターまたはプロセッサーが実行するプログラムであってもよい。上記プログラムを記録した記録媒体、プログラムを配信するサーバー装置、上記プログラムを伝送する伝送媒体、上記プログラムを搬送波内に具現化したデータ信号等であってもよい。
投射システムの概略構成図。 プロジェクターのブロック図。 投射部及び画像拡大部の構成を示す模式図。 投射システムの投射状態の例を示す図。 投射システムが投射する投射画像の例を示す図。 投射システムが投射する投射画像の別の例を示す図。 投射システムが投射する投射画像のさらに別の例を示す図。
[投射システムの構成]
図1は、本発明を適用した実施形態に係る投射システム100の概略構成図である。
投射システム100は、設置室RMに、プロジェクター1を設置して構成される。設置室RMは、壁面P1、壁面P2、天井面P3を含む複数の面を有する。本実施形態の投射システム100を構成する設置室RMは、壁面P1、壁面P2及び天井面P3が互いに垂直に交わる室であるが、面の数および面が交差する角度は任意に変更可能である。本実施形態で壁面P1、P2及び天井面P3は、いずれも平面である。
投射システム100において、プロジェクター1は、壁面P1、P2、及び天井面P3から離れた位置に設置され、壁面P1、壁面P2及び天井面P3が交差する隅C1を含む領域に、画像光PLを投射する。これにより、壁面P1、壁面P2及び天井面P3に跨がる投射画像PPが結像する。
本実施形態では、隅C1を中心部とする壁面P1、壁面P2、及び天井面P3が、投射対象に相当する。
プロジェクター1は、図1に示すように設置室RMの床面に設置された台座に載置された構成としてもよいが、床面に固定されてもよい。プロジェクター1は、天井面P3に固定された吊り下げ器具により、天井面P3から離れた位置で固定されてもよい。
プロジェクター1は、画像光放射部11から画像光PLを投射する。ここで、画像光放射部11から壁面P1までの距離をL1とし、画像光放射部11から壁面P2までの距離をL2とし、画像光放射部11から天井面P3までの距離をL3とする。画像光放射部11から隅C1までの距離をL0とすると、下記式(1)〜(3)の全てが成立する。
L0>L1 …(1)
L0>L2 …(2)
L0>L3 …(3)
つまり、プロジェクター1が投射する画像光PLが照射される範囲においては、隅C1は、画像光放射部11から最も離れた位置にある。さらに、隅C1は、壁面P1、壁面P2及び天井面P3よりも、プロジェクター1から離れている。
[プロジェクターの構成]
図2は、プロジェクター1の構成を示すブロック図である。
プロジェクター1は、プロセッサー21、及び記憶部25により構成される制御部20を備える。プロセッサー21は、CPU(Central Processing Unit)やマイコン等で構成される演算処理装置である。プロセッサー21は、記憶部25が記憶する制御プログラムを実行することにより、プロジェクター1の各部を制御する。具体的には、プロセッサー21は、プロジェクター1が画像光PLを投射する機能を制御する投射制御部22を備える。投射制御部22を含むプロセッサー21の機能は、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現する。プロセッサー21は、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーで構成されてもよい。プロセッサー21は、後述する各種機能を実装したハードウェアで構成されてもよい。例えば、プロセッサー21を、プログラムを実行するCPUと、所定の演算処理を実行するDSP(Digital Signal Processor)との組合せにより構成してもよい。プロセッサー21の機能の全てを、ハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。プロセッサー21は、記憶部25の一部または全部、及び/または、その他の回路と統合されたSoC(System on Chip)で構成されてもよい。
記憶部25は、プログラムやデータを記憶する記憶装置であり、磁気的記憶装置、フラッシュROM等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置を備える。
記憶部25は、プロセッサー21が実行するプログラムや、プロセッサー21により処理されるデータを一時的に記憶する揮発性の記憶領域を有してもよく、例えば、揮発性メモリーを備えてもよい。
記憶部25は、設定データ26、及び、映像データ27を記憶する。
設定データ26は、プロジェクター1の動作について設定された内容を示すデータであり、プロジェクター1の動作を定める各種の設定値やパラメーターを含む。設定データ26は、プロセッサー21がプロジェクター1を制御する際に参照される。設定データ26は、例えば、プロジェクター1が後述する無線通信部31により無線通信を行うための設定値として、プロジェクター1のネットワークアドレスやID等の識別情報、パスフレーズ等の認証情報を含んでもよい。設定データ26は、例えば、後述する画像処理部41が実行する画像処理の種類や内容を指定するデータ、及び、画像処理で用いるパラメーターを含んでもよい。
映像データ27は、静止画像や動画像の画像データであり、音声データを伴っていてもよい。映像データ27は、映像、または、映像及び音声を含む1つのコンテンツ(content)のデータであってもよいし、複数のコンテンツ(contents)のデータであってもよい。
プロジェクター1は、無線通信部31、音声処理部32、及び、入力処理部34を備えてもよい。これらはバス46を介して制御部20に接続される。
無線通信部31は、アンテナ、RF回路、ベースバンド回路等を含む通信モジュールで構成される。無線通信部31は、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)を含む無線LAN、NFC(Near Field Communication)等の無線通信を実行する。
音声処理部32は、デジタル音声データをアナログ音声信号に変換して出力するD/Aコンバーターを備える。音声処理部32には、スピーカー33が接続される。音声処理部32は、制御部20から入力される音声データをアナログ音声信号に変換してスピーカー33に出力し、音声をスピーカー33から出力させる。
入力処理部34は、ユーザーによる操作を受け付けて信号を制御部20に出力する機能部である。入力処理部34には、操作パネル35及びリモコン受光部36が接続される。操作パネル35は、例えば、プロジェクター1の筐体に配置され、各種のスイッチを備える。入力処理部34は操作パネル35のスイッチの操作を検出し、操作されたスイッチを示す制御データを制御部20に出力する。リモコン受光部36は、リモコン70が送信する赤外線信号を受光して、受光した信号をデコードする。リモコン70は、各種のスイッチを備え、操作されたスイッチを示す赤外線信号を送信する。リモコン受光部36は、受光した信号をデコードしたデータを、入力処理部34に出力する。入力処理部34は、リモコン受光部36から入力されるデータを制御部20に出力する。
入力処理部34は、プロセッサー21とは異なるDSP等のプロセッサーで構成してもよい。或いは、入力処理部34を、プロセッサー21の一機能として実装してもよい。すなわち、プロセッサー21が、入力処理部34の機能を実行してもよい。この場合、プロセッサー21は、プログラムを実行することにより入力処理部34の機能を実現してもよいし、入力処理部34の機能をプログラムされたハードウェアであってもよい。
プロジェクター1は、画像処理部41、画像インターフェイス43、及び、インターフェイス44を備えてもよい。これらの各部はバス46を介して制御部20に接続される。図中ではインターフェイスをI/Fと表記する。
画像インターフェイス43は、画像データが入力されるインターフェイスであり、コネクター、及び、コネクターに接続される図示しないケーブルを介して画像データを受信するインターフェイス回路を備える。画像インターフェイス43は、画像データの伝送規格であるHDMI(High−Definition Multimedia Interface)等に準拠した構成であってもよい。HDMIは登録商標である。
画像インターフェイス43には、画像データを供給する画像供給装置が接続可能である。画像供給装置は、例えば、ノート型PC(Personal Computer)、デスクトップ型PC、タブレット端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)等を用いることができる。画像供給装置は、ビデオ再生装置、DVD(Digital Versatile Disk)プレーヤー、ブルーレイディスクプレーヤー等であってもよい。画像供給装置は、ハードディスクレコーダー、テレビチューナー装置、CATV(Cable television)のセットトップボックス、ビデオゲーム機等であってもよい。
インターフェイス44は、PC等の外部の装置と通信する通信インターフェイスであり、コネクター、及び、コネクターを介してデータを送受信するインターフェイス回路を備える。インターフェイス44は、例えば、Ethernet(登録商標)、IEEE1394、USB等のデータ通信を実行する。
画像インターフェイス43及びインターフェイス44は、ケーブルが接続される有線インターフェイスに限定されず、無線通信を実行する無線インターフェイスであってもよい。
画像処理部41には、フレームメモリー42が接続される。
画像処理部41は、制御部20の制御に従って、画像データに対する各種の画像処理を実行する。
制御部20が備える投射制御部22は、投射部50によって投射する画像ソースを選択する。投射制御部22は、例えば、画像ソースを、画像インターフェイス43に入力される画像データ、インターフェイス44に接続された機器から取得される画像データ、無線通信部31が受信する画像データ、及び、映像データ27から選択する。画像処理部41は、投射制御部22が選択した画像ソースから画像データを取得し、画像処理を行う。
画像処理部41は、画像ソースから取得した画像データに基づく画像をフレームメモリー42に展開し、フレームメモリー42に展開した画像に対する各種処理を実行する。
画像処理部41は、例えば、画像データの解像度を、後述する光変調装置52の表示解像度に合わせて変換する解像度変換処理を実行する。画像処理部41は、例えば、画像データの形状を補正する幾何補正処理、画像データの色調を補正する色調補正処理等を実行してもよい。
画像処理部41は、処理後の画像データを表示するための画像信号を生成し、光変調装置駆動部62に出力する。
画像処理部41は、プロセッサー21とは異なるDSP等のプロセッサーで構成してもよい。或いは、画像処理部41を、プロセッサー21の一機能として実装してもよい。すなわち、プロセッサー21が、画像処理部41の機能を実行してもよい。この場合、プロセッサー21は、プログラムを実行することにより画像処理部41の機能を実現してもよいし、画像処理部41の機能をプログラムされたハードウェアであってもよい。
プロジェクター1は、画像光PLを形成する投射部50と、投射部50が放射する画像光PLを拡大させる画像拡大部54とを備える。
プロジェクター1は、投射部50を駆動する駆動部として、光源駆動回路61、光変調装置駆動部62、及び光学系駆動装置63を備える。光源駆動回路61、光変調装置駆動部62及び光学系駆動装置63はバス46により制御部20に接続される。
投射部50は、光源51と、光変調装置52と、光学ユニット53と、を備える。
光源51は、ハロゲンランプ、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ等のランプ、或いは、LED(Light Emitting Diode)やレーザー光源等の固体光源で構成される。光源51は、光源駆動回路61から供給される電力により発光する。光源駆動回路61は、光源51に駆動電流やパルスを供給する。光源駆動回路61は、制御部20の制御に従って、光源51の輝度を調整する機能を有してもよい。
光変調装置52は、光源51が発する光を変調して画像光PLを生成し、画像光PLを光学ユニット53に照射する。
光変調装置52は、例えば、透過型の液晶ライトバルブ、反射型の液晶ライトバルブ、デジタルミラーデバイス等の光変調素子を備える。光変調装置52の光変調素子には光変調装置駆動部62が接続される。光変調装置駆動部62は、画像処理部41が出力する画像信号に基づき、光変調装置52を駆動する。光変調装置駆動部62は、光変調装置52の光変調素子の各画素の階調を設定し、光変調素子にフレーム単位で画像を描画する。例えば、光変調装置52が液晶ライトバルブで構成される場合、光変調装置駆動部62は液晶ドライバー回路を備える。
光学ユニット53は、光変調装置52で変調された光をスクリーン上に結像するレンズやミラー等の光学素子を備える。光学ユニット53には、光学ユニット53の光学素子を動かしてズーム及びフォーカスを調整する光学系駆動装置63が接続される。
投射部50が画像光PLを出射する出射口には、画像拡大部54が配置される。画像拡大部54は、投射部50が出射する画像光PLを拡大して、画像光放射部11から投射対象SCに向けて投射する。本実施形態において、画像拡大部54は、光学部品により画像光PLを拡大するユニットである。
[投射部及び画像拡大部の構成]
図3は、投射部50及び画像拡大部54の構成を示す模式図である。図3には一例として、光変調装置52の光変調素子として液晶ライトバルブ52Aを採用した例を示す。
光学ユニット53は、複数のレンズで構成される第1レンズ群53Aを有する。第1レンズ群53A、または、第1レンズ群53Aを構成する個々のレンズは、上述した光学素子であり、本発明の第1レンズに相当する。
光軸AX1は、光学ユニット53の光軸である。第1レンズ群53Aを構成する各々のレンズは、各レンズの光軸が光軸AX1に重なるように、並べて配置される。
光学系駆動装置63は、第1レンズ群53Aを構成する少なくとも一部のレンズを光軸AX1に沿って移動させることにより、光学ユニット53のフォーカス調整、及び、ズーム調整を実行する。具体的には、光学系駆動装置63は、第1レンズ群53Aの少なくとも一部のレンズに連結され、レンズを移動させるアクチュエーター、或いは、モーターを備え、投射制御部22の制御に従ってレンズを移動させる。
画像拡大部54は、複数のレンズを有する第2レンズ群54Aを備える。第2レンズ群54A、または、第2レンズ群54Aを構成するレンズの少なくとも一部のレンズは、本発明の光学部品、及び、第2レンズに相当する。
光軸AX2は、画像拡大部54の光軸である。第2レンズ群54Aを構成する各々のレンズは、各レンズの光軸が光軸AX2に重なるように、並べて配置される。
第2レンズ群54Aは、第1レンズ群53Aを構成するレンズよりも広角のレンズを含む。このレンズが第2レンズに相当する。本実施形態では、第2レンズ群54Aが備える複数のレンズのうち、画像光放射部11に最も近い位置にあるレンズ54Bが、第2レンズに相当する広角レンズである。
レンズ54Bは、少なくとも、光学ユニット53よりも画像光放射部11に近い位置にあり、光学ユニット53から放射される画像光PLを拡大する。言い換えると、レンズ54Bは、光学ユニット53よりも投射対象に近い位置にあり、光学ユニット53から放射される画像光PLを拡大する。レンズ54Bは、いわゆる広角レンズであり、魚眼レンズであってもよい。
光学ユニット53及び画像拡大部54は、光軸AX1と光軸AX2とが一致しないように配置される。このため、第2レンズ群54Aに入射する画像光PLの光軸は、光軸AX2からずれた位置にある。画像光PLは、第2レンズ群54Aにおいて、光軸AX2からずれた位置で屈折され、拡大される。例えば、広角レンズであるレンズ54Bは、レンズ54Bの中心から離れた位置では歪曲収差を生じる。また、レンズ54Bでは、レンズ54Bの中心における厚みと、レンズ54Bの中心から離れた位置における厚みとの差が大きい。画像光PLは、光軸AX2から外れた位置で第2レンズ群54Aに入射するため、歪曲した状態で画像光放射部11から出射される。特に、画像光PLのうちレンズ54Bの中心から離れた位置を透過する成分は大きい拡大率で拡大される。また、レンズ54Bの周辺部を画像光PLが透過するため、画像光PLには歪曲収差に起因する歪みを生じる。
この構成により、画像拡大部54は、投射画像PPにおいて、投射画像PPの中心部よりも投射画像PPの周辺部の拡大率が大きくなるように画像光PLを投射する。なお、光学ユニット53及び画像拡大部54の構成は、本実施の形態に限定されるものでなく、中心部の拡大率に対し、中心から離れた位置の拡大率が大きい構成を実現する構成であれば、これに限定されない。
図1に示した投射システム100では、画像光PLは、画像光放射部11から放射されて、投射対象に向かって拡がるように進む。このため、投射画像PPは、投射対象のうち画像光放射部11から最も遠い位置で、最も大きく拡大された画像となる。しかしながら、プロジェクター1は、画像拡大部54によって画像光PLを拡大して投射するため、後述するように、投射画像PPは中心部よりも周辺部が大きく拡大された画像となる。
ここで、投射画像PPの周辺部とは、投射画像PPの内部であって、投射画像PPの中心よりも投射画像PPの外周に近い位置を含む領域を指し、周縁部と言い換えることができる。
図2に戻り、投射制御部22は、画像処理部41、光源駆動回路61、光変調装置駆動部62を含む各部を制御して、プロジェクター1による画像光PLの投射を制御する。投射制御部22は、入力処理部34が検出した操作に基づき、画像ソースを選択する。投射制御部22は、画像処理部41を制御して、選択した画像ソースから画像データを取得させる。投射制御部22は、画像処理部41が実行する処理の実行タイミング、実行条件等を制御する。投射制御部22は、光源駆動回路61を制御して、光源51の輝度の調整等を行う。投射制御部22は、光変調装置駆動部62を制御して、画像処理部41が出力する画像信号に基づき光変調装置52を駆動させ、画像光放射部11から画像光PLを出射させる。
[投射システムによる投射の態様]
図4は、投射システム100の投射状態の例を示す図であり、設置室RMで投射される投射画像PPの例を示す。
図4に示す投射画像PPは、プロジェクター1の設置室RMを構成する壁面P1、壁面P2、及び天井面P3が接合する隅C1を含む領域に投射される。
投射システム100の設置室RMには、壁面P1と壁面P2との接合部C12、壁面P2と天井面P3との接合部C23、及び、壁面P1と天井面P3との接合部C31が存在する。プロジェクター1は、投射画像PPの中心が、接合部C12、C23、C31のいずれかに重なるように画像光PLを投射する。
図4に示す例では、接合部C12、C23、C31が重なる隅C1に、投射画像PPの中心が重なっている。
ここで、投射画像PPを、投射画像PPの中心部からの距離により、領域A1、A2、A3に分けて説明する。領域A1は投射画像PPの中心部および中心から第1の距離以内の領域である。領域A3は、投射画像PPの周辺部であり、投射画像PPの端から第2の距離以内の領域である。領域A2は、領域A1と領域A3の間の領域である。領域A1、A2、A3の境界は明示的に示されなくてもよく、これらの境界を投射画像PPにおいて目視できる必要はない。
投射画像PPでは、領域A1よりも、領域A3において投射画像PPの拡大率が大きくなっている。図4の例では、投射画像PPが複数の表示オブジェクトOBを含む。各々の表示オブジェクトOBは、画像拡大部54を装着していないプロジェクター1が、平面のスクリーンに正対して投射した場合に、投射画像において同じ大きさとなる。つまり、各表示オブジェクトOBは、スクリーンに、同じサイズの画像として結像する。図4の例で、投射画像PPに含まれる表示オブジェクトOBの大きさを比較すると、領域A3における表示オブジェクトOBの大きさは、領域A1における表示オブジェクトOBより大きい。また、領域A2における表示オブジェクトOBは、領域A1における表示オブジェクトOBと同じ大きさであってもよいが、領域A1における表示オブジェクトOBより大きいことが好ましい。
領域A1と領域A3における表示オブジェクトOBの大きさの差は、画像拡大部54が画像光PLを拡大することに起因する。つまり、画像拡大部54は、領域A3において、投射画像PPが、領域A1より大きく拡大されるように、画像光PLを不均一に拡大するよう作用する。このような構成は、図3に示したように、レンズ54Bに対し、レンズ54Bの光軸AX2からずれた位置に画像光PLを入射することで、実現可能である。
投射画像PPにおける拡大率は、領域A1から領域A3にかけて段階的に変化してもよいし、累進的に変化してもよい。例えば、領域A1、領域A2、及び領域A3で段階的に表示オブジェクトOBの表示サイズが変化してもよい。また、領域A1と領域A2に跨がる領域や、その他の領域において、投射画像PPの中心からの距離に応じて拡大率が変化する構成であってもよい。この場合、投射画像PPの中心からの距離が長いほど拡大率が大きくなる構成とすることができる。
このように、投射システム100は、プロジェクター1が、投射画像PPの中心部よりも周辺部の拡大率が大きくなるように画像光PLを投射する画像拡大部54を有する構成である。さらに、投射画像PPの周辺部である領域A3では、レンズ54Bの歪曲収差により、領域A1よりも大きな歪みを生じる。
また、図1に示したように、投射画像PPの周辺部から画像光放射部11までの距離L10は、投射画像PPの中心に一致する隅C1から画像光放射部11までの距離L1よりも短い距離である。ここで、距離L10は第1の距離に相当し、距離L1は第2の距離に相当する。従って、通常のプロジェクターの投射画像は隅C1において最も大きく拡大されるが、プロジェクター1が投射する投射画像PPは、隅C1よりも投射画像PPの周辺部の拡大率が大きい。
投射画像PPを見る観察者には、領域A1の表示オブジェクトOBが明瞭に視認されるのに対し、領域A2や領域A3では拡大率、すなわち投射倍率が大きくなり、領域A1と、領域A2、A3とが遠近感を想起させる。さらに、投射画像PPの周辺部である領域A3では投射画像PPに歪が発生することから、観察者に違和感を与える。そして、観察者は、投射画像PPの中心部である領域A1の映像により表示オブジェクトOBを認識し、周辺部である領域A3の映像を、その付属情報として認識する。
例えば、図4に示す投射画像PPでは、魚が泳ぐ映像を3つの平面である壁面P1、P2、及び天井面P3に跨がって投影される。投射画像PPは、魚が回遊する状況を示し、外側に位置する表示オブジェクトOBは大きく投影され、中心の表示オブジェクトOBは小さく歪のない映像として投影される。外側である領域A3では、表示オブジェクトOBの動きが相対的に領域A1より速いため、大きな魚が早く動く映像となる。これにより、観察者に魚が早く動くことを感覚的に認識させ、遠近感ある景色として感じさせる視覚効果を得ることができ、観察者に臨場感のある映像体験を提供できる。
投射システム100が投射する画像は、図4に示した例に限定されない。例えば、自動車や宇宙船などの移動体の画像を表示オブジェクトOBとして含み、移動体が移動する映像を投射する例が考えられる。図1及び図4に示したように、投射画像PPの周辺部である領域A3よりも、中心部である領域A1が画像光放射部11から遠い位置にある、いわゆる凹形状の投射画像PPを投射する場合、スピード感を感じさせる投射画像PPを投射できる。すなわち、観察者には、移動体の進行方向の映像と、移動体の外部の景色の映像とが異なる角速度で移動するように感じられる。このように、投射画像PPの中心部と周辺部とにおける表示倍率の違いにより、観察者自身が移動体で移動する体験を疑似的に再現した視聴体験を提供することができ、臨場感に富む映像表現を実現できる。
[投射画像の他の例]
図5は、投射システム100が投射する投射画像の例を示す図である。
図5に示す映像201は、移動体である車両202が走行する映像である。映像201は、中心に近い位置に車両202が写っており、車両202の走行に伴って背景204が変化する映像である。
映像201を投射システム100によって投射すると、車両202が写っている部分よりも、背景204が大きく拡大されて、投射対象に投射される。このため、映像201が投射画像PPとして投射された場合、投射画像PPを見る観察者には、背景204が大きく変化するように感じられる。
図6は、投射システム100が投射する投射画像の別の例を示す図である。
図6に示す映像211は、移動体である車両212が走行する間の、車両212の運転席からの視界の映像である。映像211には、車両の前方の道路214や側方の背景216が写っている。映像211の中心に近い位置に道路214が写っており、道路214及び背景216が車両212の走行に伴って変化する映像である。
映像211を投射システム100によって投射すると、道路214及び背景216が変化する。ここで、車両212の画像よりも、道路214のうち車両212から離れた部分と、背景216とが大きく拡大されて投射される。
映像211が投射画像PPとして投射された場合、投射画像PPを見る観察者には、背景216が大きく変化するように感じられる。
一般に、投射画像の歪みは、投射画像を見る観察者に違和感を与えるため好ましくないとされる。しかしながら、本実施形態の投射システム100は、投射画像PPの中心部に対し、周辺部の拡大率を大きくするので、観察者の意識は投射画像PPの中心に集中し、周辺部への観察者の意識を相対的に低下させる。このため、投射画像PPの周辺部の歪みによる違和感を軽減することができる。さらに、拡大率が大きく設定された周辺部が、立体感やスピード感を増大させる視覚効果を発揮する。従って、臨場感に富む投射画像PPを投射できる。
図7は、投射システム100が投射する投射画像のさらに別の例を示す図である。
図7に示す映像220は、魚眼レンズや広角レンズを利用して撮影された、いわゆるパノラマ映像である。撮影者を中心として、周囲の広い範囲、好ましくは360度の全周囲を1つの画角に納めた映像である。映像220は、実際に魚眼レンズや広角レンズを利用して撮影された映像であってもよいし、このような映像を模して作画された映像や、変形された映像であってもよい。
映像220のように360度のパノラマ映像を投射システム100により投射した場合、映像220の周辺部が、中心部よりも大きく拡大されるので、周辺部と中心部との対比効果がより顕著になる。このため、映像220の立体感がより一層強調されるという視覚効果が期待できる。
以上説明したように、実施形態の投射システム100は、少なくとも一部が平面となっている投射対象と、投射対象に向けて画像光PLを投射し、投射対象に投射画像PPを結像させる投射部50を備えるプロジェクター1と、を有する。プロジェクター1は、投射対象に画像光PLを投射するときに、投射画像PPの中心部よりも投射画像PPの周辺部の拡大率が大きくなるように画像光PLを投射する画像拡大部54を有する。
また、投射システム100における投射方法は、投射対象SCに向けて画像光PLを投射する投射部50、及び、画像光PLを拡大する画像拡大部54を有するプロジェクター1を、複数の面からなる投射対象SCに対向させて配置する。プロジェクター1の投射画像PPの中心が、投射対象SCにおいて複数の面が接する接合部である隅C1に重なるように、プロジェクター1から画像光PLを投射する。プロジェクター1により、投射画像PPの中心部よりも投射画像PPの周辺部の拡大率が大きくなるように画像拡大部54により拡大した画像光PLを投射する。
ここで、投射対象SCは、例えば、平面である壁面P1、P2、及び天井面P3で構成される設置室RMの隅C1である。
これにより、投射画像PPの中心部よりも投射画像PPの周辺部の拡大率が大きいため、投射画像PPの内部において拡大率の差を生じる。この拡大率の差によって、投射画像PPが動きを有する映像である場合には、動きが強調される。また、投射画像PPがパノラマ画像である場合には、投射画像PPの中心部と周辺部との対比が強調される。これにより、臨場感に富む画像を投射できる。
例えば、特許文献1の構成は、広角の投射レンズを通した画像をドーム型スクリーンに投影させることで映像歪の少ない映像を投射することを志向している。これに対し、投射システム100は、映像歪みを利用して、投射画像PPの臨場感を高め、新規な視覚効果を想起することができる。さらに、投射システム100は、大掛かりなドームスクリーンを設置する必要がないため、例えば建物の一室を設置室RMとして、壁面P1、P2及び天井面P3を利用して実現可能である。従って、大規模な空間等を用意する必要がなく、場所や施設の制約を受けにくい方法によって、臨場感を有する映像を投射できる。
投射システム100では、投射対象SCは、互いに接する複数の面である壁面P1、P2、天井面P3により構成される。投射部50及び画像拡大部54は、投射対象SCにおいて複数の面が接する接合部である隅C1に投射画像PPの中心が重なるように、画像光PLを投射する。投射対象SCは、接合部C12、C23、C31とすることも可能である。この構成によれば、画像光放射部11から投射画像PPの中心までの距離が、画像光放射部11から平面である壁面P1、P2及び天井面P3の各々までの距離よりも長い。このため、投射画像PPの中心と、投射画像PPの周辺部との間に、画像光放射部11からの投射距離による遠近感を強く感じさせる効果が期待できる。また、投射画像PPの中心が歪みの少ない状態で投射されるのに対し、投射画像PPの周辺部は平面上に歪みを有する状態で投射される。このため、観察者が、投射画像PPの中心部により映像を認識し、周辺部を付属情報として認識し、拡大された周辺部の画像によって映像の動きの速さを実感するので、臨場感をより一層高める視覚効果が期待できる。
投射対象SCは、互いに接する3つの面で構成され、投射部50及び画像拡大部54は、投射対象SCにおいて2つの面が接する接合部に投射画像PPの中心が重なるように、画像光PLを投射する。この場合、投射画像PPの中心と周辺部における歪みと拡大率の対比が、より顕著になる。これにより、より強い視覚効果が期待できる。
画像拡大部54は、投射画像PPの中心部よりも投射画像PPの周辺部の拡大率が大きくなるように画像光PLを屈折させる光学部品であるレンズ54Bを有する。これにより、投射画像PPの中心部よりも投射画像PPの周辺部の拡大率が大きくする構成を、容易に実現できる。
投射部50は、第1レンズ群53Aを有し、画像拡大部54は、第1レンズ群53Aよりも投射対象SCに近い位置に配置され、第1レンズ群53Aよりも広角のレンズ54Bを有する。第1レンズ群53Aおよびレンズ54Bは、第1レンズ群53Aの光軸AX1とレンズ54Bの光軸AX2とが一致しないように配置されている。
この構成によれば、レンズ54Bを画像光PLが透過する際に生じる歪みを、投射画像PPの歪みとして顕著に反映させることができる。第1レンズ群53A及びレンズ54Bを画像光PLが透過する構成では、レンズ54Bの方が拡大率、すなわちレンズ倍率が大きい。画像光PLに生じる歪みはレンズ倍率の大きい側のレンズで生じる歪みが支配的となることから、レンズ54Bを透過する際に生じる画像光PLの歪みが、投射画像PPの歪みを決定する。さらに、画像光PLが光軸AX2からずれた位置でレンズ54Bを透過することにより、レンズ54Bにおける歪みがより一層顕著になる。これらの効果により、投射画像PPでは、中心部に比べて周辺部が大きな歪みを生じるので、中心部に比べて周辺部の拡大率が大きいことと合わせて、遠近感を強く感じさせる投射画像PPを投射できる。従って、臨場感に富む映像表現が可能となる。
投射システム100において、投射対象SCにおける投射画像PPの周辺部から投射部50までの距離L10は、投射対象SCにおける投射画像PPの中心部から投射部50までのL0よりも短い。この構成では、投射画像PPの中心部が画像光放射部11から遠く離れていることで拡大率が大きくなる効果が見込まれるが、画像拡大部54が画像光PLを拡大することで、隅C1よりも投射画像PPの周辺部の拡大率が大きい。従って、投射画像PPに、プロジェクター1から投射画像PPまでの距離の比とは異なる態様で拡大率の変化を与えることができ、新規な視覚効果を得ることができる。
投射システム100は、投射部50により、投射画像PPとして、移動体が移動する映像または移動体の視点で構成された映像を投射することができる。この場合、投射画像PPにおける拡大率の差と歪みを生じさせることにより、スピード感を強調し、臨場感に富む投射画像PPを投射できる。
投射システム100は、投射部50により、投射画像PPとして、パノラマ映像を投射することができる。この場合、投射画像PPにおける拡大率の差と歪みを生じさせることにより、パノラマ映像の内部における遠近感を強調することができ、立体感に富む投射画像PPを投射できる。
なお、上述した実施形態は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、異なる態様として本発明を適用することも可能である。
例えば、上記実施形態では、光学部品としてのレンズ54Bを有する画像拡大部54により、投射部50から出射する画像光PLを拡大する構成を例示した。本発明はこれに限定されず、光変調装置52に描画する画像において、画像の中心より周辺部の拡大率が大きくなるように、画像処理部41が画像処理を行ってもよい。
上記実施形態の投射システム100は、設置室RMの壁面P1、壁面P2、及び天井面P3を投射対象SCとして、投射画像PPを投射する構成としたが、設置室RMに幕や板材を設置し、これらの幕や板材を投射対象SCとして利用する構成としてもよい。
図2に示した機能ブロックのうち少なくとも一部は、ハードウェアで実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアの協働により実現される構成としてもよく、図に示した通りに独立したハードウェア資源を配置する構成に限定されない。プロセッサー21が実行するプログラムは、記憶部25に限らず、プロジェクター1とは別体として構成される記憶装置に記憶されてもよい。また、プロセッサー21が、外部の装置に記憶されたプログラムを取得して実行する構成としてもよい。また、投射システム100は、複数のプロジェクター1を備える構成としてもよい。この場合、複数のプロジェクター1が共通の投射対象SCに投射画像PPを投射してもよいし、それぞれ異なる投射対象SCに投射画像PPを投射してもよい。
その他、投射システム100を構成する機器の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
1…プロジェクター、11…画像光放射部、20…制御部、21…プロセッサー、22…投射制御部、25…記憶部、26…設定データ、27…映像データ、31…無線通信部、32…音声処理部、33…スピーカー、34…入力処理部、35…操作パネル、36…リモコン受光部、41…画像処理部、42…フレームメモリー、43…画像インターフェイス、44…インターフェイス、46…バス、50…投射部、51…光源、52…光変調装置、52A…液晶ライトバルブ、53…光学ユニット、53A…第1レンズ群(第1レンズ)、54…画像拡大部、54A…第2レンズ群(光学部品、第2レンズ)、54B…レンズ、61…光源駆動回路、62…光変調装置駆動部、63…光学系駆動装置、70…リモコン、100…投射システム、201…映像、202…車両(移動体)、212…車両(移動体)、220…映像(パノラマ映像)、A1…領域(中心部)、A2…領域、A3…領域(周辺部)、AX1…光軸、AX2…光軸、C1…隅(接合部)、C12、C23、C31…接合部、L0…距離(第2の距離)、L1、L2…距離、L10…距離(第1の距離)、P1…壁面(平面)、P2…壁面(平面)、P3…天井面(平面)、PL…画像光、PP…投射画像、RM…設置室、SC…投射対象。

Claims (10)

  1. 投射対象に向けて画像光を投射し、前記投射対象に投射画像を結像させる投射部と、
    少なくとも一部が平面となっている前記投射対象に前記画像光を投射するときに、前記投射画像の中心部よりも前記投射画像の周辺部の拡大率が大きくなるように前記画像光を投射する画像拡大部と、を有する、プロジェクター。
  2. 前記投射対象は、互いに接する複数の面で構成され、
    前記投射部及び前記画像拡大部は、前記投射対象において複数の面が接する接合部に前記投射画像の中心が重なるように、前記画像光を投射する、請求項1記載のプロジェクター。
  3. 前記投射対象は、互いに接する3つの面で構成され、
    前記投射部及び前記画像拡大部は、前記投射対象において2つの面が接する接合部に前記投射画像の中心が重なるように、前記画像光を投射する、請求項2記載のプロジェクター。
  4. 前記画像拡大部は、前記投射画像の中心部よりも前記投射画像の周辺部の拡大率が大きくなるように前記画像光を屈折させる光学部品を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載のプロジェクター。
  5. 前記投射部は、第1レンズを有し、
    前記画像拡大部は、前記第1レンズよりも前記投射対象に近い位置に配置され、前記第1レンズよりも広角の第2レンズを有し、
    前記第1レンズおよび前記第2レンズは、前記第1レンズの光軸と前記第2レンズの光軸が一致しないように配置されている、請求項4記載のプロジェクター。
  6. 前記投射対象における前記投射画像の周辺部から前記投射部までの第1の距離は、前記投射対象における前記投射画像の中心部から前記投射部までの第2の距離よりも短い距離である、請求項1から5のいずれか1項に記載のプロジェクター。
  7. 前記投射部は、前記投射画像として、移動体が移動する映像または移動体の視点で構成された映像を投射する、請求項1から6のいずれか1項に記載のプロジェクター。
  8. 前記投射部は、前記投射画像として、パノラマ映像を投射する、請求項1から7のいずれか1項に記載のプロジェクター。
  9. 少なくとも一部が平面となっている投射対象と、
    前記投射対象に向けて画像光を投射し、前記投射対象に投射画像を結像させる投射部を備えるプロジェクターと、を有し、
    前記プロジェクターは、前記投射対象に前記画像光を投射するときに、前記投射画像の中心部よりも前記投射画像の周辺部の拡大率が大きくなるように前記画像光を投射する画像拡大部を有する、投射システム。
  10. 投射対象に向けて画像光を投射する投射部、及び、前記画像光を拡大する画像拡大部を有するプロジェクターを、複数の面からなる投射対象に対向させて配置し、
    前記プロジェクターの投射画像の中心部が、前記投射対象において複数の面が接する接合部に重なるように、前記プロジェクターから前記画像光を投射し、
    前記プロジェクターにより、前記投射画像の中心部よりも前記投射画像の周辺部の拡大率が大きくなるように前記画像拡大部により拡大した前記画像光を投射する、投射方法。
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