JP2020020401A - Rolling bearing device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ラジアル軸受部とスラスト軸受部とを有する転がり軸受装置に関する。 The present invention relates to a rolling bearing device having a radial bearing portion and a thrust bearing portion.
従来、例えば自動車の変速機において回転部材を支承する転がり軸受装置には、ラジアル軸受部とスラスト軸受部とを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。 2. Description of the Related Art Conventionally, for example, there is a rolling bearing device that supports a rotating member in a transmission of an automobile and has a radial bearing portion and a thrust bearing portion (see, for example, Patent Document 1).
特許文献1に記載の転がり軸受(ラジアル・スラストころ軸受)は、ラジアル荷重を受けるラジアル軸受部としての円筒ころ軸受と、スラスト荷重を受けるスラスト軸受部としてのニードル軸受とを有している。円筒ころ軸受は、両端に鍔部が設けられた外輪と、外輪の内側に同心配置された内輪と、外輪と内輪との間に配置された複数の円筒ころとを有している。ニードル軸受は、円筒ころ軸受の外輪の一端側に配置された複数のニードルころと、これら複数のニードルころを保持する保持器とを有している。また、ニードル軸受の保持器は、円筒ころ軸受の内輪に沿わされる円筒状延長部と、円筒状延長部の軸方向内方端部から径方向外方にのびるフランジ部を有しており、フランジ部の径方向外側端部が外輪の鍔部に設けられた内方突出部と嵌め合わされている。そして、この嵌め合せにより、ニードル軸受の保持器と円筒ころ軸受の外輪とが結合されている。
The rolling bearing (radial thrust roller bearing) described in
特許文献1に記載の転がり軸受では、円筒ころ軸受の内輪に対して円筒ころが軸方向に移動規制されていない。このため、例えば自動車の変速機等の組付対象への組み付け時において、ニードル軸受の保持器が結合された円筒ころ軸受の外輪及び複数の円筒ころと、円筒ころ軸受の内輪とが軸方向に相対移動してしまい、組み付け作業が困難となるおそれがある。
In the rolling bearing described in
そこで、本発明は、ラジアル軸受部とスラスト軸受部とを有する転がり軸受において、組付対象への組み付け性を向上させることを目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to improve the assemblability of a rolling bearing having a radial bearing portion and a thrust bearing portion to an assembly target.
本発明は、上記の目的を達成するため、ラジアル軸受部とスラスト軸受部とを有する転がり軸受装置であって、前記ラジアル軸受部は、径方向に並んで同心配置された一対のラジアル軌道輪と、前記一対のラジアル軌道輪の間に配置された複数のラジアル転動体とを備え、前記スラスト軸受部は、軸方向に並んで配置された一対のスラスト軌道輪と、前記一対のスラスト軌道輪の間に配置された複数のスラスト転動体とを備え、前記スラスト軸受部は、前記一対のラジアル軌道輪のうち何れか一方のラジアル軌道輪と軸方向に並んで配置され、前記一方のラジアル軌道輪は、前記ラジアル転動体が転動する軌道面から径方向に突出して前記ラジアル転動体の軸方向移動を規制する鍔部を軸方向一方側に有し、前記一方のラジアル軌道輪に対する前記ラジアル転動体の軸方向他方側への移動が前記一対のスラスト軌道輪のうち何れか一方のスラスト軌道輪への当接により規制される、転がり軸受装置を提供する。 The present invention, in order to achieve the above object, is a rolling bearing device having a radial bearing portion and a thrust bearing portion, wherein the radial bearing portion includes a pair of radial race rings which are concentrically arranged side by side in the radial direction. A plurality of radial rolling elements disposed between the pair of radial races, the thrust bearing portion includes a pair of thrust races arranged side by side in the axial direction, and a pair of the thrust races. A plurality of thrust rolling elements disposed therebetween, wherein the thrust bearing portion is disposed axially in line with one of the pair of radial bearing rings in the axial direction, and the one radial bearing ring Has a flange portion on one axial side that protrudes radially from the raceway surface on which the radial rolling element rolls to restrict axial movement of the radial rolling element, and is provided on the one radial raceway ring. The movement in the other axial direction of the radial rolling element is restricted by the abutment of the one of the thrust bearing ring of the pair of thrust bearing ring, to provide a rolling bearing device.
本発明によれば、ラジアル軸受部とスラスト軸受部とを有する転がり軸受において、組付対象への組み付け性を向上させることが可能となる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, in the rolling bearing which has a radial bearing part and a thrust bearing part, it becomes possible to improve the assemblability to an installation object.
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図3を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
[First Embodiment]
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The embodiments described below are shown as preferred specific examples for carrying out the present invention, and there are portions specifically illustrating various technical matters that are technically preferable. However, the technical scope of the present invention is not limited to this specific embodiment.
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る転がり軸受が組付対象に組み付けられた状態の一例を示す断面図である。図2は、転がり軸受の一部を拡大して示す断面図である。図3は、転がり軸受を組み立てる際の最終工程を示す斜視断面図である。 FIG. 1 is a cross-sectional view illustrating an example of a state where the rolling bearing according to the first embodiment of the present invention is assembled to an assembly target. FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view showing a part of the rolling bearing. FIG. 3 is a perspective sectional view showing the final step in assembling the rolling bearing.
図1に示す組付対象4は、例えば自動車の変速機であり、非回転の固定部材としてのハウジング41と、回転部材としてのシャフト42とを有している。シャフト42は、大径部421と小径部422とを有し、大径部421と小径部422との間に段差面42aが形成されている。転がり軸受1は、ハウジング41に形成された凹部410に収容され、シャフト42をハウジング41に対して回転可能に支持している。
The
転がり軸受1は、径方向のラジアル荷重を受けるラジアル軸受部2と、軸方向のスラスト荷重を受けるスラスト軸受部3とを有している。ラジアル軸受部2は、径方向に並んで同心配置された一対のラジアル軌道輪としての外輪21及び内輪22と、外輪21と内輪22との間に配置された複数のラジアル転動体としての円筒ころ23と、複数の円筒ころ23を回転可能に保持する保持器24とを有し、円筒ころ軸受として構成されている。外輪21は、ハウジング41の凹部410に内嵌されている。内輪22は、シャフト42の小径部422に外嵌され、かつ段差面42aに当接している。
The rolling
外輪21は、図2に示すように、軸方向の両端に第1及び第2の鍔部211,212を有している。第1の鍔部211と第2の鍔部212との間における外輪21の内周面は、複数の円筒ころ23が転動する軌道面21aとなっている。第1及び第2の鍔部211,212は、軌道面21aよりも径方向内方に突出して環状に形成されている。外輪21に対する円筒ころ23の軸方向移動は、第1及び第2の鍔部211,212によって規制されている。
As shown in FIG. 2, the
内輪22には、円筒ころ23が転動する軌道面22aが、外輪21の軌道面21aと径方向に向かい合う位置に形成されている。また、内輪22は、軌道面22aから径方向に突出して円筒ころ23の軸方向移動を規制する鍔部221を、軌道面22aの軸方向一方側に有している。鍔部221は、軌道面22aから径方向外方に突出しており、内輪22に対する円筒ころ23の軸方向一方側への移動を規制している。本実施の形態では、内輪22の鍔部221が、外輪21の第1の鍔部211と径方向に向かい合う位置に形成されており、外輪21の第2の鍔部212と径方向に向かい合う位置には、内輪22に対する円筒ころ23の軸方向移動を規制する鍔部が形成されていない。
A
保持器24は、複数の円筒ころ23をそれぞれ収容する複数の収容孔240が径方向に貫通して形成された環状であり、外輪21と内輪22との間に配置されている。複数の円筒ころ23は、保持器24によって、保持器24の周方向に沿って等間隔に保持されている。円筒ころ23は、後述する針状ころ33よりも直径が大きく形成されている。
The
スラスト軸受部3は、第1及び第2のレース31,32と、第1及び第2のレース31,32の間に配置された複数のスラスト転動体としての針状ころ33と、複数の針状ころ33を保持する保持器34とを有し、針状ころ軸受として構成されている。本実施の形態では、スラスト軸受部3が、ラジアル軸受部2の内輪22と軸方向に並んで配置されている。第1のレース31は、本発明のスラスト軌道輪に相当するものであり、内輪22と共に第2のレース32に対して回転する。
The thrust bearing 3 includes first and
第1のレース31は、円環板状の軌道部311と、軌道部311の内径側の端部から軸方向他方側に突出した内径側周壁部312と、軌道部311の外径側の端部から内径側周壁部312とは反対側に向かって軸方向一方側に突出した円筒状の円筒部313と、円筒部313における軸方向一方側の端部から径方向外方に向かって突出したフランジ部314とを一体に有している。ここで、フランジ部314の径方向の長さ(高さ)は、鍔部221の軌道面22aから突出している長さ(高さ)とほぼ同じとなっている。第2のレース32は、円環板状の軌道部321と、軌道部321の外径側の端部から軸方向一方側に突出した外径側周壁部322とを一体に有している。
The
第1のレース31の軌道部311には、複数の針状ころ33が転動する軌道面311aが形成されている。第2のレース32の軌道部321には、第1のレース31の軌道面311aと向かい合う位置に、複数の針状ころ33が転動する軌道面321aが形成されている。第2のレース32の軌道部321は、軌道面321aとは反対側の面がハウジング41の凹部410の底面410a(図1参照)に当接する。なお、スラスト軸受部3において、第2のレース32を省略してもよい。この場合、複数の針状ころ33が凹部410の底面410aに当接する。
The
保持器34は、第1のレース31の内径側周壁部312と、第2のレース32の外径側周壁部322との間に配置されている。保持器34の内径側の端部は、第1のレース31の内径側周壁部312に設けられた係止部312aに係止され、保持器34の外径側の端部は、第2のレース32の外径側周壁部322に設けられた係止部322aに係止されている。また、保持器34には、複数の針状ころ33をそれぞれ収容する複数の収容孔340が軸方向に貫通して形成されている。
The
第1のレース32の円筒部313は、内輪22の軌道面22aと軸方向に隣り合う嵌合面22bに嵌合されている。軌道面22a及び嵌合面22bは、共に内輪22の外周面の一部であり、同一の直径に形成されている。換言すれば、内輪22の外周面における鍔部221とは反対側の端部に嵌合面22bが環状に形成され、この嵌合面22bよりも鍔部221側に軌道面22aが形成されている。
The
内輪22に対する円筒ころ23の軸方向移動は、軸方向一方側への移動が鍔部221により規制され、軸方向他方側への移動が第1のレース31への当接により規制されている。本実施の形態では、内輪22に対する円筒ころ23の軸方向他方側への移動が第1のレース31のフランジ部314への当接により規制されている。
In the axial movement of the
(転がり軸受1の組み立て手順)
次に、転がり軸受1を製造する際の組み立て手順(製造方法)について説明する。
(Assembly procedure of rolling bearing 1)
Next, an assembly procedure (manufacturing method) when manufacturing the rolling
転がり軸受1を製造する際には、ラジアル軸受部2及びスラスト軸受部3をそれぞれ組立てた後、図3に示すように、ラジアル軸受部2とスラスト軸受部3と組み合わせる。ラジアル軸受部2の組み立ては、外輪21の内側に保持器24を配置し、保持器24の内側から複数の収容孔240のそれぞれに円筒ころ23を収容し、その後、保持器24に保持された複数の円筒ころ23の内側に内輪22を嵌合面22b側の端部から配置することにより行われる。
When manufacturing the rolling
一方、スラスト軸受部3の組み立ては、保持器34の複数の収容孔340のそれぞれに針状ころ33を収容し、保持器34の外径側及び内径側の端部を第1のレース31の係止部312a及び第2のレース32の係止部322aにそれぞれ係止することにより行われる。そして、ラジアル軸受部2とスラスト軸受部3とを図3に示すように軸方向に相対移動させ、第1のレース31の円筒部313を内輪22の嵌合面22bに嵌合する。
On the other hand, in assembling the
この嵌合は、第1のレース31の軌道部311における軌道面311aとは反対側の側面311bが内輪22の側面22cに当接するまで行われる。第1のレース31の軌道部311の側面311bが内輪22の側面22cに当接したとき、内輪22の鍔部221と第1のレース31のフランジ部314との間には、円筒ころ23の軸方向長さよりも僅かに大きな隙間が形成される。
This fitting is performed until the
本実施の形態では、第1のレース31の円筒部313の内径が内輪22の嵌合面22bの外径よりも僅かに小さく、第1のレース31の円筒部313が内輪22の嵌合面22bに圧入嵌合される。これにより、ラジアル軸受部2とスラスト軸受部3とが結合されて一体化し、転がり軸受1が完成する。
In the present embodiment, the inner diameter of the
(変形例1)
図4は、第1の実施の形態の変形例1に係る転がり軸受1Aを示す断面図である。図2等を参照して説明した転がり軸受1は、第1のレース31に、円筒部313から径方向外方に向かって突出したフランジ部314が設けられており、このフランジ部314によって内輪22に対する円筒ころ23の軸方向他方側(鍔部221とは反対側)への移動が規制されていたが、変形例1に係る転がり軸受1Aでは、第1のレース31にフランジ部314が設けられておらず、円筒ころ23の軸方向他方側への移動が、円筒部313の端面313aへの当接によって規制される。円筒部313は、内輪22の嵌合面22bに圧入嵌合されている。なお、図4において、図2等を参照して説明した転がり軸受1の各構成要素に対応する部分には、図2に付したものと同一の符号を付して重複した説明を省略する。
(Modification 1)
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a rolling
(変形例2)
図5は、第1の実施の形態の変形例2に係る転がり軸受1Bを示す断面図である。転がり軸受1Bは、図2等を参照して説明した転がり軸受1の第1のレース31における円筒部313及びフランジ部314に替えて、軌道部311に連続して内輪22の軌道面22aよりも径方向外方に突出した環状壁部315を有している。軌道部311と環状壁部315とは、円環状かつ平板状の平板部316を構成しており、平板部316の一部である環状壁部315が内輪22の鍔部221と軸方向に対向して配置されている。内輪22に対する円筒ころ23の軸方向他方側(鍔部221とは反対側)への移動は、環状壁部315への当接によって規制される。
(Modification 2)
FIG. 5 is a cross-sectional view illustrating a rolling
また、転がり軸受1Bの内輪22には、第2の鍔部212の径方向内方にあたる位置に、軌道面22aよりも外径が小さい環状の嵌合面222aを有する嵌合部222が設けられている。第1のレース31は、内径側周壁部312が嵌合部222の外周面である嵌合面222aに圧入により嵌合され、内輪22に固定されている。
The
(第1の実施の形態及びその変形例の作用及び効果)
以上説明した第1の実施の形態及びその変形例によれば、内輪22に対する円筒ころ23の軸方向一方側への移動が鍔部221により規制され、内輪22に対する円筒ころ23の軸方向他方側への移動は第1のレース31への当接により規制される。これにより、ラジアル軸受部2とスラスト軸受部3とが一体化され、転がり軸受1,1A,1Bを組付対象4に組み付ける作業が容易となる。
(Operations and effects of the first embodiment and its modification)
According to the above-described first embodiment and its modification, the axial movement of the
また、転がり軸受1,1Aでは第1のレース32の円筒部313が内輪22の嵌合面22bに嵌合され、転がり軸受1Bでは第1のレース31の内径側周壁部312が内輪22の嵌合部222に嵌合されているので、ラジアル軸受部2とスラスト軸受部3とがより強固に一体化され、組付対象4への組み付け作業がさらに容易となる。また、転がり軸受1Bでは、嵌合部222にスラスト軸受部3が嵌合されることで、軸受全体の軸方向のスペースをより小さく、コンパクトにすることができる。
In the rolling
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について、図6及び図7を参照して説明する。
[Second embodiment]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る転がり軸受5が組付対象8に組み付けられた状態の一例を示す断面図である。図7は、転がり軸受5の一部を拡大して示す断面図である。
FIG. 6 is a cross-sectional view illustrating an example of a state where the rolling
図6に示す組付対象8は、非回転の固定部材としてのハウジング81と、回転部材としてのシャフト82とを有している。シャフト82は、大径部821と小径部822とを有し、大径部821と小径部822との間に段差面82aが形成されている。転がり軸受5は、ハウジング81に形成された凹部810に収容され、シャフト82をハウジング81に対して回転可能に支持している。
The
転がり軸受5は、径方向のラジアル荷重を受けるラジアル軸受部6と、軸方向のスラスト荷重を受けるスラスト軸受部7とを有し、ラジアル軸受部6は、一対のラジアル軌道輪としての外輪61及び内輪62と、複数のラジアル転動体としての円筒ころ63と、複数の円筒ころ63を回転可能に保持する保持器64とを有している。外輪61は、凹部810に内嵌されている。
The rolling
内輪62は、図7に示すように、軸方向の両端に第1及び第2の鍔部621,622を有している。第1の鍔部621と第2の鍔部622との間における内輪62の外周面は、複数の円筒ころ63が転動する軌道面62aとなっており、内輪62に対する円筒ころ63の軸方向移動が第1及び第2の鍔部621,622によって規制されている。外輪61には、円筒ころ63が転動する軌道面61aが、内輪62の軌道面62aと径方向に向かい合う位置に形成されている。また、外輪61は、軌道面61aから径方向内方に突出して円筒ころ63の軸方向移動を規制する鍔部611を、軌道面61aの軸方向一方側に有している。保持器64は、複数の円筒ころ63をそれぞれ収容する複数の収容孔640が径方向に貫通して形成された環状である。
As shown in FIG. 7, the
スラスト軸受部7は、第1及び第2のレース71,72と、第1及び第2のレース71,72の間に配置された複数のスラスト転動体としての針状ころ73と、複数の針状ころ73を保持する保持器74とを有している。本実施の形態では、スラスト軸受部7が、外輪61と軸方向に並んで配置されている。第1のレース71は、本発明のスラスト軌道輪に相当するものであり、外輪61と共に第2のレース72に対して回転する。
The
第1のレース71は、円環板状の軌道部711と、軌道部711の外径側の端部から軸方向他方側に突出した外径側周壁部712と、軌道部711の内径側の端部から外径側周壁部712とは反対側に向かって軸方向一方側に突出した円筒状の円筒部713と、円筒部713における軸方向一方側の端部から径方向内方に向かって突出したフランジ部714とを一体に有している。第2のレース72は、円環板状の軌道部721と、軌道部721の内径側の端部から軸方向一方側に突出した内径側周壁部722とを一体に有している。針状ころ73は、第1及び第2のレース71,72の軌道部711,721の軌道面711a,721aを転動する。なお、スラスト軸受部7において、第2のレース72を省略してもよい。
The
保持器74は、第1のレース71の外径側周壁部712と、第2のレース72の内径側周壁部722との間に配置されている。保持器74の外径側の端部は、第1のレース71の外径側周壁部712に設けられた係止部712aに係止され、保持器74の内径側の端部は、第2のレース72の内径側周壁部722に設けられた係止部722aに係止されている。また、保持器74には、複数の針状ころ73をそれぞれ収容する複数の収容孔740が軸方向に貫通して形成されている。
The
第1のレース71の円筒部713は、外輪61の軌道面61aと軸方向に隣り合う嵌合面61bに圧入して嵌合されている。円筒部713の圧入により、第1のレース71の軌道部711における軌道面711aとは反対側の側面711bが内輪61の側面61cに当接する。軌道面61a及び嵌合面61bは、共に外輪61の内周面の一部であり、同一の直径に形成されている。外輪61に対する円筒ころ73の軸方向移動は、軸方向一方側への移動が鍔部611により規制され、軸方向他方側への移動が第1のレース71への当接により規制されている。本実施の形態では、外輪61に対する円筒ころ63の軸方向他方側への移動が第1のレース71のフランジ部714への当接により規制されている。
The
上記のように形成された第2の実施の形態に係る転がり軸受5によっても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。また、図4を参照して説明した第1の実施の形態の変形例1と同様に、第1のレース71のフランジ部714を省略し、円筒部713の軸方向の端面によって円筒ころ63の軸方向他方側への移動を規制してもよい。
The same operation and effect as in the first embodiment can be obtained also by the rolling
またさらに、図5を参照して説明した第1の実施の形態の変形例2と同様に、外輪61に軌道面61aよりも内径が大きい環状の嵌合面を有する嵌合部を形成し、この嵌合部に第1のレース71の外径側周壁部712を嵌合固定すると共に、第1のレース71の軌道部711に連続して外輪61の軌道面61aよりも径方向内方に突出した環状壁部を設け、この環状壁部により円筒ころ63の軸方向他方側への移動を規制してもよい。この場合、軌道部711と環状壁部とが円環状かつ平板状の平板部を構成する。
Furthermore, similarly to the second modification of the first embodiment described with reference to FIG. 5, a fitting portion having an annular fitting surface having an inner diameter larger than the
(付記)
以上、本発明を第1及び第2の実施の形態に基づいて説明したが、これらの実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
(Note)
As described above, the present invention has been described based on the first and second embodiments, but these embodiments do not limit the invention according to the claims. Also, it should be noted that not all combinations of the features described in the embodiments are necessarily indispensable for means for solving the problems of the invention. Further, the present invention can be appropriately modified and implemented without departing from the spirit thereof.
1,1A,1B…転がり軸受 2…ラジアル軸受部
21…外輪(ラジアル軌道輪) 22…内輪(ラジアル軌道輪)
221…鍔部 22a…軌道面
22b…嵌合面 23…円筒ころ(ラジアル転動体)
3…スラスト軸受部 31…第1のレース(スラスト軌道輪)
311a…軌道面 313…円筒部
314…フランジ部 315…環状壁部
316…平板部 33…針状ころ
5…転がり軸受 6…ラジアル軸受部
61…外輪(ラジアル軌道輪) 611…鍔部
61a…軌道面 61b…嵌合面
62…内輪(ラジアル軌道輪) 63…円筒ころ(ラジアル転動体)
7…スラスト軸受部 71…第1のレース(スラスト軌道輪)
711a…軌道面 713…円筒部
714…フランジ部 73…針状ころ(スラスト転動体)
1, 1A, 1B: rolling bearing 2: radial bearing 21: outer ring (radial race) 22: inner race (radial race)
221,
3.
311a ...
7 thrust bearing 71 71 first race (thrust race)
711a: raceway surface 713:
Claims (5)
前記ラジアル軸受部は、径方向に並んで同心配置された一対のラジアル軌道輪と、前記一対のラジアル軌道輪の間に配置された複数のラジアル転動体とを備え、
前記スラスト軸受部は、複数のスラスト転動体と、前記スラスト転動体が転動する軌道面を有するスラスト軌道輪とを備え、かつ前記一対のラジアル軌道輪のうち何れか一方のラジアル軌道輪と軸方向に並んで配置されており、
前記一方のラジアル軌道輪は、前記ラジアル転動体が転動する軌道面から径方向に突出して前記ラジアル転動体の軸方向移動を規制する鍔部を軸方向一方側に有し、
前記一方のラジアル軌道輪に対する前記ラジアル転動体の軸方向他方側への移動が前記スラスト軌道輪への当接により規制される、
転がり軸受装置。 A rolling bearing device having a radial bearing portion and a thrust bearing portion,
The radial bearing portion includes a pair of radial race rings arranged concentrically side by side in a radial direction, and a plurality of radial rolling elements disposed between the pair of radial race rings,
The thrust bearing portion includes a plurality of thrust rolling elements and a thrust bearing ring having a raceway surface on which the thrust rolling elements roll, and one of the pair of radial bearing rings and a radial bearing ring. Are arranged side by side in the direction,
The one radial raceway has a flange portion on one axial side that protrudes radially from a raceway surface on which the radial rolling element rolls to restrict axial movement of the radial rolling element,
Movement of the radial rolling element to the other side in the axial direction with respect to the one radial race is restricted by contact with the thrust race.
Rolling bearing device.
前記ラジアル転動体の前記軸方向他方側への移動が前記円筒部の端面への当接により規制される、
請求項1に記載の転がり軸受装置。 The thrust bearing ring has a cylindrical portion fitted to a fitting surface axially adjacent to the raceway surface of the one radial bearing ring,
Movement of the radial rolling element to the other side in the axial direction is restricted by contact with an end surface of the cylindrical portion,
The rolling bearing device according to claim 1.
前記ラジアル転動体の前記軸方向他方側への移動が前記フランジ部への当接により規制される、
請求項1に記載の転がり軸受装置。 The thrust bearing ring has a cylindrical portion fitted to a fitting surface axially adjacent to the raceway surface of the one radial bearing ring, and a radial direction extending from one end of the cylindrical portion in the axial direction. With a protruding flange portion,
Movement of the radial rolling element to the other side in the axial direction is regulated by contact with the flange portion.
The rolling bearing device according to claim 1.
前記ラジアル転動体の前記軸方向他方側への移動が前記平板部の前記一部への当接により規制される、
請求項1に記載の転がり軸受装置。 The thrust bearing ring has an annular flat plate portion including the raceway surface, and a part of the flat plate portion is disposed so as to face the flange portion in the axial direction,
Movement of the radial rolling element to the other side in the axial direction is restricted by contact with the part of the flat plate portion,
The rolling bearing device according to claim 1.
前記スラスト軸受部は、前記スラスト転動体として針状ころを有する針状ころ軸受である、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の転がり軸受装置。 The radial bearing portion is a cylindrical roller bearing having a cylindrical roller as the radial rolling element,
The thrust bearing portion is a needle roller bearing having a needle roller as the thrust rolling element,
The rolling bearing device according to claim 1.
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JP2018144783A JP2020020401A (en) | 2018-08-01 | 2018-08-01 | Rolling bearing device |
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