JP2019100505A - Hub unit bearing and manufacturing method of hub unit bearing - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為のハブユニット軸受及びハブユニット軸受の製造方法に関する。 The present invention relates to a hub unit bearing for rotatably supporting a wheel of a vehicle with respect to a suspension system, and a method of manufacturing the hub unit bearing.
図5は、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するハブユニット軸受の、従来構造の1例を示している。ハブユニット軸受1は、静止輪である外輪2と、回転輪であるハブ3と、転動体である複数個の円すいころ4と、を備えている。
FIG. 5 shows an example of a conventional structure of a hub unit bearing that rotatably supports the wheels of a vehicle relative to a suspension. The hub unit bearing 1 includes an
外輪2は、内周面に1対の外輪軌道面6a,6bを有し、外周面に取付フランジ7を有している。ハブ3は、外周面に、1対の内輪軌道面8a,8bと、ハブフランジ12と、を有している。ハブフランジ12は、車輪及び制動用回転体を支持固定する為のものである。
尚、軸方向に関して「外」とは、自動車への組み付け状態で車両の幅方向外側となる側を言い、図5の左側となる。反対に、図5の右側で、車両の幅方向中央側となる側を、軸方向に関して「内」と言う。
The
The term "outside" with respect to the axial direction means the side on the outer side in the width direction of the vehicle in an assembled state with the vehicle, and is the left side in FIG. On the other hand, on the right side of FIG. 5, the side on the center side in the width direction of the vehicle is referred to as “in” in the axial direction.
ハブ3は、ハブ本体10と、1対の内輪11,11とを組み合わせて構成されている。ハブ本体10は、円筒部13と、段差部14と、加締め部15とを有している。ハブフランジ12は、ハブ本体10に形成されている。円筒部13は、ハブ本体10の外周面の軸方向中間部に設けられており、円筒面状である。段差部14は、ハブフランジ12の軸方向内側面と円筒部13との間に、軸方向内側に向いた状態で形成されている。加締め部15は、ハブ本体10の軸方向内端部に、径方向外方に折れ曲がった状態で形成されている。
The hub 3 is configured by combining a
1対の内輪11,11は、同一の部材であり、それぞれの小径側端面を突き合わせた状態で、円筒部13に締り嵌めにより外嵌固定(圧入)されている。
円すいころ4は、外輪軌道面6aと内輪軌道面8aとの間、及び外輪軌道面6bと内輪軌道面8bとの間に、それぞれ保持器5により保持された状態で、転動自在に配置されている。
The pair of
The tapered rollers 4 are rollably disposed between the outer
円筒部13に圧入された軸方向外側の内輪11の軸方向外端面は、段差部14に当接している(突き当てている)。ハブ本体10の軸方向内端部のうち、軸方向内側の内輪11の軸方向内端面よりも軸方向内方に突出した部分を径方向外方に塑性変形させて、加締め部15を形成している。
The axially outer end surface of the axially outer
この様なハブユニット軸受1は、加締め部15を形成した際、軸方向内側の内輪11の軸方向内端部(大径側端部)に、軸方向外方に向かう力(加締め荷重の軸方向成分)が加わる。この加締め荷重により、軸方向内側に配置された内輪11の外周面に形成された内輪軌道面8bが、径方向外方に膨出する様に変形する可能性がある。
特許文献1には、各内輪軌道にクラウニングを施し、このクラウニングを、軸方向内側の内輪軌道面のクラウニング量が軸方向外側の内輪軌道面のクラウニング量よりも小さく形成する技術が記載されている。但し、特許文献1に記載された技術の場合、各内輪軌道面に施すクラウニングを異ならせている為、1対の内輪を同一部品とする事ができず、製造コストが増大する可能性がある。
When such a hub unit bearing 1 forms the
また、円すいころ軸受を構成する内輪11は、円すいころ4を、内輪軌道面8bと大鍔部32の2箇所で支承している。この為、内輪軌道面8bと大鍔部32の結節部位は高剛性が求められており、肉厚を確保する観点からは、内輪11の主面取り34を大きくする(主面取り34の曲率半径を大きくする)事は好ましくない。
しかし、曲率半径を小さくした主面取りに対して、特許文献2に記載された様な、揺動運動させた加締め型により加締め部を成形する加工方法により加締め部15を成形する場合、加締め加工中に、ハブ本体10の軸方向内端部(被加締め部)の内部応力が不足する可能性がある。また、小さな曲率半径で被加締め部を加締め拡げる為、被加締め部のサイズ(体積)を小さくする必要があり、加締め部15に十分な強度を与えることが難しかった。
Further, the
However, when the
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、加締め加工に伴う内輪の変形を抑えると共に、小さなサイズの加締め部でも十分な強度を確保できるハブユニット軸受及びハブユニット軸受の製造方法を提供する事を課題とする。 In view of the above-described circumstances, the present invention provides a hub unit bearing and a method of manufacturing a hub unit bearing that can suppress the deformation of the inner ring accompanying caulking processing and secure sufficient strength even with a small-sized caulking portion. Task is to
本発明のハブユニット軸受は、外輪と、ハブと、複数の円すいころと、を備え、前記外輪は、内周面に複列の外輪軌道面を有しており、前記ハブは、外周面に複列の内輪軌道面を有し、ハブ本体と内輪とから構成されており、前記ハブ本体は、外周面に円筒部を有し、前記円筒部の軸方向内端部に径方向外方に折れ曲がった加締め部を有しており、前記内輪は、外周面に前記内輪軌道面を有し、前記円筒部に外嵌固定された状態で、軸方向内端面を前記加締め部により抑え付けられており、前記円すいころは、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に配置されている。 The hub unit bearing according to the present invention comprises an outer ring, a hub, and a plurality of tapered rollers, the outer ring having a double row outer ring raceway surface on the inner circumferential surface, and the hub on the outer circumferential surface It has a double-row inner ring raceway surface and is composed of a hub body and an inner ring, and the hub body has a cylindrical portion on the outer peripheral surface, and radially outward at the axially inner end of the cylindrical portion The inner ring has the inner ring raceway surface on the outer peripheral surface, and in the state of being externally fitted and fixed to the cylindrical portion, the inner end face in the axial direction is held down by the crimped portion. The tapered roller is disposed so as to be able to roll between the outer ring raceway surface and the inner ring raceway surface.
特に本発明のハブユニット軸受は、前記加締め部は、加締め本体部と、前記加締め本体部の外径側に隣接する加締め鍔部とにより構成されており、前記加締め鍔部の軸方向内側面が、前記内輪の軸方向内端面と略並行、或いは径方向外方に向かうに従い前記内輪に近接する方向に傾斜している。
更に、本発明のハブユニット軸受は、前記加締め鍔部と前記加締め本体部との境界が、前記内輪の小鍔部の内径端よりも内径側に位置している。
また、本発明のハブユニット軸受を製造する場合には、前記加締め部は、加締め型を前記ハブ本体の軸方向内端部に押し付ける揺動プレス加工により形成され、前記加締め型は、前記加締め本体部を成形する凹曲面部と、前記凹曲面部の外径側に隣接して設けられて前記加締め鍔部を成形する傾斜面部と、を有しており、前記傾斜面部の傾斜角が、前記加締め型の揺動角と同じ、或いは前記揺動角よりも僅かに小さい。
In particular, in the hub unit bearing according to the present invention, the caulking portion is constituted by a caulking main body portion and a caulking collar portion adjacent to the outer diameter side of the caulking main body portion. The axially inner side surface is inclined in a direction approaching the inner ring as it extends substantially parallel to the axially inner end surface of the inner ring or radially outward.
Furthermore, in the hub unit bearing according to the present invention, the boundary between the caulking flange and the caulking main body is located more radially inward than the inner diameter end of the small collar of the inner ring.
Further, in the case of manufacturing the hub unit bearing of the present invention, the caulking portion is formed by a swing pressing process in which a caulking die is pressed against the axial inner end portion of the hub body, and the caulking die is It has a concave surface portion for forming the caulking body portion, and an inclined surface portion provided adjacent to the outer diameter side of the concave surface portion to form the caulking flange portion, and the inclined surface portion The tilt angle is the same as or slightly smaller than the swing angle of the clamping die.
本発明に係わるハブユニット軸受によれば、加締め加工に伴う内輪の変形を抑えると共に、小さなサイズの加締め部でも十分な強度を確保できる。 According to the hub unit bearing according to the present invention, it is possible to suppress the deformation of the inner ring caused by the caulking process and to secure sufficient strength even with a caulking portion of a small size.
図1、2は、本発明に係わる実施形態のハブユニット軸受を示している。本実施形態のハブユニット軸受1aは、従動輪を懸架装置(ナックル)に対して回転自在に支持する為に使用するもので、静止輪である外輪2と、回転輪であるハブ3aと、転動体である複数個の円すいころ4と、を備えている。
1 and 2 show a hub unit bearing according to an embodiment of the present invention. The hub unit bearing 1a according to the present embodiment is used to rotatably support the driven wheel with respect to the suspension device (knuckle), and includes an
外輪2は、内周面に設けられた複列の外輪軌道面6a,6bと、外周面に設けられた取付フランジ7と、を有している。複列の外輪軌道面6a,6bは、軸方向に関して互いに離れる方向に向かう程直径(内径)が大きくなる方向に傾斜した円すい凹面状である。取付フランジ7は、ハブユニット軸受1aを懸架装置に結合固定する為のものである。
The
ハブ3aは、外周面に設けられた複列の内輪軌道面8a,8bと、軸方向外側部分に設けられたハブフランジ12と、を有している。複列の内輪軌道面8a,8bは、軸方向に関して互いに離れる方向に向かう程直径(外径)が大きくなる方向に傾斜した円すい凸面状である。ハブフランジ12は、車輪及び制動用回転体を支持固定する為のもので、ハブ3aの外周面の軸方向外側部分に設けられている。
The
ハブ3aは、ハブ本体10aと、1対の内輪11a,11bとを組み合わせて構成されている。
ハブ本体10aは、上述したハブフランジ12と、円筒部13と、段差部14と、加締め部15aと、を備えている。円筒部13は、ハブ本体10aの外周面の軸方向中間部に設けられており、軸方向両端部(段差部14及び加締め部15aとの接続部)を除き、軸方向に亙り直径が変化しない単一円筒面状である。段差部14は、ハブフランジ12の軸方向内側面と円筒部13との間に、軸方向内側に向いた状態で設けられている。段差部14の外径は、後述する軸方向外側の内輪11aの軸方向外端面の外径以下として、やはり後述するシールリング21との干渉を回避している。加締め部15aは、ハブ本体10aの軸方向内端部に、径方向外方に折れ曲がった状態で設けられている。
The
The
1対の内輪11a、11bは、同一の部材であり、それぞれの小径側端面を当接させた状態で、円筒部13に締り嵌めにより外嵌固定(圧入)されている。軸方向外側に配置された内輪11aの外周面には単列の内輪軌道面8aが設けられており、軸方向内側に配置された内輪11bの外周面には単列の内輪軌道面8bが設けられている。
図2に示す様に、内輪軌道面8b(8a)の両端部で、大径側の端部には大鍔部32が、小径側の端部には小鍔部33が、それぞれ設けられている。尚、大鍔部32及び小鍔部33の内径側端部には、径方向内方に凹んだ逃げ部がそれぞれ形成されている。
The pair of
As shown in FIG. 2, a
転動体である円すいころ4は、外輪軌道面6aと内輪軌道面8aとの間、及び外輪軌道面6bと内輪軌道面8bとの間に、それぞれ保持器5により保持された状態で転動自在に配置されている。
The tapered rollers 4, which are rolling elements, can be rolled between the outer
外輪2の軸方向外端部内周面と内輪11aの軸方向外端部(大径側端部)外周面との間には、シールリング21が設けられている。また、外輪2の軸方向内端部には、有底円筒状のカバー20が装着(内嵌固定)されている。これにより、円すいころ4を設置した内部空間22の軸方向両端開口部を塞いで、内部空間22内に封入したグリースが外部に漏えいしたり、外部空間に存在する異物が内部空間22内に侵入したりする事を防止している。更に、軸方向内側の内輪11bの軸方向内端部(大径側端部)には、エンコーダ23が外嵌固定されている。図示しないセンサの検出部を、カバー20を介してエンコーダ23に対向させる事で、ハブ3a(車輪)の回転速度を検出可能としている。
A
本実施形態のハブユニット軸受1aを組み立てる際には、外輪2の径方向内側に、円すいころ4及び保持器5が組み込まれた1対の内輪11a,11bを配置し、更にシールリング21を装着した外輪組立体(中間組立体)を組み立てる。この外輪組立体は、1対の内輪11a,11bの小径側端面同士を突き合わせた状態で、ハブ本体10aの円筒部13に圧入され、内輪11aの軸方向外端面を段差部14に当接させる(突き当てる)。そして、ハブ本体10aの軸方向内端部のうち、内輪11bの軸方向内端面よりも軸方向内方に突出した部分を径方向外方に塑性変形させ、加締め部15aを形成する。加締め部15aにより、1対の内輪11a,11bを段差部14に向けて軸方向外方に押圧して、複列に配置された円すいころ4に背面組み合わせ型の接触角により予圧を付与している。
When assembling the hub unit bearing 1a of the present embodiment, the tapered rollers 4 and the pair of
加締め部15aは、図2に示す様に、内輪11bの軸方向内端面(図2の上側面)の内径側に当接する加締め本体部30と、加締め本体部30の外径側端部から連続して外径側に延びて、内輪11bの軸方向内端面の径方向中間部に当接する加締め鍔部31とにより構成されている。加締め本体部30は、軸方向内側面が断面円弧状に形成されており、軸方向の肉厚を大きくして、大きな押圧力により内輪11bを軸方向外側に向けて押さえ付けている。加締め鍔部31は、全体が円輪状であり、軸方向内側面が内輪11bの軸方向内端面と略平行である平面に形成されている。加締め鍔部31の軸方向の肉厚T31は、径方向に関してほぼ一定であり、加締め本体部30の最大肉厚T30(内輪11bの軸方向内端面と加締め本体部30の軸方向内端部との間の距離)に対して、30〜40%にしている。
The
加締め本体部30と加締め鍔部31との境界の径方向寸法D30は、内輪11bの小鍔部33(前述した逃げ部を含む)の内径D33よりも小さい(D30<D33)。即ち、前記境界は、小鍔部33よりも内径側に位置している。本構成により、加締め本体部30の大きな押圧力が、内輪軌道面8bの形状に影響を与えるのを抑制している。
また、加締め鍔部31が内輪11bと当接する当接面の外径D31は、内輪11bの大鍔部32(逃げ部を含む)の内径D32よりも小さい(D31<D32)。即ち、前記当接面の外径は、大鍔部32よりも内径側に位置している。本構成により、加締め部15aが、大鍔部32を軸方向外側に変位(傾斜)させる事を防止している。
The radial dimension D30 of the boundary between the caulking
Further, the outer diameter D31 of the contact surface where the
図3により、加締め型35を使用して、加締め部15aを成形する加工工程(揺動プレス加工)を説明する。加締め加工前の状態に於いて、ハブ本体10aの軸方向内端部は中空円筒形状をしており(不図示)、外輪2を回転させた状態で、この円筒部の先端に軸方向内側から加締め型35の凹曲面部36を押し当てる。そして、ハブ本体10aの中心軸に対して揺動角αだけ傾いた状態で揺動運動させた加締め型35に対して、軸方向外側方向(図3の下方向)へ力を加える。ハブ本体10aの軸方向内端部の全体は、軸方向外側、並びに拡径側へ押圧され、その軸方向寸法が縮小し、径寸法が拡大する様に、内輪11bの主面取り34aに沿って徐々に塑性変形する。
The processing step (oscillating press processing) for forming the
塑性変形により加締め部15aが成形されるまでの間、内輪11bに対しては所定の締付力が作用し、ハブ本体10aの軸方向内端部(被加締め部)には圧縮応力が発生する。内輪11bの主面取り34aは、内輪軌道面8bと大鍔部32との強度を確保する為に比較的小さな曲率半径(加締め加工前のハブ本体10aにおける、中空円筒状である被加締め部の肉厚の70〜75%)を有する凸曲面状となっているが、加締め部15aを構成する加締め本体部30のサイズを小さくして、加締め加工中に、前記被加締め部に十分な圧縮応力を与えて、安定した加締め加工を可能としている。
A predetermined tightening force acts on the
加締め型35は、加締め本体部30を成形する凹曲面部36の外径側に隣接して、傾斜面部37を設けている。傾斜面部37は、円輪状の平坦面であり、加締め型35の中心軸に対する傾斜角β(90度から半角の開き角を減じた角度)を、揺動角αとほぼ同じ角度としている。本構成により、加締め鍔部31の軸方向内側面が、内輪11bの軸方向内端面と略平行(加締め鍔部31の軸方向肉厚がほぼ一定)になる様にしている。
The caulking die 35 is provided with an
上述の様な本実施形態のハブユニット軸受1aによれば、ハブユニット軸受1aの組み立て(加締め加工)に伴う、1対の内輪11a、11bの変形量を小さく抑えると共に、小さなサイズの加締め部でも十分な強度を確保する事ができる。
即ち、本実施形態の場合、加締め型35の凹曲面部36により成形される加締め本体部30から外径側にはみ出した肉は、傾斜面部37により薄いフランジ状に成形されて加締め鍔部31を形成している。また、加締め部15aのサイズを小さくしている為、内輪11bの軸方向内端面と加締め型35とが軸方向に近接している。凹曲面部36から外径側にはみ出る肉は、薄いフランジ状の加締め鍔部31となるので、流動性が悪く、凹曲面部36に肉が留まりやすい。この為、被加締め部の全体に圧縮応力が掛かりやすくなるので、安定した加締め加工を可能としつつ大きな加締め変形を与えて、加締め加工前の被加締め部の肉の大半を加締め本体部30に変形させる事ができる。従って、加締め本体部30の形状(軸方向の最大肉厚T30)を、周方向に関して一定の形状に加工して、加締め部15aの強度を周方向に関してばらつき無く一定にする事ができる。
According to the hub unit bearing 1a of the present embodiment as described above, the amount of deformation of the pair of
That is, in the case of the present embodiment, the meat protruding to the outer diameter side from the caulking
加締め加工前の状態で、ハブ本体10aの軸方向内端部(被加締め部)に周方向の肉のばらつきがあった場合には、加締め本体部30は安定した形状に成形され、加締め型35の凹曲面部36からはみ出した加締め鍔部31の外径が変化する。従って、加締め部15aの加締め本体部30の形状は周方向に一定となり、加締め本体部30の体積が周方向にばらつくのを防止して、必要とする加締め強度を安定して得る事ができる。尚、加締め鍔部31の外径は変動するが、加締め本体部30の形状が安定しているので、加締め部15aの強度への影響は殆ど無い。
If there is a variation in circumferential thickness at the axially inner end (clamped portion) of the
また、加締め本体部30と加締め鍔部31の境界は、内輪11bの小鍔部33の内径D33よりも内径側に位置しているので、加締め本体部30により負荷される軸力(加締め荷重)が、内輪軌道面8bを変形(内輪軌道面8bの角度が変化)させたり、大鍔部32と内輪軌道面8bとが成す角度を変化させたりする事を抑制している。従って、円すいころ4の頭部と大鍔部32との接点位置がより安定するので、この接点位置をさらに逃げ溝に近接させた低トルク設計が可能となる。
Further, since the boundary between the caulking
更に、加締め部15aの外径側は薄いフランジ状の加締め鍔部31に形成されると共に、加締め鍔部31が内輪11bの軸方向内端面と接触する当接面の外径D31は、大鍔部32の内径D32よりも内径側に位置している。この為、加締め加工による軸力が大鍔部32へ伝播する事が少なくなり、大鍔部32の変形(大鍔部32の角度変化)を抑制しており、円すいころ4の頭部と大鍔部32との接点位置がさらに安定する。
Further, the outer diameter side of the
以上の様に、本実施形態のハブユニット軸受1aによれば、1対の内輪11a,11bを加締め部15aにより段差部14に向けて軸方向外方に押圧した状態でも、1対の内輪11a,11bの変形量を小さく抑える事ができる。従って、1対の内輪11a,11bとして同じものを使用する(部品を共通化する)事ができ、部品管理を容易化して、ハブユニット軸受1aの製造コストを低減する事ができる。
As described above, according to the hub unit bearing 1a of this embodiment, even when the pair of
図4は、本実施形態の変形例を示している。本変形例のハブユニット軸受1bは、所謂第3世代のハブユニット軸受であり、ハブ本体10bの外周面に軸方向外側の内輪軌道面8aを形成する事により、内輪11aを無くしている。従って、内輪11bは、ハブ本体10bの軸方向内側に形成された円筒部13aに外嵌された状態で、段差部14aと加締め部15bとにより狭持されている。
ハブユニット軸受1bは、駆動輪用のハブユニット軸受であり、駆動軸を結合固定する為のスプライン孔25が、ハブ本体10bの中心部を軸方向に貫通する状態で設けられている。内部空間22の軸方向内端部は、カバーに替えて、組み合わせシールリング24により密封されている。
FIG. 4 shows a modification of this embodiment. The hub unit bearing 1b of this modification is a so-called third generation hub unit bearing, and the inner
The hub unit bearing 1b is a hub unit bearing for a drive wheel, and a
本変形例の場合、加締め部15bは、加締め鍔部31aの軸方向内側面を、径方向外方に向かうに従い、内輪11bの軸方向内端面に近づく方向に傾斜した(径方向外方に向かうに従い軸方向の肉厚が小さくなる方向に傾斜した)傾斜面にして、加締め本体部30の肉の保持効果を高めている。この様な加締め部15bは、加締め型35の傾斜面部37の傾斜角βを(図3参照)、揺動角αよりも若干小さくする事により成形される。
In the case of this modification, the
本発明は、上述した実施形態の様に、転動体として円すいころを使用したハブユニット軸受に好ましく適用される。但し、本発明は、転動体として玉を使用したハブユニット軸受に適用する事もできる。この場合には、内輪の内輪軌道の断面形状に関する曲率半径のばらつきを小さく抑える事ができる。 The present invention is preferably applied to a hub unit bearing using a tapered roller as a rolling element as in the embodiment described above. However, the present invention can also be applied to a hub unit bearing using a ball as a rolling element. In this case, it is possible to suppress the variation in the radius of curvature with respect to the cross-sectional shape of the inner ring track of the inner ring.
1,1a、1b ハブユニット軸受
2 外輪
3,3a,3b ハブ
4 円すいころ(転動体)
5 保持器
6a,6b 外輪軌道面
7 取付フランジ
8a,8b 内輪軌道面
10,10a,10b ハブ本体
11,11a,11b 内輪
12 ハブフランジ
13,13a 円筒部
14,14a 段差部
15,15a,15b 加締め部
20 カバー
21 シールリング
22 内部空間
23 エンコーダ
24 組み合わせシールリング
25 スプライン孔
30 加締め本体部
31,31a 加締め鍔部
32 大鍔部
33 小鍔部
34,34a 主面取り
35 加締め型
36 凹曲面部
37 傾斜面部
1, 1a, 1b
Claims (3)
前記外輪は、内周面に複列の外輪軌道面を有しており、
前記ハブは、外周面に複列の内輪軌道面を有し、ハブ本体と内輪とから構成されており、
前記ハブ本体は、外周面に円筒部を有し、前記円筒部の軸方向内端部に径方向外方に折れ曲がった加締め部を有しており、
前記内輪は、外周面に前記内輪軌道面を有し、前記円筒部に外嵌固定された状態で、軸方向内端面を前記加締め部により抑え付けられており、
前記円すいころは、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に配置されている、ハブユニット軸受であって、
前記加締め部は、加締め本体部と、前記加締め本体部の外径側に隣接する加締め鍔部とにより構成されており、
前記加締め鍔部の軸方向内側面が、前記内輪の軸方向内端面と略並行、或いは径方向外方に向かうに従い前記内輪に近接する方向に傾斜している事を特徴とするハブユニット軸受。 It has an outer ring, a hub, and several tapered rollers,
The outer ring has a double row outer ring raceway surface on the inner circumferential surface,
The hub has a plurality of inner ring raceways on the outer peripheral surface, and is composed of a hub body and an inner ring,
The hub body has a cylindrical portion on an outer peripheral surface, and has a crimped portion bent radially outward at an axially inner end portion of the cylindrical portion.
The inner ring has the inner ring raceway surface on the outer peripheral surface, and in a state of being externally fitted and fixed to the cylindrical portion, the axially inner end surface is pressed by the caulking portion,
The tapered roller is a hub unit bearing, which is rotatably disposed between the outer ring raceway surface and the inner ring raceway surface,
The caulking portion is constituted by a caulking body portion and a caulking flange portion adjacent to the outer diameter side of the caulking body portion,
A hub unit bearing characterized in that an axially inner surface of the caulking flange portion is substantially parallel to the axially inner end surface of the inner ring, or is inclined in a direction approaching the inner ring as it goes radially outward. .
前記加締め部は、加締め型を前記ハブ本体の軸方向内端部に押し付ける揺動プレス加工により形成され、前記加締め型は、前記加締め本体部を成形する凹曲面部と、前記凹曲面部の外径側に隣接して設けられて前記加締め鍔部を成形する傾斜面部と、を有しており、
前記傾斜面部の傾斜角が、前記加締め型の揺動角と同じ、或いは前記揺動角よりも僅かに小さい事を特徴とするハブユニット軸受の製造方法。
A method of manufacturing a hub unit bearing according to claim 1 or 2,
The caulking portion is formed by swing press processing for pressing a caulking die against the axial inner end of the hub body, and the caulking die includes a concave surface portion for forming the caulking body portion, and the concave portion. And an inclined surface portion provided adjacent to the outer diameter side of the curved surface portion to form the caulking flange portion,
A method of manufacturing a hub unit bearing, characterized in that the inclination angle of the inclined surface portion is the same as or slightly smaller than the rocking angle of the caulking die.
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