JP2020020343A - 船舶 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、複数の排気ガス浄化装置に対する保守管理作業時の移動距離を小さくする技術を提供する。【解決手段】複数のエンジンと、各エンジンの排気ガスの排気経路に設けられる排気ガス浄化装置と、を備える船舶において、前記排気ガス浄化装置は、前記排気ガスを浄化する浄化触媒を収容するケーシングと、前記ケーシング内に前記浄化触媒を出し入れするための開口と、を排気ガス浄化装置のうち少なくとも二つの有し、前記排気ガス浄化装置のうち少なくとも二つの排気ガス浄化装置における前記開口方向が交差するように配置される。【選択図】図6

Description

本発明は、エンジンの排気経路に排気ガス浄化装置を備えた船舶に関する。
従来、内熱機関から排出される排気に含まれるNOx(窒素酸化物)を低減させるために、排気管の内部に選択還元型のNOx触媒(SCR触媒)を配設し、アンモニアを還元剤として、NOxを窒素と水に還元する排気浄化装置が知られている。例えば、特許文献1には、尿素水噴射ノズルから排気管の内部に尿素水を供給し、排気の熱を利用して尿素水からアンモニアを生成し、NOxを窒素と水に還元する排気ガス浄化装置が開示されている。ここでは、排気ガス浄化装置を内燃機関の設置台数と同数設置する構成が記載されている。
特開2015−86726号公報
船舶において、船舶を動かす駆動源となる主エンジンと船内電力を補う発電機用エンジンをそれぞれ複数台配置する場合、排気ガス浄化装置の配置によっては、浄化触媒の設置やメンテナンス等の保守管理作業を行うときに、各排気ガス浄化装置の作業領域に移動する際の移動距離が大きくなり、作業が手間となる場合があった。
本発明は、複数の排気ガス浄化装置に対する保守管理作業時の移動距離を小さくする技術を提供することを課題とする。
複数のエンジンと、各エンジンの排気ガスの排気経路に設けられる排気ガス浄化装置と、を備える船舶において、前記排気ガス浄化装置は、前記排気ガスを浄化する浄化触媒を収容するケーシングと、前記ケーシング内に前記浄化触媒を出し入れするための開口と、を有し、前記排気ガス浄化装置のうち少なくとも二つの排気ガス浄化装置における前記開口方向が交差するように配置される。
本発明の好ましい一実施形態では、前記排気ガス浄化装置のそれぞれの開口が同一の空間に面する。
本発明の好ましい一実施形態では、前記排気ガス浄化装置は、船舶の甲板の上下層に亘って配置される。
本発明の好ましい一実施形態では、前記排気ガス浄化装置は、当該複数の排気ガス浄化装置を一体的に据え付ける固定部材を用いて固定されるとともに、前記固定部材は、各排気ガス浄化装置を固定するための固定孔を有し、前記排気ガス浄化装置は、前記固定部材の固定孔に固定された状態で、当該固定部材を用いて船舶内に固定される。
本発明によれば、排気ガス浄化装置の保守管理作業時の移動距離を小さくすることができる。
船舶の側面図 船舶の機関室の内部を示す図 排気ガス浄化装置の側面図 排気ガス浄化装置の正面図 排気ガス浄化装置の作業方向を示す斜視図 複数の排気ガス浄化装置の配置を示す平面図 複数の排気ガス浄化装置を据え付ける際に用いる固定部材を示す図 排気ガス浄化装置を甲板の上下層に貫通させて設置した様子を示す図 隣接する排気ガス浄化装置のケーシングを共通化した実施形態を示す図 排気ガス浄化装置のレイアウトの別実施形態を示す図
まず、図1及び図2を参照して、船舶について説明する。図1は、船舶1の全体構成を示す側面図である。図2は、船舶1の機関室の内部を示す図であり、エンジン及びエンジンの排気経路を示している。
船舶1は、船体2と、船体2の船尾側に設けたキャビン3と、キャビン3の後方に配置されるファンネル4と、船体2の船尾下部に設けられるプロペラ5及び舵6とを備える。船尾側の船底7には、スケグ8が一体的に形成される。スケグ8には、プロペラ5を回転駆動させる推進軸9が軸支される。船体2内の船首側及び中央部には船倉10が設けられ、船尾側には機関室11が設けられる。
機関室11には、プロペラ5の駆動源である主エンジン12(本実施形態ではディーゼルエンジン)及び減速機13と、船体2内の電気系統に電力を供給するための発電装置14が配置される。主エンジン12から減速機13を経由して伝達される回転動力によってプロペラ5が回転駆動される。機関室11の内部は、上甲板15、第二甲板16、第三甲板17及び内底板18によって上下に仕切られている。本実施形態では、機関室11の最下段の内底板18上に主エンジン12及び減速機13を据え付け、機関室11の中段の第三甲板17上に発電装置14を据え付けている。
発電装置14は、ディーゼル発電機19を複数基(本実施形態では三基)備える。ディーゼル発電機19は、発電用エンジン20と、発電用エンジン20の駆動によって発電する発電機21を組み合わせて構成される。
各発電用エンジン20には、空気取り込み用の吸気経路(不図示)と排気ガス排出用の排気経路30が接続される。吸気経路を通じて取り込まれる空気は、発電用エンジン20の各気筒に送られる。各気筒の圧縮行程完了前後に、燃料タンクから吸い上げた燃料を燃料噴射装置によって気筒毎の燃焼室内に圧送し、各燃焼室によって混合器の自己着火燃焼に伴う膨張行程が行われる。
排気経路30は、ファンネル4まで延びて外部に直接連通される。排気経路30は発電用エンジン20の数と同数用意されている。本実施形態では、三基の発電用エンジン20に対応させて、三つの排気経路30を設けている。各排気経路30には、発電用エンジン20から排出される排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置31が設けられる。つまり、各発電用エンジン20からの排気ガスは、排気ガス浄化装置31を通じて浄化された後に外部に排出される。各排気ガス浄化装置31は、第二甲板16に据え付けられる。
次に、図3から図5を参照して、排気ガス浄化装置の構成について説明する。図3は、排気ガス浄化装置31の側面図である。図4は、排気ガス浄化装置31の正面図である。図5は、排気ガス浄化装置31に対して行う作業の作業方向Aを示す斜視図である。
排気ガス浄化装置31は、エンジン(発電用エンジン20)から排出される排気を浄化するものであり、エンジンの台数と同数設けられ、それぞれのエンジンから排出される排気ガスを浄化する。排気ガス浄化装置31は、排気ガスに含まれるNOxを選択還元するNOx触媒32を収容するケーシング33と、発電用エンジン20から排出される排気ガスをケーシング33内に案内する入口側配管34と、ケーシング33を通過した排気ガスを案内する出口側配管35とを備える。
ケーシング33は、耐熱金属材料製の部材であり、略筒状(本実施形態では、正面、背面、及び側面を有する角筒状)に形成されている。ケーシング33の内部には、排気ガスの移動方向(図示における上下方向)に沿って内部を区切る仕切板40が設けられる。ケーシング33内は、仕切板40によってNOx触媒32を通過するメイン流路41と、NOx触媒32をバイパスするバイパス流路42に区画されている。仕切板40は、ケーシング33の入口側端から出口側端まで設けられている。仕切板40を設けてケーシング33内で区画することで、バイパス流路42側を通過する排気ガスの熱を利用してメイン流路41側に配置されたNOx触媒32を暖機することも可能である。なお、本実施形態では、ケーシング33においてメイン流路41(NOx触媒32)が配置される側をケーシング33の正面、バイパス流路42が配置される側をケーシング33の背面として定義する。
入口側配管34は、発電用エンジン20の排気管22とケーシング33を接続する配管であり、排気管22と、ケーシング33内に形成されるメイン流路41及びバイパス流路42のそれぞれとを接続する二股配管である。入口側配管34は、メイン流路41に接続されるメイン側配管43と、バイパス流路42に接続されるバイパス側配管44とに分岐している。
メイン側配管43及びバイパス側配管44には、排気ガスの移動方向を切り換えるための経路切換部材として、それぞれ切換バルブ45及び切換バルブ45を駆動するバルブ駆動器46が設けられる。入口側配管34において、これらのバルブ駆動器46を駆動して切換バルブ45を切り換えることで、排気管22からの排気ガスをメイン流路41又はバイパス流路42に選択的に案内することが可能である。なお、メイン側配管43及びバイパス側配管44の切換バルブ45に付設されるバルブ駆動器46の配置は、ケーシング33の正面、背面、側面の何れ側でも良く、複数の排気ガス浄化装置31のレイアウトを決定する際に自由に設定することが可能である。
メイン側配管43の切換バルブ45の下流側には、還元剤供給装置として尿素水を排気ガスに向けて供給する尿素水噴射ノズル51と、供給された尿素水と排気ガスを混合する混合ミキサー52が配置される。還元剤供給装置は、尿素水噴射ノズル51以外に図示せぬ尿素水タンク、フィードポンプ、噴射量制御装置等を備え、フィードポンプの駆動によって尿素水タンクから尿素水噴射ノズル51に尿素水を送り、噴射量制御装置によって設定される噴射量に基づいた量の尿素水を尿素水噴射ノズル51から排気ガスに向けて霧状に噴射する。
メイン側配管43に案内された排気ガスは、尿素水噴射ノズル51から噴射された尿素を含んで混合ミキサー52に到達する。この間に尿素の加水分解が始まり、尿素からアンモニアが発生する。アンモニアは混合ミキサーにより排ガスと十分に混合されることとなる。このように、混合ミキサー52によって混合される排気ガスとアンモニアがケーシング33のメイン流路41に案内されてNOx触媒32に送られる。
NOx触媒32は、アンモニアを還元剤として排気ガス中のNOxを選択還元することでメイン流路41に送られた排気ガスを浄化する浄化触媒である。NOx触媒32は、例えばアルミナ、バナジア、チタニア又はゼオライト等の成分を含有する材料から形成されている。NOx触媒32は、排気ガスの流れ方向に沿って多数の貫通孔が形成されたハニカム構造を有する略直方体の複数又は単一の部材から構成されている。メイン流路41のNOx触媒32に案内された排気ガスに含まれるNOxは、NOx触媒32と接触し、アンモニアと反応することで、窒素と水に還元される。NOx触媒32を通過して浄化された排気ガスは、ケーシング33から出口側配管35に送られ、排気経路30を通じて外部に排出される。
なお、本実施形態では、メイン流路41にNOx触媒32を二層設けているが、排気ガス浄化装置31に備わる浄化触媒として、排気ガス中に含まれるNOxを浄化するという機能を発揮することが可能であれば、これに限定されない。例えば、NOx触媒32の下流側にNOxの還元剤となるアンモニアを還元するためのスリップ処理触媒を設けても良いし、NOx触媒32を設置する層数を変更してもよい。
バイパス側配管44に案内された排気ガスは、そのままケーシング33内のバイパス流路42を通過して出口側配管35に送られ、排気経路30を通じて外部に排出される。なお、エンジンや船舶の仕様によってはバイパス流路を設けないこともある。
メイン流路41のNOx触媒32の上流には、NOx触媒32に付着した煤塵を除去するスートブロア53が設けられる。スートブロア53は、ケーシング33の正面からメイン流路41の内部に臨むように取り付けられる。スートブロア53は、加圧空気を噴射するノズルと、加圧空気の通路を連通又は遮断する噴射弁を備える。また、ノズルは噴射弁を介して加圧空気を貯留するタンクと接続されている。
ケーシング33の上部には、複数の吊り上げ金具55が設けられる。吊り上げ金具55は、ケーシング33の互いに平行な位置関係にある二面(正面及び背面)の上部に二個ずつ、計四個取り付けられている。吊り上げ金具55は、ケーシング33、つまり排気ガス浄化装置31を据え付ける際に用いるものである。例えば、船舶1の組み立て工場において、チェンブロックのフックに複数の吊り上げ金具55を係止し、チェンブロックによってケーシング33を昇降させて機関室11に簡単に据え付けることができる。
ケーシング33には、内部にNOx触媒32を出し入れするための開口36がメイン流路41に連通するように設けられている。開口36は、NOx触媒32の高さ及び幅に応じて開けられている。開口36の内部には、NOx触媒32を保持する保持部材37が設けられている。このように、開口36を通じてNOx触媒32にアクセスすることが可能であり、例えば、NOx触媒32をケーシング33に入れてメイン流路41に設置すること、NOx触媒32をケーシング33から取り出すこと、NOx触媒32を点検することが可能である。また、排気ガス浄化装置31の使用時には、ケーシング33に対して着脱可能な蓋38を開口36に取り付けることで、開口36が塞がれている。
開口36は、ケーシング33の正面に設けられており、その開口方向はケーシング33の正面と直交する方向となる。これにより、図5に示すように、開口36を通じてNOx触媒32を挿入する、取り出す、点検する、又はメンテナンスする等、NOx触媒32に対して保守管理作業を行う場合の作業方向Aは、開口36の開口方向であり、開口36を通じてケーシング33の内部にアクセスする方向となる。言い換えれば、開口36を通じて排気ガス浄化装置31に対する作業方向は、ケーシング33内に収納されるNOx触媒32の奥行き方向となる。
次に、図6及び図7を参照して、複数の排気ガス浄化装置のレイアウトについて説明する。図6は、三つの排気ガス浄化装置31をL字状に配置した実施形態を示す平面図である。図7は、三つの排気ガス浄化装置31を据え付ける際に用いる固定部材60を示す図である。
図6に示すように、二つの排気ガス浄化装置31を隣接して配置し、一つの排気ガス浄化装置31をその側方に配置し、かつ、各排気ガス浄化装置31の正面、つまりNOx触媒32が配置される側の面が同一の空間Sを向くように配置している。言い換えれば、各排気ガス浄化装置31のケーシング33の開口36(蓋38)が共通の空間Sに面するように配置している。上述のように、排気ガス浄化装置31に対する作業方向Aは、開口36が設けられるケーシング33の正面と直交する方向である。そして、隣接する二つの排気ガス浄化装置31の作業方向A1・A2と、側方に配置される一つの排気ガス浄化装置31の作業方向A3と、が同一の空間S内で交差するように配置されている。つまり、少なくとも二つの排気ガス浄化装置31の開口方向が交差するように配置されている。
このように、各排気ガス浄化装置31の開口36が同一の空間Sに面し、かつ、NOx触媒32を開口36を通じて挿入、取り出し、点検する際の作業方向が交差するように複数の排気ガス浄化装置31をレイアウトしている。これにより、複数の排気ガス浄化装置31の保守管理を行う際の保守管理スペースを共通化して、大きな移動を要さずに同一空間S内で作業を行うことを可能としている。従って、複数の排気ガス浄化装置31に対して作業を行う際の移動距離を小さく抑えることができる。また、作業領域となる空間Sを小さく収めることで、排気ガス浄化装置31の設置による空間の制限を低減し省スペース化に寄与できる。特に、本実施形態では、排気ガス浄化装置31の開口方向が同一の空間S内で交差するように配置することで、よりコンパクトなレイアウトを実現している。
また、各排気ガス浄化装置31に対して点検等の作業を行うための作業領域となる空間Sは、複数の排気ガス浄化装置31を設置する場合に必要不可欠な空間である。反対に、排気ガス浄化装置31の正面と面しておらず作業領域の裏側となる領域Tは、自由なレイアウトが可能な空間であり、例えばエンジンの各種配管、各種配線等を自由に配置することが可能である。以上のように、本実施形態のレイアウトによれば、保守管理作業の際に必要となる移動距離を抑えつつ、設置に必要な領域を最小限に留めることで、機関室11内の限られた空間を有効活用することが可能である。
以上のように配置された三つの排気ガス浄化装置31は、図7に示す固定部材60を用いて第二甲板16上の空間に一体的に据え付けられる。固定部材60は、板状の部材であり、二つの長方形の板材をずらして合わせた形状(略クランク形状)を有する。固定部材60は、三つの排気ガス浄化装置31の配置に応じた位置に、それらのケーシング33の底部を支持する三つの独立した固定孔61を有する。ケーシング33を固定孔61に固定する方法としては、ケーシング33の底部を嵌め込む方法、ケーシング33の底部に固定孔61よりも大きいフランジを形成して接合する方法等が挙げられる。固定部材60の周縁には、据え付け用のボルトを挿通する据付孔62と、ケーシング33の下部側面と固定される補強用のリブ63がそれぞれ複数設けられている。据付孔62の個数は、固定部材60を介して排気ガス浄化装置31を十分に固定可能であれば限定されない。また、リブ63の大きさ、個数等についても、ケーシング33を十分に固定できるものであれば限定されることはないし、不用であれば無くてもよい。
このように、固定部材60を用いて三つの排気ガス浄化装置31を連結して一体的に据え付けることで、個別に据え付けた場合と比べて必要な部材数を減らすことができ、それにより、省スペース化を図ることができる。
また、各排気ガス浄化装置31を配置する際、ケーシング33は、その隣接面を除く正面にスートブロア53等を設けることで、レイアウト時にスートフロア53等が障害となることなく、容易に配置することができ、省スペース化を図ることもできる。また、ケーシング33の入口側配管34に設けられる還元剤供給装置、及び切換バルブ45を各ケーシング33の隣接面を除いた側面に設けることで、省スペース化を図ることができる。
なお、複数の排気ガス浄化装置31を一体的に連結する固定部材は、上述の固定部材60に限らず、複数の排気ガス浄化装置31を連結して支持可能であるとともに、据え付け用のボルト孔を有する形態であれば採用することができる。例えば、L鋼やH鋼を組み合わせてケーシング33の底部を支持する固定孔61に相当する空隙を構成するとともに、その周囲に据付孔62を複数形成することで、固定部材60と同様の機能を発揮することが可能である。
次に、図8を参照して、排気ガス浄化装置を甲板の上下層に亘って据え付ける実施形態について説明する。図8は、排気ガス浄化装置31を第二甲板16に設けた貫通孔70を利用して第二甲板16に固定した実施形態を示す図である。
図8に示すように、第二甲板16には、排気ガス浄化装置31のケーシング33が通る貫通孔70が設けられ、貫通孔70を通じて排気ガス浄化装置31を第二甲板16の上下に亘って配置している。本実施形態では、複数の排気ガス浄化装置31を第二甲板16に据え付ける際に、上述の固定部材60を利用している。ただし、これに限定されることはなく、例えば固定部材60の代わりに、ケーシング33の周囲に第二甲板16に固定するためのフランジを設けてケーシング33を直接第二甲板16に固定することで各排気ガス浄化装置31を据え付けても良い。このように、甲板の上下層に亘って配置することで、上側の甲板の上方スペースを有効利用することが可能となる。
次に、図9を参照して、複数の排気ガス浄化装置のケーシングを一体化して共通化する実施形態について説明する。図9は、二つの隣接する排気ガス浄化装置31のケーシング33を共通化し、その間に断熱材80を設けて内部を区切った実施形態を示す。
図9に示すように、隣接して配置された二つの排気ガス浄化装置31の各ケーシング33を一体化することも可能である。つまり、ケーシング33を共通化して、その内部に二つの排気ガス浄化装置31の内部構造を収納する構成を採用することもできる。この場合、ケーシング33の内部空間を断熱材80で二つに区切り、それぞれの空間に各排気ガス浄化装置31の内部構造を収納することで、一側から他側への熱の伝達を防止して、NOx触媒32の温度低下を防いでいる。このように、隣接する複数の排気ガス浄化装置31のケーシング33を共通化することで、全体の体格を小さくすることが可能であり、省スペース化に寄与することができる。
次に、図10を参照して、複数の排気ガス浄化装置のレイアウトの別実施形態について説明する。図10の上部は、三つの排気ガス浄化装置31をT字状に配置した実施形態を示す図であり、下部は四つの排気ガス浄化装置31をT字状に配置した実施形態を示す図である。
図10に示すように、複数の排気ガス浄化装置31のうち、二つの排気ガス浄化装置31がそれらの正面を互いに対向させるとともに、少なくとも二つの排気ガス浄化装置31の開口方向が交差するように配置している。このようなレイアウトを採用することで、必要な作業領域を最小限に抑えることが可能である。
以上の実施形態では、複数の排気ガス浄化装置31を直交させて配置している例を示しているが、これに限定されることはなく、各排気ガス浄化装置の開口が同一の空間に面し、その開口方向が交差するように配置されていれば良い。例えば、少なくとも二つの排気ガス浄化装置31の開口方向が略60°の角度を成して交差するように配置する等、水平方向に任意の角度を傾けて配置することも可能である。
また、以上の実施形態では、発電用エンジン20の排気経路30に設ける排気ガス浄化装置31を例にとって説明しているが、これに限定されず、本発明の排気ガス浄化装置を主エンジン12の排気経路に設けることも可能である。
1:船舶、16:第二甲板、20:発電用エンジン(エンジン)、30:排気経路、31:排気ガス浄化装置、32:NOx触媒(浄化触媒)、33:ケーシング、36:開口、60:固定部材、61:固定孔、70:貫通孔、A:作業方向、S:同一の空間

Claims (4)

  1. 複数のエンジンと、各エンジンの排気ガスの排気経路に設けられる排気ガス浄化装置と、を備える船舶において、
    前記排気ガス浄化装置は、前記排気ガスを浄化する浄化触媒を収容するケーシングと、
    前記ケーシング内に前記浄化触媒を出し入れするための開口と、を有し、
    前記排気ガス浄化装置のうち少なくとも二つの排気ガス浄化装置における前記開口方向が交差するように配置されることを特徴とする船舶。
  2. 前記排気ガス浄化装置は、当該排気ガス浄化装置のそれぞれの開口が同一の空間に面する請求項1に記載の船舶。
  3. 前記排気ガス浄化装置は、船舶の甲板の上下層に亘って配置される請求項1に記載の船舶。
  4. 前記排気ガス浄化装置は、当該複数の排気ガス浄化装置を一体的に据え付ける固定部材を用いて固定されるとともに、
    前記固定部材は、各排気ガス浄化装置を固定するための固定孔を有し、
    前記排気ガス浄化装置は、前記固定部材の固定孔に固定された状態で、当該固定部材を用いて船舶内に固定される請求項1に記載の船舶。

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