JP2020019369A - 車両用表示装置、方法、及びコンピュータ・プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】サンバイザと画像との重なりを抑制する。【解決手段】画像表示部11(12)は、車両1の前景6に重なる所定の表示領域100に画像200を表示し、周辺インタフェース14から車両1に設けられたサンバイザ3の使用状況を検出し、プロセッサ16は、サンバイザ3が使用されているという判定に従って、表示領域100の上側領域101に表示される少なくとも一部の画像200が上側領域101より下方の下側領域102に移動する。【選択図】 図2
Description
本開示は、車両で使用され、車両の前景に画像を重畳して視認させる車両用表示装置、方法、及びコンピュータ・プログラムに関する。
風景と重ねて画像を視認させる車両用表示装置が知られている(例えば特許文献1参照)。車両用表示装置は、例えば、頭部に装着するヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display:HMD)装置を表示器として用い、表示器からの表示光を投射光学系や導光体などを用いてユーザーに向けて投射し、表示光が示す画像の虚像を視認させるものである。ユーザーは、HMD装置によって表示された画像を前方の実風景に重ねて視認することができる。また、HMD装置は、拡張現実(Augmented Reality;AR)と称される技術を適用することができる。すなわち、実風景に存在する実オブジェクトの位置に対応付けた拡張現実画像を表示することで、実風景にあたかも拡張現実画像が存在するような感覚をユーザーに与えることができる。
また、特許文献2には、車両のフロントウインドシールド等のコンバイナに、表示光を投影することで、画像を視認させるヘッドアップディスプレイ装置が、車両用表示装置として開示されている。
しかしながら、車両に設けられた防眩用のサンバイザを使用した場合、車両用表示装置が表示する画像とサンバイザとが重なってしまい、表示内容を視認できない、又はサンバイザに重なった画像を視認することで視認者に違和感を覚えさせるおそれがあった。
本明細書に開示される特定の実施形態の要約を以下に示す。これらの態様が、これらの特定の実施形態の概要を読者に提供するためだけに提示され、この開示の範囲を限定するものではないことを理解されたい。実際に、本開示は、以下に記載されない種々の態様を包含し得る。
本開示の概要は、サンバイザと画像との重なりを抑制することに関する。より具体的には、車両に設けられたサンバイザが使用された場合に、サンバイザと画像とが重なり、表示内容を視認できない、又はサンバイザに重なった違和感のある画像を視認させてしまう恐れを低くする。
したがって、本明細書に記載される車両用表示装置は、サンバイザが使用された場合に、表示領域の上側領域に表示されている画像を下方に移動させることで、1)サンバイザと画像とが重なり、表示内容を視認できない、又は、2)サンバイザに重なった違和感のある画像を視認させてしまう恐れを低くすることができる。いくつかの実施形態では、サンバイザの使用状況(サンバイザを下げる度合い)に応じて、上側領域から下側領域へ移動する画像の数を多くする又は/及び画像の移動を長くしてもよい。
以下に、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下の実施形態(図面の内容も含む。)によって限定されるものではない。下記の実施形態に変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。また、以下の説明では、本発明の理解を容易にするために、公知の技術的事項の説明を適宜省略する。
以下、図1、図2、及び図3では、例示的な車両用表示装置の説明を提供する。図4A、図4Bでは、表示例を提供する。図5は、画像を変更する方法を示すフロー図であり、図6は、画像を変更する方法を示すタイミングチャートである。
図1を参照する。第1の実施形態の車両用表示装置10における画像200を表示する画像表示部11は、車両1のダッシュボード5内に設けられたヘッドアップディスプレイ(HUD:Head−Up Display)装置である。HUD装置は、表示光11aをフロントウインドシールド2(被投影部材の一例である)に向けて出射し、仮想的な表示領域100内に画像200を表示することで、フロントウインドシールド2を介して視認される現実空間である前景6に重ねて画像200を視認させる。
また、第2の実施形態の車両用表示装置10における画像200を表示する画像表示部12は、ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)装置である。運転者4は、HMD装置を頭部に装着して車両1の座席に着座することで、表示される画像200を、車両1のフロントウインドシールド2を介した前景6に重畳して視認する。車両用表示装置10が所定の画像200を表示する表示領域100は、車両1の座標系を基準とした特定の位置に固定され、運転者4がその方向を向くと、その特定の位置に固定された表示領域100内に表示された画像200を視認することができる。
画像表示部11,12は、車両1のフロントウインドシールド2を介して視認される現実空間である前景6に存在する道路標識、路面、建物、障害物(歩行者、自転車、自動二輪車、他車両)など図示しない実オブジェクトの近傍又は実オブジェクトに重なる位置に画像200を視認させることで、視覚的な拡張現実(AR、Augmented Reality)を形成することもできる。
車両1の内部の天井には、フロントウインドシールド2の外部から内部に透過する太陽光などの光が運転者4に到達しないようにする防眩用のサンバイザ3が設けられる。サンバイザ3を使用する(換言すると、サンバイザ3を回転させる又は下げる)と、運転者4から見て、フロントウインドシールド2の上部がサンバイザ3により視覚的に遮られる。すなわち、運転者4から見て、フロントウインドシールド2の上部、このフロントウインドシールド2の上部を介して視認される前景6、及びフロントウインドシールド2の上部を介した表示領域100に表示されていた画像200が視覚的に遮られる。なお、サンバイザ3によって遮られる表示領域100の大きさは、運転者4の目の垂直方向の高さ(Y軸方向の位置)、運転者4の目の奥行き方向の位置(Z軸方向の位置)、及びサンバイザ3の位置によって変化する。図1の例では、目の高さが低い運転者4sには、表示領域100の全体が視認可能であるが、目の高さが高い運転者4tには、表示領域100の上側領域(重なり領域)101がサンバイザ3によって視認できない。
図2は、いくつかの実施形態に係る、車両用表示装置10のブロック図である。車両用表示装置10は、画像表示部11,12、周辺インタフェース14、1つ又はそれ以上のプロセッサ16、記憶部18、及び画像処理回路20を備える。図2に記載される様々な構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェア両方の組み合わせを含んでもよい。図2は、実施態様の一実施例に過ぎず、図示された構成要素は、より数の少ない構成要素に組み合わされてもよく、又は追加の構成要素があってもよい。例えば、画像処理回路20(例えば、グラフィック処理ユニット)が、1つ以上のプロセッサ16に含まれてもよい。
図示するように、プロセッサ16及び画像処理回路20は、記憶部18と動作可能に連結される。より具体的には、プロセッサ16及び画像処理回路20は、記憶部18に記憶されているプログラムを実行することで、例えば画像データを生成又は/及び送信するなど、車両用表示装置10の操作を行うことができる。プロセッサ16又は/及び画像処理回路20は、少なくとも1つの汎用マイクロプロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU))、少なくとも1つの特定用途向け集積回路(ASIC)、少なくとも1つの特定用途向け集積回路(ASIC)、少なくとも1つのフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。記憶部18は、ハードディスクのような任意のタイプの磁気媒体、CD及びDVDのような任意のタイプの光学媒体、揮発性メモリのような任意のタイプの半導体メモリ、及び不揮発性メモリを含む。揮発性メモリはDRAM及びSRAMを含み、不揮発性メモリはROM及びNVROMを含む。
図示するように、プロセッサ16は、周辺インタフェース14と動作可能に連結されている。例えば、周辺インタフェース14は、車両用表示装置10を、Bluetooth(登録商標)ネットワークなどのパーソナルエリアネットワーク(PAN)、802.11x Wi−Fi(登録商標)ネットワークなどのローカルエリアネットワーク(LAN)、4G又はLTE(登録商標)セルラーネットワークなどの広域ネットワーク(WAN)に接続する無線通信インタフェースを含むことができる。また、周辺インタフェース14は、例えば、USBポート、シリアルポート、パラレルポート、OBDII、及び/又は他の任意の適切な有線通信ポートなどの有線通信インタフェースを含むことができる。
図示するように、プロセッサ16は、周辺インタフェース14と相互動作可能に連結されることで、周辺インタフェース14に接続される種々の他の電子機器等と情報を授受可能となる。周辺インタフェース14には、例えば、車両1に設けられた車両ECU301、サンバイザ状態検出部302、アイポイント検出部103、などが動作可能に連結される。画像表示部11,12は、プロセッサ16及び画像処理回路20に動作可能に連結される。したがって、画像表示部11,12によって表示される画像は、プロセッサ16又は/及び画像処理回路20から受信された画像データに基づいてもよい。プロセッサ16及び画像処理回路20は、周辺インタフェース14から得られる情報に基づき、画像表示部11,12が表示する画像を制御する。
図3は、運転者4が前方を向いた際に視認される、車両用表示装置10に表示される画像201〜205と、前景6と、を示す図である。画像201は、車両1が現在走行している道路における制限速度を示す画像であり、画像202は、経路案内のテキスト画像であり、画像203は、ACC(Adaptive Cruise Control)における車間距離制御の設定値を示す画像であり、画像204は、前景6の路面に対応づけられた経路案内を行う仮想現実画像であり、画像205は、車両1の車速画像である。表示される画像は、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)、静止画、又は動画であってもよい。プロセッサ16及び画像処理回路20は、例えば、周辺インタフェース14を介して車両ECU301から取得する指示信号に基づき、画像データを生成するが、他にも、車両1に設けられた図示しない車外センサ、車内センサ、車両1に持ち込まれた携帯型電子機器、及び外部サーバーなどから周辺インタフェース14を介して取得された情報に基づき、画像データを生成してもよい。
車両1は、サンバイザ3の角度を検出する角度センサ(サンバイザ状態検出部302の一例)を含んでいてもよい。プロセッサ16は、サンバイザ3の角度情報を取得し、この角度情報からサンバイザ3の下端の位置を推定することができる。なお、プロセッサ16は、サンバイザ3の角度情報から推定されたサンバイザ3の下端の位置の情報を周辺インタフェース14から取得するものであってもよい。また、サンバイザ状態検出部302の他の例として、車両1は、1つ以上の光センサ(図示しない)を含んでいてもよい。光センサは、環境からの光を受光し、その光を、画像を表すデータに変換し、これを解析することで少なくとも下端の位置を含むサンバイザ3の位置を、プロセッサ16に送信することができる。なお、光センサの画像を解析する機能は、プロセッサ16に設けられてもよい。また、サンバイザ3の下端を含むサンバイザ3の位置を取得する方法は、これらに限定されるものではなく、既知の位置検出技術を用いて取得されてもよい。
車両1は、運転者4の目の位置を検出する赤外線カメラ(アイポイント検出部103の一例)を含んでいてもよい。プロセッサ16は、赤外線カメラが撮像した画像を取得し、この撮像画像を解析することで運転者4の目の位置を特定することができる。なお、プロセッサ16は、赤外線カメラの撮像画像から特定された運転者4の目の位置の情報を周辺インタフェース14から取得するものであってもよい。なお、車両1の運転者4の目の位置又は運転者4の目の位置を推定可能な情報を取得する方法は、これらに限定されるものではなく、既知のアイポイント検出(推定)技術を用いて取得されてもよい。
記憶部18に記憶されたソフトウェア構成要素は、サンバイザ検出モジュール402、アイポイント検出モジュール404、重なり判定モジュール406、及びグラフィックモジュール408を含む。
サンバイザ検出モジュール402は、サンバイザ3の使用状況を検出する。サンバイザ検出モジュール402は、サンバイザ3が使用されているかどうかの判定、サンバイザ3の角度の検出、サンバイザ3が下げられた量の検出、サンバイザ3の下端の位置の検出、サンバイザ3の下端を含む一部又は全部の位置の検出、に関係する様々な動作を実行するための様々なソフトウェア構成要素を含む。サンバイザ検出モジュール402は、例えば、サンバイザ状態検出部302からサンバイザ3の角度情報を受信し、サンバイザ3が使用されているかどうか、又は下端の位置を含むサンバイザ3の位置を推定する。
サンバイザ検出モジュール402は、サンバイザ3が使用されているかどうかの判定をするための、1つ以上の角度閾値を使用する。いくつかの実施形態では、少なくとも角度閾値が、運転者4の視点の高さに従って調整され得る。
アイポイント検出モジュール404は、車両1の運転者4の眼の位置を検出する。アイポイント検出モジュール404は、複数段階で設けられた高さ領域のどこに運転者4の眼の高さがあるかの判定、運転者4の眼の高さ(Y軸方向の位置)の検出、運転者4の眼の高さ(Y軸方向の位置)及び奥行方向の位置(Z軸方向の位置)の検出、運転者4の眼の位置(X,Y,Z軸方向の位置)の検出、に関係する様々な動作を実行するための様々なソフトウェア構成要素を含む。アイポイント検出モジュール404は、例えば、アイポイント検出部303から運転者4の眼の位置を取得する、又は、アイポイント検出部303から運転者(4)の目の高さを含む目の位置を推定可能な情報を受信し、運転者4の目の高さを含む目の位置を推定する。
重なり判定モジュール406は、サンバイザ検出モジュール402が送信するサンバイザ3の位置と、アイポイント検出モジュール404が送信する運転者4の目の位置とから、運転者4の目の位置からサンバイザ3が重なる表示領域100の部分を特定し、その部分を上側領域101と特定し、表示領域100の上側領域101より下方のそれ以外の領域を下側領域102と特定する。
グラフィックモジュール408は、表示される画像200の、視覚的効果(例えば、輝度、透明度、彩度、コントラスト、又は他の視覚特性)、サイズ(拡大、縮小)、表示位置を変更するための構成要素を含めた、表示領域100上に画像200をレンダリングして表示するための、様々な既知のソフトウェア構成要素を含む。
いくつかの実施形態において、グラフィックモジュール408は、使用される画像要素を表すデータを記憶する。それぞれの画像要素には、対応するコードが、任意選択的に、割り当てられる。グラフィックモジュール408は、1つ又はそれ以上のプロセッサ16から、必要に応じて、座標データ及び他のプロパティデータと共に、表示される画像要素を指定する1つ以上のコードを受信し、画像表示部11,12に出力する画面画像データを生成する。
上記のモジュールのそれぞれは、1つ以上の上記の機能を実行する実行可能な命令及び本出願に記載の方法(例えば、コンピュータにより実行されるプログラム)に対応する。
サンバイザ検出モジュール402又は/及びアイポイント検出モジュール404は、所定の間隔で周辺インタフェース14を介して、サンバイザ状態検出部302又は/及びアイポイント検出部303に要求を送る。これに応じて、周辺インタフェース14は、サンバイザ状態検出部302又は/及びアイポイント検出部303から各種情報を取得して送出する。他の実施形態において、サンバイザ検出モジュール402又は/及びアイポイント検出モジュール404は、重要なイベント(例えば、車両1の走行開始を検出したこと)がある場合にのみ情報の送出を要求してもよい。
図4A及び図4Bは、表示領域に表示される画像を示す。
特に、図4Aは、例えば、サンバイザ3が使用されていない(画像200を視認する際のサンバイザ3の影響が少ない状況である)場合の、表示領域100に表示される画像200を示す。この例では、制限速度の画像201(「80」)と、案内経路のテキスト画像202(「○○交差点を右折」)が、表示領域100の上方に表示され、車間距離制御の設定値を示す画像203と、経路案内を行う仮想現実画像204(矢印と、「20m」と記されたテキスト画像)と、車速画像205と、が、表示領域100の下方に表示される。
図4Bは、サンバイザ3が使用された(画像200を視認する際のサンバイザ3の影響が少なくない状況である)場合の、表示領域100に表示される画像200を示す。この例では、図4Aでは表示領域100の上側領域101に表示されていた制限速度の画像201が、図4Bでは、下側領域102に属する符号201sの位置に移動し、図4Aでは表示領域100の上側領域101に表示されていた案内経路のテキスト画像202が、図4Bでは下側領域102に属する符号202sの位置に移動している。プロセッサ16は、サンバイザ3が使用されている判定、又はサンバイザ3の位置が画像200を視認する際に影響が出る位置と判定、がされた場合、表示領域100の所定の上側領域101に少なくとも一部が属する画像200を、下側領域102に移動させる。
なお、上側領域101の大きさ(Y軸方向の長さ)は、サンバイザ3の位置、運転者4の目の位置、又はこれらの組み合わせによって調整されてもよい。具体的には、サンバイザ3の下端の位置が下方であるに従い、又は/及び運転者4の目の位置が上方であるに従い、上側領域101の大きさを大きくしてもよい。また、上側領域101に属する画像200を全て移動させる必要はなく、画像200が示す情報の必要度に応じて、各画像200を移動させるか否か、又は/及び移動させる距離を適切に決定してもよい。特に、サンバイザ3の位置と運転者4の目の位置とから、運転者4の目の位置からサンバイザ3が重なる表示領域100の部分(重なり領域)を、上側領域101とすることで、画像の移動を過不足なく効率的に行うことができる。
また、サンバイザ3の下端の位置が下方であるに従い、又は/及び運転者4の目の位置が上方であるに従い、上側領域101から下側領域102へ移動する画像200の数を多くする、又は/及び画像200の移動を長くしてもよい。これにより、サンバイザ3の位置と運転者4の目の位置とから、運転者4の目の位置からサンバイザ3が重なる表示領域100の部分(重なり領域)を判定しなくても、又は判定の精度が悪くても、サンバイザ3に重なってしまう画像200を適切に移動させることができる。
また、画像200が上側領域101から下側領域102へ移動する最中又は以前に、下側領域102に表示されていた少なくとも一部の画像200を、移動、縮小又は非表示の少なくとも1つの動作が実行されてもよい。これにより、上側領域101から画像200が移動するに際し、余白領域(画像200が表示されていない領域)が小さい場合でも、下側領域102に上側領域101から画像200が移動するための余白領域を設けることができる。図4Aに示す車間距離制御の設定値を示す画像203が、図4Bでは符号203tの位置に縮小している。
また、画像200が上側領域101から下側領域102へ移動する最中又は以前に、上側領域101に表示されていた少なくとも一部の画像200の移動、縮小又は非表示の少なくとも1つの動作が実行されてもよい。これにより、上側領域101から画像200が移動するに際し、余白領域(画像200が表示されていない領域)が小さい場合でも、下側領域102に上側領域101から画像200が移動するための余白領域を設けることができる。なお、画像200の縮小に際し、画像200が示す情報の簡略化が行われてもよい。具体的には、画像200に含まれるテキストの削減、記号化などを含む。
図5は、サンバイザの使用状況に応じて画像を変化するためのプロセスを示すフロー図である。
車両用表示装置10は、サンバイザ3の使用状況を検出し、サンバイザ3が使用されているか、サンバイザ3の位置が画像200を視認する際に影響が出得る位置であるか、又は下端の位置を含むサンバイザ3の位置を特定することができる(ステップS1)。これらにより、サンバイザ3と表示領域100との重なり領域が発生し得るか、又は重なり領域が増加し得るかを判定することができる(ステップS3)。
車両用表示装置10は、運転者4の目の位置を検出し、運転者4の目の位置が画像200を視認する際にサンバイザ3と重なり影響が出得る位置であるか、又は運転者4の目の位置を特定することができる(ステップS2)。これらにより、サンバイザ3と表示領域100との重なり領域が発生し得るか、又は重なり領域が増加し得るかを判定することができる(ステップS3)。
車両用表示装置10は、S1で特定したサンバイザ3の位置が画像200を視認する際により影響が出得る位置になったか、S2で特定した目の位置が画像200を視認する際により影響が出得る位置になったか、又はS1で特定したサンバイザ3の位置とS2で特定した目の位置とから運転者4の目の位置からサンバイザ3が重なる表示領域100の部分(重なり領域)を特定し、この重なり領域が増加したか、を判定する(ステップS3)。このプロセスは、サンバイザ3と表示領域100との重なり領域が発生し得るかの判定も含んでもよい。サンバイザ3と表示領域100との重なり領域が発生し得る、又は重なり領域が増加し得る場合(ステップS3でYES)、上側領域101に属する(属し得る)画像200を、上側領域101から下側領域102へ移動させ、この画像200の移動の最中又は以前に、下側領域102の画像200の一部に、移動、縮小又は非表示の少なくとも1つの動作を実行させる(ステップS4)。
他方、サンバイザ3と表示領域100との重なり領域が発生し得なくなる、又は重なり領域が減少し得る場合(ステップS3でNO)、以前に上側領域101に表示され現在に下側領域102に表示されている少なくとも一部の画像200の視認性を低下させ(ステップS5)、ステップS5で視認性を低下させ、増加し得る上側領域101に移動させる画像200を、下側領域102から上側領域101へ移動させ、この画像200の移動の最中又は以後に、下側領域102の画像200の一部を、移動、拡大又は再表示の少なくとも1つの動作を実行させ(ステップS6)、ステップS6での移動が完了した後、増加し得る上側領域101に移動させた画像200の視認性を上昇(元の視認性に戻すことも含む)させてもよい(ステップS7)。
図6は、サンバイザの使用状況に応じて画像を変化するためのプロセスを示すタイミングチャートであり、図5のステップS5〜S7のプロセスを示すタイミングチャートである。サンバイザ3と表示領域100との重なり領域が発生し得なくなる、又は重なり領域が減少し得る場合、時間t1からt2までに、以前に上側領域101に表示され現在に下側領域102に表示されている少なくとも一部の画像200の視認性を徐々に低下させ(ステップS5)、その後、時間t2からt3までに、増加し得る上側領域101に移動させる画像200を、下側領域102から上側領域101へ移動させ、その後、時間t3からt4までに、増加し得る上側領域101に移動させた画像200の視認性を上昇(元の視認性に戻すことも含む)させる。
図5、図6におけるプロセスについて説明された特定の順序は例示であり、説明された順序は、プロセスを実行することができる唯一の順序であることを示すことを意図するものではないことを理解されたい。当業者であれば、本明細書で説明される動作の再順序付け、一部追加、又は/及び一部削除をする様々な変更を加えることができるであろう。
上述の情報処理プロセスの動作は、汎用プロセッサ又は特定用途向けチップなどの情報処理装置の1つ以上の機能モジュールを実行させることにより実施することができる。これらのモジュール、これらのモジュールの組み合わせ、又は/及びそれらの機能を代替えし得る一般的なハードウェアとの組み合わせは全て、本発明の保護の範囲内に含まれる。
車両用表示装置10の機能ブロックは、任意選択的に、説明される様々な実施例の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実行される。図2で説明する機能ブロックが、説明される実施例の原理を実施するために、任意選択的に、組み合わされ、又は1つの機能ブロックを2以上のサブブロックに分離されてもいいことは、当業者に理解されるだろう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割を、任意選択的に支持する。
1…車両、2…フロントウインドシールド、3…サンバイザ、4…運転者、5…ダッシュボード、6…前景、10…車両用表示装置、11…画像表示部、11a…表示光、12…画像表示部、14…周辺インタフェース、16…プロセッサ、18…記憶部、20…画像処理回路、100…表示領域、101…上側領域、102…下側領域、103…アイポイント検出部、200…画像、301…車両ECU、302…サンバイザ状態検出部、303…アイポイント検出部、402…サンバイザ検出モジュール、404…アイポイント検出モジュール、406…判定モジュール、408…グラフィックモジュール
Claims (11)
- 車両用表示装置(10)において、
画像表示部(11,12)と、
1つ又はそれ以上の周辺インタフェース(14)と、
1つ又はそれ以上のプロセッサ(20)と、
メモリ(22)と、
前記メモリ(22)に格納され、前記1つ又はそれ以上のプロセッサ(20)によって実行されるように構成される1つ又はそれ以上のコンピュータ・プログラムと、を備え、
前記1つ又はそれ以上のコンピュータ・プログラムは、
前記画像表示部(11,12)が、車両(1)の前景(6)に重なる所定の表示領域(100)に画像(200)を表示し、
前記1つ又はそれ以上の周辺インタフェース(14)から前記車両(1)に設けられたサンバイザ(3)の使用状況を検出し、
前記サンバイザ(3)が使用されているという判定に従って、
前記表示領域(100)の上側領域(101)に表示される少なくとも一部の前記画像(200)が前記上側領域(101)より下方の下側領域(102)に移動する、
命令を含む、車両用表示装置。 - 前記サンバイザ(3)の使用状況を検出する命令は、少なくとも下端を含む前記サンバイザ(3)の位置又は少なくとも前記下端を含む前記サンバイザ(3)の位置を推定可能な情報の検出、を含む、請求項1に記載の車両用表示装置。
- 前記サンバイザ(3)の前記下端の位置が、下方であるに従い、
前記上側領域(101)から前記下側領域(102)へ移動する前記画像(200)の数を多くする又は/及び前記画像(200)の移動を長くする、請求項2に記載の車両用表示装置。 - 前記1つ又はそれ以上のコンピュータ・プログラムは、前記1つ又はそれ以上の周辺インタフェース(14)から前記車両(1)の運転者(4)の目の位置又は前記運転者(4)の目の位置を推定可能な情報を検出する命令を更に含み、
前記運転者(4)の目の位置が、上方であるに従い、
前記上側領域(101)から前記下側領域(102)へ移動する前記画像(200)の数を多くする又は/及び前記画像(200)の移動を長くする、請求項1に記載の車両用表示装置。 - 前記サンバイザ(3)の使用状況を検出する命令は、少なくとも下端を含む前記サンバイザ(3)の位置又は少なくとも前記下端を含む前記サンバイザ(3)の位置を推定可能な情報の検出すること、を含み、
前記1つ又はそれ以上のコンピュータ・プログラムは、前記1つ又はそれ以上の周辺インタフェース(14)から前記車両(1)の運転者(4)の目の位置又は前記運転者(4)の目の位置を推定可能な情報を検出し、
前記サンバイザ(3)の位置と前記運転者(4)の目の位置とから、前記運転者(4)の目の位置から前記サンバイザ(3)が重なる前記表示領域(100)の部分を、前記上側領域(101)とする、
命令を更に含む、請求項1に記載の車両用表示装置。 - 前記1つ又はそれ以上のコンピュータ・プログラムは、前記画像(200)が前記上側領域(101)から前記下側領域(102)へ移動する最中又は以前に、前記下側領域(202)に表示されていた少なくとも一部の前記画像(200)の移動、縮小又は非表示の少なくとも1つを実行する命令を更に含む、請求項1に記載の車両用表示装置。
- 前記1つ又はそれ以上のコンピュータ・プログラムは、前記画像(200)が前記上側領域(101)から前記下側領域(102)へ移動する最中又は以前に、前記上側領域(101)に表示されていた少なくとも一部の前記画像(200)の移動、縮小又は非表示の少なくとも1つを実行する命令を更に含む、請求項1に記載の車両用表示装置。
- 前記1つ又はそれ以上のコンピュータ・プログラムは、前記サンバイザ(3)の前記下端の位置が上方になったとの判定に従って、
以前に前記上側領域(101)に表示され現在に前記下側領域(102)に表示されている前記画像(200)が上方に移動する命令をさらに含む、請求項3に記載の車両用表示装置。 - 前記1つ又はそれ以上のコンピュータ・プログラムは、
以前に前記上側領域(101)に表示され現在に前記下側領域(102)に表示されている前記画像(200)が上方に移動する最中又は以前に、視認性を低下し、移動した後に、前記視認性を上昇する命令をさらに含む、請求項8に記載の車両用表示装置。 - 画像表示部(11,12)と、1つ又はそれ以上の周辺インタフェース(14)と、を有する車両用表示装置(10)において、
前記画像表示部(11,12)が、車両(1)の前景(6)に重なる所定の表示領域(100)に画像(200)を表示することと、
前記1つ又はそれ以上の周辺インタフェース(14)から前記車両(1)に設けられたサンバイザ(3)の使用状況を検出することと、
前記サンバイザ(3)が使用されているという判定に従って、
前記表示領域(100)の上側領域(101)に表示される少なくとも一部の前記画像(200)が前記上側領域(101)より下方の下側領域(102)に移動することと、
を含む、方法。 - 請求項10に記載の方法を実行するための命令を含む、コンピュータ・プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018144611A JP2020019369A (ja) | 2018-07-31 | 2018-07-31 | 車両用表示装置、方法、及びコンピュータ・プログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018144611A JP2020019369A (ja) | 2018-07-31 | 2018-07-31 | 車両用表示装置、方法、及びコンピュータ・プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020019369A true JP2020019369A (ja) | 2020-02-06 |
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ID=69589522
Family Applications (1)
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JP2018144611A Pending JP2020019369A (ja) | 2018-07-31 | 2018-07-31 | 車両用表示装置、方法、及びコンピュータ・プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020019369A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022036828A1 (zh) * | 2020-08-21 | 2022-02-24 | 黑龙江天有为电子有限责任公司 | 汽车中控系统及其仪表盘显示系统 |
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2018
- 2018-07-31 JP JP2018144611A patent/JP2020019369A/ja active Pending
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WO2022036828A1 (zh) * | 2020-08-21 | 2022-02-24 | 黑龙江天有为电子有限责任公司 | 汽车中控系统及其仪表盘显示系统 |
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