JP2020018628A - 食器保管庫 - Google Patents

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JP2020018628A
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祐輔 石川
Yusuke Ishikawa
祐輔 石川
千穂 内山
Chiho Uchiyama
千穂 内山
友裕 高木
Tomohiro Takagi
友裕 高木
武伸 曽布川
Takenobu Sofugawa
武伸 曽布川
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Abstract

【課題】庫内に多段に配置した棚部材へ金属製の食器カゴを載置して、食器を保管するようにした食器保管庫では、前記棚部材は、庫内の幅方向に延在する横フレームにパイプの如きパイプ部材を多数配列する構造になっている。このため食器カゴを庫内へ出し入れする際に、該食器カゴと横フレームとが接触して騒音を生じたり、両者の摩擦により削れた金属粉が飛散して庫内や食器を汚染することがあった。【解決手段】食器保管庫の庫内に配置される棚部材16に関して、食器カゴ28が載置されるパイプ部材36を横フレーム34の上方に位置するようにしたことで、食器カゴ28の出し入れに際し横フレーム34に全く接触しないようにした。【選択図】図1

Description

この発明は食器保管庫に関し、殊に食器カゴを食器保管庫に入れたり出したりする際に、該食器カゴが支持棚の横フレームと擦れて大きな騒音を出したり、摩擦により金属粉が飛び散って庫内や食器を汚染するのを抑制し得る食器保管庫の棚構造に関するものである。
大きな喫茶店やレストラン等の厨房には、洗浄した食器を大量に収容した金属カゴ(以下、食器カゴという)を庫内で乾燥保管する熱風消毒保管庫(以下、食器保管庫という)が広く使用されている。この食器保管庫の庫内には、前記食器カゴを安定に載置するための支持棚(以下、棚構造という)が多段に配設されている。例えば図7(a)は、従来の食器保管庫10の扉12を開放した状態の斜視図であって、庫内14に多段の棚部材16からなる棚構造18が配設されている。すなわち図7(a)に示すように、庫内14における奥行き方向の左右側壁には所要数の支持部材20が高さ調節自在に設けられており、これらの支持部材20に梯子状の前記棚部材16が水平に支持されている。
前記棚部材16は、図7(b)に示すように、横幅方向に延在する2本の平行な横フレーム22,22と、これらの横フレーム22,22に交差して固定配置した複数本のステンレスパイプに代表されるパイプ部材24とから、平面視で梯子状に構成されている。なお、2本の横フレーム22,22における中間には、該横フレーム22と縦方向に交差するフレーム26が固定されている。そして図7(b)に破線で示す食器カゴ28は、前記棚部材16に載置されるが、該食器カゴ28の出し入れはパイプ部材24の配列方向に沿って矢印方向に行われる。
特開2003―250645号公報 特開2017―51461号公報
図7で説明した従来技術に係る食器保管庫10の棚構造18によれば、食器カゴ28が載置されるべきパイプ部材24の両端部は、前記2本の横フレーム22,22の夫々に固定されている。このため、前記食器カゴ28を棚部材16のパイプ部材24に載置するには、前記横フレーム22の上に該食器カゴ28を載せてから、該パイプ部材24へ向け庫内へ押し込んでやる必要がある。また、パイプ部材24に載置されている食器カゴ28を庫内から取り出す際にも、該食器カゴ28を横フレーム22の上で摺動させつつ引き出すことになる。
しかし、食器カゴ28は耐久性を考慮して金属製であり、かつ該食器カゴ28には多数の食器が収容されるため、食器カゴ28の全体重量はかなり大きくなっている。このため、食器を満載した食器カゴ28を棚部材16に載置したり、該棚部材16から取り出したりする動作を日常的に反復すると、食器カゴ28の重量により、前記横フレーム22に当て傷が発生し易くなる。そして、食器カゴ28と横フレーム22とが摺擦する際に削れた金属粉は、庫内に散乱することになる。この金属粉は食器カゴ28に収容した食器にも付着するので、衛生上好ましくない。また、経時的に横フレーム22の表面が削れて凹凸になるため、食器カゴ28の庫内への出し入れが摩擦で重くなる難点がある。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、
食器カゴが出し入れ自在に載置される棚部材を備える食器保管庫であって、
前記棚部材は、
食器保管庫の奥行き方向の側壁に設けた支持部材に支持される左右一対の縦フレームと、
前記食器保管庫の幅方向に延在すると共に該食器保管庫の奥行き方向に離間して複数列で配置され、前記左右一対の縦フレームの夫々に各端部が固定される横フレームと、
前記食器保管庫の幅方向に延在して前記縦フレームに設けた複数本のパイプ部材とからなり、
前記複数本のパイプ部材は前記横フレームの上に配置されていることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、パイプ部材は横フレームの上に位置しているので、食器カゴを庫内に出し入れする際に該食器カゴが横フレームに当接することがない。このため食器カゴの出し入れに際し、該食器カゴが横フレームに摺擦せず金属粉が庫内に飛散するのが防止される。すなわち金属粉が食器カゴの食器に付着して衛生を損なうことがなく、また食器カゴの出し入れを円滑にすることが出来る。
請求項2に記載の発明では、前記パイプ部材は、前記縦フレームに回転自在に設けられていることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、食器カゴをパイプ部材に載置して庫内へ押し入れる際に、該パイプ部材が回転するため円滑になり、作業者の負担が軽減される。また、食器カゴもパイプ部材も傷が付き難くなる。
請求項3に記載の発明では、前記左右一対の縦フレームの間に平行に中間フレームが配設され、前記パイプ部材は該中間フレームと一方の縦フレームとに回転自在に設けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明では、前記中間フレームと一方の縦フレームとの間に回転自在に設けたパイプ部材の軸線と、該中間フレームと他方の縦フレームとの間に回転自在に設けたパイプ部材の軸線とは互い違いになっていることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、中間フレームで左右に分かれて配置されるパイプ部材が整列することなく互い違いになっているので、これらパイプ部材の端部を支持する中間フレームの横幅寸法を小さくすることができる。
請求項5に記載の発明では、前記中間フレームと一方の縦フレームとの間に回転自在に設けたパイプ部材の軸線と、該中間フレームと他方の縦フレームとの間に回転自在に設けたパイプ部材の軸線とは一致しており、
前記軸線が一致する両方のパイプ部材の各端部は、前記中間フレームに共通に設けたホルダに回転可能に支持されていることを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、中間フレームの左右に配置されるパイプ部材を整列させてホルダにより支持するようにしたため、夫々のパイプ部材を支持するホルダの使用個数を減らすことができ、材料費を抑えることができる。また、スペーサを追加することで、パイプ部材の端部の擦れによる金属粉の発生を防ぐことができる。
請求項6に記載の発明では、前記縦フレームと中間フレームとの間に設けられる複数本のパイプ部材において、食器保管庫の最も手前側および最も奥行き側に位置する各パイプ部材は、前記中間フレームを貫通する1本物になっており、他のパイプ部材は縦フレームおよび中間フレームに対して回転可能になっていることを要旨とする。
請求項6に係る発明によれば、それ自体が回転して食器カゴを円滑に移動させるパイプ部材の内で、独立して回転させる必要のない前後両端のパイプ部材を1本通しの構造にしたことで棚部材の剛性を高めた。すなわち、横フレームの本数を減らしたり、板厚を落としたり、サイズダウンしたりすることが可能になった。
本発明によれば、パイプ部材は横フレームの上に位置しているため、食器カゴを庫内に出し入れする際に該食器カゴが横フレームに当接することがない。このため、食器カゴの出し入れに際し、該食器カゴが横フレームに摺擦せず金属粉が庫内に飛散するのが防止され、金属粉が食器カゴの食器に付着して衛生を損なうことがない。また、食器カゴの出し入れを円滑にすることが出来る。
(a)は本発明の実施例およびその変形例1〜3に係る食器保管庫の棚部材の平面図であり、(b)は(a)に示す棚部材の正面図であり、(c)は(a)のA−A線断面図である。 図1(a)に示す変形例2に係る棚部材であって、左右の縦フレームおよび中間フレームのカバーを外した状態を示す平面図である。 本発明に係る実施例の変形例3を示すものであって、(a)は中間フレームで左右に分割される棚構造において、左右のパイプ部材は中間フレームを挟んで軸線を整列させた状態で該中間フレームに支持されていることを示す平面図であり、(b)は(a)の正面図である。 図3の変形例3に係る棚部材において、左右の縦フレームおよび中間フレームのカバーを外した状態を示す平面図である。 図4に示す左右のパイプ部材の一端部を、中間フレームにおいて回転自在に支持するスペーサ付きホルダの拡大図である。 本発明に係る実施例の変形例4を示すものであって、奥行方向における前後2本のパイプ部材が1本物で、中間フレームが2つ設けられていることを示す平面図である。 (a)は従来技術に係る食器保管庫の斜視図であり、(b)は従来の食器保管庫に使用される棚部材の平面図であって、食器カゴを棚部材のパイプ部材に載置する際の動きを示している。
次に、本発明に係る食器保管庫の棚構造につき、好適な実施例およびその変形例を挙げて、添付図面を参照しながら説明する。なお、食器保管庫10の基本構造は、図7(a)で説明した通りである。また本明細書では、図7(a)に示す食器保管庫10において、庫内14の奥行き方向を「縦方向」といい、該庫内14の開口側の横幅方向を「横方向」または「幅方向」という。
図1は、実施例に係る棚構造18の棚部材16を示すものである。すなわち棚部材16は、基本的に食器保管庫10の奥行き方向の側壁に設けた支持部材20に支持される左右一対の縦フレーム32と、食器保管庫10の幅方向に延在すると共に該食器保管庫10の奥行き方向に離間して複数列で配置され、前記左右一対の縦フレーム32の夫々に各端部が固定される横フレーム34と、食器保管庫10の幅方向に延在して前記縦フレーム32に設けられる複数本のパイプ部材36とから構成されている。そして図1(b)および図1(c)に示すように、前記複数本のパイプ部材36(例えばステンレスパイプ)は、横フレーム34の上方に位置するように配置されている。なお、図1は棚部材16の中間にもう1つ縦フレーム(中間フレームという)38を設けた場合を示している。
すなわち多数のパイプ部材36は、図1(a)のA−A線断面である図1(c)から判明する如く、縦フレーム32に所要間隔で設けられると共に、個々のパイプ部材36は横フレーム34よりも上方に位置している。このため、食器カゴ28を棚部材16に載置するに際して、前記横フレーム34には全く接触させることなく、そのまま該食器カゴ28をパイプ部材36へ直接載置することができる。従って、パイプ部材36と横フレーム34との接触による騒音がなく、また両部材36,34が摺擦し合うこともないので、摩擦により削られた金属粉が飛散して庫内や食器を汚染する畏れがない。更に横フレーム34が摩耗することもないため、円滑に食器カゴ28をパイプ部材36へ移載することができる。
(変形例1)
図1および図2は、本実施例の変形例1を示すものであって、パイプ部材36は、縦フレーム32に回転自在に設けられている。ここで、図1および図2は、棚部材16の中間に縦方向に延在する中間フレーム38を設けた例を示している。すなわち、左右一対の縦フレーム32の間に平行に縦フレーム(中間フレーム)38が配設され、前記パイプ部材36は該中間フレーム38と一方の縦フレーム32とに回転自在に設けられている。なお、何れの場合も、パイプ部材36の一端部は縦フレーム32(および中間フレーム38)に回転自在に支持されるが、円滑に回転し得るようホルダ40を設けるのが好ましい。このホルダ40については、図4および図5を参照して後述する。このホルダ40を配設することは本発明では必須ではなく、縦フレーム32に開設した通孔にパイプ部材36を回転可能に差し込んだだけの支持構造であってもよい。
(変形例2)
図1および図2は、実施例の変形例2を示すもので、中間フレーム38と一方の縦フレーム32との間に回転自在に設けたパイプ部材36の軸線と、該中間フレーム38と他方の縦フレーム32との間に回転自在に設けたパイプ部材36の軸線とは互い違いになっている。このように、隣接し合うパイプ部材36を互い違いの配置にすることで、中間フレーム38の横幅寸法を小さくすることができる。すなわち、仮にパイプ部材36が互い違いでなく軸線を一致させてあると、各パイプ部材36の端部を支持する個所が中間フレーム38の部分で隣接し合うことになる。このため中間フレーム38の横幅寸法は大きくならざるを得ないが、変形例2によればこのようなことがない。
(変形例3)
図3〜図5は、実施例の変形例3を示すものであって、前記中間フレーム38と一方の縦フレーム32との間に回転自在に設けたパイプ部材36の軸線と、該中間フレーム38と他方の縦フレーム32との間に回転自在に設けたパイプ部材36の軸線とは一致している。また、前記軸線が一致する両方のパイプ部材36,36の各端部は、前記中間フレーム38に共通に設けたホルダ40に回転可能に支持されている。この支持構造の詳細を、図4および図5に示す。中間フレーム38の左右に配置されるパイプ部材36を整列させてホルダ40により共通的に支持するようにしたため、該ホルダ40の使用個数を減らすことができ、材料費を抑えることができる。また、スペーサ42を中間に追加することで、対向し合う各パイプ部材36の端部の擦れによる金属粉の発生を防ぐことができる。
(変形例4)
図6は、実施例の変形例4を示すものである。すなわち、縦フレーム32と中間フレーム38との間に設けられる複数本のパイプ部材36において、食器保管庫10の最も手前側および最も奥行き側に位置する各パイプ部材36は、前記中間フレーム38を貫通する1本物になっている。そして、1本物になっているパイプ部材36を除いて、他のパイプ部材36は縦フレーム32および中間フレーム38に対し回転可能になっている。このように、それ自体が回転して食器カゴ28を円滑に移動させるパイプ部材36の内で、独立して回転させる必要のない前後両端のパイプ部材36を1本通しの構造にしたことで、棚部材16の全体的な剛性を高めることができる。すなわち、横フレームの本数を減らしたり、板厚を落としたり、サイズダウンしたりすることが可能になった。
10 食器保管庫,16 棚部材,20 支持部材,28 食器カゴ,
32 縦フレーム,34 横フレーム,36 パイプ部材,38 中間フレーム,
40 ホルダ

Claims (6)

  1. 食器カゴ(28)が出し入れ自在に載置される棚部材(16)を備える食器保管庫であって、
    前記棚部材(16)は、
    食器保管庫(10)の奥行き方向の側壁に設けた支持部材(20)に支持される左右一対の縦フレーム(32)と、
    前記食器保管庫(10)の幅方向に延在すると共に該食器保管庫(10)の奥行き方向に離間して複数列で配置され、前記左右一対の縦フレーム(32)の夫々に各端部が固定される横フレーム(34)と、
    前記食器保管庫(10)の幅方向に延在して前記縦フレーム(32)に設けた複数本のパイプ部材(36)とからなり、
    前記複数本のパイプ部材(36)は前記横フレーム(34)の上に配置されている
    ことを特徴とする食器保管庫。
  2. 前記パイプ部材(36)は、前記縦フレーム(32)に回転自在に設けられている請求項1記載の食器保管庫。
  3. 前記左右一対の縦フレーム(32)の間に平行に中間フレーム(38)が配設され、前記パイプ部材(36)は該中間フレーム(38)と一方の縦フレーム(32)とに回転自在に設けられている請求項2記載の食器保管庫。
  4. 前記中間フレーム(38)と一方の縦フレーム(32)との間に回転自在に設けたパイプ部材(36)の軸線と、該中間フレーム(38)と他方の縦フレーム(32)との間に回転自在に設けたパイプ部材(36)の軸線とは互い違いになっている請求項3記載の食器保管庫。
  5. 前記中間フレーム(38)と一方の縦フレーム(32)との間に回転自在に設けたパイプ部材(36)の軸線と、該中間フレーム(38)と他方の縦フレーム(32)との間に回転自在に設けたパイプ部材(36)の軸線とは一致しており、
    前記軸線が一致する両方のパイプ部材(36,36)の各端部は、前記中間フレーム(38)に共通に設けたホルダ(40)に回転可能に支持されている請求項3記載の食器保管庫。
  6. 前記縦フレーム(32)と中間フレーム(38)との間に設けられる複数本のパイプ部材(36)において、食器保管庫(10)の最も手前側および最も奥行き側に位置する各パイプ部材(36)は、前記中間フレーム(38)を貫通する1本物になっており、他のパイプ部材(36)は縦フレーム(32)および中間フレーム(38)に対して回転可能になっている請求項3記載の食器保管庫。
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