JP2020016649A - 計測方法および計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 非侵襲性であり、生体の深部であっても計測ができ、神経伝達の状態を計測できる計測方法および計測装置を提供する。
【解決手段】 電子スピンを用いた磁気共鳴法により計測対象における神経伝達の状態を計測する計測方法であって、電位応答性分子を含む造影剤を含む前記計測対象に磁気共鳴法を適用して磁気共鳴信号を得る第1ステップと、前記第1ステップで得られた磁気共鳴信号から前記計測対象における神経伝達の状態を得る第2ステップとを含む、計測方法。電子スピンを用いた磁気共鳴法により計測対象における神経伝達の状態を計測する計測装置であって、電位応答性分子を含む造影剤を含む前記計測対象に磁気共鳴法を適用して磁気共鳴信号を得る信号取得手段と、前記信号取得手段で得られた磁気共鳴信号から前記計測対象における神経伝達の状態を得る神経伝達状態取得手段とを含む、計測装置。
【選択図】 図5

Description

本発明は、神経伝達の状態を計測する計測方法および神経伝達の状態を計測する計測装置に関する。
神経細胞は、電気信号を受け取ると、膜電位を変化させてナトリウムチャネルやナトリウムチャネルの開閉を制御することにより、軸索の末端まで信号を伝える。軸索の末端まで電気信号が伝わると、神経伝達物質が放出され、この神経伝達物質が次の神経細胞を刺激することで、次の神経細胞が電気信号を受け取る。このように電気信号を伝えていくことで、神経伝達が行われる。
膜電位の変化の一例を挙げると、ヤリイカの神経軸索を用いた研究がある(例えば、非特許文献1)。図8は膜電位変化の例、図9は、神経活動に伴う電位伝搬を示す図で、ヤリイカの巨大軸索における時空間変化である。チャネル開閉等に伴う膜電位変化は、数ミリ秒の時間枠で100mV程度であることが明らかになっている。
膜電位の計測方法としては、微小電極を細胞に結合させて電位を計測する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平09−024031号公報
Raymond Chang著,化学・生命科学系のための物理化学,東京化学同人 analytical chemistry,(米),2014,vol.86,No.2,p.1045−1052 Jornal of Magnetic Resonance,(蘭),2010,vol.202,No.2,p.267−273
神経伝達の状態を計測することで、痛みの伝達可視化や鎮痛作用の薬効評価等に応用することができる。
しかしながら、既存の電位計測法は、電極挿入による侵襲性、プローブ設置部位の計測のみなど応用制限を有する。また、プローブ設置部位の計測を行う既存の電位計測法は、生体の深部の電位は困難であるという問題がある。
本発明は、非侵襲性であり、生体の深部であっても計測ができ、神経伝達の状態を計測できる計測方法および計測装置を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の発明が上記目的に合致することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
<1> 電子スピンを用いた磁気共鳴法により計測対象における神経伝達の状態を計測する計測方法であって、電位応答性分子を含む造影剤を含む前記計測対象に磁気共鳴法を適用して磁気共鳴信号を得る第1ステップと、前記第1ステップで得られた磁気共鳴信号から前記計測対象における神経伝達の状態を得る第2ステップとを含む、計測方法。
<2> 前記第2ステップは、前記第1ステップで得られた磁気共鳴信号を画像化するステップを含む、前記<1>に記載の計測方法。
<3> 前記磁気共鳴法が、電子スピン共鳴法またはオーバーハウザーMRIである、前記<1>または<2>に記載の計測方法。
<4> 前記電位応答性分子が、下記一般式(1)で表される分子である、前記<1>から<3>のいずれかに記載の計測方法。
一般式(1)において、R1は、アルキル基、フェニル基、アミノ基、およびアザシクロアルキル基からなる群から選択されるいずれかを表し、R2、R3は、それぞれ独立に、アルキル基を表し、R4、R5は、それぞれ独立に、アルキル基、フェニル基、およびアルキルカルボキシル基からなる群から選択されるいずれかを表す。
<5> 電子スピンを用いた磁気共鳴法により計測対象における神経伝達の状態を計測する計測装置であって、電位応答性分子を含む造影剤を含む前記計測対象に磁気共鳴法を適用して磁気共鳴信号を得る信号取得手段と、前記信号取得手段で得られた磁気共鳴信号から前記計測対象における神経伝達の状態を得る神経伝達状態取得手段とを含む、計測装置。
本発明によれば、非侵襲性であり、生体の深部であっても計測ができ、神経伝達の状態を計測できる計測方法および計測装置が提供される。
本発明の計測方法の概念図を示す。 電位変化に伴う積分形EPRスペクトル移動と画像強度の変化の模式図である。 電位変化に伴う微分型EPRスペクトルを示す図である。 平衡電位におけるOMRI画像である。 電子応答性分子溶液の電位変動による電子スピン共鳴スペクトル強度の時間変化を示した図である。 本発明に係る計測装置1を示す図である。 本発明に係る計測装置2を示す図である。 膜電位変化の例を示す図である。 軸索における時空間変化を示す図である。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を変更しない限り、以下の内容に限定されない。
本発明の計測方法は、電子スピンを用いた磁気共鳴法により計測対象における神経伝達の状態を計測する計測方法であって、電位応答性分子を含む造影剤を含む前記計測対象に磁気共鳴法を適用して磁気共鳴信号を得る第1ステップと、前記第1ステップで得られた磁気共鳴信号から前記計測対象における神経伝達の状態を得る第2ステップとを含む計測方法である。
本発明の計測方法の特徴は以下である。
(1)磁気共鳴手法によること。
(2)電位変化を検出する造影剤を用いること。
(3)電位変化を、スペクトル変化を利用して検出すること。
(4)電位変化の対象内伝搬を計測、または可視化する手法であること。
電位応答性分子を含む造影剤を用いることで、神経伝達における信号伝達のために生じる膜電位の変化に追従し、電位応答性分子の状態が変化する。このような電位応答性分子を含む造影剤を含む計測対象に対して磁気共鳴法を適用することで、膜電位の変化に応じた電位応答性分子の状態によって、異なる磁気共鳴信号が検出され、この磁気共鳴信号を神経伝達の状態として捉えることができる。
本発明の計測方法は、磁気共鳴法と電位応答性分子を含む造影剤を用いるもので、原理的に生体全身、生体深部の神経伝達マッピングを実現しうる手法である。したがって、その応用範囲は、痛みの伝達可視化や鎮痛作用の薬効評価のみならず、触覚や随時運動全般に関わる。期待される波及効果は非常に大きい。
本発明の計測方法は、第2ステップが、前記第1ステップで得られた磁気共鳴信号を画像化するステップを含むことが好ましい。神経伝達の状態を画像化することで、計測対象の空間的な神経伝達の状態が把握しやすいものとできる。
本発明の計測方法は、生体における末端刺激の神経伝達についてリアルタイム可視化を実現する方法とすることができる。本発明は、電子スピンを用いた磁気共鳴法により、生物個体における末端刺激の神経伝達についてリアルタイム可視化を実現する全く新しい計測法を創成する。予想される対象は痛みの伝達可視化、鎮痛作用の薬効評価である。また、発明の計測方法および計測装置は、生体深部の神経伝達活動全般を、原理的に生体まるごと計測可能であり、幅広い波及効果が期待できる。
本発明の計測方法は、磁気共鳴法が、電子スピン共鳴法またはオーバーハウザーMRIであることが好ましい。これらの磁気共鳴法を用いることで、より正確な計測画像を得ることができる。
より好ましくは、電子スピン共鳴法(ESRまたはEPR)である。磁場の範囲は20mT以下であることが好ましい。
磁気共鳴法は、パルス法が好ましい。パルス法は数百μ秒〜1m秒程度の時間内で計測可能であり、動的な活動転移変化を計測しうる。
本発明の計測方法は、電位応答性分子が、下記一般式(1)で表される分子であることが好ましい。一般式(1)で表される分子は、電位変化に追従した変化がミリ秒レベルで生じやすく、本発明の計測方法に用いられる電位応答性分子として好ましい。
一般式(1)において、R1は、アルキル基、フェニル基、アミノ基、およびアザシクロアルキル基からなる群から選択されるいずれかを表し、R2、R3は、それぞれ独立に、アルキル基を表し、R4、R5は、それぞれ独立に、アルキル基、フェニル基、およびアルキルカルボキシル基からなる群から選択されるいずれかを表す。
また、本発明の計測装置は、電子スピンを用いた磁気共鳴法により計測対象における神経伝達の状態を計測する計測装置であって、電位応答性分子を含む造影剤を含む前記計測対象に磁気共鳴法を適用して磁気共鳴信号を得る信号取得手段と、前記信号取得手段で得られた磁気共鳴信号から前記計測対象における神経伝達の状態を得る神経伝達状態取得手段とを含む。
また、本発明の計測装置は、生体における末端刺激の神経伝達についてリアルタイム可視化を実現する装置にできる。
本発明の計測装置は、本発明の計測方法を実施するために好適である。
[本発明の計測方法]
図1に、本発明の計測方法の概念図を示す。本発明の計測方法は、生体における電位応答性分子「分子電極」プローブの膜電位応答を用いて、マイクロ秒〜ミリ秒程度の時間スケールで計測・イメージング可能な磁気共鳴法(例えば、パルスESR技術やOMRI装置)を適用し、神経活動・伝達プロセスの計測やイメージングを実現する手法である。また、本発明の計測方法を利用して、疾患モデルにおける薬効評価、分子電極誘導体開発等を実施することができる。電位のミリ秒程度でのイメージングは感度の点で実現が極めて困難であり発明者が有する高速化技術を用いて初めて実現できるもので、本発明は他者が容易に想起・実現できるものではない。本発明の計測方法は、計測系高速化により、高速動的電位計測を実現することで神経活動イメージングに展開するものである。
本発明の計測方法では、電位応答性分子と磁気共鳴法を利用して、計測対象の膜電位の変化に応じた磁気共鳴信号の変化を取得することで、神経伝達の状態を計測する。
膜電位とは、細胞内外に存在する電位差であり、上述のように、神経細胞は、膜電位を変化させてナトリウムチャネルやナトリウムチャネルの開閉を制御することにより、軸索の末端まで信号を伝える。上記のように、神経活動に伴う電位伝搬では、120mV程度の電位変動が5ms程度のタイムフレームで生じる。本現象を生体深部で計測・可視化するためには、1s以下(好ましくはmsオーダー)の反応速度を有する電位応答性分子、計測・可視化技術を要する。
(計測対象)
本発明の計測対象における計測対象は、試料あるいは生体を対象とする(マウス等に限定されない。)。具体的には、ヒト、ウシ、ウマ、ブタ、サル、モルモット、ウサギ、ラット、マウスなどの生体を対象とすることができる。ヒトを除く、ウシ、ウマ、ブタ、サル、モルモット、ウサギ、ラット、マウスなどの生体を対象としてもよい。また、細胞や臓器などの生体以外を計測対象とすることもできる。これらの計測対象に、電子応答性分子を含む造影剤を投与または滴下して含ませた後、本発明の計測方法が行われる。例えば、計測対象が生体である場合、造影剤の投与方法(投与経路)は特に限定されないが、好ましくは、造影剤投与経路が、静脈注射、皮膚塗布、腹腔内投与、皮下投与である。
(造影剤)
本発明の計測対象に含まれる造影剤は、電子応答性分子を含む。電位応答性分子とは、その構造が電位変化により可逆的に変化できる分子のことである。
本発明で用いられる電子応答性分子は、「分子電極」プローブとして用いられるものであり、不対電子を有し、計測対象の膜電位の変化に追随して分子構造が変化し不対電子の電子状態が変化する分子である。
具体的には、電位応答性分子は、1s以下の電位スイッチング速度を有する分子が好ましい。なお、電位スイッチング速度とは、電位変化により引き起こされる分子の構造変化の速さである。電位スイッチング速度は、磁気共鳴法などの公知の手法で計測できる。
神経伝達の状態をより正確に計測するためには、電位スイッチング速度はミリ秒(m秒)レベル以下とすることが好ましく、500m秒以下が好ましい。電位スイッチング速度は、300m秒以下や、200m秒以下、100m秒以下、80m秒以下、50m秒以下、30m秒以下、10m秒以下、5m秒以下、1m秒以下などとしてもよい。また、電位スイッチング速度は、マイクロ秒(μ秒)レベルとしてもよく、50μ秒以上、100μ秒以上、500μ秒以上などとすることもできる。
図2は、電位変化に伴う積分形EPRスペクトル移動と画像強度の変化の模式図である。例えば、陽イオンの結合前の試料A(例えば、下記式(2)の構造Aの分子)は、電位1を持つとする。陽イオンの結合後の試料B(例えば、下記式(2)の構造Bの分子)は電位2を持つとする。電位1を持つ試料のEPRスペクトル(図2中のsample 1のスペクトル1)は、電位変化に伴い、電位2を持つ試料のEPRスペクトル(図2中のsample 2のスペクトル2)に変化する。このとき、スペクトルの最大吸収位置(図2中のCondition 1またはConndition 2)の条件で計測・撮像をしていたならば、図2の表に示す強度変化を示すので、電位の画像化ができる。電位応答性を含む造影剤を用いることで、電位依存的な電子スピン共鳴(ESR)スペクトル位置の変化が得られる。
本発明の計測方法において、電位応答性分子の構造は特に限定されない。下記一般式(1)で表される分子は、本発明の計測方法に用いられる電位応答性分子として好ましい。下記一般式(1)で表される分子は、電位変化により構造変化し、異なる磁気共鳴挙動を示すことができる。また、電位変化に追従してミリ秒レベル変化しやすく、そのため、膜電位の変化を検出するために好適である。
一般式(1)において、R1は、アルキル基、フェニル基、アミノ基、およびアザシクロアルキル基からなる群から選択されるいずれかを表し、R2、R3は、それぞれ独立に、アルキル基を表し、R4、R5は、それぞれ独立に、アルキル基、フェニル基、およびアルキルカルボキシル基からなる群から選択されるいずれかを表す。
アルキル基は、直鎖であっても分岐であっても環状であってもよい。アルキル基は、炭素数1〜8や炭素数1〜5のアルキル基を挙げることができる。具体的には、メチル基やエチル基等が挙げられる。
フェニル基は、無置換でも置換基を有するものであってもよい。
アミノ基は、「−NR67」で表される官能基であり、R6、R7は、それぞれ独立に、炭素数1〜8や炭素数1〜5のアルキル基が挙げられる。具体的には、アミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、メチルエチルアミノ基等が挙げられる。
アザシクロアルキル基は、シクロアルキル基の1つの炭素原子が窒素原子で置換された官能基である。アザシクロアルキル基は、4〜10員環や5〜8員環とすることができる。アザシクロアルキル基は、窒素原子でイミダゾリン骨格の炭素原子に結合していることが好ましい。具体的には、ピロリジル基、ピペリジル基、アゼパニル基、アゾカニル基等が挙げられる。
アルキルカルボキシル基は、「−R8−COOH」で表されるアルキル基とカルボキシル基とが結合した官能基である。R8は、炭素数1〜8や炭素数1〜5のアルキル基が挙げられる。
一般式(1)において、R1は、アルキル基、フェニル基、およびアザシクロアルキル基からなる群から選択されるいずれかであることが好ましく、アザシクロアルキル基がより好ましい。
一般式(1)において、R4、R5は、それぞれ独立に、アルキル基またはフェニル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。
一般式(1)で表される分子は、以下の式(2)に示すように、イミダゾリン環の3位の窒素原子に陽イオン(X+)が化学結合または配位結合することができる分子である。イミダゾリン環の3位の窒素原子への陽イオンの脱着により、酸素ラジカルが結合する1位の窒素原子の電子密度が変化し(式(2)中の点線)、その結果、窒素核に由来する3本の電子スピン共鳴吸収位置が変化する。この現象を利用して電位を計測することができる。
一般式(1)で表される分子としては、(4−アミノ−2,2,5,5−テトラエチル−2−イミダゾリン−1−イルオキシル)ラジカル、(4−(ピロリジン−1−イル)−2,2,5,5−テトラエチル−2−イミダゾリン−1−イルオキシル)ラジカル、(4−(アゼパン−1−イル)−2,2,5,5−テトラエチル−2−イミダゾリン−1−イルオキシル)ラジカルや、非特許文献2、3に挙げられる分子を用いることができる。
図3、図4は、本発明につながる実験結果である。
図3は、電位の異なる2つの試料を、それぞれの静的状態で計測した微分型EPRスペクトルを重ねたものであり、電位変化に伴う微分型EPRスペクトルである。計測は以下の条件で行った。
試料の調製:
一般式(1)で表される電位応答性分子として、4−amino−2,2,5,5−tetramethyl−3−imidazoline−1−yloxyl・radicalを用いた。4−amino−2,2,5,5−tetramethyl−3−imidazoline−1−yloxyl・radicalをリン酸緩衝液に最終濃度100μMとなるよう溶解し、塩酸溶液及び水酸化ナトリウム溶液でpH6あるいはpH8.0に調製した。これにより、電位の異なる試料として、4−amino−2,2,5,5−tetramethyl−3−imidazoline−1−yloxyl・radical(上記式(2)の構造Aに対応)と、4−amino−2,2,5,5−tetramethyl−imidazolidine−1−yloxyl・radical(上記式(2)の構造Bに対応)の試料を得た。
・X−band測定条件:
JEOL X− band ESR JES−RE1X、磁場強度3,330Gauss、掃引幅+/−5mT、掃引時間10秒、磁場変調 100kHz,0.05mT、マイクロ波9.45GHz,1mW
・スペクトルの磁場位置:
磁場掃引モードでスペクトル取得しているため、周波数一定。
図3に示すように、電位変化に伴い、X−band EPRスペクトルは、スペクトルAからスペクトルBへ変化している。スペクトルAの右側の磁場位置は3,345GHz、スペクトルBの右側の磁場位置は3,345.7GHzである。
図4は、電位応答性分子の溶液のスペクトルイメージングの実験結果を示す図である。異なる電位を有する、電位応答性分子の溶液のスペクトルイメージングを行うことで、数秒程度の(静的)現象に対して、電位をイメージングした。図4に示す平衡電位におけるOMRI画像において、各溶液の電位差は上部から反時計回りに0、90、250mVである。
図5は、電子応答性分子溶液の電位変動による電子スピン共鳴スペクトル強度の時間変化を示したものである。計測は、以下の条件で行った。
・試料の調製:
一般式(1)で表される電位応答性分子として、4−amino−2,2,5,5−tetramethyl−2−imidazoline−1−yloxyl・radicalを用いた。4−amino−2,2,5,5−tetramethyl−2−imidazoline−1−yloxyl・radicalをリン酸緩衝液に最終濃度100μMとなるよう溶解し、塩酸溶液及び水酸化ナトリウム溶液でpH6に調製した。
・X−band測定条件:
JEOL X− band ESR JES−RE1X、磁場強度3,345Gauss 固定、磁場変調100kHz,0.05mT、マイクロ波9.45GHz、1mW
・実験操作:
X−band用溶液セルに接続した電極より、周期約60Hzでピーク/ピーク電圧1Vの正弦波電圧を外部発振源(NF WF1973)より入力し、溶液電位を変調させた。変調に合わせてESR出力データをサンプリングレート約50kHzで得た。
ΔpH1は約50mVに相当する。溶液pH6において、初期位置である最大スペクトル吸収位置から1V印加すると、本分子で電位応答がプラトーに達し変化しなくなるpH9程度を十分超えたところまで変調させデータ変化を計測した。
図5に示すように、溶液電位を変化させると、対応して信号強度が低下(最大共鳴吸収から非共鳴吸収への移動)または増加(非共鳴吸収から最大共鳴吸収への移動)が観測されることから、電位応答性分子がm秒レベルの電位変動に応答し、溶液の電位情報を与えることを示している。本電位応答性分子が電位の高速変動に応答するか、あるいはそれが可視化できるかなどは報告されていなかった。本発明者は、本電位性分子の応答性が高く、m秒レベルで電位変化に追従しスペクトル変化していることを初めて見出した。
電位応答性分子を用いて、ESRの計測をm秒レベルで行い、さらに、連続的なEPRの計測を行うことにより、m秒レベルの電位変動に応答した造影剤の電位情報を得ることができる。
[本発明の計測装置]
本発明の計測装置は、磁気共鳴計測装置と、制御処理部と、表示部と、を備えている。磁気共鳴計測装置が、信号取得手段であり、制御処理部が、神経伝達情報取得手段である。磁気共鳴計測装置で取得した磁気共鳴信号を、制御処理部で解析することで、神経伝達情報を取得することができる。
磁気共鳴計測装置は、ESR装置またはオーバーハウザーMRI装置とすることができる。ESR装置は、CW型でもパルス型でもどちらであってもよい。計測時間の短縮ができることからパルス型であることが好ましい。OMRI装置としては、例えば国際公開公報WO2010/110384号に開示されている装置が挙げられる。つまり、「計測対象物の磁気共鳴を励起させるための磁場を発生させる磁場発生手段と、計測対象物または磁場発生手段を移動させることにより計測対象物を磁場発生手段の磁場中を移動させる移動手段と、移動手段による移動中に停止することなく、計測対象物の磁場発生手段に対する移動方向yおよびこの移動方向yに対して直交する方向xのいずれか一方または両方に傾斜磁場を掛けて位相エンコードおよび周波数エンコードのいずれか一方または両方により、計測対象物中の計測画像信号を得る計測手段と、計測画像信号に対し、y方向の移動の影響を補正した補正画像信号を得る補正手段と、を有する装置」を用いることができる。
制御処理部は、磁気共鳴計測装置で取得した磁気共鳴信号に基づいたデータに対してフーリエ変換等の処理を行ったり、画像化処理を行うことで、神経伝達の状態を得る。制御処理部には、取得したデータを記憶させることもでき、解析時などに必要なデータを読み出すこともできる。
また、制御処理部は、磁気共鳴計測装置の計測条件等を制御する制御プログラム等が格納されている。制御処理部では、制御プログラムを出力し、磁気共鳴計測装置の計測条件等を制御することができる。
表示部は、制御処理部で処理することで得られたESRスペクトルやNMRスペクトル、解析画像等を表示させることができる。
[計測方法1]
本発明に係る計測方法1は、パルス型のESR装置100と、制御処理部200と、表示部300とを備えた計測装置1(図6参照)を用いた計測方法の一例である。
パルス型のESR装置100は、永久磁石10a、磁場掃引コイル10b、および磁場勾配コイル10cを有する外部磁場発生装置10と、RFコイル(共振器)20と、パルス発生器30と、RFパルス発生器40と、検出部50とを備える。
磁場掃引コイル10bおよび検出部50は、それぞれ制御処理部に接続されており、制御処理部200の指令によって制御することができる。また、パルス発生器30は、制御処理部200、磁場勾配コイル10c、およびRFパルス発生器40に接続されている。制御処理部200からの指令によってパルス発生器30で生成したパルスシーケンスによって、磁場勾配コイル10cおよびRFパルス発生器40が制御される。表示部300は、制御処理部200に接続されており、制御処理部200で処理された解析データを表示できる。
・第1ステップ
磁場掃引コイル10bを調整して、0超50mT以下の範囲(例えば、20mT)で所定の静磁場に設定する。計測部位やS/N比などを考慮して、計測に用いるパルスシーケンスを設定する。計測時間は、例えば、1s以下(100百μ秒〜1m秒、1m秒〜10m秒、10〜100m秒など)に設定する。
まず、計測対象であるマウスをRFコイル20の内部に配置する。この計測対象のマウスは、電位応答性分子Aを含む造影剤が投与されている。なお、頭や尾などマウスの一部のみを計測部位とすることもできる。
次いで、所定のパルスシーケンスで生成したRFパルス(周波数500〜600MHz程度)をRFコイル20内のマウスに照射する。また、所定のパルスシーケンスに応じて磁場勾配コイル10cが駆動し、所定規模の傾斜磁場を所定の回数で生成する。電子スピン共鳴によるESR信号は検出部50で検出される。
所定の間隔で連続的に計測を行い、経時的にESR信号を取得する。計測間隔は、例えば、1s以下(10〜100m秒や10〜500m秒など)に設定する。
・第2ステップ
制御処理部200で、第1ステップで検出されたESR信号は、フーリエ変換等の処理を行い、電位応答性分子Aの最大スペクトル共鳴吸収位置を含む磁場範囲のデータを抽出し、解析する。電位応答性分子Aの最大スペクトル共鳴吸収位置の磁場の位置は、例えば、電子応答性分子AのESRスペクトルを事前に計測し、制御処理部200に保存したデータを用いることができる。
膜電位の電位変化により、電位応答性分子Aは構造変化し、電位応答性分子Aの最大スペクトル共鳴吸収位置の吸収強度(信号強度)が減少する。電位応答性分子Aの吸収強度を経時的に解析することで、電位応答性分子Aの吸収強度の低い部分を特定でき、痛みの可視化につなげることができる。電位応答性分子Aの吸収強度の低い部分の移動方向を解析すれば、電位応答性分子Aの吸収強度の低い部分の移動方向を神経走行方向と判断できる。また、電位応答性分子Aの吸収強度の減少が観察される部位は、神経伝達が行われていると判断できる。
また、ESR信号を処理して画像化してもよい。画像の経時的な変化(信号強度の低い部分の変化)より、神経伝達の状態を可視化することもできる。
計測方法1では、第1ステップは、計測対象における計測部位を変えながら行う(RFコイル20の場所を変えながらESR信号のデータを取得する)こともできる。結果として神経伝達に関する有用な情報が得られる。
計測方法1において、第1ステップは、神経走行に従って2か所以上の点で同時計測することもできる。このように2か所以上の点で同時計測すれば、そのデータ同調性(一定遅延後に同情報が伝わる)から、結果として神経伝達に関する有用な情報が得られる。
計測方法1では、位置情報も取得できる。一方で、計測部位によっては、より短時間での計測時間が必要な場合もある。計測部位や計測目的に応じて、位置情報の取得よりも計測時間の短縮化を優先させる場合には、磁場勾配コイルをオフにして計測を行うことができる。
また、位置情報の取得よりも計測時間の短縮化を優先させる場合には、磁場勾配コイルを有さない構成のパルス型のESR装置を有する計測装置を用いて本発明の計測方法を行ってもよい。例えば、永久磁石および磁場掃引コイルを有する外部磁場発生装置と、RFコイル(共振器)と、パルス発生器と、RFパルス発生器と、検出部とを備えるESR装置と、制御処理部と、表示部とを有する計測装置を用いて計測を行うことができる。計測方法は、磁場勾配コイルによる操作を行わないこと以外は、計測方法1と同じである。
磁場勾配コイルをオフにしたり、磁場勾配コイルを有さない装置で計測を行う場合であっても、計測対象の計測部位を変えながら計測を行う(例えば、マウスの頭から尾にかけて数点の部位で計測を行う)ことで、電位応答性分子Aの吸収強度の変化が観察される部位と観察されない部位を判断できる。
また、2点以上の点で同時計測すれば、そのデータ同調性(一定遅延後に同情報が伝わる)から、神経伝達が評価できる。
[計測方法2]
本発明に係る計測方法2は、OMRI(オーバーハウザーMRI)装置101と、制御処理部200と、表示部300とを備えた計測装置2(図7参照)を用いた計測方法の一例である。
OMRI装置101は、永久磁石11a、磁場掃引コイル11b、および磁場勾配コイル11cを有する第1の外部磁場発生装置11と、永久磁石12a、磁場掃引コイル12b、および磁場勾配コイル12cを有する第2の外部磁場発生装置12と、RFコイル(共振器)21と、パルス発生器31と、RFパルス発生器41と、検出部51と、移動手段61とを備える。
磁場掃引コイル11b、磁場掃引コイル12b、および検出部51は、それぞれ制御処理部200に接続されており、制御処理部200の指令によって制御することができる。
パルス発生器31は、制御処理部200、磁場勾配コイル11c、磁場勾配コイル12cおよびRFパルス発生器41に接続されている。制御処理部200からの指令によってパルス発生器31で生成したパルスシーケンスによって、磁場勾配コイル11c、磁場勾配コイル12c、およびRFパルス発生器41が制御される。
移動手段61は、RFコイル21、または、第1および第2の外部磁場発生装置を移動させることにより、RFコイル21が、第1および第2の外部磁場発生装置の磁場中を順に移動できる手段である。
表示部300は、制御処理部200に接続されており、制御処理部200で処理された解析データを表示できる。
・第1ステップ
第1の外部磁場発生装置11の磁場強度は、0超50mT以下の範囲(例えば、20mT)で所定の静磁場に設定する。第2の外部磁場発生装置12の磁場強度は、0超11T以下の範囲で第1の外部磁場発生装置11の磁場強度よりも大きい値(例えば、1.5T)に設定する。また、計測部位やS/N比などを考慮して、計測に用いるパルスシーケンスを設定する。例えば、核磁気共鳴(NMR)の計測時間が1s以下(100百μ秒〜1m秒、1m秒〜10m秒、10〜100m秒など)となるように設定する。
まず、マウスを内部に配置したRFコイル21を第1の外部磁場発生装置11の磁場中に配置する。この計測対象のマウスは、電位応答性分子Aを含む造影剤が投与されている。
次いで、所定のパルスシーケンスで生成したRFパルス(周波数500〜600MHz程度)をRFコイル21内のマウスに照射することで電子スピンを励起させる。
電子スピンを励起させた後、移動手段62によって、RFコイル21を第2の外部磁場発生装置12の磁場中に移動させる。このとき、移動は数秒以下(例えば、1〜10sなど)とする。
RFコイル21を第2の外部磁場発生装置12の磁場中に移動させた後、RFコイル21からRFパルス(周波数700〜800MHz)を印加し、核磁気共鳴を生じさせる。また、所定のパルスシーケンスに応じて磁場勾配コイル12cを制御することで、所定規模の傾斜磁場を所定の回数で生成する。核磁気共鳴により発せられるNMR信号は検出部51で検出される。
RFコイル21を、移動手段62により第1の外部磁場発生装置11中に移動させ、同様の操作を繰り返すことで、経時的にNMR信号を取得する。
・第2ステップ
制御処理部200で、第1ステップで検出されたNMR信号に対してフーリエ変換等の処理を行い、電位応答性分子Aの最大スペクトル共鳴吸収位置を含む磁場範囲のデータを抽出し、解析する。
計測方法1と同様に、電位応答性分子Aの吸収強度の変化を解析することで、神経伝達に関する情報を得ることができる。また、NMR信号を処理して画像化してもよい。画像の経時的な変化より、神経伝達の状態を可視化することも可能である。
計測方法2は、計測方法1と同様に、第1ステップにおいて、計測部位を変えながら計測を行ってもよいし、2か所以上の点で同時に計測を行う方法としてもよい。
なお、本発明の計測方法は、計測方法1および計測方法2に限定されない。
例えば、本発明の計測方法の第1ステップは、図9に示す計測装置を用いて、第1の外部磁場発生装置の磁場中で電子スピンを励起させた後、RFコイルを移動させずに、第1の外部磁場発生装置の磁場中でRFパルス(周波数700〜800MHz)を印加し、核磁気共鳴を生じさせるステップとしてもよい。
また、パルス型のESR装置の代わりにCW型のESR装置を有する計測装置を用いて、電位応答性分子を含む造影剤を含む計測対象の計測を行ってもよい。CW型のESR装置を有する計測装置を用いて計測を行う場合、第1ステップは、一定のマイクロ波を照射しながら、所定の範囲にわたり磁場を掃引することで計測を行うステップとできる。
また、本発明の計測方法の第1ステップは、CW型のESR装置を有する計測装置を用いて、計測対象が含む電位応答性分子の最大スペクトル共鳴吸収位置の磁場の位置を含む2〜5点に磁場を固定し、マイクロ波の照射とESR信号の取得を、所定の計測間隔(例えば、1秒以下または10〜100m秒)で行うステップとしてもよい。
また、本発明の計測装置は、計測装置1および計測装置2に限定されない。計測対象や本発明の計測方法等に応じて、本発明の計測装置は適宜選択できる。例えば、磁場勾配コイルを有さない装置を用いてもよい。また、磁場発生源が電磁石である装置を用いてもよい。例えば、ESR装置100の永久磁石10aに代えて電磁石が用いたり、OMRI装置101の永久磁石11a、12aに代えて電磁石が用いたりすることも可能である。
本発明の計測方法および計測装置は、生体深部の神経伝達活動全般を、原理的に生体まるごと計測可能であり、幅広い波及効果が期待できる。
1,2 本発明に係る計測装置
10 外部磁場発生装置
11 第1の外部磁場発生装置
12 第2の外部磁場発生装置
10a,11a,12a 永久磁石
10b,11b,12b 磁場掃引コイル
10c,11c,12c 磁場勾配コイル
20,21 RFコイル
30,31 パルス発生器
40,41 RFパルス発生器
50,51 検出部
61 移動手段
100 ESR装置
101 OMRI装置
200 制御処理部
300 表示部

Claims (5)

  1. 電子スピンを用いた磁気共鳴法により計測対象における神経伝達の状態を計測する計測方法であって、
    電位応答性分子を含む造影剤を含む前記計測対象に磁気共鳴法を適用して磁気共鳴信号を得る第1ステップと、
    前記第1ステップで得られた磁気共鳴信号から前記計測対象における神経伝達の状態を得る第2ステップとを含む、計測方法。
  2. 前記第2ステップは、前記第1ステップで得られた磁気共鳴信号を画像化するステップを含む、請求項1に記載の計測方法。
  3. 前記磁気共鳴法が、電子スピン共鳴法またはオーバーハウザーMRIである、請求項1または2に記載の計測方法。
  4. 前記電位応答性分子が、下記一般式(1)で表される分子である、請求項1から3のいずれかに記載の計測方法。
    一般式(1)において、R1は、アルキル基、フェニル基、アミノ基、およびアザシクロアルキル基からなる群から選択されるいずれかを表し、
    2、R3は、それぞれ独立に、アルキル基を表し、
    4、R5は、それぞれ独立に、アルキル基、フェニル基、およびアルキルカルボキシル基からなる群から選択されるいずれかを表す。
  5. 電子スピンを用いた磁気共鳴法により計測対象における神経伝達の状態を計測する計測装置であって、
    電位応答性分子を含む造影剤を含む前記計測対象に磁気共鳴法を適用して磁気共鳴信号を得る信号取得手段と、
    前記信号取得手段で得られた磁気共鳴信号から前記計測対象における神経伝達の状態を得る神経伝達状態取得手段とを含む、計測装置。
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