JP2020012459A - Control device - Google Patents
Control device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020012459A JP2020012459A JP2018137247A JP2018137247A JP2020012459A JP 2020012459 A JP2020012459 A JP 2020012459A JP 2018137247 A JP2018137247 A JP 2018137247A JP 2018137247 A JP2018137247 A JP 2018137247A JP 2020012459 A JP2020012459 A JP 2020012459A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torque
- amount
- throttle valve
- vehicle
- intake
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Abstract
Description
本発明は、エンジンを制御する制御装置に関する。 The present invention relates to a control device for controlling an engine.
エンジンにより駆動する補機としては、冷凍サイクル中の冷媒を圧縮して吐出する圧縮機、及び発電機が挙げられる。特許文献1には、ドライバの減速要求により車両が減速を開始すると、燃料噴射がカットされた燃料カット状態で両補機(圧縮機及び発電機)を駆動させて、エンジンの回転エネルギを蓄冷器及び蓄電器に回収させるシステムが開示されている。
Examples of the auxiliary machine driven by the engine include a compressor that compresses and discharges a refrigerant in a refrigeration cycle and a generator.
特許文献1に記載の技術では、回転エネルギを回収する際に、蓄冷要求量と蓄電要求量とのバランスに基づき、減速時における両補機の回収トルク分配率を設定する。そして、圧縮機の回収トルクの応答遅れにより、圧縮機の実回収トルクが回収トルク分配率に応じた圧縮機の目標回収トルクに上昇するまでの応答待ち期間では、発電機の実回収トルクを駆動トルク分配率に応じた発電機の目標回収トルクよりも上昇させる。これによれば、応答待ち期間において、蓄冷器及び蓄電器に回収される回転エネルギの量を増加させることができる。
In the technology described in
圧縮機及び発電機の回収トルクが大きいほど、蓄冷器及び蓄電器に回収される回転エネルギの量を増加させることができる。エンジンの回転エネルギは、圧縮機及び発電機の回収トルクや、エンジンの吸気経路のポンピングロスにより発生する損失トルクにより減少する。そのため、圧縮機及び発電機の回収トルクが大きいと、エンジンの回転エネルギの減少量が増加し、それにより車両の減速度合が大きくなる。そして、この車両の減速度合が過剰に大きいと、ドライバが減速度合をゆるめるべく、アクセルペダルを踏みこむ。この結果、車両の減速時に燃料カット状態を継続することができなくなり、車両の燃費が悪化する問題が生じる。 As the recovery torque of the compressor and the generator increases, the amount of rotational energy recovered in the regenerator and the power storage device can be increased. The rotational energy of the engine decreases due to the recovery torque of the compressor and the generator, and the loss torque generated by pumping loss in the intake path of the engine. Therefore, when the recovery torque of the compressor and the generator is large, the amount of decrease in the rotational energy of the engine increases, thereby increasing the degree of deceleration of the vehicle. If the degree of deceleration of the vehicle is excessively large, the driver depresses the accelerator pedal to loosen the degree of deceleration. As a result, the fuel cut state cannot be continued when the vehicle decelerates, and the fuel efficiency of the vehicle deteriorates.
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両の減速時において、回収トルクを増加させつつ、車両の燃費の悪化を抑制できる制御装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve the above-described problem, and an object of the present invention is to provide a control device that can suppress deterioration of fuel efficiency of a vehicle while increasing recovery torque when the vehicle is decelerated. And
本発明は、エンジン出力軸の回転により駆動され、回転エネルギを電気エネルギ及び熱エネルギの少なくともいずれかとして回収する回収装置を備えた車両に適用され、エンジンの吸気経路に設けられた吸気絞り弁の開閉を制御可能である制御装置であって、前記車両の減速時において前記エンジン出力軸の回転方向とは逆向きで作用するネガティブトルクには、前記回収装置が前記回転エネルギを回収することにより発生する回収トルクと、前記吸気経路のポンピングロスを含む損失トルクと、が含まれ、前記車両の減速時において前記回収トルクを増加させる増加要求が生じたことを判定する判定部と、前記判定部により前記増加要求が生じたと判定された場合に、前記吸気絞り弁の開度を開き側に制御する吸気絞り弁制御部と、前記吸気絞り弁制御部により前記吸気絞り弁の開度が開き側に制御される場合に、前記回収トルクを増加させるトルク制御部と、を備える。 The present invention is applied to a vehicle that is driven by rotation of an engine output shaft and has a recovery device that recovers rotational energy as at least one of electric energy and heat energy, and includes an intake throttle valve provided in an intake path of an engine. A control device capable of controlling opening and closing, wherein a negative torque acting in a direction opposite to a rotation direction of the engine output shaft during deceleration of the vehicle is generated by the recovery device recovering the rotational energy. And a determining unit that determines that an increase request to increase the recovering torque has occurred at the time of deceleration of the vehicle, and a determining unit that includes a loss torque including a pumping loss of the intake path. When it is determined that the increase request has occurred, an intake throttle valve control unit that controls the opening degree of the intake throttle valve to the opening side; When the opening degree of the intake throttle valve is controlled to the open side by the throttle valve control unit, and a torque control unit for increasing the recovery torque.
車両の減速時には、回収装置によりエンジンの回転エネルギが回収され、それに応じた減速度合で車両が減速する。回収装置が回転エネルギを回収することにより発生する回収トルクを増加させると、車両の減速度合が増加することから、ドライバが減速度合をゆるめるべく、アクセルペダルを踏みこむ。この結果、車両の燃費が悪化する。 At the time of deceleration of the vehicle, the rotational energy of the engine is recovered by the recovery device, and the vehicle is decelerated with a corresponding deceleration. When the recovery device increases the recovery torque generated by recovering the rotational energy, the degree of deceleration of the vehicle increases, so that the driver depresses the accelerator pedal to loosen the degree of deceleration. As a result, the fuel efficiency of the vehicle deteriorates.
本発明の制御装置では、増加要求により回収トルクを増加させる場合に、吸気絞り弁の開度を開き側に制御する。これにより、吸気経路の圧力脈動が抑制され、ポンピングロスが減少する。そして、該開度が開き側に制御される場合に、つまりポンピングロスを減少させながら、回収トルクを増加させる。つまり、ポンピングロスの減少による損失トルクの減少分を回収トルクの増加分に割り当てる。これにより、車両の減速時にドライバがアクセルペダルを踏みこむことが抑制される。この結果、回収トルクを増加させつつ、車両の燃費の悪化を抑制することができる。 The control device of the present invention controls the opening degree of the intake throttle valve to the opening side when the recovery torque is increased by the increase request. As a result, pressure pulsation in the intake path is suppressed, and pumping loss is reduced. When the opening is controlled to the opening side, that is, while reducing the pumping loss, the recovery torque is increased. That is, the decrease in the loss torque due to the decrease in the pumping loss is allocated to the increase in the recovery torque. This suppresses the driver from depressing the accelerator pedal when the vehicle decelerates. As a result, it is possible to suppress the deterioration of the fuel efficiency of the vehicle while increasing the recovery torque.
(第1実施形態)
以下、第1実施形態の制御装置が適用される車両100のエンジン制御システムについて、図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、車両100は、内燃機関としてのエンジン10と、制御装置としてのECU40とを備えている。
(1st Embodiment)
Hereinafter, an engine control system of the
エンジン10は、車両100に搭載される筒内噴射式の4サイクルガソリンエンジンである。具体的には、エンジン10は、4つの気筒を備える4気筒エンジンである。車両100に搭載されたエンジン10の各気筒には、エンジン10の燃焼室61(図2参照)に燃料を供給するための燃料噴射弁11が備えられている。
The
燃料の燃焼によって発生するエネルギは、エンジン10のクランク軸13の回転動力として取り出される。この回転動力は、変速装置14を介して車両100の図示しない駆動輪へと伝達される。なお、本実施形態において、クランク軸13が「エンジン出力軸」に相当する。
Energy generated by combustion of the fuel is taken out as rotational power of the
クランク軸13には、スタータ20が接続されている。スタータ20は、図示しないイグニッションスイッチのオンによりバッテリ21から電力供給されて始動し、エンジン10を始動させるべくクランク軸13に初期回転を付与する。
A
オルタネータ22は、クランク軸13の回転エネルギにより駆動して発電する発電機である。つまり、オルタネータ22は、エンジン10の回転エネルギを電気エネルギとして回収する回収装置である。オルタネータ22の駆動軸23に機械的に連結されたプーリ24は、ベルト15及びクランクプーリ16を介してクランク軸13と機械的に連結されている。オルタネータ22は、オルタネータ22のロータコイルに流す励磁電流を調節することで、発電量を調節可能である。バッテリ21は、オルタネータ22により発電された電力を蓄える蓄電池である。オルタネータ22とバッテリ21とによって、蓄電システム29が構成されている。ECU40は、バッテリ21からバッテリ21の蓄電量Qeを取得し、この蓄電量Qeが適正範囲となるように、オルタネータ22による発電量を制御する。
The
車両100には、車室内を冷却する冷却システムが搭載されている。この冷却システムは、冷凍サイクル39に冷媒を循環させるべく冷媒を吸入・吐出する圧縮機30や、冷媒経路31a内に設けられたコンデンサ31、レシーバ32、膨張弁33、及び蒸発器34等を備えて構成されている。
The
圧縮機30は、クランク軸13の回転エネルギにより駆動され、圧縮機30に備えられた電磁駆動式のコントロールバルブ(CV)30aの通電操作によって、冷媒の吐出容量を連続的に可変設定可能な可変容量型圧縮機である。圧縮機30の駆動軸37に機械的に連結されたプーリ38は、ベルト15及びクランクプーリ16を介してクランク軸13と機械的に連結されている。このクランク軸13の回転動力が圧縮機30に伝達される状況下において、CV30aへの通電操作により上記吐出容量が調節される。なお、圧縮機30では、上記吐出容量が0より大きくなる状態を圧縮機30が駆動される状態とし、上記吐出容量が0となる状態を圧縮機30が停止される状態とする。
The
コンデンサ31は、DCモータ等によって回転駆動される図示しないファンから送風される空気(外気)と、圧縮機30から吐出供給される冷媒との熱交換が行われる部材である。レシーバ32は、コンデンサ31より流入した冷媒を気液分離して且つ分離された液冷媒を一時的に貯蔵し、液冷媒のみを下流側に供給するために設けられるものである。レシーバ32に貯蔵された液冷媒は、膨張弁33によって急激に膨張され霧状とされる。霧状とされた冷媒は、車室内へ送風される空気を冷却する蒸発器34に供給される。
The
蒸発器34では、DCモータ等によって回転駆動されるファン(エバファン)35から送風された空気と、上記霧状とされた冷媒とが熱交換することで、冷媒の一部又は全部が気化する。これにより、エバファン35から送風された空気が冷却され、冷却された空気が車室内へと送風されることで車室内を冷房することが可能となる。なお、蒸発器34の出口直近には、冷媒温度を検出する冷媒温度センサ34aが設けられている。また、蒸発器34から流出した冷媒は、圧縮機30の吸入口に吸入される。
In the
本実施形態の冷凍サイクル39では、蒸発器34に蓄冷器36が取り付けられている。蓄冷器36は、冷媒の熱を蓄えるパラフィン等の蓄冷剤を封入して構成される。例えばアイドル運転時に所定の停止条件が成立するとエンジン10を自動停止させるいわゆるアイドル停止制御では、エンジン10の自動停止により圧縮機30も自動停止する。蓄冷器36が取り付けられていると、圧縮機30が停止された状況下、エバファン35から送風された空気と蓄冷器36とが熱交換することにより、上記送風された空気が冷却され、冷却された空気が車室へと送られることで車室内を冷房することが可能となる。蓄冷器36への蓄冷は、例えば所定の冷房要求量に対して圧縮機30を余剰運転させることで行われる。つまり、圧縮機30は、エンジン10の回転エネルギを熱エネルギとして回収する回収装置である。
In the
ECU40には、車両乗員により操作されるA/Cスイッチの操作信号であって、車室内を冷房すべく圧縮機30を駆動させる信号や、車両乗員により操作される目標温度設定スイッチの操作信号であって、車室内の目標温度を設定する信号、車室内温度を検出する車室内温度センサ及び冷媒温度センサ34a等の検出信号が入力される。ECU40は、これら入力に応じてROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、エバファン35や、CV30a等の各種機器を操作する。そして、これら各種機器を操作することで、圧縮機30の駆動制御や車室内の冷房制御等を行う。
The
圧縮機30の駆動制御では、圧縮機30のCV30aに流す通電量を調整することで、蓄冷器36の蓄冷量Qcを調整可能である。ECU40は、冷房要求量に対して圧縮機30を余剰運転させた余剰運転量に基づいて蓄冷器36の蓄冷量Qcを算出する。ECU40は、この蓄冷量Qcが適正範囲となるように、CV30aの通電量を制御する。なお、本実施形態において、オルタネータ22及び圧縮機30が「回収装置」に相当し、バッテリ21及び蓄冷器36が「蓄積部」に相当し、蓄電量Qe及び蓄冷量Qcが「エネルギ蓄積量」に相当する。
In the drive control of the
また、車両100には、油圧駆動式のブレーキアクチュエータ80を備えている。ブレーキアクチュエータ80は、ドライバによるブレーキ操作量に応じたブレーキトルクTbを発生させ、クランク軸13の回転を停止させる。
The
次にエンジン10の構造について説明する。図2に、エンジン10の全体構成を示す。なお、図2では、エンジン10が備える4つの気筒のうち、1つの気筒のみを図示し、他の気筒については図示を省略している。
Next, the structure of the
図2に示すように、エンジン10において、吸気管51にはスロットルバルブ53が設けられている。ECU40は、モータ54によってスロットルバルブ53の開閉を制御する。吸気管51においてスロットルバルブ53の下流側にはサージタンク56が設けられ、サージタンク56にはブレーキブースタ82及び吸気マニホールド57が接続されている。なお、本実施形態において、吸気管51が「吸気経路」に相当し、スロットルバルブ53が「吸気絞り弁」に相当する。
As shown in FIG. 2, in the
ブレーキブースタ82は、ブレーキアクチュエータ80において、サージタンク56内の吸気負圧Pmによりブレーキ力を増加させる機構である。吸気マニホールド57は、各気筒の吸気ポート58に接続されている。吸気ポート58はエンジン10のシリンダヘッドに形成され、燃焼室61と連通している。また、シリンダヘッドには排気ポート59が形成されている。排気ポート59は、燃焼室61と連通しており、排気管52に接続されている。
The
吸気ポート58には吸気バルブ63が設けられ、排気ポート59には排気バルブ64が設けられている。吸気バルブ63が開動作されると、吸気管51内の空気が吸気ポート58を介して燃焼室61に導入される。また、排気バルブ64が開動作されると、燃焼後の排ガスが排気ポート59を介して排気管52に排出される。吸気バルブ63及び排気バルブ64の開閉タイミングは、バルブ調整機構69によりそれぞれ可変制御される。ECU40は、バルブ調整機構69によって吸気バルブ63及び排気バルブ64の開閉タイミングを制御する。
The
エンジン10は、各気筒に燃料を噴射供給する電磁駆動式の燃料噴射弁11を備えている。燃料噴射弁11は、燃料配管66を介して燃料タンク67に接続されている。燃料タンク67には、燃料が充填されている。燃料タンク67内の燃料は、ポンプ68により汲み上げられることで各気筒の燃料噴射弁11に供給される。
The
エンジン10のシリンダヘッドには、各気筒ごとに点火プラグ71が取り付けられている。この点火プラグ71による火花放電によって燃焼室61内の混合気に対する着火が行われる。
An ignition plug 71 is attached to a cylinder head of the
排気管52には、排ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ72が設けられている。排気管52において酸素濃度センサ72の下流側には、排ガスを浄化する三元触媒等の触媒73が設けられている。
The
その他、エンジン10には、エンジン10の冷却水温を検出する冷却水温センサ75や、吸入空気量や吸気負圧Pmといったエンジン負荷を検出する負荷センサ76、エンジン10の所定クランク角毎に矩形状の信号を出力するクランク角度センサ77などが設けられている。また、クランク角度センサ77の出力信号に基づいてエンジン回転速度Neが検出される。
In addition, the
ECU40は、周知の通りCPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されている。ECU40には、前述した各種センサなどから各々検出信号が入力される。ECU40は、上記入力に応じて、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、燃料噴射弁11による燃料噴射制御等、エンジン10の燃焼制御を実施するとともに、スロットルバルブ53、吸気バルブ63、及び排気バルブ64等のエンジン10の各構成を制御する。
As is well known, the
さらに、ECU40は、車両100の減速時においてエンジン10の回転エネルギを回収する回収制御を実施する。すなわち、ECU40は、減速時にドライバのアクセル操作量がゼロとなり燃料噴射弁11からの燃料噴射をカットした状態で車両100が減速走行している時に、ネガティブトルクTnを発生させる制御を実施する。これにより、エンジン10の回転エネルギは、熱エネルギに変換されて蓄冷器36に蓄冷されるとともに、電気エネルギに変換されてバッテリ21に蓄電されることとなる。
Further, the
ここで、ネガティブトルクTnとは、エンジン10のクランク軸13の回転方向とは逆向きで作用するトルクであり、発電トルクTe、駆動トルクTc、及び損失トルクTlを含む。発電トルクTeは、オルタネータ22を駆動させることで発生するトルクであり、駆動トルクTcは、圧縮機30を駆動させることで発生するトルクである。また、損失トルクTlは、エンジン10内での振動や摩擦等により発生するトルクであり、吸気管51内の圧力損失であるポンプロスを含む。なお、本実施形態において、発電トルクTe及び駆動トルクTcが「回収トルク」に相当する。
Here, the negative torque Tn is a torque that acts in a direction opposite to the rotation direction of the
ところで、発電トルクTe及び駆動トルクTcが大きいほど、バッテリ21及び蓄冷器36に回収される回転エネルギの量を増加させることができる。エンジン10の回転エネルギは、発電トルクTe、駆動トルクTc、及び損失トルクTlにより減少する。そのため、発電トルクTe及び駆動トルクTcが大きいと、これらを含むネガティブトルクTnが大きくなり、エンジン10の回転エネルギの減少量が増加する。この結果、車両100の減速度合が大きくなる。そして、この車両100の減速度合が過剰に大きいと、ドライバが減速度合をゆるめるべく、アクセルペダルを踏みこむ。この結果、車両100の減速時に燃料カット状態を継続することができなくなり、車両100の燃費が悪化する問題が生じる。
By the way, as the power generation torque Te and the drive torque Tc are larger, the amount of rotational energy recovered by the battery 21 and the
本実施形態のECU40は、上記問題を解決するために回収制御処理を実施する。回収制御処理では、車両100の減速時において発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方を増加させる増加要求が生じたことを判定する。そして、増加要求が生じたと判定された場合に、増加要求が生じたと判定されなかった場合に比べてスロットルバルブ53の開度を開き側に制御するとともに、発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方を増加させる。つまり、ポンピングロスを減少させて損失トルクTlを減少させ、その減少分を発電トルクTeや駆動トルクTcに割り当てる。これにより、発電トルクTeや駆動トルクTcを増加させることできるとともに、車両100の減速時にドライバがアクセルペダルを踏みこむことが抑制される。この結果、発電トルクTeや駆動トルクTcを増加させ、かつ、車両100の燃費の悪化を抑制することができる。
The
図3に本実施形態の回収制御処理のフローチャートを示す。この制御処理は、例えば車両100の減速中、ECU40により所定周期で繰り返し実行される。
FIG. 3 shows a flowchart of the collection control process of the present embodiment. This control process is repeatedly executed by the
回収制御処理を開始すると、まずステップS10において、発電トルクTe又は駆動トルクTcの増加要求が生じたかを判定する。具体的には例えば、増加要求は、現在の発電トルクTeでは、車両100減速後のエンジン10停止時に蓄電量Qeが蓄電下限値Qedよりも小さくなる場合に生じる。ここで、蓄電下限値Qedは、バッテリ21の過放電保護を図るために定められた蓄電量Qeの下限値であり、例えば一定値である。また、具体的には例えば、増加要求は、現在の駆動トルクTcでは、車両100減速後のエンジン10停止時に蓄冷量Qcが蓄冷下限値Qcdよりも小さくなる場合に生じる。ここで、蓄冷下限値Qcdは、圧縮機30が停止された状況下で、一定期間に亘って冷却された空気が車室に送られることを確保するために定められた蓄冷量Qcの下限値であり、外気温等により変動する変動値である。なお、本実施形態において、ステップS10の処理が「判定部」に相当する。
When the recovery control process is started, first, in step S10, it is determined whether a request to increase the power generation torque Te or the drive torque Tc has occurred. Specifically, for example, the increase request occurs when the power storage amount Qe becomes smaller than the power storage lower limit Qed when the
ステップS10で否定判定すると、回収制御処理を終了する。一方、ステップS10で肯定判定すると、ステップS12において、負荷センサ76を用いて吸気負圧Pmを取得する。続くステップS14において、吸気負圧Pmの絶対値が基準負圧Pkの絶対値よりも小さいかを判定する。基準負圧Pkは、ブレーキアクチュエータ80において車両100の基本性能のブレーキ力を確保するための負圧である。ステップS14で否定判定すると、回収制御処理を終了する。
If a negative determination is made in step S10, the collection control process ends. On the other hand, if an affirmative determination is made in step S10, the intake negative pressure Pm is acquired using the load sensor 76 in step S12. In the following step S14, it is determined whether the absolute value of the intake negative pressure Pm is smaller than the absolute value of the reference negative pressure Pk. The reference negative pressure Pk is a negative pressure for securing the braking force of the basic performance of the
一方、ステップS14で肯定判定すると、ステップS16において、モータ54を用いて、ステップS10で増加要求が生じたと判定された時点におけるスロットルバルブ53の開度を取得する。続くステップS18において、ステップS16で取得されたスロットルバルブ53の開度に基づいてスロットルバルブ53を開き側に制御する開き側制御量Cvを算出する。なお、本実施形態において、ステップS18の処理が「制御量算出部」に相当する。
On the other hand, if an affirmative determination is made in step S14, in step S16, the opening degree of the throttle valve 53 at the time when it is determined that the increase request has occurred in step S10 is obtained using the
ステップS20において、ステップS18において算出された開き側制御量Cvに基づいてスロットルバルブ53の開度を開き側に制御する。これにより、吸気管51内の圧力損失が減少し、ポンプロスが減少する。つまり、スロットルバルブ53の開度は、吸気負圧Pmに応じて制御される。なお、本実施形態において、ステップS20の処理が「吸気絞り弁制御部」に相当する。 In step S20, the opening degree of the throttle valve 53 is controlled to open based on the opening-side control amount Cv calculated in step S18. Thereby, the pressure loss in the intake pipe 51 is reduced, and the pump loss is reduced. That is, the opening of the throttle valve 53 is controlled in accordance with the intake negative pressure Pm. In the present embodiment, the processing in step S20 corresponds to an “intake throttle valve control unit”.
ステップS22において、吸気バルブ63の閉弁タイミングが所定の遅閉じ状態となるようにバルブ調整機構69を制御する。これにより、燃焼室61内の混合気の燃焼開始後において、吸気バルブ63が開弁している開弁期間が長くなり、吸気管51内に逆流するEGR量が増加する。
In step S22, the
ステップS24において、バッテリ21から蓄電量Qeを取得し、蓄冷器36から蓄冷量Qcを取得する。続くステップS26において、ポンプロスの減少量Tsを算出する。ポンプロスの減少量Tsは、エンジン回転速度Ne及び開き側制御量Cvから算出することができる。例えば、図4に示すように、減少量Tsは、開き側制御量Cvが多いほど大きくなる関係を有する。また、減少量Tsは、エンジン回転速度Neが大きくなるほど、減少量Tsが増加する側にシフトし、エンジン回転速度Neが小さくなるほど、減少量Tsが減少する側にシフトする。なお、本実施形態において、ステップS24の処理が「蓄積量取得部」に相当する。 In step S24, the storage amount Qe is obtained from the battery 21 and the storage amount Qc is obtained from the cooler 36. In the following step S26, the pump loss reduction amount Ts is calculated. The pump loss reduction amount Ts can be calculated from the engine speed Ne and the opening-side control amount Cv. For example, as shown in FIG. 4, the reduction amount Ts has a relationship that the larger the opening-side control amount Cv, the larger the reduction amount Ts. Further, the decrease amount Ts shifts to the side where the decrease amount Ts increases as the engine rotation speed Ne increases, and shifts to the side where the decrease amount Ts decreases as the engine rotation speed Ne decreases. In the present embodiment, the process in step S24 corresponds to a “storage amount acquisition unit”.
ステップS16でポンプロスの減少量Tsが算出されると、この減少量Tsにより発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方を増加させる分配処理(ステップS28〜S40)を実施する。つまり、開き側制御量Cvから算出された減少量Tsに基づいて、発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方を増加させ、具体的には、ポンプロスの減少量Tsを、発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方の増加分に割り当てる処理を実施する。 When the reduction amount Ts of the pump loss is calculated in step S16, a distribution process (steps S28 to S40) of increasing at least one of the power generation torque Te and the driving torque Tc by the reduction amount Ts is performed. That is, at least one of the power generation torque Te and the drive torque Tc is increased based on the reduction amount Ts calculated from the opening-side control amount Cv. Specifically, the reduction amount Ts of the pump loss is reduced by the power generation torque Te and the drive torque Tc. A process of allocating to at least one increase with the torque Tc is performed.
分配処理では、まずステップS26で算出された減少量Tsに応じて、発電トルクTeと駆動トルクTcとのそれぞれを増加させる割合である増加割合Wuを決定する。増加割合Wuを決定する際に、ステップS28で取得された蓄電量Qeと蓄電上限値Qeuとを比較し、蓄電量Qeが蓄電上限値Qeuよりも小さいことを条件に、発電トルクTeを増加させる。また、ステップS76において、ステップS16で取得された蓄冷量Qcを蓄冷上限値Qcuと比較し、蓄冷量Qcが蓄冷上限値Qcuよりも小さいことを条件に、駆動トルクTcを増加させる。 In the distribution process, first, an increase ratio Wu, which is a ratio for increasing each of the power generation torque Te and the drive torque Tc, is determined according to the decrease amount Ts calculated in step S26. When determining the increase rate Wu, the power storage torque Qe obtained in step S28 is compared with the power storage upper limit value Qeu, and the power generation torque Te is increased on the condition that the power storage amount Qe is smaller than the power storage upper limit value Qeu. . In step S76, the cool storage amount Qc obtained in step S16 is compared with the cool storage upper limit Qcu, and the drive torque Tc is increased on the condition that the cool storage amount Qc is smaller than the cool storage upper limit Qcu.
ここで、蓄電上限値Qeuは、バッテリ21の過充電保護を図るために定められた蓄電量Qeの上限値であり、例えば一定値である。オルタネータ22は、蓄電量Qeが蓄電上限値Qeuよりも小さい場合に発電するとともに、蓄電量Qeが蓄電上限値Qeuよりも大きい場合に発電を停止する。また、蓄冷上限値Qcuは、蓄冷器36が完全に冷却された状態の蓄冷量Qcである。圧縮機30は、蓄冷量Qcが蓄冷上限値Qcuよりも小さい場合に余剰運転されるとともに、蓄冷量Qcが蓄冷上限値Qcuよりも大きい場合に余剰運転が停止される。なお、本実施形態において、蓄電上限値Qeuが「蓄電基準値」に相当し、蓄冷上限値Qcuが「蓄冷基準値」に相当する。
Here, the power storage upper limit value Qeu is an upper limit value of the power storage amount Qe determined for overcharge protection of the battery 21, and is, for example, a constant value. The
具体的には、ステップS28において、蓄電量Qeが蓄電上限値Qeuよりも小さく、かつ、蓄冷量Qcが蓄冷上限値Qcuよりも小さいかを判定する。ステップS28で肯定判定すると、発電トルクTeと駆動トルクTcとのいずれも増加可能と判定する。この場合、発電トルクTeと駆動トルクTcとの増加割合Wuは、蓄冷量Qcと蓄電量Qeとのバランスに応じて決定される。 Specifically, in step S28, it is determined whether power storage amount Qe is smaller than power storage upper limit Qeu and cold storage amount Qc is smaller than cold storage upper limit Qcu. If an affirmative determination is made in step S28, it is determined that both the power generation torque Te and the drive torque Tc can be increased. In this case, the increase ratio Wu between the power generation torque Te and the drive torque Tc is determined according to the balance between the cold storage amount Qc and the power storage amount Qe.
具体的には、ステップS30において、蓄電割合Weが蓄冷割合Wcよりも小さいかを判定する。ステップS30で肯定判定すると、ステップS32において、蓄電割合Weに対応する発電トルクTeを優先的に増加させるように増加割合Wuを決定し、この増加割合Wuに従って発電トルクTeと駆動トルクTcとを増加させ、回収制御処理を終了する。一方、ステップS30で否定判定すると、ステップS34において、蓄冷割合Wcに対応する駆動トルクTcを優先的に増加させるように増加割合Wuを決定し、この増加割合Wuに従って発電トルクTeと駆動トルクTcとを増加させ、回収制御処理を終了する。ステップS32、S34では、蓄電割合Weと蓄冷割合Wcとが等しくなるように発電トルクTe又は駆動トルクTcを優先的に減少させる。 Specifically, in step S30, it is determined whether the power storage ratio We is smaller than the cool storage ratio Wc. If an affirmative determination is made in step S30, in step S32, the increase rate Wu is determined so as to preferentially increase the power generation torque Te corresponding to the power storage rate We, and the power generation torque Te and the drive torque Tc are increased in accordance with the increase rate Wu. Then, the collection control process ends. On the other hand, if a negative determination is made in step S30, in step S34, the increase rate Wu is determined so as to preferentially increase the drive torque Tc corresponding to the cold storage rate Wc, and the power generation torque Te and the drive torque Tc are determined in accordance with the increase rate Wu. And the collection control process ends. In steps S32 and S34, the power generation torque Te or the drive torque Tc is preferentially reduced so that the power storage ratio We and the cold storage ratio Wc become equal.
一方、ステップS28で否定判定すると、ステップS36において、蓄電量Qeが蓄電上限値Qeuよりも大きく、かつ、蓄冷量Qcが蓄冷上限値Qcuよりも小さいかを判定する。ステップS36で肯定判定すると、発電トルクTeは増加不可能であり、駆動トルクTcは増加可能と判定する。この場合、続くステップS36において、ステップS26で算出された減少量Tsだけ駆動トルクTcを増加させ、回収制御処理を終了する。 On the other hand, if a negative determination is made in step S28, it is determined in step S36 whether the power storage amount Qe is larger than the power storage upper limit Qeu and the cold storage amount Qc is smaller than the cold storage upper limit Qcu. If an affirmative determination is made in step S36, it is determined that the power generation torque Te cannot be increased and the drive torque Tc can be increased. In this case, in the subsequent step S36, the drive torque Tc is increased by the decrease amount Ts calculated in step S26, and the collection control process ends.
ステップS36で否定判定すると、ステップS40において、蓄電量Qeが蓄電上限値Qeuよりも小さく、かつ、蓄冷量Qcが蓄冷上限値Qcuよりも大きいかを判定する。ステップS40で肯定判定すると、発電トルクTeは増加可能であり、駆動トルクTcは増加不可能と判定する。この場合、続くステップS42において、ステップS26で算出された減少量Tsだけ発電トルクTeを増加させ、回収制御処理を終了する。なお、本実施形態において、ステップSS32、S34、S38、S42の処理が「トルク制御部」に相当する。 If a negative determination is made in step S36, it is determined in step S40 whether or not the charged amount Qe is smaller than the upper limit value Qeu and the cooled amount Qc is larger than the upper limit value Qcu. If an affirmative determination is made in step S40, it is determined that the power generation torque Te can be increased and the drive torque Tc cannot be increased. In this case, in the following step S42, the power generation torque Te is increased by the decrease amount Ts calculated in step S26, and the recovery control process ends. In the present embodiment, the processing of steps SS32, S34, S38, and S42 corresponds to a “torque control unit”.
ステップS40で否定判定すると、つまり、蓄電量Qeが蓄電上限値Qeuよりも大きく、かつ、蓄冷量Qcが蓄冷上限値Qcuよりも大きいと判定すると、発電トルクTeと駆動トルクTcとのいずれも増加不可能と判定し、回収制御処理を終了する。 If a negative determination is made in step S40, that is, if it is determined that the power storage amount Qe is larger than the power storage upper limit Qeu and the cold storage amount Qc is larger than the cold storage upper limit Qcu, both the power generation torque Te and the drive torque Tc increase. It is determined that it is impossible, and the collection control process ends.
続いて、図5に、回収制御処理の一例を示す。図5において、(a)は、増加要求前のネガティブトルクTnを示し、(b)は、増加要求後、回収制御処理を実施しない場合のネガティブトルクTnを示し、(c)は、増加要求後、回収制御処理を実施した場合のネガティブトルクTnを示す。なお、図5において、ネガティブトルクTnは、エンジン10のクランク軸13の回転方向とは逆向きで作用することから、負側に増大する量として記載する。
Subsequently, FIG. 5 illustrates an example of the collection control process. In FIG. 5, (a) shows the negative torque Tn before the increase request, (b) shows the negative torque Tn when the recovery control process is not performed after the increase request, and (c) shows the negative torque after the increase request. And the negative torque Tn when the recovery control process is performed. In FIG. 5, the negative torque Tn is described as an amount that increases to the negative side because the negative torque Tn acts in a direction opposite to the rotation direction of the
図5(a)に示すように、ネガティブトルクTnは、発電トルクTe、駆動トルクTc、及び損失トルクTlにより構成される。図3を用いて説明したように、車両100の減速時に増加要求が生じることがある。この場合に、増加要求に応じて発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方を増加させると、ネガティブトルクTnが増加し、車両100の減速度合が大きくなる。そして、この車両100の減速度合が過剰に大きいと、ドライバが減速度合をゆるめるべく、アクセルペダルを踏みこむ。つまり、増加要求に基づくネガティブトルクTnの超過量Tuを、アクセルペダルを踏みこむことによるアクセルトルクTaによって補う。この結果、車両100の減速時に燃料カット状態を継続することができなくなり、車両100の燃費が悪化する問題が生じる。つまり、燃料カット状態F/Cによる燃費低減効果が軽減されてしまう。
As shown in FIG. 5A, the negative torque Tn is composed of a power generation torque Te, a driving torque Tc, and a loss torque Tl. As described with reference to FIG. 3, an increase request may occur when the
本実施形態では、車両100の減速時に増加要求が生じると、スロットルバルブ53の開度を開き側に制御し、ポンプロスを減少させる。つまり、図5(a),(c)に示すように、ポンプロスを減少させることにより損失トルクTlを減少させる処理を実施する。損失トルクTlの減少によりネガティブトルクTnが減少する。これにより、例えばネガティブトルクTnの超過量Tuとポンプロスの減少量Tsとが略等しくなると、ドライバはアクセルペダルを踏みこむことがなくなる。この結果、車両100の減速時に燃料カット状態が継続されることで、車両100の燃費の悪化を抑制することができる。
In the present embodiment, when an increase request is generated at the time of deceleration of the
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。 According to the embodiment described above, the following effects can be obtained.
・車両100の減速時には、オルタネータ22及び圧縮機30によりエンジン10の回転エネルギが回収され、それに応じた減速度合で車両100が減速する。オルタネータ22の発電トルクTe及び圧縮機30の駆動トルクTcを増加させると、車両100の減速度合が増加することから、ドライバは減速度合をゆるめるべく、アクセルペダルを踏みこむ。この結果、車両100の燃費が悪化する。
-When the
本実施形態では、増加要求により発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方を増加させる場合に、ポンピングロスを減少させる。具体的には、増加要求が生じたと判定された場合に、スロットルバルブ53の開度を開き側に制御する。つまり、スロットルバルブ53の開度を開き側に制御することよりポンピングロスを減少させ、ポンピングロスの減少による損失トルクTlの減少分を発電トルクTeや駆動トルクTcの増加分に割り当てる。これにより、車両100の減速時にドライバがアクセルペダルを踏みこむことが抑制される。この結果、発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方を増加させつつ、車両100の燃費の悪化を抑制することができる。
In the present embodiment, when at least one of the power generation torque Te and the drive torque Tc is increased by an increase request, the pumping loss is reduced. Specifically, when it is determined that an increase request has occurred, the opening of the throttle valve 53 is controlled to the open side. That is, the pumping loss is reduced by controlling the opening of the throttle valve 53 to the open side, and the decrease in the loss torque Tl due to the decrease in the pumping loss is allocated to the increase in the power generation torque Te and the drive torque Tc. This suppresses the driver from depressing the accelerator pedal when the
・特に本実施形態では、スロットルバルブ53の開度を開き側に制御した開き側制御量Cvを算出し、この開き側制御量Cvに基づいて発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方を増加させる。これにより、増加要求に基づくネガティブトルクTnの超過量Tuが生じないようすることができる。この結果、車両100の減速時にドライバによりアクセルペダルが踏みこまれることが抑制され、車両100の燃費の悪化を抑制することができる。
In particular, in the present embodiment, the opening control amount Cv in which the opening of the throttle valve 53 is controlled to the opening side is calculated, and at least one of the power generation torque Te and the driving torque Tc is increased based on the opening control amount Cv. Let it. As a result, the excess amount Tu of the negative torque Tn based on the increase request can be prevented from being generated. As a result, depression of the accelerator pedal by the driver during deceleration of the
・具体的には、増加要求が生じたと判定された時点におけるスロットルバルブ53の開度を取得し、取得されたスロットルバルブ53の開度に基づいて、開き側制御量Cvを算出する。スロットルバルブ53の開度は、スロットルバルブ53の状態、つまりエンジン10の状態により変化する。そのため、スロットルバルブ53の開度に基づいて開き側制御量Cvを算出することで、エンジン10の状態に応じてスロットルバルブ53の開度を開き側に適切に制御することができ、発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方を増加させることができる。
Specifically, the opening degree of the throttle valve 53 at the time when it is determined that the increase request has occurred is acquired, and the opening-side control amount Cv is calculated based on the acquired opening degree of the throttle valve 53. The opening of the throttle valve 53 changes according to the state of the throttle valve 53, that is, the state of the
・スロットルバルブ53の開度を開き側に制御すると、エンジン10に吸入される空気量が増加する。これにより、エンジン10からの排気に含まれる酸素量が増加すると、エンジン10の排気管52に設けられた触媒73の酸素ストレージ量が過剰になる。すると、車両100の減速後の加速開始時において、過剰となった触媒73の酸素を除去するために、エンジン10への燃料噴射量を増量してリッチ燃焼させる必要があり、車両100の燃費が悪化する。本実施形態では、スロットルバルブ53の開度を開き側に制御する場合に、吸気バルブ63の閉弁タイミングが遅れ側となるようにバルブ調整機構69を制御する。これにより、吸気管51内に逆流するEGR量が増加し、エンジン10に吸入される空気量の増加が抑制され、触媒73の酸素ストレージ量が過剰となることが抑制される。この結果、車両100の加速開始時において、エンジン10への燃料噴射量の増量が抑制され、車両100の燃費の悪化を抑制することができる。
When the opening of the throttle valve 53 is controlled to the open side, the amount of air taken into the
・また、スロットルバルブ53の開度を開き側に制御すると、サージタンク56内の吸気負圧Pmの絶対値が大きくなる。これにより、ブレーキブースタ82により生じるブレーキ力が低下し、車両100のブレーキ性能が低下する。本実施形態では、吸気負圧Pmが基準負圧Pkよりも小さい場合に、スロットルバルブ53の開度を開き側に制御する。つまり、吸気負圧Pmに応じてスロットルバルブ53の開度を開き側に制御する。これにより、車両100のブレーキ性能を確保しつつ、車両100の燃費の悪化を抑制することができる。
When the opening of the throttle valve 53 is controlled to the open side, the absolute value of the intake negative pressure Pm in the
・本実施形態では、発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方を増加させる場合に、蓄電量Qeと蓄冷量Qcとに応じて、発電トルクTeと駆動トルクTcとの一方を優先的に増加させる。これにより、蓄電量Qeと蓄冷量Qcとの調和を取りながら、発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方を増加させることができる。 In the present embodiment, when at least one of the power generation torque Te and the drive torque Tc is increased, one of the power generation torque Te and the drive torque Tc is preferentially increased according to the charged amount Qe and the cold storage amount Qc. Let it. Thus, it is possible to increase at least one of the power generation torque Te and the drive torque Tc while harmonizing the power storage amount Qe and the cold storage amount Qc.
・特に本実施形態では、発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方を増加させる際に、蓄電上限値Qeuに対する蓄電量Qeの蓄電割合Weと、蓄冷上限値Qcuに対する蓄冷量Qcの蓄冷割合Wcとを比較し、いずれか小さいと判定された割合に対応するトルクを優先的に増加させる。これにより、蓄電量Qeの蓄電割合Weと、蓄冷量Qcの蓄冷割合Wcとを略同一に保ちながら、発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方を増加させることができる。 In particular, in the present embodiment, when increasing at least one of the power generation torque Te and the drive torque Tc, the power storage ratio We of the power storage amount Qe to the power storage upper limit Qeu and the cold storage ratio Wc of the cold storage amount Qc to the cold storage upper limit Qcu And the torque corresponding to the ratio determined to be smaller is increased preferentially. Thereby, it is possible to increase at least one of the power generation torque Te and the drive torque Tc while keeping the power storage ratio We of the power storage amount Qe and the cold storage ratio Wc of the cold storage amount Qc substantially the same.
(第2実施形態)
次に第2実施形態に係る車両100について図6を用いて説明する。第2実施形態に係る車両100は、第1実施形態に係る車両100と比べて、回収制御処理が異なる。以下では、第2実施形態に係る回収制御処理について説明する。
(2nd Embodiment)
Next, a
図6に本実施形態の回収制御処理のフローチャートを示す。本実施形態の回収制御処理では、増加要求が生じたと判定された場合に、発電トルクTe又は駆動トルクTcを増加させる増加要求量Trを算出し、この増加要求量Trを、ポンプロスを減少できる最大量である最大減少量Tmaxと比較する点で、第1実施形態に係る回収制御処理と異なる。なお図6において、先の図3で説明した内容と同一の内容については、説明を省略する。 FIG. 6 shows a flowchart of the collection control process of the present embodiment. In the recovery control process of the present embodiment, when it is determined that an increase request has occurred, an increase request amount Tr for increasing the power generation torque Te or the drive torque Tc is calculated, and the increase request amount Tr is determined as the maximum amount at which the pump loss can be reduced. This is different from the collection control processing according to the first embodiment in that it is compared with the maximum reduction amount Tmax which is a large amount. In FIG. 6, description of the same contents as those described in FIG. 3 is omitted.
本実施形態の回収制御処理では、ステップS10で肯定判定すると、ステップS50において、増加要求量Trを算出する。具体的には例えば、発電トルクTeの増加要求量Trは、エンジン10停止時におけるバッテリ21の目標蓄電量Qetgに基づいて算出される。具体的には例えば、駆動トルクTcの増加要求量Trは、エンジン10停止時における蓄冷器36の目標蓄冷量Qctgに基づいて算出される。なお、本実施形態において、ステップS50の処理が「要求量算出部」に相当する。
In the collection control process of the present embodiment, if an affirmative determination is made in step S10, an increase request amount Tr is calculated in step S50. Specifically, for example, the required increase amount Tr of the generated torque Te is calculated based on the target charged amount Qetg of the battery 21 when the
ステップS16において、スロットルバルブ53の開度を取得すると、続くステップS52において、最大減少量Tmaxを算出する。具体的には、スロットルバルブ53を最も開き側に制御した場合のスロットルバルブ53の開度と、ステップS16で取得されたスロットルバルブ53の開度との差である最大開き側制御量Cmaxを算出する。最大減少量Tmaxは、エンジン回転速度Ne及び最大開き側制御量Cmaxから算出することができる。 When the opening degree of the throttle valve 53 is obtained in step S16, the maximum decrease amount Tmax is calculated in the following step S52. Specifically, a maximum opening-side control amount Cmax which is a difference between the opening degree of the throttle valve 53 when the throttle valve 53 is controlled to the most open side and the opening degree of the throttle valve 53 obtained in step S16 is calculated. I do. The maximum decrease amount Tmax can be calculated from the engine rotation speed Ne and the maximum opening side control amount Cmax.
ステップS54において、増加要求量Trが最大減少量Tmaxよりも小さいかを判定する。ステップS54で否定判定すると、ポンプロスの減少により増加要求量Trを実現することができないことから、回収制御処理を終了する。 In step S54, it is determined whether the increase request amount Tr is smaller than the maximum decrease amount Tmax. If a negative determination is made in step S54, the increase control amount Tr cannot be realized due to a decrease in pump loss, and thus the collection control process ends.
一方、ステップS54で肯定判定すると、ステップS56において、増加要求量Trを実現するための開き側制御量Cvを算出する。後のステップS18では、この開き側制御量Cvに基づいてスロットルバルブ53が開き側に制御される。つまり、増加要求量Trに基づいて、スロットルバルブ53を開き側に制御する。 On the other hand, if an affirmative determination is made in step S54, the opening-side control amount Cv for realizing the increase request amount Tr is calculated in step S56. In the subsequent step S18, the throttle valve 53 is controlled to open based on the opening control amount Cv. That is, the throttle valve 53 is controlled to open based on the increase request amount Tr.
ステップS22において、吸気バルブ63の閉弁タイミングが所定の遅閉じ状態となるようにバルブ調整機構69が制御されると、続くステップS58において、ステップS50で算出された増加要求量Trだけ発電トルクTe及び駆動トルクTcを増加させ、回収制御処理を終了する。なお、本実施形態において、ステップSS58の処理が「トルク制御部」に相当する。
In step S22, when the
・以上説明した本実施形態によれば、増加要求が生じたと判定された場合に増加要求量Trを算出し、算出された増加要求量Trに基づいてスロットルバルブ53の開度を開き側に制御する。増加要求に基づく増加要求量Trが過剰である場合、増加要求量Trをポンプロスの減少により実現できないため、スロットルバルブ53の開度を開き側に制御する必要がない。本実施形態では、増加要求量Trに基づいてスロットルバルブ53の開度を開き側に制御するので、スロットルバルブ53の開度を適切に制御することができる。 According to the present embodiment described above, when it is determined that an increase request has occurred, the increase request amount Tr is calculated, and the opening of the throttle valve 53 is controlled to the open side based on the calculated increase request amount Tr. I do. When the increase request amount Tr based on the increase request is excessive, the increase request amount Tr cannot be realized by reducing the pump loss, so that it is not necessary to control the opening of the throttle valve 53 to the opening side. In the present embodiment, since the opening of the throttle valve 53 is controlled to be open based on the increase request amount Tr, the opening of the throttle valve 53 can be appropriately controlled.
(第3実施形態)
次に第3実施形態に係る車両100について図7を用いて説明する。第3実施形態に係る車両100は、第1実施形態に係る車両100と比べて、冷凍サイクル39を備えない点で異なる。以下では、第3実施形態に係る回収制御処理について説明する。
(Third embodiment)
Next, a
図7に本実施形態の回収制御処理のフローチャートを示す。本実施形態の回収制御処理では、ステップS10において、発電トルクTeの増加要求が生じたかを判定する。また、ステップS24において、蓄電量Qeのみが取得される。そして、ステップS26でポンプロスの減少量Tsが算出されると、ステップS60において、蓄電量Qeが蓄電上限値Qeuよりも小さいかを判定する。 FIG. 7 shows a flowchart of the collection control process of the present embodiment. In the collection control process of this embodiment, it is determined in step S10 whether a request to increase the power generation torque Te has occurred. In step S24, only the charged amount Qe is obtained. When the pump loss reduction amount Ts is calculated in step S26, it is determined in step S60 whether the charged amount Qe is smaller than the charged upper limit value Qeu.
ステップS60で肯定判定すると、発電トルクTeは増加可能と判定する。この場合、続くステップS62において、ステップS26で算出された減少量Tsだけ発電トルクTeを増加させ、回収制御処理を終了する。一方、ステップS60で否定判定すると、発電トルクTeは増加不可能と判定し、回収制御処理を終了する。なお、本実施形態において、ステップSS62の処理が「トルク制御部」に相当する。 If an affirmative determination is made in step S60, it is determined that the power generation torque Te can be increased. In this case, in the following step S62, the power generation torque Te is increased by the decrease amount Ts calculated in step S26, and the recovery control process ends. On the other hand, if a negative determination is made in step S60, it is determined that the power generation torque Te cannot be increased, and the collection control process ends. In the present embodiment, the process of step SS62 corresponds to a “torque control unit”.
・以上説明した本実施形態によれば、増加要求により発電トルクTeを増加させる場合に、ポンピングロスを減少させる。具体的には、増加要求が生じたと判定された場合に、増加要求が生じたと判定されなかった場合に比べてスロットルバルブ53の開度を開き側に制御する。つまり、スロットルバルブ53の開度を開き側に制御することよりポンピングロスを減少させ、ポンピングロスの減少による損失トルクTlの減少分を発電トルクTeの増加分に割り当てる。これにより、車両100の減速時にドライバがアクセルペダルを踏みこむことが抑制される。この結果、発電トルクTeと駆動トルクTcとの少なくとも一方を増加させつつ、車両100の燃費の悪化を抑制することができる。
According to the above-described embodiment, the pumping loss is reduced when the power generation torque Te is increased by the increase request. Specifically, when it is determined that the increase request has occurred, the opening degree of the throttle valve 53 is controlled to the opening side as compared with when it is not determined that the increase request has occurred. That is, the pumping loss is reduced by controlling the opening of the throttle valve 53 to the open side, and the decrease in the loss torque Tl due to the decrease in the pumping loss is allocated to the increase in the power generation torque Te. This suppresses the driver from depressing the accelerator pedal when the
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、次のように実施されてもよい。 The present invention is not limited to the description of the above embodiment, and may be implemented as follows.
・第1実施形態では、増加要求前のネガティブトルクTnと回収制御処理後のネガティブトルクTnとが等しい例を示したが、これに限られず、例えば、回収制御処理後のネガティブトルクTnが増加要求前のネガティブトルクTnよりも小さくてもよい。これにより、車両100の減速時にドライバがアクセルペダルを踏みこむことを好適に抑制することができる。
In the first embodiment, an example is shown in which the negative torque Tn before the increase request is equal to the negative torque Tn after the recovery control process. However, the present invention is not limited to this. For example, the negative torque Tn after the recovery control process is required to increase. It may be smaller than the previous negative torque Tn. Accordingly, it is possible to preferably suppress the driver from depressing the accelerator pedal when the
・また、回収制御処理後のネガティブトルクTnが増加要求前のネガティブトルクTnよりも大きくてもよい。例えば、漏電等によりバッテリ21の蓄電量Qeが過剰に減少した場合、蓄電量Qeを早期に回復させるために、発電トルクTeを過剰に増加させる必要がある。この場合に、単に発電トルクTeを増加させると、ネガティブトルクTnが増加し、車両100の減速度合が大きくなる。そして、この車両100の減速度合が過剰に大きいと、ドライバが減速度合をゆるめるべく、アクセルペダルを踏みこむ。発電トルクTeを過剰に増加させる場合に、これにあわせてポンピングロスを減少させることで、ネガティブトルクTnの増加が抑制され、車両100の減速時にドライバがアクセルペダルを踏みこむことが抑制される。この結果、発電トルクTeを過剰に増加させる場合においても、車両100の燃費の悪化を抑制することができる。駆動トルクTcについても同様である。
The negative torque Tn after the recovery control process may be larger than the negative torque Tn before the increase request. For example, when the charged amount Qe of the battery 21 is excessively reduced due to electric leakage or the like, it is necessary to excessively increase the power generation torque Te in order to quickly recover the charged amount Qe. In this case, if the power generation torque Te is simply increased, the negative torque Tn is increased, and the degree of deceleration of the
・第1実施形態では、スロットルバルブ53の開度を開き側に制御する前に、増加要求が生じたと判定された時点におけるスロットルバルブ53の開度を取得し、開き側制御量Cvを算出する例を示したが、これに限られない。例えば、スロットルバルブ53の開度を開き側に制御する際に、これらの処理を実施することなくスロットルバルブ53を最も開き側に制御し、この際のポンプロスの減少量Tsを発電トルクTeや駆動トルクTcに割り当ててもよい。 In the first embodiment, before controlling the opening degree of the throttle valve 53 to the opening side, the opening degree of the throttle valve 53 at the time when it is determined that the increase request has occurred is obtained, and the opening side control amount Cv is calculated. Although an example is shown, the present invention is not limited to this. For example, when the opening degree of the throttle valve 53 is controlled to the open side, the throttle valve 53 is controlled to the most open side without performing these processes, and the reduction amount Ts of the pump loss at this time is set to the power generation torque Te or the drive torque. It may be assigned to the torque Tc.
・第1実施形態では、蓄電割合Weと蓄冷割合Wcとを比較して、増加割合Wuや減少割合Wdを決定する例を示したが、これに限られず、例えば、蓄電量Qeと蓄冷量Qcとを比較して、増加割合Wuや減少割合Wdを決定してもよい。また例えば、ECU40に蓄電量Qe及び蓄冷量Qcに対して増加割合Wuが予め規定されたマップ情報が記憶されており、このマップ情報と、取得された蓄電量Qeや蓄冷量Qcに基づいて増加割合Wuが決定されてもよい。減少割合Wdについても同様である。
In the first embodiment, the example in which the power storage ratio We and the cold storage ratio Wc are compared to determine the increase ratio Wu and the decrease ratio Wd has been described. However, the present invention is not limited to this. For example, the power storage amount Qe and the cold storage amount Qc May be determined to determine the increase ratio Wu or the decrease ratio Wd. Further, for example, the
・第1実施形態では、蓄冷器36を蒸発器34に設けているが、蓄冷器36の配置はこれに限られず、例えば、圧縮機30の冷媒吸入口と蒸発器34との間に蓄冷器36が接続されてもよければ、蒸発器34と蓄冷器36とが並列に接続されていてもよい。
In the first embodiment, the
13…クランク軸、22…オルタネータ、30…圧縮機、51…吸気管、53…スロットルバルブ、100…車両、Tc…駆動トルク、Te…発電トルク、Tl…損失トルク、Tn…ネガティブトルク。 13: crankshaft, 22: alternator, 30: compressor, 51: intake pipe, 53: throttle valve, 100: vehicle, Tc: drive torque, Te: power generation torque, Tl: loss torque, Tn: negative torque.
Claims (8)
前記車両の減速時において前記エンジン出力軸の回転方向とは逆向きで作用するネガティブトルク(Tn)には、前記回収装置が前記回転エネルギを回収することにより発生する回収トルク(Te,Tc)と、前記吸気経路のポンピングロスを含む損失トルク(Tl)と、が含まれ、
前記車両の減速時において前記回収トルクを増加させる増加要求が生じたことを判定する判定部(S10)と、
前記判定部により前記増加要求が生じたと判定された場合に、前記吸気絞り弁の開度を開き側に制御する吸気絞り弁制御部(S20)と、
前記吸気絞り弁制御部により前記吸気絞り弁の開度が開き側に制御される場合に、前記回収トルクを増加させるトルク制御部(S32、S34、S38、S42、S58、S62)と、を備える制御装置。 The present invention is applied to a vehicle (100) including a recovery device (22, 30) that is driven by rotation of an engine output shaft (13) and recovers rotational energy as at least one of electric energy and heat energy, and is provided with an intake path ( 51) A control device capable of controlling opening and closing of an intake throttle valve (53) provided in 51),
The negative torque (Tn) acting in the direction opposite to the rotation direction of the engine output shaft when the vehicle decelerates includes a recovery torque (Te, Tc) generated by the recovery device recovering the rotational energy. , A loss torque (Tl) including a pumping loss of the intake path,
A determining unit (S10) configured to determine that an increase request to increase the recovery torque has occurred at the time of deceleration of the vehicle;
An intake throttle valve control unit (S20) for controlling the opening degree of the intake throttle valve to an open side when the determination unit determines that the increase request has occurred;
A torque control section (S32, S34, S38, S42, S58, S62) for increasing the recovery torque when the opening degree of the intake throttle valve is controlled to be open by the intake throttle valve control section. Control device.
前記トルク制御部は、前記吸気絞り弁制御部により前記吸気絞り弁の開度が開き側に制御された場合に、前記吸気バルブの閉弁タイミングが所定の遅閉じ状態となるように前記バルブ調整機構を制御する請求項1に記載の制御装置。 The vehicle includes a valve adjustment mechanism (69) that adjusts an opening / closing timing of an intake valve (63) of the engine.
The torque control unit adjusts the valve so that the closing timing of the intake valve is in a predetermined late closing state when the opening degree of the intake throttle valve is controlled to be open by the intake throttle valve control unit. The control device according to claim 1, which controls the mechanism.
前記トルク制御部は、前記開き側制御量に基づいて、前記回収トルクを増加させる請求項1または請求項2に記載の制御装置。 A control amount calculation unit (S18) for calculating an opening side control amount (Cv) for controlling the opening degree of the intake throttle valve to the opening side;
The control device according to claim 1, wherein the torque control unit increases the recovery torque based on the opening-side control amount.
前記吸気絞り弁制御部は、前記増加要求量に基づいて、前記吸気絞り弁の開度を開き側に制御する請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の制御装置。 A request amount calculation unit (S50) for calculating the recovery torque increase request amount (Tr) when the determination unit determines that the increase request has occurred;
The control device according to any one of claims 1 to 4, wherein the intake throttle valve control unit controls the opening degree of the intake throttle valve to an open side based on the increase request amount.
前記制御部は、前記吸気負圧に応じて、前記吸気絞り弁の開度を制御する請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の制御装置。 The vehicle includes a brake booster (82) connected to the intake path and increasing a braking force by an intake negative pressure in the intake path,
The control device according to any one of claims 1 to 5, wherein the control unit controls an opening degree of the intake throttle valve according to the intake negative pressure.
前記エンジン出力軸の回転により発電機(22)が駆動して発電し、前記発電機により発電された電力が蓄電池(21)により蓄えられ、
前記エンジン出力軸の回転により圧縮機(30)が駆動するとともに、前記圧縮機を含む冷凍サイクル(39)の冷媒経路内に蓄冷器(36)が設けられ、
前記発電機と前記圧縮機とが前記回収装置であり、
前記ネガティブトルクは、前記発電機の前記回収トルクと、前記圧縮機の前記回収トルクとを含み、
前記車両の減速時において前記蓄電池に蓄えられている蓄電量(Qe)と、前記蓄冷器に蓄えられている蓄冷量(Qc)とを取得する蓄積量取得部(S24)を備え、
前記制御部は、前記蓄電量と前記蓄冷量とに応じて、前記発電機の前記回収トルクを増加させる増加割合と、前記圧縮機の前記回収トルクを増加させる増加割合とを決定する請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の制御装置。 In the vehicle,
The generator (22) is driven by the rotation of the engine output shaft to generate power, and the power generated by the generator is stored by the storage battery (21);
A compressor (30) is driven by rotation of the engine output shaft, and a regenerator (36) is provided in a refrigerant path of a refrigeration cycle (39) including the compressor.
The generator and the compressor are the recovery device,
The negative torque includes the recovery torque of the generator and the recovery torque of the compressor,
A storage amount obtaining unit (S24) configured to obtain a storage amount (Qe) stored in the storage battery and a storage amount (Qc) stored in the regenerator when the vehicle decelerates;
The control unit determines an increase rate for increasing the recovery torque of the generator and an increase rate for increasing the recovery torque of the compressor in accordance with the amount of stored power and the amount of stored cold. The control device according to any one of claims 1 to 6.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018137247A JP2020012459A (en) | 2018-07-20 | 2018-07-20 | Control device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018137247A JP2020012459A (en) | 2018-07-20 | 2018-07-20 | Control device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020012459A true JP2020012459A (en) | 2020-01-23 |
Family
ID=69170508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018137247A Pending JP2020012459A (en) | 2018-07-20 | 2018-07-20 | Control device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020012459A (en) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008114709A (en) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Toyota Motor Corp | Internal combustion engine controller |
JP2010084612A (en) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Mazda Motor Corp | Engine control device |
JP2010255580A (en) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Honda Access Corp | Engine control device |
JP5387500B2 (en) * | 2010-05-17 | 2014-01-15 | 株式会社デンソー | Deceleration energy recovery control device |
-
2018
- 2018-07-20 JP JP2018137247A patent/JP2020012459A/en active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008114709A (en) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Toyota Motor Corp | Internal combustion engine controller |
JP2010084612A (en) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Mazda Motor Corp | Engine control device |
JP2010255580A (en) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Honda Access Corp | Engine control device |
JP5387500B2 (en) * | 2010-05-17 | 2014-01-15 | 株式会社デンソー | Deceleration energy recovery control device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9090262B2 (en) | Control apparatus for vehicle | |
US6675758B2 (en) | Rotation control apparatus for internal combustion engine | |
JP4293138B2 (en) | Control device for internal combustion engine and automobile equipped with the control device | |
US7757665B2 (en) | Fuel-cut manifold absolute pressure control | |
JP6642255B2 (en) | Engine control device | |
JP2006242082A (en) | Stop control method and stop control device for internal combustion engine | |
JP4165237B2 (en) | Start control device for internal combustion engine | |
JP5387500B2 (en) | Deceleration energy recovery control device | |
JP2005023887A (en) | Hybrid vehicle control device | |
JP5790679B2 (en) | Vehicle control device | |
JP7075843B2 (en) | Control device | |
JP2000073798A (en) | Variable valve system control device for internal combustion engine | |
JP2020019397A (en) | Control device | |
JP2004225561A (en) | Variable cylinder system of internal combustion engine | |
JP7164983B2 (en) | Control device | |
JP2018048611A (en) | Diesel engine control device | |
JP2008114709A (en) | Internal combustion engine controller | |
JP4577260B2 (en) | Engine starter | |
JP2020012459A (en) | Control device | |
JP4345555B2 (en) | Control device for internal combustion engine and control method for internal combustion engine | |
JP6487791B2 (en) | Control device for internal combustion engine | |
US20230294704A1 (en) | Hybrid electric vehicle | |
JP2023112870A (en) | Control device for vehicle | |
JP2023103726A (en) | Control device for vehicle | |
JP2004052728A (en) | Engine start control device for vehicle |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180815 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210407 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220324 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220329 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20221004 |