JP2020012432A - 内燃機関 - Google Patents

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朋彦 俊野
Tomohiko Shunno
朋彦 俊野
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Abstract

【課題】燃料噴霧同士の干渉を抑制してスモーク悪化を抑制する。【解決手段】内燃機関は、シリンダ内に形成された燃焼室6と、燃焼室の中心部に配置され、燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタとを備える。インジェクタは、燃焼室の半径方向外側に向かって燃料を噴射する複数の噴孔20を備える。噴孔は、燃焼室内のスワールS方向と反対の方向に燃料を噴射するよう指向されている。【選択図】図2

Description

本開示は内燃機関に係り、特に、ディーゼルエンジンに好適な内燃機関に関する。
内燃機関、特に直噴式内燃機関としてのディーゼルエンジンにおいては、シリンダ内に形成された燃焼室と、燃焼室の中心部に配置され燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタとを備えている。インジェクタは複数の噴孔を備え、これら噴孔から、燃焼室の半径方向外側に向かって放射状に燃料を噴射するようになっている。
特開2013−36389号公報
一般的に、複数の噴孔の向きは燃焼室あるいはインジェクタの半径方向と平行になるように設定される。一方、燃焼室内には、その周方向に向かって流れる吸気流もしくは空気流であるスワールが存在する。このスワールの流れ方向をスワール方向という。
この場合、噴孔から出た直後の燃料は、スワール方向と直角な向きで進行するが、燃料が半径方向外側に進むにつれ、燃料は次第にスワール方向に流されていく。
すると、ある噴孔から出た燃料の噴霧が、隣の噴孔から出た燃料の噴霧とシリンダ内壁付近で干渉し、燃料の過濃領域が形成されてスモークが悪化するという問題がある。
そこで本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、燃料噴霧同士の干渉を抑制してスモーク悪化を抑制できる内燃機関を提供することにある。
本開示の一の態様によれば、
シリンダ内に形成された燃焼室と、
前記燃焼室の中心部に配置され、前記燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタと、
を備え、
前記インジェクタは、前記燃焼室の半径方向外側に向かって燃料を噴射する複数の噴孔を備え、
前記噴孔は、前記燃焼室内のスワール方向と反対の方向に燃料を噴射するよう指向されている
ことを特徴とする内燃機関が提供される。
好ましくは、前記噴孔は、その出口側が入口側よりスワール方向上流側に位置されるよう、前記インジェクタの半径方向に対し傾斜されている。
本開示によれば、燃料噴霧同士の干渉を抑制してスモーク悪化を抑制できる。
内燃機関を示す縦断面図である。 複数の噴孔を図1のII−II線の位置から透過的に見たときの概略横断面図である。 比較例の場合の燃料噴霧の様子を示す概略平面図である。 本実施形態の場合の燃料噴霧の様子を示す概略平面図である。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお本開示は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。
本実施形態に係る内燃機関は、直噴式内燃機関、特にディーゼルエンジンである。エンジンは車両用であり、特にトラック等の大型車両の車両動力源として使用される。しかしながら、内燃機関および車両の種類、用途等はこれらに限定されない。例えば車両は乗用車等の小型車両であってもよいし、エンジンはガソリンエンジンであってもよい。
図1に示すように、本実施形態のエンジン1は、ピストン2と、ピストン2が昇降可能かつ同軸に収容されたシリンダ3と、シリンダ3の上端開口を閉じるシリンダヘッド4と、ピストン2の外周面に装着された複数(本実施形態では三つ)のピストンリング5と、これらにより画成された閉空間である燃焼室6とを備える。シリンダ3はシリンダブロック9に形成される。またエンジン1は、シリンダヘッド4に取り付けられ燃焼室6内に燃料を噴射するインジェクタ7を備える。インジェクタ7は、コモンレール(図示せず)から供給された高圧燃料を噴射する。
Cはシリンダ3の中心軸(シリンダ軸という)を示し、ピストン2はシリンダ軸Cと同軸に配置される。ピストン2は、その頂面8の中央部に凹設されたキャビティ11を有する。キャビティ11の形状は任意であり、リエントラント型、トロイダル型、深皿型、浅皿型等であってもよい。ピストン2の内部にはオイル通路17が形成され、このオイル通路17に向かって冷却用オイルが図示しないオイルジェットから上向きに噴射される。ピストン2はピストンピン10およびコンロッド12を介してクランクシャフト(図示せず)に連結される。
また図示しないが、周知のように、燃焼室6には、吸気弁により開閉される吸気ポートと、排気弁により開閉される排気ポートとが連通される。吸気弁の開弁時に吸気ポートから燃焼室6内に導入された吸気は、燃焼室6内に、その周方向に向かって流れる吸気流もしくは空気流であるスワールSを発生させる。このスワールSの流れ方向をスワール方向という。言い換えれば、吸気ポート等の形状が、燃焼室6内に所定強度のスワールSを発生させるように形成されている。
インジェクタ7は、燃焼室6の中心部に配置され、本実施形態ではシリンダ軸Cと同軸に配置されている。インジェクタ7は、シリンダヘッド4の取付穴13に隙間を以て挿入配置されている。但し図外上方にはその隙間を塞ぐパッキンが設けられている。インジェクタ7の下端に位置する最先端部は、取付穴13からその下方の燃焼室6内に突出されている。そしてその最先端部の突出部分に、燃料の噴射口となる複数の噴孔20が設けられている。図1に示すように、これら噴孔20は、燃焼室6の半径方向外側かつ斜め下に向かって、放射状に燃料(もしくは燃料噴霧)Fを噴射するよう指向されている。
図2には、複数の噴孔20を図1のII−II線の位置、すなわちシリンダ軸C方向上側から透過的に見たときの概略横断面図を示す。なお周知のようにインジェクタ7は、燃料流路21を形成するノズルボディ22と、ノズルボディ22内に昇降可能に収容され燃料流路を開閉するニードル弁(図示せず)とを有する。このニードル弁による開閉部ないし着座部より下流側における燃料流路21と、各噴孔20の入口23とが連通接続するよう、各噴孔20がノズルボディ22に貫通形成されている。各噴孔20の出口24は当然に燃焼室6に開放されている。
本実施形態では8つの噴孔20が設けられ、これら噴孔20は、シリンダ軸Cと同軸であるインジェクタ7の中心軸(インジェクタ軸という)Ciを中心に、周方向等間隔で、放射状に配置されている。噴孔20はドリル加工され、小径の断面円形かつ直線状に形成される。
ところで本実施形態の噴孔20は、燃焼室6内のスワールS方向と反対の方向(逆スワール方向という)に燃料を噴射するよう指向されている。図中Cfは、噴孔20から噴射された燃料噴霧の中心軸(噴霧軸という)を示す。噴孔20は、その出口24側が入口23側よりスワールS方向上流側に位置されるよう、インジェクタ7の半径方向に対し傾斜されている。例えば20Aで示す一つの噴孔20について述べると、噴孔20Aの出口24は、その入口23よりも、スワールS方向上流側に位置されている。そして噴孔20の中心軸(噴孔軸という)Chは、インジェクタ軸Ciから延び入口23の位置で噴孔軸Chと交差する半径線Lrに対し、逆スワール方向に向かって所定角度α傾斜されている。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
図2に示した噴霧軸Cfの軌跡から分かるように、噴孔20の出口24から噴射された燃料は、最初は噴孔軸Chの方向に進むが、半径方向外側に向かうにつれ次第にスワールS方向に曲げられる。燃料噴霧の速度ベクトルVを、スワールS方向に平行な速度成分(平行速度成分という)V1と、スワールS方向に垂直な速度成分(垂直速度成分という)V2とに分けて考えると、半径方向外側に向かうにつれ、平行速度成分V1が大きくなり垂直速度成分V2が小さくなる傾向にある。
一方、図1は、ピストン2が圧縮上死点TDCを過ぎて下降中の位置Pにあるときの状態を示す。インジェクタ7からの燃料噴射は圧縮上死点TDC付近で開始されるので、図示する位置では燃料噴霧Fが相当程度半径方向外側まで進行しており、シリンダ3の内壁3A付近まで到達している。またこのとき燃料噴霧Fは、キャビティ11から既に外れ、ピストン2の頂面8上に達している。そして燃料噴霧Fは、シリンダ軸Cを中心とした半径方向外側に向かうほど、噴霧軸Cfを中心とした半径方向外側に拡散する傾向にある。
こうした場合、図1に示すようなピストン位置Pのとき、燃焼室6内の半径方向における最も外側の領域、すなわちシリンダ3の内壁3A付近の領域で、隣り合う燃料噴霧F同士が干渉し、燃料の過濃領域が形成されてスモークが悪化するという問題がある。特に従来の構造では、この問題が顕著である。
図3は、本実施形態と異なる比較例の場合の燃料噴霧Fの様子を示す概略平面図であり、タイミングは図1に示したタイミングと同じである。この比較例は、本実施形態と噴孔20の向きだけが異なり、図示しないが噴孔20の向きは、シリンダ軸Cを中心とした半径方向と平行になるように設定される。図2に示した傾斜角αはゼロであり、噴孔軸は、インジェクタ軸から延びる半径線と平行である。なお図中、本実施形態と同様の部分には同一の符号を付す。
この比較例の場合、噴霧軸Cfの軌跡から分かるように、噴孔20から出た直後の燃料Fは、噴孔軸の方向、すなわちシリンダ軸Cを中心とした半径方向に平行に進み、純粋に半径方向外側に向かって放射状に噴出される。そして燃料は、半径方向外側に向かうにつれ次第にスワールS方向に曲げられ、かつ、噴霧軸Cfを中心に拡散する。
このとき、図から分かるように、シリンダ3の内壁3A付近の領域(外周領域といい、例えば区画線aより外側の領域Rをいう)で、隣り合う燃料噴霧F同士が互いに干渉する傾向にある(図では便宜上離れているが)。すると、その干渉により燃料の過濃領域が形成され、スモークが悪化する。すなわち、この外周領域Rでは燃料と空気の混合ガスの当量比が高くなってスモークが悪化する。なお当量比とは空気量に対する燃料量の割合をいい、理論空燃比のとき当量比は1、理論空燃比より低いリッチ側の空燃比のとき当量比は1より大である。
また、外周領域Rで生成された混合ガスの一部は、ピストン2とシリンダ3の隙間を通じて下方のクランクケース内に漏れ出し、ブローバイガスをなす。このとき、ブローバイガス中に粒子状物質(PM:Particulate Matter)が多く含まれるので、これによりクランクケース内のオイルに煤が多く混入するという問題も生じる。
一方、図4は、本実施形態の場合の燃料噴霧Fの様子を示す概略平面図である。タイミングは図1に示したタイミングと同じである。
本実施形態の場合、噴霧軸Cfの軌跡から分かるように、噴孔20から出た直後の燃料Fは、シリンダ軸Cを中心とした半径方向ではなく、それよりも逆スワール方向に向かって傾斜された方向に向かっている。そして燃料Fは、半径方向外側に向かうにつれスワールS方向に曲げられ、かつ、噴霧軸Cfを中心に拡散する。しかし、シリンダ内壁3A付近の外周領域Rに到達したときの燃料噴霧の向きは、比較例ほどスワールS方向には向かっていない。この領域の燃料噴霧の速度ベクトルVを比較例のものと比較すると、本実施形態の平行速度成分V1は比較例の平行速度成分V1より小さい。噴孔20から出た直後の燃料Fが、反スワール方向の速度成分、すなわちマイナスの平行速度成分V1を有しているので、その分、外周領域Rに到達したときの燃料噴霧の平行速度成分V1を低下させることができる。
また本実施形態では、噴孔20から逆スワール方向に向かって燃料を噴射するので、この噴射直後の燃料とスワールSが幾分衝突し、燃料噴霧の勢いを弱めることができる。よって比較例に比べ、外周領域Rの燃料噴霧の速度ベクトルVの大きさを低下させ、これによっても平行速度成分V1を低下させることができる。
それ故、本実施形態は比較例と比較して、隣り合う燃料噴霧同士の干渉傾向を弱めることができ、干渉による燃料過濃領域の形成、ひいてはスモーク悪化を抑制できる。また、ブローバイガスの粒子状物質含有量も低減できるので、オイルへの煤混入も抑制することが可能である。
また本実施形態によれば、隣り合う燃料噴霧同士の干渉を抑制できるので、その分、噴孔の間隔を狭くして噴孔数を増やすことができる。噴孔数の増加は、同一噴射時間内における燃料噴射量の増大につながるので、エンジンの出力向上や、同等出力を保持したままの小排気量化に有利である。
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示は他の実施形態も可能である。例えば噴孔数を変更したり、噴孔の断面形状を変更したり、噴孔の傾斜角度αを変更したりすることが可能である。
本開示の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本開示の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本開示に含まれる。従って本開示は、限定的に解釈されるべきではなく、本開示の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 内燃機関
3 シリンダ
6 燃焼室
7 インジェクタ
20 噴孔
23 入口
24 出口
S スワール

Claims (2)

  1. シリンダ内に形成された燃焼室と、
    前記燃焼室の中心部に配置され、前記燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタと、
    を備え、
    前記インジェクタは、前記燃焼室の半径方向外側に向かって燃料を噴射する複数の噴孔を備え、
    前記噴孔は、前記燃焼室内のスワール方向と反対の方向に燃料を噴射するよう指向されている
    ことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記噴孔は、その出口側が入口側よりスワール方向上流側に位置されるよう、前記インジェクタの半径方向に対し傾斜されている
    請求項1に記載の内燃機関。
JP2018135993A 2018-07-19 2018-07-19 内燃機関 Pending JP2020012432A (ja)

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