JP2020011485A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体タンクからヘッドへの液体の導入を効率よく行う。【解決手段】カートリッジ装着部に装着されたブラック及びカラーのインクカートリッジから、対応するサブタンクに各色のインクが供給される。カラーの各色のインクカートリッジからサブタンクに第1量以上のカラーインクが供給されたときに、サブタンクからインクジェットヘッドへのカラーインクの導入準備が完了する。ブラックのインクカートリッジからサブタンクに第2量以上のブラックインクが供給されたときに、サブタンクからインクジェットヘッドへのブラックインクの導入準備が完了する。インクジェットヘッドへのインクの初期導入時には、カラーインクの導入準備完了したときに、ブラックインクの導入準備が完了するのを待たずに、カラーの排気パージ及びカラーの吸引パージを行って、サブタンクからインクジェットヘッドにカラーのインクを導入させる(S201,S202)。【選択図】図8

Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
ノズルから液体を吐出する液体吐出装置の一例として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出するインクジェット記録装置が記載されている。特許文献1のインクジェット記録装置では、インクタンクが装置本体に装着されると、インクタンクからリザーブタンクへのインクの供給が行われる。そして、リザーブタンク内のインクの液面がL位置に達したときに、リザーブタンクからヘッドへのインクの導入が開始される。
特開2016-112687号公報
特許文献1のインクジェット記録装置は、インクの色毎に分かれたインクタンクを備えており、各インクタンクからリザーブタンクにインクが供給される。このような構成のインクジェット記録装置において、全ての色のインクについて、リザーブタンク内のインクの液面がL位置に達してから、リザーブタンクからヘッドへの各色のインクの導入を開始する場合を考える。
ここで、インクの色毎の粘度の違いや、各色のインクタンクが装置本体に装着されるタイミングの違い等の理由から、インクの色毎に、リザーブタンク内のインクの液面がL位置に達するタイミングが大きく異なることがある。このような場合において、上述したように全ての色のインクについて、リザーブタンク内のインクの液面がL位置に達してから、リザーブタンクからヘッドへの各色のインクの導入を開始すると、ある色のインクについてリザーブタンク内の液面がL位置に達していても、別の色のインクについてリザーブタンク内の液面がL位置に達していないために、上記ある色のインクについてリザーブタンク内の液面がL位置に達してから、上記ある色のインクについてのヘッドへのインクの導入が開始されるまでの時間が長くなってしまう。その結果、全ての色のインクについて、リザーブタンクからヘッドへのインクの導入が完了するまでの時間が長くなってしまう虞がある。
本発明の目的は、液体タンクからヘッドへの液体の導入を効率よく行うことが可能な液体吐出装置を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、第1液体を吐出する第1ノズルを含む第1液体流路、を有する第1ヘッドと、第2液体を吐出する第2ノズルを含む第2液体流路、を有する第2ヘッドと、前記第1液体流路へ供給される前記第1液体が貯留される第1タンクと、前記第2液体流路へ供給される前記第2液体が貯留される第2タンクと、前記第1タンクから第1液体流路へ前記第1液体を導入させる第1導入動作と、前記第2タンクから前記第2液体流路へ前記第2液体を導入させる第2導入動作のいずれかを選択的に行う導入手段と、前記第1導入動作を開始できる準備が完了したことを示す第1準備完了信号を出力する第1信号出力部と、前記第2導入動作を開始できる準備が完了したことを示す第2準備完了信号を出力する第2信号出力部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1信号出力部から出力された前記第1準備完了信号を受信したときに、前記第2信号出力部から出力された前記第2準備完了信号を受信していなくても、前記導入手段に前記第2導入動作を行わせずに前記第1導入動作を開始させる。
本発明では、第1導入動作の準備が完了したときに、第2導入動作の準備が完了していなくても、第1導入動作を開始する。これにより、第1導入動作の準備が完了したときに、直ちに第1導入動作が開始され、第1導入動作の間に第2導入動作の準備が進む。その結果、第1タンクから第1液体流路への第1液体の導入、及び、第2タンクから第2液体流路への第2液体の導入が完了するまでの時間を短くすることができる。
本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成図である。 バッファタンク及びインクジェットヘッドの概略構成を示す斜視図である。 図2のIII−III線断面図である。 (a)は図2のIVA−IVA線断面図であり、(b)は(a)のIVB−IVB線断面図である。 (a)はブラックのインク流路と連通する排気流路に設けられたバルブが開いた状態を示す図4(a)相当の図であり、(b)はカラーのインク流路と連通する排気流路に設けられたバルブが開いた状態を示す図4(a)相当の図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 インクの初期導入時の処理の流れを示すフローチャートである。 図7の第1導入処理の流れを示すフローチャートである。 図7の第2導入処理の流れを示すフローチャートである。 変形例1の図8に対応するフローチャートである。 変形例2の図8に対応するフローチャートである。 変形例3の図3相当の図である。 変形例4の図3相当の図である。 変形例5の図3相当の図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
<プリンタの概略構成>
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ1(本発明の「液体吐出装置」)は、プラテン2、キャリッジ3、バッファタンク4、インクジェットヘッド5(本発明の「液体吐出ヘッド」)、4つのカートリッジ装着部6、4つのサブタンク7、搬送ローラ8,9、パージユニット10(本発明の「導入手段」)などを備えている。
プラテン2の上面には、被記録媒体である記録用紙Pが載置される。また、プラテン2の上方には、走査方向に平行に延びる2本のガイドレール11,12が設けられる。キャリッジ3は、2本のガイドレール11,12に沿って走査方向に移動可能に構成されている。キャリッジ3には無端状の駆動ベルト14が連結され、キャリッジモータ106により駆動ベルト14が駆動されることで、キャリッジ3は走査方向に移動する。なお、以下では、図1の右側及び左側を、それぞれ、走査方向の右側及び左側と定義して説明を行う。
バッファタンク4は、キャリッジ3に搭載されている。図2、図3に示すように、バッファタンク4の上面には、チューブジョイント16が設けられている。チューブジョイント16は、4本のチューブ17を介して、後述する4つのサブタンク7に接続されている。また、バッファタンク4の右側面には、バッファタンク4内の流路に混入した気泡を排出するための、排気ユニット27が設けられている。バッファタンク4、及び、排気ユニット27の構成については後ほど詳細に説明する。また、バッファタンク4には、後述するように、4つのサブタンク7から4本のチューブ17を介してブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色の顔料インクが供給される。
インクジェットヘッド5は、バッファタンク4の下部に取り付けられている。インクジェットヘッド5は、その下面であるインク吐出面5aに形成された複数のノズル18を含むインク流路19を有する。なお、図3では、インク流路19のうち、複数のノズル18及びバッファタンク4との接続部分以外の部分の図示を省略している。インクジェットヘッド5は、バッファタンク4からインク流路19にインクが供給され、複数のノズル18からインクを吐出する。複数のノズル18は、4色のインクにそれぞれ対応して配列されて、4列のノズル列15を構成している。そして、複数のノズル18からは、右側のノズル列15を構成するものから、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。
なお、本実施形態では、カラー(イエロー、シアン、マゼンタ)インクを吐出する左側3列のノズル列を構成する複数のノズル18が、本発明の「第1ノズル」に相当し、ブラックインク(本発明の「第2液体」)を吐出する最も右側のノズル列15を構成する複数ノズル18が、本発明の「第2ノズル」に相当する。また、インク流路19のうち、上記第1ノズルを含む、カラーインクが流れる流路部分が、本発明の「第1液体流路」に相当し、上記第2ノズルを含む、ブラックインクが流れる流路部分が、本発明の「第2液体流路」に相当する。また、本実施形態では、インクジェットヘッド5が、本発明の「第1ヘッド」と「第2ヘッド」とが一体となったものである。
4つのカートリッジ装着部6は、プリンタ1の、走査方向と直交する搬送方向における下流側の端部の右側の部分に設けられている。各カートリッジ装着部6には、インクカートリッジ50が取り外し可能に装着される。インクカートリッジ50には、右側のカートリッジ装着部6に装着されているものから、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが貯留されている。また、4つのカートリッジ装着部6には、それぞれ、インクカートリッジ50がカートリッジ装着部6に装着されているか否かを示す信号を出力する装着検知センサ109(図6参照)が設けられている。
なお、本実施形態では、カラーインクが貯留されたインクカートリッジ50が、本発明の「第1供給源」に相当する。また、ブラックインクが貯留されたインクカートリッジ50が、本発明の「第2供給源」に相当する。また、カラーインクが貯留されたインクカートリッジ50が装着される左側3つのカートリッジ装着部6が、本発明の「第1装着部」に相当する。また、ブラックインクが貯留されたインクカートリッジ50が装着される最も右側のカートリッジ装着部6が、本発明の「第2装着部」に相当する。
また、各カートリッジ装着部6の搬送方向の上流側には、それぞれ、サブタンク7が配置され、各カートリッジ装着部6に装着されたインクカートリッジ50と、これに対応するサブタンク7とが接続されている。サブタンク7は、気液分離用のタンクであって、カートリッジ装着部6に装着されたインクカートリッジ50からインクが供給される。そして、4つのサブタンク7内の上記4色のインクが4本のインク供給チューブ17を介して、バッファタンク4及びインクジェットヘッド5に供給される。なお、本実施形態では、左側3つのサブタンク7が本発明の「第1タンク」に相当し、最も右側のサブタンク7が本発明の「第2タンク」に相当する。インクカートリッジ50及びサブタンク7については後ほど詳細に説明する。
図1に戻り、搬送ローラ8は、搬送方向におけるキャリッジ3よりも上流側に配置されている。搬送ローラ9は、搬送方向におけるキャリッジ3よりも下流側に配置されている。搬送ローラ8,9は、搬送モータ107(図6参照)によって駆動される。搬送ローラ8,9は、プラテン2に載置された記録用紙Pを搬送方向に搬送する。
パージユニット10は、プラテン2よりも走査方向の右側の位置に配置されている。パージユニット10は、インクジェットヘッド5の吐出機能の維持、回復、サブタンク7からバッファタンク4及びインクジェットヘッド5へのインクの導入などを行うためのものである。パージユニット10の構成については、後ほど詳細に説明する。
<バッファタンク>
次に、バッファタンク4の構成について説明する。図2、図3に示すように、バッファタンク4は、水平面に沿って延在する本体部分20と、本体部分20の搬送方向における上流側の端部から鉛直下方に延びる連結部分21とを有する。バッファタンク4には、4つのノズル列15に対応する4色のインクが流れる4つのインク供給流路22a〜22dが形成されている。また、図2では、図面の簡単のため、4つのインク供給流路22a〜22dのうち、インク供給流路22bについてのみ全体を図示し、残りの3つのインク供給流路22a,22c,22dについては、一部の図示を省略している。また、図3では、インクジェットヘッド5を側面図で図示している。
各インク供給流路22a〜22dは、本体部分20に形成されたダンパ室24と、連結部分21に形成された連通流路25を含む。本体部分20の上下両面にはそれぞれ可撓性フィルム23が貼り付けられ、本体部分20に形成されたダンパ室24を含む流路が、フィルム23によって覆われている。ダンパ室24は、インク供給流路22a〜22dのダンパ室24の上流側及び下流側に接続される流路部分よりも、断面が扁平になっている。ダンパ室24は、フィルム23の変形によって、インク供給流路22a〜22dを流れるインクの圧力変動を吸収する。バッファタンク4の連結部分21はインクジェットヘッド5に接続されている。インク供給流路22a〜22dを流れるインクは、連結部分21に形成された連通流路25からインクジェットヘッド5のインク流路19に供給される。
また、本体部分20には、4つのインク供給流路22a〜22dからそれぞれ分岐した4つの排気流路26a〜26dが形成されている。図2に示すように、4つの排気流路26a〜26dは、バッファタンク4の右側面に設けられた排気ユニット27まで延びている。また、図4(a)に示すように、排気流路26a〜26dの排気ユニット27の内に位置する流路部分33は、上下方向に延びており、その下端が開口33aとなっている。これにより、排気ユニット27の下面である排気面27aには、4つの排気流路26a〜26dの開口33aが搬送方向に1列に並んでいる。
また、各排気流路26a〜26dの流路部分33には、バルブ収容室33bが設けられている。バルブ収容室33bには、バルブ29が収容されている。バルブ29は排気流路26a〜26dの開閉を行うためのものである。バルブ29は、バルブ本体29bが後述するシャフト46a〜46dに押圧されていない状態では、バルブ本体29bがバネ29cの付勢力でOリング29aに押し付けられることによって、閉じた状態(開口33aを介した排気流路26a〜26dの外部との連通を遮断した状態)となる。また、バルブ29は、バルブ本体29bが後述するシャフト46a〜46dに押圧されると、バルブ本体29bがバネ29cの付勢力に逆らって上方に移動して開いた状態(開口33aを介して排気流路26a〜26dが外部との連通した状態)となる。ここで、バルブ29は、例えば、特開2017−177773号公報に記載されているように公知のものである。
<インクカートリッジ、サブタンク>
次に、インクカートリッジ50及びサブタンク7の構成について順に説明する。
図3に示すように、カートリッジ装着部6に装着された状態のインクカートリッジ50は、サブタンク7と、搬送方向に隣接して配置されている。インクカートリッジ50は、略直方体形状をなしており、その内部にインクを貯溜する内部空間51が形成されている。
インクカートリッジ50内には、内部空間51を、上側のインク室51aと、下側のインク流路51bとに仕切る、水平方向に延びる仕切板52が設けられている。仕切板52の搬送方向の下流側の端部には、インク室51aとインク流路51bとを連通させる連通孔52aが形成されている。
インクカートリッジ50の搬送方向の上流側の端部には、仕切板52よりも下側の部分に、インク流路51bと接続された接続口53が形成されている。接続口53は、内部空間51に貯溜されているインクを外部へ流出させるための開口である。また、インクカートリッジ50の接続口53が形成された部分には、搬送方向の上流側に突出する円筒形状の接続部54が設けられている。接続部54の内部空間は、接続口53を介して内部空間51と連通する。接続部54の内部空間51の先端は、後述するニードル65が挿入される挿入孔54aである。挿入孔54aは、インクカートリッジ50がカートリッジ装着部6に装着されていない状態では、図示しないバルブにより閉じられている。インクカートリッジ50がカートリッジ装着部6に装着されると、サブタンク7の後述するニードル65がバルブを押し動かすことにより、挿入孔54aが開放される。
インクカートリッジ50の上部には、大気連通口55が形成されている。大気連通口55は、インク室51a内のインクの液面よりも上側の気体層と外部(大気)と連通するものである。なお、図示はしていないが、大気連通口55には、インクカートリッジ50の外部からインク室51aへの流体の流れを許容しつつ、インク室51aからインクカートリッジ50の外部への流体の流れを規制する逆止弁が設けられていてもよい。また、大気連通口55に、気体を通過させる一方でインク等の液体の透過を阻止する気体透過膜が設けられていてもよい。また、大気連通口55より外部側にラビリンス構造の流路が設けられており、大気連通口55から外部へインクが漏れにくくされていてもよい。
サブタンク7は、直方体形状の本体部分61と、本体部分61の上部から上方へ延びる直方体形状の上側部分62とから主に構成されている。本体部分61には下側貯溜室61aが形成され、上側部分62には上側貯溜室62aがそれぞれ形成されている。下側貯溜室61aと上側貯溜室62aとは互いに連通して内部空間60を形成している。このサブタンク7の内部空間60の容量は、インクカートリッジ50の内部空間51の容量よりも小さい。また、上側貯溜室62aは、インクカートリッジ50がカートリッジ装着部6に装着された状態で、際に、インクカートリッジ50の仕切板52よりも上側に位置する。
上側部分62の搬送方向の下流側の端部の上部には、大気連通口63が形成されている。大気連通口63は、内部空間60に貯溜されているインクの液面よりも上側の気体層と外部(大気)と連通するものである。また、図示はしていないが、大気連通口63に、気体を通過させる一方でインク等の液体の透過を阻止する気体透過膜が設けられていてもよい。また、大気連通口63より外部側にラビリンス構造の流路が設けられており、大気連通口63から外部へインクが漏れにくくされていてもよい。
本体部分61の搬送方向の下流側(インクカートリッジ50側)の端部には、流入口64が形成されている。流入口64は、サブタンク7の外部からのインクが流入する開口である。なお、本実施形態では、4つのサブタンク7のうち左側3つのサブタンク7の流入口64が本発明の「第1供給口」に相当し、最も右側のサブタンク7の流入口64が、本発明の「第2供給口」に相当する。
また、本体部分61の流入口64の形成部分には、搬送方向の下流側に突出する円筒状のニードル65が設けられている。このニードル65の内部空間は、流入口64を介して、サブタンク7の内部空間60と連通している。カートリッジ装着部6にインクカートリッジ50が装着された際に、このニードル65がインクカートリッジ50の挿入孔54aに挿入されることで、ニードル65を介して、インクカートリッジ50の接続口53と、サブタンク7の流入口64とが連通する。その結果として、インクカートリッジ50の内部空間51に貯溜されているインクを、接続口53及び流入口64を介して、サブタンク7の内部空間60へと供給することが可能となる。
本体部分61の搬送方向の上流側(インクカートリッジ50と反対側)の端部の下部には、流出口66が形成されている。流出口66は、サブタンク7の内部空間60の貯溜されているインクを外部に流出するための開口である。また、本体部分61の流出口66の形成部分には搬送方向の上流側に突出したチューブ接続部70が設けられている。チューブ接続部70には、チューブ17が接続されており、サブタンク7に貯溜されているインクを、チューブ17を介してバッファタンク4及びインクジェットヘッド5に供給することが可能となっている。
流出口66は、流入口64よりも下方に配置されている。また、流出口66は、カートリッジ装着部6に装着されたインクカートリッジ50の内部空間51よりも下方に配置されている。また、カートリッジ装着部6に装着されたインクカートリッジ50及びサブタンク7は、バッファタンク4及びインクジェットヘッド5よりも下方に位置している。
本体部分61のニードル65よりも下方の位置には、搬送方向の下流側に突出した凸部67が設けられている。この凸部67には、その内部に、内部空間60の一部を構成する検出室67aが形成されている。また、凸部67は、光透過性を有する樹脂部材で構成されている。
下側貯溜室61a内には、本体部分61に設けられた支持軸68を中心に回動可能なフロート機構69が設けられている。フロート機構69は、支持軸68から搬送方向の下流側に延在するアーム部69aと、支持軸68から搬送方向の上流側に延在するフロート部69bと、アーム部69aの先端に設けられた遮蔽部69cとを有している。
フロート部69bは、その平均比重がインクの比重よりも軽くなるように中空状に成形されている。アーム部69aは、フロート部69bよりも重量が小さく、且つインクに浸漬されたときにはフロート部69bより作用する浮力が小さくなるように設定されている。
以上の構成において、下側貯溜室61aに貯溜されているインクの液面位置が、所定の検出位置以上の高さ位置である場合には、フロート部69bがインクに浸漬され、浮力によってフロート部69bとアーム部69aとの重量の均衡が逆転し、フロート機構69は支持軸68を中心にフロート部69bが上昇する方向に回動する。その際、遮蔽部69cは、検出室67a内に進入するように斜め下方に移動する。
一方で、下側貯溜室61aに貯溜されているインクの液面が、上記検出位置未満の高さ位置である場合には、フロート機構69は支持軸68を中心にフロート部69bが降下する方向に回動し、その際、遮蔽部69cは、検出室67aから斜め上方に退くように移動する。このように、遮蔽部69cは、下側貯溜室61a内のインクの液面の上下方向の変位に応じて、変位することになる。
また、プリンタ1には、残量検出センサ110が設けられている。残量検出センサ110は、サブタンク7の凸部67を走査方向に挟んで対向配置された図示しない発光素子及び受光素子を備えた、透過型の光センサである。凸部67内の検出室67aは、この残量検出センサ110の発光素子と受光素子との間の光路に配置されている。そして、フロート機構69の遮蔽部69cが検出室67a内に位置するときには受光素子は発光素子から照射された光を受光できず、遮蔽部69cが変位して検出室67aから退くと受光可能となる。残量検出センサ110は、受光素子の発光素子から照射された光の受光の有無によって遮蔽部69cの位置、即ち、下側貯溜室61aに貯溜されているインクの液面レベルに関する信号を制御装置100に出力する。これにより、後述する制御装置100は、残量検出センサ110からの信号に基づいて、下側貯溜室61aのインクの液面が検出位置未満となる状態(以下、ニアエンプティ状態)か否かを判断することができる。本実施形態では、この検出位置は、流出口66よりも高い位置であり、且つ、流入口64よりも低い位置に設定されている。なお、本実施形態では、左側3つのサブタンク7において、インクの液面が上記検出位置にあるときのインクの貯留量が、本発明の「第1量」に相当し、最も右側のサブタンク7において、インクの液面が上記検出位置にあるときのインクの貯留量が、本発明の「第2量」に相当する。また、第1量と第2量とは同じ量であってもよいし、異なる量であってもよい。
<パージユニット>
図1に示すように、パージユニット10は、プラテン2よりも走査方向の右側に配置されている。パージユニット10は、ノズルキャップ71、排気キャップ72、ポンプ73、切換ユニット74(本発明の「接続切換手段」)、廃液タンク75等を備えている。
ノズルキャップ71は、例えばブチルゴムによって構成され、図1に示すように、キャップ部71a(本発明の「第2キャップ」)と、キャップ部71aの左側に配置されたキャップ部71b(本発明の「第1キャップ」)とを有する。キャリッジ3が、プラテン2よりも右側のメンテナンス位置に移動すると、キャップ部71aが最も右側のノズル列15と対向し、キャップ部71bが左側3列のノズル列15と対向する。
排気キャップ72は、例えばシリコンゴムによって構成され、図1に示すように、ノズルキャップ71の右側に配置されている。キャリッジ3がメンテナンス位置に移動すると、排気キャップ72が排気ユニット27の4つの開口33aと対向する。また、図4(a),(b)に示すように、排気キャップ72の底部37aには、搬送方向における上流側の端部に、接続口37bが設けられている。また、排気キャップ72の底部37aには、搬送方向における接続口37bよりも下流側の部分に、円形の4つの凹部37cが設けられている。4つの凹部37cは、4つの開口33aと同じ間隔で搬送方向に配列されている。これにより、排気キャップ72の底部37aは、凹部37cが形成された部分において、他の部分よりも厚みが薄くなっている。また、各凹部37cの中央部には、後述するようにシャフト46a〜46dを貫通させるための貫通孔37dが形成されている。
図1に示すように、ノズルキャップ71と排気キャップ72は、共通のキャップホルダ76に保持されており、キャップホルダ76は、キャップ昇降機構111により、昇降可能となっている。これにより、ノズルキャップ71と排気キャップ72とが一体的に昇降可能となっている。
そして、キャリッジ3がメンテナンス位置に位置している状態で、キャップ昇降機構111により、ノズルキャップ71及び排気キャップ72を上昇させると、ノズルキャップ71がインク吐出面5aに密着し、排気キャップ72が排気面27aに密着する。これにより、最も右側のノズル列15がキャップ部71aに覆われ、左側3列のノズル列15がキャップ部71bに覆われる(本発明の「第1キャッピング状態」、「第2キャッピング状態」、「封止状態」となる)。また、4つの開口33aが排気キャップ72に覆われる(本発明の「排気キャッピング状態」となる)。
なお、ノズルキャップ71は、インク吐出面5aに密着して複数のノズル18を覆うものであることには限られない。例えば、インクジェットヘッド5が、ノズル18を保護するためにインク吐出面5aを取り囲むように配置されたフレームを有するものである場合に、ノズルキャップ71がこのフレームに密着することによってノズル18を覆うようになっていてもよい。
一方、キャップ昇降機構111により、ノズルキャップ71及び排気キャップ72を降下させると、ノズルキャップ71がインク吐出面5aから離れ、排気キャップ72が排気面27aから離れる。これにより、ノズル18がノズルキャップ71で覆われなくなる(本発明の「第1アンキャッピング状態」、「第2アンキャッピング状態」、「開放状態」となる。また、開口33aが排気キャップ72に覆われなくなる(本発明の「排気アンキャッピング状態」となる)。
なお、本実施形態では、キャリッジ3とキャップ昇降機構111とを合わせたものが、本発明の「キャッピング切換手段」及び「排気キャップ切換手段」に相当する。
また、図4(a),(b)に示すように、排気キャップ72には、上下方向に延びた棒状の4本のシャフト46a〜46dが設けられている。4本のシャフト46a〜46dは、搬送方向に配列されており、貫通孔37dに挿通されて、排気キャップ72の底部37aの凹部37cが形成された部分を上下方向に貫通している。
4本のシャフト46a〜46dは、キャリッジ3がメンテナンス位置に位置している状態で、4つの排気流路26a〜26dの開口33aと対向する。4本のシャフト46a〜46dのうち、搬送方向における最も上流側のシャフト46aの下端部は、シャフト昇降機構108(図6参照)に支持されている。また、4本のシャフト46a〜46dのうち左側の3本のシャフト46b〜46dは、下端部において互いに連結されており、連結されたシャフト46b〜46dの下端部がシャフト昇降機構108に支持されている。
シャフト昇降機構108は、開口33aが排気キャップ72に覆われた状態で、シャフト46a及びシャフト46b〜46dを昇降させる。これにより、シャフト昇降機構108は、図4(a)に示すように、シャフト46a〜46dすべてが降下した状態と、図5(a)に示すように、シャフト46aのみが上昇し、シャフト46b〜46dが降下した状態と、図5(b)に示すように、シャフト46aが降下し、シャフト46b〜46dが上昇した状態とを切り換える。
そして、図4(a)に示すように、シャフト46a〜46dがすべて降下している状態では、4つのバルブ29がすべて閉じた状態となる。また、図5(a)に示すように、シャフト46aが上昇した状態では、排気流路26aのバルブ本体29bの下端部が、シャフト46aにより上方に押圧されて、排気流路26aのバルブ29が開く。また、図5(b)に示すように、シャフト46b〜46dが上昇した状態では、排気流路26b〜26dのバルブ本体29bの下端部が、シャフト46b〜46dにより上方に押圧されて、排気流路26b〜26dのバルブ29が開く。なお、シャフト46a〜46dを昇降させるシャフト昇降機構108は、例えば、特開2017−177773号公報などに記載されているように公知のものであるため、ここではこれ以上の詳細な説明は省略する。また、本実施形態では、シャフト46a〜46dとシャフト昇降機構108とを合わせたものが、本発明の「バルブ開閉手段」に相当する。
ポンプ73は、チューブポンプなどであり、廃液タンク75と接続されている。切換ユニット74は、キャップ部71a,71b、排気キャップ72及びポンプ73と接続されている。切換ユニット74は、キャップ部71a,71b、排気キャップ72及びポンプ73の接続関係を切り換える。
<パージユニットの動作>
次に、パージユニット10の動作について説明する。パージユニット10では、ブラックの吸引パージ(本発明の「第2吸引パージ」)と、カラーの吸引パージ(本発明の「第1吸引パージ」)と、ブラックの空吸引(本発明の「第2空吸引」)と、カラーの空吸引(本発明の「第1空吸引」)と、同時空吸引と、ブラックの排気パージ(本発明の「第2排気パージ」)と、カラーの排気パージ(本発明の「第1排気パージ」)と、排気空吸引のうちのいずれかを選択的に行うことができる。
より詳細に説明すると、パージユニット10では、ノズルキャップ71で複数のノズル18を覆った状態とし、切換ユニット74によりキャップ部71aとポンプ73とを接続したうえで、ポンプ73を駆動させることによって、ブラックの吸引パージを行うことができる。ブラックの吸引パージを行うと、キャップ部71aに覆われたノズル18から、インクジェットヘッド5内のブラックインクが排出される。また、ブラックの吸引パージを行うと、インクカートリッジ50やサブタンク7内のブラックインクがチューブ17を介してバッファタンク4及びインクジェットヘッド5に導入される。
また、パージユニット10では、ノズルキャップ71で複数のノズル18を覆った状態とし、切換ユニット74によりキャップ部71bとポンプ73とを接続したうえで、ポンプ73を駆動させることによって、カラーの吸引パージを行うことができる。カラーの吸引パージを行うと、キャップ部71bに覆われたノズル18から、インクジェットヘッド5内のカラーインクが排出される。また、カラーの吸引パージを行うと、インクカートリッジ50やサブタンク7内のカラーインクがチューブ17を介してバッファタンク4及びインクジェットヘッド5に導入される。
また、パージユニット10では、ノズルキャップ71を、インク吐出面5aから離した状態とし、切換ユニット74によりキャップ部71aとポンプ73とを接続したうえで、ポンプ73を駆動させることによって、ブラックの空吸引を行うことができる。ブラックの空吸引を行うと、ブラックの吸引パージによってキャップ部71aにたまったブラックインクを排出することができる。
また、パージユニット10では、ノズルキャップ71を、インク吐出面5aから離した状態とし、切換ユニット74によりキャップ部71bとポンプ73とを接続したうえで、ポンプ73を駆動させることによって、カラーの空吸引を行うことができる。カラーの空吸引を行うと、カラーの吸引パージによってキャップ部71bにたまったカラーインクを排出することができる。
また、パージユニット10では、ノズルキャップ71を、インク吐出面5aから離した状態とし、切換ユニット74によりキャップ部71a及びキャップ部71bの両方とポンプ73とを接続したうえで、ポンプ73を駆動させることによって、同時空吸引を行うことができる。同時空吸引を行うと、ブラックの吸引パージによってキャップ部71aにたまったブラックインク、及び、カラーの吸引パージによってキャップ部71bにたまったカラーインクを同時に排出することができる。
また、パージユニット10では、排気キャップ72で開口33aを覆い、シャフト46aを上昇させて排気流路26aのバルブ29を開いた状態とし、切換ユニット74により排気キャップ72とポンプ73とを接続したうえで、ポンプ73を駆動させることによって、ブラックの排気パージを行うことができる。ブラックの排気パージを行うと、開口33aから、排気流路26a内の空気を排出することができる。
また、パージユニット10では、排気キャップ72で開口33aを覆い、シャフト46b〜46dを上昇させて排気流路26b〜26dのバルブ29を開いた状態とし、切換ユニット74により排気キャップ72とポンプ73とを接続したうえで、ポンプ73を駆動させることによって、カラーの排気パージを行うことができる。カラーの排気パージを行うと、開口33aから、排気流路26b〜26d内の空気を排出することができる。
また、パージユニット10では、排気キャップ72を、開口33aから離した状態とし、切換ユニット74により排気キャップ72とポンプ73とを接続したうえで、ポンプ73を駆動させることによって、排気空吸引を行うことができる。排気空吸引を行うと、ブラックの排気パージ及びカラーの排気パージの際に空気とともに排出されて排気キャップ72にたまったインクを排出することができる。
また、ブラックの吸引パージ、カラーの吸引パージ、ブラックの空吸引、カラーの空吸引、同時空吸引、ブラックの排気パージ、カラーの排気パージ及び排気空吸引によって排出されたインクは、廃液タンク75に貯留される。
<プリンタの電気的構成>
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。プリンタ1の動作は制御装置100によって制御される。図6に示すように、制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、フラッシュメモリ104、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)105などからなる。制御装置100は、キャリッジモータ106、インクジェットヘッド5、搬送モータ107、シャフト昇降機構108、キャップ昇降機構111、ポンプ73、切換ユニット74などの動作を制御する。
また、制御装置100は、装着検知センサ109、残量検出センサ110から出力された信号を受信する。なお、装着検知センサ109は、4つのカートリッジ装着部6に1つずつ設けられているが、便宜上、図6では、装着検知センサを1つだけ図示している。また、残量検出センサ110は、4つのサブタンク7に1つずつ設けられているが、便宜上、図6では、残量検出センサ110を1つだけ図示している。
また、プリンタ1は、上記構成のほか、プリンタ1の動作に必要な情報を表示させるための表示部112、及び、ユーザにプリンタ1の操作を行わせるための操作部113を有している。表示部112は、プリンタ1の筐体に設けられた液晶ディスプレイなどである。操作部113は、プリンタ1の筐体に設けられたボタン、表示部112と一体的に形成されたタッチパネルなどである。制御装置100は、表示部112に必要な情報を表示させる。また、制御装置100は、操作部113の操作結果に応じて出力された信号を受信する。
なお、制御装置100は、CPU101のみが各種処理を行うものであってもよいし、ASIC105のみが各種処理を行うものであってもよいし、CPU101とASIC105とが協働して各種処理を行うものであってもよい。また、制御装置100は、1つのCPU101が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のCPU101が処理を分担して行うものであってもよい。また、制御装置100は、1つのASIC105が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のASIC105が処理を分担して行うものであってもよい。
<初期導入時の制御>
次に、プリンタ1の初回の使用時にインクジェットヘッド5にインクを導入する、初期導入時の制御について説明する。初期導入時には、制御装置100が図7のフローに沿って処理を行う。なお、図7のフローは、例えば、プリンタ1の初回の電源投入時に開始される。
図7の処理について詳細に説明すると、制御装置100は、まず、表示部112にカートリッジ装着部6へのインクカートリッジ50の装着を促すメッセージを表示させる(S101)。そして、カラーインク、又は、ブラックインクの導入準備が完了するまで待機する(S102:NO、S103:NO)。
ここで、カラーインクの導入準備が完了するというのは、サブタンク7からバッファタンク4及びインクジェットヘッド5へカラーインクを導入できる状態になることである。具体的には、左側3つのカートリッジ装着部6に装着されたインクカートリッジ50から左側3つのサブタンク7にカラーインクが供給され、これら3つのサブタンク7のいずれにおいても、液面位置が上述の検出位置以上の高さとなることである。この状態では、上記3つのサブタンク7に対応する3つの残量検出センサ110から、液面が上記検出位置以上になったことを示す信号が出力される。S102では、制御装置100は、これら3つの信号をすべて受信したか否かに基づいて、カラーインクの導入準備が完了したか否かを判断する。なお、本実施形態では、上記3つの残量検出センサ110から出力される、液面が上記検出位置以上の高さになったことを示す3つの信号を合わせたものが、本発明の「第1準備完了信号」に相当する。
また、ブラックインクの導入準備が完了するというのは、サブタンク7からバッファタンク4及びインクジェットヘッド5へブラックインクを導入できる状態になることである。具体的には、ユーザにより最も右側のカートリッジ装着部6にインクカートリッジ50から最も右側のサブタンク7にブラックインクが供給され、このサブタンク7において、液面位置が上述の検出位置以上の高さとなることである。この状態では、最も右側のサブタンク7に対応する残量検出センサ110から、液面が上記検出位置以上になったことを示す信号(本発明の「第2準備完了信号」)が出力される。S103では、制御装置100は、この信号を受信したか否かに基づいて、ブラックインクの導入準備が完了したか否かを判断する。
そして、ブラックインクの導入準備が完了する前に、カラーインクの導入準備が完了したときには(S102:YES)、制御装置100は、第1導入処理を実行する(S104)。また、カラーインクの導入準備が完了する前に(S102:NO)、ブラックインクの導入準備が完了したときには(S103:YES)、制御装置100は、第2導入処理を実行する(S105)。
図8に示すように、第1導入処理では、制御装置100は、まず、カラーの排気パージ及びカラーの吸引パージを順に行わせる(S201,S202)。カラーの排気パージが行われると、インクジェットヘッド5のカラーインクが流れるインク流路内の空気が排出される。また、カラーの吸引パージが行われると、上記3つのサブタンク7内の3色のカラーインクがバッファタンク4及びインクジェットヘッド5に導入される。なお、以下では、カラーの排気パージとカラーの吸引パージとを行って、サブタンク7からバッファタンク4及びインクジェットヘッド5内にカラーインクを導入する動作を、カラーインクの導入動作(本発明の「第1導入動作」)とすることがある。
S201,S202のカラーインクの導入動作の完了後、制御装置100は、所定時間が経過するまでは、ブラックインクの導入準備が完了するまで待機する(S203:NO、S204:NO)。そして、所定時間が経過するまでに、ブラックインクの導入準備が完了したときには(S203:YES)、制御装置100は、ブラックの排気パージ及びブラックの吸引パージを順に行わせる(S205,S206)。ブラックの排気パージが行われると、インクジェットヘッド5のブラックインクが流れるインク流路内の空気が排出される。また、ブラックの吸引パージが行われると、サブタンク7内のブラックインクがバッファタンク4及びインクジェットヘッド5に導入される。なお、以下では、ブラックの排気パージとブラックの吸引パージとを行って、サブタンク7からバッファタンク4及びインクジェットヘッド5内にブラックインクを導入する動作を、ブラックインクの導入動作(本発明の「第2導入動作」)ということがある。
そして、S205,S206のブラックインクの導入動作の完了後、制御装置100は、同時空吸引を行わせ(S207)、図7のフローに戻る。
一方、S201,S202のカラーインクの導入動作の完了後、所定時間が経過するまでに、ブラックインクの導入準備が完了しなかった場合には(S203:NO、S204:YES)、制御装置100は、カラーの空吸引を行わせる(S208)。
続いて、制御装置100は、ブラックインクの導入準備が完了するまで待機し(S209:NO)、ブラックインクの導入準備が完了したときに(S209:YES)、ブラックの排気パージ及びブラックの吸引パージを順に行わせる。(S210,S211)。すなわちブラックインクの導入動作を行わせる。続いて、制御装置100は、ブラックの空吸引を行わせ(S212)、図7のフローに戻る。
図9に示すように、第2導入処理では、制御装置100は、まず、ブラックの排気パージ及びブラックの吸引パージを順に行わせる(S301,S302)。すなわち、ブラックインクの導入動作を行わせる。
S301,S302のブラックインクの導入動作の完了後、制御装置100は、所定時間が経過するまでは、カラーインクの導入準備が完了するまで待機する(S303:NO、S304:NO)。そして、所定時間が経過するまでに、カラーインクの導入準備が完了したときには(S303:YES)、制御装置100は、カラーの排気パージ及びカラーの吸引パージを順に行わせる(S305,S306)。すなわち、カラーインクの導入動作を行わせる。
そして、S305,S306のカラーインクの導入動作の完了後、制御装置100は、同時空吸引を行わせ(S307)、図7のフローに戻る。
一方、S301,S302のブラックインクの導入動作の完了後、所定時間が経過するまでに、カラーインクの導入準備が完了しなかった場合には(S303:NO、S304:YES)、制御装置100は、ブラックの空吸引を行わせる(S308)。
続いて、制御装置100は、カラーインクの導入準備が完了するまで待機し(S309:NO)、カラーインクの導入準備が完了したときに(S309:YES)、カラーの排気パージ及びカラーの吸引パージを順に行わせる(S310,S311)。すなわちカラーインクの導入動作を行わせる。続いて、制御装置100は、カラーの空吸引を行わせ(S212)、図7のフローに戻る。
図7に戻って、制御装置100は、上述の第1導入処理又は第2導入処理の実行後、排気空吸引を行わせ(S106)、処理を終了する。
<効果>
ここで、本実施形態と異なり、カラーインクの導入準備と、ブラックインクの導入準備の両方が完了してから、カラーインクの導入動作とブラックインクの導入動作とを順に行う場合を考える。
この場合には、カラーインクの導入準備が完了してからブラックインクの導入準備が完了するまでの時間が長い場合に、カラーインクの導入準備が完了してからカラーインクの導入動作が開始されるまでの時間が長くなってしまう。そして、その場合には、カラーインクの導入動作、及び、ブラックインクの導入動作の両方が完了するまでの時間が長くなってしまう虞がある。
そこで、本実施形態では、カラーインクの導入準備が完了したときに、ブラックインクの導入準備が完了していなくても、カラーインクの導入動作を開始させる。これにより、カラーインクの導入準備が完了したときに、直ちにカラーインクの導入動作が開始される。また、カラーインクの導入動作の間に、ブラックインクの導入準備が進む。その結果、カラーインクの導入動作、及び、ブラックインクの導入動作の両方が完了するまでの時間を短くすることができる。
また、サブタンク7からインクジェットヘッド5にインクを導入するためには、サブタンク7にある程度の量のインクが存在している必要がある。一方、本実施形態では、4つのカートリッジ装着部6に装着されたインクカートリッジ50から、対応するサブタンク7にインクが供給される。そして、カラーインクの3つのサブタンク7に第1量のインクが供給されたとき(液面が上記所定検出位置以上となったとき)に、カラーインクの導入準備が完了する。また、ブラックインクのサブタンク7に第2量のインクが供給されたとき(液面が上記所定検出位置以上となったとき)に、ブラックインクの導入準備が完了する。
このような構成では、カラーインクの導入準備が完了してから、ブラックインクの導入準備が完了するまでの時間が長くなってしまうことがある。本実施形態では、このような構成のプリンタ1において、カラーインクの導入準備が完了したときに、ブラックインクの導入準備が完了していなくても、カラーインクの導入動作を開始させることによって、カラーインク導入動作及びブラックインクの導入動作の両方が完了するまでの時間を短くすることができる。
また、初期導入時には、ユーザが、4つのカートリッジ装着部6に、それぞれインクカートリッジ50を装着することになるが、このとき、ユーザによりカートリッジ装着部6にカラーのインクカートリッジ50が装着されてから、ブラックのインクカートリッジ50が装着されるまでの時間が長いと、カラーインクの導入準備が完了してから、ブラックインクの導入準備が完了するまでの時間が長くなる。したがって、本実施形態のように、インクカートリッジ50が取り外し可能に装着されるカートリッジ装着部6を有し、カートリッジ装着部6に装着されたインクカートリッジ50からサブタンク7にインクが供給される構成のプリンタ1では、カラーインクの導入準備が完了したときに、ブラックインクの導入準備が完了していなくても、カラーインクの導入動作を開始させることによって、カラーインクの導入動作及びブラックインクの導入動作の両方が完了するまでの時間を短くする意義は大きい。
また、インク中の顔料成分の違いから、一般に、ブラックの顔料インクは、カラーの顔料インクよりも粘度が高い。したがって、カラーインクの導入準備が完了してから、ブラックインクの導入準備が完了するまでの時間が長くなりやすい。したがって、カラーインクの導入準備が完了したときに、ブラックインクの導入準備が完了していなくても、カラーインクの導入動作を開始させることによって、カラーインクの導入動作及びブラックインクの導入動作の両方が完了するまでの時間を短くする意義は大きい。
また、本実施形態のパージユニット10では、カラーインクの導入動作(カラーの排気パージ及びカラーの吸引パージ)と、ブラックインクの導入動作(ブラックの排気パージ及びブラックの吸引パージ)とを同時に行うことができない。したがって、本実施形態では、カラーインクの導入準備が完了したときに、ブラックインクの導入準備が完了していなくても、カラーインクの導入動作を開始させることによって、カラーインクの導入動作及びブラックインクの導入動作の両方が完了するまでの時間を短くする意義は大きい。
また、本実施形態では、カラーインクの導入動作が完了した後、所定時間が経過するまでに、ブラックインクの導入準備が完了した場合には、カラーインクの導入動作、及び、ブラックインクの導入動作の両方が完了した後に、同時空吸引を行う。この場合には、カラーインクの導入動作の完了後、ブラックインクの導入動作の開始前にカラーの空吸引を行い、ブラックインクの導入動作の完了後にブラックの空吸引を行う場合と比較して、カラーインクの導入動作(カラーの吸引パージ)によってキャップ部71bにたまったカラーインク、及び、ブラックインクの導入動作(ブラックの吸引パージ)によってキャップ部71aにたまったブラックインクを排出させるのにかかる時間を短くすることができる。
ただし、カラーインクの導入動作が完了した時点から、ブラックインクの導入準備が完了する時点までの時間が長い場合には、カラーインクの導入動作及びブラックインクの導入動作の両方が完了してから同時空吸引を行うと、キャップ部71a,71b内に残ったインクを排出させるのにかかる時間が却って長くなることがある。
また、カラーの吸引パージの直後には、キャップ部71bに3色のカラーインクがたまっている。この状態で長期間放置されると、キャップ部71b内の3色のカラーインクが混色し、キャップ部71b内の混色したインクが、キャップ部71bに覆われたノズル18内のインクと混ざってしまう虞がある。さらに、ノズル18からインクが漏れ出さないようにするために、インク流路19内のインクは若干負圧となっているため、ノズル18のインクに流れ込んだ混色したインクは、時間が経過するほどインク流路19の上流側に流れる。この場合、カラーの吸引パージによって多量のインクを排出しないと、混色したインクを排出できなくなる。
したがって、本実施形態では、カラーインクの導入が完了した時点から所定時間が経過した時点において、ブラックインクについての導入の準備が完了していない場合には、ブラックインクの導入の開始前に、カラーの空吸引を行わせる。そして、ブラックインクの導入が完了してから、ブラックの空吸引を行わせる。これにより、インクの導入時にキャップ部71a,71bにたまったインクを排出させるのにかかる時間が長くならないようにすることができる。また、上述したような混色が生じてしまうことも防止することができる。
また、本実施形態では、カラーの排気パージを含むカラーインクの導入、及び、ブラックの排気パージを含むブラックインクの導入の両方が完了した後に、排気空吸引を行うことにより、排気キャップ72にたまったインクをまとめて排出させる。これにより、カラーの排気パージの完了後、及び、ブラックの排気パージの完了後にそれぞれ排気空吸引を行う場合と比較して、排気空吸引を行う回数が少なくてすみ、排気キャップ72内に残ったインクを排出させるのにかかる時間を短くすることができる。
なお、ここでは、カラーインクの導入準備が完了した後に、ブラックインクの導入準備が完了する場合の効果について説明したが、ブラックインクの導入準備が完了した後に、カラーインクの導入準備が完了する場合においても、上述したのと同様に、カラーの導入動作及びブラックの導入動作の両方が完了するまでの時間を短くすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載の限りにおいて様々な変更が可能である。
上述の実施形態では、カラーインクの導入の完了後、所定時間が経過するまでにブラックインクについての導入準備が完了した場合に、カラーインクの導入及びブラックインクの導入の両方が完了してから同時空吸引を行わせたが、これには限られない。
変形例1では、図10に示すように、第1導入処理において、S201,S202と同様のカラーの排気パージ及びカラーの吸引パージ(S401,S402)と、S205,S206と同様のブラックの排気パージ及びブラックの吸引パージ(S405,S406)の両方が完了した後、カラーの空吸引及びブラックの空吸引を順に行わせる(S407,S408)。なお、カラーの空吸引とブラックの空吸引の順序は逆であってもよい。また、図10のS403,S404,S409〜S413の処理は、上述の実施形態のS203,S204,S208〜S212と同様の処理である。
ノズルキャップ71が、キャップ部71aとキャップ部71bとを有し、キャップ部71aとキャップ部71bとが一体的に昇降する場合には、変形例1のように、カラーインクの導入動作及びブラックインクの導入動作の両方が完了した後に、カラーの空吸引とブラックの空吸引とを順に行えば、S401のカラーの排気パージよりも後で、且つ、S405ブラックの排気パージよりも前に、カラーの空吸引を行い、S405のブラックの排気パージよりも後に、ブラックの空吸引を行う場合と比較して、ノズルキャップ71を昇降させて開放状態と閉塞状態とを切り換える回数が少なく、キャップ部71a,71bにたまったインクを排出させるのにかかる時間を短くすることができる。
また、変形例1では、第1導入処理において、上述の実施形態のS207の同時空吸引の代わりに、カラーの空吸引とブラックの空吸引とを順に行わせる場合について説明したが、第2導入処理において、上述の実施形態のS307の同時空吸引の代わりに、カラーの空吸引とブラックの空吸引とを順に行わせてもよい。
また、上述の実施形態では、ノズルキャップ71が、ブラックインクを吐出するノズル18を覆うキャップ部71aと、カラーインクを吐出するノズル18を覆うキャップ部71bとを有するものであったが、これには限られない。例えば、ブラックインクを吐出するノズル18を覆うノズルキャップ(本発明の「第2キャップ」)と、カラーインクを吐出するノズル18を覆うノズルキャップ(本発明の「第1キャップ」)とが別々の部材によって形成されていてもよい。この場合、これら2つのノズルキャップが共通のキャップホルダに保持されていることによって一体的に昇降可能となっていてもよい。あるいは、これら2つのノズルキャップが個別に昇降可能となっていてもよい。
また、排気キャップ72についても、ノズルキャップ71と同じキャップホルダ76に保持され、ノズルキャップ71一体的に昇降可能であることには限られない。ノズルキャップ71と排気キャップ72とが個別に昇降可能となっていてもよい。
また、上述の実施形態では、カラーインクの導入が完了した後、所定時間が経過するまでに、ブラックインクについての導入準備が完了しなかった場合にのみ、ブラックインクの導入の前にカラーの空吸引を行わせ、ブラックインクの導入の完了後にブラックの空吸引を行わせたが、これには限られない。変形例2では、図11に示すように、第1導入処理において、制御装置100は、まず、カラーの排気パージ及びカラーの吸引パージを順に行わせる(S501,S502)。すなわち、カラーインクの導入動作を行わせる。そして、カラーの吸引パージの完了後、制御装置100は、カラーの空吸引を行わせる(S503)。
続いて、制御装置100は、ブラックインクについての導入準備が完了するまで待機し(S504:NO)、ブラックインクについての導入準備が完了したときに(S504:YES)、ブラックの排気パージ及びブラックの吸引パージを順に行わせる(S505,S506)。すなわち、ブラックインクの導入動作を行わせる。そして、S506の吸引パージの完了後、制御装置100は、ブラックの空吸引を行わせ(S507)、図7のフローに戻る。
上述したように、カラーの吸引パージの直後には、キャップ部71bに3色のカラーインクがたまっている。この状態で長期間放置されると、キャップ部71b内の3色のカラーインクが混色し、キャップ部71b内の混色したインクが、キャップ部71bに覆われたノズル18内のインクと混ざってしまう虞がある。さらに、ノズル18からインクが漏れ出さないようにするために、インク流路19内のインクは若干負圧となっているため、ノズル18のインクに流れ込んだ混色したインクは、時間が経過するほどインク流路19の上流側に流れる。この場合、カラーの吸引パージによって多量のインクを排出しないと、混色したインクを排出できなくなる。そこで、変形例2では、カラーインクの導入動作の完了後、ブラックインクの導入動作の開始前にカラーの空吸引を行わせ、ブラックインクの導入動作の完了後にブラックの空吸引を行わせる。これにより、上述したようなインクの混色を防止することができる。
また、第2導入処理においても、ブラックインクの導入動作の完了後、カラーインクの導入動作の開始前に、ブラックの空吸引を行わせ、カラーインクの導入動作の完了後に、カラーの空吸引を行わせてもよい。なお、第2導入処理では、ブラックの導入動作(ブラックの吸引パージ)の後にキャップ部71aにたまるのは1色のブラックインクだけであるため、この状態で長期間されても、上述したような混色が生じることはない。
また、上述の実施形態では、カラーインクの導入動作とブラックインクの導入動作の両方が完了してから、排気空吸引を行っていたが、これには限られない。カラーインク導入動作の完了後、及び、ブラックインクの導入動作の完了後のそれぞれにおいて、排気空吸引を行ってもよい。
また、上述の実施形態では、排気パージ及び吸引パージによってサブタンク7からインクジェットヘッド5にインクを導入させたが、これには限られない。例えば、パージユニット10の代わりに、バッファタンク4よりも上流側の流路に、ブラックインクに対応するサブタンク7と接続された状態及びカラーインクに対応するサブタンク7のいずれかに選択的に接続可能に構成されたポンプ(本発明の「導入手段」)が設けられていてもよい。そして、このポンプを駆動させることによって、サブタンク7からバッファタンク4及びインクジェットヘッド5にインクを導入させてもよい。なお、この場合には、ポンプを駆動させて、サブタンク7からバッファタンク4及びインクジェットヘッド5にカラーインクを導入させる動作が本発明の「第1導入動作」に相当する。また、上記ポンプを駆動させて、サブタンク7からバッファタンク4及びインクジェットヘッド5にブラックインクを導入させる動作が本発明の「第2導入動作」に相当する。
あるいは、パージユニット10と、上述のバッファタンク4よりも上流側のポンプの両方を用いて、サブタンク7からバッファタンク4及びインクジェットヘッド5にインクを導入させてもよい。なお、この場合には、パージユニット10と、バッファタンク4よりも上流側のポンプとを合わせたものが、本発明の「導入手段」に相当する。また、カラーの吸引パージと、バッファタンク4よりも上流側のポンプを駆動させてサブタンク7からバッファタンク4及びインクジェットヘッド5にカラーインクを導入させる動作とを合わせたものが、本発明の「第1導入動作」に相当する。また、ブラックの吸引パージと、バッファタンク4よりも上流側のポンプを駆動させてサブタンク7からバッファタンク4及びインクジェットヘッド5にブラックインクを導入させる動作とを合わせたものが、本発明の「第2導入動作」に相当する。
また、上述の実施形態では、カートリッジ装着部6に装着されたインクカートリッジ50及びサブタンク7が、バッファタンク4及びインクジェットヘッド5よりも下方に位置しているのに対して、排気パージ及び吸引パージによってサブタンク7からインクジェットヘッド5にインクを導入させたが、これには限られない。
変形例3では、図12に示すように、カートリッジ装着部6に装着されたインクカートリッジ50及びサブタンク7が、バッファタンク4及びインクジェットヘッド5よりも上方に位置している。また、各サブタンク7とバッファタンク4とを接続するチューブ151の途中部分に、チューブ151のサブタンク7側の部分と、バッファタンク4側の部分との連通と遮断とを切り換えるバルブ152が設けられている。バルブ152は、例えば電磁弁であり、制御装置100によって制御される。
そして、変形例3では、カラーインクに対応する3つのバルブ152を制御して、チューブ151のサブタンク7側の部分とバッファタンク4側の部分との連通を遮断した状態から、これらを連通させる状態に切り換えることによって、サブタンク7からバッファタンク4へカラーインクを導入させることができる。なお、変形例3では、上記のようにカラーインクに対応する3つのバルブ152を切り換える動作が、本発明の「第1導入動作」に相当する。
同様に、変形例3では、ブラックインクに対応する1つのバルブ152を制御して、チューブ151のサブタンク7側の部分とバッファタンク4側の部分との連通を遮断した状態から、これらを連通させる状態に切り換えることによって、サブタンク7からバッファタンク4へブラックインクを導入させることができる。なお、変形例3では、上記のようにブラックインクに対応する1つのバルブ152を切り換える動作が、本発明の「第2導入動作」に相当する。
また、上述の実施形態では、インクジェットヘッド5が複数のノズル18から顔料インクを吐出するものであり、インクの色間で、顔料の成分の違いにより粘度が異なっていたが、これには限られない。例えば、インクジェットヘッド5が複数のノズル18からブラックの顔料インク(本発明の「第2液体」)及びカラーの染料インク(本発明の「第1液体」)を吐出するものであり、顔料と染料の違いによって粘度が異なっていてもよい。あるいは、例えば、インクジェットヘッド5の複数のノズル18から吐出される4色のインクがすべて染料インクであるなど、インクの色間で粘度の差がほとんどなくてもよい。
また、上述の実施形態では、カートリッジ装着部6に装着されたインクカートリッジ50からサブタンク7にインクが供給されるようになっていたが、これには限られない。例えば、変形例4では、図13に示すように、各サブタンク7に、インクタンク160が接続されており、インクタンク160内のインクがサブタンク7に供給される。なお、変形例4では、カラーインクが貯留されたインクタンク160が、本発明の「第1供給源」に相当し、ブラックインクが貯留されたインクタンク160が、本発明の「第2供給源」に相当する。
インクタンク160はプリンタの筐体に固定されたものである。インクタンク160は、インク室161aとインク流路161bとを有する内部空間161、仕切板162、接続口163、接続部164、大気連通孔165及び充填口166を有している。
内部空間161(インク室161a、インク流路161b)、仕切板162、接続口163、接続部164及び大気連通孔165は、それぞれ、インクカートリッジ50の内部空間51(インク室51a、インク流路51b)、仕切板52、接続口53、接続部54及び大気連通孔55と同様のものである。
充填口166は、インクタンク160の搬送方向の下流側の端部の上部に設けられており、内部空間161を外部と連通させる。また、インクタンク160には、充填口166を塞ぐキャップ167が、取り外し可能に取り付けられている。そして、キャップ167を取り外した状態で、充填口166から、図示しないインクボトル内のインクを内部空間161(インク室161a)に充填することができる。
また、以上の例では、インクカートリッジ50やインクタンク160からサブタンク7にインクが供給され、サブタンク7からバッファタンク4及びインクジェットヘッド5にインクが供給されるようになっていたが、これには限られない。
変形例5では、図14に示すように、プリンタがサブタンクを備えておらず、インクタンク170がチューブ17を介してバッファタンク4と接続されている。より詳細に説明すると、インクタンク170は、変形例4のインクタンク160と同様の、内部空間161、仕切板162、接続口163、大気連通孔165及び充填口166を有する。また、インクタンク170は、接続口163の形成部分にチューブ17と接続するための接続部171が設けられ、接続部171にチューブ17が接続されている。
また、変形例5では、プリンタが、残量検出センサ172を備えている。残量検出センサ172は、例えば、上述の実施形態の残量検出センサ110と同様の透過型の光センサであり、インク室161a内の液面が所定の検出位置以上であるか否かを検知する。
なお、変形例5では、カラーインクが貯留されたインクタンク170が、本発明の「第1タンク」に相当し、ブラックインクが貯留されたインクタンク170が、本発明の「第2タンク」に相当する。また、カラーインクが貯留されたインクタンク170の充填口166が、本発明の「第1供給口」に相当し、ブラックインクが貯留されたインクタンク170の充填口166が、本発明の「第2供給口」に相当する。
また、カラーインクが貯留されたインクタンク170に対して設けられた残量検出センサ172が、本発明の「第1信号出力部」に相当し、ブラックインクが貯留されたインクタンク170に対して設けられた残量検出センサ172が、本発明の「第2信号出力部」に相当する。また、カラーインクが貯留された3つのインクタンク170において、インクの液面が上記検出位置にあるときのインクの貯留量が、本発明の「第1量」に相当し、ブラックインクが貯留されたインクタンク170において、インクの液面が上記検出位置にあるときのインクの貯留量が、本発明の「第2量」に相当する。
そして、変形例5でも、初期導入時に、制御装置100が、上述の実施形態と同様に、図7〜図9のフローに沿って処理を実行する。ただし、変形例5の場合には、S101において、インクタンク160にインクを充填することを促すメッセージを表示部112に表示させる。
また、変形例5の場合には、S102,S303,S309において、制御装置100は、カラーインクが貯留された3つのインクタンク160に対して設けられた3つの残量検出センサ172から出力される、液面が上記検出位置以上であることを示す信号をすべて受信したときに、カラーインクについてインクの導入準備が完了したと判断する。なお、変形例5では、これら3つの信号を合わせたものが、本発明の「第1準備完了信号」に相当する。
また、変形例5の場合には、S103,S203,S209において、制御装置100は、ブラックインクが貯留された1つのインクタンク160に対して設けられた残量検出センサ172から出力される、液面が上記検出位置以上であることを示す信号(本発明の「第2準備完了信号」)を受信したときに、ブラックインクについてインクの導入準備が完了したと判断する。
また、変形例5では、インクタンク170とバッファタンク4とがチューブ17を介して接続されていたが、これには限られない。例えば、プリンタにカートリッジ装着部が設けられ、カートリッジ装着部に装着されたインクジェットヘッドとバッファタンク4とがチューブ17を介して接続されるようになっていてもよい。この場合でも、初期導入時に、制御装置100が、上述の実施形態と同様に、図7のフローに沿って処理を実行する。
ただし、この場合には、S102,S303,S309において、制御装置100は、カラーのインクカートリッジが装着される3つのカートリッジ装着部に対して設けられた装着検知センサ109から出力される、インクカートリッジが装着されたことを示す3つの信号をすべて受信したときに、カラーインクについてインクの導入準備が完了したと判断する。なお、変形例5では、上記3つのカートリッジ装着部に設けられた装着検知センサ109が、本発明の「第1信号出力部」に相当し、これら3つの装着検知センサ109から出力される3つの信号を合わせたものが、本発明の「第1準備完了信号」に相当する。
また、この場合には、S103,S203,S209において、制御装置100は、ブラックのインクカートリッジが装着される1つのカートリッジ装着部に対して設けられた装着検知センサ109(本発明の「第2信号出力部」)から出力される、インクカートリッジが装着されたことを示す信号(本発明の「第2準備完了信号」)を受信したときに、ブラックインクについてインクの導入準備が完了したと判断する。
また、上述の実施形態では、インクジェットヘッド5が、ブラックインクを吐出するノズル18と、カラーインクを吐出するノズル18とを有するものであったが、これには限られない。例えば、プリンタに、ブラックインクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッド(本発明の「第2ヘッド」)と、カラーインクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッド(本発明の「第1ヘッド」)とが別々に設けられていてもよい。あるいは、プリンタに、4色のインクのうち、2色ずつのインクを吐出するノズルを有する2つのヘッド(例えば、ブラックインク及びイエローインクを吐出するノズルを有するヘッドと、シアンインク及びマゼンタインクを吐出するヘッド)とが別々に設けられていてもよい。あるいは、プリンタに、4色のインクについて個別にインクジェットヘッドが設けられていてもよい。なお、本発明の「第1ヘッド」とは、第1液体を吐出する第1ノズルを含む第1液体流路を有する部分を示す概念的なものであり、本発明の「第2ヘッド」とは、第2液体を吐出する第2ノズルを含む第2液体流路を有する部分を示す概念的なものである。
また、上述の実施形態では、キャリッジとともに走査方向に移動しつつ、ノズルからインクを吐出する、いわゆるシリアルヘッドを備えたプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。例えば、プリンタの筐体に対して固定され、走査方向における記録用紙の全長にわたって延びた、いわゆるラインヘッドを備えたプリンタに本発明を適用することも可能である。
さらには、インクジェットヘッドを備えたプリンタに本発明を適用することにも限られない。例えば、液状化した金属や樹脂などを吐出する液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置に本発明を適用することも可能である。
1 プリンタ
5 インクジェットヘッド
6 カートリッジ装着部
7 サブタンク
29 バルブ
46a〜46d シャフト
50 インクカートリッジ
64 流入口
71a,71b キャップ部
72 排気キャップ
73 ポンプ
74 切換ユニット
100 制御装置
108 シャフト昇降機構
110 残量検出センサ
152 バルブ
160 インクタンク
163 接続口
165 充填口
170 インクタンク
171 接続口
172 残量検出センサ

Claims (12)

  1. 第1液体を吐出する第1ノズルを含む第1液体流路、を有する第1ヘッドと、
    第2液体を吐出する第2ノズルを含む第2液体流路、を有する第2ヘッドと、
    前記第1液体流路へ供給される前記第1液体が貯留される第1タンクと、
    前記第2液体流路へ供給される前記第2液体が貯留される第2タンクと、
    前記第1タンクから第1液体流路へ前記第1液体を導入させる第1導入動作と、前記第2タンクから前記第2液体流路へ前記第2液体を導入させる第2導入動作のいずれかを選択的に行う導入手段と、
    前記第1導入動作を開始できる準備が完了したことを示す第1準備完了信号を出力する第1信号出力部と、
    前記第2導入動作を開始できる準備が完了したことを示す第2準備完了信号を出力する第2信号出力部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1信号出力部から出力された前記第1準備完了信号を受信したときに、前記第2信号出力部から出力された前記第2準備完了信号を受信していなくても、前記導入手段に前記第2導入動作を行わせずに前記第1導入動作を開始させることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記第1タンクは、前記第1タンクに液体を供給するための第1供給口を有し、
    前記第2タンクは、前記第2タンクに液体を供給するための第2供給口を有することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第1信号出力部は、前記第1タンクに第1量以上の液体が供給されたときに、前記第1準備完了信号を出力し、
    前記第2信号出力部は、前記第2タンクに第2量以上の液体が供給されたときに、前記第2準備完了信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第1供給口と接続され、前記第1タンクに前記第1液体を供給する第1供給源と、
    前記第2供給口と接続され、前記第2タンクに前記第2液体を供給する第2供給源と、を備えていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第1タンクに前記第1液体を供給する第1供給源が取り外し可能に装着される第1装着部と、
    前記第2タンクに前記第2液体を供給する第2供給源が取り外し可能に装着される第2装着部と、を備えていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  6. 前記第1液体の粘度と前記第2液体の粘度とが異なることを特徴とする請求項4又は5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記導入手段は、
    前記第1ノズルを覆うための第1キャップと、
    前記第2ノズルを覆うための第2キャップと、
    ポンプと、
    前記ポンプと前記第1キャップ及び前記第2キャップとの接続状態を切り換える接続切換手段と、
    前記第1ノズルが前記第1キャップで覆われた第1キャッピング状態と、前記第1ノズルが前記第1キャップで覆われていない第1アンキャッピング状態との切り換え、及び、前記第2ノズルが前記第2キャップで覆われた第2キャッピング状態と、前記第2ノズルが前記第2キャップで覆われていない第2アンキャッピング状態との切り換えを行うキャッピング切換手段と、を備え、
    前記制御部は、
    前記キャッピング切換手段を制御して前記第1キャッピング状態とし、前記接続切換手段を制御して前記ポンプと前記第1キャップとを接続させたうえで前記ポンプを駆動させる第1吸引パージ、を含む前記第1導入動作を行わせ、
    前記キャッピング切換手段を制御して前記第2キャッピング状態とし、前記接続切換手段を制御して前記ポンプと前記第2キャップとを接続させたうえで前記ポンプを駆動させる第2吸引パージ、を含む前記第2導入動作を行わせることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液体吐出装置。
  8. 前記制御部は、
    前記第1導入動作及び前記第2導入動作の両方が完了した後に、
    前記キャッピング切換手段を制御して前記第1アンキャッピング状態とするとともに前記第2アンキャッピング状態とし、前記接続切換手段を制御して前記ポンプを前記第1キャップ及び前記第2キャップの両方と接続させたうえで前記ポンプを駆動させる同時空吸引、を行わせることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記キャッピング切換手段は、
    前記第1キャップの状態と前記第2キャップの状態を一体的に切り換えることによって、前記第1キャッピング状態で且つ前記第2キャッピング状態となる封止状態と、前記第1アンキャッピング状態で且つ前記第2アンキャッピング状態となる開放状態と、を切り換え、
    前記制御部は、
    前記第1導入動作及び前記第2導入動作の両方が完了した後に、
    前記キャッピング切換手段を制御して前記開放状態とし、前記接続切換手段を制御して前記ポンプを前記第1キャップと接続させたうえで前記ポンプを駆動させる第1空吸引と、
    前記キャッピング切換手段を制御して前記開放状態とし、前記接続切換手段を制御して前記ポンプを前記第2キャップと接続させたうえで前記ポンプを駆動させる第2空吸引と、を行わせることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  10. 前記制御部は、
    前記第1導入動作が完了した時点から所定時間が経過した時点において、前記第2信号出力部から出力された前記第2準備完了信号を受信していない場合には、
    前記第2導入動作の開始前に、前記キャッピング切換手段を制御して前記第1アンキャッピング状態とし、前記接続切換手段を制御して前記ポンプを前記第1キャップとを接続させたうえで前記ポンプを駆動させる第1空吸引、を行わせ、
    前記第2導入動作の完了後に、前記キャッピング切換手段を制御して前記第2アンキャッピング状態とし、前記接続切換手段を制御して前記ポンプと前記第2キャップとを接続させたうえで前記ポンプを駆動させる第2空吸引、を行わせることを特徴とする請求項8又は9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記第1ヘッドは、前記第1液体として複数色のカラーインクを吐出する複数種類の前記第1ノズルを有し、
    前記第2ヘッドは、前記第2液体としてブラックインクを吐出する前記第2ノズルを有し、
    前記複数色のカラーインクのうち各々の色のインクが貯留される複数の前記第1タンクと、
    前記ブラックインクが貯留された前記第2タンクと、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1導入動作の完了後、前記第2導入動作の開始前に、前記キャッピング切換手段を制御して前記第1アンキャッピング状態とし、前記接続切換手段を制御して前記ポンプを前記第1キャップと接続させたうえで前記ポンプを駆動させる第1空吸引、を行わせ、
    前記第2導入動作の完了後に、前記キャッピング切換手段を制御して前記第2アンキャッピング状態とし、前記接続切換手段を制御して前記ポンプと前記第2キャップとを接続させたうえで前記ポンプを駆動させる第2空吸引、を行わせることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  12. 前記第1液体流路から分岐した第1排気流路と、
    前記第2液体流路から分岐した第2排気流路と、
    前記第1排気流路に設けられた第1バルブと、
    前記第2排気流路に設けられた第2バルブと、
    前記第1排気流路の開口及び前記第2排気流路の開口を覆うための排気キャップと、
    前記排気キャップが前記第1排気流路の開口及び前記第2排気流路の開口を覆っている排気キャッピング状態と、前記排気キャップが前記第1排気流路の開口及び前記第2排気流路の開口を覆っていない排気アンキャッピング状態とを切り換える排気キャップ切換手段と、
    前記第1バルブ及び前記第2バルブの開閉を行うバルブ開閉手段と、をさらに備え、
    前記接続切換手段は、前記ポンプと、前記第1キャップ、前記第2キャップ及び前記排気キャップとの接続状態を切り換え、
    前記制御部は、
    前記排気キャップ切換手段を制御して前記排気キャッピング状態とし、前記バルブ開閉手段を制御して前記第1バルブを開いた状態とし、前記接続切換手段を制御して前記ポンプと前記排気キャップとを接続させたうえで前記ポンプを駆動させる第1排気パージ、をさらに含む前記第1導入動作を行わせ、
    前記排気キャップ切換手段を制御して前記排気キャッピング状態とし、前記バルブ開閉手段を制御して前記第2バルブを開いた状態とし、前記接続切換手段を制御して前記ポンプと前記排気キャップとを接続させたうえで前記ポンプを駆動させる第2排気パージ、をさらに含む前記第2導入動作を行わせ、
    前記第1導入動作及び前記第2導入動作の両方が完了した後に、
    前記排気キャップ切換手段を制御して前記排気アンキャッピング状態とし、前記接続切換手段を制御して前記ポンプと前記排気キャップとを接続させたうえで前記ポンプを駆動させる排気空吸引、を行わせることを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載の液体吐出装置。
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