本発明が適用されたスロットマシンの実施例について図面を用いて説明する。本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。スロットマシン1の内部には、互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ同数ずつ配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が、スロットマシン1の正面の略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示されて遊技者側から見えるように配置されている。また、図2に示すように、各リールには、各々が識別可能な複数種類の図柄(「赤7」、「青7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」、「リプレイ」、「プラム」)が所定の順序で配列されている。
尚、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良い。また、本実施例では、リール2L、2C、2Rにより図柄を可変表示させる可変表示部を構成しているが、可変表示部は、リール以外であっても良く、例えば、外周面に複数の図柄が配置されたベルトを移動させることで図柄を変動表示させることが可能な構成でも良い。また、本実施例では、物理的なリールにて可変表示部を構成しているが、液晶表示器などの画像表示装置にて可変表示部を構成しても良い。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数(本実施例では、3)の賭数のうち最大の賭数を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコードや、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様に対応する操作情報(ナビ情報)、有利区間に制御されている旨を示す有利区間表示等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、リプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20、が設けられた遊技用表示部13が設けられている。また、スロットマシン1の正面には、画像等を表示可能な液晶表示器51が、設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図3参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールを停止させる操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図3参照)がそれぞれ設けられている。
スロットマシン1の前面扉1bの内側には、所定キー操作によりスロットマシン1の外部からのエラー状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、スロットマシン1の内部に設けられた後述のホッパータンク側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、メダル投入部4から投入されてホッパータンク側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31を有するメダルセレクタ29が設けられている(図示略)。
また、スロットマシン1の内部には、メイン制御部41からの制御信号に応じて前述のリール2L、2C、2Rを回転させたり停止させたりするためのリールユニット34、メイン制御部41からの制御信号に応じてメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーユニット35が設けられている。
また、スロットマシン1の内部には、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
図3に示すように、スロットマシン1には、遊技制御基板40、演出制御基板90が設けられており、遊技制御基板40によって遊技の制御が行われ、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出の制御が行われる。
遊技制御基板40には、前述のMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、投入メダルセンサ31、リールユニット34のリールセンサ(図示略)、ホッパーユニット35の払出センサ及び満タンセンサ(図示略)、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類等の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述のクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールユニット34、ホッパーユニット35が接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、メインCPU41a、ROM41b、RAM41c、I/Oポート41dを備えたマイクロコンピュータにより構成され、遊技の制御を行うメイン制御部41が搭載されている。
演出制御基板90には、前述の液晶表示器51、音声を出力可能なスピーカ、リール2L、2C、2Rの所定位置を背面側から照射可能なリールLED55、ゲームの進行に関与せず、演出に用いられる演出用スイッチ56、演出に用いられ遊技者側から視認可能な演出用装飾LED57(左側演出用装飾LED57L及び右側演出用装飾LED57R)等の演出装置が接続されており、これら演出装置の出力状態は、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により制御可能となっている。サブ制御部91は、メイン制御部41から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御等を行うようになっている。
液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で透過性を有する液晶パネルを有しており、前面扉1bの各リール2L、2C、2Rの手前側(遊技者側)に表示領域が配置されるように設けられている。液晶表示器51の背面側の各リール2L、2C、2Rは、液晶表示器51の表示領域のうち透視窓3に対応する透過領域及び透視窓3を介して遊技者側から視認可能である。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わる構成である。詳しくは、内部抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をON状態としてからスロットマシン1の電源スイッチ39をONにする必要がある。設定キースイッチ37をON状態として電源をONにすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がOFFにされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
尚、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38は、スロットマシン1の内部に設けられ、所定のキー操作により開放可能な前面扉1bを開放しない限り操作不可能とされており、スロットマシン1が設置される遊技店の店員のうち所定のキーを所持する店員のみが操作可能となる。特に、設定キースイッチ37は、さらにキー操作を要することから、遊技店の店員の中でも、設定キースイッチ37の操作を行うためのキーを所持する店員のみが操作可能とされている。また、リセットスイッチ23は、前面扉1bを開放する必要はないが、所定のキーを用いたキー操作を必要とするため、所定のキーを所持する店員のみが操作可能となる。また、リセット/設定スイッチ38は、通常時においてはエラー状態を解除するためのリセットスイッチとしても機能するようになっている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはMAXBETスイッチ6を操作してクレジットを使用して賭数を設定する。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、予め定められた入賞ラインL1〜L5(図1参照、本実施例では、各リール2L、2C、2Rの上段に跨がって設定されるL1、各リール2L、2C、2Rの中段に跨がって設定されるL2、各リール2L、2C、2Rの下段に跨がって設定されるL3、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの下段に跨がって設定されるL4、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段に跨がって設定されるL5)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。また、本実施例では、5本の入賞ラインを適用しているが、6本以上の入賞ラインを適用しても良いし、5本未満の複数の入賞ラインを適用しても良い。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転され、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動される。リール2L、2C、2Rが回転されている状態で、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rに対して停止制御が行われ、当該リールの回転が停止され、当該リールの図柄が透視窓3に表示結果として導出表示される。
停止制御では、各ストップスイッチについて操作が行われたときから最大停止遅延時間(本実施例では、190ms(ミリ秒))以内に、操作に対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御が行われる。リール2L、2C、2Rを1分間に80回転させ、80(回転)×21(1リール当たりの図柄コマ数、例えば、21コマ)=1680コマ分の図柄を変動させるので、予め定められた最大停止遅延時間(190ms)が経過するまでの間では、最大で4コマ分の図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停止制御では、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分(引込範囲)の図柄から一の図柄を選択して、リール2L、2R、2Rに導出させることが可能である。
これにより、停止制御では、各リール2L、2C、2Rについて対応するストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで回転を停止させる際に、後述する内部抽選にて当選している入賞役を構成する図柄が、入賞ラインL1〜L5のいずれかの入賞ラインについてストップスイッチが操作されたときの図柄から4コマ先までの引込範囲内にある場合には、当該図柄を引込範囲内にある入賞ライン上に引き込んで、ストップスイッチが操作されたリールの回転を停止させる一方で、内部抽選にて当選している入賞役を構成する図柄が、いずれの入賞ラインL1〜L5の引込範囲内にもない場合には、内部抽選にて当選していない入賞役を構成する図柄がいずれの入賞ラインL1〜L5上にも停止しないように、いずれの入賞役も構成しない図柄を入賞ラインL1〜L5上に引き込んで、操作されたストップスイッチに対応するリールの回転を停止させるように制御することが可能である。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインL1〜L5のいずれかの入賞ライン上に予め定められた入賞役の図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。また、入賞ラインL1〜L5上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状態に移行するようになっている。
尚、本実施例では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに終了する。
本実施例のスロットマシン1において、入賞となる役(以下、入賞役と呼ぶ)の種類は、遊技状態に応じて定められ、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次ゲームを開始可能となる再遊技が付与される再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態(特別状態)への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、内部抽選に当選して、当該役の当選フラグが設定されている必要がある。内部抽選は、メイン制御部41が、前述の各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出される以前(具体的には、規定数の賭数が設定された状態でスタートスイッチ7の操作が検出された時)に、乱数を用いて決定するものである。
各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次ゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次ゲームへ持ち越されるようになっている。
[遊技状態について]
メイン制御部41は、図4に示すように、遊技状態として通常状態、内部中RT、演出用RT、特別状態(BB)のいずれかに制御することが可能である。遊技状態は、内部抽選により抽選対象となる再遊技役の種類及び内部抽選により再遊技役が当選する確率が共通である状態である。本実施例では、通常状態、内部中RT、演出用RT、特別状態(BB)において、遊技状態毎に再遊技役の当選する確率が異なるが、同一の遊技状態中では、再遊技役の当選する確率は、一律である。
通常状態は、特別役(BB)の当選が持ち越されていないとき、及び特別状態(BB)に制御されていないときに主に制御される遊技状態である。通常状態は、後述する内部中RT、演出用RT、特別状態(BB)への移行条件が成立することで終了され、後述する演出用RT、特別状態(BB)から通常状態への移行条件が成立することで開始される。通常状態において内部抽選にて再遊技役が当選する確率は、約1/7.3に設定されている。また、通常状態において1ゲームあたりのメダルの払出率は、100%を超えないように設定されている。
内部中RTは、特別役(BB)の当選が持ち越されているときに制御される遊技状態である。通常状態または演出用RTにおいて内部抽選にて特別役(BB)の当選したゲーム(以下、BB成立ゲームと呼ぶことがある)で特別役(BB)が入賞されなかった場合に、当該BB成立ゲームの終了時に内部中RTへ移行され、次ゲームから当該内部中RTに制御される。その後、内部中RTは、持ち越されている特別役(BB)が入賞して特別状態へ移行されることで終了されることとなる。内部中RTにおいて内部抽選にて再遊技役が当選する確率は、通常状態において内部抽選にて再遊技役が当選する確率に比較して高く設定されており、約1/2に設定されている。また、内部中RTでは、1ゲームあたりのメダルの払出率が100%を超えないように設定されている。
演出用RTは、内部抽選にて特別役(BB)と同時に当選し得る特定役(本実施例では、後述のスイカ、チェリー、チャンスリプレイ)が入賞した場合、及び内部抽選にて当選した特定役を入賞させることができず、後述の移行出目がリール2L、2C、2Rに停止された場合に、所定期間(本実施例では、4ゲーム)にわたり制御される遊技状態である。通常状態において特定役の図柄組合せまたは移行出目がリール2L、2C、2Rに停止することで演出用RTへ移行される。その後、演出用RTは、所定期間が経過するときに通常状態へ移行されることで終了されることとなる。また、演出用RTは、当該演出用RTにおいてBB成立ゲームで特別役(BB)が入賞せず、内部中RTへ移行される場合や、当該演出用RTにおいてBB成立ゲームで特別役(BB)が入賞して、特別状態(BB)へ移行される場合(図示略)にも、終了されることとなる。演出用RTにおいて内部抽選にて再遊技役が当選する確率は、内部中RTと同様に、通常状態において内部抽選にて再遊技役が当選する確率に比較して高く設定されており、約1/2に設定されている。また、演出用RTでは、1ゲームあたりのメダルの払出率が100%を超えないように設定されている。
特別状態(BB)は、特別役(BB)の入賞に伴い制御される遊技状態である。内部中RTにおいて持ち越されている特別役(BB)が入賞すること、通常状態及び演出用RTにおいてBB成立ゲームで特別役(BB)が入賞すること(図示略)により開始され、所定の終了条件(特別状態(BB)におけるメダルの総払出枚数が、当該特別状態に制御される契機となった特別役の種類(BB1〜BB4)に応じた所定枚数(本実施例では、300枚、150枚)を超えること)が成立することにより終了される。特別状態の終了後には、通常状態へ移行される。特別状態(BB)では、内部抽選にて小役が当選する確率が他の遊技状態(通常状態、内部中RT、演出用RT)に比較して高まるRBに制御され、1ゲームあたりのメダルの払出率が100%を超えるように設定されている。
[入賞役について]
本実施例のスロットマシン1における入賞役について、図5に基づいて説明する。
図5に示すように、入賞役には、特別役、小役、再遊技役が含まれ、特別役としてBB1、BB2、BB3、BB4が含まれ、小役として1枚役、チェリー、スイカ、ベルが含まれ、再遊技役としてリプレイ、チャンスリプレイが含まれる。各入賞役は、予め定められた所定の図柄組合せがリール2L、2C、2Rの入賞ラインL1〜L5に停止することで入賞し、所定の配当(特別状態への移行、所定枚数のメダルの払い出し、再遊技)が付与される。
BB1は、入賞ラインL1〜L5のいずれかに「青7−青7−青7」の組合せ停止することで入賞となる。BB1に入賞すると、前述の特別状態(BB)に制御される。BB1の入賞を契機として制御される特別状態(BB)は、メダルの払い出し枚数が300枚を超えることで終了される。BB1を構成する各リール2L、2C、2Rの「青7」は、各リール2L、2C、2Rにおいて5図柄以内に配置されていない箇所があるため(図2参照)、各リール2L、2C、2Rについて適切なタイミング(各リールについて、「青7」を入賞ラインL1〜L5上に引き込むことが可能なタイミング)で停止操作を行うことで、BB1を構成する「青7」を入賞ラインL1〜L5上に停止させることができる。すなわち、BB1が当選した場合には、各リール2L、2C、2Rについて適切なタイミングで停止操作が行われなければ、BB1は入賞しない。
BB2は、入賞ラインL1〜L5のいずれかに「赤7−赤7−赤7」の組合せ停止することで入賞となる。BB2に入賞すると、前述の特別状態(BB)に制御される。BB2の入賞を契機として制御される特別状態(BB)は、メダルの払い出し枚数が300枚を超えることで終了される。BB2を構成する各リール2L、2C、2Rの「赤7」は、各リール2L、2C、2Rにおいて5図柄以内に配置されていない箇所があるため(図2参照)、各リール2L、2C、2Rについて適切なタイミング(各リールについて、「赤7」を入賞ラインL1〜L5上に引き込むことが可能なタイミング)で停止操作を行うことで、BB2を構成する「赤7」を入賞ラインL1〜L5上に停止させることができる。すなわち、BB2が当選した場合には、各リール2L、2C、2Rについて適切なタイミングで停止操作が行われなければ、BB1は入賞しない。
BB3は、入賞ラインL1〜L5のいずれかに「青7−青7−BAR」の組合せ停止することで入賞となる。BB3に入賞すると、前述の特別状態(BB)に制御される。BB3の入賞を契機として制御される特別状態(BB)は、メダルの払い出し枚数が150枚を超えることで終了される。BB3を構成する左リール2L及び中リール2Cの「青7」と右リール2Rの「BAR」は、各リール2L、2C、2Rにおいて5図柄以内に配置されていない箇所があるため(図2参照)、各リール2L、2C、2Rについて適切なタイミング(左リール2L及び中リール2Cについて、「青7」を入賞ラインL1〜L5上に引き込むことが可能なタイミング、及び右リール2Rについて「BAR」を入賞ラインL1〜L5上に引き込むことが可能なタイミング)で停止操作を行うことで、BB3を構成する「青7」及び「BAR」を入賞ラインL1〜L5上に停止させることができる。すなわち、BB3が当選した場合には、各リール2L、2C、2Rについて適切なタイミングで停止操作が行われなければ、BB3は入賞しない。
BB4は、入賞ラインL1〜L5のいずれかに「赤7−赤7−BAR」の組合せ停止することで入賞となる。BB4に入賞すると、前述の特別状態(BB)に制御される。BB4の入賞を契機として制御される特別状態(BB)は、メダルの払い出し枚数が150枚を超えることで終了される。BB4を構成する左リール2L及び中リール2Cの「赤7」と右リール2Rの「BAR」は、各リール2L、2C、2Rにおいて5図柄以内に配置されていない箇所があるため(図2参照)、各リール2L、2C、2Rについて適切なタイミング(左リール2L及び中リール2Cについて、「赤7」を入賞ラインL1〜L5上に引き込むことが可能なタイミング、及び右リール2Rについて「BAR」を入賞ラインL1〜L5上に引き込むことが可能なタイミング)で停止操作を行うことで、BB4を構成する「赤7」及び「BAR」を入賞ラインL1〜L5上に停止させることができる。すなわち、BB4が当選した場合には、各リール2L、2C、2Rについて適切なタイミングで停止操作が行われなければ、BB4は入賞しない。
1枚役は、入賞ラインL1〜L5のいずれかに「スイカ−スイカ−ベル」の組合せが停止することで入賞となる。1枚役が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。1枚役を構成する右リール2Rの「ベル」は、右リール2Rにおいて5図柄以内に配置されている一方で、左リール2L及び中リール2Cの「スイカ」は、左リール2L及び中リール2Cにおいて5図柄以内に配置されていない箇所があるため(図2参照)、左リール2L及び中リール2Cについて適切なタイミング(左リール2L及び中リール2Cについて、「スイカ」を入賞ラインL1〜L5上に引き込むことが可能なタイミング)で停止操作を行うことで、1枚役を構成する「スイカ」を入賞ラインL1〜L5上に停止させることができる。すなわち、1枚役が当選した場合には、リール2L、2Cについて適切なタイミングで停止操作が行われなければ、1枚役は入賞しない。
チェリーは、入賞ラインL1〜L5のいずれかの入賞ラインに「チェリー−ベル−リプレイ」の組合せが停止することで入賞となる。チェリーが入賞したときには1枚のメダルが払い出される。チェリーを構成する中リール2Cの「ベル」は、中リール2Cにおいて5図柄以内に配置されており、チェリーを構成する右リール2Rの「リプレイ」は、右リール2Rにおいて5図柄以内に配置されている一方で、左リール2Lの「チェリー」は、左リール2Lにおいて5図柄以内に配置されていない箇所があるため(図2参照)、左リール2Lについて適切なタイミング(左リール2Lについて、「チェリー」を入賞ラインL1〜L5上に引き込むことが可能なタイミング)で停止操作を行うことで、チェリーを構成する「チェリー」を入賞ラインL1〜L5上に停止させることができる。すなわち、チェリーが当選した場合には、リール2Lについて適切なタイミングで停止操作が行われなければ、チェリーは入賞しない。前述の停止制御では、チェリーが当選した場合に、リール2Lについて適切なタイミングで停止操作が行われず、チェリーの図柄組合せをリール2L、2C、2Rに停止することができないときには、所定の移行出目(チェリーの取りこぼし目)がリール2L、2C、2Rに停止するように制御されるようになっている。
スイカは、入賞ラインL1〜L5のいずれかに「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが停止することで入賞となる。スイカが入賞したときには5枚のメダルが払い出される。スイカを構成する各リール2L、2C、2Rの「スイカ」は、各リール2L、2C、2Rにおいて5図柄以内に配置されていない箇所があるため(図2参照)、各リール2L、2C、2Rについて適切なタイミング(各リール2L、2C、2Rについて、「スイカ」を入賞ラインL1〜L5上に引き込むことが可能なタイミング)で停止操作を行うことで、スイカを構成する「スイカ」を入賞ラインL1〜L5上に停止させることができる。すなわち、スイカが当選した場合には、各リール2L、2C、2Rについて適切なタイミングで停止操作が行われなければ、スイカは入賞しない。前述の停止制御では、スイカが当選した場合に、各リール2L、2C、2Rについて適切なタイミングで停止操作が行われず、スイカの図柄組合せをリール2L、2C、2Rに停止することができないときには、所定の移行出目(スイカの取りこぼし目)がリール2L、2C、2Rに停止するように制御されるようになっている。
ベルは、入賞ラインL1〜L5のいずれかに「ベル−ベル−ベル」の組合せが停止することで入賞となる。ベルが入賞したときには10枚のメダルが払い出される。ベルを構成する各リール2L、2C、2Rの「ベル」は、各リール2L、2C、2Rにおいて5図柄以内に配置されているため(図2参照)、各リール2L、2C、2Rについて停止操作のタイミングにかかわらず、ベルを構成する「ベル」を入賞ラインL1〜L5上に停止させることができる。すなわち、ベルが当選した場合には、必ずベルが入賞する。
リプレイは、入賞ラインL1〜L5のいずれかに「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが停止することで入賞となる。リプレイが入賞したときには再遊技が付与される。リプレイを構成する各リール2L、2C、2Rの「リプレイ」は、各リール2L、2C、2Rにおいて5図柄以内に配置されているため(図2参照)、各リール2L、2C、2Rについて停止操作のタイミングにかかわらず、リプレイを構成する「リプレイ」を入賞ラインL1〜L5上に停止させることができる。すなわち、リプレイが当選した場合には、必ずリプレイが入賞する。
チャンスリプレイは、入賞ラインL1〜L5のいずれかに「リプレイ−リプレイ−ベル」の組合せが停止することで入賞となる。チャンスリプレイが入賞したときには再遊技が付与される。チャンスリプレイを構成する左リール2L及び中リール2Cの「リプレイ」は、左リール2L及び中リール2Cにおいて5図柄以内に配置されており、チャンスリプレイを構成する右リール2Rの「ベル」は、右リール2Rにおいて5図柄以内に配置されているため(図2参照)、各リール2L、2C、2Rについて停止操作のタイミングにかかわらず、チャンスリプレイを構成する「リプレイ」、「ベル」を入賞ラインL1〜L5上に停止させることができる。すなわち、チャンスリプレイが当選した場合には、必ずチャンスリプレイが入賞する。
[内部抽選対象役について]
メイン制御部41が行う内部抽選において抽選対象となる内部抽選対象役について、図6に基づいて説明する。
図6に示すように、内部抽選では、BB1+1枚役、BB2+1枚役、BB1+チェリー、BB2+チェリー、BB3+チェリー、BB4+チェリー、BB1+スイカ、BB2+スイカ、BB3+スイカ、BB4+スイカ、BB1+チャンスリプレイ、BB2+チャンスリプレイ、BB3+チャンスリプレイ、BB4+チャンスリプレイ、チェリー、スイカ、ベル、リプレイ、チャンスリプレイを抽選対象として抽選を行う。
内部抽選にて抽選対象役として、BB1+1枚役が当選したときには、入賞役であるBB1及び1枚役が当選したこととなり、BB2+1枚役が当選したときには、入賞役であるBB2及び1枚役が同時に当選したこととなる。また、BB1+チェリーが当選したときには、入賞役であるBB1及びチェリーが同時に当選したこととなり、BB2+チェリーが当選したときには、入賞役であるBB2及びチェリーが同時に当選したこととなり、BB3+チェリーが当選したときには、入賞役であるBB3及びチェリーが同時に当選したこととなり、BB4+チェリーが当選したときには、入賞役であるBB4及びチェリーが同時に当選したこととなる。また、BB1+スイカが当選したときには、入賞役であるBB1及びスイカが同時に当選したこととなり、BB2+スイカが当選したときには、入賞役であるBB2及びスイカが同時に当選したこととなり、BB3+スイカが当選したときには、入賞役であるBB3及びスイカが同時に当選したこととなり、BB4+スイカが当選したときには、入賞役であるBB4及びスイカが同時に当選したこととなる。また、BB1+チャンスリプレイが当選したときには、入賞役であるBB1及びチャンスリプレイが同時に当選したこととなり、BB2+チャンスリプレイが当選したときには、入賞役であるBB2及びチャンスリプレイが同時に当選したこととなり、BB3+チャンスリプレイが当選したときには、入賞役であるBB3及びチャンスリプレイが同時に当選したこととなり、BB4+チャンスリプレイが当選したときには、入賞役であるBB4及びチャンスリプレイが同時に当選したこととなる。
また、抽選対象役として、BB1+1枚役、BB2+1枚役、BB1+チェリー、BB2+チェリー、BB3+チェリー、BB4+チェリー、BB1+スイカ、BB2+スイカ、BB3+スイカ、BB4+スイカ、BB1+チャンスリプレイ、BB2+チャンスリプレイ、BB3+チャンスリプレイ、BB4+チャンスリプレイが当選したゲームが前述のBB成立ゲームとなる。
また、内部抽選にて抽選対象役として、チェリーが当選したときには、入賞役であるチェリーが当選したこととなり、スイカが当選したときには、入賞役であるスイカが当選したこととなり、ベルが当選したときには、入賞役であるベルが当選したこととなり、リプレイが当選したときには、入賞役であるリプレイが当選したこととなり、チャンスリプレイが当選したときには、入賞役であるチャンスリプレイが当選したこととなる。
本実施例の内部抽選では、入賞役である1枚役は、抽選対象役のうちBB1+1枚役、BB2+1枚役が当選したときにのみ当選するので、1枚役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止することで、特別役(BB1、BB2)が当選したことが示唆されるようになっている。
また、本実施例の内部抽選では、入賞役であるチェリー、スイカ、チャンスリプレイは、単独で当選することも、特別役(BB1〜BB4)と同時に当選することもあるので、チェリーの図柄組合せ、スイカの図柄組合せ、チャンスリプレイの図柄組合せのいずれかの図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止することで、特別役(BB1〜BB4)が当選している可能性があることが示唆されるようになっている。以下、特別役(BB1〜BB4)と同時に当選し得るチェリー、スイカ、チャンスリプレイを、まとめて特定役と呼ぶことがある。
図6に示すように、内部抽選では、遊技状態(通常状態、演出用RT、内部中RT、特別状態(BB))に応じて所定の内部抽選対象役を抽選対象とするようになっている。
遊技状態が通常状態または演出用RTのいずれかに制御されているときには、前述の全ての抽選対象役(BB1+1枚役、BB2+1枚役、BB1+チェリー、BB2+チェリー、BB3+チェリー、BB4+チェリー、BB1+スイカ、BB2+スイカ、BB3+スイカ、BB4+スイカ、BB1+チャンスリプレイ、BB2+チャンスリプレイ、BB3+チャンスリプレイ、BB4+チャンスリプレイ、チェリー、スイカ、ベル、リプレイ、チャンスリプレイ)を対象として内部抽選を行う。
遊技状態が内部中RTに制御されているときには、抽選対象役のうちBB1〜BB4を含まない抽選対象役(チェリー、スイカ、ベル、リプレイ、チャンスリプレイ)を対象として内部抽選を行う。また、遊技状態が内部中RTに制御されているときには、抽選対象役のうち小役の抽選対象役(チェリー、スイカ、ベル)を対象として内部抽選を行う。
内部抽選では、遊技状態が通常状態、演出用RTに制御されているときに特別役(BB1〜BB4)と特定役(チェリー、スイカ、チャンスリプレイ)が同時に当選する確率は、遊技状態が通常状態、演出用RTに制御されているときに特定役が単独で当選する確率に比較して低く設定されている。また、遊技状態が通常状態、演出用RTに制御されているときに特定役(チェリー、スイカ、チャンスリプレイ)が単独で当選する確率は、遊技状態が通常状態、演出用RTに制御されているときにベルが当選する確率及びリプレイが当選する確率に比較して低く設定されている。
また、内部抽選では、遊技状態が通常状態、演出用RTに制御されているときに、特定役(チェリー、スイカ、チャンスリプレイ)は、単独で当選することも、特別役(BB1〜BB4)と同時に当選することもある一方、一枚役は、単独で当選することがなく、特別役(BB1、BB2)と必ず同時に当選するようになっており、1枚役が当選して当該1枚役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止することで、特別役(BB1、BB2)が当選したことが確定的に示唆されるようになっている。
また、内部抽選では、遊技状態が演出用RTに制御されているときにリプレイが当選する確率は、遊技状態が通常状態に制御されているときにリプレイが当選する確率に比較して高く設定されている。
また、内部抽選では、遊技状態が内部中RTに制御されているときに特定役(チェリー、スイカ、チャンスリプレイ)が単独で当選する確率は、遊技状態が通常状態、演出用RTに制御されているときに当該特定役が単独で当選する確率と同じ確率に設定されている。また、遊技状態が内部中RTに制御されているときにベルが当選する確率は、遊技状態が通常状態、演出用RTに制御されているときに当該ベルが当選する確率と同じ確率に設定されている。また、遊技状態が内部中RTに制御されているときにリプレイが当選する確率は、遊技状態が演出用RTに制御されているときと同様に、遊技状態が通常状態に制御されているときにリプレイが当選する確率に比較して高く設定されており、当該遊技状態が内部中RTに制御されているときにリプレイが当選する確率は、遊技状態が演出用RTに制御されているときにリプレイが当選する確率と同じ確率に設定されている。
内部抽選では、特別役(BB1〜BB4)は、単独で当選することがなく、小役(チェリー、スイカ、1枚役)または再遊技役(チャンスリプレイ)と同時に当選するようになっている。また、メイン制御部41が行うリール制御処理では、内部抽選にて特別役(BB1〜BB4)と小役(チェリー、スイカ、1枚役)が同時に当選したときには、当選している小役の構成図柄を前述の引込範囲内で優先して入賞ラインL1〜L5に引き込むように制御し、当選している小役の構成図柄を入賞ラインL1〜L5に引き込むことができないときに、当選している特別役の構成図柄を入賞ラインL1〜L5に引き込むように制御する。このため、特別役(BB1〜BB4)が小役と同時当選したBB成立ゲームにおいて、当選した特別役を入賞させることが困難になっている。
また、リール制御処理では、内部抽選にて特別役(BB1〜BB4)と再遊技役(チャンスリプレイ)が同時に当選したときには、再遊技役の構成図柄を優先して引き込むようになっており、かつ各リールにおいて再遊技役を構成する図柄は、所定の引込範囲内に配置されており、再遊技役の当選時には必ず再遊技役の構成図柄が入賞ラインL1〜L5に引き込まれることとなる。このため、特別役(BB1〜BB4)が再遊技役と同時当選したBB成立ゲームにおいて、当選した特別役を入賞させることができない。
また、特別役(BB1〜BB4)の当選が持ち越される内部中RTでは、内部抽選にて再遊技役が当選する確率が、通常状態よりも高まるようになっており、内部中RTに制御されているときにも小役や再遊技役が当選したときには、BB成立ゲームと同様に、リール制御により小役や再遊技役の構成図柄が優先して入賞ラインL1〜L5に引き込まれることとなるため、内部中RT中でも当選している特別役を入賞させにくくなっている。
[メイン処理及びタイマ割込処理について]
メイン制御部41が行うメイン処理及びタイマ割込処理について説明する。
メイン処理は、一単位の遊技毎に繰り返し実行される処理であり、メイン処理の一周期が遊技の一単位に相当する。メイン制御部41は、メイン処理として遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態が変化するまでは制御状態に応じた処理を繰り返しループし、各種スイッチ類の検出状態の変化に応じて段階的に移行する処理を行う。
メイン処理では、遊技が開始されるまで待機する遊技開始待ち処理、内部抽選を行う内部抽選処理、リール2L、2C、2Rの回転制御及び停止制御を行うリール制御処理、ゲームを終了させる際の各種設定等を行う遊技終了時設定処理を繰り返しループして行う。
遊技開始待ち処理では、賭数を設定可能な状態で待機し、メダルの投入による賭数の設定操作またはMAXBETスイッチ6による賭数の設定操作が行われたときに賭数を設定する処理や、規定数の賭数が設定されている状態でスタートスイッチ7が操作されたときに内部抽選用の乱数値をラッチしてRAM41cの所定領域に記憶させる処理、規定数の賭数が設定されている状態でスタートスイッチ7が操作されたときにゲームを開始させる処理、待機中においてタイマ割込処理により投入メダルセンサやホッパーユニット35からの信号に基づいてエラー(例えば、メダルセレクタやホッパーユニットでのメダル詰まり等のエラー)が検出された場合に、遊技の進行を不能化するエラー状態に制御する処理等を行う。
内部抽選処理では、前述の遊技開始待ち処理においてスタートスイッチ7が操作されたときにラッチされた内部抽選用の乱数値に基づいて各抽選対象役への入賞を許容するか(すなわち、表示結果の導出を許容するか否か)どうかを決定する処理を行う。
リール制御処理では、リール2L、2C、2Rを所定の定速状態で回転させるための処理や、回転中のリールについてストップスイッチによる停止操作が行われることで、該当するリールを停止操作に応じた停止位置で停止させるための処理、すべてのリール2L、2C、2Rが停止され、かつ第3停止操作(遊技において回転される3つのリール2L、2C、2Rを停止させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作のうち、3番目にリールを停止させるストップスイッチの操作)が終了されたことを条件に、遊技終了時設定処理へ移行させる処理等を行う。
遊技終了時設定処理では、リール2L、2C、2Rに停止された図柄組合せ(導出された表示結果)が入賞の発生する図柄組合せ(入賞表示結果組合せ)であるか否か、及び入賞の発生する図柄組合せである場合には、入賞が発生する入賞役の種類を判定する入賞判定処理、当該入賞判定処理により小役の入賞が発生していると判定された場合に小役の入賞に伴い所定枚数のメダルをホッパーユニット35から払い出す処理、入賞判定処理により再遊技役の入賞が発生していると判定された場合に再遊技役の入賞に伴い再遊技を付与して規定数の賭数を設定する処理、入賞判定処理により特別役の入賞が発生していると判定された場合に遊技状態を特別状態へ移行させる処理、払い出されるメダルの枚数を遊技補助表示器12に表示させるための処理や再遊技の付与による賭数の設定に伴って1〜3BETLED14〜16を点灯状態に制御する処理等を行う。
メイン制御部41は、一定時間間隔(本実施例では、約0.56ミリ秒)毎に、メイン処理に割り込んで所定の各種処理を行うタイマ割込処理を行うことが可能である。タイマ割込処理の実行間隔は、メイン処理において制御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理の実行時間とを合わせた時間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理との間で必ず制御状態に応じて繰り返す処理が最低でも一巡することとなる。
タイマ割込処理では、メイン制御部41が備える各種表示器(クレジット表示器11や遊技補助表示器12等)をメイン処理の各種処理にて設定された所定態様に制御する処理、メイン処理におけるリール制御処理により設定された各種要求に応じた態様にリールモータの回転、停止を制御する処理、メイン制御部41の入力ポートに入力される各種スイッチ類の検出信号等の入力状態に関する入力状態データ(各種スイッチ類の現在の入力状態を示す入力データ、前回と今回の入力データが同じ状態である旨を示す確定データ、確定データが前回値から変化した旨を示すエッジデータ)を更新する処理、スロットマシン1への電力供給が停止されたことが特定される場合に、RAM41cの破壊診断用データの設定等を行う処理(後述の電断処理)等を行う。
前述のメイン処理では、ゲームの進行や状況等に応じてコマンドを生成してコマンドキューに設定するコマンド格納処理を適宜実行する。そして、コマンドキューに設定されたコマンドは、その後のタイマ割込処理において実行されるコマンド送信処理によりサブ制御部91に対して送信されるようになっており、サブ制御部91において、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて遊技の進行状況に応じた演出を行うことが可能となっている。
[演出抽選について]
サブ制御部91が行う演出抽選について、図7〜図10に基づいて説明する。
本実施例のメイン制御部41は、内部抽選により各役への入賞を許容するか否かを決定するようになっており、当該内部抽選が行われる毎に当選した抽選対象役を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、メイン制御部41は、規定数の賭数が設定されている状態でスタートスイッチ7が操作されることで、遊技が開始される毎に、制御されている遊技状態を特定可能なコマンドを特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドにより特定される内部抽選の抽選結果及び制御されている遊技状態等に基づいて演出の制御を行うようになっている。例えば、メイン制御部41側にて遊技状態が通常状態に制御されていることが特定されるときには、主に通常演出を行うように制御し、遊技状態が特別状態に制御されていることが特定されるときには、特別状態演出を行うように制御する。
また、サブ制御部91は、通常演出を行っているときにメイン制御部41から受信するコマンドに基づいて、ゲームの開始時に、特定役(チェリー、スイカ、チャンスリプレイ)が当選し(特別役と特定役の同時に当選したこと及び特定役が単独で当選したことを含む)、当該特定役が入賞することまたは当該特定役が取りこぼされて移行出目がリール2L、2C、2Rに停止することで、遊技状態が演出用RTへ移行されることが特定される場合、及び、ゲームの開始時に、特別役(BB1〜BB4)が当選したが当該特別役が入賞することなく、特別役の当選が持ち越されて、遊技状態が内部中RTへ移行されることが特定される場合には、当該ゲームの次ゲームから所定ゲーム数(本実施例では、最長4ゲーム)にわたり、特別役(BB1〜BB4)が当選した可能性を示唆する前兆期間に制御する。これにより、メイン制御部41側にて演出用RTまたは内部中RTに移行されたときから所定ゲーム数にわたり、前兆期間に制御する。
前兆期間中のゲームでは、当該前兆期間に制御されていない期間のゲームに比較して高い頻度で、特別役(BB1〜BB4)が当選した可能性を示唆するBB当選可能性示唆演出を実行する。BB当選可能性示唆演出では、特別役(BB1〜BB4)が当選した可能性を示唆する当選可能性示唆画像(例えば、主に前兆期間に表示される特定のキャラクタの画像、「チャンス」や「激熱」等の文字を含む画像等(図示略))を液晶表示器51に表示させることで、特別役(BB1〜BB4)が当選した可能性を示唆する。
前述のように内部中RTでは、内部抽選にて再遊技役が当選する確率が通常状態よりも高くなっており、当選している特別役を入賞させにくくなっているため、前兆期間中の各ゲームにおいて特別役の構成図柄を入賞ラインL1〜L5に停止させるように停止操作を行っても、特別役が当選しているか否かを判別することが困難となる。一方、演出用RTにおいても内部中RTと同様に、内部抽選にて再遊技役が当選する確率が高くなるため、再遊技役の入賞確率から内部中RTに制御されているのか、演出用RTに制御されているのか、を特定することは困難であり、演出用RTに制御されているときでも前兆期間にわたり、特別役の当選に対する期待感を維持させることができる。
サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて遊技状態が通常状態、演出用RT、内部中RTのいずれかに制御されていることが特定される場合には、ゲームを開始させるスタートスイッチ7の操作が行われたことが特定されるときに、所定の演出を実行するか否か及び実行する演出の種類を決定する演出抽選を行い、当該演出抽選にて当選した種類の演出を行うように制御することが可能である。
図7(a)(b)(c)に示すように演出抽選の抽選対象となる演出には、ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出、連続演出、ステージチェンジ示唆演出等が含まれる。ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出は、後述するように、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定可能に表示する演出である。また、連続演出は、後述するように、内部抽選にて特別役(BB〜BB4)が当選した可能性を複数ゲームにわたり示唆し、特別役(BB〜BB4)が当選したか否かを当該複数ゲームの最終ゲームにて示唆する演出である。また、ステージチェンジ示唆演出は、後述するように、通常演出におけるステージが切り替えられる可能性を示唆する演出である。
サブ制御部91が備えるROMには、演出抽選において各演出を実行するか否かを決定する割合が予め定められた演出抽選テーブルが記憶されており、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンド及び当該演出抽選テーブルに基づいて演出抽選を行う。
図7(a)に示すように、演出抽選では、ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出について、ゲームの状況(BB成立ゲーム(1枚役当選あり)、BB成立ゲーム(1枚役当選なし)、前兆期間(内部中RT)、前兆期間(演出用RT))毎に実行する旨が決定される実行割合(図7(a)におけるa1〜a20)がそれぞれ定められている。
各演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)の実行割合は、各演出について特別役(BB1〜BB4)が当選している旨が示唆される期待度が所定値となるように設定されており、ダブルナビ演出の期待度Δが、その他の演出の期待度Εよりも高くなり、ルーレット演出の期待度Βの期待度が、ダブルナビ演出の期待度Δよりも高くなり、ジャッジ演出の期待度Γが、ルーレット演出の期待度Βの期待度よりも高くなるようになっている(図7(d)式2参照)。各演出の期待度は、特別役(BB1〜BB4)の当選時に当該演出が実行される割合(出現率)を、当該特別役(BB1〜BB4)の当選時に当該演出が実行される割合(出現率)と特別役(BB1〜BB4)の非当選時に当該演出が実行される割合(出現率)を合算した値で除算することで算出できる(図7(d)式1参照)。
また、演出抽選では、ルーレット演出について、BB成立ゲームであり、かつ1枚役が同時に当選している状況において、当該演出を実行する旨が決定される割合(図7(a)におけるa1)、ダブルナビ演出について、BB成立ゲームであり、かつ1枚役が同時に当選している状況において、当該演出を実行する旨が決定される割合(図7(a)におけるa3)、その他の演出について、BB成立ゲームであり、かつ1枚役が同時に当選している状況において、当該演出を実行する旨が決定される割合(図7(a)におけるa3)は、それぞれ0に設定されている。一方、ジャッジ演出について、BB成立ゲームであり、かつ1枚役が同時に当選している状況において、当該演出を実行する旨が決定される割合(図7(a)におけるa2)は、0より大きい値に設定されている。これにより、ジャッジ演出が実行されることにより、特別役(BB1、BB2)と必ず同時に当選する1枚役が当選している可能性が示唆されるようになっている。ジャッジ演出が実行されるときに、1枚役の図柄組合せを入賞ラインL1〜L5のいずれかに停止させることができるタイミングでストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作を行うことで、1枚役の図柄組合せが入賞ラインL1〜L5に停止するか否かに基づいて、後述のBB確定報知が行われるより前に、特別役(BB1、BB2)が当選しているか否かを遊技者が判別することができるようになっている。
また、演出抽選では、ルーレット演出について、前兆期間に制御されており、かつ遊技状態が内部中RTに制御されている状況において、当該演出を実行する旨が決定される割合(図7(a)におけるa9)、及び前兆期間に制御されており、かつ遊技状態が演出用RTに制御されている状況において、当該演出を実行する旨が決定される割合(図7(a)におけるa13)は、通常状態において当該演出を実行する旨が決定される割合(図7(a)におけるa17)に比較して高く設定されている(図7(d)における式3参照)。また、ジャッジ演出について、前兆期間に制御されており、かつ遊技状態が内部中RTに制御されている状況において、当該演出を実行する旨が決定される割合(図7(a)におけるa10)、及び前兆期間に制御されており、かつ遊技状態が演出用RTに制御されている状況において、当該演出を実行する旨が決定される割合(図7(a)におけるa14)は、通常状態において当該演出を実行する旨が決定される割合(図7(a)におけるa18)に比較して高く設定されている(図7(d)における式4参照)。また、ダブルナビ演出について、前兆期間に制御されており、かつ遊技状態が内部中RTに制御されている状況において、当該演出を実行する旨が決定される割合(図7(a)におけるa11)、及び前兆期間に制御されており、かつ遊技状態が演出用RTに制御されている状況において、当該演出を実行する旨が決定される割合(図7(a)におけるa15)は、通常状態において当該演出を実行する旨が決定される割合(図7(a)におけるa19)に比較して高く設定されている(図7(d)における式5参照)。これにより、前兆期間では、通常状態に比較して、ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出が実行される頻度が高まるようになっている。
また、図7(b)に示すように、演出抽選では、連続演出について、ゲームの状況(ルーレット演出またはジャッジ演出が行われたゲームの次ゲーム、ダブルナビ演出が行われたゲームの次ゲーム、その他のゲーム)毎に実行する旨が決定される割合(図7(b)におけるa30〜a32)が定められている。
連続演出について、ルーレット演出またはジャッジ演出が行われたゲームの次ゲームにおいて実行する旨が決定される割合(図7(b)におけるa30)は、ダブルナビ演出が行われたゲームの次ゲームにおいて実行する旨が決定される割合(図7(b)におけるa31)に比較して高く設定されている(図7(d)における式6参照)。
また、図7(c)に示すように、演出抽選では、ステージチェンジ示唆演出について、ゲームの状況(前回のステージ切替から所定ゲーム数(例えば、100ゲーム等)が経過したとき、後述の「WIN」選択肢が表示されるルーレット演出またはジャッジ演出が実行されるとき、当該「WIN」選択肢が表示されないルーレット演出またはジャッジ演出が実行されるとき)毎に実行する旨が決定される割合(図7(c)におけるa40〜a42)が定められている。
ステージチェンジ示唆演出について、「WIN」選択肢が表示されるルーレット演出またはジャッジ演出が行われるゲームにおいて実行する旨が決定される割合(図7(c)におけるa40)は、「WIN」選択肢が表示されないルーレット演出またはジャッジ演出が行われるゲームにおいて実行する旨が決定される割合(図7(c)におけるa41)に比較して高く設定されている(図7(d)における式7参照)。
次に、ルーレット演出の演出態様を決定する演出抽選について、図8に基づいて説明する。
前述の演出抽選では、実行する演出の種類(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出、連続演出、ステージチェンジ示唆演出、その他の演出等)を決定するとともに、実行する演出について演出態様を決定するようになっている。
図8(a)に示すように、演出抽選において抽選対象となるルーレット演出には、ルーレット演出1〜7が含まれる。また、前述のように、ルーレット演出は、複数の選択肢(4つ)を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定可能に表示する演出であり、複数の選択肢として表示され得る選択肢には、特別役(BB1〜BB4)の当選を示唆する「WIN」選択肢、特別役(BB1〜BB4)が当選している可能性を示唆する「チャンス」選択肢、連続演出に発展させる旨を示唆する「発展」選択肢、ハズレの可能性を示唆する「?」選択肢が含まれる。
演出抽選では、ルーレット演出1〜7について、ゲームの状況(BB成立ゲーム、前兆期間(内部中RT)、前兆期間(演出用RT))毎に実行する旨が決定される実行割合(図8(a)におけるb1〜b28)がそれぞれ定められている。また、前述のステージチェンジ示唆演出をルーレット演出の前に行うか否かが決定される割合が、ルーレット演出1〜7毎にそれぞれ定められている(図8(a)におけるb29〜b35)。
演出抽選では、ルーレット演出1〜7の各演出を実行する旨が決定される実行割合は、各演出について特別役(BB1〜BB4)が当選している旨が示唆される期待度が所定値となるように設定されており、ルーレット演出1の期待度β1、ルーレット演出2の期待度β2、ルーレット演出3の期待度β3、ルーレット演出4の期待度β4が、ルーレット演出5の期待度β5、ルーレット演出6の期待度β6、ルーレット演出7の期待度β7よりも高くなるようになっている(図8(b)式8参照)。各演出の期待度β1〜7は、前述の式1に基づいて算出することが可能である。
また、演出抽選では、ルーレット演出1〜7について、BB成立ゲーム後の内部中RTにおいて前兆期間に制御されているゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図8(a)におけるb8〜b14)は、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図8(a)におけるb1〜b7)よりも高く設定されており(図8(b)における式9参照)、ルーレット演出は、BB成立ゲームよりもBB成立ゲーム後の前兆期間において実行される頻度が高まるようになっている。
また、演出抽選では、複数の選択肢に「WIN」選択肢が表示されるルーレット演出1〜4が行われるときにステージチェンジ示唆演出が実行される実行割合(図8(a)におけるb29〜b32)が、複数の選択肢に「WIN」選択肢が表示されないルーレット演出5〜7が行われるときにステージチェンジ示唆演出が実行される実行割合(図8(a)におけるb33〜b35)よりも高くなるように設定されている(図8(b)式10参照)。
また、演出抽選では、ルーレット演出2について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図8(a)におけるb2)、及びBB成立ゲーム後の内部中RTにおいて前兆期間に制御されているゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図8(a)におけるb9)は、後述のジャッジ演出2について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるc2)、及びBB成立ゲーム後の内部中RTにおいて前兆期間に制御されているゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるc9)よりも高く設定されている(図8(b)における式11参照)。
また、演出抽選では、ルーレット演出5〜7について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図8(a)におけるb5〜b7)の合算値は、ルーレット演出2〜4について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図8(a)におけるb2〜b4)の合算値よりも高くなるように設定されている(図8(b)における式12参照)。
また、演出抽選では、ルーレット演出6について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図8(a)におけるb6)は、ルーレット演出3について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図8(a)におけるb3)よりも高くなるように設定されている(図8(b)における式13参照)。
また、演出抽選では、ルーレット演出1について、通常状態において実行する旨が決定される実行割合(図8(a)におけるb15)、及び前兆期間(演出用RT)において実行する旨が決定される実行割合(図8(a)におけるb22)は、0に設定されている。また、ルーレット演出3について、BB成立ゲーム、当該内部中RTにおいて前兆期間に制御されているゲーム、通常状態、BB非当選時の前兆期間(演出用RT)において実行する旨が決定される実行割合(図8(a)におけるb3、b10、b17、b24)は、0に設定されている。
次に、ジャッジ演出の演出態様を決定する演出抽選について、図9に基づいて説明する。
図9(a)に示すように、演出抽選において抽選対象となるジャッジ演出には、ジャッジ演出1〜7が含まれる。また、前述のように、ジャッジ演出は、複数の選択肢(2つ)を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定可能に表示する演出であり、複数の選択肢として表示され得る選択肢には、ルーレット演出と同様に、「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢が含まれる。
演出抽選では、ジャッジ演出1〜7について、ゲームの状況(BB成立ゲーム、前兆期間(内部中RT)、前兆期間(演出用RT))毎に実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるc1〜c28)がそれぞれ定められている。また、前述のステージチェンジ示唆演出をジャッジ演出の前に行うか否かが決定される割合が、ジャッジ演出1〜7毎にそれぞれ定められている(図9(a)におけるc29〜c35)。
演出抽選では、ジャッジ演出1〜7の各演出を実行する旨が決定される実行割合は、各演出について特別役(BB1〜BB4)が当選している旨が示唆される期待度が所定値となるように設定されており、ジャッジ演出1の期待度γ1、ジャッジ演出2の期待度γ2、ジャッジ演出3の期待度γ3、ジャッジ演出4の期待度γ4が、ジャッジ演出5の期待度γ5、ジャッジ演出6の期待度γ6、ジャッジ演出7の期待度γ7よりも高くなるようになっている(図9(b)式14参照)。各演出の期待度γ1〜7は、前述の式1に基づいて算出することが可能である。
また、演出抽選では、ジャッジ演出1〜7について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるc1〜c7)は、BB成立ゲーム後の内部中RTにおいて前兆期間に制御されているゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるc8〜c14)よりも高く設定されており(図9(b)における式15参照)、ジャッジ演出は、BB成立ゲーム後の前兆期間よりもBB成立ゲームにおいて実行される頻度が高まるようになっている。
また、演出抽選では、複数の選択肢に「WIN」選択肢が表示されるジャッジ演出1〜4が行われるときにステージチェンジ示唆演出が実行される実行割合(図9(a)におけるc29〜c32)が、複数の選択肢に「WIN」選択肢が表示されないジャッジ演出5〜7が行われるときにステージチェンジ示唆演出が実行される実行割合(図9(a)におけるc33〜c35)よりも高くなるように設定されている(図9(b)式16参照)。
また、演出抽選では、ジャッジ演出1について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるb1)は、前述のルーレット演出1について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図8(a)におけるb1)、及び後述のダブルナビ演出1について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図10(a)におけるd1)よりも高く設定されている(図9(b)式17参照)。
また、演出抽選では、ジャッジ演出1について、BB成立ゲーム後の前兆期間において実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるb8)は、前述のルーレット演出1について、BB成立ゲーム後の前兆期間において実行する旨が決定される実行割合(図8(a)におけるb8)、及び後述のダブルナビ演出1について、BB成立ゲーム後の前兆期間において実行する旨が決定される実行割合(図10(a)におけるd8)よりも高く設定されている(図9(b)式18参照)。
また、演出抽選では、ジャッジ演出5〜7について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるc5〜c7)の合算値は、ジャッジ演出2〜4について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるc2〜c4)の合算値よりも高くなるように設定されている(図9(b)における式19参照)。
また、演出抽選では、ジャッジ演出6について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるc6)は、ジャッジ演出3について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるc3)よりも高く設定されている(図9(b)における式20参照)。
また、演出抽選では、ジャッジ演出1について、通常状態において実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるc15)、及び前兆期間(演出用RT)において実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるc22)は、0に設定されている。また、ジャッジ演出3について、BB成立ゲーム、当該内部中RTにおいて前兆期間に制御されているゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるc3、c10)は、0に設定されている。
次に、ダブルナビ演出の演出態様を決定する演出抽選について、図10に基づいて説明する。
図10(a)に示すように、演出抽選において抽選対象となるダブルナビ演出には、ダブルナビ演出1〜8が含まれる。また、前述のように、ダブルナビ演出は、複数の選択肢(2つ)を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定可能に表示する演出であり、複数の選択肢として表示され得る選択肢には、ルーレット演出及びジャッジ演出と同様の「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢、及びルーレット演出及びジャッジ演出では表示されることがない色ナビ選択肢が含まれる。
演出抽選では、ダブルナビ演出1〜8について、ゲームの状況(BB成立ゲーム、前兆期間(内部中RT)、前兆期間(演出用RT))毎に実行する旨が決定される実行割合(図10(a)におけるd1〜d32)がそれぞれ定められている。また、前述のステージチェンジ示唆演出をダブルナビ演出の前に行うか否かが決定される割合が、ダブルナビ演出1〜8毎にそれぞれ定められている(図10(a)におけるd33〜d40)。
演出抽選では、ダブルナビ演出1〜8の各演出を実行する旨が決定される実行割合は、各演出について特別役(BB1〜BB4)が当選している旨が示唆される期待度が所定値となるように設定されており、ダブルナビ演出1の期待度δ1、ダブルナビ演出2の期待度δ2、ダブルナビ演出3の期待度δ3、ダブルナビ演出4の期待度δ4が、ダブルナビ演出5の期待度δ5、ダブルナビ演出6の期待度δ6、ダブルナビ演出7の期待度δ7、ダブルナビ演出8の期待度δ8よりも高くなるようになっている(図10(b)式21参照)。各演出の期待度δ1〜8は、前述の式1に基づいて算出することが可能である。
また、演出抽選では、ダブルナビ演出1〜8について、BB成立ゲーム後の内部中RTにおいて前兆期間に制御されているゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図10(a)におけるd9〜d16)は、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図10(a)におけるd1〜d8)よりも高く設定されており(図10(b)における式22参照)、ダブルナビ演出は、BB成立ゲームよりもBB成立ゲーム後の前兆期間において実行される頻度が高まるようになっている。
また、演出抽選では、複数の選択肢に「WIN」選択肢が表示されるダブルナビ演出1〜4が行われるときにステージチェンジ示唆演出が実行される実行割合(図10(a)におけるc33〜c36)が、複数の選択肢に「WIN」選択肢が表示されないダブルナビ演出5〜8が行われるときにステージチェンジ示唆演出が実行される実行割合(図10(a)におけるd37〜d40)よりも高く設定されている(図10(b)式23参照)。
また、演出抽選では、ダブルナビ演出5〜8について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図10(a)におけるd5〜d8)の合算値は、ダブルナビ演出2〜4について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図10(a)におけるd2〜d4)の合算値よりも高くなるように設定されている(図10(b)における式24参照)。
また、演出抽選では、ダブルナビ演出8について実行する旨が決定される実行割合(図10(a)におけるd8、d16、d24、d32)は、ダブルナビ演出1〜7について実行する旨が決定される実行割合(図10(a)におけるd1〜7、d9〜d15、d17〜d23、d25〜d31)よりも高く設定されている(図10(b)における式25参照)。
また、演出抽選では、ダブルナビ演出2について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図10(a)におけるd2)、及びBB成立ゲーム後の内部中RTにおいて前兆期間に制御されているゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図10(a)におけるb9)は、前述のジャッジ演出2について、BB成立ゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるc2)、及びBB成立ゲーム後の内部中RTにおいて前兆期間に制御されているゲームにおいて実行する旨が決定される実行割合(図9(a)におけるc9)よりも高く設定されている(図10(b)における式26参照)。
このように、本実施例の演出抽選では、ジャッジ演出を実行する旨が決定される場合に、選択結果として複数の選択肢のうち、特別役(BB1〜BB4)の当選を示唆する「WIN」選択肢を特定可能に表示させる旨を決定する割合(図8におけるc1、c8)は、ルーレット演出を実行する旨が決定される場合に、選択結果として複数の選択肢のうち「WIN」選択肢を特定可能に表示させる旨を決定する割合(図8におけるb1、b8)、及びダブルナビ演出を実行する旨が決定される場合に、選択結果として複数の選択肢のうち「WIN」選択肢を特定可能に表示させる旨を決定する割合(図8におけるd1、d8)に比較して高く設定されており(図9(b)式17、式18参照)、特典として特別状態に移行させる旨が決定されているときにジャッジ演出が実行されるときの方が、特典として特別状態に移行させる旨が決定されているときにルーレット演出、ダブルナビ演出が実行されるときよりも、第3パートにおいて選択結果として複数の選択肢のうち「WIN」選択肢が特定可能に表示される割合が高くなっている。
本実施例の演出抽選では、特典として特別状態に移行させる旨が決定されたゲーム(BB成立ゲーム)においてジャッジ演出を実行する旨が決定される割合(図9におけるc1〜c7)は、特別状態に移行させる旨が決定された後のゲーム(前兆期間(内部中RT))においてジャッジ演出を実行する旨が決定される割合(図9におけるc8〜c14)に比較して高く設定されており(図9(b)式15参照)、ジャッジ演出は、特典を付与する旨が決定されたゲームにおいて実行される割合が、特典を付与する旨が決定された後のゲームにおいて実行される割合よりも高くなっている。
本実施例の演出抽選では、特典として特別状態に移行させる旨が決定された後のゲーム(前兆期間(内部中RT))においてルーレット演出を実行する旨が決定される割合(図8におけるb8〜b14)は、特別状態に移行させる旨が決定されたゲーム(BB成立ゲーム)においてルーレット演出を実行する旨が決定される割合(図8におけるb1〜b7)に比較して高く設定されており(図8(b)式9参照)、ルーレット演出は、特典を付与する旨が決定された後のゲームにおいて実行される割合が、特典を付与する旨が決定されたゲームにおいて実行される割合よりも高くなっている。
本実施例の演出抽選では、特典として特別状態に移行させる旨が決定された後のゲーム(前兆期間(内部中RT))においてダブルナビ演出を実行する旨が決定される割合(図9におけるd8〜d14)は、特別状態に移行させる旨が決定されたゲーム(BB成立ゲーム)においてダブルナビ演出を実行する旨が決定される割合(図9におけるd1〜d7)に比較して高く設定されており(図10(b)式22参照)、ダブルナビ演出は、特典を付与する旨が決定された後のゲームにおいて実行される割合が、特典を付与する旨が決定されたゲームにおいて実行される割合よりも高くなっている。
本実施例の演出抽選では、「WIN」選択肢が表示されることがあるルーレット演出またはジャッジ演出が実行された次ゲームにて連続演出を実行する旨が決定される割合(図7(b)a30)が、「WIN」選択肢が表示されることがないダブルナビ演出が実行され次ゲームにて連続演出を実行する旨が決定される割合(図7(b)a31)に比較して高く設定されており(図7(d)式6)、連続演出は、ルーレット演出またはジャッジ演出が実行された次ゲームよりもダブルナビ演出が実行された次ゲームから複数遊技にわたり実行される割合が高くなっている。
本実施例の演出抽選では、選択演出のうち第1パートにおいて「WIN」選択肢が表示されるルーレット演出またはジャッジ演出が行われるゲームにおいてステージチェンジ示唆演出を実行する旨が決定される割合(図7(c)a41)が、選択演出のうち第1パートにおいて「WIN」選択肢が表示されないルーレット演出またはジャッジ演出が行われるゲームにおいてステージチェンジ示唆演出を実行する旨が決定される割合(図7(c)a42)に比較して高く設定されており(図7(d)式7参照)、ルーレット演出またはジャッジ演出は、ステージチェンジ示唆演出が実行された後に実行されるときに、当該ステージチェンジ示唆演出が実行されることなく実行されるときよりも、第1パートにおいて「WIN」選択肢を表示する割合が高くなっている。
本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、選択演出には、ジャッジ演出とルーレット演出とダブルナビ演出とを含む、いずれかの選択演出を実行するか否かを演出抽選により決定することが可能である。
本実施例のサブ制御部91は、選択演出において、メイン制御部41側にて内部抽選にて特別役(BB1〜BB4)が当選しており、特典として特別状態に移行させる旨が決定された状態(BB成立ゲーム及びBBの持越し中)では、選択結果として「WIN」選択肢を特定可能に表示させることが可能である一方で、内部抽選にて特別役(BB1〜BB4)が当選しておらず、特典として特別状態に移行させる旨が決定されていない状態では、選択結果として「WIN」選択肢を特定可能に表示させることがないようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、選択演出において、特別役(BB1〜BB4)が当選しており、特典として特別状態に移行させる旨が決定されている状態、及び、特別役(BB1〜BB4)が当選しておらず、特典として特別状態に移行させる旨が決定されていない状態のいずれの状態でも、選択結果として「チャンス」選択肢を特定可能に表示される可能性があるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ジャッジ演出とルーレット演出とダブルナビ演出とを含む、いずれかの選択演出を実行するか否かを演出抽選により決定することが可能な構成であり、各選択演出では、特典として特別状態に移行させる旨が決定された状態(BB成立ゲーム及びBBの持越し中)であるときに第3パートにて特定可能に表示され得る「WIN」選択肢と、特典として特別状態に移行させる旨が決定された状態(BB成立ゲーム及びBBの持越し中)及び特別状態に移行させる旨が決定されていない状態のいずれの状態でも第3パートにて特定可能に表示され得る「チャンス」選択肢の双方が、第1パートにおいて表示されることがあるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、複数の選択肢は、特別役(BB1〜BB4)の当選を示唆する「WIN」選択肢を含み、選択演出は、「WIN」選択肢を表示させることがあるルーレット演出、ジャッジ演出と、当該「WIN」選択肢を表示させることがないダブルナビ演出を含み、いずれかの選択演出を実行するか否かを演出抽選により決定することが可能な構成である。演出抽選では、ルーレット演出及びジャッジ演出の期待度がダブルナビ演出の期待度に比較して高くなるように、各選択演出の決定される割合が設定されており、ルーレット演出及びジャッジ演出が実行されたときの方が、ダブルナビ演出が実行されたときよりも、特別役(BB1〜BB4)が当選しており特典として特別状態へ移行する旨が決定されている可能性が高くなっている。
次に、演出抽選にて当選することで実行されるルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出に関連してサブ制御部91が行う制御について、図11に基づいて説明する。以下、ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出をまとめて選択演出と呼ぶ場合がある。
図11に示すように、メイン制御部41は、規定数の賭数が設定されている状態で、スタートスイッチ7が操作されることで、ゲームを開始させて内部抽選を行って、内部抽選の当選結果を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、ゲームを開始させるときに、制御している遊技状態を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドにより特定される内部抽選の当選結果、制御されている遊技状態等と演出抽選テーブルに基づいて演出抽選を行う。そして、当該演出抽選にて選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)を実行する旨が決定されることで、選択演出の制御を開始する。
選択演出の制御では、まず、演出抽選にて決定された種類の選択演出の第1パートを開始させて待機する。各選択演出の第1パートでは、後述するように選択演出の種類に応じた所定数の選択肢(本実施例のルーレット演出では、4つ、ジャッジ演出及びダブルナビ演出では、2つ)を1つずつ液晶表示器51に表示させた後、所定数の選択肢のすべてを液晶表示器51に表示させて待機する。
この状態で、メイン制御部41は、回転制御しているリール2L、2C、2Rについてストップスイッチ8L、8C、8Rが押下されたことが検出される毎に、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作が行われた旨を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて、第3停止操作(ゲームにおいて回転される3つのリール2L、2C、2Rを停止させるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作のうち、3番目にリールを停止させるストップスイッチの操作)が行われたことが特定されるときに、選択演出を第1パートから第2パートへ移行させる。第2パートでは、後述するように、第1パートで表示させた複数の選択肢のいずれの選択肢も液晶表示器51に表示させないように制御する。そして、第2パートを開始させたときから所定時間(本実施例では、10秒)が経過したときに、第2パートから第3パートへ移行させて、選択結果としての選択肢を特定可能に液晶表示器51に表示させる。その後、次ゲームの開始操作が行われたことが特定されるときまで、第3パートを継続させるように制御して、選択結果としての選択肢を特定可能に液晶表示器51に表示させている状態を継続させる。
また、メイン制御部41は、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が検出されて、対応するリールの停止制御を開始した後、すべてのリール2L、2C、2Rの回転が停止し、かつ第3停止操作が終了されたとき(第3停止操作に係るストップスイッチが押下された状態が解除されたとき)に、入賞ラインL1〜L5に入賞役の図柄組合せが停止して入賞が発生しているか否かを判定する入賞判定処理を行う。その後、入賞が発生しているか否かを特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信したコマンドに基づいて入賞が発生していることが特定されるときに、選択演出の進行状況が第2パートであるか、第3パートであるかにかかわらず、入賞が発生した旨を報知する入賞報知演出を行うように制御する。入賞報知演出では、リールLED55を所定の入賞報知態様(本実施例では、入賞役の図柄組合せが停止している入賞ラインに対応するリールLED55を点滅させる態様)に所定時間(本実施例では、10秒)にわたり制御する。そして、当該所定時間が経過することで、入賞報知演出は終了される。
そして、メイン制御部41は、入賞判定処理を行った後には、規定数の賭数が設定された状態で、スタートスイッチ7により次ゲームの開始操作が行われることで、次ゲームの制御を開始し、当該次ゲームが開始されたことを特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
これに対して、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて、次ゲームの開始操作が行われたことが特定されるときに、選択演出の第3パートを終了させて、当該第3パートにおける選択結果としての選択肢の表示を終了させるように制御する。
このように、本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、選択演出は、複数の選択肢が表示される第1パートと、当該第1パートの後にいずれの選択肢も表示されない第2パートと、当該第2パートの後に選択結果としての選択肢が特定可能に表示される第3パートと、を含む構成である。
本実施例のサブ制御部91は、選択演出において、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたことを契機として第3パートを開始させて、選択結果としての選択肢を表示し、当該第3停止操作が終了された後(第3停止操作のストップスイッチが離された後)に所定時間が経過しても選択結果としての選択肢の表示を継続させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、入賞が発生した旨を報知する入賞報知演出をリールLED55を用いて実行することが可能である。
本実施例のサブ制御部91は、すべてのリール2L、2C、2Rが停止され、かつストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が終了されたときに、リール2L、2C、2Rに入賞役の図柄組合せが停止しており入賞が発生している場合に、入賞報知演出を実行し、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が終了された後(第3停止操作のストップスイッチが離された後)、所定時間が経過することで入賞報知演出を終了させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、選択演出の第2パートが行われている状況でストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が終了されたときに、入賞が発生している場合には、第2パートが行われているときに入賞報知演出を実行し、第3パートが行われている状況でストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が終了されたときに、入賞が発生している場合には、第3パートが行われているときに入賞報知演出を実行するようになっている。
次に、サブ制御部91が行う演出の制御について、選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)の第3パートにおいて選択結果として「WIN」選択肢を特定可能に表示する場合の例について、図12に基づいて説明する。
サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて、ゲームの開始時に前述の演出抽選を行い、実行する演出を決定する。演出抽選では、内部抽選にて特別役(BB1〜BB4)が当選したことが特定されるBB成立ゲーム、または特別役(BB1〜BB4)の当選が持ち越されている前兆期間(内部中RT)であるときには、第3パートにおいて選択結果として「WIN」選択肢を特定可能に表示する選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)を実行する旨を決定可能である。
図12に示すように、サブ制御部91は、演出抽選にて、選択結果として「WIN」選択肢を特定可能に表示するジャッジ演出1が当選したときには、当該ゲームにおいてジャッジ演出1を実行し、第3パートにおいて選択結果として「WIN」選択肢を特定可能に液晶表示器51に表示させることで、特別役(BB1〜BB4)が当選した旨を示唆する。
そして、サブ制御部91は、選択演出にて選択結果として「WIN」選択肢を特定可能に表示させたゲームの次ゲームの開始操作が行われることで、当該選択演出を終了させた後、特別役(BB1〜BB4)が当選した旨を示唆する確定画面を液晶表示器51に表示させるように制御する。その後、確定画面を液晶表示器51に表示させたときから所定時間が経過することで、当該確定画面の表示を終了させて、BB組合せ示唆演出を開始させる。
BB組合せ示唆演出では、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて当選していることが特定される特別役(BB1〜BB4)の図柄組合せを示唆する組合せ示唆画面(例えば、「赤7‐赤7‐赤7」の画像等)を液晶表示器51に表示させる。
本実施例のサブ制御部91は、特に図示しないが、演出抽選にて、選択演出として「WIN」選択肢を特定可能に表示するルーレット演出1またはダブルナビ演出1が当選し、これらの選択演出を実行して、第3パートにおいて選択結果として「WIN」選択肢を特定可能に表示させた場合にも、当該「WIN」選択肢を表示させた次のゲームにおいて、確定画面を液晶表示器51に表示させた後、BB組合せ示唆演出を実行するようになっている。
このように、本実施例のサブ制御部91は、選択演出の第3パートにおいて選択結果として「WIN」選択肢を特定可能に表示させたときには、当該選択演出が実行されたゲームの次ゲームで、特別役(BB1〜BB4)が当選した旨を示唆する確定画面を液晶表示器51に表示させて特典を付与する旨が決定されたことを報知するようになっている。
次に、サブ制御部91が行う演出の制御に関して、特定役(チェリー、スイカ、チャンスリプレイ)が当選したこと、または特別役(BB1〜BB4)が当選したことが特定されることにより、前兆期間に制御される場合の例について、図13に基づいて説明する。
図13に示すように、サブ制御部91は、メイン制御部41から受信するコマンドに基づいて、ゲームの終了時に遊技状態が演出用RTまたは内部中RTへ移行されることが特定される場合には、当該ゲームの次ゲームから所定ゲーム数(本実施例では、最長4ゲーム)にわたり、選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)が実行される頻度が通常状態に比較して高まる前兆期間に制御して、特別役(BB1〜BB4)が当選した可能性を示唆する。
前兆期間では、演出抽選にて選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)を実行する旨が決定されることで、実行する旨が決定された選択演出を行うように制御する。
演出抽選にて当選した選択演出、例えば、内部抽選にて特別役(BB1〜BB4)が当選しており、ジャッジ演出を実行して、第3パートにおいて選択結果として「WIN」選択肢を特定可能に表示させた場合には、前述のように当該ゲームの次ゲームにおいて確定画面を表示させた後、BB組合せ示唆演出を実行するように制御する。
一方、演出抽選にて当選した選択演出、例えば、ルーレット演出、ダブルナビ演出を実行して、第3パートにおいて選択結果として「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢、色ナビ選択肢のいずれかを特定可能に表示させた場合には、当該ゲームの次ゲームにおいて確定画面を表示させず、かつBB組合せ示唆演出を実行しないように制御する。
また、前兆期間中のゲームにおいて、演出抽選にて当選した選択演出、例えば、ルーレット演出を実行して、第3パートにおいて選択結果として「発展」選択肢を特定可能に表示させた場合には、当該ゲームの次ゲームにおいて連続演出を開始させて、所定ゲーム数(本実施例では、3ゲーム)にわたり連続演出を実行するように制御し、特別役(BB1〜BB4)が当選している可能性を示唆する。そして、連続演出の最終ゲームにて特別役(BB1〜BB4)が当選しているか否かを報知する結果画像を液晶表示器51に表示させる。
また、前兆期間中のゲームにおいて、演出抽選にて、第3パートにおいて選択結果として「発展」選択肢を特定可能に表示する選択演出を実行する旨の決定がされなかった場合には、前兆期間の最終ゲームの次ゲームにおいて、連続演出を開始させて、所定ゲーム数(本実施例では、3ゲーム)にわたり連続演出を実行し、当該連続演出の最終ゲームにおいて結果画像を液晶表示器51に表示させるように制御する。
そして、特別役(BB1〜BB4)が当選している場合には、連続演出にて結果画面を表示させたゲームの次ゲームにおいて、確定画面を表示させた後、BB組合せ示唆演出を実行するように制御する。一方、特別役(BB1〜BB4)が当選していない場合には、連続演出にて結果画面を表示させたゲームの次ゲームにおいて、通常演出に制御する。
このように、本実施例のサブ制御部91は、特典として特別状態へ移行させる旨が決定されており、選択演出の第3パートにおいて選択結果として「WIN」選択肢(第1選択肢)以外の「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢のいずれかの選択肢(第2選択肢)を特定可能に表示させたときには、当該選択演出が実行されたゲームの次ゲームでは、確定画面を液晶表示器51に表示させず、前兆期間(本実施例では、最長5ゲーム)が経過した以降のゲームで確定画面を液晶表示器51に表示させて、特典を付与する旨が決定されたことを報知するようになっている。
[ルーレット演出の演出態様について]
本実施例のサブ制御部91が実行するルーレット演出の演出態様について、図14に基づいて説明する。
図14に示すように、ルーレット演出は、規定数の賭数が設定されている状態でスタートスイッチ7によるゲーム開始操作が行われたときに開始される。ルーレット演出では、まず、複数の選択肢が表示される第1パートが開始される。
第1パートでは、所定数(本実施例では、4つ)の選択肢の選択肢画像(本実施例では、「WIN」の文字を含む「WIN」選択肢画像、「チャンス」の文字を含む「チャンス」選択肢画像、「発展」の文字を含む「発展」選択肢画像、「?」の文字を含む「?」選択肢画像)を1つずつ液晶表示器51に表示させた後(図14(b)(c)参照)、当該所定数の選択肢の全てを液晶表示器51に表示させて(図14(d)参照)、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われるまで待機する。
第1パートにおいて表示される複数の選択肢は、演出抽選にて決定されたルーレット演出1〜7に応じた選択肢であり、ルーレット演出1〜4を実行する場合には、「WIN」選択肢と選択結果として表示する選択肢を含む複数の選択肢の画像を表示させる。一方、ルーレット演出5〜6を実行する場合には、「WIN」選択肢以外の選択肢と選択結果として表示する選択肢を含む複数の選択肢の画像を表示させる。
第1パートにおいて表示される複数の選択肢は、重複する選択肢が含まれても良く、重複する選択肢を表示させる際には、重複する選択肢の一方の表示態様(例えば、色や模様、形状等)を他方の表示態様と異ならせることで、ルーレット演出の演出態様を多様化することができる。本実施例のサブ制御部91は、少なくとも「WIN」選択肢を、特別役(BB3、BB4)の当選を示唆する黒色態様(図14(f)等参照)と、当該特別役(BB3、BB4)よりもメダルの総払出枚数が多く有利度が高い特別役(BB1、BB2)の当選を示唆する白色態様(図15(f)等参照)とで表示させることが可能であり、同じゲームのルーレット演出内で黒色態様の「WIN」選択肢と白色態様の「WIN」選択肢とを表示させることで、「WIN」選択肢を複数重複して表示させることも可能である。
また、第1パートでは、所定数の選択肢の画像を全て液晶表示器51に表示させた後、各選択肢の画像の表示態様を発光する発光態様に順に変化させる制御を繰り返し行って、表示されているいずれの選択肢も選択結果として選択される得る旨を示唆する。
また、第1パートでは、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第1停止操作、第2停止操作が行われたときに、表示されている複数の選択肢のうち選択結果として表示されない一部の選択肢(例えば、ルーレット演出1の場合は、「WIN」選択肢以外の選択肢のうちの一部の選択肢)の画像の明度を低下させて、選択結果として当該選択肢が特定されない旨を示唆する。明度を低下させる選択肢を決定する際には、表示されているが選択結果として表示されない選択肢のうち、遊技者にとって有利度が低い状況である旨が示唆される選択肢から順に、明度を低下させる選択肢として決定することで、有利度の高い状況である旨が示唆される選択肢が残ることとなり、遊技者の期待感を維持することができる。
そして、ルーレット演出では、第1パートが行われている状態で、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたとき(第3停止操作に係るストップスイッチが押下されたとき)に、第1パートから第2パートへ移行される。第2パートでは、第1パートにおいて複数の選択肢の画像が表示されていた液晶表示器51の表示領域の全体に、白色単色を表示するホワイトアウト画面を表示させることで、第1パートにおいて表示されたいずれの選択肢の画像も表示させないように制御する(図14(e)参照)。
そして、第2パートを開始させた後、所定時間(本実施例では、10秒)が経過したときに、第2パートから第3パートへ移行される。第3パートでは、演出抽選にて決定されたルーレット演出1〜7に応じた選択肢を選択結果として特定可能に表示する(図14(f)参照)。
第3パートでは、第1パートにおいて表示させた複数の選択肢のうち選択結果としての選択肢の画像(例えば、「WIN」選択肢等)のみを表示させることで、選択結果としての選択肢を特定可能に表示する。また、当該選択結果としての選択肢の画像とともに、第1パートでは表示されることのない特定装飾画像(本実施例では、選択結果としての選択肢画像の前面側に表示することで当該選択肢画像に光が反射して輝いているように視認可能とする反射態様画像、及び選択結果としての選択肢画像が表示されるときに背景として表示される特定背景画像A)を表示させることで、選択結果としての選択肢画像を第1パートにおいて複数の選択肢の1つとして表示されていたときよりも強調して表示する。
また、第3パートでは、選択結果としての選択肢の画像のサイズを第1パートにおいて複数の選択肢の1つとして表示されていたときのサイズよりも大きく表示することで、選択結果としての選択肢画像を第1パートで表示されていたときよりも強調して表示する。
第3パートを開始させて、選択結果としての選択肢を特定可能に表示させた後は、次ゲームを開始させるためのスタートスイッチ7による開始操作が行われたことが特定されるまで、選択結果としての選択肢の画像の表示を継続させるように制御し、次ゲームの開始操作が行われたことが特定されたときに、第3パートを終了させるとともにルーレット演出を終了させるように制御する。
また、ルーレット演出の第1パートが行われている状態で、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作(第3停止操作に係るストップスイッチの押下操作)が行われることで、サブ制御部91側にて当該ルーレット演出の第2パートが開始される一方で、メイン制御部41側では、当該第3停止操作に対応するリールの回転を停止させる停止制御が開始され、例えば、内部抽選にてリプレイが当選している場合には、当選しているリプレイの構成図柄を入賞ラインL1〜L5に優先して引き込んで停止させるように停止制御が行われる(図14(e)参照)。サブ制御部91は、ルーレット演出の第2パートの進行の制御を、メイン制御部41によるリールの停止制御と独立して行うことで、第3停止操作が行われたときのリールの回転位置に応じて、ルーレット演出の第2パートが行われている途中で第3停止操作に対応するリールが停止することも、ルーレット演出の第3パートが行われている途中で第3停止操作に対応するリールが停止することもある。
また、メイン制御部41側では、すべてのリールの回転が停止され、かつ第3停止操作が終了されたとき、すなわち第3停止操作に係るストップスイッチが離されて押下操作が終了されたときに、入賞判定処理を行って、入賞判定の結果を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。これに対してサブ制御部91は、コマンドに基づいていずれかの役の入賞が発生している旨が特定されるときには、所定時間にわたり入賞報知演出の制御を行って、リールLED55を入賞報知態様に制御する(図14(f)参照)。この際、サブ制御部91は、ルーレット演出の制御と入賞報知演出の制御を独立して行うことで、メイン制御部41から入賞判定の結果を特定可能なコマンドを受信したタイミング、すなわちすべてのリールが停止し、かつ第3停止操作が終了されたタイミングに応じて、ルーレット演出の第2パートが行われている途中で入賞報知演出を行うことも、ルーレット演出の第3パートが行われている途中で入賞報知演出を行うこともある。
このように、本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢として「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢から選択された最大で4つの選択肢を表示可能であり、いずれかの選択肢を選択結果として特定可能に表示するルーレット演出を液晶表示器51を用いて実行することが可能である。
ルーレット演出は、複数の選択肢が表示される第1パートと、当該第1パートの後にいずれの選択肢も表示されない第2パートと、当該第2パートの後に選択結果としての選択肢が特定可能に表示される第3パートと、を含む構成である。
本実施例のサブ制御部91は、ルーレット演出の第3パートにおいて、複数の選択肢(「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢)のうち選択結果としての選択肢のみを表示させ、該選択結果としての選択肢を、第1パートで表示させるときよりも大きなサイズで表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ルーレット演出の第1パートにおいて選択肢(「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢)を装飾する特定装飾画像(反射態様画像及び特定背景画像)を表示させず、第3パートにおいて特定装飾画像(反射態様画像及び特定背景画像)を表示させることにより、選択結果として表示される選択肢を特定の装飾がされた態様で表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ルーレット演出の第3パートにおいて、選択結果として表示される選択肢の画像の前面側に反射態様画像を重ねて表示させることで、選択結果として表示される選択肢を該選択肢自体に特定の装飾がされた態様で表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ルーレット演出の第1パートにおいて、所定数(4つ)の選択肢を一つずつ表示させた後、最終的に所定数の選択肢をすべて表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ルーレット演出の第2パートにおいて表示を切り替えるために液晶表示器51にホワイトアウト画面を表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、遊技者により遊技を開始させるためのスタートスイッチ7による操作が行われたときに、ルーレット演出の第1パートを開始させ、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第1停止操作及び第2停止操作が行われたときには、当該ルーレット演出の第2パートを開始させず、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたときに、該第2パートを開始させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ルーレット演出の第1パートを行っている場合に、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたときに当該ルーレット演出の第2パートを開始させ、当該第2パートを開始させた後、所定時間が経過したときにと当該ルーレット演出の第3パートを開始させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ルーレット演出において、表示され得る複数の選択肢には、特別役(BB3、BB4)の当選を示唆する黒色態様で表示される「WIN」選択肢、及び該特別役(BB3、BB4)よりも有利度の高い特別役(BB1、BB2)の当選を示唆する白色態様で表示される「WIN」選択肢を含む。
[ジャッジ演出の演出態様について]
本実施例のサブ制御部91が実行するジャッジ演出について、図15に基づいて説明する。
図15に示すように、ジャッジ演出は、規定数の賭数が設定されている状態でスタートスイッチ7によるゲーム開始操作が行われたときに開始される。ジャッジ演出では、まず、複数の選択肢が表示される第1パートが開始される。
第1パートでは、所定数(本実施例では、2つ)の選択肢の選択肢画像(本実施例では、「WIN」選択肢画像、「?」選択肢画像)を1つずつ液晶表示器51に表示させた後(図15(a)(b)参照)、当該所定数の選択肢の全てを液晶表示器51に表示させて(図15(c)参照)、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われるまで待機する。
第1パートにおいて表示される複数の選択肢は、演出抽選にて決定されたジャッジ演出1〜7に応じた選択肢であり、ジャッジ演出1〜4を実行する場合には、「WIN」選択肢と選択結果として表示する選択肢を含む複数の選択肢の画像を表示させる。一方、ジャッジ演出5〜6を実行する場合には、「WIN」選択肢以外の選択肢と選択結果として表示する選択肢を含む複数の選択肢の画像を表示させる。
第1パートにおいて表示される複数の選択肢は、重複する選択肢が含まれても良く、重複する選択肢を表示させる際には、重複する選択肢の一方の表示態様(例えば、色や模様、形状等)を他方の表示態様と異ならせることで、ルーレット演出と同様に、ジャッジ演出の演出態様を多様化することができる。本実施例のサブ制御部91は、ルーレット演出と同様に、少なくとも「WIN」選択肢を、黒色態様と白色態様とで表示させることが可能であり、同じゲームのジャッジ演出で黒色態様の「WIN」選択肢と白色態様の「WIN」選択肢とを表示させることで、「WIN」選択肢を複数重複して表示させることも可能である。
また、第1パートでは、所定数の選択肢の画像を全て液晶表示器51に表示させた後、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第1停止操作が行われたときに、表示させている2つの選択肢のうち一方の選択肢画像の表示態様を発光する発光態様に制御して、第1パート内における演出態様を変化させる。その後、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第2停止操作が行われたときに、第1停止操作が行われたときに発光態様に制御していない他方の選択肢画像の表示態様を発光態様に制御することで、第2停止操作が行われた後、第3停止操作が行われるまでの期間にわたり、表示されている2つの選択肢画像の表示態様を発光態様に制御して、表示されているいずれの選択肢も選択結果として選択される得る旨を示唆する。尚、第1パートにおいて表示されている2つの選択肢のうちの一方のみの表示態様を変化させる構成でも良く、このような構成とすることで、当該表示態様を変化に応じていずれか一方の選択肢が選択結果として選択されることへの期待感を高めることができる。
そして、ジャッジ演出では、第1パートが行われている状態で、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたとき(第3停止操作に係るストップスイッチが押下されたとき)に、第1パートから第2パートへ移行される。第2パートでは、第1パートにおいて複数の選択肢の画像が表示されていた液晶表示器51の表示領域の全体に、ホワイトアウト画面を表示させることで、第1パートにおいて表示されたいずれの選択肢の画像も表示させないように制御する(図15(d)参照)。
そして、第2パートを開始させた後、所定時間(本実施例では、10秒)が経過したときに、第2パートから第3パートへ移行される。第3パートでは、選択結果としての選択肢が選択される選択画像(本実施例では、所定キャラクタが選択結果としての選択肢を選択する様子を示す画像)を表示させた後、演出抽選にて決定されたジャッジ演出1〜7に応じた選択肢を選択結果として特定可能に表示する(図15(f)参照)。
第3パートでは、第1パートにおいて表示させた2つの選択肢のうち選択結果としての選択肢の画像(例えば、「WIN」選択肢等)のみを表示させることで、選択結果としての選択肢を特定可能に表示する。また、当該選択結果としての選択肢の画像とともに、第1パートでは表示されることのない特定装飾画像(本実施例では、反射態様画像、特定背景画像A、及びジャッジ演出において選択結果としての選択肢画像が表示されるときに表示される特定背景画像B)を表示させることで、選択結果としての選択肢画像を第1パートにおいて複数の選択肢の1つとして表示されていたときよりも強調して表示する。
また、第3パートでは、選択結果としての選択肢の画像のサイズを第1パートにおいて2つの選択肢の1つとして表示されていたときのサイズよりも大きく表示することで、選択結果としての選択肢画像を第1パートで表示されていたときよりも強調して表示する。
第3パートを開始させて、選択結果としての選択肢を特定可能に表示させた後は、次ゲームを開始させるためのスタートスイッチ7による開始操作が行われたことが特定されるまで、選択結果としての選択肢の画像の表示を継続させるように制御し、次ゲームの開始操作が行われたことが特定されたときに、第3パートを終了させるとともにジャッジ演出を終了させるように制御する。
また、ジャッジ演出の第1パートが行われている状態で、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作(第3停止操作に係るストップスイッチの押下操作)が行われることで、サブ制御部91側にて当該ジャッジ演出の第2パートが開始される一方で、メイン制御部41側では、当該第3停止操作に対応するリールの回転を停止させる停止制御が開始され、例えば、内部抽選にて1枚役が当選している場合には、当選している1枚役の構成図柄を入賞ラインL1〜L5に優先して引き込んで停止させるように停止制御が行われる(図15(d))。サブ制御部91は、ジャッジ演出の第2パートの進行の制御を、メイン制御部41によるリールの停止制御と独立して行うことで、第3停止操作が行われたときのリールの回転位置に応じて、ジャッジ演出の第2パートが行われている途中で第3停止操作に対応するリールが停止することも、ジャッジ演出の第3パートが行われている途中で第3停止操作に対応するリールが停止することもある。
また、メイン制御部41側では、すべてのリールの回転が停止され、かつ第3停止操作が終了されたとき、すなわち第3停止操作に係るストップスイッチが離されて押下操作が終了されたときに、入賞判定処理を行って、入賞判定の結果を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。これに対してサブ制御部91は、コマンドに基づいていずれかの役の入賞が発生している旨が特定されるときには、所定時間にわたり入賞報知演出の制御を行って、リールLED55を入賞報知態様に制御する(図15(e)参照)。この際、サブ制御部91は、ジャッジ演出の制御と入賞報知演出の制御を独立して行うことで、メイン制御部41から入賞判定の結果を特定可能なコマンドを受信したタイミング、すなわちすべてのリールが停止し、かつ第3停止操作が終了されたタイミングに応じて、ジャッジ演出の第2パートが行われている途中で入賞報知演出を行うことも、ジャッジ演出の第3パートが行われている途中で入賞報知演出を行うこともある。
このように、本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢として「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢から選択された2つの選択肢を表示可能であり、いずれかの選択肢を選択結果として特定可能に表示するジャッジ演出を液晶表示器51を用いて実行することが可能である。
ジャッジ演出は、複数の選択肢が表示される第1パートと、当該第1パートの後にいずれの選択肢も表示されない第2パートと、当該第2パートの後に選択結果としての選択肢が特定可能に表示される第3パートと、を含む構成である。
本実施例のサブ制御部91は、ジャッジ演出の第3パートにおいて、複数の選択肢(「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢)のうち選択結果としての選択肢のみを表示させ、該選択結果としての選択肢を、第1パートで表示させるときよりも大きなサイズで表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ジャッジ演出の第1パートにおいて選択肢(「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢)を装飾する特定装飾画像(反射態様画像及び特定背景画像)を表示させず、第3パートにおいて特定装飾画像(反射態様画像及び特定背景画像)を表示させることにより、選択結果として表示される選択肢を特定の装飾がされた態様で表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ジャッジ演出の第3パートにおいて、選択結果として表示される選択肢の画像の前面側に反射態様画像を重ねて表示させることで、選択結果として表示される選択肢を該選択肢自体に特定の装飾がされた態様で表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ジャッジ演出の第1パートにおいて、所定数(2つ)の選択肢を一つずつ表示させた後、最終的に所定数の選択肢をすべて表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ジャッジ演出の第2パートにおいて表示を切り替えるために液晶表示器51にホワイトアウト画面を表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、遊技者により遊技を開始させるためのスタートスイッチ7による操作が行われたときに、ジャッジ演出の第1パートを開始させ、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第1停止操作及び第2停止操作が行われたときには、当該ジャッジ演出の第2パートを開始させず、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたときに、該第2パートを開始させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ジャッジ演出の第1パートを行っている場合に、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたときに当該ジャッジ演出の第2パートを開始させ、当該第2パートを開始させた後、所定時間が経過したときにと当該ジャッジ演出の第3パートを開始させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ジャッジ演出において「WIN」選択肢を表示させるときには、反射態様画像及び特定背景画像A、Bを表示させる一方、ルーレット演出、ダブルナビ演出において「WIN」選択肢を表示させるときには、反射態様画像及び特定背景画像Aを表示させるようになっており、ジャッジ演出では、ルーレット演出、ダブルナビ演出とは異なる表示態様で「WIN」選択肢を表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ジャッジ演出において、表示され得る複数の選択肢には、特別役(BB3、BB4)の当選を示唆する黒色態様で表示される「WIN」選択肢、及び該特別役(BB3、BB4)よりも有利度の高い特別役(BB1、BB2)の当選を示唆する白色態様で表示される「WIN」選択肢を含む。
[ダブルナビ演出の演出態様について]
本実施例のサブ制御部91が実行するダブルナビ演出について、図16〜図24に基づいて説明する。
本実施例において、サブ制御部91は、液晶表示器51を用いてダブルナビ演出を実行する。図16(a)〜(d)に示すように、ダブルナビ演出は、ダブルナビ演出A〜Dを含む。ダブルナビ演出は、第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて選択肢画像(「WIN」選択肢画像、「チャンス」選択肢画像、「発展」選択肢画像、「?」選択肢画像、色ナビ選択肢画像)を表示させた後、第1領域における選択肢と第2領域における選択肢とのうちのいずれかの選択肢画像を選択結果として特定可能に表示させることで内部抽選の当選結果を示唆する演出である。
選択肢画像は、内部抽選の抽選対象役のうちのいずれかに対応する。選択肢画として、色ナビ選択肢画像が含まれ、ベルの当選に対応する黄色ナビ選択肢画像と、リプレイの当選に対応する青色ナビ選択肢画像と、チェリー、スイカ、チャンスリプレイの当選に対応する紫色ナビ選択肢画像と、チェリーの当選に対応する赤色ナビ選択肢画像と、スイカの当選に対応する緑色ナビ選択肢画像とが含まれる。また、特に図示しないが、選択肢画像は、前述の「WIN」選択肢画像、「チャンス」選択肢画像、「発展」選択肢画像、「?」選択肢画像が含まれ、演出抽選にて当選したダブルナビ演出1〜8に応じた選択肢画像が表示されるようになっている。
黄色ナビ選択肢画像では、所定のアイテム画像(本実施例では、グラスに入ったジュースの画像と、皿に載せられたケーキの画像)を黄色の表示態様で表示させる。青色ナビ選択肢画像では、黄色ナビ選択肢画像と同様のアイテム画像を青色の表示態様で表示させる。紫色ナビ選択肢画像では、黄色ナビ選択肢画像及び青色ナビ選択肢画像とは異なる所定のアイテム画像(本実施例では、「チャンス」の文字が付された玉の画像)を紫色の表示態様で表示させる。赤色ナビ選択肢画像では、紫色ナビ選択肢画像と同様のアイテム画像を赤色の表示態様で表示させる。緑色ナビ選択肢画像では、紫色ナビ選択肢画像及び赤色ナビ選択肢画像と同様のアイテム画像を緑色の表示態様で表示させる。
前述の演出抽選にてダブルナビ演出1〜8を実行する旨が決定されることで、ダブルナビ演出を行うように制御する。また、演出抽選にてダブルナビ演出8を実行する旨が決定されることで、色ナビ選択肢画像(黄色ナビ選択肢画像、青色ナビ選択肢画像、紫色ナビ選択肢画像、赤色ナビ選択肢画像、緑色ナビ選択肢画像)を表示させるダブルナビ演出を実行する。
第1領域は、液晶表示器51の画面左側の領域である。第2領域は、液晶表示器51の画面右側の領域である。例えば、図16(a)に示すように、サブ制御部91は、ダブルナビ演出Aにおいては、液晶表示器51の画面左側の第1領域にベルの当選に対応する黄色ナビ選択肢画像またはリプレイの当選に対応する青色ナビ選択肢画像を表示するとともに、液晶表示器51の画面右側の第2領域にチェリー、スイカ、チャンスリプレイの当選に対応する紫色ナビ選択肢画像を表示する。尚、内部抽選にてベルが当選したときは、第1領域には黄色ナビ選択肢画像を表示し、リプレイが当選したときは、第1領域には青色ナビ選択肢画像を表示し、チャンスリプレイが当選したときは、第1領域には黄色ナビ選択肢画像または青色選択肢画像のうちいれずれかの選択肢画像を抽選にて決定して表示する。
その後、サブ制御部91は、黄色ナビ選択肢画像または青色ナビ選択肢画像と紫色ナビ選択肢画像とのうちのいずれかを選択結果として特定可能に表示する。黄色ナビ選択肢画像が表示された場合はベルの当選が示唆され(図示略)、青色ナビ選択肢画像が表示された場合はリプレイの当選が示唆され(図18(e)参照)、紫色ナビ選択肢画像が表示された場合はチェリー、スイカ、チャンスリプレイのいずれかの当選が示唆される(図18(f)参照)。具体的なダブルナビ演出の実行例については、図18〜図24を用いて後述する。
図16(b)に示すように、サブ制御部91は、ダブルナビ演出Bにおいては、第1領域においてチェリー、スイカ、チャンスリプレイの当選に対応する紫色ナビ選択肢画像を表示するとともに第2領域においてベルの当選に対応する黄色ナビ選択肢画像またはリプレイの当選に対応する青色ナビ選択肢画像を表示する。尚、内部抽選にてベルが当選したときは、第2領域には黄色ナビ選択肢画像を表示し、リプレイが当選したときは、第2領域には青色ナビ選択肢画像を表示し、チェリー、スイカ、チャンスリプレイのいずれかが当選したときは、第2領域には黄色ナビ選択肢画像または青色選択肢画像のうちいれずれかの選択肢画像を抽選にて決定して表示する。その後、紫色ナビ選択肢画像と黄色ナビ選択肢画像または青色ナビ選択肢画像とのうちのいずれかを選択結果として特定可能に表示する。
図16(c)に示すように、サブ制御部91は、ダブルナビ演出Cにおいては、第1領域においてベルの当選に対応する黄色ナビ選択肢画像またはリプレイの当選に対応する青色ナビ選択肢画像を表示するとともに第2領域においてスイカの当選に対応する緑色ナビ選択肢画像を表示する。尚、内部抽選にてベルが当選したときは、第1領域には黄色ナビ選択肢画像を表示し、リプレイが当選したときは、第1領域には青色ナビ選択肢画像を表示する。その後、黄色ナビ選択肢画像または青色ナビ選択肢画像と緑色ナビ選択肢画像とのうちのいずれかを選択結果として特定可能に表示する。
図3(d)に示すように、サブ制御部91は、ダブルナビ演出Dにおいては、第1領域においてスイカの当選に対応する緑色ナビ選択肢画像を表示するとともに第2領域においてチェリー、スイカ、チャンスリプレイの当選に対応する紫色ナビ選択肢画像を表示する。その後、緑色ナビ選択肢画像と紫色ナビ選択肢画像とのうちのいずれかを選択結果として特定可能に表示する。
サブ制御部91は、前述の演出抽選にてダブルナビ演出7を実行する旨が決定される場合に、ダブルナビ演出A〜Dのうちいずれを実行するのかを決定する。図17は、選択示唆演出及びダブルナビ演出の実行割合を説明するための図である。選択示唆演出については、後述する。
サブ制御部91は、内部抽選によりベルが当選した場合は、80%の確率でダブルナビ演出Aを実行し、15%の確率でダブルナビ演出Bを実行し、5%の確率でダブルナビ演出Cを実行する。尚、リプレイ当選時には、ダブルナビ演出Dは実行されない。
サブ制御部91は、内部抽選によりリプレイが当選した場合は、80%の確率でダブルナビ演出Aを実行し、15%の確率でダブルナビ演出Bを実行し、5%の確率でダブルナビ演出Cを実行する。尚、リプレイ当選時には、ダブルナビ演出Dは実行されない。
サブ制御部91は、内部抽選によりチャンスリプレイが当選した場合は、50%の確率でダブルナビ演出Aを実行し、50%の確率でダブルナビ演出Bを実行する。尚、チャンスリプレイ当選時には、ダブルナビ演出C及びダブルナビ演出Dは実行されない。
サブ制御部91は、内部抽選によりチェリーが当選した場合は、20%の確率でダブルナビ演出Bを実行し、20%の確率でダブルナビ演出Cを実行し、60%の確率でダブルナビ演出Dを実行する。尚、スイカ当選時には、ダブルナビ演出Aは実行されない。
サブ制御部91は、内部抽選によりスイカが当選した場合は、20%の確率でダブルナビ演出Bを実行し、20%の確率でダブルナビ演出Cを実行し、60%の確率でダブルナビ演出Dを実行する。尚、スイカ当選時には、ダブルナビ演出Aは実行されない。
内部抽選にてチェリーが当選したときはストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングによってはチェリーの入賞が発生しないことがある(目押しの必要がある)。また、内部抽選にてスイカが当選したときはストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングによってはスイカ入賞が発生しないことがある(目押しの必要がある)。これに対して、ベル、リプレイ、チャンスリプレイが当選したときはストップスイッチ8L、8C、8Rの押し順(操作手順)や操作タイミングによらず入賞が発生する。つまり、チェリーが当選したとき及びスイカが当選したときには入賞させるために目押しが必要であるのに対して、ベル、リプレイ、チャンスリプレイが当選したときには目押しが必要ではなく操作手順や操作タイミングによらず入賞させることができる(取りこぼしがない)。
このため、チェリーまたはスイカが当選した際には、遊技者に対して目押しが必要であることを注意喚起する必要がある。このようなことから、チェリーまたはスイカが当選している場合には、紫色ナビ選択肢画像(チェリー、スイカ、チャンスリプレイのいずれかが当選している可能性を示唆する)を含むダブルナビ演出の実行割合よりも、赤色ナビ選択肢画像(チェリーが当選していることを示唆)や緑色ナビ選択肢画像(スイカが当選していることを示唆)を含むダブルナビ演出の実行割合の方が高くなるように設定されている。赤色ナビ選択肢画像または緑色ナビ選択肢画像により、目押しが必要であることが示唆される。
具体的には、スイカが当選したときにおいて、リプレイまたはスイカの当選に対応するナビ選択肢画像を行う場合には、青色ナビ選択肢画像及び緑色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Cを実行する確率(20%)の方が、青色ナビ選択肢画像及び紫色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Aを実行する確率(0%)よりも高い。このように、ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Cを比較すると、スイカ当選したときは、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で緑色ナビ選択肢画像が行われることになる。
また、チェリーが当選したときにおいて、リプレイまたはチェリーの当選に対応するナビ選択肢画像を行う場合には、青色ナビ選択肢画像及び赤色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Cを実行する確率(20%)の方が、青色ナビ選択肢画像及び紫色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Aを実行する確率(0%)よりも高い。このように、ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Cを比較すると、チェリーが当選したときは、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で赤色ナビ選択肢画像が行われることになる。
また、スイカが当選したときにおいて、チャンスリプレイまたはスイカの当選に対応するナビ選択肢画像を表示する場合には、緑色ナビ選択肢画像及び紫色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Dを実行する確率(60%)の方が、青色ナビ選択肢画像及び紫色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Bを実行する確率(20%)よりも高い。このように、ダブルナビ演出Bとダブルナビ演出Dを比較すると、スイカ当選したときは、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で緑色ナビ選択肢画像が行われることになる。
また、チェリーが当選したときにおいて、チャンスリプレイまたはチェリーの当選に対応するナビ選択肢画像を表示する場合には、赤色ナビ選択肢画像及び紫色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Dを実行する確率(60%)の方が、青色ナビ選択肢画像及び赤色ナビ選択肢画像によりダブルナビ演出Bを実行する確率(20%)よりも高い。このように、ダブルナビ演出Bとダブルナビ演出Dを比較すると、チェリーが当選したときは、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で赤色ナビ選択肢画像が行われることになる。
また、チャンスリプレイが当選したときには、緑色ナビ選択肢画像が行われるダブルナビ演出C、ダブルナビ演出Dを実行しないようにしている。このようにすることで、緑色ナビ選択肢画像が表示された場合には、遊技者は目押しをすることを意識するようになるため、適切に目押しをさせることができる。
また、チャンスリプレイ当選時には、赤色ナビ選択肢画像が行われるダブルナビ演出C、ダブルナビ演出Dを実行しないようにしている。このようにすることで、赤色ナビ選択肢画像が表示された場合には、遊技者は目押しをすることを意識するようになるため、適切に目押しをさせることができる。
その一方で、例えば、緑色ナビ選択肢画像が含まれないダブルナビ演出A(青色ナビ選択肢画像及び紫色ナビ選択肢画像)が実行された場合は、遊技者は、目押しの必要がないような印象を持つことが多い。特に、チェリー、スイカよりも、取りこぼしがないリプレイの方が当選確率が高いため、青色ナビ選択肢画像を含むダブルナビ演出が実行された場合、遊技者は目押しの必要がないような印象を持ちやすい。
このようなことから、第1領域に青色ナビ選択肢画像を表示し、第2領域に紫色ナビ選択肢画像を表示するダブルナビ演出Aを実行する場合には、リプレイが当選したときには最も高い確率(80%)で実行されるようにし、チャンスリプレイが当選したときには50%で実行されるようにするとともに、スイカが当選したときには実行されにくくしている(0%)。これにより、ダブルナビ演出Aの実行時には、遊技者が目押しをしなくても良い可能性が高くなる。
また、リプレイが当選したときには、最も高い確率(80%)でダブルナビ演出Aが実行されることにより、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で青色ナビ選択肢画像が選択されることになる。また、ダブルナビ演出Aが実行された場合において、紫色ナビ選択肢画像が選択された場合には、チェリー、スイカ、チャンスリプレイのいずれかが当選している可能性がある。しかし、チャンスリプレイが当選したときのダブルナビ演出Aの実行確率(50%)よりも、スイカが当選したときのダブルナビ演出Aの実行確率(0%)の方が低く設定されているため、紫色ナビ選択肢画像が選択された場合は、チャンスリプレイが当選している可能性が高くなる。
以上説明したように、第1領域において青色ナビ選択肢画像が行われ、かつ第2領域において紫色ナビ選択肢画像が行われるダブルナビ演出Aが実行される場合、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で青色ナビ選択肢画像が選択される。また、紫色ナビ選択肢画像が選択される場合は、チャンスリプレイが当選している可能性が高い。このようにすることで、遊技者が目押しを行わなかった場合であっても、とりこぼしのないリプレイやチャンスリプレイに入賞する可能性が高いため、極力遊技者の有利度合いが損なわれないようにすることができる。
また、ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Bを比較すると、第1領域において青色ナビ選択肢画像が表示される場合は青色態様のアイテム画像(本実施例では、グラスに入ったジュースの画像)が表示されるのに対し(図16(a))、第2領域において青色ナビ選択肢画像が表示される場合は第1領域に表示されるときとは異なる青色態様のアイテム画像(本実施例では、皿に載せられたケーキの画像)が表示されるため(図16(b))、互いに異なる態様で青色ナビ選択肢画像が表示される。このようにすることで、表示態様が多様になり、遊技の興趣を向上させることができる。
また、第1領域において紫色ナビ選択肢画像が行われる場合(図16(b))と、第2領域において紫色ナビ選択肢画像が行われる場合(図16(a))とでは、いずれも同じ表示態様のアイテム画像が紫色ナビ選択肢画像として表示される。このようにすることで、有利度が高いチェリー、スイカ、チャンスリプレイが当選したときに遊技者が誤認することを防止することができる。
ここで、BB当選してBB入賞するまでの内部中において、リプレイが当選したときは、ダブルナビ演出Aよりもダブルナビ演出Cの方が選ばれやすくなる。具体的には、非内部中においては、図17に示すように、リプレイが当選したときにおいてダブルナビ演出Aの実行確率は80%でありダブルナビ演出Cの実行確率は5%であるのに対して、内部中においては、ダブルナビ演出Aの実行確率よりもダブルナビ演出Cの実行確率の方が高くなる。すなわち、リプレイが当選したときにおいて、ダブルナビ演出Cが実行された場合は、遊技者にとって有利度の高い内部中である(BBに当選している)可能性が高い。
次に、サブ制御部91が行うダブルナビ演出の実行中において行うことが可能な選択示唆演出について、図17及び図18に基づいて説明する。
本実施例において、サブ制御部91は、ダブルナビ演出の実行時に、同時に選択示唆演出を実行可能である。サブ制御部91は、選択示唆演出において、第1領域におけるナビ選択肢画像と第2領域におけるナビ選択肢画像とのうちのいずれかが選択される以前に、有利度が高い当選結果に対応するナビ選択肢画像が選択されることを示唆する。
図17に示すように、リプレイが当選したときにダブルナビ演出が実行される場合は、10%の確率で選択示唆演出が実行される。チャンスリプレイが当選したときダブルナビ演出が実行される場合は、60%の確率で選択示唆演出が実行される。スイカが当選したときダブルナビ演出が実行される場合は、90%の確率で選択示唆演出が実行される。
このように、リプレイよりも有利度が高いチャンスリプレイやスイカが当選したときの方が高い割合で選択示唆演出が実行されるため、選択示唆演出が実行されることによって、有利度が高い当選結果に対応するナビ選択肢画像が選択されることが示唆される。
例えば、図18に示すように、ダブルナビ演出Aにおいて、第1領域における青色ナビ選択肢画像と第2領域における紫色ナビ選択肢画像とのうちのいずれかが選択される(図18(f))以前に、有利度が高いチャンスリプレイ当選に対応する紫色ナビ選択肢画像が選択されることを示唆する選択示唆演出(図18(c))が実行される。本実施例では、選択示唆演出として、紫色ナビ選択肢画像を当該選択示唆演出が実行される前よりも大きく変化させるとともに、発光しているように視認可能な発光態様に制御することで、紫色ナビ選択肢画像を青色ナビ選択肢画像よりも強調して表示することで、紫色ナビ選択肢画像が選択されることを示唆する。
次に、各種ダブルナビ演出の演出態様について、図18〜図24に基づいて説明する。
図18は、ダブルナビ演出Aの一例を説明するための図である。スタートスイッチ7の操作(レバーON)により、リプレイまたはチャンスリプレイが当選し、抽選によりダブルナビ演出Aの実行が決定されたとする。
図18(a)に示すように、ダブルナビ演出Aの実行により、液晶表示器51の第1領域には青色ナビ選択肢画像が表示されるとともに第2領域には紫色ナビ選択肢画像が表示される。また、スタートスイッチ7の操作により、リール2L、2C、2Rは、回転を開始する。
図18(b)に示すように、左リールの第1停止操作及び中リールの第2停止操作により、リプレイの図柄が入賞ラインL2上に2つ停止する。これにより、リプレイの図柄組合せ(「リプレイ−リプレイ−リプレイ」)、チャンスリプレイの図柄組合せ(「リプレイ−リプレイ−ベル」)が入賞ラインL2に停止し得る状態となる。
また、第2停止操作により中リールに図柄が導出されたとき、図18(c)に示すように、選択示唆演出が実行されることがある。先に説明したように、選択示唆演出が実行される確率は、リプレイ当選時には10%であり、チャンスリプレイ当選時には60%である。このため、選択示唆演出の実行により、青色ナビ選択肢画像よりも紫色ナビ選択肢画像が選択される可能性が高いことが示唆される。すなわち、リプレイが当選したときよりも有利度が高い(BBと同時当選する可能性がある)チャンスリプレイが当選している可能性が高いことが示唆される。
次に、図18(d)に示すように、右リールの第3停止操作が行われたときに、ダブルナビ演出を第1パートから第2パートへ移行させてホワイトアウト画像を表示させ、その後、所定時間が経過することでダブルナビ演出をさらに第2パートから第3パートへ移行させることで、内部当選の当選結果に応じて図18(e)または図18(f)の状態に遷移する。
また、ダブルナビ演出の第1パートが行われている状態で、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作(第3停止操作に係るストップスイッチの押下操作)が行われることで、サブ制御部91側にて当該ダブルナビ演出の第2パートが開始される一方で、メイン制御部41側では、当該第3停止操作に対応するリールの回転を停止させる停止制御が開始され、例えば、内部抽選にてリプレイが当選している場合には、当選しているリプレイの構成図柄を入賞ラインL1〜L5に優先して引き込んで停止させるように停止制御が行われる(図18(d)参照)。サブ制御部91は、ダブルナビ演出の第2パートの進行の制御を、メイン制御部41によるリールの停止制御と独立して行うことで、第3停止操作が行われたときのリールの回転位置に応じて、ダブルナビ演出の第2パートが行われている途中で第3停止操作に対応するリールが停止することも、ダブルナビ演出の第3パートが行われている途中で第3停止操作に対応するリールが停止することもある。
また、メイン制御部41側では、すべてのリールの回転が停止され、かつ第3停止操作が終了されたとき、すなわち第3停止操作に係るストップスイッチが離されて押下操作が終了されたときに、入賞判定処理を行って、入賞判定の結果を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信する。これに対してサブ制御部91は、コマンドに基づいていずれかの役の入賞が発生している旨が特定されるときには、所定時間にわたり入賞報知演出の制御を行って、リールLED55を入賞報知態様に制御する(図18(e)(f)参照)。この際、サブ制御部91は、ダブルナビ演出の制御と入賞報知演出の制御を独立して行うことで、メイン制御部41から入賞判定の結果を特定可能なコマンドを受信したタイミング、すなわちすべてのリールが停止し、かつ第3停止操作が終了されたタイミングに応じて、ダブルナビ演出の第2パートが行われている途中で入賞報知演出を行うことも、ダブルナビ演出の第3パートが行われている途中で入賞報知演出を行うこともある。
レバーON時の内部抽選によりリプレイが当選していた場合は、図18(e)に示すように、青色ナビ選択肢画像が選択され、当該青色ナビ選択肢画像が第1パートで表示されていたときよりも大きな表示態様で表示される。また、第3停止操作により右リールの入賞ラインL2上にリプレイの図柄が停止されてリプレイの入賞が発生する。尚、リプレイの入賞には目押しは不要である。また、先に説明したように、ダブルナビ演出Aにおいては紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で青色ナビ選択肢画像が選択される。
レバーON時の内部抽選によりチャンスリプレイが当選していた場合は、図18(f)に示すように、紫色ナビ選択肢画像が選択され、当該紫色ナビ選択肢画像が第1パートで表示されていたときよりも大きな表示態様で表示される。また、第3停止操作により右リールの入賞ラインL2上にベルの画像が停止されてチャンスリプレイの入賞が発生する。尚、チャンスリプレイの入賞には目押しは不要である。
このように、ダブルナビ演出においては、第3停止操作によって図柄組合せが停止されたとき(図18(e)、(f))に、第1領域におけるナビ選択肢画像(青色ナビ選択肢画像)と第2領域におけるナビ選択肢画像(紫色ナビ選択肢画像)とのうちのいずれかが選択され、これにより当選結果が示唆される。
また、選択示唆演出においては、第1領域において青色ナビ選択肢画像が行われ、かつ第2領域において紫色ナビ選択肢画像が行われた場合、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で青色ナビ選択肢画像が選択される。また、紫色ナビ選択肢画像が選択されたときは、スイカが当選している割合よりもチャンスリプレイが当選している割合の方が高い。
次に、ダブルナビ演出Bとダブルナビ演出Dとの比較例について、図19及び図20に基づいて説明する。図19及び図20は、ダブルナビ演出Bとダブルナビ演出Dとの比較例を説明するための図である。図19(a)〜(d)はチャンスリプレイが当選したときにおけるダブルナビ演出Bの演出態様について説明するものであり、図20(a)〜(e)はスイカ当選時におけるダブルナビ演出Dの演出態様について説明するものである。
まず、チャンスリプレイ当選時におけるダブルナビ演出Bの演出態様について説明する。スタートスイッチ7の操作(レバーON)により、チャンスリプレイが当選し、抽選によりダブルナビ演出Bの実行が決定されたとする。
図19(a)に示すように、ダブルナビ演出Bの実行により、液晶表示器51の第1領域には紫色ナビ選択肢画像が表示されるとともに第2領域には青色ナビ選択肢画像が表示される。
図19(b)に示すように、左リールの第1停止操作及び中リールの第2停止操作により、リプレイの図柄が入賞ラインLN上に2つ揃う。これにより、リプレイ、チャンスリプレイのいずれかの入賞が可能であることが示される。この例では、第2停止操作により中リールに図柄が停止されたとき、選択示唆演出は実行されない。
右リールの第3停止操作が行われると、図19(c)に示すように、ダブルナビ演出を第1パートから第2パートへ移行させてホワイトアウト画像を表示させ、その後、所定時間が経過することでダブルナビ演出をさらに第2パートから第3パートへ移行させることで、当該第3パートにおいて紫色ナビ選択肢画像が選択される。また、右リールの入賞ラインL2上にベルの図柄が停止され、これによりチャンスリプレイの入賞が発生する。尚、チャンスリプレイの入賞には目押しは不要である。
次に、スイカ当選時におけるダブルナビ演出Dの演出態様について説明する。スタートスイッチ7の操作(レバーON)により、スイカが当選し、抽選によりダブルナビ演出Dの実行が決定されたとする。
図20(a)に示すように、ダブルナビ演出Dの実行により、液晶表示器51の第1領域には緑色ナビ選択肢画像が表示されるとともに第2領域には紫色ナビ選択肢画像が表示される。緑色ナビ選択肢画像が表示されることにより、スイカが当選した可能性が示唆される。また、緑色ナビ選択肢画像が表示されることにより、目押しをする必要があることが示唆される。
図19(b)に示すように、左リールの第1停止操作及び中リールの第2停止操作により、リプレイの図柄が入賞ラインL2上に2つ停止し、スイカの図柄が入賞ラインL4上に2つ停止する。これにより、リプレイ、スイカ1のいずれかの入賞が可能であることが示される。
また、第2停止操作により中リールに図柄が停止されたとき、図19(c)に示すように、選択示唆演出が実行されることがある。先に説明したように、選択示唆演出が実行される確率は、チャンスリプレイが当選したときには60%であり、チャンスリプレイが当選したときには90%である。このため、図19(a)〜(d)で説明するようなチャンスリプレイが当選したときよりも、図20(a)〜(e)で説明するようなスイカが当選したときの方が選択示唆演出が実行されやすい。
第3停止操作においてスイカを入賞させるためには、目押しが必要である。緑色ナビ選択肢画像が表示されているため、遊技者は右リールの入賞図柄であるスイカを入賞ラインL4に停止させるように目押しをする。右リールの第3停止操作が行われると、図20(d)に示すように、ダブルナビ演出を第1パートから第2パートへ移行させてホワイトアウト画像を表示させ、その後、所定時間が経過することでダブルナビ演出をさらに第2パートから第3パートへ移行させることで、図20(e)に示すように、ダブルナビ演出の第3パートにおいて緑色ナビ選択肢画像が選択される。また、目押しに成功した場合は、右リールの入賞ラインL4上にスイカの図柄が停止されてスイカの入賞が発生する。
このように、ダブルナビ演出において、第3停止操作により図柄組合せが停止されたとき(図19(d)、図20(e))に、第1領域におけるナビ選択肢画像と第2領域におけるナビ選択肢画像とのうちのいずれかが選択される。
また、ダブルナビ演出Bとダブルナビ演出Dを比較すると、スイカが当選したときは、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で緑色ナビ選択肢画像が表示される。
次に、ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Bとの表示態様について、図21に基づいて説明する。図21は、ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Bと表示態様の違いを説明するための図である。図21(a)はダブルナビ演出Aの演出態様について説明するものであり、図21(b)はダブルナビ演出Bの演出態様について説明するものである。
ダブルナビ演出Aが実行されると、図21(a)に示すように、液晶表示器51の第1領域には青色ナビ選択肢画像が表示され、第2領域には紫色ナビ選択肢画像が表示される。一方、ダブルナビ演出Bが実行されると、図21(b)に示すように、液晶表示器51の第1領域には紫色ナビ選択肢画像が表示され、第2領域には青色ナビ選択肢画像が表示される。
ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Bを比較すると、第1領域においては、所定のアイテム画像が青色ナビ選択肢画像として表示される(図21(a))のに対し、第2領域においては、第1領域に表示されるアイテム画像とは異なる態様のアイテム画像が青色ナビ選択肢画像として表示される(図21(b))。このように、青色ナビ選択肢画像が行われる場合、ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Bとでは、互いに異なる態様でナビ選択肢画像が行われる。
一方で、第1領域において紫色ナビ選択肢画像が行われる場合(図20(a))と、第2領域において紫色ナビ選択肢画像が行われる場合(図20(b))とでは、いずれも同じ態様である所定のアイテム画像が紫色ナビ選択肢画像として表示される。このように、紫色ナビ選択肢画像が行われる場合、ダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Bとでは、同一の態様でナビ選択肢画像が行われる。
次に、リプレイが当選したときにおけるダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Cの比較について、図22に基づいて説明する。図22は、リプレイが当選したときにおけるダブルナビ演出Aとダブルナビ演出Cとの比較例を説明するための図である。リプレイが当選したとき時において、図22(a)〜(c)はダブルナビ演出Aを実行する例について説明するものであり、図22(d)〜(f)はダブルナビ演出Dを実行する例について説明するものである。本実施例においては、リプレイが当選しているため、いずれの場合においても、最終的には青色ナビ選択肢画像が選択されることになる。尚、図24において、ダブルナビ演出の第2パートの図示は省略している。
まず、リプレイが当選したときにおけるダブルナビ演出Aの演出態様について説明する。レバーONにより、リプレイが当選し、抽選によりダブルナビ演出Aの実行が決定されたとする。
図22(a)に示すように、ダブルナビ演出Aの実行により、液晶表示器51の第1領域には青色ナビ選択肢画像が表示されるとともに第2領域には紫色ナビ選択肢画像が表示される。図22(b)に示すように、左リールの第1停止操作及び中リールの第2停止操作により、リプレイの図柄が入賞ラインL2上に2つ揃う。右リールの第3停止操作により、図22(c)に示すように、青色ナビ選択肢画像が選択され、右リールについてもリプレイの図柄が入賞ラインL2上に停止されて、リプレイが入賞する。
次に、リプレイが当選したときにおけるダブルナビ演出Cの演出態様について説明する。レバーONにより、リプレイが当選し、抽選によりダブルナビ演出Cの実行が決定されたとする。
図22(d)に示すように、ダブルナビ演出Cの実行により、液晶表示器51の第1領域には青色ナビ選択肢画像が表示されるとともに第2領域には緑色ナビ選択肢画像が表示される。図22(e)に示すように、左リールの第1停止操作及び中リールの第2停止操作により、リプレイの図柄が入賞ラインL2上に2つ揃う。
ここで、緑色ナビ選択肢画像が行われているため、遊技者はスイカの入賞を狙って目押ししたとする。しかし、実際にはリプレイが当選しているため、入賞ラインLNにリプレイ図柄を引き込むリール制御が行われる。このため、図22(f)に示すように、右リールの第3停止操作により、青色ナビ選択肢画像が選択されるとともに、入賞ラインLN上にはリプレイ図柄が導出され、リプレイが入賞する。
このような場合、遊技者からすれば、緑色ナビ選択肢画像が表示されることでスイカの入賞を狙って目押ししたにも関わらず、スイカが当選しておらず、結果としてスイカの図柄組合せがいずれの入賞ラインL1〜L5上にも停止することがないので、遊技者は少なからずストレスを感じることになる。しかし、先に説明したように、リプレイが当選したときにおいて、ダブルナビ演出Cが実行された場合は、ダブルナビ演出Aが実行された場合に比べて、遊技者にとって有利度の高い内部中である可能性が高い。
すなわち、ダブルナビ演出Cにおいて、青色ナビ選択肢画像が表示されかつ緑色ナビ選択肢画像が表示された後に青色ナビ選択肢画像が選択(リプレイ当選)された場合(図22(d)〜(f))は、ダブルナビ演出Aにおいて、青色ナビ選択肢画像が表示されかつ紫色ナビ選択肢画像が表示された後に青色ナビ選択肢画像が選択(リプレイ当選)された場合(図22(a)〜(c))よりも有利度が高い。このようにすることで、遊技者のストレスを低減することができる。
次に、ダブルナビ演出の実行有無による比較例について、図23に基づいて説明する。図23は、ダブルナビ演出が実行される場合とされない場合との比較例を説明するための図である。図23(a)、(b)はダブルナビ演出が実行される例について説明するものであり、図23(c)、(d)はダブルナビ演出が実行されない例について説明するものである。尚、図23において、ダブルナビ演出の第2パートの図示は省略している。
まず、ダブルナビ演出が実行される例について説明する。レバーONにより、チャンスリプレイ1が当選し、抽選によりダブルナビ演出Aの実行が決定されたとする。
図23(a)に示すように、ダブルナビ演出Aの実行により、液晶表示器51の第1領域には青色ナビ選択肢画像が表示されるとともに第2領域には紫色ナビ選択肢画像が表示される。紫色ナビ選択肢画像はチャンスリプレイまたはスイカの当選に対応するものである。また、チャンスリプレイまたはスイカはBBと同時当選する可能性があるため、紫色ナビ選択肢画像によりBB当選の可能性が示唆される。図23(b)に示すように、全てリールの停止操作がされたとき、紫色ナビ選択肢画像が選択され、チャンスリプレイが入賞する。
次に、ダブルナビ演出が実行されない例について説明する。レバーONにより、特別役(BB1、BB2)と必ず同時に当選する1枚役が当選したとする。当該1枚役が当選したときは、ダブルナビ演出が実行されることがない。このため、図23(c)に示すように、液晶表示器51にはナビ選択肢画像は表示されない。
図23(d)に示すように、スイカを入賞ラインL1〜L5に狙って目押しをすることで、全てリールの停止操作がされたとき、1枚役の図柄組合せが入賞ラインに停止して1枚役が入賞する。当該1枚役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止することで、BB当選が示唆される。
1枚役は、特別役(BB1、B2)と必ず同時に当選する役であり、リプレイに比べて有利度の高い入賞役である。しかし、図23(a)、(b)で説明したように、スイカやチャンスリプレイが当選したときはダブルナビ演出が実行可能であるのに対して、1枚役が当選したときは図23(c)、(d)で説明したようにダブルナビ演出が実行されない。前者は、当選時に入賞役の当選を示唆(またはBB当選を示唆)するものであるのに対し、後者は、入賞時に停止される図柄組合せによって入賞役の当選を示唆(またはBB当選を示唆)するものである。このようにすることで、1枚役の図柄組合せの停止に意外性を持たせることができる。
次に、ダブルナビ演出を実行した後に連続演出の制御を行う場合の演出の例について、図24に基づいて説明する。
前述の演出抽選では、選択演出が行われるゲームの次ゲームから連続演出を行う旨の決定をすることが可能であり、例えば、ダブルナビ演出が実行されるゲームの開始時に、当該ゲームの次ゲームから連続演出を行う旨の決定をすることがある。
図24に示すように、サブ制御部91は、ダブルナビ演出が実行されるゲームの次ゲームにおいて連続演出を実行する旨が決定された場合には、例えば、ダブルナビ演出の第3パートにおいて紫色ナビ選択肢が選択結果として特定可能に表示された後(図24(a)参照)、当該選択結果としての選択肢画像を覆うシャッター画像を表示させて、該選択肢画像を遮蔽した後(図24(b)参照)、連続演出に発展する旨を示唆する「発展」選択肢画像を表示させ、その後、次ゲームの開始操作が行われることで、連続演出を開始させるように制御する。
これにより、第3パートにおいて選択結果としての選択肢が特定された後も演出内容が変化して、連続演出を示唆することがあるので、第3パートで選択結果としての選択肢が特定された後も更なる発展を期待させることができる。
以上のように、本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢として色ナビ選択肢(黄色ナビ選択肢、青色ナビ選択肢、赤色ナビ選択肢、緑色ナビ選択肢、紫色ナビ選択肢)から選択された2つの選択肢を表示可能であり、いずれかの選択肢を選択結果として特定可能に表示するダブルナビ演出を液晶表示器51を用いて実行することが可能である。
ダブルナビ演出は、複数の選択肢が表示される第1パートと、当該第1パートの後にいずれの選択肢も表示されない第2パートと、当該第2パートの後に選択結果としての選択肢が特定可能に表示される第3パートと、を含む構成である。
本実施例のサブ制御部91は、ダブルナビ演出の第3パートにおいて、複数の選択肢(「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢、色ナビ選択肢)のうち選択結果としての選択肢のみを表示させ、該選択結果としての選択肢を、第1パートで表示させるときよりも大きなサイズで表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ダブルナビ演出の第1パートにおいて、所定数(2つ)の選択肢を一つずつ表示させた後、最終的に所定数の選択肢をすべて表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ダブルナビ演出の第2パートにおいて表示を切り替えるために液晶表示器51にホワイトアウト画面を表示させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、遊技者により遊技を開始させるためのスタートスイッチ7による操作が行われたときに、ダブルナビ演出の第1パートを開始させ、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第1停止操作及び第2停止操作が行われたときには、当該ダブルナビ演出の第2パートを開始させず、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたときに、該第2パートを開始させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ダブルナビ演出の第1パートを行っている場合に、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたときに当該ダブルナビ演出の第2パートを開始させ、当該第2パートを開始させた後、所定時間が経過したときにと当該ダブルナビ演出の第3パートを開始させるようになっている。
本実施例のサブ制御部91は、ダブルナビ演出において、表示され得る複数の選択肢には、特別役(BB3、BB4)の当選を示唆する黒色態様で表示される「WIN」選択肢、及び該特別役(BB3、BB4)よりも有利度の高い特別役(BB1、BB2)の当選を示唆する白色態様で表示される「WIN」選択肢を含む。
[連続演出の演出態様について]
本実施例のサブ制御部91が実行する連続演出の演出態様について、図25に基づいて説明する。
連続演出は、前述のように連続演出の開始条件が成立したゲームから所定ゲーム数(本実施例では、3ゲーム)にわたり行われ、最終ゲームにて結果画面を表示させて特別役(BB1〜BB4)が当選したか否かを報知する。本実施例のサブ制御部91は、連続演出として、味方キャラクタAと敵キャラクタBが対決するバトル演出を行う。
図25(a)に示すように、連続演出の1ゲーム目となるゲームが開始されたときに、連続演出を開始することを示す開始画像(本実施例では、味方キャラクタAと敵キャラクタBが対峙する画像)を液晶表示器51に表示させる。その後、連続演出の1ゲーム目から3ゲーム目にわたり味方キャラクタと敵キャラクタが対決する対決画像(例えば、図25(b)(c)参照)を表示させてバトル演出を実行し、バトル演出の内容の違いに応じて特別役(BB1〜BB4)が当選している可能性を示唆する。そして、特別役(BB1〜BB4)が当選している場合には、図25(d)に示すように、連続演出の最終ゲーム(3ゲーム目)において、第3停止操作が行われた後に、連続演出の最終的な結果を報知する結果画像として味方キャラクタが勝利した旨を示唆するWIN画像(本実施例では、味方キャラクタAの画像と「WIN」の文字画像)を表示して、特別役(BB1〜BB4)が当選した旨を報知する。一方、特別役(BB1〜BB4)が当選していない場合には、連続演出の最終ゲームにおいて、第3停止操作が行われた後に、結果画像として味方キャラクタが敗北した旨を示唆するLOSS画像(図示略、例えば、敵キャラクタBの画像と「LOSS」の文字画像)を表示して、特別役(BB1〜BB4)が当選していない旨を報知する。
このように、本実施例のサブ制御部91は、内部抽選にて特別役(BB〜BB4)が当選している可能性すなわち特典として特別状態に移行させる旨が決定された可能性を複数ゲームにわたり示唆し、当該特別状態に移行させる旨が決定されたか否かを複数ゲームの最終ゲームにて示唆する連続演出を液晶表示器51を用いて実行することが可能である。
本実施例のサブ制御部91は、連続演出において、特別役(BB〜BB4)が当選しているときには、「WIN」の文字画像を表示させることで、該特別役(BB〜BB4)が当選している旨を特定可能な「WIN」の文字を用いて特別役(BB〜BB4)が当選したことを示唆する。
本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出)を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、複数の選択肢は、「WIN」選択肢(第1選択肢)を含み、特典として特別状態に移行させる旨が決定された状態(BB成立ゲーム及びBBの持越し中)であるときに、選択結果として「WIN」選択肢を特定可能に表示させることが可能であり、「WIN」選択肢の表示態様は、連続演出にて用いられる「WIN」の文字が用いられる態様である。また、「WIN」選択肢の表示態様は、連続演出にて用いられる「WIN」画像と形状や色彩が類似するようになっている。
[ステージチェンジ示唆演出の演出態様について]
本実施例のサブ制御部91が実行するステージチェンジ示唆演出の演出態様について、図26に基づいて説明する。
サブ制御部91は、前述のようにメイン制御部41側にて遊技状態が通常状態に制御されているときには、主に通常演出を行うように制御する。通常演出では、遊技状態が通常状態であるときに主に表示する通常演出画像(例えば、所定キャラクタが街中を散策するステージAの画像(図26(a)参照)や、所定キャラクタが宇宙空間を飛行するステージBの画像(図26(c)参照))を液晶表示器51に表示させることで、通常状態に制御されている旨を示唆する。
サブ制御部91は、通常演出において複数ステージ(例えば、ステージA、ステージB等)に制御することが可能であり、前述のゲームの状況(前回のステージ切替から所定ゲーム数(例えば、100ゲーム等)が経過したとき、後述の「WIN」選択肢が表示されるルーレット演出またはジャッジ演出が実行されるとき、当該「WIN」選択肢が表示されないルーレット演出またはジャッジ演出が実行されるとき)に応じて、ステージチェンジ示唆演出を実行するか否かを決定する演出抽選を行い、当該演出抽選にてステージチェンジ示唆演出を実行する旨が決定されたゲームの開始時に、ステージチェンジ示唆演出を行う。
図26(b)に示すように、ステージチェンジ示唆演出では、ステージチェンジ示唆演出において表示させるカットイン画像(本実施例では、所定キャラクタとステージチェンジ示唆演出において表示される背景画像)を液晶表示器51に表示させることで、通常演出のステージが変更される可能性を示唆する。
演出抽選では、前回のステージ切替から所定ゲーム数(例えば、100ゲーム等)が経過したことを契機として,ステージチェンジ示唆演出を実行するか否かを決定する場合には、ステージチェンジ示唆演出を実行するか否か及びステージチェンジ示唆演出を実行する場合にその後移行させる通常演出のステージの種類が決定されるようになっている。一方、「WIN」選択肢が表示されるルーレット演出またはジャッジ演出が実行されること、及び「WIN」選択肢が表示されないルーレット演出またはジャッジ演出が実行されることを契機として、ステージチェンジ示唆演出を実行するか否かを決定する場合には、ステージチェンジ示唆演出を実行するか否かのみが決定されるようになっている。
サブ制御部91は、例えば、図26(a)に示すように、通常演出のステージAに制御しているときに、前回のステージ切替から所定ゲーム数が経過したことを契機として演出抽選を行い、当該演出抽選にてステージチェンジ示唆演出を実行する旨が決定された場合には、図26(b)に示すように、ステージチェンジ示唆演出を実行してカットイン画像を表示させた後、図26(c)に示すように、例えば、通常演出のステージをステージBへ移行させて、液晶表示器51に表示する画像をステージAの通常演出画像からステージBの通常演出画像に切り替えるように制御する。
一方、例えば、図26(a)に示すように、通常演出のステージAに制御しているときに、「WIN」選択肢が表示されるルーレット演出またはジャッジ演出が実行されること、及び「WIN」選択肢が表示されないルーレット演出またはジャッジ演出が実行されることを契機として演出抽選を行い、当該演出抽選にてステージチェンジ示唆演出を実行する旨が決定された場合には、図26(b)に示すように、ステージチェンジ示唆演出を実行してカットイン画像を表示させた後、演出抽選にて決定された選択演出を行うように制御して、例えば、図26(d)に示すように、ルーレット演出を開始させる。
このように、本実施例のサブ制御部91は、メイン制御部41側にて通常状態に制御されているときに主に通常演出を行うことが可能であり、通常演出は、演出上の複数のステージを含む
本実施例のサブ制御部91は、通常演出のステージを切り替える際に当該ステージが切り替えられる可能性を示唆するステージチェンジ示唆演出を実行することと、ルーレット演出またはジャッジ演出が行われるゲームにおいて当該ルーレット演出またはジャッジ演出を実行する前にステージチェンジ示唆演出を実行することが可能であり、当該ステージチェンジ示唆演出を実行するか否かを演出抽選により決定することが可能である。
[作用効果1]
従来の遊技機であるスロットマシンでは、複数の選択肢を表示し、最終的に選択結果としての選択肢を表示する演出を行うことが可能な構成のものがある。
このような構成の遊技機では、複数の選択肢を表示し、最終的に選択結果としての選択肢を表示する演出を行うことが可能なものであるが、当該演出について改良の余地がある。
これに対して、本実施例の遊技機であるスロットマシン1において、サブ制御部91は、複数の選択肢として「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢から選択された最大で4つの選択肢を表示可能であり、いずれかの選択肢を選択結果として特定可能に表示するルーレット演出を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、ルーレット演出は、複数の選択肢が表示される第1パートと、当該第1パートの後にいずれの選択肢も表示されない第2パートと、当該第2パートの後に選択結果としての選択肢が特定可能に表示される第3パートと、を含む構成である。
この構成によれば、ルーレット演出において、第1パートにより複数の選択肢、例えば、「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢の4つの選択肢を認識させ、第3パートにより選択結果としての選択肢、例えば、「WIN」選択肢等を認識させることができ、第1パートと第3パートの間にいずれの選択肢も表示されない第2パートを行うことで、第1パートと第3パートとの区切れを明確にして、選択結果の候補となる複数の選択肢が表示される第1パートから選択結果が特定される第3パートに進展されたことを認識させることができ、第3パートにおける選択結果の選択肢を好適に認識させることができる。
また、本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢として「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢から選択された2つの選択肢を表示可能であり、いずれかの選択肢を選択結果として特定可能に表示するジャッジ演出を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、ジャッジ演出は、複数の選択肢が表示される第1パートと、当該第1パートの後にいずれの選択肢も表示されない第2パートと、当該第2パートの後に選択結果としての選択肢が特定可能に表示される第3パートと、を含む構成である。
この構成によれば、ジャッジ演出において、第1パートにより複数の選択肢(「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢)のうち選択された2つの選択肢を認識させ、第3パートにより選択結果としての選択肢、例えば、「WIN」選択肢等を認識させることができ、第1パートと第3パートの間にいずれの選択肢も表示されない第2パートを行うことで、第1パートと第3パートとの区切れを明確にして、選択結果の候補となる複数の選択肢が表示される第1パートから選択結果が特定される第3パートに進展されたことを認識させることができ、第3パートにおける選択結果の選択肢を好適に認識させることができる。
また、本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢として色ナビ選択肢(黄色ナビ、青色ナビ、赤色ナビ、緑色ナビ、紫色ナビ)から選択された2つの選択肢を表示可能であり、いずれかの選択肢を選択結果として特定可能に表示するダブルナビ演出を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、ダブルナビ演出は、複数の選択肢が表示される第1パートと、当該第1パートの後にいずれの選択肢も表示されない第2パートと、当該第2パートの後に選択結果としての選択肢が特定可能に表示される第3パートと、を含む構成である。
この構成によれば、ダブルナビ演出において、第1パートにより複数の選択肢(色ナビ選択肢)のうち選択された2つの選択肢を認識させ、第3パートにより選択結果としての選択肢、例えば、紫色ナビ選択肢等を認識させることができ、第1パートと第3パートの間にいずれの選択肢も表示されない第2パートを行うことで、第1パートと第3パートとの区切れを明確にして、選択結果の候補となる複数の選択肢が表示される第1パートから選択結果が特定される第3パートに進展されたことを認識させることができ、第3パートにおける選択結果の選択肢を好適に認識させることができる。
以下、ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出をまとめて選択演出と呼ぶ場合がある。
本実施例のサブ制御部91は、選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)の第3パートにおいて、複数の選択肢(「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢、色ナビ選択肢)のうち選択結果としての選択肢のみを表示させ、該選択結果としての選択肢を、第1パートで表示させるときよりも大きなサイズで表示させる構成である。
この構成によれば、選択演出の第3パートにおいて選択結果としての選択肢を、第1パートにて表示されるときよりも大きなサイズで表示することで、選択結果としての選択肢を強調することができる。
本実施例のサブ制御部91は、ルーレット演出及びジャッジ演出の第1パートにおいて選択肢(「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢)を装飾する特定装飾画像(反射態様画像及び特定背景画像)を表示させず、第3パートにおいて特定装飾画像(反射態様画像及び特定背景画像)を表示させることにより、選択結果として表示される選択肢を特定の装飾がされた態様で表示させる構成である。
この構成によれば、ルーレット演出及びジャッジ演出の第3パートにおいて選択結果としての選択肢を、第1パートにてされない特定の装飾がされる態様で表示することで、選択結果としての選択肢を強調させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、ルーレット演出及びジャッジ演出の第3パートにおいて、選択結果として表示される選択肢の画像と所定の反射態様画像とを重ねて表示させることで、選択結果として表示される選択肢を該選択肢自体に特定の装飾がされた態様で表示させる構成である。
この構成によれば、ルーレット演出及びジャッジ演出の第3パートにおいて選択結果としての選択肢自体に特定の装飾がされることで、選択結果としての選択肢を好適に強調することができる。
本実施例のサブ制御部91は、選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)の第1パートにおいて、複数の選択肢(「WIN」選択肢、「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢、色ナビ選択肢)のうち各選択肢を一つずつ表示させた後、最終的に所定数の複数の選択肢をすべて表示させる構成である。
この構成によれば、選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)において複数の選択肢のうち各選択肢が一つずつ表示された後、最終的に複数の選択肢がすべて表示されるので、最終的に表示される複数の選択肢に含まれる各選択肢を個別に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)の第2パートにおいて表示を切り替えるために液晶表示器51の表示領域の全体に単色(白色)を表示するホワイトアウト画面を表示させる構成である。
この構成によれば、選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)の第2パートにおいて表示を切り替えるために単色の表示を行うことで、いずれの選択肢も表示されない態様とすることができる。
尚、本実施例では、サブ制御部91は、選択演出の第2パートにおいて液晶表示器51の表示領域の全体に白色の単色を表示するホワイトアウト画面を単一表示として表示させて、第2パートにおいて表示を切り替える構成であるが、単一表示として、液晶表示器51の表示領域の全体に黒色の単色を表示するブラックアウト画面を表示させて、第2パートにおいて表示を切り替える構成でも良いし、液晶表示器51の表示領域の全体に「扉」等の画像を表示したり、液晶表示器51の表示領域と遊技者との間に所定の構造物いわゆる役物を進入させて当該構造物で液晶表示器51の表示領域を覆ったりして、第2パートにおいて表示を切り替える構成でも良い。
本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、当該選択演出は、複数の選択肢が表示される第1パートと、当該第1パートの後にいずれの選択肢も表示されない第2パートと、当該第2パートの後に選択結果としての選択肢が特定可能に表示される第3パートと、を含む構成であり、サブ制御部91は、遊技者により遊技を開始させるためのスタートスイッチ7による操作が行われたときに、第1パートを開始させ、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第1停止操作及び第2停止操作が行われたときには、第2パートを開始させず、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたときに、第2パートを開始させる構成である。
この構成によれば、選択演出において、スタートスイッチ7による操作が行われたときからストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われるときまでの期間にわたり第1パートを行い、第3停止操作が行われた後に第2パート及び第3パートを行って選択演出を進行させることができ、すべてのリール2L、2C、2Rの停止操作が済んだ後に第3パートに発展するため、当該第3パートの演出に遊技者の意識を集中させることができる。
尚、選択演出の第1パートの態様は、第3パートにおいて最終的に選択結果として特定される選択肢が、当該第1パートにおいて特定できないものであれば良く、第1パートが実行されているときに、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第1停止操作や第2停止操作が行われたタイミングや、第1パート中に所定時間が経過したタイミング等で、第1パートの演出内容が変化する構成でも良く、例えば、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第1停止操作や第2停止操作が行われることで、表示されている選択肢の個数や表示態様が変化するものや、表示されている選択肢の有利度が変化するもの、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第1停止操作や第2停止操作が行われることで、所定のカットイン画像や実行されている選択演出の有利度を示唆する示唆画像が表示されるもの等でも良い。
本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、当該選択演出は、複数の選択肢が表示される第1パートと、当該第1パートの後にいずれの選択肢も表示されない第2パートと、当該第2パートの後に選択結果としての選択肢が特定可能に表示される第3パートと、を含む構成であり、サブ制御部91は、第1パートを行っているときにストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたときに第2パートを開始させ、当該第2パートを開始させた後、所定時間が経過したときに第3パートを開始させる構成である。
この構成によれば、選択演出において、複数の選択肢から選択結果を特定させる第3パートを開始させる契機となる第2パートは、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたときに開始されるので、遊技者の操作により選択結果を特定可能に表示させることができる。また、第3パートは、第2パートの開始後、所定時間の経過により開始されるので、いずれの選択肢も表示されない第2パートが当該所定時間以上の長期間にわたり継続してしまうことがない。
本実施例のサブ制御部91は、入賞が発生した旨を報知する入賞報知演出をリールLED55を用いて行うことが可能であり、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、当該選択演出は、複数の選択肢が表示される第1パートと、当該第1パートの後にいずれの選択肢も表示されない第2パートと、当該第2パートの後に選択結果としての選択肢が特定可能に表示される第3パートと、を含む構成であり、サブ制御部91は、すべてのリール2L、2C、2Rが停止され、かつストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が終了されたときに、リール2L、2C、2Rに入賞役の図柄組合せが停止しており入賞が発生している場合に、入賞報知演出を実行して、リールLED55を入賞報知態様(所定時間間隔での点滅態様)に制御し、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が終了された後(第3停止操作のストップスイッチが離された後)、所定時間が経過することで入賞報知演出を終了させて、リールLED55を通常の点灯態様に制御する。また、サブ制御部91は、選択演出において、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたことを契機として第3パートを開始させて、選択結果としての選択肢を表示し、当該第3停止操作が終了された後(第3停止操作のストップスイッチが離された後)に所定時間が経過しても選択結果としての選択肢の表示を継続させる構成である。
この構成によれば、第3停止操作のストップスイッチが行われた後、所定時間が経過することで入賞報知演出が終了される一方、当該所定時間が経過しても選択演出は終了されず、選択結果としての選択肢の表示が継続されることで、入賞報知演出よりも長い期間にわたり選択演出において選択結果としての選択肢を表示させることができ、該選択結果としての選択肢を好適に認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)を行っているときに、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われたときに第2パートを開始させ、当該第2パートの後に第3パートを開始させる構成であり、選択演出の第2パートが行われている状況でストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が終了されたときに、入賞が発生している場合には、第2パートが行われているときに入賞報知演出を実行し、第3パートが行われている状況でストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が終了されたときに、入賞が発生している場合には、第3パートが行われているときに入賞報知演出を実行する構成である。
この構成によれば、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる第3停止操作が行われるタイミングが選択演出の第2パート中であっても第3パート中であっても、当該第3停止操作が終了されたとき入賞が発生している場合には、第3停止操作が終了されたタイミングで入賞報知演出を行うことができる。
本実施例のメイン制御部41は、特典として特別役(BB1〜BB4)の入賞に伴い特別状態に移行させることが可能な構成であり、サブ制御部91は、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出)を実行することが可能であり、複数の選択肢は、「WIN」選択肢(第1選択肢)と「チャンス」選択肢(第2選択肢)とを含む構成であり、サブ制御部91は、選択演出において、メイン制御部41側にて内部抽選にて特別役(BB1〜BB4)が当選しており、特典として特別状態に移行させる旨が決定された状態(BB成立ゲーム及びBBの持ち越し中)では、選択結果として「WIN」選択肢を特定可能に表示させることが可能である一方で、内部抽選にて特別役(BB1〜BB4)が当選しておらず、特典として特別状態に移行させる旨が決定されていない状態では、選択結果として「WIN」選択肢を特定可能に表示させることがなく、選択演出において、特別役(BB1〜BB4)が当選しており、特典として特別状態に移行させる旨が決定されている状態、及び、特別役(BB1〜BB4)が当選しておらず、特典として特別状態に移行させる旨が決定されていない状態のいずれの状態でも、選択結果として「チャンス」選択肢を特定可能に表示される可能性がある構成である。
この構成によれば、選択演出の第3パートにおいて選択結果として、特典の付与が確定する「WIN」選択肢(第1選択肢)が特定可能に表示されるか否かに注目させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、特典として特別役(BB1〜BB4)の入賞に伴い特別状態に移行させることが可能な構成であり、サブ制御部91は、内部抽選にて特別役(BB〜BB4)が当選している可能性すなわち特典として特別状態に移行させる旨が決定された可能性を複数ゲームにわたり示唆し、当該特別状態に移行させる旨が決定されたか否かを複数ゲームの最終ゲームにて示唆する連続演出を液晶表示器51を用いて実行することが可能な構成であり、サブ制御部91は、連続演出において、特別役(BB〜BB4)が当選しているときには、「WIN」の文字画像を表示させることで、該特別役(BB〜BB4)が当選している旨を特定可能な「WIN」の文字を用いて特別役(BB〜BB4)が当選したことを示唆する。また、サブ制御部91は、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出)を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、複数の選択肢は、「WIN」選択肢(第1選択肢)を含み、特典として特別状態に移行させる旨が決定された状態(BB成立ゲーム及びBBの持ち越し中)であるときに、選択結果として「WIN」選択肢を特定可能に表示させることが可能な構成であり、「WIN」選択肢の表示態様は、連続演出にて用いられる「WIN」の文字が用いられる態様である。
この構成によれば、連続演出に用いられ、特典として特別状態に移行させる旨が決定されていることを特定可能な特定情報である「WIN」の文字を用いた態様で「WIN」選択肢が表示されるので、当該「WIN」選択肢が特典を付与する旨が決定されていることを示唆していることを認識させることができる。
尚、本実施例では、選択演出に用いられる「WIN」選択肢の表示態様と、連続演出にて用いられる「WIN」の文字画像の表示態様とは、文字情報、形状、色彩が類似する構成であるが、少なくとも文字情報、形状、色彩のいずれか一つの要素が類似する構成であれば良い。
本実施例のメイン制御部41は、特典として特別役(BB1〜BB4)の入賞に伴い特別状態に移行させることが可能な構成であり、サブ制御部91は、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、選択演出には、ジャッジ演出とルーレット演出とダブルナビ演出とを含む、いずれかの選択演出を実行するか否かを演出抽選により決定することが可能な構成であり、演出抽選では、ジャッジ演出を実行する旨が決定される場合に、選択結果として複数の選択肢のうち、特別役(BB1〜BB4)の当選を示唆する「WIN」選択肢を特定可能に表示させる旨を決定する割合(図8におけるc1、c8)は、ルーレット演出を実行する旨が決定される場合に、選択結果として複数の選択肢のうち「WIN」選択肢を特定可能に表示させる旨を決定する割合(図8におけるb1、b8)、及びダブルナビ演出を実行する旨が決定される場合に、選択結果として複数の選択肢のうち「WIN」選択肢を特定可能に表示させる旨を決定する割合(図8におけるd1、d8)に比較して高く設定されており(図9(b)式17、式18参照)、特典として特別状態に移行させる旨が決定されているときにジャッジ演出が実行されるときの方が、特典として特別状態に移行させる旨が決定されているときにルーレット演出、ダブルナビ演出が実行されるときよりも、第3パートにおいて選択結果として複数の選択肢のうち「WIN」選択肢が特定可能に表示される割合が高い構成である。
この構成によれば、特典として特別状態に移行させる旨が決定されているときにジャッジ演出(第1選択演出)が実行されるときの方が、特典として特別状態に移行させる旨が決定されているときにルーレット演出、ダブルナビ演出(第2選択演出)が実行されるときよりも、選択結果として複数の選択肢のうち「WIN」選択肢が特定可能に表示される割合が高いので、ジャッジ演出が実行されることで、「WIN」選択肢が選択結果として特定されること、すなわち特典として特別状態に移行させる旨が決定されていることに対する期待感を高めることができる。
本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、選択演出には、ジャッジ演出とルーレット演出とダブルナビ演出とを含み、複数の選択肢には、特別役(BB1〜BB4)の当選を示唆する「WIN」選択肢を含む構成であり、ジャッジ演出(第1選択演出)において表示される「WIN」選択肢は、ルーレット演出、ダブルナビ演出(第2選択演出)において表示される「WIN」選択肢とは異なる表示態様で表示される構成である。
この構成によれば、ジャッジ演出(第1選択演出)とルーレット演出、ダブルナビ演出(第2選択演出)とで「WIN」選択肢が異なる表示態様で表示されるので、各演出の興趣を高めることができる。
尚、本実施例では、ジャッジ演出(第1選択演出)において表示される「WIN」選択肢は、ルーレット演出、ダブルナビ演出(第2選択演出)において表示される「WIN」選択肢とは異なる表示態様で表示される構成であるが、ルーレット演出において表示される「WIN」選択肢は、ダブルナビ演出において表示される「WIN」選択肢とは異なる表示態様で表示される構成でも良い。
本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、選択演出には、ジャッジ演出とルーレット演出とダブルナビ演出とを含む、いずれかの選択演出を実行するか否かを演出抽選により決定することが可能な構成であり、各選択演出では、特典として特別状態に移行させる旨が決定された状態(BB成立ゲーム及びBBの持ち越し中)であるときに第3パートにて特定可能に表示され得る「WIN」選択肢と、特典として特別状態に移行させる旨が決定された状態(BB成立ゲーム及びBBの持ち越し中)及び特別状態に移行させる旨が決定されていない状態のいずれの状態でも第3パートにて特定可能に表示され得る「チャンス」選択肢の双方が、第1パートにおいて表示されることがある構成である。演出抽選において、特典として特別状態に移行させる旨が決定されたゲーム(BB成立ゲーム)においてジャッジ演出を実行する旨が決定される割合(図9におけるc1〜c7)は、特別状態に移行させる旨が決定された後のゲーム(前兆期間(内部中RT))においてジャッジ演出を実行する旨が決定される割合(図9におけるc8〜c14)に比較して高く設定されており(図9(b)式15参照)、ジャッジ演出は、特典を付与する旨が決定されたゲームにおいて実行される割合が、特典を付与する旨が決定された後のゲームにおいて実行される割合よりも高くなっている。また、演出抽選において、特典として特別状態に移行させる旨が決定された後のゲーム(前兆期間(内部中RT))においてルーレット演出を実行する旨が決定される割合(図8におけるb8〜b14)は、特別状態に移行させる旨が決定されたゲーム(BB成立ゲーム)においてルーレット演出を実行する旨が決定される割合(図8におけるb1〜b7)に比較して高く設定されており(図8(b)式9参照)、ルーレット演出は、特典を付与する旨が決定された後のゲームにおいて実行される割合が、特典を付与する旨が決定されたゲームにおいて実行される割合よりも高くなっている。また、演出抽選において、特典として特別状態に移行させる旨が決定された後のゲーム(前兆期間(内部中RT))においてダブルナビ演出を実行する旨が決定される割合(図9におけるd8〜d14)は、特別状態に移行させる旨が決定されたゲーム(BB成立ゲーム)においてダブルナビ演出を実行する旨が決定される割合(図9におけるd1〜d7)に比較して高く設定されており(図10(b)式22参照)、ダブルナビ演出は、特典を付与する旨が決定された後のゲームにおいて実行される割合が、特典を付与する旨が決定されたゲームにおいて実行される割合よりも高くなっている。
この構成によれば、選択演出のうちジャッジ演出(第1選択演出)は、特典を付与する旨が決定されたゲームにおいて実行される割合が、特典を付与する旨が決定された後のゲームにおいて実行される割合よりも高い一方で、選択演出のうちルーレット演出及びダブルナビ演出(第2選択演出)は、特典を付与する旨が決定された後のゲームにおいて実行される割合が、特典を付与する旨が決定されたゲームにおいて実行される割合よりも高いので、当該ゲームにおいて特典を付与する旨が決定されたか、当該ゲーム以前のゲームにおいて特典を付与する旨が決定されたかを、実行されている選択演出の種類に応じて推測することができ、各選択演出の興趣を高めることができる。
本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、選択演出には、ジャッジ演出とルーレット演出とダブルナビ演出とを含み、各選択演出では、特別役(BB1〜BB4)の当選を示唆する「WIN」選択肢を選択結果として特定することが可能な構成であり、特別役(BB1〜BB4)が当選しており、特典として特別状態へ移行させる旨が決定されており、選択演出の第3パートにおいて選択結果として「WIN」選択肢(第1選択肢)を特定可能に表示させたときには、当該選択演出が実行されたゲームの次ゲームで、特別役(BB1〜BB4)が当選した旨を示唆する確定画面を液晶表示器51に表示させて特典を付与する旨が決定されたことを報知する。一方、特典として特別状態へ移行させる旨が決定されており、選択演出の第3パートにおいて選択結果として「WIN」選択肢(第1選択肢)以外の「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢のいずれかの選択肢(第2選択肢)を特定可能に表示させたときには、当該選択演出が実行されたゲームの次ゲームでは、確定画面を液晶表示器51に表示させず、前兆期間(本実施例では、最長4ゲーム)が経過した以降のゲームで確定画面を液晶表示器51に表示させて、特典を付与する旨が決定されたことを報知する構成である。
この構成によれば、特別役(BB1〜BB4)が当選したことで特典として特別状態へ移行させることが決定されており、選択演出にて選択結果として「WIN」選択肢(第1選択肢)以外の「チャンス」選択肢、「発展」選択肢、「?」選択肢のいずれかの選択肢(第2選択肢)が特定可能に表示されたときには、前兆期間が経過した後のゲームで特典を付与する旨が決定されたことが報知されるので、特典を付与する旨が決定されておらず、選択演出にて選択結果として「WIN」選択肢(第1選択肢)以外の選択肢が特定可能に表示された場合でも、前兆期間に相当する期間にわたり、特典を付与する旨が決定されていることへの期待感を維持することができ、各選択演出の興趣を高めることができる。
本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、複数の選択肢は、特別役(BB1〜BB4)の当選を示唆する「WIN」選択肢(第1選択肢)を含む構成であり、「WIN」選択肢は、特別役(BB3、BB4)の当選を示唆する黒色態様(第1態様)で表示される「WIN」選択肢、及び該特別役(BB3、BB4)よりも有利度の高い特別役(BB1、BB2)の当選を示唆する白色態様(第2態様)で表示される「WIN」選択肢を含む構成である。
この構成によれば、選択演出において、特別役(BB1〜BB4)の当選を示唆する「WIN」選択肢は、特別役(BB3、BB4)の当選を示唆する黒色態様で表示されることと、該特別役(BB3、BB4)よりも有利度の高い特別役(BB1、BB2)の当選を示唆する白色態様で表示されることがあるので、「WIN」選択肢の表示態様に注目させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出(ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出)を液晶表示器51を用いて実行することが可能であり、複数の選択肢は、特別役(BB1〜BB4)の当選を示唆する「WIN」選択肢(第1選択肢)を含み、選択演出は、ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出を含み、各選択演出は、複数の選択肢に「WIN」選択肢を表示させる演出態様で実行されることと、複数の選択肢に「WIN」選択肢を表示させない演出態様で実行されることがあり、いずれの選択演出をいずれの演出態様で実行するか否かを演出抽選により決定することが可能な構成である。演出抽選では、同じ種類の選択演出について、複数の選択肢に「WIN」選択肢を表示させる演出態様で実行される場合の期待度は、複数の選択肢に「WIN」選択肢を表示させない演出態様での実行される場合の期待度に比較して高くなるように、各演出態様で実行する旨が決定される割合が設定されており、選択演出に含まれるルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出は、いずれも「WIN」選択肢を表示させるときの方が、「WIN」選択肢を表示させないときよりも、特別役(BB1〜BB4)が当選しており特典として特別状態へ移行する旨が決定されている可能性が高い構成である。
この構成によれば、ルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出では、「WIN」選択肢を表示させることと、「WIN」選択肢を表示させないことがあるが、「WIN」選択肢を表示させるときの方が、「WIN」選択肢を表示させないときよりも特典が付与されている可能性が高いので、期待度が比較的低い種類の選択演出が実行されても、表示されている複数の選択肢に「WIN」選択肢が含まれていることで、特典が付与されていることを期待させることができる。
尚、本実施例では、選択演出に含まれるルーレット演出、ジャッジ演出、ダブルナビ演出は、いずれも「WIN」選択肢を表示させることがある構成であるが、選択演出のうちの特定の演出では、「WIN」選択肢を表示させることがある一方、他の演出では、「WIN」選択肢を表示させることがない構成でも良い。
選択演出のうちの特定の演出では、「WIN」選択肢を表示させることがある一方、他の演出では、「WIN」選択肢を表示させることがない構成として、例えば、選択演出は、「WIN」選択肢を表示させることがあるルーレット演出、ジャッジ演出(第1選択演出)と、当該「WIN」選択肢を表示させることがないダブルナビ演出8(第2選択演出)を含み、いずれかの選択演出を実行するか否かを演出抽選により決定することが可能な構成であり、演出抽選では、ルーレット演出及びジャッジ演出の期待度がダブルナビ演出の期待度に比較して高くなるように、各選択演出の決定される割合が設定されており、ルーレット演出及びジャッジ演出が実行されたときの方が、ダブルナビ演出が実行されたときよりも、特別役(BB1〜BB4)が当選しており特典として特別状態へ移行する旨が決定されている可能性が高い構成でも良い。このような構成では、ルーレット演出及びジャッジ演出は、「WIN」選択肢を表示させることがある一方、ダブルナビ演出は、「WIN」選択肢を表示させることがなく、ルーレット演出及びジャッジ演出が実行されたときの方が、ダブルナビ演出が実行されたときよりも特典が付与されている可能性が高いので、ルーレット演出及びジャッジ演出が実行されることで、「WIN」選択肢が表示されない場合でも特典が付与されていることを期待させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、内部抽選にて特別役(BB〜BB4)が当選している可能性すなわち特典として特別状態に移行させる旨が決定された可能性を複数ゲームにわたり示唆し、当該特別状態に移行させる旨が決定されたか否かを複数ゲームの最終ゲームにて示唆する連続演出を実行することが可能であり、当該連続演出を実行するか否かを演出抽選により決定することが可能な構成であり、演出抽選では、「WIN」選択肢が表示されることがあるルーレット演出またはジャッジ演出が実行された次ゲームにて連続演出を実行する旨が決定される割合(図7(b)a30)が、「WIN」選択肢が表示されることがないダブルナビ演出が実行され次ゲームにて連続演出を実行する旨が決定される割合(図7(b)a31)に比較して高く設定されており(図7(d)式6)、連続演出は、ルーレット演出またはジャッジ演出が実行された次ゲームよりもダブルナビ演出が実行された次ゲームから複数遊技にわたり実行される割合が高い構成である。
この構成によれば、連続演出は、「WIN」選択肢を表示させることがあるルーレット演出またはジャッジ演出が実行された次ゲームよりも、「WIN」選択肢が表示されることがないダブルナビ演出が実行された次ゲームから複数遊技にわたり実行される割合が高いので、第1パートにて「WIN」選択肢が表示されたが、第3パートにて選択結果として当該「WIN」選択肢が特定可能に表示されなかったゲームの次ゲームにおいて、連続演出が実行されることを極力防止できるとともに、第1パートにて「WIN」選択肢が表示されない場合でも、その後連続演出に発展することを期待させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、メイン制御部41側にて通常状態に制御されているときに主に通常演出を行うことが可能であり、通常演出は、演出上の複数のステージを含む構成であり、サブ制御部91は、通常演出のステージを切り替える際に当該ステージが切り替えられる可能性を示唆するステージチェンジ示唆演出を実行することと、ルーレット演出またはジャッジ演出が行われるゲームにおいて当該ルーレット演出またはジャッジ演出を実行する前にステージチェンジ示唆演出を実行することが可能であり、当該ステージチェンジ示唆演出を実行するか否かを演出抽選により決定することが可能な構成であり、演出抽選では、選択演出のうち第1パートにおいて「WIN」選択肢が表示されるルーレット演出またはジャッジ演出が行われるゲームにおいてステージチェンジ示唆演出を実行する旨が決定される割合(図7(c)a41)が、選択演出のうち第1パートにおいて「WIN」選択肢が表示されないルーレット演出またはジャッジ演出が行われるゲームにおいてステージチェンジ示唆演出を実行する旨が決定される割合(図7(c)a42)に比較して高く設定されており(図7(d)式7参照)、ルーレット演出またはジャッジ演出は、ステージチェンジ示唆演出が実行された後に実行されるときに、当該ステージチェンジ示唆演出が実行されることなく実行されるときよりも、第1パートにおいて「WIN」選択肢を表示する割合が高い構成である。
この構成によれば、選択演出のうちルーレット演出及びジャッジ演出は、ステージチェンジ示唆演出が実行された後に実行されるときに、当該ステージチェンジ示唆演出が実行されることなく実行されるときよりも、第1パートにおいて「WIN」選択肢を表示する割合が高いので、ルーレット演出及びジャッジ演出がステージチェンジ示唆演出を伴って実行されるか否かに注目させることができる。また、通常演出のステージを切り替える際に行われるステージチェンジ示唆演出を利用することで、別途演出を用意する必要がなく、サブ制御部91における演出用の記憶データ容量を削減できる。
[作用効果2]
BBと同時当選する可能性のあるスイカ当選やチャンスリプレイ当選は、リプレイ当選よりも有利度が高い。また、スイカ当選したときは目押しの必要があり、リプレイ当選またはチャンスリプレイ当選したときは目押しの必要がなく取りこぼしがない。また、図17、図18に示すように、ダブルナビ演出Aにおいて、第1領域において青色ナビ選択肢画像が表示され、かつ第2領域において紫色ナビ選択肢画像が表示された場合、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で青色ナビ選択肢画像が選択され、紫色ナビ選択肢画像が選択されたときには、スイカが当選している割合よりもチャンスリプレイが当選している割合の方が高い。このように、ダブルナビ演出Aにおいて、とりこぼしのないリプレイ当選に対応する青色ナビ選択肢画像が選択される可能性が高く、かつ、紫色ナビ選択肢画像が選択される場合はとりこぼしのないチャンスリプレイ当選である可能性が高い。このため、遊技者はとりこぼしのない役に当選した可能性が高いと認識するが、目押しを行わなかった場合であっても、高確率でリプレイやチャンスリプレイに入賞するため、極力遊技者の有利度合いを損なわないようにすることができる。
図22に示すように、ダブルナビ演出Cにおいて、青色ナビ選択肢画像が表示されかつ緑色ナビ選択肢画像が表示された後に青色ナビ選択肢画像が選択された場合(図22(d)〜(f)、第2パートは、図示略)は、ダブルナビ演出Aにおいて、青色ナビ選択肢画像が表示されかつ紫色ナビ選択肢画像が表示された後に青色ナビ選択肢画像が選択された場合(図22(a)〜(c)、第2パートは、図示略)よりも有利度が高い。このように、ダブルナビ演出Cにおいて、目押しを示唆する緑色ナビ選択肢画像が行われたため遊技者が目押しをしたにも関わらずスイカが当選していなかった場合であっても、ダブルナビ演出Aが実行されたときの状況よりも有利度が高くなるため、遊技者のストレスを低減することができる。
図18に示すように、ダブルナビ演出Aにおいて、第1領域における青色ナビ選択肢画像と第2領域における紫色ナビ選択肢画像とのうちのいずれかが選択される(図18(e))以前に、有利度が高いチャンスリプレイ当選に対応する紫色ナビ選択肢画像が選択されることを示唆する選択示唆演出(図18(c))が実行されため、選択示唆演出の実行有無に遊技者を注目させることができる。
図20に示すように、スイカが当選した場合(ダブルナビ演出D)は、チャンスリプレイ当選した場合(ダブルナビ演出B)よりも高い割合で選択示唆演出(図20(c))が実行される。スイカが当選したときには目押しが必要となるため、このように選択示唆演出が実行されることで、目押しが必要な状況であることに対して、より遊技者を注目させることができる。
図18(e)、(f)に示すように、図柄組合せが停止されたときに、第1領域における青色ナビ選択肢画像と第2領域における紫色ナビ選択肢画像とのうちのいずれかが選択される。このようにすることで、青色ナビ選択肢画像に対応するリプレイ当選及び紫色ナビ選択肢画像に対応するチャンスリプレイ当選のいずれの当選に基づいて図柄組合せが導出されたのかを特定することができる。
1枚役の入賞によりBB当選していることが示唆される。また、図23に示すように、1枚役が当選した場合、ダブルナビ演出が行われない。当選時に入賞役の当選を示唆(BB当選したこと示唆)するダブルナビ演出を実行することなく、入賞時に停止される1枚役の図柄組合せによってBB当選の可能性を示唆するため、1枚役の図柄組合せの停止に意外性を持たせることができる。
スイカが当選したときは目押しの必要があり、チャンスリプレイが当選したときは目押しの必要がなく取りこぼしがない。また、図17、図20(a)〜(e)に示すように、スイカが当選したときは、ダブルナビ演出において、紫色ナビ選択肢画像よりも高い割合で緑色ナビ選択肢画像が表示される。このように、目押しが必要なスイカが当選したときは目押しを示唆する緑色ナビ選択肢画像の実行頻度が高くなるため、遊技者が、とりこぼしのない役(チャンスリプレイ)が当選していると考えて目押しを行わない機会を減らし、目押しが必要な役(スイカ)が当選していることきには適切に目押しをさせることができる。
図21に示すように、第1領域において青色ナビ選択肢画像が表示される場合と(図21(a))、第2領域において青色ナビ選択肢画像が表示される場合(図21(b))とで、異なる態様で青色ナビ選択肢画像が表示される。また、第1領域において紫色ナビ選択肢画像が表示される場合(図21(a))と、第2領域において紫色ナビ選択肢画像が表示される場合(図21(b))とでは、いずれも同一の態様で紫色ナビ選択肢画像が表示される。このように、青色ナビ選択肢画像を複数の態様で行うことで表示が多様になり、遊技の興趣を向上させることができる一方で、紫色ナビ選択肢画像を同一態様で表示することで、スイカまたはチャンスリプレイが当選したときに遊技者が誤認することを防止することができる。
スイカやチャンスリプレイはBBと同時当選する可能性があるため、スイカ当選やチャンスリプレイの当選は、リプレイが当選したときよりも有利度が高い。このように、有利度の高いスイカまたはチャンスリプレイが当選したときに遊技者が誤認することを防止することができる。
スイカが当選したときはストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングによってはスイカが入賞しないことがある(目押しの必要がある)。リプレイが当選したときはストップスイッチ8L、8C、8Rの押し順や操作タイミングによらずリプレイが入賞する(目押しの必要がなく取りこぼしがない)。このように、操作態様によって有利度が変わるスイカが当選したときに遊技者が誤認することを防止することができる。
次に、本実施例の変形例について説明する。
本実施例では、青色ナビ選択肢画像は、グラスに入ったジュースの画像と、皿に載せられたケーキの画像としたが、当該青色ナビ選択肢画像は、これに限らず、どのような形状の画像であっても良い。例えば、なんらかのキャラクタの形状であってもよく、食べ物や乗り物の形状などであっても良い。また、ナビ選択肢画像を行う画像の色もその他の色であっても良い。例えば、チェリー、チャンスリプレイやスイカに対応する対応画像の色は、紫色に限らず、白色やレインボー色であっても良い。
また、本実施例では、図21で示したように、青色ナビ選択肢画像を第1領域に表示させる場合と、第2領域に表示させる場合とで、異なる態様で表示するようにした。しかし、これに限らず、互いに形状が異なるもの、互いに色が異なるもの、互いに模様が異なるもの、互いに態様を構成する何らかの要素が異なるものによって、態様を異ならせても良い。また、遊技者が2つのナビ選択肢画像を視認したときに、互いに異なるものであると認識できる程度のものであれば良い。
また、本実施例では、図21で示したように、第1領域において紫色ナビ選択肢画像が表示される場合と、第2領域において紫色ナビ選択肢画像が表示される場合とで、同一の態様でナビ選択肢画像が行われるようにした。しかし、同一の態様でナビ選択肢画像が行われるものに限らず、略同一の態様でナビ選択肢画像が表示されるものでも良い。例えば、形状が同じだが色や模様が異なるもの、色や模様が同じだが形状が異なるもの、態様を構成する何らかの要素が共通で他の要素が異なるものであれば良い。また、遊技者が2つのナビ選択肢画像を視認したときに、共通の要素があることで、同一のものあるいは非常に近似しているものと認識できるようなものであれば良い。例えば、同一のキャラクタであるが、右向きのキャラクタと左向きのキャラクタや、キャラクタの表情が異なるもの、キャラクタの髪の色が異なるようなものであっても良い。ペンであるが一部の形状が異なるもの、同じ食べ物であるが具材が一部異なるものなどであっても良い。
また、第1領域が液晶表示器51の画面左側の領域であり、第2領域が液晶表示器51の画面右側の領域であるものに限らず、第1領域が液晶表示器51の画面上部の領域であり、第2領域が液晶表示器51の画面下部の領域であるものであっても良い。また、第1領域と第2領域とで領域が異なるものであれば、どのような領域に表示するものであっても良い。
また、ダブルナビ演出の当選確率や選択示唆演出の実行確率は、図17に示したものに限らない。例えば、スイカ当選時には、ダブルナビ演出Aの実行確率を0%するものに限らず、他のダブルナビ演出の実行確率よりも低くするものであっても良い。このようにすることで、ダブルナビ演出A実行時に遊技者に目押しをさせる可能性を低くすることができる。
また、チャンスリプレイ当選時には、ダブルナビ演出C(またはダブルナビ演出D)の実行確率を0%するものに限らず、スイカ当選時のダブルナビ演出C(またはダブルナビ演出D)実行確率よりも低くするものであっても良い。このようにすることで、ダブルナビ演出C(またはダブルナビ演出D)において緑色ナビ選択肢画像が表示されたときには、目押しによりスイカが入賞する可能性を高くすることができる。
本実施例では、スイカ当選時には入賞させるために目押しが必要であり、操作タイミングによって有利度が異なるものであった。しかし、これに限らず、操作手順によって異なる入賞役に入賞し、これによりメダルの払出枚数が異なる(有利度が異なる)ようなものであっても良い。
本実施例では、図18(e)、(f)に示したように、第2停止操作がされたときに選択示唆演出が実行されるようにした。しかし、これに限らず、レバーON時から所定時間経過後に選択示唆演出が実行されるようにしても良い。また、第3停止操作がされたときに選択示唆演出が実行されるようにし、選択示唆演出の実行とともに液晶表示器51に文字画像「PUSH」を表示させ、遊技者がスロットマシン1に備えられた操作手段を操作したときに、ナビ選択肢画像が選択されるようにしても良い。
本実施例では、内部抽選により決定可能な複数の抽選結果のうちのいずれかに対応するナビ選択肢画像を表示し、ナビ選択肢画像として、例えば、リプレイ当選に対応する青色ナビ選択肢画像や、チャンスリプレイやスイカの当選のそれぞれに対応する紫色ナビ選択肢画像などを表示するようにした。また、内部抽選によりチャンスリプレイやスイカの当選が決定されたとき、さらに内部抽選によりBB当選が決定される可能性があるため(同時当選の可能性があるため)、リプレイ当選よりも、チャンスリプレイやスイカ当選の方が有利度が高いものとなっていた。
しかし、内部抽選によりBB当選を決定するものに限らず、第1抽選によりチャンスリプレイやスイカの当選が決定されたときに後述する有利区間に移行するものであっても良い。すなわち、チャンスリプレイやスイカを有利区間移行役とし、有利区間移行役の当選により有利区間に移行させるようにしても良い。このようにすることで、紫色ナビ選択肢画像や緑色ナビ選択肢画像が選択された場合は、有利区間への移行が示唆される。
また、内部抽選によりチャンスリプレイやスイカの当選が決定されたとき、有利区間へ移行するため、リプレイ当選よりも、チャンスリプレイやスイカ当選の方が有利度が高くなる。また、例えば、1枚役を有利区間移行役としても良い。この場合、1枚役の当選時にはダブルナビ演出が実行されないが、1枚役の入賞により、有利区間への移行が示唆される。また、有利区間移行役の当選により有利区間に移行させるものに限らず、有利区間移行役の当選後に抽選を行って有利区間に移行させるか否かを決定するようにしても良い。また、チャンスリプレイやチェリーやスイカや1枚役を有利区間移行役にするとともに、さらにBBと同時当選可能にしても良い。
メイン制御部41は、遊技状態(RT状態)とは異なる状態の概念として、複数種類の遊技区間に制御する。遊技区間には、通常区間、待機区間及び有利区間が含まれる。通常区間は、ナビ情報を報知不可能な区間である。有利区間は、ナビ情報を報知可能な区間であり、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を遊技者に指示する指示機能(ナビ)に係る性能を持つ区間である。設定変更後は、通常区間に制御され、有利区間への移行に当選したことに基づいて有利区間に移行する。有利区間への移行は、所定の条件が成立したときに当選する。通常区間において、BBに当選した場合、BBに入賞するまで有利区間への制御が待機される待機区間に制御される。待機区間においては、BBに入賞したときに有利区間に制御される。
メイン制御部41は、通常区間において有利区間移行役(例えば、チェリー、スイカ、チャンスリプレイ)に当選したときに、有利区間に移行する。有利区間は、有利区間には、前兆状態と、CZと、ATとが含まれる。本実施例において、有利区間への移行に当選すると、有利区間振り分け抽選によって、有利区間の種類として、前兆状態のみ、及び前兆状態後にCZ移行のいずれかに決定される。前兆状態は、CZやATに制御されてそのまま有利区間が継続するか、あるいはCZやATに制御されることなく通常区間に移行するかを示唆する状態である。ATは、メイン制御部41によって制御され、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を遊技者に報知するナビ演出が実行される報知状態である。CZは、メイン制御部41によって制御され、ATへの制御に関する有利度合いが通常区間よりも高くなる状態である。有利区間に制御されている場合、有利区間の終了条件(例えば、ATゲーム数やCZゲーム数が0になったこと)が成立したことに基づいて通常区間に移行する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
前記実施例では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例について説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記実施例で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマシンを適用しても良い。
また、前記実施例及び変形例では、本発明を遊技機の一例であるスロットマシン1に適用する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技領域に遊技球を発射することにより遊技を行うパチンコ遊技機等の遊技機であって、複数の選択肢を表示し、いずれかの選択肢を選択結果として特定する選択演出を実行するものにおいても適用可能である。