JP2020010110A - 基地局装置、通信方法およびプログラム - Google Patents

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【課題】再送に係るデータの増加を抑制することができる基地局装置、通信方法およびプログラムを提供する。【解決手段】無線通信を行う通信部と、配信データを取得するデータ取得部と、制御部と、を備え、制御部は、端末装置との無線通信に用いる変調形態として第1の変調形態を特定し、通信部に配信データを同報送信させ、端末装置が配信データの受信に失敗したことを検出したときに、第1の変調形態よりも冗長性が高い第2の変調形態で変調した配信データを通信部に対して再送させる。本実施形態は、基地局装置、通信方法またはプログラムとして実施することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、マルチキャストでデータを伝送する基地局装置、通信方法およびプログラムに関する。
特許文献1には、基地局装置が端末装置と1対1(ユニキャスト)で通信を行う際、パケットの再送発生を抑えるために、通信状態に応じてデータの誤り耐性(冗長度)を高めてデータを伝送する技術が開示されている。
国際公開第2007/111295号
近年、「高信頼マルチキャスト」と呼ばれる、再送制御を取り入れたマルチキャスト通信方式が提案されている。こうした通信方式においては、マルチキャストでデータを配信したサーバが、端末からのデータ再送要求をユニキャストで受信し、データ再送要求を送信した端末に向けてユニキャストでデータを再送することが一般的である。この場合、再送データの欠落を防ぐことは非常に重要である。再送データが欠落すると、その再送データに対する再送が発生するので、トラフィックが圧迫されるだけでなく、再送が完了するまで端末側のマルチキャストの処理が進められなくなってしまい、ひいてはマルチキャストの即時性が失われてしまうからである。例えば5G(5th Generation mobile communication system;第5世代移動通信方式)等において検討されている、マルチキャストによる大容量(例えば、4K/8K解像度)の映像ストリームの伝送等にこの通信方式を適用する場合などにおいては、再送データの欠落を防ぐことは特に重要になる。
しかしながら、従来技術においては、こうしたマルチキャストの再送データのような、特定の送信データの誤り耐性を高めることはできなかった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、欠落したデータの再送の際、再送に係るデータの増加を抑制することができる受信装置、通信方法およびプログラムを提供することを課題とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、無線通信を行う通信部と、配信データを取得するデータ取得部と、制御部と、を備え、前記制御部は、端末装置との前記無線通信に用いる変調形態として第1の変調形態を特定し、前記通信部に前記配信データを同報送信させ、前記端末装置が前記配信データの受信に失敗したことを検出したときに、前記第1の変調形態よりも冗長性が高い第2の変調形態で変調した前記配信データを、前記通信部に対して前記端末装置を送信先として送信させる基地局装置である。
本発明によれば、マルチキャストの再送データのような、特定の送信データの誤り耐性を高めることができる。
本実施形態に係る配信システムの概略を示す説明図である。 本実施形態に係る基地局装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る端末装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るプロトコルレイヤの例を示す説明図である。 本実施形態に係る送信制御処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るMCS設定テーブルの一例を示す図である。 本実施形態に係る通信チャネルの例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る配信システム1の概略を示す説明図である。
配信システム1は、基地局装置10と、端末装置20と、サーバ装置30と、を含んで構成される。
基地局装置10は、カバレッジcv01内に在圏する端末装置20と無線で通信を行う基地局装置である。カバレッジcv01は、基地局装置10が端末装置20と無線で双方向の通信を可能とする領域である。即ち、カバレッジcv01は、基地局装置10が送出する電波が通信を可能とするために十分な強度をもって到来する領域である。カバレッジcv01内に在圏する端末装置20の個数は一般には任意であるが、図1に示す例では、2個である。2個の端末装置20は、それぞれ端末装置20−A、20−Bとして区別されている。以下の説明では、端末装置20の個数が2以上であっても、個々の端末装置20を区別しない場合や、それらの端末装置20を総称する場合には、単に端末装置20と呼ぶ。
基地局装置10は、サーバ装置30から所定の配信データ(ストリーム)を取得可能とし、取得した配信データをマルチキャストで送信する。本実施形態では、マルチキャストとは複数の送信先において受信可能となるように同報送信することを意味する。現実に送信対象となる端末装置20、つまり、配信データを受信している端末装置20の数は、0個、1個又は3個以上となることがある。
カバレッジcv01内に所在する端末装置20は、基地局装置10から送信される配信データを無線で受信可能となる。基地局装置10は、配信データをマルチキャストで送信する際、マルチキャストの変調形態で配信データを変調し、変調した配信データを電波で搬送する。本実施形態では、変調形態とは、伝送対象のデータの符号化方式もしくは符号化率と、符号化データに対する変調方式の組み合わせを意味する。個々の変調形態は、例えば、MCS(Modulation and Coding Scheme)値で特定される。なお、基地局装置10は、ユニキャストでデータを送信する際には、送信先の端末装置20の状況に応じた第1の変調形態を特定し、当該第1の変調形態で送信データを変調し、変調した送信データを電波で搬送する。
端末装置20は、配信データの受信の成否を示す受信状態情報を基地局装置10に送信する。一般にカバレッジcv01の外縁部、つまりセルエッジce01では、基地局装置10からの電波の強度がカバレッジcv01の中心部よりも低くなり、ノイズの影響をより受けやすくなる。そのため、セルエッジce01近傍に所在する端末装置20−Bは、カバレッジcv01のより中心部に近い端末装置20−Aよりも配信データの受信に失敗する可能性が高くなる。
基地局装置10は、受信の失敗を示す受信状態情報の送信元である端末装置20と配信データを特定する。基地局装置10は、特定した配信データを第2の変調形態で変調し、変調した配信データを特定した端末装置20にユニキャストで再送する。第2の変調形態は、第1の変調形態よりも冗長性が高い変調形態とする。一般に、符号化率が高いほど冗長性が低くなり、変調多値数が多いほど冗長性が低くなる。見方を変えれば、冗長性が高いほど伝送誤りや伝送損失に対する耐性が高くなるが、伝送速度が低下する。
なお、基地局装置10は、受信失敗に係る配信データと要求元である端末装置20を示す再送要求をサーバ装置30に送信してもよい。この場合、基地局装置10は、再送要求に対する応答として、その配信データをサーバ装置30から受信する。
端末装置20は、基地局装置10を経由して無線で他の機器と通信可能とする電子機器である。端末装置20は、例えば、多機能携帯電話機(いわゆるスマートフォンを含む)、タブレット端末装置、パーソナルコンピュータ、通信機能付きのテレビジョン受信装置など、いずれの形態で実現されてもよい。端末装置20は、配信データの送信要求を、基地局装置10を経由してサーバ装置30に送信し、送信要求に対する応答としてサーバ装置30からの配信データを受信する。既に在圏している基地局装置10が、送信要求で指定される配信データを同報している場合には、送信要求の送信元である端末装置20を同報先として認識し、配信データを送信するチャンネルを示すチャンネル情報を端末装置20に送信する。端末装置20は、基地局装置10から受信したチャンネル情報で指示されるチャンネルで配信データを受信する。
サーバ装置30は、基地局装置10と有線ネットワークwn01で接続され、所定の配信データを基地局装置10に送信する。有線ネットワークwn01は、例えば、基地局装置10と接続されたインターネットを含んで構成される。基地局装置10は、自装置を含んで構成される無線通信システムのコアネットワークを経由してインターネットと接続されてもよい。有線ネットワークwn01は、一般にサーバ装置30から大容量の配信データを無線ネットワークよりも高い信頼性をもって伝送することができる。配信データは、例えば、動画像を示す映像データである。動画像は、高解像度(例えば、1フレーム当たり水平方向3840画像×垂直方向2160画素〜水平方向7680画素×垂直方向4320画素)かつ高フレームレート(例えば、60〜120フレーム/秒)である。サーバ装置30は、例えば、放送事業者、コンテンツ提供事業者、通信事業者などが管理するサーバ装置である。
サーバ装置30は、端末装置20から基地局装置10を経由して送信要求を受信するとき、送信要求の送信元である基地局装置10に配信データを送信する。また、サーバ装置30は、基地局装置10から再送要求を受信するとき、その応答として再送要求で指示された端末装置20への再送用の配信データを基地局装置10に送信する。
(基地局装置)
次に、本実施形態に係る基地局装置10の機能構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る基地局装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。
基地局装置10は、制御部11と、有線通信部12と、無線通信部13と、記憶部14と、を含んで構成される。
制御部11は、基地局装置10が有する各種の機能を制御する。制御部11は、通信制御部111を含んで構成される。制御部11は、例えば、1つ以上のプロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit))を含んで構成されてもよい。プロセッサは、記憶部14に予め記憶させておいた所定のプログラムを読み出し、読み出したプログラムに記述された命令で指示される処理を行うことにより、各部の機能を実現する。制御部11が実行する処理については、後述する。
有線通信部12は、基地局装置10と有線で通信可能に他機器と接続され、通信制御部111の制御により、各種のデータを送信及び受信する。有線通信部12は、例えば、公衆無線システムを構成するコアネットワークを経由してインターネットに接続可能とする。
無線通信部13は、無線で自装置のカバレッジcv01に在圏する端末装置20と通信可能に接続され、通信制御部111の制御により、各種のデータを送信及び受信する。無線通信部13は、例えば、端末装置20と通信を行う際、LTE、LTE−A(LTE−Advanced)、5G、IEEE802.11などの何れかに規定された無線通信方式を用いることができる。
無線通信部13は、端末装置20から電波で送信された無線周波数帯域の受信信号をダウンコンバートして基底周波数帯域の受信信号を生成する。無線通信部13は、生成した基底周波数帯域の受信信号を復調して符号化データを生成し、生成した符号化データを復号し、復号により得られる受信データを制御部11に出力する。
無線通信部13は、制御部11から入力される送信データを符号化して符号化データを生成し、生成した符号化データを変調して基底周波数帯域の送信信号を生成する。無線通信部13は、生成した基底周波数帯域の送信信号をアップコンバートして無線周波数帯域の受信信号を生成し、電波で送信する。
記憶部14は、制御部11が実行する処理に用いる各種のデータや、制御部11が実行する処理により取得された各種のデータを記憶する。記憶部14には、後述する各種の設定値が記憶される。記憶部14は、例えば、ROM(Read−only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの記憶媒体で構成される。
通信制御部111は、端末装置20もしくは端末装置20の通信相手となる相手先装置との通信に関する制御を行う。通信制御部111は、例えば、端末装置20もしくは相手先装置との接続処理もしくは切断処理、端末装置20との各種データの送受信に用いる無線リソースの割り当て、などの処理を行う。通信制御部111は、端末装置20から伝送された送信データの相手先装置への送信、相手先装置から伝送された送信データの端末装置20の送信を制御する。
配信データの送信元であるサーバ装置30は、端末装置20の相手先装置の1つとなりうる。通信制御部111は、端末装置20から無線通信部13を経由して送信要求を受信するとき、送信要求で指示されたサーバ装置30に、有線通信部12を経由して、受信した送信要求を転送する。通信制御部111は、その時点で未使用の無線リソースのうち、配信データの送信に要する無線リソースとして送信用のチャンネルを割り当て、送信要求の送信元の端末装置20を配信データの送信先として認識する。通信制御部111は、サーバ装置30から有線通信部12を経由して配信データを受信し、受信した配信データを、無線通信部13を経由してマルチキャストで送信する。通信制御部111は、配信データに割り当てたチャンネルを示すチャンネル情報を、送信要求の送信元である端末装置20に無線通信部13を経由して送信する。端末装置20は、通信制御部111から受信したチャンネル情報に基づいて配信データに割り当てられたチャンネルを特定する。端末装置20は、特定したチャンネルを用いて配信データを受信する。配信データは、所定の情報量の区分データに区分され、各区分データにはデータIDが付加されていてもよい。データIDは、個々の区分データに固有の識別情報である。通信制御部111は、配信データを送信する際、個々の区分データ毎にパケットを形成し、形成したパケットを無線通信部13に出力する。各パケットには、パケットIDが付加される。パケットIDは、個々のパケット毎に固有の識別情報である。パケットIDは、例えば、区分データを送出する順序に1ずつ増加(インクリメント)する整数で表される。
通信制御部111は、配信データのマルチキャストでの送信中に、その配信データの配信を指示する送信要求を、無線通信部13を経由して他の端末装置20から受信する場合がある。その場合には、通信制御部111は、サーバ装置30に送信要求を転送せずに、その端末装置20を送信先として認識する。通信制御部111は、送信要求の送信元である端末装置20をマルチキャストの送信元のメンバとして追加する。通信制御部111は、配信データに割り当てたチャンネルを示すチャンネル情報を送信要求の送信元である端末装置20に無線通信部13を経由して送信する。端末装置20は、サーバ装置30から受信したチャンネル情報が示すチャンネルを用いて基地局装置10から配信データを受信する。このチャンネルは、端末装置20との通信に割り当てられるチャンネルと異なる場合がありうる。
配信データのマルチキャストでの送信中に、通信制御部111は、その配信データの配信停止を指示する配信停止要求を、配信データの送信先である端末装置20から無線通信部13を経由して受信する場合がある。その場合には、通信制御部111は、配信データの送信先のメンバから、配信停止要求の送信元である端末装置20を除外する。また、通信制御部111は、カバレッジcv01からの配信データの送信先である端末装置20の離脱を検出する場合も、通信制御部111は、離脱を検出した端末装置20を配信データの送信先のメンバから除外してもよい。通信制御部111は、送信先のメンバがなくなるとき、配信データの送受信の停止を判定し、配信データの送信停止を示す配信停止要求をサーバ装置30に有線通信部12を経由して送信してもよい。サーバ装置30は、基地局装置10自身が送出する配信停止要求を受信するとき、配信データの基地局装置10への送信を停止する。
なお、サーバ装置30は、放送と同様に一方的に配信データを送信する場合には、基地局装置10の通信制御部111は、端末装置20から初回の送信要求を受信するときに、送信要求で指示されたコンテンツに係る配信データの受信を開始する。その場合、配信データを基地局装置10に送信するタイミングは、予め設定されていてもよい。初回とは、その時点で配信データを受信中の端末装置20がカバレッジ内に存在していない状態を意味する。つまり、基地局装置10が稼働を開始して初めての場合に限られず、過去に配信データを受信する端末装置20が存在し、その後に存在しなくなった状態も含まれる。基地局装置10の通信制御部111は、配信データに割り当てたチャンネルを示すチャンネル情報を、無線通信部13を経由して送信要求の送信元である端末装置20に送信すればよい。端末装置20は、サーバ装置30から受信したチャンネル情報が示すチャンネルを用いて基地局装置10から配信データを受信する。
なお、サーバ装置30は、端末装置20から基地局装置10を経由して送信要求を受信するとき、その基地局装置10を経由して端末装置20への配信データの送信を開始してもよい(VOD:Video−On−Demand配信)。その場合、基地局装置10の通信制御部111は、端末装置20から初回の送信要求を受信するとき、サーバ装置30に送信要求を転送する。既に他の端末装置20から同一のコンテンツに係る配信データを受信している場合には、通信制御部111は、そのコンテンツに係る送信要求をサーバ装置30に転送することを必ずしも要しない。
通信制御部111は、ロス率計算部112と、MCS値設定部113と、を含んで構成される。
ロス率計算部112は、端末装置20から無線通信部13を経由して受信した受信状態情報に基づいて、端末装置20における受信失敗の頻度の指標としてロス率を計算する。受信状態情報として、伝送パケット毎の受信の成否を示すロス通知が利用可能である。個々の伝送パケットには、配信データを所定の情報量毎に区分されたデータ要素が格納される。受信失敗の情報として、例えば、パケット損失が受信状態情報で伝達される。受信状態情報として、例えば、端末装置20が受信できなかったパケットのパケットID(Identifier)の記述が含まれる。ロス率計算部112は、所定周期毎(例えば、0.05−0.2秒)に受信状態情報を集約し、受信失敗に係るパケットの頻度の指標値としてロス率を計算する。ロス率は、例えば、各周期内に送信されるパケット数に対する、受信失敗に係るパケット数の割合である。なお、ロス率計算部112は、パケットの送信から、そのパケットに係る受信状態情報が端末装置20から受信されない期間が所定の期間(例えば、所定周期の0.3〜0.8倍)の閾値を超える場合(タイムアウト)、そのパケットについて受信失敗と判定してもよい。ロス率計算部112は、ロス率の計算の際、受信状態に基づいて受信失敗と判定したパケットの数に、タイムアウトに基づいて受信失敗と判定したパケットの数をさらに加えて得られる合計値を、受信失敗に係るパケットの数とみなしてもよい。ロス率計算部112は、計算したロス率をMCS値設定部113に出力する。
MCS値設定部113は、例えばロス率計算部112から入力されたロス率に基づいて、ユニキャストに用いられるMCS値を定める。例えば、ロス率が所定のロス率の閾値以下であるとき、第1MCS値(マルチキャストMCS値)を選択する。第1MCS値は、予め設定された標準のMCS値であってもよい。また、MCS値設定部113は、適応変調符号化(AMC:Adaptive Modulation and Coding)を行って定めた標準のMCS値を第1MCS値と定めてもよい。MCS値設定部113は、例えば、上記の無線通信方式に規定された手法を実行して端末装置20から受信する受信品質情報に基づいてMCS値を定める。受信品質情報として、例えば、基地局装置10が送出する参照信号に対して測定されたSN(Signal−to−Noise)比が利用可能である。指標値の例として、ロス率のように値が大きいほど受信品質が劣ることを示す指標値、SN比のように値が小さいほど受信品質が優れることを示す指標値、のいずれも利用可能である。また、MCS値設定部113は、配信データのマルチキャストに用いられるマルチキャストのMCS値を選択する。マルチキャストのMCS値は、予め設定された標準のMCS値であってもよい。
他方、特定の端末に向けて配送データをユニキャストで再送するとき、MCS値設定部113は、第2MCS値を選択する。第2MCS値は、第1MCS値よりも冗長性が高い信号を与える符号化率と変調方式の組を示す。
MCS値設定部113は、定めたMCS値を通信制御部111に出力する。通信制御部111は、無線通信部13に対して、MCS値設定部113から入力されるMCS値で指示される符号化率と変調方式を用いて配信データを再送させる。
なお、通信制御部111は、受信失敗を示す受信状態情報を受信するとき、受信失敗に係る配信データを示すデータIDと、受信状態情報の送信元である端末装置20を示す端末IDとを含めた再送要求を、有線通信部12を経由してサーバ装置30に送信する。サーバ装置30は、基地局装置10から再送要求を受信するとき、再送要求に含まれる端末IDが示す端末装置20とデータIDが示す配信データの部分を特定する。サーバ装置30は、特定した部分の配信データを再送要求に対する応答として基地局装置10を経由して、その端末装置20に再送する。ここで、通信制御部111は、サーバ装置30から有線通信部12を経由して受信する配信データを、端末装置20にユニキャストで無線通信部13を経由して送信させる。この配信データが、MCS値設定部113で定めたMCS値で指示される符号化率で符号化して得られる符号を、そのMCS値で指示される変調方式で変調して得られる信号が、端末装置20への再送に割り当てられるチャンネルで搬送される。通信制御部111は、例えば、サーバ装置30への再送要求の送信、サーバ装置30からの配信データの受信において、トランスポート層、またはトランスポート層よりも上位の階層のチャンネルを用いる。
(端末装置)
次に、本実施形態に係る端末装置20の機能構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る端末装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。
端末装置20は、制御部21と、通信部22と、ストリーム復号部23と、再生部24と、記憶部25と、操作部26と、を含んで構成される。
制御部21は、端末装置20が有する各種の機能を制御する。制御部21は、通信制御部211を含んで構成される。制御部21は、例えば、CPUなどの1つ以上のプロセッサを含んで構成されてもよい。プロセッサは、記憶部25に記憶させておいた所定のプログラムを読み出し、読み出したプログラムに記述された命令で指示される処理を行うことで各部の機能を実現する。
制御部21は、例えば、操作部26から入力される操作信号がコンテンツの再生を指示する場合、操作信号で指示されるコンテンツの配信データとその送信元であるサーバ装置30を特定する。制御部21は、特定した配信データの送信要求を、通信部22を経由して基地局装置10に送信する。通信制御部211は、基地局装置10から通信部22を経由して受信したチャンネル情報に基づいて配信データに割り当てられたチャンネルを特定する。通信制御部211は、特定したチャンネルで通信部22を経由して配信データを受信することができる。制御部21は、通信制御部211が受信した配信データをストリーム復号部23に出力する。
制御部21は、操作部26から入力される操作信号がコンテンツの再生停止を指示する場合、操作信号で指示されるコンテンツの配信データのストリーム復号部23への出力を停止することにより再生部24からの映像の再生が停止する。そして、制御部21は、配信停止を指示する配信停止要求を、通信部22を経由して基地局装置10に送信する。基地局装置10の通信制御部111は、配信停止要求の送信元である端末装置20を配信データの送信先のメンバから除外する。
通信部22は、基地局装置10と各種のデータを無線で送受信する。通信部22は、変復調部222を含んで構成される。通信部22は、基地局装置10から無線で無線周波数帯域の受信データを受信し、基底周波数帯域の受信データにダウンコンバートする。変復調部222は、基底周波数帯域の受信データを復調して符号化データを生成し、生成した符号化データを復号して得られる受信データを制御部21に出力する。
変復調部222は、制御部21から入力される送信データを符号化して符号化データを生成し、生成した符号化データを変調して基底周波数帯域の送信データを生成する。通信部22は。変復調部222が生成した基底周波数帯域の送信データを無線周波数帯域の送信データにアップコンバートして、アップコンバートした送信データを無線で基地局装置10に送信する。なお、通信制御部211が実行する処理については後述する。
変復調部222が受信データの復調に用いる復調方式、復号に用いる符号化方式、復号の際の符号化率は、それぞれ基地局装置10が送信データの変調に用いる変調方式に対応する復調方式、符号化に用いる符号化方式に対応する復号方式、符号化の際の符号化率と等しい符号化率であればよい。そこで、基地局装置10の通信制御部111は、自装置が用いる送信データの変調形態を、所定の無線通信方式で規定された手法で端末装置20の通信制御部211に通知してもよい。
また、変復調部222が送信データの変調に用いる変調方式、符号化に用いる符号化方式、符号化の際の符号化率は、それぞれ基地局装置10が受信データの復調に用いる復調方式、復号に用いる復号方式に対応する符号化方式、復号の際の符号化率に等しい符号化率である。そこで、通信制御部211は、自装置が用いる送信データの変調形態を、所定の無線通信方式で規定された手法で基地局装置10の通信制御部111に通知してもよい。
ストリーム復号部23は、制御部21から入力される配信データを所定の復号方式を用いて復号し、復号により得られた配信データを再生部24に出力する。この復号方式は、もとの映像データから配信データの生成に用いられた符号化方式に対応する復号方式であればよい。復号方式は、例えば、MPEG−H HEVC(High Efficiency Video Coding)に規定された映像復号方式である。
再生部24は、配信データに含まれる映像データに基づく映像を再生する。再生部24は、映像をはじめとする視覚情報を表示することができるディスプレイ装置を含んで構成される。ディスプレイ装置は、例えば、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイなどのいずれでもよい。再生部24は、さらに音声を再生するスピーカを含んで構成されてもよい。配信データに音声データが含まれる場合には、再生部24は配信データから音声データを抽出し、抽出した音声データに基づく音声を再生する。
記憶部25は、制御部21が実行する処理に用いる各種のデータや、制御部21が実行する処理により取得された各種のデータを記憶する。記憶部25は、例えば、ROM、RAMなどの記憶媒体で構成される。
操作部26は、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に応じた操作信号を制御部21に出力する。操作部26は、例えば、ボタン、ダイヤル、レバーなど、操作を受け付ける部材を含んで構成される。操作部26は、再生部24のディスプレイ装置に重ね合わせて実装されたタッチセンサであってもよい。
なお、端末装置20は、さらに放送受信部(図示せず)を備えてもよい。放送受信部は、放送局から伝送された放送波を受信して得られた放送信号を復調する。放送受信部は、放送信号を復調して得られる配信データを制御部21に出力する。制御部21は、操作部26から入力される操作信号の指示に応じて、放送受信部から入力される配信データのストリーム復号部23への入出力を制御する。この制御により、再生部24による映像の表示の要否が指示される。
次に、通信制御部211の処理について説明する。
通信制御部211は、基地局装置10との通信、もしくは相手先装置との基地局装置10を介した通信に関する制御を行う。通信制御部211は、例えば、基地局装置10の探索、基地局装置10を介した相手先装置との接続処理もしくは切断処理、基地局装置10から受信した参照信号の品質測定、測定結果である通信品質の基地局装置10への報告、基地局装置10から割り当てられた無線リソースの通信部22への通知、などの処理を行う。また、通信制御部211は、基地局装置10から受信した受信データの受信の成否の判定、などの処理を行う。
通信制御部211は、基地局装置10から受信した受信データとして、マルチキャストで送出され、区分データを格納したパケットを順次受信する。通信制御部211は、受信した個々のパケットに格納されたデータIDとパケットIDに基づいて、受信に失敗したパケットを特定する。通信制御部211は、例えば、受信した複数のパケット間のパケットIDの規則性を解析してパケット毎の受信の成否を判定することができる。より具体的には、記憶部25の一部として、第1受信バッファと第2受信バッファを設けておく。第1受信バッファと第2受信バッファは、所定の個数のパケットを一時的に記憶するための記憶容量を有する。第1受信バッファは、パケットの受信の成否を判定するために用いられる。第2受信バッファは、受信に成功もしくは再送されたパケットから一連の配信データを再構成するために用いられる。
通信制御部211は、受信したパケットごとに、パケットIDの値の昇順に、第1受信バッファと第2受信バッファのそれぞれの記憶領域に各パケット内の区分データとパケットIDを対応付けて記憶する。第1受信バッファと第2受信バッファには、それぞれ複数のパケットからなるパケット系列が形成される。通信制御部211は、第1受信バッファに形成されたパケット系列から、処理対象とする対象パケットごとにパケットIDを参照して、パケットIDの昇順に隣接する隣接パケットのパケットIDとの差が1であるか、2以上であるかを判定する。2以上となる対象パケットと隣接パケットの対が存在する場合、通信制御部211は、受信失敗と判定することができる。そして、通信制御部211は、パケットIDが、注目パケットのパケットIDよりも大きく、かつ隣接パケットのパケットIDよりも小さい値を有するパケットを受信失敗とパケットとして特定することができる。通信制御部211は、受信失敗と判定したパケットについて、受信失敗を示す受信状態情報(ロス報告)を生成する。通信制御部211は、そのパケットのパケットIDとデータIDを受信状態情報に含める。通信制御部211は、その他のパケットIDを参照可能なパケットの受信に成功したと判定することができる。通信制御部211は、受信成功と判定したパケットについて、受信成功を示す受信状態情報を生成する。通信制御部211は、そのパケットのパケットIDを受信状態情報に含める。通信制御部211は、生成した受信状態情報を、通信部22を経由して基地局装置10に送信する。通信制御部211は、受信成功と判定したパケットの区分データとパケットIDを第1受信バッファから消去する。なお、通信制御部211による判定の対象となるパケットは、その時点から第1所定時間(例えば、0.03〜0.06s)過去のパケットまでであってもよい。これにより、伝送揺らぎが緩和される。
通信制御部211は、基地局装置10からの受信データとして、ユニキャストで再送されたパケットを受信することがある。ユニキャストで再送されたパケットには、受信失敗と判定した区分データが含まれる。通信制御部211は、受信したパケットに格納されたパケットIDを特定し、特定したパケットIDの昇順となるように受信したパケット内の区分データとパケットIDを対応付けて第2受信バッファに記憶する。前述のように、第2受信バッファには、マルチキャストで受信に成功した区分データとパケットIDが記憶されている。通信制御部211は、第2受信バッファに記憶した区分データをパケットIDの昇順に逐次に再生部24に出力する。出力される区分データは、配信データのストリームとして再構成される。なお、通信制御部211により判定の対象となるパケットは、その時点から第2所定時間(例えば、0.06〜0.12s)過去のパケットまでであってもよい。この第2所定時間は、第1所定時間から受信失敗の検出から再送の完了までに要する時間を加えた時間であればよい。また、第2所定時間は、表示される映像を視認するユーザが映像の動きの不連続性や一部のフレームの欠落を感知可能とする最低時間未満であればよい。
なお、基地局装置10の無線通信部13は、配信データを符号化する際、前方誤り訂正(FEC:Forward Error Correction)符号化を行う。通信制御部111は、FEC符号において、例えば、リード・ソロモン符号などのブロック符号、ターボ符号などの畳み込み符号など、いずれの手法を用いてもよい。
変復調部222は、基地局装置10から受信する配信データを復号する際、FEC復号を行う。変復調部222が復号に用いる復号方式は、無線通信部13が配信データの符号化に用いた符号化方式に対応する復号方式であればよい。
FEC符号化は、符号化において冗長性を付与することで、送信元に再送を要求せずに、受信者である端末装置20が伝送誤りを検出し、誤りを訂正することを可能とする。FECは、ノイズ平均化を利用した方式といえ、個々のデータビットが送信すべき複数のシンボルに関わっている。そのため、一部のシンボルがノイズによって破損しても、もとの配信データを回復することができる。しかしながら、誤り率が理論限界(シャノン限界)を超えるとFECは機能しなくなる。誤り率が理論限界以内であっても理論限界に近いほどFECが機能しなくなる傾向がある。理論限界は、変調形態、つまり変調方式と符号化方式もしくは符号化率との組に依存して定まる。
(レイヤ間の処理)
次に、端末装置20への配信データの送信に係るプロトコルレイヤについて図4を参照しながら説明する。
基地局装置10の通信制御部111、端末装置20の通信制御部211およびサーバ装置30は、それぞれIPアドレスを用いて各種のデータの送信元と送信先を特定して送受信制御を行う。そのため、通信制御部211による受信状態情報の送信、通信制御部111による再送要求、サーバ装置30による通信制御部111による配信データの再送は、それぞれトランスポート層で行われる。現実のデータの送受信では、物理層(PHY層:Physical Layer)が利用されるが、PHY層ではIPアドレスなどの情報は扱われない。但し、PHY層では、送受信に係るパラメータとしてMCS値が設定可能である。他方、マルチキャストによる受信失敗に応じて配信データの再送が頻発すると、端末装置20が最終的に配信データの受信を完了するまでの遅延時間が大きくなる傾向がある。よって、配信データの再送においては、通常行われるマルチキャストでの送信の際よりも配信データの冗長性を高くすることが好ましい。そこで、通信制御部111は、再送に係る配信データに再送フラグを付加したうえで符号化及び変調処理を行ってもよい。再送フラグは、マルチキャストでの伝送に対する再送を示す情報である。端末装置20の通信制御部211は、基地局装置10から受信した配信データに付加された再送フラグを検出することで、マルチキャストで伝送された配信データの再送であることを認識することができる。この処理により、通信制御部111は、マルチキャストによる送信に用いるMCS値と、再送に用いられるMCS値とが独立に設定可能となる。なお、本実施形態では、ユニキャストでの配信データの再送に対する再送制御(図7)が省略されてもよい。
(送信制御処理)
次に、本実施形態に係る送信制御処理の一例について説明する。
図5は、本実施形態に係る送信制御処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS102)基地局装置10の通信制御部111は、配信データの送信要求(ストリーム送信要求)をサーバ装置30に有線通信部12を経由して送信する。その後、ステップS104の処理に進む。通信制御部111が、サーバ装置30に送信要求の送信を行うタイミングは、例えば、自装置のカバレッジcv01内に在圏するいずれかの端末装置20から初めて送信要求を受信するときである。
(ステップS104)通信制御部111は、サーバ装置30から有線通信部12を経由して配信データを受信する。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)MCS値設定部113は、所定の第1MCS値を定め、自部に設定する。その後、ステップS108の処理に進む。
(ステップS108)通信制御部111は、受信した配信データを定めた第1MCS値で指示される変調形態(符号化率、変調方式)を用いて符号化ならびに変調して、無線通信部13を経由してマルチキャストで送信させる。その後、ステップS110の処理に進む。
(ステップS110)端末装置20の制御部21は、コンテンツの再生を指示する操作信号を操作部26から入力されるとき、そのコンテンツの配信データの送信要求を基地局装置10に通信部22を経由して送信する。その後、ステップS112の処理に進む。
(ステップS112)基地局装置10の通信制御部111は、端末装置20から無線通信部13を経由して送信要求を受信する。その後、ステップS114の処理に進む。
(ステップS114)通信制御部111は、受信した送信要求の送信元である端末装置20をマルチキャストの配信先のメンバとして追加する。通信制御部111は、配信データのマルチキャストに割り当てたチャンネルを示すチャンネル情報を端末装置20に無線通信部13を経由して送信する。その後、ステップS116の処理に進む。
(ステップS116)端末装置20の通信制御部211は、基地局装置10から通信部22を経由して受信したチャンネル情報に基づいて配信データに割り当てられたチャンネルを特定する。通信制御部211は、特定したチャンネルで受信した配信データを第1MCS値で指示される変調形態(復調方式、符号化率)で復調ならびに復号することができる。制御部21は、受信した配信データをストリーム復号部23に出力することにより、再生部24に映像として再生させる。その後、ステップS118の処理に進む。
(ステップS118)通信制御部211は、配信データを構成するパケットを順次受信し、各パケットに含まれるパケットIDを参照し受信に成功したか否かを判定する。通信制御部211は、パケット毎の受信成功又は受信失敗を示す受信状態情報を、そのパケットのパケットIDとそのパケットに格納された区分データのデータIDを含めて通信部22を経由して基地局装置10に送信する。受信失敗(ロス)を検出する場合、通信制御部211は、受信状態情報に、さらに再送要求フラグを付加して再送要求として送信してもよい。その後、ステップS120の処理に進む。
(ステップS120)基地局装置10の通信制御部111は、無線通信部13を経由して端末装置20から受信状態情報を受信する。受信状態情報には、受信失敗を示す受信状態情報(再送要求)が含まれることがある。その後、ステップS122の処理に進む。
(ステップS122)通信制御部111は、受信失敗を示す受信状態情報から、その受信状態情報に付加された端末IDが示す端末装置20を特定する。その後、ステップS124の処理に進む。
(ステップS124)通信制御部111は、特定した端末装置20の端末IDとデータIDを付加した再送要求をサーバ装置30に有線通信部12を経由して送信する。その後、ステップS126の処理に進む。
(ステップS126)通信制御部111は、再送要求に対する応答としてサーバ装置30から端末IDで指示される端末装置20向けの再送用の配信データを受信する。その後、ステップS128の処理に進む。
(ステップS128)ロス率計算部112は、所定周期毎に受信状態情報を集約し受信失敗に係るパケットの頻度としてロス率を計算する。その後、ステップS130の処理に進む。
(ステップS130)MCS値設定部113は、ロス率計算部112が計算したロス率が判定基準(例えば、所定のロス率の閾値以下)を満足するか否かを判定する。判定基準を満足すると判定される場合(ステップS130 YES)、ステップS132の処理に進む。判定基準を満足しないと判定される場合(ステップS130 NO)、ステップS134の処理に進む。
(ステップS132)MCS値設定部113は、再送に用いるMCS値としてマルチキャストに用いた第1MCS値を利用すると判定する。その後、ステップS136の処理に進む。
(ステップS134)MCS値設定部113は、再送に用いるMCS値として、第1MCS値が示す変調形態よりもデータの冗長性を高くする変調形態(符号化率、変調方式)を示す第2MCS値を利用すると判定する。通信制御部111は、再送用の配信データに再送フラグを付加してもよい。その後、ステップS136の処理に進む。
(ステップS136)通信制御部111は、再送用の配信データの送信先として端末装置20を特定し、無線通信部13を経由してユニキャストで再送させる。この再送において、通信制御部111は、ステップS132またはステップS134で定めたMCS値で指示される変調形態(符号化率、変調方式)で、配信データを符号化ならびに変調する。その後、基地局装置10の処理は、ステップS120に戻り、端末装置20の処理は、ステップS138に進む。
(ステップS138)端末装置20の通信部22は、基地局装置10が再送した配信データを受信する。変復調部222は、ステップS132またはステップS134で定めたMCS値に対応する復調方式、符号化率で、受信した配信データをそれぞれ復調ならびに復号する。制御部21は、復調、復号した配信データを、既にマルチキャストで受信した配信データに含めてデータIDの昇順でストリーム復号部23に出力することで再生部24に再生させる。制御部21は、配信データに付加された再送フラグを参照して、その後、ステップS118の処理に戻る。
なお、図5に示すステップS122−S126の処理と、ステップS128の処理は並列であってもよい。従って、ステップS128の処理は、ステップS122−S126のいずれかのステップよりも時間的に前に実行されることがある。
また、図5のステップS102、S104は、サーバ装置30がVOD配信を行う場合を例にしたが、これには限られない。サーバ装置30が一方的に配信データを送信する場合には、ステップS102の処理は省略されてもよい。その場合には、ステップS104において、基地局装置10の通信制御部111が、端末装置20から初回の送信要求を受信するとき、送信要求で指示されたコンテンツに係る配信データの受信を開始する。通信制御部111は、配信データの送信開始時刻が予め設定されている場合には、その送信開始時刻に配信データの受信を開始してもよい。
なお、上記の例では、ユニキャストでの再送に用いるMCS値の候補が、第1MCS値と第2MCS値の2段階である場合を例にしたが、これには限られない。MCS値の候補の数は、3段階以上であってもよい。MCS値設定部113は、計算したロス率が大きいほど冗長性を高くする符号化率と変調方式の組を示すMCS値を設定すればよい。例えば、記憶部14にはMCS設定テーブルを予め設定しておく。MCS設定テーブルは、ロス率の区間毎にMCS値を示すデータである。図6に示す例では、ロス率が10%を超える区間1、5%を超え10%以下の区間2、3%を超え5%以下の区間3、2%を超え3%以下の区間4、1%を超え2%以下の区間5、0.5%を超え1%以下の区間6、0.3%を超え0.5%以下の区間7、0.2%を超え0.3%以下の区間8、0.1%を超え0.2%以下の区間9、0.0.05%を超え0.1%以下の区間10のそれぞれに対して、MCS値として、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10が設定されている。これらのロス率の区間は、それぞれの理論限界よりも低く、誤り訂正を実現可能とする区間である。MCS値設定部113は、MCS設定テーブルを参照し、計算したロス率が属する区間を特定し、特定した区間に対応するMCS値を定めることができる。
以上に説明したように、本実施形態に係る基地局装置は、無線で通信を行う通信部(例えば、無線通信部13)と、配信データを取得するデータ取得部(例えば、有線通信部12)と、制御部(例えば、制御部11)と、を備える。制御部は、通信部に第1の変調形態で変調した配信データを同報させ、配信データの受信失敗を検出した端末装置20を送信先とし、第1の変調形態よりも冗長性が高い第2の変調形態で変調した配信データを通信部に対して再送させる。
この構成により、同報された配信データのうち個々の端末装置20が受信に失敗した配信データが、より冗長性が高い変調形態で変調して再送される。そのため、個々の端末装置20における通信環境のもとで受信失敗が生じる場合に冗長度を高くして配信データが、その端末装置20を相手先として再送される。そのため、システム全体としての再送量の増加が抑制することができる。
また、本実施形態に係る基地局装置において、制御部は、端末装置20から受信する受信状態情報に基づいて前記配信データの受信失敗の頻度を計算し、配信データを変調する変調形態として、頻度が所定の頻度よりも高いとき、第2の変調形態を選択し、頻度が所定の頻度以下であるとき、第1の変調形態を選択する。
この構成により、端末装置20における受信失敗の頻度が高いとき、その端末装置20宛の配信データの冗長度を配信データの同報に用いる冗長度よりも高くすることができる。そのため、受信失敗の頻度が高い通信環境にある端末装置20に対して高い冗長度で配信データが再送される。そのため、個々の端末装置20における通信環境のもとで受信失敗の頻度が高いとき冗長度を高くして配信データが再送される。そのため、冗長度を高くすることで通信に用いられる帯域の増加が、受信失敗の頻度が高い端末装置20への送信に限られる。そのため、ネットワークの利用効率の低下を抑制することができる。
また、制御部は、端末装置20から受信する受信状態情報に基づいて配信データの受信失敗の頻度を計算し、頻度が高いほど冗長性が高くなるように第2の変調形態を定める。
この構成により、受信失敗の頻度が高いほど冗長性が高くして配信データが送信される。そのため、個々の端末装置20における通信環境のもとで受信失敗の頻度が高いほど冗長度を高くすることで、再送量とネットワークの利用効率をよりきめ細かく制御することができる。
また、制御部は、端末装置20から配信データの受信失敗を示す受信状態情報を受信するとき、配信データの再送要求を前記配信データの提供元であるサーバ装置に送信し、配信データをサーバ装置から受信する。
この構成により、受信に失敗した配信データがサーバ装置に要求することにより取得することができる。基地局装置は、再送要求の対象となりうる送信済みの配信データを記憶するための記憶領域を設ける必要がなくなるため、ハードウェア規模の増大を抑制することができる。
また、制御部は、配信データを区分して送信したパケット毎の前記受信状態情報を受信し、所定の期間毎に当該期間内のパケットの総数に対する受信失敗に係るパケット数の割合を、受信失敗の頻度として計算する。
この構成により、データの変調や符号化に係る物理層よりも上位のプロトコル階層におけるパケット単位で受信失敗の頻度が簡便に評価される。上位のプロトコル階層での評価により、より下位の物理層での送信チャンネル毎の変調形態の制御を容易に行うことができる。既存の通信規格との整合性を保つことができるため、経済的な実現に貢献する。
また、通信部は同報する配信データに対して前方誤り訂正符号化を行って得られた符号を変調したうえで送信する。
この構成により、配信データを受信した端末装置20は、符号化された配信データに対する誤り訂正を行うことができる。そのため、配信データの再送量を抑制することができる。
(変形例)
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
(変形例1)
上記の例では、サーバ装置30が配信データの再送を行う場合を例にしたが、これには限られない。基地局装置10の通信制御部111は、サーバ装置30から受信した配信データを、記憶部14に一定期間記憶させておき、端末装置20から受信失敗を示す受信状態情報を受信するとき、再送要求をサーバ装置30に送信する代わりに、記憶部14が記憶する配信データのうち受信失敗に係る配信データを端末装置20に再送してもよい。この場合、再送はメディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)層(図4)で行われることになる。
図7は、再送をMAC層で行う場合における通信チャンネルのレイヤ構造を例示する。例示する通信チャンネルは、論理チャンネルとトランスポートチャンネルに大別される。論理チャンネルは、伝送されるデータを用途ごとに区分されるチャンネルである。論理チャンネルは、通信プロトコルの一階層である物理層で無線リソースに割り当てられ、MAC層で多重化される。MAC層は、PHY層で発生するデータの伝送誤り、訂正、再送などの機能を提供する階層である。MAC層は、PHY層よりも上位の階層であって、トランスポート層よりも下位の階層である(図4)。論理チャンネルには、マルチキャスト制御チャンネル(MCCH:Multicast Control Channel)、マルチキャストトラフィックチャンネル(MTCH:Multicast Traffic Channel)、ブロードキャスト制御チャンネル(BCCH:Broadcast Control Channel)、共通制御チャンネル(CCCH:Common Control Channel)、個別制御チャンネル(DCCH:Dedicated Control Channel)及び個別トラフィックチャンネル(DTCH:Dedicated Traffic Channel)がある。
トランスポートチャンネルとは、伝送特性(例えば、伝送速度、冗長性など)により区分されるチャンネルである。つまり、トランスポートチャンネルは、論理チャンネルを物理チャンネルに対応付けるためのチャンネルである。トランスポートチャンネルには、ブロードキャストチャンネル(BCH:Broadcast Channel)、マルチキャストチャンネル(MCH:Multicast Channel)、下りリンク共有チャンネル(DL−SCH:Downlink Shared Channel)、及び上りリンク共有チャンネル(UL−SCH:Uplink Shared Channel)がある。
マルチキャストでのデータの伝送には、MCHが用いられる。一般的には、マルチキャストで伝送されるデータは、伝送に失敗が生じても再送を行わないため符号化の過程においてFECを実行する過程が含まれる。FECにより伝送データに冗長性が与えられる。これに対し、ユニキャストでのデータの伝送には、上りリンクにおいてUL−SCH、下りリンクにおいてDL−SCHが用いられる。ユニキャストでは、図7に例示するように、上りリンク、下りリンクのそれぞれにおいて再送制御、即ち、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)が行われる。上りリンクでの伝送データ、下りリンクでの伝送データに対する応答情報の伝送には、それぞれDL−SCH、UL−DCHが用いられる。応答情報は、サブフレーム毎の受信の成功又は失敗を示す情報(ACK/NACK)である。受信の失敗を示す情報を受信した送信機は、受信に失敗したデータを受信機に再送することができる。
ここで、本実施形態では、マルチキャストで送信される配信データを再送するため、図7に示す分離ブロックは、マルチキャストでの伝送結果に応じて再送を示す制御信号を再送制御のブロックに伝達する。
より具体的には、基地局装置10の通信制御部111は、分離ブロックを介して配信データを第1MCS値で指示される符号化方式と変調方式を用いて、それぞれ符号化と変調を行ってMCHを利用してマルチキャストで伝送させる。通信制御部111は、例えば、トランスポート層以上の階層で端末装置20から配信データの受信の成否を示す受信状態情報を受信し、受信に失敗した配信データを特定する。通信制御部111は、特定した配信データを、その送信元である分離ブロックに通知する。再送制御ブロックは、通信制御部111から通知された配信データについて、再送を示す制御信号を分離ブロックに出力する。受信に失敗した配信データについて、通信制御部111は、MCS値を第2MCS値に変更し、分離ブロックに対して、第2MCS値で指示される符号化方式と変調方式を用いて、それぞれ符号化と変調を行ってDL−SCHを利用してユニキャストで伝送させる。第2MCS値によれば、第1MCS値よりも高い冗長性が配信データに付与される。
ここで、分離ブロックは、ユニキャストで配信データを再送する際、MTCHに割り当てられた配信データから再送対象の配信データを分離し、再送制御の対象としてDL−SCHを用いて送信する。再送制御において、分離ブロックは、送信した配信データに対する応答情報を受信し、再送制御ブロックは応答情報が受信の失敗を示すサブフレームについて、その配信データを再送する。
なお、複数の端末装置20が共通の配信データを受信に失敗する場合がある。その場合、通信制御部111は、共通の配信データに対して再送要求をサーバ装置30に送信し、その配信データをサーバ装置30から受信してもよい。通信制御部111は、共通の端末装置20に対してMCHを利用して取得した配信データを送信してもよい。
(変形例2)
上記では、MCS値設定部113がより冗長性が高い変調形態として、より大きいMCS値で示される変調方式と符号化率からなる組を定める場合を例にしたが、これには限られない。MCS値設定部113が、定める変調形態は、端末装置20が実現可能とする復調方式および符号化率に限定されてもよい。例えば、端末装置20が、復調方式がQPSK(Quadrature Phase Shift Keying:四位相偏移変調)で変調された信号の復号を可能とし、その他の変調方式で変調された信号を復号できない場合には、MCS値設定部113は、変調方式をQPSKに固定し符号化率を可変としてもよい。MCS値設定部113は、例えば、接続時に端末装置20から受信する応答信号に含まれる能力情報から、端末装置20が復調および復号することができる復調方式と符号化率を特定することができる。
また、サーバ装置30がロス率計算部112とMCS値設定部113に相当する機能部を備え、基地局装置10からロス率計算部112とMCS値設定部113が省略されてもよい。その場合には、図5の処理のうちステップS102−S108の処理に代え、サーバ装置30は、次の処理を行う。サーバ装置30は、基地局装置10から送信要求を受信した後、送信要求で指示された配信データを基地局装置10に送信し、基地局装置10の通信制御部111に第1MCS値で指示される変調形態で符号化および変調してマルチキャストで送信させる。
ステップS120において、基地局装置10の通信制御部111は、端末装置20から受信した受信状態情報をサーバ装置30に送信する。その後、ステップS128−134の処理をサーバ装置30が実行する。
サーバ装置30は、受信失敗を示す受信状態情報を端末装置20から基地局装置10を経由して受信するとき、受信状態情報に含まれる端末IDで指示される端末装置20と、受信状態情報に含まれるデータIDで指示される配信データを再送用の配信データとを特定する。サーバ装置30は、特定した配信データを基地局装置10に送信し、基地局装置10の通信制御部111にステップS132又はステップS134で定めたMCS値で指示される変調形態で配信データを符号化ならびに変調して特定した端末装置20に送信させる。その後、基地局装置10の処理をステップS120の処理に進め、端末装置20の処理がステップS138の処理に進める。
なお、上述の実施形態は、次の態様でも実施することができる。
(1)無線通信を行う通信部と、配信データを取得するデータ取得部と、制御部と、を備え、前記制御部は、端末装置との前記無線通信に用いる変調形態として第1の変調形態を特定し、前記通信部に前記配信データを同報送信させ、前記端末装置が前記配信データの受信に失敗したことを検出したときに、前記第1の変調形態よりも冗長性が高い第2の変調形態で変調した前記配信データを、前記通信部に対して前記端末装置を送信先として送信させる基地局装置。
(2)前記制御部は、前記端末装置から受信する受信状態情報に基づいて前記配信データの受信失敗の頻度を計算し、前記配信データを変調する変調形態として、前記頻度が所定の頻度よりも高いとき、前記第2の変調形態を選択し、前記頻度が所定の頻度以下であるとき、前記第1の変調形態を選択する(1)の基地局装置。
(3)前記制御部は、前記端末装置から受信する受信状態情報に基づいて前記配信データの受信失敗の頻度を計算し、前記頻度が高いほど冗長性が高くなるように第2の変調形態を定める(1)の基地局装置。
(4)前記制御部は、前記端末装置から前記配信データの受信失敗を示す受信状態情報を受信するとき、前記配信データの再送要求を前記配信データの提供元であるサーバ装置に送信し、前記配信データを前記サーバ装置から受信する(1)から(3)のいずれかの基地局装置。
(5)前記制御部は、前記配信データを区分して送信したパケット毎の前記受信状態情報を受信し、所定の期間毎に当該期間内のパケットの総数に対する受信失敗に係るパケット数の割合を、前記受信失敗の頻度として計算する(2)から(4)の基地局装置。
(6)前記通信部は、同報する前記配信データに対して前方誤り訂正符号化を行って得られた符号を変調して送信する(1)から(5)の基地局装置。
(7)無線通信を行う通信部と、配信データを取得するデータ取得部と、を備える基地局装置における通信方法であって、端末装置との前記無線通信に用いる変調形態として第1の変調形態を特定し、前記通信部に前記配信データを同報送信させる第1の過程と、前記配信データの受信に失敗したことを検出したしたときに、前記第1の変調形態よりも冗長性が高い第2の変調形態で変調した前記配信データを、前記通信部に対して前記端末装置を送信先として送信させる第2の過程と、を有する通信方法。
(8)無線通信を行う通信部と、配信データを取得するデータ取得部と、を備える基地局装置のコンピュータに、端末装置との前記無線通信に用いる変調形態として第1の変調形態を特定し、前記通信部に前記配信データを同報送信させる第1の手順と、前記配信データの受信に失敗したことを検出したときに、前記第1の変調形態よりも冗長性が高い第2の変調形態で変調した前記配信データを、前記通信部に対して前記端末装置を送信先として送信させる第2の手順と、を実行させるためのプログラム。
なお、基地局装置10の一部、例えば、制御部11、端末装置20の一部、例えば、通信制御部211、変復調部222、サーバ装置30の一部は、CPUなどのプロセッサを含むコンピュータとして構成され、予め記憶媒体に記憶されたプログラムに記述された命令で指示される処理を実行して、それらの機能を実現してもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
また、上述した実施形態における基地局装置10、端末装置20またはサーバ装置30の一部を、LSI(Large Scale Integrated Circuit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Filed−Programmable Gate Array)などの部材を含んで構成されてもよい。基地局装置10、端末装置20またはサーバ装置30の一部の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIなどに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1…配信システム、10…基地局装置、11…制御部、12…有線通信部、13…無線通信部、14…記憶部、20(20−A、20−B)…端末装置、21…制御部、22…通信部、23…ストリーム復号部、24…再生部、25…記憶部、26…操作部、30…サーバ装置、111…通信制御部、112…ロス率計算部、113…MCS値設定部、211…通信制御部、222…変復調部

Claims (8)

  1. 無線通信を行う通信部と、
    配信データを取得するデータ取得部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    端末装置との前記無線通信に用いる変調形態として第1の変調形態を特定し、
    前記通信部に前記配信データを同報送信させ、
    前記端末装置が前記配信データの受信に失敗したことを検出したときに、前記第1の変調形態よりも冗長性が高い第2の変調形態で変調した前記配信データを、前記通信部に対して前記端末装置を送信先として送信させる
    基地局装置。
  2. 前記制御部は、
    前記端末装置から受信する受信状態情報に基づいて前記配信データの受信失敗の頻度を計算し、
    前記配信データを変調する変調形態として、
    前記頻度が所定の頻度よりも高いとき、前記第2の変調形態を選択し、
    前記頻度が所定の頻度以下であるとき、前記第1の変調形態を選択する
    請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記制御部は、
    前記端末装置から受信する受信状態情報に基づいて前記配信データの受信失敗の頻度を計算し、
    前記頻度が高いほど冗長性が高くなるように第2の変調形態を定める
    請求項1に記載の基地局装置。
  4. 前記制御部は、
    前記端末装置から前記配信データの受信失敗を示す受信状態情報を受信するとき、前記配信データの再送要求を前記配信データの提供元であるサーバ装置に送信し、
    前記配信データを前記サーバ装置から受信する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の基地局装置。
  5. 前記制御部は、
    前記配信データを区分して送信したパケット毎の前記受信状態情報を受信し、
    所定の期間毎に当該期間内のパケットの総数に対する受信失敗に係るパケット数の割合を、前記受信失敗の頻度として計算する
    請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の基地局装置。
  6. 前記通信部は、
    同報する前記配信データに対して前方誤り訂正符号化を行って得られた符号を変調して送信する
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の基地局装置。
  7. 無線通信を行う通信部と、
    配信データを取得するデータ取得部と、
    を備える基地局装置における通信方法であって、
    端末装置との前記無線通信に用いる変調形態として第1の変調形態を特定し、
    前記通信部に前記配信データを同報送信させる第1の過程と、
    前記配信データの受信に失敗したことを検出したしたときに、前記第1の変調形態よりも冗長性が高い第2の変調形態で変調した前記配信データを、前記通信部に対して前記端末装置を送信先として送信させる第2の過程と、を有する
    通信方法。
  8. 無線通信を行う通信部と、
    配信データを取得するデータ取得部と、
    を備える基地局装置のコンピュータに、
    端末装置との前記無線通信に用いる変調形態として第1の変調形態を特定し、
    前記通信部に前記配信データを同報送信させる第1の手順と、
    前記配信データの受信に失敗したことを検出したときに、前記第1の変調形態よりも冗長性が高い第2の変調形態で変調した前記配信データを、前記通信部に対して前記端末装置を送信先として送信させる第2の手順と、を実行させるための
    プログラム。
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WO2022257026A1 (zh) * 2021-06-08 2022-12-15 华为技术有限公司 通信方法和通信装置

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